JPH10287031A - スタンプ体 - Google Patents
スタンプ体Info
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- JPH10287031A JPH10287031A JP9931997A JP9931997A JPH10287031A JP H10287031 A JPH10287031 A JP H10287031A JP 9931997 A JP9931997 A JP 9931997A JP 9931997 A JP9931997 A JP 9931997A JP H10287031 A JPH10287031 A JP H10287031A
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Landscapes
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 印面部から滲出するインク量を減少させて、
鮮明な捺印を得ることができるスタンプ体を提供するこ
と。 【解決手段】 スタンプ体201の印面部33に穿孔し
た後、スタンプ体201の把持部202を掴んで印面部
33を用紙に押圧する。印面部33が押圧されると、含
浸体27の上面のうち、各突起25aの隙間部分に対応
する部分は圧縮されずに、複数の突起25aに当接する
部分が複数の突起25aにより押圧され含浸体27が圧
縮されるとともにスタンプ体201が下降する。このス
タンプ体1が下降すると、基部材226の下方に配設さ
れたストッパ206の下端面が用紙に当接し、印面33
を用紙に押圧するための押圧力が制限され、含浸体27
から滲み出すインク量は、従来のスタンプ体における基
部材の凹部により圧縮された含浸体から滲み出すインク
量と比較して減少され、含浸体27からの過剰なインク
の滲み出しが防止される。
鮮明な捺印を得ることができるスタンプ体を提供するこ
と。 【解決手段】 スタンプ体201の印面部33に穿孔し
た後、スタンプ体201の把持部202を掴んで印面部
33を用紙に押圧する。印面部33が押圧されると、含
浸体27の上面のうち、各突起25aの隙間部分に対応
する部分は圧縮されずに、複数の突起25aに当接する
部分が複数の突起25aにより押圧され含浸体27が圧
縮されるとともにスタンプ体201が下降する。このス
タンプ体1が下降すると、基部材226の下方に配設さ
れたストッパ206の下端面が用紙に当接し、印面33
を用紙に押圧するための押圧力が制限され、含浸体27
から滲み出すインク量は、従来のスタンプ体における基
部材の凹部により圧縮された含浸体から滲み出すインク
量と比較して減少され、含浸体27からの過剰なインク
の滲み出しが防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、感熱性孔版原紙
で印面部が構成されたスタンプ体に関し、特に、印面部
から滲出するインク量を減少させて、鮮明な捺印を得る
ことができるスタンプ体に関するものである。
で印面部が構成されたスタンプ体に関し、特に、印面部
から滲出するインク量を減少させて、鮮明な捺印を得る
ことができるスタンプ体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、会社名、住所、その他種々の文
字列を用紙に印刷するためのスタンプとして、印面部が
ラバーで構成された種々のスタンプが使用されている。
この種のスタンプは、通常注文に応じて個別に作成され
る関係上、高価で、かつ注文から入手までの期間が長く
なる。一方、従来より、赤外線の照射やサーマルヘッド
により所望のパターンに穿孔でき、その穿孔群からイン
クを透過(滲出)させることで、文字列、図形、マーク
等の種々の印刷に活用可能な感熱性孔版原紙が実用化さ
れている。
字列を用紙に印刷するためのスタンプとして、印面部が
ラバーで構成された種々のスタンプが使用されている。
この種のスタンプは、通常注文に応じて個別に作成され
る関係上、高価で、かつ注文から入手までの期間が長く
なる。一方、従来より、赤外線の照射やサーマルヘッド
により所望のパターンに穿孔でき、その穿孔群からイン
クを透過(滲出)させることで、文字列、図形、マーク
等の種々の印刷に活用可能な感熱性孔版原紙が実用化さ
れている。
【0003】そこで、本願出願人は、特開平7−149
034号において、スタンプ体の印面部に穿孔を形成す
る加熱穿孔装置に着脱自在に構成されたスタンプ体を発
明した。このスタンプ体は、インクを含浸した含浸体を
基部材に収納し、これを感熱性孔版原紙で覆った孔版印
刷用原板を備えている。かかるスタンプ体は、孔版印刷
用原板の感熱性孔版原紙の印面部に、加熱穿孔装置のサ
ーマルヘッドによりドット状の穿孔を行うものである。
このスタンプ体の捺印(印刷)の際には、スタンプ体の
基部材のうち含浸体が当接する面(当接面)により含浸
体が押圧され圧縮されて、印面部へとインクが供給され
ドット状のパターンが捺印される。よって、外部から印
面部にインクを塗布することなく捺印を行うことができ
る。
034号において、スタンプ体の印面部に穿孔を形成す
る加熱穿孔装置に着脱自在に構成されたスタンプ体を発
明した。このスタンプ体は、インクを含浸した含浸体を
基部材に収納し、これを感熱性孔版原紙で覆った孔版印
刷用原板を備えている。かかるスタンプ体は、孔版印刷
用原板の感熱性孔版原紙の印面部に、加熱穿孔装置のサ
ーマルヘッドによりドット状の穿孔を行うものである。
このスタンプ体の捺印(印刷)の際には、スタンプ体の
基部材のうち含浸体が当接する面(当接面)により含浸
体が押圧され圧縮されて、印面部へとインクが供給され
ドット状のパターンが捺印される。よって、外部から印
面部にインクを塗布することなく捺印を行うことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
スタンプ体を用紙等の印刷媒体に押圧して捺印する場
合、スタンプ体の基部材のうち含浸体との当接面は平面
状に形成されており、この平面状の当接面が含浸体全体
を過剰に押圧してしまう。よって、インクが含浸された
含浸体が過剰に圧縮され、スタンプ体の印面部からイン
クの過剰な滲み出し(滲出)が生じてしまうという問題
点があった。また、かかるインク滲出の過剰なスタンプ
体を使用して用紙等の印刷媒体に捺印すると、ドット状
のパターンが潰れてしまい、捺印が不鮮明となるという
問題点があった。
スタンプ体を用紙等の印刷媒体に押圧して捺印する場
合、スタンプ体の基部材のうち含浸体との当接面は平面
状に形成されており、この平面状の当接面が含浸体全体
を過剰に押圧してしまう。よって、インクが含浸された
含浸体が過剰に圧縮され、スタンプ体の印面部からイン
クの過剰な滲み出し(滲出)が生じてしまうという問題
点があった。また、かかるインク滲出の過剰なスタンプ
体を使用して用紙等の印刷媒体に捺印すると、ドット状
のパターンが潰れてしまい、捺印が不鮮明となるという
問題点があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、印面部から滲出するインク量を減
少させて、鮮明な捺印を得ることができるスタンプ体を
提供することを目的としている。
なされたものであり、印面部から滲出するインク量を減
少させて、鮮明な捺印を得ることができるスタンプ体を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載のスタンプ体は、把持部とその把持部
に設けられた基部材とその基部材に保持されるインク体
とそのインク体の表面を固定的に覆い印面部を構成する
感熱性孔版原紙とを有し、前記印面部に対して相対的に
移動しつつ、前記印面部を押圧して前記感熱性孔版原紙
にドット状の穿孔を施すサーマルヘッドを有する加熱穿
孔装置に着脱自在に構成され、前記基部材のうち前記イ
ンク体との当接面には複数の突起が形成されており、前
記把持部には前記印面部を印刷媒体に押圧するための押
圧力を制限するストッパ部材が配設されている。
めに請求項1記載のスタンプ体は、把持部とその把持部
に設けられた基部材とその基部材に保持されるインク体
とそのインク体の表面を固定的に覆い印面部を構成する
感熱性孔版原紙とを有し、前記印面部に対して相対的に
移動しつつ、前記印面部を押圧して前記感熱性孔版原紙
にドット状の穿孔を施すサーマルヘッドを有する加熱穿
孔装置に着脱自在に構成され、前記基部材のうち前記イ
ンク体との当接面には複数の突起が形成されており、前
記把持部には前記印面部を印刷媒体に押圧するための押
圧力を制限するストッパ部材が配設されている。
【0007】この請求項1記載のスタンプ体によれば、
スタンプ体が加熱穿孔装置に装着されると、サーマルヘ
ッドは、スタンプ体の印面部に押圧され、印面部に対し
て相対的に移動しつつ、印面部にドット状の穿孔を施
す。穿孔後、加熱穿孔装置からスタンプ体を取り外し、
そのスタンプ体の把持部を掴んで、用紙等の印刷媒体の
表面に印面部を押圧する。印面部が押圧されると、基部
材の複数の突起がインク体を押圧し、圧縮されたインク
体からインクが印面部を構成する感熱性孔版原紙の穿孔
を介して滲み出し、印面部に穿孔されたドット状のパタ
ーンが用紙に印刷される。このときスタンプ体の把持部
にはストッパ部材が配設されているので、印面部を印刷
媒体に押圧するための押圧力が一定に制限され、インク
体から滲出するインク量が減少される。また、インク体
のうち、基部材の複数の突起に当接する部分は押圧さ
れ、複数の突起と当接していない部分は押圧されない。
よって、インク体から滲み出すインク量が従来のスタン
プ体と比較して減少され、印面部からのインクの過剰な
滲み出しが防止される。
スタンプ体が加熱穿孔装置に装着されると、サーマルヘ
ッドは、スタンプ体の印面部に押圧され、印面部に対し
て相対的に移動しつつ、印面部にドット状の穿孔を施
す。穿孔後、加熱穿孔装置からスタンプ体を取り外し、
そのスタンプ体の把持部を掴んで、用紙等の印刷媒体の
表面に印面部を押圧する。印面部が押圧されると、基部
材の複数の突起がインク体を押圧し、圧縮されたインク
体からインクが印面部を構成する感熱性孔版原紙の穿孔
を介して滲み出し、印面部に穿孔されたドット状のパタ
ーンが用紙に印刷される。このときスタンプ体の把持部
にはストッパ部材が配設されているので、印面部を印刷
媒体に押圧するための押圧力が一定に制限され、インク
体から滲出するインク量が減少される。また、インク体
のうち、基部材の複数の突起に当接する部分は押圧さ
れ、複数の突起と当接していない部分は押圧されない。
よって、インク体から滲み出すインク量が従来のスタン
プ体と比較して減少され、印面部からのインクの過剰な
滲み出しが防止される。
【0008】請求項2記載のスタンプ体は、請求項1記
載のスタンプ体において、前記複数の突起は、前記サー
マルヘッドの押圧による前記印面部の窪みを防止するよ
うに配列されている。請求項2記載のスタンプ体によれ
ば、請求項1記載のスタンプ体と同様に作用する上、基
部材の複数の突起は印面部の窪みを防止するように配列
されている。よって、サーマルヘッドが印面部に対して
相対的に移動しつつ印面部の感熱性孔版原紙にドット状
の穿孔を施す場合、サーマルヘッドにより押圧されたス
タンプ体の印面部を窪ませない。よって、サーマルヘッ
ドは一定の押圧力を保持しつつ、スタンプ体の印面部に
穿孔を施すことができる。
載のスタンプ体において、前記複数の突起は、前記サー
マルヘッドの押圧による前記印面部の窪みを防止するよ
うに配列されている。請求項2記載のスタンプ体によれ
ば、請求項1記載のスタンプ体と同様に作用する上、基
部材の複数の突起は印面部の窪みを防止するように配列
されている。よって、サーマルヘッドが印面部に対して
相対的に移動しつつ印面部の感熱性孔版原紙にドット状
の穿孔を施す場合、サーマルヘッドにより押圧されたス
タンプ体の印面部を窪ませない。よって、サーマルヘッ
ドは一定の押圧力を保持しつつ、スタンプ体の印面部に
穿孔を施すことができる。
【0009】請求項3記載のスタンプ体は、把持部とそ
の把持部に設けられた基部材とその基部材に保持される
インク体とそのインク体の表面を固定的に覆い印面部を
構成しドット状の穿孔が施される感熱性孔版原紙とを有
し、前記基部材のうち前記インク体との当接面には複数
の突起が形成されていることを特徴とするスタンプ体。
の把持部に設けられた基部材とその基部材に保持される
インク体とそのインク体の表面を固定的に覆い印面部を
構成しドット状の穿孔が施される感熱性孔版原紙とを有
し、前記基部材のうち前記インク体との当接面には複数
の突起が形成されていることを特徴とするスタンプ体。
【0010】請求項3記載のスタンプ体によれば、印面
部の感熱性孔版原紙にドット状の穿孔が施されたスタン
プ体の把持部を掴み、用紙等の印刷媒体の表面に孔版印
刷用原板を押圧すると、基部材の複数の突起がインク体
を押圧し、圧縮されたインク体からインクが印面部を構
成する感熱性孔版原紙の穿孔を介して滲み出し、印面部
に穿孔されたドット状のパターンが用紙に印刷される。
このときインク体のうち、基部材の複数の突起に当接す
る部分は押圧され、複数の突起と当接していない部分は
押圧されない。よって、インク体から滲み出すインク量
が従来のスタンプ体と比較して減少され、印面部からの
インクの過剰な滲み出しが防止される。
部の感熱性孔版原紙にドット状の穿孔が施されたスタン
プ体の把持部を掴み、用紙等の印刷媒体の表面に孔版印
刷用原板を押圧すると、基部材の複数の突起がインク体
を押圧し、圧縮されたインク体からインクが印面部を構
成する感熱性孔版原紙の穿孔を介して滲み出し、印面部
に穿孔されたドット状のパターンが用紙に印刷される。
このときインク体のうち、基部材の複数の突起に当接す
る部分は押圧され、複数の突起と当接していない部分は
押圧されない。よって、インク体から滲み出すインク量
が従来のスタンプ体と比較して減少され、印面部からの
インクの過剰な滲み出しが防止される。
【0011】請求項4記載のスタンプ体は、請求項1か
ら3のいずれかに記載のスタンプ体において、前記複数
の突起は、千鳥状に配列されている。請求項4記載のス
タンプ体よれば、請求項1から3のいずれかに記載のス
タンプ体と同様に作用する上、複数の突起は、千鳥状に
配設されている。よって、印面部に対して相対的に移動
しつつ印面部にドット状の穿孔を施す場合、サーマルヘ
ッドにより押圧されたスタンプ体の印面部は窪まない。
よって、サーマルヘッドは一定の押圧力を保持しつつ、
スタンプ体の印面部に穿孔を施すことができる。
ら3のいずれかに記載のスタンプ体において、前記複数
の突起は、千鳥状に配列されている。請求項4記載のス
タンプ体よれば、請求項1から3のいずれかに記載のス
タンプ体と同様に作用する上、複数の突起は、千鳥状に
配設されている。よって、印面部に対して相対的に移動
しつつ印面部にドット状の穿孔を施す場合、サーマルヘ
ッドにより押圧されたスタンプ体の印面部は窪まない。
よって、サーマルヘッドは一定の押圧力を保持しつつ、
スタンプ体の印面部に穿孔を施すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について図面を参照して説明する。本実施例のスタンプ
体1は、図1〜図11に図示され、スタンプ体1を装着
して穿孔を施す加熱穿孔装置50を図12〜図22に図
示する。
について図面を参照して説明する。本実施例のスタンプ
体1は、図1〜図11に図示され、スタンプ体1を装着
して穿孔を施す加熱穿孔装置50を図12〜図22に図
示する。
【0013】最初に、スタンプ体1について、図1〜図
11を参照しつつ説明する。図1〜図4に示すように、
スタンプ体1は、主に、手で握るための把持部2と、こ
の把持部2に固定的に連結されるスタンプ部3と、スタ
ンプ部3の外周側を覆うスカート部材6と、スタンプ部
3に着脱自在に装着される保護キャップ7とから構成さ
れている。
11を参照しつつ説明する。図1〜図4に示すように、
スタンプ体1は、主に、手で握るための把持部2と、こ
の把持部2に固定的に連結されるスタンプ部3と、スタ
ンプ部3の外周側を覆うスカート部材6と、スタンプ部
3に着脱自在に装着される保護キャップ7とから構成さ
れている。
【0014】把持部2は、金属又は合成樹脂材料からな
る下端開放の直方体状の中空体で構成され、その頂部に
は、後述するラベル10を貼付するためのラベル貼付面
11が形成されている。把持部2の前壁12と後壁13
との下端部には、夫々、下方へ突出する1対の係合爪1
4が設けられている。また、把持部2の前壁12と後壁
13との下部には、ガイド溝15が形成され、前壁12
には係合凹部16が形成され、左側壁17には、ガイド
穴18が形成され、把持部2内部において上壁19の下
面中央部には、バネ支持部20が形成されている。
る下端開放の直方体状の中空体で構成され、その頂部に
は、後述するラベル10を貼付するためのラベル貼付面
11が形成されている。把持部2の前壁12と後壁13
との下端部には、夫々、下方へ突出する1対の係合爪1
4が設けられている。また、把持部2の前壁12と後壁
13との下部には、ガイド溝15が形成され、前壁12
には係合凹部16が形成され、左側壁17には、ガイド
穴18が形成され、把持部2内部において上壁19の下
面中央部には、バネ支持部20が形成されている。
【0015】スタンプ部3は、スタンプ部本体4と、こ
のスタンプ部本体4が下方より挿入され固定される外周
保持部材5とで構成されている。スタンプ部本体4の外
周側の上部約2/3の部分は、この外周保持部材5によ
り覆われるとともに、外周部保持部材5は、把持部2の
4つの係合爪14に係合して把持部2に固定される。
のスタンプ部本体4が下方より挿入され固定される外周
保持部材5とで構成されている。スタンプ部本体4の外
周側の上部約2/3の部分は、この外周保持部材5によ
り覆われるとともに、外周部保持部材5は、把持部2の
4つの係合爪14に係合して把持部2に固定される。
【0016】スタンプ部本体4は、下面側に浅い凹部2
5とその凹部25に形成された複数の円柱状の突起25
aとを備えた合成樹脂製の基部材26と、この基部材2
6の凹部25に装着される油性インクを含浸させた含浸
体27と、この含浸体27の下面と基部材26の外周側
とを覆い接着剤29にて基部材26の外周面に接着され
た感熱性孔版原紙28とから構成されている。なお、含
浸体27は接着剤等により基部材26の凹部25に接着
してもよい。
5とその凹部25に形成された複数の円柱状の突起25
aとを備えた合成樹脂製の基部材26と、この基部材2
6の凹部25に装着される油性インクを含浸させた含浸
体27と、この含浸体27の下面と基部材26の外周側
とを覆い接着剤29にて基部材26の外周面に接着され
た感熱性孔版原紙28とから構成されている。なお、含
浸体27は接着剤等により基部材26の凹部25に接着
してもよい。
【0017】基部材26は、中空状の直方体であって、
油性インクに接触する関係上、耐油性に優れる合成樹脂
材料(例えば、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート
等)又は金属材料で構成されている。この基部材26の
下面には、下面視略長方形状の断面形状を有する凹部2
5が凹設されている(図5参照)。また、この凹部25
の上方には、複数の円柱状に形成された突起25aが略
等間隔で千鳥状に配列されつつ(図7参照)、基部材2
6に一体形成されている。この複数の突起25aの下端
面により、含浸体27の上面が当接する凹部25の上部
壁面が構成されている(図5参照)。
油性インクに接触する関係上、耐油性に優れる合成樹脂
材料(例えば、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート
等)又は金属材料で構成されている。この基部材26の
下面には、下面視略長方形状の断面形状を有する凹部2
5が凹設されている(図5参照)。また、この凹部25
の上方には、複数の円柱状に形成された突起25aが略
等間隔で千鳥状に配列されつつ(図7参照)、基部材2
6に一体形成されている。この複数の突起25aの下端
面により、含浸体27の上面が当接する凹部25の上部
壁面が構成されている(図5参照)。
【0018】図5に示すように、凹部25には後述する
含浸体27が内嵌され、その上面は複数の突起25aの
下面に当接し、その下面は後述する感熱性孔版原紙28
により覆われ、スタンプ体1の印面部33が形成され
る。このように形成されたスタンプ体1の印面部33に
よれば、図22に示すように、後述するサーマルヘッド
90が印面部33を押圧しつつ矢印X方向へと移動して
感熱性孔版原紙28へ穿孔される。このとき、図7に示
すように、サーマルヘッド90は、印面部33の長手方
向(矢印X方向)に直交して印面部33に当接する(図
22中奥行き方向)。このようにサーマルヘッド90が
移動する際、サーマルヘッド90と当接する印面部33
の上方であって、印面部33の長手方向(矢印X方向)
に直交する方向(図22中奥行き方向)には、常にいず
れか複数個の突起25aが存在している(図7参照)。
よって、サーマルヘッド90により押圧された印面部3
3を窪ませず、一定の押圧力にて感熱性孔版原紙28を
穿孔することができる。従って、印面部33の感熱性孔
版原紙28には、溶融不良に起因する穿孔不良を生じる
ことなく、穿孔を確実に行うことができる。
含浸体27が内嵌され、その上面は複数の突起25aの
下面に当接し、その下面は後述する感熱性孔版原紙28
により覆われ、スタンプ体1の印面部33が形成され
る。このように形成されたスタンプ体1の印面部33に
よれば、図22に示すように、後述するサーマルヘッド
90が印面部33を押圧しつつ矢印X方向へと移動して
感熱性孔版原紙28へ穿孔される。このとき、図7に示
すように、サーマルヘッド90は、印面部33の長手方
向(矢印X方向)に直交して印面部33に当接する(図
22中奥行き方向)。このようにサーマルヘッド90が
移動する際、サーマルヘッド90と当接する印面部33
の上方であって、印面部33の長手方向(矢印X方向)
に直交する方向(図22中奥行き方向)には、常にいず
れか複数個の突起25aが存在している(図7参照)。
よって、サーマルヘッド90により押圧された印面部3
3を窪ませず、一定の押圧力にて感熱性孔版原紙28を
穿孔することができる。従って、印面部33の感熱性孔
版原紙28には、溶融不良に起因する穿孔不良を生じる
ことなく、穿孔を確実に行うことができる。
【0019】このように穿孔されたスタンプ体1を使用
して捺印する場合、スタンプ体1の把持部2を掴んで印
面部33を用紙に押圧する。印面部33が押圧される
と、含浸体27の上面のうち、各突起25aの隙間部分
に対応する部分は圧縮されずに、複数の突起25aに当
接する部分のみが複数の突起25aにより押圧され含浸
体27が圧縮される。よって、含浸体27から滲み出す
インク量は、従来のスタンプ体における基部材の凹部に
より圧縮された含浸体から滲み出すインク量と比較して
減少され、含浸体27からの過剰なインクの滲み出しが
防止される。従って、かかるスタンプ体1を使用して捺
印した場合、滲みのない鮮明な捺印結果を得ることがで
きる。
して捺印する場合、スタンプ体1の把持部2を掴んで印
面部33を用紙に押圧する。印面部33が押圧される
と、含浸体27の上面のうち、各突起25aの隙間部分
に対応する部分は圧縮されずに、複数の突起25aに当
接する部分のみが複数の突起25aにより押圧され含浸
体27が圧縮される。よって、含浸体27から滲み出す
インク量は、従来のスタンプ体における基部材の凹部に
より圧縮された含浸体から滲み出すインク量と比較して
減少され、含浸体27からの過剰なインクの滲み出しが
防止される。従って、かかるスタンプ体1を使用して捺
印した場合、滲みのない鮮明な捺印結果を得ることがで
きる。
【0020】また、このスタンプ体1の印面部33を上
向きにすると、含浸体27に含浸された油性インクの一
部は、複数の突起25aの側面部に沿って各突起25a
の隙間部分へと浸出する。その後、スタンプ体1の印面
部33を下向きにすると、各突起25aの隙間部分に浸
出した油性インクの一部はその表面張力により、各突起
25aの隙間部分に残留する。このとき、かかる突起2
5aは円柱状に形成されており、例えば、同一体積の四
角柱状等と比較した場合、その側面部の表面積を最小に
することができるので、突起25aの側面部に沿って各
突起25aの隙間部分へ浸出する油性インクを低減する
ことができる。よって、各突起25aの隙間部分に残留
する無駄な油性インク量を低減することができる。
向きにすると、含浸体27に含浸された油性インクの一
部は、複数の突起25aの側面部に沿って各突起25a
の隙間部分へと浸出する。その後、スタンプ体1の印面
部33を下向きにすると、各突起25aの隙間部分に浸
出した油性インクの一部はその表面張力により、各突起
25aの隙間部分に残留する。このとき、かかる突起2
5aは円柱状に形成されており、例えば、同一体積の四
角柱状等と比較した場合、その側面部の表面積を最小に
することができるので、突起25aの側面部に沿って各
突起25aの隙間部分へ浸出する油性インクを低減する
ことができる。よって、各突起25aの隙間部分に残留
する無駄な油性インク量を低減することができる。
【0021】更に、この複数の突起25aにより上部壁
面が構成された凹部25に含浸体27を装着すること
で、含浸体27の位置ズレを防止でき、含浸体27から
のインクの流出を防止することができる。
面が構成された凹部25に含浸体27を装着すること
で、含浸体27の位置ズレを防止でき、含浸体27から
のインクの流出を防止することができる。
【0022】含浸体27は、合成樹脂材料(例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリウレタン、アクリルニトリルブタジエンゴム
等)の弾力性のある発泡体又は不織布からなり、この含
浸体27には、油性インクが飽和状態に含浸されてい
る。よって、含浸体27に圧力が付加されると、インク
が滲み出すようになっている。
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリウレタン、アクリルニトリルブタジエンゴム
等)の弾力性のある発泡体又は不織布からなり、この含
浸体27には、油性インクが飽和状態に含浸されてい
る。よって、含浸体27に圧力が付加されると、インク
が滲み出すようになっている。
【0023】図6に示すように、感熱性孔版原紙28
は、熱可塑性フィルム30と、多孔性支持体31と、こ
れらを接着する接着剤層32とで構成されている。熱可
塑性フィルム30は、厚さ1〜4μm、好ましくは2μ
mの熱可塑性合成樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビ
ニル共重合体等)のフィルムで構成されている。厚さ1
μm未満のものは製造コストが高価で強度も弱く実用性
に欠ける一方、厚さ4μm以上のものは、厚すぎるため
に、定格出力が50mJ/mm2 程度の一般のサーマル
ヘッドでは穿孔できないからである。また、多孔性支持
体31は、天然繊維(例えは、マニラ麻、こうぞ、みつ
また等)、合成繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリビニルアルコール、ポリアクリルニトリル
等)、又はレーヨン等の半合成繊維を主原料とした多孔
性薄葉紙で構成されている。
は、熱可塑性フィルム30と、多孔性支持体31と、こ
れらを接着する接着剤層32とで構成されている。熱可
塑性フィルム30は、厚さ1〜4μm、好ましくは2μ
mの熱可塑性合成樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビ
ニル共重合体等)のフィルムで構成されている。厚さ1
μm未満のものは製造コストが高価で強度も弱く実用性
に欠ける一方、厚さ4μm以上のものは、厚すぎるため
に、定格出力が50mJ/mm2 程度の一般のサーマル
ヘッドでは穿孔できないからである。また、多孔性支持
体31は、天然繊維(例えは、マニラ麻、こうぞ、みつ
また等)、合成繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリビニルアルコール、ポリアクリルニトリル
等)、又はレーヨン等の半合成繊維を主原料とした多孔
性薄葉紙で構成されている。
【0024】図8に示すように、スタンプ部本体4は、
以下の手順で製造される。即ち、含浸体27に油性イン
クを含浸させた後、基部材26を上下逆にした状態で凹
部25に含浸体27を装着する。その含浸体27の上か
ら多孔性支持体31が含浸体27側となるようにして感
熱性孔版原紙28を被せる。含浸体27の表面に感熱性
孔版原紙28を密着させ、感熱性孔版原紙28の外周側
部分を基部材26の外周面に密着状に折り付けて接着剤
層29にて接着する。このようにして製造されたスタン
プ部本体4を外周保持部材5に挿入固定し、スタンプ部
3を製造する。
以下の手順で製造される。即ち、含浸体27に油性イン
クを含浸させた後、基部材26を上下逆にした状態で凹
部25に含浸体27を装着する。その含浸体27の上か
ら多孔性支持体31が含浸体27側となるようにして感
熱性孔版原紙28を被せる。含浸体27の表面に感熱性
孔版原紙28を密着させ、感熱性孔版原紙28の外周側
部分を基部材26の外周面に密着状に折り付けて接着剤
層29にて接着する。このようにして製造されたスタン
プ部本体4を外周保持部材5に挿入固定し、スタンプ部
3を製造する。
【0025】この含浸体27の表面(図5では下面)に
密着した感熱性孔版原紙28の部分が印面部33を構成
する。このように、感熱性孔版原紙28の外周側部分を
基部材26の外周面に接着する構成を採用したので、ス
タンプ部3の下面のほぼ全域にわたって印面部33を形
成することができる。よって、印刷時の位置決めが簡単
化するのである。
密着した感熱性孔版原紙28の部分が印面部33を構成
する。このように、感熱性孔版原紙28の外周側部分を
基部材26の外周面に接着する構成を採用したので、ス
タンプ部3の下面のほぼ全域にわたって印面部33を形
成することができる。よって、印刷時の位置決めが簡単
化するのである。
【0026】感熱性孔版原紙28の外周側部分を、基部
材26の外周面に接着するために、感熱性孔版原紙28
の外周側部分に予め接着剤層29を形成しておいてもよ
い。また、基部材26の外周面に接着剤層29を予め形
成しておいてもよい。あるいは、感熱性孔版原紙28の
外周側部分と基部材26の外周面の両方に接着剤層29
を予め形成しておいてもよい。
材26の外周面に接着するために、感熱性孔版原紙28
の外周側部分に予め接着剤層29を形成しておいてもよ
い。また、基部材26の外周面に接着剤層29を予め形
成しておいてもよい。あるいは、感熱性孔版原紙28の
外周側部分と基部材26の外周面の両方に接着剤層29
を予め形成しておいてもよい。
【0027】図2〜図4に示すように、外周保持部材5
は、スタンプ部本体4が内嵌状に接着される平面視矩形
状の外周壁部34と、上壁部35と、この上壁部35か
ら所定高さ突出する左右1対の係合壁部36とで構成さ
れている。左右1対の係合壁部36には、把持部2の4
つの係合爪14に対応する4つの係合孔37が形成され
ている。左右1対の係合壁部36は、スカート部材6の
上壁部41の左右1対の矩形穴42に、下方より上下方
向にスライド自在に挿入される。これら係合壁部36の
4つの係合穴37に、把持部2の4つの係合爪14を上
方より係合させ、且つ、係合壁部36の上端を把持部2
の下端に当接させることにより、外周保持部材5が把持
部2に固定される。
は、スタンプ部本体4が内嵌状に接着される平面視矩形
状の外周壁部34と、上壁部35と、この上壁部35か
ら所定高さ突出する左右1対の係合壁部36とで構成さ
れている。左右1対の係合壁部36には、把持部2の4
つの係合爪14に対応する4つの係合孔37が形成され
ている。左右1対の係合壁部36は、スカート部材6の
上壁部41の左右1対の矩形穴42に、下方より上下方
向にスライド自在に挿入される。これら係合壁部36の
4つの係合穴37に、把持部2の4つの係合爪14を上
方より係合させ、且つ、係合壁部36の上端を把持部2
の下端に当接させることにより、外周保持部材5が把持
部2に固定される。
【0028】スカート部材6は、外周保持部材5の外周
壁部34が上下方向にスライド自在に内嵌される平面視
矩形状の外周壁部40と、その外周壁部40の上端に設
けられ、外周保持部材5の上壁部35の上側に位置する
上壁部41と、この上壁部41の中央部から所定高さ上
方へ突出して把持部2内へ挿入される門形部43と、こ
の門形部43の上端の中央部に突設されたバネ支持部4
5で構成されている。門形部43の左右の壁部の下部に
は、その両壁部を貫通するように、把持部2のガイド穴
18に対応する前後方向位置においてガイド穴44が形
成されている。
壁部34が上下方向にスライド自在に内嵌される平面視
矩形状の外周壁部40と、その外周壁部40の上端に設
けられ、外周保持部材5の上壁部35の上側に位置する
上壁部41と、この上壁部41の中央部から所定高さ上
方へ突出して把持部2内へ挿入される門形部43と、こ
の門形部43の上端の中央部に突設されたバネ支持部4
5で構成されている。門形部43の左右の壁部の下部に
は、その両壁部を貫通するように、把持部2のガイド穴
18に対応する前後方向位置においてガイド穴44が形
成されている。
【0029】把持部2のバネ支持部20と、スカート部
材6のバネ支持部45には、把持部2に対して、スカー
ト部材6を下方へ付勢する圧縮スプリング21が装着さ
れている。この圧縮スプリング21により、スカート部
材6は下方へ付勢され、図3及び図4に示す第1位置
と、図10に示す第2位置と、図9に示す第3位置とに
亙って昇降自在に構成されている。なお、保護キャップ
7を着脱するためと印面部33の位置決めのために、ス
カート部材6の外周壁40の4面の中央下端部は、部分
的に切り欠かれている。
材6のバネ支持部45には、把持部2に対して、スカー
ト部材6を下方へ付勢する圧縮スプリング21が装着さ
れている。この圧縮スプリング21により、スカート部
材6は下方へ付勢され、図3及び図4に示す第1位置
と、図10に示す第2位置と、図9に示す第3位置とに
亙って昇降自在に構成されている。なお、保護キャップ
7を着脱するためと印面部33の位置決めのために、ス
カート部材6の外周壁40の4面の中央下端部は、部分
的に切り欠かれている。
【0030】第1位置のとき(図3及び図4)、スカー
ト部材6の上壁部41は、外周保持部材5の上壁部35
に当接して、スカート部材6の下端は印面部33よりも
低く突出している。また、第2位置のとき(図10)、
スカート部材6の上壁部41は、外周保持部材5の上壁
部35と把持部2の下端との間に位置し、スカート部材
6の下端は印面部33と同レベルに位置している。ま
た、第3位置のとき(図9)、スカート部材6の上壁部
41は、把持部2の下端に当接し、スカート部材6の下
端は印面部33よりも上方に位置している。即ち、第3
位置では、印面部33の方がスカート部材6の下端より
下方に位置するのである。なお、スカート部材6の第1
位置から第2位置へのストロークは、約5mm程度に設
定されている。
ト部材6の上壁部41は、外周保持部材5の上壁部35
に当接して、スカート部材6の下端は印面部33よりも
低く突出している。また、第2位置のとき(図10)、
スカート部材6の上壁部41は、外周保持部材5の上壁
部35と把持部2の下端との間に位置し、スカート部材
6の下端は印面部33と同レベルに位置している。ま
た、第3位置のとき(図9)、スカート部材6の上壁部
41は、把持部2の下端に当接し、スカート部材6の下
端は印面部33よりも上方に位置している。即ち、第3
位置では、印面部33の方がスカート部材6の下端より
下方に位置するのである。なお、スカート部材6の第1
位置から第2位置へのストロークは、約5mm程度に設
定されている。
【0031】保護キャップ7は、スタンプ部本体4の下
端側を着脱自在に覆って、印面部33を保護するための
ものである。保護キャップ7の外周壁部48は、外周保
持部材5の外周壁部34と平面視にて同形状に形成され
ている。この保護キャップ7は、スカート部材6の外周
壁部40に内嵌されて支持される。
端側を着脱自在に覆って、印面部33を保護するための
ものである。保護キャップ7の外周壁部48は、外周保
持部材5の外周壁部34と平面視にて同形状に形成され
ている。この保護キャップ7は、スカート部材6の外周
壁部40に内嵌されて支持される。
【0032】図3及び図4に示すように、保護キャップ
7を装着した状態では、保護キャップ7と印面部33と
の間には小さな隙間が空いた状態となる。保護キャップ
7はその外周壁部48の外周面とスカート部材6の外周
壁部40の内周面との間の摩擦力でもって支持される。
それ故、保護キャップ7を装着した状態で把持部2を下
方へ押動しても、保護キャップ7の上端と外周壁34の
下端との当接により、かかる隙間が保たれているので、
保護キャップ7にインクが付着することがない。
7を装着した状態では、保護キャップ7と印面部33と
の間には小さな隙間が空いた状態となる。保護キャップ
7はその外周壁部48の外周面とスカート部材6の外周
壁部40の内周面との間の摩擦力でもって支持される。
それ故、保護キャップ7を装着した状態で把持部2を下
方へ押動しても、保護キャップ7の上端と外周壁34の
下端との当接により、かかる隙間が保たれているので、
保護キャップ7にインクが付着することがない。
【0033】印面部33には、例えば、図11に示すよ
うに、「□×△○工業(株)」のミラー文字の文字列
と、その外側を囲む3重の矩形枠とからなるパターンの
多数の穿孔(ドットパターン穿孔)が、サーマルプリン
タのサーマルヘッドにより施される。これにより、図1
1のパターンの鏡像である「□×△○工業(株)」の文
字列と3重の矩形枠とを印刷可能なスタンプ体が形成さ
れるため、通常のラバー製の印面部を有するスタンプと
同様に、例えば、約1000回にも亙って該パターンを
印刷することができる。なお、サーマルヘッドで穿孔す
る以外に、赤外線照射によっても穿孔できることは勿論
である。
うに、「□×△○工業(株)」のミラー文字の文字列
と、その外側を囲む3重の矩形枠とからなるパターンの
多数の穿孔(ドットパターン穿孔)が、サーマルプリン
タのサーマルヘッドにより施される。これにより、図1
1のパターンの鏡像である「□×△○工業(株)」の文
字列と3重の矩形枠とを印刷可能なスタンプ体が形成さ
れるため、通常のラバー製の印面部を有するスタンプと
同様に、例えば、約1000回にも亙って該パターンを
印刷することができる。なお、サーマルヘッドで穿孔す
る以外に、赤外線照射によっても穿孔できることは勿論
である。
【0034】印面部33を構成する感熱性孔版原紙28
に穿孔する場合には、スタンプ体1を後述する加熱穿孔
装置50の穿孔用装着部71にセットし、その装置のガ
イドバー83をガイド穴18,44,44に亙って挿通
させることで、スカート部材6を第3位置に保持して穿
孔を行なう。また、不使用時には、保護キャップ7を装
着し、図3及び図4に示すように、スカート部材6を第
1位置に保持する。一方、印刷する際には、保護キャッ
プ7を取外し、スカート部材6を第1位置に保持して、
用紙の表面の印刷すべき位置にスカート部材6を位置決
めすることで、スタンプ部3の印面部33を位置決めし
てから、図10に示すように、把持部2を下方へ押圧し
て印刷する。
に穿孔する場合には、スタンプ体1を後述する加熱穿孔
装置50の穿孔用装着部71にセットし、その装置のガ
イドバー83をガイド穴18,44,44に亙って挿通
させることで、スカート部材6を第3位置に保持して穿
孔を行なう。また、不使用時には、保護キャップ7を装
着し、図3及び図4に示すように、スカート部材6を第
1位置に保持する。一方、印刷する際には、保護キャッ
プ7を取外し、スカート部材6を第1位置に保持して、
用紙の表面の印刷すべき位置にスカート部材6を位置決
めすることで、スタンプ部3の印面部33を位置決めし
てから、図10に示すように、把持部2を下方へ押圧し
て印刷する。
【0035】次に、加熱穿孔装置50について説明す
る。図12〜図16に示すように、加熱穿孔装置50
は、主に、本体フレーム51と、本体フレーム51の前
部に設けられたキーボード52及び液晶ディスプレイ5
3と、本体フレーム51の後部に設けられた加熱穿孔部
54と、本体フレーム51内に設けられた制御ユニット
55等で構成されている。
る。図12〜図16に示すように、加熱穿孔装置50
は、主に、本体フレーム51と、本体フレーム51の前
部に設けられたキーボード52及び液晶ディスプレイ5
3と、本体フレーム51の後部に設けられた加熱穿孔部
54と、本体フレーム51内に設けられた制御ユニット
55等で構成されている。
【0036】キーボード52には、仮名キーとアルファ
ベットキー兼用の複数の文字キーと複数の記号キーとを
含む文字記号キー56、種々のファンクションキー(カ
ーソル移動キー57、実行キー58、改行キー59、確
定/終了キー60、取消キー61、削除キー62、シフ
トキー63、小文字スイッチ64、文字種設定スイッチ
65、穿孔スイッチ66、等)、メインスイッチ67が
設けられている。液晶ディスプレイ53は、スタンプ体
1で印刷する印刷対象のパターンに相当する複数行の文
字列を表示可能に構成されている。
ベットキー兼用の複数の文字キーと複数の記号キーとを
含む文字記号キー56、種々のファンクションキー(カ
ーソル移動キー57、実行キー58、改行キー59、確
定/終了キー60、取消キー61、削除キー62、シフ
トキー63、小文字スイッチ64、文字種設定スイッチ
65、穿孔スイッチ66、等)、メインスイッチ67が
設けられている。液晶ディスプレイ53は、スタンプ体
1で印刷する印刷対象のパターンに相当する複数行の文
字列を表示可能に構成されている。
【0037】図14〜図23を参照して、加熱穿孔部5
4について説明する。加熱穿孔部54には、サブフレー
ム70と、スタンプ体1を着脱自在に装着するための穿
孔用装着部71と、この穿孔用装着部71に装着された
スタンプ体1の印面部33にドッド状の穿孔を施す加熱
穿孔機構72等が設けられている。
4について説明する。加熱穿孔部54には、サブフレー
ム70と、スタンプ体1を着脱自在に装着するための穿
孔用装着部71と、この穿孔用装着部71に装着された
スタンプ体1の印面部33にドッド状の穿孔を施す加熱
穿孔機構72等が設けられている。
【0038】まず、図15〜図18を参照して、穿孔用
装着部71について説明する。サブフレーム70の右側
壁73には、スタンプ部3の前後方向幅が最大のスタン
プ体1の下半分の側面形状とほぼ同形の開口74が形成
されている。この開口74を開閉する開閉扉75にはセ
クタギヤ76が固定的に設けられ、開閉扉75とセクタ
ギヤ76とは、図18において左右方向向きの枢軸77
により右側壁73に回動自在に枢着されている。サブフ
レーム70の上部には、前後1対の平行なガイド部材7
8,79が設けられ、これらガイド部材78,79の下
端には、左右方向に水平かつ平行に延びるガイド部80
が相対向状に形成されている。
装着部71について説明する。サブフレーム70の右側
壁73には、スタンプ部3の前後方向幅が最大のスタン
プ体1の下半分の側面形状とほぼ同形の開口74が形成
されている。この開口74を開閉する開閉扉75にはセ
クタギヤ76が固定的に設けられ、開閉扉75とセクタ
ギヤ76とは、図18において左右方向向きの枢軸77
により右側壁73に回動自在に枢着されている。サブフ
レーム70の上部には、前後1対の平行なガイド部材7
8,79が設けられ、これらガイド部材78,79の下
端には、左右方向に水平かつ平行に延びるガイド部80
が相対向状に形成されている。
【0039】手前側のガイド部材78には、左右1対の
ローラ81が長穴を介して図17における前後方向に小
距離移動可能に設けられ、これらローラ81は、スプリ
ング82により後方へ付勢されている。また、手前側の
ガイド部材78に固定されたガイドバー83は、ガイド
部材78,79間の中間位置に配設されている。図17
および図21に示すように、ガイドバー83の右端部上
面には、右方下がり傾斜状のテーパー面84が形成さ
れ、ガイドバー83の左端部には、スタンプ体1の左限
界位置を規制する係止部85が形成されている。
ローラ81が長穴を介して図17における前後方向に小
距離移動可能に設けられ、これらローラ81は、スプリ
ング82により後方へ付勢されている。また、手前側の
ガイド部材78に固定されたガイドバー83は、ガイド
部材78,79間の中間位置に配設されている。図17
および図21に示すように、ガイドバー83の右端部上
面には、右方下がり傾斜状のテーパー面84が形成さ
れ、ガイドバー83の左端部には、スタンプ体1の左限
界位置を規制する係止部85が形成されている。
【0040】スタンプ体1を開口74から挿入し、スタ
ンプ体1の把持部2の前後1対のガイド溝15に、前後
1対のガイド部80を係合させることにより、スタンプ
体1が1対のガイド部80で支持される。スタンプ体1
は、1対のローラ81を介してスプリング82で後方へ
付勢されて前後方向位置が正確に設定され、また、スタ
ンプ体1が係止部85に当接し、右側のローラ81が把
持部2の係合凹部16に係合した状態で、スタンプ体1
の左右方向位置が正確に設定されるように構成してあ
る。スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着する際に、
ガイドバー83がスタンプ体1のガイド穴18,44,
44に亙って挿通される。これにより、スカート部材6
が、図9に示す第3位置に上昇された状態に保持され
る。
ンプ体1の把持部2の前後1対のガイド溝15に、前後
1対のガイド部80を係合させることにより、スタンプ
体1が1対のガイド部80で支持される。スタンプ体1
は、1対のローラ81を介してスプリング82で後方へ
付勢されて前後方向位置が正確に設定され、また、スタ
ンプ体1が係止部85に当接し、右側のローラ81が把
持部2の係合凹部16に係合した状態で、スタンプ体1
の左右方向位置が正確に設定されるように構成してあ
る。スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着する際に、
ガイドバー83がスタンプ体1のガイド穴18,44,
44に亙って挿通される。これにより、スカート部材6
が、図9に示す第3位置に上昇された状態に保持され
る。
【0041】次に、図14〜図23を参照して、加熱穿
孔機構72について説明する。穿孔用装着部71の下方
において、サブフレーム70の右側壁73と左側壁86
とに亙って、キャリッジ87を案内するため左右方向に
延びるガイドロッド88と、キャリッジ87を案内し且
つキャリッジ87に搭載されたサーマルヘッド90の位
置を切換えるカム体91を操作するため左右方向に延び
るヘッド切換えロッド89とが架着され、カム体91
は、ヘッド切換えロッド89に回動不能かつ軸方向へス
ライド自在に装着されている。
孔機構72について説明する。穿孔用装着部71の下方
において、サブフレーム70の右側壁73と左側壁86
とに亙って、キャリッジ87を案内するため左右方向に
延びるガイドロッド88と、キャリッジ87を案内し且
つキャリッジ87に搭載されたサーマルヘッド90の位
置を切換えるカム体91を操作するため左右方向に延び
るヘッド切換えロッド89とが架着され、カム体91
は、ヘッド切換えロッド89に回動不能かつ軸方向へス
ライド自在に装着されている。
【0042】キャリッジ87は、ガイドロッド88とヘ
ッド切換えロッド89とに、左右方向に移動自在に支持
され、キャリッジ87の前端部には、その全長に亙る所
定の長さのラック92が形成されている。キャリッジ8
7には、カム当接板93と、ヘッド放熱板94とが、前
後方向向きの支軸95により上下揺動自在に装着されて
いる。ヘッド放熱板94には、サーマルヘッド90が固
定され、また、ヘッド放熱板94は、それに固定された
ピン96に外装されたスプリング97により、カム当接
板93に対して上方へ弾性付勢されている。
ッド切換えロッド89とに、左右方向に移動自在に支持
され、キャリッジ87の前端部には、その全長に亙る所
定の長さのラック92が形成されている。キャリッジ8
7には、カム当接板93と、ヘッド放熱板94とが、前
後方向向きの支軸95により上下揺動自在に装着されて
いる。ヘッド放熱板94には、サーマルヘッド90が固
定され、また、ヘッド放熱板94は、それに固定された
ピン96に外装されたスプリング97により、カム当接
板93に対して上方へ弾性付勢されている。
【0043】カム体91は、楕円形状に形成され、カム
当接板93の下面に当接されている。ヘッド切換えロッ
ド89を回動させてカム体91を横向き姿勢にすると、
サーマルヘッド90はヘッド放熱板94とともに下方へ
リリースされる。また、カム体91を立向き姿勢にする
と、サーマルヘッド90は、カム当接板93とスプリン
グ97を介して、上方へ揺動して穿孔位置に切換えられ
る。
当接板93の下面に当接されている。ヘッド切換えロッ
ド89を回動させてカム体91を横向き姿勢にすると、
サーマルヘッド90はヘッド放熱板94とともに下方へ
リリースされる。また、カム体91を立向き姿勢にする
と、サーマルヘッド90は、カム当接板93とスプリン
グ97を介して、上方へ揺動して穿孔位置に切換えられ
る。
【0044】ヘッド切換えロッド89の右端部には、サ
ブフレーム70の右側壁73の外側において、セクタギ
ヤ76に噛合したギヤ98が設けられている。よって、
開閉扉75を開くと、セクタギヤ76の回動に伴ってギ
ヤ98が回動し、ヘッド切換えロッド89が回転してカ
ム体91が横向き姿勢となる。また、開閉扉75を閉じ
ると、セクタギヤ76及びギヤ98が逆方向に回動し、
ヘッド切換えロッド89が逆回転してカム体91が立て
向き姿勢に切換えられるように構成されている。
ブフレーム70の右側壁73の外側において、セクタギ
ヤ76に噛合したギヤ98が設けられている。よって、
開閉扉75を開くと、セクタギヤ76の回動に伴ってギ
ヤ98が回動し、ヘッド切換えロッド89が回転してカ
ム体91が横向き姿勢となる。また、開閉扉75を閉じ
ると、セクタギヤ76及びギヤ98が逆方向に回動し、
ヘッド切換えロッド89が逆回転してカム体91が立て
向き姿勢に切換えられるように構成されている。
【0045】サブフレーム70の前壁99には、キャリ
ッジ87を駆動するステッピングモータ100と、ラッ
ク92に噛合した駆動ギヤ101と、ステッピングモー
タ100の出力軸に固着された出力ギヤ102の回転を
駆動ギヤ101に伝達する減速ギヤ機構107とが付設
されている。それ故、ステッピングモータ100の回転
駆動力が駆動ギヤ101に減速して伝達されるため、ス
テッピングモータ100により、キャリッジ87を左右
方向へ移動駆動することができる。
ッジ87を駆動するステッピングモータ100と、ラッ
ク92に噛合した駆動ギヤ101と、ステッピングモー
タ100の出力軸に固着された出力ギヤ102の回転を
駆動ギヤ101に伝達する減速ギヤ機構107とが付設
されている。それ故、ステッピングモータ100の回転
駆動力が駆動ギヤ101に減速して伝達されるため、ス
テッピングモータ100により、キャリッジ87を左右
方向へ移動駆動することができる。
【0046】サーマルヘッド90は、サーマルプリンタ
のサーマルヘッドと同様のものであり、このサーマルヘ
ッド90には、図24に示すように、例えば、96個の
発熱素子103が前後方向向きに1列に設けられてい
る。
のサーマルヘッドと同様のものであり、このサーマルヘ
ッド90には、図24に示すように、例えば、96個の
発熱素子103が前後方向向きに1列に設けられてい
る。
【0047】次に、加熱穿孔機構72と液晶ディスプレ
イ53とを駆動制御する制御ユニット110を含む制御
系について説明する。図23に示すように、制御ユニッ
ト110には、キーボード52と、サーマルヘッド90
と、キャリッジ送りモータ(ステッピングモータ)10
0と、液晶ディスプレイ53と、スタンプ体1の有無及
び前後幅を検知するための2つの近接スイッチ104,
105とが接続されている。
イ53とを駆動制御する制御ユニット110を含む制御
系について説明する。図23に示すように、制御ユニッ
ト110には、キーボード52と、サーマルヘッド90
と、キャリッジ送りモータ(ステッピングモータ)10
0と、液晶ディスプレイ53と、スタンプ体1の有無及
び前後幅を検知するための2つの近接スイッチ104,
105とが接続されている。
【0048】スタンプ体1は、本実施例の場合、図16
及び図20に実線で図示する狭幅タイプと、鎖線で図示
する広幅タイプの2種類あり、2つの近接スイッチ10
4,105は、図14、図16および図20に示すよう
に、後側のガイド部材79の下面に固定された板片10
6に付設され、近接スイッチ104,105により、広
幅タイプのスタンプ体1が検知され、また、近接スイッ
チ104により、狭幅タイプのスタンプ体1が検知され
る。
及び図20に実線で図示する狭幅タイプと、鎖線で図示
する広幅タイプの2種類あり、2つの近接スイッチ10
4,105は、図14、図16および図20に示すよう
に、後側のガイド部材79の下面に固定された板片10
6に付設され、近接スイッチ104,105により、広
幅タイプのスタンプ体1が検知され、また、近接スイッ
チ104により、狭幅タイプのスタンプ体1が検知され
る。
【0049】図23に示すように、制御ユニット110
には、CPU111と、ROM112と、RAM113
と、穿孔用CG−ROM114と、ディスプレイ53へ
の表示のための表示用CG−ROM115と、キーボー
ド52及び近接スイッチ104,105に接続された入
力インタフェース116と、出力インタフェース117
とが設けられ、これらはバス118により相互に接続さ
れている。更に、制御ユニット110には、出力インタ
フェース117に夫々接続された、ヘッド駆動回路11
9と、モータ駆動回路120と、ディスプレイ駆動回路
121とが設けられている。
には、CPU111と、ROM112と、RAM113
と、穿孔用CG−ROM114と、ディスプレイ53へ
の表示のための表示用CG−ROM115と、キーボー
ド52及び近接スイッチ104,105に接続された入
力インタフェース116と、出力インタフェース117
とが設けられ、これらはバス118により相互に接続さ
れている。更に、制御ユニット110には、出力インタ
フェース117に夫々接続された、ヘッド駆動回路11
9と、モータ駆動回路120と、ディスプレイ駆動回路
121とが設けられている。
【0050】ROM112には、加熱穿孔装置50の全
体の作動を制御する制御プログラムを記憶したプログラ
ムメモリ122と、仮名・漢字変換等のための辞書メモ
リ123が設けられている。RAM113には、入力デ
ータを記憶する入力バッファ124、穿孔用データを記
憶する穿孔バッファ125、シフトレジスタ126、そ
の他種々のカウンタやレジスタが設けられている。穿孔
用CG−ROM114には、穿孔対象となる多数の文字
のドットパターンデータがコードデータと対応付けて記
憶され、また、表示用CG−ROM115には、穿孔対
象となる多数の文字の表示用ドットパターンデータがコ
ードデータと対応付けて記憶されている。
体の作動を制御する制御プログラムを記憶したプログラ
ムメモリ122と、仮名・漢字変換等のための辞書メモ
リ123が設けられている。RAM113には、入力デ
ータを記憶する入力バッファ124、穿孔用データを記
憶する穿孔バッファ125、シフトレジスタ126、そ
の他種々のカウンタやレジスタが設けられている。穿孔
用CG−ROM114には、穿孔対象となる多数の文字
のドットパターンデータがコードデータと対応付けて記
憶され、また、表示用CG−ROM115には、穿孔対
象となる多数の文字の表示用ドットパターンデータがコ
ードデータと対応付けて記憶されている。
【0051】次に、ヘッド駆動回路119について説明
する。図24に示すように、各発熱素子103の一方の
電極は、+12Vの電源端子127に夫々接続されると
ともに、他方の電極はドライバ128に夫々接続されて
いる。各ドライバ128の入力端子には、穿孔用ストロ
ーブ入力端子130に入力側が接続されたインバータ1
29の出力端子と、ラッチ信号入力端子131に入力側
が接続されたデータラッチ回路132の各出力端子とが
夫々接続されている。更に、データラッチ回路132の
各入力端子には、クロック入力端子133とデータ入力
端子134とに入力端子が接続されたシフトレジスタ1
35の各出力端子が夫々接続されている。
する。図24に示すように、各発熱素子103の一方の
電極は、+12Vの電源端子127に夫々接続されると
ともに、他方の電極はドライバ128に夫々接続されて
いる。各ドライバ128の入力端子には、穿孔用ストロ
ーブ入力端子130に入力側が接続されたインバータ1
29の出力端子と、ラッチ信号入力端子131に入力側
が接続されたデータラッチ回路132の各出力端子とが
夫々接続されている。更に、データラッチ回路132の
各入力端子には、クロック入力端子133とデータ入力
端子134とに入力端子が接続されたシフトレジスタ1
35の各出力端子が夫々接続されている。
【0052】ヘッド駆動回路119において、シフトレ
ジスタ135は、穿孔用のデータがクロック信号に同期
して記憶され、その後、ラッチ信号がデータラッチ回路
132に供給されると、シフトレジスタ135において
記憶されたデータが対応するデータラッチ回路132に
出力されて記憶される。これと同時に、そのデータが各
ドライバ128に印加される。この状態において、穿孔
用ストローブ入力端子130から論理「0」の穿孔パル
ス信号がインバータ129の入力端子に印加されると、
インバータ129の出力端子から論理「1」の信号が出
力され、各ドライバ128の一方の入力端子に印加され
る。よって、データラッチ回路132のデータが論理
「1」の場合には、ドライバ128の出力側は論理
「0」となり、それに対応する発熱素子103に電源端
子127から駆動電流が通電される。なお、発熱素子1
03の表面温度が熱穿孔に適する温度となるように、穿
孔用ストローブ入力端子130に入力される穿孔パルス
信号のパルス幅が設定されている。
ジスタ135は、穿孔用のデータがクロック信号に同期
して記憶され、その後、ラッチ信号がデータラッチ回路
132に供給されると、シフトレジスタ135において
記憶されたデータが対応するデータラッチ回路132に
出力されて記憶される。これと同時に、そのデータが各
ドライバ128に印加される。この状態において、穿孔
用ストローブ入力端子130から論理「0」の穿孔パル
ス信号がインバータ129の入力端子に印加されると、
インバータ129の出力端子から論理「1」の信号が出
力され、各ドライバ128の一方の入力端子に印加され
る。よって、データラッチ回路132のデータが論理
「1」の場合には、ドライバ128の出力側は論理
「0」となり、それに対応する発熱素子103に電源端
子127から駆動電流が通電される。なお、発熱素子1
03の表面温度が熱穿孔に適する温度となるように、穿
孔用ストローブ入力端子130に入力される穿孔パルス
信号のパルス幅が設定されている。
【0053】次に、図25および図26のフローチャー
トを参照して、加熱穿孔装置50を用いて、スタンプ体
1の印面部33への文字列パターンを穿孔する穿孔処理
について説明する。なお、この穿孔処理は、制御ユニッ
ト110により実行される処理と、オペレータにより実
行される操作とを含んでいる。図中、符号Si(i=
1,2,3・・・)は、各ステップを示すものである。
トを参照して、加熱穿孔装置50を用いて、スタンプ体
1の印面部33への文字列パターンを穿孔する穿孔処理
について説明する。なお、この穿孔処理は、制御ユニッ
ト110により実行される処理と、オペレータにより実
行される操作とを含んでいる。図中、符号Si(i=
1,2,3・・・)は、各ステップを示すものである。
【0054】メインスイッチ67の投入とともに処理が
開始され、最初に近接スイッチ104,105からの検
出信号が読み込まれる(S1)。スタンプ体1が有りか
否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装着
されているか否か判定される(S2)。スタンプ体1が
装着されている場合(S2:Yes)、即ち、スタンプ
体1が穿孔用装着部71に装着されたまま電源が投入さ
れると、液晶ディスプレイ(以下、LCDという)53
に「スタンプ体を取り外して下さい」とメッセージが表
示され(S3)、処理はS1へ戻される。そして、オペ
レータによりスタンプ体1が取り外されるまで、上記S
1〜S3の処理が繰り返し実行される。
開始され、最初に近接スイッチ104,105からの検
出信号が読み込まれる(S1)。スタンプ体1が有りか
否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装着
されているか否か判定される(S2)。スタンプ体1が
装着されている場合(S2:Yes)、即ち、スタンプ
体1が穿孔用装着部71に装着されたまま電源が投入さ
れると、液晶ディスプレイ(以下、LCDという)53
に「スタンプ体を取り外して下さい」とメッセージが表
示され(S3)、処理はS1へ戻される。そして、オペ
レータによりスタンプ体1が取り外されるまで、上記S
1〜S3の処理が繰り返し実行される。
【0055】電源投入時にスタンプ体1が穿孔用装着部
71に装着されていないか(S2:No)、あるいは、
電源投入時にはスタンプ体1が穿孔用装着部71に装着
されていたが(S2:Yes)、その後、オペレータに
より開閉扉75が開かれてスタンプ体1が取り外される
と(S2:No)、S4の処理へ移行する。この処理で
は、加熱穿孔装置50のRAM112のデータがクリア
され、キャリッジ送りモータ100が駆動されキャリッ
ジ87をガイドロット88右端の初期位置へ移動させる
等の初期設定が実行される。このとき、LCD53には
「準備中」と表示される(S4)。初期設定後、オペレ
ータによりキーボード52が操作され、印面内容の入力
設定が行われる(S5)。この入力設定では、印面サイ
ズの指定と、文字サイズや文字配置の設定等を含む書式
入力と、穿孔用文字列データの入力バッファ124への
入力とが行われる。
71に装着されていないか(S2:No)、あるいは、
電源投入時にはスタンプ体1が穿孔用装着部71に装着
されていたが(S2:Yes)、その後、オペレータに
より開閉扉75が開かれてスタンプ体1が取り外される
と(S2:No)、S4の処理へ移行する。この処理で
は、加熱穿孔装置50のRAM112のデータがクリア
され、キャリッジ送りモータ100が駆動されキャリッ
ジ87をガイドロット88右端の初期位置へ移動させる
等の初期設定が実行される。このとき、LCD53には
「準備中」と表示される(S4)。初期設定後、オペレ
ータによりキーボード52が操作され、印面内容の入力
設定が行われる(S5)。この入力設定では、印面サイ
ズの指定と、文字サイズや文字配置の設定等を含む書式
入力と、穿孔用文字列データの入力バッファ124への
入力とが行われる。
【0056】印面内容の入力設定が終わると(S5)、
LCD53に「スタンプ体を装着して下さい」とメッセ
ージが表示される(S6)。その後、オペレータによ
り、穿孔スイッチ66がオン操作されるまで待機する
(S7:No)。この間に、オペレータは、開閉扉75
を開き、スタンプ体1を装着して、開閉扉を閉じる。即
ち、スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着する。
LCD53に「スタンプ体を装着して下さい」とメッセ
ージが表示される(S6)。その後、オペレータによ
り、穿孔スイッチ66がオン操作されるまで待機する
(S7:No)。この間に、オペレータは、開閉扉75
を開き、スタンプ体1を装着して、開閉扉を閉じる。即
ち、スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着する。
【0057】この開閉扉75の開操作によりセクタギヤ
76が図20の時計方向に回動され、このセクタギヤ7
6の回動に伴って、セクタギヤ76と噛み合っているギ
ヤ98を介してヘッド切換ロッド89が同図の反時計方
向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド89に装着さ
れているカム体91が横向き姿勢にされて、サーマルヘ
ッド90がヘッド放熱板94とともに下方へリリースさ
れる。
76が図20の時計方向に回動され、このセクタギヤ7
6の回動に伴って、セクタギヤ76と噛み合っているギ
ヤ98を介してヘッド切換ロッド89が同図の反時計方
向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド89に装着さ
れているカム体91が横向き姿勢にされて、サーマルヘ
ッド90がヘッド放熱板94とともに下方へリリースさ
れる。
【0058】オペレータは、スタンプ体1の把持部2の
ガイド溝15をガイド部80に係合させつつ、スタンプ
体1を開口74から挿入する。サーマルヘッド90は下
方へリリースされているので、挿入の際、サーマルヘッ
ド90がスタンプ体1の装着を妨げることは無い。ま
た、挿入に伴って、ガイドバー83がスタンプ体1のガ
イド穴18,44,44に亙って挿通される。これによ
り、ガイドバー83のテーパー面84に沿って門形部4
3が上昇し、この門形部43の上昇に伴って、図21に
示すようにスカート部材6の下端が印面部33よりも上
方へ位置するように上昇し、図22に示すように、その
状態が保持される。
ガイド溝15をガイド部80に係合させつつ、スタンプ
体1を開口74から挿入する。サーマルヘッド90は下
方へリリースされているので、挿入の際、サーマルヘッ
ド90がスタンプ体1の装着を妨げることは無い。ま
た、挿入に伴って、ガイドバー83がスタンプ体1のガ
イド穴18,44,44に亙って挿通される。これによ
り、ガイドバー83のテーパー面84に沿って門形部4
3が上昇し、この門形部43の上昇に伴って、図21に
示すようにスカート部材6の下端が印面部33よりも上
方へ位置するように上昇し、図22に示すように、その
状態が保持される。
【0059】オペレータは、スタンプ体1がガイドバー
83の係止部85に当接し、ガイド部材78に設けられ
た右側のローラ81がスタンプ体1の把持部2の係合凹
部16に係合するまで挿入する。当接及び係合するまで
挿入すると、スタンプ体1は図22に示す穿孔用装着部
71内の所定位置に配置される。
83の係止部85に当接し、ガイド部材78に設けられ
た右側のローラ81がスタンプ体1の把持部2の係合凹
部16に係合するまで挿入する。当接及び係合するまで
挿入すると、スタンプ体1は図22に示す穿孔用装着部
71内の所定位置に配置される。
【0060】スタンプ体1の装着後、オペレータは開閉
扉75を図20の反時計方向へ回動して閉操作を行う。
この閉操作に伴って、セクタギヤ76が図20の反時計
方向に回動され、このセクタギヤ76の回動に伴ってヘ
ッド切換ロッド89が同図の時計方向に回動する。する
と、ヘッド切換ロッド89に装着されているカム体91
が立向き姿勢にされ、サーマルヘッド90がカム当接板
93とスプリング97とを介して上方へ揺動し、図22
に実線で示すスタンプ体1の印面部33右端を押圧する
穿孔位置に配置される。
扉75を図20の反時計方向へ回動して閉操作を行う。
この閉操作に伴って、セクタギヤ76が図20の反時計
方向に回動され、このセクタギヤ76の回動に伴ってヘ
ッド切換ロッド89が同図の時計方向に回動する。する
と、ヘッド切換ロッド89に装着されているカム体91
が立向き姿勢にされ、サーマルヘッド90がカム当接板
93とスプリング97とを介して上方へ揺動し、図22
に実線で示すスタンプ体1の印面部33右端を押圧する
穿孔位置に配置される。
【0061】オペレータは、上記のようにスタンプ体1
を装着した後、穿孔スイッチ66をオン操作する(S
7:Yes)。穿孔スイッチ66がオン操作されると、
近接スイッチ104,105の検出信号が読み込まれ
(S8)、スタンプ体1が有るか否か、つまり、スタン
プ体1が穿孔用装着部71に装着されているか否か判定
される(S9)。スタンプ体1が装着されていなければ
(S9:No)、即ち、オペレータがスタンプ体1の装
着を行わずに穿孔スイッチ66を操作した場合には、L
CD53に「スタンプ体を装着して下さい」と表示して
(S10)、その後、処理をS7へ移行し、再度穿孔ス
イッチ66のオン操作を待機する。
を装着した後、穿孔スイッチ66をオン操作する(S
7:Yes)。穿孔スイッチ66がオン操作されると、
近接スイッチ104,105の検出信号が読み込まれ
(S8)、スタンプ体1が有るか否か、つまり、スタン
プ体1が穿孔用装着部71に装着されているか否か判定
される(S9)。スタンプ体1が装着されていなければ
(S9:No)、即ち、オペレータがスタンプ体1の装
着を行わずに穿孔スイッチ66を操作した場合には、L
CD53に「スタンプ体を装着して下さい」と表示して
(S10)、その後、処理をS7へ移行し、再度穿孔ス
イッチ66のオン操作を待機する。
【0062】一方、スタンプ体1が装着されている場合
には(S9:Yes)、S5の処理において設定された
印面サイズとスタンプ体1のサイズとが適合しているか
否か判定される(S11)。スタンプ体1のサイズと
は、近接スイッチ104,105からの検出信号に基い
て判別されるスタンプ体1の幅サイズのことである。
には(S9:Yes)、S5の処理において設定された
印面サイズとスタンプ体1のサイズとが適合しているか
否か判定される(S11)。スタンプ体1のサイズと
は、近接スイッチ104,105からの検出信号に基い
て判別されるスタンプ体1の幅サイズのことである。
【0063】スタンプ体1のサイズが設定された印面サ
イズに適合しないときには(S11:No)、LCD5
3に「スタンプ体を差し替えて下さい」と表示して(S
12)、処理をS7へ移行する。そして、現在装着され
ているスタンプ体1が取り外され、設定された印面サイ
ズに適合するサイズのスタンプ体1が装着されるまで、
S7〜S12の処理が繰り返し実行される。
イズに適合しないときには(S11:No)、LCD5
3に「スタンプ体を差し替えて下さい」と表示して(S
12)、処理をS7へ移行する。そして、現在装着され
ているスタンプ体1が取り外され、設定された印面サイ
ズに適合するサイズのスタンプ体1が装着されるまで、
S7〜S12の処理が繰り返し実行される。
【0064】一方、装着されているスタンプ体1のサイ
ズが設定された印面サイズに適合するときには(S1
1:Yes)、スタンプ体1の印面部33に穿孔処理が
実行される。その穿孔処理の間LCD53には「穿孔
中」と表示される(S13)。穿孔処理は、先ず、入力
バッファ124に入力されている書式と穿孔用文字列デ
ータに基づいて穿孔用のドットパターンデータが作成さ
れ、穿孔バッファ125に格納される。この穿孔バッフ
ァ125に格納されたドットパターンデータに基づいて
キャリッジ送りモータ100が駆動され、キャリッジ8
7が図22の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置ま
で移動するとともに、サーマルヘッド90が駆動され、
印面部33に穿孔用のドットパターンデータに基づく穿
孔が形成される。なお、穿孔終了時には、サーマルヘッ
ド90が印面部33から左方に外れる位置までキャリッ
ジ87が移動駆動されるため、サーマルヘッド90で印
面部33を押圧し続けてインクの漏出を招くことがな
い。
ズが設定された印面サイズに適合するときには(S1
1:Yes)、スタンプ体1の印面部33に穿孔処理が
実行される。その穿孔処理の間LCD53には「穿孔
中」と表示される(S13)。穿孔処理は、先ず、入力
バッファ124に入力されている書式と穿孔用文字列デ
ータに基づいて穿孔用のドットパターンデータが作成さ
れ、穿孔バッファ125に格納される。この穿孔バッフ
ァ125に格納されたドットパターンデータに基づいて
キャリッジ送りモータ100が駆動され、キャリッジ8
7が図22の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置ま
で移動するとともに、サーマルヘッド90が駆動され、
印面部33に穿孔用のドットパターンデータに基づく穿
孔が形成される。なお、穿孔終了時には、サーマルヘッ
ド90が印面部33から左方に外れる位置までキャリッ
ジ87が移動駆動されるため、サーマルヘッド90で印
面部33を押圧し続けてインクの漏出を招くことがな
い。
【0065】穿孔が終了すると(S14:Yes)、L
CD53に「穿孔処理終了」、「スタンプ体を取り外し
て下さい」と表示して(S15)、処理をS1へ移行す
る。この表示を見て、オペレータは、開閉扉75を開き
スタンプ体1を取り外す。この時、キャリッジ87は図
22の二点鎖線で示す位置まで移動しているので、キャ
リッジ87及びサーマルヘッド90がスタンプ体1の取
り外しを妨げることは無い。
CD53に「穿孔処理終了」、「スタンプ体を取り外し
て下さい」と表示して(S15)、処理をS1へ移行す
る。この表示を見て、オペレータは、開閉扉75を開き
スタンプ体1を取り外す。この時、キャリッジ87は図
22の二点鎖線で示す位置まで移動しているので、キャ
リッジ87及びサーマルヘッド90がスタンプ体1の取
り外しを妨げることは無い。
【0066】以上説明したように、スタンプ体1には印
面部33を形成する感熱性孔版原紙28に所望のパター
ンの多数の穿孔が施されているので、スタンプ体1の保
護キャップ7を取外した後、スカート部材6を介して、
印面部33を用紙の表面に位置決めしてから、把持部2
を握って下方へ押動すると、印面部33が用紙の表面に
押圧される。これにより、含浸体27内のインクが多数
の穿孔からしみ出して、用紙の表面に穿孔パターンが印
刷(捺印)される。
面部33を形成する感熱性孔版原紙28に所望のパター
ンの多数の穿孔が施されているので、スタンプ体1の保
護キャップ7を取外した後、スカート部材6を介して、
印面部33を用紙の表面に位置決めしてから、把持部2
を握って下方へ押動すると、印面部33が用紙の表面に
押圧される。これにより、含浸体27内のインクが多数
の穿孔からしみ出して、用紙の表面に穿孔パターンが印
刷(捺印)される。
【0067】スタンプ部3の外周側を囲繞する昇降自在
のスカート部材6は、第1位置と、第2位置と、第3位
置とに亙って昇降自在に構成されるので、スカート部材
6を第3位置に保持した状態において、その印面部33
にドット状の所望のパターンを穿孔することができる。
しかも、このスカート部材6はスプリング21により第
1位置の方へ弾性付勢されているので、ドットパターン
の穿孔後、第1位置に復帰する。よって、印刷の際に
は、スカート部材6は第1位置に保持されるので、スカ
ート部材6を用紙表面の印刷すべき位置にセットして、
印面部33を位置決めしてから、把持部2を押圧する
と、スプリング21が収縮してスカート部材6が第2位
置まで上昇し、所望の位置に正確に印刷することができ
る。印刷後、把持部2への押圧力を緩めると、スカート
部材6の第1位置への復帰動作により、印面部33から
の用紙の剥離が促進される。このため、薄手の用紙にも
きれいに印刷することができる。
のスカート部材6は、第1位置と、第2位置と、第3位
置とに亙って昇降自在に構成されるので、スカート部材
6を第3位置に保持した状態において、その印面部33
にドット状の所望のパターンを穿孔することができる。
しかも、このスカート部材6はスプリング21により第
1位置の方へ弾性付勢されているので、ドットパターン
の穿孔後、第1位置に復帰する。よって、印刷の際に
は、スカート部材6は第1位置に保持されるので、スカ
ート部材6を用紙表面の印刷すべき位置にセットして、
印面部33を位置決めしてから、把持部2を押圧する
と、スプリング21が収縮してスカート部材6が第2位
置まで上昇し、所望の位置に正確に印刷することができ
る。印刷後、把持部2への押圧力を緩めると、スカート
部材6の第1位置への復帰動作により、印面部33から
の用紙の剥離が促進される。このため、薄手の用紙にも
きれいに印刷することができる。
【0068】但し、用紙表面の狭い枠内に印刷するよう
な場合には、手でスカート部材6を第2位置や第3位置
に保持した状態で印刷することもできる。また、不使用
時には、スプリング21の付勢力によりスカート部材6
は第1位置に保持され、そのスカート部材6によりスタ
ンプユニット1全体が支持されるので、印面部33の載
置箇所への接触を避けることができ、印面部33を保護
することができる。
な場合には、手でスカート部材6を第2位置や第3位置
に保持した状態で印刷することもできる。また、不使用
時には、スプリング21の付勢力によりスカート部材6
は第1位置に保持され、そのスカート部材6によりスタ
ンプユニット1全体が支持されるので、印面部33の載
置箇所への接触を避けることができ、印面部33を保護
することができる。
【0069】スタンプ部3に含浸体27の表面部を固定
的に覆う感熱性孔版原紙28を設け、スカート部材6よ
りも内側において、基部材26の外周側に延びた感熱性
孔版原紙28の外周部を囲繞する外周保持部材5を設け
たので、基部材26の外周側に延びた感熱性孔版原紙2
8の外周部がスカート部材6で損傷するのを防止できる
し、含浸体27からインクが外部へ流出するのを防止で
きる。スタンプ部3の印面部33を覆う着脱自在な保護
キャップ7を設けたので、保護キャップ7により、不使
用時における印面部33の損傷と埃の付着を防止でき、
誤操作により印刷すべきでない位置に印刷してしまうの
を防止できる。
的に覆う感熱性孔版原紙28を設け、スカート部材6よ
りも内側において、基部材26の外周側に延びた感熱性
孔版原紙28の外周部を囲繞する外周保持部材5を設け
たので、基部材26の外周側に延びた感熱性孔版原紙2
8の外周部がスカート部材6で損傷するのを防止できる
し、含浸体27からインクが外部へ流出するのを防止で
きる。スタンプ部3の印面部33を覆う着脱自在な保護
キャップ7を設けたので、保護キャップ7により、不使
用時における印面部33の損傷と埃の付着を防止でき、
誤操作により印刷すべきでない位置に印刷してしまうの
を防止できる。
【0070】加熱穿孔装置50に関しては、穿孔用装着
部71にスタンプ体1を装着した際に、スタンプ体1
は、その前後1対のガイド溝15に係合した前後1対の
ガイド部で支持され、1対のローラ81で後方へ押圧さ
れて、スタンプ体1の前後方向位置が正確に設定され
る。そして、スタンプ体1は、係止部85で係止される
とともに、前後1対のガイド溝15の終端で係止される
ので、左右方向位置が正確に設定される。しかも、スタ
ンプ体1の係合凹部16に1つのローラ81を係合させ
るため、穿孔中にスタンプ体1の位置がズレることもな
い。
部71にスタンプ体1を装着した際に、スタンプ体1
は、その前後1対のガイド溝15に係合した前後1対の
ガイド部で支持され、1対のローラ81で後方へ押圧さ
れて、スタンプ体1の前後方向位置が正確に設定され
る。そして、スタンプ体1は、係止部85で係止される
とともに、前後1対のガイド溝15の終端で係止される
ので、左右方向位置が正確に設定される。しかも、スタ
ンプ体1の係合凹部16に1つのローラ81を係合させ
るため、穿孔中にスタンプ体1の位置がズレることもな
い。
【0071】セクタギヤ76とギヤ98とヘッド切換え
ロッド89を介して、開閉扉75とカム体91とを連動
させ、スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着し、開閉
扉75を閉じるまでは、サーマルヘッド90が下方へリ
リースするように構成してある。よって、スタンプ体1
の装着の際に、サーマルヘッド90で印面部33を損傷
することがない。また、穿孔終了後には、サーマルヘッ
ド90が印面部33から左方へ退くまで、キャリッジ8
7を移動させるため、サーマルヘッド90で印面部33
を押圧し続けることがなく、印面部33からのインクの
漏出を防止できる。一方、穿孔後のスタンプ体1を取り
外す際には、開閉扉75を開くと、サーマルヘッド90
が下方へリリースされるため、スタンプ体1の取り出し
時にも印面部33を損傷することがない。
ロッド89を介して、開閉扉75とカム体91とを連動
させ、スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着し、開閉
扉75を閉じるまでは、サーマルヘッド90が下方へリ
リースするように構成してある。よって、スタンプ体1
の装着の際に、サーマルヘッド90で印面部33を損傷
することがない。また、穿孔終了後には、サーマルヘッ
ド90が印面部33から左方へ退くまで、キャリッジ8
7を移動させるため、サーマルヘッド90で印面部33
を押圧し続けることがなく、印面部33からのインクの
漏出を防止できる。一方、穿孔後のスタンプ体1を取り
外す際には、開閉扉75を開くと、サーマルヘッド90
が下方へリリースされるため、スタンプ体1の取り出し
時にも印面部33を損傷することがない。
【0072】スタンプ体1を穿孔用装着部71に装着す
ると、ガイドバー83により、スカート部材6が最も上
昇した第3位置へ切換えられるため、印面部33への穿
孔時にスカート部材6が穿孔の邪魔になることがない。
ると、ガイドバー83により、スカート部材6が最も上
昇した第3位置へ切換えられるため、印面部33への穿
孔時にスカート部材6が穿孔の邪魔になることがない。
【0073】近接スイッチ104,105により、スタ
ンプ体1の幅サイズを検知するように構成したので、ス
タンプ体1のサイズを間違えて、印面部33のサイズに
適合しない文字列を穿孔することがない。また、スタン
プ体1は穿孔用装着部71内において、ガイド部材78
と把持部2との係合により支持されているので、把持部
2を同じ構成にすれば、穿孔用装着部71には、狭幅の
スタンプ体1も広幅のスタンプ体1も装着可能であるの
で、汎用性に優れている。
ンプ体1の幅サイズを検知するように構成したので、ス
タンプ体1のサイズを間違えて、印面部33のサイズに
適合しない文字列を穿孔することがない。また、スタン
プ体1は穿孔用装着部71内において、ガイド部材78
と把持部2との係合により支持されているので、把持部
2を同じ構成にすれば、穿孔用装着部71には、狭幅の
スタンプ体1も広幅のスタンプ体1も装着可能であるの
で、汎用性に優れている。
【0074】次に図27を参照して、第2実施例につい
て説明する。この第2実施例は、前記した第1実施例の
スタンプ体1を変更したものである。以下、第1実施例
と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略し、
異なる部分のみを説明する。図27はスタンプ体201
の断面図である。図27に示すように、スタンプ体20
1は、把持部202と、その把持部202と一体に形成
された基部材226と、その基部材226の下面におけ
る縁部分に配設されたストッパ206とを備えている。
把持部202は、基部材226の略中央付近に固着され
ており、金属材料または合成樹脂材料等で構成されると
ともに、略円柱状に形成されている。この把持部202
の上端部分はその下端部分より太く形成されているの
で、スタンプ使用者は容易に把持部202を掴むことが
できる。
て説明する。この第2実施例は、前記した第1実施例の
スタンプ体1を変更したものである。以下、第1実施例
と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略し、
異なる部分のみを説明する。図27はスタンプ体201
の断面図である。図27に示すように、スタンプ体20
1は、把持部202と、その把持部202と一体に形成
された基部材226と、その基部材226の下面におけ
る縁部分に配設されたストッパ206とを備えている。
把持部202は、基部材226の略中央付近に固着され
ており、金属材料または合成樹脂材料等で構成されると
ともに、略円柱状に形成されている。この把持部202
の上端部分はその下端部分より太く形成されているの
で、スタンプ使用者は容易に把持部202を掴むことが
できる。
【0075】この把持部202の下端に固着された基部
材226は、直方体状に形成されており、第1実施例の
基部材26と同様に油性インクに接触する関係上、耐油
性に優れた合成樹脂材料または金属材料で構成されてい
る。また、基部材226の下面には、凹部25および複
数の突起25aが形成されるとともに、ストッパ206
が配設されている。ストッパ206は、基部材26の下
面の縁部分に配設されており、凹部25の内側壁に当接
して基部材226に固着されている。このストッパ20
6は基部材226の下方に突出しており、スタンプ体2
01の印面部33は、このストッパ206の下端面より
約0.5mm〜約1mm程度下方に突出するように形成
されている。
材226は、直方体状に形成されており、第1実施例の
基部材26と同様に油性インクに接触する関係上、耐油
性に優れた合成樹脂材料または金属材料で構成されてい
る。また、基部材226の下面には、凹部25および複
数の突起25aが形成されるとともに、ストッパ206
が配設されている。ストッパ206は、基部材26の下
面の縁部分に配設されており、凹部25の内側壁に当接
して基部材226に固着されている。このストッパ20
6は基部材226の下方に突出しており、スタンプ体2
01の印面部33は、このストッパ206の下端面より
約0.5mm〜約1mm程度下方に突出するように形成
されている。
【0076】このスタンプ体201によれば、印面部3
3を構成する感熱性孔版原紙28に穿孔した後、スタン
プ体201の把持部202を掴んで印面部33を用紙に
押圧する。印面部33が押圧されると、含浸体27の上
面のうち、各突起25aの隙間部分に対応する部分は圧
縮されずに、複数の突起25aに当接する部分が複数の
突起25aにより押圧され含浸体27が圧縮されるとと
もにスタンプ体201が下降する。このスタンプ体1が
下降すると、基部材226の下方に配設されたストッパ
206の下端面が用紙に当接し、含浸体27を更に圧縮
することは不可能となる。即ち、スタンプ体201の印
面33を用紙に押圧するための押圧力が制限され、含浸
体27から滲み出すインク量は、従来のスタンプ体にお
ける基部材の凹部により圧縮された含浸体から滲み出す
インク量と比較して減少され、含浸体27からの過剰な
インクの滲み出しが防止される。従って、かかるスタン
プ体201を使用して捺印した場合、滲みのない鮮明な
捺印結果を得ることができる。
3を構成する感熱性孔版原紙28に穿孔した後、スタン
プ体201の把持部202を掴んで印面部33を用紙に
押圧する。印面部33が押圧されると、含浸体27の上
面のうち、各突起25aの隙間部分に対応する部分は圧
縮されずに、複数の突起25aに当接する部分が複数の
突起25aにより押圧され含浸体27が圧縮されるとと
もにスタンプ体201が下降する。このスタンプ体1が
下降すると、基部材226の下方に配設されたストッパ
206の下端面が用紙に当接し、含浸体27を更に圧縮
することは不可能となる。即ち、スタンプ体201の印
面33を用紙に押圧するための押圧力が制限され、含浸
体27から滲み出すインク量は、従来のスタンプ体にお
ける基部材の凹部により圧縮された含浸体から滲み出す
インク量と比較して減少され、含浸体27からの過剰な
インクの滲み出しが防止される。従って、かかるスタン
プ体201を使用して捺印した場合、滲みのない鮮明な
捺印結果を得ることができる。
【0077】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0078】例えば、本実施例では、穿孔用装着部71
は、スタンプ体1を右方より着脱自在に装着するように
構成したが、スタンプ体1を上方より着脱自在に装着す
る構成にしてもよい。また、加熱用穿孔機構72は、ス
タンプ体1を所定位置に保持した状態で、キャリッジ8
7を介してサーマルヘッド90を移動させつつ穿孔する
ように構成したが、サーマルヘッド90を固定的に設
け、スタンプ体1を移動させつつ穿孔するように構成し
てもよい。更に、カム体91の代わりのソレノイドアク
チュエータを設け、そのアクチュエータによりサーマル
ヘッド90の位置を切換えるように構成してもよい。ラ
ック92、駆動ギヤ101、減速ギヤ機構107の代り
に、ワイヤとプーリを介してキャリッジ87を左右方向
に移動駆動するように構成してもよい。含浸体27の代
わりに、粘度の高いインクの塊からなるインク体を使用
し、このインク体を凹部25に装着し、含浸体27と同
様の形状に盛り上がらせておいてもよい。
は、スタンプ体1を右方より着脱自在に装着するように
構成したが、スタンプ体1を上方より着脱自在に装着す
る構成にしてもよい。また、加熱用穿孔機構72は、ス
タンプ体1を所定位置に保持した状態で、キャリッジ8
7を介してサーマルヘッド90を移動させつつ穿孔する
ように構成したが、サーマルヘッド90を固定的に設
け、スタンプ体1を移動させつつ穿孔するように構成し
てもよい。更に、カム体91の代わりのソレノイドアク
チュエータを設け、そのアクチュエータによりサーマル
ヘッド90の位置を切換えるように構成してもよい。ラ
ック92、駆動ギヤ101、減速ギヤ機構107の代り
に、ワイヤとプーリを介してキャリッジ87を左右方向
に移動駆動するように構成してもよい。含浸体27の代
わりに、粘度の高いインクの塊からなるインク体を使用
し、このインク体を凹部25に装着し、含浸体27と同
様の形状に盛り上がらせておいてもよい。
【0079】
【発明の効果】 請求項1または3に記載のスタンプ体
によれば、サーマルヘッドにより印面部がドット状に穿
孔されたスタンプ体を用いて捺印する場合、スタンプ体
の印面部を印刷媒体に押圧するための押圧力は把持部に
配設されたストッパ部材により一定に制限される。ま
た、スタンプ体のインク体のうち複数の突起が当接して
いない部分は、複数の突起による押圧を受けず圧縮され
ない。よって、スタンプ体のインク体から滲み出すイン
ク量が減少されるので、従来のスタンプ体におけるイン
クの過剰な滲み出しを防止することができるという効果
がある。従って、かかる穿孔後のスタンプ体を用いて捺
印した場合、鮮明な捺印結果が得られるのである。
によれば、サーマルヘッドにより印面部がドット状に穿
孔されたスタンプ体を用いて捺印する場合、スタンプ体
の印面部を印刷媒体に押圧するための押圧力は把持部に
配設されたストッパ部材により一定に制限される。ま
た、スタンプ体のインク体のうち複数の突起が当接して
いない部分は、複数の突起による押圧を受けず圧縮され
ない。よって、スタンプ体のインク体から滲み出すイン
ク量が減少されるので、従来のスタンプ体におけるイン
クの過剰な滲み出しを防止することができるという効果
がある。従って、かかる穿孔後のスタンプ体を用いて捺
印した場合、鮮明な捺印結果が得られるのである。
【0080】請求項2または4に記載のスタンプ体によ
れば、請求項1または3に記載のスタンプ体の奏する効
果に加え、基部材の複数の突起により穿孔時の印面部の
窪みを防止することができる。よって、印面部に対して
相対的に移動しつつ印面部の感熱性孔版原紙にドット状
の穿孔を施す場合、サーマルヘッドは一定の押圧力を保
持しつつスタンプ体の印面部に穿孔を施すので、穿孔不
良を生じることがなく印面部への穿孔を確実に行うこと
ができるという効果がある。従って、かかる穿孔後のス
タンプ体を用いて捺印した場合、鮮明な捺印結果が得ら
れるのである。
れば、請求項1または3に記載のスタンプ体の奏する効
果に加え、基部材の複数の突起により穿孔時の印面部の
窪みを防止することができる。よって、印面部に対して
相対的に移動しつつ印面部の感熱性孔版原紙にドット状
の穿孔を施す場合、サーマルヘッドは一定の押圧力を保
持しつつスタンプ体の印面部に穿孔を施すので、穿孔不
良を生じることがなく印面部への穿孔を確実に行うこと
ができるという効果がある。従って、かかる穿孔後のス
タンプ体を用いて捺印した場合、鮮明な捺印結果が得ら
れるのである。
【図1】 本発明の一実施例であるスタンプ体の斜視図
である。
である。
【図2】 スタンプ体の分解斜視図である。
【図3】 スタンプ体の縦断正面図である。
【図4】 スタンプ体の縦断側面図である。
【図5】 スタンプ部本体の拡大縦断正面図である。
【図6】 感熱性孔版原紙の拡大断面図である。
【図7】 印面部にサーマルヘッドが当接したスタンプ
体の下面図である。
体の下面図である。
【図8】 スタンプ部本体の製作方法を説明する斜視図
である。
である。
【図9】 スカート部材が第3位置のときのスタンプ体
の縦断正面図である。
の縦断正面図である。
【図10】 スカート部材が第2位置のときのスタンプ
体の縦断正面図である。
体の縦断正面図である。
【図11】 スタンプ体の印面部に穿孔するパターンの
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図12】 スタンプ装置の加熱穿孔装置の斜視図であ
る。
る。
【図13】 加熱穿孔装置とスタンプ体の斜視図であ
る。
る。
【図14】 加熱穿孔装置の平面図である。
【図15】 加熱穿孔装置の部分切欠き正面図である。
【図16】 加熱穿孔装置の部分切欠き縦断側面図であ
る。
る。
【図17】 加熱穿孔装置の加熱穿孔部の斜視図であ
る。
る。
【図18】 加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部斜視図で
ある。
ある。
【図19】 加熱穿孔機構の分解斜視図である。
【図20】 加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部側面図で
ある。
ある。
【図21】 穿孔用装着部に装着中のスタンプ体と加熱
穿孔部の縦断正面図である。
穿孔部の縦断正面図である。
【図22】 穿孔用装着部に装着後のスタンプ体と加熱
穿孔部の縦断正面図である。
穿孔部の縦断正面図である。
【図23】 スタンプ装置の制御系のブロック図であ
る。
る。
【図24】 ヘッド駆動回路の電気回路図である。
【図25】 加熱穿孔装置による穿孔処理のフローチャ
ートの一部である。
ートの一部である。
【図26】 加熱穿孔装置による穿孔処理のフローチャ
ートの残部である。
ートの残部である。
【図27】 第2実施例におけるスタンプ体の断面図で
ある。
ある。
1,201 スタンプ体 2,202 把持部 3,203 スタンプ部 4 スタンプ部本体 5 外周保持部材 25 凹部 25a 突起 26,226 基部材 27 含浸体(インク体) 28 感熱性孔版原紙 33 印面部 50 加熱穿孔装置 90 サーマルヘッド 206 ストッパ(ストッパ部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 把持部とその把持部に設けられた基部材
とその基部材に保持されるインク体とそのインク体の表
面を固定的に覆い印面部を構成する感熱性孔版原紙とを
有し、 前記印面部に対して相対的に移動しつつ、前記印面部を
押圧して前記感熱性孔版原紙にドット状の穿孔を施すサ
ーマルヘッドを有する加熱穿孔装置に着脱自在に構成さ
れたスタンプ体において、 前記基部材のうち前記インク体との当接面には複数の突
起が形成されており、 前記把持部には前記印面部を印刷媒体に押圧するための
押圧力を制限するストッパ部材が配設されていることを
特徴とするスタンプ体。 - 【請求項2】 前記複数の突起は、前記サーマルヘッド
の押圧による前記印面部の窪みを防止するように配列さ
れていることを特徴とする請求項1記載のスタンプ体。 - 【請求項3】 把持部とその把持部に設けられた基部材
とその基部材に保持されるインク体とそのインク体の表
面を固定的に覆い印面部を構成しドット状の穿孔が施さ
れる感熱性孔版原紙とを有するスタンプ体において、 前記基部材のうち前記インク体との当接面には複数の突
起が形成されていることを特徴とするスタンプ体。 - 【請求項4】 前記複数の突起は、千鳥状に配列されて
いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
のスタンプ体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9931997A JPH10287031A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | スタンプ体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9931997A JPH10287031A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | スタンプ体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10287031A true JPH10287031A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14244327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9931997A Pending JPH10287031A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | スタンプ体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10287031A (ja) |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP9931997A patent/JPH10287031A/ja active Pending
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