JPH08213086A - ソケットコンタクト - Google Patents
ソケットコンタクトInfo
- Publication number
- JPH08213086A JPH08213086A JP5315895A JP5315895A JPH08213086A JP H08213086 A JPH08213086 A JP H08213086A JP 5315895 A JP5315895 A JP 5315895A JP 5315895 A JP5315895 A JP 5315895A JP H08213086 A JPH08213086 A JP H08213086A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- socket
- excessive displacement
- prevention piece
- side wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 相手コンタクトを傾けて嵌合した際にも、過
大変位防止片によって接触ばね部の過大変位を信頼性を
増して防止できるソケットコンタクトを提供することに
ある。 【構成】 ソケットコンタクト4はソケット部5と電線
接続部3から成り、ソケット部5は底壁部21と、底壁
部21の両側から立ち上がった側壁部22,22と、底
壁部21から側壁部22,22間内に折り曲げられ相手
コンタクトに接触する接触ばね部28と、側壁部22か
らソケット部5内へ折り曲げられ、相手コンタクトに押
圧されて変位する接触ばね部28に当接させることによ
って、接触ばね部28の過大変位を阻止する過大変位防
止片41とを備え、過大変位防止片41は側壁部22か
ら接触ばね部28の変位方向に対し直交する方向に折り
曲げられていることを特徴とする。
大変位防止片によって接触ばね部の過大変位を信頼性を
増して防止できるソケットコンタクトを提供することに
ある。 【構成】 ソケットコンタクト4はソケット部5と電線
接続部3から成り、ソケット部5は底壁部21と、底壁
部21の両側から立ち上がった側壁部22,22と、底
壁部21から側壁部22,22間内に折り曲げられ相手
コンタクトに接触する接触ばね部28と、側壁部22か
らソケット部5内へ折り曲げられ、相手コンタクトに押
圧されて変位する接触ばね部28に当接させることによ
って、接触ばね部28の過大変位を阻止する過大変位防
止片41とを備え、過大変位防止片41は側壁部22か
ら接触ばね部28の変位方向に対し直交する方向に折り
曲げられていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はソケットコンタクトに
関し、特に、相手コンタクトに接触する接触ばね部の過
大変位を防止する手段を備えたソケットコンタクトに関
する。
関し、特に、相手コンタクトに接触する接触ばね部の過
大変位を防止する手段を備えたソケットコンタクトに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のソケットコンタクト1は
図3に示す如く1枚の導電性金属板に打ち抜きと曲げ加
工を施すことによって、先端側に相手コンタクト(図示
せず)を受け入れるソケット部2、後端側に断面がほぼ
U字状の絶縁被覆圧着部31及び芯線圧着部32とから
なる電線接続部3を有する。ソケット部2は底壁部21
と、底壁部21の両側から立ち上がった側壁部22,2
2と、側壁部22,22の上端側を内方へ直角に折り曲
げ、先端面同士を突き合わせることによって形成された
上壁部23とによって四角筒状に形成されている。ソケ
ット部2内には底壁部21の電線接続部3側から切り起
こされ、U字状に折り曲げられてソケット部2の先端側
に延びる第1のばね部24と、ソケット部2の先端側の
底壁部21から延出しU字状に折り返され、第1のばね
部24の先端部の上方に重ね合わされる第2のばね部2
5とによって、相手コンタクトに接触する接触ばね部2
8が構成されている。又、ソケット部2の両側壁部2
2,22には、相手コンタクトを傾斜して挿入した際、
第1のばね部24に当接して第1、第2の接触ばね部2
4,25の過大変位を阻止する手段として過大変位防止
片26,26が形成されている。過大変位防止片26,
26は図4に示す如く、ソケット部2の側壁部22,2
2に打ち抜かれた概略四辺形の抜孔27,27の底壁部
21に平行な辺から、側壁部22に対し直角にソケット
部2の内方へ折り曲げられ、第1のばね部24と底壁部
21との間に延びている。尚、上記過大変位防止片2
6,26の上面と第1のばね部24の下面との間隔は、
第1のばね部24を過大変位防止片26に当接させた時
点で、第1及び第2の接触ばね部24,25に過大変位
を生じさせない寸法に設定されている。
図3に示す如く1枚の導電性金属板に打ち抜きと曲げ加
工を施すことによって、先端側に相手コンタクト(図示
せず)を受け入れるソケット部2、後端側に断面がほぼ
U字状の絶縁被覆圧着部31及び芯線圧着部32とから
なる電線接続部3を有する。ソケット部2は底壁部21
と、底壁部21の両側から立ち上がった側壁部22,2
2と、側壁部22,22の上端側を内方へ直角に折り曲
げ、先端面同士を突き合わせることによって形成された
上壁部23とによって四角筒状に形成されている。ソケ
ット部2内には底壁部21の電線接続部3側から切り起
こされ、U字状に折り曲げられてソケット部2の先端側
に延びる第1のばね部24と、ソケット部2の先端側の
底壁部21から延出しU字状に折り返され、第1のばね
部24の先端部の上方に重ね合わされる第2のばね部2
5とによって、相手コンタクトに接触する接触ばね部2
8が構成されている。又、ソケット部2の両側壁部2
2,22には、相手コンタクトを傾斜して挿入した際、
第1のばね部24に当接して第1、第2の接触ばね部2
4,25の過大変位を阻止する手段として過大変位防止
片26,26が形成されている。過大変位防止片26,
26は図4に示す如く、ソケット部2の側壁部22,2
2に打ち抜かれた概略四辺形の抜孔27,27の底壁部
21に平行な辺から、側壁部22に対し直角にソケット
部2の内方へ折り曲げられ、第1のばね部24と底壁部
21との間に延びている。尚、上記過大変位防止片2
6,26の上面と第1のばね部24の下面との間隔は、
第1のばね部24を過大変位防止片26に当接させた時
点で、第1及び第2の接触ばね部24,25に過大変位
を生じさせない寸法に設定されている。
【0003】以上の如く構成されたソケットコンタクト
1のソケット部2内に相手コンタクトを挿入する際、相
手コンタクトが正常な挿入方向で挿入された場合には、
過大変位防止片26に第1の接触ばね部24が当接する
ことはない。ところが、相手コンタクトを底壁部21側
へ傾斜した状態で挿入すると、図5に一点鎖線で示す如
く、第1及び第2のばね部24,25は相手コンタクト
に押圧されて下方へ弾性変位し、過大変位防止片26に
第1のばね部24を当接することにより、第1及び第2
のばね部24,25がそれ以上変位せず、過大変位を防
止することができる。
1のソケット部2内に相手コンタクトを挿入する際、相
手コンタクトが正常な挿入方向で挿入された場合には、
過大変位防止片26に第1の接触ばね部24が当接する
ことはない。ところが、相手コンタクトを底壁部21側
へ傾斜した状態で挿入すると、図5に一点鎖線で示す如
く、第1及び第2のばね部24,25は相手コンタクト
に押圧されて下方へ弾性変位し、過大変位防止片26に
第1のばね部24を当接することにより、第1及び第2
のばね部24,25がそれ以上変位せず、過大変位を防
止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例のソケットコンタクト1では過大変位防止片26が
第1及び第2のばね部24,25の変位方向(図中X方
向)に折り曲げられ、板厚面を第1及び第2のばね部2
4,25の変位方向と平行にして延出されているため、
第1のばね部24を過大変位防止片26に当接すると、
過大変位防止片26自体も第1のばね部24の変位方向
へ撓み易く、第1及び第2のばね部24,25の過大変
位を確実に防止することができなかった。更には、過大
変位防止片26の折り曲げ角度の製造時におけるばら付
きにより、図6(b)に示す如く過大変位防止片26の
側壁部22に対する曲げ角度θが90度以上の場合、第
1ばね部24と過大変位防止片26との当接時期が早ま
るため、相手コンタクトに接触ばね部28を適切な接触
圧で接触させることができなかった。これに対し、図6
(c)に示す様に、過大変位防止片26の曲げ角度θが
90度以下の場合には、第1ばね部24と過大変位防止
片26との当接時期が遅れてしまうため、第1及び第2
ばね部24,25に過大変位を生じさせる恐れがあっ
た。それ故に、本発明は上述したような欠点を解決する
ためになされたものであり、過大変位防止片によって接
触ばね部の過大変位を、信頼性を増して防止できるソケ
ットコンタクトを提供することにある。
来例のソケットコンタクト1では過大変位防止片26が
第1及び第2のばね部24,25の変位方向(図中X方
向)に折り曲げられ、板厚面を第1及び第2のばね部2
4,25の変位方向と平行にして延出されているため、
第1のばね部24を過大変位防止片26に当接すると、
過大変位防止片26自体も第1のばね部24の変位方向
へ撓み易く、第1及び第2のばね部24,25の過大変
位を確実に防止することができなかった。更には、過大
変位防止片26の折り曲げ角度の製造時におけるばら付
きにより、図6(b)に示す如く過大変位防止片26の
側壁部22に対する曲げ角度θが90度以上の場合、第
1ばね部24と過大変位防止片26との当接時期が早ま
るため、相手コンタクトに接触ばね部28を適切な接触
圧で接触させることができなかった。これに対し、図6
(c)に示す様に、過大変位防止片26の曲げ角度θが
90度以下の場合には、第1ばね部24と過大変位防止
片26との当接時期が遅れてしまうため、第1及び第2
ばね部24,25に過大変位を生じさせる恐れがあっ
た。それ故に、本発明は上述したような欠点を解決する
ためになされたものであり、過大変位防止片によって接
触ばね部の過大変位を、信頼性を増して防止できるソケ
ットコンタクトを提供することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明によれば、薄板状の
導電性金属板の打ち抜きと曲げ加工により、相手コンタ
クトを挿入するソケット部を設けたソケットコンタクト
において、上記ソケット部は底壁部と、上記底壁部の両
側から立ち上がった側壁部と、上記底壁部から上記側壁
部間内に折り曲げられ相手コンタクトに接触する接触ば
ね部と、上記側壁部から上記ソケット部内へ折り曲げら
れ、上記相手コンタクトに押圧されて変位する上記接触
ばね部に当接させることによって、上記接触ばね部の過
大変位を阻止する過大変位防止片とを備え、上記過大変
位防止片は上記側壁部から上記接触ばね部の変位方向に
対し直交する方向に折り曲げられている。
導電性金属板の打ち抜きと曲げ加工により、相手コンタ
クトを挿入するソケット部を設けたソケットコンタクト
において、上記ソケット部は底壁部と、上記底壁部の両
側から立ち上がった側壁部と、上記底壁部から上記側壁
部間内に折り曲げられ相手コンタクトに接触する接触ば
ね部と、上記側壁部から上記ソケット部内へ折り曲げら
れ、上記相手コンタクトに押圧されて変位する上記接触
ばね部に当接させることによって、上記接触ばね部の過
大変位を阻止する過大変位防止片とを備え、上記過大変
位防止片は上記側壁部から上記接触ばね部の変位方向に
対し直交する方向に折り曲げられている。
【0006】以上の如く構成された上記ソケットコンタ
クトに対し、相手コンタクトが傾けられた状態で挿入さ
れると、上記接触ばね部は押圧されて上記過大変位防止
片に当接するが、上記、過大変位防止片は上記接触ばね
部の変位方向と直交する方向に折り曲げ板面を接触ばね
部の変位方向と平行にして延出されている為、従来例に
比べ上記接触ばね部の変位方向には撓み難い。又、上記
過大変位防止片の折り曲げ角度のばら付きによっても、
上記過大変位防止片と上記接触ばね部との当接位置が変
化せず、信頼性を増して接触ばね部の過大変位を防止す
るソケットコンタクトが得られる。
クトに対し、相手コンタクトが傾けられた状態で挿入さ
れると、上記接触ばね部は押圧されて上記過大変位防止
片に当接するが、上記、過大変位防止片は上記接触ばね
部の変位方向と直交する方向に折り曲げ板面を接触ばね
部の変位方向と平行にして延出されている為、従来例に
比べ上記接触ばね部の変位方向には撓み難い。又、上記
過大変位防止片の折り曲げ角度のばら付きによっても、
上記過大変位防止片と上記接触ばね部との当接位置が変
化せず、信頼性を増して接触ばね部の過大変位を防止す
るソケットコンタクトが得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2を参照
しつつ説明する。図1(a)は本発明のソケットコンタ
クトを示す斜視図、同図(b)はソケットコンタクトの
要部の一部切欠き斜視図を示したものである。図におい
てソケットコンタクト4の大部分の構成が、図3に示し
た従来例のソケットコンタクト1と同様である為、同一
部分または対応する部分には同一参照符号を付してその
説明を省略する。
しつつ説明する。図1(a)は本発明のソケットコンタ
クトを示す斜視図、同図(b)はソケットコンタクトの
要部の一部切欠き斜視図を示したものである。図におい
てソケットコンタクト4の大部分の構成が、図3に示し
た従来例のソケットコンタクト1と同様である為、同一
部分または対応する部分には同一参照符号を付してその
説明を省略する。
【0008】即ち、図3との相違点は、ソケットコンタ
クト4の両側壁部22,22に形成された過大変位防止
片41,41が図1(b)に示す如く、両側壁部22,
22に打ち抜かれた四角形状の抜孔42の四辺のうち、
底壁部21に直交する芯線圧着部32側の一辺から、側
壁部22に対し直角にソケット部5内部へ向けて折り曲
げられている。上述の如く側壁部22から過大変位防止
片41を折り曲げることにより、過大変位防止片41は
底壁部21に対し板面を垂直にして第1のばね部24と
底壁部21との間に延出する。その場合、過大変位防止
片41の上端面とそれに対向する第1のばね部24の下
面間の寸法は、第1のばね部24を過大変位防止片41
に当接させた時点で、第1及び第2の接触ばね部24,
25に過大変位を生じさせない寸法に設定されている。
クト4の両側壁部22,22に形成された過大変位防止
片41,41が図1(b)に示す如く、両側壁部22,
22に打ち抜かれた四角形状の抜孔42の四辺のうち、
底壁部21に直交する芯線圧着部32側の一辺から、側
壁部22に対し直角にソケット部5内部へ向けて折り曲
げられている。上述の如く側壁部22から過大変位防止
片41を折り曲げることにより、過大変位防止片41は
底壁部21に対し板面を垂直にして第1のばね部24と
底壁部21との間に延出する。その場合、過大変位防止
片41の上端面とそれに対向する第1のばね部24の下
面間の寸法は、第1のばね部24を過大変位防止片41
に当接させた時点で、第1及び第2の接触ばね部24,
25に過大変位を生じさせない寸法に設定されている。
【0009】以上の如く構成されたソケットコンタクト
4に相手コンタクトを傾斜した状態で挿入すると、第2
のばね部25が相手コンタクトに押圧されて変位し、次
いで第1のばね部24の先端部分に当接することによ
り、図2に一点鎖線で示す如く第1及び第2のばね部2
4,25は共に底壁部22側に変位する。そして第1の
ばね部24が過大変位防止片41の上端面に当接するこ
とによって、第1及び第2のばね部24,25に過大変
位が生じるのを阻止される。その場合、過大変位防止片
41には第1のばね部24に押圧されることによって曲
げモーメントが作用し、この曲げモーメントによつて過
大変位防止片41の断面には曲げ応力が生じる。過大変
位防止片41の撓みは曲げ応力を小さくすることで抑え
ることができる。即ち、過大変位防止片に作用する曲げ
モーメントをM、過大変位防止片の断面二次モーメント
I、過大変位防止片の断面の中心軸から縁までの距離を
Yとすると、曲げ応力はMY/Iになり、断面二次モー
メントIを大きくするほど曲げ応力が小さくなる。次
に、本発明のソケットコンタクト4の過大変位防止片4
1の断面二次モーメントI1を求めると、図1(b)よ
り、過大変位防止片41の断面の横の長さ(板厚)t,
縦の長さ(板幅)WとするとI1=tW3/12にな
る。
4に相手コンタクトを傾斜した状態で挿入すると、第2
のばね部25が相手コンタクトに押圧されて変位し、次
いで第1のばね部24の先端部分に当接することによ
り、図2に一点鎖線で示す如く第1及び第2のばね部2
4,25は共に底壁部22側に変位する。そして第1の
ばね部24が過大変位防止片41の上端面に当接するこ
とによって、第1及び第2のばね部24,25に過大変
位が生じるのを阻止される。その場合、過大変位防止片
41には第1のばね部24に押圧されることによって曲
げモーメントが作用し、この曲げモーメントによつて過
大変位防止片41の断面には曲げ応力が生じる。過大変
位防止片41の撓みは曲げ応力を小さくすることで抑え
ることができる。即ち、過大変位防止片に作用する曲げ
モーメントをM、過大変位防止片の断面二次モーメント
I、過大変位防止片の断面の中心軸から縁までの距離を
Yとすると、曲げ応力はMY/Iになり、断面二次モー
メントIを大きくするほど曲げ応力が小さくなる。次
に、本発明のソケットコンタクト4の過大変位防止片4
1の断面二次モーメントI1を求めると、図1(b)よ
り、過大変位防止片41の断面の横の長さ(板厚)t,
縦の長さ(板幅)WとするとI1=tW3/12にな
る。
【0010】これに対し、従来例のソケットコンタクト
1の過大変位防止片26の断面二次モーメントI2は、
図4により過大変位防止片26の断面の横の長さ(板
幅)W,縦の長さ(板厚)tとするとI2=Wt3/1
2になる。ここで、両者の断面二次モーメントI1,I
2を比較すると、I1/I2=(tW3/12)/(W
t3/12)=W2/t2となり、本発明のソケットコ
ンタクト4の過大変位防止片41の断面二次モーメント
I1は、従来例のソケットコンタクト1の過大変位防止
片26の断面二次モーメントI2のW2/t2倍(W>
tであるのでW2/t2>1)になる。これにより、相
手コンタクトをソケットコンタクト4内に傾斜した状態
で挿入した際、過大変位防止片41に生じる曲げ応力
は、従来例の過大変位防止片26に比べて小さくなるた
め過大変位防止片41の撓み量も少なくなり、第1及び
第2のばね部24,25の過大変位を確実性を増して防
止できる。又、過大変位防止片41は、側壁部22から
第1及び第2のばね部24,25の変位方向(図中X方
向)と直交する方向に折り曲げられているため、過大変
位防止片41と第1のばね部24との当接位置が、過大
変位防止片41の折り曲げ角度のばら付きによって変化
する恐れはない。
1の過大変位防止片26の断面二次モーメントI2は、
図4により過大変位防止片26の断面の横の長さ(板
幅)W,縦の長さ(板厚)tとするとI2=Wt3/1
2になる。ここで、両者の断面二次モーメントI1,I
2を比較すると、I1/I2=(tW3/12)/(W
t3/12)=W2/t2となり、本発明のソケットコ
ンタクト4の過大変位防止片41の断面二次モーメント
I1は、従来例のソケットコンタクト1の過大変位防止
片26の断面二次モーメントI2のW2/t2倍(W>
tであるのでW2/t2>1)になる。これにより、相
手コンタクトをソケットコンタクト4内に傾斜した状態
で挿入した際、過大変位防止片41に生じる曲げ応力
は、従来例の過大変位防止片26に比べて小さくなるた
め過大変位防止片41の撓み量も少なくなり、第1及び
第2のばね部24,25の過大変位を確実性を増して防
止できる。又、過大変位防止片41は、側壁部22から
第1及び第2のばね部24,25の変位方向(図中X方
向)と直交する方向に折り曲げられているため、過大変
位防止片41と第1のばね部24との当接位置が、過大
変位防止片41の折り曲げ角度のばら付きによって変化
する恐れはない。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係るソケットコンタクトは、過大変位防止片を側壁部か
らソケット部内へ接触ばね部の変位方向と直交する方向
に折り曲げ、板厚面側を上記接触ばね部に当接させるよ
うにしたものである。この様に構成された上記ソケット
コンタクトの過大変位防止片は断面二次モーメントを従
来の過大変位防止片に比べて大きくできるため接触ばね
が当接した際撓み難くなると共に、接触ばね部と過大変
位防止片との当接位置が、過大変位防止片の折り曲げ角
度のばら付きによって変化する恐れがなく、信頼性を増
して接触ばね部の過大変位を防止できるソケットコンタ
クトが得られる。
係るソケットコンタクトは、過大変位防止片を側壁部か
らソケット部内へ接触ばね部の変位方向と直交する方向
に折り曲げ、板厚面側を上記接触ばね部に当接させるよ
うにしたものである。この様に構成された上記ソケット
コンタクトの過大変位防止片は断面二次モーメントを従
来の過大変位防止片に比べて大きくできるため接触ばね
が当接した際撓み難くなると共に、接触ばね部と過大変
位防止片との当接位置が、過大変位防止片の折り曲げ角
度のばら付きによって変化する恐れがなく、信頼性を増
して接触ばね部の過大変位を防止できるソケットコンタ
クトが得られる。
【図1】本発明に係るソケットコンタクトの実施例を示
しており、(a)は斜視図、(b)は(a)における要
部の切欠き斜視図。
しており、(a)は斜視図、(b)は(a)における要
部の切欠き斜視図。
【図2】図1の要部の拡大断面図。
【図3】従来例のソケッ卜コンタクトを示す斜視図。
【図4】図3における要部の切欠き斜視図。
【図5】図3の要部の拡大断面図。
【図6】(a),(b)及び(c)は従来の不具合例を
示す説明図。
示す説明図。
21 底壁部 22 側壁部 28 接触ばね部 3 電線接続部 4 ソケットコンタクト 41 過大変位防止片 5 ソケット部
Claims (1)
- 【請求項1】 薄板状の導電性金属板の打ち抜きと曲げ
加工により、相手コンタクトを挿入するソケット部を設
けたソケットコンタクトにおいて、上記ソケット部は底
壁部と、上記底壁部の両側から立ち上がった側壁部と、
上記底壁部から上記側壁部間内に折り曲げられ相手コン
タクトに接触する接触ばね部と、上記側壁部から上記ソ
ケット部内へ折り曲げられ、上記相手コンタクトに押圧
されて変位する上記接触ばね部に当接させることによっ
て、上記接触ばね部の過大変位を阻止する過大変位防止
片とを備え、上記過大変位防止片は上記側壁部から上記
接触ばね部の変位方向に対し直交する方向に折り曲げら
れていることを特徴とするソケットコンタクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5315895A JPH08213086A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | ソケットコンタクト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5315895A JPH08213086A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | ソケットコンタクト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08213086A true JPH08213086A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=12935046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5315895A Withdrawn JPH08213086A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | ソケットコンタクト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08213086A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1172893A2 (en) * | 2000-06-07 | 2002-01-16 | Yazaki Corporation | Electrical receptacle terminal and connection structure thereof with pin terminal |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP5315895A patent/JPH08213086A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1172893A2 (en) * | 2000-06-07 | 2002-01-16 | Yazaki Corporation | Electrical receptacle terminal and connection structure thereof with pin terminal |
EP1172893B1 (en) * | 2000-06-07 | 2008-04-09 | Yazaki Corporation | Electrical receptacle terminal and connection structure thereof with pin terminal |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5941741A (en) | One-piece contact spring | |
JP3533536B2 (ja) | 雌端子金具 | |
JP3544133B2 (ja) | 雌側端子金具 | |
JP4650918B2 (ja) | 電気コネクタ | |
US4220390A (en) | Terminating means for terminating more than one wire in a single slotted terminal | |
JP2005310626A (ja) | 基板接続用板端子 | |
JPH07296873A (ja) | 雌型コンタクト | |
JPH10326638A (ja) | 端 子 | |
US6116970A (en) | Settling preventing structure of terminal | |
EP1919036B1 (en) | A terminal fitting and a connecting method | |
US8523619B2 (en) | Terminal fitting | |
US20020022412A1 (en) | Electrical connector | |
JP3075461B2 (ja) | 基板用接触端子 | |
JP2559818Y2 (ja) | 圧接型コンタクト | |
US6585544B2 (en) | Terminal fitting | |
JP2004006132A (ja) | 端子金具 | |
JP3472696B2 (ja) | 端 子 | |
JPH09219232A (ja) | 電気端子 | |
JPH08213086A (ja) | ソケットコンタクト | |
JP3060898B2 (ja) | 雌端子金具 | |
JPH06260238A (ja) | 接続端子 | |
JP2814921B2 (ja) | 雌形端子金具 | |
JPH11339874A (ja) | 雌端子金具 | |
US7121861B2 (en) | Electrical card connector | |
JPH09147950A (ja) | リセプタクルコンタクト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |