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JPH07197070A - 作動・潤滑・流体継手用組成物 - Google Patents

作動・潤滑・流体継手用組成物

Info

Publication number
JPH07197070A
JPH07197070A JP33576593A JP33576593A JPH07197070A JP H07197070 A JPH07197070 A JP H07197070A JP 33576593 A JP33576593 A JP 33576593A JP 33576593 A JP33576593 A JP 33576593A JP H07197070 A JPH07197070 A JP H07197070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon oxide
viscosity
group
low
shear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33576593A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Kato
智浩 加藤
Hitoshi Ooenoki
等 大榎
Taisei Ueda
大成 上田
Toshiaki Kuribayashi
利明 栗林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
Priority to JP33576593A priority Critical patent/JPH07197070A/ja
Publication of JPH07197070A publication Critical patent/JPH07197070A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 剪断力の高い領域でも低い領域でも、粘性特
性あるいはトルク伝達率が適切に制御できる流体組成
物、特に、剪断力(あるいは回転数差)が小さい領域で
も、粘度が大きくなりにくく、入力トルクを低く維持で
きる流体組成物を提供する。 【構成】 基油100重量部に対して、酸化ケイ素粉末
を20重量部以下添加してなる作動・潤滑・流体継手用
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剪断−粘度特性に優れ
た作動・潤滑・流体継手用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の走行安定性や悪路脱出
を目的としたデファレンシャル機構、四輪駆動のプロペ
ラシャフト機構等に装着するビスカスカップリングや、
その他の流体継手等に使用する流体組成物としては、従
来から、例えばシリコーン油を基油とする粘性液体が使
用されている。また、添加剤として無機充填剤、具体的
には炭酸カルシウムを添加して、高い剪断力を受けて
も、粘度低下が小さい粘性流体が特開平4−36339
2号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、上記のような流
体組成物は、高剪断力がかかると粘度が低下するという
特性がある。したがって、流体継手の入力側と出力側の
回転数差が大きくなり高剪断状態となると、流体組成物
の粘度が低下し、トルクの伝達率が低下する。これを防
止するため、粘度が高い流体組成物を使用すると、回転
数差が小さいときには、トルクの伝達率が大きくなる。
このため、トルク伝達率が大きくなりすぎ流体継手の特
性を損なうことがある。このように、ある用途(つま
り、回転数差が高い領域ではトルクの伝達率を高くし、
また低い領域ではトルクの伝達率を低く維持することが
期待される用途)に対しては、不適である。
【0004】したがって、粘度が剪断力の高低(あるい
は回転数差の大小)の影響を受けにくく、粘度変化の小
さい流体組成物が求められている。
【0005】より一般的には、剪断力の高い領域でも低
い領域でも、粘性特性あるいはトルク伝達率が適切に制
御でき、上記のような特定の要求に基づき、剪断−粘性
特性を適宜調整できる流体組成物が求められている。
【0006】本発明の目的は、従来のものよりも、かか
る要請に適切に対処することができる潤滑・作動・流体
継手用流体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基油100重
量部に対して、酸化ケイ素粉末を20重量部以下添加し
てなる作動・潤滑・流体継手用組成物、また、基油10
0重量部に対して、酸化ケイ素粉末を5重量部以下添加
してなる作動・潤滑・流体継手用組成物である。
【0008】
【作用】本発明では、添加剤として酸化ケイ素粉末を使
用し、その含有量を適宜調整することによって、基油の
みに依存せずに、剪断−粘度特性を調節できる。
【0009】特に、その含有量を5重量部以下とするこ
とにより、剪断力(あるいは回転数差)の高い状態及び
低い状態間で、粘度の変化を小さくできる。つまり、回
転数差が小さい場合でも、あまり粘度が高すぎず、伝達
トルクを低く維持することができる。
【0010】
【実施態様】本発明で使用できる基油としては、25℃
における粘度が50〜500,00mm2 /sのポリオルガ
ノシロキサンが典型例である。好ましくは、500〜5
00,000mm2 /sのものである。代表的には、
【0011】
【化1】
【0012】[式中、各Rは互いに同じでも異なっても
よく、1〜18の炭素原子を有する、場合によりハロゲ
ン化された炭化水素基を示し、nは1〜3000(特に
好ましくは40〜1500)の整数である]で示される
化合物である。
【0013】Rとしては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、及び
オクタデシル基のようなアルキル基;フェニル基、ナフ
チル基のようなアリール基;ベンジル基、1−フェニル
エチル基、2−フェニルエチル基のようなアラルキル
基;o−、m−、p−ジフェニル基のようなアルアリー
ル基;o−、m−、p−クロルフェニル基、o−、m
−、p−ブロムフェニル基、3,3,3−トリフルオル
プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオル
−2−プロピル基、ヘプタフルオルイソプロピル基及び
ヘプタフルオロ−n−プロピル基のようなハロゲン化炭
化水素基である。特に基Rとしては脂肪族不飽和基を除
く1〜8の炭素原子を有する弗素化炭化水素基、またメ
チル基、フェニル基が有利であり、ジメチルポリシロキ
サンとフェニルメチルポリシロキサンの混合物を使用し
てもよい。また、アルキル変成ポリシロキサンを使用し
てもよい。
【0014】その他の基油として、鉱油、アルキルベン
ゼン、ポリ−α−オレフィン、ポリアルキレングリコー
ル、エステル、アルキルジフェニル、アルキルジフェニ
ルエーテル等を使用してもよい。これらを混合して用い
ることもできる。
【0015】本発明で使用する酸化ケイ素粉末は、結晶
質のものであってもよいが、ホワイトカーボン、アエロ
ジル等、非晶質のものが分散安定性の観点から好まし
い。
【0016】当該粉末の平均粒径は、50ミクロン以下
のものが好ましい。それ以上のものは、分散安定性が悪
いので、実用的ではない。
【0017】なお、本発明でいう「酸化ケイ素粉末」と
は、酸化ケイ素以外の粉末を酸化ケイ素化合物で被覆し
たものも含む。それは、例えば、酸化ケイ素以外の粉末
表面にケイ素化合物を結合し、それを酸化すること等に
よって調製できる。
【0018】本発明では、酸化ケイ素の添加量の特定範
囲(20重量部以下)内から選択することによって、剪
断−粘度特性を調節できる。
【0019】特に、酸化ケイ素の粉末が基油に対して5
重量部以下とすることによって、高い剪断領域と低い剪
断領域とにおける、粘性の変化率を低減できる。したが
って、低剪断領域で低いトルク伝達率が要求されるよう
な流体継手として最適である。
【0020】本発明には、作動・潤滑・流体継手用組成
物としての性能を高めるため、任意の添加剤を基油に添
加することができる。例えば、酸化防止剤、腐食防止
剤、摩耗防止剤、金属不活性化剤、防錆剤、消泡剤、粘
度指数向上剤、流動点降下剤等が挙げられる。
【0021】本発明は、種々の用途に使用できるが、特
に、流体継手用としてビスカスカップリング、ファンカ
ップリングに有効である。
【0022】
【実施例】実施例1、比較例1〜3 ポリジメチルシロキサン(25℃で100,000mm
2 /s)100重量部に、酸化ケイ素(商品名:サイロ
イド(粒径1.4ミクロン)、富士デヴィソン化学
(株)製)2重量部を添加し本発明に係わる粘性流体を
調製し、その剪断粘度変化を調べた。結果を表1に示
す。
【0023】比較例としてポリジメチルシロキサン10
0重量部に、炭酸カルシウム粉末30重量部を添加した
組成物、ポリジメチルシロキサン単体及びポリジメチル
シロキサン100重量部に実施例1で使用した酸化ケイ
素を30重量部添加した組成物についての剪断粘度変化
も調べた。その結果も表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】この表から明らかなように、剪断−粘度特
性は、酸化ケイ素粉末を添加することによって、大幅に
改善される。つまり、剪断力が低い場合と高い場合にお
いて、粘度変化が小さい。また、より多量の炭酸カルシ
ムを添加した場合と比較しても、剪断力変化による粘度
変化が小さいことがわかる。
【0026】つまり、酸化ケイ素の添加によって、剪断
による粘度変化は抑制される。したがって、低剪断領域
での伝達トルクをポリジメチルシロキサン単体(比較例
1)、炭酸カルシウム30重量部添加した場合(比較例
2)よりも、低く制御することができる。さらに、酸化
ケイ素粉末の添加量が20重量部を越えると、組成物の
流動性がなくなり、流体組成物として使用できないこと
がわかる(比較例3)。
【0027】実施例2〜4、比較例4及び5 ポリジメチルシロキサンに酸化防止剤としてジフェニル
アミンを1.0重量%添加し、更に耐摩耗剤としてジチ
オカルバメートを0.1重量%添加して得た基油100
重量部に下記に示した酸化ケイ素粉末(商品名アエロジ
ル、日本アエロジル(株)製)及び実施例1で使用した
酸化ケイ素(商品名:サイロイド、富士デヴィソン化学
(株)製)を添加して、流体組成物を調製した。ポリジ
メチルシロキサンは、25℃で100,000mm2
sと300,000mm2 /sのものを混合して用い
て、各組成物が剪断速度が3000s-1の時に、粘度が
300,0000mm2 /sのポリジメチルシロキサン
が示す剪断粘度と同一になるように調整した。
【0028】調製した流体組成物は、25℃、85重量
%の充填率で、111枚の円板を有するビスカスカップ
リング中に充填した。
【0029】充填したユニットを、100℃まで昇温
し、最大100rpmまで20rpm/sの速度で回転
数差を与えた。25、50、100rpmの時の入力ト
ルクについて、100rpmのトルクを1としたときの
変化として表2に示す。比較のため、300,000m
2 /sのポリジメチルシロキサンにジフェニルアミン
を1.0重量%、ジチオカルバメート0.1 重量%添加し
た流体組成物(比較例4)、さらに実施例3の流体組成
物に炭酸カルシウムを30重量部添加した流体組成物
(比較例5)で同様の評価を行なった。
【0030】
【表2】
【0031】上の結果から明らかなように、酸化ケイ素
粉末を添加することによって、回転数差が低い領域でも
入力トルクを低く維持することができる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、剪断力の高い領域でも低い領域でも、粘性特性あ
るいはトルク伝達率が適切に制御できる。特に、剪断力
(回転数差)が大きくなっても小さくなっても、粘度変
化が小さい流体組成物が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:02 40:04 40:08 (72)発明者 栗林 利明 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基油100重量部に対して、酸化ケイ素
    粉末を20重量部以下添加してなる作動・潤滑・流体継
    手用組成物。
JP33576593A 1993-12-28 1993-12-28 作動・潤滑・流体継手用組成物 Pending JPH07197070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33576593A JPH07197070A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 作動・潤滑・流体継手用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33576593A JPH07197070A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 作動・潤滑・流体継手用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07197070A true JPH07197070A (ja) 1995-08-01

Family

ID=18292211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33576593A Pending JPH07197070A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 作動・潤滑・流体継手用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07197070A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104760171A (zh) * 2015-03-06 2015-07-08 苏州市景荣科技有限公司 一种可生物降解聚氨酯脱模剂及其制备方法
RU2737889C1 (ru) * 2020-05-14 2020-12-04 Общество с ограниченной ответственностью «КУППЕР» Жидкость для фрикционных муфт

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