JPH0849215A - 吊橋のケーブル構造 - Google Patents
吊橋のケーブル構造Info
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- JPH0849215A JPH0849215A JP20290694A JP20290694A JPH0849215A JP H0849215 A JPH0849215 A JP H0849215A JP 20290694 A JP20290694 A JP 20290694A JP 20290694 A JP20290694 A JP 20290694A JP H0849215 A JPH0849215 A JP H0849215A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 主ケーブル5の橋軸方向における互いに逆
方向の移動を抑制することによって補剛桁7のねじれを
防止可能であり、吊橋のねじれ振動数を上昇させ、曲げ
ねじれフラッターに対する耐風安定性を向上可能な吊橋
20のケーブル構造を提供すること。 【構成】 補剛桁7のねじれ剛性を高めるよりもケー
ブル構造全体のねじれ剛性を高めてねじれ振動数を上昇
させること、およびねじれ振動数を上昇させるために一
対の主ケーブル5の間に対角状に水平ステイ21あるい
は膜部材を架け渡すことに着目したもので、主塔3に架
け渡した一対の主ケーブル5の間に対角状に張り渡した
複数本の水平ステイ21を有するとともに、水平ステイ
21を少なくとも主塔の間の中央径間の1/4点付近に
設けたことを特徴とする。
方向の移動を抑制することによって補剛桁7のねじれを
防止可能であり、吊橋のねじれ振動数を上昇させ、曲げ
ねじれフラッターに対する耐風安定性を向上可能な吊橋
20のケーブル構造を提供すること。 【構成】 補剛桁7のねじれ剛性を高めるよりもケー
ブル構造全体のねじれ剛性を高めてねじれ振動数を上昇
させること、およびねじれ振動数を上昇させるために一
対の主ケーブル5の間に対角状に水平ステイ21あるい
は膜部材を架け渡すことに着目したもので、主塔3に架
け渡した一対の主ケーブル5の間に対角状に張り渡した
複数本の水平ステイ21を有するとともに、水平ステイ
21を少なくとも主塔の間の中央径間の1/4点付近に
設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吊橋のケーブル構造にか
かるもので、とくに吊橋のねじれ振動数を上昇させ、耐
風安定性を向上させることができる吊橋のケーブル構造
に関するものである。
かるもので、とくに吊橋のねじれ振動数を上昇させ、耐
風安定性を向上させることができる吊橋のケーブル構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の吊橋について図15にもとづき概
説する。図15は、基本的な吊橋1の概略側面図であ
り、吊橋1は、一対の主塔基礎部2と、この主塔基礎部
2にそれぞれ起立して設けた一対の主塔3と、一対のア
ンカレッジ4と、主ケーブル5と、吊り材としてのハン
ガーロープ6と、補剛桁7と、を有する。
説する。図15は、基本的な吊橋1の概略側面図であ
り、吊橋1は、一対の主塔基礎部2と、この主塔基礎部
2にそれぞれ起立して設けた一対の主塔3と、一対のア
ンカレッジ4と、主ケーブル5と、吊り材としてのハン
ガーロープ6と、補剛桁7と、を有する。
【0003】主塔基礎部2は、橋を架け渡そうとして対
岸を見る橋軸方向において所要の間隔(支間あるいはス
パン、主径間あるいは中央径間もしくはセンタースパ
ン)をあけて設けたもので、主ケーブル5は、橋軸方向
において一般的には左右両側にそれぞれ1本以上を主塔
3に架け渡すとともに、一対のアンカレッジ4にそれぞ
れその両端を固定してある。
岸を見る橋軸方向において所要の間隔(支間あるいはス
パン、主径間あるいは中央径間もしくはセンタースパ
ン)をあけて設けたもので、主ケーブル5は、橋軸方向
において一般的には左右両側にそれぞれ1本以上を主塔
3に架け渡すとともに、一対のアンカレッジ4にそれぞ
れその両端を固定してある。
【0004】補剛桁7は、主ケーブル5から複数本のハ
ンガーロープ6によりこれを吊り下げてあり、一般的に
は箱桁あるいはトラス構造を採用し、吊橋1全体の剛性
を補完する。
ンガーロープ6によりこれを吊り下げてあり、一般的に
は箱桁あるいはトラス構造を採用し、吊橋1全体の剛性
を補完する。
【0005】こうした構成の吊橋1において、一般に吊
橋1の中央径間あるいは側径間が長径間化すると、吊橋
1全体のねじれ剛性が低下し、ねじれの固有振動数が小
さくなるため、曲げねじれフラッターの限界風速が低下
する傾向がある。
橋1の中央径間あるいは側径間が長径間化すると、吊橋
1全体のねじれ剛性が低下し、ねじれの固有振動数が小
さくなるため、曲げねじれフラッターの限界風速が低下
する傾向がある。
【0006】吊橋1においては、曲げねじれフラッター
の発生は、吊橋1を破壊にいたらしめる重大な問題であ
り、その限界風速を向上させることは、長径間を有する
吊橋1の耐風設計において最も注意を有する重要な課題
である。
の発生は、吊橋1を破壊にいたらしめる重大な問題であ
り、その限界風速を向上させることは、長径間を有する
吊橋1の耐風設計において最も注意を有する重要な課題
である。
【0007】曲げねじれフラッターの限界風速Vcrは、
Selbergによって式(1)のような近似式が提案
されている。すなわち、 Vcr=38.12・K・(B/2)-1/2・(m・Θ)1/4・ωt・ (1−(ωb/ωt)2)1/2 (1) 「K」は断面形状の差異に起因する補正係数で風胴実験
などによりこれを求める。「B」は橋幅、「m」は橋の
単位長さあたりの質量、「Θ」は橋の単位長さあたりの
極慣性モーメント、「ωb」は鉛直たわみ固有円振動
数、「ωt」はねじれ固有円振動数である。
Selbergによって式(1)のような近似式が提案
されている。すなわち、 Vcr=38.12・K・(B/2)-1/2・(m・Θ)1/4・ωt・ (1−(ωb/ωt)2)1/2 (1) 「K」は断面形状の差異に起因する補正係数で風胴実験
などによりこれを求める。「B」は橋幅、「m」は橋の
単位長さあたりの質量、「Θ」は橋の単位長さあたりの
極慣性モーメント、「ωb」は鉛直たわみ固有円振動
数、「ωt」はねじれ固有円振動数である。
【0008】従来の吊橋1の耐風設計においては、とく
にωtの部分を上昇させるような耐風安定性の向上を目
的とした積極的なねじれ振動数の向上策は取られていな
い。すなわち従来の耐風設計においては、静的な応力照
査により各部材断面を決定し、そこから桁断面のねじれ
剛性を算定して、ねじれ振動数を求め、そののち、諸量
を相似させた縮尺模型による風胴実験を実施して、空力
的に安定な断面を見いだす、つまり式(1)の補正係数
Kが大なる断面を見いだすという手順により耐風設計が
行われている。
にωtの部分を上昇させるような耐風安定性の向上を目
的とした積極的なねじれ振動数の向上策は取られていな
い。すなわち従来の耐風設計においては、静的な応力照
査により各部材断面を決定し、そこから桁断面のねじれ
剛性を算定して、ねじれ振動数を求め、そののち、諸量
を相似させた縮尺模型による風胴実験を実施して、空力
的に安定な断面を見いだす、つまり式(1)の補正係数
Kが大なる断面を見いだすという手順により耐風設計が
行われている。
【0009】吊橋1のねじれ剛性を向上させる手法とし
て、補剛桁の桁幅や桁高を大きくする方法(結果的に式
(1)の(m・Θ)1/4の部分を大きくすることにな
る)があるが、それにともなう極端な質量(重量)の増
加は経済性において問題がある。
て、補剛桁の桁幅や桁高を大きくする方法(結果的に式
(1)の(m・Θ)1/4の部分を大きくすることにな
る)があるが、それにともなう極端な質量(重量)の増
加は経済性において問題がある。
【0010】吊橋1のねじれ剛性を向上させる手法とし
て、トラス補剛桁で横断断面積を大きくすることが有用
であるとの提案がなされているが、極端な断面積の増加
は重量の増加をともなうものであり、経済性の問題が残
る。
て、トラス補剛桁で横断断面積を大きくすることが有用
であるとの提案がなされているが、極端な断面積の増加
は重量の増加をともなうものであり、経済性の問題が残
る。
【0011】なお中小規模の吊橋では、図16および図
17に示すように、補剛桁7からストームケーブルハン
ガー8を介して主塔3の側方の専用アンカレッジ9にス
トームケーブル10を取り付けることにより耐風安定性
を向上させているが、一般に定量的な効果の把握が困難
であり、長大橋には採用されていない。
17に示すように、補剛桁7からストームケーブルハン
ガー8を介して主塔3の側方の専用アンカレッジ9にス
トームケーブル10を取り付けることにより耐風安定性
を向上させているが、一般に定量的な効果の把握が困難
であり、長大橋には採用されていない。
【0012】また図示のように、支間中央部において斜
め吊り材(センターダイアゴナルステイ)11を設ける
こと、あるいは主塔3の頂部ないし基部から斜め吊り線
(斜めケーブル)12を設けることなどによって、ねじ
れ剛性を高め、補剛桁7や主ケーブル5を補強した二次
的な耐風ケーブル構造もある。
め吊り材(センターダイアゴナルステイ)11を設ける
こと、あるいは主塔3の頂部ないし基部から斜め吊り線
(斜めケーブル)12を設けることなどによって、ねじ
れ剛性を高め、補剛桁7や主ケーブル5を補強した二次
的な耐風ケーブル構造もある。
【0013】さらに、通常の吊橋のケーブルシステムに
加えて、斜めケーブルや斜めハンガーを組み合わせたケ
ーブル構造も提案されている。たとえば図18に示すケ
ーブル構造は、斜めハンガー13を用いた、いわゆるセ
バーン型のケーブル構造を示すもので、主ケーブル5と
補剛桁7との間のハンガーロープとして斜めハンガー1
3を用いている。
加えて、斜めケーブルや斜めハンガーを組み合わせたケ
ーブル構造も提案されている。たとえば図18に示すケ
ーブル構造は、斜めハンガー13を用いた、いわゆるセ
バーン型のケーブル構造を示すもので、主ケーブル5と
補剛桁7との間のハンガーロープとして斜めハンガー1
3を用いている。
【0014】図19に示すケーブル構造は、斜めハンガ
ー14を主ケーブル5と補剛桁7との間に網目状に張っ
てある。
ー14を主ケーブル5と補剛桁7との間に網目状に張っ
てある。
【0015】図20に示すケーブル構造は、斜めケーブ
ル15を主塔3の頂部あるいは中段から補剛桁7に向か
って取り付けてある。
ル15を主塔3の頂部あるいは中段から補剛桁7に向か
って取り付けてある。
【0016】図21に示すケーブル構造は、単一のモノ
ケーブル16に斜めのハンガーロープ6を補剛桁7の両
端に斜めに張ってこれを吊り下げ、全体のねじれ剛性を
高めようとしている。
ケーブル16に斜めのハンガーロープ6を補剛桁7の両
端に斜めに張ってこれを吊り下げ、全体のねじれ剛性を
高めようとしている。
【0017】図22に示すケーブル構造は、鉛直に吊る
すハンガーロープ6とは別に、相反する主ケーブル5と
補剛桁7の桁端とを結ぶ対角ステイ17を設置すること
により、全体のねじれ剛性を高めようとしている。
すハンガーロープ6とは別に、相反する主ケーブル5と
補剛桁7の桁端とを結ぶ対角ステイ17を設置すること
により、全体のねじれ剛性を高めようとしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、左右一対の主ケーブ
ルの橋軸方向における互いに逆方向の移動を抑制するこ
とによって補剛桁あるいは吊橋全体のねじれを防止可能
であり、吊橋のねじれ振動数を上昇させ、曲げねじれフ
ラッターに対する耐風安定性を向上可能な吊橋のケーブ
ル構造を提供することを課題とする。
諸問題にかんがみなされたもので、左右一対の主ケーブ
ルの橋軸方向における互いに逆方向の移動を抑制するこ
とによって補剛桁あるいは吊橋全体のねじれを防止可能
であり、吊橋のねじれ振動数を上昇させ、曲げねじれフ
ラッターに対する耐風安定性を向上可能な吊橋のケーブ
ル構造を提供することを課題とする。
【0019】さらに、本発明は、Selbergによる
近似的な前記式(1)における、曲げねじれフラッター
の限界風速Vcrの向上に寄与する5つのパラメーターの
うち、(B/2)-1/2・(m・Θ)1/4などをあまり大
きくせずに(つまり吊り橋の重量化を回避して)、ωt
の向上(結果的に(1−(ωb/ωt)2)1/2も大きくな
る)が可能な吊橋のケーブル構造を提供することを課題
とする。
近似的な前記式(1)における、曲げねじれフラッター
の限界風速Vcrの向上に寄与する5つのパラメーターの
うち、(B/2)-1/2・(m・Θ)1/4などをあまり大
きくせずに(つまり吊り橋の重量化を回避して)、ωt
の向上(結果的に(1−(ωb/ωt)2)1/2も大きくな
る)が可能な吊橋のケーブル構造を提供することを課題
とする。
【0020】また、本発明は、吊橋の長大化にともなう
ねじれ振動数の低下、およびこの低下にともなう曲げね
じれフラッターの限界風速の低下を抑制可能な、所定の
ねじれ剛性を得ることができるようにした吊橋のケーブ
ル構造を提供することを課題とする。
ねじれ振動数の低下、およびこの低下にともなう曲げね
じれフラッターの限界風速の低下を抑制可能な、所定の
ねじれ剛性を得ることができるようにした吊橋のケーブ
ル構造を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、補剛
桁のねじれ剛性を高めるよりもケーブル構造全体のねじ
れ剛性を高めてねじれ振動数を上昇させること、および
ねじれ振動数を上昇させるために一対の主ケーブルの間
に対角状に水平ステイあるいは膜部材を架け渡すことに
着目したもので、第一の発明は、橋軸方向において所要
の支間をもって設けた一対の主塔基礎部と、この主塔基
礎部にそれぞれ起立して設けた一対の主塔と、上記橋軸
方向においてこの主塔に架け渡すとともに一対のアンカ
レッジにそれぞれその両端を固定した一対の主ケーブル
と、を有する吊橋のケーブル構造であって、上記一対の
主ケーブルの間に対角状に張り渡した複数本の水平ステ
イを有するとともに、この水平ステイは、少なくとも上
記主塔の間の中央径間の1/4点付近にこれを設けたこ
とを特徴とする吊橋のケーブル構造である。
桁のねじれ剛性を高めるよりもケーブル構造全体のねじ
れ剛性を高めてねじれ振動数を上昇させること、および
ねじれ振動数を上昇させるために一対の主ケーブルの間
に対角状に水平ステイあるいは膜部材を架け渡すことに
着目したもので、第一の発明は、橋軸方向において所要
の支間をもって設けた一対の主塔基礎部と、この主塔基
礎部にそれぞれ起立して設けた一対の主塔と、上記橋軸
方向においてこの主塔に架け渡すとともに一対のアンカ
レッジにそれぞれその両端を固定した一対の主ケーブル
と、を有する吊橋のケーブル構造であって、上記一対の
主ケーブルの間に対角状に張り渡した複数本の水平ステ
イを有するとともに、この水平ステイは、少なくとも上
記主塔の間の中央径間の1/4点付近にこれを設けたこ
とを特徴とする吊橋のケーブル構造である。
【0022】第二の発明は、橋軸方向において所要の支
間をもって設けた一対の主塔基礎部と、この主塔基礎部
にそれぞれ起立して設けた一対の主塔と、上記橋軸方向
においてこの主塔に架け渡すとともに一対のアンカレッ
ジにそれぞれその両端を固定した一対の主ケーブルと、
を有する吊橋のケーブル構造であって、上記一対の主ケ
ーブルの間に対角状に張り渡した複数本の水平ステイを
有するとともに、この水平ステイは、上記主塔と上記ア
ンカレッジとの間の側径間にこれを設けたことを特徴と
する吊橋のケーブル構造である。
間をもって設けた一対の主塔基礎部と、この主塔基礎部
にそれぞれ起立して設けた一対の主塔と、上記橋軸方向
においてこの主塔に架け渡すとともに一対のアンカレッ
ジにそれぞれその両端を固定した一対の主ケーブルと、
を有する吊橋のケーブル構造であって、上記一対の主ケ
ーブルの間に対角状に張り渡した複数本の水平ステイを
有するとともに、この水平ステイは、上記主塔と上記ア
ンカレッジとの間の側径間にこれを設けたことを特徴と
する吊橋のケーブル構造である。
【0023】上記水平ステイは、少なくとも上記主塔近
傍にこれを設けることができる。
傍にこれを設けることができる。
【0024】上記水平ステイのほかに、上記一対の主ケ
ーブルの間に直角に張り渡した抗圧縮部材からなる間隔
調整材を設けることができる。
ーブルの間に直角に張り渡した抗圧縮部材からなる間隔
調整材を設けることができる。
【0025】第三の発明は、橋軸方向において所要の支
間をもって設けた一対の主塔基礎部と、この主塔基礎部
にそれぞれ起立して設けた一対の主塔と、上記橋軸方向
においてこの主塔に架け渡すとともに一対のアンカレッ
ジにそれぞれその両端を固定した一対の主ケーブルと、
を有する吊橋のケーブル構造であって、上記一対の主ケ
ーブルの間に張り渡した膜部材を有することを特徴とす
る吊橋のケーブル構造である。
間をもって設けた一対の主塔基礎部と、この主塔基礎部
にそれぞれ起立して設けた一対の主塔と、上記橋軸方向
においてこの主塔に架け渡すとともに一対のアンカレッ
ジにそれぞれその両端を固定した一対の主ケーブルと、
を有する吊橋のケーブル構造であって、上記一対の主ケ
ーブルの間に張り渡した膜部材を有することを特徴とす
る吊橋のケーブル構造である。
【0026】
【作用】本発明による吊橋のケーブル構造においては、
一対の主ケーブルの間に対角状に水平ステイあるいは膜
部材を張り渡したので、吊橋のねじれに際して、主ケー
ブルがその長さ方向に伸縮あるいは互いに逆方向に移動
しようとするのを抑制し、吊橋全体のねじれ剛性を高め
ることができる。したがって、吊橋のねじれ振動数を上
昇させ、曲げねじれフラッターに対する耐風安定性を向
上させることができる。
一対の主ケーブルの間に対角状に水平ステイあるいは膜
部材を張り渡したので、吊橋のねじれに際して、主ケー
ブルがその長さ方向に伸縮あるいは互いに逆方向に移動
しようとするのを抑制し、吊橋全体のねじれ剛性を高め
ることができる。したがって、吊橋のねじれ振動数を上
昇させ、曲げねじれフラッターに対する耐風安定性を向
上させることができる。
【0027】
【実施例】つぎに本発明の第1の実施例による吊橋のケ
ーブル構造を図1ないし図3にもとづき説明する。ただ
し以下の説明において、図15ないし図22と同様の部
分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
ーブル構造を図1ないし図3にもとづき説明する。ただ
し以下の説明において、図15ないし図22と同様の部
分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
【0028】図1は、第1の実施例による吊橋20の概
略斜視図であって、吊橋20においては、風上および風
下の左右一対の主ケーブル5の間に、水平ステイ21を
対角状に、かつ所定の範囲にわたって張り渡してある。
略斜視図であって、吊橋20においては、風上および風
下の左右一対の主ケーブル5の間に、水平ステイ21を
対角状に、かつ所定の範囲にわたって張り渡してある。
【0029】水平ステイ21の材質としては、ケーブル
もしくは炭素繊維強化プラスチックなどによる非抗圧縮
部材、あるいは棒材などによる抗圧縮部材など、いずれ
もこれを採用することができる。
もしくは炭素繊維強化プラスチックなどによる非抗圧縮
部材、あるいは棒材などによる抗圧縮部材など、いずれ
もこれを採用することができる。
【0030】図2は、水平ステイ21の主ケーブル5へ
の取付け位置を示す要部斜視図であって、ハンガーロー
プ6の取付け点と干渉しないように、水平ステイ21の
取付けバンド22を各取付け点の間に位置させてある。
の取付け位置を示す要部斜視図であって、ハンガーロー
プ6の取付け点と干渉しないように、水平ステイ21の
取付けバンド22を各取付け点の間に位置させてある。
【0031】図3は、水平ステイ21を取り付ける主ケ
ーブル5を上方から見た平面図であって、水平ステイ2
1どうしを一対の主ケーブル5の間の空間において必ず
しも互いに交差させる必要はなく、図中実線で示すよう
に、単純なジグザグ模様を描くように取り付けてもよ
い。
ーブル5を上方から見た平面図であって、水平ステイ2
1どうしを一対の主ケーブル5の間の空間において必ず
しも互いに交差させる必要はなく、図中実線で示すよう
に、単純なジグザグ模様を描くように取り付けてもよ
い。
【0032】また主ケーブル5の間に任意の設置角度θ
を持って水平ステイ21を取り付けるにあたり、この設
置角度θが45度から小さくなるほど(たとえば25度
前後)ねじれ剛性の強化をより向上させることができ
る。
を持って水平ステイ21を取り付けるにあたり、この設
置角度θが45度から小さくなるほど(たとえば25度
前後)ねじれ剛性の強化をより向上させることができ
る。
【0033】ただし、水平ステイ21の材質としてケー
ブルもしくは炭素繊維強化プラスチックなどによる非抗
圧縮部材を採用した場合には、水平ステイ21自体にた
わみが発生してくるので、抗圧縮部材による間隔調整材
が必要である(後述する図4を参照)。
ブルもしくは炭素繊維強化プラスチックなどによる非抗
圧縮部材を採用した場合には、水平ステイ21自体にた
わみが発生してくるので、抗圧縮部材による間隔調整材
が必要である(後述する図4を参照)。
【0034】また、図中仮想線で示すように、水平ステ
イ21は、主ケーブル5への取付け位置において隣の水
平ステイ21と離れてこれを取り付けてもよく、取付け
形態は任意にこれを選択可能である。
イ21は、主ケーブル5への取付け位置において隣の水
平ステイ21と離れてこれを取り付けてもよく、取付け
形態は任意にこれを選択可能である。
【0035】なお図1に示すように、水平ステイ21の
設置位置は、後述するように中央径間の距離をLCとす
れば、LC/4点付近および側径間中央付近が望まし
い。ただし、中央径間中央付近や側径間端部付近におい
て水平ステイ21が建築限界を侵す範囲以外であれば、
その効果に応じて設置位置および設置長さは、これを自
由に選択することができる。
設置位置は、後述するように中央径間の距離をLCとす
れば、LC/4点付近および側径間中央付近が望まし
い。ただし、中央径間中央付近や側径間端部付近におい
て水平ステイ21が建築限界を侵す範囲以外であれば、
その効果に応じて設置位置および設置長さは、これを自
由に選択することができる。
【0036】なお、水平ステイ21の設置位置および区
間は、後述するように、吊橋ねじれ振動数の上昇に影響
するパラメーターとなる。
間は、後述するように、吊橋ねじれ振動数の上昇に影響
するパラメーターとなる。
【0037】水平ステイ21は、建築限界を侵さない高
い位置でこれを設置することができるので、道路を通行
する車両の視界障害となることもない。
い位置でこれを設置することができるので、道路を通行
する車両の視界障害となることもない。
【0038】また、既設の吊橋1において耐風安定性に
問題が発生した場合、主ケーブル5に水平ステイ21の
取付けバンド22を設置するだけで、水平ステイ21を
容易に後付けすることができるとともに、水平ステイ2
1は、従来の技術と組み合わせてこれを使用することも
可能である。
問題が発生した場合、主ケーブル5に水平ステイ21の
取付けバンド22を設置するだけで、水平ステイ21を
容易に後付けすることができるとともに、水平ステイ2
1は、従来の技術と組み合わせてこれを使用することも
可能である。
【0039】図16および図17に示したセンターダイ
アゴナルステイ11を設けるような従来のケーブル構造
とは異なり、吊橋20においては長径間吊橋の設計にお
いて最も重要となる橋軸直角方向における風荷重の影響
を受けることがない。
アゴナルステイ11を設けるような従来のケーブル構造
とは異なり、吊橋20においては長径間吊橋の設計にお
いて最も重要となる橋軸直角方向における風荷重の影響
を受けることがない。
【0040】従来の吊橋のケーブル構造のほとんどは、
いわゆる古典的なたわみ度理論あるいは膜理論にもとづ
く吊橋面内(橋軸方向と鉛直方向とで作られる面内)の
事象を示したものであるが、本発明における水平ステイ
21は、吊橋面外の左右一対の主ケーブル5を含む面内
の事象に関するもので、電算機による立体骨組みモデル
を用いたモード解析によって初めて得られたものであ
る。
いわゆる古典的なたわみ度理論あるいは膜理論にもとづ
く吊橋面内(橋軸方向と鉛直方向とで作られる面内)の
事象を示したものであるが、本発明における水平ステイ
21は、吊橋面外の左右一対の主ケーブル5を含む面内
の事象に関するもので、電算機による立体骨組みモデル
を用いたモード解析によって初めて得られたものであ
る。
【0041】モード解析によれば、水平ステイ21の引
っ張り抵抗および圧縮抵抗が作用しているため、水平ス
テイ21としてケーブルなどの非抗圧縮材を使用する場
合には、初期張力を導入しておく必要がある。
っ張り抵抗および圧縮抵抗が作用しているため、水平ス
テイ21としてケーブルなどの非抗圧縮材を使用する場
合には、初期張力を導入しておく必要がある。
【0042】すなわち図4は、本発明の第2の実施例に
よる吊橋30の概略斜視図であって、水平ステイ21を
ケーブル材などにより構成した場合に、主ケーブル5間
に抗圧縮材などによる間隔調整材31を直角方向に設け
て、水平ステイ21の初期張力による主ケーブル5の変
位を防止可能としている。
よる吊橋30の概略斜視図であって、水平ステイ21を
ケーブル材などにより構成した場合に、主ケーブル5間
に抗圧縮材などによる間隔調整材31を直角方向に設け
て、水平ステイ21の初期張力による主ケーブル5の変
位を防止可能としている。
【0043】図5は、本発明の第3の実施例(第三の発
明)による吊橋40の概略斜視図であって、主ケーブル
5の橋軸方向逆対称振動を拘束するものとして、水平ス
テイ21の代わりに網構造物あるいは膜構造物による膜
部材41を設置してある。
明)による吊橋40の概略斜視図であって、主ケーブル
5の橋軸方向逆対称振動を拘束するものとして、水平ス
テイ21の代わりに網構造物あるいは膜構造物による膜
部材41を設置してある。
【0044】こうした膜部材41の採用により、主ケー
ブルのねじれ防止機構を軽量化することが可能である
が、設計の単純化の上では、水平ステイ21の方が取扱
いに便利である。
ブルのねじれ防止機構を軽量化することが可能である
が、設計の単純化の上では、水平ステイ21の方が取扱
いに便利である。
【0045】以下、本発明による吊橋のケーブル構造の
作用を説明する。図6は、水平ステイ21を設けていな
い通常の吊橋1と、水平ステイ21を設置した本発明の
吊橋20のねじれ対称一次振動モード図であって、図示
のように、補剛桁7のねじれモード、主ケーブル5の橋
軸方向モード(X軸)、主ケーブル5の鉛直モード(Y
軸)、主ケーブル5の水平(橋軸直角方向)モード(Z
軸)の各成分を示している。なお、主ケーブル5モード
図の実線および点線は、それぞれ左および右の主ケーブ
ル5を示す。
作用を説明する。図6は、水平ステイ21を設けていな
い通常の吊橋1と、水平ステイ21を設置した本発明の
吊橋20のねじれ対称一次振動モード図であって、図示
のように、補剛桁7のねじれモード、主ケーブル5の橋
軸方向モード(X軸)、主ケーブル5の鉛直モード(Y
軸)、主ケーブル5の水平(橋軸直角方向)モード(Z
軸)の各成分を示している。なお、主ケーブル5モード
図の実線および点線は、それぞれ左および右の主ケーブ
ル5を示す。
【0046】なお、図6の「水平ステイ設置長48%」
とは、中央径間の長さをLC、側径間の長さをLSとし
たときに、橋長(LC+2LS)に対する水平ステイ2
1の長さの割合を言うもので、「設置長48%」とは具
体的に、左右の主塔3から支間中央部に向かってそれぞ
れ0.24LCの長さの水平ステイ21を設けるととも
に、左右の主塔3から支間中央部とは反対に側径間に向
かってそれぞれ0.48LSの長さの水平ステイ21を
設けている。
とは、中央径間の長さをLC、側径間の長さをLSとし
たときに、橋長(LC+2LS)に対する水平ステイ2
1の長さの割合を言うもので、「設置長48%」とは具
体的に、左右の主塔3から支間中央部に向かってそれぞ
れ0.24LCの長さの水平ステイ21を設けるととも
に、左右の主塔3から支間中央部とは反対に側径間に向
かってそれぞれ0.48LSの長さの水平ステイ21を
設けている。
【0047】図6において、主ケーブル5の挙動に着目
すると、補剛桁7がねじれ対称振動するとき、水平ステ
イ21を設けていない場合に、一対の主塔3付近の主ケ
ーブル5は橋軸方向(X軸方向)に逆位相で振動するこ
とがわかる。水平ステイ21は、この主ケーブル5の逆
対称振動を拘束する作用をする。
すると、補剛桁7がねじれ対称振動するとき、水平ステ
イ21を設けていない場合に、一対の主塔3付近の主ケ
ーブル5は橋軸方向(X軸方向)に逆位相で振動するこ
とがわかる。水平ステイ21は、この主ケーブル5の逆
対称振動を拘束する作用をする。
【0048】すなわち、水平ステイ21(あるいは膜部
材41)は、主ケーブル5の橋軸方向における逆対称振
動を拘束して吊橋20全体をねじれにくくすることがわ
かる。
材41)は、主ケーブル5の橋軸方向における逆対称振
動を拘束して吊橋20全体をねじれにくくすることがわ
かる。
【0049】この結果、主ケーブル5は橋軸方向に逆位
相に振動しにくくなり、補剛桁7はねじれ振動しにくく
なって、ねじれ振動数が上昇する。
相に振動しにくくなり、補剛桁7はねじれ振動しにくく
なって、ねじれ振動数が上昇する。
【0050】また、水平ステイ21は、主ケーブル5の
橋軸方向逆対称振動を拘束するとともに、主ケーブル5
の鉛直逆対称振動(補剛桁7にとってはねじれ振動)を
も抑え込む作用がある。
橋軸方向逆対称振動を拘束するとともに、主ケーブル5
の鉛直逆対称振動(補剛桁7にとってはねじれ振動)を
も抑え込む作用がある。
【0051】図7は、水平ステイ21の第1のパターン
の設置状態を吊橋20全体について描き、設置長24%
の水平ステイ21の設置位置による相違を見いだそうと
する説明図で、図中右方の表はねじれ振動数および水平
ステイ21を設けていない場合とのねじれ振動数比(ね
じれ振動数上昇率)を示す。なお、「EA」は水平ステ
イ21の伸び剛性である。
の設置状態を吊橋20全体について描き、設置長24%
の水平ステイ21の設置位置による相違を見いだそうと
する説明図で、図中右方の表はねじれ振動数および水平
ステイ21を設けていない場合とのねじれ振動数比(ね
じれ振動数上昇率)を示す。なお、「EA」は水平ステ
イ21の伸び剛性である。
【0052】図8は、図7に対応して、水平ステイ21
の設置位置と、ねじれ振動数との関係を示した説明図で
あって、図では中央径間の左側半分のみを描いてあり、
水平ステイ21は、斜線で示した範囲にわたって対称的
に右側半分の主ケーブル5にもこれを設けてあるものと
し(すなわち、左側半分に主塔3間のスパンLCの12
%、右側半分に12%)、水平ステイ21を設けていな
い場合のねじれ振動数を1.0としてある。
の設置位置と、ねじれ振動数との関係を示した説明図で
あって、図では中央径間の左側半分のみを描いてあり、
水平ステイ21は、斜線で示した範囲にわたって対称的
に右側半分の主ケーブル5にもこれを設けてあるものと
し(すなわち、左側半分に主塔3間のスパンLCの12
%、右側半分に12%)、水平ステイ21を設けていな
い場合のねじれ振動数を1.0としてある。
【0053】図7および図8から、水平ステイ21の設
置長さを同じとした場合に、ねじれ振動数比が最大とな
る設置位置、つまり水平ステイ21が最も効率的に効く
位置は、主塔3の間のスパンをLCとすれば、LC/4
の点付近であることがわかる。
置長さを同じとした場合に、ねじれ振動数比が最大とな
る設置位置、つまり水平ステイ21が最も効率的に効く
位置は、主塔3の間のスパンをLCとすれば、LC/4
の点付近であることがわかる。
【0054】図9は、図7と同様に、水平ステイ21の
第2のパターンの設置状態を吊橋20全体について描
き、主塔3から水平ステイ21の設置長を変えた場合の
相違を見いだそうとする説明図である。
第2のパターンの設置状態を吊橋20全体について描
き、主塔3から水平ステイ21の設置長を変えた場合の
相違を見いだそうとする説明図である。
【0055】図10は、図9に対応して、水平ステイ2
1の設置区間長と吊橋ねじれ対称一次振動の振動数との
関係を示すグラフで、主塔3から水平ステイ21を所定
長さだけ設置した場合を示す。なお水平ステイ21のヤ
ング係数としては、ストランドロープを想定し、E=
1.4×107(tf/m2)とし、「EcAc」は主ケ
ーブル5の伸び剛性である。図中、横軸は水平ステイ2
1の設置区間長を橋長で除した値であり、縦軸はねじれ
振動数の上昇率(ねじれ振動数比)であり、設置長0%
(水平ステイ21の設置なし)の振動数を1.0として
いる。
1の設置区間長と吊橋ねじれ対称一次振動の振動数との
関係を示すグラフで、主塔3から水平ステイ21を所定
長さだけ設置した場合を示す。なお水平ステイ21のヤ
ング係数としては、ストランドロープを想定し、E=
1.4×107(tf/m2)とし、「EcAc」は主ケ
ーブル5の伸び剛性である。図中、横軸は水平ステイ2
1の設置区間長を橋長で除した値であり、縦軸はねじれ
振動数の上昇率(ねじれ振動数比)であり、設置長0%
(水平ステイ21の設置なし)の振動数を1.0として
いる。
【0056】図9および図10から、水平ステイ21の
設置によるねじれ振動数の上昇は明かであり、主塔3の
近傍に水平ステイ21を設置した場合に、設置区間長は
わずかな区間であっても効果は大きく現れ、設置長の増
加とともに振動数は漸増する傾向があることがわかる。
設置によるねじれ振動数の上昇は明かであり、主塔3の
近傍に水平ステイ21を設置した場合に、設置区間長は
わずかな区間であっても効果は大きく現れ、設置長の増
加とともに振動数は漸増する傾向があることがわかる。
【0057】また、水平ステイ21のケーブルの伸び剛
性EAがねじれ振動数の上昇に寄与するひとつのパラメ
ーターとなっており、この伸び剛性が高いほど振動数の
上昇効果は大きいことがわかる。
性EAがねじれ振動数の上昇に寄与するひとつのパラメ
ーターとなっており、この伸び剛性が高いほど振動数の
上昇効果は大きいことがわかる。
【0058】図11は、水平ステイ21の第3のパター
ンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ステイ
21を中央径間の1/4点付近に設置した場合の設置長
を変えた場合の相違を見いだそうとする説明図である。
図12は、図11と同様に、水平ステイ21の第4のパ
ターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ス
テイ21を中央径間の1/4点付近に設置した場合であ
って、主塔3から側径間にも水平ステイ21を設置した
場合の相違を見いだそうとする説明図である。
ンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ステイ
21を中央径間の1/4点付近に設置した場合の設置長
を変えた場合の相違を見いだそうとする説明図である。
図12は、図11と同様に、水平ステイ21の第4のパ
ターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ス
テイ21を中央径間の1/4点付近に設置した場合であ
って、主塔3から側径間にも水平ステイ21を設置した
場合の相違を見いだそうとする説明図である。
【0059】図13は、水平ステイ21を中央径間の1
/4点付近に設置した場合の設置長と、ねじれ振動数比
との関係(ねじれ振動数上昇効果)を示すグラフであ
り、主塔3の部分から水平ステイ21を設けた図9の場
合と同様に、水平ステイ21は、水平ステイ21を中央
径間の1/4点付近に設置した場合には、わずかな設置
長であってもねじれ振動数比の上昇に寄与する効果は大
きく、設置長の増加にともなってねじれ振動数上昇率
(ねじれ振動数比)は漸増する。
/4点付近に設置した場合の設置長と、ねじれ振動数比
との関係(ねじれ振動数上昇効果)を示すグラフであ
り、主塔3の部分から水平ステイ21を設けた図9の場
合と同様に、水平ステイ21は、水平ステイ21を中央
径間の1/4点付近に設置した場合には、わずかな設置
長であってもねじれ振動数比の上昇に寄与する効果は大
きく、設置長の増加にともなってねじれ振動数上昇率
(ねじれ振動数比)は漸増する。
【0060】ただし、側径間に水平ステイ21を設けな
い場合(図11)と、側径間に水平ステイ21を設けた
場合(図12)とでは、水平ステイ21を設けた前者の
場合の方がねじれ振動数比の増加は大きいことがわか
る。
い場合(図11)と、側径間に水平ステイ21を設けた
場合(図12)とでは、水平ステイ21を設けた前者の
場合の方がねじれ振動数比の増加は大きいことがわか
る。
【0061】図14は、水平ステイ21の第5のパター
ンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ステイ
21の側径間への設置が与える影響を見いだそうとする
説明図である。
ンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ステイ
21の側径間への設置が与える影響を見いだそうとする
説明図である。
【0062】図示の結果のうち、とくにおよび、
および、およびから判明するように、側径間に水
平ステイ21を設けることにより、主塔3のねじれ剛性
を高める効果があり、ねじれ振動数を上昇させることが
できる。
および、およびから判明するように、側径間に水
平ステイ21を設けることにより、主塔3のねじれ剛性
を高める効果があり、ねじれ振動数を上昇させることが
できる。
【0063】また、とくにおよび、およびか
ら、側径間に水平ステイ21を設置する場合には、側径
間の中央部より主塔3近傍に設置した方が効果がある。
ら、側径間に水平ステイ21を設置する場合には、側径
間の中央部より主塔3近傍に設置した方が効果がある。
【0064】さらに、とくにおよび、およびか
ら判明するように、中央径間の主塔3近傍に水平ステイ
21を設置する場合には、側径間に水平ステイ21を設
けることによるねじれ振動数の上昇効果は小さい。
ら判明するように、中央径間の主塔3近傍に水平ステイ
21を設置する場合には、側径間に水平ステイ21を設
けることによるねじれ振動数の上昇効果は小さい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来の補
剛桁における補強構造、あるいは主ケーブルとハンガー
ロープとが形成する面内での補強構造とは別に、一対の
主ケーブルが構成する面内において水平ステイあるいは
膜部材などを架け渡すことにより、主ケーブルないし補
剛桁のねじれ剛性を増強し、ねじれ振動数を向上させる
ようにしたので、曲げねじれフラッターの限界風速の低
下を抑えて、長大化する吊橋に対しても耐風安定性を向
上させることができる。
剛桁における補強構造、あるいは主ケーブルとハンガー
ロープとが形成する面内での補強構造とは別に、一対の
主ケーブルが構成する面内において水平ステイあるいは
膜部材などを架け渡すことにより、主ケーブルないし補
剛桁のねじれ剛性を増強し、ねじれ振動数を向上させる
ようにしたので、曲げねじれフラッターの限界風速の低
下を抑えて、長大化する吊橋に対しても耐風安定性を向
上させることができる。
【0066】
【図1】本発明の第1の実施例による吊橋20の概略斜
視図である。
視図である。
【図2】同、水平ステイ21の主ケーブル5への取付け
位置を示す要部斜視図である。
位置を示す要部斜視図である。
【図3】同、水平ステイ21を取り付ける主ケーブル5
を上方から見た平面図である。
を上方から見た平面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による吊橋30の概略斜
視図である。
視図である。
【図5】本発明の第3の実施例(第三の発明)による吊
橋40の概略斜視図である。
橋40の概略斜視図である。
【図6】本発明の水平ステイ21を設置した吊橋20、
および水平ステイ21を設けていない通常の吊橋1のね
じれ対称一次振動モード図である。
および水平ステイ21を設けていない通常の吊橋1のね
じれ対称一次振動モード図である。
【図7】本発明において、水平ステイ21の第1のパタ
ーンの設置状態を吊橋20全体について描き、設置長2
4%の水平ステイ21の設置位置による相違を見いだそ
うとする説明図である。
ーンの設置状態を吊橋20全体について描き、設置長2
4%の水平ステイ21の設置位置による相違を見いだそ
うとする説明図である。
【図8】同、図7に対応して、水平ステイ21の設置位
置と、ねじれ振動数との関係を示した説明図である。
置と、ねじれ振動数との関係を示した説明図である。
【図9】本発明において、水平ステイ21の第2のパタ
ーンの設置状態を吊橋20全体について描き、主塔3か
ら水平ステイ21の設置長を変えた場合の相違を見いだ
そうとする説明図である。
ーンの設置状態を吊橋20全体について描き、主塔3か
ら水平ステイ21の設置長を変えた場合の相違を見いだ
そうとする説明図である。
【図10】同、図9に対応して、水平ステイ21の設置
区間長と吊橋ねじれ対称一次振動の振動数との関係を示
すグラフで、主塔3から水平ステイ21を所定長さだけ
設置した場合を示す。
区間長と吊橋ねじれ対称一次振動の振動数との関係を示
すグラフで、主塔3から水平ステイ21を所定長さだけ
設置した場合を示す。
【図11】本発明において、水平ステイ21の第3のパ
ターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ス
テイ21を中央径間の1/4点付近に設置した場合の設
置長を変えた場合の相違を見いだそうとする説明図であ
る。
ターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ス
テイ21を中央径間の1/4点付近に設置した場合の設
置長を変えた場合の相違を見いだそうとする説明図であ
る。
【図12】同、図11と同様に水平ステイ21の第4の
パターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平
ステイ21を中央径間の1/4点付近に設置した場合で
あって、主塔3から側径間にも水平ステイ21を設置し
た場合の相違を見いだそうとする説明図である。
パターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平
ステイ21を中央径間の1/4点付近に設置した場合で
あって、主塔3から側径間にも水平ステイ21を設置し
た場合の相違を見いだそうとする説明図である。
【図13】本発明において、水平ステイ21を中央径間
の1/4点付近に設置した場合の設置長と、ねじれ振動
数比との関係(ねじれ振動数上昇効果)を示すグラフで
ある。
の1/4点付近に設置した場合の設置長と、ねじれ振動
数比との関係(ねじれ振動数上昇効果)を示すグラフで
ある。
【図14】本発明において、水平ステイ21の第5のパ
ターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ス
テイ21の側径間への設置が与える影響を見いだそうと
する説明図である。
ターンの設置状態を吊橋20全体について描き、水平ス
テイ21の側径間への設置が与える影響を見いだそうと
する説明図である。
【図15】従来からの基本的な吊橋1の概略側面図であ
る。
る。
【図16】同、ストームケーブル10、センターダイア
ゴナルステイ11、斜めケーブル12を取り付けたケー
ブル構造の概略側面図である。
ゴナルステイ11、斜めケーブル12を取り付けたケー
ブル構造の概略側面図である。
【図17】同、ストームケーブル10、センターダイア
ゴナルステイ11、斜めケーブル12を取り付けたケー
ブル構造の概略側面図である。
ゴナルステイ11、斜めケーブル12を取り付けたケー
ブル構造の概略側面図である。
【図18】同、斜めハンガー13を用いた、いわゆるセ
バーン型のケーブル構造の概略側面図である。
バーン型のケーブル構造の概略側面図である。
【図19】同、斜めハンガー14を主ケーブル5と補剛
桁7との間に網目状に張ったケーブル構造の概略側面図
である。
桁7との間に網目状に張ったケーブル構造の概略側面図
である。
【図20】同、斜めケーブル15を主塔3の頂部あるい
は中段から補剛桁7に向かって取り付けたケーブル構造
の概略側面図である。
は中段から補剛桁7に向かって取り付けたケーブル構造
の概略側面図である。
【図21】同、単一のモノケーブル16に斜めのハンガ
ーロープ6を補剛桁7の両端に斜めに張ったケーブル構
造の概略側面図である。
ーロープ6を補剛桁7の両端に斜めに張ったケーブル構
造の概略側面図である。
【図22】同、相反する主ケーブル5と補剛桁7の桁端
とを結ぶ対角ステイ17を設置したケーブル構造の概略
側面図である。
とを結ぶ対角ステイ17を設置したケーブル構造の概略
側面図である。
1 吊橋 2 一対の主塔基礎部 3 一対の主塔 4 一対のアンカレッジ 5 主ケーブル 6 ハンガーロープ(吊り材) 7 補剛桁 8 ストームケーブルハンガー 9 専用アンカレッジ 10 ストームケーブル 11 斜め吊り材(センターダイアゴナルステイ) 12 斜め吊り線(斜めケーブル) 13 斜めハンガー 14 斜めハンガー 15 斜めケーブル 16 モノケーブル 17 対角ステイ 20 吊橋(第1の実施例) 21 水平ステイ 22 水平ステイ21の取付けバンド 30 吊橋(第2の実施例) 31 抗圧縮材などによる間隔調整材 40 吊橋(第3の実施例、第三の発明) 41 膜部材
Claims (5)
- 【請求項1】 橋軸方向において所要の支間をもって
設けた一対の主塔基礎部と、 この主塔基礎部にそれぞれ起立して設けた一対の主塔
と、 前記橋軸方向においてこの主塔に架け渡すとともに一対
のアンカレッジにそれぞれその両端を固定した一対の主
ケーブルと、を有する吊橋のケーブル構造であって、 前記一対の主ケーブルの間に対角状に張り渡した複数本
の水平ステイを有するとともに、 この水平ステイは、少なくとも前記主塔の間の中央径間
の1/4点付近にこれを設けたことを特徴とする吊橋の
ケーブル構造。 - 【請求項2】 橋軸方向において所要の支間をもって
設けた一対の主塔基礎部と、 この主塔基礎部にそれぞれ起立して設けた一対の主塔
と、 前記橋軸方向においてこの主塔に架け渡すとともに一対
のアンカレッジにそれぞれその両端を固定した一対の主
ケーブルと、を有する吊橋のケーブル構造であって、 前記一対の主ケーブルの間に対角状に張り渡した複数本
の水平ステイを有するとともに、 この水平ステイは、前記主塔と前記アンカレッジとの間
の側径間にこれを設けたことを特徴とする吊橋のケーブ
ル構造。 - 【請求項3】 前記水平ステイは、少なくとも前記主
塔近傍にこれを設けたことを特徴とする請求項2記載の
吊橋のケーブル構造。 - 【請求項4】 前記水平ステイのほかに、前記一対の
主ケーブルの間に直角に張り渡した抗圧縮部材からなる
間隔調整材を設けたことを特徴とする請求項1あるいは
請求項2のいずれか一方に記載の吊橋のケーブル構造。 - 【請求項5】 橋軸方向において所要の支間をもって
設けた一対の主塔基礎部と、 この主塔基礎部にそれぞれ起立して設けた一対の主塔
と、 前記橋軸方向においてこの主塔に架け渡すとともに一対
のアンカレッジにそれぞれその両端を固定した一対の主
ケーブルと、を有する吊橋のケーブル構造であって、 前記一対の主ケーブルの間に張り渡した膜部材を有する
ことを特徴とする吊橋のケーブル構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20290694A JPH0849215A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 吊橋のケーブル構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20290694A JPH0849215A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 吊橋のケーブル構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0849215A true JPH0849215A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16465146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20290694A Pending JPH0849215A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 吊橋のケーブル構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0849215A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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