JPH08300713A - サーマルヘッド印字制御装置 - Google Patents
サーマルヘッド印字制御装置Info
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- JPH08300713A JPH08300713A JP11188195A JP11188195A JPH08300713A JP H08300713 A JPH08300713 A JP H08300713A JP 11188195 A JP11188195 A JP 11188195A JP 11188195 A JP11188195 A JP 11188195A JP H08300713 A JPH08300713 A JP H08300713A
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Landscapes
- Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 負荷変動を考慮した上でパルスの断続比を制
御して、発熱体素子温度上昇を一定にし、安定した感熱
記録を得ること。 【構成】 サーマルヘッドへの通電を開始し(S20
0)、Δt時間が経過すると(S220:YES)、逐次電圧
検知部の検出電圧値に応じたオフ時間がROMのテーブ
ルに基づいて決定される(S240)。次に、2回目のΔ
t時間の中において、印加パルスのオン時間が経過した
ならば(S250:YES)、CPUはサーマルヘッドの駆動
回路を制御してオフ処理をし、発熱体素子への印加パル
スをオフする。そして、S240にて決定されたオフ時間
が経過したならば(S270:YES)、カウンタのカウント
値を1だけインクリメントする(S280)。そして、こ
のカウント値が(印加パルス幅/Δt時間+1)と異な
れば(S290:NO )、印加パルスをオンし(S300)、
S230以降の処理を再度実行する。
御して、発熱体素子温度上昇を一定にし、安定した感熱
記録を得ること。 【構成】 サーマルヘッドへの通電を開始し(S20
0)、Δt時間が経過すると(S220:YES)、逐次電圧
検知部の検出電圧値に応じたオフ時間がROMのテーブ
ルに基づいて決定される(S240)。次に、2回目のΔ
t時間の中において、印加パルスのオン時間が経過した
ならば(S250:YES)、CPUはサーマルヘッドの駆動
回路を制御してオフ処理をし、発熱体素子への印加パル
スをオフする。そして、S240にて決定されたオフ時間
が経過したならば(S270:YES)、カウンタのカウント
値を1だけインクリメントする(S280)。そして、こ
のカウント値が(印加パルス幅/Δt時間+1)と異な
れば(S290:NO )、印加パルスをオンし(S300)、
S230以降の処理を再度実行する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテープ印字装置
の感熱記録装置に於けるサーマルヘッド印字制御装置に
関するものである。
の感熱記録装置に於けるサーマルヘッド印字制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テープ印字装置等において、商用
電源及び内臓の電池電源の両方を使用し得るようにした
ものがある。そのうち、電池電源の場合は、その消耗に
より電圧が降下し、また負荷変動により端子電圧が変動
する。
電源及び内臓の電池電源の両方を使用し得るようにした
ものがある。そのうち、電池電源の場合は、その消耗に
より電圧が降下し、また負荷変動により端子電圧が変動
する。
【0003】即ち、印字するドット数が多い場合、電流
は多く流れるので電圧降下が大きく、印字するドット数
が少ない場合、電圧降下は小さい。このように、印字す
るドット数によっても電池電源の端子電源は変動する。
は多く流れるので電圧降下が大きく、印字するドット数
が少ない場合、電圧降下は小さい。このように、印字す
るドット数によっても電池電源の端子電源は変動する。
【0004】また、テープ印字装置等で電池電源を使用
する場合は、その電池から、サーマルヘッドのみでな
く、装置全体にも電力が供給される。例えば、記録用テ
ープを搬送する場合には、その搬送用モータにも電力が
供給される。
する場合は、その電池から、サーマルヘッドのみでな
く、装置全体にも電力が供給される。例えば、記録用テ
ープを搬送する場合には、その搬送用モータにも電力が
供給される。
【0005】従って、記録中における電源電圧の変動要
因は、印字するドット数による負荷変動と共に、他のモ
ータ等の負荷変動もある。
因は、印字するドット数による負荷変動と共に、他のモ
ータ等の負荷変動もある。
【0006】電池電源は、上記のように消耗や負荷変動
により電圧が変動するので、一般的には、端子電圧が直
接負荷に印加される構成にはなっておらず、レギュレー
タやDC/DCコンバータを用いて電圧を安定化するよ
うになっている。
により電圧が変動するので、一般的には、端子電圧が直
接負荷に印加される構成にはなっておらず、レギュレー
タやDC/DCコンバータを用いて電圧を安定化するよ
うになっている。
【0007】例えば、テープ印字装置等に搭載される感
熱記録装置においては、サーマルヘッドの発熱体素子に
パルスを印加し、その発熱により感熱記録紙等を発色温
度まで加熱して記録する。そこで、図10に示したよう
に、DC/DCコンバータ等で安定化した電圧V1で、
時間幅T1のパルス幅を発熱体素子に印加し、発熱体素
子の温度を温度taまで上昇させることにより、発熱体
素子が接触する感熱紙温度を、発色温度caを越える温
度paまで上昇させ、常に安定した発色(記録)を得る
ようにしている。
熱記録装置においては、サーマルヘッドの発熱体素子に
パルスを印加し、その発熱により感熱記録紙等を発色温
度まで加熱して記録する。そこで、図10に示したよう
に、DC/DCコンバータ等で安定化した電圧V1で、
時間幅T1のパルス幅を発熱体素子に印加し、発熱体素
子の温度を温度taまで上昇させることにより、発熱体
素子が接触する感熱紙温度を、発色温度caを越える温
度paまで上昇させ、常に安定した発色(記録)を得る
ようにしている。
【0008】また、DC/DCコンバータ等の安定化電
源を用いず、上記のような一定でない電池電源の電圧を
ほとんど直接的に印加し、電池消耗や負荷変動を考慮し
た上で印加パルス幅を制御し、安定した感熱記録を得る
ようにしたサーマルヘッド印加エネルギー制御装置は既
に提案されている(特開平4ー164658号公報を参
照)。
源を用いず、上記のような一定でない電池電源の電圧を
ほとんど直接的に印加し、電池消耗や負荷変動を考慮し
た上で印加パルス幅を制御し、安定した感熱記録を得る
ようにしたサーマルヘッド印加エネルギー制御装置は既
に提案されている(特開平4ー164658号公報を参
照)。
【0009】このサーマルヘッド印加エネルギー制御装
置では、逐次電圧を検知し、検知した電圧に基づいてサ
ーマルヘッドへの印加パルス幅を制御して、感熱紙温度
の発色温度caを超える時間ΔTがほぼ同等になるよう
している。
置では、逐次電圧を検知し、検知した電圧に基づいてサ
ーマルヘッドへの印加パルス幅を制御して、感熱紙温度
の発色温度caを超える時間ΔTがほぼ同等になるよう
している。
【0010】例えば、図11に示すように電池消耗や負
荷変動が小さく、電圧降下が小さい場合(V1<V2)
には、印加パルス幅を短して(T1>T2)、一方、図
12に示すように電池消耗や負荷変動が大きく、電圧降
下の大きい場合(V1>V3)には、印加パルスをは長
して(T1<T3)、共に発熱体素子の接触する感熱記
録紙の温度を、発色温度caを超える温度paまで上昇
させ、且つ、感熱紙温度の発色温度caを超える時間Δ
Tがほぼ同等になるようして、常に安定した発色(記
録)を得るようにしている。
荷変動が小さく、電圧降下が小さい場合(V1<V2)
には、印加パルス幅を短して(T1>T2)、一方、図
12に示すように電池消耗や負荷変動が大きく、電圧降
下の大きい場合(V1>V3)には、印加パルスをは長
して(T1<T3)、共に発熱体素子の接触する感熱記
録紙の温度を、発色温度caを超える温度paまで上昇
させ、且つ、感熱紙温度の発色温度caを超える時間Δ
Tがほぼ同等になるようして、常に安定した発色(記
録)を得るようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、DC/DCコンバータ等の安定化電源
を使用しても、印字するドット数が多い場合には、一時
的に電圧が降下する。この電圧が降下した間の記録に
は、ドットの掠れが発生するので、印字品質が劣化する
という問題がある。
来技術において、DC/DCコンバータ等の安定化電源
を使用しても、印字するドット数が多い場合には、一時
的に電圧が降下する。この電圧が降下した間の記録に
は、ドットの掠れが発生するので、印字品質が劣化する
という問題がある。
【0012】また、安定化電源を使用した装置は、形状
が大きく、かつ重量が重くなり、更にコストも高くな
る。加えて、DC/DCコンバータの特性から、スイッ
チング周波数の電池ノイズが出るなどの問題がある。さ
らに、DC/DCコンバータを構成するレギュレータ等
の特性から放熱のためのヒートシンクを必要とするの
で、装置の重量及び体積がさらに増加するという問題が
あった。
が大きく、かつ重量が重くなり、更にコストも高くな
る。加えて、DC/DCコンバータの特性から、スイッ
チング周波数の電池ノイズが出るなどの問題がある。さ
らに、DC/DCコンバータを構成するレギュレータ等
の特性から放熱のためのヒートシンクを必要とするの
で、装置の重量及び体積がさらに増加するという問題が
あった。
【0013】また、DC/DCコンバータ等の安定化電
源を用いず、一定でない電池電源の電圧をほとんど直接
的に印加し、電池消耗や負荷変動を考慮した上で、印加
パルス幅を制御したサーマルヘッド印加エネルギー制御
装置では、ドット数が多い場合には電流が多く流れるの
で低電圧となり、ドット数が少ない場合には逆に高電圧
となる。従って、上述したように、高電圧の時と低電圧
の時とは印加パルス幅が異なるよう制御されるが、それ
に伴って、発熱体素子温度が発色温度caに達するまで
の時間が異なり、ある一定の速度で搬送されている感熱
記録紙が発色するのに時間的なずれが発生する。
源を用いず、一定でない電池電源の電圧をほとんど直接
的に印加し、電池消耗や負荷変動を考慮した上で、印加
パルス幅を制御したサーマルヘッド印加エネルギー制御
装置では、ドット数が多い場合には電流が多く流れるの
で低電圧となり、ドット数が少ない場合には逆に高電圧
となる。従って、上述したように、高電圧の時と低電圧
の時とは印加パルス幅が異なるよう制御されるが、それ
に伴って、発熱体素子温度が発色温度caに達するまで
の時間が異なり、ある一定の速度で搬送されている感熱
記録紙が発色するのに時間的なずれが発生する。
【0014】即ち、ドット数の多い印字の後にドット数
の少ない印字が行われると、図13に示すようにドット
が重なって印字されるという問題があり、逆にドットの
少ない印字の後にドットの多い印字が行われると、図1
4に示すように、ドット間に必要以上に隙間が開くとい
う問題がある。
の少ない印字が行われると、図13に示すようにドット
が重なって印字されるという問題があり、逆にドットの
少ない印字の後にドットの多い印字が行われると、図1
4に示すように、ドット間に必要以上に隙間が開くとい
う問題がある。
【0015】また、感熱記録紙等には耐侯性を向上させ
る等のために表面に保護層が塗布されている。感熱紙温
度paが保護層溶融温度daに達した場合には、前記保
護層が溶融する。この溶融によりヘッドと記録紙が接着
し、記録紙の搬送が妨げられるというスティッキング現
象が発生する。そして、従来の印加エネルギー制御装置
では、高電圧の時と低電圧の時とでは感熱紙温度のピー
ク温度paが異なり、高電圧の時には、図11に示すよ
うに、前記保護層溶融温度daを大きく越えるので、ス
ティッキング現象が発生するという問題があった。
る等のために表面に保護層が塗布されている。感熱紙温
度paが保護層溶融温度daに達した場合には、前記保
護層が溶融する。この溶融によりヘッドと記録紙が接着
し、記録紙の搬送が妨げられるというスティッキング現
象が発生する。そして、従来の印加エネルギー制御装置
では、高電圧の時と低電圧の時とでは感熱紙温度のピー
ク温度paが異なり、高電圧の時には、図11に示すよ
うに、前記保護層溶融温度daを大きく越えるので、ス
ティッキング現象が発生するという問題があった。
【0016】またインクリボンにおいても、高電圧の時
に発熱体素子温度paのピーク温度が高くなるので、イ
ンクのみならず、インクリボンの基材までもが溶け、イ
ンクリボンが切れるという問題がある。
に発熱体素子温度paのピーク温度が高くなるので、イ
ンクのみならず、インクリボンの基材までもが溶け、イ
ンクリボンが切れるという問題がある。
【0017】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、負荷変動を考慮した上でパルス
の断続比を制御して、発熱体素子温度上昇を一定にし、
安定した感熱記録を得るようにしたサーマルヘッド印字
制御装置を提供することを目的とする。
になされたものであり、負荷変動を考慮した上でパルス
の断続比を制御して、発熱体素子温度上昇を一定にし、
安定した感熱記録を得るようにしたサーマルヘッド印字
制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に係るサーマルヘッド印字制御装置
は、サーマルヘッドの発熱体素子にパルスを印加し、そ
の発熱により被印字媒体上に印字を行う感熱印字手段
と、サーマルヘッドに電力を供給する電源と、印字中に
前記電源の電圧を逐次検知する逐次電圧検知手段と、サ
ーマルヘッドの発熱体素子に印加するパルスを断続する
チョッピング手段と、逐次電圧検知手段が逐次検知する
電圧値に応じて、印字に必要な前記発熱体素子の温度上
昇となるようにチョッピング手段によるパルスの断続比
を変更する断続比制御手段とから構成される。
に本発明の請求項1に係るサーマルヘッド印字制御装置
は、サーマルヘッドの発熱体素子にパルスを印加し、そ
の発熱により被印字媒体上に印字を行う感熱印字手段
と、サーマルヘッドに電力を供給する電源と、印字中に
前記電源の電圧を逐次検知する逐次電圧検知手段と、サ
ーマルヘッドの発熱体素子に印加するパルスを断続する
チョッピング手段と、逐次電圧検知手段が逐次検知する
電圧値に応じて、印字に必要な前記発熱体素子の温度上
昇となるようにチョッピング手段によるパルスの断続比
を変更する断続比制御手段とから構成される。
【0019】請求項2に係るサーマルヘッド印字制御装
置は、前記逐次電圧検知手段が、印字に必要な発熱体素
子の温度上昇となる時間を所定数で分割した単位時間毎
に電源の電圧を検出し、前記チョッピング手段が、単位
時間内において発熱体素子に印加するパルスを断続し、
前記断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の逐次検知す
る電圧値に応じてチョッピング手段によるパルスの切断
時間を変更する。
置は、前記逐次電圧検知手段が、印字に必要な発熱体素
子の温度上昇となる時間を所定数で分割した単位時間毎
に電源の電圧を検出し、前記チョッピング手段が、単位
時間内において発熱体素子に印加するパルスを断続し、
前記断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の逐次検知す
る電圧値に応じてチョッピング手段によるパルスの切断
時間を変更する。
【0020】請求項3に係るサーマルヘッド印字制御装
置は、前記断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の検知
する電圧値が小さくなるにつれて、チョッピング手段に
よるパルスの切断時間を短くする。
置は、前記断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の検知
する電圧値が小さくなるにつれて、チョッピング手段に
よるパルスの切断時間を短くする。
【0021】尚、非安定電源の電池電源であってもよ
く、また商用電源の交流を整流し且つ降圧して直流を出
力する直流電源であってもよい。
く、また商用電源の交流を整流し且つ降圧して直流を出
力する直流電源であってもよい。
【0022】更に、非印字媒体は感熱より発色する感熱
発色紙であってもよく、加熱により溶融するスズ薄膜が
隠ぺい性を失うことによって下層の着色層が露出して発
色する感熱破壊発色紙であってもよく、また加熱により
溶融するインクが塗布されたインクリボンと溶融したイ
ンクが転写される印字用紙とからなるものであってもよ
い。
発色紙であってもよく、加熱により溶融するスズ薄膜が
隠ぺい性を失うことによって下層の着色層が露出して発
色する感熱破壊発色紙であってもよく、また加熱により
溶融するインクが塗布されたインクリボンと溶融したイ
ンクが転写される印字用紙とからなるものであってもよ
い。
【0023】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1に係るサ
ーマルヘッド印字制御装置によれば、印字中において、
断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の逐次検知する電
圧値に応じて、印字に必要な前記発熱体素子の温度上昇
となるようにチョッピング手段によるパルスの断続比を
変更する。この断続比の変更されたパルスがサーマルヘ
ッドの発熱体素子に印加され、その発熱により被印字媒
体に印字が行われる。
ーマルヘッド印字制御装置によれば、印字中において、
断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の逐次検知する電
圧値に応じて、印字に必要な前記発熱体素子の温度上昇
となるようにチョッピング手段によるパルスの断続比を
変更する。この断続比の変更されたパルスがサーマルヘ
ッドの発熱体素子に印加され、その発熱により被印字媒
体に印字が行われる。
【0024】請求項2に係るサーマルヘッド印字制御装
置によれば、請求項1のものと同様の作用を奏するが、
逐次電圧検知手段が、印字に必要な発熱体素子の温度上
昇となる時間を所定数で分割した単位時間毎に電源の電
圧を検出する。この電圧値に応じて、断続比制御手段が
パルスの切断時間を変更する。そして、チョッピング手
段が、単位時間内において発熱体素子に印加するパルス
を変更された断続時間にて断続する。
置によれば、請求項1のものと同様の作用を奏するが、
逐次電圧検知手段が、印字に必要な発熱体素子の温度上
昇となる時間を所定数で分割した単位時間毎に電源の電
圧を検出する。この電圧値に応じて、断続比制御手段が
パルスの切断時間を変更する。そして、チョッピング手
段が、単位時間内において発熱体素子に印加するパルス
を変更された断続時間にて断続する。
【0025】請求項3に係るサーマルヘッド印字制御装
置によれば、請求項2のものと同様の作用を奏するが、
断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の検知する電圧値
が小さくなるにつれて、チョッピング手段によるパルス
の切断時間を短くする。
置によれば、請求項2のものと同様の作用を奏するが、
断続比制御手段が、逐次電圧検知手段の検知する電圧値
が小さくなるにつれて、チョッピング手段によるパルス
の切断時間を短くする。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0027】本実施例は、アルファベット文字や記号な
どの多数のキャラクタやバーコードを印字用テープに印
字可能なテープ印字装置に本発明を適用したものであ
る。図1はテープ印字装置の斜視図、図2は本体フレー
ム内部を表す説明図、図3は制御系のブロック図であ
る。
どの多数のキャラクタやバーコードを印字用テープに印
字可能なテープ印字装置に本発明を適用したものであ
る。図1はテープ印字装置の斜視図、図2は本体フレー
ム内部を表す説明図、図3は制御系のブロック図であ
る。
【0028】図1に示すように、テープ印字装置1の本
体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、キー
ボード3の後方で本体フレーム2内には印字機構PMが
配設され、またキーボード3のすぐ後側には、文字や記
号を表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)22が設け
られている。
体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、キー
ボード3の後方で本体フレーム2内には印字機構PMが
配設され、またキーボード3のすぐ後側には、文字や記
号を表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)22が設け
られている。
【0029】更に、LCD22のすぐ後側には、印字機
構PMに装着するテープ収納カセットCSを着脱すると
きにカバーフレーム6を開放するためのリリースボタン
4が設けられ、カバーフレーム6の左側には、印字テー
プ19を手動で切断するための切断用操作ボタン5が設
けられている。
構PMに装着するテープ収納カセットCSを着脱すると
きにカバーフレーム6を開放するためのリリースボタン
4が設けられ、カバーフレーム6の左側には、印字テー
プ19を手動で切断するための切断用操作ボタン5が設
けられている。
【0030】キーボード3には、アルファベットや数字
や記号等を入力するための文字キー、スペースキー、リ
ターンキー、改行キー、カーソルキーを右方或いは左方
に移動させるためのカーソル移動キー、印字する文字の
サイズを任意に設定するためのサイズ設定キー、その任
意の文字サイズを16、24、32、48、64、96
のドットサイズに設定するための6つの文字サイズキ
ー、印字する文字サイズを印字テープ19のテープ幅又
は行数に応じて自動で設定する自動設定キー、印字を指
令する印字キー、各種の設定処理を終了する実行キー、
電源をON・OFFするための電源キーなどが設けられ
ている。
や記号等を入力するための文字キー、スペースキー、リ
ターンキー、改行キー、カーソルキーを右方或いは左方
に移動させるためのカーソル移動キー、印字する文字の
サイズを任意に設定するためのサイズ設定キー、その任
意の文字サイズを16、24、32、48、64、96
のドットサイズに設定するための6つの文字サイズキ
ー、印字する文字サイズを印字テープ19のテープ幅又
は行数に応じて自動で設定する自動設定キー、印字を指
令する印字キー、各種の設定処理を終了する実行キー、
電源をON・OFFするための電源キーなどが設けられ
ている。
【0031】次に、印字機構PMについて、図2に基い
て簡単に説明すると、印字機構PMに着脱自在に矩形状
のテープ収納カセットCSが装着されており、このテー
プ収納カセットCSには、透明なラミネートフィルム7
が巻装されたテープスプール8と、加熱により溶融する
インクがベースフィルムに塗布されてなるインクリボン
9と、そのインクリボン9が巻装されたリボン供給スプ
ール10と、このインクリボン9を巻取る巻取りスプー
ル11と、ラミネートフィルム7と同一幅を有する両面
テープ12が剥離紙を外側にして巻装された供給スプー
ル13と、これらラミネートフィルム7と両面テープ1
2とを接合させる接合ローラ14とが回転自在に設けら
れている。尚、両面テープ12は、ベーステープの両面
に粘着剤層が形成されており、その一方の面側の粘着剤
層に剥離紙が貼付られているものである。
て簡単に説明すると、印字機構PMに着脱自在に矩形状
のテープ収納カセットCSが装着されており、このテー
プ収納カセットCSには、透明なラミネートフィルム7
が巻装されたテープスプール8と、加熱により溶融する
インクがベースフィルムに塗布されてなるインクリボン
9と、そのインクリボン9が巻装されたリボン供給スプ
ール10と、このインクリボン9を巻取る巻取りスプー
ル11と、ラミネートフィルム7と同一幅を有する両面
テープ12が剥離紙を外側にして巻装された供給スプー
ル13と、これらラミネートフィルム7と両面テープ1
2とを接合させる接合ローラ14とが回転自在に設けら
れている。尚、両面テープ12は、ベーステープの両面
に粘着剤層が形成されており、その一方の面側の粘着剤
層に剥離紙が貼付られているものである。
【0032】前記ラミネートフィルム7とインクリボン
9とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設さ
れ、これらラミネートフィルム7とインクリボン9とを
サーマルヘッド15に押圧するプラテンローラ16と、
ラミネートフィルム7と両面テープ12とを接合ローラ
14に押圧して印字テープ19を作成する送りローラ1
7とは、本体フレーム2に回動自在に枢着された支持体
18に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド
15には、128個の発熱素子からなる発熱素子群(図
示略)が上下方向に列設されている。
9とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設さ
れ、これらラミネートフィルム7とインクリボン9とを
サーマルヘッド15に押圧するプラテンローラ16と、
ラミネートフィルム7と両面テープ12とを接合ローラ
14に押圧して印字テープ19を作成する送りローラ1
7とは、本体フレーム2に回動自在に枢着された支持体
18に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド
15には、128個の発熱素子からなる発熱素子群(図
示略)が上下方向に列設されている。
【0033】従って、テープ送りモータ47(図3参
照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ14と巻
取りスプール11とが所定回転方向に各々同期して駆動
されながら発熱素子群に通電され、所定の発熱素子が発
熱してインクリボン9を加熱する。この加熱によりイン
クリボン9に塗布されているインクが溶融し、ラミネー
トフィルム7上に熱転写する。この結果、ラミネートフ
ィルム7上には複数のドット列により文字やバーコード
が印字され、しかもラミネートフィルム7は両面テープ
12を接合した状態で印字テープ19としてテープ送り
方向Aにテープ送りされ、図1、図2に示すように、本
体フレーム2の外部に送り出される。尚、印字機構PM
の詳細については、特開平2−106555号公報を参
照。
照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ14と巻
取りスプール11とが所定回転方向に各々同期して駆動
されながら発熱素子群に通電され、所定の発熱素子が発
熱してインクリボン9を加熱する。この加熱によりイン
クリボン9に塗布されているインクが溶融し、ラミネー
トフィルム7上に熱転写する。この結果、ラミネートフ
ィルム7上には複数のドット列により文字やバーコード
が印字され、しかもラミネートフィルム7は両面テープ
12を接合した状態で印字テープ19としてテープ送り
方向Aにテープ送りされ、図1、図2に示すように、本
体フレーム2の外部に送り出される。尚、印字機構PM
の詳細については、特開平2−106555号公報を参
照。
【0034】上記ラミネートフィルム7が本発明の請求
項9に記載の印字用紙を構成する。尚、テープ収納カセ
ットCSとしては、上記に記載のもの以外に、テープス
プール8に、インクリボン9から転写されたインク像を
背面から押圧することにより所望の場所に再転写するレ
タリングテープが巻装されたレタリングテープ収納カセ
ット、表面に被印字面を有する印字テープと粘着材及び
剥離紙が積層されたレセプタテープが巻装されたレセプ
タテープ収納カセット、裏面に粘着材及び剥離紙が積層
された紙テープが巻装された紙テープ収納カセット、後
述の熱破壊テープ収納カセット等が用意されている。上
記各カセットには、テープ収納カセットCSと略同様の
構成を有するが、両面テープ及びその両面テープ12が
剥離紙を外側にして巻装された供給スプール13を収納
していない点が相違する。尚、上記レタリングテープ、
レセプタテープ、紙テープも本発明の請求項9に記載の
印字用紙を構成する。
項9に記載の印字用紙を構成する。尚、テープ収納カセ
ットCSとしては、上記に記載のもの以外に、テープス
プール8に、インクリボン9から転写されたインク像を
背面から押圧することにより所望の場所に再転写するレ
タリングテープが巻装されたレタリングテープ収納カセ
ット、表面に被印字面を有する印字テープと粘着材及び
剥離紙が積層されたレセプタテープが巻装されたレセプ
タテープ収納カセット、裏面に粘着材及び剥離紙が積層
された紙テープが巻装された紙テープ収納カセット、後
述の熱破壊テープ収納カセット等が用意されている。上
記各カセットには、テープ収納カセットCSと略同様の
構成を有するが、両面テープ及びその両面テープ12が
剥離紙を外側にして巻装された供給スプール13を収納
していない点が相違する。尚、上記レタリングテープ、
レセプタテープ、紙テープも本発明の請求項9に記載の
印字用紙を構成する。
【0035】次に、この印字テープ19を切断する手動
式の切断装置30について、図2に基いて簡単に説明す
ると、本体フレーム2のすぐ内側には板状の補助フレー
ム31が立設され、この補助フレーム31に固定刃32
が上向きに固着されている。補助フレーム31に固着さ
れた枢支軸33には、前後方向に延びる操作レバー34
の前端近傍部が回動可能に枢支され、その操作レバー3
4の枢支軸33より前側に対応する部位において、可動
刃35が前記固定刃32と対向して取付けられている。
式の切断装置30について、図2に基いて簡単に説明す
ると、本体フレーム2のすぐ内側には板状の補助フレー
ム31が立設され、この補助フレーム31に固定刃32
が上向きに固着されている。補助フレーム31に固着さ
れた枢支軸33には、前後方向に延びる操作レバー34
の前端近傍部が回動可能に枢支され、その操作レバー3
4の枢支軸33より前側に対応する部位において、可動
刃35が前記固定刃32と対向して取付けられている。
【0036】また、操作レバー34の後端部は、切断用
操作ボタン5の下側に位置し、操作レバー34は常に
は、可動刃35が固定刃32から離間する方向に図示し
ないバネ部材で弾性付勢されている。更に、前記操作レ
バー34の前端部には、切断用操作ボタン5の押圧によ
り操作レバー34が切断のために回動したことを検出す
る切断スイッチ41が取り付けられている。
操作ボタン5の下側に位置し、操作レバー34は常に
は、可動刃35が固定刃32から離間する方向に図示し
ないバネ部材で弾性付勢されている。更に、前記操作レ
バー34の前端部には、切断用操作ボタン5の押圧によ
り操作レバー34が切断のために回動したことを検出す
る切断スイッチ41が取り付けられている。
【0037】印字テープ19に印字した後においては、
印字テープ19は固定刃32と可動刃35との間を通っ
て本体フレーム2外に延びているので、その切断用操作
ボタン5を下方に押圧操作すると、操作レバー34を介
して可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃3
2,35で印字テープ19が切断される。
印字テープ19は固定刃32と可動刃35との間を通っ
て本体フレーム2外に延びているので、その切断用操作
ボタン5を下方に押圧操作すると、操作レバー34を介
して可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃3
2,35で印字テープ19が切断される。
【0038】次に、前記熱破壊テープ収納カセット10
1について図3を参照して説明する。図3は熱破壊テー
プ収納カセット101が装着された本体フレーム内部を
表す説明図である。
1について図3を参照して説明する。図3は熱破壊テー
プ収納カセット101が装着された本体フレーム内部を
表す説明図である。
【0039】この熱破壊テープ収納カセット101は、
図示のようにカセットケースに相当する上蓋ケース10
2と下蓋ケース103とを有している。下蓋ケース10
3には筒軸104が設けられており、熱破壊テープ10
5が発色面を内側に剥離紙を外側にして巻回された熱破
壊テープスプール106が回転可能に支持されている。
図示のようにカセットケースに相当する上蓋ケース10
2と下蓋ケース103とを有している。下蓋ケース10
3には筒軸104が設けられており、熱破壊テープ10
5が発色面を内側に剥離紙を外側にして巻回された熱破
壊テープスプール106が回転可能に支持されている。
【0040】熱破壊テープ105は、発色面を有するテ
ープ基材と、粘着剤が塗布された粘着層と、剥離紙との
三層構造を有している。ここで、前記テープ基材は、着
色層の上面にスズ薄膜を塗布してなるものであり、この
塗布面が発色面となる。そして、この発色面はスズ薄膜
の塗布により着色層が隠蔽されているが、サーマルヘッ
ド15の加熱によりスズ薄膜が破壊され、下層にある着
色層が露出する。この着色層が露出することにより文字
や図形が印字結果として認識される。尚、この熱破壊テ
ープ105が本発明の請求項8に記載の感熱破壊発色紙
を構成する。
ープ基材と、粘着剤が塗布された粘着層と、剥離紙との
三層構造を有している。ここで、前記テープ基材は、着
色層の上面にスズ薄膜を塗布してなるものであり、この
塗布面が発色面となる。そして、この発色面はスズ薄膜
の塗布により着色層が隠蔽されているが、サーマルヘッ
ド15の加熱によりスズ薄膜が破壊され、下層にある着
色層が露出する。この着色層が露出することにより文字
や図形が印字結果として認識される。尚、この熱破壊テ
ープ105が本発明の請求項8に記載の感熱破壊発色紙
を構成する。
【0041】熱破壊テープ105は熱破壊テープスプー
ル106より繰出され、ガイド部材に相当するリブ10
9,110,111,112により案内されて、テープ
出口107にまで引き出されている。
ル106より繰出され、ガイド部材に相当するリブ10
9,110,111,112により案内されて、テープ
出口107にまで引き出されている。
【0042】また、図3におけるカセットケース103
の左下部には、テープ出口107が開設されており、そ
のテープ出口107の近傍には、接合ローラ14がやは
り回転可能に配設されている。この接合ローラ14は、
前述のテープ印字装置1に設けられている送りローラ1
7との協働により熱破壊テープ105を前記テープ出口
107より送り出す。
の左下部には、テープ出口107が開設されており、そ
のテープ出口107の近傍には、接合ローラ14がやは
り回転可能に配設されている。この接合ローラ14は、
前述のテープ印字装置1に設けられている送りローラ1
7との協働により熱破壊テープ105を前記テープ出口
107より送り出す。
【0043】前記リブ112により案内された熱破壊テ
ープ105は、発色面をサーマルヘッド15側に向け、
テープ出口107までの間でプラテンローラ16によっ
てサーマルヘッド15に押圧されている。
ープ105は、発色面をサーマルヘッド15側に向け、
テープ出口107までの間でプラテンローラ16によっ
てサーマルヘッド15に押圧されている。
【0044】従って、テープ送りモータ47(図4参
照)の所定方向への駆動により接合ローラ14が所定回
転方向に同期して駆動されながら発熱体素子群に通電さ
れ、所定の発熱素子が発熱し、発色面を加熱する。この
加熱により発色面のスズ薄膜が破壊され、下層の着色層
が露出することにより、熱破壊テープ105の発色面が
発色することになる。この結果、熱破壊テープ105上
には複数のドット列により文字やバーコードが印字さ
れ、印字テープ110としてテープ送り方向Aにテープ
送りされ、図1、図3に示すように、本体フレーム2の
外部に送り出される。
照)の所定方向への駆動により接合ローラ14が所定回
転方向に同期して駆動されながら発熱体素子群に通電さ
れ、所定の発熱素子が発熱し、発色面を加熱する。この
加熱により発色面のスズ薄膜が破壊され、下層の着色層
が露出することにより、熱破壊テープ105の発色面が
発色することになる。この結果、熱破壊テープ105上
には複数のドット列により文字やバーコードが印字さ
れ、印字テープ110としてテープ送り方向Aにテープ
送りされ、図1、図3に示すように、本体フレーム2の
外部に送り出される。
【0045】印字テープ110に印字した後において
は、上述同様切断装置30によって印字テープ110は
切断される。
は、上述同様切断装置30によって印字テープ110は
切断される。
【0046】尚、この熱破壊テープ収納カセット101
の熱破壊テープスプール106に、熱破壊テープ105
の換わりに、サーマルヘッド15の加熱により発色する
感熱発色テープを巻装することにより、感熱発色テープ
収納カセットとすることができる。
の熱破壊テープスプール106に、熱破壊テープ105
の換わりに、サーマルヘッド15の加熱により発色する
感熱発色テープを巻装することにより、感熱発色テープ
収納カセットとすることができる。
【0047】次に、テープ印字装置1の制御系は、図4
のブロック図に示すように構成されている。
のブロック図に示すように構成されている。
【0048】制御装置Cの入出力インターフェース50
には、キーボード3と、切断スイッチ41と、液晶ディ
スプレイ(LCD)22に表示データを出力するための
ビデオRAM24を有するディスプレイコントローラ
(LCDC)23と、サーマルヘッド15を駆動するた
めの駆動回路48と、テープ送りモータ47を駆動する
ための駆動回路49とが各々接続されている。
には、キーボード3と、切断スイッチ41と、液晶ディ
スプレイ(LCD)22に表示データを出力するための
ビデオRAM24を有するディスプレイコントローラ
(LCDC)23と、サーマルヘッド15を駆動するた
めの駆動回路48と、テープ送りモータ47を駆動する
ための駆動回路49とが各々接続されている。
【0049】制御装置Cは、テープ印字装置1の各部材
を制御するCPU52と、このCPU52にデータバス
などのバス51を介して接続された入出力インターフェ
ース50、CGROM53、ROM54,55及びRA
M60とから構成されている。尚、CPU52は内部に
タイマ52aを備えている。
を制御するCPU52と、このCPU52にデータバス
などのバス51を介して接続された入出力インターフェ
ース50、CGROM53、ROM54,55及びRA
M60とから構成されている。尚、CPU52は内部に
タイマ52aを備えている。
【0050】CGROM53には、多数のキャラクタの
各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコ
ードデータに対応させて格納されている。
各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコ
ードデータに対応させて格納されている。
【0051】ROM(ドットパターンデータメモリ)5
4には、アルファベット文字や記号などのキャラクタを
印字するために多数のキャラクタの各々に関して、印字
用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明
朝体書体など)毎に分類され、各書体毎に7種類(1
6、24、32、48、64、96、128のドットサ
イズ)の印字文字サイズ分、コードデータに対応させて
格納されている。
4には、アルファベット文字や記号などのキャラクタを
印字するために多数のキャラクタの各々に関して、印字
用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明
朝体書体など)毎に分類され、各書体毎に7種類(1
6、24、32、48、64、96、128のドットサ
イズ)の印字文字サイズ分、コードデータに対応させて
格納されている。
【0052】ROM55には、キーボード3から入力さ
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ(LCDC)2
3を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ6
4のデータを順次読み出してサーマルヘッド15やテー
プ送りモータ47を駆動する印字駆動制御プログラム、
本願特有の後述のテープ印字制御の制御プログラム、本
願特有の後述する逐次電圧検知部67より読み取られた
電圧値Vsに対して決定されるオフ時間Toffのテー
ブル70(図5参照)などが格納されている。
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ(LCDC)2
3を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ6
4のデータを順次読み出してサーマルヘッド15やテー
プ送りモータ47を駆動する印字駆動制御プログラム、
本願特有の後述のテープ印字制御の制御プログラム、本
願特有の後述する逐次電圧検知部67より読み取られた
電圧値Vsに対して決定されるオフ時間Toffのテー
ブル70(図5参照)などが格納されている。
【0053】RAM60には、テキストメモリ61、印
字バッファ62、カウンタ63、オフ時間バッファ64
などが設けられており、テキストメモリ61には、キー
ボード3から入力された文書データが格納される。印字
バッファ62には、複数の文字や記号の印字用ドットパ
ターンデータが印字データとして格納される。カウンタ
63には印字制御処理においてカウントされるカウント
値Nが格納される。オフ時間バッファ64は、印字制御
処理においてサーマルヘッド15の発熱体素子への印加
パルスのオフ時間を格納する。
字バッファ62、カウンタ63、オフ時間バッファ64
などが設けられており、テキストメモリ61には、キー
ボード3から入力された文書データが格納される。印字
バッファ62には、複数の文字や記号の印字用ドットパ
ターンデータが印字データとして格納される。カウンタ
63には印字制御処理においてカウントされるカウント
値Nが格納される。オフ時間バッファ64は、印字制御
処理においてサーマルヘッド15の発熱体素子への印加
パルスのオフ時間を格納する。
【0054】上記制御装置C及び印字機構PMに電力を
供給する電源部Bは、装置全体へ電力を供給する電池電
源66と、前記電池電源66の電圧を逐次検地する逐次
電圧検知部67と、前記電池電源66の電圧を定電圧化
した出力にする安定化電源65とを有する。
供給する電源部Bは、装置全体へ電力を供給する電池電
源66と、前記電池電源66の電圧を逐次検地する逐次
電圧検知部67と、前記電池電源66の電圧を定電圧化
した出力にする安定化電源65とを有する。
【0055】電池電源66は、サーマルヘッド15及び
テープ送りモータ47の各々の駆動回路48、49に接
続され、直接電池電源66の電力が供給される。一方、
安定化電源65は、制御装置Cに接続され、LCD22
を含めた制御装置Cに定電圧化された電池電源66の電
力を供給する。尚、本発明の電源として本実施例では電
池電源66を用いるが、電池電源66の換わりに、商用
電源を入力してその交流を整流し且つ降圧して直流を出
力するACアダプタからなる直流電源も用いてもよい。
テープ送りモータ47の各々の駆動回路48、49に接
続され、直接電池電源66の電力が供給される。一方、
安定化電源65は、制御装置Cに接続され、LCD22
を含めた制御装置Cに定電圧化された電池電源66の電
力を供給する。尚、本発明の電源として本実施例では電
池電源66を用いるが、電池電源66の換わりに、商用
電源を入力してその交流を整流し且つ降圧して直流を出
力するACアダプタからなる直流電源も用いてもよい。
【0056】逐次検知部67は、逐次検知部67は制御
装置CのCPU52と接続され、電池電源66の印字中
の電圧を逐次検知し、その検知結果をCPU52へ出力
している。
装置CのCPU52と接続され、電池電源66の印字中
の電圧を逐次検知し、その検知結果をCPU52へ出力
している。
【0057】次に、テープ印字装置1の制御装置Cで行
われる印字制御処理について、図6のフローチャートに
基づいて説明する。
われる印字制御処理について、図6のフローチャートに
基づいて説明する。
【0058】先ず、キーボード3の文字キー等が操作さ
れて文書が作成されると、その文書データがテキストメ
モリ61に格納される。そして、キーボード3の印字キ
ーが押され印字の開始が指令されると、テキストメモリ
61に格納されている文書データとROM54の印字用
ドットパターンデータとに基づいて、印字データが作成
され、印字バッファ62に格納される。そして、この印
字データに基づいてサーマルヘッドへ通電するための本
印字制御処理が開始される。
れて文書が作成されると、その文書データがテキストメ
モリ61に格納される。そして、キーボード3の印字キ
ーが押され印字の開始が指令されると、テキストメモリ
61に格納されている文書データとROM54の印字用
ドットパターンデータとに基づいて、印字データが作成
され、印字バッファ62に格納される。そして、この印
字データに基づいてサーマルヘッドへ通電するための本
印字制御処理が開始される。
【0059】印字制御処理においては、先ず、カウンタ
63のカウント値Nの初期化を行う(S100)。即
ち、カウント値Nを1にセットする。次に、サーマルヘ
ッド15の発熱体素子への印加パルスがオンになり(S
200)、発熱体素子が発熱を開始する。
63のカウント値Nの初期化を行う(S100)。即
ち、カウント値Nを1にセットする。次に、サーマルヘ
ッド15の発熱体素子への印加パルスがオンになり(S
200)、発熱体素子が発熱を開始する。
【0060】続いて、タイマ52aがスタートし(S2
10)、Δt時間が経過するのを待つ(S220:N
O)。ここで、Δt時間は、逐次電圧検知部67が電池
電源66の電圧値Vsを読み取る周期の時間である。次
に、Δt時間経過すると(S220:YES)、逐次電
圧検知部67によって電圧値Vsが読み取られる(S2
30)。読み取られた電圧値Vsに応じたオフ時間To
ffをROM55に格納されているテーブル70から読
み取り決定する(S240)。例えば、Δt時間を25
0μsecとして、読み取った電圧値Vsが9.5Vで
あれば、テーブル70からオフ時間Toffが120μ
secと決定され、その値がRAM60にオフ時間バッ
ファ64に格納される。ここで、(250μsec−1
20μsec)と120μsecとで発熱体素子への印
加パルスの断続比が決定される。
10)、Δt時間が経過するのを待つ(S220:N
O)。ここで、Δt時間は、逐次電圧検知部67が電池
電源66の電圧値Vsを読み取る周期の時間である。次
に、Δt時間経過すると(S220:YES)、逐次電
圧検知部67によって電圧値Vsが読み取られる(S2
30)。読み取られた電圧値Vsに応じたオフ時間To
ffをROM55に格納されているテーブル70から読
み取り決定する(S240)。例えば、Δt時間を25
0μsecとして、読み取った電圧値Vsが9.5Vで
あれば、テーブル70からオフ時間Toffが120μ
secと決定され、その値がRAM60にオフ時間バッ
ファ64に格納される。ここで、(250μsec−1
20μsec)と120μsecとで発熱体素子への印
加パルスの断続比が決定される。
【0061】そして、(Δt−Toff)+Δt*N時
間経過したかが判定される(S250)。即ち2回目の
Δt時間の中において、印加パルスのオンしている時間
が経過したか否かを判定する。このオン時間が経過した
ならば(S250:YES)、CPU52はサーマルヘ
ッド15の駆動回路48を制御してオフ処理をし、発熱
体素子への印加パルスをオフする。
間経過したかが判定される(S250)。即ち2回目の
Δt時間の中において、印加パルスのオンしている時間
が経過したか否かを判定する。このオン時間が経過した
ならば(S250:YES)、CPU52はサーマルヘ
ッド15の駆動回路48を制御してオフ処理をし、発熱
体素子への印加パルスをオフする。
【0062】そして、オフ時間バッファ64に格納され
ているオフ時間Toffが経過したか否か、つまり、2
回目のΔt時間が経過したか否かをS270で判定す
る。このオフ時間Toffが経過したならば(S27
0:YES)、カウンタ63のカウント値Nを1だけイ
ンクリメントする(S280)。このカウント値NはΔ
t時間が何回終了したかを示す値であり、カウンタ63
はサーマルヘッド15の発熱をする時間をカウントする
カウンタである。
ているオフ時間Toffが経過したか否か、つまり、2
回目のΔt時間が経過したか否かをS270で判定す
る。このオフ時間Toffが経過したならば(S27
0:YES)、カウンタ63のカウント値Nを1だけイ
ンクリメントする(S280)。このカウント値NはΔ
t時間が何回終了したかを示す値であり、カウンタ63
はサーマルヘッド15の発熱をする時間をカウントする
カウンタである。
【0063】そして、このカウント値Nと(印加パルス
幅T4/Δt時間+1)とを比較し(S290)、カウ
ント値Nが(印加パルス幅T4/Δt時間+1)と等し
くなれば(S290でYES)、本処理を終了する。こ
のカウント値Nが(印加パルス幅T4/Δt時間+1)
と等しくなった時が、サーマルヘッド15への発熱を終
了する時である。
幅T4/Δt時間+1)とを比較し(S290)、カウ
ント値Nが(印加パルス幅T4/Δt時間+1)と等し
くなれば(S290でYES)、本処理を終了する。こ
のカウント値Nが(印加パルス幅T4/Δt時間+1)
と等しくなった時が、サーマルヘッド15への発熱を終
了する時である。
【0064】ここで、印加パルス幅T4は、1ドット列
を印字するためにサーマルヘッド15が発熱している時
間であり、被印字媒体が発色させるに要する時間が設定
される。例えば、被印字媒体が、フィルムテープ7やレ
タリングテープ、レセプタテープ、紙テープとインクリ
ボン9とであった場合には、印加パルス幅T4は、イン
クリボン9のインクが溶融して上記各テープに転写する
のに要する時間である。また、被印字媒体が熱破壊テー
プ105である場合には、印加パルス幅T4は、熱破壊
テープ105のスズ薄膜が破壊されて着色層が露出する
のに要する時間であり、感熱発色テープである場合に
は、感熱発色テープが発色するのに要する時間である。
を印字するためにサーマルヘッド15が発熱している時
間であり、被印字媒体が発色させるに要する時間が設定
される。例えば、被印字媒体が、フィルムテープ7やレ
タリングテープ、レセプタテープ、紙テープとインクリ
ボン9とであった場合には、印加パルス幅T4は、イン
クリボン9のインクが溶融して上記各テープに転写する
のに要する時間である。また、被印字媒体が熱破壊テー
プ105である場合には、印加パルス幅T4は、熱破壊
テープ105のスズ薄膜が破壊されて着色層が露出する
のに要する時間であり、感熱発色テープである場合に
は、感熱発色テープが発色するのに要する時間である。
【0065】一方、このカウンタ63のカウント値Nが
(印加パルス幅T4/Δt時間+1)未満であれば(S
290:NO)、オン処理として発熱体素子へ印加パル
スをオンさせて(S300)、次のΔt時間の処理に移
り、再びS230が実行され、カウント値Nが(印加パ
ルス幅T4/Δt時間+1)と等しくなるまで、S23
0以下の処理を繰り返す。
(印加パルス幅T4/Δt時間+1)未満であれば(S
290:NO)、オン処理として発熱体素子へ印加パル
スをオンさせて(S300)、次のΔt時間の処理に移
り、再びS230が実行され、カウント値Nが(印加パ
ルス幅T4/Δt時間+1)と等しくなるまで、S23
0以下の処理を繰り返す。
【0066】以上の印字制御処理のタイムチャートを図
7に示す。図7(a)は時間に対する電池電源66の電
圧の変化、図7(b)は時間に対する印加パルスの変
化、図7(c)は時間に対する温度上昇をそれぞれ示
す。最初のカウント値N1においては、サーマルヘッド
15の発熱に伴い、発熱体素子及び熱破壊テープの温度
が上昇する。一方、電池電源66の電圧は、印加パルス
のオンに伴って印字率負荷がかかるので、電圧V1から
電圧V1’に下がる。更に、印加パルスオン中にテープ
送りモータ47の駆動等の負荷変動があって、電圧は変
動する。このように変動する電圧を逐次電圧検知部68
にて検知し、検出された電圧に応じたオフ時間Toff
がROM55のテーブル70に基づいて決定される。次
のカウント値N2以降では、逐次決定されたオフ時間T
offと(Δt時間−オフ時間Toff)にて決定され
るオン時間とにて断続されるチョッピングパルスとして
印加パルスがサーマルヘッド15の発熱体素子に印加さ
れ、サーマルヘッド15は図7(c)のように温度上昇
する。
7に示す。図7(a)は時間に対する電池電源66の電
圧の変化、図7(b)は時間に対する印加パルスの変
化、図7(c)は時間に対する温度上昇をそれぞれ示
す。最初のカウント値N1においては、サーマルヘッド
15の発熱に伴い、発熱体素子及び熱破壊テープの温度
が上昇する。一方、電池電源66の電圧は、印加パルス
のオンに伴って印字率負荷がかかるので、電圧V1から
電圧V1’に下がる。更に、印加パルスオン中にテープ
送りモータ47の駆動等の負荷変動があって、電圧は変
動する。このように変動する電圧を逐次電圧検知部68
にて検知し、検出された電圧に応じたオフ時間Toff
がROM55のテーブル70に基づいて決定される。次
のカウント値N2以降では、逐次決定されたオフ時間T
offと(Δt時間−オフ時間Toff)にて決定され
るオン時間とにて断続されるチョッピングパルスとして
印加パルスがサーマルヘッド15の発熱体素子に印加さ
れ、サーマルヘッド15は図7(c)のように温度上昇
する。
【0067】上記ROM55のテーブル70は、読み取
られた電圧が大きい値の場合にはオフ時間Toffが長
く、読み取られた電圧が小さい値の場合には、オフ時間
Toffが短くなるように、逐次電圧検知部の検出する
電圧値Vsの種々の値に対してオフ時間Toffが設定
されている。
られた電圧が大きい値の場合にはオフ時間Toffが長
く、読み取られた電圧が小さい値の場合には、オフ時間
Toffが短くなるように、逐次電圧検知部の検出する
電圧値Vsの種々の値に対してオフ時間Toffが設定
されている。
【0068】従って、図8に示すように、電池電源66
の電圧降下が小さい場合、サーマルヘッド15の発熱が
大きいので、サーマルヘッド15の発熱体素子及び熱破
壊テープ105の温度が急激に上昇する。そこで、オフ
時間Toffを大きくして、時間の経過に伴うサーマル
ヘッド15の温度上昇を抑えるように、サーマルヘッド
15の駆動回路48が制御される。
の電圧降下が小さい場合、サーマルヘッド15の発熱が
大きいので、サーマルヘッド15の発熱体素子及び熱破
壊テープ105の温度が急激に上昇する。そこで、オフ
時間Toffを大きくして、時間の経過に伴うサーマル
ヘッド15の温度上昇を抑えるように、サーマルヘッド
15の駆動回路48が制御される。
【0069】一方、図9に示すように、電池電源66の
電圧降下が大きい場合、サーマルヘッド15の発熱が小
さいので、サーマルヘッド15の発熱体素子及び熱破壊
テープ105の温度が緩やかに上昇する。そこで、オフ
時間Toffを小さくして、時間の経過に伴ってサーマ
ルヘッド15の温度が上昇するように、サーマルヘッド
15の駆動回路48が制御される。
電圧降下が大きい場合、サーマルヘッド15の発熱が小
さいので、サーマルヘッド15の発熱体素子及び熱破壊
テープ105の温度が緩やかに上昇する。そこで、オフ
時間Toffを小さくして、時間の経過に伴ってサーマ
ルヘッド15の温度が上昇するように、サーマルヘッド
15の駆動回路48が制御される。
【0070】上記制御により、図9及び図10に示すよ
うに、電池電源66の印字に伴う電圧降下の大きさに関
係なく、時間T4経過時には、発熱体素子の温度が熱破
壊テープ105が発色する(表面のスズ薄膜の破壊によ
る着色層の露出)のに要する温度Paを越える温度Ta
まで上昇していることになる。
うに、電池電源66の印字に伴う電圧降下の大きさに関
係なく、時間T4経過時には、発熱体素子の温度が熱破
壊テープ105が発色する(表面のスズ薄膜の破壊によ
る着色層の露出)のに要する温度Paを越える温度Ta
まで上昇していることになる。
【0071】このように構成された本実施例では、電池
の消耗と種々の負荷が重なって電池電源66の電圧が変
動しても、印加するパルスを△t時間毎に分割し、その
△t時間毎に断続比を制御することによって、常に安定
したサーマルヘッドの発熱となり、常に安定した印字品
質となりる。
の消耗と種々の負荷が重なって電池電源66の電圧が変
動しても、印加するパルスを△t時間毎に分割し、その
△t時間毎に断続比を制御することによって、常に安定
したサーマルヘッドの発熱となり、常に安定した印字品
質となりる。
【0072】また、DC/DCコンバータ等の安定化電
源を用いることないので、装置自体の小型化、軽量化、
高効率化、低コスト化が図れ、且つ、DC/DCコンバ
ータの発するノイズや熱に対する特別な装置が不要にな
る。
源を用いることないので、装置自体の小型化、軽量化、
高効率化、低コスト化が図れ、且つ、DC/DCコンバ
ータの発するノイズや熱に対する特別な装置が不要にな
る。
【0073】さらに、被印字媒体の温度上昇はほぼ一定
であり、発色温度に達するまでの時間はほぼ同様になる
ので、サーマルヘッドの発熱体素子への印加パルス幅T
4を変更することがなく、ドットが重なったり、間延び
したりすることが防止でき、印字品質を良好に保つこと
ができる。
であり、発色温度に達するまでの時間はほぼ同様になる
ので、サーマルヘッドの発熱体素子への印加パルス幅T
4を変更することがなく、ドットが重なったり、間延び
したりすることが防止でき、印字品質を良好に保つこと
ができる。
【0074】サーマルヘッドの温度が上昇し過ぎて熱破
壊テープの温度が保護層溶融温度に達することが防止で
きるので、スティッキングは発生しない。被印字媒体と
して印字用紙とインクリボンとを使用した場合には、サ
ーマルヘッドの過剰な温度上昇に伴うインクリボン切れ
が発生しない。
壊テープの温度が保護層溶融温度に達することが防止で
きるので、スティッキングは発生しない。被印字媒体と
して印字用紙とインクリボンとを使用した場合には、サ
ーマルヘッドの過剰な温度上昇に伴うインクリボン切れ
が発生しない。
【0075】更にサーマルヘッドへの印加パルスはチョ
ッピングパルスである為、サーマルヘッドの温度制御が
容易であり、また、サーマルヘッドは急激な温度上昇が
防止されるので、サーマルヘッドの寿命を長くすること
ができる。
ッピングパルスである為、サーマルヘッドの温度制御が
容易であり、また、サーマルヘッドは急激な温度上昇が
防止されるので、サーマルヘッドの寿命を長くすること
ができる。
【0076】本実施例ではカウンタ64のカウント値を
1から(印加パルス幅T4/Δt時間+1)までの(T
4/Δt)回をカウントして、サーマルヘッド15が発
熱している時間T4としているが、これらの値は、発色
させる媒体によって適宜セットしてもよい。又、チョッ
ピングパルスの断続比を決定するオフ時間Toffやカ
ウンタ64の1回のカウント時間であるΔt時間につい
ても同様に適宜セットして制御してもよい。
1から(印加パルス幅T4/Δt時間+1)までの(T
4/Δt)回をカウントして、サーマルヘッド15が発
熱している時間T4としているが、これらの値は、発色
させる媒体によって適宜セットしてもよい。又、チョッ
ピングパルスの断続比を決定するオフ時間Toffやカ
ウンタ64の1回のカウント時間であるΔt時間につい
ても同様に適宜セットして制御してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に係るサーマルヘッド印字制御装置によ
れば、負荷等により電源電圧が変動しても、発熱体素子
に印加するチョッピングパルスの断続比を制御すること
によって、常に安定したサーマルヘッドの発熱となり、
常に安定した印字品質となる。
発明の請求項1に係るサーマルヘッド印字制御装置によ
れば、負荷等により電源電圧が変動しても、発熱体素子
に印加するチョッピングパルスの断続比を制御すること
によって、常に安定したサーマルヘッドの発熱となり、
常に安定した印字品質となる。
【0078】また、サーマルヘッドへの印加パルスはチ
ョッピングパルスである為、サーマルヘッドの温度制御
が容易であり、且つ、サーマルヘッドの急激な温度上昇
が防止できるので、サーマルヘッドの寿命を長くするこ
とができる。
ョッピングパルスである為、サーマルヘッドの温度制御
が容易であり、且つ、サーマルヘッドの急激な温度上昇
が防止できるので、サーマルヘッドの寿命を長くするこ
とができる。
【0079】本発明の請求項2、請求項3に係るサーマ
ルヘッド印字制御装置によれば、負荷変動による電源電
圧の変動を単位時間毎に逐次検知し、それに即応して、
逐次チョッピング断続比を制御して、ある一定の時間ま
でチョッピングパルスを印加しているので、電源電圧の
高低に関わらず、被印字媒体の温度上昇はほぼ一定であ
り、発色温度に達するまでの時間はほぼ同様になるの
で、ドットの重なり及びドット間の隙間が発生すること
はない。
ルヘッド印字制御装置によれば、負荷変動による電源電
圧の変動を単位時間毎に逐次検知し、それに即応して、
逐次チョッピング断続比を制御して、ある一定の時間ま
でチョッピングパルスを印加しているので、電源電圧の
高低に関わらず、被印字媒体の温度上昇はほぼ一定であ
り、発色温度に達するまでの時間はほぼ同様になるの
で、ドットの重なり及びドット間の隙間が発生すること
はない。
【0080】本発明の請求項4、請求項5に係るサーマ
ルヘッド印字制御装置によれば、DC/DCコンバータ
等の安定化電源を省くことができるので、装置の小型・
軽量化、低ノイズ化、高効率化、低コスト化を図ること
ができるなど、多大の効果を奏するものである。
ルヘッド印字制御装置によれば、DC/DCコンバータ
等の安定化電源を省くことができるので、装置の小型・
軽量化、低ノイズ化、高効率化、低コスト化を図ること
ができるなど、多大の効果を奏するものである。
【0081】本発明の請求項6、請求項7に係るサーマ
ルヘッド印字制御装置によれば、サーマルヘッドの温度
が上昇し過ぎてインクリボンの温度が保護層溶融温度に
達することが防止できるので、スティッキングは発生し
ない。さらに、請求項8に係るサーマルヘッド印字制御
装置によれば、サーマルヘッドの過剰な温度上昇に伴う
インクリボン切れを防止できる。
ルヘッド印字制御装置によれば、サーマルヘッドの温度
が上昇し過ぎてインクリボンの温度が保護層溶融温度に
達することが防止できるので、スティッキングは発生し
ない。さらに、請求項8に係るサーマルヘッド印字制御
装置によれば、サーマルヘッドの過剰な温度上昇に伴う
インクリボン切れを防止できる。
【図1】 本実施例のテープ印字装置の斜視図である。
【図2】 本実施例の本体フレーム内部を表す説明図
である。
である。
【図3】 本実施例の熱破壊テープ収納カセット装着の
本体フレーム内部を表す説明図である。
本体フレーム内部を表す説明図である。
【図4】 本実施例の制御系のブロック図である。
【図5】 本実施例のオフ時間テーブルを示す図であ
る。
る。
【図6】 本実施例の印字制御処理のフローチャートで
ある。
ある。
【図7】 本実施例の印字制御処理のタイムチャートで
ある。
ある。
【図8】 本実施例の印字制御処理の高電圧の場合のタ
イムチャートである。
イムチャートである。
【図9】 本実施例の印字制御処理の低電圧の場合のタ
イムチャートである。
イムチャートである。
【図10】 安定化電源を用いた従来装置のタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図11】 安定化電源を用いない従来装置の高電圧の
場合のタイムチャーである。
場合のタイムチャーである。
【図12】 安定化電源を用いない従来装置の低電圧の
場合のタイムチャーである。
場合のタイムチャーである。
【図13】 印字したドットの重なりの説明図である。
【図14】 印字したドットの隙間の説明図である。
1 テープ印字装置 9 インクリボン 15 サーマルヘッド 52 CPU 66 電池電源 67 逐次電圧検知部 105 熱破壊テープ C 制御装置 B 電源部 PM 印字機構 N カウンタ値
Claims (8)
- 【請求項1】 サーマルヘッドの発熱体素子にパルスを
印加し、その発熱により非印字媒体上に印字を行う感熱
印字手段と、 前記サーマルヘッドに電力を供給する電源と、 印字中に前記電源の電圧を逐次検知する逐次電圧検知手
段と、 サーマルヘッドの発熱体素子に印加するパルスを断続す
るチョッピング手段と、 前記逐次電圧検知手段が逐次検知する電圧値に応じて、
印字に必要な前記発熱体素子の温度上昇となるように前
記チョッピング手段によるパルスの断続比を変更する断
続比制御手段とからなることを特徴とするサーマルヘッ
ド印字制御装置。 - 【請求項2】 前記逐次電圧検知手段は、印字に必要な
前記発熱体素子の温度上昇となる時間を所定数で分割し
た単位時間毎に前記電源の電圧を検出し、 前記チョッピング手段は、前記単位時間内において発熱
体素子に印加するパルスを断続し、 前記断続比制御手段は、前記逐次電圧検知手段が逐次検
知する電圧値に応じて前記チョッピング手段による前記
パルスの切断時間を変更することを特徴とする請求項1
に記載のサーマルヘッド印字制御装置。 - 【請求項3】 前記断続比制御手段は、前記逐次電圧検
知手段の検知する電圧値が小さくなるにつれて、前記チ
ョッピング手段による前記パルスの切断時間を短くする
ことを特徴とする請求項2に記載のサーマルヘッド印字
制御装置。 - 【請求項4】 前記電源は、非安定電源である電池電源
であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求
項3に記載のサーマルヘッド印字制御装置。 - 【請求項5】 前記電源は、商用電源の交流を整流し且
つ降圧して直流を出力する直流電源であることを特徴と
する請求項1、請求項2または請求項3に記載のサーマ
ルヘッド印字制御装置。 - 【請求項6】 前記非印字媒体は、感熱より発色する感
熱発色紙であることを特徴とする請求項1に記載のサー
マルヘッド印字制御装置。 - 【請求項7】 前記非印字媒体は、加熱により溶融する
スズ薄膜が隠ぺい性を失うことによって下層の着色層が
露出して発色する感熱破壊発色紙であることを特徴とす
る請求項1に記載のサーマルヘッド印字制御装置。 - 【請求項8】 前記非印字媒体は、加熱により溶融する
インクが塗布されたインクリボンと溶融したインクが転
写される印字用紙とからなることを特徴とする請求項1
に記載のサーマルヘッド印字制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11188195A JPH08300713A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | サーマルヘッド印字制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11188195A JPH08300713A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | サーマルヘッド印字制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300713A true JPH08300713A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14572498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11188195A Pending JPH08300713A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | サーマルヘッド印字制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300713A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1582363A1 (en) | 2004-03-30 | 2005-10-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Thermal printer that effectively controls heat buildup |
JP2006264100A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Brother Ind Ltd | 印刷装置 |
JP2012086525A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Seiko Instruments Inc | 印刷装置 |
JP2014128893A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Brother Ind Ltd | 非安定電圧時におけるサーマルヘッドの通電時間を制御する方法 |
JP2015123707A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | ブラザー工業株式会社 | 非安定電圧時におけるサーマルヘッドの通電時間を制御する方法 |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP11188195A patent/JPH08300713A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1582363A1 (en) | 2004-03-30 | 2005-10-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Thermal printer that effectively controls heat buildup |
US7271819B2 (en) | 2004-03-30 | 2007-09-18 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Thermal printer that effectively controls heat buildup |
JP2006264100A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Brother Ind Ltd | 印刷装置 |
JP4706294B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2011-06-22 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
JP2012086525A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Seiko Instruments Inc | 印刷装置 |
JP2014128893A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Brother Ind Ltd | 非安定電圧時におけるサーマルヘッドの通電時間を制御する方法 |
JP2015123707A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | ブラザー工業株式会社 | 非安定電圧時におけるサーマルヘッドの通電時間を制御する方法 |
US9073346B1 (en) | 2013-12-27 | 2015-07-07 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for thermal head energizing time control at astable voltage |
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