JPH0811302B2 - 異種金属の接合方法 - Google Patents
異種金属の接合方法Info
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- JPH0811302B2 JPH0811302B2 JP2248278A JP24827890A JPH0811302B2 JP H0811302 B2 JPH0811302 B2 JP H0811302B2 JP 2248278 A JP2248278 A JP 2248278A JP 24827890 A JP24827890 A JP 24827890A JP H0811302 B2 JPH0811302 B2 JP H0811302B2
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Description
る溶接時に脆化相を形成する2種の異種金属の接合方法
に関する。
すると、接合部には入熱により金属間化合物が形成され
て脆化相を生じることがある。したがって、満足な溶接
部強度を得ることができない。
する場合には、ボルト等による機械的締結によってい
た。
て新たな提案がなされている。この提案は、略述すれ
ば、前記異種金属と同じ2種類の金属材料からなるクラ
ッド材を介して、異種金属を接合する方法である。例え
ば、雑誌「軽金属溶接」(vol.27(1989)No.10、鉄道
車両のハイブリッド構体の構体結合構造)には、ステン
レス鋼板とAl板とを接合する場合に、第1図(a)およ
び第1図(b)に示すように、ステンレス鋼板とAl板と
の間にステンレス鋼とAlとからなるクラッド材を用い、
ステンレス鋼板とクラッド材のステンレス鋼面側とが、
またAl板とクラッド板のAl面側とがそれぞれ接するよう
にして挟持して接合する方法が提案されている。なお、
第1図(a)は接合手段としてアーク溶接を行った場合
を、第1図(b)は接合手段としてスポット溶接を行っ
た場合をそれぞれ示す。
面の接合強度が不足していると接合強度上問題である
が、爆着、圧延等の公知方法で製造されたクラッド材の
クラッド界面は、脆化層の厚さが極めて薄いため、全体
としての接合強度には問題がないとされている。
材を用いる前記方法で接合が可能であるが、溶接時の入
熱で問題が生じることがある。
厚い場合には問題はないが、薄い場合には溶接時の入熱
によりクラッド界面が脆化し易くなり、せっかくクラッ
ド材を介して接合を行っても、クラッド界面で低応力に
て破壊してしまうことがあるからである。
場合は、入熱が高いために、クラッド界面での破壊が特
に顕著であり、クラッド材の構成材の厚さの下限は、2m
m程度となる。これ以下の値の場合にはクラッド界面で
脆化・破壊してしまう。
は、入熱が低いために、クラッド界面で破壊を生じる限
度が若干改善されるものの、それでもクラッド材の構成
材の厚さ限度は1.0〜2.0mm程度であり、それ以下の薄い
材料の接合を行うことはできないのが現状である。
接、スポット溶接)には直線関係なく、クラッド材の厚
さが大きい場合は問題ないが、実際には例えば自動車、
家電製品等ではクラッド材の厚さを1mm程度に小さくす
る必要があるものが多数あり、この場合はクラッド材の
構成材料の厚さがそれぞれ1mm以下となり、現状では高
い信頼性の得られる接合方法がなかった。
合にも、安定的な接合を行うことができる異種金属の接
合方法を提供することにある。
ねた。その結果、接合手段として重ね抵抗溶接を用い、
極めて短い時間に大電流を通電することにより、クラッ
ド界面が全く熱影響により劣化しないことを知見した。
クル(60サイクルが1秒)程度であったが、これに比較
して極めて短い時間で通電することにより、前記課題を
解決することができることを知見して、本発明を完成し
た。
の間に、2種の前記異種金属と同じ2種の金属からなる
クラッド材を、それぞれ同じ種類の金属が接するように
して挟持して抵抗溶接を行う異種金属の接合方法におい
て、前記抵抗溶接の際の通電時間は10ms以下であること
を特徴とする異種金属の接合方法である。
プロジェクション溶接、さらにはシーム溶接等の重ね抵
抗溶接を包含する。
(1989)No、鉄道車両のハイブリッド構体の構体結合構
造)により公知とされている技術、すなわち異種金属同
士の間に、前記異種金属と同じ金属からなるクラッド材
を、該異種金属と同じ金属が対向して接するようにして
配置し、抵抗溶接する技術において、抵抗溶接時の通電
時間をある特定の範囲に限定することを特徴とする発明
である。
あると、接合部の略全域を熱伝導により加熱接合するの
ではなく、むしろ必要な接合界面のみを部分的に加熱し
て接合することができるために、抵抗溶接時のクラッド
材のクラッド界面に悪影響を与えにくいためであるとと
もに、万が一クラッド界面に熱影響を与えたときにも、
通電時間が10ms以下程度であれば、前記クラッド界面に
は、全く脆化層を生じないからである。
上げて行う。
m以下であるクラッド材に対しても、もちろん適用でき
るものであり、50μm程度の箔のようなクラッド材に対
してまでも適用することができる。この場合、構成材料
の厚さが小さくなればなる程前述の通電時間を短くする
方が望ましいが、本発明の範囲の最大値である10msであ
っても、特に問題は生じないことは言うまでもない。
なり、通電時間や接合部の形状、加圧力等により決定さ
れ、要求する強度が得られるよう設定する。
し、高品質の接合部は得られず、接合強度が低下するの
で各材料毎に適宜通電時間に見合った適正な電流値を選
べば良い。例えば、ステンレス鋼とAlとの接合の場合、
通電時間が1msでは電流値は20〜60KAが好適である。
それぞれの厚さが1mm超のクラッド材に対しても適用す
ることができることは言うまでもない。
例にとって説明してきたが、本発明にかかる方法は溶接
時入熱により溶接部に脆化相を形成する異種金属の組合
せ全てに対して適用することが可能である。
Al合金を含む。以下同じ)、Ti系材料、Zr系材料、Ta系
材料、Nb系材料との接合、またはNi系材料(純Niおよび
Ni基合金を含む)と、Al系材料、Ti系材料、Zr系材料、
Ta系材料、Nb系材料との接合等に対しても適用すること
が可能である。
方法により充分に高い強度で接合されているクラッド材
であればいずれでもよく、クラッド材の製造方法は何ら
限定を要するものではない。
これはあくまでも本発明の例示であって、これにより本
発明が限定されるものではない。
との圧延クラッド材(Fe:0.4mm厚、Al:0.4mm厚)を用
い、本発明にかかる方法により、第2図に示すように、
板厚が0.8mmのFe板(ステンレス鋼)と、板厚が0.8mmの
Al板とを異種金属としてスポット溶接を行った。
y625)とAl、さらにNi合金とTiという各種クラッド材を
準備し、同様にこれらの金属板を異種金属として接合し
た。クラッド材および各金属板の板厚は、前述のFeとAl
との接合の場合と同様に、0.8mm、0.4mmである。
接合部強度を各試験片の破断位置で評価した。なお、十
字引張試験は第3図に示すようにして構成して行った。
板で破断した場合を○、クラッド界面で破断した場合を
×として行った。
試料では、母材部で破断が生じたことから、十分な強度
の接合体が得られたことがわかる。
は、クラッド材の異材接合界面に脆化相が生成してしま
ったために、十分な強度の継手が得られなかったことが
わかる。
が薄い場合にも、安定的な溶接を行うことができる異種
金属同士の接合方法を提供することができた。
士を接合する方法を示す略式説明図であり、接合手段と
して、それぞれアーク溶接、スポット溶接を行った状況
を示す略式説明図; 第2図は、本発明の実施例における接合状況を示す略式
説明図;および 第3図は、本発明の実施例で行った十字引張試験の内容
を示す略式説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】異種金属同士の間に、2種の前記異種金属
と同じ2種の金属からなるクラッド材を、それぞれ同じ
種類の金属が接するようにして挟持して抵抗溶接を行う
異種金属の接合方法において、前記抵抗溶接の際の通電
時間は10ms以下であることを特徴とする異種金属の接合
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2248278A JPH0811302B2 (ja) | 1990-09-18 | 1990-09-18 | 異種金属の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2248278A JPH0811302B2 (ja) | 1990-09-18 | 1990-09-18 | 異種金属の接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04127973A JPH04127973A (ja) | 1992-04-28 |
JPH0811302B2 true JPH0811302B2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=17175736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2248278A Expired - Lifetime JPH0811302B2 (ja) | 1990-09-18 | 1990-09-18 | 異種金属の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0811302B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
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Family Cites Families (1)
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-
1990
- 1990-09-18 JP JP2248278A patent/JPH0811302B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04127973A (ja) | 1992-04-28 |
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