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JPH0953030A - 透明導電塗料及び透明導電膜 - Google Patents

透明導電塗料及び透明導電膜

Info

Publication number
JPH0953030A
JPH0953030A JP20634695A JP20634695A JPH0953030A JP H0953030 A JPH0953030 A JP H0953030A JP 20634695 A JP20634695 A JP 20634695A JP 20634695 A JP20634695 A JP 20634695A JP H0953030 A JPH0953030 A JP H0953030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
film
coating material
particle size
compsn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20634695A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kinoshita
暢 木下
Tetsuya Nakabeppu
哲也 中別府
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Osaka Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority to JP20634695A priority Critical patent/JPH0953030A/ja
Publication of JPH0953030A publication Critical patent/JPH0953030A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気帯電防止および/または電磁波漏洩防
止を必要とする透明基材表面の塗装に有用な、および建
材あるいは自動車等に用いられる赤外線遮蔽に有用な透
明導電塗料および透明導電膜に関し、安価に製造可能
で、かつ高い導電性を有し、静電気帯電防止、電磁波遮
蔽性および赤外線遮蔽性に優れたものを得ることを課題
とする。 【解決手段】 平均粒径が0.05μm以下の金属微粒子、
特に銀微粒子を少なくとも均一に分散するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明導電塗料及びこれ
を用いて得られる透明導電膜に関する。くわしくは、デ
ィスプレー装置の表示面、その表面カバー材料、窓ガラ
ス、陰極線管の表示面、液晶表示装置の表示面等のよう
に静電気帯電防止および/または電磁波漏洩防止を必要
とする透明基材表面の塗装に有用な、および建材あるい
は自動車等に用いられる赤外線遮蔽に有用な透明導電塗
料および透明導電膜に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にガラスやプラスチックのような誘
電率の大きい透明基材は、静電気が帯電しやすいことが
知られている。したがって、前記透明基材を使用した画
像装置の表示面や窓ガラス表示面では、この静電気によ
ってゴミ・ほこり等が付着し、表示画像の質や透明感を
低下させるなどの問題点が知られている。また、最近で
は、各種電気製品などから発生する電磁波が人体に悪影
響を及ぼしたり、周辺の電気・電子機器の誤動作の原因
になることがわかってきている。従って、これら電磁波
の漏電防止や遮蔽する必要性も高まってきている。この
ような問題点を解決するために、透明基材表面に透明導
電膜をコーティングにより形成させる方法が知られてお
り、多くの透明導電膜形成塗料が検討されている。
【0003】たとえば、有機インジウム化合物を用いた
塗料(特開昭52−1497)、インジウム塩やスズ塩
を水あるいは有機溶剤に溶解させた塗料(特開昭63−
64012、55−51737、58−82407、5
7−36714、60−220507)が提案されてい
る。これらの塗料は透明導電膜を形成するために、透明
基材に塗布したのち350℃以上の高温の熱処理が必要
であった。そのために、使用できる基材の材質や工程上
の制約があった。
【0004】また、酸化スズあるいは酸化インジウム等
の透明導電性酸化物微粒子やコロイドをポリマー溶液中
やバインダー樹脂と溶媒中に分散させた透明導電塗料も
提案されている。(特公昭35−6616、特開昭57
−85866、58−91777、62−27870
5)。しかし、上記提案の透明導電性塗料では、比較的
低温で透明導電性膜を形成することが可能であるもの
の、得られる透明導電性膜の導電性が悪いために、使用
される用途において帯電防止のみ目的とする用途に限定
されるものであった。
【0005】この他、感光性樹脂中に還元金属コロイド
粒子を分散させた感光性樹脂組成物を基材に塗布するも
の(特開平4−23484)、誘電体グリーンシート上
にスクリーン印刷法によって印刷する導電性ペースト
(特開平4−196009)等があるが、これらは不透
明性のものであって、透明性皮膜を得られないものであ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来に
提案されている塗料は、導電性を発現させるために35
0℃以上の高温の熱処理が必要であったり、また、比較
的低温で導電性を出すことのできる透明導電性塗料では
透明導電性膜の導電性が不十分であったり、あるいは不
透明性材料である等の問題点を有していた。このため、
プラスチックやガラスなどの透明基材において静電気帯
電防止のみならず赤外線を含めた電磁波の漏洩を防止す
ることのできる、導電性に優れ、かつ、低温で透明導電
膜を形成可能な塗料の開発が強く望まれている。
【0007】本発明は、前記問題点に鑑みてなされたも
ので、安価に製造可能で、かつ高い導電性を有し、静電
気帯電防止、電磁波遮蔽性、および赤外線遮蔽性に優れ
た透明導電塗料および透明導電膜を提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明において、前記課
題を解決するために具体的に構成された請求項1記載の
透明導電塗料は、平均粒径が0.05μm以下の金属コロイ
ドを少なくとも含有させたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、請求項2記載の透明導電塗料は、可
視光の波長領域に透明性を有する粒径が0.1 μm以下の
無機微粒子を添加したことを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の透明導電塗料は、前
記金属コロイドには銀コロイドを用いたことを特徴とす
る。
【0011】また、請求項4記載の透明導電膜は、請求
項1〜3記載の透明導電塗料を透明基材上に形成したこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者等は、鋭意研究の結果、
前記課題の解決には、透明塗料に金、銀、銅、ニッケル
等の金属コロイド、特に銀コロイドを少なくとも含有さ
せることが効果的であり、これによって透明導電塗料が
得られ、そして、この透明導電塗料を透明基材上に塗布
して皮膜を形成させることによって透明導電膜が得られ
ることを見出した。また、この透明導電塗料に可視光の
波長領域( 400〜700 nm)で透明性を有し、粒径が
0.1μm以下の無機微粒子を添加することにより、高い
導電性を有して静電気の帯電を防止できるばかりか、人
体に有害な電磁波を遮蔽するとともに熱線である赤外線
をも遮蔽することができる透明度の高い導電性塗料が得
られることを見出した。
【0013】以下、銀コロイド含有塗料を用いる場合に
つき具体的に説明する。銀コロイドの調整方法について
は、格別の制限はなく、硝酸銀を硫酸第1鉄のような還
元剤で還元する方法などの周知の技術によって調整した
銀コロイドを使用することが可能である。
【0014】ただし、銀コロイドの粒径およびその膜中
の配合量については、透明性および導電性の観点から、
銀コロイドの粒径は 0.05 μm以下、透明導電膜中の配
合量は重量比で 10 %以上とする。この銀コロイドの粒
径が 0.05 μmを越えると、銀コロイドによる吸収が大
きくなりすぎるために、実用的な透明性を有する透明導
電膜が得られなくなる。また、銀コロイドの膜中の配合
量が透明導電膜中に 10 重量%より少ない場合には銀コ
ロイドを添加することによる導電性の向上はみられない
等の問題点がある。
【0015】透明導電塗料としては、たとえば、銀コロ
イドに、可視光の波長領域で透明な材料として、珪素、
アルミニウム、ジルコニウム、セリウム、チタン、イッ
トリウム、亜鉛、マグネシウム、インジウム、錫、アン
チモン、ガリウム等より選ばれる酸化物や窒化物、特
に、インジウム、錫等を主成分とする酸化物、複合酸化
物、あるいは窒化物を含む透明導電性微粒子を添加した
塗料を用いる。
【0016】無機微粒子の粒径は、透明導電性膜の導電
性を確保するために、 0.1μm以下とする必要がある。
すなわち、透明導電性膜の静電気帯電防止性能に加えて
電磁波漏洩防止性能を発揮させるために必要な導電性能
は、電磁波遮蔽効果と導電膜の体積固有抵抗の関係式で
一般に、
【0017】
【数1】 ここで S(dB) ;電磁波遮蔽効果 ρ(Ω・cm);導電膜の体積固有抵抗 f(MHz) ;電磁波周波数 t(cm) ;導電膜の膜厚 で表現される。本発明の透明導電性塗料で透明導電性膜
を作成する場合の膜厚は、透過率の観点から1μm(1
×10-4cm)程度以下とすることが好ましいので (1)
式は
【0018】
【数2】 となる。Sは値が大きいほど、電磁波遮蔽効果が大きく
なり、S>30dBのときに、電磁波遮蔽効果があると
みなされる。
【0019】また、規制対象となる電磁波の周波数は 1
0 KHz〜 1000 MHzの範囲が一般的であるので、透
明導電膜の導電性としては、 10 3 Ω・cm以下の体積
固有抵抗が必要である。すなわち、透明導電膜の体積固
有抵抗値は、より低い方が、より広範な周波数の電磁波
を有効に遮蔽することが可能となる。
【0020】本発明における銀コロイドの配合割合を重
量比率で 10 %以上とすることで、透明導電性膜の体積
固有抵抗を満足することができるため、本発明の透明導
電性塗料を用いることにより、静電気帯電防止効果に加
えて電磁波漏洩防止効果あるいは赤外線遮蔽効果に優れ
た透明導電膜を形成することが可能になる。
【0021】前記の透明導電性塗料に可視光の波長領域
( 400〜700 nm)で透明性を有し、粒径が 0.1μm以
下の無機微粒子を添加することにより、透明性の高い導
電性塗料が得られる。この場合に、銀コロイドと無機微
粒子との配合比については、透明導電性膜に要求される
透過率と導電性を考慮した配合が必要である。通常は、
透明導電膜中の重量配合比で、 Ag:無機酸化物=70:30〜10:90 が実用的な範囲である。
【0022】上述したように、本発明の透明導電塗料に
より形成される透明導電膜の透明性は、粒径が 0.05 μ
m以下の極めて微細な銀コロイドに加えて可視光に透明
な粒径 0.1μm以下の無機微粒子を添加することによっ
て効果的に向上させることができ、導電性については、
銀コロイドを透明導電膜中に重量比で 10 重量%以上配
合することにより効果的に有効な導電性を達成できる。
【0023】強度を向上させるためにバインダー成分を
添加することも可能である。バインダー成分としては、
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラ
ミン樹脂、ウレタン樹脂、ブチラール樹脂、紫外線硬化
樹脂、などの有機樹脂や、珪素、チタン、ジルコニウム
等の金属アルコキシドの加水分解物や、シリコーンモノ
マー、シリコーンオリゴマー等の無機系バインダーを使
用することが可能である。
【0024】ただし、非水溶性のバインダーを使用する
場合には、銀コロイドをシリコーンカップリング剤、チ
タネートカップリング剤等のカップリング剤や、カルボ
ン酸塩、ポリカルボン酸塩、リン酸エステル塩、スルホ
ン酸塩、ポリスルホン酸塩等の親油化表面処理剤で、あ
らかじめ親油化の表面処理を施された銀コロイドを使用
する必要がある。
【0025】また、膜の強度を向上させる方法として、
前記樹脂や無機バインダーによるオーバーコート層を本
発明の透明導電膜上に形成することも有効な手段であ
る。オーバーコート層を有する多層膜を形成する場合に
は、透明導電膜の上に低屈折率膜を形成させることが好
ましい。この低屈折率膜を構成する物質としては、膜強
度の点及び屈折率の制御の点から、 M(OR)m n ここに〔M=Si,Ti,Zr. m+n=4,
m=1〜4〕 〔R=C1 〜C4 のアルキル基 n=1
〜3〕 で示される化合物あるいは部分加水分解物の単独や混合
物を用いることが好ましい。
【0026】このように、本発明の塗料ではバインダー
成分を加えなくても溶媒成分の蒸発乾燥程度の熱処理で
膜形成可能であり、また、膜の強度を増すために、電子
線硬化型、熱硬化型等の各種バインダー成分を添加する
ことが可能なために、室温〜200℃程度の低い温度で
導電性に優れた透明導電性膜を形成することが可能にな
る。また、透明導電性膜の透過色の調整のために、各種
色料を添加することも可能である。
【0027】本発明の透明導電性塗料の製造方法におい
ても、特に限定された方法があるわけではないが、銀コ
ロイドと無機微粒子を混合した液を、目的に応じて、バ
インダー成分や各種色料を添加し、超音波分散機やサン
ドミル等の通常の分散機を用いて分散塗料化することが
可能である。
【0028】本発明の透明導電膜は、前記透明導電塗料
を用いて、ガラスやプラスチック等の透明な基材上に塗
布することにより容易に透明導電膜を形成できる。塗布
方法としては、スピンコート法、ロールコート法、スプ
レー法、バーコート法、デイップ法、メニスカスコート
法など通常の成膜方法が使用可能である。透明導電膜の
膜厚は、透明性を確保するために、1μm程度以下とす
るのが好ましく、塗料配合や塗布条件は、所望とする導
電性と透明性を適宜考慮して設計するのが好ましい。透
明導電膜の透明性は、極めて微細な銀コロイド粒子と、
これに加えて可視光に透明な微粒子を添加併用すること
によって、効果的に向上させることができるようにな
る。
【0029】
【実施例】以下、実施例を説明する。 銀コロイドの調整 〔微小粒径銀コロイドの調整(銀コロイドA)〕クエン
酸ナトリウム2水和物 14 g、硫酸第1鉄 7.5gを溶解
させた溶液 60gを5℃に保持した状態で、硝酸銀 2.5
gを溶解させた溶液 25 gを加えて銀コロイドを生成さ
せた。得られた銀コロイドを遠心分離により水洗を行い
不純物を除去した後 52.5 gの純水を加えて塗料用の銀
コロイドを調整した。得られた銀コロイドの粒径は、
0.005〜 0.03 μmであった。
【0030】〔粗粒径銀コロイドの調整(銀コロイド
B)〕クエン酸ナトリウム2水和物 14 g、硫酸第1鉄
7.5gを溶解させた溶液 60gを 50 ℃に保持した状態
で、硝酸銀 2.5gを溶解させた溶液 25 gを加えて銀コ
ロイドを生成させた。得られた銀コロイドを遠心分離に
より水洗を行い不純物を除去した後 52.5 gの純水を加
えて塗料用の銀コロイドを調整した。得られた銀コロイ
ドの粒径は、 0.05 〜 0.08 μmであった。
【0031】〔オーバーコート液の調整〕 (A液)0.8gテトラエトキシシランと、 0.8gの 0.1
N塩酸と、 98.4 gのエチルアルコールとを混合して均
一な溶液とした。 (B液)0.8gチタニウムイソブトキシドと 0.8gの 0.
1N塩酸と、 98.4 gのエチルアルコールとを混合して
均一な溶液とした。こうして得られたA液とB液とを混
合してオーバーコート液を調節した。
【0032】 膜評価方法 ・表面抵抗値:三菱油化株式会社製 ロレスタAP(4
端針法) ・ヘーズ:東京電色株式会社製 Automatic Haze Met
er H III DP ・透過率:日本分光株式会社製 U−Best50(測
定波長 550nm) ・反射率:日本分光株式会社製 (入射角 5度の正反
射,測定波長 550nm) ・膜厚: DEKTAK (接触指針型膜厚計)
【0033】(実施例1) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 6.7 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.8 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 71.5 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0034】(実施例2) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 16.7 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.5 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 61.8 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0035】(実施例3) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 26.7 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.2 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 52.1 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0036】(実施例4) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 33.3 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.0 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 45.7 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0037】(実施例5) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 46.7 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 0.6 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 32.7 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0038】(実施例6) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 16.7 g 錫ド−プ酸化インジウム微粉末 1.5 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.02 μm) 純水 61.8 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0039】(実施例7) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 23.3 g 錫ド−プ酸化インジウム微粉末 1.3 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.02 μm) 純水 55.4 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0040】(実施例8) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 6.7 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.8 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 71.5 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 120rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0041】(実施例9) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 6.7 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.8 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 71.5 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 80rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0042】(比較例1) 〔透明導電塗料の調整〕 アンチモンドープ酸化錫微粉末 2.0 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 80. g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0043】(比較例2) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 3.3 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.9 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 74.8 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0044】(比較例3) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドA液 53.3 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 0.4 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 26.3 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【0045】(比較例4) 〔透明導電塗料の調整〕 銀コロイドB液 16.7 g アンチモンドープ酸化錫微粉末 1.5 g (住友大阪セメント社製 粒径 0.01 μm) 純水 61.8 g IPA 10.0 g ブチルセロソルブ 10.0 g を配合し、超音波分散器(セントラル科学貿易社製;ソ
ニファイヤー450)で分散し、透明導電塗料を調整し
た。 〔成膜〕上記透明導電塗料をソーダライムガラス板上
に、スピンコーターを用いて 150rpm− 30 秒の条件
で塗布してドライヤーで乾燥した後、引き続いて、前記
オーバーコート液をスピンコーターを用いて 150rpm
− 30 秒の条件で塗布し、乾燥器により150 ℃で1時間
焼き付けて透明導電膜を形成した。得られた膜の評価結
果を表1に示した。
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明における請求項1
記載の透明導電塗料では、0.05μm以下の平均粒径を有
する金属コロイドを少なくとも含有させたことによっ
て、塗料中に金属微粒子が均一に分散された状態にさ
れ、このような塗料を塗布することによって塗布面上に
は均一に金属微粒子が塗布できるようになり、その金属
微粒子を介して電気的特性が改善されるようになって、
塗布面における静電気の帯電を防止するとともに規制対
象となる周波数の電磁波を効果的に遮蔽することができ
て、人体に有害な電磁波の漏洩および熱線としての赤外
線の漏洩を防止することができ、従来に比較してきわめ
て安価な透明導電塗料を得ることができる。
【0047】また、請求項2記載の透明導電塗料では、
可視光の波長領域に透明性を有する粒径が0.1 μm以下
の無機微粒子を添加したことにより、効果的に可視光線
を透過させることができるとともに適当な色料を添加す
ることにより透過色を容易に調整でき、透明度が高く色
彩豊かにして、透明導電塗料の実用性を広げることがで
きる。
【0048】請求項3記載の透明導電塗料では、前記金
属コロイドには銀コロイドを用いたことにより、塗料を
製造容易で安価にすることができ、しかも効果的に静電
気帯電防止、電磁波漏洩防止、および赤外線遮蔽ができ
る。
【0049】請求項4記載の透明導電膜では、請求項1
〜3記載の透明導電塗料を透明基材上に形成したことに
より、静電気帯電防止、電磁波漏洩防止、および赤外線
遮蔽ができる可視光透過率の高い導電性皮膜を得ること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径が0.05μm以下の金属コロイドを
    少なくとも含有させたことを特徴とする透明導電塗料。
  2. 【請求項2】可視光の波長領域に透明性を有する粒径が
    0.1 μm以下の無機微粒子を添加したことを特徴とする
    請求項1記載の透明導電塗料。
  3. 【請求項3】前記金属コロイドには銀コロイドを用いた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の透明導電塗
    料。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の透明導電塗料を透明基
    材上に塗布して導電膜を形成したことを特徴とする透明
    導電膜。
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