JPH07118156A - アデノシンデアミナーゼ阻害剤 - Google Patents
アデノシンデアミナーゼ阻害剤Info
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- JPH07118156A JPH07118156A JP29142793A JP29142793A JPH07118156A JP H07118156 A JPH07118156 A JP H07118156A JP 29142793 A JP29142793 A JP 29142793A JP 29142793 A JP29142793 A JP 29142793A JP H07118156 A JPH07118156 A JP H07118156A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】アデノシンデアミナーゼ阻害作用を有するアデ
ノシン誘導体を有効成分として含有する医薬組成物を提
供する。 【構成】次の一般式で表される化合物を有効成分として
含有する医薬組成物。 【化1】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は水素又はアルキル基を表
し、Rは水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、ヒドロキシアルキニル基、アルコキシ基、フェニル
基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、フェニルア
ミノ基又はハロゲンを表し、Xは水素、アルキル基、シ
クロアルキル基のほか種々の置換基を表す。〕 【効果】本発明医薬組成物は、虚血性心疾患、脳血管障
害に起因する疾患、腎疾患、炎症性のアレルギー疾患並
びに手術後併発疾患の発症予防・治療用薬剤として有用
である。
ノシン誘導体を有効成分として含有する医薬組成物を提
供する。 【構成】次の一般式で表される化合物を有効成分として
含有する医薬組成物。 【化1】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は水素又はアルキル基を表
し、Rは水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、ヒドロキシアルキニル基、アルコキシ基、フェニル
基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、フェニルア
ミノ基又はハロゲンを表し、Xは水素、アルキル基、シ
クロアルキル基のほか種々の置換基を表す。〕 【効果】本発明医薬組成物は、虚血性心疾患、脳血管障
害に起因する疾患、腎疾患、炎症性のアレルギー疾患並
びに手術後併発疾患の発症予防・治療用薬剤として有用
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アデノシン誘導体又は
その薬学的に許容される塩の少なくとも一種を有効成分
として含有するアデノシンデアミナーゼ阻害剤に関す
る。
その薬学的に許容される塩の少なくとも一種を有効成分
として含有するアデノシンデアミナーゼ阻害剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アデノシンデアミナーゼは、生体内にお
いてアデノシンの脱アミノ化作用によってイノシンを生
成する酵素であり、動物・微生物界に広く存在してい
る。このアデノシンデアミナーゼを阻害することによ
り、組織でのアデノシン濃度が高められ、逆にイノシン
濃度が低下し、内因性のアデノシンの不活性化が抑制さ
れる。組織の虚血状態において好中球が活性酸素を産生
するが、アデノシンはこの活性酸素の産生を阻害するこ
とに加え、産生された活性酸素を直接消去する作用をも
有する。又、イノシン濃度を低下させることにより、活
性酸素生成系の一つであるキサンチン−キサンチンオキ
シダーゼ系の基質であるヒポキサンチンの供給を減少さ
せる。このような活性酸素種の産生阻止及び消去作用を
有するアデノシンデアミナーゼ阻害物質は、冠・脳血管
循環改善作用、腎疾患予防・治療作用、抗炎症作用等の
薬理作用を示すことが知られている。本発明者は、O−
アルキル化アデノシン誘導体について研究を続けてきた
結果、本発明化合物が優れたアデノシンデアミナーゼ阻
害作用を有することを見出し、本発明を完成した。
いてアデノシンの脱アミノ化作用によってイノシンを生
成する酵素であり、動物・微生物界に広く存在してい
る。このアデノシンデアミナーゼを阻害することによ
り、組織でのアデノシン濃度が高められ、逆にイノシン
濃度が低下し、内因性のアデノシンの不活性化が抑制さ
れる。組織の虚血状態において好中球が活性酸素を産生
するが、アデノシンはこの活性酸素の産生を阻害するこ
とに加え、産生された活性酸素を直接消去する作用をも
有する。又、イノシン濃度を低下させることにより、活
性酸素生成系の一つであるキサンチン−キサンチンオキ
シダーゼ系の基質であるヒポキサンチンの供給を減少さ
せる。このような活性酸素種の産生阻止及び消去作用を
有するアデノシンデアミナーゼ阻害物質は、冠・脳血管
循環改善作用、腎疾患予防・治療作用、抗炎症作用等の
薬理作用を示すことが知られている。本発明者は、O−
アルキル化アデノシン誘導体について研究を続けてきた
結果、本発明化合物が優れたアデノシンデアミナーゼ阻
害作用を有することを見出し、本発明を完成した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アデ
ノシンデアミナーゼ阻害作用を有するアデノシン誘導体
を有効成分として含有する医薬組成物を提供することに
ある。
ノシンデアミナーゼ阻害作用を有するアデノシン誘導体
を有効成分として含有する医薬組成物を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の一般式
(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩
の少なくとも一種を有効成分として含有するアデノシン
デアミナーゼ阻害剤である。
(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩
の少なくとも一種を有効成分として含有するアデノシン
デアミナーゼ阻害剤である。
【化4】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は水素又はアルキル基を表
し、Rは水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、ヒドロキシアルキニル基、アルコキシ基、フェニル
基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、フェニルア
ミノ基又はハロゲンを表し、Xは水素、アルキル基、ア
ルキニル基、アリル基、メタリル基、シクロアルキル
基、1以上の水酸基を有するアルキル基、フェニル基
(1以上のハロゲン、低級アルキル基、低級アルコキシ
基及び/又はトリフルオロメチル基で置換されていても
よい)、1以上のフェニル基(1以上のハロゲン、低級
アルキル基、低級アルコキシ基及び/又はトリフルオロ
メチル基で置換されていてもよい)を有するアルキル
基、ビシクロアルキル基、ナフチルアルキル基、アセナ
フチレニルアルキル基又は下記一般式(II)若しくは一
般式(III) で表される基を表し、
し、Rは水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、ヒドロキシアルキニル基、アルコキシ基、フェニル
基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、フェニルア
ミノ基又はハロゲンを表し、Xは水素、アルキル基、ア
ルキニル基、アリル基、メタリル基、シクロアルキル
基、1以上の水酸基を有するアルキル基、フェニル基
(1以上のハロゲン、低級アルキル基、低級アルコキシ
基及び/又はトリフルオロメチル基で置換されていても
よい)、1以上のフェニル基(1以上のハロゲン、低級
アルキル基、低級アルコキシ基及び/又はトリフルオロ
メチル基で置換されていてもよい)を有するアルキル
基、ビシクロアルキル基、ナフチルアルキル基、アセナ
フチレニルアルキル基又は下記一般式(II)若しくは一
般式(III) で表される基を表し、
【化5】
【化6】 Zは水素、水酸基又は低級アルコキシ基、Qは水素又は
水酸基、Aは−CH2 −、−O−、−S−又は直接結
合、Yは− (CH2)n −又は直接結合、nは1乃至3の
整数、破線は単結合或いは二重結合を表す。但し、
R1 、R2 、R3 のいずれか一つは低級アルキル基を表
す。〕
水酸基、Aは−CH2 −、−O−、−S−又は直接結
合、Yは− (CH2)n −又は直接結合、nは1乃至3の
整数、破線は単結合或いは二重結合を表す。但し、
R1 、R2 、R3 のいずれか一つは低級アルキル基を表
す。〕
【0005】上記一般式(I)中、R1 、R2 及びR3
は各々同一若しくは異なって水素又はアルキル基、好ま
しくはR1 は水素又はメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−
ペンチル、ヘキシル、ジメチルブチル、ヘプチル、オク
チル、ノニル、デシル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃
至10のアルキル基を表し、R2 、R3 は水素又はメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル等の直鎖又は分枝状
の炭素数1乃至4のアルキル基を表し、特に好ましくは
R3 は水素を表す。但し、R1 、R2 、R3 のいずれか
一つはアルキル基を表す。
は各々同一若しくは異なって水素又はアルキル基、好ま
しくはR1 は水素又はメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−
ペンチル、ヘキシル、ジメチルブチル、ヘプチル、オク
チル、ノニル、デシル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃
至10のアルキル基を表し、R2 、R3 は水素又はメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル等の直鎖又は分枝状
の炭素数1乃至4のアルキル基を表し、特に好ましくは
R3 は水素を表す。但し、R1 、R2 、R3 のいずれか
一つはアルキル基を表す。
【0006】Rは水素、アルキル基、好ましくはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、ジメ
チルブチル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ド
デシル、ステアリル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
20のアルキル基、アルケニル基、好ましくはエテニ
ル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、
2−ブテニル、3−ブテニル等の直鎖又は分枝状の炭素
数2乃至4のアルケニル基、アルキニル基、好ましくは
エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチ
ニル、2−ブチニル、3−ブチニル、sec−ブチニ
ル、ペンチニル、イソペンチニル、2−ペンチニル、3
−ペンチニル、4−ペンチニル、ヘキシニル、ジメチル
ブチニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニ
ル、ステアリニル等の直鎖又は分枝状の炭素数2乃至2
0のアルキニル基、ヒドロキシアルキニル基、好ましく
は前記アルキニル基に水酸基が付いたヒドロキシアルキ
ニル基、アルコキシ基、好ましくはメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロボキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ等の直鎖又は分
枝状の炭素数1乃至4のアルコキシ基、フェニル基、水
酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、好ましくはメチル
アミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、メチルエチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピ
ルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、sec−
ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、ペンチルアミノ、イ
ソペンチルアミノ、ネオペンチルアミノ、t−ペンチル
アミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルブチルアミノ、ヘプ
チルアミノ、オクチルアミノ、ノニルアミノ、デシルア
ミノ等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至10のモノアル
キルアミノ基若しくはジアルキルアミノ基、フェニルア
ミノ基又はフッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲンを表
す。
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、ジメ
チルブチル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ド
デシル、ステアリル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
20のアルキル基、アルケニル基、好ましくはエテニ
ル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、
2−ブテニル、3−ブテニル等の直鎖又は分枝状の炭素
数2乃至4のアルケニル基、アルキニル基、好ましくは
エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチ
ニル、2−ブチニル、3−ブチニル、sec−ブチニ
ル、ペンチニル、イソペンチニル、2−ペンチニル、3
−ペンチニル、4−ペンチニル、ヘキシニル、ジメチル
ブチニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニ
ル、ステアリニル等の直鎖又は分枝状の炭素数2乃至2
0のアルキニル基、ヒドロキシアルキニル基、好ましく
は前記アルキニル基に水酸基が付いたヒドロキシアルキ
ニル基、アルコキシ基、好ましくはメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロボキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ等の直鎖又は分
枝状の炭素数1乃至4のアルコキシ基、フェニル基、水
酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、好ましくはメチル
アミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、メチルエチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピ
ルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、sec−
ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、ペンチルアミノ、イ
ソペンチルアミノ、ネオペンチルアミノ、t−ペンチル
アミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルブチルアミノ、ヘプ
チルアミノ、オクチルアミノ、ノニルアミノ、デシルア
ミノ等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至10のモノアル
キルアミノ基若しくはジアルキルアミノ基、フェニルア
ミノ基又はフッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲンを表
す。
【0007】又、Xは水素、アルキル基、好ましくはメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、ジ
メチルブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至6のア
ルキル基、アルキニル基、好ましくはプロピニル、ブチ
ニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル等の炭素数
1乃至7のアルキニル基、アリル基、メタリル基、シク
ロアルキル基、好ましくはシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル等の炭素数3乃至8のシクロアルキ
ル基、1以上の水酸基を有するアルキル基、好ましくは
1又は2の水酸基を有するメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、
t−ブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至4のアル
キル基、フェニル基(1以上のハロゲン、低級アルキル
基、低級アルコキシ基及び/又はトリフルオロメチル基
で置換されていてもよい)、1以上のフェニル基(1以
上のハロゲン、低級アルキル基、低級アルコキシ基及び
/又はトリフルオロメチル基で置換されていてもよい)
を有するアルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
3のアルキル基に1又は2の上記置換フェニル基が結合
したフェニルアルキル基又はジフェニルアルキル基、ビ
シクロアルキル基、好ましくはエンド−又はエキソ−ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプチル基、ナフチルアルキル
基、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル等の炭素数1乃至3のアルキル基にナフチル基が結合
したナフチルアルキル基、アセナフチレニルアルキル基
(1,2−ジヒドロ体も包含する)、好ましくはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル等の炭素数1乃至
3のアルキル基にアセナフチレニル基が結合したアセナ
フチレニルアルキル基、又は上記一般式(II)若しくは
一般式(III) で表される基を表し、特に好ましくはXは
水素又は炭素数1乃至3のアルキル基を表す。
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、ジ
メチルブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至6のア
ルキル基、アルキニル基、好ましくはプロピニル、ブチ
ニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル等の炭素数
1乃至7のアルキニル基、アリル基、メタリル基、シク
ロアルキル基、好ましくはシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル等の炭素数3乃至8のシクロアルキ
ル基、1以上の水酸基を有するアルキル基、好ましくは
1又は2の水酸基を有するメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、
t−ブチル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至4のアル
キル基、フェニル基(1以上のハロゲン、低級アルキル
基、低級アルコキシ基及び/又はトリフルオロメチル基
で置換されていてもよい)、1以上のフェニル基(1以
上のハロゲン、低級アルキル基、低級アルコキシ基及び
/又はトリフルオロメチル基で置換されていてもよい)
を有するアルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル等の直鎖又は分枝状の炭素数1乃至
3のアルキル基に1又は2の上記置換フェニル基が結合
したフェニルアルキル基又はジフェニルアルキル基、ビ
シクロアルキル基、好ましくはエンド−又はエキソ−ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプチル基、ナフチルアルキル
基、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル等の炭素数1乃至3のアルキル基にナフチル基が結合
したナフチルアルキル基、アセナフチレニルアルキル基
(1,2−ジヒドロ体も包含する)、好ましくはメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル等の炭素数1乃至
3のアルキル基にアセナフチレニル基が結合したアセナ
フチレニルアルキル基、又は上記一般式(II)若しくは
一般式(III) で表される基を表し、特に好ましくはXは
水素又は炭素数1乃至3のアルキル基を表す。
【0008】一般式(II)及び一般式(III) において、
Zは水素、水酸基又は低級アルコキシ基、好ましくはメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ等の直
鎖又は分枝状の炭素数1乃至3のアルコキシ基を表す。
Qは水素又は水酸基を表し、Aは−CH2 −、−O−、
−S−又は直接結合を表し、Yは− (CH2)n −又は直
接結合を表し、nは1乃至3の整数を表し、破線は単結
合或いは二重結合を表す。
Zは水素、水酸基又は低級アルコキシ基、好ましくはメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ等の直
鎖又は分枝状の炭素数1乃至3のアルコキシ基を表す。
Qは水素又は水酸基を表し、Aは−CH2 −、−O−、
−S−又は直接結合を表し、Yは− (CH2)n −又は直
接結合を表し、nは1乃至3の整数を表し、破線は単結
合或いは二重結合を表す。
【0009】本発明アデノシンデアミナーゼ阻害剤の有
効成分として含有される化合物として、例えば以下の化
合物が挙げられる。 〔化合物1〕 2’−O−メチルアデノシン 〔化合物2〕 3’−O−メチルアデノシン 〔化合物3〕 2’−O−エチルアデノシン 〔化合物4〕 2’−O−n−ブチルアデノシン 〔化合物5〕 2,2’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物6〕 2,3’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物7〕 2−イソプロピル−2’−O−メチル
アデノシン 〔化合物8〕 2−イソプロピル−3’−O−メチル
アデノシン 〔化合物9〕 2−メトキシ−3’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物10〕 2−メチル−2’−O−エチルアデノ
シン
効成分として含有される化合物として、例えば以下の化
合物が挙げられる。 〔化合物1〕 2’−O−メチルアデノシン 〔化合物2〕 3’−O−メチルアデノシン 〔化合物3〕 2’−O−エチルアデノシン 〔化合物4〕 2’−O−n−ブチルアデノシン 〔化合物5〕 2,2’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物6〕 2,3’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物7〕 2−イソプロピル−2’−O−メチル
アデノシン 〔化合物8〕 2−イソプロピル−3’−O−メチル
アデノシン 〔化合物9〕 2−メトキシ−3’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物10〕 2−メチル−2’−O−エチルアデノ
シン
【0010】〔化合物11〕 2−メチル−2’−O−
n−ブチルアデノシン 〔化合物12〕 5’−O−メチルアデノシン 〔化合物13〕 5’−O−n−ブチルアデノシン 〔化合物14〕 2’,5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物15〕 3’,5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物16〕 2,5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物17〕 2−メチル−5’−O−n−ブチルア
デノシン 〔化合物18〕 N6 , 2’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物19〕 N6 −エチル−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物20〕 N6 −n−ブチル−2’−O−メチル
アデノシン
n−ブチルアデノシン 〔化合物12〕 5’−O−メチルアデノシン 〔化合物13〕 5’−O−n−ブチルアデノシン 〔化合物14〕 2’,5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物15〕 3’,5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物16〕 2,5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物17〕 2−メチル−5’−O−n−ブチルア
デノシン 〔化合物18〕 N6 , 2’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物19〕 N6 −エチル−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物20〕 N6 −n−ブチル−2’−O−メチル
アデノシン
【0011】〔化合物21〕 N6 −メチル−2’−O
−エチルアデノシン 〔化合物22〕 N6 −メチル−2’−O−n−ブチル
アデノシン 〔化合物23〕 N6 −メチル−2’−O−n−ヘキシ
ルアデノシン 〔化合物24〕 N6 −メチル−2’−O−n−オクチ
ルアデノシン 〔化合物25〕 N6 , 5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物26〕 N6 −n−ブチル−5’−O−メチル
アデノシン 〔化合物27〕 2,N6 , 2’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物28〕 2,N6 −ジメチル−2’−O−エチ
ルアデノシン 〔化合物29〕 N6 −n−ブチル−2,2’−O−ジ
メチルアデノシン 〔化合物30〕 N6 ,2’−O−ジメチル−2−ヘキ
シルアデノシン
−エチルアデノシン 〔化合物22〕 N6 −メチル−2’−O−n−ブチル
アデノシン 〔化合物23〕 N6 −メチル−2’−O−n−ヘキシ
ルアデノシン 〔化合物24〕 N6 −メチル−2’−O−n−オクチ
ルアデノシン 〔化合物25〕 N6 , 5’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物26〕 N6 −n−ブチル−5’−O−メチル
アデノシン 〔化合物27〕 2,N6 , 2’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物28〕 2,N6 −ジメチル−2’−O−エチ
ルアデノシン 〔化合物29〕 N6 −n−ブチル−2,2’−O−ジ
メチルアデノシン 〔化合物30〕 N6 ,2’−O−ジメチル−2−ヘキ
シルアデノシン
【0012】〔化合物31〕 N6 ,2’−O−ジメチ
ル−2−デシルアデノシン 〔化合物32〕 N6 ,2’−O−ジメチル−2−(1
−ヘキシ−1−ニル)アデノシン 〔化合物33〕 N6 ,2’−O−ジメチル−2−(1
−ドデシ−1−ニル)アデノシン 〔化合物34〕 2,N6 , 5’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物35〕 N6 −n−ブチル−2,5’−O−ジ
メチルアデノシン 〔化合物36〕 2,N6 , 3’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物37〕 2−フェニル−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物38〕 2−フェニル−3’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物39〕 2−ヒドロキシ−2’−O−メチルア
デノシン 〔化合物40〕 2−ヒドロキシ−3’−O−メチルア
デノシン
ル−2−デシルアデノシン 〔化合物32〕 N6 ,2’−O−ジメチル−2−(1
−ヘキシ−1−ニル)アデノシン 〔化合物33〕 N6 ,2’−O−ジメチル−2−(1
−ドデシ−1−ニル)アデノシン 〔化合物34〕 2,N6 , 5’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物35〕 N6 −n−ブチル−2,5’−O−ジ
メチルアデノシン 〔化合物36〕 2,N6 , 3’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物37〕 2−フェニル−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物38〕 2−フェニル−3’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物39〕 2−ヒドロキシ−2’−O−メチルア
デノシン 〔化合物40〕 2−ヒドロキシ−3’−O−メチルア
デノシン
【0013】〔化合物41〕 2−クロロ−2’−O−
メチルアデノシン 〔化合物42〕 2−クロロ−3’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物43〕 2−ブロモ−2’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物44〕 2−ブロモ−3’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物45〕 2−ブロモ−N6 ,2’−O−ジメチ
ルアデノシン 〔化合物46〕 2−ブロモ−N6 ,3’−O−ジメチ
ルアデノシン 〔化合物47〕 2−ヨード−2’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物48〕 2−ヨード−3’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物49〕 2−フルオロ−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物50〕 2−アミノ−2’−O−メチルアデノ
シン
メチルアデノシン 〔化合物42〕 2−クロロ−3’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物43〕 2−ブロモ−2’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物44〕 2−ブロモ−3’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物45〕 2−ブロモ−N6 ,2’−O−ジメチ
ルアデノシン 〔化合物46〕 2−ブロモ−N6 ,3’−O−ジメチ
ルアデノシン 〔化合物47〕 2−ヨード−2’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物48〕 2−ヨード−3’−O−メチルアデノ
シン 〔化合物49〕 2−フルオロ−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物50〕 2−アミノ−2’−O−メチルアデノ
シン
【0014】〔化合物51〕 2−アミノ−3’−O−
メチルアデノシン 〔化合物52〕 2−ペンチルアミノ−2’−O−メチ
ルアデノシン 〔化合物53〕 2−フェニルアミノ−2’−O−メチ
ルアデノシン 〔化合物54〕 2−フェニルアミノ−3’−O−メチ
ルアデノシン 〔化合物55〕 2−フェニルアミノ−N6 ,2’−O
−ジメチルアデノシン 〔化合物56〕 2−フェニルアミノ−N6 ,3’−O
−ジメチルアデノシン 〔化合物57〕 2−(3−ヒドロキシ−1−プロピ−
1−ニル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物58〕 2−(3−ヒドロキシ−1−プロピ−
1−ニル)−3’−O−メチルアデノシン 〔化合物59〕 2’,3’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物60〕 N6 , 2’,3’−O−トリメチルア
デノシン
メチルアデノシン 〔化合物52〕 2−ペンチルアミノ−2’−O−メチ
ルアデノシン 〔化合物53〕 2−フェニルアミノ−2’−O−メチ
ルアデノシン 〔化合物54〕 2−フェニルアミノ−3’−O−メチ
ルアデノシン 〔化合物55〕 2−フェニルアミノ−N6 ,2’−O
−ジメチルアデノシン 〔化合物56〕 2−フェニルアミノ−N6 ,3’−O
−ジメチルアデノシン 〔化合物57〕 2−(3−ヒドロキシ−1−プロピ−
1−ニル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物58〕 2−(3−ヒドロキシ−1−プロピ−
1−ニル)−3’−O−メチルアデノシン 〔化合物59〕 2’,3’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物60〕 N6 , 2’,3’−O−トリメチルア
デノシン
【0015】〔化合物61〕 N6 −メチル−2’,
3’−O−ジエチルアデノシン 〔化合物62〕 N6 −n−ブチル−2’,3’−O−
ジメチルアデノシン 〔化合物63〕 2,2’,3’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物64〕 2,N6 ,2’,3’−O−テトラメ
チルアデノシン 〔化合物65〕 N6 −アリル−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物66〕 N6 −メタリル−2’−O−メチルア
デノシン 〔化合物67〕 N6 −(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物68〕 N6 −シクロプロピル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物69〕 N6 −シクロペンチル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物70〕 N6 −シクロペンチル−2’−O−エ
チルアデノシン
3’−O−ジエチルアデノシン 〔化合物62〕 N6 −n−ブチル−2’,3’−O−
ジメチルアデノシン 〔化合物63〕 2,2’,3’−O−トリメチルアデ
ノシン 〔化合物64〕 2,N6 ,2’,3’−O−テトラメ
チルアデノシン 〔化合物65〕 N6 −アリル−2’−O−メチルアデ
ノシン 〔化合物66〕 N6 −メタリル−2’−O−メチルア
デノシン 〔化合物67〕 N6 −(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物68〕 N6 −シクロプロピル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物69〕 N6 −シクロペンチル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物70〕 N6 −シクロペンチル−2’−O−エ
チルアデノシン
【0016】〔化合物71〕 N6 −シクロペンチル−
2,2’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物72〕 N6 −シクロペンチル−2−ブロモ−
2’−O−メチルアデノシン 〔化合物73〕 N6 −シクロヘキシル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物74〕 N6 −シクロヘキシル−2,2’−O
−ジメチルアデノシン 〔化合物75〕 N6 −シクロヘプチル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物76〕 N6 −p−メトキシフェニル−2’−
O−メチルアデノシン 〔化合物77〕 N6 −p−フルオロフェニル−2’−
O−メチルアデノシン 〔化合物78〕 N6 −p−クロロフェニル−2’−O
−メチルアデノシン 〔化合物79〕 N6 −ベンジル−2’−O−メチルア
デノシン 〔化合物80〕 N6 −(R)−フェニル−イソプロピ
ル−2’−O−メチルアデノシン
2,2’−O−ジメチルアデノシン 〔化合物72〕 N6 −シクロペンチル−2−ブロモ−
2’−O−メチルアデノシン 〔化合物73〕 N6 −シクロヘキシル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物74〕 N6 −シクロヘキシル−2,2’−O
−ジメチルアデノシン 〔化合物75〕 N6 −シクロヘプチル−2’−O−メ
チルアデノシン 〔化合物76〕 N6 −p−メトキシフェニル−2’−
O−メチルアデノシン 〔化合物77〕 N6 −p−フルオロフェニル−2’−
O−メチルアデノシン 〔化合物78〕 N6 −p−クロロフェニル−2’−O
−メチルアデノシン 〔化合物79〕 N6 −ベンジル−2’−O−メチルア
デノシン 〔化合物80〕 N6 −(R)−フェニル−イソプロピ
ル−2’−O−メチルアデノシン
【0017】〔化合物81〕 N6 −(2,2−ジフェ
ニルエチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物82〕 N6 −(エキソ−ジシクロ〔2,2,
1〕ヘプチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物83〕 N6 −(エンド−ジシクロ〔2,2,
1〕ヘプチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物84〕 N6 −(1−ナフチル)メチル−2’
−O−メチルアデノシン 〔化合物85〕 N6 −(1−アセナフチレニル)メチ
ル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物86〕 N6 −(1,2−ジヒドロ−1−アセ
ナフチレニル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物87〕 N6 −(2,3−ジヒドロ─1H−イ
ンデン−1−イル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物88〕 N6 −(2,3−ジヒドロ─1H−イ
ンデン−2−イル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物89〕 N6 −(2,3−ジヒドロ─1H−イ
ンデン−1−イル)メチル−2’−O−メチルアデノシ
ン 〔化合物90〕 N6 −(3H−インデン−1−イル)
メチル−2’−O−メチルアデノシン
ニルエチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物82〕 N6 −(エキソ−ジシクロ〔2,2,
1〕ヘプチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物83〕 N6 −(エンド−ジシクロ〔2,2,
1〕ヘプチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物84〕 N6 −(1−ナフチル)メチル−2’
−O−メチルアデノシン 〔化合物85〕 N6 −(1−アセナフチレニル)メチ
ル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物86〕 N6 −(1,2−ジヒドロ−1−アセ
ナフチレニル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物87〕 N6 −(2,3−ジヒドロ─1H−イ
ンデン−1−イル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物88〕 N6 −(2,3−ジヒドロ─1H−イ
ンデン−2−イル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物89〕 N6 −(2,3−ジヒドロ─1H−イ
ンデン−1−イル)メチル−2’−O−メチルアデノシ
ン 〔化合物90〕 N6 −(3H−インデン−1−イル)
メチル−2’−O−メチルアデノシン
【0018】〔化合物91〕 N6 −(5−メトキシ−
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2’
−O−メチルアデノシン 〔化合物92〕 N6 −(1−テトラヒドロナフチル)
−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物93〕 N6 −(2−テトラヒドロナフチル)
−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物94〕 N6 −(3,4−ジヒドロ−1−ナフ
チル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物95〕 N6 −(5−ヒドロキシ−1−テトラ
ヒドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物96〕 N6 −(1−ヒドロキシ−1−テトラ
ヒドロナフチル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物97〕 N6 −(5−メトキシ−1−テトラヒ
ドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物98〕 N6 −(6−メトキシ−1−テトラヒ
ドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物99〕 N6 −(7−メトキシ−1−テトラヒ
ドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物100〕 N6 −(4−クロマニル)−2’−
O−メチルアデノシン
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2’
−O−メチルアデノシン 〔化合物92〕 N6 −(1−テトラヒドロナフチル)
−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物93〕 N6 −(2−テトラヒドロナフチル)
−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物94〕 N6 −(3,4−ジヒドロ−1−ナフ
チル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物95〕 N6 −(5−ヒドロキシ−1−テトラ
ヒドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物96〕 N6 −(1−ヒドロキシ−1−テトラ
ヒドロナフチル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物97〕 N6 −(5−メトキシ−1−テトラヒ
ドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物98〕 N6 −(6−メトキシ−1−テトラヒ
ドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物99〕 N6 −(7−メトキシ−1−テトラヒ
ドロナフチル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物100〕 N6 −(4−クロマニル)−2’−
O−メチルアデノシン
【0019】〔化合物101〕 N6 −(4−チオクロ
マニル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物102〕 N6 −9−フルオレニル−2’−O
−メチルアデノシン 〔化合物103〕 N6 −(9−フルオレニル)メチル
−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物104〕 N6 −(9−ヒドロキシ−9−フル
オレニル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物105〕 N6 −(9−キサンテニル)メチル
−2’−O−メチルアデノシン
マニル)−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物102〕 N6 −9−フルオレニル−2’−O
−メチルアデノシン 〔化合物103〕 N6 −(9−フルオレニル)メチル
−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物104〕 N6 −(9−ヒドロキシ−9−フル
オレニル)メチル−2’−O−メチルアデノシン 〔化合物105〕 N6 −(9−キサンテニル)メチル
−2’−O−メチルアデノシン
【0020】上記本発明化合物は、例えば特開昭63−
239294号公報、特開平2−184696号公報、
特開平2−218689号公報等に記載の方法で製造す
ることができる。
239294号公報、特開平2−184696号公報、
特開平2−218689号公報等に記載の方法で製造す
ることができる。
【0021】本発明アデノシン誘導体は、前記一般式で
表される化合物の薬学的に許容される塩を包含し、例え
ば、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸、過塩素
酸、チオシアン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸、ハロ酢酸、プ
ロピオン酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、コハク
酸、グルコン酸、乳酸、マロン酸、フマール酸、アント
ラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、p−トルエンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸、スルファニル酸等との酸付
加塩、或いはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、
カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属又はア
ルミニウム等の金属との塩を挙げることができる。
表される化合物の薬学的に許容される塩を包含し、例え
ば、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸、過塩素
酸、チオシアン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸、ハロ酢酸、プ
ロピオン酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、コハク
酸、グルコン酸、乳酸、マロン酸、フマール酸、アント
ラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、p−トルエンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸、スルファニル酸等との酸付
加塩、或いはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、
カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属又はア
ルミニウム等の金属との塩を挙げることができる。
【0022】本発明アデノシン誘導体は、その金属錯化
合物を包含し、例えば、亜鉛、ニッケル、コバルト、
銅、鉄等との錯化合物が挙げられる。これらの塩若しく
は金属錯化合物は公知の方法により、遊離の本発明フラ
ノン誘導体より製造でき或いは相互に変換できる。また
本発明化合物においてシス−トランス異性体、光学異性
体、配座異性体等の立体異性体が存在する場合には、本
発明はそのいずれをも包含する。
合物を包含し、例えば、亜鉛、ニッケル、コバルト、
銅、鉄等との錯化合物が挙げられる。これらの塩若しく
は金属錯化合物は公知の方法により、遊離の本発明フラ
ノン誘導体より製造でき或いは相互に変換できる。また
本発明化合物においてシス−トランス異性体、光学異性
体、配座異性体等の立体異性体が存在する場合には、本
発明はそのいずれをも包含する。
【0023】
1.アデノシンデアミナーゼ阻害作用 本酵素反応は25℃、0.05Mリン酸緩衝液中(pH
7.5)で行った。800μlの基質溶液(アデノシ
ン)、100μlの被検薬溶液及び100μlの酵素溶
液(アデノシンデアミナーゼ−タイプVII、コウシ腸管
粘膜)から成る反応溶液を5分間反応させ、100μl
の酢酸を加えて反応を停止させた。次いで、イノシンの
生成量をHPLCにより測定して阻害活性を求めた。種
々の基質濃度について行い、Lineweaver−B
urkプロットよりKi値を求めた。結果の一例を表1
に示す。
7.5)で行った。800μlの基質溶液(アデノシ
ン)、100μlの被検薬溶液及び100μlの酵素溶
液(アデノシンデアミナーゼ−タイプVII、コウシ腸管
粘膜)から成る反応溶液を5分間反応させ、100μl
の酢酸を加えて反応を停止させた。次いで、イノシンの
生成量をHPLCにより測定して阻害活性を求めた。種
々の基質濃度について行い、Lineweaver−B
urkプロットよりKi値を求めた。結果の一例を表1
に示す。
【0024】
【表1】
【0025】2.腎炎治療作用 ピューロマイシンアミノヌクレオシドをラットに投与す
ると、高蛋白尿、低蛋白血症、高脂血症、ネフローゼ症
候群等に類似の病態が生じることより、ピューロマイシ
ンアミノヌクレオシド投与ラットは、腎炎の病態モデル
動物として用いられている。本試験方法は遠藤等の方法
〔綜合臨床、38巻5号、821頁(1989年)〕に
若干の改変を加えて行った。即ち、体重約200gの雄
性SD系ラットにピューロマイシンアミノヌクレオシド
(100mg/kg)を生理食塩水に溶かして尾静脈よ
り1回投与して0日目とした。生理食塩水に溶かした被
検薬(50mg/kg)を、0日目から5日間連続して
経口投与した。24時間蓄尿を採取し、尿量及び尿中蛋
白質量を測定した。採血は10日目に行い、血清総蛋
白、血清クレアチニン、尿素窒素等を測定した。結果の
一例を表2及び表3に示す。
ると、高蛋白尿、低蛋白血症、高脂血症、ネフローゼ症
候群等に類似の病態が生じることより、ピューロマイシ
ンアミノヌクレオシド投与ラットは、腎炎の病態モデル
動物として用いられている。本試験方法は遠藤等の方法
〔綜合臨床、38巻5号、821頁(1989年)〕に
若干の改変を加えて行った。即ち、体重約200gの雄
性SD系ラットにピューロマイシンアミノヌクレオシド
(100mg/kg)を生理食塩水に溶かして尾静脈よ
り1回投与して0日目とした。生理食塩水に溶かした被
検薬(50mg/kg)を、0日目から5日間連続して
経口投与した。24時間蓄尿を採取し、尿量及び尿中蛋
白質量を測定した。採血は10日目に行い、血清総蛋
白、血清クレアチニン、尿素窒素等を測定した。結果の
一例を表2及び表3に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】3.活性酸素産生に対する抑制作用 常法により調製したヒト末梢多核白血球(2×10
6 個)、ウシ心臓由来のチトクロムC−タイプIII (7
5nmol)、サイトカラシン(5μg)及び被検薬
(本発明化合物27)を加え、37℃で5分間インキュ
ベーションした(終容量1ml、HEPES緩衝生理食
塩液)。次いで、N−フォルミル−メチオニル−ロイシ
ル−フエニルアラニン(FMLP)を終濃度10-7Mに
なるように加え5分間反応させた後、直ちに4℃で遠心
し、上清の吸光度(550nm)を分光光度計で測定し
た。過剰量のSOD(ウシ肝臓由来)を加えて同様に測
定した値をブランクとして用いた。
6 個)、ウシ心臓由来のチトクロムC−タイプIII (7
5nmol)、サイトカラシン(5μg)及び被検薬
(本発明化合物27)を加え、37℃で5分間インキュ
ベーションした(終容量1ml、HEPES緩衝生理食
塩液)。次いで、N−フォルミル−メチオニル−ロイシ
ル−フエニルアラニン(FMLP)を終濃度10-7Mに
なるように加え5分間反応させた後、直ちに4℃で遠心
し、上清の吸光度(550nm)を分光光度計で測定し
た。過剰量のSOD(ウシ肝臓由来)を加えて同様に測
定した値をブランクとして用いた。
【0029】また上記ヒト末梢多核白血球の調製時にア
デノシンデアミナーゼが部分的に除去されている可能性
があるため、0.02単位のアデノシンデアミナーゼ
(ウシ肝臓由来)を添加した系でも同様に測定を行っ
た。スーパーオキシド産生抑制率は以下の式より算出
し、結果の一例を表4に示した。 産生抑制率(%)=(1−A550 〔被検薬添加〕−A
550 〔SOD添加〕/A550 〔コントロール〕−A550
〔SOD添加〕)×100
デノシンデアミナーゼが部分的に除去されている可能性
があるため、0.02単位のアデノシンデアミナーゼ
(ウシ肝臓由来)を添加した系でも同様に測定を行っ
た。スーパーオキシド産生抑制率は以下の式より算出
し、結果の一例を表4に示した。 産生抑制率(%)=(1−A550 〔被検薬添加〕−A
550 〔SOD添加〕/A550 〔コントロール〕−A550
〔SOD添加〕)×100
【0030】
【表4】
【0031】4.虚血性浮腫に対する抑制作用 11週齢のICR雄性マウスの右後肢に輪ゴムを巻き付
けて20分間血行を止めた後、ゴムを取り除き血流を再
開させた。被検薬は虚血処理直前に静脈内投与し、マウ
スの両後肢の重量を測定して、処置肢と非処置肢の重量
差により浮腫の抑制率を求めた。結果の一例を表5に示
した。
けて20分間血行を止めた後、ゴムを取り除き血流を再
開させた。被検薬は虚血処理直前に静脈内投与し、マウ
スの両後肢の重量を測定して、処置肢と非処置肢の重量
差により浮腫の抑制率を求めた。結果の一例を表5に示
した。
【0032】
【表5】
【0033】5.細胞外アデノシン、イノシン濃度への
影響 ヒト末梢多核白血球(2×106 個)、サイトカラシン
(5μg)及び被検薬として本発明化合物27を加え
(終容量0.5ml、HEPES緩衝生理食塩液)、5
分間インキュベートした。次いでFMLPを終濃度10
-7Mになるように加え、10分間インキュベートした。
この反応液をHPLCを用いて分析した結果、FMLP
処理群ではコントロール群と比べて、イノシンのピーク
が増加していた。このFMLP処理群に本発明化合物を
添加した結果、添加しなかった群と比較して、イノシン
のピークが減少し、アデノシンのピークが非常に増加し
た。
影響 ヒト末梢多核白血球(2×106 個)、サイトカラシン
(5μg)及び被検薬として本発明化合物27を加え
(終容量0.5ml、HEPES緩衝生理食塩液)、5
分間インキュベートした。次いでFMLPを終濃度10
-7Mになるように加え、10分間インキュベートした。
この反応液をHPLCを用いて分析した結果、FMLP
処理群ではコントロール群と比べて、イノシンのピーク
が増加していた。このFMLP処理群に本発明化合物を
添加した結果、添加しなかった群と比較して、イノシン
のピークが減少し、アデノシンのピークが非常に増加し
た。
【0034】表1に示したように、本発明化合物は優れ
たアデノシンデアミナーゼ阻害作用を有する。アデノシ
ンの代謝酵素であるアデノシンデアミナーゼを阻害する
ことにより、組織でのアデノシン濃度が高められる。組
織の虚血状態において好中球が活性酸素を産生するが、
アデノシンはこの活性酸素の産生を阻害することに加
え、産生された活性酸素を直接消去する作用をも有す
る。又、逆にイノシン濃度を低下させることにより、活
性酸素生成系の一つであるキサンチン−キサンチンオキ
シダーゼ系の基質であるヒポキサンチンの供給を減少さ
せる。このような活性酸素種の産生阻止及び消去作用を
有するアデノシンデアミナーゼ阻害物質は、冠・脳血管
循環改善作用、腎疾患予防・治療作用、抗炎症作用等の
薬理作用を示す。
たアデノシンデアミナーゼ阻害作用を有する。アデノシ
ンの代謝酵素であるアデノシンデアミナーゼを阻害する
ことにより、組織でのアデノシン濃度が高められる。組
織の虚血状態において好中球が活性酸素を産生するが、
アデノシンはこの活性酸素の産生を阻害することに加
え、産生された活性酸素を直接消去する作用をも有す
る。又、逆にイノシン濃度を低下させることにより、活
性酸素生成系の一つであるキサンチン−キサンチンオキ
シダーゼ系の基質であるヒポキサンチンの供給を減少さ
せる。このような活性酸素種の産生阻止及び消去作用を
有するアデノシンデアミナーゼ阻害物質は、冠・脳血管
循環改善作用、腎疾患予防・治療作用、抗炎症作用等の
薬理作用を示す。
【0035】また、表2及び表3に示したように、ピュ
ーロマイシンアミノヌクレオシド誘発の腎炎病態モデル
動物を用いた薬理試験において、アデノシンデアミナー
ゼ阻害作用を有する本発明化合物は、尿中蛋白質量、血
清総蛋白、血清クレアチニン、尿素窒素等を指標にして
評価した結果、明らかな治療効果が見られた。従って、
アデノシンデアミナーゼ阻害作用を有する本発明化合物
は、狭心症、心筋硬塞、不整脈等の虚血性心疾患、脳出
血、脳硬塞、脳卒中及びその後遺症、脳動脈硬化症等の
脳血管障害に起因する疾患、腎炎、腎不全等の腎疾患、
喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、蕁麻
疹、リウマチ等の炎症性のアレルギー疾患などの各種疾
患を予防及び治療するための薬剤として有用であるほ
か、手術後の血液再還流時に虚血部位に発生する活性酸
素を不活化させることにより、術後併発疾患の発症予防
・治療用薬剤として非常に有用性が高い。
ーロマイシンアミノヌクレオシド誘発の腎炎病態モデル
動物を用いた薬理試験において、アデノシンデアミナー
ゼ阻害作用を有する本発明化合物は、尿中蛋白質量、血
清総蛋白、血清クレアチニン、尿素窒素等を指標にして
評価した結果、明らかな治療効果が見られた。従って、
アデノシンデアミナーゼ阻害作用を有する本発明化合物
は、狭心症、心筋硬塞、不整脈等の虚血性心疾患、脳出
血、脳硬塞、脳卒中及びその後遺症、脳動脈硬化症等の
脳血管障害に起因する疾患、腎炎、腎不全等の腎疾患、
喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、蕁麻
疹、リウマチ等の炎症性のアレルギー疾患などの各種疾
患を予防及び治療するための薬剤として有用であるほ
か、手術後の血液再還流時に虚血部位に発生する活性酸
素を不活化させることにより、術後併発疾患の発症予防
・治療用薬剤として非常に有用性が高い。
【0036】抗癌剤である3’−デオキシアデノシンや
キシロシルアデニン、抗ヘルペス効果のあるアラビノシ
ルアデニン等のアデノシンアナログは、生体内でアデノ
シンデアミナーゼによって容易に脱アミノ化され不活化
される。従って、アデノシンデアミナーゼ阻害作用を有
する本発明化合物を上記抗癌剤や抗ウイルス剤の投与前
又は同時に投与することによって、癌やウイルスの化学
療法において、上記のアデノシンアナログ系の抗癌・抗
ウイルス剤の作用減少を阻止する効果も期待できる。ア
デノシンは冠血管拡張作用、血小板凝集抑制作用等の薬
理作用を有し、心不全、心筋梗塞等の疾患を治療するた
めの循環機能改善剤として用いられている。アデノシン
はアデノシンデアミナーゼによって代謝され失活するた
め、上述のアデノシンアナログと同様に、本発明化合物
をアデノシンの投与前又は同時に投与することによっ
て、アデノシンの薬理作用の減少を抑制することができ
る。
キシロシルアデニン、抗ヘルペス効果のあるアラビノシ
ルアデニン等のアデノシンアナログは、生体内でアデノ
シンデアミナーゼによって容易に脱アミノ化され不活化
される。従って、アデノシンデアミナーゼ阻害作用を有
する本発明化合物を上記抗癌剤や抗ウイルス剤の投与前
又は同時に投与することによって、癌やウイルスの化学
療法において、上記のアデノシンアナログ系の抗癌・抗
ウイルス剤の作用減少を阻止する効果も期待できる。ア
デノシンは冠血管拡張作用、血小板凝集抑制作用等の薬
理作用を有し、心不全、心筋梗塞等の疾患を治療するた
めの循環機能改善剤として用いられている。アデノシン
はアデノシンデアミナーゼによって代謝され失活するた
め、上述のアデノシンアナログと同様に、本発明化合物
をアデノシンの投与前又は同時に投与することによっ
て、アデノシンの薬理作用の減少を抑制することができ
る。
【0037】
【実施例】本発明化合物は、適当な医薬用の担体若しく
は希釈剤と組み合わせて医薬とすることができ、通常の
如何なる方法によっても製剤化でき、経口又は非経口投
与するための固体、半固体、液体又は気体の剤形に処方
することができる。処方にあたっては、本発明化合物を
その薬学的に許容しうる塩の形で用いてもよく、本発明
化合物を単独で若しくは適宜組み合わせて用いることが
でき、又、他の医薬活性成分との配合剤としてもよい。
は希釈剤と組み合わせて医薬とすることができ、通常の
如何なる方法によっても製剤化でき、経口又は非経口投
与するための固体、半固体、液体又は気体の剤形に処方
することができる。処方にあたっては、本発明化合物を
その薬学的に許容しうる塩の形で用いてもよく、本発明
化合物を単独で若しくは適宜組み合わせて用いることが
でき、又、他の医薬活性成分との配合剤としてもよい。
【0038】経口投与製剤としては、そのまま或いは適
当な添加剤、例えば乳糖、マンニット、トウモロコシデ
ンプン、バレイショデンプン等の慣用の賦形剤と共に、
結晶セルロース、セルロース誘導体、アラビアゴム、ト
ウモロコシデンプン、ゼラチン等の結合剤、トウモロコ
シデンプン、バレイショデンプン、カルボキシメチルセ
ルロースカリウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム等の滑沢剤、その他増量剤、湿潤化剤、緩衝
剤、保存剤、香料等を適宜組み合わせて錠剤、散剤、顆
粒剤或いはカプセル剤とすることができる。またカカオ
脂等の油脂性基剤、乳剤性基剤又はマクロゴール等の水
溶性基剤、親水性基剤等と混和して坐剤としてもよい。
当な添加剤、例えば乳糖、マンニット、トウモロコシデ
ンプン、バレイショデンプン等の慣用の賦形剤と共に、
結晶セルロース、セルロース誘導体、アラビアゴム、ト
ウモロコシデンプン、ゼラチン等の結合剤、トウモロコ
シデンプン、バレイショデンプン、カルボキシメチルセ
ルロースカリウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム等の滑沢剤、その他増量剤、湿潤化剤、緩衝
剤、保存剤、香料等を適宜組み合わせて錠剤、散剤、顆
粒剤或いはカプセル剤とすることができる。またカカオ
脂等の油脂性基剤、乳剤性基剤又はマクロゴール等の水
溶性基剤、親水性基剤等と混和して坐剤としてもよい。
【0039】注射剤としては、水性溶剤又は非水性溶
剤、例えば注射用蒸溜水、生理食塩水、リンゲル液、植
物油、合成脂肪酸グリセリド、高級脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール等の溶液若しくは懸濁液とすること
ができる。また患者の状態や疾患の種類に応じて、その
治療に最適な上記以外の剤形、例えば吸入剤、エアゾー
ル剤、軟膏、パップ剤、点眼剤等に適宜製剤化すること
が可能である。
剤、例えば注射用蒸溜水、生理食塩水、リンゲル液、植
物油、合成脂肪酸グリセリド、高級脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール等の溶液若しくは懸濁液とすること
ができる。また患者の状態や疾患の種類に応じて、その
治療に最適な上記以外の剤形、例えば吸入剤、エアゾー
ル剤、軟膏、パップ剤、点眼剤等に適宜製剤化すること
が可能である。
【0040】本発明化合物の望ましい投与量は、投与対
象、剤形、投与方法、投与期間等によって変わるが、所
望の効果を得るには、一般に成人に対して一日に本発明
化合物を0.1乃至5000mg、好ましくは0.2乃
至3000mg経口投与することができる。また注射剤
等の非経口投与の場合、吸収等の影響により、前記経口
投与量の3乃至10分の1の用量レベルと少量の投与量
が好ましいことが多い。
象、剤形、投与方法、投与期間等によって変わるが、所
望の効果を得るには、一般に成人に対して一日に本発明
化合物を0.1乃至5000mg、好ましくは0.2乃
至3000mg経口投与することができる。また注射剤
等の非経口投与の場合、吸収等の影響により、前記経口
投与量の3乃至10分の1の用量レベルと少量の投与量
が好ましいことが多い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ACV // C07H 19/167
Claims (6)
- 【請求項1】 次の一般式(I)で表される化合物又は
その薬学的に許容される塩の少なくとも一種を有効成分
として含有するアデノシンデアミナーゼ阻害剤。 【化1】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は水素又はアルキル基を表
し、Rは水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、ヒドロキシアルキニル基、アルコキシ基、フェニル
基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、フェニルア
ミノ基又はハロゲンを表し、Xは水素、アルキル基、ア
ルキニル基、アリル基、メタリル基、シクロアルキル
基、1以上の水酸基を有するアルキル基、フェニル基
(1以上のハロゲン、低級アルキル基、低級アルコキシ
基及び/又はトリフルオロメチル基で置換されていても
よい)、1以上のフェニル基(1以上のハロゲン、低級
アルキル基、低級アルコキシ基及び/又はトリフルオロ
メチル基で置換されていてもよい)を有するアルキル
基、ビシクロアルキル基、ナフチルアルキル基、アセナ
フチレニルアルキル基又は下記一般式(II)若しくは一
般式(III) で表される基を表し、 【化2】 【化3】 Zは水素、水酸基又は低級アルコキシ基、Qは水素又は
水酸基、Aは−CH2 −、−O−、−S−又は直接結
合、Yは− (CH2)n −又は直接結合、nは1乃至3の
整数、破線は単結合或いは二重結合を表す。但し、
R1 、R2 、R3 のいずれか一つはアルキル基を表
す。〕 - 【請求項2】 R3 が水素である特許請求の範囲第1項
記載のアデノシンデアミナーゼ阻害剤。 - 【請求項3】 Xが水素である特許請求の範囲第2項記
載のアデノシンデアミナーゼ阻害剤。 - 【請求項4】 Xが炭素数1乃至3のアルキル基である
特許請求の範囲第2項記載のアデノシンデアミナーゼ阻
害剤。 - 【請求項5】 一般式(I)で表されるアデノシンデア
ミナーゼ阻害物質とアデノシン又はアデノシンアナログ
を有効成分として含有する医薬組成物。 - 【請求項6】 一般式(I)で表されるアデノシンデア
ミナーゼ阻害物質を有効成分として含有するアデノシン
又はアデノシンアナログの薬理作用減少抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29142793A JPH07118156A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | アデノシンデアミナーゼ阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29142793A JPH07118156A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | アデノシンデアミナーゼ阻害剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07118156A true JPH07118156A (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=17768742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29142793A Pending JPH07118156A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | アデノシンデアミナーゼ阻害剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07118156A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6252061B1 (en) | 1998-03-23 | 2001-06-26 | Reliable Biopharmaceutical, Inc. | Process for the production of 2-halo-6-aminopurine derivatives |
JP2001522859A (ja) * | 1997-11-08 | 2001-11-20 | グラクソ グループ リミテッド | 化合物 |
JP4534092B2 (ja) * | 2000-09-08 | 2010-09-01 | 第一三共株式会社 | 心不全治療剤 |
CN110759957A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-02-07 | 上海兆维科技发展有限公司 | 异鸟嘌呤核苷中间体、其制备方法、异鸟嘌呤核苷化合物、其制备方法和其下游产品 |
JP2021046375A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 | β3アドレナリン受容体活性化剤 |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP29142793A patent/JPH07118156A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001522859A (ja) * | 1997-11-08 | 2001-11-20 | グラクソ グループ リミテッド | 化合物 |
US6544960B1 (en) * | 1997-11-08 | 2003-04-08 | Smithkline Beecham Corporation | Chemical compounds |
US6740644B2 (en) * | 1997-11-08 | 2004-05-25 | Smithkline Beecham Corporation | Chemical compounds |
US6252061B1 (en) | 1998-03-23 | 2001-06-26 | Reliable Biopharmaceutical, Inc. | Process for the production of 2-halo-6-aminopurine derivatives |
US6596858B2 (en) | 1998-03-23 | 2003-07-22 | Reliable Biopharmaceutical, Inc. | Process for the production of 2-halo-6-aminopurine derivatives |
JP4534092B2 (ja) * | 2000-09-08 | 2010-09-01 | 第一三共株式会社 | 心不全治療剤 |
JP2021046375A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 | β3アドレナリン受容体活性化剤 |
CN110759957A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-02-07 | 上海兆维科技发展有限公司 | 异鸟嘌呤核苷中间体、其制备方法、异鸟嘌呤核苷化合物、其制备方法和其下游产品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040708 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041104 |