JPH0829496B2 - ベース円板形研削砥石 - Google Patents
ベース円板形研削砥石Info
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- JPH0829496B2 JPH0829496B2 JP5217790A JP5217790A JPH0829496B2 JP H0829496 B2 JPH0829496 B2 JP H0829496B2 JP 5217790 A JP5217790 A JP 5217790A JP 5217790 A JP5217790 A JP 5217790A JP H0829496 B2 JPH0829496 B2 JP H0829496B2
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- grinding wheel
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- type grinding
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Description
ホウ素)等の超砥粒層,或いは一般砥粒層を接合したベ
ース円板形研削砥石に関する。
る。そして,研削砥石としては,金属製のベース円板に
超砥粒層や一般砥粒層を接着したベース円板形研削砥石
(以下,単に研削砥石という)がある。
トリファイドボンド結合したものが用いられている(例
えば特公昭58−34431号公報)。
鋼,鋳鉄,αアルミニウム合金などが用いられている。
一般の砥粒に比して非常に硬質であるため,砥石摩耗が
少ない。そのため,摩耗による寸法変化やバラツキも少
なく,高精度の研削加工が可能となる。それ故,主とし
て難削材の研削に使用されている。
回転時の遠心力に伴うベース円板の伸びが大きいため,
加工精度が低下するという問題があった。近年において
は,加工能率の向上や砥石寿命の向上が強く望まれてい
るため,研削砥石の高周速化はますます要求される。そ
れ故,回転時における研削砥石の伸びは,できるだけ小
さくする必要がある。
板は,熱膨張係数が大きい。そのため,研削時の熱或い
は軸受装置の熱によってベース円板が膨張し,ベース円
板を含めた研削砥石全体が熱膨張する。このことは,加
工精度の低下をまねく原因となっている。
たものは,その重量(比重)が大きい。そのため,研削
盤で研削砥石を回転する際に,モータへの負荷,砥石軸
への負荷が大きく,モータや軸受部分での発熱量が大き
い。それ故,これらの熱がベース円板へも伝熱し前記の
ごとくベース円板の熱膨張を更に大きくする原因ともな
っている。
おいても生ずる。
の向上がより強く望まれているため,研削砥石の高周速
化はますます要求される。更に,これに加えて,加工精
度はますます高い値が要求されるようになっている。
も,砥石の回転による砥石自身の膨張(伸び)を抑制
し,高精度の加工ができる,ベース円板形研削砥石を提
供しようとするものである。
ス円板形の回転研削用の、研削砥石において,上記ベー
ス円板は、母材である金属マトリクス中にセラミックス
の繊維又は粒子を分散させた複合材を用いてなり,また
該ベース円板は,熱膨張係数が15×10-6以下で、かつ縦
弾性率に対する密度の比率が3.5×10-9/cm以下であるこ
とを特徴とするベース円板形研削砥石にある。
材質を上記複合材としたこと,熱膨張係数及び上記比率
を上記範囲としたことである。
属マトリクス(母材)中にセラミックスの繊維又は粒子
を分散させたもので,FRM,MMCなどと称されているもので
ある。かかる金属マトリクスとしては,アルミニウム合
金,マグネシウム合金,チタン合金などがある。
ド,ボロン,アルミナ,シリカ,カーボン,チタン酸カ
リウム,チタン酸バリウム等がある。この中,アルミニ
ウム合金中にシリコンカーバイドを分散させたものが,
最も好ましい。
量%含有することが好ましい。10%未満では回転時の伸
びが大きく,一方35%を越えると製品としての安定性に
欠けることと,材料に脆さが出てくるため,好ましくな
い。
のを用いることが好ましい。また,セラミックス粒子
は,粒径0.1〜300μmのものを用いることが好ましい。
この範囲外では,本発明の目的を達成し難い。
数が15×10-6以下で,かつ密度(kg/cm3)/縦弾性率
(kgf/cm2)の比率(N)が3.5×10-9/cm以下であるこ
とが必要である。この両者が共に満足されない場合に
は,ベース円板の熱膨張又は,回転時の遠心力による伸
びが大きくなり,加工精度を表す表面粗さを1.0μRa以
下とすることができない。ここに,表面粗さの単位Ra
は,JISB0601により定められた中心線平均粗さをいう。
ポキシ樹脂などの接着剤を用いる。
の超砥粒,或いはアルミナ,炭化珪素などの一般砥粒が
ある。
ボンド,レジノイドボンド又はメタルボンドなどにより
行う。
の研削砥石に対して,その効果が大きい。
て前記複合材を用いている。そのため,該ベース円板
は,アルミニウム合金等で作製した従来の金属ベース円
板に比して,その熱膨張係数が低い。つまり,金属のみ
の場合に比して,該金属に前記セラミックスの繊維又は
粒子を添加した複合材の方が,熱膨張係数が低くなる
(実施例参照)。
して軽量であるため,研削砥石の回転に伴うモータへの
負荷,砥石軸への負荷が小さく,これらにおける発熱量
が少ない。そのため,ベース円板への伝熱量が少なく,
研削砥石の熱膨張も一層少ない。
-6以下で、かつ上記比率(N)が3.5×10-9/cmである。
そのため,本発明のベース円板は,熱膨張が小さいだけ
でなく,回転時の遠心力による伸びが小さい。それ故,
本発明のベース円板形研削砥石は,加工精度に優れ,加
工表面の表面粗さを1.0μRa以下とすることができる。
粗さが1.0μRa以下という,高精度の加工ができる研削
砥石を提供することができる。
砥石を作製し、研削加工を行った。そして,加工表面の
表面粗さを測定した。その結果を第1表及び第3図,第
4図に示した。以下,これらを詳述する。
く,超砥粒層からなるセグメントチップ1(第1図)を
作製し,これを第2図に示すごとくベース円板2に接着
した。接着剤としては,エポキシ樹脂系接着剤を用い
た。該ベース円板2は,中央部に回転軸用穴20を有す
る。
て,5種類作製(No,1〜6)した。また,比較のため,従
来のベース円板を用いた研削砥石を5種類作製(No.C1
〜C5)した。
いても同じである。
穴の径が76.2mm,厚みが15mmである。また,セグメント
チップの寸法は,長さ40mm,幅15mm,厚みは7mmである。
である。
表に示すものを用いた。この材質中,アルミニウムはJI
S−A6061を,硬鋼はJIS−S55Cを用いた。
示す。また,粒状SiCは粒径5〜40μmのものを用い
た。また,繊維状Al2O3は,直径5〜20μmのものを用
いた。SiCウィスカーは,直径5〜20μmのものを用い
た。
円板中に占める容積割合である。
(kgf/cm2)で除した値である。
示す。
板と比較例C2とを比較すると,両者は同じアルミニウム
合金を用いているが,実施例1〜3のベース円板は熱膨
張係数が比較例C2に比して約半分ないし3分の1と著し
く小さい。
円板は比較例C1〜C5に比して約半分以下である。この比
率Nは,その値が低いほど加工表面粗さが小さいことを
示している。
のベース円板は実施例1より低く,スーパーインバー又
は球状黒鉛鋳鉄を用いた比較例C3又はC4のベース円板は
実施例2,3より低い。
を第1表及び,第3図,第4図より考察すると,両者の
値が共に低い場合ほど良好な面粗さが得られることが分
る。また,上記より,知られるごとく,表面粗さ1.0μR
a以下とするためには,熱膨張係数が15×10-6以下で,
かつ上記比率Nが3.5×10-9/cm以下であることが必要で
ある。
であるため,回転時にモータにかかる負担が小さく,例
えば空回転の場合のモータ電力は前者が0.6kw,後者が1.
0kwである。また,比較例C3の研削砥石1.3kwである。
砥石の回転に対するモータ負荷,軸受負荷が小さいとい
うことである。そのため,本発明の研削砥石を用いる場
合には,モータの発熱,軸受の発熱が小さくなる。その
結果,ベース円板の温度上昇も抑えられ,熱によるベー
ス円板の伸びも抑えられ,より高精度の研削ができるこ
とになる。
ことができる。
の斜視図,第2図は研削砥石の平面図,第3図及び第4
図は熱膨張係数又は比率Nと表面粗さとの関係を示す線
図である。 1……セグメントチップ,2……ベース円板,
Claims (6)
- 【請求項1】砥粒層をベース円板に接着してなる,ベー
ス円板形の回転研削用の,研削砥石において, 上記ベース円板は,母材である金属マトリクス中にセラ
ミックスの繊維又は粒子を分散させた複合材を用いてな
り, また該ベース円板は,熱膨張係数が15×10-6以下で,か
つ縦弾性率に対する密度の比率が3.5×10-9/cm以下であ
ることを特徴とするベース円板形研削砥石。 - 【請求項2】第1請求項において,金属マトリクスは,
アルミニウム合金,マグネシウム合金,チタン合金のい
ずれかであることを特徴とするベース円板形研削砥石。 - 【請求項3】第1請求項において,セラミックスはシリ
コンカーバイド,ボロン,アルミナ,シリカ,カーボ
ン,チタン酸カリウム,チタン酸バリウムの1種又は2
種以上であることを特徴とするベース円板形研削砥石。 - 【請求項4】第1請求項において,砥粒はダイヤモン
ド,CBN等の超砥粒であることを特徴とするベース円板形
研削砥石。 - 【請求項5】第1請求項において,砥粒はアルミナ,炭
化珪素等の一般砥粒であることを特徴とするベース円板
形研削砥石。 - 【請求項6】第1請求項において,砥粒層における砥粒
の結合は,ビトリファイドボンド,レジノイドボンド又
はメタルボンドであることを特徴とするベース円板形研
削砥石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5217790A JPH0829496B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | ベース円板形研削砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5217790A JPH0829496B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | ベース円板形研削砥石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03256674A JPH03256674A (ja) | 1991-11-15 |
JPH0829496B2 true JPH0829496B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=12907530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5217790A Expired - Lifetime JPH0829496B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | ベース円板形研削砥石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829496B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6019668A (en) * | 1998-03-27 | 2000-02-01 | Norton Company | Method for grinding precision components |
PL197639B1 (pl) * | 1998-03-27 | 2008-04-30 | Saint Gobain Abrasives Inc | Narzędzia ścierne do szlifowania powierzchni |
US6102789A (en) * | 1998-03-27 | 2000-08-15 | Norton Company | Abrasive tools |
JP2003231061A (ja) * | 2002-02-12 | 2003-08-19 | Noritake Co Ltd | セグメント型砥石車 |
-
1990
- 1990-03-02 JP JP5217790A patent/JPH0829496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03256674A (ja) | 1991-11-15 |
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