JPH0851322A - 多出力カレントミラー - Google Patents
多出力カレントミラーInfo
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- JPH0851322A JPH0851322A JP7123625A JP12362595A JPH0851322A JP H0851322 A JPH0851322 A JP H0851322A JP 7123625 A JP7123625 A JP 7123625A JP 12362595 A JP12362595 A JP 12362595A JP H0851322 A JPH0851322 A JP H0851322A
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- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05F—SYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
- G05F3/00—Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
- G05F3/02—Regulating voltage or current
- G05F3/08—Regulating voltage or current wherein the variable is DC
- G05F3/10—Regulating voltage or current wherein the variable is DC using uncontrolled devices with non-linear characteristics
- G05F3/16—Regulating voltage or current wherein the variable is DC using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
- G05F3/20—Regulating voltage or current wherein the variable is DC using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
- G05F3/26—Current mirrors
- G05F3/265—Current mirrors using bipolar transistors only
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- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Amplifiers (AREA)
- Control Of Electrical Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力電流が変化しても安定した、優れたミラ
ー比を有する多出力カレントミラーを提供する。 【構成】 多出力カレントミラーは、ベースが第1のノ
ードに接続された少なくとも3つのミラー接続されたP
NPトランジスタ、および少なくとも3つのカスコード
接続されたトランジスタを含み、各カスコードトランジ
スタは1つのミラートランジスタに関連し、電流入力は
第1のカスコードトランジスタのコレクタに対応し、ミ
ラー出力はその他2つのカスコードトランジスタのコレ
クタに対応する。カレントミラーはさらに、各ミラート
ランジスタのベース電流を検出するためおよび各ミラー
トランジスタが関連づけられるカスコードトランジスタ
のコレクタにベース電流を再発生するための手段を含
む。
ー比を有する多出力カレントミラーを提供する。 【構成】 多出力カレントミラーは、ベースが第1のノ
ードに接続された少なくとも3つのミラー接続されたP
NPトランジスタ、および少なくとも3つのカスコード
接続されたトランジスタを含み、各カスコードトランジ
スタは1つのミラートランジスタに関連し、電流入力は
第1のカスコードトランジスタのコレクタに対応し、ミ
ラー出力はその他2つのカスコードトランジスタのコレ
クタに対応する。カレントミラーはさらに、各ミラート
ランジスタのベース電流を検出するためおよび各ミラー
トランジスタが関連づけられるカスコードトランジスタ
のコレクタにベース電流を再発生するための手段を含
む。
Description
【0001】
【発明の分野】この発明は、多出力カレントミラーに関
する。このようなカレントミラーは一般的にモノリシッ
ク集積回路において、たとえば能動負荷、電流源、また
は電流極性インバータとして用いられる。
する。このようなカレントミラーは一般的にモノリシッ
ク集積回路において、たとえば能動負荷、電流源、また
は電流極性インバータとして用いられる。
【0002】
【関連技術の説明】カレントミラーは、少なくとも1つ
の出力で入力電流を再発生する。この目的において、カ
レントミラーは、共通のエミッタを有し、そのベースが
互いにおよび入力電流を与えるトランジスタのコレクタ
に接続される、たとえばPNPといったバイポーラトラ
ンジスタを用いる。基本的には、同一のチップ上に形成
された全く同じトランジスタのエミッタベース電圧Vb
eは同一であると考えられる。同一のエミッタ表面を有
する2つのトランジスタは、実質的に同一の飽和電流を
有するであろう。したがって、トランジスタは共通のエ
ミッタに接続され、相互接続されたベースを有するた
め、コレクタ電流もまた同一であろう。
の出力で入力電流を再発生する。この目的において、カ
レントミラーは、共通のエミッタを有し、そのベースが
互いにおよび入力電流を与えるトランジスタのコレクタ
に接続される、たとえばPNPといったバイポーラトラ
ンジスタを用いる。基本的には、同一のチップ上に形成
された全く同じトランジスタのエミッタベース電圧Vb
eは同一であると考えられる。同一のエミッタ表面を有
する2つのトランジスタは、実質的に同一の飽和電流を
有するであろう。したがって、トランジスタは共通のエ
ミッタに接続され、相互接続されたベースを有するた
め、コレクタ電流もまた同一であろう。
【0003】カレントミラーは、様々な動作パラメータ
により特徴づけることができ、それらは、 −1つの出力で再発生された電流と入力電流との比に対
応するミラー比、 −出力インピーダンス、 −周波数の安定性、 −構成するトランジスタの利得の変化への感度、および −一定のミラー比に対する電流の動作範囲である。
により特徴づけることができ、それらは、 −1つの出力で再発生された電流と入力電流との比に対
応するミラー比、 −出力インピーダンス、 −周波数の安定性、 −構成するトランジスタの利得の変化への感度、および −一定のミラー比に対する電流の動作範囲である。
【0004】多出力カレントミラーに対し、2つのさら
なるパラメータが考慮され、それらは、 −ミラーの2つの出力で再発生される電流間の比に対応
する出力整合比、および −出力の数のミラー比に対する効果である。
なるパラメータが考慮され、それらは、 −ミラーの2つの出力で再発生される電流間の比に対応
する出力整合比、および −出力の数のミラー比に対する効果である。
【0005】図1は、2つの出力を有し、共通のエミッ
タを有する3つのPNPトランジスタT1、T2、T3
を含む、基本的なカレントミラーを示す。3つのトラン
ジスタのエミッタは、電源電圧Vccに接続される。ト
ランジスタのベースは、トランジスタT1のコレクタに
接続されたノードAに接続されている。ミラーの出力で
再発生される入力電流Iinは、ノードA、すなわちト
ランジスタT1のコレクタから発生し、その出力はトラ
ンジスタT1およびT2のコレクタ電流に対応する。
タを有する3つのPNPトランジスタT1、T2、T3
を含む、基本的なカレントミラーを示す。3つのトラン
ジスタのエミッタは、電源電圧Vccに接続される。ト
ランジスタのベースは、トランジスタT1のコレクタに
接続されたノードAに接続されている。ミラーの出力で
再発生される入力電流Iinは、ノードA、すなわちト
ランジスタT1のコレクタから発生し、その出力はトラ
ンジスタT1およびT2のコレクタ電流に対応する。
【0006】所与の入力電流Iinに対し、トランジス
タT1のコレクタ電流は、電流Iinマイナストランジ
スタT1、T2およびT3の3つのベース電流に等し
い。3つのトランジスタが同じエミッタ表面を有すると
仮定すれば、このことはそのそれぞれのベース電流Ib
は同一であることを意味する。そのため、トランジスタ
T1のコレクタ電流Ic1は、Ic1=Iin−3Ib
である。トランジスタT1のエミッタ電流Ie1は、I
e1=Iin−2Ibである。トランジスタT1、T
2、T3は、同じベースエミッタ電圧Vbeを有するた
め、これらのトランジスタは同じエミッタ電流を有す
る。したがって、トランジスタT2、T3のエミッタ電
流Ie2およびIe3はまた、Iin−2Ibに等し
い。トランジスタT2およびT3のコレクタ電流Io1
およびIo2はしたがって、Iin−3Ibに等しい。
タT1のコレクタ電流は、電流Iinマイナストランジ
スタT1、T2およびT3の3つのベース電流に等し
い。3つのトランジスタが同じエミッタ表面を有すると
仮定すれば、このことはそのそれぞれのベース電流Ib
は同一であることを意味する。そのため、トランジスタ
T1のコレクタ電流Ic1は、Ic1=Iin−3Ib
である。トランジスタT1のエミッタ電流Ie1は、I
e1=Iin−2Ibである。トランジスタT1、T
2、T3は、同じベースエミッタ電圧Vbeを有するた
め、これらのトランジスタは同じエミッタ電流を有す
る。したがって、トランジスタT2、T3のエミッタ電
流Ie2およびIe3はまた、Iin−2Ibに等し
い。トランジスタT2およびT3のコレクタ電流Io1
およびIo2はしたがって、Iin−3Ibに等しい。
【0007】このようなカレントミラーのミラー比はし
たがって、各出力に対して同一である。このミラー比は
1−3/βに等しく、βはトランジスタの電流利得、す
なわちIc/Ibである。最初の概算においてこの比は
一般的に1に等しいと考えられるため、実際のミラー比
は、3/βに等しい“エラー”を示すと考えられる。P
NPトランジスタに対しては通常的である、β=50の
場合、この“エラー”は、6%に等しく、ミラー比は
0.94に等しい。
たがって、各出力に対して同一である。このミラー比は
1−3/βに等しく、βはトランジスタの電流利得、す
なわちIc/Ibである。最初の概算においてこの比は
一般的に1に等しいと考えられるため、実際のミラー比
は、3/βに等しい“エラー”を示すと考えられる。P
NPトランジスタに対しては通常的である、β=50の
場合、この“エラー”は、6%に等しく、ミラー比は
0.94に等しい。
【0008】このような回路は、出力電圧がアーリー効
果のために変化するとき出力に電流の変化を生じさせ
る、低出力インピーダンスを表わす。さらに、ミラー比
はノードAにおけるベース電流Ibの数を考慮に入れる
ため、トランジスタの数が増加するとき、この比は減少
する。加えて、動作温度に伴いトランジスタの利得が変
化するため、このような回路は狭い電流範囲でしか動作
できない。
果のために変化するとき出力に電流の変化を生じさせ
る、低出力インピーダンスを表わす。さらに、ミラー比
はノードAにおけるベース電流Ibの数を考慮に入れる
ため、トランジスタの数が増加するとき、この比は減少
する。加えて、動作温度に伴いトランジスタの利得が変
化するため、このような回路は狭い電流範囲でしか動作
できない。
【0009】図2は、アーリー効果を制限し、非常に高
い出力インピーダンスを提供するためのカスコード構成
を用いるカレントミラーを示す。この回路はまた、ミラ
ー比を向上させる。各ミラートランジスタT1、T2お
よびT3は、カスコードPNPトランジスタに関連づけ
られる。第1のカスコードトランジスタT4のエミッタ
はノードAに接続され、そのコレクタは第2のノードB
を構成する。ノードBは、トランジスタT4およびその
他の2つのPNPトランジスタT5とT6とのベース電
流Ibを受取る。トランジスタT6のエミッタは、トラ
ンジスタT3のコレクタに接続される。回路の出力電流
Io1およびIo2は、カスコードトランジスタT5お
よびT6のコレクタ電流に対応し、一方入力電流Iin
は、第1のカスコードトランジスタT4のコレクタから
発生する。この回路の動作は、図1の回路の動作と同様
である。
い出力インピーダンスを提供するためのカスコード構成
を用いるカレントミラーを示す。この回路はまた、ミラ
ー比を向上させる。各ミラートランジスタT1、T2お
よびT3は、カスコードPNPトランジスタに関連づけ
られる。第1のカスコードトランジスタT4のエミッタ
はノードAに接続され、そのコレクタは第2のノードB
を構成する。ノードBは、トランジスタT4およびその
他の2つのPNPトランジスタT5とT6とのベース電
流Ibを受取る。トランジスタT6のエミッタは、トラ
ンジスタT3のコレクタに接続される。回路の出力電流
Io1およびIo2は、カスコードトランジスタT5お
よびT6のコレクタ電流に対応し、一方入力電流Iin
は、第1のカスコードトランジスタT4のコレクタから
発生する。この回路の動作は、図1の回路の動作と同様
である。
【0010】所与の入力電流Iinに対し、トランジス
タT4のコレクタ電流Ic4は、Iinマイナストラン
ジスタT4、T5、T6の3つのベース電流に等しい。
カスコードトランジスタT4、T5、T6は同じエミッ
タ表面領域を有すると仮定すれば、これらのベース電流
は同一である。したがって、Ic4=Iin−3Ibで
ある。トランジスタT4のエミッタ電流Ie4は、Ie
4=Iin−2Ibである。電流Ie4はまた、トラン
ジスタT1のコレクタ電流Ic1とトランジスタT1、
T2、T3の3つのベース電流との総和に等しい。
タT4のコレクタ電流Ic4は、Iinマイナストラン
ジスタT4、T5、T6の3つのベース電流に等しい。
カスコードトランジスタT4、T5、T6は同じエミッ
タ表面領域を有すると仮定すれば、これらのベース電流
は同一である。したがって、Ic4=Iin−3Ibで
ある。トランジスタT4のエミッタ電流Ie4は、Ie
4=Iin−2Ibである。電流Ie4はまた、トラン
ジスタT1のコレクタ電流Ic1とトランジスタT1、
T2、T3の3つのベース電流との総和に等しい。
【0011】ミラートランジスタT1、T2、T3のエ
ミッタ表面領域が、カスコードトランジスタT4、T
5、T6のエミッタ表面領域と等しいと仮定すれば、各
ベース電流はIbに等しい。したがって、Ic1=Ie
4−3Ib=Iin−5Ibである。トランジスタT1
のエミッタ電流Ie1は、Ie1=Iin−4Ibであ
る。トランジスタT1、T2、T3のエミッタベース電
圧Vbeは等しいため、エミッタ電流も等しい。したが
って、トランジスタT2およびT3のエミッタ電流Ie
2およびIe3は、Ie2=Ie3=Ie1=Iin−
4Ibである。これらのコレクタ電流Icは、エミッタ
電流Ieマイナス1つのベース電流Ibに対応し、Ii
n−5Ibに等しい。これらコレクタ電流Ic2および
Ic3はそれぞれ、トランジスタT5およびT6のエミ
ッタ電流Ie5およびIe6と同一である。トランジス
タT5およびT6のコレクタ電流に対応する出力電流I
o1およびIo2は、したがって、Io1=Io2=I
in−6Ibである。
ミッタ表面領域が、カスコードトランジスタT4、T
5、T6のエミッタ表面領域と等しいと仮定すれば、各
ベース電流はIbに等しい。したがって、Ic1=Ie
4−3Ib=Iin−5Ibである。トランジスタT1
のエミッタ電流Ie1は、Ie1=Iin−4Ibであ
る。トランジスタT1、T2、T3のエミッタベース電
圧Vbeは等しいため、エミッタ電流も等しい。したが
って、トランジスタT2およびT3のエミッタ電流Ie
2およびIe3は、Ie2=Ie3=Ie1=Iin−
4Ibである。これらのコレクタ電流Icは、エミッタ
電流Ieマイナス1つのベース電流Ibに対応し、Ii
n−5Ibに等しい。これらコレクタ電流Ic2および
Ic3はそれぞれ、トランジスタT5およびT6のエミ
ッタ電流Ie5およびIe6と同一である。トランジス
タT5およびT6のコレクタ電流に対応する出力電流I
o1およびIo2は、したがって、Io1=Io2=I
in−6Ibである。
【0012】アーリー効果の制限は、ミラートランジス
タT1、T2、T3のコレクタ−エミッタ電圧は、Vb
eに等しい同一の値で設定されるという事実のためであ
る。したがって、カスコードトランジスタを用いること
により、出力Io1およびIo2は、電源電圧Vccお
よび負荷の変化に対して感度が低くなり、出力は高イン
ピーダンスを有する。しかしながら、上記のように、こ
の回路においては、ミラー比は1−6/βであり、すな
わち“エラー”は図1の例の2倍になる。図1との関連
で述べたこの点における欠点はしたがって増大する。
タT1、T2、T3のコレクタ−エミッタ電圧は、Vb
eに等しい同一の値で設定されるという事実のためであ
る。したがって、カスコードトランジスタを用いること
により、出力Io1およびIo2は、電源電圧Vccお
よび負荷の変化に対して感度が低くなり、出力は高イン
ピーダンスを有する。しかしながら、上記のように、こ
の回路においては、ミラー比は1−6/βであり、すな
わち“エラー”は図1の例の2倍になる。図1との関連
で述べたこの点における欠点はしたがって増大する。
【0013】図3は、ウィルソン型カレントミラーを示
す。この回路は図2の回路に対応するが、トランジスタ
T1、T2およびT3のベースの接続ノードAは、トラ
ンジスタT1のコレクタではなく、トランジスタT2の
コレクタに対応する。したがって、ベース電流Ibの効
果は、第1の出力Io1では補償されるが、ミラー比は
その他の出力に対しては劣る。
す。この回路は図2の回路に対応するが、トランジスタ
T1、T2およびT3のベースの接続ノードAは、トラ
ンジスタT1のコレクタではなく、トランジスタT2の
コレクタに対応する。したがって、ベース電流Ibの効
果は、第1の出力Io1では補償されるが、ミラー比は
その他の出力に対しては劣る。
【0014】所与の入力電流Iinに対し、トランジス
タT4のコレクタ電流Ic4は上記のように、この電流
IinマイナストランジスタT4、T5、T6の3つの
ベース電流に等しい。これらのベース電流は同一であ
り、Ic4=Iin−3Ib、Ie4=Ic4+Ib=
Iin−2Ib、およびIe1=Iin−Ibとなる。
トランジスタT1、T2およびT3のベースエミッタ電
圧Vbeは同じであるため、Iin−Ibに等しい同一
のエミッタ電流を有する。これらのコレクタ電流Ic
は、そのエミッタ電流Ieマイナスそのベース電流Ib
に対応し、Iin−2Ibに等しい。トランジスタT5
のエミッタ電流Ie5は、このコレクタ電流プラストラ
ンジスタT1、T2およびT3の3つのベース電流に等
しく、すなわちIin+Ibである。したがって、第1
の出力電流Io1に対応するトランジスタT5のコレク
タ電流は、Iinに等しい。しかしながら、第2の出力
Io2の電流に対応するトランジスタT6のコレクタ電
流は、Iin−3Ibに等しい。
タT4のコレクタ電流Ic4は上記のように、この電流
IinマイナストランジスタT4、T5、T6の3つの
ベース電流に等しい。これらのベース電流は同一であ
り、Ic4=Iin−3Ib、Ie4=Ic4+Ib=
Iin−2Ib、およびIe1=Iin−Ibとなる。
トランジスタT1、T2およびT3のベースエミッタ電
圧Vbeは同じであるため、Iin−Ibに等しい同一
のエミッタ電流を有する。これらのコレクタ電流Ic
は、そのエミッタ電流Ieマイナスそのベース電流Ib
に対応し、Iin−2Ibに等しい。トランジスタT5
のエミッタ電流Ie5は、このコレクタ電流プラストラ
ンジスタT1、T2およびT3の3つのベース電流に等
しく、すなわちIin+Ibである。したがって、第1
の出力電流Io1に対応するトランジスタT5のコレク
タ電流は、Iinに等しい。しかしながら、第2の出力
Io2の電流に対応するトランジスタT6のコレクタ電
流は、Iin−3Ibに等しい。
【0015】したがって、この回路は、第1の出力で優
れたミラー比を提供するが、第2の出力では劣ったミラ
ー比を提供する。整合比は1−3/βに等しく、満足の
いくものではない。
れたミラー比を提供するが、第2の出力では劣ったミラ
ー比を提供する。整合比は1−3/βに等しく、満足の
いくものではない。
【0016】図4は、整合比を1に等しいものとして維
持する一方で、トランジスタの利得βのミラー比に与え
る影響を低減するための、別の回路を示す。この回路
は、図3の回路に類似するが、トランジスタT1、T2
およびT3のベースの接続ノードAは、マルチコレクタ
トランジスタT7のエミッタに対応する。トランジスタ
T7は、ミラートランジスタT1、T2およびT3のコ
レクタ電流を補償することを目的とする。トランジスタ
T7のベースは、カスコードトランジスタT4、T5お
よびT6のベースの接続ノードBに接続される。トラン
ジスタT7の2つのコレクタはそれぞれ、トランジスタ
T5のコレクタおよびトランジスタT6のコレクタに接
続される。
持する一方で、トランジスタの利得βのミラー比に与え
る影響を低減するための、別の回路を示す。この回路
は、図3の回路に類似するが、トランジスタT1、T2
およびT3のベースの接続ノードAは、マルチコレクタ
トランジスタT7のエミッタに対応する。トランジスタ
T7は、ミラートランジスタT1、T2およびT3のコ
レクタ電流を補償することを目的とする。トランジスタ
T7のベースは、カスコードトランジスタT4、T5お
よびT6のベースの接続ノードBに接続される。トラン
ジスタT7の2つのコレクタはそれぞれ、トランジスタ
T5のコレクタおよびトランジスタT6のコレクタに接
続される。
【0017】上記のように、所与の入力電流Iinに対
し、Ie1=Ie2=Ie3=Iin−Ibが得られ
る。カスコードトランジスタT5およびT6のコレクタ
電流Ic5およびIc6は、Ic5=Ic6=Iin−
3Ibとなる。(トランジスタT7のベース電流Ib7
がトランジスタT1のコレクタ電流Ic1の値に与える
影響は無視されるが、これはこのベース電流はIbに関
して二次的なものであり、トランジスタT7はミラート
ランジスタT1、T2およびT3の3つのベース電流に
より供給されるという事実のためである。)トランジス
タT7のコレクタは同じ表面を有する。したがって、エ
ミッタ電流Ie7は、コレクタ間で分割される。Ie7
=3IbおよびトランジスタT7のベース電流は無視さ
れるため、各コレクタの電流は1.5Ibである。した
がって、出力電流Io1およびIo2の値は、Io1=
Io2=Iin−1.5Ibである。
し、Ie1=Ie2=Ie3=Iin−Ibが得られ
る。カスコードトランジスタT5およびT6のコレクタ
電流Ic5およびIc6は、Ic5=Ic6=Iin−
3Ibとなる。(トランジスタT7のベース電流Ib7
がトランジスタT1のコレクタ電流Ic1の値に与える
影響は無視されるが、これはこのベース電流はIbに関
して二次的なものであり、トランジスタT7はミラート
ランジスタT1、T2およびT3の3つのベース電流に
より供給されるという事実のためである。)トランジス
タT7のコレクタは同じ表面を有する。したがって、エ
ミッタ電流Ie7は、コレクタ間で分割される。Ie7
=3IbおよびトランジスタT7のベース電流は無視さ
れるため、各コレクタの電流は1.5Ibである。した
がって、出力電流Io1およびIo2の値は、Io1=
Io2=Iin−1.5Ibである。
【0018】そのため、図4の回路は、整合比を1に等
しくしたままで、先の回路に関するミラー比を向上させ
る。すべての出力に対しミラー比が実質的に1に等しい
多出力ミラー電流を得るための別の回路は、図5におい
て示される。
しくしたままで、先の回路に関するミラー比を向上させ
る。すべての出力に対しミラー比が実質的に1に等しい
多出力ミラー電流を得るための別の回路は、図5におい
て示される。
【0019】この回路は、3つのミラートランジスタT
1、T2およびT3ならびに3つのカスコードトランジ
スタT4、T5およびT6を含む。この回路はまた、そ
れぞれが電流発生器1および2に関連づけられた2つの
トランジスタの対T7、T8およびT9、T10を含
む。トランジスタT7およびT9は、NPNトランジス
タであり、そのコレクタは電源電圧Vccに接続され
る。そのエミッタは、それぞれ1および2である電流源
の第1の端子に接続され、その他の端子は接地される。
エミッタはまたPNPトランジスタT8およびT10の
それぞれのベースに接続される。トランジスタT8およ
びT10のコレクタは接地される。そのそれぞれのエミ
ッタは、カスコードトランジスタT4、T5、T6およ
びミラートランジスタT1、T2、T3のそれぞれのベ
ースノードBおよびAに接続される。トランジスタT7
のベースは、トランジスタT4のコレクタに接続され、
トランジスタT9のベースはトランジスタT2のコレク
タに接続される。
1、T2およびT3ならびに3つのカスコードトランジ
スタT4、T5およびT6を含む。この回路はまた、そ
れぞれが電流発生器1および2に関連づけられた2つの
トランジスタの対T7、T8およびT9、T10を含
む。トランジスタT7およびT9は、NPNトランジス
タであり、そのコレクタは電源電圧Vccに接続され
る。そのエミッタは、それぞれ1および2である電流源
の第1の端子に接続され、その他の端子は接地される。
エミッタはまたPNPトランジスタT8およびT10の
それぞれのベースに接続される。トランジスタT8およ
びT10のコレクタは接地される。そのそれぞれのエミ
ッタは、カスコードトランジスタT4、T5、T6およ
びミラートランジスタT1、T2、T3のそれぞれのベ
ースノードBおよびAに接続される。トランジスタT7
のベースは、トランジスタT4のコレクタに接続され、
トランジスタT9のベースはトランジスタT2のコレク
タに接続される。
【0020】入力Iinに対し、トランジスタT4のコ
レクタ電流Ic4は、トランジスタT7のベース電流I
b7を無視し、Iinに等しい。そのため、Ic1=I
in+IbおよびIe1=Ie2=Ie3=Iin+2
Ibとなる。したがって、トランジスタT5およびT6
のコレクタ電流、すなわち出力電流Io1およびIo2
は、Iinに等しい。
レクタ電流Ic4は、トランジスタT7のベース電流I
b7を無視し、Iinに等しい。そのため、Ic1=I
in+IbおよびIe1=Ie2=Ie3=Iin+2
Ibとなる。したがって、トランジスタT5およびT6
のコレクタ電流、すなわち出力電流Io1およびIo2
は、Iinに等しい。
【0021】この結果は、ベース電流Ib7およびIb
9の、トランジスタT4およびT2のコレクタ電流Ic
4およびIc2に対する効果を無視して得られる。した
がって、このような回路は、電流Iinが高いときには
適切な特性を有する。しかしながら、広範囲の入力電流
に対する正確性は劣る。これは、入力電流が低いときに
は、ベース電流Ib7およびIb9はもはや無視できな
いという事実による。この場合、これらのベース電流
は、図4のトランジスタT7に対するように、二次的な
ベース電流ではなく、電流源により提供される電流であ
る。このような欠点は、AC電流に対し出力電流の変形
が生じるように、Iinが大きな変化にさらされるとき
には、特に意味を持つ。
9の、トランジスタT4およびT2のコレクタ電流Ic
4およびIc2に対する効果を無視して得られる。した
がって、このような回路は、電流Iinが高いときには
適切な特性を有する。しかしながら、広範囲の入力電流
に対する正確性は劣る。これは、入力電流が低いときに
は、ベース電流Ib7およびIb9はもはや無視できな
いという事実による。この場合、これらのベース電流
は、図4のトランジスタT7に対するように、二次的な
ベース電流ではなく、電流源により提供される電流であ
る。このような欠点は、AC電流に対し出力電流の変形
が生じるように、Iinが大きな変化にさらされるとき
には、特に意味を持つ。
【0022】この発明の目的は、1に等しく、入力電流
が変化するときにも安定した、優れたミラー比を有する
多出力カレントミラーを提供することである。
が変化するときにも安定した、優れたミラー比を有する
多出力カレントミラーを提供することである。
【0023】この発明のさらなる目的は、たとえ出力の
数が増加しても、多出力カレントミラーに対して同一の
ミラー比を提供することである。
数が増加しても、多出力カレントミラーに対して同一の
ミラー比を提供することである。
【0024】
【発明の概要】これらおよびその他の目的を達成するた
めに、この発明の1つの例示の実施例において、多出力
カレントミラーを提供し、カレントミラーは、ベースが
第1のノードに接続された少なくとも3つのミラー接続
されたPNPトランジスタと、少なくとも3つのカスコ
ード接続されたトランジスタとを含み、各カスコードト
ランジスタは1つのミラートランジスタに関連づけら
れ、電流入力は第1のカスコードトランジスタのコレク
タに対応し、ミラー出力はその他2つのカスコードトラ
ンジスタのコレクタに対応し、ミラー電流はさらに、ミ
ラー出力端子の各々の出力電流は実質的に入力電流に等
しく、入力電流からは独立しており、ミラー出力端子の
1つのミラー比により乗算されることを確実にするため
の手段を含む。
めに、この発明の1つの例示の実施例において、多出力
カレントミラーを提供し、カレントミラーは、ベースが
第1のノードに接続された少なくとも3つのミラー接続
されたPNPトランジスタと、少なくとも3つのカスコ
ード接続されたトランジスタとを含み、各カスコードト
ランジスタは1つのミラートランジスタに関連づけら
れ、電流入力は第1のカスコードトランジスタのコレク
タに対応し、ミラー出力はその他2つのカスコードトラ
ンジスタのコレクタに対応し、ミラー電流はさらに、ミ
ラー出力端子の各々の出力電流は実質的に入力電流に等
しく、入力電流からは独立しており、ミラー出力端子の
1つのミラー比により乗算されることを確実にするため
の手段を含む。
【0025】この発明のさらなる実施例に従えば、ベー
ス電流検出手段は、マルチコレクタトランジスタを含
み、このマルチコレクタトランジスタのエミッタは第1
のノードに接続され、そのベースは第1のカスコードト
ランジスタのベースおよびコレクタに接続され、マルチ
コレクタトランジスタのコレクタの表面領域間の比は、
ミラートランジスタのエミッタの表面領域間の比に対応
する。
ス電流検出手段は、マルチコレクタトランジスタを含
み、このマルチコレクタトランジスタのエミッタは第1
のノードに接続され、そのベースは第1のカスコードト
ランジスタのベースおよびコレクタに接続され、マルチ
コレクタトランジスタのコレクタの表面領域間の比は、
ミラートランジスタのエミッタの表面領域間の比に対応
する。
【0026】この発明のさらなる実施例に従えば、ミラ
ートランジスタのエミッタの表面領域間の比は、関連づ
けられたカスコードトランジスタのエミッタの表面領域
間の比に等しい。
ートランジスタのエミッタの表面領域間の比は、関連づ
けられたカスコードトランジスタのエミッタの表面領域
間の比に等しい。
【0027】この発明のさらなる実施例に従えば、ベー
ス電流再発生手段は、電流発生器を含み、その1つの入
力は第1のミラートランジスタのベース電流に等しい電
流を受取り、その1つの出力は、出力電流を提供するカ
スコードトランジスタのベースの相互接続に対応する第
2のノードからの電流を引き、電流発生器の電流利得
は、出力ミラートランジスタの表面領域の総和と入力ミ
ラートランジスタのエミッタの表面領域との間の比より
も高い。
ス電流再発生手段は、電流発生器を含み、その1つの入
力は第1のミラートランジスタのベース電流に等しい電
流を受取り、その1つの出力は、出力電流を提供するカ
スコードトランジスタのベースの相互接続に対応する第
2のノードからの電流を引き、電流発生器の電流利得
は、出力ミラートランジスタの表面領域の総和と入力ミ
ラートランジスタのエミッタの表面領域との間の比より
も高い。
【0028】この発明のさらなる実施例に従えば、電流
発生器は2つのNPNトランジスタを含み、そのベース
は第1のトランジスタのコレクタに接続され、そのエミ
ッタは接地され、第1のトランジスタのコレクタは第1
のミラートランジスタのベース電流の値を与えるマルチ
コレクタトランジスタの第1のコレクタに接続されてお
り、第2のトランジスタのコレクタは出力電流を与える
カスコードトランジスタのベースの接続の第2のノード
に接続されている。
発生器は2つのNPNトランジスタを含み、そのベース
は第1のトランジスタのコレクタに接続され、そのエミ
ッタは接地され、第1のトランジスタのコレクタは第1
のミラートランジスタのベース電流の値を与えるマルチ
コレクタトランジスタの第1のコレクタに接続されてお
り、第2のトランジスタのコレクタは出力電流を与える
カスコードトランジスタのベースの接続の第2のノード
に接続されている。
【0029】この発明のさらなる実施例に従えば、多出
力カレントミラーはさらに、ミラートランジスタのコレ
クタエミッタ電圧を同一の値に設定するための手段をさ
らに含む。優先的に、前記手段はNPNトランジスタを
含み、そのコレクタは電圧電源に接続され、そのベース
はミラートランジスタのベースの第1のノードに接続さ
れ、そのエミッタは出力カスコードトランジスタのベー
スの第2のノードに接続される。
力カレントミラーはさらに、ミラートランジスタのコレ
クタエミッタ電圧を同一の値に設定するための手段をさ
らに含む。優先的に、前記手段はNPNトランジスタを
含み、そのコレクタは電圧電源に接続され、そのベース
はミラートランジスタのベースの第1のノードに接続さ
れ、そのエミッタは出力カスコードトランジスタのベー
スの第2のノードに接続される。
【0030】この発明のこれらの目的、特徴、利点その
他は、添付の図面との関連で示される実施例において、
以下より詳細に述べられる。
他は、添付の図面との関連で示される実施例において、
以下より詳細に述べられる。
【0031】
【詳細な説明】図6に示されるカレントミラーは、ミラ
ー接続されたPNPトランジスタT1、T2、T3、お
よびカスコード接続されたPNPトランジスタT4、T
5、T6を含む。トランジスタT1、T2、T3のエミ
ッタは、電源電圧Vccに接続され、トランジスタT
1、T2、T3のそれぞれのコレクタは、トランジスタ
T4、T5、T6のそれぞれのエミッタに接続される。
トランジスタT1、T2、T3のベースは、第1のノー
ドAに接続される。第1のカスコードトランジスタT4
のベースは、そのコレクタに接続される。ミラーの入力
Iinは、トランジスタT4のコレクタに対応する。ト
ランジスタT5、T6のベースは、ノードBに接続され
る。トランジスタT1ないしT6は、同じエミッタ表面
領域を有する。
ー接続されたPNPトランジスタT1、T2、T3、お
よびカスコード接続されたPNPトランジスタT4、T
5、T6を含む。トランジスタT1、T2、T3のエミ
ッタは、電源電圧Vccに接続され、トランジスタT
1、T2、T3のそれぞれのコレクタは、トランジスタ
T4、T5、T6のそれぞれのエミッタに接続される。
トランジスタT1、T2、T3のベースは、第1のノー
ドAに接続される。第1のカスコードトランジスタT4
のベースは、そのコレクタに接続される。ミラーの入力
Iinは、トランジスタT4のコレクタに対応する。ト
ランジスタT5、T6のベースは、ノードBに接続され
る。トランジスタT1ないしT6は、同じエミッタ表面
領域を有する。
【0032】マルチコレクタPNPトランジスタT7の
エミッタは、ノードAに接続される。トランジスタT7
のベースは、第1のカスコードトランジスタT4のベー
スに接続される。マルチコレクタトランジスタT7は、
ミラー出力の数プラス1に等しい数のコレクタを有す
る。トランジスタT7の2つのコレクタはそれぞれ、そ
れぞれT5およびT6であるカスコードトランジスタの
コレクタに接続され、ミラーの出力Io1およびIo2
を形成する。トランジスタT7の第1のコレクタは、バ
イアス電流発生器3の入力端子に接続される。発生器3
の出力端子は、ノードBに接続される。ノードBはま
た、NPNトランジスタT8のエミッタに接続される。
トランジスタT8のコレクタは、電源電圧Vccに接続
され、そのベースはノードAに接続される。
エミッタは、ノードAに接続される。トランジスタT7
のベースは、第1のカスコードトランジスタT4のベー
スに接続される。マルチコレクタトランジスタT7は、
ミラー出力の数プラス1に等しい数のコレクタを有す
る。トランジスタT7の2つのコレクタはそれぞれ、そ
れぞれT5およびT6であるカスコードトランジスタの
コレクタに接続され、ミラーの出力Io1およびIo2
を形成する。トランジスタT7の第1のコレクタは、バ
イアス電流発生器3の入力端子に接続される。発生器3
の出力端子は、ノードBに接続される。ノードBはま
た、NPNトランジスタT8のエミッタに接続される。
トランジスタT8のコレクタは、電源電圧Vccに接続
され、そのベースはノードAに接続される。
【0033】バイアス電流発生器3は2つのミラー接続
されたNPNトランジスタT9およびT10を含む。ト
ランジスタT9のコレクタは、発生器の入力端子、すな
わちトランジスタT7の第1のコレクタに接続される。
トランジスタT10のコレクタは、発生器の出力端子、
すなわちノードBに接続される。トランジスタT9およ
びT10のエミッタは接地され、一方それぞれのベース
はトランジスタT9のコレクタに接続される。
されたNPNトランジスタT9およびT10を含む。ト
ランジスタT9のコレクタは、発生器の入力端子、すな
わちトランジスタT7の第1のコレクタに接続される。
トランジスタT10のコレクタは、発生器の出力端子、
すなわちノードBに接続される。トランジスタT9およ
びT10のエミッタは接地され、一方それぞれのベース
はトランジスタT9のコレクタに接続される。
【0034】入力電流Iinに対し、トランジスタT4
のコレクタ電流Ic4は、Iin−Ibに等しく、Ib
はトランジスタT4のベース電流Ib4である。この例
において、ミラーおよびカスコードトランジスタのベー
ス電流Ib1、Ib2、Ib3、Ib4、Ib5、Ib
6は、同じ値Ibを有する。トランジスタT4のエミッ
タ電流Ie4は、そのコレクタ電流とそのベース電流と
の総和、Iinに等しい。したがって、Ic1=Ie4
=IinおよびIe1=Iin+Ibである。
のコレクタ電流Ic4は、Iin−Ibに等しく、Ib
はトランジスタT4のベース電流Ib4である。この例
において、ミラーおよびカスコードトランジスタのベー
ス電流Ib1、Ib2、Ib3、Ib4、Ib5、Ib
6は、同じ値Ibを有する。トランジスタT4のエミッ
タ電流Ie4は、そのコレクタ電流とそのベース電流と
の総和、Iinに等しい。したがって、Ic1=Ie4
=IinおよびIe1=Iin+Ibである。
【0035】ミラートランジスタT1、T2、T3のベ
ースの相互接続のため、トランジスタT2およびT3の
エミッタ電流Ie2、Ie3はまた、Iin+Ibに等
しい。コレクタ電流Ic2、Ic3はしたがって、Ii
nに等しい。トランジスタT5、T6のコレクタ電流
は、Iin−Ibに等しい。出力電流Io1およびIo
2はしたがって、それぞれ、コレクタ電流Ic5、Ic
6の総和、およびトランジスタT7のコレクタの電流I
b2、Ib3の総和に等しい。ノードAから発生する、
トランジスタT7のエミッタ電流Ie7は、3つのベー
ス電流(3Ib)の総和に等しい。したがって、トラン
ジスタT7の各々のコレクタの電流は、もしこれら3つ
のコレクタが同じ表面領域を有し、Io1=Io2=I
inであれば、Ibに等しい。
ースの相互接続のため、トランジスタT2およびT3の
エミッタ電流Ie2、Ie3はまた、Iin+Ibに等
しい。コレクタ電流Ic2、Ic3はしたがって、Ii
nに等しい。トランジスタT5、T6のコレクタ電流
は、Iin−Ibに等しい。出力電流Io1およびIo
2はしたがって、それぞれ、コレクタ電流Ic5、Ic
6の総和、およびトランジスタT7のコレクタの電流I
b2、Ib3の総和に等しい。ノードAから発生する、
トランジスタT7のエミッタ電流Ie7は、3つのベー
ス電流(3Ib)の総和に等しい。したがって、トラン
ジスタT7の各々のコレクタの電流は、もしこれら3つ
のコレクタが同じ表面領域を有し、Io1=Io2=I
inであれば、Ibに等しい。
【0036】トランジスタT7およびT8のベース電流
は、Ib1、Ib2およびIb3に関して無視できる
が、これはこれらが常に、Ib1、Ib2およびIb3
に関して二次的なもの(これらはオーダが2低い)から
である。
は、Ib1、Ib2およびIb3に関して無視できる
が、これはこれらが常に、Ib1、Ib2およびIb3
に関して二次的なもの(これらはオーダが2低い)から
である。
【0037】この発明の1つの利点(Iinがどんな値
であっても、Io1=Io2=Iin)は、電流発生器
3とマルチコレクタトランジスタT7とを関連づけるこ
とにより得られる。電流発生器3は、トランジスタT4
から発生する入力電流を増幅することにより、トランジ
スタT7にバイアス電流を与える。この電流はミラート
ランジスタT1、T2、T3のベース電流に比例するた
め、これは入力電流の値Iin次第である。
であっても、Io1=Io2=Iin)は、電流発生器
3とマルチコレクタトランジスタT7とを関連づけるこ
とにより得られる。電流発生器3は、トランジスタT4
から発生する入力電流を増幅することにより、トランジ
スタT7にバイアス電流を与える。この電流はミラート
ランジスタT1、T2、T3のベース電流に比例するた
め、これは入力電流の値Iin次第である。
【0038】実際に、トランジスタT7の各コレクタ電
流の値はIbに等しく、また3つのコレクタを含むた
め、そのベース電流Ib7は、Ib7=3Ib/βであ
る。βは、トランジスタの電流利得である。IbはIi
n/βに等しいため、トランジスタT7のベース電流I
b7の値はしたがって、3Iin/β2に等しい。
流の値はIbに等しく、また3つのコレクタを含むた
め、そのベース電流Ib7は、Ib7=3Ib/βであ
る。βは、トランジスタの電流利得である。IbはIi
n/βに等しいため、トランジスタT7のベース電流I
b7の値はしたがって、3Iin/β2に等しい。
【0039】電流発生器3の出力電流は、発生器の電流
利得により乗算されたトランジスタT7の第1のコレク
タの電流に等しい。図示されている例においては、この
利得は、トランジスタT9およびT10のエミッタ表面
領域の比により固定され、たとえば5に等しいものとし
て選択される。したがって、トランジスタT8のエミッ
タ電流Ie8は、Ie8=5Ib−2Ib=3Ibであ
る。ベース電流は、Ib8=3Ib/β=3Iin/β
2である。
利得により乗算されたトランジスタT7の第1のコレク
タの電流に等しい。図示されている例においては、この
利得は、トランジスタT9およびT10のエミッタ表面
領域の比により固定され、たとえば5に等しいものとし
て選択される。したがって、トランジスタT8のエミッ
タ電流Ie8は、Ie8=5Ib−2Ib=3Ibであ
る。ベース電流は、Ib8=3Ib/β=3Iin/β
2である。
【0040】上記から導かれる結果として、ベース電流
Ib7およびIb8は常に、たとえ入力電流Iinの値
が低くとも、Ibに対して無視できる。したがって、こ
の発明に従うカレントミラーは、入力電流が広範囲にわ
たって変化しても、満足に動作する。トランジスタT8
は飽和されるべきでないことに注意されたい。この目的
において、電流発生器3は、2Ibよりも高い電流を与
える電流利得を有する。言い換えれば、その利得は2よ
りも大きく、この数字はミラーの出力の数に対応する。
Ib7およびIb8は常に、たとえ入力電流Iinの値
が低くとも、Ibに対して無視できる。したがって、こ
の発明に従うカレントミラーは、入力電流が広範囲にわ
たって変化しても、満足に動作する。トランジスタT8
は飽和されるべきでないことに注意されたい。この目的
において、電流発生器3は、2Ibよりも高い電流を与
える電流利得を有する。言い換えれば、その利得は2よ
りも大きく、この数字はミラーの出力の数に対応する。
【0041】各ミラートランジスタT1、T2、T3
は、同じコレクタエミッタ電圧Vce=Vbeを有す
る。これは以下のようにして導くことができる。ノード
Aの電位はVcc−Vbeに等しく、トランジスタT4
のベース電位はVcc−2Vbeである。トランジスタ
T1のコレクタ電位は、Vcc−Vbeである。したが
って、Vce1=Vbeである。トランジスタT8を通
して、ノードBの電圧はまた、Vcc−2Vbeに等し
い。したがって、トランジスタT2、T3のコレクタ電
圧は、Vcc−VbeおよびVce2=Vce3=Vb
eに等しい。つまり、トランジスタT8により、ミラー
トランジスタT1、T2、T3のすべてのコレクタエミ
ッタ電圧は、同じ値Vbeに固定される。
は、同じコレクタエミッタ電圧Vce=Vbeを有す
る。これは以下のようにして導くことができる。ノード
Aの電位はVcc−Vbeに等しく、トランジスタT4
のベース電位はVcc−2Vbeである。トランジスタ
T1のコレクタ電位は、Vcc−Vbeである。したが
って、Vce1=Vbeである。トランジスタT8を通
して、ノードBの電圧はまた、Vcc−2Vbeに等し
い。したがって、トランジスタT2、T3のコレクタ電
圧は、Vcc−VbeおよびVce2=Vce3=Vb
eに等しい。つまり、トランジスタT8により、ミラー
トランジスタT1、T2、T3のすべてのコレクタエミ
ッタ電圧は、同じ値Vbeに固定される。
【0042】したがって、トランジスタT7が存在する
ため、トランジスタT8により1つのベースエミッタ電
圧Vbeの補償が可能となる。このトランジスタはカス
コードトランジスタT5、T6のベースに同じバイアス
電圧を発生し、この電圧は、Vcc−2Vbeに等し
い。
ため、トランジスタT8により1つのベースエミッタ電
圧Vbeの補償が可能となる。このトランジスタはカス
コードトランジスタT5、T6のベースに同じバイアス
電圧を発生し、この電圧は、Vcc−2Vbeに等し
い。
【0043】マルチコレクタトランジスタT7は、ミラ
ートランジスタT1、T2、T3のベース電流を検出す
る機能を有し、出力トランジスタT5、T6のコレクタ
で、回路で消費されるベース電流の補償を与える。
ートランジスタT1、T2、T3のベース電流を検出す
る機能を有し、出力トランジスタT5、T6のコレクタ
で、回路で消費されるベース電流の補償を与える。
【0044】上記の原理は、3つ以上の出力を有するカ
レントミラーに適用される。この場合、回路は、分岐T
2、T5およびT3、T6と類似するさらなる分岐を含
み、トランジスタT7のコレクタの数は、電流発生器3
の電流利得と同様増加する。
レントミラーに適用される。この場合、回路は、分岐T
2、T5およびT3、T6と類似するさらなる分岐を含
み、トランジスタT7のコレクタの数は、電流発生器3
の電流利得と同様増加する。
【0045】したがって、この発明は出力の数がいくつ
であっても、1に等しいミラー比および整合比を有す
る、多出力カレントミラーを提供する。このミラーの出
力は、非常に高いインピーダンスを有し、これらの特徴
は、入力電流の値が何であっても維持される。
であっても、1に等しいミラー比および整合比を有す
る、多出力カレントミラーを提供する。このミラーの出
力は、非常に高いインピーダンスを有し、これらの特徴
は、入力電流の値が何であっても維持される。
【0046】図7は、先に開示されたカレントミラーの
いくつかの基本的な特徴を示す表である。この表は、各
出力に対するミラー比(Io1/IinおよびIo2/
Iin)、整合比(Io2/Io1)、高出力インピー
ダンスの有無を示している。この表はまた、使用される
トランジスタの数、出力の数に伴なうミラー比の変化、
および様々な入力電流に対するミラー比の変化を表わ
す。この最後の特徴は、図5および図6の回路に対して
のみ示される。
いくつかの基本的な特徴を示す表である。この表は、各
出力に対するミラー比(Io1/IinおよびIo2/
Iin)、整合比(Io2/Io1)、高出力インピー
ダンスの有無を示している。この表はまた、使用される
トランジスタの数、出力の数に伴なうミラー比の変化、
および様々な入力電流に対するミラー比の変化を表わ
す。この最後の特徴は、図5および図6の回路に対して
のみ示される。
【0047】表からわかるように、この発明はトランジ
スタの数を減少させたカレントミラーのすべての特徴を
最適化する。
スタの数を減少させたカレントミラーのすべての特徴を
最適化する。
【0048】ミラートランジスタのベース電流の値を、
関連するカスコードトランジスタのコレクタで再発生す
ることにより、ミラー出力でのベース電流の補償は向上
する。
関連するカスコードトランジスタのコレクタで再発生す
ることにより、ミラー出力でのベース電流の補償は向上
する。
【0049】異なるチップ上に設けられた2つのミラー
の選択された特徴の再生性は改良される。実際に、カス
コードトランジスタで補償されるベース電流の値は効果
的に、ミラートランジスタのベースより発生する。これ
は、たとえば図5に示される型の回路に対しては得られ
なかったものである。したがって、1つのチップから別
のチップへとトランジスタの利得がもし変化すれば、補
償は、トランジスタの利得を組入れる、各ミラートラン
ジスタのベース電流の値で行なわれるだろう。
の選択された特徴の再生性は改良される。実際に、カス
コードトランジスタで補償されるベース電流の値は効果
的に、ミラートランジスタのベースより発生する。これ
は、たとえば図5に示される型の回路に対しては得られ
なかったものである。したがって、1つのチップから別
のチップへとトランジスタの利得がもし変化すれば、補
償は、トランジスタの利得を組入れる、各ミラートラン
ジスタのベース電流の値で行なわれるだろう。
【0050】単一の電流発生器に関連づけられたマルチ
コレクタトランジスタを用いることにより、ミラー比を
損なうことなく様々な出力での入力電流の再生性が、向
上する。
コレクタトランジスタを用いることにより、ミラー比を
損なうことなく様々な出力での入力電流の再生性が、向
上する。
【0051】使用されるトランジスタの数は制限され
る。この発明に従うミラーの構造により、再生性および
信頼性のすべての特徴を維持する一方で、異なる出力電
流を提供する多出力ミラーを形成することが可能とな
る。
る。この発明に従うミラーの構造により、再生性および
信頼性のすべての特徴を維持する一方で、異なる出力電
流を提供する多出力ミラーを形成することが可能とな
る。
【0052】この発明はより特定的には、チャージポン
プ回路に応用される集積カレントミラー、または電流制
御型発振器回路に関する。このような回路においては、
カレントミラーの電気的な特徴が重要である。
プ回路に応用される集積カレントミラー、または電流制
御型発振器回路に関する。このような回路においては、
カレントミラーの電気的な特徴が重要である。
【0053】この発明はまた、図6に類似する配置を用
いることにより、異なる値を有する出力を備えたカレン
トミラーを製造することを可能にする。いくつかのトラ
ンジスタのエミッタおよびコレクタ表面領域のみが変更
される。
いることにより、異なる値を有する出力を備えたカレン
トミラーを製造することを可能にする。いくつかのトラ
ンジスタのエミッタおよびコレクタ表面領域のみが変更
される。
【0054】この発明のそのような変形は、図6と関連
づけて以下に開示される。マルチコレクタトランジスタ
T7は、コレクタ電流Ic5またはIc6に加えられね
ばならないベース電流の比を決定する、異なる表面領域
を備えたコレクタを有する。これらの比はトランジスタ
T1、T2、T3およびT4、T5、T6のエミッタ表
面領域間に存在する比に対応する。この例において、ト
ランジスタT1およびT4は、単位エミッタ表面領域を
有すると仮定される。トランジスタT2およびT5は、
トランジスタT1およびT4のエミッタ表面領域に対
し、比mを有するエミッタ表面領域を有する。トランジ
スタT3およびT6は、トランジスタT1およびT4に
対して比nを示すエミッタ表面領域を有する。ベース電
流Ib1、Ib4は値Ibを有すると仮定すれば、ベー
ス電流Ib2、Ib5は値mIbを有し、ベース電流I
b3、Ib6は値nIbを有するであろう。トランジス
タT7は、1に等しい第1のコレクタ表面領域、第2の
コレクタ表面領域m、および第3のコレクタ表面領域n
を有する。
づけて以下に開示される。マルチコレクタトランジスタ
T7は、コレクタ電流Ic5またはIc6に加えられね
ばならないベース電流の比を決定する、異なる表面領域
を備えたコレクタを有する。これらの比はトランジスタ
T1、T2、T3およびT4、T5、T6のエミッタ表
面領域間に存在する比に対応する。この例において、ト
ランジスタT1およびT4は、単位エミッタ表面領域を
有すると仮定される。トランジスタT2およびT5は、
トランジスタT1およびT4のエミッタ表面領域に対
し、比mを有するエミッタ表面領域を有する。トランジ
スタT3およびT6は、トランジスタT1およびT4に
対して比nを示すエミッタ表面領域を有する。ベース電
流Ib1、Ib4は値Ibを有すると仮定すれば、ベー
ス電流Ib2、Ib5は値mIbを有し、ベース電流I
b3、Ib6は値nIbを有するであろう。トランジス
タT7は、1に等しい第1のコレクタ表面領域、第2の
コレクタ表面領域m、および第3のコレクタ表面領域n
を有する。
【0055】したがって、所与の入力電流Iinに対
し、トランジスタT4のコレクタ電流Ic4は、Iin
−Ibに等しい。エミッタ電流Ie4=Iinであり、
エミッタ電流Ie1=Iin+Ibであり、Ie2=m
(Iin+Ib)、およびIe3=n(Iin+Ib)
である。Ic2およびIc3はそれぞれ、mIinおよ
びnIinに等しい。同様に、Ic5=m(Iin−I
b)、Ic6=n(Iin−Ib)である。トランジス
タT7のコレクタの表面領域間の比は、ミラートランジ
スタT1、T2およびT3のエミッタ表面領域の比に対
応するように選択される。そのため、トランジスタT7
はそのコレクタにおいてそれぞれの電流Ib、mIb、
nIbを与える。したがって、Io1=mIinであ
り、Io2=nIinである。
し、トランジスタT4のコレクタ電流Ic4は、Iin
−Ibに等しい。エミッタ電流Ie4=Iinであり、
エミッタ電流Ie1=Iin+Ibであり、Ie2=m
(Iin+Ib)、およびIe3=n(Iin+Ib)
である。Ic2およびIc3はそれぞれ、mIinおよ
びnIinに等しい。同様に、Ic5=m(Iin−I
b)、Ic6=n(Iin−Ib)である。トランジス
タT7のコレクタの表面領域間の比は、ミラートランジ
スタT1、T2およびT3のエミッタ表面領域の比に対
応するように選択される。そのため、トランジスタT7
はそのコレクタにおいてそれぞれの電流Ib、mIb、
nIbを与える。したがって、Io1=mIinであ
り、Io2=nIinである。
【0056】上記のように、電流発生器3は、トランジ
スタT10のコレクタを通し、ベース電流Ib5とIb
6との総和よりも高い電流を吸収する。すなわち、電流
発生器3の電流利得は、m+nよりも大きくなるはずで
ある。この利得は、トランジスタT9およびT10のエ
ミッタ表面間の比により決定される。
スタT10のコレクタを通し、ベース電流Ib5とIb
6との総和よりも高い電流を吸収する。すなわち、電流
発生器3の電流利得は、m+nよりも大きくなるはずで
ある。この利得は、トランジスタT9およびT10のエ
ミッタ表面間の比により決定される。
【0057】この場合に得られるミラー比は、第1の出
力に対しmであり、第2の出力に対しnであり、出力I
o2およびIo1間の整合比は、n/mである。
力に対しmであり、第2の出力に対しnであり、出力I
o2およびIo1間の整合比は、n/mである。
【0058】この発明は、様々な態様で実現可能である
ことが当業者には明らかになるであろう。特に、開示さ
れた構成部品の各々は、同じ機能を有する1つまたは複
数の要素により代替することができる。たとえば、2つ
のNPNトランジスタを含むものとして開示された電流
発生器3は、たとえばレジスタおよびトランジスタを関
連づけるといったその他の手段により、製造できる。
ことが当業者には明らかになるであろう。特に、開示さ
れた構成部品の各々は、同じ機能を有する1つまたは複
数の要素により代替することができる。たとえば、2つ
のNPNトランジスタを含むものとして開示された電流
発生器3は、たとえばレジスタおよびトランジスタを関
連づけるといったその他の手段により、製造できる。
【0059】このようにしてこの発明の少なくとも1つ
の例示的な実施例が述べられてきたが、当業者には様々
な代替形、変形、および改良が容易に考案されるであろ
う。そのような代替形、変形および改良は、この発明の
精神および範囲内であることが意図される。したがっ
て、上記の説明は例示のためのみであり、制限を意図す
るものではない。この発明は、前掲の特許請求の範囲に
おいて、規定されたものおよびその等価物によりのみ制
限を受ける。
の例示的な実施例が述べられてきたが、当業者には様々
な代替形、変形、および改良が容易に考案されるであろ
う。そのような代替形、変形および改良は、この発明の
精神および範囲内であることが意図される。したがっ
て、上記の説明は例示のためのみであり、制限を意図す
るものではない。この発明は、前掲の特許請求の範囲に
おいて、規定されたものおよびその等価物によりのみ制
限を受ける。
【図1】当該技術の状態および解決されるべき問題を示
す図である。
す図である。
【図2】当該技術の状態および解決されるべき問題を示
す図である。
す図である。
【図3】当該技術の状態および解決されるべき問題を示
す図である。
す図である。
【図4】当該技術の状態および解決されるべき問題を示
す図である。
す図である。
【図5】当該技術の状態および解決されるべき問題を示
す図である。
す図である。
【図6】この発明に従う多出力カレントミラーの実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図7】様々なカレントミラーの性能を比較する表を示
す図である。
す図である。
3 電流発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリオ・サンティ シンガポール共和国、シンガポール 1025、タマン・ナコーダ・ビラ・デル・ロ ーズ、36・エイ
Claims (7)
- 【請求項1】 多出力カレントミラーであって、 ベースが第1のノード(A)に接続された、少なくとも
3つのミラー接続された、PNPトランジスタ(T1、
T2、T3)と、 少なくとも3つのカスコード接続されたトランジスタ
(T4、T5、T6)とを含み、各カスコードトランジ
スタは1つのミラートランジスタに関連づけられ、さら
に、 第1のカスコードトランジスタ(T4)のコレクタに対
応する電流入力(Iin)と、 その他2つのカスコードトランジスタ(T5、T6)の
コレクタに対応するミラー出力(Io1、Io2)とを
含み、 各ミラートランジスタ(T1、T2、T3)のベース電
流(Ib1、Ib2、Ib3)を検出するため、および
各ミラートランジスタが関連づけられるカスコードトラ
ンジスタのコレクタにベース電流を再発生するための手
段をさらに含むことを特徴とする、多出力カレントミラ
ー。 - 【請求項2】 前記ベース電流検出手段は、マルチコレ
クタトランジスタ(T7)を含み、このマルチコレクタ
トランジスタのエミッタは前記第1のノード(A)に接
続され、そのベースは第1のカスコードトランジスタ
(T4)のベースとコレクタとに接続され、マルチコレ
クタトランジスタのコレクタの表面領域間の比は、ミラ
ートランジスタのエミッタの表面領域間の比に対応する
ことを特徴とする、請求項1に記載の多出力カレントミ
ラー。 - 【請求項3】 ミラートランジスタ(T1、T2、T
3)のエミッタの表面領域間の比は、それらが関連づけ
られるカスコードトランジスタ(T4、T5、T6)の
エミッタの表面領域間の比と同一であることを特徴とす
る、請求項1または2に記載の多出力カレントミラー。 - 【請求項4】 前記ベース電流再発生手段は、電流発生
器(3)を含み、その1つの入力は、第1のミラートラ
ンジスタ(T1)のベース電流に等しい電流を受取り、
その1つの出力は、出力電流(Io1、Io2)を与え
るカスコードトランジスタ(T5、T6)のベースの相
互接続に対応する第2のノード(B)から電流を引き、
前記電流発生器の電流利得は、出力ミラートランジスタ
(T2、T3)の表面領域の総和と入力ミラートランジ
スタ(T1)のエミッタの表面領域との間の比よりも大
きいことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに
記載の、多出力カレントミラー。 - 【請求項5】 電流発生器(3)は2つのNPNトラン
ジスタ(T9、T10)を含み、そのベースは第1のト
ランジスタ(T9)のコレクタに接続され、そのエミッ
タは接地され、第1のトランジスタ(T9)のコレクタ
は、第1のミラートランジスタ(T1)のベース電流の
値を与えるマルチコレクタトランジスタ(T7)の第1
のコレクタに接続され、第2のトランジスタ(T10)
のコレクタは、出力電流(Io1、Io2)を与えるカ
スコードトランジスタ(T5、T6)のベースの接続の
第2のノード(B)に接続されることを特徴とする、請
求項3および4に記載の多出力カレントミラー。 - 【請求項6】 ミラートランジスタ(T1、T2、T
3)のコレクタエミッタ電圧を同じ値に設定するための
手段をさらに含むことを特徴とする、請求項4または5
に記載の多出力カレントミラー。 - 【請求項7】 前記手段はNPNトランジスタ(T8)
を含み、そのコレクタは電圧電源(Vcc)に接続さ
れ、そのベースはミラートランジスタ(T1、T2、T
3)のベースの第1のノード(A)に接続され、そのエ
ミッタは出力カスコードトランジスタ(T5、T6)の
ベースの第2のノード(B)に接続されることを特徴と
する、請求項6に記載の多出力カレントミラー。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR94410039:5 | 1994-05-27 | ||
EP94410039A EP0684537B1 (en) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | A multiple output current mirror |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0851322A true JPH0851322A (ja) | 1996-02-20 |
JP2841034B2 JP2841034B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=8218076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7123625A Expired - Lifetime JP2841034B2 (ja) | 1994-05-27 | 1995-05-23 | 多出力カレントミラー |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5627732A (ja) |
EP (1) | EP0684537B1 (ja) |
JP (1) | JP2841034B2 (ja) |
DE (1) | DE69427961D1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7448730B2 (en) | 2003-11-11 | 2008-11-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Printhead, printhead substrate, ink cartridge, and printing apparatus having printhead |
US7530653B2 (en) | 2002-11-29 | 2009-05-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording head and recorder comprising such recording head |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19930381A1 (de) | 1999-07-01 | 2001-01-04 | Philips Corp Intellectual Pty | Stromspiegelanordnung |
FR2809834B1 (fr) | 2000-05-30 | 2002-08-23 | St Microelectronics Sa | Source de courant a faible tension d'alimentation et a faible sensibilite en tension |
US6285615B1 (en) | 2000-06-09 | 2001-09-04 | Sandisk Corporation | Multiple output current mirror with improved accuracy |
US7352245B2 (en) * | 2006-06-30 | 2008-04-01 | Silicon Touch Technology Inc. | Auto-range current mirror circuit |
CN100561846C (zh) * | 2006-12-22 | 2009-11-18 | 群康科技(深圳)有限公司 | 换流电路 |
US8407735B2 (en) * | 2008-12-24 | 2013-03-26 | Echostar Technologies L.L.C. | Methods and apparatus for identifying segments of content in a presentation stream using signature data |
CN104868949B (zh) * | 2015-04-08 | 2017-07-11 | 厦门优迅高速芯片有限公司 | 一种应用于跨阻放大电路的光电流监控电路 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62193404A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-25 | Nec Corp | カレントミラ−回路 |
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FR2255760A1 (en) * | 1973-12-20 | 1975-07-18 | Labo Cent Telecommunicat | Monolithic integrated cct. for data terminals - has high output impedance even at relatively high current amplitudes |
NL7405441A (nl) * | 1974-04-23 | 1975-10-27 | Philips Nv | Nauwkeurige stroombronschakeling. |
US4503381A (en) * | 1983-03-07 | 1985-03-05 | Precision Monolithics, Inc. | Integrated circuit current mirror |
FR2615636B1 (fr) * | 1987-05-22 | 1989-07-28 | Radiotechnique Compelec | Miroir de courant a tension de sortie elevee |
EP0443239A1 (en) * | 1990-02-20 | 1991-08-28 | Precision Monolithics Inc. | Current mirror with base current compensation |
US5089769A (en) * | 1990-11-01 | 1992-02-18 | Motorola Inc. | Precision current mirror |
US5157322A (en) * | 1991-08-13 | 1992-10-20 | National Semiconductor Corporation | PNP transistor base drive compensation circuit |
JP2900207B2 (ja) * | 1992-04-02 | 1999-06-02 | シャープ株式会社 | 定電流回路 |
GB9223338D0 (en) * | 1992-11-06 | 1992-12-23 | Sgs Thomson Microelectronics | Low voltage reference current generating circuit |
-
1994
- 1994-05-27 EP EP94410039A patent/EP0684537B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-05-27 DE DE69427961T patent/DE69427961D1/de not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-05-23 JP JP7123625A patent/JP2841034B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1995-05-24 US US08/448,803 patent/US5627732A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62193404A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-25 | Nec Corp | カレントミラ−回路 |
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US7530653B2 (en) | 2002-11-29 | 2009-05-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording head and recorder comprising such recording head |
US7448730B2 (en) | 2003-11-11 | 2008-11-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Printhead, printhead substrate, ink cartridge, and printing apparatus having printhead |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0684537A1 (en) | 1995-11-29 |
EP0684537B1 (en) | 2001-08-16 |
JP2841034B2 (ja) | 1998-12-24 |
DE69427961D1 (de) | 2001-09-20 |
US5627732A (en) | 1997-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971028 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980901 |