JPH0854651A - 磁気表示板の製造方法 - Google Patents
磁気表示板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0854651A JPH0854651A JP6210727A JP21072794A JPH0854651A JP H0854651 A JPH0854651 A JP H0854651A JP 6210727 A JP6210727 A JP 6210727A JP 21072794 A JP21072794 A JP 21072794A JP H0854651 A JPH0854651 A JP H0854651A
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- JP
- Japan
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- magnetic display
- magnetic
- display plate
- microcapsules
- gelatin
- Prior art date
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- Pending
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- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1100ガウス以下の磁気力を使用しても記
録速度乃至消去速度が早く、しかも鮮明な文字や画像が
得られる 【構成】 本発明の磁気表示板の製造方法は、ゼラチン
水溶液に磁性粉、非磁性粉及び分散媒を添加し、該混合
溶液にアラビアゴム水溶液を加えた後、pHを下げて酸
性とし、更にゼラチン/アラビアゴムの重合体膜を生成
させた後、該重合体膜を硬化してゼラチン被膜製マイク
ロカプセルを形成し、ついで得られた磁気表示用ゼラチ
ン被膜製マイクロカプセルの大きさの上限を揃え、かつ
水分を除去し、該マイクロカプセルを水性透明接着剤に
分散し、透明基板に塗布、乾燥後、得られた分散物被覆
層の表面に圧力緩衝シートを設けることからなる。分散
媒が高沸点アルコール系化合物と低沸点溶剤との混合物
であることが好ましい。また磁性粉及び非磁性粉は親和
処理されていることが好ましい。
録速度乃至消去速度が早く、しかも鮮明な文字や画像が
得られる 【構成】 本発明の磁気表示板の製造方法は、ゼラチン
水溶液に磁性粉、非磁性粉及び分散媒を添加し、該混合
溶液にアラビアゴム水溶液を加えた後、pHを下げて酸
性とし、更にゼラチン/アラビアゴムの重合体膜を生成
させた後、該重合体膜を硬化してゼラチン被膜製マイク
ロカプセルを形成し、ついで得られた磁気表示用ゼラチ
ン被膜製マイクロカプセルの大きさの上限を揃え、かつ
水分を除去し、該マイクロカプセルを水性透明接着剤に
分散し、透明基板に塗布、乾燥後、得られた分散物被覆
層の表面に圧力緩衝シートを設けることからなる。分散
媒が高沸点アルコール系化合物と低沸点溶剤との混合物
であることが好ましい。また磁性粉及び非磁性粉は親和
処理されていることが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気表示板の製造方法
に関し、更に詳しくは磁石の動作に従ってマイクロカプ
セル内の磁性粉が迅速に移動し得ると共に鮮明な文字又
は画質の得られる磁気表示板の製造方法に関する。
に関し、更に詳しくは磁石の動作に従ってマイクロカプ
セル内の磁性粉が迅速に移動し得ると共に鮮明な文字又
は画質の得られる磁気表示板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気表示方法には、各種の方式の
ものが知られており、例えば特公昭51−10959号
公報には、2枚の基板間を小室に区切り、これらの小室
に球状の磁性粉と酸化チタン粒子を分散した液体を封入
し、磁界を作用させて磁性粉を表面に泳動させることに
より表示を行う磁気表示方法が記載されており(以下、
泳動方式という。)、またこのような磁性粉や酸化チタ
ン粒子を分散するための分散媒を改良したものに特公昭
57−27463号、特公昭59−31710号、特公
昭59−47676号、特公昭62−53359号等の
各公報が知られている。これらの中で現在実用化されて
いるものに支持基板上にハニカム状の4mm3 の小室を
設け、そのハニカム状の小室の中に白色顔料と磁性粉を
分散した液体を注入し、その上に透明シートを接着して
密閉してなる磁気ディスプレーシステムがある。これは
磁気ディスプレーシステム板の裏面の一端より他端に棒
状の永久磁石面全面に亘って移動することによってハニ
カム状の小室の中の磁性粉をディスプレー板の裏面に沈
めて、表面には白色顔料の白色を示すようにして、白色
にしたディスプレーの表面にペン状永久磁石の先端部を
接触させて、接触部分の磁性粉を表面に移動して像を形
成するシステムである。
ものが知られており、例えば特公昭51−10959号
公報には、2枚の基板間を小室に区切り、これらの小室
に球状の磁性粉と酸化チタン粒子を分散した液体を封入
し、磁界を作用させて磁性粉を表面に泳動させることに
より表示を行う磁気表示方法が記載されており(以下、
泳動方式という。)、またこのような磁性粉や酸化チタ
ン粒子を分散するための分散媒を改良したものに特公昭
57−27463号、特公昭59−31710号、特公
昭59−47676号、特公昭62−53359号等の
各公報が知られている。これらの中で現在実用化されて
いるものに支持基板上にハニカム状の4mm3 の小室を
設け、そのハニカム状の小室の中に白色顔料と磁性粉を
分散した液体を注入し、その上に透明シートを接着して
密閉してなる磁気ディスプレーシステムがある。これは
磁気ディスプレーシステム板の裏面の一端より他端に棒
状の永久磁石面全面に亘って移動することによってハニ
カム状の小室の中の磁性粉をディスプレー板の裏面に沈
めて、表面には白色顔料の白色を示すようにして、白色
にしたディスプレーの表面にペン状永久磁石の先端部を
接触させて、接触部分の磁性粉を表面に移動して像を形
成するシステムである。
【0003】一方、特公昭54−29895号公報に
は、基材上に、磁場に感応しかつ液体中に浮遊する感応
薄片を有するマイクロカプセルを塗布した磁気記録媒体
が記載されており、この磁気記録媒体は、磁場を加えて
マイクロカプセル中の感応薄片を垂直でかつその面が一
定方向となるように配向した後、その一部に磁場を加え
て前記感応薄片を長手方向に回動し記録媒体面と平行に
なるように配向して記録を作製する方法が記載されてい
る(以下、偏向方式という。)。このような磁性粉が薄
片からなる磁気表示方法には、この他特開昭63−15
3197号、特開昭64−19384号、特開平1−1
45637号等の各公報が知られている。更に前記泳動
方式と偏向方式の両方式の技術を開示しているものに、
特開昭55−29880号公報がある。このうち、球状
体の磁性粉を使用した表示システムには、マイクロカプ
セルの大きさを特定し、大きさの異なるマイクロカプセ
ルを2種以上混合したことにより画質を良好なものとし
たものとして、特開平4−233581号公報が開示さ
れている。
は、基材上に、磁場に感応しかつ液体中に浮遊する感応
薄片を有するマイクロカプセルを塗布した磁気記録媒体
が記載されており、この磁気記録媒体は、磁場を加えて
マイクロカプセル中の感応薄片を垂直でかつその面が一
定方向となるように配向した後、その一部に磁場を加え
て前記感応薄片を長手方向に回動し記録媒体面と平行に
なるように配向して記録を作製する方法が記載されてい
る(以下、偏向方式という。)。このような磁性粉が薄
片からなる磁気表示方法には、この他特開昭63−15
3197号、特開昭64−19384号、特開平1−1
45637号等の各公報が知られている。更に前記泳動
方式と偏向方式の両方式の技術を開示しているものに、
特開昭55−29880号公報がある。このうち、球状
体の磁性粉を使用した表示システムには、マイクロカプ
セルの大きさを特定し、大きさの異なるマイクロカプセ
ルを2種以上混合したことにより画質を良好なものとし
たものとして、特開平4−233581号公報が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の公知の磁気表示
方法のうち、特に特開平4−233581号公報に開示
されている如き球状磁性粉を含有したマイクロカプセル
を使用した磁気表示方法は、良質な文字又は画像を得る
ことができる点で優れているが、磁気力の弱い磁石を使
用した場合には、画質が不鮮明となるばかりでなく記録
速度乃至消去速度が遅いという問題があり、したがって
業務用には今一つ使用することができなかった。そこ
で、本発明者等は、この点について種々検討乃至研究を
重ねた結果、特定の磁気表示用マイクロカプセルを使用
し、かつ該粒子のうち平均粒径より大きい粒子を除去し
て磁気表示板を製造したところ、弱い磁気力下で記録速
度が早く、しかも鮮明な文字や画像を記録することがで
きることを見出し、ここに本発明をなすに至った。した
がって、本発明の目的は、1100ガウス以下の磁気力
を使用しても記録速度乃至消去速度が早く、しかも鮮明
な文字や画像が得られる磁気表示板の製造方法を提供す
ることにある。
方法のうち、特に特開平4−233581号公報に開示
されている如き球状磁性粉を含有したマイクロカプセル
を使用した磁気表示方法は、良質な文字又は画像を得る
ことができる点で優れているが、磁気力の弱い磁石を使
用した場合には、画質が不鮮明となるばかりでなく記録
速度乃至消去速度が遅いという問題があり、したがって
業務用には今一つ使用することができなかった。そこ
で、本発明者等は、この点について種々検討乃至研究を
重ねた結果、特定の磁気表示用マイクロカプセルを使用
し、かつ該粒子のうち平均粒径より大きい粒子を除去し
て磁気表示板を製造したところ、弱い磁気力下で記録速
度が早く、しかも鮮明な文字や画像を記録することがで
きることを見出し、ここに本発明をなすに至った。した
がって、本発明の目的は、1100ガウス以下の磁気力
を使用しても記録速度乃至消去速度が早く、しかも鮮明
な文字や画像が得られる磁気表示板の製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、以
下の各発明によってそれぞれ達成される。 (1)(イ)〜(ハ)の工程で磁気表示用ゼラチン被膜
製マイクロカプセルを製造し、ついで(a)〜(d)の
工程を行うことを特徴とする磁気表示板の製造方法。 (イ)20℃〜60℃のゼラチン水溶液に磁性粉、非磁
性粉及び分散媒を添加して攪拌する工程 (ロ)得られた混合溶液にアラビアゴム水溶液を加えた
後、pHを下げて酸性とし、更に温度を20℃以下に下
げてゼラチン/アラビアゴムの重合体膜を生成させる工
程 (ハ)該重合体膜を硬化してゼラチン被膜製マイクロカ
プセルを形成する工程 (a)前記で得られた磁気表示用ゼラチン被膜製マイク
ロカプセルの平均粒径を越える大きさのものを除去する
ことにより上限を揃え、かつ水分を除去する工程 (b)得られたマイクロカプセルを水性透明接着剤に分
散してマイクロカプセル分散物を製造する工程 (c)該分散物を透明基板に塗布する工程 (d)得られた基板を乾燥してマイクロカプセル分散物
被覆層を形成する工程 (e)得られた分散物被覆層の表面に圧力緩衝シートを
設ける工程 (2)分散媒が低沸点溶剤であることを特徴とする前記
第1項記載の磁気表示板の製造方法。 (3)分散媒中に175℃以上の高沸点溶剤を含有する
ことを特徴とする前記第1項又は第2項のいずれかに記
載の磁気表示板の製造方法。 (4)分散媒中に分散剤を含有することを特徴とする前
記第1項乃至第3項のいずれかに記載の磁気表示板の製
造方法。 (5)分散媒中に沈澱防止剤を含有することを特徴とす
る前記第1項乃至第4項のいずれかに記載の磁気表示板
の製造方法。 (6)分散媒が高沸点アルコール系化合物と低沸点溶剤
との混合物であることを特徴とする前記第1項乃至第5
項のいずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 (7)磁性粉が親和処理されていることを特徴とする前
記第1項乃至第6項のいずれかに記載の磁気表示板の製
造方法。 (8)非磁性粉が親和処理されていることを特徴とする
前記第1項乃至第7項のいずれかに記載の磁気表示板の
製造方法。 (9)(ニ)の工程において、40%〜70%に濃縮す
ることを特徴とする前記第1項乃至第8項のいずれかに
記載の磁気表示板の製造方法。 (10)(b)の工程において、水性透明接着剤が水性
ウレタン樹脂、水性芳香族ポリエステル樹脂あるいは水
性分散型ウレタン樹脂のいずれかであることを特徴とす
る前記第1項乃至第9項のいずれかに記載の磁気表示板
の製造方法。 (11)(c)の工程において、基板がプラスチックフ
ィルム、グラスファイバー、ガラス、紙、その他の硬質
シート状或いは軟質可撓性フィルム状のものから選択さ
れたいずれかであることを特徴とする前記第1項乃至第
10項のいずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 (12)(e)の工程において、圧力緩衝シートが透明
プラスチックフィルム或いは軟質可撓性フィルムのいず
れかであることを特徴とする前記第1項乃至第11項の
いずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 (13)マイクロカプセル中、マイクロカプセル被膜、
透明基板、マイクロカプセル分散物被覆層又は圧力緩衝
シートの少なくともいづれかに水性顔料を有することを
特徴とする前記第1項乃至第12項のいずれかに記載の
磁気表示板の製造方法。
下の各発明によってそれぞれ達成される。 (1)(イ)〜(ハ)の工程で磁気表示用ゼラチン被膜
製マイクロカプセルを製造し、ついで(a)〜(d)の
工程を行うことを特徴とする磁気表示板の製造方法。 (イ)20℃〜60℃のゼラチン水溶液に磁性粉、非磁
性粉及び分散媒を添加して攪拌する工程 (ロ)得られた混合溶液にアラビアゴム水溶液を加えた
後、pHを下げて酸性とし、更に温度を20℃以下に下
げてゼラチン/アラビアゴムの重合体膜を生成させる工
程 (ハ)該重合体膜を硬化してゼラチン被膜製マイクロカ
プセルを形成する工程 (a)前記で得られた磁気表示用ゼラチン被膜製マイク
ロカプセルの平均粒径を越える大きさのものを除去する
ことにより上限を揃え、かつ水分を除去する工程 (b)得られたマイクロカプセルを水性透明接着剤に分
散してマイクロカプセル分散物を製造する工程 (c)該分散物を透明基板に塗布する工程 (d)得られた基板を乾燥してマイクロカプセル分散物
被覆層を形成する工程 (e)得られた分散物被覆層の表面に圧力緩衝シートを
設ける工程 (2)分散媒が低沸点溶剤であることを特徴とする前記
第1項記載の磁気表示板の製造方法。 (3)分散媒中に175℃以上の高沸点溶剤を含有する
ことを特徴とする前記第1項又は第2項のいずれかに記
載の磁気表示板の製造方法。 (4)分散媒中に分散剤を含有することを特徴とする前
記第1項乃至第3項のいずれかに記載の磁気表示板の製
造方法。 (5)分散媒中に沈澱防止剤を含有することを特徴とす
る前記第1項乃至第4項のいずれかに記載の磁気表示板
の製造方法。 (6)分散媒が高沸点アルコール系化合物と低沸点溶剤
との混合物であることを特徴とする前記第1項乃至第5
項のいずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 (7)磁性粉が親和処理されていることを特徴とする前
記第1項乃至第6項のいずれかに記載の磁気表示板の製
造方法。 (8)非磁性粉が親和処理されていることを特徴とする
前記第1項乃至第7項のいずれかに記載の磁気表示板の
製造方法。 (9)(ニ)の工程において、40%〜70%に濃縮す
ることを特徴とする前記第1項乃至第8項のいずれかに
記載の磁気表示板の製造方法。 (10)(b)の工程において、水性透明接着剤が水性
ウレタン樹脂、水性芳香族ポリエステル樹脂あるいは水
性分散型ウレタン樹脂のいずれかであることを特徴とす
る前記第1項乃至第9項のいずれかに記載の磁気表示板
の製造方法。 (11)(c)の工程において、基板がプラスチックフ
ィルム、グラスファイバー、ガラス、紙、その他の硬質
シート状或いは軟質可撓性フィルム状のものから選択さ
れたいずれかであることを特徴とする前記第1項乃至第
10項のいずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 (12)(e)の工程において、圧力緩衝シートが透明
プラスチックフィルム或いは軟質可撓性フィルムのいず
れかであることを特徴とする前記第1項乃至第11項の
いずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 (13)マイクロカプセル中、マイクロカプセル被膜、
透明基板、マイクロカプセル分散物被覆層又は圧力緩衝
シートの少なくともいづれかに水性顔料を有することを
特徴とする前記第1項乃至第12項のいずれかに記載の
磁気表示板の製造方法。
【0006】以下、本発明を更に詳細に説明すると、本
発明の磁気表示板の製造方法に用いられるゼラチン被膜
製マイクロカプセルは、該マイクロカプセル内の分散媒
が少なくとも低沸点溶剤からなり、該マイクロカプセル
の平均粒径は200μm〜800μmであることを特徴
とするもので、特に400μm±xμm〜800μm±
xμm(x=10〜20)であることにより磁気力の弱
い磁石を使用しても表示速度乃至消去速度が早く、しか
も鮮明な文字又は画像を記録し得るという優れた効果を
奏するものである。また前記の低沸点溶剤に175℃以
上の高沸点溶剤を混合することにより低沸点溶剤の発散
を防止することができる。また前記の分散媒には分散剤
を添加して分散することにより磁性粉や非磁性粉が十分
均一に分散され、しかも長期間安定した状態を保持する
ことができる。更に前記の分散媒に沈澱防止剤を添加す
ることにより磁気表示に際し、磁性粉をその状態に長期
間保持することができるので、形成された文字や画像を
長期間安定して保持することができる。さらにまた磁性
粉や非磁性粉を親油処理することにより、弱い磁気力下
でこれらの移動を容易にすることができる。一方、封入
物質混合溶液にアラビアゴム水溶液を加えた後、pHを
下げて酸性とし、更に温度を20℃以下に下げてゼラチ
ン/アラビアゴムの重合体膜を生成させることにより良
好なマイクロカプセルが形成される。
発明の磁気表示板の製造方法に用いられるゼラチン被膜
製マイクロカプセルは、該マイクロカプセル内の分散媒
が少なくとも低沸点溶剤からなり、該マイクロカプセル
の平均粒径は200μm〜800μmであることを特徴
とするもので、特に400μm±xμm〜800μm±
xμm(x=10〜20)であることにより磁気力の弱
い磁石を使用しても表示速度乃至消去速度が早く、しか
も鮮明な文字又は画像を記録し得るという優れた効果を
奏するものである。また前記の低沸点溶剤に175℃以
上の高沸点溶剤を混合することにより低沸点溶剤の発散
を防止することができる。また前記の分散媒には分散剤
を添加して分散することにより磁性粉や非磁性粉が十分
均一に分散され、しかも長期間安定した状態を保持する
ことができる。更に前記の分散媒に沈澱防止剤を添加す
ることにより磁気表示に際し、磁性粉をその状態に長期
間保持することができるので、形成された文字や画像を
長期間安定して保持することができる。さらにまた磁性
粉や非磁性粉を親油処理することにより、弱い磁気力下
でこれらの移動を容易にすることができる。一方、封入
物質混合溶液にアラビアゴム水溶液を加えた後、pHを
下げて酸性とし、更に温度を20℃以下に下げてゼラチ
ン/アラビアゴムの重合体膜を生成させることにより良
好なマイクロカプセルが形成される。
【0007】更に得られたマイクロカプセル生成液から
水分を除去して濃縮したマイクロカプセルスラリーを含
む液状体を形成するが、濃縮率を40%〜70%にする
ことにより高濃度のマイクロカプセルを含む溶液を得る
ことができる。更にこのマイクロカプセル濃縮液に水性
透明接着剤に分散しインク状物を形成して透明基板に被
覆する。またマイクロカプセル分散物層又は圧力緩衝シ
ートのいづれかに水性顔料等の着色剤を有することによ
り着色することができる。必要に応じてこの着色剤はマ
イクロカプセル中や該マイクロカプセル被膜中に添加さ
れてもよい。本発明においては、マイクロカプセルの粒
径がその平均粒径より大きい粒子が除去されているの
で、基板に被覆する際に生ずる大きい粒子の破壊による
不鮮明さがなくなる。また前記で得られた磁気表示用ゼ
ラチン被膜製マイクロカプセルの平均粒径を越える大き
さのものを除去することにより上限を揃え、該上限を揃
えたマイクロカプセルを水性透明接着剤に分散する。好
ましくはマイクロカプセルの平均粒径は200μm±x
μm〜800μm±xμm(x=10〜20)である。
このようにして得られたマイクロカプセル分散物の粘度
は、基板に被覆するのに適した粘度で用いることが好ま
しく、該粘度としては、四季の気温や種々の被覆条件に
より異なるが、15,000cP〜35,000cPに
調整した後、該粘度調整分散物を基板に塗布した後、乾
燥してマイクロカプセル分散物層を形成することによ
り、いっそう鮮明な文字又は画像を記録することができ
る。
水分を除去して濃縮したマイクロカプセルスラリーを含
む液状体を形成するが、濃縮率を40%〜70%にする
ことにより高濃度のマイクロカプセルを含む溶液を得る
ことができる。更にこのマイクロカプセル濃縮液に水性
透明接着剤に分散しインク状物を形成して透明基板に被
覆する。またマイクロカプセル分散物層又は圧力緩衝シ
ートのいづれかに水性顔料等の着色剤を有することによ
り着色することができる。必要に応じてこの着色剤はマ
イクロカプセル中や該マイクロカプセル被膜中に添加さ
れてもよい。本発明においては、マイクロカプセルの粒
径がその平均粒径より大きい粒子が除去されているの
で、基板に被覆する際に生ずる大きい粒子の破壊による
不鮮明さがなくなる。また前記で得られた磁気表示用ゼ
ラチン被膜製マイクロカプセルの平均粒径を越える大き
さのものを除去することにより上限を揃え、該上限を揃
えたマイクロカプセルを水性透明接着剤に分散する。好
ましくはマイクロカプセルの平均粒径は200μm±x
μm〜800μm±xμm(x=10〜20)である。
このようにして得られたマイクロカプセル分散物の粘度
は、基板に被覆するのに適した粘度で用いることが好ま
しく、該粘度としては、四季の気温や種々の被覆条件に
より異なるが、15,000cP〜35,000cPに
調整した後、該粘度調整分散物を基板に塗布した後、乾
燥してマイクロカプセル分散物層を形成することによ
り、いっそう鮮明な文字又は画像を記録することができ
る。
【0008】本発明の磁気表示板の製造に使用されるゼ
ラチン被膜製マイクロカプセルには、低沸点溶剤が含有
されており、この低沸点溶剤としては、トルエン、o−
キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼ
ン、クメン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン、ジブチルエーテル、1−ペンタノール、2−ペン
タノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、メチルイソ
ブチルケトン、4−ヘプタノン、酢酸ブチル、酢酸イソ
ブチル、酢酸イソペンチル等が挙げられる。これらのう
ちで更に好ましいものは、トルエン、o−キシレン、m
−キシレン、p−キシレン、メチルシクロヘキサン、エ
チルシクロヘキサン、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢
酸イソペンチルである。これらは単独でもまた2種以上
を混合してもよい。
ラチン被膜製マイクロカプセルには、低沸点溶剤が含有
されており、この低沸点溶剤としては、トルエン、o−
キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼ
ン、クメン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン、ジブチルエーテル、1−ペンタノール、2−ペン
タノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、メチルイソ
ブチルケトン、4−ヘプタノン、酢酸ブチル、酢酸イソ
ブチル、酢酸イソペンチル等が挙げられる。これらのう
ちで更に好ましいものは、トルエン、o−キシレン、m
−キシレン、p−キシレン、メチルシクロヘキサン、エ
チルシクロヘキサン、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢
酸イソペンチルである。これらは単独でもまた2種以上
を混合してもよい。
【0009】本発明に用いられる175℃以上の高沸点
溶剤としては、1−オクタノール、2−オクタノール、
2−エチル−1−ヘキサノール、1−ノナノール、3,
5,5,−トリメチル−1−ヘキサノール、ベンジルア
ルコール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタン
ジオール等が挙げられる。好ましくは1−オクタノー
ル、2−エチル−1−ヘキサノール、3,5,5,−ト
リメチル−1−ヘキサノール、ベンジルアルコールであ
る。本発明において、分散媒として、低沸点溶剤と17
5℃以上の高沸点溶剤とを混合して使用する時は、その
組み合わせとしては、トルエンと1−オクタノール、ト
ルエンと2−エチル−1−ヘキサノール、トルエンと
3,5,5,−トリメチル−1−ヘキサノール、トルエ
ンとベンジルアルコール、キシレン(o−キシレン、m
−キシレン、p−キシレン)と1−オクタノール、キシ
レンと2−エチル−1−ヘキサノール、キシレンと3,
5,5,−トリメチル−1−ヘキサノール、キシレンと
ベンジルアルコールが好ましい。
溶剤としては、1−オクタノール、2−オクタノール、
2−エチル−1−ヘキサノール、1−ノナノール、3,
5,5,−トリメチル−1−ヘキサノール、ベンジルア
ルコール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタン
ジオール等が挙げられる。好ましくは1−オクタノー
ル、2−エチル−1−ヘキサノール、3,5,5,−ト
リメチル−1−ヘキサノール、ベンジルアルコールであ
る。本発明において、分散媒として、低沸点溶剤と17
5℃以上の高沸点溶剤とを混合して使用する時は、その
組み合わせとしては、トルエンと1−オクタノール、ト
ルエンと2−エチル−1−ヘキサノール、トルエンと
3,5,5,−トリメチル−1−ヘキサノール、トルエ
ンとベンジルアルコール、キシレン(o−キシレン、m
−キシレン、p−キシレン)と1−オクタノール、キシ
レンと2−エチル−1−ヘキサノール、キシレンと3,
5,5,−トリメチル−1−ヘキサノール、キシレンと
ベンジルアルコールが好ましい。
【0010】また磁性粉等を分散するための分散剤とし
ては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、
アニオン系脂肪族エステル混合物、ポリカルボン酸アミ
ン塩が挙げられる。分散剤の添加量は、通常分散剤の添
加量として用いられる量でよく、その添加量は、0.5
重量%〜10重量%であり、好ましくは1.0重量%〜
3.0重量%である。分散剤の添加量が0.5重量%未
満では、十分な分散効果が得られず、また10重量%を
越えると分散媒の粘度が高くなり分散媒の特性が損なわ
れるので好ましくない。本発明において、高沸点溶剤の
沸点が175℃より低い場合には、磁性粉の泳動に好ま
しからぬ影響を与える。その理由は低沸点溶剤の沸点に
近づき過ぎ、分散媒の粘度や揮発性を適度に押さえるこ
とができないためと考えられる。
ては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、
アニオン系脂肪族エステル混合物、ポリカルボン酸アミ
ン塩が挙げられる。分散剤の添加量は、通常分散剤の添
加量として用いられる量でよく、その添加量は、0.5
重量%〜10重量%であり、好ましくは1.0重量%〜
3.0重量%である。分散剤の添加量が0.5重量%未
満では、十分な分散効果が得られず、また10重量%を
越えると分散媒の粘度が高くなり分散媒の特性が損なわ
れるので好ましくない。本発明において、高沸点溶剤の
沸点が175℃より低い場合には、磁性粉の泳動に好ま
しからぬ影響を与える。その理由は低沸点溶剤の沸点に
近づき過ぎ、分散媒の粘度や揮発性を適度に押さえるこ
とができないためと考えられる。
【0011】本発明において、分散媒として、低沸点溶
剤と175℃以上の高沸点溶剤との混合溶剤を用いる場
合には、低沸点溶剤に対して該高沸点溶剤を20重量%
〜250重量%の割合で混合するのがよく、更に好まし
くは50重量%〜150重量%がよい。低沸点溶剤に対
する高沸点溶剤の添加割合が20重量%未満では、低沸
点溶剤の発散を防止することができず、また250重量
%を越えると、磁性粉の動きが悪くなる。更に沈澱防止
剤としては、無水珪酸、含水珪酸、珪酸塩(珪酸ナトリ
ウム、珪酸カリウム、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウ
ム等)、微粉アルミナ、シリカ粉、けいそう土、カリオ
ン、ハードクレー、ソフトクレー、ベントナイト、極微
細炭酸カルシウム、極微細活性化炭酸カルシウム、重炭
酸カルシウム、含水塩基性炭酸マグネシウム、硫酸バリ
ウム、ベンチジンイエロー等が挙げられる。これらは単
独でもまた2種以上を混合してもよい。沈澱防止剤の分
散媒への添加量は、分散媒の種類によって異なるが、分
散媒に対して沈澱防止剤が0.2重量%〜10重量%で
あり、好ましくは2重量%〜6重量%である。沈澱防止
剤の添加量が0.2重量%未満では、沈澱防止効果がな
く、また10重量%を越えると磁性粉等の固形粒子の移
動に支障をきたすので好ましくない。
剤と175℃以上の高沸点溶剤との混合溶剤を用いる場
合には、低沸点溶剤に対して該高沸点溶剤を20重量%
〜250重量%の割合で混合するのがよく、更に好まし
くは50重量%〜150重量%がよい。低沸点溶剤に対
する高沸点溶剤の添加割合が20重量%未満では、低沸
点溶剤の発散を防止することができず、また250重量
%を越えると、磁性粉の動きが悪くなる。更に沈澱防止
剤としては、無水珪酸、含水珪酸、珪酸塩(珪酸ナトリ
ウム、珪酸カリウム、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウ
ム等)、微粉アルミナ、シリカ粉、けいそう土、カリオ
ン、ハードクレー、ソフトクレー、ベントナイト、極微
細炭酸カルシウム、極微細活性化炭酸カルシウム、重炭
酸カルシウム、含水塩基性炭酸マグネシウム、硫酸バリ
ウム、ベンチジンイエロー等が挙げられる。これらは単
独でもまた2種以上を混合してもよい。沈澱防止剤の分
散媒への添加量は、分散媒の種類によって異なるが、分
散媒に対して沈澱防止剤が0.2重量%〜10重量%で
あり、好ましくは2重量%〜6重量%である。沈澱防止
剤の添加量が0.2重量%未満では、沈澱防止効果がな
く、また10重量%を越えると磁性粉等の固形粒子の移
動に支障をきたすので好ましくない。
【0012】本発明に用いられる磁性粉としては、この
技術分野において通常用いられるものでよく、例えば黒
色酸化鉄、二酸化マンガン含有酸化鉄、二酸化クロム、
フェライト、鉄又はニッケルの微粒子、鉄−ニッケル合
金等が挙げられ、これらを1種又は2種以上混合して用
いてもよい。これらの磁性粉は通常他の成分との混合を
容易にするためにシリコーンイオル等による親和処理が
施されて市販されている。例えばトダカラーKN−32
0(戸田工業(株)製のマグネタイト、タロックスBL
−220(チタン工業(株)製、合成酸化鉄等が挙げら
れる。この磁性粉の粒径は、10μm以下が好ましく、
更に好ましくは0.1μm〜5μmであり、また更に好
ましくは0.1μm〜5μmであって、3μm〜5μm
の粒子を70%以上含有するものがよい。本発明におい
て磁性粉の粒径が、10μmを越えるとみじ文字等の鮮
明度が落ち、また表示乃至応答の速度が遅くなる等の問
題が発生し好ましくない。また0.1μm未満では磁性
粉粒子が凝縮してしまい十分な分散ができない。また本
発明に用いられる非磁性粉としては、二酸化チタン、ル
チル顔料等が挙げられる。この非磁性粉の粒径は、十分
な分散ができれば特に限定されないが、0.1μm〜1
μmが好ましい。あまり粒径が大きいと遮光性が減少す
るので好ましくない。本発明に用いられるマイクロカプ
セルの分散媒中や該カプセルのゼラチン被膜中に着色剤
を添加することもでき、これにより磁気表示板の背面又
は背景を各種の色に着色することができる。この着色剤
としては、通常染料、顔料が用いられるが、顔料として
は、好ましくは水溶性顔料が用いられる。メチレンブル
ー、コンゴーレッド、ベンゾイエローTZ等の染料、オ
イルブルー、オイルグリーン、オイルイエロー、ベンジ
ジンイエロー、ニューラクチシュ(大日精化工業(株)
製)等の顔料、好ましくはニューラクチシュ(大日精化
工業(株)製)等の水溶性顔料がよい。
技術分野において通常用いられるものでよく、例えば黒
色酸化鉄、二酸化マンガン含有酸化鉄、二酸化クロム、
フェライト、鉄又はニッケルの微粒子、鉄−ニッケル合
金等が挙げられ、これらを1種又は2種以上混合して用
いてもよい。これらの磁性粉は通常他の成分との混合を
容易にするためにシリコーンイオル等による親和処理が
施されて市販されている。例えばトダカラーKN−32
0(戸田工業(株)製のマグネタイト、タロックスBL
−220(チタン工業(株)製、合成酸化鉄等が挙げら
れる。この磁性粉の粒径は、10μm以下が好ましく、
更に好ましくは0.1μm〜5μmであり、また更に好
ましくは0.1μm〜5μmであって、3μm〜5μm
の粒子を70%以上含有するものがよい。本発明におい
て磁性粉の粒径が、10μmを越えるとみじ文字等の鮮
明度が落ち、また表示乃至応答の速度が遅くなる等の問
題が発生し好ましくない。また0.1μm未満では磁性
粉粒子が凝縮してしまい十分な分散ができない。また本
発明に用いられる非磁性粉としては、二酸化チタン、ル
チル顔料等が挙げられる。この非磁性粉の粒径は、十分
な分散ができれば特に限定されないが、0.1μm〜1
μmが好ましい。あまり粒径が大きいと遮光性が減少す
るので好ましくない。本発明に用いられるマイクロカプ
セルの分散媒中や該カプセルのゼラチン被膜中に着色剤
を添加することもでき、これにより磁気表示板の背面又
は背景を各種の色に着色することができる。この着色剤
としては、通常染料、顔料が用いられるが、顔料として
は、好ましくは水溶性顔料が用いられる。メチレンブル
ー、コンゴーレッド、ベンゾイエローTZ等の染料、オ
イルブルー、オイルグリーン、オイルイエロー、ベンジ
ジンイエロー、ニューラクチシュ(大日精化工業(株)
製)等の顔料、好ましくはニューラクチシュ(大日精化
工業(株)製)等の水溶性顔料がよい。
【0013】本発明においては、磁性粉又は非磁性粉が
親和処理されていることが好ましいが、この親油処理剤
には、好ましくはシリコーンオイルが用いられる。これ
により弱い磁気力下でこれらの移動を容易にすることが
できる。本発明の磁気表示用ゼラチン被膜製マイクロカ
プセルの平均粒径は200μm〜800μmであるが、
これは実際にはこの範囲より大きい粒子も含有されてい
るので、こような大きい粒子を含むマイクロカプセルを
基板に塗布した場合、塗布表面が平坦にならないか、又
は塗布方法によっては、この大きな粒子が破壊されて鮮
明さに悪影響を及ぼすので、このような大きい粒子を除
去することが好ましく、したがって平均粒径より大きい
マイクロカプセル粒子は、フィルターや網などで除去す
るか、あるいは被覆時にある間隙を通して大きい粒子の
み通過しなようにするなどの方法により大きい粒子を除
去することが好ましい。即ち上限の800μmより大き
い粒子を除去することが好ましいが、更に下限の200
μmより小さな粒子をも除去することにより、より鮮明
な文字や画像が得られる。したがって磁気表示用ゼラチ
ン被膜製マイクロカプセルの平均粒径は200μm±x
μm〜800μm±xμm(x=10〜20)の範囲に
することが好ましい。
親和処理されていることが好ましいが、この親油処理剤
には、好ましくはシリコーンオイルが用いられる。これ
により弱い磁気力下でこれらの移動を容易にすることが
できる。本発明の磁気表示用ゼラチン被膜製マイクロカ
プセルの平均粒径は200μm〜800μmであるが、
これは実際にはこの範囲より大きい粒子も含有されてい
るので、こような大きい粒子を含むマイクロカプセルを
基板に塗布した場合、塗布表面が平坦にならないか、又
は塗布方法によっては、この大きな粒子が破壊されて鮮
明さに悪影響を及ぼすので、このような大きい粒子を除
去することが好ましく、したがって平均粒径より大きい
マイクロカプセル粒子は、フィルターや網などで除去す
るか、あるいは被覆時にある間隙を通して大きい粒子の
み通過しなようにするなどの方法により大きい粒子を除
去することが好ましい。即ち上限の800μmより大き
い粒子を除去することが好ましいが、更に下限の200
μmより小さな粒子をも除去することにより、より鮮明
な文字や画像が得られる。したがって磁気表示用ゼラチ
ン被膜製マイクロカプセルの平均粒径は200μm±x
μm〜800μm±xμm(x=10〜20)の範囲に
することが好ましい。
【0014】本発明の磁気表示板は、以下の製造方法に
よって得られる。即ち、(イ)〜(ハ)の工程で磁気表
示用ゼラチン被膜製マイクロカプセルを製造し、ついで
(a)〜(d)の工程を行うことを特徴とする磁気表示
板の製造方法。 (イ)20℃〜60℃のゼラチン水溶液に磁性粉、非磁
性粉及び分散媒を添加して攪拌する工程、これによりコ
アセルベーションの製法として最も好ましいものが得ら
れる。このゼラチン水溶液に磁性粉、非磁性粉及び分散
媒を添加する順序は、任意であり、磁性粉、非磁性粉、
分散媒の順でも、非磁性粉、磁性粉、分散媒の順でも更
には、分散媒、磁性粉、非磁性粉又は分散媒、非磁性
粉、磁性粉の順でもよい。しかし好ましくは分散媒中に
磁性粉と非磁性粉とを混合した後、ゼラチン水溶液に添
加するのがよい。 (ロ)得られた混合溶液にアラビアゴム水溶液を加えた
後、pH4よりも小さくして酸性とし、更に温度を20
℃以下に下げてゼラチン/アラビアゴムの重合体膜を生
成させる工程、 (ハ)該重合体膜を硬化してゼラチン被膜製マイクロカ
プセルを形成する工程
よって得られる。即ち、(イ)〜(ハ)の工程で磁気表
示用ゼラチン被膜製マイクロカプセルを製造し、ついで
(a)〜(d)の工程を行うことを特徴とする磁気表示
板の製造方法。 (イ)20℃〜60℃のゼラチン水溶液に磁性粉、非磁
性粉及び分散媒を添加して攪拌する工程、これによりコ
アセルベーションの製法として最も好ましいものが得ら
れる。このゼラチン水溶液に磁性粉、非磁性粉及び分散
媒を添加する順序は、任意であり、磁性粉、非磁性粉、
分散媒の順でも、非磁性粉、磁性粉、分散媒の順でも更
には、分散媒、磁性粉、非磁性粉又は分散媒、非磁性
粉、磁性粉の順でもよい。しかし好ましくは分散媒中に
磁性粉と非磁性粉とを混合した後、ゼラチン水溶液に添
加するのがよい。 (ロ)得られた混合溶液にアラビアゴム水溶液を加えた
後、pH4よりも小さくして酸性とし、更に温度を20
℃以下に下げてゼラチン/アラビアゴムの重合体膜を生
成させる工程、 (ハ)該重合体膜を硬化してゼラチン被膜製マイクロカ
プセルを形成する工程
【0015】(a)前記で得られた磁気表示用ゼラチン
被膜製マイクロカプセルの平均粒径を越える大きさのも
のを除去することにより上限を揃え、かつ水分を除去す
る工程、得られたマイクロカプセルスラリーから水分を
除去することによりバインダーとの混合物を形成した
際、その粘度を適性に保つためである。この工程では、
マイクロカプセルを所定の粒径に揃えるか又はマイクロ
カプセルの平均粒径を用い、かつ該平均粒径を越える大
きさのものを除去する。後者の如くマイクロカプセルの
平均粒径を越える大きさのものを除去するために網を用
い、該網を通過するものだけを選別する。該マイクロカ
プセルの上限を揃えることにより一定の厚みに塗布する
ことができ、失活カプセルとなるのを防止して、磁気表
示板に鮮明な表示を得るために好ましい。また別の塗布
方法としては、被覆表面とローラー間に所定の間隙を設
け、この間隙を通過するマイクロカプセルは、破壊され
ずに被覆され、この間隙より大きいマイクロカプセル
は、破壊されて潰れて被覆される如き方法もある。
被膜製マイクロカプセルの平均粒径を越える大きさのも
のを除去することにより上限を揃え、かつ水分を除去す
る工程、得られたマイクロカプセルスラリーから水分を
除去することによりバインダーとの混合物を形成した
際、その粘度を適性に保つためである。この工程では、
マイクロカプセルを所定の粒径に揃えるか又はマイクロ
カプセルの平均粒径を用い、かつ該平均粒径を越える大
きさのものを除去する。後者の如くマイクロカプセルの
平均粒径を越える大きさのものを除去するために網を用
い、該網を通過するものだけを選別する。該マイクロカ
プセルの上限を揃えることにより一定の厚みに塗布する
ことができ、失活カプセルとなるのを防止して、磁気表
示板に鮮明な表示を得るために好ましい。また別の塗布
方法としては、被覆表面とローラー間に所定の間隙を設
け、この間隙を通過するマイクロカプセルは、破壊され
ずに被覆され、この間隙より大きいマイクロカプセル
は、破壊されて潰れて被覆される如き方法もある。
【0016】(b)得られたマイクロカプセルを水性透
明エマルジョン系接着剤に分散してマイクロカプセル分
散物を製造する工程、この分散物は、被覆に際し適度の
粘度で被覆することが好ましく、したがってこの工程で
分散物の粘度を15,000cP〜35,000cPに
調整する。ここでマイクロカプセル分散物の粘度を調整
する物質、即ち粘度調整剤としては、アルギン酸ナトリ
ウム、ポリビニルアルコール、変性ポリアクリル酸ナト
リウム、変性ポリアクリル酸エマルジョン、変性ポリア
クリル酸スルホン酸塩等が挙げられ、特に好ましいもの
にはアルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールであ
る。この粘度調整剤の添加割合は、四季の気温や分散物
の状態にもよるが、分散物に対して0.5重量%〜3.
0重量%が用いられる。マイクロカプセル分散物の粘度
が15,000cP未満のときには、塗膜に割れが生じ
文字等が不鮮明になる。また粘度が35,000cPを
越えると、塗膜が均一に被覆されず凸凹になるという不
都合があり好ましくない。
明エマルジョン系接着剤に分散してマイクロカプセル分
散物を製造する工程、この分散物は、被覆に際し適度の
粘度で被覆することが好ましく、したがってこの工程で
分散物の粘度を15,000cP〜35,000cPに
調整する。ここでマイクロカプセル分散物の粘度を調整
する物質、即ち粘度調整剤としては、アルギン酸ナトリ
ウム、ポリビニルアルコール、変性ポリアクリル酸ナト
リウム、変性ポリアクリル酸エマルジョン、変性ポリア
クリル酸スルホン酸塩等が挙げられ、特に好ましいもの
にはアルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールであ
る。この粘度調整剤の添加割合は、四季の気温や分散物
の状態にもよるが、分散物に対して0.5重量%〜3.
0重量%が用いられる。マイクロカプセル分散物の粘度
が15,000cP未満のときには、塗膜に割れが生じ
文字等が不鮮明になる。また粘度が35,000cPを
越えると、塗膜が均一に被覆されず凸凹になるという不
都合があり好ましくない。
【0017】(c)該分散物を透明基板に塗布した後、
乾燥してマイクロカプセル分散物被覆層を形成する工
程、ここで透明基板としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン等の透明フィルムが用いられるが、
これらに限定されるものではない。またこのフィルムの
厚さは、100μm〜250μmであり、好ましくは1
50μm〜200μmである。このようなフィルムにマ
イクロカプセル分散物を被覆する方法は、通常の塗布方
法、例えば刷毛塗り、ローラー塗布、スクリーン印刷
法、エアカーテン法、ディップ塗布法等を使用して被覆
することができる。塗布後、乾燥するが、乾燥温度は、
この技術分野において通常用いられる範囲でよく、例え
ば40℃〜120℃であり、好ましくは50℃〜90℃
である。更に乾燥時間は、10分〜2 時間が通常好まし
い。更に好ましくは30分〜50分が好ましい。また乾
燥方法としては、温風乾燥又は対流乾燥が好ましい。前
記マイクロカプセル分散物の乾燥厚さは、400μm〜
600μmが好ましい。
乾燥してマイクロカプセル分散物被覆層を形成する工
程、ここで透明基板としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン等の透明フィルムが用いられるが、
これらに限定されるものではない。またこのフィルムの
厚さは、100μm〜250μmであり、好ましくは1
50μm〜200μmである。このようなフィルムにマ
イクロカプセル分散物を被覆する方法は、通常の塗布方
法、例えば刷毛塗り、ローラー塗布、スクリーン印刷
法、エアカーテン法、ディップ塗布法等を使用して被覆
することができる。塗布後、乾燥するが、乾燥温度は、
この技術分野において通常用いられる範囲でよく、例え
ば40℃〜120℃であり、好ましくは50℃〜90℃
である。更に乾燥時間は、10分〜2 時間が通常好まし
い。更に好ましくは30分〜50分が好ましい。また乾
燥方法としては、温風乾燥又は対流乾燥が好ましい。前
記マイクロカプセル分散物の乾燥厚さは、400μm〜
600μmが好ましい。
【0018】(d)得られた分散物被覆層の表面に圧力
緩衝シートを設ける工程、この圧力緩衝シートとして
は、特に限定されるものではないが、好ましくはポリエ
チレンテレフタレートフィルム(以下PETフィルムと
略称する。)である。PETフィルムに被覆されたマイ
クロカプセル分散物被覆層上にPETフィルムを接着す
る。該フィルムの厚さは、100μm〜250μmが好
ましい。
緩衝シートを設ける工程、この圧力緩衝シートとして
は、特に限定されるものではないが、好ましくはポリエ
チレンテレフタレートフィルム(以下PETフィルムと
略称する。)である。PETフィルムに被覆されたマイ
クロカプセル分散物被覆層上にPETフィルムを接着す
る。該フィルムの厚さは、100μm〜250μmが好
ましい。
【0019】本発明の製造方法で得られた磁気表示板又
は磁気表示部材は、磁界を用いて文字や画像を形成す
る。この磁気表示部材に磁界を用いて文字や画像を形成
する方法は、この技術分野において種々の方法が知られ
ており、いづれの方法も使用することができる。また本
発明で得られた磁気表示部材は、種々の用途に使用する
ことができ、例えば、幼児用絵本、幼児用玩具、文字練
習器、各種ゲーム用板、習字板、メモ用板、会議用黒
板、クリーンルームでの各種メモ用板、電光掲示板等が
挙げられる。
は磁気表示部材は、磁界を用いて文字や画像を形成す
る。この磁気表示部材に磁界を用いて文字や画像を形成
する方法は、この技術分野において種々の方法が知られ
ており、いづれの方法も使用することができる。また本
発明で得られた磁気表示部材は、種々の用途に使用する
ことができ、例えば、幼児用絵本、幼児用玩具、文字練
習器、各種ゲーム用板、習字板、メモ用板、会議用黒
板、クリーンルームでの各種メモ用板、電光掲示板等が
挙げられる。
【0020】
【作用】本発明の磁気表示板を製造するに当たり、基板
にマイクロカプセル分散物を塗布するが、このマイクロ
カプセル中に封入する分散媒に低沸点溶剤を用いたの
で、磁気力の弱い磁石を使用した場合にも表示速度を早
くすることができる。また該マイクロカプセルの平均粒
径を200μm〜800μmの範囲にすることにより鮮
明な文字又は画像を記録することができる。この場合更
にマイクロカプセルの粒径がその平均粒径より大きい粒
子を除去することにより、基板に被覆する際に生ずる大
きい粒子の破壊による不鮮明さをなくすことができるの
で、鮮明な文字又は画像を記録することができる。また
前記の低沸点溶剤に175℃以上の高沸点溶剤を混合す
ることにより低沸点溶剤の発散を防止することができ
る。また前記の分散媒には分散剤を添加して分散するこ
とにより磁性粉や非磁性粉が十分均一に分散され、しか
も長期間安定した状態を保持することができる。更に前
記の分散媒に沈澱防止剤を添加することにより磁気表示
に際し、磁性粉をその状態に長期間保持することができ
るので、形成された文字や画像を長期間安定して保持す
ることができる。さらにまた磁性粉や非磁性粉を親油処
理することにより、弱い磁気力下でこれらの移動を容易
にすることができる。
にマイクロカプセル分散物を塗布するが、このマイクロ
カプセル中に封入する分散媒に低沸点溶剤を用いたの
で、磁気力の弱い磁石を使用した場合にも表示速度を早
くすることができる。また該マイクロカプセルの平均粒
径を200μm〜800μmの範囲にすることにより鮮
明な文字又は画像を記録することができる。この場合更
にマイクロカプセルの粒径がその平均粒径より大きい粒
子を除去することにより、基板に被覆する際に生ずる大
きい粒子の破壊による不鮮明さをなくすことができるの
で、鮮明な文字又は画像を記録することができる。また
前記の低沸点溶剤に175℃以上の高沸点溶剤を混合す
ることにより低沸点溶剤の発散を防止することができ
る。また前記の分散媒には分散剤を添加して分散するこ
とにより磁性粉や非磁性粉が十分均一に分散され、しか
も長期間安定した状態を保持することができる。更に前
記の分散媒に沈澱防止剤を添加することにより磁気表示
に際し、磁性粉をその状態に長期間保持することができ
るので、形成された文字や画像を長期間安定して保持す
ることができる。さらにまた磁性粉や非磁性粉を親油処
理することにより、弱い磁気力下でこれらの移動を容易
にすることができる。
【0021】一方、本発明の磁気表示板を製造する際、
マイクロカプセル分散物の粘度を調整することにより塗
膜に割れが生じたり、塗膜が均一に被覆されず凸凹にな
るという不都合がなく鮮明な文字や画像が得られる。更
に保護シートを接着することによりマイクロカプセルが
破壊されるのを防止する。更にまた本発明の磁気表示板
の各構成要素の少なくとも1つに水性顔料を加えること
により背面乃至背景を着色することができる。
マイクロカプセル分散物の粘度を調整することにより塗
膜に割れが生じたり、塗膜が均一に被覆されず凸凹にな
るという不都合がなく鮮明な文字や画像が得られる。更
に保護シートを接着することによりマイクロカプセルが
破壊されるのを防止する。更にまた本発明の磁気表示板
の各構成要素の少なくとも1つに水性顔料を加えること
により背面乃至背景を着色することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、この例は本発明を説明するためのものであ
り、本発明はこれに限定されるものではない。
説明するが、この例は本発明を説明するためのものであ
り、本発明はこれに限定されるものではない。
【0023】実施例1 本発明で使用される磁気表示用ゼラチン被膜製マイクロ
カプセルは、図1に模式的に断面図で示されているが、
以下の方法で製造した。図1において、マイクロカプセ
ル1は、カプセル被膜2がゼラチンで形成されており、
この中に磁性粉3及び非磁性粉4が分散媒5に分散され
て封入されている。このマイクロカプセル1は、磁性粉
3として、表面にシリコ−ンオイルで処理した平均粒径
0.3μmのフェライトの粉体粒子(商品名タロックス
BL−220、チタン工業(株)製)2重量%と非磁性
粉4として、表面にシリコ−ンオイルで処理した平均粒
径0.3μmの白色酸化チタン粉体(商品名KRONO
S KR−330、チタン工業(株)製)11.6重量
%とをトルエンと2−エチル−1−ヘキサノールとを
5:3の割合で混合した混合溶剤85重量%に加え、更
に消泡剤としてペレノールE1(シリコーン、サンノプ
コ社製)0.2重量%及び沈澱防止剤として微粉珪酸
〔アエロジル200(商品名)、日本アエロジル社製〕
0.5重量%を添加し、更に分散剤として、ラキクエー
ル963(ポリカルボン酸アミン塩系界面活性剤、サン
ノブエ社製)0.7重量%を加えて分散した。
カプセルは、図1に模式的に断面図で示されているが、
以下の方法で製造した。図1において、マイクロカプセ
ル1は、カプセル被膜2がゼラチンで形成されており、
この中に磁性粉3及び非磁性粉4が分散媒5に分散され
て封入されている。このマイクロカプセル1は、磁性粉
3として、表面にシリコ−ンオイルで処理した平均粒径
0.3μmのフェライトの粉体粒子(商品名タロックス
BL−220、チタン工業(株)製)2重量%と非磁性
粉4として、表面にシリコ−ンオイルで処理した平均粒
径0.3μmの白色酸化チタン粉体(商品名KRONO
S KR−330、チタン工業(株)製)11.6重量
%とをトルエンと2−エチル−1−ヘキサノールとを
5:3の割合で混合した混合溶剤85重量%に加え、更
に消泡剤としてペレノールE1(シリコーン、サンノプ
コ社製)0.2重量%及び沈澱防止剤として微粉珪酸
〔アエロジル200(商品名)、日本アエロジル社製〕
0.5重量%を添加し、更に分散剤として、ラキクエー
ル963(ポリカルボン酸アミン塩系界面活性剤、サン
ノブエ社製)0.7重量%を加えて分散した。
【0024】次に、pH6に調整したゼラチン濃度1.
8%の水溶液にアラビアゴム1.8%の水溶液を加えて
マイクロカプセル膜用の水溶液をつくり、約50℃に昇
温して該水溶液のpHを5に調整したのち、あらかじめ
準備した前記磁性粉3と非磁性粉4の分散液を加えて分
散液滴が約600μmになるように攪拌した。所望の分
散液滴が得られたのち、ゼラチンの4倍量の水を加え系
の温度を除冷後さらに10℃まで冷却して分散液滴の界
面上に析出したゼラチン/アラビアゴムの重合体膜をゲ
ル化してゲルタールアルデヒド25%濃度の水溶液を加
えて重合体膜を硬化してゼラチン製マイクロカプセル1
を得た。このようにして得られたマイクロカプセル1を
含む溶液から600μmを越える大きさの粒子85をフ
ィルター81を通して除去して600μm以下の粒子を
得た。このマイクロカプセル群86は、粒径が600μ
m以下であって、400μm〜600μmの粒子を85
%含むものである。
8%の水溶液にアラビアゴム1.8%の水溶液を加えて
マイクロカプセル膜用の水溶液をつくり、約50℃に昇
温して該水溶液のpHを5に調整したのち、あらかじめ
準備した前記磁性粉3と非磁性粉4の分散液を加えて分
散液滴が約600μmになるように攪拌した。所望の分
散液滴が得られたのち、ゼラチンの4倍量の水を加え系
の温度を除冷後さらに10℃まで冷却して分散液滴の界
面上に析出したゼラチン/アラビアゴムの重合体膜をゲ
ル化してゲルタールアルデヒド25%濃度の水溶液を加
えて重合体膜を硬化してゼラチン製マイクロカプセル1
を得た。このようにして得られたマイクロカプセル1を
含む溶液から600μmを越える大きさの粒子85をフ
ィルター81を通して除去して600μm以下の粒子を
得た。このマイクロカプセル群86は、粒径が600μ
m以下であって、400μm〜600μmの粒子を85
%含むものである。
【0025】図2は、本発明のゼラチン製マイクロカプ
セル1の分散物を製造するためのフローシートであり、
攪拌機7付きの温度調節可能なタンク6であり、この中
に前記の各成分を入れ、攪拌下、上記の如く温度、pH
等を調節しながら、マイクロカプセルを製造する。得ら
れたマイクロカプセルスラリー溶液71は、濾過装置8
中に導入され、フィルター81により600μmより大
きい粒子85を除去すると共に水分を除去して600μ
m以下の粒子をフィルター82上に蓄積させる。水分は
それぞれ蛇口9a,9b,9cから流出する。フィルタ
ー81には600μmより大きい粒子85を通過しない
孔83を有し、またフィルター82には微小粒子87を
通過する孔84を有する。ついで得られたマイクロカプ
セル群86を塗布用インク状物72を造るために攪拌機
11付きの容器10に導入し、ここに水性バインダー7
3として水性ウレタン樹脂溶液を添加し十分攪拌する。
得られた塗布用インク状物72を図3に示される如き塗
布装置を用いて塗布する。この塗布用インク状物72の
粘度は、28、000cPである。
セル1の分散物を製造するためのフローシートであり、
攪拌機7付きの温度調節可能なタンク6であり、この中
に前記の各成分を入れ、攪拌下、上記の如く温度、pH
等を調節しながら、マイクロカプセルを製造する。得ら
れたマイクロカプセルスラリー溶液71は、濾過装置8
中に導入され、フィルター81により600μmより大
きい粒子85を除去すると共に水分を除去して600μ
m以下の粒子をフィルター82上に蓄積させる。水分は
それぞれ蛇口9a,9b,9cから流出する。フィルタ
ー81には600μmより大きい粒子85を通過しない
孔83を有し、またフィルター82には微小粒子87を
通過する孔84を有する。ついで得られたマイクロカプ
セル群86を塗布用インク状物72を造るために攪拌機
11付きの容器10に導入し、ここに水性バインダー7
3として水性ウレタン樹脂溶液を添加し十分攪拌する。
得られた塗布用インク状物72を図3に示される如き塗
布装置を用いて塗布する。この塗布用インク状物72の
粘度は、28、000cPである。
【0026】図3は、磁気表示板を製造するための塗布
装置を示す略断面図であり、図3の(a)は、塗布工程
であり、図3の(a)において、塗布装置は、ベルトコ
ンベア17がローラー15及び16により矢印方向に回
転している。シート供給装置29から上下動する吸引部
材28で透明フィルムシート21を吸引し、ベルトコン
ベア17上へ運び、すでに供給されたシート21の下部
へ侵入して前部が重ね合わされ、ついでこの重ね合わさ
れた状態でタンク19中のマイクロカプセル分散物から
なる塗布用インク状物18を塗布ローラー14で塗布す
る。塗布された被覆シート23は、収納ラック22に収
納され、23a,23b,・・・23hの如く配置され
る。図3の(b)は、乾燥工程であり、この収納ラック
22は、乾燥室25に入れて70℃の温風で40分間乾
燥される。ついで、図3の(c)は、ラミネート工程で
あり、前述のようにして得られた被覆シート23は、こ
の被覆表面に圧力緩衝シート24としてPETフィルム
を接着剤により接着して磁気表示板Iを作製した。
装置を示す略断面図であり、図3の(a)は、塗布工程
であり、図3の(a)において、塗布装置は、ベルトコ
ンベア17がローラー15及び16により矢印方向に回
転している。シート供給装置29から上下動する吸引部
材28で透明フィルムシート21を吸引し、ベルトコン
ベア17上へ運び、すでに供給されたシート21の下部
へ侵入して前部が重ね合わされ、ついでこの重ね合わさ
れた状態でタンク19中のマイクロカプセル分散物から
なる塗布用インク状物18を塗布ローラー14で塗布す
る。塗布された被覆シート23は、収納ラック22に収
納され、23a,23b,・・・23hの如く配置され
る。図3の(b)は、乾燥工程であり、この収納ラック
22は、乾燥室25に入れて70℃の温風で40分間乾
燥される。ついで、図3の(c)は、ラミネート工程で
あり、前述のようにして得られた被覆シート23は、こ
の被覆表面に圧力緩衝シート24としてPETフィルム
を接着剤により接着して磁気表示板Iを作製した。
【0027】図4は、本発明の製造方法で磁気表示用ゼ
ラチン被膜製マイクロカプセルを使用して作製された磁
気表示板Iを示す断面図である。図4おいては、PET
フィルム21上に、前記で製造されたマイクロカプセル
1をバインダーに分散した後、塗布し、マイクロカプセ
ル分散層23を形成した後、その上に圧力緩衝シート2
4としてPETフィルムを接着剤を用いて接着して設け
ている。該磁気表示板Iは、マイクロカプセル1が適宜
整列して配置されている。このPETフィルム21にか
えてマイクロカプセル層20を充分保持できる強度を有
するグラスファイバー、ガラス、紙、その他の硬質シー
ト状或いは軟質可撓性フィルム状のものを使用すること
ができる。
ラチン被膜製マイクロカプセルを使用して作製された磁
気表示板Iを示す断面図である。図4おいては、PET
フィルム21上に、前記で製造されたマイクロカプセル
1をバインダーに分散した後、塗布し、マイクロカプセ
ル分散層23を形成した後、その上に圧力緩衝シート2
4としてPETフィルムを接着剤を用いて接着して設け
ている。該磁気表示板Iは、マイクロカプセル1が適宜
整列して配置されている。このPETフィルム21にか
えてマイクロカプセル層20を充分保持できる強度を有
するグラスファイバー、ガラス、紙、その他の硬質シー
ト状或いは軟質可撓性フィルム状のものを使用すること
ができる。
【0028】次ぎに本発明の製造方法で得られた磁気表
示板Iに文字を表示する方法について説明すると、磁気
表示板の裏面を200ガウスの弱い磁力の磁石で摺動し
てマイクロカプセル内の磁性粉を基板側に移動乃至泳動
させる(消去作業)。これにより該カプセル内の磁性粉
は、磁気表示板の基板側に存在し、この磁性粉と入れ替
わって磁気表示板の表面の保護シート側には、非磁性粉
が存在するので、磁気表示板の表面は非磁性粉である白
色を呈する。ついで磁気表示板の表面に棒状磁石(筆記
用ペン)を用いて文字を通常の筆記速度より早い速度で
書いたところ鮮明な文字が得られた。これに対して市販
品について同じ条件で試験を行ったところ、200ガウ
スの弱い磁力のシート磁石を用いて磁気表示板の裏面を
ゆっくり摺動した場合は、一回の消去作業で斑にならず
十分な白色が得られたが、消去作業を行うに際し、摺動
速度を本発明のものと同じ速度で行った場合には、十分
に消去されず磁石の摺動方法に筋が見え均一な色の表面
が得られなかった。したがって書かれた文字は不鮮明な
ものであった。
示板Iに文字を表示する方法について説明すると、磁気
表示板の裏面を200ガウスの弱い磁力の磁石で摺動し
てマイクロカプセル内の磁性粉を基板側に移動乃至泳動
させる(消去作業)。これにより該カプセル内の磁性粉
は、磁気表示板の基板側に存在し、この磁性粉と入れ替
わって磁気表示板の表面の保護シート側には、非磁性粉
が存在するので、磁気表示板の表面は非磁性粉である白
色を呈する。ついで磁気表示板の表面に棒状磁石(筆記
用ペン)を用いて文字を通常の筆記速度より早い速度で
書いたところ鮮明な文字が得られた。これに対して市販
品について同じ条件で試験を行ったところ、200ガウ
スの弱い磁力のシート磁石を用いて磁気表示板の裏面を
ゆっくり摺動した場合は、一回の消去作業で斑にならず
十分な白色が得られたが、消去作業を行うに際し、摺動
速度を本発明のものと同じ速度で行った場合には、十分
に消去されず磁石の摺動方法に筋が見え均一な色の表面
が得られなかった。したがって書かれた文字は不鮮明な
ものであった。
【0029】実施例2 実施例1の方法でマイクロカプセルの大きさが、400
μmを中心にし、400μmより大きい粒子を除去した
マイクロカプセル、同様に500μmを中心にし、50
0μmより大きい粒子を除去したマイクロカプセル、7
00μmを中心にし、700μmより大きい粒子を除去
したマイクロカプセル、800μmを中心にし、800
μmより大きい粒子を除去したマイクロカプセルをそれ
ぞれ製造し、実施例1と同様にして4種類の磁気表示板
を作製し、それぞれについて、摺動速度と表面性、筆記
速度と文字の鮮明さを試験した。本発明のゼラチン被膜
製マイクロカプセルを使用して作製された磁気表示板に
おいては、いづれも優れた効果が得られた。
μmを中心にし、400μmより大きい粒子を除去した
マイクロカプセル、同様に500μmを中心にし、50
0μmより大きい粒子を除去したマイクロカプセル、7
00μmを中心にし、700μmより大きい粒子を除去
したマイクロカプセル、800μmを中心にし、800
μmより大きい粒子を除去したマイクロカプセルをそれ
ぞれ製造し、実施例1と同様にして4種類の磁気表示板
を作製し、それぞれについて、摺動速度と表面性、筆記
速度と文字の鮮明さを試験した。本発明のゼラチン被膜
製マイクロカプセルを使用して作製された磁気表示板に
おいては、いづれも優れた効果が得られた。
【0030】実施例3 マイクロカプセルの大きさが、粒径500μmのものを
選別した以外は、実施例1と同様にして磁気表示板を製
造した。ついで磁気表示板の表面に棒状磁石を用いて文
字を通常の筆記速度より早い速度で書いたところ鮮明な
文字が得られた。
選別した以外は、実施例1と同様にして磁気表示板を製
造した。ついで磁気表示板の表面に棒状磁石を用いて文
字を通常の筆記速度より早い速度で書いたところ鮮明な
文字が得られた。
【0031】実施例4 実施例1で製造したマイクロカプセルを水性ウレタン樹
脂の透明バインダーにに分散すると共に、該分散物に水
性着色顔料としてニューラクチシュ(大日精化工業
(株)製)を添加する以外は、実施例1と同様にして磁
気表示板を製造した。このように顔料を入れることによ
り磁気表示板を着色することもでき、同様に各種の色に
着色することができる。
脂の透明バインダーにに分散すると共に、該分散物に水
性着色顔料としてニューラクチシュ(大日精化工業
(株)製)を添加する以外は、実施例1と同様にして磁
気表示板を製造した。このように顔料を入れることによ
り磁気表示板を着色することもでき、同様に各種の色に
着色することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の磁気表示板の製造方法において
は、ゼラチン被膜製マイクロカプセルに封入する分散媒
として、低沸点溶剤又は該溶剤と高沸点溶剤との混合溶
剤を用いたので、これを使用した磁気表示板は、110
0ガウス以下の磁気力を使用して記録速度が早く、しか
も鮮明な文字や画像が得られるばかりでなく消去作業は
200ガウス以下でも十分な速度で均一な消去面が得ら
れるという格別顕著な効果を奏するものである。また本
発明の如く調整されたマイクロカプセル塗布物を使用す
ることにより塗膜に割れが生じたり、塗膜が均一に被覆
されず凸凹になるという不都合がなく鮮明な文字や画像
が得られる。更に該磁気表示板を製造する際、着色した
ので、各種の色の背景又は背面を有する磁気表示板が得
られる。したがって本発明で得られた磁気表示板は、幼
児用絵本、幼児用玩具、文字練習器等の従来の用途は、
もちろんのこと会議用黒板、クリーンルームでの各種メ
モ用板等の業務用にもその用途を広げるこができるもの
である。
は、ゼラチン被膜製マイクロカプセルに封入する分散媒
として、低沸点溶剤又は該溶剤と高沸点溶剤との混合溶
剤を用いたので、これを使用した磁気表示板は、110
0ガウス以下の磁気力を使用して記録速度が早く、しか
も鮮明な文字や画像が得られるばかりでなく消去作業は
200ガウス以下でも十分な速度で均一な消去面が得ら
れるという格別顕著な効果を奏するものである。また本
発明の如く調整されたマイクロカプセル塗布物を使用す
ることにより塗膜に割れが生じたり、塗膜が均一に被覆
されず凸凹になるという不都合がなく鮮明な文字や画像
が得られる。更に該磁気表示板を製造する際、着色した
ので、各種の色の背景又は背面を有する磁気表示板が得
られる。したがって本発明で得られた磁気表示板は、幼
児用絵本、幼児用玩具、文字練習器等の従来の用途は、
もちろんのこと会議用黒板、クリーンルームでの各種メ
モ用板等の業務用にもその用途を広げるこができるもの
である。
【図1】本発明に用いる磁気表示用ゼラチン被膜製マイ
クロカプセルを模式的に表した断面図である。
クロカプセルを模式的に表した断面図である。
【図2】本発明のゼラチン製マイクロカプセルの分散物
を製造するためのフローシートである。
を製造するためのフローシートである。
【図3】本発明の磁気表示板を製造するための塗布装置
を示す断面図である。(a)は、塗布工程であり、
(b)は、乾燥工程であり、更に(c)は、ラミネート
工程である。
を示す断面図である。(a)は、塗布工程であり、
(b)は、乾燥工程であり、更に(c)は、ラミネート
工程である。
【図4】本発明で得られた磁気表示板を示す断面図であ
る。
る。
1 磁気表示用ゼラチン被膜製マイクロカプセル 2 ゼラチン被膜 9a,9b,9c
蛇口 3 磁性粉 10 容器 4 非磁性粉 12 フィルムロ
ール 5 分散媒 13、15、16
ローラー 6 温度調節可能なタンク 14 塗布ローラ
ー 7、11 攪拌機 17 ベルトコン
ベア 71 マイクロカプセル分散物 19 塗布用タン
ク 18、72 塗布用インク状物 20 塗布層 73 バイダー 21 シート 8 濾過装置 22 収納ラック 81、82 フィルター 24 圧力緩衝シ
ート 83、84 孔 25 乾燥室 85、86、87 カプセル粒子 23、23a,23b,23h 被覆シート 26、27 圧着シート 28 吸引部材 29 シート供給装置 I 磁気表示板
蛇口 3 磁性粉 10 容器 4 非磁性粉 12 フィルムロ
ール 5 分散媒 13、15、16
ローラー 6 温度調節可能なタンク 14 塗布ローラ
ー 7、11 攪拌機 17 ベルトコン
ベア 71 マイクロカプセル分散物 19 塗布用タン
ク 18、72 塗布用インク状物 20 塗布層 73 バイダー 21 シート 8 濾過装置 22 収納ラック 81、82 フィルター 24 圧力緩衝シ
ート 83、84 孔 25 乾燥室 85、86、87 カプセル粒子 23、23a,23b,23h 被覆シート 26、27 圧着シート 28 吸引部材 29 シート供給装置 I 磁気表示板
Claims (13)
- 【請求項1】 (イ)〜(ハ)の工程で磁気表示用ゼラ
チン被膜製マイクロカプセルを製造し、ついで(a)〜
(d)の工程を行うことを特徴とする磁気表示板の製造
方法。 (イ)20℃〜60℃のゼラチン水溶液に磁性粉、非磁
性粉及び分散媒を添加して攪拌する工程 (ロ)得られた混合溶液にアラビアゴム水溶液を加えた
後、pHを下げて酸性とし、更に温度を20℃以下に下
げてゼラチン/アラビアゴムの重合体膜を生成させる工
程 (ハ)該重合体膜を硬化してゼラチン被膜製マイクロカ
プセルを形成する工程 (a)前記で得られた磁気表示用ゼラチン被膜製マイク
ロカプセルの平均粒径を越える大きさのものを除去する
ことにより上限を揃え、かつ水分を除去する工程 (b)得られたマイクロカプセルを水性透明接着剤に分
散してマイクロカプセル分散物を製造する工程 (c)該分散物を透明基板に塗布する工程 (d)得られた基板を乾燥してマイクロカプセル分散物
被覆層を形成する工程 (e)得られた分散物被覆層の表面に圧力緩衝シートを
設ける工程 - 【請求項2】 分散媒が低沸点溶剤であることを特徴と
する請求項1記載の磁気表示板の製造方法。 - 【請求項3】 分散媒中に175℃以上の高沸点溶剤を
含有することを特徴とする請求項1又は請求項2のいず
れかに記載の磁気表示板の製造方法。 - 【請求項4】 分散媒中に分散剤を含有することを特徴
とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の磁気表
示板の製造方法。 - 【請求項5】 分散媒中に沈澱防止剤を含有することを
特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の磁
気表示板の製造方法。 - 【請求項6】 分散媒が高沸点アルコール系化合物と低
沸点溶剤との混合物であることを特徴とする請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 - 【請求項7】 磁性粉が親和処理されていることを特徴
とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の磁気表
示板の製造方法。 - 【請求項8】 非磁性粉が親和処理されていることを特
徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の磁気
表示板の製造方法。 - 【請求項9】 (ニ)の工程において、40%〜70%
に濃縮することを特徴とする請求項1乃至請求項8のい
ずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 - 【請求項10】 (b)の工程において、水性透明接着
剤が水性ウレタン樹脂、水性芳香族ポリエステル樹脂あ
るいは水性分散型ウレタン樹脂のいずれかであることを
特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の磁
気表示板の製造方法。 - 【請求項11】 (c)の工程において、基板がプラス
チックフィルム、グラスファイバー、ガラス、紙、その
他の硬質シート状或いは軟質可撓性フィルム状のものか
ら選択されたいずれかであることを特徴とする請求項1
乃至請求項10のいずれかに記載の磁気表示板の製造方
法。 - 【請求項12】 (e)の工程において、圧力緩衝シー
トが透明プラスチックフィルム或いは軟質可撓性フィル
ムのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求
項11のいずれかに記載の磁気表示板の製造方法。 - 【請求項13】 マイクロカプセル中、マイクロカプセ
ル被膜、透明基板、マイクロカプセル分散物被覆層又は
圧力緩衝シートの少なくともいづれかに水性顔料を有す
ることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか
に記載の磁気表示板の製造方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6210727A JPH0854651A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 磁気表示板の製造方法 |
GB9516173A GB2292119B (en) | 1994-08-10 | 1995-08-07 | A process for producing a magnetic display sheet using microcapsules |
GB9810767A GB2324273B (en) | 1994-08-10 | 1995-08-07 | Microcapsules for magnetic display |
US08/512,285 US5972493A (en) | 1994-08-10 | 1995-08-08 | Microcapsules for magnetic display and magnetic display sheet comprising such microcapsules |
FR9509613A FR2723659B1 (fr) | 1994-08-10 | 1995-08-08 | Microcapsules pour affichage magnetique et procede de production d'une feuille d'affichage magnetique utilisant ces microcapsules |
DE19529264A DE19529264B4 (de) | 1994-08-10 | 1995-08-09 | Magnetische Aufzeichnungs- und Anzeigevorrichtung und Verfahren zum Herstellen derselben |
CN95115366A CN1088533C (zh) | 1994-08-10 | 1995-08-10 | 磁性显示用微胶囊 |
HK98115393A HK1013973A1 (en) | 1994-08-10 | 1998-12-24 | A process for producing a magnetic display sheet using microcapsules |
HK98115392A HK1013923A1 (en) | 1994-08-10 | 1998-12-24 | Microcapsules for magnetic display |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6210727A JPH0854651A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 磁気表示板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0854651A true JPH0854651A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16594113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6210727A Pending JPH0854651A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-12 | 磁気表示板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0854651A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002131790A (ja) * | 2000-10-26 | 2002-05-09 | Ricoh Co Ltd | 磁気粒子回転型表示装置 |
JP2005070462A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Seiko Epson Corp | 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置および電子機器 |
JP2006003921A (ja) * | 1997-08-28 | 2006-01-05 | E-Ink Corp | カプセル化された電気泳動表示装置のための用途 |
JP2009053715A (ja) * | 1999-03-05 | 2009-03-12 | Seiko Epson Corp | 電気泳動表示装置とその製造方法 |
JP2010156785A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Seiko Epson Corp | 電気泳動表示装置用マイクロカプセルの製造方法、ならびに、それを用いて得られた電気泳動表示装置用マイクロカプセルおよびその用途 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP6210727A patent/JPH0854651A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006003921A (ja) * | 1997-08-28 | 2006-01-05 | E-Ink Corp | カプセル化された電気泳動表示装置のための用途 |
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