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JPH0927222A - 電線案内ユニットおよび電線調尺切断装置 - Google Patents

電線案内ユニットおよび電線調尺切断装置

Info

Publication number
JPH0927222A
JPH0927222A JP7173628A JP17362895A JPH0927222A JP H0927222 A JPH0927222 A JP H0927222A JP 7173628 A JP7173628 A JP 7173628A JP 17362895 A JP17362895 A JP 17362895A JP H0927222 A JPH0927222 A JP H0927222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
guide block
wire
guide
peripheral wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7173628A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Ema
英幸 江間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP7173628A priority Critical patent/JPH0927222A/ja
Priority to US08/676,498 priority patent/US5727602A/en
Priority to EP96111121A priority patent/EP0753911B1/en
Priority to DE69600712T priority patent/DE69600712T2/de
Publication of JPH0927222A publication Critical patent/JPH0927222A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/28Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for wire processing before connecting to contact members, not provided for in groups H01R43/02 - H01R43/26
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for forming connections by deformation, e.g. crimping tool
    • H01R43/048Crimping apparatus or processes
    • H01R43/052Crimping apparatus or processes with wire-feeding mechanism
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • Y10T29/49174Assembling terminal to elongated conductor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/5313Means to assemble electrical device
    • Y10T29/532Conductor
    • Y10T29/53209Terminal or connector
    • Y10T29/53213Assembled to wire-type conductor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Wire Processing (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】この電線案内装置20は、電線を調尺・切断す
る機械に適用でき、送られる電線を調尺する際に略U字
状に湾曲形成するものである。電線案内装置20は、固
定ガイドブロック21と、これに対して回動する可動ガ
イドブロック22とを有する。可動ガイドブロック22
は、シリンダ51によって回動させるようにし、固定ガ
イドブロック21と係合する位置と、この位置から上方
へ回動して固定ガイドブロック21から退避する位置と
に変位できるようにした。 【効果】可動ガイドブロック22は、上方、すなわち電
線の送り方向と直交する方向に回動するから、電線を高
速で送り出すことができ、調尺作業の高速化が図れる。
その結果、ワイヤーハーネスの製造の合理化に寄与でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーハーネ
スの製造工程において、電線を調尺して所定の寸法に切
断する際に、電線をU字状に案内するための電線案内ユ
ニットに関するものである。また、これを用いて電線を
調尺・切断する電線調尺切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等に装着されるワイヤーハーネス
は、長短様々な寸法に採寸された多数の調尺電線を含ん
でおり、これらは、全体として所定の枝形状を呈する形
態となるように結束されている。ここに、調尺電線と
は、所定の寸法に切断された電線(調尺電線素材)の端
部に、必要な端子金具が圧着されたものをいう。
【0003】従って、ワイヤーハーネスの製造工程に
は、電線の長さを計測し、これを所定の長さに切断す
ることによって、調尺電線素材を製造する調尺切断工
程、切断された電線(調尺電線素材)の端部の皮剥ぎ
を行う皮剥ぎ工程、皮剥ぎにより露出した芯線に必要
な端子金具を圧着する端子圧着工程、および、電線端
にコネクタが取り付けられる場合には、圧着された端子
金具をコネクタのハウジングに挿入する端子挿入工程、
並びに、各電線を結束する結束工程等、多数の工程が
含まれている。
【0004】ところで、最近では、ワイヤーハーネスの
製造の合理化のため、上記各工程の自動化が進められて
いる。たとえば、上記からの工程を行う部分は、一
連の作業として順次自動的に行われるようになってき
た。図6は、各工程での作業を模式的に示した図であ
る。図6を参照して、上記各電線処理工程を一連の作業
として自動的に行うため、調尺切断装置1、皮剥ぎ装置
2および端子圧着装置3,4,5が順に備えられてい
る。この中で、調尺切断装置1によって切断された電線
Wは、その両端の皮剥ぎを効率的に行うために両端を平
行に揃えた状態で、すなわち、図に示すように略U字状
に形成された状態で、次の皮剥ぎ装置2に送られる。こ
のため、調尺切断装置1には、電線Wを案内してU字状
に形成するための電線案内ユニットが備えられている。
【0005】図7は、調尺切断装置1を模式的に示し、
調尺・切断作業を順に示した図である。図7を参照し
て、この調尺切断装置1は、本願発明に関連する先行技
術のうち出願人の先願に係るものであって、繰り出し長
さを計測しながら電線Wを繰り出す電線送り部6と、繰
り出された電線WをU字状に形成する電線案内ユニット
7とを備えている。なお、参照符号C1は、繰り出され
た電線Wを切断するカッターを示しており、参照符号C
2,C3は、切断された電線Wの両端を挟持するクラン
プを示している。
【0006】また、図8は、当該先願に係る電線案内ユ
ニット7の要部斜視図である。図8を参照して、この電
線案内ユニット7は、固定ガイドブロック7bと、可動
ガイドブロック7aと、可動ガイドブロック7aの移動
を案内する案内棒7cとを有している。案内棒7cは、
固定ガイドブロック7bに取り付けられている。可動ガ
イドブロック7aは、案内棒7cに沿って直線的に移動
し、固定ガイドブロック7bに対して接離する。また、
可動ガイドブロック7aには、図に示すような凹部7d
が形成されている。
【0007】可動ガイドブロック7aが固定ガイドブロ
ック7bに近接すると、両者は、互いに嵌め合わされた
状態となる。この状態で、可動ガイドブロック7aと固
定ガイドブロック7bとの間に、U字状の案内路7eが
形成されるようになっている。再び図7(a)を参照し
て、電線送り部6によって繰り出された電線Wは、案内
路7e内に挿入され、且つ案内されることによってU字
状に形成される(図7(b)参照)。
【0008】U字状に形成された電線Wの先端は、クラ
ンプC2によって挟持される。次いで、可動ガイドブロ
ック7aが案内棒7cに沿って固定ガイドブロック7b
から離される。この状態で、電線Wは、その繰り出し長
さを計測されながら所定の長さになるまでさらに繰り出
される(図7(c)参照)。そして、所定長さ繰り出さ
れた電線Wは、カッターC1によって切断される。切断
された電線Wの端部は、クランプC3によって挟持され
る。以上をもって電線の調尺・切断作業が完了し、調尺
電線素材が製造される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ワイヤーハーネスの製
造の合理化のためには、上記調尺作業において調尺スピ
ードの高速化が要求される。この要求に応えるために
は、電線送り部6による電線の送り速度を速くすれば良
い。ところが、従来では、可動ガイドブロック7aは、
電線の送りの方向に沿って移動するから、電線の送り速
度があまりに速くなると、繰り出された電線が可動ガイ
ドブロック7aの上に乗り上げてしまうという減少が起
こる。なぜなら、電線の送り速度がそれほど速くない場
合には、電線は、下方へ垂れるようにして繰り出される
が、送り速度が速くなると、電線は、下方へ垂れずに、
慣性によって、可動ガイドブロック7aの退避方向に繰
り出されるからであり、その結果、可動ガイドブロック
7aに衝突したり乗り上げたりする。これにより、調尺
ミスが発生してしまうことがあるという不都合があっ
た。具体的には、電線Wの送り速度が約1000mm/Se
c 以上となると、繰り出された電線Wは、慣性によって
可動ガイドブロック7aに乗り上げてしまうという現象
が起き、その結果、調尺ミスが発生することがあった。
【0010】そこで、この発明の第1の目的は、コスト
を抑えて調尺作業の十分な高速化を図ることができる電
線案内装置を提供することである。また、この発明の第
2の目的は、電線を高速で調尺・切断することができ、
調尺電線素材の製造能力を向上させた電線調尺切断装置
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明の第1の目的を達成するため、請求項1に係
る電線案内ユニットは、送給される長尺の電線を所定長
さに調尺する際に使用され、略半円弧状または略U字状
を呈する第1周壁面部が形成された第1ガイドブロック
と、第1周壁面部と係合された状態で当該第1周壁面部
と協働して略半円弧状または略U字状の電線案内路を区
画する第2周壁面部が形成された第2ガイドブロックと
を有し、送給される電線を上記電線案内路によって略1
80°反転するように案内するための電線案内ユニット
において、第2ガイドブロックを、第2周壁面部が第1
周壁面部と係合して上記電線案内路を区画する係合位置
と、当該係合位置から電線の送給方向と略直交する方向
に退避して上記電線案内路を開放する退避位置とに変位
させる変位手段が備えられていることを特徴とするもの
である。
【0012】この構成によれば、次の作用を奏する。変
位手段によって第2ガイドブロックを係合位置に変位さ
せることにより、第2ガイドブロックの第2周壁面部
と、第1ガイドブロックの第1周壁面部とを係合させる
ことができる。この状態で、両周壁面部が協働して電線
案内路を形成することができる。一方、変位手段によっ
て第2ガイドブロックを退避位置に変位させることによ
り、第2周壁面部は、第1周壁面部から離れ、電線の送
り方向と略直交する方向に退避することができる。
【0013】第2ガイドブロックが係合位置に変位され
たときには、送給された電線は、先ず、その先端側から
上記電線案内路に挿入され、当該電線案内路に案内され
て略U字状に湾曲形成される。この状態で、第2ガイド
ブロックを退避位置に変位させると、電線案内路が開放
される。そして、さらに電線を所定量送ることによっ
て、電線を調尺することが可能である。
【0014】第2ガイドブロックは、電線の送給方向と
略直交する方向に変位するから、第2ガイドブロックが
退避位置にあるときは、第2ガイドブロックは、電線の
送給方向、すなわち繰り出し方向側には存在しない。従
って、電線を高速で繰り出しても、繰り出される電線が
第2ガイドブロックに乗り上げたり、干渉したりするこ
とがない。
【0015】 本発明の第1の目的を達成するため、
請求項2記載の電線案内ユニットは、請求項1記載の電
線案内ユニットにおいて、上記変位手段は、第2ガイド
ブロックを所定の回動中心を中心として回動させる回動
機構を含んでいることを特徴とするものである。この構
成によれば、請求項1に係る発明と同様の作用を奏す
る。加えて、本請求項に係る発明では、第2ガイドブロ
ックは、回動することによって、上記係合位置と退避位
置とに相互に変位することができる。つまり、単純な変
位動作によって第2ガイドブロックを変位させることが
できる。従って、第2ガイドブロックを回動させるため
の構造を簡単にすることができる。
【0016】 本発明の第1の目的を達成するため、
請求項3に係る電線案内ユニットは、請求項2記載の電
線案内ユニットにおいて、上記回動機構は、第1ガイド
ブロックと第2ガイドブロックとを連結すると共に、第
2ガイドブロックの回動中心となる回動軸と、一端が第
1ガイドブロックに連結され、他端が第2ガイドブロッ
クに連結されたシリンダとを有していることを特徴とす
るものである。
【0017】この構成によれば、請求項2に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、本請求項に係る発明で
は、第2ガイドブロックをシリンダを用いて回動軸を中
心に回動させるから、回動機構の構造が極めて簡単であ
る。 本発明の第2の目的を達成するため、請求項4に係
る電線長尺切断装置は、予めストックされた長尺の電線
を引き出し、これを所定のパスラインに沿って送給する
電線送給部と、送給される電線を案内して略U字状に形
成する電線案内部と、電線を切断する切断部とを備えて
おり、上記電線案内部および電線送給部によって電線を
予め定められた寸法に調尺すると共に、調尺された電線
を上記切断部によって切断することにより、ワイヤーハ
ーネスの構成要素となる調尺電線素材を作成する電線調
尺切断装置において、上記電線案内部は、請求項1ない
し3のいずれかに記載の電線案内ユニットを含むことを
特徴とするものである。
【0018】この構成によれば、電線案内部により、請
求項1ないし3のいずれかに係る発明と同様の作用を奏
する。つまり、電線送給部によって送給される電線は、
電線案内部によって案内され、略U字状に形成される。
U字状に形成された電線の先端部は、挟持部によって挟
持される。次いで、第2ガイドブロックを退避位置に変
位させ、電線送給部によって電線をさらに送ることによ
り、電線は、第2ガイドブロックに乗り上げたり、干渉
したりすることなく、予め定められた寸法に調尺され
る。そして、このように調尺された電線を挟持部によっ
て挟持し、切断部により切断することによって、調尺電
線素材を作成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施形態に係る電線調尺切断装置Aの構成を示す
平面図である。図1を参照して、この電線調尺切断装置
Aは、電線を所定寸法に調尺・切断することによって、
ワイヤーハーネスの構成要素となる調尺電線素材を作成
する際に用いられる装置であって、図外に予めストック
されている長尺の電線Wを引き出し、これを所定のパス
ラインPLに沿って送給する電線送給部10と、電線送
給部10に連設され、送給される電線Wを案内して略U
字状に形成する電線案内部20と、電線Wをクランプす
るクランプ部30と、電線Wを切断する切断部40とを
備えている。つまり、本電線調尺切断装置Aでは、電線
Wを略U字状に形成して送給し、所定量送った時点で当
該電線Wをクランプして切断することによって、所定の
調尺電線素材を作成することができるようになってい
る。以下、各部の説明を行う。
【0020】(1) 電線案内部 図2は、電線案内部20の斜視図である。また、図3
は、斜め下方から見た状態での、固定ガイドブロック2
1および可動ガイドブロック22の要部分解斜視図であ
る。以下、図1ないし図3を参照して、電線案内部20
について詳しく説明する。
【0021】本実施形態の特徴とするところの一つは、
上記電線案内部20の構造にあり、この電線案内部20
は、 固定ガイドブロック21と、可動ガイドブロック2
2と、可動ガイドブロク22を固定ガイドブロック21
に対して上方(上記パスラインPLの延長方向に対して
略直交する方向)へ変位させる変位機構50とを有して
いる点、 変位機構50は、可動ガイドブロック22を回動さ
せることによって、上記変位を行わしめる点、および 変位機構50には、シリンダ51が含まれており、
当該シリンダ51の伸縮によって可動ガイドブロック2
2を変位させるようになっている点にある。
【0022】図2を参照して、この電線案内部20は、
固定ガイドブロック21と、可動ガイドブロック22
と、直動のシリンダ51を含む変位機構50とを有して
いる。本実施形態では、これらがユニットとして構成さ
れており、他の構造の電線調尺切断装置に対しても取り
付けることが可能である。もっとも、電線案内部20を
ユニットとして構成せずに、各ガイドブロック21,2
2およびシリンダ51を別々に電線調尺切断装置Aに組
み付けることもできる。
【0023】図3を参照して、固定ガイドブロック21
は、略半円形状の下板211と、これの略中央部に略垂
直に立設された支柱212とを有している。下板211
の周壁には、段部が形成されており、下板211の下面
側は、下方へ突出した状態となっている。この下方へ突
出した状態の部分の周壁によって、第1周壁面部として
の略半円弧状凸周面211aが構成されている。一方、
支柱212は、角柱状をしている。支柱212には、ピ
ン部材212aおよび取付片212b(図2参照)が突
設されている。ピン部材212aは、水平方向に延設さ
れており、変位機構50の構成要素である回動軸を構成
するものである。取付片212bは、シリンダ51のチ
ューブ側を連結するためのものである。
【0024】可動ガイドブロック22は、嵌合板221
と、これの両側部に略垂直に立設された回動アーム22
2と、連結片223とを有している。嵌合板221に
は、略半円形状の切欠が設けられている。この切欠によ
って、嵌合板221は、上記下板211と嵌め合わすこ
とが可能となっている。切欠の内周面部221aには、
当該内周面部221aに対して垂直な方向に窪まされた
周溝221bが形成されている。そして、この周溝22
1bが形成された内周面部221aによって、上記略半
円弧状凸部211aと係合する第2周壁面部が構成され
ている。つまり、第1周壁面部と第2周壁面部とが係合
するということは、すなわち、上記下板211と嵌合板
221とを嵌め合わすことであって、これにより、上記
略半円弧状凸周面211aと内周面部221aとが協働
して、略半円形状の電線案内路R1が区画形成されるよ
うになっている。
【0025】各回動アーム222は、角柱状をしてお
り、嵌合板221の左右端に立設されている。これら回
動アーム222の上部には、ピン挿通孔が設けられてお
り、これに上記ピン部材212aが回動自在に挿通され
ている。つまり、可動ガイドブロック22は、固定ガイ
ドブロック21に対して回動可能に連結されている。ま
た、連結片223は、略L字状の板部材により構成され
ており、嵌合板221の前端に立設されている。この連
結片223の先端部には、シリンダ51のロッド側が連
結されるようになっている。
【0026】変位機構50は、上記シリンダ51とピン
部材212aとを有している。シリンダ51は、エアシ
リンダでも油圧シリンダでも良い。シリンダ51のチュ
ーブ側は、連結ピンCPによって、固定ガイドブロック
21の取付片212bに回動自在に連結されている。ま
た、シリンダ51のロッド側は、連結ピンCPによっ
て、可動ガイドブロック22の連結片223に回動自在
に連結されている。従って、シリンダ51のロッドの伸
縮によって、可動ガイドブロック22は、下記の係合位
置と退避位置との2つの位置に変位される。すなわち、
ロッドが伸長することによって、可動ガイドブロック2
2は、係合位置に変位されて固定ガイドブロック21と
嵌め合わされる。このように、可動ガイドブロック22
が係合位置に変位したときに、上記電線案内路R1が区
画形成される(図1参照)。また、この状態からロッド
が縮短することによって、可動ガイドブロック22は、
係合位置から上方へ回動して退避位置に変位する。可動
ガイドブロック22が退避位置に変位することによっ
て、電線案内路Rが開放される。
【0027】(2) 電線送給部 再び図1を参照して、電線送給部10は、図示しないリ
ールステーションから電線Wを引き出し、これをパスラ
インPLに沿って電線案内部20側へ送る。そして、電
線案内部20と協働して電線Wの調尺を行うものであ
る。電線送給部10は、第1の送りローラ対141,1
42と、第2の送りローラ対131,132と、エンコ
ーダローラ対121,122とを有している。第1およ
び第2の送りローラ対141,142および131,1
32は、それぞれ、パスラインPLを挟んで対向配置さ
れている。つまり、送りローラ141と送りローラ13
1、および送りローラ142と送りローラ132によっ
て電線Wを挟み込み、パスラインPLに沿って送り出す
ものである。エンコーダローラ対121,122は、パ
スラインPL上を移動する電線Wの移動量を計測するた
めのものであって、第2の送りローラ対131,132
に隣接して、パスラインPLの上流側(図1において下
側)に配置されている。このエンコーダローラ対12
1,122も、パスラインPLを挟んで対向配置されて
おり、電線Wを挟み込むことができるようになってい
る。エンコーダローラ対121,122は、電線Wを挟
み込むことにより、送られる電線Wによって回転される
ようになっている。そして、エンコーダローラ対12
1,122が回転された際に発生するパルスを図示しな
いカウンタによりカウントすることによって、上記電線
Wの移動量を測定することができるようになっている。
【0028】上記第1および第2の送りローラ対14
1,142,131,132並びにエンコーダローラ対
121,122は、後述するスライド機構によってスラ
イド移動されるようになっており、これにより、各ロー
ラ対141,142,131,132,121,122
は、電線Wを挟み込むことができるようになっている。
さらに、本実施形態では、第1および第2の送りローラ
対141,142,131,132から送り出された電
線Wの先端を電線案内部20に案内するノズル15が備
えられている。ノズル15の構造については、後に詳し
く説明する。なお、参照符号111,112は、電線W
の継ぎ目を検出するためのローラであり、当該電線Wの
送り・調尺作業には、直接の関係はない。
【0029】次に、上記スライド機構について説明す
る。このスライド機構は、第1の送りローラ対141,
142,第2の送りローラ対131,132およびエン
コーダローラ対121,122を、それぞれ図中左右方
向に相対的にスライドさせるためのものである。すなわ
ち、スライド機構は、送りローラ141,142同士,
送りローラ131,132同士およびエンコーダローラ
121,122同士を、それぞれ左右方向に相対的に近
接させて電線Wを挟み込む調尺位置と、相対的に離反さ
せて電線Wを送らない待機位置とにスライドさせること
ができるようになっている。
【0030】さらに詳しく説明すると、第1の送りロー
ラ対141,142側の送りローラ141と、第2の送
りローラ対131,132側の送りローラ131とが一
体的にスライドされ、且つ第1の送りローラ対141,
142側の送りローラ142と、第2の送りローラ対1
31,132側の送りローラ132とが一体的にスライ
ドされるようになっている。また、エンコーダローラ1
21は、継ぎ目検出用ローラ111と共にスライドさ
れ、且つエンコーダローラ122は、継ぎ目検出用ロー
ラ112と共にスライドされるようになっている。
【0031】送りローラ141と送りローラ対131と
は、それぞれ、支持部材71によって回転自在に支持さ
れている。また、送りローラ142と送りローラ対13
2とは、それぞれ、支持部材72によって回転自在に支
持されている。一方、エンコーダローラ121と継ぎ目
検出用ローラ111とは、それぞれ、支持部材61によ
って回転自在に支持されており、エンコーダローラ12
2と継ぎ目検出用ローラ112とは、支持部材62によ
って回転自在に支持されている。
【0032】なお、送りローラ141と送りローラ対1
31とは、無端ベルトB1により連結されており、連動
して回転するようになっている。この回転駆動力は、図
示しないモータから与えられている。また、これら送り
ローラ141,131の相手方となる送りローラ14
2,132も、同様に無端ベルトB2により連結されて
おり、連動して回転するようになっている。
【0033】上記支持部材71には、シリンダCYL2
が連結されている。具体的には、シリンダロッドが支持
部材71の折曲部背面に連結され、シリンダチューブが
固定フレームに固定されている。なお、図示していない
が、支持部材72にも、同様にシリンダが連結されてい
る。一方、支持部材61には、シリンダCYL1が連結
されている。このシリンダCYL1においても、シリン
ダロッドが支持部材61の折曲部背面に連結され、シリ
ンダチューブが固定フレームに固定されている。なお、
図示していないが、支持部材62側においても同様にシ
リンダが連結されている。
【0034】従って、シリンダCYL2,CYL1のシ
リンダロッドが伸長することによって、送りローラ14
1,142同士,送りローラ131,132同士および
エンコーダローラ121,122同士は、それぞれ上記
調尺位置までスライドされ、電線Wを挟み込む。両送り
ローラ対141,142,131,132が上記モータ
によって回転駆動されることにより、電線Wは、パスラ
インPLに沿って送られる。そして、電線Wが送られる
ことにより、エンコーダローラ121,122が回転さ
れ、電線Wの繰り出し長さを計測することができる。一
方、シリンダCYL2,CYL1のシリンダロッドが縮
短することによって、送りローラ141,142同士,
送りローラ131,132同士およびエンコーダローラ
121,122同士は、それぞれ上記待機位置までスラ
イドされ、電線Wから離れる。
【0035】また、支持部材71,61の折曲部背面に
は、案内筒71a,61aが設けられている。さらに、
支持部材71,61の固定フレームには、上記案内筒7
1a,61aに対応して案内ピンP2,P1が設けられ
ている。なお、図示していないが、支持部材72,62
側においてもこれと同様の構成である。これら案内ピン
P2,P1は、それぞれパスラインPLに直交する方向
に突出されている。従って、シリンダCYL2,CYL
1が伸縮する際には、案内筒71a,61aが案内ピン
P2,P1に案内されることによって、各ローラ14
1,142,131,132,121,122がスライ
ドされる。これにより、各ローラ141,142,13
1,132,121,122の移動に際し、がたつき等
を抑えて良好にスライドさせることができる。
【0036】さらに、各支持部材71,72のローラ支
持部には、それぞれ、パスラインPLと直交する方向に
沿って長孔71b,72bが形成されている。この長孔
71b,72bには、それぞれ、ストッパーピンP2,
P3が挿通されている。これにより、各支持部材71,
72がスライドされた際に、スライド位置が正確に位置
決めされる。従って、送りローラ141,142,13
1,132によって電線Wを挟み込む際のニップ位置の
位置決めを正確に行うことができ、良好な電線送りを実
現することができる。
【0037】次に、ノズル15の構造について説明す
る。ノズル15は、ノズル本体150と、ノズル本体1
50のノズル孔を開閉するためのストッパーアーム15
2と、ストッパーアーム152を移動させるシリンダC
YL3と、シリンダCYL3とストッパーアーム152
との間に介在されたリンク板153と、リンク板153
を所定の方向に付勢するばね154とを有している。ノ
ズル本体150,ストッパーアーム152,リンク板1
53およびばね154は、梁板151に取り付けられて
いる。梁板151は、パスラインPLから張り出した状
態で設けられており、いわゆるブラケットを構成してい
る。リンク板153は、ピン153aによって、回動自
在な状態で梁板151に支持されている。また、リンク
板153の一端は、ピン152aを介してストッパーア
ーム152と回動自在な状態で連結されている。
【0038】ノズル本体150の周壁面には、案内孔1
5aが形成されている。ストッパーアーム152は、こ
の案内孔15aに案内されて、ノズル15の径方向に沿
ってノズル本体150に出入りすることができるように
なっている。つまり、ストッパーアーム152がノズル
本体150内に進入することによって、ノズル孔を閉
じ、ノズル本体150外に退くことによって、ノズル孔
を開くことができるようになっている。
【0039】シリンダCYL3は、シリンダチューブ側
が固定フレームに取り付けられており、シリンダロッド
の先端は、リンク板153の他端と対向配置されてい
る。また、ばね154は、リンク板153の他端をシリ
ンダCYL3のシリンダロッド側に弾性的に付勢してい
る。これにより、リンク板153は、常に図中半時計回
りに回動付勢されている。従って、ストッパーアーム1
52は、常時ノズル孔を閉じる方向に付勢されている。
【0040】電線Wを繰り出して調尺する際には、シリ
ンダCYL3を伸長させてリンク板153の他端を押圧
すると、リンク板153は、ばね154の付勢力に抗し
て時計回りに回動する。その結果、ストッパーアーム1
52が後退してノズル孔が開かれ、電線Wの繰り出しが
可能となる。一方、電線Wの調尺が終了した場合、シリ
ンダCYL3を縮短させると、リンク板153は、ばね
154の付勢力によって半時計回りに回動される。その
結果、ストッパーアーム152がノズル本体150内に
進入し、電線Wを押し付けて電線Wの繰り出しを強制的
に止める。
【0041】(3) クランプ部 クランプ部30は、電線送給部10と電線案内部20と
の間に配置されており、第1クランプ31と第2クラン
プ32とを有している。第1クランプ31は、電線送給
部10から送り出される電線Wを電線案内部20の電線
案内路R1の入口に導入すると共に、電線Wが調尺され
た後、切断部40によって切断される部分の近傍を挟持
するためのものである。また、第2クランプは、電線案
内路R1によってU字状に形成された後に電線案内路R
1から導出された電線Wの先端部を挟持するためのもの
である。
【0042】第1クランプ31の先端部は、ノズル15
から供給される電線Wをクランプすることができるよう
に、第2クランプ32よりも電線送給部10側に突出し
てノズル15の近傍に接近している。第1クランプ31
および第2クランプ32は、昇降ブロック33に取り付
けられている。第1クランプ31の下面には、シリンダ
CYL4が取り付けられており、第1クランプ31が昇
降されるようになっている。つまり、シリンダCYL4
の伸縮によって、第1および第2クランプ31,32
は、一体的に昇降するようになっている。
【0043】電線Wを送って調尺作業をするときには、
シリンダCYL4を伸長させ、第1および第2クランプ
31,32をそれぞれ電線案内路R1の入口および出口
に臨ませる。そして、電線案内路R1によってU字状に
形成されて送られてきた電線Wの先端を第2クランプ3
2によって挟持する。そして、調尺が完了した後、電線
Wを第1クランプ31によって挟持する。これにより、
調尺された電線Wを保持した状態で切断することが可能
となる。また、電線Wが切断された後、シリンダCYL
4を縮短させることによって、電線Wを挟持した両クラ
ンプ31,32を下降させることができる。
【0044】(4) 切断部 切断部40は、電線送給部10とクランプ部30との間
に配置されており、所定寸法に調尺された電線Wを切断
するためのものである。切断部40は、一対のカッター
刃41,42と、これを駆動する一対のシリンダCYL
5,CYL6とを有している。カッター刃41,42
は、第1クランプ31を跨ぐ門形フレーム43の梁部
に、案内体44,45を介して互いに対向した状態で取
り付けられており、パスラインPLに直交する方向に前
後移動可能となっている。このカッター刃41,42を
移動させるのが、上記シリンダCYL5,CYL6であ
る。シリンダCYL5,CYL6のシリンダロッドは、
案内体44,45の背面に取り付けられており、シリン
ダチューブは、門形フレーム43の梁部に取り付けられ
ている。
【0045】各シリンダCYL5,CYL6の伸長によ
って、両カッター刃41,42が互いに接近し、電線W
を切断することができるようになっている。つまり、電
線Wの調尺が終了すれば、シリンダCYL5,CYL6
が伸長される。これにより、カッター刃41,42が電
線Wに向かって移動され、両カッター刃41,42の剪
断面が交差することによって、調尺された電線Wが切断
される。
【0046】次に、この電線調尺切断装置Aによる電線
Wの調尺・切断作業について、作用効果と共に説明す
る。なお、図4は、可動ガイドブロック22が係合位置
にある状態での電線案内部20の側面図であり、図5
は、可動ガイドブロック22が退避位置にある状態での
電線案内部20の側面図である。本実施形態によれば、 電線送給部10によって電線WをパスラインPLに
沿って送る。図5を参照して、変位機構50によって可
動ガイドブロック22を係合位置に変位させることによ
り、可動ガイドブロック22の内周面部221aと、固
定ガイドブロック21の凸周面211aとを係合させる
ことができ、この状態で、両者221a,211aが協
働して電線案内路R1を形成する。図1も同時に参照し
て、この状態で、電線送給部10により電線Wを送る
と、送給された電線Wは、先ず、その先端側から電線案
内路R1に挿入され、当該電線案内路R1に案内されて
略U字状に湾曲形成される。
【0047】 このように略U字状に湾曲形成された
電線Wの先端を、クランプ部30の第2クランプ32に
よって挟持する。 次いで、図5を参照して、変位機構50によって、
可動ガイドブロック22を退避位置に変位させることに
より、可動ガイドブロック22の内周面部221aは、
固定ガイドブロック21の凸周面211aから離れ、電
線Wの送り方向と略直交する方向に退避する。これによ
り、電線案内路R1が開放される。
【0048】 そして、電線送給部10によって、さ
らに電線Wを繰り出す。この電線Wの繰り出し量は、エ
ンコーダローラ対121,122によって計測されてい
るから、予め定められた繰り出し量だけ繰り出され、電
線Wが調尺される。ところで、可動ガイドブロック22
は、電線Wの送給方向と略直交する方向に変位するか
ら、可動ガイドブロック22が退避位置にあるときは、
可動ガイドブロック22は、電線Wの送給方向、すなわ
ち繰り出し方向側には存在しない。従って、電線Wを高
速で繰り出しても、繰り出される電線Wが可動ガイドブ
ロック22に乗り上げたり、干渉したりすることがな
い。従って、調尺作業のスピードアップを図ることがで
きる。しかも、可動ガイドブロック22は、電線Wの送
り方向と略直交する方向へ変位されるだけであるから、
可動ガイドブロック22を変位させるための構造が簡単
である。従って、電線案内部20のコストを低く抑える
ことが可能である。
【0049】 調尺作業が完了すると、電線Wは、ク
ランプ部30の第1クランプ31によって挟持される。
そして、切断部40によって電線Wが切断されて、所定
の調尺電線素材が作成される。このように、本実施形態
によれば、高速で調尺作業ができる結果、電線調尺切断
装置Aによる調尺電線素材の製造能力が向上し、ワイヤ
ーハーネスの製造合理化に寄与することができる。
【0050】 特に、本実施形態によれば、以上の作
用効果に加えて、次のような作用効果を奏する。可動ガ
イドブロック22は、回動することによって、係合位置
と退避位置とに相互に変位するようになっている。すな
わち、回動という単純な変位動作によって、可動ガイド
ブロック22を変位させるので、可動ガイドブロック2
2を回動させるための構造を簡単にすることが可能であ
る。
【0051】具体的には、シリンダ51によって可動ガ
イドブロック22を変位させる。すなわち、シリンダ5
1のロッドを伸長させることによって、可動ガイドブロ
ック22をピン部材212aを中心に回動させて係合位
置へ変位させる(図4参照)。また、シリンダ51のロ
ッドを縮短させることによって、可動ガイドブロック2
2をピン部材212aを中心に回動させて退避位置へ変
位させる(図5参照)。このように、機構の構造が極め
て簡単である。
【0052】従って、可動ガイドブロック22の動作を
一層高速でしかも容易に行わしめることができ、一層調
尺作業の高速化を進めることが可能である。これによ
り、電線調尺切断装置Aによる調尺電線素材の製造能力
を向上させることができ、一層の合理化を進めることが
可能である。加えて、可動ガイドブロック22を回動変
位させるための機構がきわめて簡単な構造であるから、
電線案内部20をコスト安価に製造することができ、電
線調尺切断装置Aのコストダウンを図ることができると
いう利点がある。
【0053】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、シリンダ51に代えてソレノイドを用
いることもできる。また、可動ガイドブロック22を変
位させるための機構として、回動軸としてのピン部材2
12aと可動ガイドブロック22とを固定し、モータ等
のロータリーアクチュエータを用いて、直接ピン部材2
12aを回転させることによって、可動ガイドブロック
22を回動させるようにしても良い。さらに、本実施形
態では、可動ガイドブロック22を上方へ回動させるこ
とによって、係合位置から退避位置へ変位させたが、下
方へ回動させることによって変位させるようにしても良
い。この場合、可動ガイドブロック22の自重を利用し
て回動させるようにすれば、一層構造が簡単になるとい
う利点がある。その他、この発明の範囲内で種々の設計
変更を施すことができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、係合位置
にある第2ガイドブロックは、電線の送り方向と略直交
する方向である退避位置に変位するから、電線をU字状
に形成した後、第2ガイドブロックへの乗り上げや干渉
を回避して電線を高速で繰り出すことができ、これによ
り、調尺作業のスピードアップを図ることができる。し
かも、第2ガイドブロックは、電線の送り方向と略直交
する方向へ変位されるだけであるから、第2ガイドブロ
ックを変位さえるための構造が複雑にならず、電線案内
ユニットのコストが上昇することを抑えることができ
る。
【0055】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、第2ガイドブ
ロックは、回動という単純な動作により係合位置と退避
位置とに変位するから、第2ガイドブロックを変位させ
るための構造が簡単であり、一層コストの上昇を抑える
ことができる。しかも、第2ガイドブロックの動作を容
易に高速で行わしめることができる。従って、一層調尺
作業の高速化を進めることが可能である。
【0056】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、第2ガイドブ
ロックを回動変位させるための機構の構造が、シリンダ
を用いた極めて簡単なものであるから、コスト安価に電
線案内ユニットを提供することができる。請求項4に係
る発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに係る発
明と同様の効果を奏する。つまり、係合位置にある第2
ガイドブロックは、電線の送り方向と略直交する方向で
ある退避位置に変位するから、電線をU字状に形成した
後、電線を高速で繰り出すことができ、高速で調尺作業
を行うことができる。従って、高速で調尺電線素材を作
成することができる。しかも、電線案内ユニットのコス
ト上昇を抑えることができるので、電線調尺切断装置の
コストの上昇を抑えることができる。その結果、ワイヤ
ーハーネスの製造の合理化を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電線調尺切断装置の
要部を示した平面図である。
【図2】電線案内部の全体斜視図である。
【図3】電線案内部の要部分解斜視図である。
【図4】可動ガイドブロックが係合位置にある状態での
電線案内部の側面図である。
【図5】可動ガイドブロックが退避位置にある状態での
電線案内部の側面図である。
【図6】従来のワイヤーハーネスの製造工程において、
調尺切断,皮剥ぎおよび端子圧着の各工程での作業を模
式的に示した図である。
【図7】従来の調尺切断装置を模式的に示した図であ
る。
【図8】従来の電線案内ユニットの要部斜視図である。
【符号の説明】
A 電線調尺切断装置 W 電線 PL パスライン 10 電線送給部 20 電線案内部 21 固定ガイドブロック 212a ピン部材 22 可動ガイドブロック 30 クランプ部 40 切断部 50 変位機構 51 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01R 43/00 H01R 43/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送給される長尺の電線を所定長さに調尺す
    る際に使用され、 略半円弧状または略U字状を呈する第1周壁面部が形成
    された第1ガイドブロックと、 第1周壁面部と係合された状態で当該第1周壁面部と協
    働して略半円弧状または略U字状の電線案内路を区画す
    る第2周壁面部が形成された第2ガイドブロックとを有
    し、 送給される電線を上記電線案内路によって略180°反
    転するように案内するための電線案内ユニットにおい
    て、 第2ガイドブロックを、第2周壁面部が第1周壁面部と
    係合して上記電線案内路を区画する係合位置と、当該係
    合位置から電線の送給方向と略直交する方向に退避して
    上記電線案内路を開放する退避位置とに変位させる変位
    手段が備えられていることを特徴とする電線案内ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電線案内ユニットにおい
    て、 上記変位手段は、 第2ガイドブロックを所定の回動中心を中心として回動
    させる回動機構を含んでいることを特徴とする電線案内
    ユニット。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電線案内ユニットにおい
    て、 上記回動機構は、 第1ガイドブロックと第2ガイドブロックとを連結する
    と共に、第2ガイドブロックの回動中心となる回動軸
    と、 一端が第1ガイドブロックに連結され、他端が第2ガイ
    ドブロックに連結されたシリンダとを有していることを
    特徴とする電線案内ユニット。
  4. 【請求項4】予めストックされた長尺の電線を引き出
    し、これを所定のパスラインに沿って送給する電線送給
    部と、送給される電線を案内して略U字状に形成する電
    線案内部と、電線を切断する切断部とを備えており、上
    記電線案内部および電線送給部によって電線を予め定め
    られた寸法に調尺すると共に、調尺された電線を上記切
    断部によって切断することにより、ワイヤーハーネスの
    構成要素となる調尺電線素材を作成する電線調尺切断装
    置において、 上記電線案内部は、 請求項1ないし3のいずれかに記載の電線案内ユニット
    を含むことを特徴とする電線調尺切断装置。
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EP96111121A EP0753911B1 (en) 1995-07-10 1996-07-10 Wire guiding unit and wire cutting apparatus
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