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JPH07114327A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH07114327A
JPH07114327A JP5262678A JP26267893A JPH07114327A JP H07114327 A JPH07114327 A JP H07114327A JP 5262678 A JP5262678 A JP 5262678A JP 26267893 A JP26267893 A JP 26267893A JP H07114327 A JPH07114327 A JP H07114327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
image forming
flow path
forming apparatus
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5262678A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaneo Yoda
兼雄 依田
Nobumasa Abe
信正 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP5262678A priority Critical patent/JPH07114327A/ja
Publication of JPH07114327A publication Critical patent/JPH07114327A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着装置と他の作像プロセスを熱的に遮断す
ると共に、定着時に発生する多量の水蒸気等の有害気体
を画像形成装置外に排除し、さらに電源が遮断された後
の画像形成装置内の高温化を防ぐ。 【構成】 定着手段の長手方向に配置され、一方端に第
1開口部2を有する第1流路1と、支持体の進入経路の
加熱手段13側に位置し、第1流路の長手方向に設けら
れた第2開口部3と、ファン4を介し装置外部に連通す
る第3開口部5を有し、第1流路は第2開口部3を始
端、第3開口部5を終端とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ、複写機等の電子写真記録装置に関し、更に詳しく
は、加熱定着手段により発生する水蒸気や高温気体を装
置外に排除するとともに装置内の温度上昇を防ぐ構造を
有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】未定着トナーを支持体上に主に熱により
溶融定着する加熱定着装置は、複写機、プリンター、フ
ァクス等に広く用いられている。しかし、このような加
熱定着装置は一般に大電力を消費する高温熱源を有し、
熱的な影響が他の画像形成プロセスに及ぶのを避けるた
め、従来より定着装置周辺の気体を排除する機構や、空
冷構造を付加して対策が講じられてきた。
【0003】USP3,770,346号公報には加熱
ローラと加圧ローラのニップ出口付近に吸入室を設け、
ファンにて機内の気体をニップ方向に略直交する向き
に、かつ、紙経路を横切って吸引し、定着器出口で発生
する水蒸気を機外に排気する構成が開示されており、実
施例はニップ出口付近の紙搬送経路の下側にローラ対の
ニップと略同一寸法の吸入室が示されるのみであった。
しかし、 1)定着器のニップに対し紙進入側でも水蒸気は多量に
発生し、また、高温空気も発生し、これを排除できない
ので紙進入側の作像プロセス例えば、転写手段、感光
体、クリーニング手段等に近接した空間が特に高温、高
湿となってしまった。2)紙が進入して定着状態の場合
には、紙が吸入口を塞ぐため、紙の装置上面側に発生す
る水蒸気や高温空気は排除できず、わずかに紙と紙の間
でこれを吸引排除するのみで装置内部に充満し、装置内
部の温度上昇、湿度上昇を招いた。
【0004】実公昭60−14282号公報には、遮蔽
体で覆われた定着装置を有し、これと作像プロセスとの
間に定着装置を覆う仕切板を設け、この間を流路とし、
流路始端と終端が装置外部に連通する構成が開示されて
いるが、流路及び気体の流れについてはそれ以上の規定
はなく、実施例には流路が紙面に対し直交し、紙経路を
横切る構成が記載されている。しかし、 3)通紙時に紙が気体の流路を遮断する場合は、紙幅方
向に大きな空間を配置してバイパス流路を構成しないと
排熱も水蒸気の排除も不完全となるため、画像形成装置
の紙幅方向にデッドスペースが存在し、装置の小型化を
阻害するものであった。
【0005】4)さらに、気体の流れは、通紙時に加熱
ローラ軸方向に流れるので気体の上流方向のある加熱ロ
ーラ部分は良く冷やされ、下流方向にある加熱ローラ部
分は気体自体が既に温まっているため冷やされず、加熱
ローラは軸方向に温度差を生じてしまい、トナーの紙へ
の定着強度の低下、グロスむらが発生した。のみなら
ず、気体の下流側では冷却能力が低下し、この部分での
仕切板の温度が上昇し、熱遮断効果が低減した。
【0006】5)仕切板にて、定着装置と画像形成装置
内の他の部分は遮断されているため、他の部分たとえ
ば、電源トランス、露光手段等から発生する発熱や、転
写手段、帯電手段から発生するオゾン等の有害気体を排
除するための更なるファンや排気機構が必要で装置の複
雑化、大型化、高騒音化を招いていた。
【0007】USP4,693,588号公報は定着器
に近接して隣合う2つの流路が配置され、吸引端が画像
形成装置内部にあり、互いに反対方向に気体が流れるU
字型のダクトが開示されている。しかし、 6)定着装置以外の発熱体(電源、露光部)や、ダクト
で覆えない定着装置からの熱伝導や輻射による画像形成
装置内の温度上昇があるため、このような冷却ダクト吸
入端が画像形成装置内部にある場合は、吸入空気温度が
上昇し、ダクトによる冷却能力を低下させた。
【0008】7)排気端側に配置されるファンが軸流フ
ァン等である場合、ダクトの紙幅方向に均一な風量を確
保することが難しく、紙幅方向の冷却むらが発生しやす
いため定着装置に隣接する他の作像プロセスは一部高温
になりやすかった。
【0009】8)U字ダクトの排気端は必然的に定着装
置の上部になり、ここにダクト等の部材が配置される。
定着装置の上部は最も高温部であるため、この部材は高
温化し熱伝導によって、画像形成装置内の温度を上昇さ
せた。
【0010】特開平3−137656号の公報やUSP
5,185,629号公報には、定着器の長手方向に伸
びるダクトを有し、ダクトの吸引端は画像形成装置の側
面に設けられた外部と連通する開口部であり、排気端は
ファンを介して装置のもう一方の側面に設けられた開口
部である構成が開示されている。ダクトは画像形成装置
内の定着ローラ対のニップを含む作像プロセスを収納す
る空間と分離している。しかし、 9)空気流は定着器の軸方向に平行に形成されるため、
空気流の上流方向のあるダクト部分は良く冷やされ、下
流方向にあるダクト部分は空気自体が既に温まっている
ため冷やされず、ダクトは軸方向に温度差を生じてしま
い、下流側では冷却能力が低下し、この部分でダクトの
温度が上昇し、熱遮断効果が大幅に低減した。
【0011】上記のUSP4,693,588号公報や
特開平3−137656号公報やUSP5,185,6
29号公報に開示される従来例では、 10)ダクトは空冷効果で定着装置の熱を遮断する効果
は有するものの、ダクトと作像プロセスは空間が分離さ
れている。よって、ダクト内の空気流は換気効果を持た
ず定着器にて発生する大量の水蒸気と高熱空気は画像形
成装置内に充満し、特に紙進入側の作像プロセス例え
ば、転写手段、感光体、クリーニング手段等に近接した
空間が特に高温、高湿となってしまった。
【0012】水蒸気、高温空気の悪影響は大きく、感光
体への結露により、画像にトナーが十分に付着しない白
抜け、転写効率の低下による画像抜け、画像の分解能の
低下等の印字品質の劣化を招いていた。また、クリーニ
ング部等のトナーは高温により溶融固着し、ブロッキン
グによる装置の動作不良やクリーニング不良による画像
品質の劣化、装置信頼性の低下を招いた。
【0013】更に、USP3,770,346号公報、
実公昭60−14282号公報、特開平3−13765
6号公報やUSP5,185,629号公報に開示され
る従来例はダクト、空気流路の始端、終端部のみに外気
と連通する開口部を有し、画像形成装置内に他の開口部
がないため、印字動作が終了し画像形成装置の電源が遮
断された場合は、高温しかも熱容量の非常に高い定着器
から放熱により、電源遮断直後から画像形成装置内の作
像プロセスが収納される空間の温度は上昇を始め、動作
中は熱遮断されていても電源が遮断された後は定着器の
温度と同等の高温になってしまった。
【0014】USP4,693,588号公報に開示さ
れる従来例は、ダクト開始端が作像プロセス空間にあ
り、この空間に外部との開口を有するものの、開口部の
位置関係を規定するものではなく、実施例中では、定着
器から遠く離れた位置に開口部は位置し、しかも、クリ
ーニング手段と感光体と定着器と紙搬送経路で囲まれる
空間にはその上部にほとんど空間がないため、電源が遮
断された後の高温空気はこの空間に充満してしまい、隣
接する部材を高温にしてしまった。
【0015】11)この様に電源が遮断された後、画像
形成装置内が高温になるため、トナーの溶融固着が起こ
り装置の動作不良やクリーニング不良による画像品質の
劣化を招き、さらに感光体の寿命を低下させたり、各モ
ータや電気素子の故障を引き起こし、装置の信頼性を低
下させた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
欠点を解決するもので、その目的とするところは、定着
装置と他の作像プロセスを熱的に遮断すると共に、定着
時に発生する多量の水蒸気等の有害気体を画像形成装置
外に排除し、さらに電源が遮断された後の画像形成装置
内の高温化を防ぎ、安全性が高く、機械的信頼性の高
い、かつ画像品質の良好な画像形成装置を簡単な構成に
て提供する事にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、未定着トナーを支持体上に主に加熱手段の熱により
定着する定着手段と定着手段の周辺に気体流路を有する
画像形成装置において、定着手段の長手方向に略平行に
配置される第1流路は、長手方向の一方の端部に第1開
口部を有するとともに、長手方向に設けられた第2開口
部を有し、第2開口部は支持体の搬送方向の定着手段へ
の進入側に位置し、かつ、支持体搬送面に対し加熱手段
側に配置され、第1開口部と装置外部に連通する第3開
口部との間に設けられたファンを有し、第1流路は第2
開口部を始端とし、第1開口部を終端とすることを特徴
とする。
【0018】また、本発明の画像形成装置は、第2開口
部は複数の開口部からなることを特徴とする。
【0019】また、本発明の画像形成装置は、第2開口
部は定着手段の長手方向に単位長さ当たりの開口面積が
異なる開口を有することを特徴とする。
【0020】また、本発明の画像形成装置は、第1流路
は少なくとも第1部材と第2部材より構成され、定着装
置筐体の一部を第1部材となし、第1部材と第2部材の
どちらか一方、または両方に第2開口部を有することを
特徴とする。
【0021】また、本発明の画像形成装置は、第3部材
と第2部材により形成される第2流路は、一方が開放端
である第2流路開放端部を始端とし、第2流路開放端部
と反対側に位置し、少なくとも第3部材と第2開口部と
支持体により形成される空間を終端とすることを特徴と
する。
【0022】また、本発明の画像形成装置は、第2流路
開放端部は、定着手段の上方に位置し、画像形成装置外
部に連通する第4開口部であることを特徴とする。
【0023】また、本発明の画像形成装置は、未定着ト
ナーを支持体上に主に加熱手段の熱により定着する定着
手段と定着手段の周辺に気体流路を有する画像形成装置
において、定着手段と、作像プロセス手段と、定着手段
と作像プロセス手段の間にある空間と、空間の上方に位
置し外部と連通する開口部とを有し、空間と開口部を結
ぶ流路を形成することを特徴とする。
【0024】また、本発明の画像形成装置は、空間は定
着手段と作像プロセス手段と支持体の進入経路部材との
間にあることを特徴とする。
【0025】また、本発明の画像形成装置は、開口部は
支持体の搬送面と直交方向に進入経路部材に対して加熱
手段側に配置されることを特徴とする。
【0026】
【作用】本発明の上記構成によれば、定着手段の長手方
向に略平行に配置される第1流路と、支持体(以下記録
紙と記述する)の搬送方向の定着手段への進入側に位置
し、かつ、記録紙搬送面に対し加熱手段側に配置される
第2開口部を有し、第1流路の一方端にある第1開口部
と装置外部に連通する第3開口部との間にファンを設け
て、第2開口部から第3開口部に至る気体経路を形成
し、第1流路(ダクト)と作像プロセスの空間は分離さ
れず第2開口部にて連通するため、定着手段の記録紙進
入側で大量に発生する水蒸気と高温空気を直近にて効率
よく装置外に排除するので、記録紙進入側の作像プロセ
スに近接した空間の高温、高湿化を防止できる。
【0027】また、気体の流れは、記録紙の上面から第
2開口部を経て吸引されるため、通紙中に記録紙が吸入
口を塞いだり、記録紙が気体の流れを遮断せず、常時一
定の吸気を行えるため、記録紙の加熱手段側で発生する
水蒸気と高温空気を常時、均一に吸引排気できるので、
記録紙進入側の作像プロセスに近接した空間の高温、高
湿化を一層効率よく防止できる。
【0028】従って、記録紙幅方向にバイパス流路を構
成する必要がなく、装置の小型化が達成できる。
【0029】一方、気体の流れは、第2開口部付近の空
間では、第1流路や第2開口部及び加熱ローラの長手方
向に直交する方向に略均一に流れ、軸方向(長手方向)
の流れが非常に少なくできる為、加熱ローラの冷却は均
一に行われ、加熱ローラの軸方向温度分布が小さくで
き、定着強度やグロスの均一化が達成できる。
【0030】更に、第2開口部を複数の開口部から構成
したり、定着手段の長手方向に単位長さ当たりの開口面
積が異なる開口を有するように構成することで、第1流
路内の軸方向気体流に対し、第2開口部からの気体の吸
引力を調整均一化する事で、第3部材と第2開口部と記
録紙により形成される空間から第2開口部への気体吸引
の軸方向分布が均一化でき、加熱ローラ軸方向(長手方
向)の流れが非常に少なくできる為、加熱ローラの冷却
は均一に行われ、加熱ローラの軸方向温度分布が小さく
でき、定着強度やグロスの一層の均一化が達成できる。
【0031】また、第1流路内の風量は、上流側から下
流側に行くに従って徐々に増加していくので、第1流路
内の気体温度が上流側から下流側に行くに従って徐々に
上昇しても上流から下流にかけて略一定の冷却能力を有
す。よって、第2部材、第1部材よりなる第1流路の軸
方向温度分布は均一化できる。
【0032】同時に、第3部材と第2部材の間に形成さ
れる第2流路内の気体流は加熱ローラの長手方向と直交
する方向に均一に流れ、第2流路内気体流の風量及び冷
却能力の軸方向分布も均一化される。
【0033】このため、第2部材の温度も均一化でき、
これと対向する第3部材の間に均一な気体が流れるエア
カーテン構造をとりうるため、第3部材である他の作像
プロセス(特にクリーニング部等)の温度を局部的に高
温に過熱させることがない。
【0034】また、第1流路と作像プロセス及び画像形
成装置内の空間は第2開口部にて連通するので、電源ト
ランスやモータ等の他の発熱体からの発熱や、定着手段
からの熱伝導で周辺部材が高温となり、これから装置内
に充満する高温空気や、作像プロセスから発生するオゾ
ン等の有害気体も同時に排除でき、更なるファン、排気
機構が不要である。
【0035】更に、第3部材と第2部材の間に形成され
る第2流路は、第2部材と第3部材と記録紙の定着手段
への進入経路とにより形成される空間と、この空間とは
反対側の第2流路の一方端に配置される、少なくとも第
2部材と第3部材の間にあり画像形成装置外部に連通す
る第4開口部とにつながっている。
【0036】よって、常時低温の外気を第1流路と第2
流路に供給でき、冷却能力が一層向上する。
【0037】一方、画像形成装置のファンが停止もしく
は電源が遮断された後には、定着手段と、作像プロセス
手段と、定着手段と作像プロセス手段の間にある空間
と、空間の上方に位置し外部と連通する開口部とを有
し、空間と開口部を結ぶ流路を形成することによって、
流路と作像プロセス手段は遮断されるため、高温しかも
熱容量の非常に大きい定着手段からの自然放熱でこの空
間内に充満する高温気体は自然に上昇し、開口部から装
置外に排出され、画像形成装置内の作像プロセス手段が
長時間にわたって高温に曝されることがない。
【0038】また、進入経路部材は、この空間の下方端
を密閉するため、この空間と作像プロセス手段との遮断
を一層向上させる。
【0039】
【実施例】以下、図面に従って、本発明の実施例を説明
する。
【0040】図1は本発明の画像形成装置の第1の実施
例の主要部構成の説明図である。
【0041】図2は本発明の画像形成装置の第1の実施
例の全体構成の説明図である。
【0042】本発明の画像形成装置の略動作を説明す
る。
【0043】図1、図2において、図示しない駆動源に
より矢印A方向に回転する感光体24の外周には帯電手
段としての帯電ローラ28がある。帯電ローラ28は感
光体24と当接し、図示しない高電圧電源から電圧を印
加され、感光体表面を一様に帯電させる。帯電された感
光体24は露光手段であるレーザー走査光学系29によ
って選択的に露光され、感光体24上に潜像を形成す
る。感光体24の表面に形成された潜像は現像手段であ
る現像ローラ30で供給されるトナーによって顕像化さ
れる。転写手段である転写ローラ26は現像手段下流側
で感光体24と当接し、図示しない高電圧電源から電圧
を印加される。一方、給紙手段である給紙ローラ22に
よって順次1枚分離して給送された支持体である記録紙
21は感光体24と転写ローラ26に挟持され、トナー
像が記録紙21に転写される。転写手段にて感光体24
上にトナー像が転写された記録紙21は定着進入ガイド
15に沿って、内部に加熱手段13を備えた加熱ローラ
18とこれに加圧当接する加圧ローラ17を支持する定
着手段筐体16で構成された定着手段である加熱ローラ
定着装置の接触ニップ部に挟持搬送され、トナー像が記
録紙21に定着される。さらに、現像されたトナー像を
感光体24から転写した後に、感光体24の転写残りト
ナーを除去するクリーニング手段であるクリーニングブ
レード44が感光体24上に当接配置されている。トナ
ー循環経路はクリーニング手段側のトナー循環経路42
aと現像手段側のトナー循環経路42bと図示しないが
連結経路により双方が連結されて、一巡連結経路を形成
している。(以下図示しない)トナー循環経路中にはた
とえばスクリューコンベアやコイルスプリング等からな
るトナー搬送手段が配置され、トナーはクリーニング手
段と現像手段の間を循環搬送される。また、トナー循環
経路中の一部にはトナー補給手段が連結され、印字によ
って消費されるトナーを補給する。クリーニングブレー
ド44によって掻き落とされた転写残りトナーは重力に
よってクリーニング手段側のトナー循環搬送経路42a
内にたまり、トナー搬送手段によりトナー循環経路中を
移動搬送され、現像手段側のトナー搬送経路42bに至
り、トナー搬送経路42bに設けられた開口部より現像
手段に供給される。
【0044】一方、定着手段である加熱ローラ定着装置
の直近には、図2中斜線で示すように、中空のダクトで
ある第1流路1が定着手段の長手方向に沿って略平行に
配置される。第1流路1の長手方向の一方端は閉じた密
閉端となっており、長手方向の反対側の他端は開放端で
ある第1開口部2となっている。また、第1開口部2は
図1中破線の斜線で、また図2中斜線で示してある。第
1流路1の記録紙21に対向する部分には長手方向にな
らんで配置される複数の開口からなる第2開口部3が設
けられており、第1流路1は第2開口部3を介して記録
紙21上の空間と連通している。さらに、画像形成装置
を覆うケース20の側面側には第3開口部5が設けられ
外気と連通する。ファン4は第3開口部5と第1開口部
2との間に設けられ、画像形成装置内の気体を外部に排
気する。図示しないが、ファン4の前または後にフィル
タを設け、オゾンやトナーの外部への拡散を防いでも良
いし、第3開口部5と第1開口部2の間を流路部材で連
結してもよい。
【0045】図示しないが、加熱ローラ18の外周にあ
る感温素子の検出信号を制御手段に導き、加熱手段への
入力電圧を制御することで加熱ローラ18をトナー溶融
に必要な所定の温度に保つ。従って加熱ローラ18や定
着手段筐体16は高温になり周辺部の空気を加熱する。
また、定着手段である加熱ローラ定着装置の接触ニップ
に記録紙21が挟持搬送される際に、加熱により記録紙
21中の水分が蒸発し大量の水蒸気を接触ニップ前後の
空間に放出する。従って、定着手段より転写手段側の記
録紙21の進入搬送経路上にある空間は高温高湿の気体
が充満する。
【0046】ファン4が動作した場合の気体の流れを説
明すると、図1中矢印aで示す如く、記録紙21上のこ
の空間に充満した高温、高湿の気体は、定着手段の長手
方向に直交する方向に流れ、複数の第2開口部3から第
1流路1内に吸引される。第1流路1内では気体は第1
流路1の長手方向に、密閉端側から開放端である第1開
口部2に向かって流れ、ファン4を経て第3開口部5に
至り図1中矢印eで示す如く、画像形成装置の外部に排
除される。
【0047】この様に、本発明の上記構成によれば、定
着手段の長手方向に略平行に配置される第1流路1と、
第1流路1の長手方向に設けられた第2開口部3を有
し、第2開口部3は記録紙21の搬送方向の定着手段へ
の進入側に位置すると共に、記録紙搬送面と直交方向に
記録紙搬送面に対し加熱手段3側に位置し、第1流路1
の一方端にある第1開口部2と装置外部に連通する第3
開口部5との間にファン4を設けて、第2開口部3から
第3開口部5に至る気体経路を形成し、第1流路1(ダ
クト)と作像プロセスの空間は分離されず第2開口部3
にて連通する。ここで、作像プロセスとは、感光体2
4、転写手段である転写ローラ26、帯電手段である帯
電ローラ28、現像手段である現像ローラ30、トナー
循環経路42a、42b、クリーニング手段であるクリ
ーニングブレード44、トナー及びこれらを含む枠体、
レーザー走査光学系を含む。
【0048】定着手段の紙進入側で大量に発生する水蒸
気と高温空気を直近にて効率よく装置外に排除するの
で、紙進入側の作像プロセスに近接した空間の高温、高
湿化を防止できた。
【0049】また、気体の流れは、紙の上面から第2開
口部3を経て吸引されるため、通紙中に紙が吸入口を塞
いだり、紙が気体の流れを遮断せず、常時一定の吸気を
行えるため、紙の加熱手段13側で発生する水蒸気と高
温空気を常時、均一に吸引排気できるので、紙進入側の
作像プロセスに近接した空間の高温、高湿化を一層効率
よく防止できた。
【0050】よって、従来技術のように流路が紙で遮ら
れ、通紙中の流路を確保するための紙幅方向にバイパス
流路を構成する必要がなく、装置の定着手段長手方向に
デッドスペースは不要であり、上記の構成では、基本的
には紙幅もしくはニップ幅程度の第1流路長さで気体の
排気流路が構成でき、画像形成装置の幅方向の小型化が
達成できた。
【0051】水蒸気、高温空気が効率よく装置外に排除
されるため、感光体への結露により、画像にトナーが十
分に付着しない白抜け、転写効率の低下による画像抜
け、画像の分解能の低下等のない高品質の画像が得ら
れ、また、クリーニング部等のトナーの溶融固着、ブロ
ッキングがなく、機械的信頼性の高い画像形成装置が実
現でき、クリーニング不良もないため、安定した画像品
質が得られた。
【0052】次に本発明の他の実施例を説明する。
【0053】図3は本発明の画像形成装置の第2の実施
例の主要部構成の説明図である。
【0054】図4は本発明の画像形成装置の第2の実施
例の主要部構成の断面図である。
【0055】定着手段の定着手段筐体16の記録紙21
進入側側面に隣接して第1流路1は設けられ、第1流路
1はこの側面に隣接対向する第1部材6と、第1部材6
と気体の流れる空間を介して対向配置される面とこれら
をつなぐ2面からなる略コの字型をした第2部材7とか
ら形成される。また、第2部材7の記録紙21に略対向
する面には第2開口部3があり、第1流路1内の空間と
他の作像プロセス空間を連結している。なお、第2部材
7の3面中のいくつかを第1部材6と一体に成形しても
良い。さらに、第1部材6を定着手段筐体16の一部と
して一体成形しても良い。この場合第2開口部3は第1
部材6に設けられることになる。また、第2部材7の第
1部材6との対向面下方に第2開口部3の一部を設けて
もよい。第2部材7の第1部材6と対向する面に対し
て、空間を介して対向配置される第3部材8は他の作像
プロセスを収納する枠体の一部をなし、クリーニング手
段としてのクリーニングブレード44やトナー循環経路
42aのある側に設置される。互いに略対向設置される
第2部材7と第3部材8によりなる第2流路9は図4中
斜線部で示す空間を形成し、上方の一方端は画像形成装
置内の他の作像プロセスを収納する空間に連通する開放
端である第2流路開放端部11となっている。一方、第
3部材8と第2開口部3と支持体(記録紙21)により
形成される空間10、より詳しくは第3部材8の対向面
に連なる面と第2開口部3と記録紙21により囲まれる
空間は図4中斜線で示される。また、この空間は記録紙
21のない紙間もしくはスタンバイ時は第3部材8と第
2開口部3と定着進入ガイド15により形成される空間
となる。第2流路9の第2流路開放端部11と反対側の
開放端部は空間10に連通している。なお、図3、図4
中の他の構成は今まで述べてきた実施例と同一である。
【0056】加熱ローラ18や定着手段筐体16は高温
になり周辺部の空気を加熱する。また、定着手段である
加熱ローラ定着装置の接触ニップに記録紙21が挟持搬
送される際に、加熱により記録紙21中の水分が蒸発し
大量の水蒸気を接触ニップ前後の空間に放出する。よっ
て、空間10及び第2流路9は高温高湿の気体が充満す
る。 ファン4が動作した場合の気体の流れを説明する
と、図3中矢印b、図4中矢印b1、b2、b3で示す
如く、画像形成装置内の気体は矢印b1に示すように、
第2流路開放端部11を吸引端とし、第2流路内を矢印
b2で示すように通過し、さらに、矢印b3で示す如く
空間10に至り、第2開口部3から第1流路1内に入っ
ていく。同時に、記録紙21上のこの空間10に充満し
た高温、高湿の気体は、複数の第2開口部3に向かって
図4中矢印a、dに示すように、定着手段の長手方向に
直交する方向に流れ、第1流路1内に吸引される。第1
流路1内では気体は第1流路1の長手方向に、密閉端側
から開放端である第2開口部3に向かって流れ、ファン
4を経て第3開口部5に至り図3中矢印eで示す如く、
画像形成装置の外部に排除される。なお、第2流路9を
通過する気体も定着手段の長手方向に直交する方向に流
れる。
【0057】矢印a、dで示される気体流のため、定着
手段の紙進入側で大量に発生する水蒸気と高温空気を直
近にて効率よく装置外に排除するので、紙進入側の作像
プロセスに近接した空間の高温、高湿化を防止できた。
【0058】また、気体の流れは、紙の上面から第2開
口部3を経て吸引されるため、通紙中に紙が吸入口を塞
いだり、紙が気体の流れを遮断せず、常時一定の吸気を
行えるため、紙の加熱手段側で発生する水蒸気と高温空
気を常時、均一に吸引排気できるので、紙進入側の作像
プロセスに近接した空間の高温、高湿化を一層効率よく
防止できた。
【0059】のみならず、第3部材8と第2部材7で形
成される第2流路9内の矢印b2で示す気体流のエアカ
ーテン効果で一層の断熱、冷却効果を発揮し、第3部材
8は高温に加熱されることがなく、第3部材8内に収納
される他の作像プロセス、特に、隣接するクリーニング
ブレード44もしくは、トナー循環経路42aを低温に
保ち、トナーの溶融、固着、ブロッキングが発生せず、
装置の動作不良やクリーニング不良を防止し、画像品質
を安定化し、装置の機械的信頼性を向上させた。
【0060】さらに、作像プロセスや電源トランス、モ
ータ等の定着手段以外の発熱体を収納する空間の気体
は、第2流路開放端部11より吸引され装置外に排除さ
れるので、定着手段以外の発熱により装置内に充満する
高温空気と作像プロセスで発生するオゾンや浮遊トナー
微粒子等を含む有害気体を画像形成装置外部へ排除でき
る。従って、専用の更なるファンや排気経路が不要であ
り、装置の簡略化、小型化、静粛化を実現した。なお、
オゾン等の有害気体はフィルターにて気体流路内で排除
することは言うまでもない。
【0061】次に第2開口部について説明する。
【0062】図5は本発明の画像形成装置の第2開口部
の第1の例の説明図である。
【0063】図5(a)に画像形成装置の主要部を記録
紙の面内方向と略平行な断面で切った断面図を示す。
【0064】図5(a)において、加熱ローラ18は軸
受け45によって両端を回転支持され、軸受け45は定
着手段筐体16に軸止される。また、駆動ギア46は加
熱ローラ18端部に嵌合する。図示しない駆動源は駆動
ギア46を経由して加熱ローラ18を回転駆動する。定
着手段に隣接配置される第1流路1は、図示しない記録
紙21に対向する底面に長手方向に設けられた複数の開
口部301、302、303、304、305からなる
第2開口部3を有す。第1流路1は第2開口部3を介し
て記録紙21上の空間10と連通している。また、第1
流路1の長手方向の一方端は閉じた密閉端となってお
り、長手方向の反対側の他端は開放端である第1開口部
2となっている。さらに、画像形成装置を覆うケース2
0の側面側には第3開口部5が設けられ外気と連通す
る。ファン4は第3開口部5と第1開口部2との間に設
けられ、画像形成装置内の気体を矢印330に示す如く
外部に排気する。ここで、定着手段の長手方向に関し、
通紙可能な最大幅の記録紙21が通紙された場合、加熱
ローラ18の長手方向に対し記録紙21の一端がA、他
端がBを通る位置に相当する。
【0065】ファン4が風下側に配置されるため、ファ
ン4の気体吸引力は風下側のAの位置では強く、風上側
のBの位置では弱くなり、風上側から風下側に順次強ま
る分布を有す。一方、第2開口部3は風上側の開口部3
05から風下側の開口部301にかけて順次開口面積が
減少する構成である。従って、長手方向の各位置での気
体吸引量すなわち吸引風量は気体吸引力と開口部面積の
積で決定されるため、空間10から、気体は各開口部3
01、302、303、304、305に於いて、矢印
311、312、313、314、315で示す如く略
均一量吸引される。従って、図3、図4に示した各気体
流a、b、dはそれぞれ長手方向に略均一となった。
【0066】図5(b)は通風による加熱ローラの長手
方向の温度低下分布を示す。縦軸に装置の長手方向位
置、横軸に加熱ローラ18の通風時の通風による温度低
下をとる。 特に、気体流dが加熱ローラ18の長手方
向と直交する方向に略均一に吸引されるため、気体流d
は加熱ローラ18を均一に冷却する。よって、加熱ロー
ラ18長手方向の位置AからBにわたり、加熱ローラ1
8は略均一量の温度低下を示す。また、空間10が定着
手段のニップで閉鎖されるため気体流dの流路抵抗は大
きく、従って気体流dの風量は微少である。よって、温
度低下の絶対量は小さく、トナーの定着強度を低下させ
ることは少ない。
【0067】図5(c)は通風時の第1流路の長手方向
風量分布を示す。縦軸に装置の長手方向位置、横軸には
通風時の第1流路内の気体流320の風量をとった。
【0068】気体は複数の開口部301から305より
それぞれ略同一量ずつ第1流路1内に吸引される。従っ
て、第1流路1内の気体流320は風上側Bから風下側
Aに向かって流れ、風量は順次増加していく。よって、
第1流路1内の気体の風量は風上側Bから風下側Aにか
けて順次増加する風量分布を有す。
【0069】図5(d)は通風時の第1流路内の気体の
長手方向温度分布を示す。縦軸に装置の長手方向位置、
横軸には通風時の第1流路1内の気体流320の温度を
とる。
【0070】第1流路1内に流れる気体流320は風上
側Bから風下側Aに向かって流れるが、風上側Aに吸引
された気体流315は加熱ローラ18の加熱により高温
となっている第1流路1を流れていく間に徐々に高温に
なっていく。従って、第1流路1内の気体の温度は風上
側Bから風下側Aにかけて順次増加する温度分布をも
つ。
【0071】図5(e)は通風時の第1流路の長手方向
温度分布を示す。縦軸に装置の長手方向位置、横軸には
通風時の第1流路上の温度をとった。
【0072】第1流路1は加熱ローラ18によって加熱
される一方、気体流320によって空冷される。気体流
320の空冷能力は気体流の風量に比例する。図5
(c)の風量分布から、気体流320の空冷能力は風上
側Bから風下側Aにかけて順次増加する。
【0073】一方、気体流320の空冷能力は第1流路
無風時の温度と気体流温度の温度差に比例する。第1流
路1の無風時の温度は略一定の場合が多く、図5(d)
に示す気体の温度分布から、温度差分布及び空冷能力は
風上側Bから風下側Aにかけて順次減少する。
【0074】以上より、風量による冷却能力と温度差に
よる冷却能力が相殺して、通風時には第1流路1の温度
は長手方向に略均一な温度分布を有することができる。
【0075】図6は本発明の画像形成装置の第2開口部
の第2の例の説明図である。
【0076】図6(a)に画像形成装置の主要部を記録
紙の面内方向と略平行な断面で切った断面図を示す。
【0077】図6(a)において、定着手段に隣接配置
される第1流路1は図示しない記録紙21に対向する底
面に長手方向に設けられた第2開口部である開口部32
3を有す。
【0078】第1流路1内の気体流は図中矢印320に
示す如く、第1流路1の長手方向の一方端は閉じた密閉
端側から長手方向の反対側の他端の開放端である第1開
口部2に向かって流れる。開口部323は気体流320
の上流方向で開口幅が大きく、下流方向にいくに従って
順次開口幅が狭くなっている。図6(a)中の他の構成
要素及びその作用は図5(a)と同一である。
【0079】ファン4が風下側に配置されるため、ファ
ン4の気体吸引力は風下側では強く、風上側では弱くな
り、風上側から風下側に順次強まる分布を有す。一方、
第2開口部である開口部323は風上側から風下側にか
けて順次開口面積が減少する構成である。従って、長手
方向の各位置での気体吸引量すなわち吸引風量は気体吸
引力と開口部面積の積で決定されるため、空間10か
ら、気体は開口部の各位置に於いて、矢印411、41
2、413、414、415で示す如く略均一量吸引さ
れる。従って、図4に示した各気体流a、b、dもそれ
ぞれ長手方向に略均一となった。
【0080】図6(b)は通風による加熱ローラの長手
方向の温度低下分布を示す。縦軸に装置の長手方向位
置、横軸に加熱ローラ18の通風時の通風による温度低
下をとる。特に、気体流dが加熱ローラ18の長手方向
と直交する方向に略均一に吸引されるため、気体流dは
加熱ローラ18を均一に冷却する。よって、加熱ローラ
18長手方向の全幅にわたり、加熱ローラ18は略均一
量の温度低下を示す。また、空間10が定着手段のニッ
プで閉鎖されるため気体流dの流路抵抗は大きく、従っ
て気体流dの風量は微少である。よって、温度低下の絶
対量は小さくトナーの定着強度を低下させることは少な
い。
【0081】図6(c)は通風時の第1流路の長手方向
温度分布を示す。縦軸に装置の長手方向位置、横軸には
通風時の第1流路上の温度をとった。
【0082】第1流路1は加熱ローラ18によって加熱
される一方、気体流320によって空冷される。気体流
320の空冷能力は気体流の風量に比例する。前述と同
様に風量分布から、気体流320の空冷能力は風上側か
ら風下側にかけて順次増加する。一方、気体流320の
空冷能力は第1流路無風時の温度と気体流温度の温度差
に比例する。第1流路1の無風時の温度は略一定の場合
が多く、前述と同様に気体の温度分布から、温度差分布
及び空冷能力は風上側から風下側にかけて順次減少す
る。
【0083】この様に、風量による冷却能力と温度差に
よる冷却能力が相殺して、通風時には第1流路1の温度
は長手方向に略均一な温度分布を有することができる。
【0084】以上図5、図6で述べてきたように、気体
の流れは、第2開口部付近の空間では、第1流路や第2
開口部及び加熱ローラの長手方向に直交する方向に略均
一に流れ、長手方向の流れが非常に少なくできる為、加
熱ローラの冷却は均一に行われ、加熱ローラの軸方向温
度分布が小さくでき、定着強度やグロスの均一化が達成
できた。
【0085】更に、第2開口部を複数の開口部から構成
したり、定着手段の長手方向に異なる開口を有するよう
に構成することで、第1流路内の軸方向気体流に対し、
第2開口部からの気体の吸引力を調整均一化する事で、
第3部材と第2開口部と紙により形成される空間から第
2開口部への気体吸引の軸方向分布が均一化でき、加熱
ローラ軸方向(長手方向)の流れが非常に少なくできる
為、加熱ローラの冷却は均一に行われ、加熱ローラの軸
方向温度分布が小さくでき、定着強度やグロスの一層の
均一化が達成できる。
【0086】また、第1流路内の風量は、上流側から下
流側に行くに従って徐々に増加していくので、第1流路
内の気体温度が上流側から下流側に行くに従って徐々に
上昇しても上流から下流にかけて略一定の冷却能力を有
す。よって、第2部材、第1部材よりなる第1流路の軸
方向温度分布は均一化できる。
【0087】また、第2流路9内の気体流b2は図5
(a)で説明したように、長手方向に直交する方向に略
均一に流れる。従って、第2流路内の空気流b2の長手
方向の風量分布も均一化されるため、冷却能力も均一で
ある。よって、第2部材7、第3部材8の温度も均一と
なり、特に、第3部材内に収納される他の作像プロセス
の温度が局部的に高温に加熱されることを防ぐことがで
きた。
【0088】図7は本発明の画像形成装置の第2開口部
の第3の例の説明図である。
【0089】図7(a)に画像形成装置の主要部を記録
紙の面内方向と略平行な断面で切った断面図を示す。
【0090】図7(a)において、定着手段に隣接配置
される第1流路1は図示しない記録紙21に対向する底
面に長手方向に設けられた複数の開口部501、50
2、503、504からなる第2開口部3を有す。第1
流路1内の気体流は図中矢印320に示す如く、第1流
路1の長手方向の一方端が閉じた密閉端側から長手方向
の反対側の他端の開放端である第1開口部2に向かって
流れる。
【0091】ファン4が風下側に配置されるため、ファ
ン4の気体吸引力は風下側の位置では強く、風上側の位
置では弱くなり、風上側から風下側に順次強まる分布を
有す。一方、第2開口部3の開口部群の開口面積は51
1<512<514<513とする構成である。従っ
て、長手方向の各位置での気体吸引量すなわち吸引風量
は気体吸引力と開口部面積の積で決定されるため、空間
10から、気体の吸引風量は各開口部501、502、
503、504に於いて、矢印511、512、51
3、514で示す如く略中央部が最大で、511<51
2<514<513となる。従って、図4に示した各気
体流a、b、dはそれぞれ長手方向に対し略中央部が最
大で両端が低く、ファン側(下流側)が最低になる分布
を有す。
【0092】図7(a)中の他の構成要素及びその作用
は図5(a)と同一である。
【0093】図7(b)は通風時の加熱ローラの長手方
向の温度低下分布を示す。縦軸に装置の長手方向位置、
横軸に通風時の加熱ローラ18の温度低下ΔTをとる。
【0094】各気体流a、b、dの風量ははそれぞれ長
手方向に対し略中央部が最大で両端が低く、ファン側
(下流側)が最低になる分布を有すため、加熱ローラ1
8の温度低下ΔTも気体流の風量に相似の分布となり、
長手方向に対し略中央部が最大で両端が低く、ファン側
(下流側)が最低になる分布を有す。
【0095】図7(c)は無風時の加熱ローラの長手方
向の温度分布を示す。縦軸に装置の長手方向位置、横軸
に加熱ローラ18の無風時の温度T1をとる。
【0096】通常、加熱ローラ18両端には軸受け45
が滑合するため、ここからの熱伝導によって加熱ローラ
温度T1は両端で低下する。さらに、本実施例では気体
流320の下流側の加熱ローラ端部に嵌合する駆動ギア
46からも熱伝導によって、加熱ローラ端部の温度低下
が生ずる。従って、加熱ローラ18の温度T1は長手方
向に対し、中央部が最高で、気体流上流側が低く、気体
流下流側が最低となる分布を有す。
【0097】図7(d)は通風時の加熱ローラの長手方
向温度分布を示す。縦軸に装置の長手方向位置、横軸に
は通風時の加熱ローラ温度Tbをとった。
【0098】加熱ローラ18の温度低下ΔTは長手方向
に対し略中央部が最大で両端が低く、ファン側(下流
側)が最低になる分布を有す。
【0099】一方、加熱ローラ18の温度T1は長手方
向に対し、中央部が最高で、気体流上流側が低く、気体
流下流側が最低となる分布を有す。
【0100】従って、通風時の加熱ローラ温度TbはT
1とΔTの合計となり、T1とΔTの分布が相殺するこ
とで、長手方向各位置でほぼ均一な分布とする事が可能
となった。
【0101】図5、図6、図7で示した第2開口部は定
着手段の長手方向に異なる開口を有しているが、これ
は、長手方向に単位長さ当たりの開口面積が異なる開口
を有すことであり、同一形状の開口を長手方向になら
べ、これらのピッチを変える等の開口にしても同様の効
果をしめす。
【0102】この様に、第2開口部を定着手段の長手方
向に単位長さ当たりの開口面積が異なる開口を有するよ
う構成することで、加熱ローラの本来持っている長手方
向温度分布を改善して、略均一な温度分布にすることが
できるため、定着強度やグロスが紙幅方向に均一化で
き、画像品質を向上させることが可能となった。
【0103】図8は本発明の画像形成装置の第3の実施
例の説明図である。
【0104】定着手段の定着手段筐体16の記録紙21
進入側側面に設けられる第1流路1は定着手段筐体側面
からなる第1部材6と、第1部材6と気体の流れる空間
を介して対向配置される側面と、この側面と第1部材を
つなぐ底面と、側面とケース20をつなぐ上面とからな
る略コの字型をした第2部材7とから形成される。第2
部材7は図8中斜線にて示す。さらに、第1流路1は第
2部材7と、ケース20と、定着手段筐体16にて囲ま
れる第1流路断面19を有し、図示しないが、定着手段
の長手方向に沿って略平行に配置される。第1流路1の
長手方向の一方端は閉じた密閉端となっており、長手方
向の反対側の他端は開放端である第1開口部2となって
いる。以下図示しないが、さらに、画像形成装置を覆う
ケース20の側面側には第3開口部5が設けられ外気と
連通する。ファン4は第3開口部5と第1開口部2との
間に設けられ、画像形成装置内の気体を外部に排気す
る。また、第2部材7の記録紙21に略対向する底面に
は第2開口部3があり、第1流路1内の空間と他の作像
プロセス空間を連結している。第2部材7の第1部材6
と対向する面に対して、空間を介して対向配置される第
3部材8は他の作像プロセスを収納する枠体の一部をな
し、クリーニング手段としてのクリーニングブレード4
4やトナー循環経路42aのある側に設置される。
【0105】一方、画像形成装置を覆うケース20の上
面の第2流路9上方に位置する第4開口部12を有し、
外気と連通している。更に、ケース20の上面には、第
3部材8に連なる部材90を設ける。互いに略対向設置
される第2部材7と第3部材8及び部材90よりなる第
2流路9は図8中斜線部で示す空間を形成し、上方の一
方端は第4開口部12にて画像形成装置外の外気に連通
する。第2流路9の一方端である第4開口部12と反対
側の開放端部は空間10に連通している。なお、図8中
の他の構成は今まで述べてきた実施例と同一である。
【0106】定着手段の定着手段筐体16の側面が第1
流路1の第1部材6となっているため、第1流路内の気
体は定着手段の最も高温の部位を効果的に空冷できるの
で、装置内の温度上昇を抑えることができた。また、一
体成形できるので、装置の小型化、構造の簡略化に対し
て効果があった。
【0107】この様に、第3部材8と第2部材7の間に
形成される第2流路9は、第2部材7と第3部材8と紙
の定着手段への進入経路とにより形成される空間と、こ
の空間とは反対側の第2流路9の一方端に配置される、
少なくとも第2部材7と第3部材8の間にあり画像形成
装置外部に連通する第4開口部12とにつながってい
る。
【0108】よって、常時低温の外気を第1流路1と第
2流路9に供給でき、冷却能力が一層向上する。
【0109】また、第2流路9の一端は外気に連通する
開放端のため、第2流路9の気体吸入抵抗が低くなり、
低温外気の流路内への取り込みを一層容易にする。
【0110】従って、画像形成装置内の冷却断熱能力と
水蒸気等の気体排除能力を一層向上させるものある。
【0111】図9は本発明の第4の実施例の説明図であ
る。
【0112】図示しない駆動源により回転する感光体2
4の外周には帯電手段としての帯電ローラ28がある。
帯電ローラ28は感光体24と当接し、図示しない高電
圧電源から電圧を印加され、感光体表面を一様に帯電さ
せる。帯電された感光体24は図示しない露光手段であ
るレーザー走査光学系によって選択的に露光され、感光
体24上に潜像を形成する。感光体24の表面に形成さ
れた潜像は現像手段である現像ローラ30で供給される
トナーによって顕像化される。転写手段である転写ロー
ラ26は現像手段下流側で感光体24と当接し、図示し
ない高電圧電源から電圧を印加される。図示しない給紙
手段である給紙ローラによって順次1枚分離して給送さ
れた支持体である記録紙は感光体24と転写ローラ26
に挟持され、トナー像が記録紙に転写される。転写手段
にて感光体24上にトナー像が転写された記録紙は進入
経路部材115に沿って、内部に加熱手段13を備えた
加熱ローラ18とこれに加圧当接する加圧ローラ17を
支持する定着手段筐体16で構成された定着手段60で
ある加熱ローラ定着装置の接触ニップ部に挟持搬送さ
れ、トナー像が記録紙に定着される。さらに、現像され
たトナー像を感光体24から転写した後に、感光体24
の転写残りトナーを除去するクリーニング手段であるク
リーニングブレード44が感光体24上に当接配置され
ている。トナー循環経路はクリーニング手段側のトナー
循環経路42aと現像手段側のトナー循環経路42bと
連結経路により双方が連結されて、一巡連結経路を形成
している。トナー循環経路中にはたとえばスクリューコ
ンベアやコイルスプリング等からなるトナー搬送手段が
配置され、トナーはクリーニング手段と現像手段の間を
循環搬送される。また、トナー循環経路中の一部にはト
ナー補給手段が連結され、印字によって消費されるトナ
ーを補給する。クリーニングブレード44によって掻き
落とされた転写残りトナーは重力によってクリーニング
手段側のトナー循環搬送経路42a内にたまり、トナー
搬送手段によりトナー循環経路中を移動搬送され、現像
手段側のトナー搬送経路42bに至り、トナー搬送経路
に設けられた開口部より現像手段に供給される。
【0113】定着手段筐体16の記録紙の進入経路部材
115側にある側面66に空間109を介して対向配置
される第3部材8は、定着手段以外の作像プロセス手段
101を収納する枠体の一部をなし、クリーニング手段
としてのクリーニングブレード44やトナー循環経路4
2aのある側に配置される。また、作像プロセス101
等はケース20に収納されている。ケース20の上面に
は、定着手段60と第3部材8の間にあり、装置上方の
位置に設けられた開口部112を有し外気と連通してい
る。更に、ケース20の上面には開口部112と第3部
材8をつなぐ部材67と、第4開口部12と定着手段6
0をつなぐ部材68が一体に形成されている。これによ
り、空間109と開口部112を結ぶ流路が形成され、
流路と作像プロセス手段101とは遮断される。ここ
で、作像プロセス手段とは、感光体24、転写手段であ
る転写ローラ26、帯電手段である帯電ローラ28、現
像手段である現像ローラ30、トナー循環経路42a、
42b、クリーニング手段であるクリーニングブレード
44、トナー及びこれらを含む枠体、レーザー走査光学
系を含む。
【0114】印字動作中は、図示しないが加熱ローラ1
8の外周にある感温素子の検出信号を制御手段に導き、
加熱手段13への入力電圧を制御することで加熱ローラ
18をトナー溶融に必要な所定の温度に保つ。従って、
加熱ローラ18及び加熱手段筐体16等からなる定着手
段60及び周辺に配置される構造物は高温化している。
印字中はファン等で画像形成装置内の高温気体を吸引排
気することで、装置内の温度上昇をある程度防いでい
る。しかし、画像形成装置の印字が終了し、ファンが停
止した後、または装置使用者が装置電源スイッチを切っ
た後には、高温に加熱されしかも熱容量の非常に大きな
定着手段60等からの自然放熱によって、周辺部の気体
を加熱昇温させる。
【0115】第3部材8および定着手段60によって囲
まれる空間109にある気体は、ファンの停止後から、
主に定着手段筐体16の側面66からの加熱によって昇
温して膨張する。膨張した気体は上昇し、図9中矢印f
で示す如く空間109から、第3部材8とこれに連なる
部材67と、側面66とこれに連なる部材68にて形成
される流路を通過し、外部と連通する開口部112から
画像形成装置外に排出される。この際、特に、部材67
と第3部材8が連なって流路を形成するため、高温の気
体は作像プロセス手段とは遮断され、作像プロセス手段
が高温に曝されることがない。
【0116】この様に、ファンが停止した場合に、高温
しかも熱容量の大きな定着手段からの自然放熱でこの空
間内に充満する高温気体は実質上他の作像プロセス空間
と遮断されるとともに、自然に上昇し、開口部112か
ら装置外に排出されるため、画像形成装置内の作像プロ
セスや主要部品が長期間にわたって高温に曝されること
がない。よって、作像プロセス手段の特に、トナーを含
むクリーニング手段、トナー循環路等でのトナーの溶融
固着による装置の動作不良やクリーニング不良がなく高
品質の画像が得られる。また、感光体寿命やモータ、電
子部品の故障を防ぎ装置の機械的信頼性を向上させた。
【0117】一方、進入経路部材115は空間109の
下方に配置され、転写手段である転写ローラ26と加圧
ローラ17とわずかな隙間をもって配置され、この隙間
の流路抵抗は非常に高く、高温気体は空間109から移
動しずらい。従って空間109は開口部112を除い
て、作像プロセスとさらに空間的に遮断される構成とな
るため、たとえ空間109の気体が加熱により急激に膨
張した場合でも、開口部112の自然対流による排気能
力を超えて高温気体が空間109の下方に充満し、作像
プロセス手段101の収納される空間に回り込むことが
なく、開口部112から外部に排出される。このよう
に、進入経路部材115は、高温気体の遮断効果を一層
高め、装置の高温化を防止する。
【0118】開口部112は、進入経路部材115に対
して、加熱手段側、より詳しくは加熱ローラ側に配置さ
れる場合、最も高温になる部材である側面66と作像プ
ロセス手段を収納する第3部材8の間の空間109の高
温気体をいち早く排除できる。また、定着手段の自然放
熱冷却も速やかに行えるため、熱伝導等で定着手段周辺
部を昇温させることも少なく、画像形成装置内の作像プ
ロセス手段の温度上昇防止に更なる効果を有す。
【0119】図10は本発明の第4の実施例の一応用例
の説明図である。
【0120】図示しない給紙手段である給紙ローラによ
って順次1枚分離して給送された支持体である記録紙は
感光体24と転写ローラ26に挟持され、トナー像が記
録紙に転写される。転写手段にて感光体24上にトナー
像が転写された記録紙は進入経路部材115に沿って、
内部に加熱手段13を備えた加熱ローラ18とこれに加
圧当接する加圧ローラ17を支持する定着手段筐体16
で構成された定着手段60である加熱ローラ定着装置の
接触ニップ部に挟持搬送され、トナー像が記録紙に定着
される。さらに、現像されたトナー像を感光体24から
転写した後に、感光体24の転写残りトナーを除去する
クリーニング手段であるクリーニングブレード44が感
光体24上に当接配置されている。トナー循環経路はク
リーニング手段側のトナー循環経路42aと現像手段側
のトナー循環経路42bと連結経路により双方が連結さ
れて、一巡連結経路を形成している。トナー循環経路中
にはたとえばスクリューコンベアやコイルスプリング等
からなるトナー搬送手段が配置され、トナーはクリーニ
ング手段と現像手段の間を循環搬送される。また、トナ
ー循環経路中の一部にはトナー補給手段が連結され、印
字によって消費されるトナーを補給する。クリーニング
ブレード44によって掻き落とされた転写残りトナーは
重力によってクリーニング手段側のトナー循環搬送経路
42a内にたまり、トナー搬送手段によりトナー循環経
路中を移動搬送され、現像手段側のトナー搬送経路に至
り、トナー搬送経路に設けられた開口部より現像手段に
供給される。図10中の他の構成は図9、図8で述べた
実施例と同一である。
【0121】定着手段の定着手段筐体16の記録紙の進
入側側面に設けられる第1流路1は定着手段筐体側面か
らなる第1部材66と、第1部材66と気体の流れる空
間を介して対向配置される側面と、この側面と第1部材
をつなぐ底面と、側面とケース20をつなぐ上面とから
なる略コの字型をした第2部材7とから形成される。第
2部材7は図10中斜線にて示す。さらに、第1流路は
第2部材7と、ケース20と、定着手段筐体16にて囲
まれる第1流路断面19を有し、図示しないが、定着手
段の長手方向に沿って略平行に配置される。第1流路1
の長手方向の一方端は閉じた密閉端となっており、長手
方向の反対側の他端は開放端である第1開口部となって
いる。さらに、画像形成装置を覆うケース20の側面側
には第3開口部が設けられ外気と連通する。ファンは第
3開口部と第1開口部との間に設けられ、画像形成装置
内の気体を外部に排気する。また、第2部材7の記録紙
に略対向する底面には第2開口部3があり、第1流路1
内の空間と作像プロセス手段のある空間を連結してい
る。第2部材7の第1部材6と対向する面に対して、空
間を介して対向配置される第3部材8は作像プロセス手
段を収納する枠体の一部をなし、クリーニング手段とし
てのクリーニングブレード44やトナー循環経路42a
のある側に設置される。一方、画像形成装置を覆うケー
ス20の上面には開口部112があって外気と連通して
いる。第3部材8の上方には部材91が一体に設けら
れ、ケース20に当接している。第2部材7と、第3部
材8及び部材91よりなる流路109は上方の一方端が
開口部112にて画像形成装置外の外気に連通する。こ
れにより、空間109と開口部112を結ぶ流路が形成
され、流路と作像プロセス手段101とは遮断される。
開口部112と反対側の開放端部は第2部材7と第3部
材8と記録紙の進入経路部材115により形成される空
間10に連通している。ここで、作像プロセス手段と
は、感光体24、転写手段である転写ローラ26、帯電
手段である帯電ローラ28、現像手段である現像ローラ
30、トナー循環経路42a、42b、クリーニング手
段であるクリーニングブレード44、トナー及びこれら
を含む枠体、レーザー走査光学系を含む。
【0122】印字動作中は、図示しないが加熱ローラ1
8の外周にある感温素子の検出信号を制御手段に導き、
加熱手段13への入力電圧を制御することで加熱ローラ
18をトナー溶融に必要な所定の温度に保つ。従って、
加熱ローラ18及び加熱手段筐体16等からなる定着手
段60及び周辺に配置される構造物は高温化している。
【0123】印字中はファン等で画像形成装置内の高温
気体を吸引排気することで、装置内の温度上昇をある程
度防いでいる。しかし、画像形成装置の印字が終了し、
ファンが停止した後、または装置使用者が装置電源スイ
ッチを切った後には、高温に加熱されしかも熱容量の非
常に大きな定着手段60等からの自然放熱によって、周
辺部の気体を加熱昇温させる。
【0124】第3部材8および第2部材7によって囲ま
れる空間109にある気体は、ファンの停止後から、主
に第2部材7からの加熱によって昇温して膨張する。膨
張した気体は上昇し、図10中矢印gで示す如く空間1
09から、第3部材8とこれに連なる部材91と、第2
部材7にて形成される流路を通過し、外部と連通する開
口部112から画像形成装置外に排出される。この際、
特に、部材91と第3部材8が連なって流路を形成する
ため、高温の気体は作像プロセス手段とは遮断され、作
像プロセス手段が高温に曝されることがない。
【0125】一方、ファン動作中に第1流路1中には気
体が流れ、第2部材7や定着手段筐体16は比較的低温
に冷却されるため、ファン停止後の自然放熱の熱量自身
が少なく、したがって空間109や空間10内の気体温
度も低くなるため、第3部材8の温度上昇が少ない。
また、ファンが停止したあとも、第1流路1内には優れ
た断熱効果を有する空気が停留しているため、第2部材
7の温度は更に下がり、装置内の温度上昇を防ぐことが
可能となった。この様に第1流路1はファン動作中もフ
ァン停止後も装置内の温度上昇防止に格段の効果を有
す。
【0126】更に本実施例の第3部材8と部材91、第
2部材7により形成される流路は、ファン動作中は図8
に示す第5の実施例中の第2流路と等価な作用を有す。
すなわち、ファン動作中は矢印gとは反対向きの気体が
流れ込み、装置の冷却を行っている。また、ファンが停
止した後は、矢印gの方向に高温気体が排出される。従
って、本実施例の流路はファン動作中も、ファン停止後
も装置内の温度上昇防止に格段の効果を有する。
【0127】この様に、ファンが停止した場合に、高温
しかも熱容量の大きな定着手段からの自然放熱でこの空
間109内に充満する高温気体は実質上作像プロセス手
段のある空間と遮断されるとともに、自然に上昇し、開
口部112から装置外に排出されるため、画像形成装置
内の作像プロセス手段や主要部品が長期間にわたって高
温に曝されることがない。よって、トナーの溶融固着に
よる装置の動作不良やクリーニング不良がなく高品質の
画像が得られる。また、感光体寿命やモータ、電子部品
の故障を防ぎ装置の機械的信頼性を向上させた。
【0128】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
定着手段の長手方向に略平行に配置される第1流路は、
長手方向の一方の端部に第1開口部を有するとともに、
長手方向に設けられた第2開口部を有し、第2開口部は
記録紙の搬送方向の定着手段への進入側に位置し、か
つ、記録紙搬送面に対し加熱手段側に配置され、第1開
口部と装置外部に連通する第3開口部との間に設けられ
たファンを有し、第1流路は第2開口部を始端とし、第
1開口部を終端とすることによって、 1)定着手段の記録紙進入側で発生する水蒸気と高温空
気を効率よく装置外に排除し作像プロセスの高温、高湿
化を防止した。
【0129】2)紙幅方向にバイパス流路の不要であ
り、装置の幅方向の小型化を実現した。 3)加熱ローラ軸方向に均一な温度分布が可能となり、
定着強度、グロスの均一な印字を実現した。
【0130】4)均一な冷却能を有し、装置内の作像プ
ロセスの局部的な過熱を防止した。
【0131】5)定着手段以外の発熱体からの高温気
体、オゾン等の有害気体を装置外に排除した。
【0132】6)ファン停止後、高温気体は流路を通過
して外部に排除され、更に作像プロセス手段と遮断され
るため、作像プロセス手段が高温に曝されることがな
い。
【0133】また、定着手段と、作像プロセス手段と、
定着手段と作像プロセス手段の間にある空間と、空間の
上方に位置し外部と連通する開口部とを有し、空間と開
口部を結ぶ流路を形成することによって、 7)第1流路1には、ファン動作中気体が流れて周辺部
材は冷却されるため、ファン停止後の自然放熱の熱量自
身が少なく、空間内の気体温度も低くなる。また、ファ
ンが停止したあとも、第1流路1内には優れた断熱効果
有す空気が停留しているため、装置内の温度上昇をさら
に防ぐことが可能となった。この様に第1流路1はファ
ン動作中もファン停止後も、装置内の温度上昇防止に貢
献した。
【0134】8)形成される流路に対し、ファン動作中
は装置下向きに冷たい気体が流れ込み、装置の冷却を行
っている。また、ファンが停止した後は、装置上向きに
高温気体が排出される。従って、流路はファン動作中
も、ファン停止後も装置内の温度上昇防止に貢献した。
【0135】9)ファンの停止後、高温しかも熱容量の
大きな定着手段からの自然放熱でこの空間内に充満する
高温気体は実質上作像プロセス手段のある空間と遮断さ
れるとともに、自然に上昇し、開口部から装置外に排出
されるため、画像形成装置内の作像プロセス手段や主要
部品が長期間にわたって高温に曝されることがない。よ
って、トナーの溶融固着によるクリーニング不良がなく
高品質の画像が得られた。また感光体寿命や、モータ、
電子部品の故障を防ぎ、装置寿命の長い信頼性の高い画
像形成装置が実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の第1の実施例の主要
部構成の説明図。
【図2】 本発明の画像形成装置の第1の実施例の全体
構成の説明図。
【図3】 本発明の画像形成装置の第2の実施例の主要
部構成の説明図。
【図4】 本発明の画像形成装置の第2の実施例の主要
部構成の断面図。
【図5】 本発明の画像形成装置の第2開口部の第1の
例の説明図。
【図6】 本発明の画像形成装置の第2開口部の第2の
例の説明図。
【図7】 本発明の画像形成装置の第2開口部の第3の
例の説明図。
【図8】 本発明の画像形成装置の第3の実施例の説明
図。
【図9】 本発明の画像形成装置の第4の実施例の説明
図。
【図10】本発明の画像形成装置の第4の実施例の一応
用例の説明図。
【符号の説明】
1・・・・第1流路 2・・・・第1開口部 3・・・・第2開口部 4・・・・ファン 5・・・・第3開口部 6・・・・第1部材 7・・・・第2部材 8・・・・第3部材 9・・・・第2流路 10・・・・第3部材と第2開口部と支持体により形成
される空間 11・・・・第2流路開放端部 12・・・・第4開口部 13・・・・加熱手段 15・・・・定着進入ガイド 16・・・・定着手段筐体 17・・・・加圧ローラ 18・・・・加熱ローラ 20・・・・ケース 21・・・・記録紙 22・・・・給紙ローラ 24・・・・感光体 26・・・・転写ローラ 28・・・・帯電ローラ 29・・・・レーザー走査光学系 30・・・・現像ローラ 42a、42b・・・・トナー循環経路 44・・・・クリーニングブレード 45・・・・加熱ローラ軸受け 46・・・・駆動ギア 60・・・・定着手段 101・・・作像プロセス手段 109・・・定着手段と作像プロセス手段の間にある空
間 112・・・開口部 115・・・進入経路部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナーを支持体上に主に加熱手
    段の熱により定着する定着手段と定着手段の周辺に気体
    流路を有する画像形成装置において、前記定着手段の長
    手方向に略平行に配置される第1流路は、長手方向の一
    方の端部に第1開口部を有するとともに、長手方向に設
    けられた第2開口部を有し、前記第2開口部は前記支持
    体の搬送方向の前記定着手段への進入側に位置し、か
    つ、前記支持体搬送面に対し加熱手段側に配置され、前
    記第1開口部と装置外部に連通する第3開口部との間に
    設けられたファンを有し、前記第1流路は前記第2開口
    部を始端とし、前記第1開口部を終端とすることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第2開口部は複数の開口部からな
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2開口部は前記定着手段の長手
    方向に単位長さ当たりの開口面積が異なる開口を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1流路は少なくとも第1部材と
    第2部材より構成され、定着装置筐体の一部を前記第1
    部材となし、前記第1部材と前記第2部材のどちらか一
    方、または両方に前記第2開口部を有することを特徴と
    する請求項1または2または3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 第3部材と前記第2部材により形成さ
    れる第2流路は、一方が開放端である第2流路開放端部
    を始端とし、前記第2流路開放端部と反対側に位置し、
    少なくとも前記第3部材と前記第2開口部と前記支持体
    により形成される空間を終端とすることを特徴とする請
    求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第2流路開放端部は、前記定着手
    段の上方に位置し、画像形成装置外部に連通する第4開
    口部であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 未定着トナーを支持体上に主に加熱手
    段の熱により定着する定着手段と前記定着手段の周辺に
    気体流路を有する画像形成装置において、前記定着手段
    と、作像プロセス手段と、前記定着手段と前記作像プロ
    セス手段の間にある空間と、前記空間の上方に位置し外
    部と連通する開口部とを有し、前記空間と前記開口部を
    結ぶ流路を形成することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記空間は前記定着手段と前記作像プ
    ロセス手段と前記支持体の進入経路部材との間にあるこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記開口部は前記支持体の搬送面と直
    交方向に前記進入経路部材に対して前記加熱手段側に配
    置されることを特徴とする請求項8記載の画像形成装
    置。
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