JPH0730351U - 循環式気化器のエアベント機構 - Google Patents
循環式気化器のエアベント機構Info
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- JPH0730351U JPH0730351U JP6422293U JP6422293U JPH0730351U JP H0730351 U JPH0730351 U JP H0730351U JP 6422293 U JP6422293 U JP 6422293U JP 6422293 U JP6422293 U JP 6422293U JP H0730351 U JPH0730351 U JP H0730351U
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- air vent
- chamber
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 傾斜姿勢時および倒立姿勢時でもエンジンの
運転が可能な循環式気化器を提供する。 【構成】 燃料ポンプ35により燃料タンク7から燃料を
吸引して燃料チャンバー16に供給し、該チャンバーの油
面が所定の高さになると燃料をオーバーフローさせて一
定油面を形成し、さらにチャンバーからオーバーフロー
した燃料をリターン通路25を経て燃料タンクに戻すよう
にした循環式気化器において、燃料タンクを、前記気化
器のエアベント通路30を経てのみ大気に連通させる。
運転が可能な循環式気化器を提供する。 【構成】 燃料ポンプ35により燃料タンク7から燃料を
吸引して燃料チャンバー16に供給し、該チャンバーの油
面が所定の高さになると燃料をオーバーフローさせて一
定油面を形成し、さらにチャンバーからオーバーフロー
した燃料をリターン通路25を経て燃料タンクに戻すよう
にした循環式気化器において、燃料タンクを、前記気化
器のエアベント通路30を経てのみ大気に連通させる。
Description
【0001】
本考案は刈払機、チェンソー、動力噴霧器、等の携帯用小型エンジンに使用さ れる循環式気化器のエアベント機構に関する。
【0002】
循環式気化器は、燃料ポンプにより燃料タンクから燃料を吸引して燃料チャン バーに供給し、該チャンバーの油面が所定の高さになると燃料をオーバーフロー させて一定油面を形成し、さらにチャンバーからオーバーフローした燃料をリタ ーン通路を経て燃料タンクに戻すようにしている。そして、気化器の燃料チャン バーおよび燃料タンクにはそれぞれ大気を導入するエアベントが設けられている 。
【0003】
一般に気化器はメインノズルの噴口を燃料チャンバーの油面より一定距離(以 下ヘッド差という)だけ上方に設け、前記ノズルの噴口に作用する吸気負圧と燃 料チャンバーに作用する大気圧との差圧により燃料を噴口から噴出させるように なっている。 ところが上記の循環式気化器では、図5に示すようにエンジンを倒立姿勢で運 転したとき、気化器および燃料タンク7のエアベントが燃料で塞がれる。この状 態では燃料タンクのエアベントTbが気化器のエアベント30より上方に位置す るため、このタンクのエアベントTb側からエンジンの運転に伴いエアが吸入さ れる。この場合、前記タンクのエアベント部が大気圧となるため、これよりヘッ ド差htだけ下側に位置する気化器のメインノズル20の噴口には多大な燃料圧力 が作用し、その結果該メインノズルからは多量の燃料が噴出され、エンジン不調 またはエンジンストールを招く。
【0004】 本考案は、傾斜姿勢時および倒立姿勢時でもエンジンの運転が可能な循環式気 化器のエアベント機構を提供することを目的とする。
【0005】
本考案は、燃料タンクを前記気化器のエアベント通路を経てのみ大気に連通さ れるようにすることを特徴とする。
【0006】
上記の構成によれば、気化器のチャンバーおよび燃料タンクには、メインノズ ル噴口とのヘッド差が小さい気化器のエアベント通路のみから大気が作用するた め、倒立運転時でもメインノズルから噴出する燃料量が適正範囲に保たれる。従 って、倒立姿勢でもエンジンの運転が可能となる。 また、前記気化器のエアベント通路を、メインノズルの噴口から所定の高さに 設ければ、倒立運転時にメインノズルの噴口が大気圧の作用部より所定の高さだ け上方になるため、より空燃比を正立時のものに近づけることができる。
【0007】
以下図面により本考案の一実施例を説明する。図1は本考案のエアベント機構 の一実施例を示す縦断面図、図2は本考案の循環式気化器の説明図、図3は本考 案のエアベント機構の倒立状態を示す縦断面図である。
【0008】 1はエンジン本体で、シリンダーブロック2とクランクケース3とで構成され ている。前記シリンダーブロック2の側壁には図示しない吸気ポートが設けられ 、この吸気ポートに接続して循環式気化器6が取り付けられている。4はシリン ダーブロック2と循環式気化器6の間に介されるインシュレータである。また、 クランクケース3の下部には燃料タンク7が取り付けられている。
【0009】 前記循環式気化器6のボデー11には吸気路12が設けられ、該吸気路12の 上流側は図示しないエアクリーナに接続され、下流側は前記吸気ポートに接続さ れている。前記吸気路12には絞弁13がほぼ直交方向に進退自在に設けられ、 該吸気路12の実効口径が制御される。
【0010】 また、前記吸気路12の下方には気化器ボデー11とチャンバーケース15と で燃料チャンバー16が形成され、該燃料チャンバー16には前記ボデー11か らメインノズルボス17が突出されている。このメインノズルボス17にはメイ ンノズル収容孔19が穿設され、この収容孔19内にメインノズル20が収容さ れボス17下端に螺着されるメインジェット21により固定されている。該メイ ンノズル20の上端開口は吸気路12に臨み、下端開口はメインジェット21を 介して燃料チャンバー16の油面下に連通される。また前記絞弁13にはジェッ トニードル23が垂下され、該ジェットニードル23は、前記メインノズル20 内に挿入され、絞弁13の進退にともなってメインノズル20の開口面積を制御 している。
【0011】 前記燃料チャンバー16の側部にはリターン通路25が設けられ、これらの間 には規定油面高さの堰26が設けられている。前記燃料チャンバー16とリター ン通路25の間にはワイヤ27が配設され、このワイヤ27により常時燃料チャ ンバー16から少量の燃料をリターン通路25へ排出し、エンジンの停止後は自 動的に燃料チャンバー16を空にする。
【0012】 前記リターン通路25はリターンパイプ28を介して燃料タンク7に接続され るとともに、該リターン通路25の上部空気層には大気圧を導入するエアベント 通路30が開口されている。該エアベント通路30は、メインノズル上端開口か ら距離h2だけ高位置に設けられる。このエアベント通路30は特にメインノズル 20噴口より上方に設ける必要はなく、エンジン倒立運転時の空燃比が適正範囲 内に入れば下方に位置しても問題はないが、基本的には倒立状態のヘッド差h2 を正立状態のヘッド差h1に近似させることが望ましく、上方に設けることがよ り良好な効果が期待される。また、エアベント通路30の外端にはエアベントパ イプ31が接続され、その先端開口はエンジンが倒立状態のときエアベント30 から燃料が流出しないように燃料タンク7の底部に配置されている。
【0013】 前記循環式気化器6はエンジンの作動圧力により駆動される燃料ポンプ35を 備えている。この燃料ポンプ35はポンプダイヤフラム36と一対のチェック弁 37、38で構成される従来よく知られたダイヤフラムポンプであり、ポンプダ イヤフラム36の一側に形成された圧力室39にエンジンの作動圧力を作用させ ることにより、該ポンプダイヤフラム36を振動させ、燃料を燃料タンク7から 一方のチェック弁37を経て該ポンプダイヤフラム36の他側に形成されたポン プ室40に吸引し、他方のチェック弁38から燃料通路41を経て燃料チャンバ ー16に圧送している。該燃料チャンバー16の油面が前記堰26の高さまで達 すると、該燃料チャンバー16の燃料がリターン通路25へオーバーフローし、 一定油面Hを形成する。
【0014】 前記気化器6の外面には手動で押圧可能なプライミングポンプ43が設けられ 、該ポンプのポンプ室44は燃料ポンプ35のポンプ室40に接続されている。 従って前記プライミングポンプ43を繰り返し押すと燃料ポンプ35のチェック 弁37、38との共同作用により燃料タンク7の燃料が燃料チャンバー16へ供 給される。
【0015】 以下、上記実施例の作用を説明する。 上記の構成によれば、正立姿勢時は燃料チャンバー16に形成される規定油面 Hとメインノズル20の噴口との間にヘッド差h1が形成され、適正な燃料が供給 される。一方、倒立姿勢時はエアベント30とメインノズルの噴口との距離h2が ヘッド差となり、倒立姿勢でも適正な燃料が供給される。また、前記エアベント の高さを変更することにより、倒立時のヘッド差h2の調整が可能である。
【0016】 また、リターン通路25を燃料タンク7のエアベントとして共用することで、 タンクへの大気の導入が不安定となる場合は、図4に示すように燃料タンク7と 気化器のエアベント通路30とを連通するブリーザパイプ32を併設することに より、大気導入の安定化を図ることができる。
【0017】
以上詳述したように本考案によれば、燃料タンクが、気化器のエアベント通路 を経てのみ大気に連通されるように構成することにより、気化器のチャンバーお よび燃料タンクには、メインノズル噴口とのヘッド差が小さい気化器のエアベン ト通路のみから大気が作用するため、倒立運転時でもメインノズルから噴出する 燃料量が適正範囲に保たれ、倒立姿勢でもエンジンの運転が可能となる。
【0018】 また、前記気化器のエアベント通路を、メインノズルの噴口から所定の高さに 設ければ、倒立運転時にメインノズルの噴口が大気圧の作用部より所定の高さだ け上方になるため、より空燃比を正立時のものに近づけることができ、効果的で ある。
【図1】本考案のエアベント機構の一実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図2】本考案の循環式気化器を示す説明図である。
【図3】本考案のエアベント機構の倒立状態を示す縦断
面図である。。
面図である。。
【図4】本考案のエアベント機構の他の実施例を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図5】従来のエアベント機構を示す縦断面図である。
6 循環式気化器 7 燃料タンク 16 燃料チャンバー 20 メインノズル 25 リターン通路 26 堰 30 エアベント通路
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料ポンプにより燃料タンクから燃料を
吸引して燃料チャンバーに供給し、該チャンバーの油面
が所定の高さになると燃料をオーバーフローさせて一定
油面を形成し、さらにチャンバーからオーバーフローし
た燃料をリターン通路を経て燃料タンクに戻すようにし
た循環式気化器において、燃料タンクは、前記気化器の
エアベント通路を経てのみ大気に連通されることを特徴
とする循環式気化器のエアベント機構。 - 【請求項2】 前記気化器のエアベント通路は、メイン
ノズルの噴口から所定の高さに設けられることを特徴と
する請求項1に記載の循環式気化器のエアベント機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6422293U JPH0730351U (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 循環式気化器のエアベント機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6422293U JPH0730351U (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 循環式気化器のエアベント機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730351U true JPH0730351U (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=13251868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6422293U Pending JPH0730351U (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 循環式気化器のエアベント機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730351U (ja) |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP6422293U patent/JPH0730351U/ja active Pending
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