JP3227401B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents
自動二輪車用タイヤInfo
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Description
ー角が与えられた旋回時のグリップ性能を向上しうる自
動二輪車用タイヤに関する。
輪車は車両を傾けて旋回走行を行うものであるため、四
輪車に比べると転倒しやすく、また路面の摩擦係数が低
い例えばウエット路面などを旋回走行する際には、コー
ナー出口での立ち上がり時においてホイールスピン(空
転)が生じやすい。
て、車両の転倒を防ぎまた、遠心力に打ち勝つだけの横
力を発生させるべく、旋回走行時のグリップ性能の向上
は、直進走行時のそれ以上に重要な課題である。
は、グリップ性能を発揮する上で、直進走行時と旋回走
行時との特性が異なるにも拘わらず、トレッド部のプロ
ファイルについて考慮したものはきわめて少ないのが現
状である。
面との接触により発生するという観点から、旋回時のグ
リップ性能を高めるためには、接地面が非常に重要な要
素であることに着目して以下のような検討を行った。
の側面及び正面視を示すが、タイヤの接地面積Aは、下
記式(1)に示すように、近似的にタイヤの接地長さL
と接地巾Wの積に比例する。 タイヤの接地面積A∝L×W …(1)
ぞれタイヤ半径r、トレッド面の曲率半径Rを用いて次
の式(2)、(3)のように表すことができる。なお、
△hは、タイヤの縦たわみ量とする。 L=2√(r2 −(r−△h)2 )=2√(2r△h−△h2 ) …(2) W=2√(R2 −(R−△h)2 )=2√(2R△h−△h2 ) …(3)
曲率半径Rに対して、縦たわみ量△hを微小なものとみ
なして△h2 の項を省略すると、前記接地長さL、接地
巾Wは、それぞれ次の式(4)、(5)のように表すこ
とができる。 L=2√(2r△h) …(4) W=2√(2R△h) …(5)
の接地面積Aを示す前記式(1)に代入すると、次の式
(6)のように表すことができる。 タイヤの接地面積A∝L×W =2√(2r△h)・2√(2R△h) =8・△h√(r・R) …(6) さらに、(6)式を△hについて変形すると、次の
(7)式のようになる。 △h∝A/(8√(r・R)) …(7)
と、タイヤの形状とを関連づけるものとなる。そして、
通常タイヤの接地面積Aは、タイヤ空気圧が決まれば、
ほぼ一定値をとるため、△hはトレッド部外面の曲率半
径Rの平方根に反比例することが理解できる。
部外面の曲率半径Rを小さくすると、前記タイヤの縦た
わみ量△hは大きくなることを示すが、これはタイヤの
縦バネを小さくすることができることを意味する。さら
に、タイヤの縦バネを小さくすることは、タイヤへの荷
重が増えたときに、接地面積Aの増加度合いが大きくな
り、グリップ力を確保する上で有利なものとなることを
意味する。特に、自動二輪車用リヤタイヤの場合、駆動
力が作用すると、リヤタイヤへの荷重が増すが、その時
の接地面積の増加度合いが大きいとグリップ力も増加す
るため、転倒やホイールスピンが発生しにくくなること
が理解できる。
直進時よりも、タイヤにキャンバー角が与えられる旋回
時ほど、荷重増加時の接地面積の増加度合いを大きく
し、グリップを増す必要があることから、トレッド部外
面の曲率半径Rを、トレッド部中央部からトレッド部の
外端側に近づくほど小さくすることを基本として、自動
二輪車の旋回時におけるグリップ性能を向上することを
見出し本発明を完成させたのである。
輪車用空気入りタイヤの旋回性能の向上を図るために、
トレッド部を、曲率半径R1の円弧からなるセンター部
分、曲率半径R2からなるセンター部分の両側の1/4
部分、さらに曲率半径R3の円弧からなるショルダ部分
に区分しているが、各曲率半径の大きさは、R2<R1
<R3に設定されており、本発明とは基本的に異なる。
気入りタイヤにおいて、トレッド面の曲率半径が、タイ
ヤ軸方向外側に向かって徐々に減少することを開示して
いる。しかしながら、このタイヤは、旋回時にキャンバ
ー角が与えられて旋回する点については何ら示唆されて
おらず、またトレッド部外端間のタイヤ軸方向距離であ
るトレッド巾をタイヤ最大巾とするものでもない。した
がって、キャンバー角が与えられて旋回するときのグリ
ップ性能を向上することを課題とした本発明の技術思想
について何らの動機付けを与えるものではない。
与えられた旋回時のグリップ性能を向上しうる自動二輪
車用タイヤを提供することを目的としている。
載の発明は、タイヤを使用リムにリム組みしかつ使用内
圧を充填した標準状態においてトレッド部外面が凸に湾
曲するとともにトレッド部外端E、E間のタイヤ軸方向
距離であるトレッド巾がタイヤ最大巾をなす自動二輪車
用タイヤであって、前記標準状態におけるタイヤ軸を含
むタイヤ子午断面において、前記トレッド部外端E、E
間のトレッド部外面は、タイヤ赤道Cから一方の前記ト
レッド部外端Eまでの間の各トレッド部外面半巾部分
が、曲率半径の異なる3種以上の円弧を接続して形成さ
れるとともに、前記各円弧の曲率半径を、トレッド部外
端E側に近づくにつれて徐々に小さくしたことを特徴と
する。
部外端E、E間のトレッド部外面は、該トレッド部外面
をこの外面に沿う長さで5以上の分割数Nで実質的に等
分割された分割域を形成したとき、タイヤ赤道Cを含む
分割域を1としてタイヤ赤道Cからi番目の分割域の曲
率半径Ri と、(i+1)番目の分割域の曲率半径R
i+1 との比(Ri+1 /Ri )は、前記分割数Nと、前記
トレッド部外面のこの外面に沿う外面長さ(mm)の数値
TLとの関係において、 EXP(−7×10-3×TL/N) ≦Ri+1/Ri ≦EXP(−
2×10-3×TL/N) の関係を満たすことを特徴とする。
部外面半巾部分は、タイヤ赤道Cの位置での円弧の曲率
半径R1と、タイヤ赤道Cを起点としてこのトレッド部
外面に沿った長さ(mm)の数値Sと、この長さの位置の
円弧の曲率半径R(S)とにおいて、 R(S)=R1×EXP (β×S) (但し、−7×10-3≦β≦−2×10-3) の関係を満たすことを特徴とする。
面に基づき説明する。図1に示すように、本実施形態の
自動二輪車用タイヤは、タイヤを使用リムにリム組みし
かつ使用内圧を充填した標準状態において、トレッド部
2の外面が凸に湾曲するとともに、トレッド部2の外端
E、E間のタイヤ軸方向距離であるトレッド巾TWがタ
イヤ最大巾をなすものを例示している。
Aなどの規格適用リムを用いるのが良いが、レース用タ
イヤなど規格が無い場合には、使用リムは標準状態にお
けるタイヤの最大巾の70〜90%、さらには75〜8
5%のリム巾を用いるのが好ましい。
することを可能とするべく、タイヤ赤道Cからトレッド
部の外端Eまでのタイヤ半径方向高さであるトレッド高
さTHがタイヤ断面高さHの0.4倍以上かつ0.7倍
以下の比率で構成されている。
からサイドウォール部3を通りビード部4のビードコア
5の周りを折返すカーカス6と、このカーカス6のタイ
ヤ半径方向外側に配されるベルト層7とを具えている。
ル構造プライからなり本例では、ナイロンコードをタイ
ヤ赤道Cに対して90°の角度で傾けて配列した1枚の
プライからなるが、前記コードには、ポリエステル、レ
ーヨン等の他の各種の有機繊維コードなどを適宜採用し
うる。
ミドコードをタイヤ赤道Cに対して40°以下の小角
度、本例では20°の角度で傾けて配列した内、外2枚
のベルトプライ7A、7Bを前記コードが交差する向き
に重ね合わせて構成されたいわゆる交差ベルトを例示し
ている。
側のベルトプライ7Aは、外側のベルトプライ7Bに比
べて巾が狭く形成され、その両端におけるステップ量を
5mmとしたものを例示している。これによって、ベルト
層7の両端部において歪が集中を防止でき、ベルト層7
の耐久性を向上しうる。なお、前記ステップ量は、例え
ば3mm以上とすることが望ましく、又10mm以下が良
い。
ングゴムにて被覆した小巾かつ帯状のストリップを螺旋
に巻回して形成したいわゆるジョイントレスベルトなど
を採用しても良い。これによれば、トレッド部2におい
てプライの継ぎ目をなくすことができるから、タイヤユ
ニフォミティをより向上しうる。
むタイヤ子午断面において、前記トレッド部外端E、E
間のトレッド部外面は、タイヤ赤道Cから一方の前記ト
レッド部外端Eまでの間の各トレッド部外面半巾部分2
L、2Rが、それぞれ曲率半径の異なる3種以上の円弧
を接続して形成されるとともに、前記各円弧の曲率半径
Rを、トレッド部2の外端E側に近づくにつれて徐々に
小さくしたことを特徴としている。
小さくするものの一例として、前記曲率半径を連続して
かつ一定の変化率で減少させるものを例示し、これは例
えば指数関数を適用して実現することができる。
は、図2に示す如く、タイヤ赤道Cの位置での円弧の曲
率半径R1と、タイヤ赤道Cを起点としてこのトレッド
部外面に沿った長さ(mm)の数値Sと、この長さの位置
の円弧の曲率半径R(S)とにおいて、 R(S)=R1×EXP (β×S) …(8) (但し、−7×10-3≦β≦−2×10-3) の関係を満たす。また、求められる各曲率半径R(S)
は、常にトレッド部外面に対して垂直なものである。
イヤ赤道Cからトレッド部外面に沿った長さ(mm)の数
値Sを隔てるトレッド部2の外面上の位置において、円
弧の曲率半径R(S)を定めると同時に、減少していく
曲率半径の変化率が常に一定となる特徴を有している。
に沿った長さ(mm)の数値としてS及びS+△Sを隔て
る各位置の円弧の曲率半径は、以下の(9)、(10)
式で表すことができる。 R(S+△S)=R1×EXP (β×(S+△S)) …(9) R(S)=R1×EXP (β×S) …(10)
S)/R(S)であるため、次の式(11)のように表
すことができる。 R(S+△S)/R(S)=EXP (β×△S) …(11) 上記式(11)から明らかなように、曲率半径の変化率
は、前記長さ(mm)の数値Sとは無関係となり、任意の
位置で一定となることが判る。
端E側に向けて徐々に減少させたタイヤの縦バネについ
て検討を行う。前記タイヤの縦たわみ量△hは、前記
(7)式から近似的に次の式(12)のように表すこと
ができる。 △h=A/(8√(r・R))…(12)
の自動二輪車用タイヤを例にとり、荷重130kgf 、空
気圧0.02kgf/mm2 、接地面積A=130/0.02
=6500mm2 、タイヤ半径r=300mmの各値を上記
式(12)に代入すると、次の式(13)のように変形
できる。 △h=6500/(8√(300R)) …(13)
たときのトレッド部外面が接地する円弧の曲率半径Rを
それぞれ前記指数関数から求めて上記式(13)のRに
代入し、△hの逆数(1/△h)を理論上の縦バネ特性
値として求め、キャンバー角が0度のときの値を100
とする指数で図3に実線でプロットした。また、実際の
タイヤの縦バネを測定した結果を破線にてプロットし
た。なお、△hの逆数(1/△h)を理論上の縦バネ特
性値としたのは、1/△hが縦バネと比例関係にある特
性値となるためである。
のタイヤの縦バネとは、ほぼ符合していること、及びト
レッド部外面の曲率半径をトレッド部外端E側に向けて
徐々に減少させた本発明のタイヤでは、キャンバー角が
増すにつれて、縦バネ指数が単調に減少していることが
確認できる。
は、自動二輪車を旋回させるべくタイヤにキャンバー角
を与えると、タイヤの縦バネを小さく変化させることが
でき、ひいては旋回中の接地面積を増すことができ、グ
リップ性能を向上することができる。また、縦バネ指数
の減少が単調に変化するため、キャンバー角を徐々に大
きくして操縦しても、グリップ力もそれに応じて連続的
に変化するため、車両の旋回中のコントロール性も容易
としうる点で好ましい。
減少率を表しており、この値は実車におけるグリップ性
能の実験結果を基に設定している。グリップ性能につい
ての実験は、β=0としたトレッド部外面が単一の円弧
からなるタイヤを始めとし、β=−10×10-3までの
減少率を有する自動二輪車用タイヤまでについてグリッ
プ性能を調べた。
路面において、旋回中及び旋回脱出時のサイドグリップ
及びトラクション(ホイールスピンの有無)を、ライダ
ーの官能により5点法で評価した。
が、−7×10-3〜−2×10-3の範囲で、グリップ性
能において良好な結果が得られている。なお前記減少率
βが、−7×10-3よりも小さいと、トレッド部の中央
に対するショルダ側の円弧の曲率半径が小さくなりす
ぎ、タイヤにキャンバー角を与えていくと、単調な挙動
を示さなくなってグリップ性能が低下することが確認さ
れている。
の位置での円弧の曲率半径であり、このR1を設定する
ことにより、各トレッド部外面上の位置の具体的な曲率
半径が設定できる。このR1は、タイヤサイズ毎に適宜
設定され、前記トレッド巾TWの50%〜80%、より
好ましくは55%〜75%、さらに好ましくは60%〜
70%とするのが望ましい。
率半径が、指数関数を用いて連続的に変化し、しかも変
化率が一定のものを例示したが、本発明の技術的思想
は、トレッド部2の外面を、有限個の領域として5以
上、好ましくは7以上、さらに好ましくは9以上に実質
的に等分割し、各領域に単一の曲率半径の円弧を対応さ
せた円弧の連結体とし構成することによっても実現でき
る。
し、本例では、該外面を実質的に5つに等分割すること
により、タイヤ赤道Cを含む第1の領域T1と、その両
側に順次続く第2の領域T2、第3の領域T3とを形成
したものを例示している。このように、トレッド部外面
を有限個に分割し、各領域に単一の円弧を割り当てた場
合には、金型の製作などを安価になしうる点で好ましい
ものとなる。
R1と、第2の領域T2の円弧の曲率半径R2との比
(R2/R1)、および第2の領域T2の円弧の曲率半
径R2と、第3の領域T3の円弧の曲率半径R3との比
(R3/R2)である曲率半径の変化率を、本例では
0.85で一定としたものを例示している。
レッド部外面は、前記トレッド部外面をこの外面に沿う
長さで5以上の分割数Nで実質的に等分割された分割域
を形成したとき、タイヤ赤道Cを含む分割域を1として
タイヤ赤道Cからi番目の分割域の曲率半径Ri と、
(i+1)番目の分割域の曲率半径Ri+1 との比(Ri+
1 1 /Ri )である変化率は、前記(8)式で示した指
数関数の減少率βを用いて容易に設定することができ
る。
変化率は、前記した次の式(11)で表すことができ
る。 R(S+△S)/R(S)=EXP (β×△S) …(11)
前記トレッド部外面の、この外面に沿う外面長さ(mm)
の数値TLを前記分割数Nで割った値(無次元値)(T
L/N)を代入すれば、次の式(14)のように表すこ
とができる。 (Ri+1 /Ri )=EXP (β×TL/N) …(14)
0-3≦β≦−2×10-3)をこの式(14)に代入する
と、前記曲率半径の変化率は、以下の式を満たすものと
して定義することができる。 EXP(−7×10-3×TL/N) ≦Ri+1 /Ri≦EXP(−
2×10-3×TL/N)
の5分割を例にとると、TL=220、N=5、TL/
N=44となるため、Ri+1 /Riは0.735〜0.
916の範囲から選択して設定しうる。
ヤ赤道Cを中心とする対称構造とすると、前記分割数N
が奇数の場合、異なる曲率半径の種類数nは、(N+
1)/2、また分割数Nが偶数個の場合、異なる曲率半
径の種類数nは、N/2となり、実質的にタイヤ赤道C
を挟む両側は同じ曲率半径の円弧としうる。
し、この例では該外面を実質的に9つに等分割すること
により、タイヤ赤道Cを含む第1の領域T1と、その両
側に順次続く第2、第3、第4、第5の領域T2〜T5
とを形成したものを例示している。この例では曲率半径
が5種類となる。また曲率半径の変化率は、前記式(1
5)を用いて前記同サイズでは、好ましくは0.843
〜0.952の範囲から設定でき、本例では0.91で
一定としたものを例示している。
各円弧の曲率半径R1、R2、…Riを、トレッド部の
外端E側に近づくにつれて徐々に小さくすることによ
り、自動二輪車を旋回させるためにタイヤにキャンバー
角を与えた場合のタイヤの縦バネを小さくしてたわみ量
を大きすることができるから、旋回時のグリップ性能を
向上しうる。
イヤは、車両の前後輪のいずれ又は双方に装着しても良
いが、特に駆動力が作用したときに荷重が増すリヤ用タ
イヤとして形成することが特に好ましい。
も図1の基本構造でトレッド部外面の形状を種々変化さ
せたプレーンタイヤに、図7のトレッドパターンを手彫
りにより刻設した自動二輪車用タイヤを試作するととも
に(実施例1〜6、比較例1)、旋回中のグリップにつ
いてライダーによる官能評価を行い性能を比較した。な
お、実施例1〜3については、トレッド部外面の円弧の
曲率半径が、指数関数を用いて連続的に変化するもので
あり、また実施例4〜6については、トレッド部外面
を、それぞれ5、7、9分割して段階的に変化させたも
のを示している。タイヤ詳細、テスト方法を以下に示
す。
イヤ赤道に対して90° ベルト層:芳香族ポリアミドの2プライ タイヤ赤道に対して20°(互いに交差) トレッドの溝の溝深さ5mm
着し(リムサイズ:6.25×17、内圧2.1kgf/cm
2 )、乾燥舗装路を旋回走行する。そして、そのときの
グリップ性能については、旋回時の限界旋回速度と、旋
回時のグリップ力の過渡特性を中心に評価した。テスト
の結果を表1に示す。
も旋回時のグリップ性能に優れていることが確認でき
た。また、トレッド部外面を7分割以上とした実施例5
については、指数関数を用いて連続的に変化させた実施
例2と比較しても、グリップ性能を同レベルとしうるこ
とも確認できた。
イヤは、自動二輪車を旋回させるべくタイヤにキャンバ
ー角を与えるにつれて、タイヤの縦バネを小さく変化さ
せることができ、ひいては旋回中の接地面積を増すこと
によりグリップ性能を向上することができる。
では、曲率半径を連続して変化させうるとともに、その
変化率を一定にすることができるから、タイヤの縦バネ
をもタイヤキャンバー角に対して単調に変化させること
ができ、旋回走行中の車両のコントロール性を容易とし
うる。
る。
径R(S)を説明する線図である。
ラフである。
を示すグラフである。
輪郭を示す線図である。
輪郭を示す線図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】タイヤを使用リムにリム組みしかつ使用内
圧を充填した標準状態においてトレッド部外面が凸に湾
曲するとともにトレッド部外端E、E間のタイヤ軸方向
距離であるトレッド巾がタイヤ最大巾をなす自動二輪車
用タイヤであって、 前記標準状態におけるタイヤ軸を含むタイヤ子午断面に
おいて、前記トレッド部外端E、E間のトレッド部外面
は、 タイヤ赤道Cから一方の前記トレッド部外端Eまでの間
の各トレッド部外面半巾部分が、曲率半径の異なる3種
以上の円弧を接続して形成されるとともに、 前記各円弧の曲率半径を、トレッド部外端E側に近づく
につれて徐々に小さくしたことを特徴とする自動二輪車
用タイヤ。 - 【請求項2】前記トレッド部外端E、E間のトレッド部
外面は、該トレッド部外面をこの外面に沿う長さで5以
上の分割数Nで実質的に等分割された分割域を形成した
とき、タイヤ赤道Cを含む分割域を1としてタイヤ赤道
Cからi番目の分割域の曲率半径Ri 、(i+1)番目
の分割域の曲率半径Ri+1 との比(Ri+1 /Ri )は、 前記分割数Nと、前記トレッド部外面のこの外面に沿う
外面長さ(mm)の数値TLとの関係において、 EXP(−7×10-3×TL/N) ≦Ri+1/Ri ≦EXP(−
2×10-3×TL/N) の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の自動二
輪車用タイヤ。 - 【請求項3】前記トレッド部外面半巾部分は、 タイヤ赤道Cの位置での円弧の曲率半径R1と、タイヤ
赤道Cを起点としてこのトレッド部外面に沿った長さ
(mm)の数値Sと、この長さの位置の円弧の曲率半径R
(S)とにおいて、 R(S)=R1×EXP (β×S) (但し、−7×10-3≦β≦−2×10-3) の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の自動二
輪車用タイヤ。
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