JPH09133086A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH09133086A JPH09133086A JP7292784A JP29278495A JPH09133086A JP H09133086 A JPH09133086 A JP H09133086A JP 7292784 A JP7292784 A JP 7292784A JP 29278495 A JP29278495 A JP 29278495A JP H09133086 A JPH09133086 A JP H09133086A
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- Japan
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- scroll
- bearing
- movable scroll
- circular hole
- elastic member
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クランクシャフトやクランクピン等の加工誤
差、組付け誤差によるクランク偏心量のばらつきを吸収
して円滑な運転が可能なスクロール型圧縮機を提供する
こと。 【解決手段】 可動スクロール２の端板２ｂに面するフ
ロントハウジング１の端面１ａには複数の軸方向円形穴
１６が形成され、円形穴１６には弾性部材１５を介して
軸受１４が配設される。そして、可動スクロール２が駆
動されると、クランクシャフト４とクランクピン１３の
クランク偏心量が等しいため可動スクロール２は自転を
防止されて公転運動する。このとき、クランクシャフト
４やクランクピン１３等の加工誤差、組付け誤差による
クランク偏心量のばらつきは、弾性部材１５により吸収
されるため、可動スクロールは円滑な公転運動を実現す
ることができる。
差、組付け誤差によるクランク偏心量のばらつきを吸収
して円滑な運転が可能なスクロール型圧縮機を提供する
こと。 【解決手段】 可動スクロール２の端板２ｂに面するフ
ロントハウジング１の端面１ａには複数の軸方向円形穴
１６が形成され、円形穴１６には弾性部材１５を介して
軸受１４が配設される。そして、可動スクロール２が駆
動されると、クランクシャフト４とクランクピン１３の
クランク偏心量が等しいため可動スクロール２は自転を
防止されて公転運動する。このとき、クランクシャフト
４やクランクピン１３等の加工誤差、組付け誤差による
クランク偏心量のばらつきは、弾性部材１５により吸収
されるため、可動スクロールは円滑な公転運動を実現す
ることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば燃料電池シ
ステムの空気圧縮に用いて好適なスクロール型圧縮機に
係り、特に、シャフトやクランクピン等の加工誤差、組
付け誤差によるクランク偏心量のばらつきを吸収して円
滑な運転が可能であり且つ構成部材の摺動面の焼き付き
等の不具合の発生をも防止することができるスクロール
型圧縮機に関する。
ステムの空気圧縮に用いて好適なスクロール型圧縮機に
係り、特に、シャフトやクランクピン等の加工誤差、組
付け誤差によるクランク偏心量のばらつきを吸収して円
滑な運転が可能であり且つ構成部材の摺動面の焼き付き
等の不具合の発生をも防止することができるスクロール
型圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機においては、
可動スクロールの自転防止とスラスト荷重の支持を複数
の綱球とプレートの組み合わせやオルダムリングなどに
よって行っている。しかし燃料電池システムなどに用い
る場合、吐出空気への潤滑オイル混入を防ぐため潤滑オ
イルを少なくする必要があり、複数の綱球を用いる構成
では綱球に作用する面圧が高いことから綱球のフレーキ
ング、また、オルダムリングを用いる構成ではハウジン
グ、オルダムリング、可動スクロール端板の摺動が大き
いため摺動面の焼き付きなど不具合が発生する恐れがあ
る。
可動スクロールの自転防止とスラスト荷重の支持を複数
の綱球とプレートの組み合わせやオルダムリングなどに
よって行っている。しかし燃料電池システムなどに用い
る場合、吐出空気への潤滑オイル混入を防ぐため潤滑オ
イルを少なくする必要があり、複数の綱球を用いる構成
では綱球に作用する面圧が高いことから綱球のフレーキ
ング、また、オルダムリングを用いる構成ではハウジン
グ、オルダムリング、可動スクロール端板の摺動が大き
いため摺動面の焼き付きなど不具合が発生する恐れがあ
る。
【０００３】また、従来のスクロール型圧縮機において
は、自転防止機構に公転半径を調整する機構を有してい
ないため、また、軸受、クランクピン等は堅固に支持さ
れているため、シャフトやクランクピン、可動スクロー
ルの加工誤差、組付け誤差により軸受やシャフト、可動
スクロール等に過大な荷重が作用し、耐久性の劣化を招
来させることがある。また、誤差が非常に大きい場合
は、スクロール圧縮機の円滑な運転ができなくなるばか
りでなく、ひいては可動スクロールや渦巻体の破損に至
る恐れがある。
は、自転防止機構に公転半径を調整する機構を有してい
ないため、また、軸受、クランクピン等は堅固に支持さ
れているため、シャフトやクランクピン、可動スクロー
ルの加工誤差、組付け誤差により軸受やシャフト、可動
スクロール等に過大な荷重が作用し、耐久性の劣化を招
来させることがある。また、誤差が非常に大きい場合
は、スクロール圧縮機の円滑な運転ができなくなるばか
りでなく、ひいては可動スクロールや渦巻体の破損に至
る恐れがある。
【０００４】可動スクロールの下側に同心状に補助部材
を設け、可動スクロールが温度上昇のために半径方向に
膨張拡大すると、可動スクロールは補助部材と相対移動
し自転防止機構に影響を与えないようにしたスクロール
圧縮機が米国特許第５２５３９８９号明細書に記載され
ている。また、可動スクロールと固定スクロールとが平
行になるように又は軸心が一致するように調整するため
の調整装置を備えたスクロール圧縮機が米国特許第５３
９１０６５号明細書に記載されている。さらに、対向し
ている複数個の円形の穴と、それらの間に支持される複
数個の球体からなる一般的な自転防止機構の代わりに、
対向しているそれらの端面の間に比較的小さなクランク
軸状のものを設けたスクロール型圧縮機が、ドイツ特許
公開第３７２９３１９号明細書に記載されている。
を設け、可動スクロールが温度上昇のために半径方向に
膨張拡大すると、可動スクロールは補助部材と相対移動
し自転防止機構に影響を与えないようにしたスクロール
圧縮機が米国特許第５２５３９８９号明細書に記載され
ている。また、可動スクロールと固定スクロールとが平
行になるように又は軸心が一致するように調整するため
の調整装置を備えたスクロール圧縮機が米国特許第５３
９１０６５号明細書に記載されている。さらに、対向し
ている複数個の円形の穴と、それらの間に支持される複
数個の球体からなる一般的な自転防止機構の代わりに、
対向しているそれらの端面の間に比較的小さなクランク
軸状のものを設けたスクロール型圧縮機が、ドイツ特許
公開第３７２９３１９号明細書に記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来のスクロール型圧縮機においても、自転防止機構
に公転半径を調整する機構を有していないため、また、
軸受、クランクピン等は堅固に支持されているため、シ
ャフトやクランクピン、可動スクロールの加工誤差、組
付け誤差により軸受やシャフト、可動スクロール等に過
大な荷重が作用し、耐久性の劣化を招来させることがあ
る。また、誤差が非常に大きい場合は、スクロール圧縮
機の円滑な運転ができなくなるばかりでなく、ひいては
可動スクロールや渦巻体の破損に至る恐れがある。
の従来のスクロール型圧縮機においても、自転防止機構
に公転半径を調整する機構を有していないため、また、
軸受、クランクピン等は堅固に支持されているため、シ
ャフトやクランクピン、可動スクロールの加工誤差、組
付け誤差により軸受やシャフト、可動スクロール等に過
大な荷重が作用し、耐久性の劣化を招来させることがあ
る。また、誤差が非常に大きい場合は、スクロール圧縮
機の円滑な運転ができなくなるばかりでなく、ひいては
可動スクロールや渦巻体の破損に至る恐れがある。
【０００６】本発明は、従来技術の有する叙上の問題点
に鑑みて創出されたものであり、本発明の第１の目的
は、クランクシャフトやクランクピン等の加工誤差、組
付け誤差によるクランク偏心量のばらつきを吸収して円
滑な運転が可能なスクロール型圧縮機を提供することで
ある。また、本発明の第２の目的は構成部材の摺動面の
焼き付き等の不具合の発生を防止することができるスク
ロール型圧縮機を提供することである。
に鑑みて創出されたものであり、本発明の第１の目的
は、クランクシャフトやクランクピン等の加工誤差、組
付け誤差によるクランク偏心量のばらつきを吸収して円
滑な運転が可能なスクロール型圧縮機を提供することで
ある。また、本発明の第２の目的は構成部材の摺動面の
焼き付き等の不具合の発生を防止することができるスク
ロール型圧縮機を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記第１の課題を解決す
るために請求項１記載の手段を採用することができる。
この手段によると、クランクシャフトやクランクピン等
の加工誤差、組付け誤差によるクランク偏心量のばらつ
きをフロントハウジング端面の円形穴と軸受との間又は
可動スクロール端面の円形穴と軸受との間の少なくとも
いずれか一方に介在配置された弾性部材にて吸収するた
め、可動スクロールの円滑な運動が可能となる。また、
上記第１の課題を解決するために請求項３記載の手段を
採用することができる。この手段によると、クランクシ
ャフトやクランクピン等の加工誤差、組付け誤差による
クランク偏心量のばらつきを第１のピン部外周又は第２
のピン部外周の少なくともいずれか一方に配置された弾
性部材にて吸収するため、可動スクロールの円滑な運動
が可能となる。
るために請求項１記載の手段を採用することができる。
この手段によると、クランクシャフトやクランクピン等
の加工誤差、組付け誤差によるクランク偏心量のばらつ
きをフロントハウジング端面の円形穴と軸受との間又は
可動スクロール端面の円形穴と軸受との間の少なくとも
いずれか一方に介在配置された弾性部材にて吸収するた
め、可動スクロールの円滑な運動が可能となる。また、
上記第１の課題を解決するために請求項３記載の手段を
採用することができる。この手段によると、クランクシ
ャフトやクランクピン等の加工誤差、組付け誤差による
クランク偏心量のばらつきを第１のピン部外周又は第２
のピン部外周の少なくともいずれか一方に配置された弾
性部材にて吸収するため、可動スクロールの円滑な運動
が可能となる。
【０００８】さらに、上記第２の課題を解決するために
請求項６記載の手段を採用することができる。この手段
によると、自転防止機構の構成要素であるグリス封入さ
れた軸受により、可動スクロールに作用するスラスト荷
重は支持され、且つ摺動する部位はないため、焼き付き
等の不具合の発生を防止することができる。
請求項６記載の手段を採用することができる。この手段
によると、自転防止機構の構成要素であるグリス封入さ
れた軸受により、可動スクロールに作用するスラスト荷
重は支持され、且つ摺動する部位はないため、焼き付き
等の不具合の発生を防止することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の第１実施形態を図１，２
及び図３に基づいて説明する。図１は本発明のスクロー
ル型圧縮機の第１実施形態を示す縦断正面図であり、図
２はフロントハウジングの円形穴に波板状のばね部材を
介して軸受が配設されている状態を示す正面図であり、
図３はクランクピンの斜視図である。図において、フロ
ントハウジング１の中央孔に保持された軸受６にはクラ
ンクシャフト４が回転自在に支持され、クランクシャフ
ト４には回転軸より公転半径Ｒｋだけ偏心してボス部４
ａが形成されている。クランクシャフト４には偏心部分
に作用する遠心力を相殺するためのバランスウエイト８
が一体的に取付けられ可動スクロール２の動的バランス
を取っている。可動スクロール２の下端には軸受７が配
設されクランクシャフト４のボス部４ａが回転自在に係
合している。従って、クランクシャフト４の回転を受け
可動スクロール２は公転運動を行うことになる。固定ス
クロール３の端板には可動スクロール２の端板上に形成
された渦巻き状ラップ２ａと噛合い１個以上の三日月形
の作動室を形成する渦巻き状ラップ３ａと、周面には圧
縮すべき空気を吸入する吸入口９と、上部には圧縮空気
を吐出す吐出口１０が形成されており、可動スクロール
２の公転運動に伴い空気を吸入、圧縮、吐出する。ま
た、固定スクロール３はボルト１１によりフロントハウ
ジング１に固定されている。
及び図３に基づいて説明する。図１は本発明のスクロー
ル型圧縮機の第１実施形態を示す縦断正面図であり、図
２はフロントハウジングの円形穴に波板状のばね部材を
介して軸受が配設されている状態を示す正面図であり、
図３はクランクピンの斜視図である。図において、フロ
ントハウジング１の中央孔に保持された軸受６にはクラ
ンクシャフト４が回転自在に支持され、クランクシャフ
ト４には回転軸より公転半径Ｒｋだけ偏心してボス部４
ａが形成されている。クランクシャフト４には偏心部分
に作用する遠心力を相殺するためのバランスウエイト８
が一体的に取付けられ可動スクロール２の動的バランス
を取っている。可動スクロール２の下端には軸受７が配
設されクランクシャフト４のボス部４ａが回転自在に係
合している。従って、クランクシャフト４の回転を受け
可動スクロール２は公転運動を行うことになる。固定ス
クロール３の端板には可動スクロール２の端板上に形成
された渦巻き状ラップ２ａと噛合い１個以上の三日月形
の作動室を形成する渦巻き状ラップ３ａと、周面には圧
縮すべき空気を吸入する吸入口９と、上部には圧縮空気
を吐出す吐出口１０が形成されており、可動スクロール
２の公転運動に伴い空気を吸入、圧縮、吐出する。ま
た、固定スクロール３はボルト１１によりフロントハウ
ジング１に固定されている。
【００１０】可動スクロール２の端板２ｂに面するフロ
ントハウジング１の端面１ａには、複数の軸方向の円形
穴１６が円周方向に均等に配分して設けられており、図
２に示されるように、円形穴１６には弾性部材、好まし
くは波板状のばね部材１５を介して軸受１４が配設され
ている。より詳しくは、円形穴１６の内周と軸受１４の
外周との間には弾性部材、好ましくは波板状のばね部材
１５が介在配設されている。軸受１４と同数のクランク
ピン１３には、図３に示されるように、ピン部１３ａと
１３ｂが板部１３ｃに公転半径Ｒｋ偏心した位置に反対
向きになるよう形成され、ピン部１３ｂは軸受１４に回
転自在に支持されている。可動スクロール２の端板２ｂ
の複数の軸方向穴には、クランクピン１３のピン部１３
ａを回転自在に支持する軸受１２が軸受１４と同じ数だ
け且つ軸受１４と対をなし相対的に同じ位置関係となる
よう配設されており、偏心したクランクピン１３により
可動スクロール２の自転を防止している。ここで、軸受
６，７，１２，１４はグリスが封入された軸受もしくは
セラミック球などを用いたドライ軸受とし、また、軸受
１２，１４は可動スクロール２に作用するスラスト荷重
を支持できるように、例えば深溝球軸受などにすると好
適である。
ントハウジング１の端面１ａには、複数の軸方向の円形
穴１６が円周方向に均等に配分して設けられており、図
２に示されるように、円形穴１６には弾性部材、好まし
くは波板状のばね部材１５を介して軸受１４が配設され
ている。より詳しくは、円形穴１６の内周と軸受１４の
外周との間には弾性部材、好ましくは波板状のばね部材
１５が介在配設されている。軸受１４と同数のクランク
ピン１３には、図３に示されるように、ピン部１３ａと
１３ｂが板部１３ｃに公転半径Ｒｋ偏心した位置に反対
向きになるよう形成され、ピン部１３ｂは軸受１４に回
転自在に支持されている。可動スクロール２の端板２ｂ
の複数の軸方向穴には、クランクピン１３のピン部１３
ａを回転自在に支持する軸受１２が軸受１４と同じ数だ
け且つ軸受１４と対をなし相対的に同じ位置関係となる
よう配設されており、偏心したクランクピン１３により
可動スクロール２の自転を防止している。ここで、軸受
６，７，１２，１４はグリスが封入された軸受もしくは
セラミック球などを用いたドライ軸受とし、また、軸受
１２，１４は可動スクロール２に作用するスラスト荷重
を支持できるように、例えば深溝球軸受などにすると好
適である。
【００１１】次に、本発明の第１実施形態の作用につい
て説明する。スクロール型圧縮機は、クランクシャフト
４によって駆動されることにより可動スクロール２がク
ランクシャフト４の回りに公転すると、同時に可動スク
ロール２には自転トルクが作用してそれ自体の中心の回
りに回転しようとする。しかしながら、クランクシャフ
ト４とクランクピン１３のクランク偏心量が等しいこと
から可動スクロール２の自転は防止され、可動スクロー
ル２はクランク偏心量に等しい公転半径Ｒｋで公転運動
をする。そして、可動スクロール２の渦巻状ラップ２ａ
と固定スクロール３の渦巻状ラップ３ａとの噛み合いに
よって形成される三日月状の作動室は、外周部から次第
に中心部へ移動しながら容積を連続的に縮小させる。そ
れによって圧縮すべき空気を圧縮することができる。
て説明する。スクロール型圧縮機は、クランクシャフト
４によって駆動されることにより可動スクロール２がク
ランクシャフト４の回りに公転すると、同時に可動スク
ロール２には自転トルクが作用してそれ自体の中心の回
りに回転しようとする。しかしながら、クランクシャフ
ト４とクランクピン１３のクランク偏心量が等しいこと
から可動スクロール２の自転は防止され、可動スクロー
ル２はクランク偏心量に等しい公転半径Ｒｋで公転運動
をする。そして、可動スクロール２の渦巻状ラップ２ａ
と固定スクロール３の渦巻状ラップ３ａとの噛み合いに
よって形成される三日月状の作動室は、外周部から次第
に中心部へ移動しながら容積を連続的に縮小させる。そ
れによって圧縮すべき空気を圧縮することができる。
【００１２】そして、シャフトやクランクピン等の加工
誤差や組付け誤差によるクランク偏心量のばらつきは、
軸受１４の外周と円形穴１６の内周との間に介在配設さ
れた弾性部材、好ましくは波板状のばね部材１５により
吸収されるため、組付け時において問題が起きることは
なく、また、運転時においても可動スクロール２の円滑
な公転運動を実現することができる。また、可動スクロ
ール２に作用するスラスト荷重はクランクピン１３を介
して軸受１２，１４で支持することができ、且つ、摺動
する部位はないため、軸受１２，１４を適当に選択する
ことにより潤滑オイルが少ない、もしくは、無い場合に
おいても焼き付き等の不具合が発生することもない。
誤差や組付け誤差によるクランク偏心量のばらつきは、
軸受１４の外周と円形穴１６の内周との間に介在配設さ
れた弾性部材、好ましくは波板状のばね部材１５により
吸収されるため、組付け時において問題が起きることは
なく、また、運転時においても可動スクロール２の円滑
な公転運動を実現することができる。また、可動スクロ
ール２に作用するスラスト荷重はクランクピン１３を介
して軸受１２，１４で支持することができ、且つ、摺動
する部位はないため、軸受１２，１４を適当に選択する
ことにより潤滑オイルが少ない、もしくは、無い場合に
おいても焼き付き等の不具合が発生することもない。
【００１３】本発明のスクロール型圧縮機の第２実施形
態を図４に示す。図４は本発明の第２実施形態を示す縦
断正面図である。図において、可動スクロール２の端板
２ｂには、複数の軸方向の円形穴１８が円周方向に均等
に配分して設けられており、円形穴１８には弾性部材、
好ましくは波板状のばね部材１７を介して軸受１２が配
設されている。より詳しくは、円形穴１８の内周と軸受
１２の外周との間には弾性部材、好ましくは波板状のば
ね部材１７が介在配設されている。なお、第１実施形態
及び第２実施形態においては軸受１４，１２のいずれか
一方を波板状のばね部材を介して円形穴に配設する構成
としたが、軸受１４，１２の両方とも波板状のばね部材
を介して配設する構成としてもよい。
態を図４に示す。図４は本発明の第２実施形態を示す縦
断正面図である。図において、可動スクロール２の端板
２ｂには、複数の軸方向の円形穴１８が円周方向に均等
に配分して設けられており、円形穴１８には弾性部材、
好ましくは波板状のばね部材１７を介して軸受１２が配
設されている。より詳しくは、円形穴１８の内周と軸受
１２の外周との間には弾性部材、好ましくは波板状のば
ね部材１７が介在配設されている。なお、第１実施形態
及び第２実施形態においては軸受１４，１２のいずれか
一方を波板状のばね部材を介して円形穴に配設する構成
としたが、軸受１４，１２の両方とも波板状のばね部材
を介して配設する構成としてもよい。
【００１４】本発明の第３実施形態を図５に示す。第１
及び第２実施形態においては偏心量のばらつきを吸収す
るために波板状のばね部材を配設したが、本実施形態は
波板状のばね部材の替りに弾性部材、例えばリング状の
ゴム部材１９を配設したものである。
及び第２実施形態においては偏心量のばらつきを吸収す
るために波板状のばね部材を配設したが、本実施形態は
波板状のばね部材の替りに弾性部材、例えばリング状の
ゴム部材１９を配設したものである。
【００１５】本発明の第４実施形態を図６に示す。第１
実施形態においては、軸受１４の外周に波板状のばね部
材１５を介在配設して該軸受１４を円形穴１６に配設す
る構成としたが、本実施形態においてはクランクピン１
３のピン部２０の外周に、波板状のばね部材２１を介し
て第１実施形態のピン部１３ｂの外径と等しい外径を有
するリング２２が配設されている。なお、ピン部１３ａ
もしくはピン部１３ａ，１３ｂの両方を本実施形態と同
様の構成としてもよい。
実施形態においては、軸受１４の外周に波板状のばね部
材１５を介在配設して該軸受１４を円形穴１６に配設す
る構成としたが、本実施形態においてはクランクピン１
３のピン部２０の外周に、波板状のばね部材２１を介し
て第１実施形態のピン部１３ｂの外径と等しい外径を有
するリング２２が配設されている。なお、ピン部１３ａ
もしくはピン部１３ａ，１３ｂの両方を本実施形態と同
様の構成としてもよい。
【図１】本発明のスクロール型圧縮機の第１実施形態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図２】フロントハウジングの円形穴内周に波板状のば
ね部材を介して軸受が配設されている状態を示す正面図
である。
ね部材を介して軸受が配設されている状態を示す正面図
である。
【図３】クランクピンの斜視図である。
【図４】本発明の第２実施形態を示す縦断正面図であ
る。
る。
【図５】本発明の第３実施形態の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図６】本発明の第４実施形態の要部を示す一部断面正
面図である。
面図である。
１…フロントハウジング ２…可動スクロール ２ｂ…端板 ３…固定スクロール ４…クランクシャフト ６，７，１２，１４…軸受 １３…クランクピン １３ａ，１３ｂ，２０…ピン部 １５，１７，２１…（波板状の）ばね部材 １９…（リング状の）ゴム部材 ２２…リング
Claims (6)
- 【請求項１】 端板上に渦巻体が形成された固定スクロ
ールと、前記固定スクロールと中心をずらして噛み合う
ように組み込まれ前記端板と異なる端板上に渦巻体が形
成された可動スクロールと、フロントハウジングと、前
記フロントハウジングに回転自在に支持され回転軸から
所定量偏心してクランク部を有するクランクシャフト
と、前記可動スクロールの公転のみを許容し自転を阻止
する自転防止機構を有し、該自転防止機構は、上記フロ
ントハウジング端面の円形穴に配設された第１の軸受
と、上記可動スクロールの端板端面の円形穴に配設され
た第２の軸受と、第１の軸受に回転自在に係合する第１
のピン部と、第２の軸受に回転自在に係合する第２のピ
ン部と、第１のピン部と第２のピン部が上記クランクシ
ャフトのクランク部の偏心量と略等しい距離だけ離れて
反対方向に形成されているクランクピンとからなるスク
ロール型圧縮機において、 上記フロントハウジング端面の円形穴又は上記可動スク
ロール端面の円形穴の少なくともいずれか一方には弾性
部材を介して上記軸受が配設されていることを特徴とす
るスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 上記弾性部材は、上記フロントハウジン
グ端面の円形穴の内周と上記第１の軸受の外周との間又
は上記可動スクロール端面の円形穴の内周と上記第２の
軸受の外周との間の少なくともいずれか一方に介在配設
されていることを特徴とする請求項１記載のスクロール
型圧縮機。 - 【請求項３】 上記第１のピン部外周又は上記第２のピ
ン部外周の少なくともいずれか一方に弾性部材が配設さ
れていることを特徴とする請求項１記載のスクロール型
圧縮機。 - 【請求項４】 上記弾性部材は、波板状のばね部材であ
ることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載
のスクロール型圧縮機。 - 【請求項５】 上記弾性部材は、リング状のゴム部材で
あることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記
載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項６】 上記全ての軸受にグリスが封入されてい
ることを特徴とする請求項１又は２記載のスクロール型
圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7292784A JPH09133086A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7292784A JPH09133086A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09133086A true JPH09133086A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17786300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7292784A Pending JPH09133086A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09133086A (ja) |
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