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JPH07119363B2 - 離型紙用組成物 - Google Patents

離型紙用組成物

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Publication number
JPH07119363B2
JPH07119363B2 JP63320198A JP32019888A JPH07119363B2 JP H07119363 B2 JPH07119363 B2 JP H07119363B2 JP 63320198 A JP63320198 A JP 63320198A JP 32019888 A JP32019888 A JP 32019888A JP H07119363 B2 JPH07119363 B2 JP H07119363B2
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JP
Japan
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composition
group
molecule
slipperiness
release paper
Prior art date
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JP63320198A
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Inventor
保昭 原
匡彦 小川
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE68920302T priority patent/DE68920302T2/de
Priority to US07/452,445 priority patent/US5082915A/en
Publication of JPH02166163A publication Critical patent/JPH02166163A/ja
Publication of JPH07119363B2 publication Critical patent/JPH07119363B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/14Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms

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  • Polymers & Plastics (AREA)
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  • Adhesive Tapes (AREA)
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  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、被着物に優れた離型性とすべり性を付与する
ことのできる離型紙用組成物に関し、特に、有機溶剤を
含有することなく塗布することのできる離型紙用組成物
に関する。
《従来の技術》 従来、紙、プラスチック等の基材と粘着物質との間の粘
着ないし固着を防止するため、或いは紙と紙、紙とプラ
スチックス、プラスチックフイルムとプラスチックフイ
ルム、紙と人間の手、プラスチックスと人間の手、プラ
スチックスと金属等の間のすべり性を改善するための離
型材料としてシリコーン組成物が使用されている。この
ような離型用シリコーン組成物は、例えば特公昭35−13
709号、同36−1397号、同46−26798号等に記載されてい
る如く、有機溶剤溶液または水性エマルジョンとして広
く使用されている。これらの内有機溶剤溶液タイプのも
のは、何れも主体となるジオルガノポリシロキサンが高
分子量(高重合度)の生ゴム状のものであるため、その
使用にあたっては多量の溶剤が必要とされ、従って大気
汚染をもたらすという欠点があった。また、溶剤を回収
する場合には多額の費用を要するとう問題があった。一
方水性エマルジョンタイプのものは溶剤の使用による公
害問題は少ないものの乳化剤使用による二次公害の心配
がある他、皮膜形成にあたって高温度で長時間加熱する
ことが必要であり経済的に不利であるという欠点があっ
た。
上記欠点を解決する目的で、水または有機溶剤を含まな
い無溶剤タイプを離型用シリコーン組成物が、例えば特
公昭53−18057号、同52−39791号、特開昭51−73054
号、同50−141591号等に提案されている。しかしながら
これらのものは主成分として粘度が50〜5,000cs(25
℃)のビニルシロキサン又はハイドロジエンシロキサン
を使用するためにこれらの組成物から得られる皮膜は重
合度が低く、前記した有機溶剤溶液タイプのものと比較
して機械的強度などの物性に劣るという不利がある上す
べり性が十分でなく、用途も限定されたものとなるとい
う欠点があった。
例えば、クラフトテープの離型剤として従来の無溶剤タ
イプのシリコーン組成物を使用した場合にはすべり性が
悪く、ダンボール等に手で貼る作業を行う場合、手と離
型面のすべり性が悪いために作業がスムーズにゆかなか
ったり、摩擦によって著しく手を傷つけたり、その結果
テープに力が入らず圧力不足となり感圧接着剤が完全に
ダンボールにつかず剥離する場合もある。又、紙やプラ
スチックフイルムに塗布してカセットテープ台紙として
使用した場合にはすべり性が悪いためにテープを傷つけ
たり、テープの回転がスムーズに行われずトラブルの原
因となるという欠点があった。
更にまた、シリコーンを紙やプラスチックフィルムに塗
工・硬化させて離型紙を製造する工程においては離型紙
を巻き取る前にシリコーン皮膜が金属又はプラスチック
ロールと接触するが、この時すべり性が悪いためシリコ
ーン面を傷つけて粘着塗工時の離型性のバラツキの原因
となったり、紙やプラスチックフイルムの巻取りがスム
ーズに行われず工程トラブルを生じる。
そこで無溶剤型シリコーンすべり性付与剤として、例え
ばジメチルシロキサンオイル、ポリエーテル変性オイ
ル、界面活性剤、ワックス、金属石鹸等の添加が試みら
れているがいずれも満足できるものはなかった。即ち、
上記の添加剤は殆どのものが相溶性が悪いために塗布液
が不安定であったり、シリコーンの硬化不良をもたら
す。中でも最も悪い点は、大部分のすべり性付与剤がシ
リコーン硬化皮膜上にマイグレートしてくるので、この
上に粘着剤が接着する場合の接着力が低下する。
すべり性を出すための他の改良方法については例えば特
開昭61−159480号、同63−101453号等に提案されている
が、未だ完全なものと言えるものでない。
《発明が解決しようとする課題》 本発明者等は、従来の係る欠点を解決すべく鋭意検討し
た結果、硬化させるビニルベースシロキサンとして一部
分岐したものを使用した場合には、高重合度のポリシロ
キサンを用いた従来の溶剤系シリコーンと同程度のすべ
り性を持ち、且つシリコーン硬化皮膜上にマイグレート
する成分を含有する必要がないので離型性と残留接着性
に優れた皮膜を形成することのできる無溶剤タイプの離
型紙用組成物を得ることができることを見い出し本発明
に到達した。
従って本発明の目的は、すべり性、離型性及び残留接着
性に優れた無溶剤タイプの離型紙用組成物を提供するこ
とにある。
《課題を解決するための手段》 本発明の上記の目的は1分子中にけい素原子に結合し
たアルケニル基を少なくとも2個有し、且つけい素原子
に結合した、一般式 で示される基を少なくとも1個有するオルガノポリシロ
キサン 100重量部 1分子中にけい素原子に結合した水素原子を少なくと
も2個有するメチルハイドロジエンポリシロキサン1〜
100重量部 及び 触媒量の白金又は白金化合物とからなり、実質上溶剤
を含有しない組成物であって、前記成分の1分子中の
アルケニル基の数と成分の1分子中のSiH基の数の合
計が少なくとも5個である事を特徴とする離型紙用組成
物によって達成された。
次に本発明で使用する各成分について詳細に説明する。
本発明のシリコーン組成物を構成する第1成分としての
オルガノポリシロキサンは1分子中に少なくとも2個の
けい素原子に結合したアルケニル基を有するものであ
る。このオルガノポリシロキサンはクシ状構造をもち、 等で示され、Aは で示される直鎖状シロキサンである。R1、R3はそれぞれ
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキ
ル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、シクロヘ
キシル基等のシクロアルキル基、又はこれらの基の炭素
原子に結合している水素原子の一部若しくは全部をハロ
ゲン原子、シアノ基等で置換した同一又は、異種の非置
換若しくは置換された一価の炭化水素基の中から選択さ
れる。R1としては特にメチル基が好ましい。
R2はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のア
ルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェ
ニル基、トリル基等のアリール基、シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基又はこれらの基の炭素原子に結合し
ている水素原子の一部若しくは全部をハロゲン原子、シ
アノ基等で置換した同一又は異種の非置換若しくは置換
された一価炭化水素基の中から選択される。
R2のアルケニル基としては特にビニル基又はアリル基が
好ましい。
mは2〜8、nは5〜100、a、b、cは1以上の整数
であり特にmは2又は3が好ましい。
実用上からR1、R2、R3の80モル%をメチル基とすること
が良い。b/(a+b)の比の増減によって硬化皮膜のす
べり性などをコントロールすることができ、b/(a+
b)=0.001〜0.1の範囲が好ましい。
次に、このオルガノポリシロキサンの製法について述べ
る。
上記のオルガノポリシロキサンは、例えば組成式 (R2、R3、a、b及びcは前記に同じであり、d=b+
cである。)で示されるオルガノポリシロキサンと組成
(nは5〜100)で示される片末端ハイドロジエンオル
ガノポリシロキサンをトルエン、テトラハイドロフラン
等の溶媒中で塩化白金酸等のヒドロシリル化触媒の存在
下に40〜120℃の温度で加熱反応させて得ることができ
る。
又、上記〔II〕で表される片末端ハイドロジエンオルガ
ノポリシロキサンは例えば下記の如き公知の方法に従っ
て合成することができる。即ち、トリアルキルシラノー
ル(R3SiOH)とヘキサオルガノトリシロキサンをアセト
ニトリル溶媒中で例えば、 等の五配位触媒の存在下で重合させて、 (但し、R1及びnは前記組成式〔II〕の場合と同じ)で
表される片末端シラノール基のオルガノポリシロキサン
を得、これを塩酸捕捉剤(例えば、トリエチルアミン、
ピリジン等)の存在下でジアルキルクロロシランと反応
させることにより得ることができる。
上記の如き第1成分としてのオルガノポリシロキサンに
含まれるアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、
プロペニル基などが挙げられるが、特にビニル基が好ま
しい。含有されるアルケニル基が0.5モル%以下では硬
化性が悪く、10モル%以上とするとこの組成物から得ら
れる硬化皮膜の剥離抵抗が大きくなり実用上において粘
着剤との接着が不安定となるので、アルケニル基の含有
量を0.5〜10モル%の範囲とする必要があり、特に1.0〜
8.0モル%の範囲とすることが良い。
本発明のシリコーン組成物を構成する第2成分としての
オルガノハイドロジエンポリシロキサンはアルケニル基
と付加反応し得るけい素原子に結合した水素原子を1分
子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上有する公知
のオルガノハイドロジエンポリシロキサンの中から適宜
選択することができる。
この場合、水素原子以外の有機基はその90モル%以上が
メチル基であることが好ましい。この種のポリシロキサ
ンとしては(CH3)HSiO単位、HSiO1.5単位、(CH32Si
O単位、CH3SiO1.5単位、(CH32HSiO0.5単位あるいは
(CH33SiO0.5単位からなるホモポリマー又はコポリマ
ー等が例示されるが、これは直鎖状、分枝状、環状の何
れであっても良く、25℃での粘度が10〜500csの範囲の
ものが好ましい。
尚、このポリシロキサンの配合量は第1成分に含有され
るアルケニル基量に応じたものすればよく、通常は硬化
皮膜形成および剥離性能からみて第1成分100重量部に
対し1〜100重量部の範囲とされる。
本発明の組成物における第3成分は上記の第1及び第2
成分を付加反応させるための触媒でありこの種の反応触
媒として公知のもの、例えば塩化白金酸、塩化白金酸の
アルコール溶液又はアルデヒド溶液、塩化白金酸と各種
オレフィンとの錯塩等の中から適宜選択することができ
る。白金黒、各種担体に白金を担持させたものでもよ
い。これらの添加量は触媒量とすれば良く、従って良好
な硬化皮膜を得るため、又経済的な見地から、第1成分
に対し白金量として1〜1,000ppmの範囲とすれば良い。
本発明の組成物は上記第1〜第3成分の所定量を配合す
ることによって得られるが、その配合順は第1及び第2
成分を予め均一に混合した後第3成分を添加することが
好ましい。更に必要に応じて、白金触媒の活性を抑制す
る目的で各種の有機窒素化合物、有機リン化合物、アセ
チレン系化合物、オキシム化合物、有機クロロ化合物等
の活性抑制剤を第4成分として添加しても良い。
本発明の組成物は塗布時の作業性の観点から25℃におけ
る粘度を50〜20,000csの範囲とすることが良い。具体的
な粘度は塗布量、塗布方法及び対象とされる塗布基材の
種類によって定めればよく、例えばポリエチレンラミネ
ート紙のようなプラスチックフイルムや金属箔などにロ
ールコーター、グラビヤコーター、エアーコーター、カ
ーテンフローコーター、オフセット転写ロールコーター
等の公知の技術を用いて0.3〜3.0g/m2の塗布量となるよ
うに塗布する場合には50〜3,000cs程度の低中粘度のも
のを使用し、グラシン紙、クラフト紙、クレイアンダー
コート紙のようなしみ込み易い基材に対してはこれより
粘度の高いものとすることが良い。
次に、本発明の組成物を塗布した基材を80〜200℃の温
度で5〜60秒間加熱するか、例えば80W/cm程度の紫外線
照射機から紫外線を0.2秒以上照射することによって塗
布組成物を硬化させ、基材表面に硬化皮膜を形成させ
る。この硬化皮膜によって基材にすべり性が付与され剥
離紙として有用なものとなり、例えば、シリコーン皮膜
面のすべり性が良好であるのでテープの手貼りをスムー
ズに行うことができる他、軽剥離化とすべり性の特徴を
有しているので、従来以上に用途範囲を広げることがで
きる。
《発明の効果》 本発明の組成物は硬化させるビニルベースシロキサンと
して一部分岐したものを用いているので、有機溶剤で希
釈することなしに、そのままで塗布作業を良好に行うこ
とができ、従って、省エネルギー、安全性及び無公害と
いう点で優れるのみならず、従来の無溶剤型シリコーン
では実現することのできなかったすべり性を付与させる
事ができる上残留接着率も優れ、剥離力が軽く安定して
いる。
次に本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明は
これによって限定されるものではない。
但し実施例中の重量部、粘度は25℃での測定値を示した
ものである。
実施例1. 分子鎖末端がジメチルビニルシリン基で封鎖されたビニ
ル基含量が4.5モル%であり、25℃で800csの粘度を有す
るジメチルポリシロキサン(ビニル価7.2×10-4モル/
g)100g及びトルエン100gの溶液に塩化白金酸の1%イ
ソプロパノール溶液1gを加えて80℃に加熱し、次いで片
末端SiHのジメチルポリシロキサン(重合度60)160gを
滴下反応させ、滴下終了後80〜100℃で2時間熟成した
後、活性炭1gを加えて触媒吸着処理し濾過した。
得られた濾液からトルエンを留去して、ビニル価1.4×1
0-4モル/g、粘度18,000csのオイルを得た(このオイル
をオイルAとする)。
上記オイルA100gに分子鎖末端がトリメチルシリル基で
封鎖された25℃で粘度20csのメチルハイドロジエンポリ
シロキサンを3g添加し、更に で示される3−メチル−1−ブチン−3−オールを1g加
えて均一に撹拌混合したものに白金とビニルシロキサン
との錯塩2g(白金換算200ppm)を添加して更に充分撹拌
し組成物Iを作製した。
次に、このようにして得た組成物について、下記の方法
によってその硬化性、得られた硬化皮膜の剥離抵抗、す
べり性、残留接着率を調べたところ、第1表に示したと
おりの結果が得られた。
尚、この硬化性は、これらの組成物を0.8g/m2でポリエ
チレンラミネート紙に塗布し、120℃で20秒間加熱後の
結果である。また剥離抵抗、すべり性、残留接着率はこ
れらを0.8g/m2でポリエチレンラミネート紙に塗布し140
℃で、30秒間加熱処理したときの結果を示したものであ
る。
〔硬化性〕
組成物の所定量を薄膜状フイルム又はシート状の基材の
表面に塗布した後、所定温度の熱風循環式乾燥炉中で所
定時間当て、塗工面を指でこすって脱落及びくもりを判
定した。
〔剥離抵抗〕
組成物の所定量を薄膜状フイルム又はシート状の基材表
面に塗布し、所定温度に保持されている熱風循環式乾燥
器中で所定時間加熱して硬化皮膜を形成させた後、その
硬化皮膜面にアクリル系溶剤型粘着剤、オリバインBPS
−5127〔東洋インキ製造(株)製商品名〕、あるいはゴ
ム系溶剤型粘着剤、オリバインBPS−2411(同社製商品
名)を塗布して100℃で3分間加熱処理をし、次にこの
処理面に秤量40g/m2の貼り合わせ紙を貼り合わせ、20g/
cm2の荷重下に25℃で所定時間エイジングさせてから5cm
巾に切断して試験片を作り、引張り試験機を用いて180
℃の角度で剥離速度0.3m/分、30m/分又は60m/分で貼り
合わせた紙を引貼り、剥離に要する力(g)を測定し
た。
〔すべり性〕
剥離抵抗試験と同様の方法でシート状基材表面に組成物
の硬化皮膜を形成させた後、その表面上に200gの荷重の
かかったウレタンゴムまたはスチレン−ブタジエンゴム
をのせ、これを0.32m/分でシリコーン面と平行方向に引
っぱったときに必要とした力(g)を測定し、引っぱり
に要した力/200を動力摩擦係数として算出した(ASTMD1
894−63に準じるものである)。
又、このすべりについては上記の硬化皮膜面上に手を動
かして相対的なすべり性を判定することとし、次の基準
でこれを判定した。
◎・・・極めて良好にすべる。
○・・・良好にすべる。
×・・・すべらない。
××・・・全くすべらない。
〔残留接着率〕
剥離抵抗試験と同じ方法でシート状基材表面に組成物の
硬化皮膜を形成させた後、その表面にポリエステルテー
プ・ルミラー31B〔日東電気工業(株)製商品名〕を貼
り合わせ、20g/cm2の荷重をかけて70℃で2時間加熱処
理した後そのテープをはがしてステンレス板に張りつ
け、次いでこのテープを180度の角度、剥離速度300mm/
分で剥がし、その剥離に要する力(g)を測定すると共
に、未処理の標準テープをステンレス板から剥離するの
に要する力(g)を測定し、この未処理の標準テープを
剥離するに要する力(g)に対する百分率で表わした。
実施例2. 実施例1でオイルAを合成する際に使用した重合度60の
片末端SiHジメチルポリシロキサン160gの代わりに重合
度30のものを120g用いた他は実施例1と同様にして、ビ
ニル価8.2×10-5モル/g、粘度12,000csのオイル(オイ
ルBとする)を合成した。
次に実施例1で調製した組成物Iに使用したオイルA100
gの代わりに、上記オイルB100gを用いた他は実施例1と
同様にして組成物IIを調製した。
得られた組成物IIについて組成物Iの場合と同様にし
て、諸物性を評価した結果は第1表に示した通りであっ
た。
実施例3. 実施例1でオイルAを合成する際に使用した重合度60の
片末端SiHジメチルポリシロキサン160gの代わりに重合
度10のものを40g用いた他は実施例1と同様にして、ビ
ニル価1.29×10-4モル/g、粘度1,500csのオイル(オイ
ルCとする)を合成した。
次に、実施例1で調製した組成物Iに使用したオイルA1
00gの代わりに、オイルC100gを用いた他は実施例1と同
様にして組成物IIIを調製した。
得られた組成物IIIについて組成物Iの場合と同様にし
て、諸物性を評価した結果は第1表に示した通りであっ
た。
比較例1. 実施例1で使用したビニル基含有ジメチルポリシロキサ
ンの代わりに末端のみにビニル基を有し25℃で粘度1,00
0csのビニルジメチルポリシロキサン100gを使用し、こ
れに分子鎖末端がトリメチルシリル基で封鎖された25℃
で粘度20csのメチルハイドロジエンポリシロキサン2g及
び3−メチル−1−ブチン−3−オール1gを添加し均一
に混合し、次いで白金とビニルシロキサンとの錯塩2g
(白金換算200ppm)を添加して充分撹拌混合して組成物
IVとした。
得られた組成物IVについて実施例1と同様にして諸特性
を評価した結果は第1表に示した通りである。
比較例2. 末端ジメチルビニルシリル基で封鎖されたビニル基含量
が4.5モル%で、25℃で粘度800csのビニル基含有ジメチ
ルポリシロキサン100gに分子鎖末端がトリメチルシリル
基で封鎖された25℃で粘度20csのメチルハイドロジエン
ポリシロキサン3g及び3−メチル−1−ブチン−3−オ
ール1gを添加し均一に混合したものに白金とビニルシロ
キサンとの錯塩2g(白金換算200ppm)を添加し充分撹拌
混合した組成物Vを作製した。
得られた組成物Vについて実施例1と同様にして諸特性
を評価した結果は第1表に示した通りである。
実施例4. 実施例1の組成物Iに更に4−メトキシベンゾフェノン
を光増感剤として4部添加した。
得られた組成物を0.8g/m2でポリエチレンラミネート紙
に塗布し、80w/cmの低圧水銀ランプ1灯を用い8cmの距
離から3秒間基材に紫外線照射し、硬化性、剥離抵抗、
すべり性、残留接着率を測定した。その結果は第1表に
示した通りであった。
第1表の結果から明らかな如く、本発明の離型紙用組成
物はすべり性、残留接着率が良く、剥離抵抗の低いもの
である事が実証された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1分子中にけい素原子に結合したアルケ
    ニル基を少なくとも2個有し、且つけい素原子に結合し
    た、一般式 (ここにR1は同一または異種の1価の炭化水素基、nは
    5〜100、mは2〜8の整数)で示される基を少なくと
    も1個有するオルガノポリシロキサン 100重量部 1分子中にけい素原子に結合した水素原子を少なくと
    も2個有するメチルハイドロジエンポリシロキサン1〜
    100重量部 及び 触媒量の白金又は白金化合物とからなり、実質上溶剤
    を含有しない組成物であって、前記成分の1分子中の
    アルケニル基の数と成分の1分子中のSiH基の数の合
    計が少なくとも5個であることを特徴とする離型紙用組
    成物。
JP63320198A 1988-12-19 1988-12-19 離型紙用組成物 Expired - Fee Related JPH07119363B2 (ja)

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