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JPH0988849A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

Info

Publication number
JPH0988849A
JPH0988849A JP26480195A JP26480195A JPH0988849A JP H0988849 A JPH0988849 A JP H0988849A JP 26480195 A JP26480195 A JP 26480195A JP 26480195 A JP26480195 A JP 26480195A JP H0988849 A JPH0988849 A JP H0988849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
orbiting scroll
casing
oldham
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26480195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Yuji Komai
裕二 駒井
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Hiroyuki Mihara
宏之 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP26480195A priority Critical patent/JPH0988849A/ja
Publication of JPH0988849A publication Critical patent/JPH0988849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/063Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転防止機構の作動を円滑化することによっ
て無給油式のものに対しても適用できるようにし、耐久
性や寿命を向上させる。 【解決手段】 ケーシング5のフランジ部6と旋回スク
ロールの背面プレートとの間にオルダムリング20を摺
動可能に配設し、ケーシング5側の各X軸キー溝26に
よってオルダムリング20をX軸方向に摺動変位させ、
旋回スクロール側の各Y軸キー溝によってオルダムリン
グ20に対して旋回スクロールをY軸方向に摺動変位さ
せるようにしている。そして、オルダムリング20の径
方向外側で各キー支持部21,23間には、各球体29
および各球体収容筒30からなる複数のスラスト軸受2
8,28,…を設け、該各スラスト軸受28の球体収容
筒30内には各球体29の周囲にグリースを封入する構
成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーシングと、該ケーシングに
一体に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケー
シングに回転可能に支持され先端側がクランクとなった
駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前
記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回
スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転
防止機構とからなるスクロール式流体機械は知られてい
る。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械では、外部から駆動軸を回転駆動して旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から流体(例えば空気)を吸込つつ、この流
体を固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラッ
プ部との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロール
の中心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐
出するようになっている。
【0004】ここで、無給油式のスクロール式流体機械
では、旋回スクロールの自転を防止するために、複数の
補助クランクを用いたものが知られている。即ち、前記
ケーシングと旋回スクロールの背面側との間に位置し
て、該旋回スクロールに設けられる旋回軸受の外周側に
複数の補助クランクを設け、これにより、旋回スクロー
ルの自転を防止している。そして、この種の各補助クラ
ンクによる自転防止機構の場合、各補助クランクの潤滑
性を維持するために、各補助クランクの回動部にグリー
ス等の潤滑剤を付与するようにしている。
【0005】また、他の従来技術として、例えば米国特
許第3994635号明細書には、オルダム継手として
旋回スクロールの自転を防止する機能と該旋回スクロー
ルのスラスト荷重を受ける機能を併せ持つものが開示さ
れている。そして、この種のオルダム継手による自転防
止機構の場合、オルダム継手の潤滑性を維持するため
に、オルダム継手の摺動部等に常時潤滑油を供給する構
成となっている。
【0006】さらに、別の従来技術の自転防止機構とし
て、例えば特公平5−67761号公報では、多数個の
球体と、同数のガイド円孔をもつ2枚のリング状板とか
らなり、前記球体は旋回スクロールの自転を防止する機
能と該旋回スクロールのスラスト荷重に対するスラスト
軸受の機能を併せ持つボールカップリング方式のものが
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式流体機械では、例えばスクロ
ール式圧縮機として用いた場合の運転時に、固定スクロ
ールと旋回スクロールとの間に形成される圧縮室内が高
圧となるため、旋回スクロールがスラスト方向に押圧さ
れる。そして、このスラスト方向(軸方向)の押圧力
は、各補助クランクに荷重となって作用し、駆動軸のク
ランクおよび各補助クランクの回転摩擦を増加させ、駆
動性能を低下させると共に、補助クランクの異常摩耗や
摩擦熱の高温化を招くという問題がある。
【0008】一方、他の従来技術では、オルダム継手に
よって自転防止機能とスラスト軸受の機能とを併せ持つ
構成としているものの、オルダム継手の両面に旋回スク
ロールからのスラスト方向(軸方向)の押圧力が直接作
用するため、該オルダム継手は摺動時に摩耗が発生し易
くなり、これによって圧縮運転時の性能の低下等を招く
という問題がある。
【0009】さらに、この種のオルダム継手を用いた自
転防止機構は、比較的構造が単純で設計・製造も比較的
容易になるという利点があるものの、かかる自転防止機
構にあっては、オルダム継手の摺動部等に潤滑油を常に
供給しなければならず、給油式のスクロール式流体機械
には適用できるが、無給油式のものには適用が難しいと
いう問題がある。
【0010】さらにまた、別の従来技術としてボールカ
ップリング方式を用いた自転防止機構においては、径方
向の隙間寸法を精度よく調整するのが難しい上に、球体
から発生する騒音を遮断するのが難しいという問題があ
る。
【0011】本発明は上述のような従来技術の問題に鑑
みなされたもので、本発明はオルダム継手からなる自転
防止機構とスラスト方向の荷重を受承するスラスト軸受
とを独立に設けることによって、オルダム継手側の作動
を円滑化でき、無給油式のものにも適用可能にできると
共に、耐久性や寿命を確実に向上でき、信頼性を高める
ことができるようにしたスクロール式流体機械を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケーシン
グに回転可能に支持され先端側がクランクとなった駆動
軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前記固
定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スク
ロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止
機構とからなるスクロール式流体機械に適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記自転防止機構を、前記ケーシング側に設け
られた第1の継手ガイドと、前記旋回スクロールの背面
側に設けられた第2の継手ガイドと、前記ケーシングと
旋回スクロールの背面側との間に配設され前記第1,第
2の継手ガイドにそれぞれ摺動可能に係合した可動継手
とから構成し、かつ、前記ケーシングと旋回スクロール
とのいずれか一方には、前記第1、第2の継手ガイド間
に位置し、相手方に転動体を接触させることにより前記
旋回スクロールからのスラスト荷重を受承する複数のス
ラスト軸受を設けたことにある。
【0014】この結果、旋回スクロールからのスラスト
方向(軸方向)の荷重が自転防止機構の可動継手等に作
用するのを防止でき、前記第1,第2の継手ガイドと可
動継手との間の摺動抵抗を確実に低減できる。また、各
スラスト軸受の転動体を自転防止機構からの影響を受け
ることなく、ケーシングと旋回スクロールとの間で安定
させて転動でき、スラスト軸受としての動きを円滑化す
ることができる。
【0015】また、請求項2に記載した発明では、前記
各スラスト軸受を、前記ケーシングと旋回スクロールの
背面側との間に転動可能に配設され前記転動体を構成す
る球体と、前記ケーシングまたは旋回スクロールから軸
方向に突出し該球体を外側から取囲むように筒状に形成
された球体収容筒とから構成している。
【0016】このように構成することにより、該各球体
がケーシングと旋回スクロールの背面側との間で転動す
るときの動きを安定させることができ、各球体の転動音
(摺動音)等を球体収容筒によって遮音できる。
【0017】さらに、請求項3に記載した発明では、前
記可動継手を、前記ケーシングと旋回スクロールの背面
側との間で周方向に延び軸方向の両端側にそれぞれオル
ダムキーが設けられたオルダムリングによって構成し、
前記第1,第2の継手ガイドは、該オルダムリングの各
オルダムキーが摺動可能に装着されるように互いに直交
する2軸方向に延び、前記各スラスト軸受の球体収容筒
に対して該オルダムリングの周方向に離間した第1,第
2のキー溝により構成している。
【0018】このように構成することにより、自転防止
機構(オルダム継手)としての動きを円滑化できると共
に、第1,第2のキー溝から周方向に離間させて各スラ
スト軸受の球体収容筒を配設でき、旋回スクロールから
のスラスト荷重が各オルダムキーと各キー溝との間に作
用するのを確実に防止することができる。
【0019】さらにまた、請求項4に記載した発明で
は、前記オルダムリングには、前記各オルダムキー間に
位置して複数のリング体を一体に形成し、該各リング体
は、前記旋回スクロールの旋回動作時に前記各スラスト
軸受の球体収容筒と干渉しないように該球体収容筒を外
側から取囲む構成としている。
【0020】この結果、旋回スクロールが旋回動作する
ときにオルダムリングの各リング体を各球体収容筒の外
側で相対的に旋回動作させることができると共に、オル
ダムリングの途中部位に各リング体を介してスラスト軸
受(球体収容筒)をコンパクトに配設できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0022】ここで、図1ないし図3は本発明のスクロ
ール式流体機械を無給油式のスクロール空気圧縮機に適
用した場合の第1の実施例を示している。
【0023】図において、1は当該スクロール空気圧縮
機の駆動源となる電動モータで、該電動モータ1は、そ
の外枠を形成するモータケース2と、該モータケース2
内に回転可能に設けられた回転子3と、該回転子3から
の回転を外部に出力する駆動軸4とから大略構成されて
いる。そして、該電動モータ1の駆動軸4は後述のケー
シング5内へと突出し、その先端側は図1に示す如く駆
動軸4の軸線に対して所定寸法δだけ偏心したクランク
4Aとなっている。さらに、モータケース2は後述の固
定スクロール11との間でケーシング5を挟持する構成
となっている。
【0024】5は当該スクロール空気圧縮機の外枠を形
成する筒状のケーシングを示し、該ケーシング5は、モ
ータケース2との間に配設された環状のフランジ部6
と、該フランジ部6の内周側に設けられた筒状の軸受部
7と、前記フランジ部6の外周側から軸方向に延びた大
径筒部8とから大略構成され、ケーシング5の軸受部7
には前記電動モータ1の駆動軸4を回転可能に軸支する
軸受9が取付けられている。
【0025】10はモータケース2内に位置して駆動軸
4に固着されたバランスウェイトを示し、該バランスウ
ェイト10は後述の旋回スクロール12の旋回運動に対
して駆動軸4全体の回転バランスをとっている。
【0026】11はケーシング5の先端側に固着された
固定スクロールを示し、該固定スクロール11は、略円
板状に形成され中心が駆動軸4の軸線と一致するように
配設された鏡板11Aと、該鏡板11Aの外縁側から突
出し、外周側が前記ケーシング5の大径筒部8の先端に
ボルト等(図示せず)を介して固着された取付フランジ
部11Bと、前記鏡板11Aの表面側から軸方向に立設
され、中心側が巻始め端となり外周側が巻終り端となっ
た渦巻状のラップ部11Cと、鏡板11Aの背面側に並
列に多数立設され互いに平行に延びた放熱板11Dとか
ら構成されている。
【0027】12は固定スクロール11と対向してケー
シング5内に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示
し、該旋回スクロール12は後述の旋回スクロール本体
13と、該旋回スクロール本体13の背面側に取付けら
れた略円板状の背面プレート17とから一体的に構成さ
れている。
【0028】13は旋回スクロール本体で、該旋回スク
ロール本体13は円板状に形成された鏡板13Aと、該
鏡板13Aの表面側から軸方向に立設され、中心側が巻
始め端となり外周側が巻終り端となった渦巻状のラップ
部13Bと、該鏡板13Aの背面側に並列に多数立設さ
れた放熱板13C,13C,…とから大略構成されてい
る。
【0029】ここで、前記旋回スクロール本体13のラ
ップ部13Bは図1に示すように、固定スクロール11
のラップ部11Cに対し所定角度(例えば180度)だ
けずらして重なり合うように配設され、両者のラップ部
11C,13B間には複数の圧縮室14,14,…が形
成される。そして、当該スクロール空気圧縮機の運転時
には、固定スクロール11の外周側に設けた吸込口15
から外周側の圧縮室14内に空気を吸込みつつ、この空
気を旋回スクロール12が旋回運動する間に各圧縮室1
4内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室14から固定
スクロール11の中心に設けた吐出口16を介して外部
に圧縮空気を吐出する。
【0030】17は旋回スクロール本体13の背面側に
設けた背面プレートを示し、該背面プレート17は円板
状に形成され、背面プレート17の背面中央部にはボス
部17Aが軸方向に突出して形成されている。そして、
該背面プレート17は旋回スクロール本体13の各放熱
板13C先端部にボルト(図示せず)等を介して固着さ
れ、旋回スクロール本体13と共に旋回運動を行うよう
になっている。
【0031】ここで、背面プレート17のボス部17A
はケーシング5の軸受部7側に向かって軸方向に突出
し、該ボス部17Aは駆動軸4のクランク4Aに旋回軸
受18を介して回転可能に取付けられている。また、背
面プレート17の背面側は後述の各Y軸キー溝27間に
位置する部位がそれぞれ摺動面17B,17B,…とな
り、該各摺動面17Bには後述の各球体29が転動可能
に接触するものである。
【0032】19は旋回スクロール12の自転を防止す
る自転防止機構としてのオルダム継手を示し、該オルダ
ム継手19は図2および図3に示すように、後述のオル
ダムリング20、各X軸キー22、各Y軸キー24およ
び各キー溝26、27等によって構成されている。そし
て、該オルダム継手19はオルダムリング20をX軸方
向に摺動変位させ、該オルダムリング20に対して旋回
スクロール12をY軸方向に摺動変位させることによ
り、旋回スクロール12の自転を防止すると共に、該旋
回スクロール12に前記所定寸法δの旋回半径をもった
円運動(旋回運動)を与えるようになっている。
【0033】20はオルダム継手19の可動継手を構成
するオルダムリングを示し、該オルダムリング20はそ
の内周側が背面プレート17のボス部17Aに対する逃
し穴20Aとなり、該逃し穴20Aは、オルダムリング
20がX軸,Y軸方向に摺動変位するときにボス部17
Aに衝突するのを防止すべく、比較的大きな穴径をもっ
て形成されている。そして、該オルダムリング20は高
強度の金属板等により円形リングとして形成されその外
周側には後述の各X軸キー支持部21および各Y軸キー
支持部23が一体形成されている。
【0034】21,21はオルダムリング20の外周側
から径方向外向きに突出しX軸方向に延びた一対のX軸
キー支持部を示し、該各X軸キー支持部21の先端側に
はそれぞれX軸方向に延びるX軸キー22,22が一体
に設けられ、該各X軸キー22はオルダムリング20の
軸方向端面よりもケーシング5のフランジ部6側に向け
て一定の高さをもって突出し、後述のX軸キー溝26に
摺動可能に係合している。
【0035】23,23はオルダムリング20の外周側
から径方向外向きに突出しY軸方向に延びた一対のY軸
キー支持部を示し、該各Y軸キー支持部23は各X軸キ
ー支持部21と同一形状に形成され、各キー支持部2
1,23はオルダムリング20から十字形状をなして突
出している。そして、各Y軸キー支持部23の先端側に
はそれぞれY軸方向に延びるY軸キー24,24が一体
に設けられ、該各Y軸キー24はオルダムリング20の
軸方向端面よりも旋回スクロール12の背面プレート1
7側に向かって突出し、後述の各Y軸キー溝27に摺動
可能に係合している。
【0036】25,25はケーシング5のフランジ部6
の内側面6Aに一体に設けられた平板状のガイドを示
し、該各ガイド25はフランジ部6の内側面6Aに沿っ
てX軸方向へと伸長している。
【0037】26,26は各ガイド25に凹設された第
1の継手ガイドとしてのX軸キー溝を示し、該各X軸キ
ー溝26は各ガイド25に沿ってX軸方向に延びる凹溝
として形成されている。そして、各X軸キー溝26は、
オルダムリング20の各X軸キー22と摺動可能に係合
し、オルダムリング20をX軸方向にガイドする構成と
なっている。
【0038】27,27は旋回スクロール12の背面プ
レート17に形成された第2の継手ガイドとしてのY軸
キー溝を示し、該各Y軸キー溝27は背面プレート17
の背面側に位置し、Y軸方向に延びる凹溝として形成さ
れている。そして、該各Y軸キー溝27は、オルダムリ
ング20の各Y軸キー24と摺動可能に係合し、旋回ス
クロール12をオルダムリング20に対してY軸方向に
ガイドする構成となっている。
【0039】28,28,…は前記旋回スクロール12
からのスラスト荷重を受承するスラスト軸受を示し、該
各スラスト軸受28は、ケーシング5のフランジ部6と
旋回スクロール12の背面プレート17との間に転動可
能に配設され、前記スラスト荷重を受承する転動体とし
ての球体29と、ケーシング5のフランジ部6から軸方
向に突設され、該各球体29を外側から取囲むように筒
状に形成された球体収容筒30とから構成されている。
そして、該各球体収容筒30は球体29の直径よりも僅
かに小さい突出寸法をもってフランジ部6の内側面6A
から背面プレート17側にむけて突出し、その先端側は
開口端となって背面プレート17の各摺動面17Bに対
向配置されている。また、各球体収容筒30は図2に示
す如く、オルダムリング20の径方向外側で各キー支持
部21,23間に配設され、各球体収容筒30間でオル
ダムリング20および各キー支持部21,23がX軸方
向に変位するのを許す構成となっている。
【0040】ここで、各球体29は高い剛性を有する鋼
球等から形成され、各球体収容筒30の底部と背面プレ
ート17の各摺動面17Bとの間に転動(摺動)可能に
配設されている。そして、各球体収容筒30の内径は各
球体29の直径よりも前記所定寸法δだけ大きく形成さ
れ、各球体29が旋回スクロール12の旋回動作に追従
して円滑に転動するのを補償している。
【0041】また、各球体収容筒30内には球体29の
周囲に潤滑剤となるグリース(図示せず)が封入される
場合もあり、このグリースは背面プレート17の摺動面
17Bとの間でほぼ密閉状態に保持されている。そし
て、各球体29が各球体収容筒30と共に背面プレート
17の摺動面17B上を相対的に摺動変位するときに、
グリースは各球体29を潤滑状態に保ちつつ、該各球体
29を各球体収容筒30内で円滑に転動させるようにし
ている。
【0042】本実施例によるスクロール空気圧縮機は上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0043】まず、電動モータ1により駆動軸4を回転
させ、旋回スクロール12を旋回させると、固定スクロ
ール11のラップ部11Cと旋回スクロール12(旋回
スクロール本体13)のラップ部13Bとの間に画成さ
れた圧縮室14,14,…が連続的に縮小する。これに
より、固定スクロール11の吸込口15から吸込んだ外
気を該各圧縮室14で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を
固定スクロール11の吐出口16から外部の空気タンク
等に貯留させる。
【0044】そして、このように旋回スクロール12が
旋回運動するときには、オルダムリング20、各X軸キ
ー溝26、および各Y軸キー溝27等からなるオルダム
継手19によって旋回スクロール12の自転が防止さ
れ、該旋回スクロール12は駆動軸4を中心として所定
寸法δの旋回半径をもった円運動(旋回運動)が与えら
れる。
【0045】即ち、旋回スクロール12が固定スクロー
ル11に対して旋回運動する間に、オルダム継手19
は、オルダムリング20側の各X軸キー22がケーシン
グ5側の各X軸キー溝26に沿って摺動変位することに
よりY軸方向への変位が規制されつつ、ケーシング5に
対してはX軸方向に摺動変位する。また、オルダムリン
グ20の各Y軸キー24は旋回スクロール12側の各Y
軸キー溝27に沿って相対的に摺動変位することによ
り、旋回スクロール12がY軸方向に摺動変位するのを
許すことになる。
【0046】そして、ケーシング5のフランジ部6の内
側面6Aには、オルダムリング20の各キー支持部2
1,23(各キー溝26,27)間に位置して背面プレ
ート17側へと軸方向に突出する合計4個の球体収容筒
30,30,…を一体形成し、該各球体収容筒30内に
はグリースと共にそれぞれ球体29を収容させることに
より、スラスト軸受28を構成するようにしたから、該
各スラスト軸受28の球体29を球体収容筒30の底部
(ケーシング5)と背面プレート17の摺動面17Bと
の間で旋回スクロール12の動きに追従させて摺動(転
動)させることにより、旋回スクロール12からのスラ
スト方向の荷重を各球体29で受承でき、オルダム継手
19のオルダムリング20等がX軸,Y軸方向に円滑に
摺動変位するのを補償することができる。
【0047】かくして、本実施例によれば、ケーシング
5のフランジ部6と旋回スクロール12の背面プレート
17との間にオルダムリング20を摺動可能に配設し、
ケーシング5側の各X軸キー溝26によってオルダムリ
ング20をX軸方向に摺動変位させ、旋回スクロール1
2側の各Y軸キー溝27によってオルダムリング20に
対して旋回スクロール12をY軸方向に摺動変位させる
ようにしている。そして、オルダムリング20の径方向
外側で各キー支持部21,23間には、各球体29およ
び各球体収容筒30からなる複数のスラスト軸受28,
28,…を設け、該各スラスト軸受28の球体収容筒3
0内には各球体29の周囲にグリースを封入する構成と
している。
【0048】この結果、各スラスト軸受28の球体29
を旋回スクロール12(背面プレート17)の摺動面1
7Bに対して円滑に転動させながら、各スラスト軸受2
8とは独立に設けたオルダムリング20のX軸キー2
2,Y軸キー24を、X軸キー溝26,Y軸キー溝27
にそれぞれ摺動可能に係合させることにより、旋回スク
ロール12の自転を防止でき、旋回スクロール12の旋
回動作を安定させることができると共に、圧縮運転時に
発生する旋回スクロール12からのスラスト荷重を各球
体29で確実に受承でき、オルダム継手19側にスラス
ト荷重が作用するのを防止できる。
【0049】そして、オルダムリング20側の各X軸キ
ー22、各Y軸キー24と、ケーシング5側の各X軸キ
ー溝26、背面プレート17側の各Y軸キー溝27との
間で生じる摺動抵抗を小さく抑えることができると共
に、オルダムリング20の摺動時に生じる摩耗を効果的
に低減でき、該オルダムリング20の各X軸キー22を
各X軸キー溝26に沿ってX軸方向へと円滑に摺動変位
させることができ、各Y軸キー24により旋回スクロー
ル12を各Y軸キー溝27を介してオルダムリング20
に対しY軸方向に摺動変位させることができる。
【0050】また、ケーシング5のフランジ部6に一体
に設けられた各球体収容筒30を、背面プレート17側
に向けて軸方向突出させ、その突出寸法を球体29の直
径よりも僅かに小さくなるようにしたから、各球体収容
筒30の先端側(開口端)を背面プレート17の摺動面
17Bで塞ぐようにして、各球体収容筒30内のグリー
スが外部へ漏洩してしまうのを効果的に防止でき、各球
体収容筒30内の球体29を長期に亘って潤滑状態に保
持できる。
【0051】そして、圧縮運転時に生じる旋回スクロー
ル12からのスラスト荷重(押圧力)をケーシング5と
背面プレート17との間で各球体29によって確実に受
承でき、オルダム継手19等に余分な負荷が作用するの
を確実に防止できると共に、転動体としての各球体29
がケーシング5と背面プレート17との間で転動すると
きの動きを安定させることができ、球体29の転動音等
を球体収容筒30によって遮音できる。
【0052】従って、本実施例によれば、ケーシング5
側と旋回スクロール12側との間に配設したオルダム継
手19と各スラスト軸受28とを完全に分離(独立)さ
せて作動でき、旋回スクロール12からのスラスト荷重
がオルダム継手19のオルダムリング20等に作用する
のを防止できると共に、オルダムリング20の各X軸キ
ー22、各Y軸キー24と各X軸キー溝26、各Y軸キ
ー溝27との間の摺動抵抗を大幅に軽減でき、オルダム
継手19等の耐久性や寿命を確実に延ばすことができ
る。
【0053】また、各スラスト軸受28の球体29をオ
ルダム継手19からの影響を受けることなく、ケーシン
グ5と旋回スクロール12との間で円滑に転動させるこ
とができ、各球体収容筒30内に封入したグリースによ
り各球体29を潤滑状態に保持して各スラスト軸受28
としての寿命や耐久性を確実に向上できる上に、当該ス
クロール空気圧縮機の寿命を延ばして、性能を確実に向
上でき、長期に亘って安定した圧縮性能を確保すること
ができる。
【0054】さらに、オルダムリング20側の各X軸キ
ー22、各Y軸キー24と各X軸キー溝26、各Y軸キ
ー溝27との間に、特別にオイル等の潤滑油を供給する
必要がなく、ケーシング5と旋回スクロール12の背面
側との間でオルダムリング20等を円滑に摺動変位させ
ることができ、無給油式の圧縮機として当該スクロール
空気圧縮機を円滑に作動させることができる等の効果を
奏する。
【0055】次に、図4および図5は本発明の第2の実
施例による無給油式のスクロール空気圧縮機を示し、本
実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、
本実施例の特徴は、オルダム継手19の可動継手となる
オルダムリング41を、例えば弓形状をなす4個のリン
グ分割体42,42,…と、該各リング分割体42間に
一体に配設された4個のリング体43,43,…とから
構成し、該各リング体43によって各スラスト軸受28
の球体収容筒30を外側から取囲むように配列したこと
にある。
【0056】ここで、オルダムリング41の各リング分
割体42は各リング体43を互いに連結することにより
全体として円形リングを構成し、各リング分割体42の
うち図4中のX軸方向で互いに対向するリング分割体4
2,42にはケーシング5のフランジ部6側に向けて軸
方向に突出する一対のX軸キー44,44が一体に設け
られている。また、図5中のY軸方向で旋回スクロール
12の背面プレート17側にむけて突出する一対のY軸
キー45,45が一体に設けられている。そして、各X
軸キー44および各Y軸キー45は前記第1の実施例で
述べたX軸キー22、各Y軸キー24と同様に、ケーシ
ング5側の各X軸キー溝26および旋回スクロール12
側の各Y軸キー溝27にそれぞれ摺動可能に係合する構
成となっている。
【0057】一方、オルダムリング41の各リング体4
3は、その内径が各球体収容筒30の外径よりも前記所
定寸法δ分だけ大きく形成され、旋回スクロール12の
旋回動作によりオルダムリング41がケーシング5に対
してX軸方向に変位する間、各リング体43が各球体収
容筒30に衝突するのを防止するようになっている。そ
して、各リング体43は各リング分割体42とほぼ同様
の高さ(厚さ)寸法に形成され、オルダムリング41が
ケーシング5と旋回スクロール12との間で円滑に摺動
変位(相対変位)するのを補償している。
【0058】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、図4に示す如く各ス
ラスト軸受28の球体収容筒30を外側から取囲む各リ
ング体43を、オルダムリング41の各リング分割体4
2間に一体に設ける構成としているから、旋回スクロー
ル12が旋回動作し、オルダムリング41全体がケーシ
ング5に対してX軸方向に摺動変位するときに、各リン
グ体43を各球体収容筒30の外側で相対変位させ、両
者が干渉(衝突)する等の不具合を解消できると共に、
オルダムリング41の途中部位に各リング体43を介し
て各スラスト軸受28をコンパクトに配設でき、当該ス
クロール空気圧縮機の小型化、軽量化を図ることができ
る。
【0059】次に、図6および図7は本発明の第3の実
施例による無給油式のスクロール圧縮機を示し、本実施
例では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実
施例の特徴は、オルダム継手19の可動継手となるオル
ダムリング51を、背面プレート17(旋回スクロール
12)にほぼ対応する径寸法をもって形成し、各スラス
ト軸受28をオルダムリング51内に収容する構成とし
たことにある。
【0060】ここで、オルダムリング51の内周側に
は、X軸方向に沿って径方向内側にそれぞれ延びた一対
のX軸キー支持部52,52と、該各X軸キー支持部5
2の先端側に位置しケーシング5のフランジ部6側に向
けて軸方向に突出したX軸キー53と、オルダムリング
51の内周からY軸方向に沿って径方向内側にそれぞれ
延びた一対のY軸キー支持部54,54と、該各Y軸キ
ー支持部54の先端側に位置し背面プレート17側に向
けて軸方向に突出したY軸キー55とが一体に設けられ
ている。そして、各X軸キー53、各Y軸キー55は前
記第1の実施例で述べたX軸キー22、Y軸キー24と
ほぼ同様に構成され、ケーシング5側の各X軸キー溝2
6、旋回スクロール12側の各Y軸キー溝27に沿って
オルダムリング51をX軸、Y軸方向に相対変位させる
ようになっている。
【0061】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0062】なお、前記各実施例では、各球体収容筒内
に球体と共に潤滑剤(グリース)を封入するものとして
述べたが、本発明はこれに限らず、各球体収容筒内に必
ずしもグリース等の潤滑剤を封入する必要はない。
【0063】さらに、前記各実施例では、スクロール式
流体機械としてスクロール空気圧縮機を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、冷
媒圧縮機等にも広く適用できる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、自転防止機構を、ケーシング側に設けられ
た第1の継手ガイドと、旋回スクロールの背面側に設け
られた第2の継手ガイドと、該ケーシングと旋回スクロ
ールの背面側との間に配設され前記第1,第2の継手ガ
イドにそれぞれ摺動可能に係合した可動継手とから構成
すると共に、前記ケーシングと旋回スクロールとのいず
れか一方には、前記第1,第2の継手ガイド間に位置
し、相手方に転動体を接触させることにより前記旋回ス
クロールからのスラスト荷重を受承する複数のスラスト
軸受を設ける構成としたから、自転防止機構の可動継手
と各スラスト軸受とを独立して作動させることができる
と共に、前記第1,第2の継手ガイドと可動継手との間
の摺動抵抗を確実に低減できる。
【0065】また、スラスト軸受の転動体を自転防止機
構からの影響を受けることなくケーシングと旋回スクロ
ールとの間で安定させて転動でき、スラスト軸受として
の動きを円滑化することができる。そして、装置の信頼
性を高め、長期に亘って安定した運転を補償することが
できると共に、無給油式のスクロール式流体機械に対し
ても簡単に適用可能となる。
【0066】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、各スラスト軸受を、前記ケーシングと旋回スクロー
ルの背面側との間に転動可能に配設され前記転動体を構
成する球体と、前記ケーシングまたは旋回スクロールか
ら軸方向に突出し該球体を外側から取囲むように筒状に
形成された球体収容筒とから構成しているから、球体が
ケーシングと旋回スクロールの背面側との間で転動する
ときの動きを安定させることができると共に、球体の転
動音(摺動音)等を球体収容筒によって遮音できる。ま
た、スラスト軸受をケーシング側または旋回スクロール
側に一体に形成しているから、該各球体収容筒に封入し
たグリース等の潤滑剤が外部へ漏洩してしまうのを効果
的に防止でき、各球体収容筒内で球体を長期に亘って潤
滑状態に保持できる。
【0067】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
可動継手を、前記ケーシングと旋回スクロールの背面側
との間で周方向に延び軸方向の両端側にそれぞれオルダ
ムキーが設けられたオルダムリングにより構成し、前記
第1,第2の継手ガイドは、該オルダムリングの各オル
ダムキーが摺動可能に装着されるように互いに直交する
2軸方向に延び、前記各スラスト軸受の球体収容筒に対
して該オルダムリングの周方向に離間した第1,第2の
キー溝により構成しているから、自転防止機構(オルダ
ム継手)としての動きを円滑化できると共に、第1,第
2のキー溝から周方向に離間させてスラスト軸受の球体
収容筒を配設でき、旋回スクロールからのスラスト荷重
が各オルダムキーと各キー溝との間に作用するのを確実
に防止することができる。
【0068】さらにまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、オルダムリングには、前記各オルダムキー間に位置
して複数のリング体を一体に形成し、該各リング体は、
前記旋回スクロールの旋回動作時に前記各スラスト軸受
の球体収容筒と干渉しないように前記各スラスト軸受の
球体収容筒を外側から取囲む構成としているから、旋回
スクロールが旋回動作するときにオルダムリングの各リ
ング体を各球体収容筒の外側で相対的変位させることが
でき、オルダムリングと各スラスト軸受(球体)の動き
を安定させることができると共に、オルダムリングの途
中部位に各リング体を介してスラスト軸受(球体収容
筒)をコンパクトに配設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール空気圧
縮機を示す縦断面図である。
【図2】旋回スクロールの背面プレート等を取外した状
態でケーシング、オルダム継手およびスラスト軸受を示
す図1中の矢示II−II方向拡大断面図である。
【図3】背面プレート(旋回スクロール)の背面側から
みたオルダム継手のオルダムリング等を示す外観図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例によるスクロール空気圧
縮機のケーシング、オルダム継手およびスラスト軸受を
示す図2と同様位置での拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるスクロール空気圧
縮機の背面プレート(旋回スクロール)およびオルダム
継手のオルダムリング等を示す図3と同様の外観図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施例によるスクロール空気圧
縮機のケーシング、オルダム継手およびスラスト軸受を
示す図2と同様位置での拡大断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例によるスクロール空気圧
縮機の背面プレート(旋回スクロール)およびオルダム
継手のオルダムリング等を示す図3と同様の外観図であ
る。
【符号の説明】
4 駆動軸 4A クランク 5 ケーシング 6 フランジ部 11 固定スクロール 11A,13A 鏡板 11C,13B ラップ部 12 旋回スクロール 13 旋回スクロール本体 14 圧縮室 17 背面プレート 17A ボス部 17B 摺動面 19 オルダム継手(自転防止機構) 20,41,51 オルダムリング(可動継手) 22,44,53 X軸キー 24,45,55 Y軸キー 26 X軸キー溝(継手ガイド) 27 Y軸キー溝(継手ガイド) 28 スラスト軸受 29 球体(転動体) 30 球体収容筒 42 リング分割体 43 リング体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 義雄 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 三原 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに一体的に
    設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケーシング
    に回転可能に支持され先端側がクランクとなった駆動軸
    と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前記固定
    スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機
    構とからなるスクロール式流体機械において、 前記自転防止機構は、前記ケーシング側に設けられた第
    1の継手ガイドと、前記旋回スクロールの背面側に設け
    られた第2の継手ガイドと、前記ケーシングと旋回スク
    ロールの背面側との間に配設され前記第1,第2の継手
    ガイドにそれぞれ摺動可能に係合した可動継手とから構
    成し、 かつ、前記ケーシングと旋回スクロールとのいずれか一
    方には、前記第1、第2の継手ガイド間に位置し、相手
    方に転動体を接触させることにより前記旋回スクロール
    からのスラスト荷重を受承する複数のスラスト軸受を設
    けたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記各スラスト軸受は、前記ケーシング
    と旋回スクロールの背面側との間に転動可能に配設され
    前記転動体を構成する球体と、前記ケーシングまたは旋
    回スクロールから軸方向に突出し該球体を外側から取囲
    むように筒状に形成された球体収容筒とから構成してな
    る請求項1記載のスクロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記可動継手は、前記ケーシングと旋回
    スクロールの背面側との間で周方向に延び軸方向の両端
    側にそれぞれオルダムキーが設けられたオルダムリング
    により構成し、前記第1,第2の継手ガイドは、該オル
    ダムリングの各オルダムキーが摺動可能に装着されるよ
    うに互いに直交する2軸方向に延び、前記各スラスト軸
    受の球体収容筒に対して該オルダムリングの周方向に離
    間した第1,第2のキー溝により構成してなる請求項2
    記載のスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 前記オルダムリングには、前記各オルダ
    ムキー間に位置して複数のリング体を一体に形成し、該
    各リング体は、前記旋回スクロールの旋回動作時に前記
    各スラスト軸受の球体収容筒と干渉しないように該球体
    収容筒を外側から取囲む構成としてなる請求項3に記載
    のスクロール式流体機械。
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