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JPH0753563B2 - 高純度精製水素ガスの製造方法 - Google Patents

高純度精製水素ガスの製造方法

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Publication number
JPH0753563B2
JPH0753563B2 JP61017856A JP1785686A JPH0753563B2 JP H0753563 B2 JPH0753563 B2 JP H0753563B2 JP 61017856 A JP61017856 A JP 61017856A JP 1785686 A JP1785686 A JP 1785686A JP H0753563 B2 JPH0753563 B2 JP H0753563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen gas
gas
refining
hydrogen
amount
Prior art date
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Application number
JP61017856A
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JPS62176902A (ja
Inventor
耕一 平田
博 宮本
浩 小芝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP61017856A priority Critical patent/JPH0753563B2/ja
Publication of JPS62176902A publication Critical patent/JPS62176902A/ja
Publication of JPH0753563B2 publication Critical patent/JPH0753563B2/ja
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  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は水素吸蔵合金を用いての高純度精製水素ガスの
製造方法に関する。
(従来の技術) 現在水素吸蔵合金の特性である水素ガス選択吸収性を利
用した高純度水素ガス精製システムが開発されている、
従来の精製システムを第3図に示す。
第3図においては、1は例えば、LaNi5のような水素吸
蔵合金2を収納した容器(以下、これを精製装置とい
う)、Vはバルブである。
粗水素ガスはVを介して、Aで示すように高められた圧
力下で精製装置1中に供給され、水素吸蔵合金2に水素
ガスを吸蔵させる。精製装置1内には粗水素ガス中の不
純物ガスが水素吸蔵合金2に吸蔵されないまま濃縮され
て残つているので、バルブVを操作して精製装置1内の
圧力を低めて先ずこの濃縮不純物ガスをBで示すように
放出させる。すると精製装置1内の減圧した分は水素吸
蔵合金2から水素ガス平衡圧まで水素ガスが放出される
ため、精製装置1の不純物ガスの含有率が水素ガスによ
つて希釈されて低下することになる。このようなバルブ
Vの開閉操作による効果で順次精製装置1内の水素ガス
純度を上げて、最終的にバルブVをB方向に開いて99.9
999%以上の純度をもつ水素ガスを得ている。{柳原伸
行著、“機能材料"No.3(1983)10頁参照}このような
操作では粗水素ガス中の水素ガスの歩留りは90%程度に
しかならない。この従来の精製システムはバルブ開閉法
と呼ばれている。
上記した操作によつて得られる精製水素ガス量と不純物
ガスと共に放出される水素ガス量との関係を示したのが
第4図(横軸;水素吸蔵量、縦軸;平衡水素圧)であ
り、第4図中、Cは精製水素ガス量、Dは不純物ガスと
共に放出される水素ガス量である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は粗水素ガス中の水素ガスのロスを少なくした水
素吸蔵合金を使用する高純度精製水素ガスの製造方法を
提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、水素吸蔵合金を収納した精製容器を少なく
とも3つ準備し、原料粗水素ガスが供給されて水素ガス
を吸蔵した第1の精製装置に第3の精製装置からの精製
水素ガスの一部を供給して、第1の精製装置中の濃縮不
純物ガスを放出させ該濃縮不純物ガスを第2の精製装置
に供給する工程。
第1の精製装置に一部の精製ガスを供給した後の第3
の精製装置からは精製水素ガスを採取し、第1の精製装
置から濃縮不純物ガスを供給された第2の精製装置には
続いて粗水素ガスを供給して水素ガスを吸蔵させる工
程。
上記、の工程を終えた後、上記第1の精製装置を
上記第3の精製装置として、上記第2の精製装置を上記
第1の精製装置として、また上記第3の精製装置を上記
第2の精製装置として操作し、以下順次上記と同様に精
製装置を切換えて操作する工程。
よりなることを特徴とする高純度精製水素ガスの製造方
法である。
以下、本発明の一実施態様を第1図に従つて詳述する。
この第1図に示した実施態様においては、3基の水素吸
蔵合金を内蔵した容器すなわち第1精製装置1、第2精
製装置2及び第3精製装置3から構成され、出入口の配
管が各々2本づつ接続されている。1本は精製水素ガス
の放出と他の精製装置で得られる精製水素ガスの一部の
導入を行う配管で、他の1本は粗水素ガスの導入口と不
純物ガスの放出口を兼用している。
精製途中の1サイクルについて説明する。各々の精製装
置1、2、3に充分活性化処理された水素吸蔵合金LaNi
5が充填されており、第3精製装置3には精製水素ガス
のみがLaNi5に吸蔵しており、第2精製装置2は精製水
素ガスが放出されてしまいLaNi5の水素吸蔵合金のみが
存在している。ここで第1精製装置1にV1のバルブを介
して粗水素ガスが導入されると、水素ガスのみがLaNi5
に吸蔵され、第1精製装置1の空間には不純物ガスの濃
縮された水素ガスが存在した状態となる。
本発明は、この第一精製装置1の空間に存在する不純物
ガスを放出する為に第3精製装置3中の精製水素ガスの
一部F(第2図参照)をV6とV4バルブを介して導入し、
第1精製装置1内の不純物含有水素ガス量G(第2図参
照)をV1とV2バルブを介して第2精製装置2に導入し、
第2精製装置2内のLaNi5に水素ガスのみを吸蔵させ
る。この時V3とV5のバルブは閉じた状態になつている。
第1精製装置1中の不純物ガスが1ppm以下になつた時点
でV1バルブを閉じ、V4バルブのみ開放とし、精製水素ガ
ス分E(第2図参照)を放出する。V1バルブを閉じた
ら、V2バルブは開放のままで粗水素ガスを第2精製装置
2に導入する。
以上の操作が1サイクルあたり、上記精製装置番号を1
→2→3→1と繰り返すことにより水素ガス歩留まりの
高い精製水素ガスを得ることができる。
サイクルを重ねるごとに不純物ガスが濃縮されていく
が、不純物ガスが多くなると水素吸蔵合金に対する水素
ガスの吸蔵速度と吸蔵量が低下してくる。このため、不
純物ガスを多量に含んだ粗水素ガスはV7を介して大気放
出することになる。
何サイクル目にこの操作が必要になるかと言うと、水素
吸蔵合金の被毒性と粗水素ガスの純度によつて異なる
が、実施例のLaNi5合金で工業用水素(99.9%H2)を用
い、99.9999%H2以上の水素ガスを得る場合10サイクル
目であつた。従つて従来法による粗水素ガス損失量と比
較すると、約1/3に減少させることができた。粗水素ガ
ス損失量は論理的には1/10程度となるはずであるが、不
純物ガス量が増すほど(サイクルを重ねるほど)不純物
含有水素ガス量を多く放出しないといけなくなるので上
記のように実施的には約1/3程度となるのである。(高
純度水素ガスをリサイクルする分を含むため) 第1図に示した実施態様で得られる精製水素ガス量と不
純物ガスと共に放出される水素ガス量との関係を示した
のが第2図(横軸;水素吸蔵量、縦軸;平衡水素圧)で
あり、第2図中Eは精製水素ガス量、FはV6,V4バルブ
を通じて送入される精製水素ガス量、GはV1,V2バルブ
を通じて送入させる不純物含有水素ガス量である。
第3図の従来法と第1図の本発明法を図表で説明すると
第5図になる。すなわち、従来法では、不純物ガスを分
離・放出するために要する、水素合金中から放出される
水素ガスも含めた不純物含有水素量は粗水素ガス(供給
粗ガス=99.9%H2)の13%に当るガスを要する。さら
に、不純物分離時間は水素吸蔵合金からの放出水素量に
左右されているため下表に示すように最短でも270secを
要していた。
本発明法では、容器例えば精製装置1、空間中に濃縮さ
れた不純物含有水素量は粗水素ガスの約3%であるが、
このガスを除去するために精製水素ガス(不純物分離が
終了した容器例えば精製装置3からの)を10〜14%供給
し、不純物分離に要した不純物含有水素量13〜17%を水
素ガスを吸蔵できる状態にある容器例えば精製装置2に
導入する。
この操作を3基の容器組合せで、サイクル化し、3基ト
ータルのサイクル数10回目に不純物ガスが濃縮され、水
素ガス含有量が低下し、次の容器に吸蔵しにくくなるた
め、大気放出を行う。この時の大気放出量は10サイクル
で1回の操作のため、粗水素ガスの処理量に対し、2%
(粗水素ガス99%純度で3%)に相当する。さらに、不
純物分離時間は従来法のバルブ開閉操作と異なり、連続
的に精製水素ガスを不純物分離状態の容器に送り込むた
めに短時間で良く130〜220secで可能であった。
以上のことから、粗水素ガスからの不純物分離に要し、
大気へ放出する不純物含有水素ガス量は、下記に示すよ
うに、本発明法は従来法の1/5〜1/3に低下し、かつ、不
純物分離時間は1/2〜4/5に短縮できた。
不純物分離用高純度ガスが、サイクル数が多くなるに従
つて10%〜14%と高くなつているが、これは不純物含有
水素ガス(3%)中に不純物が濃縮されてくると、水素
吸蔵合金の吸蔵能力を阻害する。
したがつて、サイクル数が多くなるに従つて不純物含有
水素ガスを排出させるための高純度水素ガスの使用量を
多くする。
1サイクル……10%,2、3サイクル……11% 4、5サイクル……12%,6、7サイクル……13% 8、9サイクル……14% 10サイクル分の性能比較(1基当りの有効水素吸蔵量≒
400) 操作条件 1)吸蔵……不純物ガス含有水素3〜5atm(at30℃) 粗水素ガス 10atm(at30℃) 2)高純度水素パージ圧力……5atm(at80℃) 〃 量 ……高純度水素量の5% 3)バルブ開閉法……(25sec開放+20sec閉鎖)×6回 サイクル数と粗水素ガスの損失率を本発明と従来法と比
較すると下記のようになる。
第6図に本発明の効果を理解し易くするために、ガスの
収支の図表を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を説明するための図、第2
図は第1図で示した実施態様で得られる精製水素ガス量
と不純物ガスと共に放出される水素ガス量との関係を示
した図表、第3図は従来法を説明するための図、第4図
は従来法で得られる精製水素ガス量と不純物ガスと共に
放出される水素ガス量との関係を示した図表、第5図は
第1図の本発明方法と第3図の従来法とを比較した図
表、第6図は本発明のガス収支を示した図表である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素吸蔵合金を収納した精製容器を少なく
    とも3つ準備し、原料粗水素ガスが供給されて水素ガス
    を吸蔵した第1の精製装置に第3の精製装置からの精製
    水素ガスの一部を供給して、第1の精製装置中の濃縮不
    純物ガスを放出させ該濃縮不純物ガスを第2の精製装置
    に供給する工程。
  2. 【請求項2】第1の精製装置に一部の精製ガスを供給し
    た後の第3の精製装置からは精製水素ガスを採取し、第
    1の精製装置から濃縮不純物ガスを供給された第2の精
    製装置には続いて粗水素ガスを供給して水素ガスを吸蔵
    させる工程。
  3. 【請求項3】上記、の工程を終えた後、上記第1の
    精製装置を上記第3の精製装置として、上記第2の精製
    装置を上記第1の精製装置として、また上記第3の精製
    装置を上記第2の精製装置として操作し、以下順次上記
    と同様に精製装置を切換えて操作する工程。 よりなることを特徴とする高純度精製水素ガスの製造方
    法。
JP61017856A 1986-01-31 1986-01-31 高純度精製水素ガスの製造方法 Expired - Fee Related JPH0753563B2 (ja)

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JP5697189B2 (ja) 2010-01-08 2015-04-08 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP2012214371A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Kobe Steel Ltd 高純度水素精製方法
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