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JPH09136821A - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

油中水型乳化組成物

Info

Publication number
JPH09136821A
JPH09136821A JP32111095A JP32111095A JPH09136821A JP H09136821 A JPH09136821 A JP H09136821A JP 32111095 A JP32111095 A JP 32111095A JP 32111095 A JP32111095 A JP 32111095A JP H09136821 A JPH09136821 A JP H09136821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
modified
oil
group
emulsion composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32111095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Sato
博芳 佐藤
Kenzo Ito
建三 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP32111095A priority Critical patent/JPH09136821A/ja
Publication of JPH09136821A publication Critical patent/JPH09136821A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水仕事から効果的に皮膚を保護し、のびがよ
く、かつさっぱりとした使用感を有し、温度安定性の優
れた油中水型乳化組成物を提供する。 【解決手段】 水膨潤粘土鉱物と、第四級アンモニウム
塩型カチオン界面活性剤と、ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンとで構成される乳化剤と、水相
と、重合度が3,000〜20,000のアミノ変性ま
たはアンモニウム変性高分子シリコーンを含む油相とを
配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品や医薬品として
有用な、水仕事などによる肌あれ(主に手あれ)から皮
膚を保護する油中水型乳化組成物に関し、更に詳しく
は、外相となる油分として極性油から非極性油まで幅広
く用いることができ、かつ得られた乳化組成物の温度安
定性、使用性が極めて優れている油中水型乳化組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水仕事から効果的に皮膚を保護
(特に水洗いを繰り返しても保護効果が失われない)
し、のびがよく、かつさっぱりした使用感を有していて
接触物への付着も少ない皮膚化粧料として、特定のアミ
ノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコーンを配合
したものが知られている(特開平5−32534号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定の
アミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコーンを
配合する従来の油中水型乳化組成物は、温度安定性や使
用性の優れた系が得られにくいという欠点があった。例
えば、温度安定性に関しては、低温においては水滴の凝
集による連続相である油相の分離が生じ易く、また高温
では水滴の合一により粒子径が増大して下層へ沈降して
しまい、上層部が油相のみとなる油相分離といった現象
が生じた。一方、使用性に関しては外相が油分であるこ
とから、化粧品や医薬品の分野では皮膚の保護や柔軟性
の付与等の利点を有する半面、使用時のべたつきや皮膚
閉塞能が高いという問題があった。温度安定性を改良す
る方法の一つとしては、油相にワックスを多量に配合し
て粘稠性を高める方法があるが、これは低温安定性は向
上するが、高温保存においては、配合したワックスの軟
化や融解等により、水滴の合一による油相分離は充分に
改良し得ず、のびが重くなる等の使用性に関する新たな
問題が生ずるという欠点があった。このような使用性の
問題点を改良する方法としては、水中油型(O/W型)
エマルジョンの系でよく用いられるエステル結合等を有
する極性油分の配合が好ましいが、従来用いられてきた
油中水型(W/O型)乳化剤では極性油分を配合した系
で安定性の優れたW/O型エマルジョンを生成すること
は困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる問題
を解決するため鋭意研究を行った結果、水膨潤性粘土鉱
物と、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとか
ら生成する有機変性粘土鉱物を乳化剤として用いるなら
ば、前記の温度安定性が解決され、更に油相中に含まれ
る特定のアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリ
コーンにより水仕事から効果的に皮膚を保護し、のびが
よく、かつさっぱりとした使用感を有する油中水型乳化
組成物が得られることを見い出し、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、水膨潤粘土鉱物と、第
四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、ポリオキ
シアルキレン変性オルガノポリシロキサンの一種又は二
種以上と、水相と、一般式(1):
【0006】
【化6】
【0007】[式中、R1はメチル基または一部がフェ
ニル基を表し、R2はR3と同一またはメチル基または水
酸基を表す。R3は式R4Z{R4は3から6の炭素原子
を有する2価のアルキレン基を表し、Zは−NR5 2、−
+5 3-、−NR5(CH2)aNR5 2、−NR5(CH
2a+5 3-および−NR5(CH2aN(R5)C=
O(R6)(R5は水素または1から4の炭素原子を有す
るアルキル基を表し、R6は1から4の炭素原子を有す
るアルキル基を表し、Aは塩素原子、臭素原子またはヨ
ウ素原子を表し、aは2から6の整数である。)からな
る群から選ばれる1価の基を表す。}で表されるアミノ
基またはアンモニウム基を有する置換基を表し、mおよ
びnはそれぞれ正の整数で、m+nは3,000〜2
0,000の整数を表し、n/mは1/500〜1/1
0,000である。]で表されるアミノ変性またはアン
モニウム変性高分子シリコーンの一種または二種以上を
含む油相とを含有してなることを特徴とする油中水型乳
化組成物である。
【0008】以下本発明の構成について述べる。本発明
に用いる水膨潤性粘土鉱物は、スメクタイト属に属する
層状ケイ酸塩鉱物であり、一般にはモンモリロナイト、
パイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトラ
イト等があり、これらは天然又は合成品のいずれであっ
てもよい。市販品では、クニピア、スメクトン(いずれ
もクニミネ工業社製)、ビーガム(バンダービルト社
製)、ラポナイト(ラポルテ社製)、フッ素四ケイ素雲
母(トビー工業社製)等がある。本発明の実施にあった
ては、これらの水膨潤性粘土鉱物のうちから、一種また
は二種以上が任意に選択され、その配合量は、乳化組成
物の全重量に対し、0.05〜3.0重量%が好まし
く、さらに好ましくは0.2〜2.0重量%である。
0.05重量%未満では製品によっては温度安定性が不
十分になる場合があり、また3.0重量%を超えて配合
すると製品によっては系の粘度が増大し、使用性が劣る
場合がある。
【0009】本発明に用いる第四級アンモニウム塩型カ
チオン界面活性剤は下記一般式(2)で表されるもので
ある。
【0010】
【化7】
【0011】(式中、R7は炭素数10〜22のアルキ
ル基またはベンジル基、R8はメチル基または炭素数1
0〜22のアルキル基、R9とR10は炭素数1〜3のア
ルキル基またはヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原
子またはメチルサルフェート残基を表す。)
【0012】第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性
剤の例を具体的に挙げるならば、例えば、ドデシルトリ
メチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルア
ンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムク
ロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、
アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルト
リメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエ
チルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアン
モニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニ
ウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムク
ロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリ
ド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、
セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリ
ルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエ
チルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメ
チルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチ
ルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアン
モニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウ
ムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウム
クロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロ
リド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロ
リド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジ
ベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、お
よび相当するプロミド等、更にジパルミチルプロピルエ
チルアンモニウムメチルサルフェート等があげられる。
本発明の実施に当たっては、これらのうち一種または二
種以上が任意に選択される。
【0013】本発明の油中水型乳化組成物の第四級アン
モニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は、水膨潤性
粘土鉱物100gに対して40〜140ミリ当量である
ことが好ましく、更に好ましくは60〜120ミリ当量
である。第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と
水膨潤性粘土鉱物は、エマルジョン調製時にそれぞれ油
相、水相に別々に添加しても、あるいは市販品(例えば
ベントン:ナショナルレッド社製)を含め予め両者を適
当な溶媒中で反応させた後、反応物を油相に添加しても
よい。
【0014】本発明に用いるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンは、下記一般式[A]、
[B]、[C]または[D]で表されるポリオキシアル
キレン変性オルガノポリシロキサンが好ましく、任意の
一種又は二種以上が配合され、配合量は水膨潤性粘土鉱
物100gに対して75〜2,000gが好ましく、さ
らに好ましくは100〜1,500gである。
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】(式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、
又はフェニル基、R’は水素、又は炭素数1〜12のア
ルキル基、pは1〜5の整数、mは5〜100の整数、
nおよびxは1〜50の整数、tおよびyは0〜50の
整数である。)
【0020】本発明においては、水膨潤性粘土鉱物と第
四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とポリオキシ
アルキレン変性オルガノポリシロキサンとから有機変性
粘土鉱物が形成され、この有機変性粘土鉱物を乳化剤と
して利用するものであり、この乳化剤については、例え
ば特公平4−60695号公報に記載されている。
【0021】本発明で使用するアミノ変性またはアンモ
ニウム変性高分子シリコーンは、上記一般式(1)で表
されるものであり、この高分子シリコーンのm+nは
3,000〜20,000である。m+nが3,000
未満では、液状で皮膚の保護効果が不十分であり、2
0,000を超えるとシリコーン油等の他の化粧品原料
に溶解せず、化粧料に配合することができない。また、
n/mは1/500〜1/10,000である。1/5
00を超えると、シリコーン中のアミノ基またはアンモ
ニウム基の含有率が高くなり、製造時に架橋反応等が起
きたり、また原料臭の点からも好ましくない。1/1
0,000未満では皮膚に対する相互作用が弱くなり、
皮膚保護効果が悪くなる。
【0022】本発明のアミノ変性またはアンモニウム変
性高分子シリコーンは、一般のアミノ変性またはアンモ
ニウム変性高分子シリコーンと同じ製造法で作ることが
できる。例えばγ−アミノプロピルメチルジエトキシシ
ランと環状ジメチルポリシロキサンとヘキサメチルジシ
ロキサンとをアルカリ触媒下に重縮合反応することによ
って作ることができる。本発明におけるアミノ変性また
はアンモニウム変性高分子シリコーンの配合量は、油中
水型乳化組成物中の0.01〜30.0重量%、好まし
くは0.1〜20.0重量%、さらに好ましくは0.1
〜10.0重量%である。0.01重量%未満では使用
性の点で十分な効果が得られず、30.0重量%を超え
るとべたつきが生じる。本発明で使用するアミノ変性ま
たはアンモニウム変性高分子シリコーンは、軟質ゴム状
であり、多量に用いてもべたつき感がなく、極めて優秀
な油中水型乳化組成物を得ることができる。
【0023】本発明のアミノ変性またはアンモニウム変
性高分子シリコーンを乳化組成物中に配合する場合、揮
発性を有する低沸点鎖状シリコーン油(例えば、粘度
0.65〜5cs/25℃のジメチルポリシロキサン)
や、低沸点環状シリコーン油(例えばオクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、または
低沸点イソパラフィン系炭化水素(炭素数1〜30)な
どの揮発性油分に溶解して用いることが好ましい。
【0024】本発明の油中水型乳化組成物には、上記の
油分以外に、化粧品、医薬品等で用いられる一般的な油
分は全て用いることができ、その範囲も極性油から非極
性油まで幅広く用いることができる。油分を例示すれ
ば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、マイクロ
クリスタリンワックス等の炭化水素系油分、イソプロピ
ルミリステート、セチルイソオクタノエート、グリセリ
ルトリオクタノエート等のエステル油、オクタメチルテ
トラシロキサン、デカメチルペンタシロキサン、ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の
シリコーン油、軟質ゴム状を呈するジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン、末端水酸基含有
ジメチルポリシロキサン、末端水酸基含有メチルフェニ
ルポリシロキサン等の高分子量シリコーン、ラノリン、
ビースワックス、オリーブ油、ヤシ油、サフラワー油、
ヒマシ油、綿実油、ホホバ油、カルナバロウ、マカデミ
アナッツ油、脂肪酸類、高級アルコール類であり、又消
炎剤、ビタミン、ホルモン等の薬剤等であり、これらは
本発明の効果を損わない範囲で配合可能である。これら
油分の配合量は油中水型乳化組成物中、5.0〜90.
0重量%程度であり、10.0〜80.0重量%が好ま
しい。
【0025】本発明の油中水型乳化組成物には、必要に
応じて本発明の効果を損わない範囲で、油溶性および水
溶性の物質を配合することができる。例えば、皮膚角質
層に存在するNMF(Natural Moisturizing Factor)
中のアミノ酸およびその塩、低級アルコール、ムコ多糖
類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン
封鎖剤、紫外線吸収剤、薬剤、生薬、顔料、分散剤、香
料等を配合できる。
【0026】
【実施例】次に本発明の一層の理解のために、実施例を
あげて更に詳細に説明する。本発明は、これらによって
限定されるものではない。なお、配合量は重量%であ
る。
【0027】 実施例1 ハンドクリーム (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0 % (2) 流動パラフィン 10.0 (3) アミノ変性高分子シリコーン 15.0 (一般式(1)において、R1およびR2はメチル基、 R3は−(CH23N(CH32、m=10,000、n=5) (4) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 4.0 (一般式[A]において、平均分子量が6,000、Rはメチル基、 R’は水素、p=3、y=0、x=28) (5) ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.8 (6) ビタミンEアセテート 0.1 (7) エチルパラベン 適量 (8) 香料 適量 (9) イオン交換水 残量 (10) ポリエチレングリコール4000 1.0 (11) グリセリン 10.0 (12) スメクトン 1.2 (製法)(3)を(1)に70℃で加熱混合溶解し、これに
(2),(4)〜(8)を70℃で加熱添加し、予め油相を調製し
ておく。(9)〜(12)を70℃で分散混合してから油相へ
ディスパーで攪拌しながら徐々に加え、十分均一に混合
攪拌、冷却して目的のハンドクリームを得た。
【0028】 実施例2 乳液 (1) スクワラン 13.0 % (2) ワセリン 3.0 (3) ジメチルポリシロキサン(5cs) 30.0 (4) アミノ変性高分子シリコーン 2.0 (一般式(1)において、R1およびR2はメチル基、 R3は−(CH23N(CH3)(CH22N(CH32、 m=10,000、n=2) (5) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 2.5 (一般式[B]において、平均分子量が12,000、Rはメチル基、 R’は水素、p=3、y=0、x=32) (6) ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2 (7) エチルパラベン 適量 (8) 香料 適量 (9) イオン交換水 残量 (10) 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 0.2 −5−スルフォン酸ナトリウム (11) ポリエチレングリコール6000 1.0 (12) ヘチマ抽出液 0.5 (13) ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (14) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (15) スメクトン 0.3 (製法)実施例1に準じて目的の乳液を得た。
【0029】 実施例3 化粧下地乳液 (1) スクワラン 23.0 % (2) ホホバ油 5.0 (3) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 (4) ジメチルポリシロキサン(5cs) 20.0 (5) 2-エチルヘキシル-p-ジメチルアミノベンゾエート 2.0 (6) アンモニウム変性高分子シリコーン 0.5 (一般式(1)において、R1の10%がフェニル基で残りはメチル基、 R2はメチル基、R3は−(CH23+(CH23Cl-、 m=5,000、n=5) (7) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 2.0 (一般式[C]において、平均分子量が9,000、Rはメチル基、 R’は水素、p=3、y=0、x=25) (8) 有機変性粘土鉱物 1.0 (予めスメクトンとジステアリルジメチルアンモニウムクロリドを 65:35の比率で水中で反応させたもの) (9) 香料 適量 (10) イオン交換水 残量 (11) ポリエチレングリコール20000 1.0 (12) 酸化チタン 1.0 (13) 着色顔料 0.1 (14) ジプロピレングリコール 7.0 (製法)実施例1に準じて目的の化粧下地乳液を得た。
【0030】 実施例4 サンスクリーンクリーム (1) 2-エチルヘキシル-p-ジメチルアミノベンゾエート 5.0 % (2) 4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 2.0 (3) ジ-P-メトキシケイヒ酸モノエチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (4) ワセリン 2.0 (5) アミノ変性高分子シリコーン 0.1 (一般式(1)において、R1、R2、R3は実施例1と同じ。 m=5,000、n=5) (6) デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (7) ジメチルポリシロキサン(分子量約300,000) 1.0 (8) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 3.5 (一般式[D]において、平均分子量が15,000、Rはメチル基、 R’は水素、p=3、y=0、x=34) (9) 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 1.0 (10) ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.2 (11) 香料 適量 (12) イオン交換水 残量 (13) 微粒子酸化チタン 7.0 (最大粒径0.1μ以下で平均粒径10〜40mμ) (14) 着色顔料 0.5 (15) グリセリン 5.0 (16) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (17) ビーガム 1.8 (製法)実施例1に準じて目的のサンスクリーンクリー
ムを得た。
【0031】比較例1 ハンドクリーム 実施例1の処方中で、有機変性粘土鉱物を形成する、
(4)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ン、(5)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドお
よび(12)スメクトンの代わりに、ソルビタンセスキオレ
ートを全量置換してハンドクリームを得た。
【0032】比較例2 ハンドクリーム 実施例1の処方中で、(4)ポリオキシアルキレン変性オ
ルガノポリシロキサンの代わりに、ジグリセリルジイソ
ステアレートを全量置換してハンドクリームを得た。
【0033】比較例3 サンスクリーンクリーム 実施例4において、(5)アミノ変性高分子シリコーンの
代わりにジメチルポリシロキサン(重合度3,000)
を全量置換してサンスクリーンクリームを得た。
【0034】比較例4 サンスクリーンクリーム 実施例4の処方中で、有機変性粘土鉱物を形成する、
(8)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ン、(11)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドお
よび(17)ビーガムの代わりに、ソルビタンセスキオレー
トを全量置換してサンスクリーンクリームを得た。
【0035】実施例1,4および比較例1〜4で得た油
中水型乳化組成物の撥水性および使用性を以下の基準に
従って評価した。その結果を表1に示す。
【0036】(1)安定性 0℃、RT(25℃)および50℃で2ヵ月間放置した
試料を次の基準によって評価した。 ○:全く分離がみられない。 △:ごくわずかオイルが分離する。 ×:著しいオイルの分離が認められる。
【0037】(2)撥水性 女性パネル25人の前腕部に実施例1、4および比較例
1〜4で得た油中水型乳化組成物を塗布し、1分間水道
水にて洗浄後、塗布部の撥水性を官能で評価した。評価
基準は以下の通りである。 ○:25名中、20名以上が撥水性がよいと評価。 △:25名中、10名以上20名未満が撥水性がよいと
評価。 ×:25名中、10名未満が撥水性がよいと評価。
【0038】(3)使用性 女性パネル25人の前腕部に実施例1、4および比較例
1〜4で得た油中水型乳化組成物を塗布し、使用感触の
評価を行った。評価基準は以下の通りである。 のびのよさの評価基準 ○:25名中、20名以上がのびがよいと評価。 △:25名中、10名以上20名未満がのびがよいと評
価。 ×:25名中、10名未満がのびがよいと評価。 さっぱりさの評価基準 ○:25名中、20名以上がさっぱりすると評価。 △:25名中、10名以上20名未満がさっぱりすると
評価。 ×:25名中、10名未満がさっぱりすると評価。
【0039】
【表1】 ──────────────────────────────── 安定性 使用性 ──────────撥水性 ────────── 0℃ RT 50℃ のび さっぱりさ ──────────────────────────────── 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 比較例1 ○ △ × ○ ○ △ 比較例2 ○ ○ × ○ ○ △ 実施例4 ○ ○ ○ △ △ ○ 比較例3 ○ ○ ○ × × ○ 比較例4 ○ ○ △ △ △ ○ ────────────────────────────────
【0040】 実施例5 ファンデーション (1) 流動パラフィン 20.0 % (2) ワセリン 2.0 (3) マイクロクリスタリンワックス 1.0 (4) ジ-P-メトキシケイヒ酸モノエチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (5) 4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 1.0 (6) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 (7) アミノ変性高分子シリコーン(実施例1と同じもの) 8.0 (8) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.5 (実施例1の(4)のもの1.0、実施例3の(7)のもの0.5) (9) ジグリセリルジイソステアレート 0.5 (10) ベントン 2.0 (親水性粘土鉱物と第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤が 65:35の比率で反応しているもの) (11) 香料 適量 (12) イオン交換水 残量 (13) グリセリン 3.0 (14) 分散剤 適量 (15) 酸化チタン 15.0 (16) カオリン 5.0 (17) タルク 3.0 (18) 着色顔料 1.0 (19) 微粒子酸化チタン 2.0 (最大粒径0.1μ以下で平均粒径10〜14mμ) (製法)実施例1に準じて目的のファンデーションを得
た。
【0041】 実施例6 モイスチャークリーム (1) スクワラン 2.0 % (2) セチルイソオクタノエート 2.0 (3) オクタメチルテトラシロキサン 24.0 (4) アミノ変性シリコーン(実施例1と同じもの) 10.0 (5) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 3.5 (実施例2の(5)のもの2.0、実施例4の(8)のもの1.5) (6) ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド 0.5 (7) イオン交換水 残量 (8) グリセリン 15.0 (9) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (10) グルタミン酸ナトリウム 0.5 (11) クニピア 1.0 (製法)実施例1に準じて目的のモイスチャークリーム
を得た。実施例5、6の組成物は、温度安定性、使用性
に優れていた。
【0042】
【発明の効果】本発明の油中水型乳化組成物は、水膨潤
性粘土鉱物と、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活
性剤と、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキ
サンとから生成する有機変性粘土鉱物と、油相成分とし
てアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコーン
を用いているので、得られたエマルジョンは広い温度範
囲にわたって優れた安定性を有するうえに、のびがよ
く、かつさっぱりした使用感を持ち、さらに、耐水性、
撥水性が良好である。かかる大きな利点を有する本発明
の油中水型乳化組成物は、その特徴を生かすことによっ
て化粧品や医薬品の広範な分野に利用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/42 A61K 7/42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水膨潤粘土鉱物と、第四級アンモニウム
    塩型カチオン界面活性剤と、ポリオキシアルキレン変性
    オルガノポリシロキサンの一種又は二種以上と、水相
    と、一般式(1): 【化1】 [式中、R1はメチル基または一部がフェニル基を表
    し、R2はR3と同一またはメチル基または水酸基を表
    す。R3は式R4Z{R4は3から6の炭素原子を有する
    2価のアルキレン基を表し、Zは−NR5 2、−N+5 3
    -、−NR5(CH2)aNR5 2、−NR5(CH2a+
    5 3-および−NR5(CH2aN(R5)C=O
    (R6)(R5は水素または1から4の炭素原子を有する
    アルキル基を表し、R6は1から4の炭素原子を有する
    アルキル基を表し、Aは塩素原子、臭素原子またはヨウ
    素原子を表し、aは2から6の整数である。)からなる
    群から選ばれる1価の基を表す。}で表されるアミノ基
    またはアンモニウム基を有する置換基を表し、mおよび
    nはそれぞれ正の整数で、m+nは3,000〜20,
    000の整数を表し、n/mは1/500〜1/10,
    000である。]で表されるアミノ変性またはアンモニ
    ウム変性高分子シリコーンの一種または二種以上を含む
    油相とを含有してなることを特徴とする油中水型乳化組
    成物。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
    シロキサンが、下記一般式[A]、[B]、[C]また
    は[D]で表される化合物である請求項1記載の油中水
    型乳化組成物。 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 (式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル
    基、R’は水素、又は炭素数1〜12のアルキル基、p
    は1〜5の整数、mは5〜100の整数、nおよびxは
    1〜50の整数、tおよびyは0〜50の整数であ
    る。)
  3. 【請求項3】 第四級アンモニウム塩型カチオン界面活
    性剤の含有量が水膨潤性粘土鉱物100gに対して40
    〜140ミリ当量である請求項1記載の油中水型乳化組
    成物。
  4. 【請求項4】 ポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
    シロキサンの含有量が水膨潤性粘土鉱物100gに対し
    て75〜2,000gである請求項1記載の油中水型乳
    化組成物。
  5. 【請求項5】 アミノ変性またはアンモニウム変性高分
    子シリコーンを低沸点環状シリコーン油、低沸点鎖状シ
    リコーン油および低沸点イソパラフィン系炭化水素から
    選ばれる一種または二種以上に溶解せしめたものを配合
    する請求項1〜4のいずれかに記載の油中水型乳化組成
    物。
  6. 【請求項6】 低沸点環状シリコーン油がオクタメチル
    シクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロ
    キサンまたはドデカメチルシクロヘキサシロキサンであ
    る請求項5記載の油中水型乳化組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241219A (ja) * 2000-12-12 2002-08-28 Nikko Chemical Co Ltd 油中水型乳化組成物及び該組成物を用いた化粧料
JP2006335690A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Kao Corp 油中水型乳化組成物
JP2008222651A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Pola Chem Ind Inc 乳化剤形の皮膚外用剤
US8529918B2 (en) 2003-03-22 2013-09-10 L'oreal Water-in oil emulsion foundation comprising a polyol

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