[go: up one dir, main page]

JPH07244217A - 反射防止膜 - Google Patents

反射防止膜

Info

Publication number
JPH07244217A
JPH07244217A JP6035625A JP3562594A JPH07244217A JP H07244217 A JPH07244217 A JP H07244217A JP 6035625 A JP6035625 A JP 6035625A JP 3562594 A JP3562594 A JP 3562594A JP H07244217 A JPH07244217 A JP H07244217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
refractive index
antireflection film
film
antireflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6035625A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Irie
則行 入江
Misao Suzuki
操 鈴木
Giichi Hirayama
義一 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6035625A priority Critical patent/JPH07244217A/ja
Publication of JPH07244217A publication Critical patent/JPH07244217A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】反射防止帯域が広く、膜厚比の小さいレンズに
も適用でき、更に、製造バラツキの影響を受けにくい反
射防止膜を提供する。 【構成】基板側から数えて第1層目、第3層目、及び第
5層目を低屈折率層で構成し、第2層目と第4層目は中
間屈折率層で構成した5層構造の反射防止膜とし、か
つ、設計中心波長λ0 に対する第1層目から第3層目の
光学的膜厚をそれぞれ、0.40λ0 ≦n1d1≦0.50λ0 の範
囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学基板上に形成する
反射防止膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、LSIを製造する場合で説明す
る。このような場合、半導体表面にLSIパターンを露
光するには、集積化が進んだ現在、縮小投影露光装置が
使用されている。LSIパタ−ンの微細化が進むにつれ
て、縮小投影露光装置には更に高い解像力が要求されて
来ており、それに伴って使用光源の短波長化が図られ、
ArF エキシマレ−ザから発光される波長λ=193.4(nm)
や真空紫外領域に輝線を発する水銀ランプ等の実用化が
検討されている。
【0003】縮小投影露光装置には、光源からパタ−ン
形成される半導体基板までの間に、通常、数10枚のレ
ンズ群から構成される照明系と縮小投影系を有する。こ
れらの光学系を反射防止膜のないレンズのみで構成した
場合、レンズ1面当たり、約4〜5%程度の残存反射を
有するため半導体基板上に到達する光量が極端に少なく
なったり、あるいは、残存反射によるゴ−ストにより半
導体基板面に照度むらが発生することになる。このた
め、レンズ表面には反射防止膜を形成することが一般的
である。
【0004】これまで使用されてきた反射防止膜として
は、例えば特開昭61−77001号に記載されている
ように、レンズ等の基板上に低屈折率層と中間屈折率層
を交互に積層した5層構造を持ち、160nm 〜230nm の波
長領域での反射防止を行うというものがあった。これ
は、基本的には、基板側から、λ0/2 −λ0/4 −λ0/4
構成の反射防止膜であり、このうち、λ0/2 の部分を3
層構造としているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的にレン
ズ面は曲率を有するので、その表面に形成した反射防止
膜はその中心部と周辺部ではどうしても膜厚が異なって
しまう。例えば、凸面レンズでは、その中心部から周辺
部へ行くに従って、膜厚は薄くなり、この傾向はレンズ
の曲率半径が小さいほど大きくなる。従って、レンズ周
辺部における反射防止帯域はレンズ中心部における反射
防止帯域よりも膜厚が小さくなった分だけ短波長側へシ
フトすることになる。中心部における膜厚に対する周辺
部の膜厚の比、即ち、膜厚比がある一定の値より小さく
なってしまうと、レンズ周辺部における有効な反射防止
帯域が使用波長域から外れてしまうということが起こ
る。従来の反射防止膜では、反射防止帯域自体が狭く、
特に、反射率0.5 %以下にできる反射防止帯域が狭いと
いう第1の問題点と、そのため、レンズ中心部と周辺部
の膜厚比が0.8 以上のレンズにしか有効に使用できない
という第2の問題点を有していた。また、基板側から数
えて第1層目から第3層目までの3層構造によりλ/2の
層としているが、単層のλ/2層に比べて、各層の製造上
のバラツキを伴い(特に第2層目)、反射防止帯が狭く
なり易い、あるいは、反射防止効果が低下(反射率が0.
5 %以上となる)し易いという問題点も有していた。
【0006】本発明の目的はかかる問題点の解決にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題の解決のために鋭意研究の結果、基板側から数えて第
1層目、第3層目、及び第5層目を低屈折率層で構成
し、第2層目と第4層目は中間屈折率層で構成した5層
構造の反射防止膜とし、かつ、設計中心波長λ0に対す
る第1層目から第3層目の光学的膜厚をそれぞれ、0.40
λ0 ≦n1d1≦0.50λ0 の範囲とすることで、有効な反射
防止膜を実現できることを見いだし、本発明をなすに至
った。
【0008】従って、本発明は第1に、「波長180nm 〜
300nm の波長範囲内に設計中心波長λ0 を持つ反射防止
膜において、該反射防止膜は5層構造を有し、基板側か
ら数えて第1層目、第3層目、及び第5層目を低屈折率
層で構成し、第2層目と第4層目は中間屈折率層で構成
し、かつ、前記設計中心波長λ0 に対する第1層目から
第3層目の光学的膜厚がそれぞれ、0.40λ0 ≦n1d1≦0.
50λ0 の範囲であることを特徴とする反射防止膜」を提
供し、第2に、「請求項1記載の反射防止膜において、
低屈折率層の屈折率 nl と中間屈折率層の屈折率 nm
基板の屈折率 ns に対して、 nl ≦ ns ≦ nm の関係を
満足することを特徴とする反射防止膜」を提供し、第3
に、「請求項1記載の反射防止膜において、低屈折率層
の材料は、LiF 、AlF3、MgF2、CaF2、Na3AlF6 、SiO2
うちのいずれかであり、中間屈折率層の材料は、NdF3
LaF3、ThF4、Al2O3 、MgO のうちのいずれかであること
を特徴とする反射防止膜」を提供するものである。
【0009】
【作用】本発明における反射防止膜は基本的には、基板
と2層の反射防止膜の間に、λ0/2 −λ0/2 −λ0/2
(λ0 は設計中心波長)の構成の反射防止膜を挿入した
構成となっている。一般に、反射防止膜において、反射
防止帯域を拡げるには、基板と反射防止膜の間に1層の
λ0/2 の層を挿入すれば良いことが、公知技術として知
られている。しかしながら、それだけでは効果は十分で
はない。そこで、本発明では、基板と2層の反射防止膜
の間にλ0/2 (低屈折率層)−λ0/2 (中間屈折率層)
−λ0/2 (低屈折率層)を挿入する構成とした。更に、
反射防止帯域を確保したまま、反射率が最小となるよう
に全構成層の光学的膜厚を最適化した結果、第1層目か
ら第3層目までの光学的膜厚が請求項1に記載された範
囲にある時、「反射率 0.5%以下で反射防止帯域が70nm
以上の性能を有する反射防止膜」を得ることが出来るこ
とを見出した。これは従来の反射防止膜の反射防止帯域
より20nm以上も広い。これにより、従来の反射防止膜で
はレンズ中心部に対するレンズ周辺部の膜厚比が約0.8
以上のレンズに対してしか適用出来なかったが、本発明
の反射防止膜では膜厚比0.7 のレンズまで適用すること
が出来るようになった。
【0010】また、上記の(λ0/2 −λ0/2 −λ0/2 )
層は第1層目から第5層目の各層における製造上のバラ
ツキに伴って起こる反射防止効果の低下を緩和する作用
がある。この作用は請求項1記載の第1層目から第3層
目までのみに対する緩和作用としても有効である。以
下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本
発明はこれに限られるものではない。
【0011】
【実施例】図1は本実施例で製造した反射防止膜の垂直
断面を示す概念図である。即ち、基板面上に、表1から
表4に示したような構成で反射防止膜を形成し、これら
の分光反射率特性を測定した。その結果を図2から図5
に示す。第2図から第5図の分光反射率特性からわかる
ように、本発明の反射防止膜は180nm 〜300nm の波長範
囲の内の任意の設計中心波長λ0 に対して、設計中心波
長λ0 を含む70nm以上の波長範囲で0.5 %以下の反射率
に抑えることが出来ることが、証明された。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反射防止帯域が広く、膜厚比の小さいレンズにも適用で
き、更に、製造バラツキの影響を受けにくい反射防止膜
を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例で製造した反射防止膜の垂直断面を示
す概念図である。
【図2】表1に示した構成で製造した反射防止膜の分光
反射特性の結果を示す図である。
【図3】表2に示した構成で製造した反射防止膜の分光
反射特性の結果を示す図である。
【図4】表3に示した構成で製造した反射防止膜の分光
反射特性の結果を示す図である。
【図5】表4に示した構成で製造した反射防止膜の分光
反射特性の結果を示す図である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・低屈折率層 3・・・中間屈折率層 4・・・低屈折率層 5・・・中間屈折率層 6・・・低屈折率層 以上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長180nm 〜300nm の波長範囲内に設計
    中心波長λ0 を持つ反射防止膜において、該反射防止膜
    は5層構造を有し、基板側から数えて第1層目、第3層
    目、及び第5層目を低屈折率層で構成し、第2層目と第
    4層目は中間屈折率層で構成し、かつ、前記設計中心波
    長λ0 に対する第1層目から第3層目の光学的膜厚がそ
    れぞれ、0.40λ0 ≦n1d1≦0.50λ0 の範囲であることを
    特徴とする反射防止膜。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射防止膜において、低
    屈折率層の屈折率nl と中間屈折率層の屈折率 nm が基
    板の屈折率 ns に対して、nl ≦ns ≦nm の関係を満足
    することを特徴とする反射防止膜。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の反射防止膜において、低
    屈折率層の材料は、LiF 、AlF3、MgF2、CaF2、Na3Al
    F6 、SiO2のうちのいずれかであり、中間屈折率層の材
    料は、NdF3、LaF3、ThF4、Al2O3 、MgO のうちのいずれ
    かであることを特徴とする反射防止膜。
JP6035625A 1994-03-07 1994-03-07 反射防止膜 Pending JPH07244217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6035625A JPH07244217A (ja) 1994-03-07 1994-03-07 反射防止膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6035625A JPH07244217A (ja) 1994-03-07 1994-03-07 反射防止膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07244217A true JPH07244217A (ja) 1995-09-19

Family

ID=12447052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6035625A Pending JPH07244217A (ja) 1994-03-07 1994-03-07 反射防止膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07244217A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5885712A (en) * 1996-03-22 1999-03-23 Canon Kabushiki Kaisha Anti-reflection film and optical system using the same
JPH11142606A (ja) * 1997-11-13 1999-05-28 Canon Inc 反射防止膜及びその製造方法
WO2001023914A1 (en) * 1999-09-30 2001-04-05 Nikon Corporation Optical device with multilayer thin film and aligner with the device
US6501598B2 (en) * 2000-08-08 2002-12-31 Sumitomo Electric Industries, Tld. Prism and optical device using the same
EP0855604B1 (en) * 1997-01-23 2003-03-26 Nikon Corporation Multilayer antireflection coatings for grazing ultraviolet incident light
KR100483679B1 (ko) * 2000-08-29 2005-04-18 호야 가부시키가이샤 반사방지막을 갖는 광학부재
US6947209B2 (en) 2002-05-22 2005-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Antireflection film and optical element having the same

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5885712A (en) * 1996-03-22 1999-03-23 Canon Kabushiki Kaisha Anti-reflection film and optical system using the same
EP0855604B1 (en) * 1997-01-23 2003-03-26 Nikon Corporation Multilayer antireflection coatings for grazing ultraviolet incident light
JPH11142606A (ja) * 1997-11-13 1999-05-28 Canon Inc 反射防止膜及びその製造方法
US6472087B1 (en) 1997-11-13 2002-10-29 Canon Kabushiki Kaisha Antireflection film, optical element with antireflection film, and production method of the antireflection film
WO2001023914A1 (en) * 1999-09-30 2001-04-05 Nikon Corporation Optical device with multilayer thin film and aligner with the device
US6574039B1 (en) 1999-09-30 2003-06-03 Nikon Corporation Optical element with multilayer thin film and exposure apparatus with the element
US6501598B2 (en) * 2000-08-08 2002-12-31 Sumitomo Electric Industries, Tld. Prism and optical device using the same
KR100483679B1 (ko) * 2000-08-29 2005-04-18 호야 가부시키가이샤 반사방지막을 갖는 광학부재
US6947209B2 (en) 2002-05-22 2005-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Antireflection film and optical element having the same
US7035000B2 (en) 2002-05-22 2006-04-25 Canon Kabushiki Kaisha Antireflection film and optical element having the same
US7116473B2 (en) 2002-05-22 2006-10-03 Canon Kabushiki Kaisha Optical element with antireflection film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5850309A (en) Mirror for high-intensity ultraviolet light beam
US5963365A (en) three layer anti-reflective coating for optical substrate
US5696631A (en) Unit magnification projection lens system
US6697194B2 (en) Antireflection coating for ultraviolet light at large angles of incidence
JP2002286909A (ja) 紫外線反射防止コーティング
US7301695B2 (en) Anti-reflective film and optical element having anti-reflective film
JPH07244217A (ja) 反射防止膜
JP3799696B2 (ja) エキシマレーザー用ミラー
JP2004302113A (ja) 反射防止膜、光学部材、光学系及び投影露光装置、並びに反射防止膜の製造方法
JP2004046119A (ja) 投影露光システム
JPH11264903A (ja) 反射防止膜およびその製造方法
JPH11142606A (ja) 反射防止膜及びその製造方法
JPS63113502A (ja) 反射防止膜
JPH10253802A (ja) 反射防止膜
JP4562157B2 (ja) 反射防止膜および光学素子
JP4095344B2 (ja) トリミングフィルター
JPH077124B2 (ja) 反射防止膜
JPH11167003A (ja) 2波長反射防止膜
JPH07244205A (ja) 反射防止膜
JP3232727B2 (ja) 2波長反射防止膜
JP3720609B2 (ja) 反射防止膜及びそれを施した光学系
JP2000357654A (ja) 反射防止膜、光学素子、露光装置、及び電子物品
JP2001013304A (ja) 光学部品
EP0994368A2 (en) Anti-reflective films, optical elements and reduction-projection exposure apparatus utilizing same
JP2638806B2 (ja) 反射防止膜