JPH0763754A - 便潜血検査装置 - Google Patents
便潜血検査装置Info
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- JPH0763754A JPH0763754A JP21043693A JP21043693A JPH0763754A JP H0763754 A JPH0763754 A JP H0763754A JP 21043693 A JP21043693 A JP 21043693A JP 21043693 A JP21043693 A JP 21043693A JP H0763754 A JPH0763754 A JP H0763754A
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- occult blood
- feces
- fecal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 便の採取から便潜血の有無を判断するまでの
一連の操作を簡便に行うことを可能とする便潜血検査装
置を提供する。 【構成】 免疫学的便潜血反応を利用した便潜血検査装
置であり、採便器具3と、採便器具3を挿入するための
挿入口2aを有し、かつ内部に便溶解液収納部2b及び
便溶解液収納部で得られた便溶解液中の固形分を除去す
るための濾過部2cを有する容器本体2と、容器本体2
の濾過部2cで濾過された液体を受け得るように、容器
本体2に対して着脱自在に取り付けられておりかつ内部
に判定部を有する蓋体4と、判定部4に配置された、ま
たは便溶解液中に投入される抗ヒトヘモグロビン抗体感
作試薬とを備える便潜血検査装置1。
一連の操作を簡便に行うことを可能とする便潜血検査装
置を提供する。 【構成】 免疫学的便潜血反応を利用した便潜血検査装
置であり、採便器具3と、採便器具3を挿入するための
挿入口2aを有し、かつ内部に便溶解液収納部2b及び
便溶解液収納部で得られた便溶解液中の固形分を除去す
るための濾過部2cを有する容器本体2と、容器本体2
の濾過部2cで濾過された液体を受け得るように、容器
本体2に対して着脱自在に取り付けられておりかつ内部
に判定部を有する蓋体4と、判定部4に配置された、ま
たは便溶解液中に投入される抗ヒトヘモグロビン抗体感
作試薬とを備える便潜血検査装置1。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫学的便潜血反応を
利用した便潜血検査装置に関し、消化器系等における異
常を容易にスクリーニングすることを可能とする便潜血
検査装置に関する。
利用した便潜血検査装置に関し、消化器系等における異
常を容易にスクリーニングすることを可能とする便潜血
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査では、血液以外に、便や尿も検
査試料として用いられることが多い。中でも、便潜血の
検出は、癌や潰瘍等に代表される消化器系疾患の早期発
見に非常に有効であることが知られている。
査試料として用いられることが多い。中でも、便潜血の
検出は、癌や潰瘍等に代表される消化器系疾患の早期発
見に非常に有効であることが知られている。
【0003】便潜血の検出方法としては、大別すると、
化学的便潜血反応法と、免疫学的便潜血反応法とがあ
る。化学的便潜血反応法は、ヘモグロビンに含まれてい
るヘムのペルオキシターゼ活性に基づく色源体の発色を
利用したものであり、感度が高く、ごく少量のヘモグロ
ビンでも検出することができるという利点を有する。し
かしながら、化学的便潜血反応法は、ヒトヘモグロビン
に対して特異性を有せず、動物のヘモグロビンに対して
も反応するため、被検者は検査前に厳格な食事制限を実
施しなければならないという欠点があった。
化学的便潜血反応法と、免疫学的便潜血反応法とがあ
る。化学的便潜血反応法は、ヘモグロビンに含まれてい
るヘムのペルオキシターゼ活性に基づく色源体の発色を
利用したものであり、感度が高く、ごく少量のヘモグロ
ビンでも検出することができるという利点を有する。し
かしながら、化学的便潜血反応法は、ヒトヘモグロビン
に対して特異性を有せず、動物のヘモグロビンに対して
も反応するため、被検者は検査前に厳格な食事制限を実
施しなければならないという欠点があった。
【0004】これに対して、免疫学的便潜血反応法は、
抗ヒトヘモグロビン抗体を用いた抗原抗体反応を利用し
たものである。免疫学的便潜血反応法は、化学的便潜血
反応法に比べて特異性が高く、上記のような食事制限を
必要としない。判定は、普通、免疫血清学的検査法に基
づいて行われるが、今日最も利用されている方法は、ラ
テックス凝集法である。
抗ヒトヘモグロビン抗体を用いた抗原抗体反応を利用し
たものである。免疫学的便潜血反応法は、化学的便潜血
反応法に比べて特異性が高く、上記のような食事制限を
必要としない。判定は、普通、免疫血清学的検査法に基
づいて行われるが、今日最も利用されている方法は、ラ
テックス凝集法である。
【0005】ラテックス凝集法とは、便溶解液とラテッ
クス試薬とを判定板上で混合させ、生成した凝集像を診
断する判定法である。上記ラテックス凝集法による便潜
血の検出にあたっては、まず適量の便を採取し、採取さ
れた便を生理食塩水等の液体に溶解させ、便溶解液を得
る。この便溶解液には、便中の未消化の固形分が残存し
ているため、該固形分を除去する操作が必要である。こ
れらの採便及び固形分の除去については、従来より種々
の方法及び装置が提案されている。例えば、実開昭61
−102941号公報、実開平1−158964号公報
などには、便を定量採取するための器具などが開示され
ており、実開平2−21557号公報、実開平2−14
0468号公報及び実公平2−13977号公報などに
は、固形分が除去された便溶解液を得るための器具もし
くは装置が開示されている。
クス試薬とを判定板上で混合させ、生成した凝集像を診
断する判定法である。上記ラテックス凝集法による便潜
血の検出にあたっては、まず適量の便を採取し、採取さ
れた便を生理食塩水等の液体に溶解させ、便溶解液を得
る。この便溶解液には、便中の未消化の固形分が残存し
ているため、該固形分を除去する操作が必要である。こ
れらの採便及び固形分の除去については、従来より種々
の方法及び装置が提案されている。例えば、実開昭61
−102941号公報、実開平1−158964号公報
などには、便を定量採取するための器具などが開示され
ており、実開平2−21557号公報、実開平2−14
0468号公報及び実公平2−13977号公報などに
は、固形分が除去された便溶解液を得るための器具もし
くは装置が開示されている。
【0006】上記のように、ラテックス凝集法により便
潜血を検査するには、固形分が除去された便溶解液を得
るために上記のような操作を必要とするため、従来より
種々の器具などが提案されている。
潜血を検査するには、固形分が除去された便溶解液を得
るために上記のような操作を必要とするため、従来より
種々の器具などが提案されている。
【0007】しかしながら、上記操作だけでなく、得ら
れた便溶解液と判定試薬とを混合して便潜血の検出まで
を完了し得る簡便な検査装置は現在のところ開発されて
いない。
れた便溶解液と判定試薬とを混合して便潜血の検出まで
を完了し得る簡便な検査装置は現在のところ開発されて
いない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、免疫
学的便潜血反応に基づいた便潜血検査装置であって、便
の採取、未消化固形分が除去された便溶解液の調製及び
判定試薬を用いた便潜血の検出までの一連の作業を簡便
に行うことを可能とする装置を提供することにある。
学的便潜血反応に基づいた便潜血検査装置であって、便
の採取、未消化固形分が除去された便溶解液の調製及び
判定試薬を用いた便潜血の検出までの一連の作業を簡便
に行うことを可能とする装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の便潜血検査装置
は、便潜血を判定するための装置であって、便を採取す
るための採便器具と、外面に前記採便器具が挿入される
挿入口が形成されており、かつ該挿入口から挿入される
採便器具に付着している便を溶解するための溶解液が収
納された便溶解液収納部と、前記便溶解液収納部で形成
される便溶解液中の固形物を除去するために、前記便溶
解液収納部に連なるように配置された濾過部とを有する
容器本体と、前記容器本体の濾過部で濾過された液体を
受け得るように、前記容器本体に対して着脱自在に取り
付けられており、かつ内部に判定部を有する蓋体と、前
記判定部に配置された、または前記便溶解液中に投入さ
れる抗ヒトヘモグロビン抗体感作試薬とを備えることを
特徴とする便潜血検査装置である。
は、便潜血を判定するための装置であって、便を採取す
るための採便器具と、外面に前記採便器具が挿入される
挿入口が形成されており、かつ該挿入口から挿入される
採便器具に付着している便を溶解するための溶解液が収
納された便溶解液収納部と、前記便溶解液収納部で形成
される便溶解液中の固形物を除去するために、前記便溶
解液収納部に連なるように配置された濾過部とを有する
容器本体と、前記容器本体の濾過部で濾過された液体を
受け得るように、前記容器本体に対して着脱自在に取り
付けられており、かつ内部に判定部を有する蓋体と、前
記判定部に配置された、または前記便溶解液中に投入さ
れる抗ヒトヘモグロビン抗体感作試薬とを備えることを
特徴とする便潜血検査装置である。
【0010】上記構成から明らかなように、本発明に係
る便潜血検査装置は、抗ヒトヘモグロビン抗体感作試薬
を用いた免疫学的便潜血反応を利用した便潜血検査装置
である。
る便潜血検査装置は、抗ヒトヘモグロビン抗体感作試薬
を用いた免疫学的便潜血反応を利用した便潜血検査装置
である。
【0011】本発明の便潜血検査装置は、上記のように
便を採取するための採便器具と、容器本体と、判定部を
有する蓋体とを構造材として備えるものであり、これら
と上記抗ヒトヘモグロビン抗体感作試薬を用いることに
より、便の採取から便潜血の検出までを簡便に行うこと
を可能とするものである。
便を採取するための採便器具と、容器本体と、判定部を
有する蓋体とを構造材として備えるものであり、これら
と上記抗ヒトヘモグロビン抗体感作試薬を用いることに
より、便の採取から便潜血の検出までを簡便に行うこと
を可能とするものである。
【0012】以下、図面を参照して本発明の便潜血検査
装置の具体的な構造例を説明する。図1は、本発明に係
る便潜血検査装置の好ましい一例を示す断面図である。
本構造例に係る便潜血検査装置1は、筒状の容器本体2
と、容器本体2の一方端側に形成された挿入口2aから
挿入される採便器具3と、容器本体2に着脱自在に取り
付けられた蓋体4とを有する。
装置の具体的な構造例を説明する。図1は、本発明に係
る便潜血検査装置の好ましい一例を示す断面図である。
本構造例に係る便潜血検査装置1は、筒状の容器本体2
と、容器本体2の一方端側に形成された挿入口2aから
挿入される採便器具3と、容器本体2に着脱自在に取り
付けられた蓋体4とを有する。
【0013】容器本体2は、本構造例では、円筒状また
は角筒状等の筒状に構成されるが、後述の便溶解部及び
濾過部を備える限り、適宜の形状に構成され得る。容器
本体2の上記挿入口2aは、採便器具3が挿入される部
分に相当し、好ましくは、必要以上の便が挿入口2aの
入口で除去されるように、採便器具3の挿入される部分
の径とほぼ同等、あるいは該採便器具の径よりもわずか
だけ大きい径を有するように構成される。また、挿入口
2aは、採便器具3を挿入して便溶解液を調製する際
に、内部の便溶解液が挿入口2aから外部に漏洩するこ
とが無い限り、特にその平面形状は問わない。
は角筒状等の筒状に構成されるが、後述の便溶解部及び
濾過部を備える限り、適宜の形状に構成され得る。容器
本体2の上記挿入口2aは、採便器具3が挿入される部
分に相当し、好ましくは、必要以上の便が挿入口2aの
入口で除去されるように、採便器具3の挿入される部分
の径とほぼ同等、あるいは該採便器具の径よりもわずか
だけ大きい径を有するように構成される。また、挿入口
2aは、採便器具3を挿入して便溶解液を調製する際
に、内部の便溶解液が挿入口2aから外部に漏洩するこ
とが無い限り、特にその平面形状は問わない。
【0014】容器本体2は、上記挿入口2aに臨む部分
に便溶解液収納部2bを有し、該便溶解液収納部2b内
に溶解液5が収納されている。この便溶解液収納部2b
の内部容積は、便と溶解液5とを混合するのに十分な広
さを有する必要がある。
に便溶解液収納部2bを有し、該便溶解液収納部2b内
に溶解液5が収納されている。この便溶解液収納部2b
の内部容積は、便と溶解液5とを混合するのに十分な広
さを有する必要がある。
【0015】また、収納される溶解液5としては、生理
食塩水や種々の緩衝液等を用いることができるが、検査
に影響を及ぼす物質を含まないものであれば任意の液体
を用いることができる。溶解液5の液量は、採取した便
を溶解して、検査に適切な濃度の便溶解液を調製するの
に必要十分な量であればよい。通常、本発明の検査装置
では、溶解液5は1〜10ml程度の液量とすることが
望ましい。
食塩水や種々の緩衝液等を用いることができるが、検査
に影響を及ぼす物質を含まないものであれば任意の液体
を用いることができる。溶解液5の液量は、採取した便
を溶解して、検査に適切な濃度の便溶解液を調製するの
に必要十分な量であればよい。通常、本発明の検査装置
では、溶解液5は1〜10ml程度の液量とすることが
望ましい。
【0016】また、便溶解液収納部2bに連なるよう
に、容器本体2には濾過部2cが設けられている。濾過
部2cは、便溶解液中に存在している未消化の固形分を
除去し、それによって判定誤差を軽減するために設けら
れている。濾過部2cは、便溶解液中の固形分を濾過す
るためのフィルタ6を有する。フィルタ6としては、濾
紙あるいはスポンジ等の多孔性材料を用いることができ
るが、未消化の固形分を除去することが可能であり、検
出対象物質を吸着することのないものであれば、任意の
フィルタ材料を用いることができる。
に、容器本体2には濾過部2cが設けられている。濾過
部2cは、便溶解液中に存在している未消化の固形分を
除去し、それによって判定誤差を軽減するために設けら
れている。濾過部2cは、便溶解液中の固形分を濾過す
るためのフィルタ6を有する。フィルタ6としては、濾
紙あるいはスポンジ等の多孔性材料を用いることができ
るが、未消化の固形分を除去することが可能であり、検
出対象物質を吸着することのないものであれば、任意の
フィルタ材料を用いることができる。
【0017】本構造例では、濾過部2cは、容器本体2
の挿入口2aとは反対側の端部において、容器本体2の
本体径よりも小さな径の筒状部を外方に突出させ、該径
の小さな筒状部内にフィルタ6を装着することにより構
成されている。これは、小さな径の筒状部にフィルタ6
を形成し、それによってフィルタ6より外側の部分に、
滴下部2dを構成するためである。もっとも、滴下部2
dは必ずしも構成されずともよく、フィルタ6から直ち
に、便溶解液を後述の蓋体4側に滴下するように構成し
てもよい。
の挿入口2aとは反対側の端部において、容器本体2の
本体径よりも小さな径の筒状部を外方に突出させ、該径
の小さな筒状部内にフィルタ6を装着することにより構
成されている。これは、小さな径の筒状部にフィルタ6
を形成し、それによってフィルタ6より外側の部分に、
滴下部2dを構成するためである。もっとも、滴下部2
dは必ずしも構成されずともよく、フィルタ6から直ち
に、便溶解液を後述の蓋体4側に滴下するように構成し
てもよい。
【0018】滴下部2dは、図1では必ずしも明確では
ないが、内径0.5mm〜3mm程度の滴下孔2eを先
端に有する筒状の形状を有している。上記濾過部2c及
び滴下部2dを構成するための容器本体2の本体径より
も小さな径な筒状部は、容器本体2と一体に構成されて
いてもよく、あるいは容器本体2と別体の部材で構成
し、容器本体2に固着されていてもよい。
ないが、内径0.5mm〜3mm程度の滴下孔2eを先
端に有する筒状の形状を有している。上記濾過部2c及
び滴下部2dを構成するための容器本体2の本体径より
も小さな径な筒状部は、容器本体2と一体に構成されて
いてもよく、あるいは容器本体2と別体の部材で構成
し、容器本体2に固着されていてもよい。
【0019】なお、容器本体2を構成する材料として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル等の適
宜の合成樹脂を挙げることができるが、便溶解液5を取
り出す際に容器本体2に圧力を加える必要があるため、
力を加えやすい柔軟な材料を用いることが望ましい。ま
た、上記濾過部2c及び滴下部2dを構成するための相
対的に小さな径の筒状部についても、適宜の材料により
構成することができるが、容器本体2と同じ材料からな
るものを用いることが好ましい。
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル等の適
宜の合成樹脂を挙げることができるが、便溶解液5を取
り出す際に容器本体2に圧力を加える必要があるため、
力を加えやすい柔軟な材料を用いることが望ましい。ま
た、上記濾過部2c及び滴下部2dを構成するための相
対的に小さな径の筒状部についても、適宜の材料により
構成することができるが、容器本体2と同じ材料からな
るものを用いることが好ましい。
【0020】滴下部2dは、先端に内径0.5mm〜3
mm程度の滴下孔2eを先端に有するように構成されて
おり、好ましくは、使用前は先端側で密閉されており、
滴下部2dを折ることにより、あるいは先端を切り取る
ことにより上記滴下孔2eが露出するように構成され
る。
mm程度の滴下孔2eを先端に有するように構成されて
おり、好ましくは、使用前は先端側で密閉されており、
滴下部2dを折ることにより、あるいは先端を切り取る
ことにより上記滴下孔2eが露出するように構成され
る。
【0021】濾過部2c及び滴下部2dの形状は、円筒
状に限らず、角筒状等の任意の形状に構成することがで
きる。なお、本構造例では、筒状の容器本体2の下端側
に濾過部2c及び滴下部2dが構成されていたが、濾過
部2c及び滴下部2dは、それぞれ、便溶解液中の未消
化の固形分を濾過し得る位置及び濾過された便溶解液を
蓋体4側に滴下し得る位置であれば、任意の位置に形成
することができる。従って、上記挿入口2a、濾過部2
c及び滴下部2dの位置関係は、図1に示したものに限
定されず、便溶解液が濾過部を通して滴下部に流れ得る
ことを可能とする限り、容器本体2の側面に挿入口2a
や濾過部2c及び滴下部2dが形成されていてもよい。
状に限らず、角筒状等の任意の形状に構成することがで
きる。なお、本構造例では、筒状の容器本体2の下端側
に濾過部2c及び滴下部2dが構成されていたが、濾過
部2c及び滴下部2dは、それぞれ、便溶解液中の未消
化の固形分を濾過し得る位置及び濾過された便溶解液を
蓋体4側に滴下し得る位置であれば、任意の位置に形成
することができる。従って、上記挿入口2a、濾過部2
c及び滴下部2dの位置関係は、図1に示したものに限
定されず、便溶解液が濾過部を通して滴下部に流れ得る
ことを可能とする限り、容器本体2の側面に挿入口2a
や濾過部2c及び滴下部2dが形成されていてもよい。
【0022】なお、上述した採便器具3は、容器本体2
の挿入口2aに挿入するのに不都合がなく、便をある程
度定量的に採取し得る限り、適宜の形状を有するように
構成される。このような便を判定量的に採取することを
可能とする採便器具としては、公知の採便器具を適宜用
いることができるが、例えば、図2(a)〜(h)に示
す種々の採便器具3を用いることができる。すなわち、
図2(a)〜(h)に示す各採便器具3では、棒状もし
くは柱状の部材の側面において、溝3aや切欠3bなど
を形成し、該溝3aや切欠3b内にその大きさに応じた
量の便を採取することが可能に構成されている。また、
採便器具の一方端には、採便に際して採便器具3を手で
持つことを容易とするための取っ手3cが備えられてい
る。もっとも、取っ手3cは必ずしも必須ではない。
の挿入口2aに挿入するのに不都合がなく、便をある程
度定量的に採取し得る限り、適宜の形状を有するように
構成される。このような便を判定量的に採取することを
可能とする採便器具としては、公知の採便器具を適宜用
いることができるが、例えば、図2(a)〜(h)に示
す種々の採便器具3を用いることができる。すなわち、
図2(a)〜(h)に示す各採便器具3では、棒状もし
くは柱状の部材の側面において、溝3aや切欠3bなど
を形成し、該溝3aや切欠3b内にその大きさに応じた
量の便を採取することが可能に構成されている。また、
採便器具の一方端には、採便に際して採便器具3を手で
持つことを容易とするための取っ手3cが備えられてい
る。もっとも、取っ手3cは必ずしも必須ではない。
【0023】なお、取っ手3cは、採便器具3と容器本
体2とを密着させる機能を有するように構成されていて
もよい。例えば、図3(a)に示すように、採便器具3
の取っ手部3cの外周面にネジ山3dを形成し、他方、
容器本体2の開口2fの内周面にネジ山3と螺合する雌
ネジ2gを形成しておけば、取っ手部3cにより容器本
体2に採便器具3をねじ込み固定することができる。
体2とを密着させる機能を有するように構成されていて
もよい。例えば、図3(a)に示すように、採便器具3
の取っ手部3cの外周面にネジ山3dを形成し、他方、
容器本体2の開口2fの内周面にネジ山3と螺合する雌
ネジ2gを形成しておけば、取っ手部3cにより容器本
体2に採便器具3をねじ込み固定することができる。
【0024】あるいは図4(a)に示すように、容器本
体2の一方端の開口2fの内周面に弾性帯2hを張り付
けておき、該弾性帯2hを外側に押圧するように採便器
具の取っ手部3cを圧入することによって、容器本体2
に対して採便器具3を密着固定するようにしてもよい。
体2の一方端の開口2fの内周面に弾性帯2hを張り付
けておき、該弾性帯2hを外側に押圧するように採便器
具の取っ手部3cを圧入することによって、容器本体2
に対して採便器具3を密着固定するようにしてもよい。
【0025】なお、採便器具3の材質としては、便中に
突き刺すのに十分な硬度を有するものであれば、任意の
ものを用いることができる。図1に戻り、蓋体4は、容
器本体2の挿入口2aが形成されている側と反対側の端
部において、容器本体2に外挿されるように構成された
有底筒により構成されている。この蓋体4の底部に判定
板4bが配置されている。もっとも、蓋体4の底部上に
一体に判定部を構成してもよい。
突き刺すのに十分な硬度を有するものであれば、任意の
ものを用いることができる。図1に戻り、蓋体4は、容
器本体2の挿入口2aが形成されている側と反対側の端
部において、容器本体2に外挿されるように構成された
有底筒により構成されている。この蓋体4の底部に判定
板4bが配置されている。もっとも、蓋体4の底部上に
一体に判定部を構成してもよい。
【0026】判定板4bは、その上面にて便溶解液と判
定試薬とを混合してできる凝集像を見るために設けられ
ており、使用前には、図1に示されているように滴下部
2dの下方に判定板4bが位置するように蓋体4を装着
しておき、滴下部2dから便溶解液が滴下した後に、図
5に示すように、蓋体4を容器本体2から取り外し、判
定板4b上の凝集像を見ることを可能とするように構成
されている。
定試薬とを混合してできる凝集像を見るために設けられ
ており、使用前には、図1に示されているように滴下部
2dの下方に判定板4bが位置するように蓋体4を装着
しておき、滴下部2dから便溶解液が滴下した後に、図
5に示すように、蓋体4を容器本体2から取り外し、判
定板4b上の凝集像を見ることを可能とするように構成
されている。
【0027】すなわち、蓋体4は、容器本体2に対して
着脱自在に取り付けられている。この蓋体4の容器本体
2に対して着脱自在に取り付ける構造としては、適宜の
構造を採用することができる。例えば、図3(b)に示
すように、容器本体2の外周面にネジ山2iを形成して
おき、蓋体4の内周面に該ネジ山2iと螺合する雌ネジ
4cを形成しておき、容器本体2を蓋体4にねじ込むこ
とにより蓋体4を容器本体2に対して固定してもよい。
着脱自在に取り付けられている。この蓋体4の容器本体
2に対して着脱自在に取り付ける構造としては、適宜の
構造を採用することができる。例えば、図3(b)に示
すように、容器本体2の外周面にネジ山2iを形成して
おき、蓋体4の内周面に該ネジ山2iと螺合する雌ネジ
4cを形成しておき、容器本体2を蓋体4にねじ込むこ
とにより蓋体4を容器本体2に対して固定してもよい。
【0028】あるいは、蓋体4の内周面に図4(b)に
示すようにスポンジ等の弾性帯4dを張り付けておき、
容器本体2を圧入することにより、容器本体2と蓋体4
とを固定してもよい。
示すようにスポンジ等の弾性帯4dを張り付けておき、
容器本体2を圧入することにより、容器本体2と蓋体4
とを固定してもよい。
【0029】蓋体4は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、塩化ビニルまたはアクリル樹脂等の適宜の合成樹脂
から構成し得るが、適度な硬さを有するものである限
り、蓋体4を構成する材料は特に限定されない。また、
蓋体4に別体の判定板4bを設置する際には、上記のよ
うに蓋体4の底部に位置することが最も望ましいが、机
上あるいは床上に蓋体4を静置した場合、床面などと判
定板4とがほぼ平行を保ち、便溶解液と判定試薬の混合
液が1ヵ所に偏らないような設置位置であれば、判定板
4bの設置位置は特に限定されない。
ン、塩化ビニルまたはアクリル樹脂等の適宜の合成樹脂
から構成し得るが、適度な硬さを有するものである限
り、蓋体4を構成する材料は特に限定されない。また、
蓋体4に別体の判定板4bを設置する際には、上記のよ
うに蓋体4の底部に位置することが最も望ましいが、机
上あるいは床上に蓋体4を静置した場合、床面などと判
定板4とがほぼ平行を保ち、便溶解液と判定試薬の混合
液が1ヵ所に偏らないような設置位置であれば、判定板
4bの設置位置は特に限定されない。
【0030】蓋体4に設置される判定板4bの大きさ
は、便溶解液と判定試薬との混合液を攪拌させるのに十
分な広さであり、かつ凝集像の有無を判別するのに十分
な広さであればよい。通常、本発明の検査装置では、上
記判定板は、1cm程度以上の直径を有するものであれ
ば問題はない。
は、便溶解液と判定試薬との混合液を攪拌させるのに十
分な広さであり、かつ凝集像の有無を判別するのに十分
な広さであればよい。通常、本発明の検査装置では、上
記判定板は、1cm程度以上の直径を有するものであれ
ば問題はない。
【0031】本発明の便潜血検査装置では、判定試薬と
して、抗ヒトヘモグロビン抗体を感作した、抗ヒトヘモ
グロビン抗体感作試薬が用いられる。上記抗体を感作す
る単体としては、金コロイド粒子やシリカ系粒子などが
挙げられるが、ポリスチレンラテックス粒子を用いるの
が最も望ましい。担体への抗ヒトヘモグロビン抗体の感
作は、公知の技術である物理吸着法や化学吸着法によっ
て行うことができる。例えば、1重量%ラテックスに対
し、抗ヒトヘモグロビン抗体の緩衝溶液を混合し、37
℃で1〜2時間攪拌することにより、ラテックス表面に
抗ヒトヘモグロビン抗体を物理吸着させることができ
る。また、表面にカルボキシル基を有するラテックスを
用いて同様の操作を行えば、ラテックス表面に共有結合
を介して抗ヒトヘモグロビン抗体を固定化することがで
きる。
して、抗ヒトヘモグロビン抗体を感作した、抗ヒトヘモ
グロビン抗体感作試薬が用いられる。上記抗体を感作す
る単体としては、金コロイド粒子やシリカ系粒子などが
挙げられるが、ポリスチレンラテックス粒子を用いるの
が最も望ましい。担体への抗ヒトヘモグロビン抗体の感
作は、公知の技術である物理吸着法や化学吸着法によっ
て行うことができる。例えば、1重量%ラテックスに対
し、抗ヒトヘモグロビン抗体の緩衝溶液を混合し、37
℃で1〜2時間攪拌することにより、ラテックス表面に
抗ヒトヘモグロビン抗体を物理吸着させることができ
る。また、表面にカルボキシル基を有するラテックスを
用いて同様の操作を行えば、ラテックス表面に共有結合
を介して抗ヒトヘモグロビン抗体を固定化することがで
きる。
【0032】本発明に係る便潜血判定装置への上記判定
試薬の組み込み方としては、2通りの方法が挙げられ
る。いずれも公知の判定方法を利用したものであるが、
第1の方法は、予め判定試薬を判定試薬容器等に封入
し、その状態で便潜血検査装置内に組み込み、検査に際
して開封し、上記判定板4b上で便溶解液と混合させる
方法である。第2の方法は、上記蓋体4に組み合わされ
る判定板4b上に予め抗ヒトヘモグロビン抗体を感作し
た試薬を固定しておき、その上に便溶解液に滴下する方
法である。試薬の判定板上への固定化は、判定試薬を判
定板上に滴下し、常温で12〜24時間乾燥させること
により行い得るが、セルロース、ヘミセルロースまたは
ペクチンなどの多糖類を試薬と混合して乾燥させれば、
皮膜を形成することにより試薬の飛散を防止することが
できるため、より完全な判定試薬の固定化を行うことが
できる。
試薬の組み込み方としては、2通りの方法が挙げられ
る。いずれも公知の判定方法を利用したものであるが、
第1の方法は、予め判定試薬を判定試薬容器等に封入
し、その状態で便潜血検査装置内に組み込み、検査に際
して開封し、上記判定板4b上で便溶解液と混合させる
方法である。第2の方法は、上記蓋体4に組み合わされ
る判定板4b上に予め抗ヒトヘモグロビン抗体を感作し
た試薬を固定しておき、その上に便溶解液に滴下する方
法である。試薬の判定板上への固定化は、判定試薬を判
定板上に滴下し、常温で12〜24時間乾燥させること
により行い得るが、セルロース、ヘミセルロースまたは
ペクチンなどの多糖類を試薬と混合して乾燥させれば、
皮膜を形成することにより試薬の飛散を防止することが
できるため、より完全な判定試薬の固定化を行うことが
できる。
【0033】判定試薬の量は、本発明に係る便潜血検査
装置では、1重量%溶液の判定試薬で20〜50μl程
度が適量である。
装置では、1重量%溶液の判定試薬で20〜50μl程
度が適量である。
【0034】
【作用】本発明の便潜血判定装置では、採便器具により
便を採取し、採便器具を容器本体の挿入口から挿入し、
便溶解液収納部内の溶解液に便を溶解させ、得られた便
溶解液を容器本体内の濾過部で濾過し、濾過された便溶
解液を蓋体に設けられた判定部に滴下させる。しかる
後、蓋体内に構成された判定部において、抗ヒトヘモグ
ロビン抗体感作試薬と便溶解液を混合することにより、
便潜血と抗ヒトヘモグロビン抗体との抗原抗体反応によ
り生じたラテックス像を見ることにより、便潜血の有無
を判定することができる。
便を採取し、採便器具を容器本体の挿入口から挿入し、
便溶解液収納部内の溶解液に便を溶解させ、得られた便
溶解液を容器本体内の濾過部で濾過し、濾過された便溶
解液を蓋体に設けられた判定部に滴下させる。しかる
後、蓋体内に構成された判定部において、抗ヒトヘモグ
ロビン抗体感作試薬と便溶解液を混合することにより、
便潜血と抗ヒトヘモグロビン抗体との抗原抗体反応によ
り生じたラテックス像を見ることにより、便潜血の有無
を判定することができる。
【0035】すなわち、本発明に係る便潜血検査装置で
は、免疫学的反応に基づいて便潜血を検査するにあた
り、便の採取から便潜血の検出までの一連の操作を本発
明の装置を用いることにより簡単に行うことができる。
は、免疫学的反応に基づいて便潜血を検査するにあた
り、便の採取から便潜血の検出までの一連の操作を本発
明の装置を用いることにより簡単に行うことができる。
【0036】
【発明の効果】従って、本発明によれば、免疫学的便潜
血反応法に基づいて誰しもが、便潜血を容易に検査する
ことができる。しかも、免疫学的便潜血反応法を用いて
いるため、被検者は検査前に厳格な食事制限を必要とす
ることもない。
血反応法に基づいて誰しもが、便潜血を容易に検査する
ことができる。しかも、免疫学的便潜血反応法を用いて
いるため、被検者は検査前に厳格な食事制限を必要とす
ることもない。
【0037】また、検査終了後には、採便器具、容器本
体及び蓋体を一体化すれば、臭いや便溶解液の漏洩を防
止することができるので、便潜血の検査を衛生的に行う
ことができる。
体及び蓋体を一体化すれば、臭いや便溶解液の漏洩を防
止することができるので、便潜血の検査を衛生的に行う
ことができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の便潜血検査装置を用いた具体
的な実施例につき説明する。実施例1 (1)試薬の調製 抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体のリン酸緩衝溶
液(pH7.2)10mlを調製し、これをポリスチレ
ンラテックス(平均粒径0.25μm、固形分10重量
%、積水化学工業社製)10mlと混合し、37℃で1
時間攪拌し、得られた溶液を4℃、18000rpmの
条件で45分間遠心分離した。上清を除去し、沈降した
抗体感作ラテックスに0.5重量%BSAを含むリン酸
緩衝溶液(pH7.2)を加えて1重量%濃度となるよ
うにラテックス試薬を調製した。このラテックス試薬
0.5mlを、ポリエチレン製容器に封入した。
的な実施例につき説明する。実施例1 (1)試薬の調製 抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体のリン酸緩衝溶
液(pH7.2)10mlを調製し、これをポリスチレ
ンラテックス(平均粒径0.25μm、固形分10重量
%、積水化学工業社製)10mlと混合し、37℃で1
時間攪拌し、得られた溶液を4℃、18000rpmの
条件で45分間遠心分離した。上清を除去し、沈降した
抗体感作ラテックスに0.5重量%BSAを含むリン酸
緩衝溶液(pH7.2)を加えて1重量%濃度となるよ
うにラテックス試薬を調製した。このラテックス試薬
0.5mlを、ポリエチレン製容器に封入した。
【0039】(2)判定板上への試薬の固定化 上記のようにして調製した1重量%濃度のラテックス試
薬を蓋体の判定板上に30μl滴下し、常温にて1昼夜
乾燥させた。
薬を蓋体の判定板上に30μl滴下し、常温にて1昼夜
乾燥させた。
【0040】(3)検査装置の作製 図1に示した便潜血検査装置装置を作製した。採便器
具、容器本体、蓋体及び試薬封入容器を構成する材料と
してはポリエチレンを用い、容器本体中にはリン酸緩衝
液(pH7.2)2.5mlを封入し、便溶解液5とし
て用いた。濾過装置としては、細孔径2.0μmの液体
クロマトグラフィー用フィルタ(積水化学工業社製)を
用いた。蓋体に付随の判定板には、ラテックス凝集判定
プレート(直径15mm)を用いた。
具、容器本体、蓋体及び試薬封入容器を構成する材料と
してはポリエチレンを用い、容器本体中にはリン酸緩衝
液(pH7.2)2.5mlを封入し、便溶解液5とし
て用いた。濾過装置としては、細孔径2.0μmの液体
クロマトグラフィー用フィルタ(積水化学工業社製)を
用いた。蓋体に付随の判定板には、ラテックス凝集判定
プレート(直径15mm)を用いた。
【0041】試験例1 本試験例では、ヒト便溶解液中にヒトヘモグロビンを添
加した試料を用いて、本検査システムの感度試験を行っ
た。
加した試料を用いて、本検査システムの感度試験を行っ
た。
【0042】ヒトヘモグロビンを0.1、0.2、0.
5、1.0、10、100μg/mlの濃度になるよう
に、それぞれリン酸緩衝液(pH7.2)に溶解し、容
器本体中に2.5mlずつ封入した。本検査システムの
採便器具によって健常人の便を一定量ずつ採取して、容
器本体の挿入口から挿入して軽く振り混ぜた。得られた
便溶解液を、滴下部より蓋体内の判定板4b上に20μ
l滴下し、次に、蓋体4を容器本体から外した後に、蓋
体内の判定板4b上にさらに実施例1にて調製した試薬
20μlを滴下して十分に混和させた。2〜3分後に凝
集像の有無を観察して陽性か陰性かの判定を行った。
5、1.0、10、100μg/mlの濃度になるよう
に、それぞれリン酸緩衝液(pH7.2)に溶解し、容
器本体中に2.5mlずつ封入した。本検査システムの
採便器具によって健常人の便を一定量ずつ採取して、容
器本体の挿入口から挿入して軽く振り混ぜた。得られた
便溶解液を、滴下部より蓋体内の判定板4b上に20μ
l滴下し、次に、蓋体4を容器本体から外した後に、蓋
体内の判定板4b上にさらに実施例1にて調製した試薬
20μlを滴下して十分に混和させた。2〜3分後に凝
集像の有無を観察して陽性か陰性かの判定を行った。
【0043】結果を下記の表1に示す。表1から、本検
査装置のヒトヘモグロビンの判定感度は0.2μg/m
lであることがわかった。この結果、本検査装置の便潜
血検査への利用は十分可能であることが確認できた。
査装置のヒトヘモグロビンの判定感度は0.2μg/m
lであることがわかった。この結果、本検査装置の便潜
血検査への利用は十分可能であることが確認できた。
【0044】試験例2 本試験例では、試験例1と同様の感度試験を、試薬を固
定化した判定板上で行った。
定化した判定板上で行った。
【0045】試験例1と同様に、各濃度のヒトヘモグロ
ビンのリン酸緩衝液を容器本体2内に封入し、健常人の
便を採便器具3にて定量採取し、挿入口2aから挿入し
て軽く振り混ぜた。上記(2)の条件にて試薬の固定化
を行った判定板4b上にこれらを各30μlずつ滴下し
て十分混和させた。試験例1と同様の判定を行った。結
果を下記の表1に示す。表1の結果より、本検査装置の
便潜血検査への利用は十分可能であることが確認され
た。
ビンのリン酸緩衝液を容器本体2内に封入し、健常人の
便を採便器具3にて定量採取し、挿入口2aから挿入し
て軽く振り混ぜた。上記(2)の条件にて試薬の固定化
を行った判定板4b上にこれらを各30μlずつ滴下し
て十分混和させた。試験例1と同様の判定を行った。結
果を下記の表1に示す。表1の結果より、本検査装置の
便潜血検査への利用は十分可能であることが確認され
た。
【0046】比較例1 本比較例では、試験例1と同様の感度試験を従来のラテ
ックス凝集判定プレートで行った。
ックス凝集判定プレートで行った。
【0047】試験例1と同様に、各濃度のヒトヘモグロ
ビンのリン酸緩衝液を容器本体に封入し、健常人の便を
採便器具にて定量採取、挿入口から挿入して軽く振り混
ぜた。
ビンのリン酸緩衝液を容器本体に封入し、健常人の便を
採便器具にて定量採取、挿入口から挿入して軽く振り混
ぜた。
【0048】得られた便溶解液を、別途用意したラテッ
クス凝集判定プレート上に20μl滴下し、さらに実施
例1にて調製した試薬20mlを滴下して十分に混和さ
せた。2〜3分後に凝集像の有無を観察して陽性か陰性
かの判定を行った。結果を表1に示す。表1の結果より
従来の凝集判定プレートを用いた場合の測定感度は0.
2μg/mlであった。
クス凝集判定プレート上に20μl滴下し、さらに実施
例1にて調製した試薬20mlを滴下して十分に混和さ
せた。2〜3分後に凝集像の有無を観察して陽性か陰性
かの判定を行った。結果を表1に示す。表1の結果より
従来の凝集判定プレートを用いた場合の測定感度は0.
2μg/mlであった。
【0049】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の便潜血検査装置を説明する
ための断面図。
ための断面図。
【図2】(a)〜(h)は、それぞれ、採便器具の例を
説明するための各側面図。
説明するための各側面図。
【図3】(a)及び(b)は、それぞれ、容器本体と採
便器具及び容器本体と蓋体との接続構造の一例を示す各
模式的断面図。
便器具及び容器本体と蓋体との接続構造の一例を示す各
模式的断面図。
【図4】(a)及び(b)は、それぞれ、容器本体と採
便器具及び容器本体と蓋体との接続構造の他の例を示す
模式的断面図。
便器具及び容器本体と蓋体との接続構造の他の例を示す
模式的断面図。
【図5】本発明の便潜血検査装置の一構造例において蓋
体を外した状態を示す斜視図。
体を外した状態を示す斜視図。
1…便潜血検査装置 2…容器本体 2a…挿入口 2b…便溶解液収納部 2c…濾過部 2d…滴下部 3…採便器具 4…蓋体 5…溶解液 6…フィルタ
Claims (1)
- 【請求項1】 便潜血を判定するための装置であって、 便を採取するための採便器具と、 外面に前記採便器具が挿入される挿入口が形成されてお
り、かつ該挿入口から挿入される採便器具に付着してい
る便を溶解するための溶解液が収納された便溶解液収納
部と、前記便溶解液収納部で形成される便溶解液中の固
形物を除去するために、前記便溶解液収納部に連なるよ
うに配置された濾過部とを有する容器本体と、 前記容器本体の濾過部で濾過された液体を受け得るよう
に、前記容器本体に対して着脱自在に取り付けられてお
り、かつ内部に判定部を有する蓋体と、 前記判定部に配置された、または前記便溶解液中に投入
される抗ヒトヘモグロビン抗体感作試薬とを備えること
を特徴とする便潜血検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21043693A JP3253428B2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 便潜血検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21043693A JP3253428B2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 便潜血検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0763754A true JPH0763754A (ja) | 1995-03-10 |
JP3253428B2 JP3253428B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=16589300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21043693A Expired - Fee Related JP3253428B2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 便潜血検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3253428B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210146352A1 (en) * | 2017-07-24 | 2021-05-20 | Epitope Diagnostics, Inc. | Fecal sample collection and analyte extraction device and method |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP21043693A patent/JP3253428B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210146352A1 (en) * | 2017-07-24 | 2021-05-20 | Epitope Diagnostics, Inc. | Fecal sample collection and analyte extraction device and method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3253428B2 (ja) | 2002-02-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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