JPH08485B2 - 自動二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents
自動二輪車用ラジアルタイヤInfo
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- JPH08485B2 JPH08485B2 JP3119412A JP11941291A JPH08485B2 JP H08485 B2 JPH08485 B2 JP H08485B2 JP 3119412 A JP3119412 A JP 3119412A JP 11941291 A JP11941291 A JP 11941291A JP H08485 B2 JPH08485 B2 JP H08485B2
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- tire
- spring constant
- camber angle
- carcass
- bead
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- Tires In General (AREA)
Description
感、グリップ感を高めることにより、安定した旋回をな
し得る自動二輪車用ラジアルタイヤに関する。
っては、四輪車用のタイヤをベースとして設計され、か
つ製作されていたため、車体を傾けて旋回する二輪車特
有の旋回には考慮が払われていない傾向にあった。
ッド部aには強靭なベルト層bを設けるとともに、サイ
ドウォール部cにはラジアル方向にカーカスコードを配
列したしなやかなカーカスdを有していた。このように
形成されたタイヤは、直進時などキャンバー角0で走行
する場合にはタイヤのバネ定数が大であり、旋回時など
キャンバー角を増すことによって、前記バネ定数が同等
又は減少する傾向にあった。
旋回する、即ちキャンバー角を有して旋回する際には接
地感及びグリップ感が大きくなり、その結果、傾斜走行
時にはキャンバースラストが不足することによって、安
定よく旋回走行が出来ないという問題がある。
究の結果、キャンバー角とタイヤのバネ定数との関連に
着目し、タイヤの固有のバネ定数をキャンバー角0の時
には、従来のものに比べて低くし、しかもキャンバー角
が30°以上では前記バネ定数をキャンバー角0°のと
きに比べて大とすることにより旋回時における接地感、
グリップ感を向上しうることを見出したのである。
って、旋回時の走行速度を高めることができ、オンロー
ド走行用の自動二輪車のみならず、モトクロス用の自動
二輪車に対しても好適に採用しうる自動二輪車用ラジア
ルタイヤの提供を目的としている。
ードコアの周りを折返しかつタイヤ赤道に対して75〜
90°の角度で傾斜させたカーカスコードを具える少な
くとも1枚のカーカスプライからなるカーカスと、トレ
ッド部の内部かつカーカスのタイヤ半径方向外側に配さ
れタイヤ赤道に対して0〜22°の角度で傾斜するベル
トコードを具える1枚以上のベルトプライからなるベル
ト層とを具えるとともに、ビード部をリムに装着しかつ
タイヤに規定の内圧と荷重を加えた条件のもとで、キャ
ンバー角が0における縦バネ定数が10kg/mm以上かつ
22kg/mm以下であるとともに、キャンバー角が30°
以上かつ40°以下におけるタイヤ回転面での上下方向
の縦バネ定数を前記キャンバー角0°における縦バネ定
数の値の1.03倍以上かつ1.5倍以下とした自動二
輪車用ラジアルタイヤである。
ともにタイヤ内腔に規定の内圧を加えた状態において、
該タイヤに荷重を加え撓ませることによって、その荷重
−撓の相関を求めるとともに、その撓み曲線において実
使用荷重における接線の勾配をもって表すものとする。
なお実使用荷重は、自動二輪車の本体車両重量にライダ
ーの重量を加えてなる実車荷重を、前輪、後輪のそれぞ
れが分担する分担比率によって各車輪に配分した分担実
車荷重である。
は、排気量80cc級(車体重量略80kg)から排気量
1200cc級(本体車両重量略250kg)の各車種に
対して、さらには、レーサー用のモトクロス車にあって
も採用することが出来る。
〜22kg/mmとするとともに、キャンバー角が30〜4
0°のときにおいて、キャンバー角0における縦バネ定
数の値の1.03倍以上かつ1.5倍以下としている。
このようにキャンバー角が30°以上の縦バネ定数を大
きくすることにより、車体を傾けて旋回する時における
接地感、グリップ感が大巾に向上し急速旋回が可能とな
る。
キャンバー角が0のときの値の1.5倍をこえて縦バネ
定数が大きくなると、コーナリング時の路面外乱の影響
を受けやすくニグリング等の振動が生じ、走行が不安定
となる。逆に1.03倍以下では旋回性能の向上はな
い。
る。図1〜5において自動二輪車用ラジアルタイヤ1
は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内側
に向けてのびるサイドウォール部3と、該サイドウォー
ル部3のタイヤ半径方向内端に位置するビード部4とを
有し、前記トレッド部2からサイドウォール部3を通
り、ビード部4にのびる本体部6aに、前記ビードコア
5をタイヤ軸方向内側から外側に向かって巻き上げる巻
き上げ部6bを設けたカーカス6と、トレッド部2の内
部かつカーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7
とを具える。また、ビードコア5のタイヤ半径方向外側
かつ巻き上げ部6bと本体部6aとの間に断面三角状の
ビードエーペックス9を立ち上げる。
ヤ赤道Cに対して75〜90°の角度で傾斜させた1枚
以上、本実施例では1枚のカーカスプライからなり、カ
ーカスコードはナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳
香族ポリアミド等の有機繊維コードが用いられる。
ド底面15からの巻き上げ高さを前記トレッド部2の端
縁E1、E2のビード底面15からのトレッド縁高さH
sの0.5倍〜1.2倍の範囲としサイドウォール部、
ビード部の剛性を高めている。
プライ7aからなり、該ベルトプライは帯状かつ長尺の
小巾プライ10を前記カーカス6の外側に巻き付けるこ
とにより、形成される。
たは平行に配した複数本、本実施例では2本のベルトコ
ード11をトッピングゴム12に埋設してなり、前記ベ
ルトコード11はナイロン、芳香族ポリアミド、ポリエ
ステル等の有機繊維コードおよびスチールコードが用い
られる。
とほぼ同等の高い引張力を有し、かつ柔軟性に富むこと
によって好適に採用しうる。
図3に示す如く、小巾プライ10の隣り合う側縁10
a、10a近傍を互いにラップさせてかつタイヤ赤道C
に対して0°に近い小角度で傾けるとともに、トレッド
部2の一方の側縁E1から他方の側縁E2に向かって螺
旋巻きすることにより巻回された小巾プライ10の緩み
止めが施される。
ゴム硬度がJISA硬度の60度以上のゴムを用いると
ともに、前記ビード底面15からの先端高さHbを、ト
レッド部2の端縁E1、E2のビード底面15からの高
さである前記トレッド縁高さHsの0.5倍以上かつ
0.8倍以下としている。
レッド縁高さHsの0.5倍未満ではキャンバー角が3
0°以上としたときの縦バネ定数がキャンバー0の場合
の縦バネ定数をこえることなく、逆に0.8倍をこえて
ビードエイペックスを高くした場合には、キャンバー角
30°以上の場合において縦バネ定数が過大となる傾向
にある。
ス6とベルト層7とを具え、さらには、好ましくはビー
ドエイペックス9の高さを通常のものより高く設定する
ことによって、トレッド部、サイドウォール部、ビード
部に格別なゴム組成及びゴム硬度を具えたゴムを用いる
ことなく、タイヤの縦バネ定数をキャンバー角0におい
て10kg/mm〜22kg/mmの範囲に、又キャンバー角が
30〜40°においてはキャンバー角0のときの縦バネ
定数の1.03倍〜1.5倍に設定しうることを後述す
る具体例に示すテスト結果より確認出来たのである。
は、ベルト層7は、ナイロン繊維コードを用いたベルト
コードをタイヤ赤道Cに対して16°傾斜させたベルト
コードを具えるタイヤファブリックのカットプライから
なるベルトプライ7a、7b、7cを、3枚重ね合わせ
て形成している。本例では芳香族ポリアミド繊維に比べ
て強度の低いナイロン繊維を用いる一方、ベルトプライ
の重ね枚数を増すことによりトレッド部2の剛性を図る
一方、ビードエイペックス9の先端高さHbを前記トレ
ッド縁高さHsの0.8倍と高くすることによって、キ
ャンバー角を30〜40°とした旋回走行時における縦
バネ定数の上昇を図っている。
つ図1及び図7に示す構成を具えるタイヤ実施例1、
2、3について表1に示す仕様により試作するととも
に、その縦バネ定数の測定及び走行テストを行いその性
能を調査した。なお従来のタイヤ(比較例1、2)及び
本願構成外のタイヤについてもテストを行い性能を比較
した。
に装着するとともに、2.90kg/cm2 内圧を付加した
状態で行った。
(A)に示す如くキャンバー角0から図5(B)に示す
ようにタイヤTを10°刻みに傾けそれぞれのキャンバ
ー角θに対するバネ定数を測定した。なお各バネ定数の
測定125〜175kgの範囲でタイヤに縦荷重を連続し
て加えたときの撓み曲線により求めた。測定結果を図6
の線図で示す。
プ感およびリグリング試供タイヤを実車の後輪に装着す
るとともにテストロードを走行させドライバーのフィー
リングにより判定するとともに10点法で評価した。数
値が大きいほど良好であり、何れも8以上が合格値であ
る。
のに比べて旋回性能が優れていることが判明した。
イヤは、縦バネ定数をキャンバー角0において10〜2
2kg/mmの範囲に規制するとともにキャンバー角が30
〜40°の範囲において、キャンバー角0の縦バネ定数
の1.03倍〜1.5倍としたため、車体を傾けて旋回
する際にあっても接地感、グリップ感を向上することに
よって、安定した旋回をなしうる。
る。
状態を示す正面図、(B)はキャンバー角を有してタイ
ヤが接地する状態を示す正面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】ビード部のビードコアの周りを折返しかつ
タイヤ赤道に対して75〜90°の角度で傾斜させたカ
ーカスコードを具える少なくとも1枚のカーカスプライ
からなるカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの
タイヤ半径方向外側に配されタイヤ赤道に対して0〜2
2°の角度で傾斜するベルトコードを具える1枚以上の
ベルトプライからなるベルト層を具えるとともに、ビー
ド部をリムに装着しかつタイヤに規定の内圧と荷重を加
えた条件のもとで、キャンバー角が0における縦バネ定
数が10kg/mm以上かつ22kg/mm以下であるととも
に、キャンバー角が30°以上かつ40°以下における
タイヤ回転面での上下方向の縦バネ定数を前記キャンバ
ー角0における縦バネ定数の値の1.03倍以上かつ
1.5倍以下とした自動二輪車用ラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3119412A JPH08485B2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3119412A JPH08485B2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04321403A JPH04321403A (ja) | 1992-11-11 |
JPH08485B2 true JPH08485B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=14760827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3119412A Expired - Lifetime JPH08485B2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08485B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9096102B2 (en) | 2011-07-08 | 2015-08-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Two-wheeled automotive vehicle tire |
JP5905038B2 (ja) * | 2013-03-15 | 2016-04-20 | 住友ゴム工業株式会社 | 不整地用モーターサイクルタイヤ |
JP6962056B2 (ja) * | 2017-08-03 | 2021-11-05 | 住友ゴム工業株式会社 | 不整地走行用のモーターサイクルタイヤの製造方法 |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP3119412A patent/JPH08485B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04321403A (ja) | 1992-11-11 |
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