JPH0764013A - 画像表示装置 - Google Patents
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- JPH0764013A JPH0764013A JP5211557A JP21155793A JPH0764013A JP H0764013 A JPH0764013 A JP H0764013A JP 5211557 A JP5211557 A JP 5211557A JP 21155793 A JP21155793 A JP 21155793A JP H0764013 A JPH0764013 A JP H0764013A
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- image display
- eye
- line
- sight
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B3/00—Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
- A61B3/10—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
- A61B3/113—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for determining or recording eye movement
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Ophthalmology & Optometry (AREA)
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- Human Computer Interaction (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Eye Examination Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】観察者の眼の動きによって生じる網膜像の歪み
を抑制することによって、網膜上に広画角且つ高精細な
画像を投影して表示することができる画像表示装置を提
供する。 【構成】複数のコヒーレントな点光源対を生成・表示可
能な画像表示部11と、点光源対を観察者の眼15の瞳
面Aに結像して、光の干渉作用によって眼の網膜16上
に画像を生成させる光伝達部17と、眼の動きを監視し
て、その視線方向を検出する視線検出器51と、この視
線検出器によって検出された検出データに基づいて、眼
の動きによって生じる網膜像の歪みを許容範囲内に抑制
する画像表示補正部52とを備える。画像表示補正部
は、画像表示部とレンズ12との間の光路中に回動自在
に設けられた光学部材53と、この光学部材を所定方向
に所定量だけ回動させる光学部材駆動手段54とを備え
る。
を抑制することによって、網膜上に広画角且つ高精細な
画像を投影して表示することができる画像表示装置を提
供する。 【構成】複数のコヒーレントな点光源対を生成・表示可
能な画像表示部11と、点光源対を観察者の眼15の瞳
面Aに結像して、光の干渉作用によって眼の網膜16上
に画像を生成させる光伝達部17と、眼の動きを監視し
て、その視線方向を検出する視線検出器51と、この視
線検出器によって検出された検出データに基づいて、眼
の動きによって生じる網膜像の歪みを許容範囲内に抑制
する画像表示補正部52とを備える。画像表示補正部
は、画像表示部とレンズ12との間の光路中に回動自在
に設けられた光学部材53と、この光学部材を所定方向
に所定量だけ回動させる光学部材駆動手段54とを備え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼の網膜上に広画角且
つ高精細な画像を投影して表示する画像表示装置に関す
る。
つ高精細な画像を投影して表示する画像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の画像表示装置(図示しない)にお
いて、画像表示部と観察者の眼の網膜とは、共役な位置
関係に規定されており、画像表示部で生成された画像
は、画像伝達媒体を介して伝達された後、眼の光学系に
よって網膜上に結像される。
いて、画像表示部と観察者の眼の網膜とは、共役な位置
関係に規定されており、画像表示部で生成された画像
は、画像伝達媒体を介して伝達された後、眼の光学系に
よって網膜上に結像される。
【0003】このような画像表示装置では、画角の広さ
と精細度とは相反するパラメータで規定されており、例
えば、広画角を得るために画像表示部で生成・表示され
た画像を拡大する場合、画像表示部の画素が拡大され、
個々の画素が知覚されてしまったり、帯域に制限が加わ
ってしまうという著しい画質の劣化が生じていた。
と精細度とは相反するパラメータで規定されており、例
えば、広画角を得るために画像表示部で生成・表示され
た画像を拡大する場合、画像表示部の画素が拡大され、
個々の画素が知覚されてしまったり、帯域に制限が加わ
ってしまうという著しい画質の劣化が生じていた。
【0004】また、従来の画像表示装置では、網膜像の
生成が観察者の眼の屈折力に依存するため、屈折異常者
が観察しようとする場合には、眼鏡やコンタクトレンズ
等を装着したり、又は、光学システム自体に視度調節等
の機能を付加することによって、屈折異常を矯正する必
要があった。
生成が観察者の眼の屈折力に依存するため、屈折異常者
が観察しようとする場合には、眼鏡やコンタクトレンズ
等を装着したり、又は、光学システム自体に視度調節等
の機能を付加することによって、屈折異常を矯正する必
要があった。
【0005】そこで、例えば特願平4−302160号
(以下、従来例と称する)には、画像表示部の解像度や
眼の光学的特性の影響を受けることなく、網膜上に広画
角且つ高精細な画像を投影して表示する装置が提案され
ている。
(以下、従来例と称する)には、画像表示部の解像度や
眼の光学的特性の影響を受けることなく、網膜上に広画
角且つ高精細な画像を投影して表示する装置が提案され
ている。
【0006】この装置の原理は、画像表示部で生成・表
示された複数のコヒーレントな点光源対を光学手段を介
して眼の瞳面に結像させて、網膜上に多数の干渉縞を生
成することによって、これら干渉縞を合成して画像を形
成するものである。
示された複数のコヒーレントな点光源対を光学手段を介
して眼の瞳面に結像させて、網膜上に多数の干渉縞を生
成することによって、これら干渉縞を合成して画像を形
成するものである。
【0007】かかる原理によれば、画像表示部と網膜と
は共役な位置関係にないため、光学システムの空間解像
特性が画像表示部自身の特性に影響されることはない。
従って、高い空間周波数成分でも高いコントラストで表
示することが可能となる。また、画角の大きさは、空間
解像特性とは独立して、接眼レンズのFナンバー又は画
素の大きさによって規定することができる。従って、広
画角且つ高精細の双方の条件を満足する画像を網膜上に
投影・表示することが可能となる。
は共役な位置関係にないため、光学システムの空間解像
特性が画像表示部自身の特性に影響されることはない。
従って、高い空間周波数成分でも高いコントラストで表
示することが可能となる。また、画角の大きさは、空間
解像特性とは独立して、接眼レンズのFナンバー又は画
素の大きさによって規定することができる。従って、広
画角且つ高精細の双方の条件を満足する画像を網膜上に
投影・表示することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光の干
渉作用を利用して網膜像を生成する従来の装置には、以
下の欠点が存在する。即ち、観察者の眼の動きに伴って
画像を構成する干渉縞の位相が変化した場合、その変化
の度合いが空間周波数によって異なるため、観察者の視
線方向が変わると、生成される網膜像に歪みが生じてし
まう。
渉作用を利用して網膜像を生成する従来の装置には、以
下の欠点が存在する。即ち、観察者の眼の動きに伴って
画像を構成する干渉縞の位相が変化した場合、その変化
の度合いが空間周波数によって異なるため、観察者の視
線方向が変わると、生成される網膜像に歪みが生じてし
まう。
【0009】本発明は、このような欠点を除去するため
になされており、その目的は、観察者の眼の動きによっ
て生じる網膜像の歪みを抑制することによって、網膜上
に広画角且つ高精細な画像を投影して表示することがで
きる画像表示装置を提供することにある。
になされており、その目的は、観察者の眼の動きによっ
て生じる網膜像の歪みを抑制することによって、網膜上
に広画角且つ高精細な画像を投影して表示することがで
きる画像表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の画像表示装置は、複数のコヒーレン
トな点光源対を生成して表示する画像表示部と、前記点
光源対の像を観察者の眼の瞳面に結像し、光の干渉作用
によって網膜上に画像を生成させる光伝達部と、前記眼
の動きを監視して、その視線方向を検出する視線検出部
と、この視線検出部によって検出された検出データに基
づいて、前記眼の動きによって生じる前記画像の歪みを
許容範囲内に抑制する画像表示補正部とを備えている。
るために、本発明の画像表示装置は、複数のコヒーレン
トな点光源対を生成して表示する画像表示部と、前記点
光源対の像を観察者の眼の瞳面に結像し、光の干渉作用
によって網膜上に画像を生成させる光伝達部と、前記眼
の動きを監視して、その視線方向を検出する視線検出部
と、この視線検出部によって検出された検出データに基
づいて、前記眼の動きによって生じる前記画像の歪みを
許容範囲内に抑制する画像表示補正部とを備えている。
【0011】
【作用】画像表示部で生成・表示された点光源対の像
は、その歪みが、画像表示補正手段によって許容範囲内
に抑制された状態で光伝達部を介して眼の瞳面上に結像
される。
は、その歪みが、画像表示補正手段によって許容範囲内
に抑制された状態で光伝達部を介して眼の瞳面上に結像
される。
【0012】
【実施例】以下、干渉法を適用した網膜像の形成原理を
説明した後に、本発明の原理及びこの原理を適用した本
発明の各実施例について説明する。図1には、干渉法を
適用した網膜像の形成原理を説明するための画像表示光
学系の構成が概略的に示されている。
説明した後に、本発明の原理及びこの原理を適用した本
発明の各実施例について説明する。図1には、干渉法を
適用した網膜像の形成原理を説明するための画像表示光
学系の構成が概略的に示されている。
【0013】図1に示すように、本原理に適用された画
像表示光学系は、画像そのものではなく、複数のコヒー
レントな点光源対を生成・表示可能な画像表示部11
と、この画像表示部11に生成・表示された点光源対を
観察者の眼15の瞳面Aに結像して、光の干渉作用によ
って眼15の網膜16上に画像を生成させる光伝達部1
7とを備えている。
像表示光学系は、画像そのものではなく、複数のコヒー
レントな点光源対を生成・表示可能な画像表示部11
と、この画像表示部11に生成・表示された点光源対を
観察者の眼15の瞳面Aに結像して、光の干渉作用によ
って眼15の網膜16上に画像を生成させる光伝達部1
7とを備えている。
【0014】光伝達部17は、レンズ12(焦点距離;
f1 )と接眼レンズ14(焦点距離;f2 )とを備えて
おり、レンズ12の像側焦点位置と接眼レンズ14の物
体側焦点位置とが一致するように構成されている。な
お、接眼レンズ14の物体側焦点位置(即ち、レンズ1
2の像側焦点位置)には、マスク13が配置されてお
り、視野の範囲やその形状が規定される。
f1 )と接眼レンズ14(焦点距離;f2 )とを備えて
おり、レンズ12の像側焦点位置と接眼レンズ14の物
体側焦点位置とが一致するように構成されている。な
お、接眼レンズ14の物体側焦点位置(即ち、レンズ1
2の像側焦点位置)には、マスク13が配置されてお
り、視野の範囲やその形状が規定される。
【0015】また、レンズ12の物体側焦点位置には、
画像表示部11が配置され、接眼レンズ14の像側焦点
位置には、観察者の眼15の瞳面Aが整合配置されてい
る。このように構成することによって、画像表示部11
と眼15の瞳面Aとの関係、及び、レンズ12の像側焦
点位置と網膜16との関係は、夫々、光学的に共役な位
置関係に規定される。
画像表示部11が配置され、接眼レンズ14の像側焦点
位置には、観察者の眼15の瞳面Aが整合配置されてい
る。このように構成することによって、画像表示部11
と眼15の瞳面Aとの関係、及び、レンズ12の像側焦
点位置と網膜16との関係は、夫々、光学的に共役な位
置関係に規定される。
【0016】画像表示部11で生成・表示されたコヒー
レントな点光源対は、眼15の瞳面Aに結像された後、
それらが新たな点光源となって眼15の網膜16上に Y
oungの干渉縞が生成される。
レントな点光源対は、眼15の瞳面Aに結像された後、
それらが新たな点光源となって眼15の網膜16上に Y
oungの干渉縞が生成される。
【0017】一般の画像は、種々の空間周波数、縞方
向、振幅、位相を有する正弦波の和として表現されるた
め、複数の点光源対の像を眼15の瞳面Aに結像させる
ことによって、網膜16上には、複数の Youngの干渉縞
が生成される。そして、これら干渉縞が合成されること
によって網膜像が形成されることになる。
向、振幅、位相を有する正弦波の和として表現されるた
め、複数の点光源対の像を眼15の瞳面Aに結像させる
ことによって、網膜16上には、複数の Youngの干渉縞
が生成される。そして、これら干渉縞が合成されること
によって網膜像が形成されることになる。
【0018】特に、対を成す点光源のみが互いにコヒー
レントであって、それ以外はインコヒーレントである場
合、画像表示部11とレンズ12の像側焦点面(即ち、
接眼レンズ14の物体側焦点面)とに生成される画像の
間には、フーリエ変換の関係が成立しているため、画像
表示部11によってフーリエ変換像を生成・表示する
と、レンズ12の像側焦点面には、原画像と等価な画像
が生成される。
レントであって、それ以外はインコヒーレントである場
合、画像表示部11とレンズ12の像側焦点面(即ち、
接眼レンズ14の物体側焦点面)とに生成される画像の
間には、フーリエ変換の関係が成立しているため、画像
表示部11によってフーリエ変換像を生成・表示する
と、レンズ12の像側焦点面には、原画像と等価な画像
が生成される。
【0019】この原画像は、更に、レンズ12の像側焦
点面と光学的に共役な位置関係にある網膜16に伝達さ
れ、網膜像として生成される。従って、網膜16には、
画像表示部11で生成・表示された像のフーリエ変換
像、即ち、原画像が生成されることになる。
点面と光学的に共役な位置関係にある網膜16に伝達さ
れ、網膜像として生成される。従って、網膜16には、
画像表示部11で生成・表示された像のフーリエ変換
像、即ち、原画像が生成されることになる。
【0020】この原理の効果は、従来の画像表示方法に
比べて以下の点で優れている。第1に、眼15の瞳面A
に複数のコヒーレントな点光源対を結像して網膜16上
に原画像を生成する手法を採用することによって、回
折,収差,ディフォーカス等の眼15の光学特性の影響
を受けることなく網膜像を生成することができる。この
ため、表示画像の空間解像特性は、眼15の光学特性に
よって制約を受けることはなく、且つ、高い空間周波数
成分でも高いコントラストで原画像を生成させることが
できるという特徴がある。従って、観察者の眼15に屈
折異常がある場合でも、それを矯正する必要がないだけ
でなく、更に、左右両眼に画像を表示する場合でも、左
右眼の見えを合わせるための視度調節を行う必要もな
い。
比べて以下の点で優れている。第1に、眼15の瞳面A
に複数のコヒーレントな点光源対を結像して網膜16上
に原画像を生成する手法を採用することによって、回
折,収差,ディフォーカス等の眼15の光学特性の影響
を受けることなく網膜像を生成することができる。この
ため、表示画像の空間解像特性は、眼15の光学特性に
よって制約を受けることはなく、且つ、高い空間周波数
成分でも高いコントラストで原画像を生成させることが
できるという特徴がある。従って、観察者の眼15に屈
折異常がある場合でも、それを矯正する必要がないだけ
でなく、更に、左右両眼に画像を表示する場合でも、左
右眼の見えを合わせるための視度調節を行う必要もな
い。
【0021】第2に、画像表示部11と網膜16との関
係は、従来の原理と異なり、共役な位置関係にないた
め、表示画像の空間解像特性は、画像表示部11の空間
解像特性によって制約を受けることはない。
係は、従来の原理と異なり、共役な位置関係にないた
め、表示画像の空間解像特性は、画像表示部11の空間
解像特性によって制約を受けることはない。
【0022】第3に、本原理によって得られる画角は、
接眼レンズ14のFナンバーあるいは画像表示部11の
画素の大きさによって決定され、画像の解像特性から独
立して決定される。このため、Fナンバーの小さいレン
ズを接眼レンズ14として用いたり、あるいは、眼15
の瞳面Aに結像される個々の点光源像が小さくなるよう
に設定することによって、広画角且つ高精細な画像を網
膜上に生成することができる。
接眼レンズ14のFナンバーあるいは画像表示部11の
画素の大きさによって決定され、画像の解像特性から独
立して決定される。このため、Fナンバーの小さいレン
ズを接眼レンズ14として用いたり、あるいは、眼15
の瞳面Aに結像される個々の点光源像が小さくなるよう
に設定することによって、広画角且つ高精細な画像を網
膜上に生成することができる。
【0023】しかしながら、このような原理には、観察
者の眼の動きによって網膜像に歪みが生じるという弊害
も存在する。以下、図2を参照してかかる弊害について
説明を加える。
者の眼の動きによって網膜像に歪みが生じるという弊害
も存在する。以下、図2を参照してかかる弊害について
説明を加える。
【0024】画像表示部(図示しない)で生成・表示さ
れた点光源対(ここでは、簡単のため、そのうちの2種
類の空間周波数成分のみについて記述する)は、眼25
の角膜21によって屈折された後、瞳面Aの近傍に結像
される。この結果、この瞳面Aには、図中、白丸と黒丸
で示す2種類の点光源対22a,22bが生成される。
れた点光源対(ここでは、簡単のため、そのうちの2種
類の空間周波数成分のみについて記述する)は、眼25
の角膜21によって屈折された後、瞳面Aの近傍に結像
される。この結果、この瞳面Aには、図中、白丸と黒丸
で示す2種類の点光源対22a,22bが生成される。
【0025】このとき、図2(a)に示すように、眼2
5の光軸と画像表示部の光軸とが一致する場合、点光源
対22a,22bは、光軸に関して対称位置に生成され
る。ここで、点光源対22a,22bの位相情報が互い
に等しいと仮定すると、網膜24上に生成される干渉縞
の明線の1つは、点光源対22a,22bから夫々等距
離だけ離間した光軸上に形成される。同図(a)には、
干渉縞の明線が生成された位置を網膜位置Cとして示
す。
5の光軸と画像表示部の光軸とが一致する場合、点光源
対22a,22bは、光軸に関して対称位置に生成され
る。ここで、点光源対22a,22bの位相情報が互い
に等しいと仮定すると、網膜24上に生成される干渉縞
の明線の1つは、点光源対22a,22bから夫々等距
離だけ離間した光軸上に形成される。同図(a)には、
干渉縞の明線が生成された位置を網膜位置Cとして示
す。
【0026】図2(b)には、眼25が図中紙面に向か
って上方に移動した状態が示されている。この場合、曲
面形状を有する角膜21の周辺部に入射された光ほど大
きく屈折するため、瞳面Aに結像される点光源対22
a,22bは、画像表示部の光軸に対して非対称に配置
される。
って上方に移動した状態が示されている。この場合、曲
面形状を有する角膜21の周辺部に入射された光ほど大
きく屈折するため、瞳面Aに結像される点光源対22
a,22bは、画像表示部の光軸に対して非対称に配置
される。
【0027】ここで、図2(a)の場合と同様に、点光
源対22a,22bの位相情報が互いに等しいと仮定す
ると、点光源対22a,22bから等距離にある網膜位
置は、符号C′,C″で示すように、空間周波数によっ
て異なる結果を呈する。このような網膜位置C′,C″
は、空間周波数が増加するに従って、網膜位置C(この
位置は、眼25が移動する前の位置)に対して離間する
傾向にある。
源対22a,22bの位相情報が互いに等しいと仮定す
ると、点光源対22a,22bから等距離にある網膜位
置は、符号C′,C″で示すように、空間周波数によっ
て異なる結果を呈する。このような網膜位置C′,C″
は、空間周波数が増加するに従って、網膜位置C(この
位置は、眼25が移動する前の位置)に対して離間する
傾向にある。
【0028】また、カラー映像を生成する場合には、異
なる波長の点光源対を瞳面A上に生成することになる
が、角膜21等の眼25の光学媒体の屈折率が波長によ
って異なるため、たとえ同一の空間周波数の干渉縞を網
膜24上に生成しても、観察者の眼25の動きによっ
て、異なる波長相互の相対位相が変化して網膜像に歪み
を発生させる結果となる。
なる波長の点光源対を瞳面A上に生成することになる
が、角膜21等の眼25の光学媒体の屈折率が波長によ
って異なるため、たとえ同一の空間周波数の干渉縞を網
膜24上に生成しても、観察者の眼25の動きによっ
て、異なる波長相互の相対位相が変化して網膜像に歪み
を発生させる結果となる。
【0029】このように、干渉法によって網膜像の形成
する原理を適用した画像表示光学系には、眼25の動き
によって網膜24上に生成される干渉縞の相対位相が変
化してしまうという不具合が存在する関係上、観察者の
視線方向の変化によって、画像に歪みが生じてしまうと
いう欠点を有する。
する原理を適用した画像表示光学系には、眼25の動き
によって網膜24上に生成される干渉縞の相対位相が変
化してしまうという不具合が存在する関係上、観察者の
視線方向の変化によって、画像に歪みが生じてしまうと
いう欠点を有する。
【0030】このような弊害を除去するために、本願発
明の画像表示装置には、観察者の視線を検出する視線検
出部と、眼の動きによって生じる網膜像の歪みを許容範
囲内に抑制する画像表示補正部とが設けられている。
明の画像表示装置には、観察者の視線を検出する視線検
出部と、眼の動きによって生じる網膜像の歪みを許容範
囲内に抑制する画像表示補正部とが設けられている。
【0031】視線を検出する方法としては、従来から様
々な方法が提案されている。例えば、E.O.G (electro-o
culography) 法は、眼の角膜が眼底に対して正の電位を
有しているという特性を利用して視線を検出する方法で
あり、具体的には、顔面に貼り付けた複数個の電極から
得られる電位差に基づいて眼の動きを検出する方法であ
る。
々な方法が提案されている。例えば、E.O.G (electro-o
culography) 法は、眼の角膜が眼底に対して正の電位を
有しているという特性を利用して視線を検出する方法で
あり、具体的には、顔面に貼り付けた複数個の電極から
得られる電位差に基づいて眼の動きを検出する方法であ
る。
【0032】他の方法としては、例えば、図3(a)に
示すような光学系が考えられる。即ち、2つの光源36
から出射した2つの赤外光スポット35を眼31の虹彩
32と強膜34との境界に照射する。この境界から反射
した反射光を2つの受光素子37を介して受光する。こ
れら受光素子37は、受光量に対応した電気信号を差動
回路38に出力する。差動回路38は、これら電気信号
に対する差演算を施してその演算結果を出力する。この
とき得られた演算結果に基づいて視線が検出される。
示すような光学系が考えられる。即ち、2つの光源36
から出射した2つの赤外光スポット35を眼31の虹彩
32と強膜34との境界に照射する。この境界から反射
した反射光を2つの受光素子37を介して受光する。こ
れら受光素子37は、受光量に対応した電気信号を差動
回路38に出力する。差動回路38は、これら電気信号
に対する差演算を施してその演算結果を出力する。この
とき得られた演算結果に基づいて視線が検出される。
【0033】具体的には、図3(b)〜(d)に示すよ
うに、眼31の動きによって生じる上記境界からの反射
光の強度差を検出することによって眼球運動が測定され
る。また、他の方法としては、例えば、図4に示すよう
に、眼41内部の種々の光学界面(角膜前面42、角膜
後面43、水晶体前面44、水晶体後面45等)から反
射した反射光(プルキンエ像)の位置関係を解析して視
線方向や眼41の動きを測定する方法が考えられる。
うに、眼31の動きによって生じる上記境界からの反射
光の強度差を検出することによって眼球運動が測定され
る。また、他の方法としては、例えば、図4に示すよう
に、眼41内部の種々の光学界面(角膜前面42、角膜
後面43、水晶体前面44、水晶体後面45等)から反
射した反射光(プルキンエ像)の位置関係を解析して視
線方向や眼41の動きを測定する方法が考えられる。
【0034】更に、他の方法としては、眼底にある血管
のパターンまたは瞳孔の像を取り込み、画像処理を介し
て視線方向を計測する方法等が考えられる。以下、この
ような原理を適用した本発明の各実施例について説明す
るが、視線検出器と記述した場合には、上述したような
視線検出方法又は他の方法を応用した測定装置又は測定
手段を示すものとする。
のパターンまたは瞳孔の像を取り込み、画像処理を介し
て視線方向を計測する方法等が考えられる。以下、この
ような原理を適用した本発明の各実施例について説明す
るが、視線検出器と記述した場合には、上述したような
視線検出方法又は他の方法を応用した測定装置又は測定
手段を示すものとする。
【0035】以下、本発明の第1の実施例に係る画像表
示装置について、図5を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、図1に示された画像表示光学系と同
一の構成には同一符号を付してその説明を省略する。
示装置について、図5を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、図1に示された画像表示光学系と同
一の構成には同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】図5に示すように、本実施例の画像表示装
置は、画像そのものではなく、複数のコヒーレントな点
光源対を生成・表示可能な画像表示部11と、この画像
表示部11に生成・表示された点光源対を観察者の眼1
5の瞳面Aに結像して、光の干渉作用によって眼15の
網膜16上に画像を生成させる光伝達部17と、眼15
の動き(例えば、図中矢印T方向の動き)を監視して、
その視線方向を検出する視線検出器51と、この視線検
出器51によって検出された検出データに基づいて、眼
15の動きによって生じる網膜像の歪みを許容範囲内に
抑制する画像表示補正部52とを備えている。
置は、画像そのものではなく、複数のコヒーレントな点
光源対を生成・表示可能な画像表示部11と、この画像
表示部11に生成・表示された点光源対を観察者の眼1
5の瞳面Aに結像して、光の干渉作用によって眼15の
網膜16上に画像を生成させる光伝達部17と、眼15
の動き(例えば、図中矢印T方向の動き)を監視して、
その視線方向を検出する視線検出器51と、この視線検
出器51によって検出された検出データに基づいて、眼
15の動きによって生じる網膜像の歪みを許容範囲内に
抑制する画像表示補正部52とを備えている。
【0037】画像表示補正部52は、画像表示部11と
レンズ12との間の光路中に回動自在に設けられた光学
部材53と、この光学部材53を所定方向(図中矢印S
で示す方向)に所定量だけ回動させる光学部材駆動手段
54とを備えている。
レンズ12との間の光路中に回動自在に設けられた光学
部材53と、この光学部材53を所定方向(図中矢印S
で示す方向)に所定量だけ回動させる光学部材駆動手段
54とを備えている。
【0038】光学部材53は、例えばガラス板で形成さ
れており、図中矢印S方向に回動させることによって、
画像表示部11で生成・表示された点光源対の像を光軸
に対して平行に移動させる機能を有する。
れており、図中矢印S方向に回動させることによって、
画像表示部11で生成・表示された点光源対の像を光軸
に対して平行に移動させる機能を有する。
【0039】具体的には、いま、光学部材53が図中点
線で示す状態に位置付けられているときには、画像表示
部11で生成・表示された点光源対の像は、図中点線で
示す光路に沿って光伝達部17に導光され、接眼レンズ
14によって眼15の瞳面A上に結像される(この結像
位置を仮に符号I2 で示す)。次に、光学部材53が図
中矢印S方向に回動して図中実線で示す傾斜状態に位置
付けられたときには、点光源対の像は、点線で示す光路
に対して平行に移動した図中実線で示す光路に沿って光
伝達部17に導光され、接眼レンズ14によって眼15
の瞳面A上に結像される(この結像位置を仮に符号I1
で示す)。
線で示す状態に位置付けられているときには、画像表示
部11で生成・表示された点光源対の像は、図中点線で
示す光路に沿って光伝達部17に導光され、接眼レンズ
14によって眼15の瞳面A上に結像される(この結像
位置を仮に符号I2 で示す)。次に、光学部材53が図
中矢印S方向に回動して図中実線で示す傾斜状態に位置
付けられたときには、点光源対の像は、点線で示す光路
に対して平行に移動した図中実線で示す光路に沿って光
伝達部17に導光され、接眼レンズ14によって眼15
の瞳面A上に結像される(この結像位置を仮に符号I1
で示す)。
【0040】図5から明らかなように、光学部材53を
回動させた際に形成される結像位置I1 は、先の結像位
置I2 に対して平行移動した状態にある。従って、光学
部材53を所定方向に所定量だけ回動させることによっ
て、画像表示部11で生成・表示された点光源像を瞳面
A内で平行移動させることが可能となる。ここで、光学
部材53の屈折率をn、厚みをd、傾斜角をθとする
と、点光源像の瞳面A内での平行移動量Xは、
回動させた際に形成される結像位置I1 は、先の結像位
置I2 に対して平行移動した状態にある。従って、光学
部材53を所定方向に所定量だけ回動させることによっ
て、画像表示部11で生成・表示された点光源像を瞳面
A内で平行移動させることが可能となる。ここで、光学
部材53の屈折率をn、厚みをd、傾斜角をθとする
と、点光源像の瞳面A内での平行移動量Xは、
【0041】
【数1】 と表される。なお、f1 は、レンズ12の焦点距離を示
し、f2 は、接眼レンズ14の焦点距離を示す。
し、f2 は、接眼レンズ14の焦点距離を示す。
【0042】このような光学部材53の回動方向及び回
動量は、視線検出器51から出力される視線方向データ
に基づいて決定される。光学部材駆動手段54は、この
視線方向データに基づいて、画像表示部11で生成・表
示された点光源像が常に眼15の瞳面A上の所定位置に
結像されるように、光学部材53の回動を制御してい
る。
動量は、視線検出器51から出力される視線方向データ
に基づいて決定される。光学部材駆動手段54は、この
視線方向データに基づいて、画像表示部11で生成・表
示された点光源像が常に眼15の瞳面A上の所定位置に
結像されるように、光学部材53の回動を制御してい
る。
【0043】例えば、視線検出器51によって、観察者
の眼15が図中矢印Tに沿って図面上方に移動したこと
が検出されたとき、視線検出器51は、検出した移動量
に基づいて数1式に従って光学部材53の回動方向及び
回動量を演算し、その演算結果を光学部材駆動手段54
に出力する。光学部材駆動手段54は、上記演算結果に
基づいて、光学部材53を時計方向に所定量だけ回動さ
せる。この結果、画像表示部11で生成・表示された点
光源像は、眼15の移動方向及び移動量に追従するよう
に平行移動して、瞳面A上の同一部位に結像されること
になる。
の眼15が図中矢印Tに沿って図面上方に移動したこと
が検出されたとき、視線検出器51は、検出した移動量
に基づいて数1式に従って光学部材53の回動方向及び
回動量を演算し、その演算結果を光学部材駆動手段54
に出力する。光学部材駆動手段54は、上記演算結果に
基づいて、光学部材53を時計方向に所定量だけ回動さ
せる。この結果、画像表示部11で生成・表示された点
光源像は、眼15の移動方向及び移動量に追従するよう
に平行移動して、瞳面A上の同一部位に結像されること
になる。
【0044】このように本実施例によれば、光学部材5
3の回動方向及び回動量を制御することによって、観察
者の眼15の動きに追従するように点光源像を瞳面A上
の同一部位に結像させることができるため、観察者の眼
15の動きによって生じる網膜像の歪みを抑制すること
が可能となる。この結果、観察者の視線方向に対応し
て、常に、網膜A上に広画角且つ高精細な画像を投影し
て表示することができる。
3の回動方向及び回動量を制御することによって、観察
者の眼15の動きに追従するように点光源像を瞳面A上
の同一部位に結像させることができるため、観察者の眼
15の動きによって生じる網膜像の歪みを抑制すること
が可能となる。この結果、観察者の視線方向に対応し
て、常に、網膜A上に広画角且つ高精細な画像を投影し
て表示することができる。
【0045】なお、本発明は、上述した実施例の構成に
限定されることはない。例えば、光学部材53は、接眼
レンズ14と眼15との間の光路中に配置しても同様の
効果を奏する。また、点光源像を2次元的に平行移動さ
せる場合、光学部材53を互いに直交する2つの回転軸
(図示しない)によって支持し、各軸をモータ又はガル
バノメータ等によって回動制御するように構成すること
もできる。
限定されることはない。例えば、光学部材53は、接眼
レンズ14と眼15との間の光路中に配置しても同様の
効果を奏する。また、点光源像を2次元的に平行移動さ
せる場合、光学部材53を互いに直交する2つの回転軸
(図示しない)によって支持し、各軸をモータ又はガル
バノメータ等によって回動制御するように構成すること
もできる。
【0046】次に、本発明の第2の実施例に係る画像表
示装置について、図6を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、第1の実施例と同一の構成には、同
一符号を付してその説明を省略する。
示装置について、図6を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、第1の実施例と同一の構成には、同
一符号を付してその説明を省略する。
【0047】本実施例の画像表示装置は、画像表示部1
1自身を図中矢印X方向に所定量だけ移動させることに
よって、眼15の瞳面Aの同一部位に点光源像を結像さ
せるように構成されている。
1自身を図中矢印X方向に所定量だけ移動させることに
よって、眼15の瞳面Aの同一部位に点光源像を結像さ
せるように構成されている。
【0048】このため、本実施例の画像表示装置は、画
像表示部11を図中矢印X方向に移動可能に構成すると
共に、この画像表示部11を所定方向に所定量だけ移動
させる画像表示補正部即ち画像位置制御部61を備えて
いる。
像表示部11を図中矢印X方向に移動可能に構成すると
共に、この画像表示部11を所定方向に所定量だけ移動
させる画像表示補正部即ち画像位置制御部61を備えて
いる。
【0049】画像位置制御部61は、画像表示部11を
図中矢印X方向に移動させる例えばXYステージのよう
な2軸ステージ(図示しない)を備えており、視線検出
器51から出力された視線方向データに基づいて、2軸
ステージを所定方向に所定量だけ移動させるように構成
されている。
図中矢印X方向に移動させる例えばXYステージのよう
な2軸ステージ(図示しない)を備えており、視線検出
器51から出力された視線方向データに基づいて、2軸
ステージを所定方向に所定量だけ移動させるように構成
されている。
【0050】例えば、観察者の眼15が、点線で示した
位置から実線で示した位置に、図中矢印Tに沿って図面
上方に移動した場合、視線検出器51は、その移動方向
及び移動量を検出して、視線方向データを画像位置制御
部61に出力する。画像位置制御部61は、視線方向デ
ータに基づいて、画像表示部11で生成・表示された点
光源像が瞳面A上の同一部位に結像されるように、2軸
ステージの移動方向及び移動量を演算する。そして、画
像位置制御部61は、この演算結果に基づいて、2軸ス
テージを移動制御して、画像表示部11を所定方向に所
定量だけ図中矢印Xに沿って図面下方に移動させる。こ
の結果、点光源像は、移動した眼15の瞳面A上の同一
部位に結像されることになる。
位置から実線で示した位置に、図中矢印Tに沿って図面
上方に移動した場合、視線検出器51は、その移動方向
及び移動量を検出して、視線方向データを画像位置制御
部61に出力する。画像位置制御部61は、視線方向デ
ータに基づいて、画像表示部11で生成・表示された点
光源像が瞳面A上の同一部位に結像されるように、2軸
ステージの移動方向及び移動量を演算する。そして、画
像位置制御部61は、この演算結果に基づいて、2軸ス
テージを移動制御して、画像表示部11を所定方向に所
定量だけ図中矢印Xに沿って図面下方に移動させる。こ
の結果、点光源像は、移動した眼15の瞳面A上の同一
部位に結像されることになる。
【0051】このように本実施例によれば、画像表示部
11の移動方向及び移動量を制御することによって、観
察者の眼15の動きに追従するように点光源像を瞳面A
上の同一部位に結像させることができるため、観察者の
眼15の動きによって生じる網膜像の歪みを抑制するこ
とが可能となる。この結果、観察者の視線方向に対応し
て、常に、網膜A上に広画角且つ高精細な画像を投影し
て表示することができる。
11の移動方向及び移動量を制御することによって、観
察者の眼15の動きに追従するように点光源像を瞳面A
上の同一部位に結像させることができるため、観察者の
眼15の動きによって生じる網膜像の歪みを抑制するこ
とが可能となる。この結果、観察者の視線方向に対応し
て、常に、網膜A上に広画角且つ高精細な画像を投影し
て表示することができる。
【0052】なお、コヒーレント光学系では、光学部品
間での反射によって発生する干渉ノイズの影響が問題と
なるが、本実施例では、光伝達部17に他の光学部材を
追加する必要がないため、眼15の動きによって生じる
網膜像の歪みの発生を効率的に抑制することが可能とな
る。
間での反射によって発生する干渉ノイズの影響が問題と
なるが、本実施例では、光伝達部17に他の光学部材を
追加する必要がないため、眼15の動きによって生じる
網膜像の歪みの発生を効率的に抑制することが可能とな
る。
【0053】次に、本発明の第3の実施例に係る画像表
示装置について、図7を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、上述した実施例と同一の構成には、
同一符号を付してその説明を省略する。
示装置について、図7を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、上述した実施例と同一の構成には、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】本実施例の画像表示装置は、画像表示部1
1自身を移動させるのではなく、観察者の視線方向の変
化に応じて画像表示部11に生成・表示される点光源対
そのものを所定方向に所定量だけ移動させる機能を有す
る画像表示補正部即ち画像位置制御部71を備えてお
り、他の構成は、図6に示された装置と同様である。
1自身を移動させるのではなく、観察者の視線方向の変
化に応じて画像表示部11に生成・表示される点光源対
そのものを所定方向に所定量だけ移動させる機能を有す
る画像表示補正部即ち画像位置制御部71を備えてお
り、他の構成は、図6に示された装置と同様である。
【0055】点光源対自身の移動制御は、視線検出器5
1から出力された視線方向データに基づいて行われ、画
像位置制御部71は、この視線方向データに基づいて画
像表示部11の作動制御を行って、常に瞳面A上の同一
部位に点光源像が結像されるように、画像表示部11に
生成・表示された点光源対を所定方向に所定量だけ移動
させる。
1から出力された視線方向データに基づいて行われ、画
像位置制御部71は、この視線方向データに基づいて画
像表示部11の作動制御を行って、常に瞳面A上の同一
部位に点光源像が結像されるように、画像表示部11に
生成・表示された点光源対を所定方向に所定量だけ移動
させる。
【0056】例えば、観察者の眼15が、点線で示した
位置から実線で示した位置に、図中矢印Tに沿って図面
上方に移動した場合、視線検出器51は、その移動方向
及び移動量を検出して、視線方向データを画像位置制御
部71に出力する。画像位置制御部71は、視線方向デ
ータに基づいて、画像表示部11に生成・表示された点
光源対の移動方向及び移動量を演算する。そして、画像
位置制御部71は、この演算結果に基づいて、画像表示
部11に生成・表示された点光源対を図面下方方向に所
定量だけ移動させる。この結果、点光源像は、移動した
眼15の瞳面A上の同一部位に結像されることになる。
位置から実線で示した位置に、図中矢印Tに沿って図面
上方に移動した場合、視線検出器51は、その移動方向
及び移動量を検出して、視線方向データを画像位置制御
部71に出力する。画像位置制御部71は、視線方向デ
ータに基づいて、画像表示部11に生成・表示された点
光源対の移動方向及び移動量を演算する。そして、画像
位置制御部71は、この演算結果に基づいて、画像表示
部11に生成・表示された点光源対を図面下方方向に所
定量だけ移動させる。この結果、点光源像は、移動した
眼15の瞳面A上の同一部位に結像されることになる。
【0057】このように本実施例によれば、画像表示部
11に生成・表示された点光源対の移動方向及び移動量
を制御することによって、観察者の眼15の動きに追従
するように点光源像を瞳面A上の同一部位に結像させる
ことができるため、観察者の眼15の動きによって生じ
る網膜像の歪みを抑制することが可能となる。この結
果、観察者の視線方向に対応して、常に、網膜A上に広
画角且つ高精細な画像を投影して表示することができ
る。
11に生成・表示された点光源対の移動方向及び移動量
を制御することによって、観察者の眼15の動きに追従
するように点光源像を瞳面A上の同一部位に結像させる
ことができるため、観察者の眼15の動きによって生じ
る網膜像の歪みを抑制することが可能となる。この結
果、観察者の視線方向に対応して、常に、網膜A上に広
画角且つ高精細な画像を投影して表示することができ
る。
【0058】なお、本実施例によれば、駆動系を必要と
せず、ソフトウェアのみによって視線方向の変化によっ
て発生する網膜像の歪みを抑制することができるため、
装置の構成を簡素化させることができると共に、装置の
小型化及び軽量化が達成される。
せず、ソフトウェアのみによって視線方向の変化によっ
て発生する網膜像の歪みを抑制することができるため、
装置の構成を簡素化させることができると共に、装置の
小型化及び軽量化が達成される。
【0059】次に、本発明の第4の実施例に係る画像表
示装置について、図8を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、上述した実施例と同一の構成には、
同一符号を付してその説明を省略する。
示装置について、図8を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際し、上述した実施例と同一の構成には、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】本実施例の画像表示装置は、観察者の視線
方向の変化に対応して、画像表示部11に生成・表示さ
れるフーリエ変換像の位相成分を制御する機能を有する
画像表示補正部即ち位相情報制御部81を備えており、
他の構成は、図7に示された装置と同様である。
方向の変化に対応して、画像表示部11に生成・表示さ
れるフーリエ変換像の位相成分を制御する機能を有する
画像表示補正部即ち位相情報制御部81を備えており、
他の構成は、図7に示された装置と同様である。
【0061】フーリエ変換像の位相成分の制御は、視線
検出器51から出力された視線方向データに基づいて行
われる。具体的には、位相情報制御部81は、まず、こ
の視線方向データに基づいて各空間周波数成分に発生す
る位相誤差成分を演算する。次に、直前に画像表示部1
1に生成・表示されたフーリエ変換像の位相成分からこ
の位相誤差成分を差し引く。そして、このとき得られた
演算値を次に画像表示部11で生成・表示されるフーリ
エ変換像の位相成分として設定する。
検出器51から出力された視線方向データに基づいて行
われる。具体的には、位相情報制御部81は、まず、こ
の視線方向データに基づいて各空間周波数成分に発生す
る位相誤差成分を演算する。次に、直前に画像表示部1
1に生成・表示されたフーリエ変換像の位相成分からこ
の位相誤差成分を差し引く。そして、このとき得られた
演算値を次に画像表示部11で生成・表示されるフーリ
エ変換像の位相成分として設定する。
【0062】観察者の眼15の動きによって発生する位
相誤差成分を全てキャンセルするように位相成分を設定
することによって、フーリエ変換像を常に眼15の瞳面
A上の同一部位に結像させることができる。この結果、
観察者の眼15の動きによって生じる網膜像の歪みを発
生させることなく、網膜A上に広画角且つ高精細な画像
を投影して表示することができる。
相誤差成分を全てキャンセルするように位相成分を設定
することによって、フーリエ変換像を常に眼15の瞳面
A上の同一部位に結像させることができる。この結果、
観察者の眼15の動きによって生じる網膜像の歪みを発
生させることなく、網膜A上に広画角且つ高精細な画像
を投影して表示することができる。
【0063】なお、図2を参照して説明したように、眼
15の動きによって光線の角膜への入射位置及び角度の
相違によって生じる位相誤差成分のみをキャンセルする
ように位相成分を設定することによって、網膜像に歪み
を発生させることなく、(視線方向を変えることによっ
て)観察者の意図する部位の画像を呈示させることも可
能である。
15の動きによって光線の角膜への入射位置及び角度の
相違によって生じる位相誤差成分のみをキャンセルする
ように位相成分を設定することによって、網膜像に歪み
を発生させることなく、(視線方向を変えることによっ
て)観察者の意図する部位の画像を呈示させることも可
能である。
【0064】このように本実施例によれば、フーリエ変
換像の位相成分を制御することによって、観察者の眼1
5の動きに追従するように点光源像を瞳面A上の同一部
位に結像させることができるため、観察者の眼15の動
きによって生じる網膜像の歪みを抑制することが可能と
なる。更に、視線方向の変化に対応して観察者の意図す
る画像部位を呈示させることもできる。この結果、観察
者の視線方向に対応して、常に、網膜A上に広画角且つ
高精細な画像を投影して表示することができる。
換像の位相成分を制御することによって、観察者の眼1
5の動きに追従するように点光源像を瞳面A上の同一部
位に結像させることができるため、観察者の眼15の動
きによって生じる網膜像の歪みを抑制することが可能と
なる。更に、視線方向の変化に対応して観察者の意図す
る画像部位を呈示させることもできる。この結果、観察
者の視線方向に対応して、常に、網膜A上に広画角且つ
高精細な画像を投影して表示することができる。
【0065】なお、本実施例によれば、駆動系を必要と
せず、ソフトウェアのみによって視線方向の変化によっ
て発生する網膜像の歪みを抑制することができるため、
装置の構成が簡素化され、装置の小型化及び軽量化が達
成される。
せず、ソフトウェアのみによって視線方向の変化によっ
て発生する網膜像の歪みを抑制することができるため、
装置の構成が簡素化され、装置の小型化及び軽量化が達
成される。
【0066】次に、本発明の第5の実施例に係る画像表
示装置について説明する。本実施例は、第1ないし第4
の実施例の組み合わせに係り、画像表示部11で生成・
表示されたフーリエ変換像を常に瞳孔(図示しない)の
中心近傍に結像させつつ、視線方向の変化に対応して異
なる画像部位を呈示させることを目的として構成されて
いる。
示装置について説明する。本実施例は、第1ないし第4
の実施例の組み合わせに係り、画像表示部11で生成・
表示されたフーリエ変換像を常に瞳孔(図示しない)の
中心近傍に結像させつつ、視線方向の変化に対応して異
なる画像部位を呈示させることを目的として構成されて
いる。
【0067】ところで、第4の実施例は、観察者の眼1
5の動きによって発生する位相誤差成分を全てキャンセ
ルするように位相成分を設定することによって、フーリ
エ変換像を常に眼15の瞳面A上の同一部位に結像させ
ることを目的として構成されている。
5の動きによって発生する位相誤差成分を全てキャンセ
ルするように位相成分を設定することによって、フーリ
エ変換像を常に眼15の瞳面A上の同一部位に結像させ
ることを目的として構成されている。
【0068】しかしながら、眼15の運動量が大きい場
合、画像表示部11で生成・表示されたフーリエ変換像
が眼15の瞳面Aの周辺部に結像されることになる。一
般に、網膜16に達する光が視細胞に取り込まれる効率
は、その光が瞳孔のどの位置を通過して網膜16に到達
するのかによって異なる(Stiles-Crawford効果)。こ
の効率のピーク(Stiles-Crawford maximum)は、瞳孔の
中心から若干離間した位置にあり、かかるピーク点から
離間するに従って各方位に向ってほぼ対称に効率が低下
する。
合、画像表示部11で生成・表示されたフーリエ変換像
が眼15の瞳面Aの周辺部に結像されることになる。一
般に、網膜16に達する光が視細胞に取り込まれる効率
は、その光が瞳孔のどの位置を通過して網膜16に到達
するのかによって異なる(Stiles-Crawford効果)。こ
の効率のピーク(Stiles-Crawford maximum)は、瞳孔の
中心から若干離間した位置にあり、かかるピーク点から
離間するに従って各方位に向ってほぼ対称に効率が低下
する。
【0069】従って、画像表示部11で生成・表示され
たフーリエ変換像が瞳面Aの周辺部に結像された場合に
は、各点光源の実効強度が低くなるため、網膜像が暗く
なったり、あるいは、点光源対の実効強度が不均等にな
るため、網膜像のコントラストが低下するといった不具
合が生じる。
たフーリエ変換像が瞳面Aの周辺部に結像された場合に
は、各点光源の実効強度が低くなるため、網膜像が暗く
なったり、あるいは、点光源対の実効強度が不均等にな
るため、網膜像のコントラストが低下するといった不具
合が生じる。
【0070】そこで、本実施例は、このような不具合を
除去して上述した目的を達成するために、後述するよう
に構成されている。まず、第1ないし第3の実施例の構
成(図5ないし図7参照)を適用することによって、観
察者の眼15の動きを視線検出器51を介して検出し、
その視線方向データに基づいて画像表示部11に生成・
表示されたフーリエ変換像を常に眼15の瞳面A上の同
一部位に結像させる。
除去して上述した目的を達成するために、後述するよう
に構成されている。まず、第1ないし第3の実施例の構
成(図5ないし図7参照)を適用することによって、観
察者の眼15の動きを視線検出器51を介して検出し、
その視線方向データに基づいて画像表示部11に生成・
表示されたフーリエ変換像を常に眼15の瞳面A上の同
一部位に結像させる。
【0071】このとき、画像表示部11において、直前
に画像表示部11に生成・表示されたフーリエ変換像の
位相成分からフーリエ変換像の移動量に見合った位相成
分(単純に空間周波数に比例する成分)を差し引いた値
を新規の位相成分として設定する。
に画像表示部11に生成・表示されたフーリエ変換像の
位相成分からフーリエ変換像の移動量に見合った位相成
分(単純に空間周波数に比例する成分)を差し引いた値
を新規の位相成分として設定する。
【0072】このような構成によれば、光線の角膜への
入射位置及び角度の相違によって発生する位相誤差(眼
球運動によって発生する誤差)のみをキャンセルするよ
うに新規の位相成分を設定する場合と同様の効果が得ら
れる。従って、第4の実施例(図8参照)と同様に、視
線方向の変化に対応して、表示画像の種々の部位を観察
することが可能となる。
入射位置及び角度の相違によって発生する位相誤差(眼
球運動によって発生する誤差)のみをキャンセルするよ
うに新規の位相成分を設定する場合と同様の効果が得ら
れる。従って、第4の実施例(図8参照)と同様に、視
線方向の変化に対応して、表示画像の種々の部位を観察
することが可能となる。
【0073】即ち、第1ないし第3の実施例の構成とフ
ーリエ変換像の位相成分を制御する構成とを組み合わせ
ることによって、観察者の眼15の動きによって生じる
網膜像の歪みを抑制することが可能となり、観察者の視
線方向に対応した画像を常に高輝度且つ高コントラスト
な状態で呈示させることができる。
ーリエ変換像の位相成分を制御する構成とを組み合わせ
ることによって、観察者の眼15の動きによって生じる
網膜像の歪みを抑制することが可能となり、観察者の視
線方向に対応した画像を常に高輝度且つ高コントラスト
な状態で呈示させることができる。
【0074】なお、フーリエ変換像の位相情報を操作し
て網膜像の補正を行う場合であって(第4及び第5の実
施例参照)、且つ、異なる波長成分を処理してカラー画
像を生成する際には、眼15の光学媒体の屈折率の差異
を考慮して、画像を構成する種々の波長成分に対して夫
々位相成分を算出し設定する必要がある。
て網膜像の補正を行う場合であって(第4及び第5の実
施例参照)、且つ、異なる波長成分を処理してカラー画
像を生成する際には、眼15の光学媒体の屈折率の差異
を考慮して、画像を構成する種々の波長成分に対して夫
々位相成分を算出し設定する必要がある。
【0075】
【発明の効果】本発明の画像表示装置には、観察者の眼
の動きによって生じる画像の歪みを許容範囲内に抑制す
る画像表示補正部が設けられている。この結果、観察者
の眼の動きによって生じる画像の歪みを抑制させた状態
で、画像表示部で生成・表示された点光源対の像を瞳面
A上に結像させることが可能となり、網膜上に広画角且
つ高精細な画像を投影して表示することができる。
の動きによって生じる画像の歪みを許容範囲内に抑制す
る画像表示補正部が設けられている。この結果、観察者
の眼の動きによって生じる画像の歪みを抑制させた状態
で、画像表示部で生成・表示された点光源対の像を瞳面
A上に結像させることが可能となり、網膜上に広画角且
つ高精細な画像を投影して表示することができる。
【図1】干渉法を適用した網膜像の形成原理を説明する
ための画像表示光学系の構成を概略的に示す図。
ための画像表示光学系の構成を概略的に示す図。
【図2】観察者の眼の動きによって網膜像に歪みが生じ
る状態を説明するための図であって、(a)は、眼と画
像表示部の光軸が一致している状態を示す図、(b)
は、眼の光軸がずれている状態を示す図。
る状態を説明するための図であって、(a)は、眼と画
像表示部の光軸が一致している状態を示す図、(b)
は、眼の光軸がずれている状態を示す図。
【図3】(a)は、視線を検出する方法の他の例に適用
された構成を示す図、(b)〜(d)は、眼の移動状態
とスポット位置との関係を示す図。
された構成を示す図、(b)〜(d)は、眼の移動状態
とスポット位置との関係を示す図。
【図4】視線を検出する方法として眼内部の光学界面を
利用した他の例を示す図。
利用した他の例を示す図。
【図5】本発明の第1の実施例に係る画像表示装置の構
成を概略的に示す図。
成を概略的に示す図。
【図6】本発明の第2の実施例に係る画像表示装置の構
成を概略的に示す図。
成を概略的に示す図。
【図7】本発明の第3の実施例に係る画像表示装置の構
成を概略的に示す図。
成を概略的に示す図。
【図8】本発明の第4の実施例に係る画像表示装置の構
成を概略的に示す図。
成を概略的に示す図。
11…画像表示部、12…レンズ、15…眼、16…網
膜、17…光伝達部、51…視線検出器、52…画像表
示補正部、53…光学部材、54…光学部材駆動手段、
A…瞳面。
膜、17…光伝達部、51…視線検出器、52…画像表
示補正部、53…光学部材、54…光学部材駆動手段、
A…瞳面。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のコヒーレントな点光源対を生成し
て表示する画像表示部と、 前記点光源対の像を観察者の眼の瞳面に結像し、光の干
渉作用によって網膜上に画像を生成させる光伝達部と、 前記眼の動きを監視して、その視線方向を検出する視線
検出部と、 この視線検出部によって検出された検出データに基づい
て、前記眼の動きによって生じる前記画像の歪みを許容
範囲内に抑制する画像表示補正部とを備えていることを
特徴とする画像表示装置。
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---|---|
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