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JPH0788220A - 撓曲応力に対抗し、および/またはこれを緩和するための弾性装置を備えた改良型スキー板 - Google Patents

撓曲応力に対抗し、および/またはこれを緩和するための弾性装置を備えた改良型スキー板

Info

Publication number
JPH0788220A
JPH0788220A JP6193285A JP19328594A JPH0788220A JP H0788220 A JPH0788220 A JP H0788220A JP 6193285 A JP6193285 A JP 6193285A JP 19328594 A JP19328594 A JP 19328594A JP H0788220 A JPH0788220 A JP H0788220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission device
ski
ratio
elastic
contact line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6193285A
Other languages
English (en)
Inventor
Philippe Commier
コミエ フィリップ
Axel Phelipon
フェリポン アクセル
Masson Jacques Le
ル マソン ジャック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Salomon SAS
Original Assignee
Salomon SAS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Salomon SAS filed Critical Salomon SAS
Publication of JPH0788220A publication Critical patent/JPH0788220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00Skis or snowboards
    • A63C5/12Making thereof; Selection of particular materials
    • A63C5/122Selection of particular materials for damping purposes, e.g. rubber or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00Skis or snowboards
    • A63C5/06Skis or snowboards with special devices thereon, e.g. steering devices
    • A63C5/07Skis or snowboards with special devices thereon, e.g. steering devices comprising means for adjusting stiffness
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00Skis or snowboards
    • A63C5/06Skis or snowboards with special devices thereon, e.g. steering devices
    • A63C5/075Vibration dampers

Landscapes

  • Vibration Dampers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スキー板に使用する改良型の緩衝装置を提供
する。 【構成】 各伝達装置6、7の両端部の一方は完全な連
結8によってビームに接続され、その他端部61、71
は、伝達装置6、7の長手方向移動に対抗する弾性部材
および/または粘性部材90、91からなる、長手方向
に沿って並進運動自在な部分的連結手段を介して該ビー
ムに接続される。撓曲応力の下で、後部伝達装置7の部
分的に接続された端部71の移動量Δ2に対する前部伝
達装置6の部分的に接続された端部61の移動量Δ1の
比は1.2ないし2.5であり、また後部伝達装置7の
弾性部材および/または粘性部材91の剛度に対する上
記前部伝達装置6の弾性部材および/または粘性部材9
1の剛度の比は1.2ないし5である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アルペンスキー、クロスカント
リースキー、モノスキー、または雪上サーフボード用の
改良型スキー板に関する。
【0002】多少なりとも柔軟性を有する構造でスキー
板の本体を作製することは知られている。
【0003】色々な型式のスキー板が既に知られてお
り、多数の変形が存在する。これらのスキー板は、前端
部が上方へ湾曲してアップターンを構成し、後端部がよ
り僅かではあるが、やはり上方へ湾曲してテールを構成
する細長い形状のビームでできている。現行のスキー板
は、通常、複合構造になっており、スキー板を使用する
ときの力学的応力の配分を考慮に入れて、各種材料の各
々が最適に関与するよう、それらが組み合わされてい
る。したがって、その構造には、通常、周縁保護用部材
と、曲げ応力と捩れ応力に対抗するための内部抵抗部材
と、芯部とが含まれる。これらの諸部材は接着または射
出によって接合され、該接合は、通常、強く持ち上がっ
てアップターンを形成する前部分と、軽く持ち上がって
テールを形成する後部分と、反っている中央部とを有す
るスキー板の最終形状を呈する鋳型内で加熱して行われ
る。
【0004】現在のスキー板は幾つかの欠点、特にスキ
ー板の振動または撓曲による揺れに対する不十分な挙動
と言う欠点を有する。実際、執拗な振動は付着力の消失
を生じ、したがってスキー板の操縦性が悪くなる。
【0005】それゆえ、この種の応力に対抗する適切な
解決を用意することが重要である。
【0006】本出願人名義のフランス国公開特許出願第
2675392号は、特に、硬質の連結手段と少なくと
も1の柔軟な連結手段によってスキー板に連結された少
なくとも1の撓曲性薄板からなるスキー板用緩衝装置に
関する。この手段は該薄板上で長手方向に相互に隔たっ
ている。
【0007】本出願人名義のフランス国公開特許出願第
2521272号は、柔軟な連結手段の代わりに摩擦手
段を用いる別の緩衝装置に関する。
【0008】本特許出願人名義のフランス国未公開特許
出願第9209734号明細書に記載の摩擦手段は粘性
型である。
【0009】このような先行技術に関連して、本発明は
以下のことを考慮した改良である。 − スキー板前部分の質量は後部分の質量よりも大き
い。 − スキー板の前部分が被る応力の大きさと強さは、後
部分が被る応力の大きさと強さよりも大きい。 − 実施するスキー競技(大回転またはタイトなカー
ブ)に応じて、前部分と後部分の安定性または操縦性に
関連する要求が異なる。
【0010】本発明はまた、先行技術が教示するような
振動緩衝装置に限定されない。実際、ある種のスキー板
では、前方および/または後方に対するある種の応力は
必ずしも散逸を要求するものではなく、逆に、操縦しや
すさをより一層取得するために緩衝なしの戻し力を要求
する。これとは反対に、他のスキー板については、高速
における安定性と正確さを高めるため、緩衝に関する解
決を与える必要があるだろう。
【0011】したがって、本発明はスキーヤーの要求を
一層考慮に入れて、先行技術のスキー板に改良を加える
ことを目的とする。この目的のために、本発明は、前方
接触線と後方接触線との間に長さLCの反り返った中央
部分と、アップターンとして持ち上がっている前部分
と、テールとして前部分ほどではないが持ち上がってい
る後部分とを有する細長いビームからなり、該中央部分
は規格化された区域に相当する締め具取付区域を含むス
キー板に関する。このスキー板は、該中央部内でかつ上
記締め具取付区域の両側の各々に配置された2の弾性伝
達装置を含み;各伝達装置の両端の一方は完全な連結に
ょってビームに接続され、その他端部は該伝達装置の長
手方向移動に対抗する弾性部材および/または粘性部材
からなる、長手方向に沿って並進運動自在な部分的連結
手段により該ビームに接続され;撓曲応力下で、前部伝
達装置の部分的に接続された端部の移動量(Δ1)が後
部伝達装置の部分的に接続された端部の移動量(Δ2)
よりも大きく、それによりΔ1/Δ2比が1.2ないし
2.5であり;また前部伝達装置の弾性部材および/ま
たは粘性部材の剛度(K1)は後部伝達装置の弾性部材
および/または粘性部材の剛度(K2)よりも大きく、
それによりK1/K2比が1.2ないし5である。
【0012】Δ1/Δ2比は、伝達装置によって伝えら
れ、かつ弾性または粘弾性手段を含む端部によって「処
理」される応力の大きさの値に関して、スキー板が満足
な挙動をするのに必要な均衡の点で特徴的である。雪上
での挙動において、スキー板の前部における変形は、一
般に、後部における変形よりも大きいので、上述の範囲
内でΔ1/Δ2比を考慮する必要がある。
【0013】K1/K2比は、伝達装置によって伝達さ
れるエネルギーの均衡と効果の点で特徴的である。換言
すれば、比較すると、前部伝達装置によって伝達される
エネルギーが後部伝達装置によって伝達されるエネルギ
ーよりも大きいので、スキー板の前部で一層多く散逸ま
たは放出すると考えられる。
【0014】本発明の別の特徴によれば、各伝達装置
は、各々の完全連結と各々の部分的連結手段との間に自
由な長さlT1、lT2を有する。後部伝達装置の自由
な長さlT2に対する前部伝達装置の自由な長さlT1
の比は1.5ないし2.5であり、またLCに対するl
T1+lT2の比の方は0.15ないし0.25であ
る。
【0015】スキー板が取付区域の両側に、選択した長
さの比で伝達装置を備えていることにより、スキー板の
前部分と後部分の力学的変形を調節し、かつ組立体の完
全な均衡と安定性を得ることができる。
【0016】各伝達装置が効果的であるためには、この
装置はスキー板の「活性」区域(すなわち、雪と接触す
る自由部分に相当する接触線(前方または後方)と取付
区域との間にある区域)を覆わなければならない。
【0017】各伝達装置の役割は、場合によっては緩衝
効果および/または弾性戻し効果により、各「活性」区
域を雪の表面から引き離す作用をする応力に対抗するこ
とにある。
【0018】効果的であるためには、該伝達装置が覆う
長さは十分でなければならないが、各々の利用に適合し
なければならない。この目的のために、lT1+lT2
/LC比は上記で定義した範囲内に含まれなければなら
ない。
【0019】本発明の別の一特徴によれば、完全な連結
によって接続される各伝達装置の端部は、前部分または
後部分の方向の側に位置し、他端は取付区域の方向の側
に位置する。このことにより、両端部における著しい大
きさの応力は伝達装置の固定端部によって捕捉され、自
由部分によって伝達され、次いでスキーヤーの体重が掛
かり、したがってより安定した区域に近い領域内で、弾
性型および/または粘性型の部分的連結手段を備えた伝
達装置の端部で「処理」される。
【0020】別の重要な一特徴によれば、前部伝達装置
の前端部を前方接触線から隔てる距離d1は、0.18
LCないし0.25LCである。
【0021】同様に、後部伝達装置の後端部を後方接触
線から隔てる距離d2は、0.16LCないし0.21
LCである。
【0022】これら2の特徴は、各接触線に対するスキ
ー板の各自由な各部分内における伝達装置の取付区域を
画定する。接触線へ向けて伝達装置が接近し過ぎると、
スキー板の操縦が大きく抑制されるので有害である。こ
れによりスキー板が取り扱いにくくなり、回転において
スキーヤーはより大きな努力を強いられる。それとは逆
に、伝達装置の固定点が接触線に対して離れすぎている
と、逆の有害作用が発生する。スキー板の「操縦性」は
低下する、すなわち高速ではスキー板は安定性を失っ
て、スキーヤーはスキー板を目的とする軌道に保持し続
けにくくなる。他方、緩衝作用が求められるとき、該作
用は固定点が接触線から離れていればいるほど弱くな
る。
【0023】より詳しく述べると、「特別」スラローム
用スキー板では、(少なくとも)上限に近い距離d1と
d2を求めることになろう。「ジャイアント」スラロー
ム用スキー板では、(少なくとも)下限に近い距離d
1、d2を求めることになろう。
【0024】部分的連結手段は、所望の効果に応じて異
なる手段で構成できる。これらの手段の選択は限定的で
はないが、下記のような選択枝を考慮すると有利であ
る。
【0025】部分的連結手段は、ビームに対する伝達装
置の端部の長手方向移動による剪断応力に作用するよ
う、各伝達装置の端部の下面をビームの上方に連結する
弾性または粘弾性材料でできた界面層で構成する。この
種の解決法を選択すると、該装置の嵩(とりわけ、スキ
ー板のビームに対する装置の高さ)を制限できるという
利点がある。この解決法は、他方では、その実施が特に
簡単でかつ経済的であり、また機能が信頼できる。界面
となる材料の粘弾性は、該装置が伝達するエネルギーの
消散を可能にする。
【0026】部分的連結手段はまた、圧縮で作用するば
ね/止め具からなる集合体で構成することもできる。上
述のシステムとは逆に、このシステムは伝達されたエネ
ルギーを消散しないが、スキー板の前部分または後部分
の変形に対抗しようとする弾性応答をもたらす。
【0027】別の一解決法によれば、ばねの代わりに弾
性または粘弾性を有する栓を使用してもよい。
【0028】なお、ばねあるいは弾性または粘弾性を有
する栓を含む集合体もまた、引張応力で作用するために
設けることができる。
【0029】本発明のその他の特徴と利点は、非限定的
な例としてのみ示す添付の図面を参照して、以下の説明
を読むことにより明らかとなろう。
【0030】本発明によるスキー板は、固有の厚さと幅
の配分(したがって、固有の剛度)を有する細長いビー
ム1を含む。
【0031】このビームは複数の異なる部分に分割で
き、前方接触線20と後方接触線21によって画定され
る反りのある長さLCの中央部分2を有する。スキー板
が休止状態にあるとき(すなわち、スキーヤーの体重が
掛かっていないとき)、スキー板は2の接触線20、2
1に沿って静止する。スキー板に荷重が掛かっていると
き、スキー板の下面と雪との接触は、スキー板の反りが
なくなるため、長さLCの面に亙って、接触線20、2
1間でなされる。ビームはまた、前方接触線20を越え
てアップターンを構成する前部分3をも含む。この部分
は、それ自体知られているように、強く持ち上がってい
る。後方接触線21を越えて、持ち上がりが幾らか少な
いテールを構成する後部分4が延在する。
【0032】中央部分2は、いわゆる「規格化」区域に
当たる締め具の取付区域5を含む。アルペンスキー板の
場合、規格化区域はISO規格第8364号で画定され
る。クロスカントリー用スキー板では、規格はDIN−
ISO第9119号である。なお、雪上サーフボードの
分野では、規格は作製中である(ISO第10958
号)。
【0033】図1と図2で示すように、スキー板を構成
するビーム1の上には、その中央部2において、2の伝
達装置6、7が取付区域5の両側に取り付けられる。伝
達装置とは、局部的に余分な剛度をもたらさないために
比較的撓曲性を有するが、一端部から他の端部へ応力を
伝達するという機能を果たし得るために、座屈変形に十
分抵抗できる細長い部材を指す。座屈変形に抵抗する機
能は、例えば滑動路または鐙形部材のような伝達装置の
自由部分内で誘導を行うための付加的手段により部分的
に果たすことができる。
【0034】伝達装置は、薄板、形材、あるいはまた棒
状部材で構成することができる。例えば、座屈変形に対
する抵抗力を高めるために中央部分が逆U字形の断面を
含み、かつスキー板に対する固定を容易にするために両
端が平坦な形材(変化のある断面の)を製造するのが有
利である。
【0035】伝達装置を構成する材料は、例えばプラス
チック材料、複合材料、金属材料の中から選択すること
ができる。
【0036】各伝達装置は、スキー板の長手軸方向に沿
って配設される。接触線20、21の方向側に位置する
各伝達装置の端部60、70は、完全な連結8によりビ
ームに固定される。
【0037】「完全な連結」とは、ビームに対して端部
60、70に自由を全く許容しない連結を言う。ねじ、
接着あるいはまた溶着による連結がこれに当たる。ビー
ムの上部を形成する材料と伝達装置を形成する材料が相
互に親和性を有するとき、伝達装置を振動溶接法によっ
てビームに接続するのが好ましいだろう。
【0038】各伝達装置の他端部61、71は、スキー
板の長手方向IとI’に沿って自由に並進運動できる部
分的連結によってビームに接続される。「部分的連結」
とは、少なくともある程度の自由を許容する連結を言
う。本発明の場合、選択できるこの自由度の方向は軸
I、I’の方向である。
【0039】各々の部分的連結手段は、少なくとも、各
伝達装置の端部61、71の下面をスキー板のビーム上
に連結する弾性または粘弾性材料からなる界面層90、
91で構成される。
【0040】使用する弾性材料の硬度はショアーA10
度ないし85度である。粘弾性材料では、15MPaな
いし160MPaの弾性率および0.13ないし0.7
2の減衰率に対して、硬度はショアーA50度ないし9
5度である。もちろん、これらのデータは20℃の温度
で15Hzの振動周波数に対する実施例に過ぎない。
【0041】界面を構成する材料はゴムおよび熱可塑性
エラストマーの中から選択する。
【0042】伝達装置とビームの上部とに対する界面の
固定は、あるいはエポキシ系、ポリエステル系、ビニル
エステル系またはポリウレタン系の熱硬化性樹脂によ
り、あるいは熱可塑性フィルムまたはその他の手段によ
り実施する。
【0043】したがって、各伝達装置6、7は、接続さ
れた端部60、61および70、71間に自由部分6
2、72を含む。本発明の範囲内で、前部伝達装置6の
自由部分の長さlT1は、後部伝達装置の自由部分の長
さlT2よりも長く、lT1/lT2比はより厳密には
1.5ないし2.5である。なお、lT1+lT2/L
C比の方は0.15ないし0.25である。lT1/l
T2比は、操縦中のスキー板の前部/後部の挙動の均衡
について特徴的である。lT1+lT2/LC比は、本
装置の前部/後部の効率について特徴的である。
【0044】各伝達装置の固定端部60、70は、それ
ぞれの接触線20、21に近接して位置づけられるのが
有利であるが、該接触線からある程度の距離d1、d2
を置かなければならない。
【0045】更に正確に言えば、前部伝達装置6の前端
部60を前方接触線20から隔てる距離d1は0.18
LCないし0.25LCでなければならない。また、後
端部70を後方接触線21から隔てる距離d2は0.1
6LCないし0.21LCでなければならない。この範
囲を無視すると、d1とd2がこの特徴的な範囲よりも
短いとき、(旋回における曲率半径を短くするためによ
り多く努力しなければならないという意味で)アンダー
ステアリングする傾向となって現れ、またd1とd2が
この特徴的な範囲よりも長ければ、端部(アップターン
/テール)の安定性と正確性を消失する傾向となって現
れるスキー板の不十分な挙動を引き起こす。他方、スキ
ー板のその他のパラメーターは変わらない。
【0046】図2に示すように、より正確に言うと、d
1は前方接触線20と自由部分62から固定端部8を隔
てる線との間の距離である。d2についても同様であ
る。すなわち、後方接触線21と自由部分72から固定
端部8を隔てる線との間の距離がこれに当たる。
【0047】図3は本発明の機能を概略的に示す。この
図は力Fがビームの中央部に掛かって撓んでいるスキー
板を示す。動力学的な挙動において、相似の対称的応力
は遭遇する唯一のものでないことは勿論である。大抵の
場合、スキー板の前部分と後部分は、異なる瞬間に異な
る形で応力を受ける。図3のテストは、ISO規格第5
902号に従って、スキー板の撓曲における全体的な剛
度を決定するための操作態様に基づいて実施される。撓
曲力Fの作用点はLCの中央部にある。撓曲の間、後方
へ向かう前部伝達装置6の後端部61の相対移動と、そ
れと同時に前方へ向かう後部伝達装置7の前端部71の
移動とが見られる。概略的に示す図3によれば、可動端
部61、71は、それぞれ、Δ1とΔ2だけ移動し、こ
れらの移動は界面層90、91が引き起こした剪断応力
により抑制される。
【0048】図示の撓曲テストの範囲内で、Δ1は常に
Δ2よりも大きく、かつΔ1/Δ2比は1.2ないし
2.5であるのが有利である。
【0049】使用する弾性または粘弾性部材の性質に応
じて、20℃の温度で20mm/分の移動速度で、それ
ぞれF1/Δ1比とF2/Δ2比に等しい可変剛度K1
とK2の各々を画定できる。一般的に、粘弾性型材料に
ついては、F=f(Δ)曲線の様子は図4に示す通りで
ある。Kは、どの地点でも、曲線に対するタンジェント
値を示す。
【0050】ISO規格第5902号の操作態様を尊重
する図3のテストの範囲内で、K1/K2比は1.2な
いし5でなければならない。この比は伝達装置によって
伝達されたエネルギーの処理効果について特徴的であ
る。換言すれば、比較して、前部伝達装置によって伝達
されるエネルギーは、後部伝達装置によって伝達される
エネルギーよりも大きいことにより、スキー板の後部よ
りもスキー板の前部でより多くのエネルギーを消散した
り、あるいは放出することが考えられる。
【0051】本発明は、剪断応力で作用する界面層の形
をした弾性または粘弾性部材を使用する例に関する、図
1から図3までに示す実施態様に限定されない。
【0052】部分的連結手段を、図5ないし図8に示す
ような集合体で構成することを考えてもよい。
【0053】図6では、伝達装置6の端部61を、剪断
応力に対して作用する界面層の面積を増加できるように
するため、外皮900と成る保護部材で被覆する。例え
ば、該伝達装置の端部61の上面は、第二の界面層90
を介して外皮900の内面に接続される。この部材90
0の前方開口部902は該伝達装置の通過を可能にし、
かつ該伝達装置の案内に関与する。外皮900の縁部
は、例えばねじ留め、溶着、接着等、なんらかの手段で
ビーム1の上部に固定的に接続される。同一のシステム
が後部伝達装置7に備えられる。
【0054】図7と図8は、部分的連結手段の役割を果
たす圧縮可能な集合体をより特定的に示す。
【0055】図7において、例えば、伝達装置6の端部
61は、止め具の役割をする保護部材900の横断方向
壁部に押しつけられる弾性または粘弾性の詰め部材90
1に作用する。
【0056】図8の例において、弾性部材は、図7の例
の弾性詰め部材901の代わりをするばね903からな
る。
【0057】もちろん、本発明は、例として記載し、図
示した諸実施態様に限定されるものではなく、同等の技
術ならびにそれらの組み合わせをもすべて含む。このこ
とは、特に、伝達装置の連結手段の代わりになれる可能
性を有する同等のものについて当てはまる。実際、本発
明の範囲を逸脱することなく、牽引作用を及ぼし得るよ
うに、ビームと伝達装置の端部に接続したばねまたは弾
性詰め部材を含む集合体で構成した部分的連結手段を案
出することもできるだろう。また、この部分的連結手段
が粘性液体を含有して、ビームに接続される密閉型のチ
ェンバーで構成される液体ダンパであってもよい。な
お、例えば直列の部分的連結手段(粘性/弾性)を配設
することも案出できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスキー板の側面図である。
【図2】図1のスキー板の上面図である。
【図3】撓曲状態における図1と図2のスキー板の図
で、前部伝達装置の前端部と後部伝達装置の後端部を拡
大して詳細に示す図である。
【図4】粘弾性型材料について、F=f(Δ)曲線の一
例を示すグラフである。
【図5】図1の一変形を示す図である。
【図6】図5の詳細を示す図である。
【図7】一変形による図5の詳細を示す図である。
【図8】別の一変形による図5の詳細を示す図である。
【符号の説明】 1 細長いビーム 2 (ビームの)中央部分 3 (ビームの)前部(アップターン) 4 (ビームの)後部(テール) 5 締め具取付区域 6、7 弾性伝達装置 8 完全な連結 20、21 接触線 60、70 (伝達装置の)一端部 61、71 (伝達装置の)他端部 62、72 (伝達装置の)自由部分 90、91 弾性(粘性)部材 900 止め具 901 弾性詰め部材 903 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャック ル マソン フランス国.74960 クラン ジェヴリエ, リュ デ カノティエ 10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方接触線(20)と後方接触線(2
    1)の間に長さ(LC)の反り返った中央部分(2)
    と、持ち上がってアップターンを形成する前部分(3)
    と、前部分ほどではないが持ち上がってテールを形成す
    る後部分(4)とを有する細長いビーム(1)からな
    り、前記中央部分(2)は規格化された区域に相当する
    締め具取付区域(5)を含むスキー板において、 前記中央部分(2)内で、かつ前記締め具取付区域
    (5)の両側の各々に配設された2の伝達装置(6、
    7)を含み、前記各伝達装置の両端(60、70)の一
    方は、完全な連結(8)によって前記ビーム(1)に接
    続され、その他端部(61、71)は、前記伝達装置の
    長手方向移動に対抗する弾性部材および/または粘性部
    材(90、91)からなる、長手方向に沿って並進運動
    自在な部分的連結手段を介して前記ビームに接続され;
    撓曲応力の下で、前記ビーム(1)に対して前記前部伝
    達装置(6)の部分的に接続された端部(61)の移動
    量(Δ1)が前記後部伝達装置(7)の部分的に接続さ
    れた端部(71)の移動量(Δ2)よりも大きく、それ
    によりΔ1/Δ2比は1.2ないし2.5であり;かつ
    前記前部伝達装置(6)の弾性部材および/または粘性
    部材(90)の剛度(K1)が前記後部伝達装置(7)
    の弾性部材および/または粘性部材(91)の剛度(K
    2)よりも大きく、それによりK1/K2比は1.2な
    いし5であることを特徴とするスキー板。
  2. 【請求項2】 前記後部伝達装置(7)の自由な長さ
    (lT1)に対する前記前部伝達装置(6)の自由な長
    さ(lT2)の比が1.5ないし2.5であり、また長
    さ(LC)に対するlT1+lT2比が0.15ないし
    0.25であることを特徴とする請求項1によるスキー
    板。
  3. 【請求項3】 前記部分的連結手段(90、91)が、
    弾性または粘弾性材料から成る界面層で構成され、前記
    界面層は、前記ビームに対し前記端部(60、70)の
    長手方向移動による剪断応力に対して作用するよう、少
    なくとも、前記ビーム(1)の上方に各伝達装置(6、
    7)の端部(61、71)の下面を接続することを特徴
    とする請求項1または2によるスキー板。
  4. 【請求項4】 前記部分的連結手段(90、91)が、
    前記ビームに接続されたばね(903)と止め具(90
    0)の集合体または弾性詰め部材(901)と止め具
    (900)の集合体から成ることを特徴とする請求項1
    または2によるスキー板。
  5. 【請求項5】 前記部分的連結手段(90、91)が、
    前記ビームに接続された密閉性チェンバーからなり、か
    つ粘性液体を含有する液圧式緩衝装置であることを特徴
    とする請求項1または2によるスキー板。
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