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JPH08204560A - デジタル−アナログ変換器及びその動作方法 - Google Patents

デジタル−アナログ変換器及びその動作方法

Info

Publication number
JPH08204560A
JPH08204560A JP7251727A JP25172795A JPH08204560A JP H08204560 A JPH08204560 A JP H08204560A JP 7251727 A JP7251727 A JP 7251727A JP 25172795 A JP25172795 A JP 25172795A JP H08204560 A JPH08204560 A JP H08204560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital
signal
analog
frequency
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7251727A
Other languages
English (en)
Inventor
W S Henrion
エス ヘンリオン ダブリュー
Donald A Kerth
エイ カース ドナルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Crystal Semiconductor Corp
Original Assignee
Crystal Semiconductor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Crystal Semiconductor Corp filed Critical Crystal Semiconductor Corp
Publication of JPH08204560A publication Critical patent/JPH08204560A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/10Calibration or testing
    • H03M1/1009Calibration
    • H03M1/1033Calibration over the full range of the converter, e.g. for correcting differential non-linearity
    • H03M1/1038Calibration over the full range of the converter, e.g. for correcting differential non-linearity by storing corrected or correction values in one or more digital look-up tables
    • H03M1/1042Calibration over the full range of the converter, e.g. for correcting differential non-linearity by storing corrected or correction values in one or more digital look-up tables the look-up table containing corrected values for replacing the original digital values
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/66Digital/analogue converters

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル直線性補正法を提供する。 【解決手段】 少なくとも一つの周波数成分を有するデ
ィジタル校正信号を生成し、ディジタル校正信号をアナ
ログ信号に変換し、非直線性により校正信号から生成さ
れたアナログ信号歪みを検波して、ディジタル−アナロ
グ変換器のディジタル入力をディジタル的に補償するた
めに用いられる補償係数を生成することによって、ディ
ジタル直線性補正を達成する。補償係数はフィードバッ
ク・ループで調整され、歪みは最小化される。好適に
は、校正信号は二つの周波数を有し、歪みは実質的に低
い周波数を有する相互変調成分である。例えば、相互変
調成分は、R−Cローパス・フィルタで選定され、アナ
ログ−ディジタル変換器によりディジタル化され、ディ
ジタル信号処理により検波される。アナログ−ディジタ
ル変換器は、低い分解能、低いダイナミック・レンジお
よび低いサンプリング速度を有してもよい。校正方法
は、信号条件回路の非直線性を補償するか、また特定の
非直線伝達特性を得るために用いられてよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル−アナ
ログ変換器に関し、特にディジタル−アナログ変換処理
および/またはディジタル−アナログ変換処理に続く信
号条件回路の非直線性を補正する方法および装置に関す
る。特に、本発明は、直線性基準を必要とせずに非直線
性を補正する方法に関し、変換器技術の特定の種類に限
定するものではない。
【0002】
【従来の技術】高分解能のディジタル−アナログ変換
(DAC)技術が、ディジタルのオーディオおよび電気
通信の用途に用いる主要なアナログ回路技術の一つとな
ってきた。少なくとも16ビットの精度は、米国特許第
5,087,914号でスーチ(Sooch) 等により開示されたデル
タ−シグマ・ディジタル−アナログ変換器のようなオー
バサンプリング変換器を用いる一体式の形態において、
容易に達成される。そのようなデルタ−シグマ変換器に
おいて、補間フィルタは、入力サンプリング速度F S
ディジタル入力信号を受信し、サンプリング速度を増加
して、全てのイメージおよび量子化雑音をFS /2およ
びそれ以上の速度でフィルタに通す。補間フィルタの出
力は、ディジタルのデルタ−シグマ変調器により受信さ
れ、1ビットデータ・ストリームに変換される。この1
ビットデータ・ストリームは2つのアナログ・レベルの
みを有する1ビットDACを制御する。DACからのア
ナログ信号は、アナログ・ローパス・フィルタにより受
信され、デルタ−シグマ・ディジタル−アナログ変換器
のアナログ出力が与えられる。アナログ出力が1ビット
DACの2つのアナログ・レベルにより得られるため
に、ディジタル−アナログ変換処理は、単調で高い直線
性を示す。
【0003】デルタ−シグマ・ディジタル−アナログ変
換器は、16ビットの場合よりも高い精度を提供するこ
とが可能である。しかしながら高い分解能では、非直線
性は、分解能の最下位ビットに関連して有意なものとな
る。計測の用途において、非直線性は、正確な値からの
誤差すなわち偏位を示す。オーディオないしは信号処理
の用途において、非直線性は、変換された信号において
現れる高調波および相互変調歪みを生じさせる。そのよ
うな高調波および相互変調歪みが、変換された信号の所
望の成分をマスクする可能性がある。ディジタル−アナ
ログ変換器において高い直線性を得るための周知の技術
は、いくつかの高い直線校正基準を必要とする。ランプ
関数発生器は、ディジタル−アナログ変換器を校正する
直線性基準として用いられてきた。マイオ(Maio)等によ
る“14ビット分解能を有するトリミング前のディジタ
ル−アナログ変換器(An Untrimmed D/A Converter with
14-Bit Resolution) ”に開示されているように、R/
2Rはしご形DACが、補償データに応答するサブDA
Cを与えるスイッチドカレントシンクの対の組を有す
る。補償データは、校正サイクルの間にプログラムされ
るRAMから読み取られる。校正サイクルにおいて、カ
ウンタ回路は、DACにディジタル入力を与え、DAC
の出力は、スチロール・コンデンサを利用するミラー積
分器が生成する高い直線ランプ関数と比較される。カウ
ンタ回路は、その比較に応答して、RAMに校正データ
を組み込む。
【0004】低歪み正弦波発振器は、サブレンジ・アナ
ログ−ディジタル変換器(ADC)でDACを校正する
直線性基準として用いられてきた。エヴァンス(Evans)
による米国特許第4,612,533 号で開示されるように、高
調波歪みを減少するディジタル校正値は、低歪み正弦波
発振器がアナログ−ディジタル変換器に入力される時、
ディジタル化された値に高速フーリエ変換を行うマイク
ロ・プロセッサにより計算される。アナログ−ディジタ
ル変換器は、ディジタル−アナログ変換器を校正する直
線性基準として用いられてきた。1989年5月8-11日にオ
レゴン州ポートランドで開かれた回路およびシステムの
IEEE国際シンポジウムにおいてカタルテペ(Catalte
pe) 等により開示された“ディジタル補正マルチビット
・シグマ−デルタ・データ変換器 (Digitally Correcte
d Multi-Bit ΣΔ Data Converter)”に記載されるよう
に、マルチビット・デルタ−シグマADCの回路ブロッ
クは、校正の間に再配列され、マルチビット内部サブ変
換器DACを校正するのに用いられる単一ビットのデル
タ−シグマADCを形成する。校正の間に、単一ビット
・デルタ−シグマADCへの入力信号は、Nビットカウ
ンタにより生成されるディジタル・ランプであって、マ
ルチビット内部サブ変換器DACの入力部に送られる。
サブ変換器DACの出力は、単一ビット・デルタ−シグ
マADCによりディジタル化される。単一ビット・デル
タ−シグマADCは、メモリに記憶される非直線性デー
タを与える。
【0005】直線性基準を利用する上述の方法は、校正
されたDACの精度が直線性基準の精度により制限され
るという問題を生じ、優れた直線性基準を得るのは比較
的困難である。自己校正技術は、逐次比較ADCの内部
にあるスイッチドコンデンサDACを校正するために工
夫されてきた。自己校正技術は、主コンデンサと並列し
て順に連結する調整用コンデンサを有し、各調整用コン
デンサが連結されると、結果の並列容量が基準コンデン
サの容量より大きいか小さいかを決定する。結果の容量
が大きすぎる場合には、調整用コンデンサの連結は外さ
れるが、そうでない場合には、連結はそのままである。
各調整用コンデンサに対する試行が行われるまで、その
処理は繰り返される。最終的な容量は、その順において
最小の容量値である。その順において最大値の次に大き
い容量値を調整するために、最終的な容量が、基準コン
デンサに並列に連結され、新しい基準コンデンサを形成
し、全ての容量値が調整されるまで、この工程は繰り返
され、最大値の次に大きい容量値をその順において調整
する。既知の自己校正法は、変換器技術の特別な種類に
限定される。従って、直線性基準を必要とせず変換器技
術の特定の種類には限定されないディジタル−アナログ
変換器において、非直線性を補正する方法が必要とな
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の基礎的な態様に
従って、ディジタル−アナログ変換器を作動する方法を
提供する。この方法は、少なくとも1つの周波数成分を
有するディジタル校正信号を生成し;校正モードにおい
てディジタル−アナログ変換器を作動してディジタル校
正信号をアナログ信号に変換し;アナログ信号において
非直線性よりディジタル校正信号から生成される周波数
成分を検波して補償係数を生成し;ディジタル入力信号
が補償係数によりディジタル的に補償され歪んだディジ
タル信号を生成し且つ歪んだディジタル信号がディジタ
ル−アナログ変換器で変換され歪みが減少したアナログ
信号を生成する変換モードにおいて、ディジタル−アナ
ログ変換器を作動するステップを含む。少なくとも一つ
の周波数成分を有する校正信号が、ディジタル技術を利
用して精確に生成されることが可能であるため、この方
法は、直線性基準を必要としない利点を有する。また、
この方法は特定の種類の変換器技術に限定されることは
ないという利点も有する。別の態様においては、本発明
は、ディジタル−アナログ変換器を校正する方法を提供
する。この方法は、少なくとも一つの周波数成分を有す
るディジタル校正信号を生成し;少なくとも一つの補償
係数に従ってディジタル校正信号を補償してディジタル
校正信号の歪んだバージョンを生成し;ディジタル−ア
ナログ変換器を作動してディジタル校正信号の歪んだバ
ージョンをアナログ信号に変換し;アナログ信号におい
てディジタル校正信号のない周波数成分を検波し;ディ
ジタル校正信号のない検波された周波数成分に応答して
補償係数を調整するステップを含み、その結果検波され
た周波数成分が減少する。この方法は、検波された周波
数成分が、補償係数を連続してすなわち繰り返して調整
することにより、実質的にゼロにされることが可能であ
るという利点を有する。
【0007】別の態様においては、本発明はディジタル
−アナログ変換器を作動する方法を提供し、その方法
は、第1の周波数成分および第2の周波数成分を有する
ディジタル校正信号を生成し;校正モードにおいてディ
ジタル−アナログ変換器を作動してディジタル校正信号
をアナログ信号に変換し;アナログ信号をローパスフィ
ルタに通してフィルタ処理されたアナログ信号を生成
し;フィルタ処理されたアナログ信号において相互変調
成分を検波して補償係数を生成し、ここで相互変調成分
は第1周波数と第2周波数との差分であり、非直線性に
よりディジタル校正信号から生成され、第1周波数成分
と第2周波数成分は、ローパスフィルタ処理により相互
変調成分に関して振幅を減少されたものであり;ディジ
タル入力信号が補償係数によりディジタル的に補償され
歪んだディジタル信号を生成し且つ歪んだディジタル信
号がディジタル−アナログ変換器で変換され歪みが減少
したアナログ信号を生成する変換モードにおいて、ディ
ジタル−アナログ変換器を作動するステップを含む。第
1の周波数成分と第2の周波数成分が、ローパスフィル
タ処理により相互変調成分に関して振幅を減少され、検
波器の非直線性が干渉相互変調信号を生じさせる可能性
が減るために、この方法は、フィルタ処理された信号の
相互変調成分を検波するステップが、いくらかの非直線
性を示す回路で行うことができるという利点を有する。
好適には、アナログ−ディジタル変換器においてフィル
タ処理された信号をディジタル化してディジタル信号を
生成し、且つディジタル化された信号をディジタル的に
処理することで相互変調成分を検波することによって、
フィルタ処理された信号の相互変調成分が検波される。
この場合において、アナログ−ディジタル変換器は、デ
ィジタル−アナログ変換器と比較すると、実質的により
低いダイナミックレンジ、分解能およびサンプリング速
度を有することができる。ディジタル化された信号は、
ディジタル・バンドパス・フィルタを通過させ、フィル
タの出力の振幅を検波することによって、ディジタル的
に処理される。代替的には、相互変調成分は、ディジタ
ル化された信号において同期して検波される。
【0008】更に別の態様においては、本発明はディジ
タル−アナログ変換器を作動する方法を提供し、その方
法は、二つの周波数成分を有する第1のディジタル校正
信号を生成し;校正モードにおいてディジタル−アナロ
グ変換器を作動して第1ディジタル校正信号を第1アナ
ログ信号に変換し;第1アナログ信号において第1ディ
ジタル校正信号の二つの周波数成分から生成された第1
相互変調成分を検波して第1補償係数を生成し;二つの
周波数成分を有する第2ディジタル校正信号を生成し;
校正モードにおいてディジタル−アナログ変換器を作動
して第2ディジタル校正信号を第2アナログ信号に変換
し;第2アナログ信号において第2ディジタル校正信号
の二つの周波数成分から生成された第2相互変調成分を
検波して第2補償係数を生成し;ディジタル入力信号が
補償係数によりディジタル的に補償され歪んだディジタ
ル信号を生成し且つ歪んだディジタル信号がディジタル
−アナログ変換器で変換され歪みが減少したアナログ信
号を生成する変換モードにおいて、ディジタル−アナロ
グ変換器を作動するステップを含む。この方法は、第1
相互変調成分および第2相互変調成分が実質的に同一の
周波数を有することが可能であるという利点を更に有し
ており、その結果として同一の回路が相互変調成分の各
々を検波するのに使用され得る。
【0009】本発明の別の態様において、ディジタル−
アナログ変換器を校正するアナログ−ディジタル変換器
を使用する方法を提供し、ディジタル−アナログ変換器
のオフセットを減少させる。この方法は、ディジタル−
アナログ変換器を作動して実質的にゼロのディジタル入
力値をアナログ信号に変換し;アナログ信号をチョッピ
ング周波数でチョップして変調された信号を生成し;ア
ナログ−ディジタル変換器を作動して変調された信号を
ディジタル化し;ディジタル化された信号のチョッピン
グ周波数の成分をディジタル的に検波し;ディジタル入
力値を調整して、ディジタル化された信号のチョッピン
グ周波数の検波された成分を最小とし、ディジタルオフ
セット値を生成し;ディジタルオフセット値を用いてデ
ィジタル−アナログ変換器によるディジタル信号の変換
の前にディジタル信号をオフセットするステップを含
む。この方法は、歪み成分を検波し且つ取り除く同一の
回路が、オフセットの検波および除去に使用されること
が可能であるという利点を有する。本発明の校正方法
は、信号条件回路の非直線性を補償し、もしくは指定非
直線伝達特性を得るために用いられる。信号条件回路の
非直線性を補償するために、信号条件回路は、ディジタ
ル−アナログ変換器とアナログ出力の間に連結され、デ
ィジタル−アナログ変換器により生成されたアナログ信
号がアナログ出力を通過させられ、補償係数はアナログ
出力からの歪み成分を除去するように調整される。その
ために、この方法は、ディジタル−アナログ変換器と信
号条件回路の組合せである伝達関数の非直線性を補償す
る。指定非直線伝達特性を得るために、補償係数は、ま
ず非直線性を補償するために調整され、更に指定非直線
伝達特性を得るために調整される。
【0010】本発明は、本発明の方法を用いるよう特別
に調整され、非直線性を補償するディジタル−アナログ
変換システムを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照すると、図1は、ディ
ジタル−アナログ変換器20および変換器の非直線性を
ディジタル的に補償する関連構成要素を示す。通常の作
動モードの間、ディジタルマルチプレクサ21は、ディ
ジタル入力22を選定し、ディジタル入力をディジタル
補償装置23に加える。ディジタル補償装置23は、記
憶装置24から読み取られる補償係数に従って、ディジ
タル入力22を変調する。補償されたディジタル入力
は、ディジタル−アナログ変換器20により変換され、
アナログ出力25を与える。ディジタル補償装置23
は、例えば記憶装置24をディジタル値でアドレスして
対応する補償された値をルックアップするような種々の
方法で行われることが可能である。代替的には、ディジ
タル補償装置は、ディジタル入力の最上位ビット部によ
りアドレスされたテーブルにおいてルックアップされた
値の間を補間することによって実行される。図2および
4を参照して以下に示されるように、ディジタル補償の
好適な方法は、補償係数記憶装置24から読み取られた
多項式の係数を用いるディジタル入力の多項式関数の計
算である。
【0012】本発明は、特に、ディジタル−アナログ変
換器20における非直線性を補正するために補償係数の
値を決定する方法に関する。これらの補償係数は、校正
モードにおいてディジタル−アナログ変換器20を作動
することにより決定される。校正モードの間、マルチプ
レクサ21は、ディジタル発振器26を選定し、発振器
からのディジタル値をディジタル補償装置23に与え
る。マルチプレクサ21は、例えば校正中にディジタル
入力22がゼロにされる加算器もしくは加算ステップで
あってもよい。必然的に、ディジタル−アナログ変換器
20はディジタル発振器26に応答し、少なくとも一つ
の周波数成分を含むアナログ出力25を生成する。ディ
ジタル−アナログ変換器20の非直線性は、ディジタル
発振器26により生成された成分以外の周波数成分を生
じさせ、アナログ出力25に現れる。非直線性は補償係
数を調整することにより取り除かれ、ディジタル発振器
26により生成された周波数成分だけがアナログ出力2
5に現れる。この目的のために、周波数選択性振幅検波
器27が、ディジタル発振器26からの少なくとも一つ
の周波数成分の高調波成分に同調され、もしくはディジ
タル発振器26からの一つ以上の周波数成分の相互変調
成分に同調される。検波器27により検波された歪み成
分に基づいて、補償係数の計算装置28は、検波器27
により検波された歪み成分を減少させ除去するように、
記憶装置24の少なくとも一つの補償係数の値を計算す
る。この工程は、歪み成分が所定のレベル以下になるま
で、あるいは所定の反復回数分だけ繰り返される。この
工程は、ディジタル発振器26により生成され、又は検
波器27により選択された周波数成分を変更することに
より得られる更なる歪み成分に対して繰り返されること
ができる。
【0013】図1の非直線性補正法は、ディジタル発振
器26が本来的に非常に純粋な周波数成分を生成するた
めに、直線性基準を必要としないという利点を有し、周
波数選択性振幅検波器27が容易に構成され、フィード
バックループにおいて顕著な非直線性を導くものではな
い。そのために、図1に示されるディジタル補償法は、
直線性基準を必要とせずに、いかなる種類のディジタル
−アナログ変換器においても複合的な非直線性を補正す
るのに用いられることができる。図1の非直線性の補償
は、ループゲインの大きさに比較的影響を受けないフィ
ードバックループ(ブロック20,23,24,27お
よび28を含む)において補償係数が決定されるという
利点を有する。更に、周波数選択性振幅検波器27は、
平均値、RMS値、エネルギー、または他の特性を指示
することができ、また周波数選択性振幅検波器27の通
過帯域内を通過する振幅を指示し、あるいはその振幅に
応答する測度も指示することができる。これらの特性な
いしは測度がゼロになる時、フィードバックループは、
歪み成分がゼロになることを保証する。図1の非直線性
補償方法は、アナログ出力25のDCレベルを測定する
必要がないという利点を有し、この方法は1/fノイズ
から比較的影響を受けにくい。代わりに、図1の非直線
性補償方法は、非直線性補正が1/fノイズによっては
制限されない十分に高い周波数で、歪み成分に応答す
る。
【0014】ディジタル入力22からアナログ出力25
への、指定非直線ディジタル−アナログ伝達関数を得る
ためには、図1に示されるシステムを用いることも可能
である。この場合は、ディジタル−アナログ変換器20
の非直線性が、まず上述のように補償される。それか
ら、記憶装置24の補償係数は、一定の量により調整さ
れ、特定の非直線ディジタル−アナログ伝達関数を得
る。例えば、図2を参照して以下に示されるように、補
償係数が多項式を特定すると、所望の非直線性を表す多
項式の項を加えることによって係数が調整される。指定
非直線ディジタル−アナログ伝達関数は、例えば、予め
圧縮された信号のデコンプレッションに用いられること
ができ、また圧縮されたアナログ信号を得るためにディ
ジタル信号の圧縮に用いられることもできる。図2を参
照すると、非直線性を補償する回路を含むディジタル−
アナログ変換器の好適な実施例のブロック線図が示され
ている。この例において、ディジタル−アナログ変換器
は、デルタ−シグマ・ディジタル−アナログ変換器であ
る。そのようなデルタ−シグマ・ディジタル−アナログ
変換器は、補間フィルタ41を含んでもよく、そのフィ
ルタ41は、あるサンプリング速度でディジタル入力4
2を受信し、サンプリング速度を、例えば係数128の
ような所定の係数だけ増加する。補間フィルタ41の出
力は、ディジタル信号を1ビット・ディジタル・ストリ
ームに変換するディジタル・デルタ−シグマ変調器43
に与えられる。1ビット・ディジタル・ストリームは、
ディジタル・ストリームを二つの電圧レベルのうちいず
れか一つを有するアナログ信号に変換する単一ビット・
ディジタル−アナログ変換器(DAC)44に対して提
供される。このアナログ信号は、ローパスフィルタ45
によりフィルタ処理され、より滑らかに変化する振幅を
有するアナログ信号を生成し、その結果として、ディジ
タル入力42の最初のサンプリング速度の約半分に過ぎ
ない速度に制限される周波数成分を有するアナログ信号
によって、ディジタル入力42が表される。デルタ−シ
グマ・ディジタル−アナログ変換器の構成および作動に
関する詳細は、スーチ(Sooch) 等による米国特許第 5,0
87,914号に開示されている。
【0015】ローパスフィルタ45の出力は、端子46
に現れ、ドライバ47により緩衝されることができ、低
インピーダンス・アナログ出力を提供する。実際は、図
2のダッシュ線である集積回路の境界線49の左側に示
された他の構成要素とともに、通常の半導体集積回路に
おいては補間フィルタ41、ディジタル・デルタ−シグ
マ変調器43、単一ビット・ディジタル−アナログ変換
器44およびローパスフィルタ45を製造するのが望ま
しい。しかしながら、ドライバ47は、所望の大きさの
電力あるいは他の信号条件回路をアナログ出力48に与
えるように、集積回路の外部にある。このことにより、
半導体集積回路は、集積回路の顧客が特定の用途に対す
るドライバ47のような外部信号条件回路を提供する種
々の用途において用いられることが可能となる。高い電
力が必要でなければ、ドライバ47は省略され、端子4
6がアナログ出力を提供することとなる。単一ビットD
AC44、ローパスフィルタ45およびドライバ47の
組合せにおける非直線性を補償するために、ディジタル
入力42からのディジタル入力信号は、多項式発生器5
2により予め歪められ、多項式発生器52は、補間され
たディジタル信号xと、多項式の係数の記憶装置53か
らの一組の多項式の係数a i による多項式Σ( a
i i )を生成するものである。
【0016】一組の多項式の係数を決定し、アナログ出
力48がディジタル入力42の直線関数となるために、
図2の回路は二つのトーン・ディジタル発振器54およ
びディジタル・マルチプレクサ55を有し、そのいずれ
かが、通常の作動モード中にディジタル入力42を選定
し、または校正モード中に二つのトーン・ディジタル発
振器54の出力を選定し、または校正モード中にゼロの
値を選定するかして、多項式発生器52に選定された信
号xを提供するものである。(当然のことながら、ゼロ
の値は多くの代替的で且つ均等な方法により選定される
ことが可能であり、例えば校正モードにおいて常にマル
チプレクサを作動して、二つのトーン発振器54の出力
を選定し、またゼロを発振器にロードすることによって
発振器の出力をゼロにする方法がある。) 図2に示される構成に対して、ディジタル入力42およ
び二つのトーン・ディジタル発振器54は、マルチプレ
クサ55の各々の入力に対して同一の速度で、ディジタ
ルサンプルを供給する。このことにより、二つのトーン
・ディジタル発振器54が比較的遅い速度で作動するこ
とが可能となる。補間フィルタ(図示せず)がディジタ
ル入力42とマルチプレクサ55の間に更に挿入された
ならば、二つのトーン発振器54は、ディジタル入力4
2のサンプリング速度よりも高いサンプリング速度で作
動されることが可能である。高い速度での二つのトーン
発振器54の動作が、発振器信号のノイズを減少するこ
ととなる。例えば、補間フィルタ(図示せず)を加える
と、ディジタル入力のサンプリング速度は、2,000サン
プル/秒から16,000サンプル/秒に増加し、この例にお
いて二つのトーン・ディジタル発振器54は16,000サン
プル/秒で作動し、補間フィルタ41のサンプリング速
度は、16,000サンプル/秒から128,000 サンプル/秒に
増加することができる。
【0017】定数である多項式の係数a0 を決定するた
めに、マルチプレクサ55はゼロ値を選定し、そのゼロ
値を多項式発生器52に供給する。以下に示されるよう
に、定数である係数a0 は、多項式発生器52がゼロの
入力値xを有する時、アナログ出力が実質的にゼロの値
を有するように生成される。この方法において、二次係
数a2 、三次係数a3 および他の高次の多項式の係数を
決定する前に、dcオフセットが、(入力値xからアナ
ログ出力48への)ディジタル−アナログ変換工程から
取り除かれる。二次係数a2 、三次係数a3 および他の
高次の多項式の係数を決定するために、二つのトーン・
ディジタル発振器が、一対の周波数を含む校正信号を生
成する。この校正信号は、マルチプレクサ55により選
定され、多項式発生器52、補間フィルタ41、ディジ
タル・デルタ−シグマ変調器43、単一ビットDAC4
4、ローパスフィルタ45およびドライバ47を通過す
る。Z(x)が、多項式発生器52の入力xからアナロ
グ出力48への信号経路の伝達関数を表す。この伝達関
数Z(x)の非直線性が、発振器54からの校正信号の
二つの周波数の間の高調波および相互変調成分を生成
し、これらの高調波および相互変調成分は、アナログ出
力48に現れる。
【0018】伝達関数Z(x)は、入力xのべき級数と
して表される。 Z(x)=α0 +α1 x+α2 2 +α3 3 + ・・・ 二次の項α2 2 は、第二高調波と二つの正弦曲線cos
1t) とcos(ω2t) の相互変調の積を生成する。すな
わち、 α2(cos(ω1t) +cos(ω2t))2 =α2cos21t) +α2cos22t) +2α2 cos(ω1t) cos(ω2t) =α2 + 1/2α2cos(2ω1t) + 1/2α2cos(2ω2t) +α2cos((ω12)t)+ α2cos((ω12)t) 二次の項は4つの新しい周波数を作りだし、それは二つ
の高調波 2ω1 と 2ω 2 であって、また二つの相互変調
成分ω12 とω12 である。同様の方法において、
三次の項は六つの新しい周波数を作りだし、それは二つ
の高調波 3ω1と 3ω2 と四つの相互変調成分 2ω1
2 ,ω1- 2ω2 , 2ω12 とω1+ 2ω 2 を含む。基本
周波数の整数倍の新しい周波数は高調波と呼ばれ、他の
新しい周波数は相互変調成分と呼ばれる。高調波および
相互変調成分は、まとめて歪み成分と呼ばれる。
【0019】図2の回路において、ゲイン係数α1 が1
であると仮定した場合に、もしα2およびα3 が1と比
較して小さいならば、a2 =−α2 またa3 =−α3
値は、非直線性を効果的にキャンセルする。好適には、
振幅検波器56とディジタル・バンドパス・フィルタ6
6がフィードバック・ループにおいて用いられ、非直線
性を最良にキャンセルできるa2 およびa3 の値を見つ
ける。フィードバックループは、全体として指示される
連続時間ローパスフィルタ57、スイッチング変調器5
8、アナログ−ディジタル変換器59および多項式係数
発生器60を含む。好適には、振幅検波器56およびバ
ンドパス・フィルタ66は、二つのトーン・ディジタル
発振器54により生成された二つの基本周波数よりも低
い周波数で、相互変調成分を検波する。好適には、バン
ドパス・フィルタ66は一定の通過帯域を有しており、
検波されるべき相互変調成分は、非直線性係数α2 およ
びα 3 を効果的にキャンセルする多項式の係数a2 およ
びa3 を生成する工程にわたって、比較的一定の周波数
d を有する。一定の周波数fd は、ディジタル・バン
ドパス・フィルタ66の通過帯域にはいる。多項式の係
数a2 を生成する時、相互変調検波器が、二つのトーン
発振器54により生成された二つの周波数f1およびf
2 の差(fd =f1 −f2 )を検波する。多項式の係数
3 を生成する時、二つのトーン・ディジタル発振器5
4の二つの周波数の少なくとも一つ(好適には一つだ
け)が変更され、この遅い方の時間で、二つのトーン・
ディジタル発振器54の二つの周波数のうちの一つと、
二つのトーン・ディジタル発振器54の二つの周波数の
他方を二倍したものとの差は、およそ周波数fd とな
る。例えば、多項式の係数a3 を生成する時、二つのト
ーン・ディジタル発振器は、f d =f1 −2f3 、すな
わちf2 =2f3 となるのような周波数f1 及びf3
生成する。
【0020】好適には、ローパス・フィルタ57は、二
つのトーン・ディジタル発振器54からの二つのトー
ン、および検波されるべき成分以外の歪み成分を十分に
減衰させ、その結果として、(アナログ出力48から振
幅検波器56までであって、ローパス・フィルタ57、
スイッチング変調器58、アナログ−ディジタル変換器
59およびディジタル・バンドパス・フィルタ66を含
む)フィードバック経路における非直線性により、(多
項式発生器52の入力からアナログ出力48までであっ
て、補間フィルタ41、多項式発生器52、ディジタル
・デルタ−シグマ変調器43、単一ビットDAC44、
ローパス・フィルタ45およびドライバ47を含む)フ
ォワード経路において生成される歪み成分と比較して無
視してよい歪み成分のみが生成される。図2に示される
ように、連続時間ローパス・フィルタ57は、直列レジ
スタ61、62および分路コンデンサ63、64を含
む。ローパス・フィルタ57は二つのレジスタ−コンデ
ンサ部を有して示されているが、フィルタ57は、それ
以上ないしはそれ以下のレジスタ−コンデンサ部を有す
ることができる。必要とされるレジスタ−コンデンサ部
の数は、検波されるべき相互変調成分と相互変調成分を
生成する発振器の低い周波数との周波数の差に依存し、
また電力線のノイズの所望の量の消去、アナログ−ディ
ジタル変換器59のダイナミック・レンジおよびアナロ
グ−ディジタル変換器59の直線性に依存する。レジス
タ61は、低い電圧係数を有し、例えば、それは高い直
線性を示す金属膜レジスタである。コンデンサ63は、
比較的低い電圧係数を有し、例えば、それは、ポリプロ
ポレン膜、ポリスチレン膜、ポリエステル膜、ないしは
雲母により構成される。しかしながら、二つのトーン・
ディジタル発振器からのアナログ出力48でのトーン
が、コンデンサ63に達する時にローパス・フィルタに
部分的に通されるために、コンデンサ63の直線性は特
に重要なものではない。望ましくない信号がレジスタ6
2およびコンデンサ64に達する前に、レジスタ61お
よびコンデンサ63のフィルタが望ましくない信号を減
衰するために、レジスタ62の直線性ないしはコンデン
サ64の直線性のいずれもが重要とはならない。
【0021】好適には、ローパス・フィルタ57のカッ
トオフ周波数は、振幅検波器56およびバンドパス・フ
ィルタ66により検波された相互変調成分の周波数fd
にほぼ等しい。例えば、周波数fd が4Hzであると、
ローパス・フィルタ57のカットオフ周波数は僅かに4
Hzより大きくなり、例えばおよそ6Hzとなる。スイ
ッチング変調器58は、ディジタル入力42がゼロの時
にアナログ出力48が接地基準となるような方法で、ゼ
ロ次の多項式の係数a0 を決定するために用いられる。
このdcオフセット校正は、アナログ−ディジタル変換
器59のいかなるdcオフセットにも独立して行われ、
図11(A)および11(B)を参照して以下に示され
るように、スイッチング変調器58は、変調された信号
をアナログ−ディジタル変換器59の入力を与えるアナ
ログ変調器である。アナログ−ディジタル変換器59が
比較的低いdcオフセットを有する場合に用いられるこ
とが可能な代替の構成において、スイッチング変調器回
路は、スイッチング変調器58およびアナログ−ディジ
タル変換器59の位置を交換することにより平易化さ
れ、アナログ−ディジタル変換器の入力は、端子65に
直接に連結され、スイッチング変調器は、アナログ−デ
ィジタル変換器の出力を変調し、ディジタル・バンドパ
ス・フィルタ66の入力に変調された信号を供給する。
この代替的な構成において、変調する信号すなわちチョ
ッピング信号fC に応答してアナログ−ディジタル変換
器59のディジタル出力を選択的に補充することによ
り、ディジタル的な変調が行われることができるため、
スイッチング変調器は平易化される。例えば、アナログ
−ディジタル変換器59の出力は、加算器/減算器によ
り受信され、加算器/減算器はチョッピング信号fC
より制御され、アナログ−ディジタル変換器59のディ
ジタル出力を加算するか、もしくは減算する。この加算
器/減算器は、図5のディジタル・バンドパス・フィル
タの入力で加算器の代わりに用いられ、それについては
以下に説明する。
【0022】アナログ−ディジタル変換器59が比較的
低いdcオフセットを有する場合に使用可能な第二の代
替的な構成において、スイッチング変調器58が取り除
かれ、ディジタル変調器が使用されない。代わりに、バ
ンドパス・フィルタ66の係数は、ゼロ次の係数a0
決定する間に変更され、結果としてバンドパス・フィル
タがローパスフィルタとなり、また振幅検波器56が、
アナログ出力48でdcオフセットをキャンセルし、ま
たは減少するように、選択されまたは余儀無くされた極
性を有する。この第二の代替的な構成は、以下に説明す
るように、図12のシステムのディジタル出力217で
のdcオフセットをキャンセルするのと同様の方法で作
動する。好適には、アナログ−ディジタル変換器59
は、デルタ−シグマ変換器であって、1ビット・データ
・ストリームを生成するデルタ−シグマ変調器と、マル
チビット・ディジタル出力を生成する1ビット・データ
・ストリームに応答するディジタル・バンドパス・フィ
ルタを有する。適切なデルタ−シグマ・アナログ−ディ
ジタル変換器の構成に関する詳細は、アーリー(Early)
等による米国特許第4,943,807号、フェルグソン(Fergus
on)等による“18b 20kHz 二重のシグマ−デルタ・アナ
ログ−ディジタル変換器(An 18b 20kHz Dual ΣΔ AD
Converter)”IEEEの国際固体回路会議の1991年会報の68
-69, 292頁、キース(Kerth) 等による“120dB 直線スイ
ッチドコンデンサ・デルタ−シグマ変調器(A 120dB Lin
ear Switched-Capacitor Δ−Σ Modulator”IEEEの国
際固体回路会議の1994年会報の196-197 頁に開示されて
おり、本願では引用文献として引いている。
【0023】検波されるべき相互変調成分の周波数と振
幅、dc成分および残留する高周波成分が比較的小さい
ために、アナログ−ディジタル変換器59が、比較的低
い速度および比較的低いダイナミックレンジを有するこ
とができる。これは、非直線係数α2 およびα3 の振幅
が比較的小さく、二つのトーン発振器からのトーンと他
の高い周波数がローパス・フィルタ57により除かれる
という事実によるものである。基本周波数がこの点にお
いて小さいために、アナログ−ディジタル変換器59の
直線性は重要なものとはならない。多項式の各係数が相
互変調成分を最小とするように調整することにより生成
される時、相互変調成分がほぼゼロとなるため、検波さ
れるべき相互変調成分のいかなる歪みも重要なものとは
ならない。作動中、図2の回路は最初に、マルチプレク
サ55がまずゼロ値を多項式発生器に出力する校正モー
ドに設定される。ディジタル入力42がゼロである時に
アナログ出力48がゼロとなるようにゼロ次の係数a0
を生成するために、スイッチング変調器58は、信号f
C によりアナログ出力48のDC成分をチョップでき
る。例えば、スイッチング変調器は、ディジタル・バン
ドパス・フィルタ66の中心周波数に等しい4Hzでチ
ョップする。DC成分をチョッピングすることにより生
成される4Hzの成分は、ディジタル・バンドパス・フ
ィルタ66を通過し、振幅検波器56により検波され
る。多項式の係数発生器60は係数a0 を調整し、その
結果として、4Hzの成分が取り除かれる。調整工程中
およびそれ以降で、多項式発生器52は係数a0 を入力
xに加え、ディジタル・デルタ−シグマ変調器43によ
り変換される多項式を形成する。これにより、オフセッ
トのキャンセルが終了される。スイッチング変調器58
は、変調しないで信号を通すように、ターンオフされ、
例えば、チョッピング信号fC が4Hzの2進信号か
ら、スイッチング変調器をディスエーブルする一定のロ
ジック・レベルに変更される。
【0024】二次の係数a2 を生成するために、ディジ
タル発振器54は、例えば500Hzと496Hzの周
波数に設定され、各々が最大振幅の半分以下の振幅を有
する。これらの二つの周波数は、ローパス・フィルタ4
5のカットオフ周波数、例えば約1000kHzの約半
分である。マルチプレクサ55は、二つのトーン・ディ
ジタル発振器の出力を選定し、出力を多項式発生器52
の入力xに通過させる。a2 の初期値をゼロに等しくす
るために、フォワード経路(補間フィルタ41、ディジ
タル・デルタ−シグマ変調器43、単一ビットDAC4
4、ローパス・フィルタ45およびドライバ47)の二
次の非直線性は、4Hzの相互変調成分を生成し、端子
65上に現れる。アナログ−ディジタル変換器59は、
端子65上の信号を受信し、ディジタル・バンドパス・
フィルタ66および振幅検波器56に与えられる一連の
ディジタル値に変換する。振幅検波器はディジタル・バ
ンドパス・フィルタ66を通過する4Hzの相互変調成
分を検波し、多項式の係数発生器60は、検波された4
Hzの成分を取り除くように、二次の多項式の係数a2
を調整する。この時間の間、およびこれ以降に、多項式
発生器52は、入力信号xの平方を係数a2 に乗じて、
その積を入力xに加え、ディジタル・デルタ−シグマ変
調器43により変換される多項式を生成する。この工程
は、所定の繰り返し回数または検波された4Hzの信号
の振幅が所定のレベルより小さくなるまで繰り返され、
二次の多項式の係数a2 を、符号および振幅が最良であ
る可能な値に調整する。
【0025】三次の係数a3 を生成するために、ディジ
タル発振器54が、500Hzおよび248Hzの周波
数に設定され、各々の振幅が、最大振幅の半分より僅か
に小さくなる。a3 の初期値をゼロに等しくするため
に、(補間フィルタ41、ディジタル・デルタ−シグマ
変調器43、単一ビットDAC44、ローパス・フィル
タ45およびドライバ47の組合せである)フォワード
経路の三次の非直線性が、4Hzの相互変調成分を端子
65に生じさせる。アナログ−ディジタル変換器59
は、端子65上の信号を受信し、一連のディジタル値に
変換して、ディジタル・バンドパス・フィルタ66に供
給する。振幅検波器は、ディジタル・バンドパス・フィ
ルタ66を通過する4Hzの相互変調成分を検波し、多
項式の係数発生器60は、検波された4Hzの成分を取
り除くように、三次の多項式の係数a 3 を調整する。こ
の時間の間およびそれ以降に、多項式発生器52は、係
数a3に入力信号xの3乗を乗じて、その積を入力xに
加え、ディジタル・デルタ−シグマ変調器43により変
換される多項式を生成する。この工程は、所定の繰り返
し回数または検波された4Hzの信号の振幅が所定のレ
ベルより小さくなるまで繰り返され、三次の多項式の係
数a3 を、符号および振幅が最良である可能な値に調整
する。
【0026】この手順は、四次ないしは高次の非直線性
を補正するために、ディジタル発振器54の周波数を適
切に選定することによって続けられるが、そのような高
次の非直線性の補正は、図2のシステムにおいて通常は
必要ではなく、それは高次の歪み成分は、低次の成分と
同様に、上述の校正手順の後にはノイズフロアより低く
なるからである。最終的に、マルチプレクサ55はスイ
ッチされ、補間フィルタ41の出力を選定する。このこ
とにより、DAC校正手順は終了される。図3は、二つ
のトーン・ディジタル発振器54の概略線図である。こ
の線図は、ディジタル・フィルタ表記により示される。
従来において知られるように、この表記はディジタル回
路の仕様書であって、ディジタル回路は、図3に示され
るように配置された専用のハードウェア内か、もしくは
図3に示される動作を行うようにプログラムされたディ
ジタル信号プロセッサ内のいずれかに与えられ、それ
は、特定のレジスタないしはアドレス可能なメモリロケ
ーションにおいて、ディジタル値の一連の加算、減算、
乗算、シフト、ロード、記憶、入力、出力または他の命
令を実行することによって与えられる。
【0027】発振器54は、帰納的な二次のディジタル
・フィルタ部の標準“連結形態”に基づくものである。
例えば、1989年英国ハートフォードシャイヤ、プレンテ
ィス・ホール・インターナショナル(Prentice Hall Int
ernational (UK) Ltd., Hartfordshire)のファン・デン
・エンデン(Van Den Enden) による離散的時間信号処理
(Discrete-time Signal Processing) のページ109 の図
4.46およびページ273の図10.10 を参照されたい。二つ
のトーンを生成するために、発振器54のフィードバッ
ク・ループの遅延ユニットは二重にされ、二つのトーン
の各々の計算が、交互のサンプル時間で行われる。周波
数選定の際の高分解能を得るために、計算は36ビット
精度で行われる。図3の“/36”は、フィードバック
ループのバスが36ビットを保持することを示す。フィ
ードバック・ループは、第1アキュムレータ71と第2
アキュムレータ72を有する。第1アキュムレータは、
加算器73、第1レジスタ74および第2レジスタ75
を有する。同様の方法において、第2アキュムレータ7
2は、加算器76、第1レジスタ77および第2レジス
タ78を有する。二つのアキュムレータは、第1乗算器
79と第2乗算器80により相互結合される。交互のサ
ンプル時間で、第1および第2乗算器79と80は、係
数+b4 と−b1 の各々、または+c4 と−c1 の各々
を乗算する。定数b1 とb4 の値は、第1のトーンの発
信周波数を決定し、定数c1 とc4 の値は、第2トーン
の周波数を決定する。特に、周波数ω0 、振幅、および
第1のトーンの初期位相θは、以下のように与えられ
る。
【0028】
【数1】
【0029】ここでTは交互のサンプルの計算速度であ
って、図3のレジスタのサンプリング速度の半分であ
る。上述の式で、定数bの各々の代わりに定数cを用い
ると、変更された式が第2のトーンの周波数ω0 、振幅
および初期位相θを与える。1993年6月19日にカナダの
モントリオールのマクギル(McGill)大学でエー.ケー.
ル(A.K. Lu) 等による“ディジタル−アナログ変換技術
のオーバサンプリングを用いた高質アナログ発振器(A H
igh-Quality Analog Oscillator Using Oversampling D
/A Conversion Techniques) ”において上記の式の誘導
が示され、またIEEEトランス.回路およびシステム−−
II: アナログとディジタル信号処理(IEEE Trans. on Ci
rcuits and Systems -- II: Analog and Digital Signa
l Processing) の1994年7月の第41巻第7号に示されて
いる。発振器54の出力は、加算器81およびレジスタ
82により与えられ、それらは、発振器により生成され
る交互の周波数サンプルをまとまる。その合計は、24
ビットに切り捨てられ、図3の“/24”に示される。
好適には、発振器の二つの周波数が選定されて、乗算器
79と80の少なくとも一つが、シフト命令により実施
可能となる。この場合、乗算器は、二つのうち一つのパ
ワーを掛ける。好適には、定数b1 とb4 はお互いに近
似しており、例えば大きい方が小さい方の2倍よりも小
さい関係を有しており、同じく定数c1とc4 もお互い
に近似しており、例えば大きい方が小さい方の2倍より
も小さい関係を有している。
【0030】図4を参照すると、多項式発生器52の概
略線図が示されている。入力信号xは、第1乗算器91
で2乗され、第2乗算器92で3乗される。第3乗算器
93は二次の項a2 2 を計算し、第4乗算器94は、
三次の項a3 3 を計算する。加算器95は、二次の
項、三次の項、ゼロ次の項a0 および入力信号xを合計
し、多項式Σai i を計算する。この例において、直
線係数a1 は1に等しく、三次より高い項は、図4に示
される発生器の多項式には含まれない。図4の多項式発
生器は、追加的な項を含むように変更されることがで
き、それは追加的な項の各々に対して二つの追加的な乗
算器を与えることによりなされ、追加する乗算器の一つ
が、次に高次のxを計算し、他方の乗算器が、次に高次
なxに次に高次の係数を掛け、その積を加算器96に与
える。図4のワード長は、十分に長いものであって、図
2の多項式発生器に続くフォワード経路の構成要素(す
なわち、ディジタル・デルタ−シグマ変調器43、単一
ビットDAC44、ローパス・フィルタ45およびドラ
イバ47)で予想される歪み量を補償する。図5を参照
すると、ディジタル・バンドパス・フィルタ66のブロ
ック線図が示される。ディジタル・バンドパス・フィル
タは八次の無限インパルス応答(IIR)フィルタであ
って、4つの縦に繋がれた二次フィルタ部97,98,
99,100を有する。フィルタ部の各々は、二つのア
キュムレータ・レジスタからのフィード・バック経路と
フィード・フォワード経路を有する。好適には、ディジ
タル・フィルタ定数m1 からm20は、16,000Hzのサン
プリング速度で3.5 から9.5 Hzの帯域幅を有するバッ
タワース応答に対して選定される。この場合、ディジタ
ル・フィルタ定数は以下の値を有する。
【0031】 m1 = 9.983825570628316E-01 m2 = − 1.996765114125663E+00 m3 = 9.983825570628316E-01 m4 = 1.999769161853665E+00 m5 = − 9.997707013646913E-01 m6 = 2.227017359215435E-14 m7 = − 4.454034718430869E-14 m8 = 2.227017359215435E-14 m9 = 1.999353885220964E+00 m10 = − 9.993558843322849E-01 m11 = 1.000000000000000E+00 m12 = 2.000000000000000E+00 m13 = 1.000000000000000E+00 m14 = 1.999214696632831E+00 m15 = − 9.992176455454043E-01 m16 = 1.000000000000000E+00 m17 = 2.000000000000000E+00 m18 = 1.000000000000000E+00 m19 = 1.999634483601468E+00 m20 = − 9.996383143702203E-01 以上に列挙された値は、図2から7の特定の例で必要と
される代表的な値よりも、優れた精度を与えるものであ
る。図5のバンドパス・フィルタの計算およびレジスタ
の精度は、例えば24ないしは32ビットである。
【0032】図6を参照すると、図2の振幅検波器56
の概略線図が示される。振幅検波器56は、用いられる
特定の数表現による構造を有する絶対値ユニット101
を含む。例えば、負の数が“符号プラス振幅”のフォー
マットで表される場合、絶対値ユニットは、単に符号ビ
ットを捨て、振幅を通過させる。負の数が“1の補数”
または“2の補数”表現で表される場合、絶対値ユニッ
トは、符号ビットにより制御される補数ユニットを含む
ことができ、数を選択的に補充し、補数ユニットによる
振幅は絶対値を提供する。そのような補数ユニットは、
加算または減算を行う演算ロジック・ユニットの“フロ
ント・エンド”に典型的には含まれる。例えば、図6の
回路に対して、そのような演算ロジック・ユニットによ
り加算103が行われることができるが、この場合に、
絶対値ユニット101と加算器103は、符号ビットを
ディジタル・バンドパス・フィルタから受信する加算/
減算制御入力を有する演算ロジック・ユニットにより作
動される。言い換えると、図6において、ディジタル・
バンドパス・フィルタが正の数を回路に与える時、この
数はレジスタ104の結果に加えられ、レジスタ104
に戻されてロードされるべき次の値を計算し、ディジタ
ル・バンドパス・フィルタが負の数を回路に与える時、
この負の値はレジスタ104の結果から減算され、レジ
スタ104に戻されてロードされるべき次の値を計算す
る。負の数の減算は、負の数の振幅を加算するのと同一
の結果を与え、いずれの場合にも、加算器の出力は、レ
ジスタ104の値とディジタル・バンドパス・フィルタ
の出力の絶対値の総計となる。
【0033】加算器103とレジスタ104は、アキュ
ムレータを有し、ディジタル・バンドパス・フィルタ1
01からのサンプルの振幅を累積するか、または平均す
る。RMS検波器すなわちエネルギー検波器のような、
別のタイプの絶対値検波器が用いられてもよいが、それ
らは、より複雑なものであって、本出願で保証されるも
のではない。半サイクルの整数倍にわたる累積は、検波
された振幅値が、検波される相互変調成分の位相に対す
る累積工程の相対的な位相に、依存しないようにする。
レジスタ104は、例えば累積周期の最初にまずリセッ
トされる。アキュムレータ102の加算器103からの
合計は、乗算器106において所定の評価係数により評
価され、バス105により図7に示される多項式係数発
生器60に伝わる。図6のアキュムレータ・レジスタ1
04は25ビットを有し、乗算器による評価の後に、最
上位14ビットがバス105に伝えられる。評価係数
は、収束を最高にするように選択され、その値は、調整
される多項式の係数に対して、図2のフィードバック・
ループの周囲のゲインに依存して選定される。特に、多
項式の係数のための評価係数は、一回の繰り返しの後に
予歪みがフィードフォワード・ループの歪みを正確にキ
ャンセルする最適な値よりも僅かに小さく選択される。
収束に必要とされる繰り返し回数は、評価係数が最適な
値にどれだけ近く設定されるかどうかによる。
【0034】図7は、図5の振幅検波器56と共に用い
られるべき多項式の係数発生器60の線図を示す。図7
に示されるように、バス105上の絶対値検波器の14
ビット出力は、加算器/減算器ユニット141で受け取
られ、そのユニットは、多項式の係数記憶レジスタ13
6,137および138の選定された一つにおいて検波
された絶対値を多項式の係数に加算し、ないしは減算
し、その結果を選定されたレジスタに戻してロードす
る。レジスタ136,137および138の選定された
一つの出力は、送出される選定信号a0s0, a2s0, a3s0
各々一つにより選定され、三つの3状態ゲート142,
143,144の各々一つをイネーブルし、多項式の係
数を選定されたレジスタから、加算器/減算器141へ
の入力の一つを与えるバス145に多重送信する。レジ
スタ・ロード信号a0s0, a2s0, a3s0の各々が送出される
時、加算器/減算器141の出力は、選定されたレジス
タのうちの一つに戻されてロードされる。図7の回路
は、絶対値検波器からの新しい振幅が、記憶された多項
式係数に加算されるべきか、あるいは減算されるべきか
を決定するが、それは直前の繰り返しの間に加算ないし
は減算のいずれが行われたかに依存し、また多項式係数
の直前の変更により以前の振幅と比較して振幅が増加し
たか減少したかをチェックすることに依存する。1ビッ
ト・レジスタ132は、直前の繰り返しの間に加算ない
しは減算のいずれが行われたかを記録する。排他的OR
ゲート133は1ビット・レジスタの出力を受信し、加
算/減算制御信号を加算器/減算器ユニット141に与
える。比較器134は、バス105からの絶対値を、前
の繰り返しにおいてレジスタ135に一時的に記憶され
る絶対値と比較する。
【0035】バス105の絶対値が減少している場合、
比較器134はローを出力し、加算/減算制御信号は、
排他的ORゲートによってスイッチされない。しかしな
がら、バス105の絶対値が増加している場合、比較器
134は論理1を出力し、排他的ORゲートは、加算/
減算制御信号の論理レベルをスイッチする。この方法に
おいて、多項式の係数は、検波された相互変調成分をお
よそゼロに減少するように、調整される。一定回数の繰
り返しを終了した後、すなわちバス105の絶対値が一
定の制限値より下であることをチェックした後に、調整
工程が終了する。多項式の係数の最終的な値は、多項式
の係数の記憶装置53における3つのレジスタ136,
137および138の一つに記憶される。図14に関連
して以下に示すように、調整工程終了時におけるバス1
05の絶対値の残留値は、例えば、校正エラーを報告す
るという診断の目的のために、記憶されることができ
る。図8は、図7の非同期振幅検波器56と図8の多項
式発生器60の動作の結果により、多項式の係数aが最
終値af に収束するのを示す。相互変調の積は、およそ
4Hzの周波数である。繰り返しは、一回の繰り返し当
たりおよそ2秒で行われる。この例における評価係数
は、最適な値の80%に設定され、より良好な収束工程
を示す。(実際には、評価係数は最適値の90%より大
きく設定される。)最初、加算器/減算器141への制
御信号は、収束を促進する状態にはなく、多項式の係数
x が所望の最終値af から遠ざかるように調整させら
れた。5回の繰り返しにおいて、歪みが50dBよりも
良好となる(すなわち、調整された値と多項式の係数の
最終値との差は、最終値よりも小さい50dBとな
る。) 加算器/減算器への制御信号が、最初に収束を促進する
状態にあったとすれば、5回の繰り返しの後には、56
dBの歪みの減少が生じたであろう。歪みを更に減少す
るために、より最適なゲインが選定されるか、ないしは
より多くの繰り返しが行われる。フィードバック・ルー
プにおける過渡状態は、二つのトーン発振器54の二つ
のトーンを位相を異にして発生することにより最小化さ
せられ、(すなわち、一のトーンはゼロの初期位相θを
有し、他方のトーンはπラジアンの初期位相θを有して
おり、)相互変調成分が最初に最小値を有することとな
る。
【0036】図9は、同期振幅検波器56’、関連する
多項式係数発生器60’および多項式係数記憶装置5
3’の線図を示しており、それらは、図6の非同期振幅
検波器56、図7の関連する多項式係数発生器60と多
項式係数記憶装置53の代わりに用いられる。図6及び
図7の構成要素と図9における近似する構成要素は、相
似しているがダッシュを付けられた参照符号で表され
る。同期振幅検波器56’は、検波されるべき相互変調
成分の位相の知識を必要とする。この知識は、加算器/
減算器ユニット103’への“加算/減算”制御信号に
より示される。“加算/減算”制御信号が相互変調成分
に同期される限りは、相互変調成分の適切な符号および
振幅がレジスタ194’において累積され、ディジタル
・バンドパス・フィルタからの信号におけるノイズは、
相互変調成分の位相とは相関関係がなく、それによって
検波の信号対ノイズ比を改善する。アキュムレータ・レ
ジスタ104’は最初にリセットされ、ディジタル・バ
ンドパス・フィルタからディジタル・サンプルのサンプ
リング速度でクロックに応答してロードされる。検波さ
れる相互変調成分の周波数が4Hzで半サイクルの整数
倍にわたる累積の後に、累積された結果aj は、多項式
の係数の選定された一つに対する評価係数により、乗算
器106’において評価される。多項式の係数は、送出
される選定信号a0s0,a2s0,a3s0の一つにより、レジス
タ136’、137’、138’から選定され、三つの
3状態ゲート142’、143’、144’の一つをイ
ネーブルし、各々のレジスタから入力の一つを加算器1
41’に与えるバス145’に多項式の係数を多重送信
する。選定された多項式の係数は、乗算器106’によ
り評価された結果を選定された多項式の係数に加算する
加算器141’により調整される。調整された多項式の
係数は、レジスタのストローブ信号 a0si a2si a3si
の一つに応答して、記憶レジスタ136’、137’、
138’の各々一つにおいて戻って記憶される。
【0037】加算/減算制御信号を4Hzの相互変調成
分に同期させるために、図9の回路が、二つのトーン・
ディジタル発振器(図4の54)の作動時でイネーブル
される多数のディジタル遅延を含む。各多項式の係数を
生成する工程が開始する時、二つのトーン・ディジタル
発振器はリセットされ、相互変調成分が所定の初期位相
を有する。フィードバック・ループ回りの遅延が、比較
的一定であり、また相互変調成分の一周期のほんの一部
分よりも小さい偏差を有する限り、加算/減算信号が、
発振器のリセットおよびイネーブルに適切に同期させら
れるディジタル・ディバイダにより生成されることがで
きる。図9に示されるように、例えば、通常のクロック
に同期し、ディジタル発振器(図2の54)作動時のリ
セット・パルスによりリセットされる同期論理によっ
て、ディジタル遅延が生成される。この場合の通常のク
ロックは、4Hzの倍数であり、その結果として、4H
zのチョッピング信号fc が、第1ディジタル・カウン
タ171およびゲート172により生成可能で、加算器
/減算器103’への加算/減算制御信号が第2ディジ
タル・カウンタ173により生成可能となる。
【0038】図9に示されるように、カウンタ171お
よび173はプリセット可能なカウンタであって、ディ
ジタル発振器(図2の54)の作動時に選定された初期
値によりプリセットされる。第2カウンタ173は、デ
ィジタル発振器(図2の54)の作動に関して、同期す
る検波器の位相を決定する。特に、加算/減算信号は、
図10のタイミング線図に示されるように、4Hzの相
互変調成分に同期させられる。第1カウンタ171は、
ディジタル発振器(図2の54)の作動に関して、チョ
ッピング信号fc の位相を決定する初期値によりロード
される。チョッピング信号fc の位相は、スイッチング
変調器(図2の58)から変調された信号の位相を決定
する。チョッピング信号fc がイネーブルされる時、ス
イッチング変調器(図2の58)からの変調された信号
は、図10のタイミング線図に示されるように、相互変
調成分の同調と同様の方法で、加算/減算信号に同期さ
れなければならない。図9および10に示されるよう
に、遅延カウンタ174は、フィルタ遅延および整定時
間のための遅延時間を決定し、累積カウンタ175は、
累積時間を決定する。J−Kフリップフロップ176の
状態は、繰り返しの最初で遅延カウンタ174でカウン
トすることが可能であるか、また繰り返しの最後で累積
カウンタ175でカウントすることが可能である。4つ
のANDゲート177,178,179,180の一組
により、カウンタ174および175がクロック周波数
よりも低い速度でカウントでき、例えば4つのANDゲ
ート177,178,179,180が、プリセット可
能なカウンタ173からの実行信号COUT によりイネー
ブルされ、カウンタ174および175は、J−Kフリ
ップフロップ176により代わりにイネーブルされる
時、4Hzの速度でカウントする。例えば図10のタイ
ミング線図で示されるように、累積カウンタ175は、
4Hzの速度で二つのサイクルにわたって累積するため
に、2までカウントし、遅延カウンタ174は、より大
きな値までカウントし、(マルチプレクサ55,多項式
発生器52,ディジタル・デルタ−シグマ変調器43,
単一ビットDAC44,ローパス・フィルタ45,ドラ
イバ47,ローパス・フィルタ57,スイッチング変調
器58,アナログ−ディジタル変換器59およびディジ
タル・バンドパス・フィルタ66を通る経路に沿った)
フィルタ遅延と(相互変調成分を比較的一定の振幅に整
定するのに十分な)整定時間の和に等しい遅延を与え
る。
【0039】ANDゲート179は遅延カウンタ174
の実行を制御し、リセット信号をアキュムレータ・レジ
スタ104’に与え、ANDゲート180は累積カウン
タ175の実行を制御し、マスター・ストローブ信号 a
jsi を与える。ANDゲート181,182,183の
各々は、マスター・ストローブ信号を各多項式の係数選
定信号a0s0,a2s0,a3s0で制御し、ストローブ信号 a0s
i a2si a3si の各々を生成する。そのため、各繰り返
しの間に、アキュムレータ・レジスタ104’は、リセ
ットされ、累積周期の間に値を累積し、累積周期の終了
時には、選定された多項式の係数が、累積された値によ
り調整される。例えば図10に示されるように、第1の
繰り返し中の累積周期の終了時の累積レジスタ104’
の値ajはaj1であって、第2の繰り返し中の累積周期
の終了時の累積レジスタ104’の値aj はaj2であ
る。レジスタ104’が整定時間の最後にリセットさ
れ、結果としてレジスタ104’内の値aj が累積周期
の最初では常にゼロであるため、フィルタ遅延および整
定時間の間の累積レジスタ104’の値aj は適切なも
のではない。図11(A)は、スイッチング変調器58
の線図を示す。この場合、アナログ−ディジタル変換器
59は単一端の入力151を有する。スイッチング変調
器は、端子65と入力151の間に連結されるNMOS
トランジスタ152およびPMOSトランジスタ15
2’と、グランドへの分路を入力151に与えるNMO
Sトランジスタ153およびPMOSトランジスタ15
3’を有する。トランジスタ152および153’のゲ
ートは、チョッピング信号fc を受け取り、トランジス
タ152’および153のゲートは、チョッピング信号
を受け取る変換器154の出力に連結される。
【0040】図11(B)は、相補的な入力162およ
び163を有するアナログ−ディジタル変換器161を
用いる、代替的なスイッチング変調器160の線図であ
る。スイッチング変調器160は、端子65’と正の入
力162の間に連結されるNMOSトランジスタ164
およびPMOSトランジスタ164’と、正の入力16
2とグランドの間に連結されるNMOSトランジスタ1
65とPMOSトランジスタ165’を有する。トラン
ジスタ164および165’のゲートは、チョッピング
信号fc を受け取るように連結され、トランジスタ16
4’および165のゲートは、チョッピング信号に応答
する変換器166の出力に連結される。スイッチング変
調器160は、更に、端子65’および負の入力163
の間に連結されるNMOSトランジスタ167およびP
MOSトランジスタ167’と、負の入力163および
グランドの間に連結されるNMOSトランジスタ168
およびPMOSトランジスタ168’を有する。トラン
ジスタ167と168’のゲートは、変換器166の出
力に連結され、トランジスタ167’と168のゲート
は、チョッピング信号fc を受け取るように連結され
る。そのため、アナログ−ディジタル変換器161の正
および負の入力162、163の両方は、端子65’と
グランドの間でチョッピング周波数fc で周期的にスイ
ッチされる。
【0041】図12は、アナログ−ディジタル変換シス
テムを校正する二つのトーン・ディジタル発振器と校正
されたディジタル−アナログ変換器200を含むアナロ
グ−ディジタル変換システムの線図を示す。二つのトー
ン・ディジタル発振器およびディジタル−アナログ変換
器200は、図2に示された構成要素、すなわち、アナ
ログ−ディジタル変換システムを校正する前にディジタ
ル−アナログ変換器を超直線性を示すように校正するの
に用いられる上述の構成要素に相似した構成要素を含
む。アナログ−ディジタル変換システムは、アナログ入
力マルチプレクサ203、(用途により必要とされた
り、されなかったりする)信号条件回路208、アナロ
グ−ディジタル変換器201、および多項式発生器21
0を含むフォワード信号経路を有する。好適には、アナ
ログ−ディジタル変換器201は、デルタ−シグマ変換
器であって、デルタ−シグマ変換器は、高速で1ビット
・データ・ストリームを生成するデルタ−シグマ変調
器、および高速で1ビット・データ・ストリームに応答
して、低速で多ビット・ディジタル出力を生成するディ
ジタル・フィルタを有する。図12のアナログ−ディジ
タル変換システムを校正するために、ボックス200の
構成要素は、非常に精確な一対の正弦波信号を有するア
ナログ信号を生成する。ボックス200のディジタル−
アナログ変換器が、上述のとおり校正され、非直線性を
補正するために、このことは可能となる。
【0042】動作の通常のモードの間、アナログ入力マ
ルチプレクサ203は、主制御論理装置204により作
動され、端子205のアナログ入力信号を選定する。主
制御論理装置は、例えばプログラムされたマイクロプロ
セッサである。図12に示されるように、アナログ入力
信号は、信号源206により与えられる。代表的な信号
源は、ジオホン、ハイドロホン、マイクロホン、歪み
計、あるいは圧力トランスジューサのようなトランスジ
ューサであってもよい。マルチプレクサ203により選
定された信号は、信号条件回路208が連結される端子
207に与えられる。信号条件回路208は、例えば、
増幅器、フィルタ、あるいはトランスジューサであって
よい。信号条件回路208と二つのトーン発振器200
以外の図12に示される構成要素は、好適には、一つの
モノリシック半導体集積回路チップに構成される。信号
条件回路208は、端子209に連結される出力を有す
る。端子209は、アナログ−ディジタル変換器201
の入力に連結される。アナログ−ディジタル変換器20
1の出力yは、多項式発生器210に与えられ、多項式
発生器210は、多項式係数記憶装置211から多項式
の係数a'i をも受け取る。多項式発生器210は、アナ
ログ−ディジタル変換器201の補正されたディジタル
出力217である多項式Σa'i i を生成する。
【0043】多項式の係数a'i は、図2のシステムで生
成された多項式の係数ai と同様の方法で生成される。
言い換えると、多項式の係数a'i は、高調ないしは相互
変調成分を検波し、それらの高調ないしは相互変調成分
を最小化するように多項式の係数を調整することによっ
て生成され、信号条件回路208とアナログ−ディジタ
ル変換器201の組合せにおける非直線性を補正する。
多項式発生器210のディジタル出力は、ディジタル・
ローパス・フィルタ212を通され、図2のアナログ−
ディジタル変換器59からのディジタル信号に類似した
ディジタル信号を得る。ディジタル・ローパス・フィル
タ212は、例えば、およそ4Hzのカットオフ周波数
を有する。ディジタル・ローパス・フィルタは、ディジ
タル出力217でのディジタル・サンプルを大幅に減少
(decimate)する。例えば、ディジタル出力でのサンプリ
ング速度が4,048Hzである場合には、ディジタル
・ローパス・フィルタが64Hzの速度まで大幅に減少
させる。ディジタル・ローパス・フィルタ212の出力
は、ディジタル・バンドパス・フィルタ213と振幅検
波器214に与えられ、4Hzの相互変調成分を検波す
る。ディジタル・ローパス・フィルタ212の出力は、
バイパス・マルチプレクサ215にも与えられる。ディ
ジタル・バンドパス・フィルタ213および振幅検波器
214は、図2の振幅検波器56およびディジタル・バ
ンドパス・フィルタ66に近似するか、ないしは同一の
ものである。振幅検波器214の出力は、バイパス・マ
ルチプレクサ215により受け取られる。マルチプレク
サ215の出力は、多項式係数発生器216により受け
取られ、多項式係数発生器216は、多項式係数記憶装
置211に記憶される多項式の係数を生成する。多項式
係数発生器216は、図2の多項式係数発生器60に近
似するか、ないしは同一のものである。
【0044】動作中、ADC校正モードの間に、主制御
204は、まずマルチプレクサ203を作動し、グラン
ドすなわちゼロ電圧レベルを選定し、そのゼロ電圧レベ
ルを端子207に適用して、多項式の係数a'0を生成す
る。代替的には、アナログ入力マルチプレクサ203
が、二つのトーン・ディジタル発振器の出力を選定で
き、また主制御がゼロ値をディジタル発振器にロードで
きるので、ディジタル発振器は、ゼロ電圧レベルをアナ
ログ入力マルチプレクサに出力し、それは端子207に
現れる。主制御204は、バイパス・マルチプレクサ2
15を制御し、ディジタル・ローパス・フィルタ212
の出力を選定することによって、ディジタル・バンドパ
ス・フィルタ213と振幅検波器214にバイパスを設
ける。多項式係数発生器216は、振幅検波器214か
らの値に応答して多項式の係数a'0を調整し、その調整
された値を多項式発生器に与える。構成要素210、2
11、212、215および216を有するフィードバ
ック・ループによると、多項式の係数a'0が、多項式発
生器210のディジタル出力217がゼロになるような
最終値に収束する。多項式の係数a'0が生成されると、
その最終値は、多項式係数記憶装置211に記憶され
る。
【0045】二次の多項式の係数a'2を生成するため
に、主制御論理装置204は、ディジタル発振器を、5
00Hzおよび496Hzの周波数に設定し、各々の周
波数は、最大振幅の半分より僅かに小さい振幅を有す
る。a'2の初期値をゼロに等しくするために、信号条件
回路208とアナログ−ディジタル変換器201の組合
せにおける二次の非直線性により、4Hzの相互変調成
分がディジタル出力217に現される。ディジタル・ロ
ーパス・フィルタ212は、4Hzの相互変調成分を通
過させるが、500Hzおよび496Hzのトーン、他
の高調波すなわち相互変調成分は通過させない。4Hz
の相互変調成分は、ディジタル・バンドパス・フィルタ
213に選定され、振幅検波器214により検波され
る。主制御論理装置204は、バイパス・マルチプレク
サ215を制御し、振幅検波器214の出力を選定さ
せ、この出力を多項式係数発生器216に伝送させる。
多項式係数発生器216は、検波された4Hzの成分を
取り除くように、二次の多項式の係数a'2を調整する。
この時間の間、またそれ以降に、多項式発生器210
は、係数a'2に入力信号yの二乗を乗じ、その積を入力
yに加え、ディジタル出力217を与える多項式信号を
形成する。
【0046】三次の係数a'3を生成するために、主制御
204が、ディジタル発振器200を500Hzおよび
248Hzの周波数に設定し、その各々の振幅は最大振
幅の半分より僅かに小さい値をとる。a'3の初期値をゼ
ロに等しくするために、信号条件回路208とアナログ
−ディジタル変換器201の組合せにおける三次の非直
線性により、4Hzの相互変調成分がディジタル出力2
17に現される。4Hzの相互変調成分は、ディジタル
・ローパス・フィルタ212を通過し、ディジタル・バ
ンドパス・フィルタ213により選定され、振幅検波器
214で検波される。振幅検波器214の出力は、マル
チプレクサ215により選定され、多項式係数発生器2
16に伝送される。多項式係数発生器216は、検波さ
れた4Hzの成分を取り除くように、三次の多項式係数
a'3を調整する。この時間の間、またそれ以降に、多項
式発生器210は、係数a'3に入力信号yの三乗を乗
じ、その積を入力yに加え、ディジタル出力217を形
成する。ディジタル発振器200の周波数の適切に選定
することにより、四次および高次の非直線性を補正する
ために、この手順は続けられることが可能であるが、そ
のような高次の非直線性の補正は、代表的には図12の
システムにおいて必ずしも必要ではない。
【0047】最後に、主制御204は、アナログ入力マ
ルチプレクサ203を制御し、アナログ入力205を選
定する。これにより、アナログ−ディジタル変換システ
ムを校正する手順が終了される。二つのトーン・ディジ
タル発振器およびディジタル−アナログ変換器は、この
手順を続行することにより、複数のアナログ−ディジタ
ル変換器を同時に校正することが可能である。同時に校
正するためには、構成要素203、201、210、2
11、212、213、214、215および216
が、各アナログ−ディジタル変換器に対して二重にされ
る。この場合、ゼロ次の係数は、複数のアナログ−ディ
ジタル変換器に対して同時に計算され、それから二次の
係数も同時に計算され、さらに三次の係数も同時に計算
される。校正されたアナログ−ディジタル変換器のその
ようなアレイは、地震探査のジオホン信号を変換するの
に有用である。図12のアナログ−ディジタル変換シス
テムによる校正を行い、非直線性を補償した後、記憶装
置211の多項式の係数が調整され、所望の非直線性の
応答を得ることができる。所望の非直線性の応答は、ア
ナログ入力信号の圧縮ないしは圧縮の解除の所望の程度
に対して選定されることができる。所望の非直線性応答
は、信号源の歪みをキャンセルするのに用いられる。例
えば、ジオホン、ハイドロホン、マイクロホン、歪み
計、および圧力トランスジューサ等のトランスジューサ
の非直線性は、多項式で表現されることができ、この非
直線性は、記憶装置211の各々の係数からこの多項式
の係数を減算し、且つ記憶装置211に調整された係数
を記憶することによって、補正されることができる。
【0048】図13は、アナログ−ディジタル変換シス
テムを校正するための、二つのトーン・ディジタル発振
器および校正されたディジタル−アナログ変換器20
0’を含む代替的なアナログ−ディジタル変換システム
の線図である。このシステムは図12のシステムに近似
しており、近似した構成要素は、ダッシュを付けられた
同様の参照符号で示される。図12のディジタル・ロー
パス・フィルタ212が、図13のディジタル変調器2
18に置き換えられたことは明らかであり、図13のシ
ステムは、図12のマルチプレクサ215に近似するマ
ルチプレクサを有しない。図13のシステムの動作は、
以下の場合を除き図12のシステムの動作に近似してお
り、その場合とは、図12のマルチプレクサ215が図
12の振幅検波器214の出力を選定するとき、図13
の対応する動作においては、主制御論理装置204’が
ディジタル変調器218をディスエーブルすることと、
図12のマルチプレクサ215がディジタル・ローパス
・フィルタ212の出力を選定するとき、図13の対応
する動作においては、主制御論理装置204’がディジ
タル変調器をイネーブルすることである。図12および
図13のシステムにおける相違は、主に図13のシステ
ムにおけるアナログ−ディジタル変換の校正に関する。
【0049】図13のアナログ−ディジタル変換システ
ムを校正するために、ボックス200’の構成要素は、
一対の非常に精確な正弦波信号を含むアナログ信号20
2’を生成する。ボックス200’のディジタル−アナ
ログ変換器が、上述のように校正され、非直線性を補正
するために、このことが可能となる。通常の動作モード
の間、アナログ入力マルチプレクサ203’は、主制御
論理装置204’により作動され、端子205’のアナ
ログ入力信号を選定する。図13に示されるように、ア
ナログ入力信号は、信号源206’により与えられる。
マルチプレクサ203により選定された信号は、信号条
件回路208’が連結される端子207’に与えられ
る。信号条件回路208’の出力は、端子209’に連
結される。端子209’はアナログ−ディジタル変換器
201’の入力に連結される。アナログ−ディジタル変
換器201’の出力yは、多項式係数記憶装置211’
から多項式の係数a'i を受け取る多項式発生器210’
に与えられる。多項式発生器210’は、アナログ−デ
ィジタル変換器201’の補正されたディジタル出力2
17’である多項式Σa'i i を生成する。係数a'0
計算する時、多項式発生器210’のディジタル出力
は、ディジタル変調器218により変調され、図2のア
ナログ−ディジタル変換器59からのディジタル信号に
類似したディジタル信号を得る。ディジタル変調器21
8の出力は、ディジタル・バンドパス・フィルタ21
3’および振幅検波器214’に与えられ、変調された
dc成分を検波して係数a'0 を計算するか、あるいは4
Hzの相互変調成分を検波して係数a'2 およびa'3 (シ
ステムにおいて必要である場合には、さらに高次の係
数)を計算する。ディジタル・バンドパス・フィルタ2
13’および振幅検波器214’は、図2の振幅検波器
56およびディジタル・バンドパス・フィルタ66に近
似したものであり、もしくは同一のものである。振幅検
波器214’の出力は、多項式係数記憶装置211’に
記憶される多項式の係数を生成する多項式係数発生器2
16’により受け取られる。多項式係数発生器216’
は、図2の多項式係数発生器60と近似したものであ
り、もしくは同一のものである。
【0050】動作中、ADC校正モードにおいて、主制
御204’は、まずマルチプレクサ203’を作動し
て、グランドすなわちゼロ電圧レベルを選定し、そのゼ
ロ電圧レベルを端子207’に適用して、多項式の係数
a'0 を生成する。代わりに、アナログ入力マルチプレク
サ203’が、二つのトーン・ディジタル発振器の出力
を選定でき、主制御が、ゼロ値をディジタル発振器にロ
ードすることができるため、ディジタル発振器が、ゼロ
電圧レベルをアナログ入力マルチプレクサに出力し、そ
の出力は端子207’に現れる。主制御204’は、デ
ィジタル変調器218を制御して、バンドパス・フィル
タ213’の中心周波数で、ゼロ入力電圧ディジタル信
号を変調する。多項式係数発生器216’は、振幅検波
器214’からの値に応答して多項式の係数a'0 を調整
し、その調整された値を多項式発生器に提供する。構成
要素210’、211’、212’、213’、21
4’および216’を含むフィードバック・ループによ
り、多項式の係数a'0 は、多項式発生器210’のディ
ジタル出力217’がゼロであるような最終値に収束す
る。そのために多項式の係数a'0 が生成が終了し、その
最終値は多項式の係数記憶装置211’で記憶される。
【0051】二次の多項式の係数a'2 を生成するため
に、主制御論理装置204’がディジタル発振器を50
0Hzおよび496Hzの周波数に設定し、その周波数
の各々に、最大振幅の半分よりも僅かに小さい振幅をも
たせる。a'2 の初期値をゼロに等しくするために、信号
条件回路208’とアナログ−ディジタル変換器20
1’の組合せにおける二次の非直線性が、4Hzの相互
変調成分をディジタル出力217’に生じさせる。主制
御論理装置204’は、ディジタル変調器218を制御
し、変調しない全ての信号をディジタル出力217’か
らディジタル・バンドパス・フィルタに通過させる。デ
ィジタル・ローパス・フィルタ212’は、4Hzの相
互変調成分を通過させ、500Hz、496Hzのトー
ン、他の高調波すなわち相互変調成分を通過させない。
4Hzの相互変調成分は、ディジタル・バンドパス・フ
ィルタ213’により選定され、振幅検波器214’に
より検波される。振幅検波器214’の出力は、多項式
係数発生器216’で受け取られる。多項式係数発生器
216’は、検波された4Hzの成分を取り除くよう
に、二次の多項式の係数a'2 を調整する。この時間の
間、およびそれ以降に、多項式発生器210’が、係数
a'2 に入力信号yの二乗を乗じ、その積を入力yに加
え、ディジタル出力217’を与える多項式信号を生成
する。
【0052】三次の係数a'3 を生成するために、主制御
204’が、ディジタル発振器200’を500Hzお
よび248Hzの周波数に設定し、その各々に最大振幅
の半分より僅かに小さい振幅をもたせる。a'3 の初期値
をゼロに等しくするために、信号条件回路208’とア
ナログ−ディジタル変換器201’の組合せにおける三
次の非直線性が、4Hzの相互変調成分をディジタル出
力217’に生じさせる。4Hzの相互変調成分は、デ
ィジタル・ローパス・フィルタ212’を通過し、ディ
ジタル・バンドパス・フィルタ213’により選定さ
れ、振幅検波器214’により検波される。振幅検波器
214’の出力は、マルチプレクサ215’により選定
され、多項式係数発生器216’を通過させられる。多
項式係数発生器216’は、検波された4Hzの成分を
取り除くように、三次の多項式の係数a'3 を調整する。
この時間の間やそれ以降に、多項式発生器210’が、
係数a'3 に入力信号yの三乗を乗じ、その積を入力yに
加え、ディジタル出力217’を生成する。この手順
は、ディジタル発振器200の周波数を適当に選定する
ことにより、四次または高次の非直線性を補正するため
に続けられることができるが、そのような高次の非直線
性の補正は、典型的には図13のシステムにおいては必
要ではない。
【0053】最後に、主制御204’はアナログ入力マ
ルチプレクサ203’を制御し、アナログ入力205’
を選定する。これにより、図13のアナログ−ディジタ
ル変換システムを校正する手順が終了する。二つのトー
ン・ディジタル発振器とディジタル−アナログ変換器
が、図13に基づいて説明してきた手順を続けることに
より、同時に複数のアナログ−ディジタル変換器を校正
することも可能である。さらに、図13のアナログ−デ
ィジタル変換システムの非直線性を補償するように校正
した後に、図12に基づいて上述したように、記憶装置
211における多項式の係数は、所望の非直線応答を得
るために調整されることが可能である。図14は、図1
2または図13の主制御204または204’で用いら
れる、ディジタル−アナログ変換器200または20
0’およびアナログ−ディジタル変換器201または2
01’を校正するルーチンのフローチャートを示す。最
初のステップ281において、主制御が、ディジタル−
アナログ変換器およびアナログ−ディジタル変換器のた
めに、多項式の係数ai およびa'i の初期値の各々をセ
ーブする。これらのセーブされた値は、以下のように直
線性チェックのために図15で用いられる。それからス
テップ282において、主制御が、図2に関して説明さ
れたディジタル−アナログ変換を校正するための手順を
実行する。次に、ステップ283において、各係数
0 、a2 、a3 の調整の最後に振幅検波器56により
検波された振幅の残留値RESi が、各々の閾値THi
と比較される。係数の残留値が各々の閾値を越えると、
ステップ284においてDAC校正エラーが、操作者な
いしは変換システムが接続されるコンピュータに報告さ
れる。点線のステップ284からの経路で示されるよう
に、エラーを生じる成分がステップ280で修正または
置き換えられるまで実行は中断し、ステップ281から
校正ルーチンはリスタートされる。ステップ283にお
いて、係数の各々の残留値が各々の閾値を越えない場合
には、ステップ285に直接ブランチする。
【0054】ステップ285において、主制御は、図1
2または13に関して上述されたアナログ−ディジタル
変換を校正する手順を実行する。次に、ステップ286
において、各係数a'0 、a'2 、a'3 の調整の最後に振幅
検波器(図12における214、図13における21
4’)により検波された振幅の残留値RES' i が、各
々の閾値THi と比較される。係数の残留値が各閾値を
越える場合には、ステップ287においてADC校正エ
ラーが操作者またはシステムが接続されるコンピュータ
に報告され、校正ルーチンが終了する。図15は、図1
2または図13のシステムにおけるDACおよびADC
変換工程の直線性をチェックし、直線性における顕著な
変化を報告するフローチャートを示す。最初のステップ
291の直線変化Δi およびΔ’i は、直前の校正が最
初の多項式の係数Ai ,A’i と新しい多項式の係数a
i ,a’i の各々の差として計算されるために定められ
る。ステップ292において、DACの多項式の係数a
i と変化Δi が、各々の“ドリフト”限界の絶対値と比
較される。変換器の直前の校正のために、“ドリフト”
限界値は時間に依存することができる。ステップ292
において、例えば多項式の係数が限界の絶対値と直接比
較され、変化Δi の振幅がドリフト限界値と比較され
る。限界値を越える場合、ステップ293において、D
AC直線性の問題が、操作者または変換器が接続される
コンピュータに報告される。排他的な非直線性すなわち
非直線性における変化は、校正される回路の異常な条件
および問題に特に影響をうける。例えば、図2のシステ
ムに対して、ドライバ47のオーバロードは、著しい二
次、三次、および高次の非直線性を生成する。例えば、
ドライバ47は、オーバロードの状態の間に、ドライバ
の出力電流を急峻に制限する。ステップ293の後に、
校正ルーチンが終了する。
【0055】ステップ292において、DACの多項式
の係数ai および変化Δi が限界値の範囲内であること
を主制御が認めると、ステップ294において、ADC
の多項式の係数a'i と変化Δ’i が一定の限界値の範囲
内にあるかどうかを主制御がチェックする。一定の範囲
内になければ、ステップ295において、ADCの直線
性の問題が、操作者または変換システムに接続されるコ
ンピュータに報告される。ステップ295の後に、校正
ルーチンが終了される。ステップ294で、ADCの多
項式の係数a'i と変化Δ’i が一定の限界値の範囲内に
あることが認められた場合には、ステップ296におい
て、例えば工場での最終試験の際か、変換器システムの
取付けの際に、主制御がフラグをチェックして、校正が
最初の校正かどうかを判断する。もし最初の校正であれ
ば、ステップ297において、限界の絶対値は、最初の
校正中に決定された新しい係数にほぼ等しくリセットさ
れる。例えば、最初の校正中に、ステップ292と29
3が、多項式の係数を比較し、装置間の許容誤差に基づ
いて限界値を設計する。最初の校正の後に、システムは
周期的に再校正され、直線性における変化を補正し、シ
ステムの問題を判断する。変換器が、その期待される寿
命に対して、より厳しい限界の絶対値を満たすべきであ
るというもっともな期待のもとでは、次の試験は、最初
の校正中に測定される実際のデバイス・パラメータに基
づいて、より厳しい限界の絶対値を用いることが可能で
ある。ステップ297の後に、校正ルーチンは終了され
る。校正が最初の校正でない場合には、校正ルーチンが
ステップ296で終了される。
【0056】図16は、図12または図13で示される
図2のアナログ−ディジタル変換器59の非直線性をデ
ィジタル的に補正する技術を用いるために、図2のブロ
ック線図を変更したブロック線図を示す。図16の構成
要素は、図2の構成要素と近似しており、ダッシュをつ
けた近似する参照符号で示される。図16に示されるよ
うに、三つの入力マルチプレクサ220が、端子65’
とスイッチング変調器58’の間に取りつけられる。図
2に関連して説明されたディジタル−アナログ変換器の
校正の間、マルチプレクサ220は入力221を選定
し、スイッチング変調器58’が端子65’から信号を
受信する。アナログ−ディジタル変換器59’の校正の
間、図12または図13に関連して説明したように、マ
ルチプレクサ220は入力222を選定して、スイッチ
ング変調器58’は、アナログ出力48’に接続され
る。アナログ−ディジタル変換器59’は、例えば、図
12の構成要素201、210、211、212、21
3、214、215、および216に近似する構成要素
を含む。アナログ−ディジタル変換器59’が校正され
た後に、以下に図17に関連してさらに説明されるよう
に、それはディジタル−アナログ変換器を再校正するた
めに用いられることができる。
【0057】マルチプレクサ220は、第3の入力22
3を有し、その結果としてスイッチング変調器58’が
アナログ入力224に接続される。アナログ−ディジタ
ル変換器59’が校正された後に、それはアナログ入力
224のアナログ信号を変換するために用いられる。変
換された信号は、並列シフト・レジスタ225で受け取
られ、ディジタル出力端子226に伝えられる。図17
は、図16に示されるように変調された図2の変換器シ
ステムにおいて、主制御により実行される繰り返し校正
ルーチンのフローチャートを示す。最初のステップ30
1において、主制御が、繰り返しカウンタNをクリアに
し、多項式の係数の初期値ai およびa'i をセーブす
る。これらのセーブされた値は、直線性問題を診断し報
告する図15のルーチンにより、後に利用される。次に
ステップ302において、主制御が、ディジタル−アナ
ログ変換を校正する図2に関連して説明されてきた手順
を実行する。ステップ303において、主制御が、アナ
ログ−ディジタル変換を校正する図12または図13に
関連して説明されてきた手順を実行する。ステップ30
4において、主制御が、多項式の係数ai の値を記憶ア
レイLASTi にセーブする。ステップ305におい
て、主制御が、図2に関連して説明された手順を用い
て、ディジタル−アナログ変換を再校正する。ステップ
306において、主制御が、多項式の係数a'i の値を記
憶アレイLAST’i にセーブする。ステップ307に
おいて、主制御が、図12または図13に関連して説明
された手順を用いて、アナログ−ディジタル変換を再校
正する。ステップ308において、主制御が、繰り返し
カウンタNを1だけインクリメントする。
【0058】収束性を検査するために、ステップ309
において、主制御が、多項式の係数ai の直前の値と現
在の値の差Ei を、i=0,2および3の各々について
計算する。ステップ310において、差Ei の大きさ
が、i=0,2および3について限界値LIMi と比較
され、差の大きさが各々の限界値を越える場合には、ス
テップ311において、繰り返しカウンタNが最大値N
MAXと比較される。最大値NMAXの方が大きい場合
には、ステップ304に戻って、別の繰り返しを行う。
そうでない場合には、ステップ312において、DAC
収束エラーが、例えばシステムの操作者もしくはシステ
ムに接続されたコンピュータに報告される。ステップ3
12の後に、校正ルーチンは終了する。ステップ310
において、各々の差Ei の大きさが、多項式の係数の各
々の限界値よりも小さければ、ステップ313におい
て、各多項式の係数a'i の古い値と新しい値の差E’i
が計算され、ADC校正の収束性を検査する。ステップ
314において、差E’i の大きさが各限界値LIM’
i よりも大きい場合、ステップ315において、繰り返
しカウンタNが最大値NMAXと比較される。最大値の
方が大きい場合には、ステップ304に戻される。そう
でない場合には、ステップ316において、ADC収束
エラーが、操作者または変換器システムが接続されるコ
ンピュータに報告される。ステップ316の後、校正ル
ーチンが終了する。ステップ314において、各々の差
E’i の大きさが、各々の限界値よりも小さい場合も、
校正ルーチンが終了する。
【0059】図18は、多数の縦つなぎされた信号条件
回路の特定の一つにおける直線性問題を診断する図12
または図13の回路を変更したものを示す。図12およ
び図13の構成要素に近似する図18の構成要素は、二
つのダッシュ(”)をつけた同じ参照符号で示される。
信号条件回路は、第1信号条件回路208”、第2信号
条件回路410、第3信号条件回路403を有する。図
18の回路は、アナログ−ディジタル変換器201”
に、端子207”、209”、402、404のいずれ
かから選定されたアナログ信号を変換させるマルチプレ
クサ405を含み、ここで、端子207”は第1信号条
件回路208”への入力であり、端子209”は第1信
号条件回路208”の出力であり、端子402は第2信
号条件回路401の出力であり、端子404は、第3信
号条件回路403の出力であって、縦つなぎの信号条件
回路のアナログ出力を供給する。アナログ−ディジタル
変換器201”のディジタル出力y”は、非直線性検波
回路406に送られる。非直線性検波回路406は、二
つのトーン・ディジタル発振器およびディジタル−アナ
ログ変換器200”からアナログ−ディジタル変換器2
01”の出力y”への伝達関数の非直線性を測定するデ
ィジタル回路である。言い換えると、非直線性検波回路
406は、図12の構成要素210、212、213、
214、215、216および211を含むことができ
る。代わりに、非直線性検波回路406は、図13の構
成要素210’、218、213’、214’、21
6’および211’を含むこともできる。非直線性検波
回路406により決定された多項式の係数は、図12の
主制御論理装置204または図13の主制御論理装置2
04’に類似した主制御論理装置を提供するプログラム
されたコントローラ204”に与えられる。
【0060】図19は、図18の回路において直線性問
題を診断するプログラムされたコントローラ204”に
より実行される手順のフローチャートを示す。図19の
フローチャートは、プログラムされたコントローラのメ
モリに記憶された制御プログラムを示す。図19の最初
のステップ421において、プログラムされたコントロ
ーラ204”が図18の回路を作動し、アナログ−ディ
ジタル変換器201”の非直線性を測定する。この場
合、プログラムされたコントローラ204”は、二つの
トーン・ディジタル発振器およびディジタル−アナログ
変換器200”を作動し、二つのトーン・テスト信号2
02”を生成する。プログラムされたコントローラ20
4”は、図12または図13に関して説明された手順に
従って、マルチプレクサ203”をイネーブルし、アナ
ログ−ディジタル変換器201”を校正するために、校
正信号202”ないしはグランドを選定する。この校正
の手順は、アナログ−ディジタル変換器201”の非直
線性を決定する。この場合、プログラムされたコントロ
ーラ204”は、マルチプレクサ405を作動し、その
結果として、アナログ−ディジタル変換器201”が、
マルチプレクサ203”に選定され端子207”上に現
れているアナログ信号を変換する。
【0061】次に、ステップ422において、プログラ
ムされたコントローラ204”が、非直線性検波回路4
06からの多項式の係数をチェックし、校正されたアナ
ログ−ディジタル変換器201”が異常な直線性を有し
ているかどうかを判断する。もし異常な直線性を有して
いるのであれば、アナログ−ディジタル変換器の問題が
図18の操作者407に報告されるステップ423に分
岐する。図19のステップ423の後か、ステップ42
2で異常な直線性が発見されない時に、ステップ424
においてプログラムされたコントローラが図18のマル
チプレクサ405を作動し、第1信号条件回路208”
の出力端子209”からのアナログ信号を選定する。非
直線性検波回路406は、第1信号条件回路208”お
よびアナログ−ディジタル変換器201”の組合せを校
正するように作動し、結果として生じる多項式の係数
は、アナログ−ディジタル変換器201”および第1信
号条件回路208”の組合せの非直線性を測定したもの
を含んだものとなる。次に、図19のステップ425に
おいて、プログラムされたコントローラが、ステップ4
24で測定されたアナログ−ディジタル変換器および第
1信号条件回路208”の組合せの非直線性から、ステ
ップ421で測定されたアナログ−ディジタル変換器の
非直線性を減じる。従って、その差は、第1信号条件回
路208”の非直線性を表す。ステップ425におい
て、例えば、非直線性が比較的小さいという仮定のもと
では、ステップ421で測定される二次の係数がステッ
プ424で測定される二次の係数から減じられ、第1信
号条件回路208”の非直線性を表す二次の係数を決定
し、ステップ421で測定される三次の係数がステップ
424で測定される三次の係数から減じられ、第1信号
条件回路208”の非直線性を表す三次の係数を決定す
る。
【0062】次にステップ426において、プログラム
されたコントローラが、第1信号条件回路208”の計
算された非直線性が異常であるかどうかを判断する。例
えば、第1信号条件回路208”に対する二次の係数お
よび三次の係数の各々が、それぞれの閾値と比較され、
第1信号条件回路208”が異常な非直線性を有してい
るかどうかを判断する。もし有するならば、ステップ4
27において、プログラムされたコントローラ204”
が図18の操作者に、第1信号条件回路208”が直線
性の問題を有していることを報告する。ステップ427
の後か、ステップ426が異常な非直線性を発見しない
時、ステップ428を行う。ステップ428において、
プログラムされたコントローラ204”がマルチプレク
サ405を作動し、第2信号条件回路401の端子40
2上の出力を選定する。それからプログラムされたコン
トローラ204”は、非直線性検波回路406を作動
し、アナログ−ディジタル変換器201”、第1信号条
件回路208”、および第2信号条件回路401の組合
せを校正する。校正が終了すると、多項式の係数は、ア
ナログ−ディジタル変換器201”および第1と第2信
号条件回路208”と401の組合せの非直線性の測定
値となる。次に、ステップ429において、プログラム
されたコントローラ204”が、ステップ428の測定
値からステップ424の測定値を減じる。この差は、第
2信号条件回路401の非直線性を表す。
【0063】ステップ430において、プログラムされ
たコントローラが、第2信号条件回路401の非直線性
が異常であるかどうかを判断する。異常である場合に
は、ステップ431において、プログラムされたコント
ローラ204”が操作者407に、第2信号条件回路が
直線性の問題を有することを報告する。ステップ430
の後か、ステップ431が異常な非直線性を発見できな
い時、ステップ432において、プログラムされたコン
トローラがマルチプレクサ405を作動し、第3信号条
件回路403からの端子404上のアナログ出力を選定
する。プログラムされたコントローラは、非直線性検波
回路406を作動し、アナログ−ディジタル変換器20
1”、第1信号条件回路208”、第2信号条件回路4
01、第3信号条件回路403の組合せを校正する。校
正の後、非直線性検波回路406からの多項式の係数
は、アナログ−ディジタル変換器201”と第1、第2
および第3信号条件回路の組合せの非直線性の測定値で
ある。次に、図19のステップ433において、プログ
ラムされたコントローラは、ステップ431の測定値か
らステップ428の測定値を減じる。この差は、第3信
号条件回路403の非直線性を表す。
【0064】ステップ434において、プログラムされ
たコントローラは、第3信号条件回路403の非直線性
が異常であるかどうかを判断する。異常である場合に
は、ステップ435において、プログラムされたコント
ローラ204”が操作者に、第3信号条件回路403が
直線性の問題を有していることを報告する。ステップ4
35の後か、ステップ434が異常な非直線性を発見で
きない時、図19の手順は終了する。信号条件回路が問
題のない直線性を示す場合には、図19の手順が、ステ
ップ423、427または431に達した後すぐに手順
を終了することによって単純化されることができる。従
って、ステップ425、429または433に達した場
合、減じられる非直線性は実質的にゼロになり、ステッ
プ425、429および433の減算動作が取り除かれ
る。上述の観点において、直線性基準を用いずにディジ
タル−アナログ変換器の非直線性を補正する方法につい
て説明してきた。該方法は、デルタ−シグマ変換器およ
びシングルチップ変換器システムに関連して容易に使用
することができるが、変換器の特定の種類に限定するも
のではない。該方法は、ディジタル−アナログ変換器お
よびディジタル−アナログ変換器を校正する回路を含む
集積回路の外部の、顧客に供給される信号条件回路の直
線性を校正するのに用いられる。該方法は、先ずディジ
タル−アナログ変換器システムの非直線性を補正し、補
償係数を調整することによって、指定された非直線性伝
達関数を得るために用いられることが可能である。
【0065】本発明は、種々の変更および代替的な形態
を含むものであるが、以上において特別な実施例につい
て、図面を参照して詳細に説明してきた。しかしなが
ら、本発明は、開示した特別な形態により限定されるも
のではなく、本発明は、請求項に記載した発明の範囲に
属する全ての変更、均等物、および代替となるものを含
むものであることに理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非直線性を補正するディジタル補償技
術を用いたディジタル−アナログ変換器のブロック線図
である。
【図2】図1のディジタル補償技術を用いたディジタル
−アナログ変換器の特別な実施例である。
【図3】図2の二つのトーン・ディジタル発振器の詳細
を示す線図である。
【図4】図2の多項式発生器を示す線図である。
【図5】図2のディジタル・バンドパス・フィルタの線
図である。
【図6】相互変調成分を非同期的に検波する図2の振幅
検波器の線図である。
【図7】図6の非同期振幅検波器とともに用いられる図
2の多項式係数発生器および多項式係数記憶装置の線図
である。
【図8】図7の多項式係数発生器により生成される多項
式の係数の収束を示したグラフである。
【図9】同期振幅検波器、多項式係数発生器および多項
式係数記憶装置の線図である。
【図10】図9の同期検波回路の様々な信号を表す刻時
図である。
【図11】(A)は、アナログ−ディジタル変換器への
単一の入力を用いて構成された図2のスイッチング変調
器の線図であって、(B)は、相補的な入力を有するア
ナログ−ディジタル変換器を用いるスイッチング変調器
の代替的回路の線図である。
【図12】非直線性のディジタル補償用回路を含むアナ
ログ−ディジタル変換器の第1実施例のブロック線図で
ある。
【図13】非直線性のディジタル補償用回路を含むアナ
ログ−ディジタル変換器の第2実施例のブロック線図で
ある。
【図14】図12ないし図13のアナログ−ディジタル
変換器を校正し、校正エラーを報告するルーチンのフロ
ーチャートである。
【図15】変換器の非直線性か、または変換器の組合せ
においてディジタル的に補償される信号条件回路におけ
る偏位すなわち変化をモニターすることによって、問題
を検出する直線性チェックルーチンのフローチャートで
ある。
【図16】図2のアナログ−ディジタル変換器の非直線
性をディジタル的に補正する図12または図13の技術
を利用するために、図2のブロック線図を変更したブロ
ック線図である。
【図17】図16に示されるように変更された、例えば
図2のシステムにおいて、アナログ−ディジタル変換器
およびディジタル−アナログ変換器を交互にそして繰り
返し校正し、非直線性をディジタル的に補正する校正ル
ーチンのフローチャートである。
【図18】多数の縦につながれた信号条件回路の特定の
一つにおける直線性問題を診断する図12または図13
のシステムを変更したブロック線図である。
【図19】図18の回路の直線性問題を診断する、プロ
グラムされたコントローラにより実行される手順のフロ
ーチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 3/02 9382−5K (72)発明者 ドナルド エイ カース アメリカ合衆国 テキサス州 78733 オ ースチン カラカス ドライヴ 9409

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル−アナログ変換器を作動する
    方法であって、 (a)少なくとも一つの周波数成分を有するディジタル
    校正信号を生成し、 (b)前記ディジタル校正信号をアナログ信号に変換す
    るために、校正モードにおいて前記ディジタル−アナロ
    グ変換器を作動し、 (c)前記アナログ信号において、非直線性により前記
    ディジタル校正信号から生成される周波数成分を検波し
    て、補償係数を生成し、 (d)ディジタル入力信号が前記補償係数によりディジ
    タル的に補償されて歪んだディジタル信号を生成し、且
    つ該歪んだディジタル信号が前記ディジタル−アナログ
    変換器により変換されて歪みの減少したアナログ信号を
    生成する変換モードにおいて、ディジタル−アナログ変
    換器を作動するステップを有する方法。
  2. 【請求項2】 前記生成ステップ(a)は、前記ディジ
    タル校正信号における第1および第2周波数を生成する
    ステップを含み、非直線性により前記ディジタル校正信
    号から生成される前記周波数成分は、前記第1周波数お
    よび第2周波数の相互変調により生成される相互変調成
    分である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記生成ステップ(a)は、前記ディジ
    タル校正信号における第1および第2周波数の生成する
    ステップを含み、非直線性により前記ディジタル校正信
    号から生成される前記周波数成分は、前記第1周波数と
    前記第2周波数の差である周波数を有する、請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記アナログ信号において、非直線性に
    より前記ディジタル信号から生成される周波数成分を検
    波する前記ステップの前に、前記アナログ信号を信号条
    件回路に伝えるステップを更に含み、前記補償係数が、
    前記ディジタル−アナログ変換器および前記信号条件回
    路の組合せを示す伝達関数における非直線性を補償する
    請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ディジタル−アナログ変換器を校正する
    方法であって、 (a)少なくとも一つの周波数成分を有するディジタル
    校正信号を生成し、 (b)少なくとも一つの補償係数に従って前記ディジタ
    ル校正信号を補償し、前記ディジタル校正信号の歪んだ
    ものを生成し、 (c)前記ディジタル校正信号の前記歪んだものをアナ
    ログ信号に変換するために、前記ディジタル−アナログ
    変換器を作動し、 (d)前記アナログ信号において、前記ディジタル校正
    信号の存在しない周波数成分を検波し、 (e)前記ディジタル校正信号の存在しない検波された
    周波数成分に応答して、前記補償係数を調整し、検波さ
    れた周波数成分を減少させるステップを含む方法。
  6. 【請求項6】 前記生成ステップ(a)は、前記ディジ
    タル校正信号における第1および第2周波数の生成する
    ステップを含み、前記ディジタル校正信号の存在しない
    前記周波数成分は、前記第1周波数および第2周波数の
    間の相互変調により生成される相互変調成分である、請
    求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記生成ステップ(a)は、前記ディジ
    タル校正信号における第1および第2周波数の生成する
    ステップを含み、前記ディジタル校正信号の存在しない
    前記周波数成分は、前記第1周波数と前記第2周波数の
    差である周波数を有する、請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ステップ(b)から(e)までが、
    前記検波された周波数成分が実質的に取り除かれるまで
    繰り返される、請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ステップ(b)から(e)までが、
    所定の回数だけ繰り返される、請求項5に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ステップ(b)から(e)まで
    が、前記検波された周波数成分が一定の閾値レベルより
    小さい振幅を有するまで繰り返される、請求項5に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 ステップ(e)の後に、補償係数が、
    特定の量により調整され、ディジタル入力信号を予め歪
    ませるために用いられ、予め歪まされたディジタル入力
    信号が、対応するアナログ信号を生成するために前記デ
    ィジタル−アナログ変換器により変換されて、前記対応
    するアナログ信号への前記ディジタル入力信号の変換
    が、特定の非直線性伝達関数を有する、請求項5に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記ステップ(b)は、前記ディジタ
    ル校正信号の前記歪んだものを生成するために、前記デ
    ィジタル校正信号の、二次の項および三次の項を含む多
    項式を計算するステップを含む、請求項5に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記ステップ(b)から(e)までが
    所定の回数だけ繰り返され、前記項の一つの係数を生成
    し、前記ディジタル校正信号が、前記ディジタル校正信
    号の周波数成分を変更することによって変更され、前記
    ステップ(b)から(e)までが、所定の回数だけ再び
    繰り返され、前記項の他方の係数を生成する、請求項1
    2に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ディジタル−アナログ変換器を校正す
    る方法であって、 (a)第1周波数成分および第2周波数成分を有するデ
    ィジタル校正信号を生成し、 (b)前記ディジタル校正信号をアナログ信号に変換す
    るために、校正モードにおいて前記ディジタル−アナロ
    グ変換器を作動し、 (c)前記アナログ信号をローパス・フィルタに通し
    て、フィルタ処理されたアナログ信号を生成し、 (d)前記フィルタ処理されたアナログ信号において、
    相互変調成分を検波して補償係数を生成し、 前記相互変調成分は、前記第1周波数および前記第2周
    波数の差である周波数であり、前記相互変調成分は非直
    線性により前記ディジタル校正信号から生成され、前記
    第1周波数成分および前記第2周波数成分の振幅が、前
    記ローパス・フィルタによって、前記相互変調成分と比
    較すると減少されたものであり、 (e)ディジタル入力信号が、歪んだディジタル信号を
    生成するために前記補償係数によりディジタル的に補償
    され、且つ歪んだディジタル信号が、歪みの減少したア
    ナログ信号を生成するために前記ディジタル−アナログ
    変換器により変換される変換モードにおいて、前記ディ
    ジタル−アナログ変換器を作動するステップを含む方
    法。
  15. 【請求項15】 ローパス・フィルタに通す前記ステッ
    プの前に、前記アナログ信号を信号条件回路に伝えるス
    テップを更に含み、前記補償係数が、前記ディジタル−
    アナログ変換器および前記信号条件回路の組合せを示す
    伝達関数における非直線性を補償する、請求項14に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 相互変調成分を検波する前記ステップ
    (d)は、アナログ−ディジタル変換器を作動し、前記
    フィルタ処理されたアナログ信号をディジタル化してデ
    ィジタル化された信号を生成し、前記ディジタル化され
    た信号をディジタル的に処理して前記相互変調成分を検
    波するステップを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記ディジタル化された信号の前記処
    理で、ディジタル化された信号をディジタル・バンドパ
    ス・フィルタに伝えて、前記相互変調成分を選定する、
    請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記ディジタル化された信号の前記処
    理で、前記ディジタル・バンドパス・フィルタに伝わる
    前記相互変調成分の絶対値を検出する、請求項17に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 前記絶対値に比例する量だけ前記補償
    係数を増加させるか、減少させるかして前記補償係数を
    繰り返し調整することによって、且つ直前の繰り返しの
    間に補償係数が増加されたか減少されたかにより、また
    直前の補償係数に対する変更が絶対値を増加させたか減
    少させたかをチェックすることにより、補償係数が増加
    されるべきか減少されるべきかを判断することによっ
    て、前記補償係数を生成する、請求項18に記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 前記ディジタル化された信号の処理
    が、同期的に前記相互変調成分を検波するステップを含
    む請求項16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 ディジタル−アナログ変換器を作動す
    る方法であって、 (a)二つの周波数成分を有する第1ディジタル校正信
    号を生成し、 (b)校正モードにおいて、前記第1ディジタル校正信
    号を第1アナログ信号に変換するために、前記ディジタ
    ル−アナログ変換器を作動し、 (c)前記第1ディジタル校正信号における前記二つの
    周波数成分から生成される、前記第1アナログ信号にお
    ける第1相互変調成分を検波して、第1補償係数を生成
    し、 (d)二つの周波数成分を有する第2ディジタル校正信
    号を生成し、 (e)校正モードにおいて、前記第2ディジタル校正信
    号を第2アナログ信号に校正するために、前記ディジタ
    ル−アナログ変換器を作動し、 (f)前記第2ディジタル校正信号における前記二つの
    周波数成分から生成される、前記第2アナログ信号にお
    ける第2相互変調成分を検波して、第2補償係数を生成
    し、且つ (g)ディジタル入力信号が前記補償係数によってディ
    ジタル的に補償され、歪んだディジタル信号を生成し、
    且つ歪んだディジタル信号が前記ディジタル−アナログ
    変換器により変換され、歪みが減少したアナログ信号を
    生成する変換モードにおいて、前記ディジタル−アナロ
    グ変換器を作動するステップを有する方法。
  22. 【請求項22】 前記ディジタル入力信号が、前記ディ
    ジタル入力信号の多項式を計算することによってディジ
    タル的に補償され、前記補償係数の一つが前記多項式の
    二次の項の係数であって、前記補償係数の他方が前記多
    項式の三次の項の係数である請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記第1相互変調成分が第1周波数を
    有し、前記第2相互変調成分が前記第1周波数にほぼ等
    しい第2周波数を有しており、前記ステップ(c)が、
    前記第1相互変調成分を選定し且つ前記第1校正信号の
    前記二つの周波数成分を抑制するために、前記第1アナ
    ログ信号をフィルタに通すステップを含み、前記ステッ
    プ(f)が、前記第2相互変調成分を選定し且つ前記第
    2校正信号の前記二つの周波数成分を抑制するために、
    前記第2アナログ信号をフィルタに通すステップを含
    む、請求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記ステップ(b)から(g)の前
    に、前記ディジタル−アナログ変換器のDCオフセット
    を調整するステップを更に含み、前記ディジタル−アナ
    ログ変換器が、実質的にゼロのディジタル入力に対し
    て、実質的にゼロのアナログ出力を与える請求項21に
    記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記第1相互変調成分が第1周波数を
    有し、前記第2相互変調成分が前記第1周波数にほぼ等
    しい第2周波数を有しており、 前記方法が、 前記ディジタル−アナログ変換器の実質的に一定のアナ
    ログ出力を得るために、実質的にゼロのディジタル入力
    を前記ディジタル−アナログ変換器に加え、 前記実質的に一定のアナログ出力を、前記第1周波数お
    よび前記第2周波数にほぼ等しい変調周波数で変調し
    て、前記変調周波数で変調された信号を生成し、 前記ディジタル−アナログ変換器のオフセットを調整し
    て、前記変調された信号を実質的に取り除くことによっ
    て、前記ディジタル−アナログ変換器のDCオフセット
    を調整するステップを更に含む請求項21に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 前記ディジタル−アナログ変換器の前
    記オフセットが、前記ディジタル−アナログ変換器によ
    るディジタル−アナログ変換の前に前記ディジタル−ア
    ナログ変換器の前記ディジタル入力をオフセットするオ
    フセット係数を調整することによりディジタル的に調整
    される、請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記変調周波数で前記実質的に一定の
    アナログ信号をチョップして前記変調された信号を生成
    するアナログ・スイッチング変調器に、前記実質的に一
    定のアナログ信号を伝えるステップを含む請求項25に
    記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記変調された信号をディジタル化
    し、前記変調された信号をディジタル的に検波して、前
    記変調された信号を実質的に取り除くために、前記ディ
    ジタル−アナログ変換器のオフセットを調整するステッ
    プを更に含む請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 アナログ−ディジタル変換器を用い
    て、ディジタル−アナログ変換器のオフセットを減少さ
    せるためにディジタル−アナログ変換器を校正する方法
    であって、 (a)実質的にゼロのディジタル入力値をアナログ信号
    に変換するために、前記ディジタル−アナログ変換器を
    作動し、 (b)チョッピング周波数で前記アナログ信号をチョッ
    ピングして、変調された信号を生成し、 (c)前記変調された信号をディジタル化して、ディジ
    タル化された信号を生成するために前記アナログ−ディ
    ジタル変換器を作動し、 (d)前記ディジタル化された信号において、前記チョ
    ッピング周波数で成分をディジタル的に検波し、 (e)前記ディジタル化された信号において前記チョッ
    ピング周波数で検波された成分を最小化し、且つディジ
    タル・オフセット値を生成するために前記ディジタル入
    力値を調整し、 (f)前記ディジタル−アナログ変換器による前記ディ
    ジタル信号の変換の前に、ディジタル信号をオフセット
    する前記ディジタル・オフセット値を用いるステップを
    有する方法。
  30. 【請求項30】 前記ディジタル化された信号におい
    て、前記チョッピング周波数で成分をディジタル的に検
    波する前記ステップが、前記チョッピング周波数の前記
    成分を選定するために前記ディジタル化された信号をデ
    ィジタル・バンドパス・フィルタに通し、前記チョッピ
    ング周波数の前記成分の振幅をディジタル的に検波する
    ステップを含む請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 アナログ出力を有するディジタル−ア
    ナログ変換器システムであって、 少なくとも一つの周波数成分を有するディジタル校正信
    号を生成するディジタル発振器と、 補償係数を記憶する補償係数記憶装置と、 ディジタル校正信号を受け取るために前記ディジタル発
    振器に接続され、ディジタル校正信号を前記補償係数で
    ディジタル的に補償して補償されたディジタル信号を生
    成するために前記補償係数記憶装置に接続されるディジ
    タル補償ユニットと、 前記補償されたディジタル信号をアナログ信号に変換す
    るために前記ディジタル補償ユニットに接続されるディ
    ジタル−アナログ変換器と、 前記アナログ出力は、前記アナログ信号を受け取るため
    に前記ディジタル−アナログ変換器に接続されており、 非直線性により前記校正信号から生成される前記アナロ
    グ信号における歪み成分を検波するための、前記アナロ
    グ出力に接続される周波数選択性振幅検波器と、 前記周波数選択性振幅検波器と前記補償係数記憶装置に
    接続され、前記補償係数を調整して前記周波数選択性振
    幅検波器により検波された歪み成分を減少させる補償係
    数計算ユニットとを有するシステム。
  32. 【請求項32】 前記ディジタル発振器が、二つの周波
    数を発生する二つのトーン・ディジタル発振器であり、
    前記周波数選択性振幅検波器が、前記二つの周波数の相
    互変調成分を選択する周波数応答を有する請求項31に
    記載のシステム。
  33. 【請求項33】 ディジタル入力信号を受け取るディジ
    タル入力を有し、前記ディジタル発振器および前記ディ
    ジタル補償ユニットに接続されて、前記ディジタル校正
    信号ないしは前記ディジタル入力信号のいずれかを選択
    し、ディジタル−アナログ変換器によるディジタル−ア
    ナログ変換の前に前記ディジタル補償ユニットによるデ
    ィジタル補償のために、選択された信号を前記ディジタ
    ル補償ユニットに送るディジタル・マルチプレクサを更
    に有する請求項31に記載のシステム。
  34. 【請求項34】 前記ディジタル補償ユニットが多項式
    発生器であって、前記補償係数記憶装置から得られる二
    次の係数および三次の係数を用いて、少なくとも二次の
    項および三次の項を有する多項式を計算する、請求項3
    1に記載のシステム。
  35. 【請求項35】 前記ディジタル−アナログ変換器が、 前記ディジタル補償ユニットに接続され、前記補償され
    たディジタル信号を受け取り、且つ単一ビット・ストリ
    ームを生成するディジタル・デルタ−シグマ変調器と、 前記ディジタル・デルタ−シグマ変調器に接続され、前
    記単一ビット・ストリームを二つの電圧レベルを有する
    信号に変換する単一ビット・ディジタル−アナログ変換
    器と、 前記単一ビット・ディジタル−アナログ変換器に接続さ
    れ、二つの電圧レベルを有する前記信号をフィルタに通
    して前記アナログ信号を生成するローパス・フィルタと
    を有する請求項31に記載のシステム。
  36. 【請求項36】 前記ディジタル−アナログ変換器およ
    び前記アナログ出力に接続され、前記アナログ信号が前
    記ディジタル−アナログ変換器から前記アナログ出力に
    伝わる際に前記アナログ信号を調整する信号条件回路を
    更に有する、請求項31に記載のシステム。
  37. 【請求項37】 前記信号条件回路が、前記アナログ出
    力で比較的低いインピーダンスを与えるドライバ回路を
    有する、請求項36に記載のシステム。
  38. 【請求項38】 前記周波数選択性振幅検波器が、前記
    アナログ信号をローパス・フィルタ処理するために前記
    アナログ出力に接続される連続時間ローパス・フィルタ
    を有する、請求項31に記載のシステム。
  39. 【請求項39】 前記連続時間ローパス・フィルタが、
    直列レジスタおよび分路コンデンサを有する部分を少な
    くとも一つ含む請求項38に記載のシステム。
  40. 【請求項40】 前記周波数選択性振幅検波器が、 前記アナログ出力に接続され、前記アナログ信号をディ
    ジタル化して、ディジタル化された信号を生成するアナ
    ログ−ディジタル変換器と、 前記アナログ−ディジタル変換器に接続され、前記ディ
    ジタル化された信号をバンドパス・フィルタに通し、前
    記歪み成分を選択してバンドパス・フィルタ処理された
    信号を生成するためのディジタル・バンドパス・フィル
    タと、 前記バンドパス・フィルタに接続され、前記バンドパス
    ・フィルタ処理された信号の前記歪み成分の振幅を検波
    する振幅検波器を有する、請求項31に記載のシステ
    ム。
  41. 【請求項41】 前記振幅検波器が同期検波器である請
    求項40に記載のシステム。
  42. 【請求項42】 前記振幅検波器が、前記歪み成分の振
    幅を検波する非同期検波器であり、 前記補償係数計算ユニットが、 前記補償係数を繰り返し調整する手段と、 直前の繰り返しの間に補償係数が増加されたか減少され
    たかによって、また直前の補償係数に対する変更が前記
    振幅を増加させたか減少させたかをチェックすることに
    よって、補償係数が増加されるべきか減少されるべきか
    を判断する手段を有する請求項40に記載のシステム。
  43. 【請求項43】 前記バンドパス・フィルタに接続さ
    れ、前記バンドパス・フィルタを通過する周波数で前記
    アナログ信号におけるdc成分を変調し、前記バンドパ
    ス・フィルタに伝える変調された信号を生成する変調器
    を更に含み、 前記振幅検波器が、前記ディジタル−アナログ変換器が
    実質的にゼロのディジタル値を変換する時のdcオフセ
    ット補正モード中に、前記ディジタル−アナログ変換器
    のdcオフセットを検波する、請求項40に記載のシス
    テム。
  44. 【請求項44】 前記変調器が、前記アナログ出力と前
    記アナログ−ディジタル変換器のアナログ入力の間に接
    続されるアナログ・スイッチング変調器である請求項4
    3に記載のシステム。
  45. 【請求項45】 前記アナログ−ディジタル変換器が、
    前記ディジタル−アナログ変換器よりも実質的に低いダ
    イナミック・レンジを有する請求項40に記載のシステ
    ム。
  46. 【請求項46】 前記アナログ−ディジタル変換器が、
    前記ディジタル−アナログ変換器よりも実質的に低いサ
    ンプリング速度を有する請求項40に記載のシステム。
  47. 【請求項47】 アナログ出力を有するディジタル−ア
    ナログ変換器システムであって、 各々が二つの周波数成分を有する一連のディジタル校正
    信号を生成する二つのトーン・ディジタル発振器と、 少なくとも二次の係数および三次の係数を含む多項式の
    係数を記憶する多項式係数記憶装置と、 ディジタル校正信号を受け取るために前記ディジタル発
    振器に接続され、前記ディジタル校正信号の多項式を計
    算するために前記多項式係数記憶装置に接続されて補償
    されたディジタル信号を生成する多項式発生器と、 前記補償されたディジタル信号をアナログ信号に変換す
    るために前記多項式発生器に接続されるディジタル−ア
    ナログ変換器と、 前記アナログ出力は、前記アナログ信号を受け取るため
    に前記ディジタル−アナログ変換器に接続されており、 前記アナログ信号をローパス・フィルタ処理するために
    前記アナログ出力に接続され、前記校正信号の各々に対
    する前記二つの周波数成分が、非直線性により前記校正
    信号から生成される相互変調成分と比較すると振幅が実
    質的に減少されるローパス・フィルタ処理された信号を
    与えるための連続時間ローパス・フィルタと、 前記ローパス・フィルタ処理された信号をディジタル化
    して、ディジタル化された信号を生成するアナログ−デ
    ィジタル変換器と、 前記アナログ−ディジタル変換器および前記多項式係数
    記憶装置に接続され、前記相互変調成分を検波し、前記
    多項式の係数を調整して前記相互変調成分を最小にする
    ディジタル処理回路の組合せからなるシステム。
  48. 【請求項48】 ディジタル入力信号を受け取るディジ
    タル入力を有し、前記二つのトーン・ディジタル発振器
    と前記多項式発生器に接続されて、前記ディジタル校正
    信号ないしは前記ディジタル入力信号のいずれかを選択
    し、前記ディジタル−アナログ変換器によるディジタル
    −アナログ変換の前に、前記多項式発生器によるディジ
    タル補償のために選択された信号を前記多項式発生器に
    送るディジタル・マルチプレクサを更に有する請求項4
    7に記載のシステム。
  49. 【請求項49】 前記ディジタル−アナログ変換器およ
    び前記アナログ出力に接続され、前記アナログ信号が前
    記ディジタル−アナログ変換器から前記アナログ出力に
    伝わる際に前記アナログ信号を調整するための信号条件
    回路を更に含む請求項47に記載のシステム。
  50. 【請求項50】 前記ディジタル処理回路が、 前記ディジタル化された信号をバンドパス・フィルタ処
    理するために前記アナログ−ディジタル変換器に接続さ
    れ、前記相互変調成分を選択し、バンドパス・フィルタ
    で処理された信号を生成するためのディジタル・バンド
    パス・フィルタと、 前記バンドパス・フィルタ処理された信号の前記相互変
    調成分の振幅を検波するために前記バンドパス・フィル
    タに接続された振幅検波器とを含む請求項47に記載の
    システム。
  51. 【請求項51】 前記振幅検波器が同期検波器である請
    求項50に記載のシステム。
  52. 【請求項52】 前記振幅検波器が前記相互変調成分の
    振幅を検波するための非同期検波器であり、 前記ディジタル処理回路が、 多項式の係数を繰り返し調整する手段と、 調整される多項式の係数が、直前の繰り返しの間に増加
    されたか又は減少されたかにより、また調整される多項
    式の係数に対する直前の変更が、検波された相互変調成
    分の振幅を増加させたか減少させたかチェックすること
    により、調整される多項式の係数が増加されるべきか減
    少されるべきか判断する手段とを有する請求項50に記
    載のシステム。
  53. 【請求項53】 前記バンドパス・フィルタおよび前記
    アナログ出力に接続され、前記バンドパス・フィルタを
    通過する周波数で前記アナログ出力のdc成分を変調し
    て、前記バンドパス・フィルタに与えられる変調された
    信号を生成する変調器を更に含み、前記ディジタル−ア
    ナログ変換器が実質的にゼロのディジタル値を変換する
    時のdcオフセット補正モードの間に、前記振幅検波器
    が、前記ディジタル−アナログ変換器のdcオフセット
    を検波する請求項50に記載のシステム。
  54. 【請求項54】 前記変調器が、前記アナログ出力およ
    び前記アナログ−ディジタル変換器のアナログ入力の間
    に接続されるアナログ・スイッチング変調器であり、ア
    ナログ−ディジタル変換器が前記変調された信号をディ
    ジタル化する請求項53に記載のシステム。
  55. 【請求項55】 前記アナログ−ディジタル変換器が、
    前記ディジタル−アナログ変換器よりも実質的に低いダ
    イナミック・レンジを有する請求項47に記載のシステ
    ム。
  56. 【請求項56】 前記アナログ−ディジタル変換器が、
    前記ディジタル−アナログ変換器よりも実質的に低いサ
    ンプリング速度を有する請求項47に記載のシステム。
  57. 【請求項57】 少なくとも一つの周波数成分を有する
    低歪みアナログ信号を提供する発振器であって、 前記少なくとも一つの周波数成分を有するディジタル信
    号を生成するディジタル発振器と、 補償係数を記憶する補償係数記憶装置と、 前記ディジタル信号を受け取るために前記ディジタル発
    振器に接続され、また前記ディジタル信号を前記補償係
    数でディジタル的に補償して補償されたディジタル信号
    を提供するために前記補償係数記憶装置に接続されるデ
    ィジタル補償ユニットと、 前記補償されたディジタル信号を変換して前記低歪みア
    ナログ信号を生成するために前記ディジタル補償ユニッ
    トに接続されるディジタル−アナログ変換器との組合せ
    を有する発振器。
  58. 【請求項58】 前記ディジタル信号が、単一の周波数
    成分を有し、前記補償係数が、前記低歪みアナログ信号
    における前記単一の周波数成分の高調波歪みを最小化す
    る値を有する請求項57に記載の発振器。
  59. 【請求項59】 前記ディジタル信号が、二つの周波数
    成分を有し、前記補償係数が前記二つの周波数成分の相
    互変調歪みを最小化する値を有する請求項57に記載の
    発振器。
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