JPH08159057A - 横置き型スクロール流体機械 - Google Patents
横置き型スクロール流体機械Info
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- JPH08159057A JPH08159057A JP29674894A JP29674894A JPH08159057A JP H08159057 A JPH08159057 A JP H08159057A JP 29674894 A JP29674894 A JP 29674894A JP 29674894 A JP29674894 A JP 29674894A JP H08159057 A JPH08159057 A JP H08159057A
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 title claims abstract description 12
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims abstract description 53
- 238000005086 pumping Methods 0.000 abstract description 4
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 9
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
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- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
- F01C17/066—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 旋回軸受けを取り付けた旋回スクロール鏡板
のボス部内に旋回ブッシュを挿入し、旋回ブッシュとシ
ャフトとを連結して旋回運動させる駆動機構を備えた横
置き型スクロール圧縮機において、潤滑油の循環機構を
設けることにより、比較的安価に、より信頼性を高める
ことを目的としている。 【構成】 旋回ブッシュ8にスラスト方向の潤滑油貫通
孔8aを設け、旋回スクロール鏡板2aの第1の1対の
キー溝2cの少なくともいずれか一方のキー溝2cと、
旋回スクロール鏡板2aボス部2d内の背面室24との
間の、旋回スクロール鏡板2a内に潤滑油供給孔17を
備え、オルダムリング5の第1の1対のキー5aの摺動
で生じるポンプ作用によって、潤滑油を強制的に循環さ
せる構成としたものである。
のボス部内に旋回ブッシュを挿入し、旋回ブッシュとシ
ャフトとを連結して旋回運動させる駆動機構を備えた横
置き型スクロール圧縮機において、潤滑油の循環機構を
設けることにより、比較的安価に、より信頼性を高める
ことを目的としている。 【構成】 旋回ブッシュ8にスラスト方向の潤滑油貫通
孔8aを設け、旋回スクロール鏡板2aの第1の1対の
キー溝2cの少なくともいずれか一方のキー溝2cと、
旋回スクロール鏡板2aボス部2d内の背面室24との
間の、旋回スクロール鏡板2a内に潤滑油供給孔17を
備え、オルダムリング5の第1の1対のキー5aの摺動
で生じるポンプ作用によって、潤滑油を強制的に循環さ
せる構成としたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調用及び冷凍用圧縮
機,空気圧縮機,ポンプ膨張機に適したスクロール流体
機械に係わり、特に潤滑油供給機構に関する。
機,空気圧縮機,ポンプ膨張機に適したスクロール流体
機械に係わり、特に潤滑油供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のスクロール流体機械とし
ては、特公昭58−19875号公報に示される自動車
空調用圧縮機を例に挙げ、第5図から第7図を参照して
その基本的構成等について説明する。第5図は開放型ス
クロール圧縮機の本体の構造を示す。エンジンからの駆
動力をベルト及び電磁クラッチを介して圧縮機本体に伝
逹させる構成は、周知の事実として割愛した。
ては、特公昭58−19875号公報に示される自動車
空調用圧縮機を例に挙げ、第5図から第7図を参照して
その基本的構成等について説明する。第5図は開放型ス
クロール圧縮機の本体の構造を示す。エンジンからの駆
動力をベルト及び電磁クラッチを介して圧縮機本体に伝
逹させる構成は、周知の事実として割愛した。
【0003】圧縮機本体を構成する主要部品としては、
固定スクロール鏡板1aに直立した渦巻状のラップ1b
を形成してなる固定スクロール1と、旋回スクロール鏡
板2aに直立した渦巻状のラップ2bを形成し、ラップ
1bと2bとを互いに内側にして噛み合わせてなる旋回
スクロール2と、圧縮機本体の外郭を形成するハウジン
グ3と、旋回スクロール鏡板2aとハウジング3との間
に旋回スクロール鏡板2aと平行に配置されたスラスト
軸受け機構と自転防止機構としてのリング状の旋回スク
ロール側レース18と、旋回スクロール側リング19
と、リング状のハウジング側レース20と、ハウジング
側リング21と、複数のボール素子23と、旋回スクロ
ール2に旋回運動を伝逹する駆動機構からなっている。
固定スクロール1はラップ1bと反対側の固定スクロー
ル鏡板1aに備えられた突起1cと、ハウジング3との
間をボルト6によって締結されている。固定スクロール
鏡板1aの外周にはOリング10がハウジング3との間
に取り付けられ、突起1c側の高圧室11とラップ1a
側の低圧室12とに分断している。旋回スクロール鏡板
2aとハウジング3との間には、リング状の旋回スクロ
ール側レース18を被うように旋回スクロール鏡板2a
に旋回スクロール側リング19が取り付けられ、リング
状のハウジング側レース20を被うように、かつ旋回ス
クロール側リング19との間にわずかな隙間ができるよ
うにハウジング側リング21が取り付けられている。旋
回スクロール側リング19とハウジング側リング21は
それぞれ軸方向に同径の複数のポケットを形成する穴2
2が備えられ、その穴22に複数のボール素子23が常
時挟持されることにより、自転を阻止しながら固定スク
ロール1に対するその旋回運動を許容している。ラップ
2bと反対側の旋回スクロール鏡板2aの中心部には旋
回軸受け7を取り付けたボス部2dが形成され、旋回ブ
ッシュ8が旋回軸受け7に挿入されていて、さらに旋回
ブッシュ8はシャフト9と連結されている。この構成に
よって旋回スクロール2は固定スクロール1に対して旋
回運動させる駆動機構を備えることができる。そして旋
回スクロール鏡板2aのボス部2d内には、旋回ブッシ
ュ8との間に背面室24が設けられている。低圧室12
側のハウジング3には作動流体としての冷媒を吸入する
吸入口13が備えられ、高圧室11側のハウジング3に
は冷媒を吐出する吐出口14が備えられている。ハウジ
ング3内の底部には潤滑油15が貯っている。
固定スクロール鏡板1aに直立した渦巻状のラップ1b
を形成してなる固定スクロール1と、旋回スクロール鏡
板2aに直立した渦巻状のラップ2bを形成し、ラップ
1bと2bとを互いに内側にして噛み合わせてなる旋回
スクロール2と、圧縮機本体の外郭を形成するハウジン
グ3と、旋回スクロール鏡板2aとハウジング3との間
に旋回スクロール鏡板2aと平行に配置されたスラスト
軸受け機構と自転防止機構としてのリング状の旋回スク
ロール側レース18と、旋回スクロール側リング19
と、リング状のハウジング側レース20と、ハウジング
側リング21と、複数のボール素子23と、旋回スクロ
ール2に旋回運動を伝逹する駆動機構からなっている。
固定スクロール1はラップ1bと反対側の固定スクロー
ル鏡板1aに備えられた突起1cと、ハウジング3との
間をボルト6によって締結されている。固定スクロール
鏡板1aの外周にはOリング10がハウジング3との間
に取り付けられ、突起1c側の高圧室11とラップ1a
側の低圧室12とに分断している。旋回スクロール鏡板
2aとハウジング3との間には、リング状の旋回スクロ
ール側レース18を被うように旋回スクロール鏡板2a
に旋回スクロール側リング19が取り付けられ、リング
状のハウジング側レース20を被うように、かつ旋回ス
クロール側リング19との間にわずかな隙間ができるよ
うにハウジング側リング21が取り付けられている。旋
回スクロール側リング19とハウジング側リング21は
それぞれ軸方向に同径の複数のポケットを形成する穴2
2が備えられ、その穴22に複数のボール素子23が常
時挟持されることにより、自転を阻止しながら固定スク
ロール1に対するその旋回運動を許容している。ラップ
2bと反対側の旋回スクロール鏡板2aの中心部には旋
回軸受け7を取り付けたボス部2dが形成され、旋回ブ
ッシュ8が旋回軸受け7に挿入されていて、さらに旋回
ブッシュ8はシャフト9と連結されている。この構成に
よって旋回スクロール2は固定スクロール1に対して旋
回運動させる駆動機構を備えることができる。そして旋
回スクロール鏡板2aのボス部2d内には、旋回ブッシ
ュ8との間に背面室24が設けられている。低圧室12
側のハウジング3には作動流体としての冷媒を吸入する
吸入口13が備えられ、高圧室11側のハウジング3に
は冷媒を吐出する吐出口14が備えられている。ハウジ
ング3内の底部には潤滑油15が貯っている。
【0004】さて旋回スクロール2が固定スクロール1
に対して旋回運動を始め、圧縮行程が開始されると冷媒
は吸入口13よりハウジング3内の低圧室12に取り込
まれる。次に冷媒は、旋回スクロール2の旋回運動によ
って、固定スクロール1の固定スクロール鏡板1aと渦
巻状ラップ1bそして旋回スクロール2の旋回スクロー
ル鏡板2aと渦巻状ラップ2bで形成される密閉空間の
流体ポケット16に送り込まれ、ラップ1b,2bの最
外周部から中心部に向かって圧縮される。圧縮された冷
媒ガスは固定スクロール鏡板1aの中心部の吐出ガス穴
1dより高圧室11に吐き出され、さらに吐出口14か
ら外へ送り出される。そしてこの時の旋回運動によっ
て、ハウジング3内の底部に溜っていた潤滑油15は旋
回スクロール2等でかき上げられ、旋回スクロール鏡板
2a中心部のボス部2d内の旋回軸受け7と旋回ブッシ
ュ8の摺動部、旋回ブッシュ8とシャフト9の連結部と
の摺動部等に供給されている。そして潤滑油15の一部
は、ボス部2d内の旋回ブッシュ8との間の背面室24
に貯えられる。
に対して旋回運動を始め、圧縮行程が開始されると冷媒
は吸入口13よりハウジング3内の低圧室12に取り込
まれる。次に冷媒は、旋回スクロール2の旋回運動によ
って、固定スクロール1の固定スクロール鏡板1aと渦
巻状ラップ1bそして旋回スクロール2の旋回スクロー
ル鏡板2aと渦巻状ラップ2bで形成される密閉空間の
流体ポケット16に送り込まれ、ラップ1b,2bの最
外周部から中心部に向かって圧縮される。圧縮された冷
媒ガスは固定スクロール鏡板1aの中心部の吐出ガス穴
1dより高圧室11に吐き出され、さらに吐出口14か
ら外へ送り出される。そしてこの時の旋回運動によっ
て、ハウジング3内の底部に溜っていた潤滑油15は旋
回スクロール2等でかき上げられ、旋回スクロール鏡板
2a中心部のボス部2d内の旋回軸受け7と旋回ブッシ
ュ8の摺動部、旋回ブッシュ8とシャフト9の連結部と
の摺動部等に供給されている。そして潤滑油15の一部
は、ボス部2d内の旋回ブッシュ8との間の背面室24
に貯えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記第5図に示される
従来のスクロール圧縮機においては、旋回スクロールの
旋回運動によって冷媒が固定スクロールと旋回スクロー
ルによって形成される密閉空間の流体ポケットに送り込
まれ、圧縮され、高圧室を通り、吐出口より外へ吐き出
される。この時、ハウジング内の底部に貯えられていた
潤滑油も冷媒の流れに従って流体ポケットに取り込ま
れ、高圧室に送り出され、吐出口から冷媒ガスと共に外
へ吐き出される。従ってハウジング内の底部に貯る潤滑
油の量は減少する。特に圧縮機の起動時では、この潤滑
油の減少現象が著しく、ほとんど潤滑油がハウジング内
に貯えられない状態となる。そして吐出口から冷媒と共
に一度吐き出された潤滑油は、吸入口に戻るまでしばら
くの時間を要する。この間圧縮機本体内は著しく潤滑油
不足となり、摺動部に悪影響を及ぼす。中でも旋回軸受
けを取り付けた旋回スクロール鏡板中心部のボス部内と
旋回ブッシュの摺動部、旋回ブッシュとシャフトとの連
結部の摺動部は、潤滑油供給路の手段がなく、背面室に
貯えられたわずかな潤滑油のみを頼りとしているに過ぎ
ず、背面室の潤滑油が放出されれば潤滑油切れとなり、
焼付けを引き起こすという問題があった。
従来のスクロール圧縮機においては、旋回スクロールの
旋回運動によって冷媒が固定スクロールと旋回スクロー
ルによって形成される密閉空間の流体ポケットに送り込
まれ、圧縮され、高圧室を通り、吐出口より外へ吐き出
される。この時、ハウジング内の底部に貯えられていた
潤滑油も冷媒の流れに従って流体ポケットに取り込ま
れ、高圧室に送り出され、吐出口から冷媒ガスと共に外
へ吐き出される。従ってハウジング内の底部に貯る潤滑
油の量は減少する。特に圧縮機の起動時では、この潤滑
油の減少現象が著しく、ほとんど潤滑油がハウジング内
に貯えられない状態となる。そして吐出口から冷媒と共
に一度吐き出された潤滑油は、吸入口に戻るまでしばら
くの時間を要する。この間圧縮機本体内は著しく潤滑油
不足となり、摺動部に悪影響を及ぼす。中でも旋回軸受
けを取り付けた旋回スクロール鏡板中心部のボス部内と
旋回ブッシュの摺動部、旋回ブッシュとシャフトとの連
結部の摺動部は、潤滑油供給路の手段がなく、背面室に
貯えられたわずかな潤滑油のみを頼りとしているに過ぎ
ず、背面室の潤滑油が放出されれば潤滑油切れとなり、
焼付けを引き起こすという問題があった。
【0006】本発明の目的は、第5図に示される従来の
スクロール圧縮機における問題点に鑑みてなされたもの
で、旋回ブッシュにスラスト方向に潤滑油貫通孔を設
け、旋回スクロール鏡板の第1の1対のキー溝の少なく
ともいずれか一方のキー溝と旋回スクロール鏡板ボス部
内の背面室との間の旋回スクロール鏡板内に潤滑油供給
孔を備えることにより、潤滑油不足が生じた時、旋回軸
受けと旋回ブッシュ、旋回ブッシュとシャフトとの連結
部の摺動部が潤滑油切れとなり、焼付けを引き起こすと
いう問題を解決した横置き型スクロール圧縮機を提供す
ることにある。
スクロール圧縮機における問題点に鑑みてなされたもの
で、旋回ブッシュにスラスト方向に潤滑油貫通孔を設
け、旋回スクロール鏡板の第1の1対のキー溝の少なく
ともいずれか一方のキー溝と旋回スクロール鏡板ボス部
内の背面室との間の旋回スクロール鏡板内に潤滑油供給
孔を備えることにより、潤滑油不足が生じた時、旋回軸
受けと旋回ブッシュ、旋回ブッシュとシャフトとの連結
部の摺動部が潤滑油切れとなり、焼付けを引き起こすと
いう問題を解決した横置き型スクロール圧縮機を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明によるスクロール圧縮機は、固定スクロール
鏡板及びこの鏡板に直立した渦巻状のラップを有する固
定スクロールと、前記固定スクロール鏡板を固定するハ
ウジングと、旋回スクロール鏡板及びこの鏡板に直立し
た渦巻状のラップを有し、前記両ラップを互いに内側に
して前記固定スクロールと噛み合って配置された旋回ス
クロールと、前記旋回スクロール鏡板と前記ハウジング
との間に前記旋回スクロール鏡板と平行に配置されたス
ラストプレートとオルダムリングと、前記オルダムリン
グと前記旋回スクロールの間には第1の径方向のみに移
動可能とする第1の係合手段として、前記旋回スクロー
ル鏡板に第1の径方向の1対のキー溝と、該第1の径方
向の1対のキー溝にそれぞれ挿入されて該キー溝と前記
スラストプレートに沿って摺動する前記オルダムリング
の第1の1対のキーと、前記オルダムリングと前記ハウ
ジングとの間には上記第1の径方向とは直角に角度をと
る第2の径方向のみに移動可能とする第2の係合手段と
して、前記ハウジングに第2の径方向の1対のキー溝
と、該第2の径方向の1対のキー溝にそれぞれ挿入され
て該キー溝と前記スラストプレートに沿って摺動する第
2の1対のキーとで、前記旋回スクロールの自転を阻止
しながら前記固定スクロールに対するその旋回運動を許
容する自転防止機構と、前記渦巻状のラップと反対側の
前記旋回スクロール鏡板の中心部には旋回軸受けを取り
付けたボス部と、該旋回軸受けに旋回ブッシュを挿入
し、前記旋回ブッシュにシャフトを連結し、前記旋回ス
クロールを前記固定スクロールに対して旋回運動させる
駆動機構と、前記ボス部内と前記旋回ブッシュとの間に
背面室を備えたスクロール流体機械において、前記旋回
ブッシュにスラスト方向の潤滑油貫通孔を設け、前記旋
回スクロール鏡板の第1の1対のキー溝の少なくともい
ずれか一方のキー溝と前記ボス部内の背面室との間の前
記旋回スクロール鏡板内に潤滑油供給孔を備え、前記オ
ルダムリングの第1の1対のキーの摺動で生じるポンプ
作用によって潤滑油を循環させることを特徴とするもの
である。
め、本発明によるスクロール圧縮機は、固定スクロール
鏡板及びこの鏡板に直立した渦巻状のラップを有する固
定スクロールと、前記固定スクロール鏡板を固定するハ
ウジングと、旋回スクロール鏡板及びこの鏡板に直立し
た渦巻状のラップを有し、前記両ラップを互いに内側に
して前記固定スクロールと噛み合って配置された旋回ス
クロールと、前記旋回スクロール鏡板と前記ハウジング
との間に前記旋回スクロール鏡板と平行に配置されたス
ラストプレートとオルダムリングと、前記オルダムリン
グと前記旋回スクロールの間には第1の径方向のみに移
動可能とする第1の係合手段として、前記旋回スクロー
ル鏡板に第1の径方向の1対のキー溝と、該第1の径方
向の1対のキー溝にそれぞれ挿入されて該キー溝と前記
スラストプレートに沿って摺動する前記オルダムリング
の第1の1対のキーと、前記オルダムリングと前記ハウ
ジングとの間には上記第1の径方向とは直角に角度をと
る第2の径方向のみに移動可能とする第2の係合手段と
して、前記ハウジングに第2の径方向の1対のキー溝
と、該第2の径方向の1対のキー溝にそれぞれ挿入され
て該キー溝と前記スラストプレートに沿って摺動する第
2の1対のキーとで、前記旋回スクロールの自転を阻止
しながら前記固定スクロールに対するその旋回運動を許
容する自転防止機構と、前記渦巻状のラップと反対側の
前記旋回スクロール鏡板の中心部には旋回軸受けを取り
付けたボス部と、該旋回軸受けに旋回ブッシュを挿入
し、前記旋回ブッシュにシャフトを連結し、前記旋回ス
クロールを前記固定スクロールに対して旋回運動させる
駆動機構と、前記ボス部内と前記旋回ブッシュとの間に
背面室を備えたスクロール流体機械において、前記旋回
ブッシュにスラスト方向の潤滑油貫通孔を設け、前記旋
回スクロール鏡板の第1の1対のキー溝の少なくともい
ずれか一方のキー溝と前記ボス部内の背面室との間の前
記旋回スクロール鏡板内に潤滑油供給孔を備え、前記オ
ルダムリングの第1の1対のキーの摺動で生じるポンプ
作用によって潤滑油を循環させることを特徴とするもの
である。
【0008】
【作用】本発明においては、旋回ブッシュのスラスト方
向に設けられた潤滑油貫通孔と、旋回スクロール鏡板の
第1の1対のキー溝の少なくともいずれか一方のキー溝
とボス部内の背面室との間の旋回スクロール鏡板内に備
えられた潤滑油供給孔を通して、オルダムリングのキー
の摺動によるポンプ作用と遠心力によって、強制的に潤
滑油を循環させることにより、潤滑油不足時でもボス部
に取り付けられた旋回軸受けと旋回ブッシュ、旋回ブッ
シュとシャフトとの連結部の摺動部に、安定した潤滑油
が供給され、潤滑油切れによる焼付け等を引き起こす問
題が解消される。
向に設けられた潤滑油貫通孔と、旋回スクロール鏡板の
第1の1対のキー溝の少なくともいずれか一方のキー溝
とボス部内の背面室との間の旋回スクロール鏡板内に備
えられた潤滑油供給孔を通して、オルダムリングのキー
の摺動によるポンプ作用と遠心力によって、強制的に潤
滑油を循環させることにより、潤滑油不足時でもボス部
に取り付けられた旋回軸受けと旋回ブッシュ、旋回ブッ
シュとシャフトとの連結部の摺動部に、安定した潤滑油
が供給され、潤滑油切れによる焼付け等を引き起こす問
題が解消される。
【0009】
【実施例】以下、第1図ないし第4図を参照して本発明
の実施例につき詳細に説明する。
の実施例につき詳細に説明する。
【0010】第1図ないし第3図は、本発明の一実施例
を示すもので、固定スクロール1、旋回スクロール2、
ハウジング3、スラストプレート4、オルダムリング
5、旋回軸受け7、旋回ブッシュ8、シャフト9等の圧
縮機本体を構成する主要部品の位置関係は、ほぼ第5図
に示すものと同様であるが、スラスト軸受け機構と自転
防止機構とに分けられている。旋回スクロール鏡板2a
とハウジング3との間に旋回スクロール鏡板2aと平行
に、スラスト機構としてのスラストプレート4と、自転
防止機構としてのオルダムリング5とが配置されてい
る。オルダムリング5と旋回スクロール2の間には、第
1の径方向のみに移動可能とする係合手段として、旋回
スクロール鏡板2aに第1の径方向の1対のキー溝2c
にそれぞれ挿入されて、キー溝2cとスラストプレート
4に沿ってオルダムリング5の第1の1対のキー5aが
摺動する。オルダムリング5とハウジング3との間に
は、第1の径方向とは直角に角度をとる第2の径方向の
みに移動可能とする第2の係合手段として、ハウジング
3に第2の径方向の1対のキー溝3aにそれぞれ挿入さ
れて、キー溝3aとスラストプレート4に沿ってオルダ
ムリング5の第2の1対のキー5bが摺動する。そして
旋回ブッシュ8にはスラスト方向に潤滑油貫通孔8aが
設けられると共に、旋回スクロール2の鏡板2aの第1
の1対のキー溝2cの一方のキー溝2cとボス部2dに
取り付けられた旋回軸受け7を有する旋回スクロール鏡
板2aの中心部の背面室22との間の旋回スクロール鏡
板2a内に、潤滑油供給孔17が設けられている。
を示すもので、固定スクロール1、旋回スクロール2、
ハウジング3、スラストプレート4、オルダムリング
5、旋回軸受け7、旋回ブッシュ8、シャフト9等の圧
縮機本体を構成する主要部品の位置関係は、ほぼ第5図
に示すものと同様であるが、スラスト軸受け機構と自転
防止機構とに分けられている。旋回スクロール鏡板2a
とハウジング3との間に旋回スクロール鏡板2aと平行
に、スラスト機構としてのスラストプレート4と、自転
防止機構としてのオルダムリング5とが配置されてい
る。オルダムリング5と旋回スクロール2の間には、第
1の径方向のみに移動可能とする係合手段として、旋回
スクロール鏡板2aに第1の径方向の1対のキー溝2c
にそれぞれ挿入されて、キー溝2cとスラストプレート
4に沿ってオルダムリング5の第1の1対のキー5aが
摺動する。オルダムリング5とハウジング3との間に
は、第1の径方向とは直角に角度をとる第2の径方向の
みに移動可能とする第2の係合手段として、ハウジング
3に第2の径方向の1対のキー溝3aにそれぞれ挿入さ
れて、キー溝3aとスラストプレート4に沿ってオルダ
ムリング5の第2の1対のキー5bが摺動する。そして
旋回ブッシュ8にはスラスト方向に潤滑油貫通孔8aが
設けられると共に、旋回スクロール2の鏡板2aの第1
の1対のキー溝2cの一方のキー溝2cとボス部2dに
取り付けられた旋回軸受け7を有する旋回スクロール鏡
板2aの中心部の背面室22との間の旋回スクロール鏡
板2a内に、潤滑油供給孔17が設けられている。
【0011】さて、旋回スクロール2の旋回運動によっ
てかき混ぜられ、跳ね飛ばされた潤滑油15は旋回ブッ
シュ8に設けられたスラスト方向の潤滑油貫通孔8aと
旋回軸受け7や旋回ブッシュ8とシャフト9との摺動面
等を通して、背面室24に溜る。そして背面室24に貯
えられた潤滑油15は、オルダムリング5のキー5aの
摺動によるポンプ作用と遠心力によって、潤滑油供給孔
17に導かれ、旋回スクロール鏡板2a内のキー溝2c
に吐き出される。
てかき混ぜられ、跳ね飛ばされた潤滑油15は旋回ブッ
シュ8に設けられたスラスト方向の潤滑油貫通孔8aと
旋回軸受け7や旋回ブッシュ8とシャフト9との摺動面
等を通して、背面室24に溜る。そして背面室24に貯
えられた潤滑油15は、オルダムリング5のキー5aの
摺動によるポンプ作用と遠心力によって、潤滑油供給孔
17に導かれ、旋回スクロール鏡板2a内のキー溝2c
に吐き出される。
【0012】第4図に示す第2の実施例においては、旋
回スクロール鏡板2aの第1の1対のキー溝2cとも、
潤滑油供給孔17を備えたもので、いずれか一方の潤滑
油供給孔17によって背面室24に潤滑油15が溜って
いれば循環させることができ、ボス部2d内旋回軸受け
7に安定した潤滑油15を供給することが可能である。
回スクロール鏡板2aの第1の1対のキー溝2cとも、
潤滑油供給孔17を備えたもので、いずれか一方の潤滑
油供給孔17によって背面室24に潤滑油15が溜って
いれば循環させることができ、ボス部2d内旋回軸受け
7に安定した潤滑油15を供給することが可能である。
【0013】また、旋回ブッシュ8の潤滑油貫通孔8a
と旋回スクロール鏡板2a内の潤滑油供給孔17の孔の
大きさやボス部2d内の潤滑油供給孔17の導入孔17
aの位置及び個数によって、潤滑油15の循環量を規定
することが可能である。
と旋回スクロール鏡板2a内の潤滑油供給孔17の孔の
大きさやボス部2d内の潤滑油供給孔17の導入孔17
aの位置及び個数によって、潤滑油15の循環量を規定
することが可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記に示すような構成にしたの
で、圧縮機の起動時等の潤滑油不足が生じる場合でも、
強制的に潤滑油を旋回軸受けと旋回ブッシュ、旋回ブッ
シュとシャフトとの連結部の摺動部に循環させながら、
供給することが可能となる。この構成によって、加工費
をそれほど掛けずに潤滑油切れを引き起こすこともな
く、焼付けの問題も解消でき、安定した運転が可能とな
る。
で、圧縮機の起動時等の潤滑油不足が生じる場合でも、
強制的に潤滑油を旋回軸受けと旋回ブッシュ、旋回ブッ
シュとシャフトとの連結部の摺動部に循環させながら、
供給することが可能となる。この構成によって、加工費
をそれほど掛けずに潤滑油切れを引き起こすこともな
く、焼付けの問題も解消でき、安定した運転が可能とな
る。
【図1】本発明の一実施例としてのスクロール圧縮機の
断面図
断面図
【図2】その主要部品の構成展開図
【図3】その旋回スクロールの斜視図
【図4】第2の実施例の旋回スクロールの断面図
【図5】従来例としてのスクロール圧縮機の断面図
【図6】従来機の主要部品の構成展開図
【図7】固定スクロールと旋回スクロールのそれぞれの
ラップの旋回角度による圧縮行程図
ラップの旋回角度による圧縮行程図
1 固定スクロール 1a 固定スクロール鏡板 1b 固定スクロールのラップ 1c 突起 1d 吐出ガス穴 2 旋回スクロール 2a 旋回スクロール鏡板 2b 旋回スクロールのラップ 2c キー溝 2d ボス部 3 ハウジング 3a キー溝 4 スラストプレート 5 オルダムリング 5a,5b キー 6 ボルト 7 旋回軸受け 8 旋回ブッシュ 8a 潤滑油貫通孔 9 シャフト 10 Oリング 11 高圧室 12 低圧室 13 吸入口 14 吐出口 15 潤滑油 16 流体ポケット 17 潤滑油供給孔 17a 導入孔 18 旋回スクロール側レース 19 旋回スクロール側リング 20 ハウジング側レース 21 ハウジング側リング 22 穴 23 複数のボール素子 24 背面室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 隆男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 固定スクロール鏡板及びこの鏡板に直立
した渦巻状のラップを有する固定スクロールと、前記固
定スクロール鏡板を固定するハウジングと、旋回スクロ
ール鏡板及びこの鏡板に直立した渦巻状のラップを有
し、前記両ラップを互いに内側にして前記固定スクロー
ルと噛み合って配置された旋回スクロールと、前記旋回
スクロール鏡板と前記ハウジングとの間に前記旋回スク
ロール鏡板と平行に配置されたスラストプレートとオル
ダムリングと、前記オルダムリングと前記旋回スクロー
ルの間には第1の径方向のみに移動可能とする第1の係
合手段として、前記旋回スクロール鏡板に第1の径方向
の1対のキー溝と、該第1の径方向の1対のキー溝にそ
れぞれ挿入されて該キー溝と前記スラストプレートに沿
って摺動する前記オルダムリングの第1の1対のキー
と、前記オルダムリングと前記ハウジングとの間には上
記第1の径方向とは直角に角度をとる第2の径方向のみ
に移動可能とする第2の係合手段として、前記ハウジン
グに第2の径方向の1対のキー溝と、該第2の径方向の
1対のキー溝にそれぞれ挿入されて該キー溝と前記スラ
ストプレートに沿って摺動する前記オルダムリングの第
2の1対のキーとで、前記旋回スクロールの自転を阻止
しながら前記固定スクロールに対するその旋回運動を許
容する自転防止機構と、前記渦巻状のラップと反対側の
前記旋回スクロール鏡板の中心部には旋回軸受けを取り
付けたボス部と、該旋回軸受けに挿入した旋回ブッシュ
と、該旋回ブッシュに連結したシャフトとで、前記旋回
スクロールを前記固定スクロールに対して旋回運動させ
る駆動機構と、前記ボス部内の前記旋回ブッシュとの間
に背面室を備えたスクロール流体機械において、前記旋
回ブッシュにスラスト方向の潤滑油貫通孔を設け、前記
旋回スクロール鏡板の第1の1対のキー溝の少なくとも
いずれか一方のキー溝と前記ボス部内の前記背面室との
間の前記旋回スクロール鏡板内に潤滑油供給孔を備え、
前記オルダムリングの第1の1対のキーの摺動で生じる
ポンプ作用によって潤滑油を循環させたことを特徴とす
る横置き型スクロール流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29674894A JPH08159057A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 横置き型スクロール流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29674894A JPH08159057A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 横置き型スクロール流体機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08159057A true JPH08159057A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17837610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29674894A Pending JPH08159057A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 横置き型スクロール流体機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08159057A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015042858A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 日立アプライアンス株式会社 | 密閉型スクロール圧縮機 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29674894A patent/JPH08159057A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015042858A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 日立アプライアンス株式会社 | 密閉型スクロール圧縮機 |
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