JPH0899853A - 皮膚用化粧品 - Google Patents
皮膚用化粧品Info
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- JPH0899853A JPH0899853A JP6237990A JP23799094A JPH0899853A JP H0899853 A JPH0899853 A JP H0899853A JP 6237990 A JP6237990 A JP 6237990A JP 23799094 A JP23799094 A JP 23799094A JP H0899853 A JPH0899853 A JP H0899853A
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- Japan
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- aqueous medium
- water
- oily
- emulsion
- oil
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 油状物質を含む直径0.2〜10mmの粒状
物を水性媒体に分散させてなる皮膚用化粧品。 【効果】 本発明の化粧品は、物理的、化学的、微生物
学的な安定性に優れた化粧品であるばかりでなく、美観
にも優れ、さらに製造にあったては、高度な技術が要求
されることもない。
物を水性媒体に分散させてなる皮膚用化粧品。 【効果】 本発明の化粧品は、物理的、化学的、微生物
学的な安定性に優れた化粧品であるばかりでなく、美観
にも優れ、さらに製造にあったては、高度な技術が要求
されることもない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚用化粧品、および
皮膚用化粧品の製造法に関する。さらに詳しくは、保存
安定性が向上し、かつ美観にも優れた皮膚用化粧品、お
よびこのような皮膚用化粧品の製造法に関する。
皮膚用化粧品の製造法に関する。さらに詳しくは、保存
安定性が向上し、かつ美観にも優れた皮膚用化粧品、お
よびこのような皮膚用化粧品の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】クリーム、乳液、化粧水などの基礎化粧
品は、一般的に油性成分と水性成分からなり、保存安定
性が良いことが要求される。保存中に構成成分が個々の
成分に分離したり、酸化や加水分解などの化学変化を起
こしたり、あるいはカビや微生物が増殖したりしては、
製品の安全性に問題が生じる結果となる。これらの基礎
化粧品は、油性成分と水性成分とを混合して可溶化させ
たり、油性成分と水性成分とを混合、攪拌して乳化、分
散させて製造されるのが一般的である。そのためこのよ
うな化粧品では、物理的・化学的安定性を得るために配
合割合や製造条件などに高度の技術が要求されたり、化
学変化防止やカビなどの発生防止のために安定剤や防腐
剤などの保存料が添加されたりしていた。
品は、一般的に油性成分と水性成分からなり、保存安定
性が良いことが要求される。保存中に構成成分が個々の
成分に分離したり、酸化や加水分解などの化学変化を起
こしたり、あるいはカビや微生物が増殖したりしては、
製品の安全性に問題が生じる結果となる。これらの基礎
化粧品は、油性成分と水性成分とを混合して可溶化させ
たり、油性成分と水性成分とを混合、攪拌して乳化、分
散させて製造されるのが一般的である。そのためこのよ
うな化粧品では、物理的・化学的安定性を得るために配
合割合や製造条件などに高度の技術が要求されたり、化
学変化防止やカビなどの発生防止のために安定剤や防腐
剤などの保存料が添加されたりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの安定剤
や保存料には、皮膚刺激性や発癌性など人体に好ましく
ない作用を持つ可能性があると考えられるものもある。
このように、物理的・化学的に安定な製品を容易に製造
する技術と同時に、安定剤や保存料の使用量を減らすこ
とが求められていた。本発明の目的は、上記した従来品
の欠点を解消し、かつ製造が容易な化粧品を提供するこ
とである。
や保存料には、皮膚刺激性や発癌性など人体に好ましく
ない作用を持つ可能性があると考えられるものもある。
このように、物理的・化学的に安定な製品を容易に製造
する技術と同時に、安定剤や保存料の使用量を減らすこ
とが求められていた。本発明の目的は、上記した従来品
の欠点を解消し、かつ製造が容易な化粧品を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究した結果、油状物質からなる粒
状物を水性媒体に含有させることによって上記目的が達
成できることを発見し、本発明を完成した。すなわち本
発明は、油状物質を含む直径0.2〜10mmの粒状物
を水性媒体に分散させてなる皮膚用化粧品に関する。ま
た本発明は、油状物質を含む直径0.2〜10mmの粒
状物を形成し、これを水性媒体に混合させることを特徴
とする皮膚用化粧品の製造法に関する。本発明の化粧品
は、保存安定性に優れるばかりでなく、美観にも優れ、
かつ製造にあたって高度の技術も要求されない。
達成するために鋭意研究した結果、油状物質からなる粒
状物を水性媒体に含有させることによって上記目的が達
成できることを発見し、本発明を完成した。すなわち本
発明は、油状物質を含む直径0.2〜10mmの粒状物
を水性媒体に分散させてなる皮膚用化粧品に関する。ま
た本発明は、油状物質を含む直径0.2〜10mmの粒
状物を形成し、これを水性媒体に混合させることを特徴
とする皮膚用化粧品の製造法に関する。本発明の化粧品
は、保存安定性に優れるばかりでなく、美観にも優れ、
かつ製造にあたって高度の技術も要求されない。
【0005】本発明で使用される粒状物は、油状物質、
またはこれと該油状物質に溶解しうる油溶性物質の混合
物、さらに必要に応じて界面活性剤を加えて水および/
または水溶性物質を含有させたものからなるものであ
る。
またはこれと該油状物質に溶解しうる油溶性物質の混合
物、さらに必要に応じて界面活性剤を加えて水および/
または水溶性物質を含有させたものからなるものであ
る。
【0006】油状物質は、それ単独で50℃以下、好ま
しくは40℃以下で粒状を保ちうるものであることはも
ちろん、他の成分(ここで他の成分とは、疎水性物質も
包含する概念である)と混合することによって50℃以
下で粒状を保ちうるものであれば、それ自体液体、固体
の区別なく使用しうる。たとえば、油脂類、脂肪酸類お
よびそのエステル化合物、ワックス類、パラフィン類
(炭化水素)などが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。すなわち、化粧品の原料として使用され
る油状物質(疎水性物質)であれば問題はない。具体的
に列挙すれば枚挙にいとまがないが、そのうちの極一部
を列挙すれば次の通りである。
しくは40℃以下で粒状を保ちうるものであることはも
ちろん、他の成分(ここで他の成分とは、疎水性物質も
包含する概念である)と混合することによって50℃以
下で粒状を保ちうるものであれば、それ自体液体、固体
の区別なく使用しうる。たとえば、油脂類、脂肪酸類お
よびそのエステル化合物、ワックス類、パラフィン類
(炭化水素)などが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。すなわち、化粧品の原料として使用され
る油状物質(疎水性物質)であれば問題はない。具体的
に列挙すれば枚挙にいとまがないが、そのうちの極一部
を列挙すれば次の通りである。
【0007】たとえば、オリーブ油、トウモロコシ油、
大豆油、マカデミニアナット油、綿実油、ホホバ油、ス
クワラン、硬化油、固形パラフィン、流動パラフィン、
パルミチン酸イソプロピル、カカオ脂、牛脂、カルナバ
ロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、オレイン酸、ラノリン、ソルビタン脂肪
酸、グリセリン脂肪酸、ショ糖脂肪酸、トコフェロー
ル、β−カロチン、アスコルビン酸ステアリル、ワセリ
ン、サフラワー油、シリコーン油などが挙げられる。こ
れらは単独あるいは混合物として使用される。
大豆油、マカデミニアナット油、綿実油、ホホバ油、ス
クワラン、硬化油、固形パラフィン、流動パラフィン、
パルミチン酸イソプロピル、カカオ脂、牛脂、カルナバ
ロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ステアリン酸、パ
ルミチン酸、オレイン酸、ラノリン、ソルビタン脂肪
酸、グリセリン脂肪酸、ショ糖脂肪酸、トコフェロー
ル、β−カロチン、アスコルビン酸ステアリル、ワセリ
ン、サフラワー油、シリコーン油などが挙げられる。こ
れらは単独あるいは混合物として使用される。
【0008】上記油状物質には、該油状物質に溶解しう
る油溶性物質を含有させることができる。該油溶性物質
としては、上記油状物質に保持され、粒状を保って使用
されるものであれば特に制限なく使用しうる。たとえ
ば、油溶性ビタミン、油溶性の動植物抽出物、コレステ
ロール、ホルモン、油溶性の生理活性を示す物質、香
料、色素などが例示されるが、これらに限定されない。
これらは単独あるいは混合物として使用される。油状物
質にこれらの油溶性物質を添加する時、必要に応じて界
面活性剤を使用してもよい。
る油溶性物質を含有させることができる。該油溶性物質
としては、上記油状物質に保持され、粒状を保って使用
されるものであれば特に制限なく使用しうる。たとえ
ば、油溶性ビタミン、油溶性の動植物抽出物、コレステ
ロール、ホルモン、油溶性の生理活性を示す物質、香
料、色素などが例示されるが、これらに限定されない。
これらは単独あるいは混合物として使用される。油状物
質にこれらの油溶性物質を添加する時、必要に応じて界
面活性剤を使用してもよい。
【0009】粒状物における油溶性物質の含有量は、通
常0.01〜30(w/v)%、好ましくは0.05〜
20(w/v)%、さらに好ましくは0.1〜5(w/
v)%である。
常0.01〜30(w/v)%、好ましくは0.05〜
20(w/v)%、さらに好ましくは0.1〜5(w/
v)%である。
【0010】上記油状物質あるいは油状物質と油溶性物
質との混合物には、必要に応じて、界面活性剤を加えて
水および/または水溶性物質を含有させることもでき
る。水溶性物質の具体例として、水溶性ビタミン、水溶
性の動植物抽出物、水溶性の生理活性を示す物質、香
料、色素、保湿性物質(グリセリン、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、尿素、ヒアルロン
酸、ソルビトール、キサンタンガム、アラビアガムな
ど)などが挙げられる。
質との混合物には、必要に応じて、界面活性剤を加えて
水および/または水溶性物質を含有させることもでき
る。水溶性物質の具体例として、水溶性ビタミン、水溶
性の動植物抽出物、水溶性の生理活性を示す物質、香
料、色素、保湿性物質(グリセリン、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、尿素、ヒアルロン
酸、ソルビトール、キサンタンガム、アラビアガムな
ど)などが挙げられる。
【0011】粒状物における水および/または水溶性物
質の含有量は、通常0.01〜40(w/v)%、好ま
しくは0.1〜30(w/v)%、さらに好ましくは
0.5〜25(w/v)%である。
質の含有量は、通常0.01〜40(w/v)%、好ま
しくは0.1〜30(w/v)%、さらに好ましくは
0.5〜25(w/v)%である。
【0012】界面活性剤としては、通常使用される非イ
オン性界面活性剤が好ましく使用される。具体例として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
オン性界面活性剤が好ましく使用される。具体例として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0013】粒状物は、たとえば、上記油状物質、ある
いはこれと油溶性物質、界面活性剤、水および水溶性物
質の少なくとも1種類からなる組成物あるいは乳化物
を、加熱溶融し、当該溶融物より5〜50℃低い温度の
水性溶媒中に落下することによって粒状物とすることが
できる。特にW/O型乳化物の溶融物、あるいは融点の
異なる、好ましくは20℃以上の差のある2種以上の油
状物質からなる混合物の融解物を水性溶媒中に落下する
のが好ましい。水性溶媒としてエタノール水溶液、メタ
ノール水溶液、2−プロパノール水溶液、アセトン水溶
液などが例示される。落下の方法に特別の限定はなく、
滴下する、ノズルを使用して噴出するなどの方法が適用
できる。
いはこれと油溶性物質、界面活性剤、水および水溶性物
質の少なくとも1種類からなる組成物あるいは乳化物
を、加熱溶融し、当該溶融物より5〜50℃低い温度の
水性溶媒中に落下することによって粒状物とすることが
できる。特にW/O型乳化物の溶融物、あるいは融点の
異なる、好ましくは20℃以上の差のある2種以上の油
状物質からなる混合物の融解物を水性溶媒中に落下する
のが好ましい。水性溶媒としてエタノール水溶液、メタ
ノール水溶液、2−プロパノール水溶液、アセトン水溶
液などが例示される。落下の方法に特別の限定はなく、
滴下する、ノズルを使用して噴出するなどの方法が適用
できる。
【0014】上記粒状物は、50℃以下、好ましくは4
0℃以下で粒状を保ちうるものである。また、該粒状物
を指で軽く圧したときに容易に潰れるものである。この
ばあいに要する圧力は温度によって著しく変化するもの
であるが、たとえば、25℃において直径2.5mmの
粒状物1個あたり5〜10g(静止荷重)を負荷した時
に崩壊するものである。
0℃以下で粒状を保ちうるものである。また、該粒状物
を指で軽く圧したときに容易に潰れるものである。この
ばあいに要する圧力は温度によって著しく変化するもの
であるが、たとえば、25℃において直径2.5mmの
粒状物1個あたり5〜10g(静止荷重)を負荷した時
に崩壊するものである。
【0015】粒状物の直径は、0.2〜10mm、好ま
しくは0.3〜5mm、さらに好ましくは0.5〜2.
5mmである。化粧水として使用するばあい、粒状物の
径は0.2〜4mm、好ましくは0.3〜2mm、さら
に好ましくは0.5〜1.0mmである。乳液として使
用するばあい、径は0.2〜10mm、好ましくは0.
5〜3mm、さらに好ましくは0.8〜2mmである。
クリームとして使用するばあい、径は0.2〜6mm、
好ましくは0.5〜3mm、さらに好ましくは0.8〜
2.5mmである。さらに美容液として使用するばあ
い、径は0.2〜10mm、好ましくは0.3〜3m
m、さらに好ましくは0.5〜1.5mmである。粒状
物の形状に特別の限定はない。たとえば、球状のもの、
円盤状のもの、円錐状のもの、ナス形のものなどが使用
しうる。なお粒状物として、コレステリック液晶を使用
してもよい。該コレステリック液晶はそれ単独で使用し
てもよいし、油状物質を含む粒状物と併せて使用しても
よい。
しくは0.3〜5mm、さらに好ましくは0.5〜2.
5mmである。化粧水として使用するばあい、粒状物の
径は0.2〜4mm、好ましくは0.3〜2mm、さら
に好ましくは0.5〜1.0mmである。乳液として使
用するばあい、径は0.2〜10mm、好ましくは0.
5〜3mm、さらに好ましくは0.8〜2mmである。
クリームとして使用するばあい、径は0.2〜6mm、
好ましくは0.5〜3mm、さらに好ましくは0.8〜
2.5mmである。さらに美容液として使用するばあ
い、径は0.2〜10mm、好ましくは0.3〜3m
m、さらに好ましくは0.5〜1.5mmである。粒状
物の形状に特別の限定はない。たとえば、球状のもの、
円盤状のもの、円錐状のもの、ナス形のものなどが使用
しうる。なお粒状物として、コレステリック液晶を使用
してもよい。該コレステリック液晶はそれ単独で使用し
てもよいし、油状物質を含む粒状物と併せて使用しても
よい。
【0016】上記粒状物を分散させる水性媒体として
は、水、あるいは水と水溶性物質および/または油性成
分、必要に応じて界面活性剤を含む混合物が挙げられ
る。混合物の形態は、たとえば、水溶液、乳化物、可溶
化物などが挙げられる。水溶性物質の具体例として、カ
ルボキシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、寒
天、ゼラチン、セルロース誘導体、ペクチン、キサンタ
ンガム、ポリビニルピロリドン、グリセロール、プロピ
レングリコール、ポリエチレングリコールなどの水溶性
ゲル、エタノールやイソプロパノールなどのアルコー
ル、ヒアルロン酸、ソルビトール、マルチトールなどの
糖類、ピロリドンカルボン酸などのアミノ酸、胎盤抽出
物、コラーゲンなどが挙げられる。これらは単独あるい
は混合して使用できる。
は、水、あるいは水と水溶性物質および/または油性成
分、必要に応じて界面活性剤を含む混合物が挙げられ
る。混合物の形態は、たとえば、水溶液、乳化物、可溶
化物などが挙げられる。水溶性物質の具体例として、カ
ルボキシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、寒
天、ゼラチン、セルロース誘導体、ペクチン、キサンタ
ンガム、ポリビニルピロリドン、グリセロール、プロピ
レングリコール、ポリエチレングリコールなどの水溶性
ゲル、エタノールやイソプロパノールなどのアルコー
ル、ヒアルロン酸、ソルビトール、マルチトールなどの
糖類、ピロリドンカルボン酸などのアミノ酸、胎盤抽出
物、コラーゲンなどが挙げられる。これらは単独あるい
は混合して使用できる。
【0017】油性成分は、水と混合したとき、必要に応
じて界面活性剤と併用して乳化物あるいは可溶化物を形
成するものであれば、特に制限なく使用できる。特に動
植物性油脂、ワックス類、シリコーン油などが好まし
い。該油性成分の好ましい具体例として、オリーブ油、
マカデミニアナット油、ワセリン、ミツロウ、流動パラ
フィン、スクワラン、ホホバ油、シリコーン油などが挙
げられる。
じて界面活性剤と併用して乳化物あるいは可溶化物を形
成するものであれば、特に制限なく使用できる。特に動
植物性油脂、ワックス類、シリコーン油などが好まし
い。該油性成分の好ましい具体例として、オリーブ油、
マカデミニアナット油、ワセリン、ミツロウ、流動パラ
フィン、スクワラン、ホホバ油、シリコーン油などが挙
げられる。
【0018】乳化物、可溶化物は、油性成分と水、ある
いは油性成分、水および水溶性物質との組み合わせであ
ってもよいし、さらにこれらに、界面活性剤を併用して
もよい。使用しうる界面活性剤としては、粒状物に使用
されるものと同じ、非イオン性界面活性剤が好ましい。
具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステルなどが挙げられる。水溶性物質として
は、前述した水溶性ゲルやアルコールなどがあげられ
る。
いは油性成分、水および水溶性物質との組み合わせであ
ってもよいし、さらにこれらに、界面活性剤を併用して
もよい。使用しうる界面活性剤としては、粒状物に使用
されるものと同じ、非イオン性界面活性剤が好ましい。
具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステルなどが挙げられる。水溶性物質として
は、前述した水溶性ゲルやアルコールなどがあげられ
る。
【0019】乳化、可溶化は通常の方法で行われる。た
とえば乳化は、ホモミキサーやホモジナイザー、超音波
乳化機などを用いる方法が行われるが(このばあい乳化
物中の粒子は通常数十μm以下である)、高速攪拌機に
よる簡便な乳化によっても目的を達成することができ
る。通常の化粧水や美容液はクリームや乳液に比べて油
性成分が少ないが、本発明の化粧品では油状物質からな
る粒状物を水性媒体に分散させることができるので、通
常の化粧水や美容液より油性分を多量に含ませることが
可能になる。また乳液やクリームは通常白濁色をしてい
るものが多いが、本発明の化粧品では着色された粒状物
を使用できるので、得られる製品は特に美観の優れたも
のになる。
とえば乳化は、ホモミキサーやホモジナイザー、超音波
乳化機などを用いる方法が行われるが(このばあい乳化
物中の粒子は通常数十μm以下である)、高速攪拌機に
よる簡便な乳化によっても目的を達成することができ
る。通常の化粧水や美容液はクリームや乳液に比べて油
性成分が少ないが、本発明の化粧品では油状物質からな
る粒状物を水性媒体に分散させることができるので、通
常の化粧水や美容液より油性分を多量に含ませることが
可能になる。また乳液やクリームは通常白濁色をしてい
るものが多いが、本発明の化粧品では着色された粒状物
を使用できるので、得られる製品は特に美観の優れたも
のになる。
【0020】本発明の皮膚用化粧品は、水性媒体中に粒
状物を分散、浮遊あるいは沈殿させてなるものである
が、水性媒体中に分散等される粒状物の量は、目的物に
よって適宜決められるものであるが、通常0.1〜40
重量%、好ましくは0.2〜20重量%、さらに好まし
くは0.5〜15重量%である。特に化粧水のばあい
0.5〜10重量%、乳液のばあい1.0〜15重量
%、クリームのばあい2.0〜15重量%、美容液のば
あい0.5〜10重量%が好ましい。
状物を分散、浮遊あるいは沈殿させてなるものである
が、水性媒体中に分散等される粒状物の量は、目的物に
よって適宜決められるものであるが、通常0.1〜40
重量%、好ましくは0.2〜20重量%、さらに好まし
くは0.5〜15重量%である。特に化粧水のばあい
0.5〜10重量%、乳液のばあい1.0〜15重量
%、クリームのばあい2.0〜15重量%、美容液のば
あい0.5〜10重量%が好ましい。
【0021】
【作用】現在市販されている乳液やクリームは、水性媒
体(連続相)中に分散している粒状物の直径が数十μm
以下である。それに比べ、本発明の化粧品に含まれる油
状物質またはこれと油溶性物質との混合物からなる粒状
物は、直径が0.2〜10mmと従来のものと比べ非常
に大きい。このような粒子径の大きい粒状物が水、水溶
液あるいは乳化物である水性媒体中に分散、浮遊あるい
は沈殿している。したがって、本発明の化粧品中に存在
する粒状物が連続相と接触する表面積は、従来のものに
比較して極めて小さいものとなる。その結果、粒状物と
連続相との相互作用は少なくなり、安定性が向上する結
果となる。特に粒子内部に存在する化粧品の有用な成分
であるコレステロール、ビタミン類、ホルモン、色素な
どは連続相と接触することがなく、分離される。そのた
め両者の間には何ら相互作用が生じることがなく、保存
中の化学安定性が向上する。また油状粒子が直接空気に
触れることがないので、粒子中の有用成分は酸化を受け
にくくなり、化学的安定性が向上する。さらに微生物学
的にも、化粧品全体を考えると水溶性物質と油溶性物質
とが分離されているので栄養分が分割される結果とな
り、微生物などの増殖が抑制される。このような作用を
有することから、本発明は物理的、化学的および微生物
学的に安定性の高い、優れた化粧品である。
体(連続相)中に分散している粒状物の直径が数十μm
以下である。それに比べ、本発明の化粧品に含まれる油
状物質またはこれと油溶性物質との混合物からなる粒状
物は、直径が0.2〜10mmと従来のものと比べ非常
に大きい。このような粒子径の大きい粒状物が水、水溶
液あるいは乳化物である水性媒体中に分散、浮遊あるい
は沈殿している。したがって、本発明の化粧品中に存在
する粒状物が連続相と接触する表面積は、従来のものに
比較して極めて小さいものとなる。その結果、粒状物と
連続相との相互作用は少なくなり、安定性が向上する結
果となる。特に粒子内部に存在する化粧品の有用な成分
であるコレステロール、ビタミン類、ホルモン、色素な
どは連続相と接触することがなく、分離される。そのた
め両者の間には何ら相互作用が生じることがなく、保存
中の化学安定性が向上する。また油状粒子が直接空気に
触れることがないので、粒子中の有用成分は酸化を受け
にくくなり、化学的安定性が向上する。さらに微生物学
的にも、化粧品全体を考えると水溶性物質と油溶性物質
とが分離されているので栄養分が分割される結果とな
り、微生物などの増殖が抑制される。このような作用を
有することから、本発明は物理的、化学的および微生物
学的に安定性の高い、優れた化粧品である。
【0022】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例中、部および%は断らない限り重量
部、重量%である。
明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例中、部および%は断らない限り重量
部、重量%である。
【0023】実施例1 (粒状物の調製)ミツロウ7gをステアリン酸2.9
g、オリーブ油19g、アカデミニアナット油15g、
リノール酸6gおよびα−トコフェロール0.1gとと
もに70℃に加熱、融解した。融解混合後、30℃に調
節した75%エタノール水溶液中に滴下し、直径2.0
mmの粒状物を得た。 (水性媒体の調製)オリーブ油1.0g、マカデミニア
ナット油1.0g、ソルビタンセスキオレイン酸エステ
ル0.3g、香料・防腐剤0.1gを70℃に加熱し、
攪拌した。該混合物を70℃に加熱した精製水61.1
gに攪拌しながら徐々に加えた。添加後、直ちにホモミ
キサーで5分間乳化した。次いでプロピレングリコール
1.0gとカルボキシビニルポリマー(2%水溶液)1
0gを加え、攪拌しながら20℃まで冷却し水性媒体を
得た。 (乳液の調製)水性媒体が20℃になったことを確認し
た後、先に調製した粒状物25gとトリエタノールアミ
ン0.5gを添加し、さらに穏やかに攪拌して、下記に
示す組成をもつ乳液を得た。
g、オリーブ油19g、アカデミニアナット油15g、
リノール酸6gおよびα−トコフェロール0.1gとと
もに70℃に加熱、融解した。融解混合後、30℃に調
節した75%エタノール水溶液中に滴下し、直径2.0
mmの粒状物を得た。 (水性媒体の調製)オリーブ油1.0g、マカデミニア
ナット油1.0g、ソルビタンセスキオレイン酸エステ
ル0.3g、香料・防腐剤0.1gを70℃に加熱し、
攪拌した。該混合物を70℃に加熱した精製水61.1
gに攪拌しながら徐々に加えた。添加後、直ちにホモミ
キサーで5分間乳化した。次いでプロピレングリコール
1.0gとカルボキシビニルポリマー(2%水溶液)1
0gを加え、攪拌しながら20℃まで冷却し水性媒体を
得た。 (乳液の調製)水性媒体が20℃になったことを確認し
た後、先に調製した粒状物25gとトリエタノールアミ
ン0.5gを添加し、さらに穏やかに攪拌して、下記に
示す組成をもつ乳液を得た。
【0024】 乳液の組成 ミツロウ 3.5 部 ステアリン酸 1.45部 オリーブ油 10.5 部 マカデミニアナット油 8.5 部 リノール酸 3.0 部 プロピレングリコール 1.0 部 カルボキシビニルポリマー(2%水溶液) 10.0 部 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.3 部 精製水 61.1 部 α−トコフェロール 0.05部 トリエタノールアミン 0.5 部 香料・防腐剤 0.1 部 100.00部
【0025】保存安定性試験 得られた乳液を45±2℃の恒温器内で6カ月間保存
し、乳液中の油脂成分の過酸化物価の変化を調べた。結
果を表1に示す。
し、乳液中の油脂成分の過酸化物価の変化を調べた。結
果を表1に示す。
【0026】比較例1 実施例1の乳液組成と同じ構成成分で、同じ組成比を持
つ乳液を、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、7
0℃に加熱した精製水61.1gに、70℃に加熱した
ミツロウ3.5g、ステアリン酸1.45g、オリーブ
油10.5g、マカデミニアナット油8.5g、リノー
ル酸3.0g、ソルビタンセスキオレイン酸エステル
0.3g、α−トコフェロール0.05gおよび香料・
防腐剤0.1gを加え、乳化した。次にプロピレングリ
コール1.0gとカルボキシビニルポリマー(2%水溶
液)10gとを加え、攪拌しながら20℃まで冷却し、
乳液を得た。得られた乳液の保存安定性を実施例1と同
様にして測定した。結果を表1に示す。
つ乳液を、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、7
0℃に加熱した精製水61.1gに、70℃に加熱した
ミツロウ3.5g、ステアリン酸1.45g、オリーブ
油10.5g、マカデミニアナット油8.5g、リノー
ル酸3.0g、ソルビタンセスキオレイン酸エステル
0.3g、α−トコフェロール0.05gおよび香料・
防腐剤0.1gを加え、乳化した。次にプロピレングリ
コール1.0gとカルボキシビニルポリマー(2%水溶
液)10gとを加え、攪拌しながら20℃まで冷却し、
乳液を得た。得られた乳液の保存安定性を実施例1と同
様にして測定した。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示すように、比較例1では過酸化物
価の上昇が認められたが、実施例1の乳液では過酸化物
価の変化は認められず、化学的安定性に優れた製品であ
ることがわかる。
価の上昇が認められたが、実施例1の乳液では過酸化物
価の変化は認められず、化学的安定性に優れた製品であ
ることがわかる。
【0029】実施例2 (粒状物の調製)ミツロウ6g、キャンデリラワックス
6g、固型パラフィン6g、牛脂6g、グリチルレチン
ステアリン酸エステル(Gly-stearate)0.3g、サフ
ラワー油29.3g、ホホバ油30g、スクワラン1
3.9gおよびβ−カロチン(β−カロチンを3%含有
するパーム油)1.5gの混合物を70℃に加熱、融解
した。融解後、粉末状のアスコルビン酸ナトリウム1.
0gを添加、分散した。得られた混合物を、30℃に調
整した80%イソプロパノール水溶液中に落下して、直
径1.0〜1.8mmの粒状物を得た。 (水性媒体の調製)ミツロウ7.8g、ワセリン5.0
g、カルナバワックス0.6g、キャンデリラワックス
0.6g、流動パラフィン20.5g、グリセリンモノ
ステアリン酸エステル2.5g、ソルビタンモノキオレ
イン酸エステル3.0gおよび香料0.1gを75℃に
加熱し、攪拌した。得られた混合物に75℃に加熱した
精製水35.8g、1,3−ブチレングリコール4.0
g、防腐剤(メチルパラベン)0.1gを加え、攪拌
し、乳化物(水性媒体)を得た。 (クリームの調製)得られた水性媒体を攪拌しながら3
0℃まで冷却した。30℃で、先に調製した粒状物20
gを得られた乳化物に添加し、均等に分散させて下記に
示す組成を持つマッサージクリームを得た。
6g、固型パラフィン6g、牛脂6g、グリチルレチン
ステアリン酸エステル(Gly-stearate)0.3g、サフ
ラワー油29.3g、ホホバ油30g、スクワラン1
3.9gおよびβ−カロチン(β−カロチンを3%含有
するパーム油)1.5gの混合物を70℃に加熱、融解
した。融解後、粉末状のアスコルビン酸ナトリウム1.
0gを添加、分散した。得られた混合物を、30℃に調
整した80%イソプロパノール水溶液中に落下して、直
径1.0〜1.8mmの粒状物を得た。 (水性媒体の調製)ミツロウ7.8g、ワセリン5.0
g、カルナバワックス0.6g、キャンデリラワックス
0.6g、流動パラフィン20.5g、グリセリンモノ
ステアリン酸エステル2.5g、ソルビタンモノキオレ
イン酸エステル3.0gおよび香料0.1gを75℃に
加熱し、攪拌した。得られた混合物に75℃に加熱した
精製水35.8g、1,3−ブチレングリコール4.0
g、防腐剤(メチルパラベン)0.1gを加え、攪拌
し、乳化物(水性媒体)を得た。 (クリームの調製)得られた水性媒体を攪拌しながら3
0℃まで冷却した。30℃で、先に調製した粒状物20
gを得られた乳化物に添加し、均等に分散させて下記に
示す組成を持つマッサージクリームを得た。
【0030】 マッサジクリームの組成 ミツロウ 9.0 部 ワセリン 5.0 部 カルナバワックス 0.6 部 キャンデリラワックス 1.8 部 固型パラフィン 1.2 部 牛脂 1.2 部 Gly−stearate 0.06部 サフラワー油 5.86部 ホホバ油 6.0 部 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.5 部 ソルビタンモノキオレイン酸エステル 3.0 部 スクワラン 2.78部 流動パラフィン 20.5 部 β−カロチン 0.3 部 1,3−ブチレングリコール 4.0 部 アスコルビン酸ナトリウム 0.2 部 香料 0.1 部 メチルパラベン 0.1 部 精製水 35.8 部 100.00部
【0031】保存安定性試験 得られたクリームを40±2℃の恒温器内で6カ月間保
存し、クリーム中のアスコルビン酸ナトリウムの含有量
の変化を高速液体クロマトグラフィーを用いて測定し
た。結果を表2に示す。
存し、クリーム中のアスコルビン酸ナトリウムの含有量
の変化を高速液体クロマトグラフィーを用いて測定し
た。結果を表2に示す。
【0032】比較例2 実施例2のクリームと同じ構成成分で同じ組成比を持つ
クリームを、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、
ミツロウ、ワセリン、カルナバワックス、キャンデリラ
ワックス、固型パラフィン、牛脂、Gly−stear
ate、β−カロチン、サフラワー油、ホホバ油、スク
ワラン、流動パラフィン、グリセリンモノステアリン酸
エステル、ソルビタンモノキオレイン酸エステルおよび
香料を75℃に加熱、混合したものに、70℃に加熱し
た1,3−ブチレングリコール、メチルパラベン、アス
コルビン酸ナトリウム、精製水の混合物を加え攪拌、乳
化し、これを室温まで冷却してマッサージクリームを得
た。実施例2と同様の方法で保存安定性を測定した。結
果を表2に示す。
クリームを、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、
ミツロウ、ワセリン、カルナバワックス、キャンデリラ
ワックス、固型パラフィン、牛脂、Gly−stear
ate、β−カロチン、サフラワー油、ホホバ油、スク
ワラン、流動パラフィン、グリセリンモノステアリン酸
エステル、ソルビタンモノキオレイン酸エステルおよび
香料を75℃に加熱、混合したものに、70℃に加熱し
た1,3−ブチレングリコール、メチルパラベン、アス
コルビン酸ナトリウム、精製水の混合物を加え攪拌、乳
化し、これを室温まで冷却してマッサージクリームを得
た。実施例2と同様の方法で保存安定性を測定した。結
果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】表2が示すように、比較例2ではアスコル
ビン酸ナトリウム含有量が経時的に減少することが認め
られた。一方、実施例2のマッサージクリームは、アス
コルビン酸ナトリウムの含有量に変化は認められず、化
学的安定性に優れたものであることが明らかになった。
ビン酸ナトリウム含有量が経時的に減少することが認め
られた。一方、実施例2のマッサージクリームは、アス
コルビン酸ナトリウムの含有量に変化は認められず、化
学的安定性に優れたものであることが明らかになった。
【0035】実施例3 (粒状物の調製)ミツロウ10g、牛脂10g、オリー
ブ油10g、ホホバ油10g、イソプロピルパルミチン
酸エステル10gおよび月見草油10gの混合物を70
℃に加熱、融解した。融解混合後、30℃に調整した8
0%イソプロパノール水溶液中に落下させ、直径2.0
〜2.5mmの粒状物を得た。 (クリームの調製)得られた粒状物10gをカルボキシ
ビニルポリマー水溶液(0.2%カーボポール#94
1)90g中に分散して、透明な栄養クリームを得た。
ブ油10g、ホホバ油10g、イソプロピルパルミチン
酸エステル10gおよび月見草油10gの混合物を70
℃に加熱、融解した。融解混合後、30℃に調整した8
0%イソプロパノール水溶液中に落下させ、直径2.0
〜2.5mmの粒状物を得た。 (クリームの調製)得られた粒状物10gをカルボキシ
ビニルポリマー水溶液(0.2%カーボポール#94
1)90g中に分散して、透明な栄養クリームを得た。
【0036】実施例4 (粒状物の調製)キャンデリラワックス10g、スクワ
ラン1g、ホホバ油2g、オリーブ油25g、イソプロ
ピルパルミチン酸エステル(IPP)2.9g、ヒノキ
チオール0.1g、ソルビタントリオレイン酸エステル
(STO)1.0gおよびタルク8gの混合物を70℃
に加熱、融解した。融解混合後、30℃に調整した75
%エタノール水溶液中に滴下し、直径0.8〜1.0m
mの粒状物を得た。 (水性媒体の調製)精製水にエタノール、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール1500、グリセリン、メ
チルセルロース、香料およびソルビン酸を溶解し、水性
媒体を得た。 (化粧水の調製)得られた水性媒体に先に得られた粒状
物を添加し、穏やかに攪拌して、粒状物が均一に分散し
た、下記に示す組成を持つ化粧水を得た。
ラン1g、ホホバ油2g、オリーブ油25g、イソプロ
ピルパルミチン酸エステル(IPP)2.9g、ヒノキ
チオール0.1g、ソルビタントリオレイン酸エステル
(STO)1.0gおよびタルク8gの混合物を70℃
に加熱、融解した。融解混合後、30℃に調整した75
%エタノール水溶液中に滴下し、直径0.8〜1.0m
mの粒状物を得た。 (水性媒体の調製)精製水にエタノール、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール1500、グリセリン、メ
チルセルロース、香料およびソルビン酸を溶解し、水性
媒体を得た。 (化粧水の調製)得られた水性媒体に先に得られた粒状
物を添加し、穏やかに攪拌して、粒状物が均一に分散し
た、下記に示す組成を持つ化粧水を得た。
【0037】 化粧水の組成 キャンデリラワックス 1.0 部 スクワラン 0.1 部 ホホバ油 0.2 部 オリーブ油 2.5 部 ヒノキチオール 0.01部 IPP 0.29部 タルク 0.8 部 STO 0.1 部 エタノール 10.0 部 ソルビトール 4.0 部 ポリエチレングリコール1500 5.0 部 グリセリン 2.0 部 メチルセルロース 0.2 部 香料 適量 ソルビン酸 0.1 部 精製水 73.6 部 100.00部
【0038】保存安定性試験 得られた化粧水を室内で6カ月間静置保存し、化粧水の
外観の変化を観察した。結果を表3に示す。
外観の変化を観察した。結果を表3に示す。
【0039】比較例3 実施例4の化粧水と同じ構成成分で同じ組成比を持つ化
粧水を、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、キャ
ンデリラワックス、スクワラン、ホホバ油、オリーブ
油、IPP、ヒノキチオールおよびSTOの混合物を7
0℃に加熱混合し、これをタルク、エタノール、ソルビ
トール、ポリエチレングリコール1500、グリセリ
ン、メチルセルロース、香料、ソルビン酸および精製水
の混合物に添加、攪拌して、化粧水を得た。実施例4と
同様にして保存安定性を試験した。結果を表3に示す。
粧水を、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、キャ
ンデリラワックス、スクワラン、ホホバ油、オリーブ
油、IPP、ヒノキチオールおよびSTOの混合物を7
0℃に加熱混合し、これをタルク、エタノール、ソルビ
トール、ポリエチレングリコール1500、グリセリ
ン、メチルセルロース、香料、ソルビン酸および精製水
の混合物に添加、攪拌して、化粧水を得た。実施例4と
同様にして保存安定性を試験した。結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3から明らかなように、比較例3の化粧
水は水相と油相との二相に分離し、さらにタルクが底部
に沈殿したが、実施例4の化粧水は、そのような外観の
変化は認められず、安定性に優れるものであることがわ
かる。
水は水相と油相との二相に分離し、さらにタルクが底部
に沈殿したが、実施例4の化粧水は、そのような外観の
変化は認められず、安定性に優れるものであることがわ
かる。
【0042】実施例5 (粒状物の調製)ミツロウ7gをオリーブ油10g、ホ
ホバ油20g、IPP10g、コレステロール0.5g
および大豆レシチン2.0gの混合物に加熱溶解し、こ
れにオウゴンエキス0.2g、プラセンタエキス0.2
g、DNA0.1gおよび65℃に加熱した水20gを
添加し、ホモジナイザーを用い、乳化した。乳化物を3
0℃に調整した70%イソプロパノール水溶液中に落下
し、直径0.4〜1.5mmの粒状物を得た。 (美容液の調製)得られた粒状物10gを、金箔0.5
mgを分散させた0.2%カルボキシビニルポリマー水
溶液90gに分散させ、透明で外観の美しい美容液を得
た。
ホバ油20g、IPP10g、コレステロール0.5g
および大豆レシチン2.0gの混合物に加熱溶解し、こ
れにオウゴンエキス0.2g、プラセンタエキス0.2
g、DNA0.1gおよび65℃に加熱した水20gを
添加し、ホモジナイザーを用い、乳化した。乳化物を3
0℃に調整した70%イソプロパノール水溶液中に落下
し、直径0.4〜1.5mmの粒状物を得た。 (美容液の調製)得られた粒状物10gを、金箔0.5
mgを分散させた0.2%カルボキシビニルポリマー水
溶液90gに分散させ、透明で外観の美しい美容液を得
た。
【0043】保存安定性試験 美容液10mlをプラスチック製滅菌済シャーレに移
し、37℃で6カ月間静置保存し、外観を観察した。結
果を表4に示す。
し、37℃で6カ月間静置保存し、外観を観察した。結
果を表4に示す。
【0044】比較例4 実施例5の美容液と同じ構成成分で同じ組成比を持つ美
容液を、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、ミツ
ロウ、オリーブ油、ホホバ油、IIP、コレステロー
ル、大豆レシチンの混合物をオウゴンエキス、プラセン
タエキス、DNA、カルボキシビニルポリマーおよび水
から構成される水溶性成分中に乳化させ、更に金箔を分
散させて美容液を得た。実施例5と同様にして保存安定
性を試験した。結果を表4に示す。
容液を、粒状物を形成せずに製造した。すなわち、ミツ
ロウ、オリーブ油、ホホバ油、IIP、コレステロー
ル、大豆レシチンの混合物をオウゴンエキス、プラセン
タエキス、DNA、カルボキシビニルポリマーおよび水
から構成される水溶性成分中に乳化させ、更に金箔を分
散させて美容液を得た。実施例5と同様にして保存安定
性を試験した。結果を表4に示す。
【0045】
【表4】
【0046】表4から明らかなように、比較例4の美容
液は、表面に顕著なカビの発生が認められた。一方、実
施例5の美容液は、カビの発生も認められず、微生物の
汚染に対しても安定であることがわかる。
液は、表面に顕著なカビの発生が認められた。一方、実
施例5の美容液は、カビの発生も認められず、微生物の
汚染に対しても安定であることがわかる。
【0047】実施例6 70℃に加熱したコレステロール液晶1gを0.01%
アテロコラーゲン、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム、
0.1%DNA、0.2%カルボキシビニルポリマーを
含有する水溶液100g中に滴下、分散させて保湿性の
ある美容液を得た。
アテロコラーゲン、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム、
0.1%DNA、0.2%カルボキシビニルポリマーを
含有する水溶液100g中に滴下、分散させて保湿性の
ある美容液を得た。
【0048】
【発明の効果】本発明の化粧品は、物理的、化学的、微
生物学的な安定性に優れた化粧品であるばかりでなく、
美観にも優れ、さらに製造にあったては、高度な技術が
要求されることもない。
生物学的な安定性に優れた化粧品であるばかりでなく、
美観にも優れ、さらに製造にあったては、高度な技術が
要求されることもない。
Claims (11)
- 【請求項1】 油状物質を含む直径0.2〜10mmの
粒状物を水性媒体に分散させてなる皮膚用化粧品。 - 【請求項2】 水性媒体が水、または水と水溶性物質お
よび/または油性成分、必要に応じて界面活性剤とを含
む混合物である請求項1記載の皮膚用化粧品。 - 【請求項3】 水性媒体が水と油性成分とを含む乳化物
である請求項1記載の皮膚用化粧品。 - 【請求項4】 水性媒体の乳化物を構成する油性成分
が、油脂類、ワックス類、脂肪酸類および炭化水素類か
ら選ばれる少なくとも1種である請求項3記載の皮膚用
化粧品。 - 【請求項5】 クリームである請求項1〜4のいずれか
記載の皮膚用化粧品。 - 【請求項6】 乳液である請求項1〜4のいずれか記載
の皮膚用化粧品。 - 【請求項7】 化粧水である請求項1〜4のいずれか記
載の皮膚用化粧品。 - 【請求項8】 美容液である請求項1〜4のいずれか記
載の皮膚用化粧品。 - 【請求項9】 油状物質を含む直径0.2〜10mmの
粒状物を形成し、これを水性媒体に混合させることを特
徴とする皮膚用化粧品の製造法。 - 【請求項10】 水性媒体が水と油性成分とを含む乳化
物である請求項9記載の皮膚用化粧品の製造法。 - 【請求項11】 化粧品がクリーム、乳液、化粧水ある
いは美容液である請求項9あるいは10記載の皮膚用化
粧品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6237990A JPH0899853A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 皮膚用化粧品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6237990A JPH0899853A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 皮膚用化粧品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899853A true JPH0899853A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17023488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6237990A Pending JPH0899853A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 皮膚用化粧品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0899853A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163721A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-06-19 | L'oreal Sa | 親水性有効成分を含有する組成物及びその化粧品における使用 |
JP2001163765A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-06-19 | L'oreal Sa | 水性相中に有効成分を含有する組成物及びその化粧品における使用 |
US6344187B1 (en) | 1995-01-05 | 2002-02-05 | L'oreal | Cosmetic composition in the form of a soft paste and process for preparation of same |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP6237990A patent/JPH0899853A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6344187B1 (en) | 1995-01-05 | 2002-02-05 | L'oreal | Cosmetic composition in the form of a soft paste and process for preparation of same |
JP2001163721A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-06-19 | L'oreal Sa | 親水性有効成分を含有する組成物及びその化粧品における使用 |
JP2001163765A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-06-19 | L'oreal Sa | 水性相中に有効成分を含有する組成物及びその化粧品における使用 |
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