JPH10111402A - 光拡散性シートとその製造方法 - Google Patents
光拡散性シートとその製造方法Info
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- JPH10111402A JPH10111402A JP8283059A JP28305996A JPH10111402A JP H10111402 A JPH10111402 A JP H10111402A JP 8283059 A JP8283059 A JP 8283059A JP 28305996 A JP28305996 A JP 28305996A JP H10111402 A JPH10111402 A JP H10111402A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透明性(明るさ)と広視角性と共に、光拡散
性に優れたシートとその製造方法の提供。 【解決手段】少なくとも1種が非晶質環状オレフィン系
樹脂である2種以上の透明熱可塑性樹脂が、海と島の構
造をとって混成され、かつ該島構造が主として短径が1
〜50μmの楕円形状によりなることを特徴とする光拡
散性シート。該シートの製造方法の一例として、MFR
(メルトフローレート)の大きい非晶質環状オレフィン
系樹脂とMFRの小さいポリ(4−メチルペンテン−
1)とを7:3(重量比)で混合して、Tダイよりシー
ト状で溶融押出成形する。ポリ(4−メチルペンテン−
1)が入射光に対して直角方向に配向され、その断面
は、短径が3〜13μmの楕円状の島構造となって混成
される。ちなみに該シートのTt=90.0%、H価=
92.5%、広視角比=1.00である。この光拡散性
シートは液晶ディスプレーのバックライトデバイス等の
光拡散用部材として有効に使用される。
性に優れたシートとその製造方法の提供。 【解決手段】少なくとも1種が非晶質環状オレフィン系
樹脂である2種以上の透明熱可塑性樹脂が、海と島の構
造をとって混成され、かつ該島構造が主として短径が1
〜50μmの楕円形状によりなることを特徴とする光拡
散性シート。該シートの製造方法の一例として、MFR
(メルトフローレート)の大きい非晶質環状オレフィン
系樹脂とMFRの小さいポリ(4−メチルペンテン−
1)とを7:3(重量比)で混合して、Tダイよりシー
ト状で溶融押出成形する。ポリ(4−メチルペンテン−
1)が入射光に対して直角方向に配向され、その断面
は、短径が3〜13μmの楕円状の島構造となって混成
される。ちなみに該シートのTt=90.0%、H価=
92.5%、広視角比=1.00である。この光拡散性
シートは液晶ディスプレーのバックライトデバイス等の
光拡散用部材として有効に使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1種が
非晶質環状オレフィン系樹脂である2種以上の透明熱可
塑性樹脂が特殊構造をもって混成されている光拡散性シ
ートとその製造方法に関する。かかる光拡散性シート
は、液晶表示パネルのバックライトデバイスの光拡散性
部材等として使用される。
非晶質環状オレフィン系樹脂である2種以上の透明熱可
塑性樹脂が特殊構造をもって混成されている光拡散性シ
ートとその製造方法に関する。かかる光拡散性シート
は、液晶表示パネルのバックライトデバイスの光拡散性
部材等として使用される。
【0002】
【従来の技術】一般に点光源とか線光源を光源として、
これを平面状に均一に出射し照明する手段の一つとし
て、光拡散性シートが使用されている。そのために、該
シートの光拡散性の改良検討も鋭意行われ、種々の方法
が提案されてきている。その提案内容は基本的には、熱
可塑性樹脂製シートがベースとなって、これに種々の加
工を施して、光拡散性を付与せしめている。具体的に
は、次のように分けられる。まずその一つに、ポリカー
ボネート等の透明熱可塑性樹脂をシート状に成形後、エ
ンボス加工によって、物理的に表面に凹凸を賦形せしめ
たエンボスシート(特開平4−275501号公報)に
代表される表面賦形型光拡散性シートがある。そしてそ
の二つに、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィ
ルム等の表面に、炭酸カルシウム、酸化ジルコニウム、
二酸化ケイ素等の無機系粉体とか、ポリメチルメタクリ
レート、ポリスチレン、シリコーン等の有機系粉体を透
明樹脂と共にコーティングして、光拡散性層を設けた光
拡散性シートがある。(特開平6−59107号公報、
特開平7−174909号公報) そしてその三つに、透明性熱可塑性樹脂中に、無機系粉
体等を混合し、これをシート状に混練成形して、該樹脂
中に該粉体を分散させることで光拡散性をもたせた光拡
散性シートがある。(特開平6−347617号公報) そしてその四つに、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナ
イロン、PET等の少なくとも1種の結晶性高分子を含
む2種以上の高分子の溶融混和物による光拡散板が挙げ
られる。(特開昭52−55651号公報)
これを平面状に均一に出射し照明する手段の一つとし
て、光拡散性シートが使用されている。そのために、該
シートの光拡散性の改良検討も鋭意行われ、種々の方法
が提案されてきている。その提案内容は基本的には、熱
可塑性樹脂製シートがベースとなって、これに種々の加
工を施して、光拡散性を付与せしめている。具体的に
は、次のように分けられる。まずその一つに、ポリカー
ボネート等の透明熱可塑性樹脂をシート状に成形後、エ
ンボス加工によって、物理的に表面に凹凸を賦形せしめ
たエンボスシート(特開平4−275501号公報)に
代表される表面賦形型光拡散性シートがある。そしてそ
の二つに、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィ
ルム等の表面に、炭酸カルシウム、酸化ジルコニウム、
二酸化ケイ素等の無機系粉体とか、ポリメチルメタクリ
レート、ポリスチレン、シリコーン等の有機系粉体を透
明樹脂と共にコーティングして、光拡散性層を設けた光
拡散性シートがある。(特開平6−59107号公報、
特開平7−174909号公報) そしてその三つに、透明性熱可塑性樹脂中に、無機系粉
体等を混合し、これをシート状に混練成形して、該樹脂
中に該粉体を分散させることで光拡散性をもたせた光拡
散性シートがある。(特開平6−347617号公報) そしてその四つに、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナ
イロン、PET等の少なくとも1種の結晶性高分子を含
む2種以上の高分子の溶融混和物による光拡散板が挙げ
られる。(特開昭52−55651号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記各号公
報に記載される技術には、次のような問題があって、現
状では十分に満足されるものではない。まず特開平4−
275501号公報のエンボスによる光拡散性シートで
は、光拡散効果は、特に凹凸の大きさ(小さくて深い)
への依存度が大きい。小さくて深い凹凸を正確に賦形し
ようとするならば、前記シート自身の厚さをより厚くす
る必要がある。しかしより厚いシートでは、透明性の低
下につながるので、光拡散しても、明るい(白い)拡散
光でなくなる。また、取り扱い中(特にエンボス加工
中)に該シートが損傷を受けやすいことから製造管理に
配慮する必要がある。
報に記載される技術には、次のような問題があって、現
状では十分に満足されるものではない。まず特開平4−
275501号公報のエンボスによる光拡散性シートで
は、光拡散効果は、特に凹凸の大きさ(小さくて深い)
への依存度が大きい。小さくて深い凹凸を正確に賦形し
ようとするならば、前記シート自身の厚さをより厚くす
る必要がある。しかしより厚いシートでは、透明性の低
下につながるので、光拡散しても、明るい(白い)拡散
光でなくなる。また、取り扱い中(特にエンボス加工
中)に該シートが損傷を受けやすいことから製造管理に
配慮する必要がある。
【0004】そして、特開平6−59107号公報、特
開平7−174909号公報の光拡散性層を設けた光拡
散性シートでは、コーティング用マトリックス樹脂への
各種粉体の不均一分散とか、コーティングむらが発生し
やすく、その結果常に均一な品質の該シートを得難い。
またこの場合も透明性が劣り、拡散されて得られる光に
充分な明るさがない。
開平7−174909号公報の光拡散性層を設けた光拡
散性シートでは、コーティング用マトリックス樹脂への
各種粉体の不均一分散とか、コーティングむらが発生し
やすく、その結果常に均一な品質の該シートを得難い。
またこの場合も透明性が劣り、拡散されて得られる光に
充分な明るさがない。
【0005】また前記2つの各号公報においては、光拡
散性付与の手段が、後加工によって行われ、別工程を設
けるので、シート成形と同時に得られない。つまり製造
的にも満足されていない。
散性付与の手段が、後加工によって行われ、別工程を設
けるので、シート成形と同時に得られない。つまり製造
的にも満足されていない。
【0006】そして特開平6−347617号公報で
は、製造方法の点では、シート成形と同時に光拡散性の
付与されたシートを一挙に得るので有効であり、また光
拡散性も優れている。しかし透明性はより悪く、その結
果拡散光に明るさがないという欠点がある。また、無機
粉体の混合は、シート自身の強度を低下させる傾向があ
るので、その補強のためにシート厚さを厚くする必要が
あるが、シートをより厚くすることは、透明性の点で好
ましくなく、この点でも満足される方法ではない。
は、製造方法の点では、シート成形と同時に光拡散性の
付与されたシートを一挙に得るので有効であり、また光
拡散性も優れている。しかし透明性はより悪く、その結
果拡散光に明るさがないという欠点がある。また、無機
粉体の混合は、シート自身の強度を低下させる傾向があ
るので、その補強のためにシート厚さを厚くする必要が
あるが、シートをより厚くすることは、透明性の点で好
ましくなく、この点でも満足される方法ではない。
【0007】また特開昭52−55651号公報は、製
造方法の点では、前特開平6−347617号公報と同
じで有利であるが、光拡散作用が分散する結晶性ポリマ
ーの結晶部分で行われることから、透明性が極端に悪く
なり濁りも見られるようになる。
造方法の点では、前特開平6−347617号公報と同
じで有利であるが、光拡散作用が分散する結晶性ポリマ
ーの結晶部分で行われることから、透明性が極端に悪く
なり濁りも見られるようになる。
【0008】また最近では、液晶モニター用として広視
角特性をもつ液晶パネルが開発されてきているが、この
周辺部材としての光拡散板においても、広視角で、より
均一、高輝度のものが要求されてきている。かかる新た
な要求特性については、前記各号公報に開示する光拡散
性シートでは、残念ながら、いずれも満足されるものに
はなっていないのが実状である。従って、現状ではより
広視角で、均一輝度で光拡散し、しかも透明性にも優れ
ている光拡散性シートは見いだされていない。
角特性をもつ液晶パネルが開発されてきているが、この
周辺部材としての光拡散板においても、広視角で、より
均一、高輝度のものが要求されてきている。かかる新た
な要求特性については、前記各号公報に開示する光拡散
性シートでは、残念ながら、いずれも満足されるものに
はなっていないのが実状である。従って、現状ではより
広視角で、均一輝度で光拡散し、しかも透明性にも優れ
ている光拡散性シートは見いだされていない。
【0009】そこで本発明者らは、前記種々の課題を解
決すべき鋭意検討した。その結果より広視角にわたっ
て、均一な輝度でもって拡散し、かつ優れた透明性をも
って、明るい拡散光の得られる光拡散性シートと、その
製造方法を見いだすことができた。その解決手段は次の
とおりである
決すべき鋭意検討した。その結果より広視角にわたっ
て、均一な輝度でもって拡散し、かつ優れた透明性をも
って、明るい拡散光の得られる光拡散性シートと、その
製造方法を見いだすことができた。その解決手段は次の
とおりである
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の(1)〜
(4)の構成よりなる。 (1)少なくとも1種が非晶質環状オレフィン系樹脂で
ある2種以上の透明熱可塑性樹脂が、海と島の構造をと
って混成され、かつ該島構造の断面が主として短径が1
〜50μmの楕円形状によりなることを特徴とする光拡
散性シート。 (2)メルトフローレートの差が1〜50である非晶質
環状オレフィン系樹脂と他の熱可塑性樹脂の2種を使用
し、かつ該非晶質環状オレフィン系樹脂を10〜90重
量%、該他の透明熱可塑性樹脂を90〜10重量%混合
して、これをシート状に溶融押出成形することを特徴と
する(1)に記載の光拡散性シートの製造方法。 (3)前記非晶質環状オレフィン系樹脂のメルトフロー
レートが他の透明熱可塑性樹脂のメルトフローレートよ
りも大きい2種であって、かつ該非晶質環状オレフィン
系樹脂の混合比が50〜90重量%、そして該他の透明
熱可塑性樹脂のそれが50〜10重量%よりなる(2)
に記載の光拡散性シートの製造方法。 (4)前記他の透明熱可塑性樹脂がポリカーボネート又
はポリ(4−メチルペンテン−1)のいずれかである
(3)に記載の光拡散性シートの製造方法。
(4)の構成よりなる。 (1)少なくとも1種が非晶質環状オレフィン系樹脂で
ある2種以上の透明熱可塑性樹脂が、海と島の構造をと
って混成され、かつ該島構造の断面が主として短径が1
〜50μmの楕円形状によりなることを特徴とする光拡
散性シート。 (2)メルトフローレートの差が1〜50である非晶質
環状オレフィン系樹脂と他の熱可塑性樹脂の2種を使用
し、かつ該非晶質環状オレフィン系樹脂を10〜90重
量%、該他の透明熱可塑性樹脂を90〜10重量%混合
して、これをシート状に溶融押出成形することを特徴と
する(1)に記載の光拡散性シートの製造方法。 (3)前記非晶質環状オレフィン系樹脂のメルトフロー
レートが他の透明熱可塑性樹脂のメルトフローレートよ
りも大きい2種であって、かつ該非晶質環状オレフィン
系樹脂の混合比が50〜90重量%、そして該他の透明
熱可塑性樹脂のそれが50〜10重量%よりなる(2)
に記載の光拡散性シートの製造方法。 (4)前記他の透明熱可塑性樹脂がポリカーボネート又
はポリ(4−メチルペンテン−1)のいずれかである
(3)に記載の光拡散性シートの製造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、まず対象となる
非晶質環状オレフィン系樹脂および他の透明熱可塑性樹
脂は、全光線透過率(%)で約80%以上であることが
望ましく、そして、所定温度での加熱と加圧によって、
流動性が付与され、シート状に容易に成形される性質を
持つものである。該環状オレフィン系樹脂以外の他の透
明熱可塑性樹脂は、一般に非晶性熱可塑性樹脂を挙げる
ことができるが、得られたシートの透明性と広視角性に
有効に作用し、本発明の課題を解決するものであれば、
結晶性の熱可塑性樹脂であっても良い。これには例えば
下記のポリ(4−メチルペンテン−1)がある。
非晶質環状オレフィン系樹脂および他の透明熱可塑性樹
脂は、全光線透過率(%)で約80%以上であることが
望ましく、そして、所定温度での加熱と加圧によって、
流動性が付与され、シート状に容易に成形される性質を
持つものである。該環状オレフィン系樹脂以外の他の透
明熱可塑性樹脂は、一般に非晶性熱可塑性樹脂を挙げる
ことができるが、得られたシートの透明性と広視角性に
有効に作用し、本発明の課題を解決するものであれば、
結晶性の熱可塑性樹脂であっても良い。これには例えば
下記のポリ(4−メチルペンテン−1)がある。
【0012】前記非晶質環状オレフィン系樹脂は、基本
的には例えばノルボルネン、ジシクロペンタジエン、テ
トラシクロドデセン等の環状オレフィン単量体を単独又
はエチレン、プロピレン等の直鎖状オレフィン単量体、
その他ビニル化合物をコモノマーとして重合して得た、
主鎖に環状オレフィン構造を持つ重合体である。ここで
該重合において触媒が使用されるが、その触媒の種類に
よって、主鎖に持つ環状オレフィン構造が異なるが、そ
れを第一のタイプ、第二のタイプとして分類して説明す
ると次の通りである。
的には例えばノルボルネン、ジシクロペンタジエン、テ
トラシクロドデセン等の環状オレフィン単量体を単独又
はエチレン、プロピレン等の直鎖状オレフィン単量体、
その他ビニル化合物をコモノマーとして重合して得た、
主鎖に環状オレフィン構造を持つ重合体である。ここで
該重合において触媒が使用されるが、その触媒の種類に
よって、主鎖に持つ環状オレフィン構造が異なるが、そ
れを第一のタイプ、第二のタイプとして分類して説明す
ると次の通りである。
【0013】第一のタイプは、ノルボルネンを例にとる
と、これをまずメタセシス触媒によって両端に二重結合
を持つポリシクロペンタンに開環重合する。そして、両
端の二重結合を水添して、完全飽和状態に変える。得ら
れた重合体の構造を化1に示す。
と、これをまずメタセシス触媒によって両端に二重結合
を持つポリシクロペンタンに開環重合する。そして、両
端の二重結合を水添して、完全飽和状態に変える。得ら
れた重合体の構造を化1に示す。
【0014】
【化1】 (式中nは重合度、R1、R2は水素原子又はアルキル
基、スルホン酸基、カルボン酸基等の官能基)
基、スルホン酸基、カルボン酸基等の官能基)
【0015】尚、前記開環重合後に、必要に応じてマレ
イン酸とかシクロペンタジエン等を付加し変性し、引き
続き水添を行うこともできる。
イン酸とかシクロペンタジエン等を付加し変性し、引き
続き水添を行うこともできる。
【0016】そして第二のタイプは、ノルボルネンを例
にとると、これを遷移金属化合物/アルキル金属化合物
からなるチーグラー型触媒によって付加重合し、一挙に
非晶質環状オレフィン系樹脂を得る。この場合は、ノル
ボルネンの二重結合の付加であるために、飽和状態にあ
るノルボルネン構造が主鎖になっているので、前記第一
のタイプのように重合後に水添の必要はない。得られた
重合体の構造を化2の(A)に示す。またこの場合は単
独重合体よりも、エチレン、プロピレン等直鎖状オレフ
ィン単量体との共重合による共重合体としての使用が一
般的である。エチレンとの共重合体の場合の構造を化2
の(B)に例示する。
にとると、これを遷移金属化合物/アルキル金属化合物
からなるチーグラー型触媒によって付加重合し、一挙に
非晶質環状オレフィン系樹脂を得る。この場合は、ノル
ボルネンの二重結合の付加であるために、飽和状態にあ
るノルボルネン構造が主鎖になっているので、前記第一
のタイプのように重合後に水添の必要はない。得られた
重合体の構造を化2の(A)に示す。またこの場合は単
独重合体よりも、エチレン、プロピレン等直鎖状オレフ
ィン単量体との共重合による共重合体としての使用が一
般的である。エチレンとの共重合体の場合の構造を化2
の(B)に例示する。
【0017】
【化2】 (式中R1、R2は前記の通りで、R3は水素又はアル
キル基、エステル基等)
キル基、エステル基等)
【0018】尚、前記第一、第二のタイプ共にすでに上
市されている。つまり、第一のタイプに属するもので
は、日本ゼオン株式会社からZEONEX、日本合成ゴ
ム株式会社からARTONの各商品名で、また第二のタ
イプに属するものでは、三井石油化学工業株式会社から
APELの商品名で販売されている。
市されている。つまり、第一のタイプに属するもので
は、日本ゼオン株式会社からZEONEX、日本合成ゴ
ム株式会社からARTONの各商品名で、また第二のタ
イプに属するものでは、三井石油化学工業株式会社から
APELの商品名で販売されている。
【0019】また、他の透明熱可塑性樹脂としては、例
えば、ポリカーボネート、ポリ(4−メチルペンテン−
1)、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エーテルスルホン、アクリロニトリル・スチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体等を挙げることができる。
えば、ポリカーボネート、ポリ(4−メチルペンテン−
1)、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エーテルスルホン、アクリロニトリル・スチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体等を挙げることができる。
【0020】そして前記各樹脂の混成によって、光拡散
性シートが形成されるが、それは非晶質環状オレフィン
系樹脂か、又は他の透明熱可塑性樹脂のいずれかが海ま
たは島成分となって、海島の構造をとって存在し、しか
も該島構造の断面は楕円形状で、かつその大きさが短径
で1〜50μm、好ましくは5〜30μmの状態で混成
されている必要がある。かかる構造を持って形成される
該シートであってはじめて、本発明の前記課題が達成さ
れる。この海島構造が優れた広視角性と透明性のある光
拡散性シートをもたらすことに対する作用機構について
は明らかではないが、例えば、島構造部分が入射光に対
してレンズのように作用し、入射光が該光拡散性シート
内部で大小さまざまのレンズ作用を受けて、海島構造の
界面で屈折し、広視角方向へと曲げられ出射されること
によると考えられる。従って島構造の断面形状が、楕円
以外の矩形状だったりすると、前記の特性の発現が弱く
なるが、楕円形状以外の形状の島構造が全く除かれるも
のではなく、効果発現に支障をきたさない範囲で混成さ
れていてもよい。
性シートが形成されるが、それは非晶質環状オレフィン
系樹脂か、又は他の透明熱可塑性樹脂のいずれかが海ま
たは島成分となって、海島の構造をとって存在し、しか
も該島構造の断面は楕円形状で、かつその大きさが短径
で1〜50μm、好ましくは5〜30μmの状態で混成
されている必要がある。かかる構造を持って形成される
該シートであってはじめて、本発明の前記課題が達成さ
れる。この海島構造が優れた広視角性と透明性のある光
拡散性シートをもたらすことに対する作用機構について
は明らかではないが、例えば、島構造部分が入射光に対
してレンズのように作用し、入射光が該光拡散性シート
内部で大小さまざまのレンズ作用を受けて、海島構造の
界面で屈折し、広視角方向へと曲げられ出射されること
によると考えられる。従って島構造の断面形状が、楕円
以外の矩形状だったりすると、前記の特性の発現が弱く
なるが、楕円形状以外の形状の島構造が全く除かれるも
のではなく、効果発現に支障をきたさない範囲で混成さ
れていてもよい。
【0021】前記島構造の楕円の大きさとして必要な1
〜50μmにおいて、それが楕円形状であったとしても
1μm未満の小さいものでは、特に透明性において満足
されず、従って、明るい拡散光として出射されがたい。
一方50μmを越えて、あまりにも大きい楕円形状にな
ると、特に光拡散性において満足できるレベルになら
ず、シート自体の成形性や機械的強度にも影響を及ぼす
ことになる。従って最も効果的な範囲は、1〜50μm
の楕円形状の島構造が海成分中に存在しているシートと
いうことになるが、この短径サイズは限定的に解釈すべ
きものではない。それは、このサイズをはずれる楕円状
の島構造が若干混成されていても、本発明にいう効果が
大きく阻害されるものではないからである。また混成さ
れる島構造のサイズは、実質的に同一短径のもののみで
あっても、種々のものの混成であっても良い。尚、短径
に対して、長径の長さについては、全体が楕円形状をし
ている島構造であれば、特に制限はないが、短径の1〜
10倍程度が好ましい。
〜50μmにおいて、それが楕円形状であったとしても
1μm未満の小さいものでは、特に透明性において満足
されず、従って、明るい拡散光として出射されがたい。
一方50μmを越えて、あまりにも大きい楕円形状にな
ると、特に光拡散性において満足できるレベルになら
ず、シート自体の成形性や機械的強度にも影響を及ぼす
ことになる。従って最も効果的な範囲は、1〜50μm
の楕円形状の島構造が海成分中に存在しているシートと
いうことになるが、この短径サイズは限定的に解釈すべ
きものではない。それは、このサイズをはずれる楕円状
の島構造が若干混成されていても、本発明にいう効果が
大きく阻害されるものではないからである。また混成さ
れる島構造のサイズは、実質的に同一短径のもののみで
あっても、種々のものの混成であっても良い。尚、短径
に対して、長径の長さについては、全体が楕円形状をし
ている島構造であれば、特に制限はないが、短径の1〜
10倍程度が好ましい。
【0022】また、島構造の楕円形状が海成分中で配置
される方向については、特に制限はないが、より効果的
であるのは、入射光に対して楕円の長軸が直角方向を向
いているのが好ましい。但し、島構造の全部が正しく直
角方向を向いているということではなく、ある程度斜め
方向に配置されているものがあっても良い。
される方向については、特に制限はないが、より効果的
であるのは、入射光に対して楕円の長軸が直角方向を向
いているのが好ましい。但し、島構造の全部が正しく直
角方向を向いているということではなく、ある程度斜め
方向に配置されているものがあっても良い。
【0023】また、一般に透明性とか、光の拡散性は、
構成される異物体の屈折率に関係するが、本発明におい
ては、海島構造の海成分と島成分の屈折率の差と島成分
の大きさと割合に依存するものである。
構成される異物体の屈折率に関係するが、本発明におい
ては、海島構造の海成分と島成分の屈折率の差と島成分
の大きさと割合に依存するものである。
【0024】更に、本発明の海島構造の形成は、主とし
て少なくとも1種が非晶質環状オレフィン系樹脂で、他
の1種が透明熱可塑性樹脂で形成されるが、他の透明熱
可塑性樹脂を2種又は、3種併用しても良い。全体とし
て3種以上である場合には、一般には、その中の1種の
該樹脂が海構造成分となり、他の2種以上が島構造成分
として作用する。
て少なくとも1種が非晶質環状オレフィン系樹脂で、他
の1種が透明熱可塑性樹脂で形成されるが、他の透明熱
可塑性樹脂を2種又は、3種併用しても良い。全体とし
て3種以上である場合には、一般には、その中の1種の
該樹脂が海構造成分となり、他の2種以上が島構造成分
として作用する。
【0025】少なくとも1種が非晶質環状オレフィン系
樹脂である2種以上の透明熱可塑性樹脂に関し、その具
体的組合せについては、シートへの成形性も含め、本発
明にいう特性が効果的に発現されるように、十分予備検
討して決める必要がある。参考までに有効な組み合わせ
を、前記例示した樹脂の中で選択すると、非晶質環状オ
レフィン系樹脂とポリカーボネート、非晶質環状オレフ
ィン系樹脂とポリ(4−メチルペンテン−1)の組み合
わせが挙げられる。
樹脂である2種以上の透明熱可塑性樹脂に関し、その具
体的組合せについては、シートへの成形性も含め、本発
明にいう特性が効果的に発現されるように、十分予備検
討して決める必要がある。参考までに有効な組み合わせ
を、前記例示した樹脂の中で選択すると、非晶質環状オ
レフィン系樹脂とポリカーボネート、非晶質環状オレフ
ィン系樹脂とポリ(4−メチルペンテン−1)の組み合
わせが挙げられる。
【0026】更に海島構造成分中に島構造成分の占める
割合については、両者の関係が維持できる範囲であれ
ば、特定はされないが、好ましくは半分以下であるのが
良い。これは、島構造成分が少ないと、島構造が小さく
なり、透明性が低下する傾向が見られ、逆に、島構造成
分が多いと、島構造が大きくなり、シートの成形性や表
面平滑性を悪くする傾向があることによる。
割合については、両者の関係が維持できる範囲であれ
ば、特定はされないが、好ましくは半分以下であるのが
良い。これは、島構造成分が少ないと、島構造が小さく
なり、透明性が低下する傾向が見られ、逆に、島構造成
分が多いと、島構造が大きくなり、シートの成形性や表
面平滑性を悪くする傾向があることによる。
【0027】また、本発明の光拡散性シートは、剛直な
板状から柔軟なフィルム状の範囲をいうので、その厚さ
は一般には約0.03〜1mmの間のものである。
板状から柔軟なフィルム状の範囲をいうので、その厚さ
は一般には約0.03〜1mmの間のものである。
【0028】尚、前記する光拡散性シートの構造の一例
をモデル的に図示すると図1(斜視断面)のとおりであ
る。1は該シートで、それは2の海構造と、1〜50μ
mの短径を主とする、種々の楕円形状の島構造3で構成
されている。そして所々に、該短径外の大きさ形状をも
つ島構造4、5が存在している。また、該島構造3は入
射光6に対して、大部分が、ほぼ直角に配置されてい
る。
をモデル的に図示すると図1(斜視断面)のとおりであ
る。1は該シートで、それは2の海構造と、1〜50μ
mの短径を主とする、種々の楕円形状の島構造3で構成
されている。そして所々に、該短径外の大きさ形状をも
つ島構造4、5が存在している。また、該島構造3は入
射光6に対して、大部分が、ほぼ直角に配置されてい
る。
【0029】次に前記請求項2〜4に記載する光拡散性
シートの製造方法について説明する。まず該光拡散性シ
ートの好ましい製造方法として記載する請求項2におい
ては、前記非晶質環状オレフィン系樹脂(以下、環状オ
レフィン樹脂と呼ぶ)と前記他の透明熱可塑性樹脂(以
下、他樹脂と呼ぶ)の2種によるが、更にその2種にお
いても両者の持つメルトフローレート(以下、MFRと
呼ぶ)において、一定の制限を持たせることが望まし
く、それは両者のMFRの差として1〜50、好ましく
は3〜45以内にするのが良いということである。この
理由は、あまりにも小さく両者が接近していると、島構
造そのものが形成されないか、または形成されたとして
も小さくなり、透過率が低下する傾向が見られる。一方
極端にその差が大きいと、大きな島構造が形成されて、
成形性が低下したり、シートの表面が荒れやすく平滑性
に欠ける傾向が見られることによる。また、一般的に海
島構造の形成は、MFR差だけで特定されるものではな
いが、本発明における少なくとも1種が非晶質環状オレ
フィン系樹脂である2種の透明熱可塑性樹脂の組み合わ
せにおいては、このMFR差も本発明の効果の発現に寄
与していることにもよる。
シートの製造方法について説明する。まず該光拡散性シ
ートの好ましい製造方法として記載する請求項2におい
ては、前記非晶質環状オレフィン系樹脂(以下、環状オ
レフィン樹脂と呼ぶ)と前記他の透明熱可塑性樹脂(以
下、他樹脂と呼ぶ)の2種によるが、更にその2種にお
いても両者の持つメルトフローレート(以下、MFRと
呼ぶ)において、一定の制限を持たせることが望まし
く、それは両者のMFRの差として1〜50、好ましく
は3〜45以内にするのが良いということである。この
理由は、あまりにも小さく両者が接近していると、島構
造そのものが形成されないか、または形成されたとして
も小さくなり、透過率が低下する傾向が見られる。一方
極端にその差が大きいと、大きな島構造が形成されて、
成形性が低下したり、シートの表面が荒れやすく平滑性
に欠ける傾向が見られることによる。また、一般的に海
島構造の形成は、MFR差だけで特定されるものではな
いが、本発明における少なくとも1種が非晶質環状オレ
フィン系樹脂である2種の透明熱可塑性樹脂の組み合わ
せにおいては、このMFR差も本発明の効果の発現に寄
与していることにもよる。
【0030】そして、選択された環状オレフィン樹脂と
他樹脂とは所定割合で均一に混合されるが、その混合比
は環状オレフィン樹脂10〜90重量%に対して他樹脂
が90〜10重量%の範囲とする。このような広範囲で
の混合比であるのは、光拡散シートにおける前記所定の
海島構造において、海島を形成する樹脂成分が環状オレ
フィン樹脂が海成分になったり、島成分になったりする
場合があるためで、これは該環状オレフィン樹脂の持つ
MFRが、他樹脂のMFRよりも大きいか、小さいかに
よって変わり、環状オレフィン樹脂が大きい場合には海
成分を形成することになり、必然的に混合量も他樹脂よ
り多く(例えば、50重量%以上90重量%まで)な
る。逆に他樹脂のMFRが大きい場合は、これが海成分
を形成するので、これの混合量も多くなるということの
ためである。
他樹脂とは所定割合で均一に混合されるが、その混合比
は環状オレフィン樹脂10〜90重量%に対して他樹脂
が90〜10重量%の範囲とする。このような広範囲で
の混合比であるのは、光拡散シートにおける前記所定の
海島構造において、海島を形成する樹脂成分が環状オレ
フィン樹脂が海成分になったり、島成分になったりする
場合があるためで、これは該環状オレフィン樹脂の持つ
MFRが、他樹脂のMFRよりも大きいか、小さいかに
よって変わり、環状オレフィン樹脂が大きい場合には海
成分を形成することになり、必然的に混合量も他樹脂よ
り多く(例えば、50重量%以上90重量%まで)な
る。逆に他樹脂のMFRが大きい場合は、これが海成分
を形成するので、これの混合量も多くなるということの
ためである。
【0031】尚、前記2種の混合においては、均一に分
散せしめることが好ましいので、単にハイミキサー等で
物理的に混合するよりも、予め二軸押出機によって溶融
押出して、混和ペレットとして造粒し、これを目的とす
るシートに成形するのがよい。
散せしめることが好ましいので、単にハイミキサー等で
物理的に混合するよりも、予め二軸押出機によって溶融
押出して、混和ペレットとして造粒し、これを目的とす
るシートに成形するのがよい。
【0032】前記2種が均一に混合されたならば、溶融
押出成形によって、シート状に成形する。ここで光拡散
性シートの成型法にはここで記載する溶融押出成形以外
に、例えば、金型内に溶融射出する射出成形か金型内に
該混合樹脂を充填し、加熱圧縮する圧縮成形等の方法で
も可能であるが、該溶融押出成形の方が好ましいのは次
のような理由による。つまり、前記するように、楕円形
状の島構造がシート断面で一方向に揃って連続的に形成
され、その島構造が、海成分中で入射光に対して直角方
向になるように配置されるのが好ましいということから
である。
押出成形によって、シート状に成形する。ここで光拡散
性シートの成型法にはここで記載する溶融押出成形以外
に、例えば、金型内に溶融射出する射出成形か金型内に
該混合樹脂を充填し、加熱圧縮する圧縮成形等の方法で
も可能であるが、該溶融押出成形の方が好ましいのは次
のような理由による。つまり、前記するように、楕円形
状の島構造がシート断面で一方向に揃って連続的に形成
され、その島構造が、海成分中で入射光に対して直角方
向になるように配置されるのが好ましいということから
である。
【0033】前記押出成形は、一般に一軸又は二軸の押
出機を使って、必要なシート厚さが得られるようにTダ
イを通して成形される。押し出されたシート状物は、一
般に実質的無延伸にて引き取って冷却する。その他押出
機、Tダイの加熱温度、成形速度等には特別の制限はな
く、円滑に溶融押出されればよい。
出機を使って、必要なシート厚さが得られるようにTダ
イを通して成形される。押し出されたシート状物は、一
般に実質的無延伸にて引き取って冷却する。その他押出
機、Tダイの加熱温度、成形速度等には特別の制限はな
く、円滑に溶融押出されればよい。
【0034】更に、前記MFRの差による環状オレフィ
ン樹脂と他樹脂の選択において、より好ましいのは、請
求項3に記載するように、環状オレフィン樹脂のMFR
が他樹脂よりも大きい条件下で、両者の差が1〜50に
なるようにするのがよい。つまり、海成分に環状オレフ
ィン樹脂、島成分に他樹脂とするような製造条件であ
る。かかる場合の両者の混合比は環状オレフィン樹脂5
0〜90重量%、好ましくは60〜80重量%とし、他
樹脂を50〜10重量%、好ましくは40〜20重量%
とするのがよい。ここでMFRの小さい方の他樹脂が1
0〜50重量%であるのは、10重量%未満では、楕円
形状の島構造の占める割合が少なくなって入射光の内部
散乱が減少して光り拡散性が低下し、本発明にいう特性
を満足できるレベルで得られない。一方、50重量%を
越えても、逆に楕円形島構造の占める割合が多すぎて、
個々の島構造の大きさが大きくなり、界面での散乱が減
少して光拡散性が低下し、十分な光拡散性を得にくい状
況になるということによる。
ン樹脂と他樹脂の選択において、より好ましいのは、請
求項3に記載するように、環状オレフィン樹脂のMFR
が他樹脂よりも大きい条件下で、両者の差が1〜50に
なるようにするのがよい。つまり、海成分に環状オレフ
ィン樹脂、島成分に他樹脂とするような製造条件であ
る。かかる場合の両者の混合比は環状オレフィン樹脂5
0〜90重量%、好ましくは60〜80重量%とし、他
樹脂を50〜10重量%、好ましくは40〜20重量%
とするのがよい。ここでMFRの小さい方の他樹脂が1
0〜50重量%であるのは、10重量%未満では、楕円
形状の島構造の占める割合が少なくなって入射光の内部
散乱が減少して光り拡散性が低下し、本発明にいう特性
を満足できるレベルで得られない。一方、50重量%を
越えても、逆に楕円形島構造の占める割合が多すぎて、
個々の島構造の大きさが大きくなり、界面での散乱が減
少して光拡散性が低下し、十分な光拡散性を得にくい状
況になるということによる。
【0035】更に、前記他樹脂として、具体的に好まし
いのは、請求項4に記載するように、ポリカーボネート
か又はポリ(4−メチルペンテン−1)かのいずれかで
あり、この組み合わせが、本発明における前記課題を最
も効果的に達成するものである。
いのは、請求項4に記載するように、ポリカーボネート
か又はポリ(4−メチルペンテン−1)かのいずれかで
あり、この組み合わせが、本発明における前記課題を最
も効果的に達成するものである。
【0036】かくして得られた光拡散性シートは、広視
角性と共に、透明性もより向上したことで、この関連分
野への一層の貢献が期待される。例えば、有効な用途分
野として、バックライトデバイスの中の光拡散性部材と
しての使用がある。明るくて、より広視角に均一な輝度
分布でもって、液晶ディスプレイを照明することができ
る。その他に、電飾看板、プロジェクター投影用スクリ
ーン、写真製版用フィルムの投影機、円筒状電気スタン
ド等の光拡散部材として使用されることで、これまでの
ものよりも、より高性能の機器を開発することができ
る。
角性と共に、透明性もより向上したことで、この関連分
野への一層の貢献が期待される。例えば、有効な用途分
野として、バックライトデバイスの中の光拡散性部材と
しての使用がある。明るくて、より広視角に均一な輝度
分布でもって、液晶ディスプレイを照明することができ
る。その他に、電飾看板、プロジェクター投影用スクリ
ーン、写真製版用フィルムの投影機、円筒状電気スタン
ド等の光拡散部材として使用されることで、これまでの
ものよりも、より高性能の機器を開発することができ
る。
【0037】
【実施例】以下に比較例と共に、実施例によってより詳
細に説明する。尚、本文中で説明している透明性と光拡
散性は、該例中では各々全光線透過率(Tt)と曇り価
(H価)でもって表現した。従って、Tt、H価共に大
きい程、透明性が良く、明るくて、優れた拡散光を有す
る光拡散性シートということになる。Tt,H価は下記
にて測定したものである。また、広視角性は、2つの特
定の視角での輝度比を、広視角比として下記のように定
義したが、この値が大きい程、広視角に拡散されている
ことになる。またMFR比は下記によって測定し、求め
たものである。
細に説明する。尚、本文中で説明している透明性と光拡
散性は、該例中では各々全光線透過率(Tt)と曇り価
(H価)でもって表現した。従って、Tt、H価共に大
きい程、透明性が良く、明るくて、優れた拡散光を有す
る光拡散性シートということになる。Tt,H価は下記
にて測定したものである。また、広視角性は、2つの特
定の視角での輝度比を、広視角比として下記のように定
義したが、この値が大きい程、広視角に拡散されている
ことになる。またMFR比は下記によって測定し、求め
たものである。
【0038】Tt:JISK7105(1981)に基
づく積分球付属装置(P/N150−0909)付き分
光光度計(日立製作所製U3410型)によって、直接
読み取った値(%) H価:前記Ttと共に平行光線透過率(Tp)の値
(%)を直接読みとり、次の数1によって求めた。
づく積分球付属装置(P/N150−0909)付き分
光光度計(日立製作所製U3410型)によって、直接
読み取った値(%) H価:前記Ttと共に平行光線透過率(Tp)の値
(%)を直接読みとり、次の数1によって求めた。
【0039】
【数1】
【0040】広視角比:エッジライト方式のバックライ
ト上に、得られたシートを載置して、まず法線方向での
輝度(G0)を、そしてその法線からランプ側に30°
傾斜した方向での輝度(G30)を各々輝度計(トプコ
ン株式会社製BM−3型)にて測定し、両者の比(=G
30/G0)を計算によって求めたものであるが、具体
的にその測定態様を図2を参照して説明する。白インキ
を下面に塗布した反射層8を持つ導光板7の左側面にラ
ンプ9(冷陰極管、管径3mm)を接して配置する。そ
して、導光板7の上面に、得られたシート10(測定サ
ンプル)を載置する。各方向での輝度は、まず法線11
の方向で、シート10の測定点から30cmの位置で輝
度を測定する。次に法線11に対して30°ランプ9側
に傾け、測定点から30cmの位置で輝度を測定する。
但し、該シートは、その押出配向方向がランプに平行に
なるように載置する。
ト上に、得られたシートを載置して、まず法線方向での
輝度(G0)を、そしてその法線からランプ側に30°
傾斜した方向での輝度(G30)を各々輝度計(トプコ
ン株式会社製BM−3型)にて測定し、両者の比(=G
30/G0)を計算によって求めたものであるが、具体
的にその測定態様を図2を参照して説明する。白インキ
を下面に塗布した反射層8を持つ導光板7の左側面にラ
ンプ9(冷陰極管、管径3mm)を接して配置する。そ
して、導光板7の上面に、得られたシート10(測定サ
ンプル)を載置する。各方向での輝度は、まず法線11
の方向で、シート10の測定点から30cmの位置で輝
度を測定する。次に法線11に対して30°ランプ9側
に傾け、測定点から30cmの位置で輝度を測定する。
但し、該シートは、その押出配向方向がランプに平行に
なるように載置する。
【0041】MFR(メルトフローレート):JISK
7210(1976)A法に基づき、各々混合する樹脂
の成形温度での流量として、特に説明のない限り280
℃、2.16kgfの条件で測定した。
7210(1976)A法に基づき、各々混合する樹脂
の成形温度での流量として、特に説明のない限り280
℃、2.16kgfの条件で測定した。
【0042】(実施例1)MFRの差が43である非晶
質環状オレフィン系樹脂(三井石油化学工業株式会社商
品名APEL)(MFR=46)とポリ(4−メチルペ
ンテン−1)樹脂(三井石油化学工業株式会社商品名T
PX)(MFR=3)を用いて、両者を70:30(重
量比%)の割合で混合し、まずこれを二軸押出機(バレ
ル温度230〜270℃)にて混練押出しつつ、混和ペ
レット化した。次にノズル間隔500μmのTダイ(温
度280℃)を先端に持つ一軸押出機(バレル温度23
0〜270℃)を準備して、これに該混和ペレットを供
給して、シート状で、実質的に無延伸で押出し、冷却し
つつロールで巻き取った。得られた該シートの厚さは1
00μmであった。
質環状オレフィン系樹脂(三井石油化学工業株式会社商
品名APEL)(MFR=46)とポリ(4−メチルペ
ンテン−1)樹脂(三井石油化学工業株式会社商品名T
PX)(MFR=3)を用いて、両者を70:30(重
量比%)の割合で混合し、まずこれを二軸押出機(バレ
ル温度230〜270℃)にて混練押出しつつ、混和ペ
レット化した。次にノズル間隔500μmのTダイ(温
度280℃)を先端に持つ一軸押出機(バレル温度23
0〜270℃)を準備して、これに該混和ペレットを供
給して、シート状で、実質的に無延伸で押出し、冷却し
つつロールで巻き取った。得られた該シートの厚さは1
00μmであった。
【0043】前記得られたシートの一部を取って、まず
海島構造の形成を確認するために走査型電子顕微鏡(以
下SEMと呼ぶ)にて、該シートの断面を拡大し、内部
構造(粒子構造)を撮影した。これを図3に示す。図3
は1000倍に拡大したもので、大小の島が、各々楕円
形状で、ほぼ一定間隔で分布していることがわかる。島
構造でない部分が、海成分である。そして、楕円状の島
構造のものの中で、短径の最大は約13μm、最小は約
3μm、他は楕円形とは観察されない円形のものも混在
しているように思われる。また島構造のほぼ全数が、該
シートを光拡散性シートとして載置した場合に、入射光
に対して直角方向に配置されているのがわかる。
海島構造の形成を確認するために走査型電子顕微鏡(以
下SEMと呼ぶ)にて、該シートの断面を拡大し、内部
構造(粒子構造)を撮影した。これを図3に示す。図3
は1000倍に拡大したもので、大小の島が、各々楕円
形状で、ほぼ一定間隔で分布していることがわかる。島
構造でない部分が、海成分である。そして、楕円状の島
構造のものの中で、短径の最大は約13μm、最小は約
3μm、他は楕円形とは観察されない円形のものも混在
しているように思われる。また島構造のほぼ全数が、該
シートを光拡散性シートとして載置した場合に、入射光
に対して直角方向に配置されているのがわかる。
【0044】次に、海島構造の成分を確認するために、
前記シートの一部を取って、塩化メチレン溶剤に浸漬し
て溶解を試みた。その結果、海構造を取った成分が溶解
し、島構造を取った成分は不溶で、固形状で分離した。
溶解成分を赤外線吸収スペクトルで確認すると非晶質オ
レフィン成分であった。これから島構造成分はMFRの
小さいポリ(4−メチルペンテン−1)であったことに
なる。
前記シートの一部を取って、塩化メチレン溶剤に浸漬し
て溶解を試みた。その結果、海構造を取った成分が溶解
し、島構造を取った成分は不溶で、固形状で分離した。
溶解成分を赤外線吸収スペクトルで確認すると非晶質オ
レフィン成分であった。これから島構造成分はMFRの
小さいポリ(4−メチルペンテン−1)であったことに
なる。
【0045】そして前記シートの残りを使って各々T
t、Tp、H価、広視角比を求め、これを表1にまとめ
た。
t、Tp、H価、広視角比を求め、これを表1にまとめ
た。
【0046】
【表1】
【0047】(実施例2)実施例1において、MFRの
差が33である非晶質環状オレフィン系樹脂(三井石油
化学工業株式会社商品名APEL)(MFR=46)と
ポリカーボネート樹脂(帝人化成株式会社商品名PAN
LITE)(MFR=13)を用いて、両者を70:3
0(重量比%)の割合で混合した以外は、全く同一条件
にてシート成形した。得られたシートについてTt、T
p、H価、広視角比を求め、これを表1にまとめた。
尚、実施例1と同様に該シートの断面をSEMにより撮
影し、海島構造を観察した結果を図4に示す。島構造の
楕円形状の短径の最大は約7μm、最小は約3μmであ
った。
差が33である非晶質環状オレフィン系樹脂(三井石油
化学工業株式会社商品名APEL)(MFR=46)と
ポリカーボネート樹脂(帝人化成株式会社商品名PAN
LITE)(MFR=13)を用いて、両者を70:3
0(重量比%)の割合で混合した以外は、全く同一条件
にてシート成形した。得られたシートについてTt、T
p、H価、広視角比を求め、これを表1にまとめた。
尚、実施例1と同様に該シートの断面をSEMにより撮
影し、海島構造を観察した結果を図4に示す。島構造の
楕円形状の短径の最大は約7μm、最小は約3μmであ
った。
【0048】(比較例1)微粉状のシリコーン樹脂粒子
20重量%を4官能アクリレート化合物に添加し、十分
に分散したものを厚さ120μmのポリカーボネートシ
ート上に20μmコーティングした後、紫外線照射し
て、硬化膜を形成せしめた。得られたシートのTt、T
p、H価を求め、これを表1にまとめた。また広視角性
について、視角度を+60°〜−60°(法線に対し
て、ランプ側を正方向、その反対側を負方向とする)の
範囲に変えて輝度を測定し、輝度の視角度依存性を調べ
て、実施例2と比較した。結果をグラフにし、図5に示
した。尚、導光板単独は、光拡散シートのない導光板の
みでの輝度曲線である。該図から明らかなように、本発
明による光拡散性シートは広い視野角で高い輝度を持っ
たものであることがわかる。
20重量%を4官能アクリレート化合物に添加し、十分
に分散したものを厚さ120μmのポリカーボネートシ
ート上に20μmコーティングした後、紫外線照射し
て、硬化膜を形成せしめた。得られたシートのTt、T
p、H価を求め、これを表1にまとめた。また広視角性
について、視角度を+60°〜−60°(法線に対し
て、ランプ側を正方向、その反対側を負方向とする)の
範囲に変えて輝度を測定し、輝度の視角度依存性を調べ
て、実施例2と比較した。結果をグラフにし、図5に示
した。尚、導光板単独は、光拡散シートのない導光板の
みでの輝度曲線である。該図から明らかなように、本発
明による光拡散性シートは広い視野角で高い輝度を持っ
たものであることがわかる。
【0049】(比較例2)MFR=9のポリカーボネー
ト樹脂70重量%とMFR=3のポリ(4−メチルペン
テン−1)樹脂30重量%の割合で、両者混合後は、実
施例1と同様に混和ペレット化及びTダイによる押出成
形して、シートを得た。得られたシートの断面をSEM
にて拡大し観察したところ、楕円形状の島構造は、短径
が2μm程度と小さく、数多く分布している状態であっ
た。得られたシートのTt、Tp、H価を求め、これを表
1にまとめた。本発明によるシートに比較して、透過率
が低く、光拡散性シートとしては、輝度不十分である。
ト樹脂70重量%とMFR=3のポリ(4−メチルペン
テン−1)樹脂30重量%の割合で、両者混合後は、実
施例1と同様に混和ペレット化及びTダイによる押出成
形して、シートを得た。得られたシートの断面をSEM
にて拡大し観察したところ、楕円形状の島構造は、短径
が2μm程度と小さく、数多く分布している状態であっ
た。得られたシートのTt、Tp、H価を求め、これを表
1にまとめた。本発明によるシートに比較して、透過率
が低く、光拡散性シートとしては、輝度不十分である。
【0050】
【発明の効果】本発明は、前記のとおり手段が講じられ
るので、従来の光拡散性シートに比較して、次に記載す
るような、より優れた効果を奏する。まず、全体に透明
性の良い(明るい)拡散光を得ることができる。
るので、従来の光拡散性シートに比較して、次に記載す
るような、より優れた効果を奏する。まず、全体に透明
性の良い(明るい)拡散光を得ることができる。
【0051】広視角性に優れている。つまり、法線方向
から見て、光源側とその反対側の広い視角範囲に渡っ
て、ほぼ均一な輝度で拡散光を得ることができる。
から見て、光源側とその反対側の広い視角範囲に渡っ
て、ほぼ均一な輝度で拡散光を得ることができる。
【0052】成形手段によって、原料から一挙に前記特
性の付与された光拡散性シートを得ることができる。
性の付与された光拡散性シートを得ることができる。
【図1】光拡散性シートの内部をモデル的に斜視断面で
示した図である。
示した図である。
【図2】広視角比の測定状態図(断面)である。
【図3】実施例1における光拡散性シートのSEM写真
である。
である。
【図4】実施例2における光拡散性シートのSEM写真
である。
である。
【図5】実施例2、比較例1における視角度と輝度との
関係を表すグラフである。
関係を表すグラフである。
1 光拡散性シート 2 海構造 3 楕円形状の島構造 4、5 3以外の島構造 6 入射光 7 導光板 8 反射層 9 ランプ 10 光拡散性シート 11 法線方向 12 30°傾斜方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 連山 君奉 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ株 式会社滋賀研究所内 (72)発明者 山本 政則 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ株 式会社滋賀研究所内 (72)発明者 原 基泰 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ株 式会社滋賀研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも1種が非晶質環状オレフィン
系樹脂である2種以上の透明熱可塑性樹脂が、海と島の
構造をとって混成され、かつ該島構造の断面が主として
短径が1〜50μmの楕円形状によりなることを特徴と
する光拡散性シート。 - 【請求項2】 メルトフローレートの差が1〜50であ
る非晶質環状オレフィン系樹脂と他の熱可塑性樹脂の2
種を使用し、かつ該非晶質環状オレフィン系樹脂を10
〜90重量%、該他の透明熱可塑性樹脂を90〜10重
量%混合して、これをシート状に溶融押出成形すること
を特徴とする請求項1に記載の光拡散性シートの製造方
法。 - 【請求項3】 前記非晶質環状オレフィン系樹脂のメル
トフローレートが他の透明熱可塑性樹脂のメルトフロー
レートよりも大きい2種であって、かつ該非晶質環状オ
レフィン系樹脂の混合比が50〜90重量%、そして該
他の透明熱可塑性樹脂のそれが50〜10重量%よりな
る請求項2に記載の光拡散性シートの製造方法。 - 【請求項4】 前記他の透明熱可塑性樹脂がポリカーボ
ネート又はポリ(4−メチルペンテン−1)のいずれか
である請求項3に記載の光拡散性シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8283059A JPH10111402A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 光拡散性シートとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8283059A JPH10111402A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 光拡散性シートとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10111402A true JPH10111402A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17660679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8283059A Pending JPH10111402A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 光拡散性シートとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10111402A (ja) |
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