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JPH11305637A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH11305637A
JPH11305637A JP10114895A JP11489598A JPH11305637A JP H11305637 A JPH11305637 A JP H11305637A JP 10114895 A JP10114895 A JP 10114895A JP 11489598 A JP11489598 A JP 11489598A JP H11305637 A JPH11305637 A JP H11305637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image forming
forming apparatus
fan
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10114895A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Domon
彰 土門
Takeshi Konishi
岳 小西
Satoru Motohashi
悟 本橋
Masanobu Saito
雅信 斉藤
Hiroshi Sato
浩 佐藤
Yasushi Shimizu
康史 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10114895A priority Critical patent/JPH11305637A/ja
Publication of JPH11305637A publication Critical patent/JPH11305637A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型化を招くことなく、高温高質環境におい
ても画像濃度低下や画像流れ等のない良好な画像形成を
安定して行うことができる画像形成装置を提供するこ
と。 【構成】 少なくとも、感光ドラム(像担持体)2と、
現像装置3と、前記感光ドラム2上に形成された可視像
を転写材Pに転写するための転写ローラ(転写手段)5
と、前記転写材P上の前記可視像を定着するための定着
装置(定着手段)6と、電気回路を実装した電装基板2
01と、装置冷却用のファン206を有する画像形成装
置200において、前記ファン206を前記電装基板2
01の上方に配置し、該ファン206によって装置本体
外部から内部へと風路を形成して該風路を流れる空気が
前記電装基板201上及び定着装置6を通過して装置本
体外部に排出されるよう構成するとともに、前記定着装
置6を前記風路の空気の流れ方向に対して前記感光ドラ
ム2及び前記現像装置3の下流に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザービームプ
リンタや複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザービームプリンタや複写機等の電
子写真画像形成装置は、電子写真プロセス的に大別する
と、静電潜像を担持するための像担持体と、該像担持体
を一様に帯電させるための帯電装置と、像担持体を露光
して静電潜像を形成するための露光装置と、静電潜像を
可視化するための現像装置と、像担持体上の可視像を転
写材に転写するための転写装置と、転写材上に形成され
た可視像を定着するための定着装置及び転写行程後に像
担持体上に残存する現像剤を除去するためのクリーニン
グ装置とで構成されている。
【0003】ところで、上記構成要素のうち像担持体、
帯電装置、現像装置及びクリーニング装置をコンパクト
に一体化したプロセスカートリッジ方式が広く採用さ
れ、ユーザビリティーの向上に貢献している。
【0004】又、近年においては、画像形成装置を小型
化する傾向が顕著となっており、この小型化を実現する
ために装置を構成する要素自身の大きさを小さくした
り、構成要素間をより密接に配置する等の工夫がなされ
ている。
【0005】ここで、図9に従来の画像形成装置の断面
を示す。
【0006】図9に示すような転写材Pを設置面に対し
て平行にしてカセット210に収納する形態の画像形成
装置においては、設置面積を使用する紙サイズよりも小
さくすることは物理的に不可能である。
【0007】そこで、装置の設置面積を小さくするため
に図10に示すように転写材Pの搬送経路をU字型とす
る画像形成装置が周知となっている。この方式によれ
ば、使用する転写材Pが概ね立てた状態で給紙部202
にセットされ、画像形成が完了した後には転写材Pは概
ね鉛直方向に向かって排紙トレイ203に排出される。
従って、使用する転写材Pの長手長さ(例えば、A4サ
イズ紙ならば297mm)より画像形成装置本体の奥行
き長さを短くできるため、図9に示すような形態の画像
形成装置よりも設置面積を小さくすることができる。こ
のように、U字型の紙搬送経路を用いることは、画像形
成装置のより一層の小型化に大きく寄与する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成装置を更に小型化するに当たって以下のような問題が
生じた。
【0009】即ち、画像形成装置を小さくするには、構
成要素間を密接に配置することが有効であり、例えばプ
ロセスカートリッジと定着装置の距離を近づけると、よ
り設置面積を小さくすることが可能になるが、プロセス
カートリッジは定着装置から発せられる熱や定着の際に
紙から発生する水蒸気の影響を大きく受けることにな
る。
【0010】又、図10に示すようなU字型の紙搬送経
路を有する画像形成装置の場合、高圧電源を実装する電
装基板201をプロセスカートリッジ100の下部に設
けるが、この電装基板201を構成する電気部品は画像
形成装置使用時には発熱するものが多いため、プロセス
カートリッジ100は定着装置6のみならず、電装基板
201から放射される熱の影響も受けて非常に高温とな
る。
【0011】而して、プロセスカートリッジ100が高
温になると、該プロセスカートリッジ100に収容され
ている粉体状の現像剤8の特性が劣化して画像濃度が薄
くなる現象が発生する。
【0012】又、水蒸気の発生によって装置内の相対湿
度が上昇し、結露してしまうという問題も発生する。特
に、光学系要素や像担持体2の表面が結露すると画像が
ぼやけてしまうため、これは必ず回避しなければならな
い問題である。
【0013】更に、転写材Pがタルクが多く含有してい
る場合、このタルクが像担持体2の表面に付着し、これ
を核として帯電ローラ1による放電によって放電生成物
が像担持体2の表面に形成される。そして、像担持体2
周囲の相対湿度が高くなると、該像担持体2の表面抵抗
が低下し、この状態で画像形成を行うと画像流れが発生
する。
【0014】以上の問題を未然に防ぐために、通常、画
像形成装置に冷却用ファンを設けることが公知である。
例えば、プロセスカートリッジと定着装置間の熱や水蒸
気を画像形成装置の外部に排出するために、冷却用ファ
ンを定着装置の側面に設けることが多い。
【0015】しかし、前述のように画像形成装置を小さ
くすると、プロセスカートリッジと定着装置間の距離が
短くなるため、冷却用ファンを取り付けるスペースを十
分確保することができない。仮に冷却用ファンを取り付
けたとしても、画像形成装置の幅が大きくなり、設置面
積の増大を招いて装置の小型化と相反してしまう。
【0016】このように、画像形成装置の小型化と画像
形成装置内(特にプロセスカートリッジ)の昇温の抑制
を図り、且つ、湿度を下げることの両立は非常に困難で
あった。
【0017】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、大型化を招くことなく、高温
高質環境においても画像濃度低下や画像流れ等のない良
好な画像形成を安定して行うことができる画像形成装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも、静電潜像を保
持するための像担持体と、前記静電潜像を可視化するた
めの現像装置と、前記像担持体上に形成された可視像を
転写材に転写するための転写手段と、前記転写材上の前
記可視像を定着するための定着手段と、電気回路を実装
した電装基板と、装置冷却用のファンを有する画像形成
装置において、前記ファンを前記電装基板上方に配置
し、該ファンによって装置本体外部から内部へと風路を
形成して該風路を流れる空気が前記電装基板上及び定着
手段を通過して装置本体外部に排出されるよう構成する
とともに、前記定着手段を前記風路の空気の流れ方向に
対して前記像担持体及び前記現像装置の下流に配置した
ことを特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、装置本体外部と通じる空洞部を前記風路の
空気の流れに対して前記定着手段の下流に設けたことを
特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記定着手段から装置本体外部へ向かう風
路を形成するためのファンを前記空洞部に設けたことを
特徴とする。
【0021】従って、請求項1記載の発明によれば、定
着手段及び電装基板の暖められた空気を風路によって効
率良く画像形成装置本体外に排出することができるた
め、画像形成装置本体内の昇温を抑制することができる
とともに、画像の濃度低下や画像流れの発生を防ぐこと
ができる。又、電装基板上の電気部品の昇温も抑制され
るため、使用する電気部品に要求される耐熱性も低くて
済み、電気部品、延ては画像形成装置全体のコストダウ
ンを図ることができる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、ファンによ
って形成される風路での空気の流れに対して定着手段の
下流に画像形成装置本体外と通じる空洞部を設けたた
め、請求項1記載の発明の前記効果がより高められると
ともに、画像形成装置の大型化を招くことなく更なる高
速化にも容易に対応可能となる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、空洞部にフ
ァンを設けたため、請求項1記載の発明の効果がより一
層高められる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】<実施の形態1>先ず、本実施の形態に係
る画像形成装置の構成を図1に基づいて説明する。
【0026】本実施の形態に係る画像形成装置200
は、電子写真プロセス的に大別すると、帯電装置である
帯電ローラ1、像担持体である感光ドラム2、露光装置
7、現像装置3、転写装置である転写ローラ5、クリー
ニング装置4及び定着装置6で構成されている。本実施
の形態では、これらのうち帯電手段としての帯電ローラ
1、像担持体である感光ドラム2、現像装置3及びクリ
ーニング装置4をコンパクトに一体化したプロセスカー
トリッジ100を使用した画像形成装置について説明す
る。
【0027】先ず、画像形成に関する構成について説明
する。
【0028】プロセスカートリッジ100は画像形成装
置200の本体に対して着脱自在に構成されており、図
示のように画像形成装置200の本体内に装填される。
【0029】帯電装置は、主に帯電ローラ1と該帯電ロ
ーラ1に交流電圧を印加するための不図示の帯電バイア
ス電源で構成されており、この帯電装置によって感光ド
ラム2の表面が所定の電位に帯電される。その後、露光
装置7によって画像情報に基づくレーザー光が感光ドラ
ム2に照射されると、該感光ドラム2上に静電潜像が形
成され、この静電潜像は現像装置3によって可視化され
る。
【0030】上記現像装置3は、感光ドラム2上の静電
潜像を可視化するための現像剤8と、現像剤8を収容す
る現像容器9と、現像剤8を担持するための現像剤担持
体10及び該現像剤担持体10上の現像剤層厚を規制し
て所定の電荷を付与するための現像剤層厚規制部材11
で構成されている。現像剤担持体10は、感光ドラム2
との間に所定の間隙を設けて配置されており、不図示の
現像バイアスから交流電圧の印加を受けることによって
感光ドラム2上に形成された静電潜像をトナー像として
可視化する。
【0031】ところで、現像剤8の特性は温度や湿度の
影響を大きく受け、高温高湿になる程現像能力が低下し
てしまう。現像能力が低下すると画像濃度が低下するた
め、現像剤8の温度と湿度を可能な限り低く抑えること
が肝要である。
【0032】又、転写装置は転写ローラ5と不図示の転
写バイアス電源とで構成されており、転写ローラ5はプ
ロセスカートリッジ100内の感光ドラム2と当接する
ように設けられており、この転写ローラ5によって感光
ドラム2上の可視像は転写材Pへと転写される。
【0033】尚、転写工程が終了した後、転写材Pに転
写仕切れないで感光ドラム2上に残留する現像剤8は、
クリーニング装置4に具備されたクリーニングブレード
12によって感光ドラム2上から掻き落とされてクリー
ニング容器13に回収される。
【0034】定着装置6は、転写材P上に形成された未
定着画像を加圧及び加熱して転写材P上の現像剤8を溶
融させることによって転写材P上に半永久的に保存可能
な出力画像を形成するものである。この定着装置6は、
主に定着に必要な温度に制御される熱ローラ6−1と該
熱ローラ6−1に対して所定の当接幅をもって加圧保持
される加圧ローラ6−2とで構成されており、一般に画
像形成時においては熱ローラ6−1は150℃〜200
℃の高温で制御される。
【0035】ところで、前記帯電バイアス電源、現像バ
イアス電源及び転写バイアス電源は電装基板201上に
設けられており、この電装基板201は前記プロセスカ
ートリッジ100や定着装置6の下方に配置されてい
る。そして、この電装基板201上には多くの電気部品
が搭載されているためにその発熱量は大きい。
【0036】転写材Pは給紙トレイ202に概ね画像形
成装置200の設置面に垂直となるようにセットされ、
画像形成工程開始とほぼ同時に不図示の給紙ローラによ
りピックアップされ、感光ドラム2と転写ローラ5間を
通過する。このとき、感光ドラム2上のトナー像が転写
材P上に転写される。
【0037】その後、転写材Pは定着装置6に搬送され
てトナー像の定着を受け、概ね画像形成装置200の設
置面の垂直上方に搬送されて排紙トレイ203に排出さ
れるが、このように、転写材Pの搬送経路を概ねU字型
にすることが画像形成装置を小型化するために重要であ
る。
【0038】以上の工程によって一連の画像形成が終了
する。
【0039】次に、本発明に係る画像形成装置200の
風路に関する構成について説明する。
【0040】定着装置6の上方には、該定着装置6にお
いて発生する熱や水蒸気を効率良く画像形成装置200
外に排出するためのダクト204が設られている。この
ダクト204は空洞であり、定着装置6から発生する熱
や水蒸気はダクト204を通過する。
【0041】電装基板201とプロセスカートリッジ1
00及び定着装置6の間には仕切板205が設けられて
おり、この仕切板205は電装基板201から発生する
熱がプロセスカートリッジ100に伝わりにくくすると
ともに、転写材Pの搬送を補助する役割を果たす。又、
この仕切板205の転写材Pの搬送方向に対して定着装
置6の上流側にには開口部205Aが設けられている。
【0042】ところで、画像形成装置200の背面であ
って、仕切板205と電装基板201との間の空間には
冷却用のファン206が設けられており、この空間にフ
ァン206を設けることによって画像形成装置の設置面
積の増大を招くことがない。本実施の形態においては、
ファン206として回転半径20mmのプロペラ型のも
のを用い、このファン206の回転方向は画像形成装置
200外の空気を画像形成装置200内に吸い込む方向
とし、その回転数は2000rpmである。尚、ファン
206の形状や回転数はこれに限定されるものではな
い。
【0043】以上の構成により、風路は図1に矢印Fで
示すように形成される。即ち、ファン206から吸い込
まれた空気は、電装基板201上をプロセスカートリッ
ジ100の下部を経由しながら定着装置6の上方へと流
れ込み、仕切板205の開口部205Aと定着装置6の
周囲を通過してダクト204へと抜け出る。
【0044】次に、本実施の形態に係る画像形成装置の
作用について説明する。
【0045】定着装置6の近傍に存在する空気は、定着
装置6が加熱されることによって温度100℃以上の高
温に加熱される。更に、転写材Pに含まれていた水分が
蒸発するため、蒸気圧も画像形成装置200内で最も高
くなる。即ち、定着装置6近傍の空気が画像形成装置2
00内で最も高温高湿となる。
【0046】又、電装基板201には、作動することに
より発熱する素子が搭載されているため、電装基板20
1上に存在する空気も高温となる。
【0047】而して、暖められた空気は自然対流により
上方に移動するが、定着装置6近傍の空気は水分を多く
含むために上方に移動する速度が遅く、画像形成装置2
00内に対流し易い。これらの高温となった空気や水分
がプロセスカートリッジ100方向に多く移動すると、
プロセスカートリッジ100が高温高湿になるために前
述したような画像の濃度低下や画像流れ等の問題が発生
する。このため、定着装置6近傍及び電装基板201上
の暖められた空気を可能な限りダクト204方向へ移動
させることが重要となる。
【0048】このような状況において、本実施の形態に
よれば、ファン206により強制的に画像形成装置20
0外から内部へと空気を吸入するために、風路が形成さ
れ(図示矢印F)、電装基板201上の気圧は上昇す
る。そのため、この電装基板201上の高い気圧の空気
は気圧の低い方向へと向かう。即ち、この空気は開口部
205Aを経由して定着装置6のプロセスカートリッジ
100側とダクト204を通過し、画像形成装置200
外に排出され、画像形成装置200内に上昇する強制対
流が形成される。この強制対流の流れる方向は定着装置
6近傍で形成される自然対流を助長する方向である。こ
のとき、定着装置6近傍の高温高湿の空気は、この強制
対流に誘導されるように画像形成装置200外に排出さ
れ、プロセスカートリッジ100方向には殆ど達しな
い。
【0049】このように、本実施の形態によれば、定着
装置6や電装基板201から発生する熱や定着装置6か
ら発生する水蒸気をプロセスカートリッジ100に向う
ことなく効率良く画像形成装置200外に排出すること
が可能となる。
【0050】次に、本実施の形態に係る画像形成装置2
00を用いてその効果の検証実験を行った結果を図2〜
図6に基づいて説明する。
【0051】本実施の形態に係る画像形成装置200を
用いたときの現像装置3の内部の温度推移を図2に、感
光ドラム2の周囲の相対湿度の推移を図3にそれぞれ示
す。又、べた黒画像の光学濃度の推移を図4に、画像流
れの発生状況を図5にそれぞれ示す。
【0052】又、比較例として、ファン206’を本実
施の形態中に述べた位置ではなく、図6に示すように画
像形成装置200’の側面であって、且つ、定着装置6
とプロセスカートリッジ100の間に設け、図6におい
て矢印F’にて示すように画像形成装置200’の外部
から内部へと風路を形成する場合を採用した。図6は比
較例として示した画像形成装置200’を上部から見た
概略図、図7は本実施の形態に係る画像形成装置200
を上部から見た概略図である。尚、比較例として使用し
たファン206’は本実施の形態で用いたファン206
と同一形状を有し、同一回転数で回転駆動される。
【0053】本実験での通紙条件は、120枚連続通紙
後30分間放置というパターンを合計1200枚まで行
った。ファン206,206’は、通紙中であるか放置
中であるかを問わず、常時回転させておく。実験に使用
した画像形成装置200、200’はA4紙を縦方向に
1分間に4枚通紙可能であり、プロセススピードは24
mm/secとする。又、実験環境は温度33℃、湿度
85%RHであり、使用した転写材は填料としてタルク
を含有した紙である。
【0054】図2に示すように、本実施の形態と比較例
の何れの場合でも通紙・放置に拘らず、時間と共に温度
は徐々に上昇し、飽和する傾向がある。
【0055】しかしながら、本実施の形態の方が飽和時
の温度が約8℃程度低い。これは、比較例においてはフ
ァン206’を設けたものの、定着装置6や電装基板2
01近傍の暖められた空気を効率良く排気することがで
きなかったことを示しているす。
【0056】一方、本実施の形態では、自然対流を助長
する方向に強制対流を形成したため、比較例に比して効
果的に定着装置6や電装基板201近傍の暖められた空
気を効率良く排気することができたことを示している。
このときの画像濃度推移は、図4に示すように、比較例
では800枚以降で濃度低下が見られるが、本実施の形
態においては全く濃度低下が起きなかった。これは、本
実施の形態では画像形成装置200の内部(特に電装基
板201)の昇温が緩和され、その結果、現像剤8の昇
温も抑制されるため、現像剤8の現像能力の低下を抑制
できたためである。
【0057】又、図3に示すように、感光ドラム2の周
囲の相対湿度は、比較例では通紙することで上昇し、放
置すると低下することを繰り返しながら、50〜55%
RHまで低下し安定する。通紙することによって相対湿
度が上昇しているのは、紙に含まれた水分が定着装置6
で加熱されることによって水蒸気となり、この水蒸気を
効率良く画像形成装置200’外に排出できていないこ
とを示す。
【0058】一方、本実施の形態によれば、通紙・放置
に拘らず、相対湿度は低下し、比較例よりも低い40%
RHで安定する。これにより、本実施の形態では、定着
装置6近傍の水分を多く含む重たい空気を強制対流を利
用することによって画像形成装置200外に効率良く排
出することができていることが確認された。このとき、
比較例では、図5に示すように画像流れが600枚から
発生しているのに対し、本実施の形態によれば1200
枚まで全く画像流れが発生しなかった。
【0059】又、図6と図7を比較すると、比較例に係
る画像形成装置200’は、本実施の形態に係る画像形
成装置200に比して必然的に少なくともファン20
6’の断面積分の設置面積を必要とし、画像形成装置の
小型化を達成することと相反する。
【0060】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、画像形成装置を小型化した場合においても、プロセ
スカートリッジの過度な温度及び相対湿度上昇を防ぐこ
とができるため、画像濃度低下や画像流れ等の画像不良
のない良好な画像を常に安定して得ることが可能とな
る。
【0061】又、電装基板201上の電気部品の昇温を
抑えることが可能となり、電気設計のマージンを大きく
確保することもできる。
【0062】又、冷却用のファン206を電装基板20
1上の空間に設けるようにしたため、画像形成装置20
0の余分な設置面積の増大を招くことなく前記効果を得
ることができる。
【0063】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図8に基づいて説明する。尚、図8は実施の形態
2に係る画像形成装置の断面図であり、本図においては
図1に示したと同一要素には同一符号を付しており、以
下、それらについての説明は省略する。
【0064】本実施の形態が前記実施の形態1と異なる
のは、定着装置6の上方に設けたダクト204内部に補
助ファン208を付加する点のみであり、その他の構成
については実施の形態1のそれとほぼ同一である。
【0065】ダクト204の内部に付加する補助ファン
208は回転半径15mmの小型のプロペラ式のもので
あり、これは定着装置6から画像形成装置200外に風
路を形成する方向に回転し、その回転数は1000rp
mである。尚、補助ファン208の形状や回転数はこれ
らに限定されるものではない。
【0066】従って、本実施の形態に係る画像形成装置
200は、その背面に設けたファン206とダクト20
4内に設けた補助ファン208の2つのファンを有する
ことになる。
【0067】而して、本実施の形態によれば、定着装置
6から発生する熱や水蒸気を前記実施の形態1に比して
より効率良く画像形成装置200外に排出することがで
きる。この結果、本実施の形態によれば以下のような状
況にも容易に対応可能となる。
【0068】即ち、画像形成装置のプロセススピードを
高める、電気部品の発熱量が大きくなり、更に定着温度
を上げる必要があり、画像形成装置内部の昇温が大きく
なる。
【0069】しかし、このような状況においても本実施
の形態のように画像形成装置200に元々存在する空間
に効率良くファン206,208を配置することによっ
て、画像形成装置200の大型化を招くことなく、プロ
セスカートリッジ100周囲の温度と湿度の上昇を抑制
することができるため、前記実施の形態1と同様の効果
を更に画像形成スピードの速い画像形成装置においても
得ることが可能になる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、請求項1記載の発明によれば、定着手段及び電
装基板の暖められた空気を風路によって効率良く画像形
成装置本体外に排出することができるため、画像形成装
置本体内の昇温を抑制することができるとともに、画像
の濃度低下や画像流れの発生を防ぐことができる。又、
電装基板上の電気部品の昇温も抑制されるため、使用す
る電気部品に要求される耐熱性も低くて済み、電気部
品、延ては画像形成装置全体のコストダウンを図ること
ができる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、ファンによ
って形成される風路での空気の流れに対して定着手段の
下流に画像形成装置本体外と通じる空洞部を設けたた
め、請求項1記載の発明の前記効果がより高められると
ともに、画像形成装置の大型化を招くことなく更なる高
速化にも容易に対応可能となる。
【0072】請求項3記載の発明によれば、空洞部にフ
ァンを設けたため、請求項1記載の発明の効果がより一
層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の断
面図である。
【図2】通紙耐久を行った場合の現像装置内部の温度推
移を示す図である。
【図3】通紙耐久を行った場合の感光ドラム周囲の相対
湿度推移を示す図である。
【図4】通紙耐久を行った場合の画像濃度推移を示す図
である。
【図5】通紙耐久を行った場合の画像流れの発生状況を
示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を上
方から見た該略図である。
【図7】比較例に係る画像形成装置を上方から見た該略
図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の断
面図である。
【図9】従来の画像形成装置の断面図である。
【図10】他の従来の画像形成装置の断面図である。
【符号の説明】
2 感光ドラム(像担持体) 3 現像装置 5 転写ローラ(転写手段) 6 定着装置(定着手段) 100 プロセスカートリッジ 200 画像形成装置 201 電装基板 204 ダクト(空洞部) 206 ファン 208 補助ファン P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 雅信 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 佐藤 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 清水 康史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、静電潜像を保持するための
    像担持体と、前記静電潜像を可視化するための現像装置
    と、前記像担持体上に形成された可視像を転写材に転写
    するための転写手段と、前記転写材上の前記可視像を定
    着するための定着手段と、電気回路を実装した電装基板
    と、装置冷却用のファンを有する画像形成装置におい
    て、 前記ファンを前記電装基板上方に配置し、該ファンによ
    って装置本体外部から内部へと風路を形成して該風路を
    流れる空気が前記電装基板上及び定着手段を通過して装
    置本体外部に排出されるよう構成するとともに、前記定
    着手段を前記風路の空気の流れ方向に対して前記像担持
    体及び前記現像装置の下流に配置したことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 装置本体外部と通じる空洞部を前記風路
    の空気の流れに対して前記定着手段の下流に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記定着手段から装置本体外部へ向かう
    風路を形成するためのファンを前記空洞部に設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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