JPH09286763A - 1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体の製造方法 - Google Patents
1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体の製造方法Info
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- JPH09286763A JPH09286763A JP9715296A JP9715296A JPH09286763A JP H09286763 A JPH09286763 A JP H09286763A JP 9715296 A JP9715296 A JP 9715296A JP 9715296 A JP9715296 A JP 9715296A JP H09286763 A JPH09286763 A JP H09286763A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価かつ入手が容易な原料から製造し得、し
かも光学分割後に容易に回収し得る光学分割剤を用いて
光学純度よく1−アルキル−2−(置換フェニル)エチ
ルアミン類を光学分割してその光学活性体を製造する方
法を提供する。 【解決手段】 一般式(1) で示される1−アルキル−2−(置換フェニル)エチル
アミン類を光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−
プロリンを用いて光学分割することを特徴とする1−ア
ルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活
性体の製造方法。
かも光学分割後に容易に回収し得る光学分割剤を用いて
光学純度よく1−アルキル−2−(置換フェニル)エチ
ルアミン類を光学分割してその光学活性体を製造する方
法を提供する。 【解決手段】 一般式(1) で示される1−アルキル−2−(置換フェニル)エチル
アミン類を光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−
プロリンを用いて光学分割することを特徴とする1−ア
ルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活
性体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1−アルキル−2
−(置換フェニル)エチルアミン類の製造方法に関す
る。
−(置換フェニル)エチルアミン類の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1−アルキル−2−(置換フェニル)エ
チルアミン類の光学活性体は医薬の中間体として有用な
化合物であり(特開平5−320153号公報、特開昭
56−5444号公報、特開昭60−208965号公
報など)、従来よりその製造方法としては、例えばその
ラセミ体を光学分割して製造する方法が知られている。
チルアミン類の光学活性体は医薬の中間体として有用な
化合物であり(特開平5−320153号公報、特開昭
56−5444号公報、特開昭60−208965号公
報など)、従来よりその製造方法としては、例えばその
ラセミ体を光学分割して製造する方法が知られている。
【0003】かかる光学分割方法としては、例えば光学
分割剤として光学活性ジベンゾイル酒石酸(特開昭57
−163358号公報)、光学活性N−(2−ナフチル
スルホニル)−プロリン(特開昭63−54362号公
報)などを用いて光学分割する方法などが知られてい
る。しかしながら、前者の方法は得られる1−アルキル
−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体の
光学純度が低く、また後者の方法は光学分割剤が高価か
つ入手が困難な2−ナフタレンスルホン酸クロリドを原
料として製造され、しかも光学分割後、分割剤を回収し
ようとすると該光学分割剤が難溶性の塩を形成するた
め、回収操作が煩雑になるという問題があった。
分割剤として光学活性ジベンゾイル酒石酸(特開昭57
−163358号公報)、光学活性N−(2−ナフチル
スルホニル)−プロリン(特開昭63−54362号公
報)などを用いて光学分割する方法などが知られてい
る。しかしながら、前者の方法は得られる1−アルキル
−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体の
光学純度が低く、また後者の方法は光学分割剤が高価か
つ入手が困難な2−ナフタレンスルホン酸クロリドを原
料として製造され、しかも光学分割後、分割剤を回収し
ようとすると該光学分割剤が難溶性の塩を形成するた
め、回収操作が煩雑になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、安
価かつ入手が容易な原料から製造し得、しかも光学分割
後に容易に回収し得る光学分割剤を用いて光学純度よく
1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類を
光学分割してその光学活性体を製造する方法を開発する
べく鋭意検討した結果、分割剤として光学活性N−(P
−トルエンスルホニル)−プロリンを用いることによっ
て光学純度よく目的の1−アルキル−2−(置換フェニ
ル)エチルアミン類を光学活性体が得られることを見い
出し、本発明に至った。
価かつ入手が容易な原料から製造し得、しかも光学分割
後に容易に回収し得る光学分割剤を用いて光学純度よく
1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類を
光学分割してその光学活性体を製造する方法を開発する
べく鋭意検討した結果、分割剤として光学活性N−(P
−トルエンスルホニル)−プロリンを用いることによっ
て光学純度よく目的の1−アルキル−2−(置換フェニ
ル)エチルアミン類を光学活性体が得られることを見い
出し、本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(1) (式中、R1 はアルキル基を示し、*は不斉炭素原子を
示す。R2 、R3 はそれぞれ水素原子またはアルコキシ
基を示し、R2 とR3 とが互いにオルト位の関係にある
ときには、これらが互いに結合してアルキレンジオキシ
基を形成していてもよい。ただし、R2 とR3 とが同時
に水素原子であることはない。)で示される1−アルキ
ル−2−(置換フェニル)エチルアミン類を光学活性N
−(P−トルエンスルホニル)−プロリンを用いて光学
分割することを特徴とする1−アルキル−2−(置換フ
ェニル)エチルアミン類の製造方法を提供するものであ
る。
式(1) (式中、R1 はアルキル基を示し、*は不斉炭素原子を
示す。R2 、R3 はそれぞれ水素原子またはアルコキシ
基を示し、R2 とR3 とが互いにオルト位の関係にある
ときには、これらが互いに結合してアルキレンジオキシ
基を形成していてもよい。ただし、R2 とR3 とが同時
に水素原子であることはない。)で示される1−アルキ
ル−2−(置換フェニル)エチルアミン類を光学活性N
−(P−トルエンスルホニル)−プロリンを用いて光学
分割することを特徴とする1−アルキル−2−(置換フ
ェニル)エチルアミン類の製造方法を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の方法に用いられる1−ア
ルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類において
置換基R1 におけるアルキル基としてはメチル基、エチ
ル基、プロピル基などが例示される。置換基R2 、R3
におけるアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基などが挙げられ、これらが互い
に結合してアルキレンジオキシ基を形成している場合の
アルキレンジオキシ基としてはメチレンジオキシ基、エ
チレンジオキシ基などが例示される。
ルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類において
置換基R1 におけるアルキル基としてはメチル基、エチ
ル基、プロピル基などが例示される。置換基R2 、R3
におけるアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基などが挙げられ、これらが互い
に結合してアルキレンジオキシ基を形成している場合の
アルキレンジオキシ基としてはメチレンジオキシ基、エ
チレンジオキシ基などが例示される。
【0007】かかる1−アルキル−2−(置換フェニ
ル)エチルアミン類としては、例えば1−メチル−2−
(3−メトキシフェニル)エチルアミン、1−メチル−
2−(4−メトキシフェニル)エチルアミン、1−メチ
ル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミ
ン、1−エチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)
エチルアミン、1−プロピル−2−(3、4−ジエトキ
シフェニル)エチルアミン、1−メチル−2−(3,4
−メチレンジオキシフェニル)エチルアミンなどが挙げ
られ、これらはいずれも、例えば置換フェニルアセトン
類を原料とするロイカルト(Leukert)反応によ
って容易に製造することができる〔OrganicReaction Vo
l.5,pp.301-330(1949) 〕。
ル)エチルアミン類としては、例えば1−メチル−2−
(3−メトキシフェニル)エチルアミン、1−メチル−
2−(4−メトキシフェニル)エチルアミン、1−メチ
ル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミ
ン、1−エチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)
エチルアミン、1−プロピル−2−(3、4−ジエトキ
シフェニル)エチルアミン、1−メチル−2−(3,4
−メチレンジオキシフェニル)エチルアミンなどが挙げ
られ、これらはいずれも、例えば置換フェニルアセトン
類を原料とするロイカルト(Leukert)反応によ
って容易に製造することができる〔OrganicReaction Vo
l.5,pp.301-330(1949) 〕。
【0008】これらの一般式(1)で示される1−アル
キル−2−(置換フェニル)エチルアミン類には*で示
される不斉炭素原子を不斉中心とする2種類の光学活性
体が存在するが、本発明の方法に用いられる1−アルキ
ル−2−(置換フェニル)エチルアミン類はこれらのラ
セミ体であってもよいし、これらを不等量含む混合物で
あってもよい。
キル−2−(置換フェニル)エチルアミン類には*で示
される不斉炭素原子を不斉中心とする2種類の光学活性
体が存在するが、本発明の方法に用いられる1−アルキ
ル−2−(置換フェニル)エチルアミン類はこれらのラ
セミ体であってもよいし、これらを不等量含む混合物で
あってもよい。
【0009】本発明の方法はこのような1−アルキル−
2−(置換フェニル)エチルアミン類を光学活性N−
(P−トルエンスルホニル)−プロリンを用いて光学分
割することを特徴とするものであるが、ここで光学活性
N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンはN−(P
−トルエンスルホニル)−L−プロリンであってもよい
しN−(P−トルエンスルホニル)−D−プロリンであ
ってもよく、これらはいずれも、安価かつ容易に入手で
きるp−トルエンスルホン酸クロリドおよび光学活性プ
ロリンとを反応させる方法によって容易に製造すること
ができる(例えば特開昭55−81857号公報な
ど)。かかる光学活性N−(P−トルエンスルホニル)
−プロリンは目的とする1−アルキル−2−(置換フェ
ニル)エチルアミン類の光学活性体に応じて適宜選択し
て用いられる。かかる光学活性N−(P−トルエンスル
ホニル)−プロリンの使用量は1−アルキル−2−(置
換フェニル)エチルアミン類に対して通常0.1〜1.
2モル倍、好ましくは0.3〜1モル倍の範囲である。
2−(置換フェニル)エチルアミン類を光学活性N−
(P−トルエンスルホニル)−プロリンを用いて光学分
割することを特徴とするものであるが、ここで光学活性
N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンはN−(P
−トルエンスルホニル)−L−プロリンであってもよい
しN−(P−トルエンスルホニル)−D−プロリンであ
ってもよく、これらはいずれも、安価かつ容易に入手で
きるp−トルエンスルホン酸クロリドおよび光学活性プ
ロリンとを反応させる方法によって容易に製造すること
ができる(例えば特開昭55−81857号公報な
ど)。かかる光学活性N−(P−トルエンスルホニル)
−プロリンは目的とする1−アルキル−2−(置換フェ
ニル)エチルアミン類の光学活性体に応じて適宜選択し
て用いられる。かかる光学活性N−(P−トルエンスル
ホニル)−プロリンの使用量は1−アルキル−2−(置
換フェニル)エチルアミン類に対して通常0.1〜1.
2モル倍、好ましくは0.3〜1モル倍の範囲である。
【0010】光学分割は通常、溶媒中で行われ、かかる
溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、、イソ
プロパノール、n−ブタノールなどのアルコール系溶
媒、アセトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系
溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、メチル−t−
ブチルエーテル、ジオキサン、ジエチルエーテルなどの
エーテル系溶媒、アセトニトリルなどのニトリル系溶
媒、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒、水などが
挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独もしくは2種
以上を混合して用いられ、その使用量は1−アルキル−
2−(置換フェニル)エチルアミン類に対して通常2〜
100重量倍の範囲である。
溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、、イソ
プロパノール、n−ブタノールなどのアルコール系溶
媒、アセトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系
溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶媒、メチル−t−
ブチルエーテル、ジオキサン、ジエチルエーテルなどの
エーテル系溶媒、アセトニトリルなどのニトリル系溶
媒、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒、水などが
挙げられる。これらの溶媒はそれぞれ単独もしくは2種
以上を混合して用いられ、その使用量は1−アルキル−
2−(置換フェニル)エチルアミン類に対して通常2〜
100重量倍の範囲である。
【0011】光学分割に際しては、例えば1−アルキル
−2−(置換フェニル)エチルアミン類および光学活性
N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンを溶媒に溶
解したのち、1−アルキル−2−(置換フェニル)エチ
ルアミン類の光学活性体と光学活性N−(P−トルエン
スルホニル)−プロリンとのジアステレオマー塩を得、
次いで該ジアステレオマー塩をアルカリ処理すればよ
い。
−2−(置換フェニル)エチルアミン類および光学活性
N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンを溶媒に溶
解したのち、1−アルキル−2−(置換フェニル)エチ
ルアミン類の光学活性体と光学活性N−(P−トルエン
スルホニル)−プロリンとのジアステレオマー塩を得、
次いで該ジアステレオマー塩をアルカリ処理すればよ
い。
【0012】1−アルキル−2−(置換フェニル)エチ
ルアミン類および光学活性N−(P−トルエンスルホニ
ル)−プロリンを溶媒に溶解するに際しては、例えば溶
媒に1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン
類と光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロリ
ンとを加えて溶解してもよいし、予め調製した1−アル
キル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の溶液およ
び光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロリン
の溶液を混合してもよく、さらには予め両者を反応させ
て得た1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミ
ン類と光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロ
リンとの塩を溶媒に溶解してもよい。かかる溶解は通
常、常圧ないし加圧下に行われ、溶解温度は通常−20
℃以上溶媒の沸点以下の範囲である。
ルアミン類および光学活性N−(P−トルエンスルホニ
ル)−プロリンを溶媒に溶解するに際しては、例えば溶
媒に1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン
類と光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロリ
ンとを加えて溶解してもよいし、予め調製した1−アル
キル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の溶液およ
び光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロリン
の溶液を混合してもよく、さらには予め両者を反応させ
て得た1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミ
ン類と光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロ
リンとの塩を溶媒に溶解してもよい。かかる溶解は通
常、常圧ないし加圧下に行われ、溶解温度は通常−20
℃以上溶媒の沸点以下の範囲である。
【0013】溶解後、通常の方法、例えば冷却、濃縮な
どによって、用いた1−アルキル−2−(置換フェニ
ル)エチルアミン類の一方の光学活性体が優先的に光学
活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンとジア
ステレオマー塩を形成し、該ジアステレオマー塩が析出
するが、場合によってはそのまま静置または攪拌するこ
とによってかかるジアステレオマー塩を析出させてもよ
い。ジアステレオマー塩の析出後、濾過操作などの方法
によって該ジアステレオマー塩を容易に取り出すことが
でき、これは再結晶などの方法によって精製されてもよ
い。
どによって、用いた1−アルキル−2−(置換フェニ
ル)エチルアミン類の一方の光学活性体が優先的に光学
活性N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンとジア
ステレオマー塩を形成し、該ジアステレオマー塩が析出
するが、場合によってはそのまま静置または攪拌するこ
とによってかかるジアステレオマー塩を析出させてもよ
い。ジアステレオマー塩の析出後、濾過操作などの方法
によって該ジアステレオマー塩を容易に取り出すことが
でき、これは再結晶などの方法によって精製されてもよ
い。
【0014】次いでかかるジアステレオマー塩をアルカ
リ処理するが、かかるアルカリ処理に際して通常は水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウムなどの塩基が用いられ、その使用量はジ
アステレオマー塩に対して通常1〜5モル倍の範囲であ
る。かかる塩基は通常、水溶液として用いられ、その濃
度は通常1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%の
範囲である。
リ処理するが、かかるアルカリ処理に際して通常は水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウムなどの塩基が用いられ、その使用量はジ
アステレオマー塩に対して通常1〜5モル倍の範囲であ
る。かかる塩基は通常、水溶液として用いられ、その濃
度は通常1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%の
範囲である。
【0015】アルカリ処理に際しては、例えば塩基の水
溶液およびジアステレオマー塩を混合すればよく、その
温度は通常−10〜50℃の範囲である。
溶液およびジアステレオマー塩を混合すればよく、その
温度は通常−10〜50℃の範囲である。
【0016】かかるアルカリ処理によって1−アルキル
−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体が
生成し、これは場合によってはアルカリ処理後の反応混
合物に油層として層分離したものを分液して取り出して
もよいが、通常は該反応混合物から、例えば水に不溶の
有機溶媒を用いて抽出して有機層と水層とを得、該有機
層を溶媒留去する方法などによって容易に取り出すこと
ができる。かかる抽出に用いる水に不溶の有機溶媒とし
ては、前記したと同様のエステル系溶媒、エーテル系溶
媒、芳香族系溶媒などが挙げられ、その使用量は用いた
ジアステレオマー塩に対して通常0.1〜5モル倍の範
囲である。
−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体が
生成し、これは場合によってはアルカリ処理後の反応混
合物に油層として層分離したものを分液して取り出して
もよいが、通常は該反応混合物から、例えば水に不溶の
有機溶媒を用いて抽出して有機層と水層とを得、該有機
層を溶媒留去する方法などによって容易に取り出すこと
ができる。かかる抽出に用いる水に不溶の有機溶媒とし
ては、前記したと同様のエステル系溶媒、エーテル系溶
媒、芳香族系溶媒などが挙げられ、その使用量は用いた
ジアステレオマー塩に対して通常0.1〜5モル倍の範
囲である。
【0017】なお、抽出処理後の水層は光学活性N−
(P−トルエンスルホニル)−プロリンを含むものであ
り、これは水層から容易に回収して本発明の方法に再使
用することができる。光学活性N−(P−トルエンスル
ホニル)−プロリンを水層から回収するに際しては、例
えば該水層に無機酸を加えて酸性とし、次いで水に不溶
の有機溶媒を用いて抽出すればよい。
(P−トルエンスルホニル)−プロリンを含むものであ
り、これは水層から容易に回収して本発明の方法に再使
用することができる。光学活性N−(P−トルエンスル
ホニル)−プロリンを水層から回収するに際しては、例
えば該水層に無機酸を加えて酸性とし、次いで水に不溶
の有機溶媒を用いて抽出すればよい。
【0018】無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン
酸などの鉱酸が用いられ、これらは水層のpHが0.5
〜2になるまで加えられる。また、塩化ナトリウムなど
の中性塩は、これをさらに加えることによって光学活性
N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンをより効率
よく回収することができるため、好ましく用いられる。
次いで前記したと同様の水に不溶の有機溶媒を用いて抽
出処理するが、かかる有機溶媒の使用量は水層に対して
通常は0.5〜10重量倍の範囲である。
酸などの鉱酸が用いられ、これらは水層のpHが0.5
〜2になるまで加えられる。また、塩化ナトリウムなど
の中性塩は、これをさらに加えることによって光学活性
N−(P−トルエンスルホニル)−プロリンをより効率
よく回収することができるため、好ましく用いられる。
次いで前記したと同様の水に不溶の有機溶媒を用いて抽
出処理するが、かかる有機溶媒の使用量は水層に対して
通常は0.5〜10重量倍の範囲である。
【0019】抽出後、得られた有機層を溶媒留去する方
法などによって、光学活性N−(P−トルエンスルホニ
ル)−プロリンを得るが、抽出処理に際して本発明の方
法におけると同様の溶媒を用いた場合には、得られた有
機層から取り出すことなく光学活性N−(P−トルエン
スルホニル)−プロリンを本発明の方法に再使用するこ
とができる。
法などによって、光学活性N−(P−トルエンスルホニ
ル)−プロリンを得るが、抽出処理に際して本発明の方
法におけると同様の溶媒を用いた場合には、得られた有
機層から取り出すことなく光学活性N−(P−トルエン
スルホニル)−プロリンを本発明の方法に再使用するこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法によれば、安価かつ容易に
入手し得るp−トルエンスルホン酸クロリドおよび光学
活性プロリンから製造し得、しかも光学分割後に容易に
回収し得る光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−
プロリンを用いて光学純度よく1−アルキル−2−(置
換フェニル)エチルアミン類を光学分割してその光学活
性体を製造することができる。
入手し得るp−トルエンスルホン酸クロリドおよび光学
活性プロリンから製造し得、しかも光学分割後に容易に
回収し得る光学活性N−(P−トルエンスルホニル)−
プロリンを用いて光学純度よく1−アルキル−2−(置
換フェニル)エチルアミン類を光学分割してその光学活
性体を製造することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例、比較例において化合物の光
学純度は光学活性カラムを用いる高速液体クロマトグラ
フ分析法によって求めた。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例、比較例において化合物の光
学純度は光学活性カラムを用いる高速液体クロマトグラ
フ分析法によって求めた。
【0022】実施例1 (RS)−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミン5gをメチル−t−ブチルエーテル
(以下、MTBEと称する。)25gおよびメタノール
6gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しながら、こ
れにN−(P−トルエンスルホニル)−L−プロリン
3.5gをMTBE50gおよびメタノール12gに溶
解した溶液を30分かけて滴下して加え、同温度でさら
に30分攪拌したのち、20℃まで3時間かけて冷却し
た。次いで、濾過操作によって析出した固体を濾取し、
同時に濾液を得た。次いで、得られた固体を乾燥し、
(R)−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)エチルアミンとN−(P−トルエンスルホニル)−
L−プロリンとのジアステレオマー塩5.6gを得た。
ニル)エチルアミン5gをメチル−t−ブチルエーテル
(以下、MTBEと称する。)25gおよびメタノール
6gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しながら、こ
れにN−(P−トルエンスルホニル)−L−プロリン
3.5gをMTBE50gおよびメタノール12gに溶
解した溶液を30分かけて滴下して加え、同温度でさら
に30分攪拌したのち、20℃まで3時間かけて冷却し
た。次いで、濾過操作によって析出した固体を濾取し、
同時に濾液を得た。次いで、得られた固体を乾燥し、
(R)−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)エチルアミンとN−(P−トルエンスルホニル)−
L−プロリンとのジアステレオマー塩5.6gを得た。
【0023】上記で得た濾液を5%水酸化ナトリウム水
溶液5gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、(S)
−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミン2.6g(52.8%ee)を得た。
溶液5gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、(S)
−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミン2.6g(52.8%ee)を得た。
【0024】上記で得たジアステレオマー塩5.5gを
メタノール10gおよびイソプロパノール30gの混合
溶媒に70℃にて溶解したのち、攪拌しながら20℃ま
で3時間かけて冷却し、さらに20℃で30分間攪拌し
たのち、析出した固体を濾取し、乾燥してジアステレオ
マー塩4gを得た。このジアステレオマー塩に5%水酸
化ナトリウム水溶液20gを加え、次いでMTBE10
gを用いる抽出処理を2回行い水層と有機層とを得、得
られた有機層を合わせたのち溶媒留去して、(R)−1
−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル
アミン1.7g(90.4%ee)を得た。
メタノール10gおよびイソプロパノール30gの混合
溶媒に70℃にて溶解したのち、攪拌しながら20℃ま
で3時間かけて冷却し、さらに20℃で30分間攪拌し
たのち、析出した固体を濾取し、乾燥してジアステレオ
マー塩4gを得た。このジアステレオマー塩に5%水酸
化ナトリウム水溶液20gを加え、次いでMTBE10
gを用いる抽出処理を2回行い水層と有機層とを得、得
られた有機層を合わせたのち溶媒留去して、(R)−1
−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル
アミン1.7g(90.4%ee)を得た。
【0025】上記で得た水層に12N塩酸を該水層のp
Hが1.5になるまで加え、MTBE50gを用いる抽
出処理を3回行い、得られた有機層を合わせたのち溶媒
留去して、N−(P−トルエンスルホニル)−L−プロ
リン2.3gを得た。
Hが1.5になるまで加え、MTBE50gを用いる抽
出処理を3回行い、得られた有機層を合わせたのち溶媒
留去して、N−(P−トルエンスルホニル)−L−プロ
リン2.3gを得た。
【0026】比較例1 (RS)−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)エチルアミン5gをMTBE25gおよびメタノ
ール6gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しなが
ら、これにN−(2−ナフチルスルホニル)−L−プロ
リン4.2gをMTBE50gおよびメタノール12g
に溶解した溶液を30分かけて滴下して加え、同温度で
さらに30分攪拌したのち、20℃まで3時間かけて冷
却した。次いで、濾過操作によって析出した固体を濾取
し、同時に濾液を得た。次いで、得られた固体を乾燥
し、(R)−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)エチルアミンとN−(2−ナフチルスルホニ
ル)−L−プロリンとのジアステレオマー塩5.3gを
得た。
ニル)エチルアミン5gをMTBE25gおよびメタノ
ール6gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しなが
ら、これにN−(2−ナフチルスルホニル)−L−プロ
リン4.2gをMTBE50gおよびメタノール12g
に溶解した溶液を30分かけて滴下して加え、同温度で
さらに30分攪拌したのち、20℃まで3時間かけて冷
却した。次いで、濾過操作によって析出した固体を濾取
し、同時に濾液を得た。次いで、得られた固体を乾燥
し、(R)−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)エチルアミンとN−(2−ナフチルスルホニ
ル)−L−プロリンとのジアステレオマー塩5.3gを
得た。
【0027】上記で得た濾液を5%水酸化ナトリウム水
溶液5gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、(S)
−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミン3g(40.2%ee)を得た。
溶液5gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、(S)
−1−メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チルアミン3g(40.2%ee)を得た。
【0028】上記で得たジアステレオマー塩5.2gを
メタノール10gおよびイソプロパノール30gの混合
溶媒に70℃にて溶解したのち、攪拌しながら20℃ま
で3時間かけて冷却し、さらに20℃で30分間攪拌し
たのち、析出した固体を濾取し、乾燥してジアステレオ
マー塩4gを得た。このジアステレオマー塩に5%水酸
化ナトリウム水溶液20gを加え、MTBE10gを加
えたところ、N−(2−ナフチルスルホニル)−L−プ
ロリンの難溶性塩が析出した。この塩を濾別したのち、
分液し、得られた有機層を溶媒留去して、(R)−1−
メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルア
ミン1.5g(88.6%ee)を得た。
メタノール10gおよびイソプロパノール30gの混合
溶媒に70℃にて溶解したのち、攪拌しながら20℃ま
で3時間かけて冷却し、さらに20℃で30分間攪拌し
たのち、析出した固体を濾取し、乾燥してジアステレオ
マー塩4gを得た。このジアステレオマー塩に5%水酸
化ナトリウム水溶液20gを加え、MTBE10gを加
えたところ、N−(2−ナフチルスルホニル)−L−プ
ロリンの難溶性塩が析出した。この塩を濾別したのち、
分液し、得られた有機層を溶媒留去して、(R)−1−
メチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルア
ミン1.5g(88.6%ee)を得た。
【0029】実施例2 (RS)−1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)
エチルアミン4.3gをMTBE25gおよびメタノー
ル6gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しながら、
これにN−(P−トルエンスルホニル)−L−プロリン
3.5gをMTBE50gおよびメタノール12gに溶
解した溶液を30分かけて滴下して加え、同温度でさら
に30分攪拌したのち、20℃まで3時間かけて冷却し
た。次いで、濾過操作によって析出した固体と濾液とを
得、次いで得られた固体を乾燥して、(R)−1−メチ
ル−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミンとN−
(P−トルエンスルホニル)−L−プロリンとのジアス
テレオマー塩3.8gを得た。
エチルアミン4.3gをMTBE25gおよびメタノー
ル6gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しながら、
これにN−(P−トルエンスルホニル)−L−プロリン
3.5gをMTBE50gおよびメタノール12gに溶
解した溶液を30分かけて滴下して加え、同温度でさら
に30分攪拌したのち、20℃まで3時間かけて冷却し
た。次いで、濾過操作によって析出した固体と濾液とを
得、次いで得られた固体を乾燥して、(R)−1−メチ
ル−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミンとN−
(P−トルエンスルホニル)−L−プロリンとのジアス
テレオマー塩3.8gを得た。
【0030】上記で得た濾液を5%水酸化ナトリウム水
溶液5gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、(S)
−1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エチルア
ミン2.8g(41.6%ee)を得た。
溶液5gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、(S)
−1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エチルア
ミン2.8g(41.6%ee)を得た。
【0031】上記で得たジアステレオマー塩3.8gに
5%水酸化ナトリウム水溶液20gを加え、MTBE1
0gを用いる抽出処理を2回行い水層と有機層とを得、
得られた有機層を合わせたのち溶媒留去して、(R)−
1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミ
ン1.5g(88.4%ee)を得た。
5%水酸化ナトリウム水溶液20gを加え、MTBE1
0gを用いる抽出処理を2回行い水層と有機層とを得、
得られた有機層を合わせたのち溶媒留去して、(R)−
1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミ
ン1.5g(88.4%ee)を得た。
【0032】実施例3 (RS)−1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)
エチルアミン170gをMTBE850gおよびメタノ
ール106gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しな
がら、これにN−(P−トルエンスルホニル)−L−プ
ロリン138.5gをMTBE850gおよびメタノー
ル106gの混合溶媒に溶解した溶液を30分かけて滴
下して加え、同温度でさらに30分攪拌したのち、20
℃まで3時間かけて冷却した。次いで、濾過操作によっ
て濾液と析出した固体とを得、次いで得られた固体を乾
燥して、(R)−1−メチル−2−(4−メトキシフェ
ニル)エチルアミンとN−(P−トルエンスルホニル)
−L−プロリンとのジアステレオマー塩197.5gを
得た。
エチルアミン170gをMTBE850gおよびメタノ
ール106gの混合溶媒に溶解し、45℃にて攪拌しな
がら、これにN−(P−トルエンスルホニル)−L−プ
ロリン138.5gをMTBE850gおよびメタノー
ル106gの混合溶媒に溶解した溶液を30分かけて滴
下して加え、同温度でさらに30分攪拌したのち、20
℃まで3時間かけて冷却した。次いで、濾過操作によっ
て濾液と析出した固体とを得、次いで得られた固体を乾
燥して、(R)−1−メチル−2−(4−メトキシフェ
ニル)エチルアミンとN−(P−トルエンスルホニル)
−L−プロリンとのジアステレオマー塩197.5gを
得た。
【0033】上記で得た濾液を5%水酸化ナトリウム水
溶液50gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、
(S)−1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エ
チルアミン94.8g(64.4%ee)を得た。
溶液50gを用いて洗浄したのち溶媒を留去して、
(S)−1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エ
チルアミン94.8g(64.4%ee)を得た。
【0034】上記で得たジアステレオマー塩197.4
gをメタノール360gおよびイソプロパノール100
0gの混合溶媒に70℃にて溶解したのち、攪拌しなが
ら20℃まで3時間かけて冷却し、さらに20℃で30
分間攪拌したのち、析出した固体を濾取し、乾燥してジ
アステレオマー塩167.3gを得た。このジアステレ
オマー塩に5%水酸化ナトリウム水溶液308gを加
え、次いでMTBE200gを用いる抽出処理を2回行
い、得られた有機層を合わせ、溶媒留去して、(R)−
1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミ
ン63.5g(光学純度97%ee)を得た。
gをメタノール360gおよびイソプロパノール100
0gの混合溶媒に70℃にて溶解したのち、攪拌しなが
ら20℃まで3時間かけて冷却し、さらに20℃で30
分間攪拌したのち、析出した固体を濾取し、乾燥してジ
アステレオマー塩167.3gを得た。このジアステレ
オマー塩に5%水酸化ナトリウム水溶液308gを加
え、次いでMTBE200gを用いる抽出処理を2回行
い、得られた有機層を合わせ、溶媒留去して、(R)−
1−メチル−2−(4−メトキシフェニル)エチルアミ
ン63.5g(光学純度97%ee)を得た。
Claims (6)
- 【請求項1】一般式(1) (式中、R1 はアルキル基を示し、*は不斉炭素原子を
示す。R2 、R3 はそれぞれ水素原子またはアルコキシ
基を示し、R2 とR3 とが互いにオルト位の関係にある
ときには、これらが互いに結合してアルキレンジオキシ
基を形成していてもよい。ただし、R2 とR3 とが同時
に水素原子であることはない。)で示される1−アルキ
ル−2−(置換フェニル)エチルアミン類を光学活性N
−(P−トルエンスルホニル)−プロリンを用いて光学
分割することを特徴とする1−アルキル−2−(置換フ
ェニル)エチルアミン類の光学活性体の製造方法。 - 【請求項2】光学分割を溶媒中で行うことを特徴とする
請求項1に記載の1−アルキル−2−(置換フェニル)
エチルアミン類の光学活性体の製造方法。 - 【請求項3】一般式(1)で示される1−アルキル−2
−(置換フェニル)エチルアミン類および光学活性N−
(P−トルエンスルホニル)−プロリンを溶媒に溶解し
たのち、1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルア
ミン類の光学活性体と光学活性N−(P−トルエンスル
ホニル)−プロリンとのジアステレオマー塩を得、次い
で該ジアステレオマー塩をアルカリ処理することを特徴
とする1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミ
ン類の光学活性体の製造方法。 - 【請求項4】光学活性N−(P−トルエンスルホニル)
−プロリンの使用量が1−アルキル−2−(置換フェニ
ル)エチルアミン類に対して0.1〜1.2モル倍であ
ることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3
に記載の1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルア
ミン類の光学活性体の製造方法。 - 【請求項5】溶媒がアルコール系溶媒、ケトン系溶媒、
エステル系溶媒、エーテル系溶媒、ニトリル系溶媒、芳
香族系溶媒または水であることを特徴とする請求項2ま
たは請求項3に記載の1−アルキル−2−(置換フェニ
ル)エチルアミン類の光学活性体の製造方法。 - 【請求項6】溶媒の使用量が1−アルキル−2−(置換
フェニル)エチルアミン類に対して2〜100重量倍の
範囲であることを特徴とする請求項2または請求項3に
記載の1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミ
ン類の光学活性体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9715296A JPH09286763A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9715296A JPH09286763A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286763A true JPH09286763A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14184606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9715296A Withdrawn JPH09286763A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 1−アルキル−2−(置換フェニル)エチルアミン類の光学活性体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09286763A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009525320A (ja) * | 2006-02-02 | 2009-07-09 | アビオゲン ファルマ ソシエタ ペル アチオニ | ラセミ混合物の分割方法、並びに分割剤及び対象となるエナンチオマーのジアステレオ異性体 |
EP2735560A1 (en) * | 2011-07-20 | 2014-05-28 | Kaneka Corporation | Method for producing optically active 2-methylproline derivative |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP9715296A patent/JPH09286763A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009525320A (ja) * | 2006-02-02 | 2009-07-09 | アビオゲン ファルマ ソシエタ ペル アチオニ | ラセミ混合物の分割方法、並びに分割剤及び対象となるエナンチオマーのジアステレオ異性体 |
EP2735560A1 (en) * | 2011-07-20 | 2014-05-28 | Kaneka Corporation | Method for producing optically active 2-methylproline derivative |
EP2735560A4 (en) * | 2011-07-20 | 2015-01-14 | Kaneka Corp | PROCESS FOR PRODUCING OPTICALLY ACTIVE 2-METHYLPROLINE DERIVATIVE |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050215 |