[go: up one dir, main page]

JPH08197821A - スタンプユニット - Google Patents

スタンプユニット

Info

Publication number
JPH08197821A
JPH08197821A JP1371395A JP1371395A JPH08197821A JP H08197821 A JPH08197821 A JP H08197821A JP 1371395 A JP1371395 A JP 1371395A JP 1371395 A JP1371395 A JP 1371395A JP H08197821 A JPH08197821 A JP H08197821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamp
stamp body
attached
punching device
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1371395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2988301B2 (ja
Inventor
Keiji Seo
恵二 瀬尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP7013713A priority Critical patent/JP2988301B2/ja
Publication of JPH08197821A publication Critical patent/JPH08197821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2988301B2 publication Critical patent/JP2988301B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護キャップを装着した状態のスタンプ体、
及びスタンプ部が未装着状態のスタンプ体の加熱穿孔装
置への装着を防止することができるスタンプユニットを
提供すること。 【構成】 加熱穿孔装置50の開口部74付近に、スタ
ンプ体1を案内するためのガイド部80と、スタンプ体
1の装着時に、その下端を載置する挿入ガイド面74a
とを設け、スタンプ体1には、ガイド部80と係合する
ガイド溝15を設け、スタンプ体1の印面部33は、不
使用時には、保護キャップ7によって保護される。この
保護キャップ7の装着時において、スタンプ体1のガイ
ド溝15から保護キャップ7の下面までの長さを、加熱
穿孔装置50のガイド部80から挿入ガイド面74aま
での長さよりも大きく設定することにより、保護キャッ
プ7を装着した状態のスタンプ体1の加熱穿孔装置50
への装着を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンプユニットに関
し、特に、印面部を感熱性孔版原紙で構成したスタンプ
部を備えたスタンプ体と、このスタンプ体の印面部に穿
孔を形成する加熱穿孔装置とを備えたスタンプユニット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、会社名、住所、その他種々の文字
列を、紙面に印刷する為のスタンプであって、印面部が
ラバーで構成された種々のスタンプが使用されている。
【0003】この種のスタンプは、通常注文に応じて個
別に作成される関係上、高価で、かつ注文から入手まで
の期間が長くなる。
【0004】一方、従来より、赤外線の照射やサーマル
ヘッドにより所望のパターンに穿孔でき、その穿孔群か
らインクを透過させることで、文字列、図形、マーク等
の種々のパターンの印刷に活用可能な感熱性孔版原紙が
実用化されている。
【0005】本願出願人は、実開平5−74833号公
報において、前記感熱性孔版原紙と、インクを含浸させ
た含浸体とを主体とする孔版印刷用原板であって、前記
従来の印面部をラバーで構成したスタンプに代わるスタ
ンプを作成するのに好適な孔版印刷用原板を提案した。
【0006】この孔版印刷用原板は、合成樹脂製フィル
ムに、インクを含浸させた含浸体と、その含浸体の周囲
を囲繞する枠体とを接着し、含浸体と枠体の表面に感熱
性孔版原紙を接着した構成である。但し、含浸体と感熱
性孔版原板との間に、取り出し可能な膜状のセパレータ
が装着されることもある。
【0007】前記孔版印刷用原板をスタンプに適用する
場合、把持部を有するスタンプ部材の基部の下面に、ク
ッション材を介して孔版印刷用原板を接着することによ
りスタンプ部を形成し、そのスタンプ部の感熱性孔版原
紙に、赤外線照射やサーマルヘッドにより、所望の文字
列等のパターンを穿孔すれば、通常のラバー製のスタン
プと同様に、前記所望の文字列等のパターンを用紙に多
数回に亙って印刷することができるスタンプが得られ
る。以下、この孔版印刷用原板を用いたスタンプをスタ
ンプ体と称する。
【0008】また、スタンプ体は、そのスタンプ部の印
面部を保護するための保護キャップが設けられており、
この保護キャップは、スタンプ体に対して着脱可能にな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなスタンプ体は、サーマルヘッド等を備えた加熱
穿孔装置に装着されることによって、所望の文字列等の
パターンが感熱性孔版原板に穿孔されるが、スタンプ体
は、前記保護キャップを装着したままの状態でも加熱穿
孔装置に装着可能になっているため、この場合、サーマ
ルヘッドが印面部でなく、保護キャップに接触すること
になり、サーマルヘッドの摩耗、破損につながるという
問題があった。
【0010】また、前記スタンプ部を取り付けていない
スタンプ体であっても、加熱穿孔装置に装着可能になっ
ているため、上記と同様にサーマルヘッドの摩耗、破損
につながるという問題があった。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、保護キャップを装着した状態の
スタンプ体、及びスタンプ部が未装着状態のスタンプ体
の加熱穿孔装置への装着を防止することができるスタン
プユニットを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のスタンプユニットは、手で掴むための把持
部と、この把持部に固定され、かつインク及び感熱性孔
版原紙を含む孔版印刷用原板を備えたスタンプ部とから
成るスタンプ体を、加熱穿孔装置に着脱自在に装着する
ことにより、前記スタンプ体の孔版印刷用原板の印面部
にドットパターンの穿孔を施すようにしたスタンプユニ
ットにおいて、前記加熱穿孔装置には、前記スタンプ体
の装着に際してそのスタンプ体を挿通するための開口部
を備え、前記スタンプ体には、前記スタンプ部の印面部
を覆うためにそのスタンプ部に着脱可能に装着される保
護キャップを備え、前記開口部に対して、前記保護キャ
ップが未装着状態のスタンプ体の挿通を許容するが、同
保護キャップが装着された状態のスタンプ体の挿通を不
可能にするように構成されている。
【0013】また、前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ
体の装着時に、そのスタンプ体を案内するガイド部と、
前記開口部に設けられ、前記スタンプ体の下端を載置す
るガイド面とを備え、前記スタンプ体は、前記ガイド部
と係合する係合部を備え、前記保護キャップの装着時に
おいて、前記スタンプ体の前記係合部から前記保護キャ
ップの下面までの長さを、前記ガイド部から前記ガイド
面までの長さよりも大きく設定している。
【0014】さらに、手で掴むための把持部と、この把
持部に固定され、かつインク及び感熱性孔版原紙を含む
孔版印刷用原板を備えたスタンプ部とから成るスタンプ
体を、加熱穿孔装置に着脱自在に装着することにより、
前記スタンプ体の孔版印刷用原板の印面部にドットパタ
ーンの穿孔を施すようにしたスタンプユニットにおい
て、前記加熱穿孔装置には、前記スタンプ体の装着に際
してそのスタンプ体を挿通するための開口部を備え、前
記スタンプ部を、前記スタンプ体に対して着脱可能に構
成し、前記開口部に対して、前記スタンプ部が装着され
た状態のスタンプ体の挿通を許容するが、同スタンプ部
が未装着状態のスタンプ体の挿通を不可能にするように
構成されている。
【0015】また、前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ
体の装着時に、そのスタンプ体を案内するガイド部と、
前記開口部に設けられ、前記スタンプ体の下端を載置す
るガイド面とを備え、前記スタンプ体は、前記スタンプ
部の外周側を囲繞し、かつ前記スタンプ部がスタンプ体
に装着された状態で上昇位置に保持されると共に、前記
スタンプ部がスタンプ体に装着されない状態で下降位置
に保持されるスカート部材と、前記ガイド部と係合する
係合部とを備え、前記スカート部材が下降位置にある時
のみ、前記係合部から、前記スカート部材の下端部まで
の長さを、前記加熱穿孔装置の前記ガイド部から前記ガ
イド面までの長さよりも大きくなるように設定してい
る。
【0016】
【作用】上記の構成を有する本発明のスタンプユニット
においては、加熱穿孔装置に備えられた開口部は、スタ
ンプ体の装着に際してそのスタンプ体を挿通するための
ものであり、スタンプ体には、スタンプ部の印面部を覆
うためにそのスタンプ部に着脱可能に装着される保護キ
ャップが備えられている。そして、前記開口部に対し
て、前記保護キャップが未装着状態のスタンプ体の挿通
を許容するが、同保護キャップが装着された状態のスタ
ンプ体の挿通を不可能にするように構成されているの
で、保護キャップを装着したままのスタンプ体を、誤っ
て加熱穿孔装置に装着することを防ぐことができる。
【0017】また、前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ
体の装着時に、そのスタンプ体を案内するガイド部と、
前記開口部に設けられ、前記スタンプ体の下端を載置す
るガイド面とを備え、前記スタンプ体は、前記ガイド部
と係合する係合部を備え、前記保護キャップの装着時に
おいて、前記スタンプ体の前記係合部から前記保護キャ
ップの下面までの長さを、前記ガイド部から前記ガイド
面までの長さよりも大きく設定しているので、簡単な構
成で、特に部品を追加することなく、保護キャップを装
着したままのスタンプ体を、誤って加熱穿孔装置に装着
することを防ぐことができる。
【0018】さらに、本発明のスタンプユニットにおい
ては、加熱穿孔装置に備えられた開口部は、スタンプ体
の装着に際してそのスタンプ体を挿通するためのもので
あり、スタンプ部は、スタンプ体に着脱可能に装着され
ている。そして、前記開口部に対して、前記スタンプ部
が装着された状態のスタンプ体の挿通を許容するが、同
スタンプ部が未装着状態のスタンプ体の挿通を不可能に
するように構成されているので、スタンプ部が装着され
ていないスタンプ体を、誤って加熱穿孔装置に装着する
ことを防ぐことができる。
【0019】また、前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ
体の装着時に、そのスタンプ体を案内するガイド部と、
前記開口部に設けられ、前記スタンプ体の下端を載置す
るガイド面とを備え、前記スタンプ体は、前記スタンプ
部の外周側を囲繞し、かつ前記スタンプ部がスタンプ体
に装着された状態で上昇位置に保持されると共に、前記
スタンプ部がスタンプ体に装着されない状態で下降位置
に保持されるスカート部材と、前記ガイド部と係合する
係合部とを備え、前記スカート部材が下降位置にある時
のみ、前記係合部から、前記スカート部材の下端部まで
の長さを、前記加熱穿孔装置の前記ガイド部から前記ガ
イド面までの長さよりも大きくなるように設定している
ので、簡単な構成で、特に部品を追加することなく、ス
タンプ部が装着されていないスタンプ体を、誤って加熱
穿孔装置に装着することを防ぐことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。
【0021】本実施例に係るスタンプユニットは、図1
〜図9に示すスタンプ体1と、図11以降の図に示す加
熱穿孔装置50とで構成されている。
【0022】最初に、前記スタンプ体1について、図1
〜図9を参照しつつ説明する。
【0023】図1〜図9に示すように、スタンプ体1
は、手で握る為の把持部2と、この把持部2に固定的に
連結されるスタンプ部3と、スタンプ部3の外周側を覆
うスカート部材6と、スタンプ部3に着脱自在に装着さ
れる保護キャップ7とから構成されている。
【0024】前記把持部2は、金属又は合成樹脂材料か
らなる下端開放の直方体状の中空体で構成され、その頂
部には、ラベル10を貼付する為の凹部11が形成さ
れ、把持部2の下端部には一対の係合部14が設けら
れ、夫々、溝14aが形成されている。また、把持部2
の前壁12と後壁13の下部には、ガイド溝15が形成
され、左側壁17には、ガイド孔18が形成され、把持
部2内部において上壁19の下面の中央部には、バネ支
持部20が形成されている。前記ガイド溝15が本発明
の係合部を構成している。
【0025】続いて、前記スタンプ部3の構成について
説明する。スタンプ部3は、スタンプ部本体4と、この
スタンプ部本体4が下方より挿入して固定され且つスタ
ンプ部本体4の外周側の上部約2/3部分を覆い且つ把
持部2の係合部14に形成された溝部14aと係合して
把持部2に固定された外周保持部材5とで構成されてい
る。
【0026】前記スタンプ部本体4は、図6に示すよう
に、凹部25を有する合成樹脂製の基部材26と、この
基部材26の凹部25に装着され、且つ油性インクを含
浸させた含浸体27(これが、インク体に相当する)
と、含浸体27の下面と基部材26の外周側を覆う感熱
性孔版原紙28とから構成されている。尚、含浸体27
は接着剤等により基部材26の凹部25に接着してもよ
い。このスタンプ部本体4が、本発明の孔版印刷用原板
を構成している。
【0027】前記基部材26は、油性インクに接触する
関係上、耐油性に優れる合成樹脂材料(例えば、塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセター
ル、ポリエチレンテレフタレート等)又は金属材料で構
成され、この基部材26の凹部25に含浸体27を装着
することで、含浸体27の位置ズレを防止でき、含浸体
27からのインクの流出を防止できる。
【0028】前記含浸体27は、合成樹脂材料(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリウレタン、アクリルニトリルブタジエ
ンゴム等)の弾力性のある発泡体又は不織布からなり、
この含浸体27には、油性インクが飽和状態に含浸され
ており、この含浸体27に圧力が付加されると、インク
が滲み出すようになっている。
【0029】前記感熱性孔版原紙28は、図7に示すよ
うに、熱可塑性フィルム30と、多孔性支持体31と、
これらを接着する接着剤層32とで構成されている。前
記熱可塑性フィルム30は、厚さ1〜4μm、好ましく
は2μmの熱可塑性合成樹脂材料(例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−
塩化ビニル共重合体等)のフィルムで構成されている。
【0030】厚さ1μm未満のものは製造コストが高価
で強度も弱く実用性に欠けるため実用的でなく、また、
厚さ4μm以上のものは、厚すぎるために、定格出力が
50mJ/mm2 程度の一般のサーマルヘッドでは穿孔
できない。
【0031】前記多孔性支持体31は、天然繊維(例え
は、マニラ麻、こうぞ、みつまた等)、合成繊維(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルニトリル等)、又はレーヨン等の半合
成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙で構成されている。
【0032】そして、前記含浸体27の表面(図6では
下面)に密着した感熱性孔版原紙28の部分が印面部3
3を構成している。
【0033】尚、前記感熱性孔版原紙28の外周側部分
を、基部材26の外周面に接着する為に、感熱性孔版原
紙28の外周側部分に予め接着剤層29を形成しておい
てもよいし、又は、基部材26の外周面に接着剤層29
を予め形成しておいてもよいし、又は、感熱性孔版原紙
28の外周側部分と基部材26の外周面の両方に接着剤
層29を予め形成しておいてもよい。
【0034】図2、図4及び図5に示すように、前記外
周保持部材5は、スタンプ部本体4が内嵌状に接着され
る平面視矩形状の周壁部34と、上壁部35と、この上
壁部35から所定高さ突出し、先端に突起36aを備え
た左右1対の係合片36とで構成されている。左右1対
の係合片36は、前記スカート部材6の上壁部41に設
けられた左右1対の矩形穴42の下方より上方向に挿入
され、突起36aが、両矩形穴42に設けられた凸部4
2aを押上げ、前記把持部2の係合部14に形成された
溝14aに係合する。即ち、突起36aは、スカート部
材6の凸部42aと、溝14aの下端とによって挟持さ
れる。これによって、外周保持部材5は把持部2に固定
される。
【0035】図2〜図5に示すように、前記スカート部
材6は、外周保持部材5の外周壁部34が上下方向にス
ライド自在に内嵌される平面視矩形状の外周壁部40
と、外周保持部材5の上壁部35の上側に位置する上壁
部41と、この上壁部41の中央部から所定高さ上方へ
突出して把持部2内へ挿入される門形部43と、この門
形部43の上端の中央部に突設されたバネ支持部45等
で構成されている。また、門形部43の左右の壁部の下
端は、上壁部41より下方に突出しており、一対のスト
ッパ37を形成している。
【0036】前記門形部43の左右の壁部の下部には、
その両壁部を貫通するように、前記ガイド孔18に対応
する左右方向位置においてガイド穴44が夫々形成され
ており、このガイド孔44は、後述する加熱穿孔装置の
ガイドバーと係合する。
【0037】前記把持部2のバネ支持部20と、スカー
ト部材6のバネ支持部45には、把持部2に対して、ス
カート部材6を下方へ付勢する圧縮スプリング21が装
着されている。
【0038】尚、保護キャップ7を着脱する為と印面部
33の位置決めの為に、スカート部材6の外周壁40の
4面の中央部の下端部は、部分的に切り欠かれている。
【0039】また、保護キャップ7は、スタンプ部本体
4の下端側を着脱自在に覆って保護する為のもので、ス
カート部材6の外周壁部40に内嵌させて支持される。
【0040】図5に示すように、保護キャップ7を装着
した状態では、その上端は外周壁34の下端に当接し、
保護キャップ7と印面部33間には隙間が空き、保護キ
ャップ7はその上端とスカート部材6の外周壁部40の
内周面との間の摩擦力でもって支持される。それ故、保
護キャップ7を装着した状態で把持部2を下方へ押動し
ても、保護キャップ7の上端と外周壁34の下端との当
接により前記隙間が保たれているので、保護キャップ7
にインクが付着することがない。さらに、保護キャップ
を装着した状態では、その下端は、スカート部材6の下
端よりも下方に突出しており、従って、保護キャップ7
を装着した状態のスタンプ体1は、保護キャップ7の下
面がが机上等に面した状態で載置される。
【0041】前記印面部33に、例えば、図10に示す
ように、「ABC」のミラー文字の文字列と、その外側
を囲む6重の矩形枠とからなるパターンの多数の穿孔
(ドットパターン穿孔)とが、図示外のサーマルプリン
タのサーマルヘッドにより形成され、図10のパターン
の鏡像である「ABC」の文字列と6重の矩形枠を印刷
可能なスタンプ体が構成されるため、通常のラバー製の
印面部を有するスタンプと同様に、例えば、約1000
回にも亙って前記パターンを印刷することができる。
尚、サーマルヘッドで穿孔する以外に、赤外線照射によ
っても穿孔できることは勿論である。
【0042】前記印面部33を構成する感熱性孔版原紙
28に穿孔する場合には、スタンプ体1を、後述する加
熱穿孔装置50の穿孔用装着部71にセットすることに
より穿孔を行ない、また、不使用時には、保護キャップ
7を装着し、印刷する際には、保護キャップ7を取外
し、用紙の表面の印刷すべき位置にスカート部材6を位
置決めすることで、スタンプ部3の印面部33を位置決
めしてから、把持部2を下方へ押圧することで印刷す
る。
【0043】次に、加熱穿孔装置50について説明す
る。
【0044】図13に示すように、加熱穿孔装置50
は、本体フレーム51と、本体フレーム51の前部に設
けられたキーボード52及び液晶ディスプレイ53と、
本体フレーム51の後部に設けられた加熱穿孔部54
と、本体フレーム51内に設けられた図示されていない
制御ユニット110等で構成されている。
【0045】前記キーボード52には、仮名キーとアル
ファベットキー兼用の複数の文字キーと複数の記号キー
とを含む文字記号キー56、種々のファンクションキー
(カーソル移動キー57、実行キー58、改行キー5
9、確定/終了キー60、取消キー61、削除キー6
2、シフトキー63、小文字スイッチ64、文字種設定
スイッチ65、穿孔スイッチ66等)、メインスイッチ
67が設けられている。
【0046】前記液晶ディスプレイ53は、前記スタン
プ体1で印刷する印刷対象のパターンに相当する複数行
の文字列を表示可能に構成されている。
【0047】次に、前記加熱穿孔部54について説明す
る。
【0048】図13〜図19に示すように、加熱穿孔部
54には、サブフレーム70と、スタンプ体1を着脱自
在に装着する為の穿孔用装着部71と、この穿孔用装着
部71に装着されたスタンプ体1の印面部33にドット
状に穿孔する加熱穿孔機構72等が設けられている。
【0049】前記穿孔用装着部71について説明する
と、図14〜図17に示すように、サブフレーム70の
右側壁73には、スタンプ部3の前後方向幅が最大のス
タンプ体1の下半分の側面形状とほぼ同形の開口部74
が形成され、この開口部74を開閉する開閉扉75には
セクタギヤ76が固定的に設けられ、開閉扉75とセク
タギヤ76は、図17において左右方向向きの枢軸77
により右側壁73に回動自在に枢着されている。前記サ
ブフレーム70の上部には、前後1対の平行なガイド部
材78,79が設けられ、これらガイド部材78,79
の下端には、左右方向に水平かつ平行に延びるガイド部
80が相対向状に形成されている。
【0050】前側のガイド部材78には、左右1対のロ
ーラ81が長穴を介して図16における前後方向に小距
離移動可能に設けられ、これらローラ81は、スプリン
グ82により後方へ付勢されている。
【0051】前側のガイド部材78に固定されたガイド
バー83は、ガイド部材78,79間の中間位置に配設
され、図16に示すようにガイドバー83の右端部の上
面には、右方下がり傾斜状のテーパー面84が形成さ
れ、また、ガイドバー83の左側端部には、スタンプ体
1の左限界位置を規制する係止面85が形成されてい
る。そして、スタンプ体1が加熱穿孔装置50に正しく
装着された状態では、ガイドバー83の右側先端部がス
タンプ体1の把持部2の内面に当接するように構成され
ている。
【0052】スタンプ体1は、加熱穿孔装置50の開口
部74から挿入され、スタンプ体1の把持部2の前後1
対のガイド溝15に、前後1対のガイド部80を係合さ
せることで、スタンプ体1が1対のガイド部80で支持
され、スタンプ体1は、1対のローラ81を介してスプ
リング82で後方へ付勢されて前後方向位置が正確に設
定される。
【0053】ここで、加熱穿孔装置50の開口部74付
近の構成と、スタンプ体1との関連について説明する。
図8、図9に示すように、加熱穿孔装置50の開口部7
4付近には、前記スタンプ体1の装着時に、そのスタン
プ体1を案内する前記ガイド部80と、スタンプ体1の
下端を載置する挿入ガイド面74aが設けられている。
この挿入ガイド面74aが、本発明のガイド面を構成し
ている。そして、前記ガイド部80から前記挿入ガイド
面74aまでの長さをAとし、前記ガイド部80と係合
するスタンプ体1のガイド溝15から、前記スカート部
材6の下端までの長さをBとすると、AとBの長さが等
しくなるように構成されている。
【0054】また、保護キャップ7を装着した状態のス
タンプ体1は、図8(a)に示すように、保護キャップ
7の下端がスカート部材6の下端よりもB’分だけ突出
しているので、前記ガイド溝15から保護キャップ7の
下端までの長さは、Bよりも大きくなる。従って、保護
キャップ7を装着した状態のスタンプ体1は、加熱穿孔
装置50の開口部74を挿通することができないため、
保護キャップ7を装着したままのスタンプ体1を、誤っ
て加熱穿孔装置50に装着することを防ぐことができ
る。
【0055】さらに、スタンプ体1のスタンプ部3は、
スタンプ体1に着脱可能に装着されるように構成されて
おり、図6に示すスタンプ部3を前記スカート部材6の
下方から填め込むことによりスタンプ体1に装着され
る。スタンプ部3を装着していない状態のスタンプ体1
は、スカート部材6が圧縮スプリング21による力を受
けて下方に付勢され、図3に示すように、スカート部材
6の矩形穴42に設けられた凸部42aが、把持部2の
係合部14に設けられた溝部14aの下端と接触するま
で下降し、この下降位置で保持される。この状態では、
スカート部材6の上壁部41に設けられたストッパ37
が、把持部2の係合部14の下端よりも突出している。
【0056】そして、図6に示すスタンプ部3をスカー
ト部材6の下方から装着すると、前記ストッパ37がス
タンプ部3の上面と当接し、さらに、圧縮スプリング2
1の下方への付勢力に逆らってストッパ37が押上げら
れることにより、スカート部材6全体が上昇し、スタン
プ部3の係合片36の凸部36aが、前記溝部14aと
矩形穴42の凸部42aとの間に填め込まれる。これに
より、図4に示すように、スタンプ部3を装着した状態
で、スカート部材6は上昇位置で保持される。
【0057】ここで、前記ガイド部80から前記挿入ガ
イド面74aまでの長さをAとし、図9(b)に示すよ
うにスカート部材6が上昇位置にある時の、前記把持部
のガイド溝15からスカート部材6の下端までの長さを
Cとすると、AとCの長さが等しくなるように構成され
ている。
【0058】また、スタンプ部3を装着していない状態
のスタンプ体1は、図9(a)に示すように、スカート
部材6が下降位置にあるので、ガイド溝15からスカー
ト部材6の下端までの長さが、上昇位置にある時の長さ
CよりもC’分だけ大きくなる。従って、スタンプ部3
を装着していない状態のスタンプ体1は、加熱穿孔装置
50の開口部74を挿通することができないため、スタ
ンプ部3を装着していないスタンプ体1を、誤って加熱
穿孔装置50に装着することを防ぐことができる。
【0059】次に、前記加熱穿孔機構72について説明
すると、図13〜図21に示すように、前記穿孔用装着
部71の下方において、サブフレーム70の右端壁73
と左端壁69とに亙って、キャリッジ87を案内する為
の左右方向に延びるガイドロッド88と、キャリッジ8
7を案内し且つキャリッジ87に搭載されたサーマルヘ
ッド90の位置を切換えるカム体91を操作する為の左
右方向に延びるヘッド切換えロッド89とが架着され、
カム体91は、ヘッド切換えロッド89に回動不能かつ
軸方向へスライド自在に装着されている。
【0060】前記キャリッジ87は、ガイドロッド88
とヘッド切換えロッド89とに、左右方向に移動自在に
支持され、キャリッジ87の前端部には、その全長に亙
る所定の長さのラック92が形成されている。
【0061】前記キャリッジ87には、カム当接板93
と、ヘッド放熱板94とが、前後方向向きの支軸95に
より上下揺動自在に装着され、ヘッド放熱板94には、
サーマルヘッド90が固定され、ヘッド放熱板94は、
それに固定されたピン96に外装されたスプリング97
により、カム当接板93に対して上方へ弾性付勢されて
いる。
【0062】前記カム体91は、楕円形状に形成され
て、カム当接板93の下面に当接され、ヘッド切換えロ
ッド89を回動させてカム体91を横向き姿勢にする
と、サーマルヘッド90はヘッド放熱板94とともに下
方へリリースされ、また、カム体91を立向き姿勢にす
ると、サーマルヘッド90は、カム当接板93とスプリ
ング97を介して、上方へ揺動して穿孔位置に切換えら
れる。
【0063】前記ヘッド切換えロッド89の右端部に
は、サブフレーム70の右端壁73の外側において、セ
クタギヤ76に噛合したギヤ98が設けられ、開閉扉7
5を開くとカム体91が横向き姿勢となり、また、開閉
扉75を閉じるとカム体91が立て向き姿勢に切換えら
れるように構成してある。
【0064】前記サブフレーム70の前壁99には、キ
ャリッジ87を駆動するステッピングモータ100と、
ラック92に噛合した駆動ギヤ101と、ステッピング
モータ100の出力軸の出力ギヤ102の回転を駆動ギ
ヤ101に伝達する減速ギヤ機構107とが付設されて
いる。それ故、ステッピングモータ100の回転駆動力
が駆動ギヤ101に減速して伝達されるため、ステッピ
ングモータ100により、キャリッジ87を左右方向へ
移動駆動することができる。
【0065】前記サーマルヘッド90は、サーマルプリ
ンタのサーマルヘッドと同様のもので、このサーマルヘ
ッド90には、図20に示すように、例えば、192個
の発熱素子103が前後方向向きに1列に設けられてい
る。
【0066】次に、前記加熱穿孔機構72と液晶ディス
プレイ53とを駆動制御する制御ユニット110を含む
制御系について説明する。
【0067】図21に示すように、制御ユニット110
には、キーボード52と、サーマルヘッド90と、キャ
リッジ送りモータ100と、液晶ディスプレイ53と、
スタンプ体1の有無と前後幅とを検知する為の2つの近
接スイッチ104,105とが接続されている。
【0068】前記スタンプ体1は、本実施例の場合、図
19に実線で図示の狭幅タイプと、鎖線で図示の広幅タ
イプの2種類あり、2つの近接スイッチ104,105
は、図13、図14、図19に示すように、後側のガイ
ド部材79の下面に固定された板片106に付設され、
近接スイッチ104,105により、広幅タイプのスタ
ンプ体1が検知され、また、近接スイッチ104によ
り、狭幅タイプのスタンプ体1が検知される。
【0069】図21に示すように、制御ユニット110
には、CPU111と、ROM112と、RAM113
と、穿孔用CG−ROM114と、ディスプレイ53へ
の表示の為の表示用CG−ROM115と、キーボード
52及び近接スイッチ104,105に接続された入力
インタフェース116と、出力インタフェース117と
が設けられ、これらはバス118により相互に接続され
ている。更に、制御ユニット110には、出力インタフ
ェース117に夫々接続された、ヘッド駆動回路119
と、モータ駆動回路120と、ディスプレイ駆動回路1
21とが設けられている。
【0070】前記ROM112には、この加熱穿孔装置
50の全体の作動を制御する制御プログラムを記憶した
プログラムメモリ122と、仮名・漢字変換等の為の辞
書メモリ123が設けられている。
【0071】前記RAM113には、入力データを記憶
する入力バッファ124、穿孔用データを記憶する穿孔
バッファ125、シフトレジスタ126、その他種々の
カウンタやレジスタが設けられている。
【0072】前記穿孔用CG−ROM114には、穿孔
対象となる多数の文字のドットパターンデータがコード
データと対応付けて記憶され、また、表示用CG−RO
M115には、穿孔対象となる多数の文字の表示用ドッ
トパターンデータがコードデータと対応付けて記憶され
ている。
【0073】次に、前記ヘッド駆動回路119について
説明する。
【0074】図20に示すように、各発熱素子103の
一方の電極は、+12Vの電源端子127に夫々接続さ
れるとともに、他方の電極はドライバ128に夫々接続
されている。
【0075】各ドライバ128の入力端子には、穿孔用
ストローブ入力端子130に入力側に接続されたインバ
ータ129の出力端子と、ラッチ信号入力端子131に
入力側が接続されたデータラッチ回路132の各出力端
子とがそれぞれ接続されている。
【0076】更に、データラッチ回路132の各入力端
子には、クロック入力端子133とデータ入力端子13
4とに入力端子が接続されたシフトレジスタ135の各
出力端子が夫々接続されている。
【0077】前記ヘッド駆動回路119において、シフ
トレジスタ135は、穿孔用のデータがクロック信号に
同期して記憶され、その後、ラッチ信号がデータラッチ
回路132に供給されると、シフトレジスタ135にお
いて記憶されたデータが対応するデータラッチ回路13
2に出力されて記憶される。
【0078】これと同時に、そのデータが各ドライバ1
28に印加される。この状態において、穿孔用ストロー
ブ入力端子130から論理「0」の穿孔パルス信号がイ
ンバータ129の入力端子に印加されると、インバータ
129の出力端子から論理「1」の信号が出力され、各
ドライバ128の入力端子に印加される。
【0079】従って、データラッチ回路132のデータ
が論理「1」の場合には、ドライバ128の出力側は論
理「0」となり、それに対応する発熱素子103に電源
端子127から駆動電流が通電される。その際、発熱素
子103の表面温度が熱穿孔に適する温度となるよう
に、穿孔用ストローブ入力端子130に入力される穿孔
パルス信号のパルス幅が設定されている。
【0080】次に、前記加熱穿孔装置50を用いて、ス
タンプ体1の印面部33に文字列のパターンを穿孔する
穿孔処理について、図22、図23のフローチャートを
参照しつつ説明する。尚、この穿孔処理は、制御ユニッ
ト110により実行される処理と、オペレータにより実
行される操作とを含み、図中、符号Si(i=1,2,
3・・・)は、各ステップを示すものである。
【0081】メインスイッチ67の投入とともに処理が
開始され、最初に近接スイッチ104,105からの検
出信号が読み込まれ(S1)、次にスタンプ体1が有り
か否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装
着されているか否か判定され(S2)、その判定がYe
s のとき、即ち、スタンプ体1が穿孔用装着部71に
装着されたままの状態で電源が投入されると、液晶ディ
スプレイ(以下、LCDという)53に「スタンプ体を
取り外して下さい」とメッセージが表示され(S3)、
S1へ戻る。オペレータによりスタンプ体1が取り外さ
れるまで、上記S1〜S3が繰り返し実行される。開閉
扉75を開いてスタンプ体1が取り外されると、前記S
2においてNoと判定される。
【0082】次に、電源投入時にスタンプ体1が穿孔用
装着部71に装着されていないか、または、電源投入時
にはスタンプ体1が穿孔用装着部71に装着されていた
が、その後、オペレータによりスタンプ体1が取り外さ
れて、S2の判定が No になると、加熱穿孔装置50
のRAM112のデータをクリアする、キャリッジ送り
モータ100を駆動してキャリッジ87をガイドロット
88右端の初期位置へ移動させる等の初期設定が実行さ
れ、かつLCD53に「準備中」と表示される(S
4)。次に、S5においてキーボード52を操作するこ
とにより印面内容の入力設定が実行されるが、この入力
設定においては、印面サイズ指定と、文字サイズや文字
配置の設定等を含む書式入力と、穿孔用文字列データの
入力バッファ124への入力とが実行される。
【0083】次に、LCD53に「スタンプ体を装着し
て下さい」とメッセージが表示され(S6)、穿孔スイ
ッチ66がON操作されるまで待機する(S7:N
o)。この間、オペレータは、開閉扉75を開き、スタ
ンプ体1を装着してから、開閉扉を閉じ、即ち、スタン
プ体1を穿孔用装着部71に装着する。
【0084】この開閉扉75の開操作によりセクタギヤ
76が図19の時計方向に回動する。このセクタギヤ7
6の回動に伴って、セクタギヤ76と噛み合っているギ
ヤ98を介してヘッド切換ロッド89が同図の反時計方
向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド89に装着さ
れているカム体91が横向き姿勢にされ、サーマルヘッ
ド90がヘッド放熱板94とともに下方へリリースされ
る。
【0085】オペレータは、スタンプ体1の把持部2の
ガイド溝15をガイド部80に係合させつつ、スタンプ
体1を開口部74から挿入する。この挿入の際、サーマ
ルヘッド90がスタンプ体1の装着を妨げることはな
い。また、挿入に伴って、ガイドバー83がスタンプ体
1のガイド孔18,44,44に亙って挿通される。こ
のことにより、ガイドバー83のテーパー面84に沿っ
て門形部43が上昇し、この門形部43の上昇に伴っ
て、スカート部材6が、その下端が印面部33よりも上
方へ位置するように上昇し、その状態が保持される。
【0086】オペレータが、ガイドバー83の右側先端
部がスタンプ体1の把持部2の内面に当接するまで挿入
すると、スタンプ体1は、穿孔用装着部71内の所定位
置に配置される。
【0087】この時、本実施例においては、保護キャッ
プ7を装着した状態のスタンプ体1は、加熱穿孔装置5
0の開口部74を挿通することができないので、スタン
プ体1に保護キャップ7が装着されたままの状態で、加
熱穿孔装置50に装着されることはない。また同様に、
スタンプ部3を装着していない状態のスタンプ体1につ
いても、前記開口部74を挿通することができないの
で、スタンプ部3が未装着状態のスタンプ体1が、加熱
穿孔装置50に装着されることもない。
【0088】次に、オペレータは開閉扉75を図19の
反時計方向へ回動させる閉操作を行う。この閉操作に伴
って、セクタギヤ76が図19の反時計方向に回動し、
セクタギヤ76の回動に伴ってヘッド切換ロッド89が
同図の時計方向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド
89に装着されているカム体91が立向き姿勢にされ、
サーマルヘッド90がカム当接板93とスプリング97
を介して上方へ揺動し、スタンプ体1の印面部33右端
を押圧する穿孔位置に配置される。
【0089】上記のようにオペレータは、スタンプ体1
を装着した後に穿孔スイッチ66をON操作する。
【0090】次に、穿孔スイッチ66がON操作される
と(S7: Yes)、近接スイッチ104,105の
検出信号が読み込まれ(S8)、次にスタンプ体1が有
るか否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に
装着されているか否か判定し(S9)、その判定が N
o のとき、即ち、オペレータがスタンプ体1の装着を
行わずに穿孔スイッチ66を操作した場合には、S10
において、LCD53に「スタンプ体を装着して下さ
い」と表示され、その後S7へ移行する。一方、S9の
判定がYes で、スタンプ体1が装着されている場合
には、S11において、S5にて設定した印面サイズと
スタンプ体1のサイズが適合しているか否か判定され
る。尚、前記スタンプ体1のサイズとは、近接スイッチ
104,105からの検出信号に基いて判別されるスタ
ンプ体1の幅サイズのことである。
【0091】次に、S11の判定が No のとき、即
ち、スタンプ体1のサイズが設定した印面サイズに適合
しないときには、LCD53に「スタンプ体を差し替え
て下さい」と表示され(S12)、S7へ移行する。そ
して、現在装着されているスタンプ体1が取り外され、
設定された印面サイズに適合するサイズのスタンプ体1
が装着されるまで、前記S7乃至S12が繰り返し実行
される。
【0092】一方、S11の判定がYes のとき、即
ち、装着されているスタンプ体1のサイズが設定されて
いる印面サイズに適合するときには、スタンプ体1の印
面部33に穿孔処理が実行されその穿孔処理の間LCD
53には「穿孔中」と表示される(S13)。尚、穿孔
処理は、先ず、入力バッファ124に入力されている書
式と穿孔用文字列データに基づいて穿孔用のドットパタ
ーンデータが作成され、穿孔バッファ125に格納され
る。この穿孔バッファ125に格納されているドットパ
ターンデータに基づいてキャリッジ送りモータ100、
及びサーマルヘッド90が駆動され、印面部33に穿孔
用ドットパターンデータに基づく穿孔が形成される。
【0093】尚、穿孔終了時には、サーマルヘッド90
が印面部33から左方に外れる位置まで、キャリッジ8
7が移動駆動されるため、サーマルヘッド90で印面部
33を押圧し続けてインクの漏出を招くことがない。次
に、S14において穿孔終了か否か判定し、穿孔が終了
すると、S15において、LCD53に「穿孔処理終
了」、「スタンプ体を取り外して下さい」と表示され、
前記S1へ戻る。上記「スタンプ体を取り外して下さ
い」の表示を見て、オペレータは、開閉扉75を開き、
スタンプ体1を取り外す。この時、キャリッジ87及び
サーマルヘッド90がスタンプ体1の取り外しを妨げる
ことはない。
【0094】また、スタンプ体1の取り外しが行われな
いと、オペレータにより取り外されるまで前記処理工程
のS1乃至S3が繰り返される。
【0095】以上の処理により、スタンプ体1に対し
て、その印面部33を形成する感熱性孔版原紙28に、
所望のパターンの多数の穿孔が形成される。穿孔が形成
されたスタンプ体1は、常時は、保護キャップ7を装着
することにより印面部33を保護し、使用時には、保護
キャップ7を取外し、スカート部材6を介して、印面部
33を用紙の表面の所望の位置に位置決めしてから、把
持部2を握って把持部2を下方へ押動させ、印面部33
を用紙の表面に押圧すると、含浸体27内のインクが多
数の穿孔からしみ出すため、用紙の表面に前記穿孔パタ
ーンを印刷することができる。
【0096】このように、本実施例のスタンプユニット
においては、保護キャップを装着した状態のスタンプ
体、及びスタンプ部3が装着されていない状態のスタン
プ体1が、加熱穿孔装置50の開口部74を挿通するこ
とができないように構成されているので、保護キャップ
7を装着したまま誤って加熱穿孔装置50に装着してし
まうこと、あるいは、スタンプ部3を装着せずに誤って
加熱穿孔装置50に装着してしまうことにより生じるサ
ーマルヘッド90の摩耗、破損を防ぐことができる。
【0097】また、本実施例のスタンプユニットによれ
ば、スタンプ体1のガイド溝15から保護キャップ7の
下面までの長さを、加熱穿孔装置50のガイド部80か
ら挿入ガイド面74aの長さよりも大きく設定するとい
う簡単な構成で、特に部品を追加することなく、保護キ
ャップ7を装着したままのスタンプ体1を、誤って加熱
穿孔装置50に装着することを防ぐことができる。
【0098】同様に、スカート部材6が下降位置にある
時のみ、ガイド溝15から、スカート部材6の下端部ま
での長さを、加熱穿孔装置50のガイド部80から挿入
ガイド面74aまでの長さよりも大きくなるように設定
するという簡単な構成で、特に部品を追加することな
く、スタンプ部3が装着されていないスタンプ体1を、
誤って加熱穿孔装置50に装着することを防ぐことがで
きる。
【0099】尚、本発明は、上記した実施例に限定され
るものではなく、種々の変形を加えることができる。例
えば、スタンプ体に保護キャップを装着した状態である
ことを検出するセンサーを設け、そのセンサーによって
スタンプ体1に保護キャップが装着された状態であるこ
とが検出された場合、それを使用者に報知するように構
成しても良い。
【0100】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のスタンプユニットにおいては、保護キャップを装
着した状態のスタンプ体、及びスタンプ部が未装着状態
のスタンプ体の加熱穿孔装置への装着を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るスタンプユニットのスタンプ体
の斜視図である。
【図2】スタンプ体の分解斜視図である。
【図3】スタンプ体の縦断正面図である。
【図4】スタンプ体の縦断正面図である。
【図5】スタンプ体の縦断正面図である。
【図6】スタンプ部の拡大断面図である。
【図7】スタンプ体の感熱性孔版原紙の拡大断面図であ
る。
【図8】スタンプ体と加熱穿孔装置の開口部付近の位置
関係を示す説明図である。
【図9】スタンプ体と加熱穿孔装置の開口部付近の位置
関係を示す説明図である。
【図10】スタンプ体の印面部に穿孔するパターンの一
例を示す図である。
【図11】スタンプユニットの加熱穿孔装置の斜視図で
ある。
【図12】加熱穿孔装置とスタンプ体の斜視図である。
【図13】加熱穿孔装置の平面図である。
【図14】加熱穿孔装置の部分切欠き正面図である。
【図15】加熱穿孔装置の部分切欠き縦断側面図であ
る。
【図16】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の斜視図である。
【図17】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部斜視図であ
る。
【図18】加熱穿孔機構の分解斜視図である。
【図19】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部側面図であ
る。
【図20】ヘッド駆動回路の電気回路図である。
【図21】スタンプユニットの制御系のブロック図であ
る。
【図22】加熱穿孔装置による穿孔処理のフローチャー
トの一部である。
【図23】加熱穿孔装置による穿孔処理のフローチャー
トの残部である。
【符号の説明】
1 スタンプ体 2 把持部 3 スタンプ部 4 スタンプ部本体 6 スカート部材 7 保護キャップ 15 ガイド溝 27 含浸体 28 感熱性孔版原紙 33 印面部 50 加熱穿孔装置 74 開口部 74a 挿入ガイド面 80 ガイド部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手で掴むための把持部と、この把持部に
    固定され、かつインク及び感熱性孔版原紙を含む孔版印
    刷用原板を備えたスタンプ部とから成るスタンプ体を、
    加熱穿孔装置に着脱自在に装着することにより、前記ス
    タンプ体の孔版印刷用原板の印面部にドットパターンの
    穿孔を施すようにしたスタンプユニットにおいて、 前記加熱穿孔装置には、前記スタンプ体の装着に際して
    そのスタンプ体を挿通するための開口部を備え、 前記スタンプ体には、前記スタンプ部の印面部を覆うた
    めにそのスタンプ部に着脱可能に装着される保護キャッ
    プを備え、 前記開口部に対して、前記保護キャップが未装着状態の
    スタンプ体の挿通を許容するが、同保護キャップが装着
    された状態のスタンプ体の挿通を不可能にするように構
    成したことを特徴とするスタンプユニット。
  2. 【請求項2】 前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ体の
    装着時に、そのスタンプ体を案内するガイド部と、前記
    開口部に設けられ、前記スタンプ体の下端を載置するガ
    イド面とを備え、 前記スタンプ体は、前記ガイド部と係合する係合部を備
    え、 前記保護キャップの装着時において、前記スタンプ体の
    前記係合部から前記保護キャップの下面までの長さを、
    前記ガイド部から前記ガイド面までの長さよりも大きく
    設定したことを特徴とする請求項1に記載のスタンプユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 手で掴むための把持部と、この把持部に
    固定され、かつインク及び感熱性孔版原紙を含む孔版印
    刷用原板を備えたスタンプ部とから成るスタンプ体を、
    加熱穿孔装置に着脱自在に装着することにより、前記ス
    タンプ体の孔版印刷用原板の印面部にドットパターンの
    穿孔を施すようにしたスタンプユニットにおいて、 前記加熱穿孔装置には、前記スタンプ体の装着に際して
    そのスタンプ体を挿通するための開口部を備え、 前記スタンプ部を、前記スタンプ体に対して着脱可能に
    構成し、 前記開口部に対して、前記スタンプ部が装着された状態
    のスタンプ体の挿通を許容するが、同スタンプ部が未装
    着状態のスタンプ体の挿通を不可能にするように構成し
    たことを特徴とするスタンプユニット。
  4. 【請求項4】 前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ体の
    装着時に、そのスタンプ体を案内するガイド部と、前記
    開口部に設けられ、前記スタンプ体の下端を載置するガ
    イド面とを備え、 前記スタンプ体は、前記スタンプ部の外周側を囲繞し、
    かつ前記スタンプ部がスタンプ体に装着された状態で上
    昇位置に保持されると共に、前記スタンプ部がスタンプ
    体に装着されない状態で下降位置に保持されるスカート
    部材と、前記ガイド部と係合する係合部とを備え、 前記スカート部材が下降位置にある時のみ、前記係合部
    から、前記スカート部材の下端部までの長さを、前記加
    熱穿孔装置の前記ガイド部から前記ガイド面までの長さ
    よりも大きくなるように設定したことを特徴とする請求
    項3に記載のスタンプユニット。
JP7013713A 1995-01-31 1995-01-31 スタンプユニット Expired - Fee Related JP2988301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7013713A JP2988301B2 (ja) 1995-01-31 1995-01-31 スタンプユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7013713A JP2988301B2 (ja) 1995-01-31 1995-01-31 スタンプユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08197821A true JPH08197821A (ja) 1996-08-06
JP2988301B2 JP2988301B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=11840885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7013713A Expired - Fee Related JP2988301B2 (ja) 1995-01-31 1995-01-31 スタンプユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2988301B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234618A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Brother Ind Ltd スタンプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234618A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Brother Ind Ltd スタンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2988301B2 (ja) 1999-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2900809B2 (ja) スタンプユニット
JP2856055B2 (ja) スタンプ装置
JP3085071B2 (ja) スタンプユニット用加熱印字装置
JP3224934B2 (ja) スタンプ装置
JP2988301B2 (ja) スタンプユニット
JPH08197703A (ja) スタンプユニットの穿孔装置
JP3366831B2 (ja) スタンプ装置
JP3028785B2 (ja) スタンプ体用加熱穿孔装置
JP2894212B2 (ja) スタンプ装置
JP3060822B2 (ja) スタンプ装置
JP3304199B2 (ja) 加熱穿孔装置
JP2924646B2 (ja) スタンプ装置
JP3224676B2 (ja) スタンプ装置
JP3008783B2 (ja) スタンプ装置
JP3028729B2 (ja) スタンプ装置
JP3045240U (ja) スタンプ体
JP2959397B2 (ja) 孔版印刷用原板
JP3139421B2 (ja) スタンプ作成装置
JP3163895B2 (ja) スタンプユニット
JPH09277681A (ja) 加熱穿孔装置
JP3304196B2 (ja) スタンプ装置
JP3951343B2 (ja) スタンプ装置及びスタンプ体
JP3033461B2 (ja) スタンプ作成用の加熱穿孔装置
JPH10287031A (ja) スタンプ体
JP3215589B2 (ja) スタンプユニット用加熱印字装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees