JPH09288955A - 電磁リレー - Google Patents
電磁リレーInfo
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- JPH09288955A JPH09288955A JP10158196A JP10158196A JPH09288955A JP H09288955 A JPH09288955 A JP H09288955A JP 10158196 A JP10158196 A JP 10158196A JP 10158196 A JP10158196 A JP 10158196A JP H09288955 A JPH09288955 A JP H09288955A
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- Electromagnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 接点ギャップを大きくして接点間の耐サージ
性能の向上を図る。 【解決手段】 固定接点1a,1b を設けたベース1 と、両
端2a,2b が磁極部となるようコイルを巻装してベース1
に装着された鉄芯2 と、長手方向の中央軸が揺動自在に
枢支され両端部3a,3b が鉄芯2 の両端磁極部2a,2b にそ
れぞれ吸引釈放される接極子3 と、固定接点1a,1b に接
離する可動接点4a,4b を両端部に設け接極子3 の長手方
向に略平行に沿うよう中央部を成形支持体4cで接極子3
に一体支持された長尺状の可動ばね4 と、幅狭部が幅広
部を介して可動ばねから延設された延設片51とその延設
片51の先端側に形成してベース1 に設けた支持部1cに固
着支持される固着片52とを有し揺動時の接極子3 に中央
軸への復元力を付与する支持ばね5 と、を備え、延設片
51は、その全長の略半分が幅広部であって、かつその幅
広部に板厚方向に叩き出したリブ51d が設けられた構成
にしてある。
性能の向上を図る。 【解決手段】 固定接点1a,1b を設けたベース1 と、両
端2a,2b が磁極部となるようコイルを巻装してベース1
に装着された鉄芯2 と、長手方向の中央軸が揺動自在に
枢支され両端部3a,3b が鉄芯2 の両端磁極部2a,2b にそ
れぞれ吸引釈放される接極子3 と、固定接点1a,1b に接
離する可動接点4a,4b を両端部に設け接極子3 の長手方
向に略平行に沿うよう中央部を成形支持体4cで接極子3
に一体支持された長尺状の可動ばね4 と、幅狭部が幅広
部を介して可動ばねから延設された延設片51とその延設
片51の先端側に形成してベース1 に設けた支持部1cに固
着支持される固着片52とを有し揺動時の接極子3 に中央
軸への復元力を付与する支持ばね5 と、を備え、延設片
51は、その全長の略半分が幅広部であって、かつその幅
広部に板厚方向に叩き出したリブ51d が設けられた構成
にしてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接極子が中央軸を揺動
自在に枢支されて可動する、いわゆるバランスアマチュ
ア型の電磁リレーに関する。
自在に枢支されて可動する、いわゆるバランスアマチュ
ア型の電磁リレーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁リレーとして図7及び図8
に示す構成のものが存在する。このものは、固定接点
A1,A2 を設けたベースA と、両端が磁極部B1,B2 となる
ようコイル(図示せず)が巻装されたコ字状の鉄芯B
と、長手方向の中央軸が揺動自在に枢支され両端部C1,C
2 が鉄芯B の両端磁極部B1,B2 にそれぞれ吸引釈放され
る接極子C と、固定接点A1,A2 に接離する可動接点D1,D
2 を両端部に設け接極子C の長手方向に略平行に沿うよ
う中央部を成形支持体D0で接極子C に一体支持された長
尺状の可動ばねD と、可動ばねD の長手方向に沿って切
り込んだスリットE11により幅の狭くなった幅狭部E12
がスリットE11 により切り込まれていない幅広部E13 を
介して可動ばねD から延設された延設片E1とその延設片
E1の先端側に形成してベースA に設けた支持部A3に固着
支持される固着片E2とを有し揺動時の接極子C に中央軸
への復元力を付与する支持ばねE と、鉄芯B の両端磁極
部B1,B2を同極に接極子C を異極にそれぞれ磁化する永
久磁石F と、を備えて構成されている。
に示す構成のものが存在する。このものは、固定接点
A1,A2 を設けたベースA と、両端が磁極部B1,B2 となる
ようコイル(図示せず)が巻装されたコ字状の鉄芯B
と、長手方向の中央軸が揺動自在に枢支され両端部C1,C
2 が鉄芯B の両端磁極部B1,B2 にそれぞれ吸引釈放され
る接極子C と、固定接点A1,A2 に接離する可動接点D1,D
2 を両端部に設け接極子C の長手方向に略平行に沿うよ
う中央部を成形支持体D0で接極子C に一体支持された長
尺状の可動ばねD と、可動ばねD の長手方向に沿って切
り込んだスリットE11により幅の狭くなった幅狭部E12
がスリットE11 により切り込まれていない幅広部E13 を
介して可動ばねD から延設された延設片E1とその延設片
E1の先端側に形成してベースA に設けた支持部A3に固着
支持される固着片E2とを有し揺動時の接極子C に中央軸
への復元力を付与する支持ばねE と、鉄芯B の両端磁極
部B1,B2を同極に接極子C を異極にそれぞれ磁化する永
久磁石F と、を備えて構成されている。
【0003】さらに詳しくは、支持ばねE は、図8に示
すように、スリットE11 が延設片E1の略全長に亙って設
けられており、従って、延設片E1の殆どが幅狭部E12 で
形成されるとともに、幅狭部E12 の先端が直角に折曲さ
れた後に再度直角に折曲した固着片E2が幅狭部E12 に並
設されている。
すように、スリットE11 が延設片E1の略全長に亙って設
けられており、従って、延設片E1の殆どが幅狭部E12 で
形成されるとともに、幅狭部E12 の先端が直角に折曲さ
れた後に再度直角に折曲した固着片E2が幅狭部E12 に並
設されている。
【0004】次に、動作を説明する。コイルを指定方向
に通電すると、その磁化の方向に応じて接極子C は一端
部C1が鉄芯B の一端磁極部B1に吸引され、枢支された中
央軸を支点として揺動し、可動ばねD の一端部に設けた
可動接点D1が固定接点A1に当接する。
に通電すると、その磁化の方向に応じて接極子C は一端
部C1が鉄芯B の一端磁極部B1に吸引され、枢支された中
央軸を支点として揺動し、可動ばねD の一端部に設けた
可動接点D1が固定接点A1に当接する。
【0005】ここでコイルの通電を切ると、鉄芯B の一
端磁極部B1及び接極子C をそれぞれ異極に磁化する永久
磁石F が閉磁路を形成することによって、接極子C は一
端部C1が鉄芯B の一端磁極部B1にそのまま吸引保持され
た状態になる。
端磁極部B1及び接極子C をそれぞれ異極に磁化する永久
磁石F が閉磁路を形成することによって、接極子C は一
端部C1が鉄芯B の一端磁極部B1にそのまま吸引保持され
た状態になる。
【0006】次いで、コイルを上記の逆方向に通電する
と、永久磁石F の吸引保持力は打ち消す方向へ流れるコ
イル磁束により減少して行き、接極子C に働く全ばね負
荷力つまり支持ばねE の復元力と可動ばねD の復元力と
の合成負荷力よりも小さくなった時点で、接極子C は、
一端部C1が鉄芯B の一端磁極部B1から釈放されるととも
に他端部C2が鉄芯B の他端磁極部B2に吸引され、中央軸
を支点として揺動し、可動ばねD の他端部に設けた可動
接点D2が固定接点A2に当接する。
と、永久磁石F の吸引保持力は打ち消す方向へ流れるコ
イル磁束により減少して行き、接極子C に働く全ばね負
荷力つまり支持ばねE の復元力と可動ばねD の復元力と
の合成負荷力よりも小さくなった時点で、接極子C は、
一端部C1が鉄芯B の一端磁極部B1から釈放されるととも
に他端部C2が鉄芯B の他端磁極部B2に吸引され、中央軸
を支点として揺動し、可動ばねD の他端部に設けた可動
接点D2が固定接点A2に当接する。
【0007】そして、再び、コイルの通電を切ると、接
極子C は、一端部C1の場合と同様にして他端部C2が鉄芯
B の他端磁極部B2にそのまま吸引保持された状態にな
り、元の状態に戻ることになる。
極子C は、一端部C1の場合と同様にして他端部C2が鉄芯
B の他端磁極部B2にそのまま吸引保持された状態にな
り、元の状態に戻ることになる。
【0008】このように、この電磁リレーは、コイルの
通電を切ったとき、接極子C は、鉄芯B の両端磁極部
B1,B2 の一方にそのまま吸引保持される、いわゆる双安
定のバランスアマチュア型のものであり、この接極子C
に応動して前述したように可動ばねD に設けた可動接点
D1,D2 が固定接点A1,A2 にそれぞれ接離する。
通電を切ったとき、接極子C は、鉄芯B の両端磁極部
B1,B2 の一方にそのまま吸引保持される、いわゆる双安
定のバランスアマチュア型のものであり、この接極子C
に応動して前述したように可動ばねD に設けた可動接点
D1,D2 が固定接点A1,A2 にそれぞれ接離する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電磁リ
レーにあっては、接極子C に働く全ばね負荷力は、コイ
ル無通電のときには接極子C を鉄芯B の両端磁極部B1,B
2 の一方に永久磁石F による所定の保持力で吸引保持さ
せるために上限が規制され、逆に、コイル通電のときに
は可能な限り小さなコイル電流により釈放させるために
下限が規制されるので、可動接点D1,D2 が固定接点A1,A
2 からそれぞれ開離した状態にある時の接点ギャップも
自ずと規制されることになり、従って、接点間における
耐サージ性能の向上を図るにも限度がある。
レーにあっては、接極子C に働く全ばね負荷力は、コイ
ル無通電のときには接極子C を鉄芯B の両端磁極部B1,B
2 の一方に永久磁石F による所定の保持力で吸引保持さ
せるために上限が規制され、逆に、コイル通電のときに
は可能な限り小さなコイル電流により釈放させるために
下限が規制されるので、可動接点D1,D2 が固定接点A1,A
2 からそれぞれ開離した状態にある時の接点ギャップも
自ずと規制されることになり、従って、接点間における
耐サージ性能の向上を図るにも限度がある。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、接点ギャップをより大き
くして接点間の耐サージ性能の向上を図ることができる
電磁リレーを提供することにある。
で、その目的とするところは、接点ギャップをより大き
くして接点間の耐サージ性能の向上を図ることができる
電磁リレーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、固定接点を設けたベー
スと、両端が磁極部となるようコイルを巻装してベース
に装着された鉄芯と、長手方向の中央軸が揺動自在に枢
支され両端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸引釈放さ
れる接極子と、固定接点に接離する可動接点を両端部に
設け接極子の長手方向に略平行に沿うよう中央部を成形
支持体で接極子に一体支持された長尺状の可動ばねと、
可動ばねの長手方向に沿って切り込んだスリットにより
幅の狭くなった幅狭部がスリットにより切り込まれてい
ない幅広部を介して可動ばねから延設された延設片とそ
の延設片の先端側に形成してベースに設けた支持部に固
着支持される固着片とを有し揺動時の接極子に中央軸へ
の復元力を付与する支持ばねと、を備えた電磁リレーに
おいて、前記延設片は、その全長の略半分が前記スリッ
トにより切り込まれた構成にしてある。
ために、請求項1記載のものは、固定接点を設けたベー
スと、両端が磁極部となるようコイルを巻装してベース
に装着された鉄芯と、長手方向の中央軸が揺動自在に枢
支され両端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸引釈放さ
れる接極子と、固定接点に接離する可動接点を両端部に
設け接極子の長手方向に略平行に沿うよう中央部を成形
支持体で接極子に一体支持された長尺状の可動ばねと、
可動ばねの長手方向に沿って切り込んだスリットにより
幅の狭くなった幅狭部がスリットにより切り込まれてい
ない幅広部を介して可動ばねから延設された延設片とそ
の延設片の先端側に形成してベースに設けた支持部に固
着支持される固着片とを有し揺動時の接極子に中央軸へ
の復元力を付与する支持ばねと、を備えた電磁リレーに
おいて、前記延設片は、その全長の略半分が前記スリッ
トにより切り込まれた構成にしてある。
【0012】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、前記延設片は、板厚方向に叩き出したリブ
が前記幅広部に設けられた構成にしてある。
のにおいて、前記延設片は、板厚方向に叩き出したリブ
が前記幅広部に設けられた構成にしてある。
【0013】請求項3記載のものは、固定接点を設けた
ベースと、両端が磁極部となるようコイルを巻装してベ
ースに装着された鉄芯と、長手方向の中央軸が揺動自在
に枢支され両端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸引釈
放される接極子と、固定接点に接離する可動接点を両端
部に設け接極子の長手方向に略平行に沿うよう中央部を
成形支持体で接極子に一体支持された長尺状の可動ばね
と、可動ばねの長手方向に沿って切り込んだスリットに
より幅の狭くなった幅狭部がスリットにより切り込まれ
ていない幅広部を介して可動ばねから延設された延設片
とその延設片の先端側に形成してベースに設けた支持部
に固着支持される固着片とを有し揺動時の接極子に中央
軸への復元力を付与する支持ばねと、を備えた電磁リレ
ーにおいて、前記延設片は、その全長の略半分の寸法に
亙って、板厚方向に叩き出したリブが設けられた構成に
してある。
ベースと、両端が磁極部となるようコイルを巻装してベ
ースに装着された鉄芯と、長手方向の中央軸が揺動自在
に枢支され両端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸引釈
放される接極子と、固定接点に接離する可動接点を両端
部に設け接極子の長手方向に略平行に沿うよう中央部を
成形支持体で接極子に一体支持された長尺状の可動ばね
と、可動ばねの長手方向に沿って切り込んだスリットに
より幅の狭くなった幅狭部がスリットにより切り込まれ
ていない幅広部を介して可動ばねから延設された延設片
とその延設片の先端側に形成してベースに設けた支持部
に固着支持される固着片とを有し揺動時の接極子に中央
軸への復元力を付与する支持ばねと、を備えた電磁リレ
ーにおいて、前記延設片は、その全長の略半分の寸法に
亙って、板厚方向に叩き出したリブが設けられた構成に
してある。
【0014】請求項4記載のものは、請求項2又は3記
載のものにおいて、前記リブは、その一部が前記成形支
持体の内部に埋設された構成にしてある。
載のものにおいて、前記リブは、その一部が前記成形支
持体の内部に埋設された構成にしてある。
【0015】請求項5記載のものは、請求項1又は3記
載のものにおいて、前記接極子は、その両端部が一段低
くして段状に形成された構成にしてある。
載のものにおいて、前記接極子は、その両端部が一段低
くして段状に形成された構成にしてある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
6に基づいて以下に説明する。
6に基づいて以下に説明する。
【0017】1 はベースで、コイル(図示せず)を巻装
した後述の鉄芯2 及び永久磁石21を合成樹脂により一体
成形して直方体状に形成されており、その一方平面に
は、対をなす固定接点1a,1b が隅部に、支持部1c,1c が
長手方向両側中央にそれぞれ設けられるとともに、その
固定接点1a,1b 、コイル、支持部1cにそれぞれ接続され
た接点端子片1d、コイル端子片1e、共通端子片1fがそれ
ぞれ一体形成して長手方向両側方から導出されている。
した後述の鉄芯2 及び永久磁石21を合成樹脂により一体
成形して直方体状に形成されており、その一方平面に
は、対をなす固定接点1a,1b が隅部に、支持部1c,1c が
長手方向両側中央にそれぞれ設けられるとともに、その
固定接点1a,1b 、コイル、支持部1cにそれぞれ接続され
た接点端子片1d、コイル端子片1e、共通端子片1fがそれ
ぞれ一体形成して長手方向両側方から導出されている。
【0018】また上記の固定接点1a,1b は、パラジウム
Pd等を含んだ電離し難い材料、例えば接点材質が銀パラ
ジウムAgPdで、接点表面が金パラジウムAuPdにより形成
されている。
Pd等を含んだ電離し難い材料、例えば接点材質が銀パラ
ジウムAgPdで、接点表面が金パラジウムAuPdにより形成
されている。
【0019】2 は鉄芯で、磁性材料により、中央片及び
両脚片で略コ字状に形成され、その中央片にはコイルが
巻装され、両脚片間には永久磁石21が挟着されている。
この永久磁石21は両端部が同極のN極で、中央部が異極
のS極に着磁されており、鉄芯2 の両脚片は両端磁極部
2a,2b としてこの永久磁石21によりN極に磁化されてい
ることになる。
両脚片で略コ字状に形成され、その中央片にはコイルが
巻装され、両脚片間には永久磁石21が挟着されている。
この永久磁石21は両端部が同極のN極で、中央部が異極
のS極に着磁されており、鉄芯2 の両脚片は両端磁極部
2a,2b としてこの永久磁石21によりN極に磁化されてい
ることになる。
【0020】3 は接極子で、磁性材料により、平板状に
形成され、短手方向に亙って設けた中心軸となる凸条
(図示せず)が永久磁石21の中央部に揺動自在に枢支さ
れるよう後述する支持ばね5 により支持されるととも
に、長手方向の両端部3a,3b が鉄芯1 の両端磁極部2a,2
b に対向配置される。このとき、この接極子3 は、永久
磁石21の中央部に着磁されているS極に磁化されている
ことになる。
形成され、短手方向に亙って設けた中心軸となる凸条
(図示せず)が永久磁石21の中央部に揺動自在に枢支さ
れるよう後述する支持ばね5 により支持されるととも
に、長手方向の両端部3a,3b が鉄芯1 の両端磁極部2a,2
b に対向配置される。このとき、この接極子3 は、永久
磁石21の中央部に着磁されているS極に磁化されている
ことになる。
【0021】4 は可動ばねで、銅合金等の薄板ばね材料
により長尺状に形成され、一方先端部には可動接点4a
が、他方先端部には可動接点4bがそれぞれ固着され、接
極子3の幅方向の両側方のそれぞれにおいて、部分的に
幅方向を切り欠いた中央部が接極子3 の他方面側中央部
分を覆って合成樹脂により成形した成形支持体4cで一体
支持されることによって、接極子3 の長手方向に略平行
に沿うよう併設されている。
により長尺状に形成され、一方先端部には可動接点4a
が、他方先端部には可動接点4bがそれぞれ固着され、接
極子3の幅方向の両側方のそれぞれにおいて、部分的に
幅方向を切り欠いた中央部が接極子3 の他方面側中央部
分を覆って合成樹脂により成形した成形支持体4cで一体
支持されることによって、接極子3 の長手方向に略平行
に沿うよう併設されている。
【0022】また上記の可動接点4a,4b は、固定接点1
a,1b と同様にして、例えば接点材質が銀パラジウムAgP
dで、接点表面が金パラジウムAuPdにより形成されると
ともに、図3に示すように、接点表面が二点鎖線で示す
平坦状のものをフォーミングして実線で示すようにアー
ル状に形成されており、それによってコーナー角部4dが
二点鎖線の場合よりも可動ばね4 側に近い状態つまり接
離する固定接点1a,1b から遠い状態で位置するようにな
っている。
a,1b と同様にして、例えば接点材質が銀パラジウムAgP
dで、接点表面が金パラジウムAuPdにより形成されると
ともに、図3に示すように、接点表面が二点鎖線で示す
平坦状のものをフォーミングして実線で示すようにアー
ル状に形成されており、それによってコーナー角部4dが
二点鎖線の場合よりも可動ばね4 側に近い状態つまり接
離する固定接点1a,1b から遠い状態で位置するようにな
っている。
【0023】5 は支持ばねで、図2に示すように、延設
片51及び固着片52を有してなり、延設片51は、可動ばね
4 の長手方向に沿って切り込んだスリット51a により幅
の狭くなった幅狭部51b が、スリット51a により切り込
まれていない幅広部51c を介して接極子3 の両側方に併
設された両可動ばね4,4 のそれぞれから延設して形成さ
れており、そのスリット51a の長さは延設片51の全長の
略半分の寸法であって、つまり幅狭部51b 及び幅広部51
c が延設片51の全長の略半分づつの長さになっている。
また固着片52は、延設片51の幅狭部51b の先端が直角に
折曲された後に再度直角に折曲して幅狭部51b に並設さ
れている。
片51及び固着片52を有してなり、延設片51は、可動ばね
4 の長手方向に沿って切り込んだスリット51a により幅
の狭くなった幅狭部51b が、スリット51a により切り込
まれていない幅広部51c を介して接極子3 の両側方に併
設された両可動ばね4,4 のそれぞれから延設して形成さ
れており、そのスリット51a の長さは延設片51の全長の
略半分の寸法であって、つまり幅狭部51b 及び幅広部51
c が延設片51の全長の略半分づつの長さになっている。
また固着片52は、延設片51の幅狭部51b の先端が直角に
折曲された後に再度直角に折曲して幅狭部51b に並設さ
れている。
【0024】さらに延設片51は、板厚方向に叩き出した
リブ51d が長手方向に沿って幅広部51c に設けられると
ともに、そのリブ51d は一端部が成形支持体4cの内部に
埋設された状態になっている。
リブ51d が長手方向に沿って幅広部51c に設けられると
ともに、そのリブ51d は一端部が成形支持体4cの内部に
埋設された状態になっている。
【0025】そして、上記のようにして接極子3 の両側
方にそれぞれ設けられた2個の支持ばね5,5 は、各固着
片52がベース1 に設けた支持部1cに溶接により固着支持
されることによって、接極子3 は長手方向の中央軸とな
る凸条が永久磁石21の中央部に揺動自在に枢支されると
ともに、可動ばね4 は支持ばね5 を介して外部に導出さ
れている共通端子片1fに電気的に接続される。
方にそれぞれ設けられた2個の支持ばね5,5 は、各固着
片52がベース1 に設けた支持部1cに溶接により固着支持
されることによって、接極子3 は長手方向の中央軸とな
る凸条が永久磁石21の中央部に揺動自在に枢支されると
ともに、可動ばね4 は支持ばね5 を介して外部に導出さ
れている共通端子片1fに電気的に接続される。
【0026】6 はケースで、合成樹脂により、貫通孔を
有する煙突状の突起6aを底部に設けて有底箱型に形成さ
れており、接極子3 側からベース1 に被嵌される。
有する煙突状の突起6aを底部に設けて有底箱型に形成さ
れており、接極子3 側からベース1 に被嵌される。
【0027】次いで、上記電磁リレーを密封型にする場
合には、以下のようにして組み立てられる。まず、合成
樹脂製の部分を有するベース1 、ケース6 及び成形支持
体4cで一体成形された接極子3 の各部材は、例えば 140
℃24時間の条件によりアニール処理された後に組み込ま
れる。
合には、以下のようにして組み立てられる。まず、合成
樹脂製の部分を有するベース1 、ケース6 及び成形支持
体4cで一体成形された接極子3 の各部材は、例えば 140
℃24時間の条件によりアニール処理された後に組み込ま
れる。
【0028】そしてケース6 がベース1 に被嵌された
後、ケース6 の開口部とベース1 の底部の外方部とで形
成される凹所に熱硬化性接着剤を塗布して加熱硬化する
ことによってケース6 とベース1 との嵌合隙間が封止さ
れる。次いで、加熱真空炉に入れて真空脱ガス処理され
ることによって、合成樹脂、コイル線材、接着剤等に含
有するガスがケース6 に設けた突起6aの貫通孔も通過し
て除去された後、突起6aの貫通孔が溶融封止される。
後、ケース6 の開口部とベース1 の底部の外方部とで形
成される凹所に熱硬化性接着剤を塗布して加熱硬化する
ことによってケース6 とベース1 との嵌合隙間が封止さ
れる。次いで、加熱真空炉に入れて真空脱ガス処理され
ることによって、合成樹脂、コイル線材、接着剤等に含
有するガスがケース6 に設けた突起6aの貫通孔も通過し
て除去された後、突起6aの貫通孔が溶融封止される。
【0029】次に、動作を説明する。いま、接極子3
は、鉄芯2 の他端磁極部2b及び接極子3 をそれぞれN極
及びS極の異極に磁化する永久磁石21が閉磁路を形成す
ることによって、他端部3bが鉄芯2 の他端磁極部2bに吸
引保持された状態になっているとする。
は、鉄芯2 の他端磁極部2b及び接極子3 をそれぞれN極
及びS極の異極に磁化する永久磁石21が閉磁路を形成す
ることによって、他端部3bが鉄芯2 の他端磁極部2bに吸
引保持された状態になっているとする。
【0030】ここで、コイルを指定方向に通電すると、
永久磁石21の吸引保持力は打ち消す方向へ流れるコイル
磁束の増加により減少して行って接極子3 に働く全ばね
負荷力つまり可動ばね4 の復元力と支持ばね5 の復元力
との合成負荷力よりも小さくなった時点で、接極子3 の
他端部3bが他端磁極部2bから釈放される。そうすると、
接極子3 は一端部3aが一端磁極部2aに吸引されて中央軸
を支点として揺動し、可動ばね4 の他端部に設けた他端
側可動接点4bが固定接点1bから開離するとともに可動ば
ね4 の一端部に設けた一端側可動接点4aが固定接点1aに
当接する。そしてコイルの通電を切ると、コイル通電前
と同様にして永久磁石21が閉磁路を形成することによっ
て、接極子3 は一端部3aが一端磁極部2aにそのまま吸引
保持された状態になる。
永久磁石21の吸引保持力は打ち消す方向へ流れるコイル
磁束の増加により減少して行って接極子3 に働く全ばね
負荷力つまり可動ばね4 の復元力と支持ばね5 の復元力
との合成負荷力よりも小さくなった時点で、接極子3 の
他端部3bが他端磁極部2bから釈放される。そうすると、
接極子3 は一端部3aが一端磁極部2aに吸引されて中央軸
を支点として揺動し、可動ばね4 の他端部に設けた他端
側可動接点4bが固定接点1bから開離するとともに可動ば
ね4 の一端部に設けた一端側可動接点4aが固定接点1aに
当接する。そしてコイルの通電を切ると、コイル通電前
と同様にして永久磁石21が閉磁路を形成することによっ
て、接極子3 は一端部3aが一端磁極部2aにそのまま吸引
保持された状態になる。
【0031】次いで、コイルを上記の逆方向に通電する
と、上記と同様にして永久磁石21の吸引保持力が全ばね
負荷力よりも小さくなった時点で、接極子3 は中央軸を
支点として揺動し、一端側可動接点4aが固定接点1aから
開離するとともに他端側可動接点4bが固定接点1bに当接
する。そして、再び、コイルの通電を切ると、接極子3
は他端部3bが他端磁極部2bにそのまま吸引保持された状
態になって元の状態に戻る。
と、上記と同様にして永久磁石21の吸引保持力が全ばね
負荷力よりも小さくなった時点で、接極子3 は中央軸を
支点として揺動し、一端側可動接点4aが固定接点1aから
開離するとともに他端側可動接点4bが固定接点1bに当接
する。そして、再び、コイルの通電を切ると、接極子3
は他端部3bが他端磁極部2bにそのまま吸引保持された状
態になって元の状態に戻る。
【0032】このように、この電磁リレーは、コイルの
通電を切ったとき、接極子3 が鉄芯2 の両端磁極部2a,2
b の一方にそのまま吸引保持される、いわゆる双安定の
バランスアマチュア型のものであり、その動作状態を示
したのが図4である。
通電を切ったとき、接極子3 が鉄芯2 の両端磁極部2a,2
b の一方にそのまま吸引保持される、いわゆる双安定の
バランスアマチュア型のものであり、その動作状態を示
したのが図4である。
【0033】すなわち、図4において、縦軸が接極子3
に働くばね負荷及び吸引力で、横軸が接極子3 のストロ
ークであり、接極子3 は鉄芯2 の両端磁極部2a,2b であ
る左右の両縦軸間を揺動することになる。
に働くばね負荷及び吸引力で、横軸が接極子3 のストロ
ークであり、接極子3 は鉄芯2 の両端磁極部2a,2b であ
る左右の両縦軸間を揺動することになる。
【0034】そして破線で示すばね負荷Q5が支持ばね5
の復元力であり、ストロークの中央S0を通るようになっ
ており、一点鎖線で示すばね負荷Q4が可動ばね4 の復元
力であり、これらばね負荷Q4及びばね負荷Q5を合わせた
のが実線で示す合成ばね負荷Q0である。また、コイルの
通電を切った状態の無励磁吸引力P0は、永久磁石21によ
るものであって、ストロークの中央S0を通っており、左
右の両縦軸2a,2b における合成ばね負荷Q0との差が、接
極子3 を鉄芯2 の両端磁極部2a,2b にそれぞれ吸引保持
しておく保持力となる。
の復元力であり、ストロークの中央S0を通るようになっ
ており、一点鎖線で示すばね負荷Q4が可動ばね4 の復元
力であり、これらばね負荷Q4及びばね負荷Q5を合わせた
のが実線で示す合成ばね負荷Q0である。また、コイルの
通電を切った状態の無励磁吸引力P0は、永久磁石21によ
るものであって、ストロークの中央S0を通っており、左
右の両縦軸2a,2b における合成ばね負荷Q0との差が、接
極子3 を鉄芯2 の両端磁極部2a,2b にそれぞれ吸引保持
しておく保持力となる。
【0035】ここで、コイルを通電して接極子3 が鉄芯
2 の一端磁極部2aから他端磁極部2bへ揺動する場合につ
いて考えると、接極子3 に働く吸引力がコイル磁束の増
加により無励磁吸引力P0から減少して行ってストローク
位置S1にある合成ばね負荷Q0の極小点K1よりも小さくな
った時点で、接極子3 は、その合成ばね負荷力でもって
一端部3aが一端磁極部2aから釈放されてストローク位置
S1にて一端側可動接点4aが固定接点1aから開離するとと
もに、そのときの釈放吸引力P1が働くことによって、ス
トロークが中央S0を越えた時点から接極子3 に働く合成
ばね負荷Q0の復元力に抗しながらストローク位置S2にて
他端側可動接点4bが固定接点1bに当接した後、他端部3b
が他端磁極部2bへ到達する。
2 の一端磁極部2aから他端磁極部2bへ揺動する場合につ
いて考えると、接極子3 に働く吸引力がコイル磁束の増
加により無励磁吸引力P0から減少して行ってストローク
位置S1にある合成ばね負荷Q0の極小点K1よりも小さくな
った時点で、接極子3 は、その合成ばね負荷力でもって
一端部3aが一端磁極部2aから釈放されてストローク位置
S1にて一端側可動接点4aが固定接点1aから開離するとと
もに、そのときの釈放吸引力P1が働くことによって、ス
トロークが中央S0を越えた時点から接極子3 に働く合成
ばね負荷Q0の復元力に抗しながらストローク位置S2にて
他端側可動接点4bが固定接点1bに当接した後、他端部3b
が他端磁極部2bへ到達する。
【0036】上記の接極子3 のストローク過程におい
て、一端部3aが一端磁極部2aから釈放されてからストロ
ーク位置S1にて一端側可動接点4aが固定接点1aから開離
するまでの間は、一端側可動接点4aが固定接点1aに当接
規制された状態で可動ばね4 の撓みによる復元力の発生
している間であり、いわゆる接点のオーバートラベル量
OTとなり、このオーバートラベル量OTに伴う可動ばね4
のばね負荷Q4と支持ばね5 のばね負荷Q5とを合成したも
のが合成ばね負荷Q0となっている。また、ストローク位
置S1から他端部3bが他端磁極部2bへ到達するまでの間
は、一端側可動接点4aが固定接点1aから離れて行く間で
あり、いわゆる接点ギャップSGに相当するところであ
る。なお、接極子3 が鉄芯2 の他端磁極部2bから一端磁
極部2aへ揺動する場合も同様であり、その場合は、上記
の釈放吸引力P1に代わって釈放吸引力P2が接極子3 に働
くことになる。
て、一端部3aが一端磁極部2aから釈放されてからストロ
ーク位置S1にて一端側可動接点4aが固定接点1aから開離
するまでの間は、一端側可動接点4aが固定接点1aに当接
規制された状態で可動ばね4 の撓みによる復元力の発生
している間であり、いわゆる接点のオーバートラベル量
OTとなり、このオーバートラベル量OTに伴う可動ばね4
のばね負荷Q4と支持ばね5 のばね負荷Q5とを合成したも
のが合成ばね負荷Q0となっている。また、ストローク位
置S1から他端部3bが他端磁極部2bへ到達するまでの間
は、一端側可動接点4aが固定接点1aから離れて行く間で
あり、いわゆる接点ギャップSGに相当するところであ
る。なお、接極子3 が鉄芯2 の他端磁極部2bから一端磁
極部2aへ揺動する場合も同様であり、その場合は、上記
の釈放吸引力P1に代わって釈放吸引力P2が接極子3 に働
くことになる。
【0037】ところで、本実施形態の支持ばね5 は、延
設片51の全長の略半分の寸法が幅広部51c であり、しか
もその幅広部51c には板厚方向に叩き出したリブ51d が
長手方向に沿って設けられて剛性が増すことによって接
極子3 に付与される復元力が大きくなっている。
設片51の全長の略半分の寸法が幅広部51c であり、しか
もその幅広部51c には板厚方向に叩き出したリブ51d が
長手方向に沿って設けられて剛性が増すことによって接
極子3 に付与される復元力が大きくなっている。
【0038】しかしながら、支持ばね5 の延設片51が、
もし、仮に従来例のように殆ど幅狭部51b で形成され、
しかもリブ51d が設けられることなく剛性が減少した場
合には、支持ばね5 のばね負荷Q51 は、図5に示すよう
に、本実施形態のばね負荷Q5よりも横軸に対する傾斜角
度が小さくなるので、釈放吸引力P1上において合成ばね
負荷Q01 の極小点K11 を位置させるためには、合成ばね
負荷Q01 の他方を構成する可動ばね4 のオーバートラベ
ル量が本実施形態のOTよりも大きなOT1 となるストロー
ク位置S11 にて一端側可動接点4aが固定接点1aに当接す
るよう設定する必要があり、それに伴って接点ギャップ
SG1 は本実施形態の接点ギャップSGよりも小さくなる。
もし、仮に従来例のように殆ど幅狭部51b で形成され、
しかもリブ51d が設けられることなく剛性が減少した場
合には、支持ばね5 のばね負荷Q51 は、図5に示すよう
に、本実施形態のばね負荷Q5よりも横軸に対する傾斜角
度が小さくなるので、釈放吸引力P1上において合成ばね
負荷Q01 の極小点K11 を位置させるためには、合成ばね
負荷Q01 の他方を構成する可動ばね4 のオーバートラベ
ル量が本実施形態のOTよりも大きなOT1 となるストロー
ク位置S11 にて一端側可動接点4aが固定接点1aに当接す
るよう設定する必要があり、それに伴って接点ギャップ
SG1 は本実施形態の接点ギャップSGよりも小さくなる。
【0039】かかる電磁リレーにあっては、上述したよ
うに、接極子3 に働くばね負荷力は支持ばね5 の復元力
と接点のオーバートラベル量OTに伴う可動ばね4 の復元
力とを合成した合成ばね負荷力であり、鉄芯2 の両端磁
極部2a,2b どちらか一方から釈放される際の接極子3 に
加わる釈放吸引力P1がその合成ばね負荷力よりも小さく
なった時点で接極子3 が揺動することになるが、支持ば
ね5 の延設片51は、その全長の略半分の幅広部51c に板
厚方向に叩き出したリブ51d が設けられることによって
剛性が増し、合成ばね負荷力の一方である支持ばね5 の
復元力が大きくなっているので、合成ばね負荷力の他方
である可動ばね4 の復元力を小さくでき、すなわちオー
バートラベル量OTを小さくすることによって接点ギャッ
プSGを大きくでき、ひいては接点間の耐サージ性能の向
上を図ることができる。
うに、接極子3 に働くばね負荷力は支持ばね5 の復元力
と接点のオーバートラベル量OTに伴う可動ばね4 の復元
力とを合成した合成ばね負荷力であり、鉄芯2 の両端磁
極部2a,2b どちらか一方から釈放される際の接極子3 に
加わる釈放吸引力P1がその合成ばね負荷力よりも小さく
なった時点で接極子3 が揺動することになるが、支持ば
ね5 の延設片51は、その全長の略半分の幅広部51c に板
厚方向に叩き出したリブ51d が設けられることによって
剛性が増し、合成ばね負荷力の一方である支持ばね5 の
復元力が大きくなっているので、合成ばね負荷力の他方
である可動ばね4 の復元力を小さくでき、すなわちオー
バートラベル量OTを小さくすることによって接点ギャッ
プSGを大きくでき、ひいては接点間の耐サージ性能の向
上を図ることができる。
【0040】また、固定接点1a,1b 及び可動接点4a,4b
は、パラジウムPd等を含んだ電離し難い材料により形成
されているから、さらに接点間の耐サージ性能の向上を
図ることができる。
は、パラジウムPd等を含んだ電離し難い材料により形成
されているから、さらに接点間の耐サージ性能の向上を
図ることができる。
【0041】また、可動接点4a,4b は、接点表面がアー
ル状にフォーミングされることによって、電界集中の起
こり易いコーナー角部4dが可動ばね4 側に近い状態つま
り接離する固定接点1a,1b から遠い状態で位置するよう
になっているから、さらに接点間の耐サージ性能の向上
を図ることができる。
ル状にフォーミングされることによって、電界集中の起
こり易いコーナー角部4dが可動ばね4 側に近い状態つま
り接離する固定接点1a,1b から遠い状態で位置するよう
になっているから、さらに接点間の耐サージ性能の向上
を図ることができる。
【0042】また、密封型にする場合においては、合成
樹脂、コイル線材、接着剤等に含有するガスは、仮に電
離して極性を持っていても、真空脱ガス処理されて除去
されるので、耐サージ性能の向上を阻害されることがな
い。
樹脂、コイル線材、接着剤等に含有するガスは、仮に電
離して極性を持っていても、真空脱ガス処理されて除去
されるので、耐サージ性能の向上を阻害されることがな
い。
【0043】また、支持ばね5 の延設片51に設けたリブ
51d は、板厚方向に叩き出されることによって凹凸状の
断面となっており、その凹凸状の一端部が成形支持体4c
の内部に埋設された状態になっているから、成形支持体
4cの内部において密着度が高くなり、耐クリープ性が向
上する。
51d は、板厚方向に叩き出されることによって凹凸状の
断面となっており、その凹凸状の一端部が成形支持体4c
の内部に埋設された状態になっているから、成形支持体
4cの内部において密着度が高くなり、耐クリープ性が向
上する。
【0044】なお、本実施形態では、接極子3 は平板状
に形成されているが、図3に示すように、接極子3 の両
端部3a,3b は、鉄芯1 の両端磁極部2a,2b に対向する側
が一段低くした段差部3cを有して段状に形成されてもよ
く、その場合は、鉄芯1 の両端磁極部2a,2b のそれぞれ
において、図5に示すように、接極子3 のストロークが
段差寸法dだけ増えることによって、オーバートラベル
量OT及び接点ギャップSGをいずれも寸法dだけ大きくす
ることができる。
に形成されているが、図3に示すように、接極子3 の両
端部3a,3b は、鉄芯1 の両端磁極部2a,2b に対向する側
が一段低くした段差部3cを有して段状に形成されてもよ
く、その場合は、鉄芯1 の両端磁極部2a,2b のそれぞれ
において、図5に示すように、接極子3 のストロークが
段差寸法dだけ増えることによって、オーバートラベル
量OT及び接点ギャップSGをいずれも寸法dだけ大きくす
ることができる。
【0045】また、本実施形態では、支持ばね5 の延設
片51は、その全長の略半分がスリット51a により切り込
まれた幅広部51c となり、かつその幅広部51c の長手方
向に沿ってリブ51d が設けられることによって支持ばね
5 の剛性を増しているが、剛性をより低く設定できる場
合には、リブ51d が設けられていなくてもよく、あるい
は延設片51の略全長がスリット51a により切り込まれた
幅狭部51b であって、その幅狭部51b の長手方向に沿っ
た略半分にリブ51d が設けられたものであってもよい。
片51は、その全長の略半分がスリット51a により切り込
まれた幅広部51c となり、かつその幅広部51c の長手方
向に沿ってリブ51d が設けられることによって支持ばね
5 の剛性を増しているが、剛性をより低く設定できる場
合には、リブ51d が設けられていなくてもよく、あるい
は延設片51の略全長がスリット51a により切り込まれた
幅狭部51b であって、その幅狭部51b の長手方向に沿っ
た略半分にリブ51d が設けられたものであってもよい。
【0046】また、本実施形態では、延設片51の板厚方
向に叩き出したリブ51d は、一端部が成形支持体4cの内
部に埋設された状態になっているが、耐クリープ性を満
足する場合には埋設されなくてもよい。
向に叩き出したリブ51d は、一端部が成形支持体4cの内
部に埋設された状態になっているが、耐クリープ性を満
足する場合には埋設されなくてもよい。
【0047】また、本実施形態の電磁リレーは、コイル
の通電を切ったときにそのまま吸引保持される双安定の
バランスアマチュア型のものであるが、コイルの通電を
切ったときに元の状態に戻る単安定のバランスアマチュ
ア型のものであってもよく、その場合、必ずしも永久磁
石21を使用する必要はない。
の通電を切ったときにそのまま吸引保持される双安定の
バランスアマチュア型のものであるが、コイルの通電を
切ったときに元の状態に戻る単安定のバランスアマチュ
ア型のものであってもよく、その場合、必ずしも永久磁
石21を使用する必要はない。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載のものは、接極子に働くば
ね負荷力は支持ばねの復元力と接点のオーバートラベル
量に伴う可動ばねの復元力とを合成した合成ばね負荷力
であり、鉄芯のどちらか一方の磁極部から釈放される際
の接極子に加わる釈放吸引力がその合成ばね負荷力より
も小さくなった時点で接極子が揺動することになるが、
支持ばねの延設片は、その全長の略半分がスリットによ
り切り込まれることによって、略全長に亙ってスリット
により切り込まれているものに比べて幅広部が長くなっ
て剛性が増し、合成ばね負荷力の一方である支持ばねの
復元力が大きくなっているので、合成ばね負荷力の他方
である可動ばねの復元力を小さくでき、すなわちオーバ
ートラベル量を小さくすることによって接点ギャップを
大きくでき、ひいては接点間の耐サージ性能の向上を図
ることができる。
ね負荷力は支持ばねの復元力と接点のオーバートラベル
量に伴う可動ばねの復元力とを合成した合成ばね負荷力
であり、鉄芯のどちらか一方の磁極部から釈放される際
の接極子に加わる釈放吸引力がその合成ばね負荷力より
も小さくなった時点で接極子が揺動することになるが、
支持ばねの延設片は、その全長の略半分がスリットによ
り切り込まれることによって、略全長に亙ってスリット
により切り込まれているものに比べて幅広部が長くなっ
て剛性が増し、合成ばね負荷力の一方である支持ばねの
復元力が大きくなっているので、合成ばね負荷力の他方
である可動ばねの復元力を小さくでき、すなわちオーバ
ートラベル量を小さくすることによって接点ギャップを
大きくでき、ひいては接点間の耐サージ性能の向上を図
ることができる。
【0049】請求項2記載のものは、支持ばねの延設片
は、板厚方向に叩き出したリブが設けられることによっ
て、さらに剛性が増して接極子に付与される復元力も大
きくなっているから、接点ギャップもさらに大きくして
接点間の耐サージ性能の向上を図ることができる。
は、板厚方向に叩き出したリブが設けられることによっ
て、さらに剛性が増して接極子に付与される復元力も大
きくなっているから、接点ギャップもさらに大きくして
接点間の耐サージ性能の向上を図ることができる。
【0050】請求項3記載のものは、支持ばねの延設片
は、その全長の略半分の寸法に亙って、板厚方向に叩き
出したリブが設けられることによって、剛性が増して接
極子に付与される復元力が大きくなっているために、請
求項1記載のものと同様にして、接点ギャップを大きく
でき、ひいては接点間の耐サージ性能の向上を図ること
ができる。
は、その全長の略半分の寸法に亙って、板厚方向に叩き
出したリブが設けられることによって、剛性が増して接
極子に付与される復元力が大きくなっているために、請
求項1記載のものと同様にして、接点ギャップを大きく
でき、ひいては接点間の耐サージ性能の向上を図ること
ができる。
【0051】請求項4記載のものは、請求項2又は3記
載のものの効果に加えて、リブは板厚方向に叩き出され
ることによって凹凸状の断面となっているから、そのリ
ブの一部は、埋設された成形支持体の内部において密着
度が高くなり、耐クリープ性も向上する。
載のものの効果に加えて、リブは板厚方向に叩き出され
ることによって凹凸状の断面となっているから、そのリ
ブの一部は、埋設された成形支持体の内部において密着
度が高くなり、耐クリープ性も向上する。
【0052】請求項5記載のものは、請求項1又は3記
載のものの効果に加えて、接極子は、一段低くして段状
に形成された両端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸引
釈放されるから、その低くなった段に相当する分だけ接
点のオーバートラベル量を小さくせずに、さらに接点ギ
ャップを大きくし、接点間の耐サージ性能の向上を図る
ことができる。
載のものの効果に加えて、接極子は、一段低くして段状
に形成された両端部が鉄芯の両端磁極部にそれぞれ吸引
釈放されるから、その低くなった段に相当する分だけ接
点のオーバートラベル量を小さくせずに、さらに接点ギ
ャップを大きくし、接点間の耐サージ性能の向上を図る
ことができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上の要部を示し、(a) が平面図、(b) が正面
図である。
図である。
【図3】同上の接点部分を示す部分拡大図である。
【図4】同上の動作状態を示すばね負荷及び吸引力特性
図である。
図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】同上の変形例の接極子を示す正面図である。
【図7】従来例を示す分解斜視図である。
【図8】同上の要部を示し、(a) が平面図、(b) が正面
図である。
図である。
1 ベース 1a,1b 固定接点 1c 支持部 2 鉄芯 2a,2b 両端磁極部 3 接極子 3a,3b 両端部 4 可動ばね 4a,4b 可動接点 4c 成形支持体 5 支持ばね 51 延設片 51a スリット 51b 幅狭部 51c 幅広部 51d リブ 52 固着片
Claims (5)
- 【請求項1】 固定接点を設けたベースと、両端が磁極
部となるようコイルを巻装してベースに装着された鉄芯
と、長手方向の中央軸が揺動自在に枢支され両端部が鉄
芯の両端磁極部にそれぞれ吸引釈放される接極子と、固
定接点に接離する可動接点を両端部に設け接極子の長手
方向に略平行に沿うよう中央部を成形支持体で接極子に
一体支持された長尺状の可動ばねと、可動ばねの長手方
向に沿って切り込んだスリットにより幅の狭くなった幅
狭部がスリットにより切り込まれていない幅広部を介し
て可動ばねから延設された延設片とその延設片の先端側
に形成してベースに設けた支持部に固着支持される固着
片とを有し揺動時の接極子に中央軸への復元力を付与す
る支持ばねと、を備えた電磁リレーにおいて、 前記延設片は、その全長の略半分が前記スリットにより
切り込まれてなることを特徴とする電磁リレー。 - 【請求項2】 前記延設片は、板厚方向に叩き出したリ
ブが前記幅広部に設けられたことを特徴とする請求項1
記載の電磁リレー。 - 【請求項3】 固定接点を設けたベースと、両端が磁極
部となるようコイルを巻装してベースに装着された鉄芯
と、長手方向の中央軸が揺動自在に枢支され両端部が鉄
芯の両端磁極部にそれぞれ吸引釈放される接極子と、固
定接点に接離する可動接点を両端部に設け接極子の長手
方向に略平行に沿うよう中央部を成形支持体で接極子に
一体支持された長尺状の可動ばねと、可動ばねの長手方
向に沿って切り込んだスリットにより幅の狭くなった幅
狭部がスリットにより切り込まれていない幅広部を介し
て可動ばねから延設された延設片とその延設片の先端側
に形成してベースに設けた支持部に固着支持される固着
片とを有し揺動時の接極子に中央軸への復元力を付与す
る支持ばねと、を備えた電磁リレーにおいて、 前記延設片は、その全長の略半分の寸法に亙って、板厚
方向に叩き出したリブが設けられたことを特徴とする電
磁リレー。 - 【請求項4】 前記リブは、その一部が前記成形支持体
の内部に埋設されたことを特徴とする請求項2又は3記
載の電磁リレー。 - 【請求項5】 前記接極子は、その両端部が一段低くし
て段状に形成されたことを特徴とする請求項1又は3記
載の電磁リレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10158196A JPH09288955A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 電磁リレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10158196A JPH09288955A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 電磁リレー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09288955A true JPH09288955A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14304365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10158196A Pending JPH09288955A (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 電磁リレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09288955A (ja) |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP10158196A patent/JPH09288955A/ja active Pending
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