JP2008164905A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着ハウジングとプロセスハウジングとの隙間が狭い場合であっても、装置が大型化することなく、廃トナー搬送手段を搬送される廃トナーの溶融による不具合を解消することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】廃トナー搬送手段62を内設するプロセスケーシングPHの上方に隙間Sを介して定着器7の定着ハウジング74が位置し、定着ハウジング74を長手方向に渡って保持するステイ113に隙間Sの端部上方を空気通路Tに連通する通気口113fを長手方向に渡って設ける。また、装置の外装ハウジングに形成され空気通路Tと連通する排気口115と、空気通路T内に排気口115へ向う空気の流れを生じさせるファン117を備える。
【選択図】図3
【解決手段】廃トナー搬送手段62を内設するプロセスケーシングPHの上方に隙間Sを介して定着器7の定着ハウジング74が位置し、定着ハウジング74を長手方向に渡って保持するステイ113に隙間Sの端部上方を空気通路Tに連通する通気口113fを長手方向に渡って設ける。また、装置の外装ハウジングに形成され空気通路Tと連通する排気口115と、空気通路T内に排気口115へ向う空気の流れを生じさせるファン117を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置、詳しくは、トナー画像を記録用紙上に熱定着させる定着器と廃トナーを搬送する廃トナー搬送部とが狭い隙間を介して位置する画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を少なくとも2つ兼ね備えた複合機等に用いられる画像形成装置は、一様に帯電させた感光体ドラムの表面に画像情報に応じて選択的な露光をして潜像を形成し、形成された静電潜像を現像してトナー画像を形成し、このトナー画像を記録用紙に転写することにより画像形成を行う。そして、この記録用紙は、定着器にてトナー画像が定着された後に、排紙トレイに排紙される。一般的に、定着器は、ハロゲンヒータ等の発熱源を内蔵する加熱ローラを記録用紙に圧接することにより、未定着トナーを溶融して記録用紙上に固定する。一方、感光体ドラムの表面に残留したトナーは、クリーニングブレード等により除去され、廃トナー搬送部に内設された搬送パドルやスクリュ等によって廃トナー容器へ搬送される。
ところで、加熱ローラや発熱源等を含む定着器は定着ハウジングに収容されている。また、廃トナー搬送部は他の画像形成部とともにプロセスカートリッジとしてユニット化されており、プロセスカートリッジの外装ハウジング(以下、プロセスハウジングともいう。)に収容されている。画像形成装置の小型化要請のため、定着ハウジングとプロセスハウジングとの隙間は狭いものとなり、この隙間の空気は定着器からの排熱により暖められ、熱気となって滞留する。長時間の連続運転によって熱気の温度が上昇すると、プロセスカートリッジの上部に廃トナー搬送部が収容されていると、廃トナー搬送部内の温度が上昇する。そして、廃トナー搬送部内の温度が廃トナーの軟化点まで上昇すると廃トナーは溶解するが、運転終了により定着器の発熱がなくなると、廃トナー搬送部内の温度は下降する。その結果、廃トナー搬送部内の溶融していた廃トナーが固着し、搬送パドルやスクリュで廃トナー搬送の駆動負荷が増加することによりモータ等の駆動部がロックする等の不具合が発生する恐れが生じる。
そこで、例えば特許文献1には、定着器上方の長手方向の両端部に熱気を強制排気するファンを設け、定着器上方に滞留する熱気を安定して装置外に排出することが開示されている。一方、例えば特許文献2には、廃トナー搬送部とプロセスハウジングとの間を隔てる内壁をプロセスカートリッジ内に設けてプロセスハウジングと内壁との間に空気通路を形成し、定着器からの排熱による廃トナー搬送部への影響を低減することが開示されている。
特開2002−62771号公報
特開2000−81828号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたように新たなファンを追加することは、装置小型化の要請によるレイアウトの制約等から困難であるという問題があった。一方、特許文献2に開示されたようにプロセスカートリッジ内に内壁を設け空気通路を形成することは、プロセスカートリッジが大型化するため、定着ハウジングとプロセスハウジングとの間の隙間を狭くした装置小型化の要請に反するという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、定着ハウジングとプロセスハウジングとの隙間が狭い場合であっても、装置が大型化することなく、廃トナー搬送部を搬送される廃トナーの溶融による不具合を解消することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、感光体の表面に形成されたトナー画像が転写された記録用紙に前記トナー画像を熱定着する定着手段と、前記感光体の表面に残留したトナーを除去して搬送する廃トナー搬送手段と、を備えた画像形成装置において、前記廃トナー搬送手段を内設するケーシングの上方に隙間を介して前記定着手段を収容する定着ハウジングが位置し、前記定着ハウジングを長手方向に渡って保持する保持部材に前記隙間の端部上方を空気通路に連通する通気口を長手方向に渡って設けることを特徴としている。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、当該装置の外装ハウジングに形成され前記空気通路と連通する排気口と、前記空気通路内に前記排気口へ向う空気の流れを生じさせるファンと、を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の感光体ドラムは、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記ケーシングが、前記廃トナー搬送手段を収容するプロセスカートリッジの外装ハウジングであり、前記保持部材が、前記定着ハウジングの長手方向に渡って当該装置の外装シャーシの側壁間を連結するステイであることを特徴としている。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記保持部材が、前記定着ハウジングを保持する垂直片と、前記垂直片の下端から水平に前記定着ハウジングと反対側に延びる水平片とを備え、前記垂直片と前記水平片とがなす角部にスリットを形成することにより、前記通気口を設けることを特徴としている。
請求項1に記載の画像形成装置によれば、廃トナー搬送手段を内設するケーシングの上方に隙間を介して定着手段を収容する定着ハウジングが位置する。装置小型化の要請により、前記ケーシングと定着ハウジングとの隙間は狭く、定着手段から発生する排熱によりこの隙間に存在する空気の温度が上昇し熱気となって、高温の熱気が滞留する恐れがある。高温の熱気が滞留すると、この熱気の熱が伝達されて廃トナー搬送手段の温度が上昇する。そこで、この隙間の端部を空気通路に連通する通気口を保持部材に設けている。そのため、前記隙間に存在する熱気が通気口を介して空気通路に流れ出て放出され、当該隙間に熱気が滞留することを防止することができる。よって、廃トナー搬送手段の温度上昇を抑えることが可能となり、廃トナー搬送手段にて搬送される廃トナーが溶融することによる不具合を解消することができる。また、空気通路に連通する通気口を前記隙間の端部上方に設けている。そのため、温度勾配による上昇気流を利用することにより、この隙間に存在する熱気が通気口を介して空気通路に容易に流れ出し、廃トナー搬送路手段の温度上昇をより効果的に抑えることができる。また、定着ハウジングを長手方向に渡って保持する保持部材に通気口を長手方向に渡って設けているため、定着手段の長手方向全体に渡って隙間を介して近接する廃トナー搬送手段の温度上昇を抑えることが可能となる。さらに、定着ハウジングを保持する既存部材である保持部材に通気口を追加することのみに廃トナー搬送手段の温度上昇を抑えることができるので、ファンを追加する場合やプロセスユニット内に空気通路を設ける場合等のように装置が大型化することがない。なお、保持部材に通気口を長手方向に渡って設けるとは、保持部材に1又は複数の通気口を長手方向に設けることを意味し、必ずしも長手方向全体に渡って通気口を設ける必要はない。
請求項2に記載の画像形成装置によれば、当該装置の外装ハウジングに形成され空気通路と連通する排気口と、空気通路内に排気口へ向う空気の流れを生じさせるファンと、を備える。そのため、前記隙間に存在する熱気がファンによって空気通路を介して排気口から装置外部に強制的に排出されるので、廃トナー搬送手段の温度上昇をより効果的に抑えることが可能となる。なお、このファンとして感光体の表面を帯電する際に発生するオゾンを排出するために設けられたファンを用いることが可能であり、この場合、新たなファンを追加する必要はないので、装置は大型化しない。
請求項3に記載の画像形成装置によれば、前記ケーシングが、廃トナー搬送手段を収容するプロセスカートリッジの外装ハウジングである。そのため、装置本体に対してプロセスカートリッジを着脱可能に設けた画像形成装置に適用することができる。さらに、定着ハウジングを長手方向に渡って保持する保持部材が、定着ハウジングの長手方向に渡って当該装置の外装シャーシの側壁間を連結するステイである。そのため、定着ハウジングを外装シャーシに安定的に保持することができる。
請求項4に記載の画像形成装置によれば、保持部材が、定着ハウジングを保持する垂直片と、垂直片の下端から水平に定着ハウジングと反対側に延びる水平片とを備え、垂直片と水平片とがなす角部にスリットを形成することにより、通気口を設けている。定着ハウジングとプロセスカートリッジの外装ハウジングが隙間を介して近接しているので、定着ハウジングを保持する保持部材の水平片とプロセスカートリッジの外装ハウジングとは近接する。そして、これらの間の隙間に、定着ハウジングとプロセスカートリッジの外装ハウジンとの隙間に存在する熱気が流れ込み、プロセスユニット内の温度が上昇し、プロセスユニット内の各種機器に影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、保持部材の垂直片と水平片とがなす角部にスリットを形成することにより通気口を設けているので、水平片とプロセスカートリッジの外装ハウジングとの隙間に流れ込む熱気を削減し、プロセスユニット内の温度上昇を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について図面に基づき説明する。本発明の実施の形態に係る画像形成装置を装備するコピー・ファクシミリ複合機100は、その外観を示す概略斜視図を図1に示すように、記録用紙に画像を形成する画像形成装置等を内蔵した本体110と、原稿の画像を読み取るフラットベッドスキャナとして機能する読取載置台120と、画像読み取りや画像形成の開始等を入力するための操作パネル130とを具備する。
本体110は、その概略断面図を図2に示すように、装置底部に画像を記録するための記録用紙を順次供給する給紙カセット101が配設されており、該給紙カセット101の上方に画像形成部102が配設され、さらにその上方に排紙トレイ103が配設されている。給紙カセット101から排紙トレイ103へ記録用紙を搬送するための搬送路104は、給紙カセット101の一端側から上方へ向かって延設されて画像形成部102に至り、更に上方へ延設された後、水平方向へ湾曲して排紙トレイ103へ通じるように形成されている。また、画像形成部102により画像が片面に記録された記録用紙を反転させて再度画像形成部に送り込む反転搬送路105は、画像形成部102と排紙トレイ103との間から略下方に向かって、給紙カセット101より上流側にて搬送路104に接続されるように形成されている。
給紙カセット101は、各種サイズの記録用紙を収容可能な箱状のものであり、装置底部に引出し可能に設けられて、必要に応じて記録用紙を装填できるようになっている。給紙カセット101に収容された記録用紙は、ガイド101aによってその最上紙の一端側が給紙位置に常時位置するようになっている。給紙位置には、ピックアップローラ、リバースローラ及び分離パッドからなる給紙機構101bが設けられており、記録用紙が1枚ずつ搬送路104に繰り込まれる。
画像形成部102は、感光体ドラム1の周囲に配設された帯電デバイス2、LEDヘッド3、現像デバイス4、転写ローラ5、及びクリーニングデバイス6と、感光体ドラム1の下流側の搬送路104に配設された定着器7とから構成されている。これらのうち、感光体ドラム1、帯電デバイス2、及びクリーニングデバイスデバイス6は、プロセスユニットPUとしてカートリッジに収容されて一体となっている。プロセスユニットPUは、感光体ドラム1、帯電デバイス2及びクリーニングデバイスデバイス6を内設し収容する合成樹脂製のプロセスハウジングPHを外装ハウジングとして備えており、感光体ドラム1の転写ローラ5と対向する部分がプロセスハウジングPHから露出している。
感光体ドラム1は、モータにより所定速度で回転するものであり、その表面が帯電デバイス2により一定電圧に帯電される。帯電デバイス2は、所謂スコロトロン帯電器と呼ばれる非接触のコロナ帯電方式のものであり、半空間を形成するケーシング電極の略中心に放電ワイヤが配設されるとともに、感光体ドラム1側にグリッド電極が配設されており、放電ワイヤに所定の電圧が印加されることによりコロナ放電が生じ、該コロナ放電によるイオン量をグリッド電極で制御する。なお、帯電デバイス2には、非接触のコロナ帯電方式に代えて接触型のローラ帯電方式等、他の帯電デバイスを採用してもよい。
LEDヘッド3は、LEDアレイを記録画素数だけ並設し、該LEDアレイが発した光をセルフォックレンズアレイで感光体ドラム1の表面に結像する所謂自己発光型のプリンタヘッドであり、感光体ドラム1に対して画像情報に基づいて感光体ドラム1の表面を選択的に露光して、該表面に静電潜像を形成する。帯電デバイス2により帯電された感光体ドラム1の表面は、LEDヘッド3により露光されることにより表面電位が減衰し、露光されていない部分との電位差により静電潜像が形成される。また、画像情報は、例えばフラットベッドスキャナとして機能する前記読取載置台130で読み取った原稿の画像が電気信号としてLEDヘッド3に送信されるようになっている。なお、露光デバイスとしては、LEDヘッド3の他に半導体レーザを用いた走査光学系のものを採用してもよい。
現像デバイス4は、供給ローラ、現像ローラ及びトナー容器を備えており、不図示の電気回路から供給ローラ及び現像ローラに各々に印加されるバイアス電圧の差によりトナー容器のトナーが供給ローラを経て現像ローラへ供給され、現像ローラの表面にトナー層が形成される。トナー層が形成された現像ローラが感光体ドラム1に近接した位置で回転され、感光体ドラム1の静電潜像との電位差により現像ローラ上のトナーが感光体ドラム1へ移動し、該静電潜像に基づいてトナー画像が感光体ドラム1の表面に形成される。なお、このような現像デバイス4は一例であり、磁性トナー又は非磁性トナーの選択や、接触現像法又は非接触現像法の選択等は任意である。
転写ローラ5は、EPDM発泡体又はウレタンスポンジからなるローラであり、搬送路104の対向位置において感光体ドラム1に圧接されてなり、不図示の印加回路からバイアス電圧が印加されるようになっている。給紙カセット101から搬送路104を経て供給された記録用紙を感光体ドラム1及び転写ローラ5がニップしてバイアス電圧が印加されることにより、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー画像が記録用紙へ転写される。
クリーニングデバイス6は、図3に示すように、クリーニングブレード61及び搬送パドルやスクリュからなる廃トナー搬送手段62を備えており、感光体ドラム1の表面に残留したトナーや紙粉を除去して回収する。クリーニングブレード61が転写後の感光体ドラム1の表面に圧接され不図示の電気回路から定電圧が印加されることにより、感光体ドラム1の表面に残留したトナーや紙粉を除去するとともに静電潜像を消去する。クリーニングブレード61が掻き取った廃トナーや紙粉は、不図示のモータにより回転駆動される廃トナー搬送手段62によって装置前面側に搬送され、不図示の廃トナー回収容器に蓄積されるようになっている。
定着器7は、図2又は図3に示すように、搬送路104の対向位置にそれぞれ配置された加熱ローラ71及び加圧ローラ72を備えており、搬送路104を搬送される記録用紙上の未定着トナー画像を当該記録用上に熱定着する。加熱ローラ71は、アルミニウム等の中空ローラであり、その内空に不図示の給電回路からの給電により発熱するハロゲンヒータ等の発熱源73が配設され、表面が所定の温度に維持されている。加熱ローラ71は、不図示のモータにより所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ72は、回転自由に軸受保持されるとともに所定の押圧力で加熱ローラ71に圧接されており、加熱ローラ71の回転に従動して回転する。未定着トナー画像が転写された記録用紙が、加熱ローラ71と加圧ローラ72との圧接部を挟持搬送されると、加熱ローラ71の熱でトナー溶融するとともに圧接部で押圧されて記録用紙上にトナー画像が熱定着される。加熱ローラ71及び加圧ローラ72を加熱ローラ71の表面をクリーニングするクリーニングローラや加熱ローラ71の表面温度を計測する温度センサ等とともに、定着器7の外装ハウジングである合成樹脂製の定着ハウジング74に内設され収容されている。
記録用紙は、図2に示すように、画像形成部102へ給紙カセット101から搬送路104に沿って記録用紙が搬送され、画像形成部102により画像が形成された後に、排紙トレイ103へ排出される。搬送路104は、給紙カセット101から画像形成部102へ略上方に向かって延設されており、その途中に、記録用紙をニップして搬送する一対の搬送ローラ80が適宜設けられている。搬送路104の終端部には、記録用紙をニップして排紙トレイ103に向けて排出する一対の排紙ローラ81が設けられている。このような搬送路104により、給紙カセット101から排紙トレイ103へ逆Cパスが形成されている。
さらに、両面画像形成を行う場合などのように、画像形成部102を通過した記録用紙の面を反転させて画像形成部102に再度供給する場合には、記録用紙の後端が排紙ローラ81の近傍の所定位置まで搬送された時点で、排紙ローラ81を逆方向へ回転させ、変向つめ83により記録用紙の搬送経路を切り替えて反転搬送路105に向けて搬送する。反転搬送路105は、変向つめ82が設けられた搬送路104の分岐点から略下方に向かって、前記給紙カセット101より上流側にて搬送路104に再合流するように延設されており、その途中に、記録用紙をニップして搬送する一対の搬送ローラ80が適宜設けられている。変向つめ82は、搬送路104と反転搬送路105との分岐点に設けられ記録用紙の搬送経路を切り替える。記録用紙が画像形成部102から排紙ローラ81側へ搬送される際には、先端部により反転搬送路105を塞ぎ、記録用紙が排紙ローラ81側から反転搬送路105に繰り込まれる際には、先端部により搬送路104を塞ぐように動作する。このようにして、画像形成部102を通過した記録用紙の面を反転させて画像形成部102に再度供給している。
本体110のフレームは、その外観を部分的に表した概略斜視図を図4に示すように、本体110のフレームの外装部分を構成する外装シャーシの前後両側の側壁111,112間を前後方向(搬送される記録用紙の幅方向)に渡って連結するステイ113を備えている。参照する図3に示されるように、ステイ113の垂直片113aには、ピン等によって定着器7が保持される。ステイ113の下方の前側側壁111には、プロセスユニットPUを本体110に着脱可能なように開口111aが形成されている。ステイ113は、この開口111aによる強度低下を補強するための部材でもある。このようにして、定着器7はプロセスユニットPUの上方の所定の位置に配置されることとなる。
ステイ113は、図3又は図4に示すように、垂直片113aの下端から左方(定着器7が保持される側とは反対方向)に水平に延びる水平片113bを備えており、SECCやステンレス等の薄板金属を成形してなる全体として断面略同一の長尺部材である。ステイ113の垂直片113aには、定着器7の排熱による定着器7内の熱気を放出するために通気穴113cが形成されている。また、ステイ113の水平片113bには、帯電デバイス2におけるコロナ放電によって発生されるオゾンを排出するために、オゾン排出スリット113dが形成されている。
帯電デバイス2にて発生したオゾンは、図2に示すように、オゾン排出スリット113dを介して空気通路Tに放出され、空気通路T内の空気とともにファン114によって排気口115へと誘導され、排気口115の手前に配置されたオゾンフィルタ116によって除去されるようになっている。空気通路Tは、ステイ113、ダクト117及び上部外装ハウジング118にて囲まれる空間によって形成されている。ダクト117は、ステイ113の内側(定着器7やプロセスユニットPUが位置する側とは反対側であり、垂直片113a及び水平片113bとの内面によって規定される側)により規定される空間と排気口115とを連通する合成樹脂製の成形部材であり、ステイ113の内側から排気口115へ向けて弧を描く形状など空気を誘導するに適した形状に形成されている。ダクト117のステイ113側の端部下面は、ステイ113の水平片113bの左側(垂直片113aが位置する側とは反対側)端部から上方に延びる載置片113eの上端面に載置されることにより、ステイ113との間に隙間が生じないように設けられている。上部外装ハウジング118は、本体110の外装ハウジングの一部をなす合成樹脂製の成形部材であり、ステイ113及びダクト117の上方を覆うともに、その上面に前記排紙トレイ103が形成されている。また、ファン114は、空気通路T内に排気口115へ向かう空気の流れを生じさせるものであり、ダクト117の排気口115側の端部付近に配設されている。排気口115は、本体110の外装ハウジングの左側側面に形成された開口であり、ダクト117の左側端部の開口と連接している。オゾンフィルタ116は、通過する空気とともに送り込まれてきたオゾンを吸収するものであり、排気口115とファン114との間に位置するようにダクト117に配設されている。
定着器7は、図3に示すように、発熱源73により表面が所定の温度に維持される加熱ローラ71を内部に備えている。そのため、定着器7の排熱によって定着器7内の温度が上昇し、定着器7内の空気が暖められて熱気となり、温度勾配による上昇気流によって上方に向かう。定着器7の上方に位置し搬送路104の終端部付近のガイド面を形成するガイド部材には、上下方向に貫通する不図示の多数の開口が形成されており、この開口を介して定着器7内の熱気が本体110の外部に放出されることによって、定着器7の排熱の多くの部分が放熱される。さらに、定着器7内の一部の熱気は、ステイ113の垂直片113aに形成された通気穴113cを介して空気通路Tへ流れ込み、ファン114によって誘導されて、排気口115から装置の外部へ放出される。
しかしながら、定着器7の排熱により定着器7内の温度が上昇するに伴い、定着器7外部近傍の空気の温度も上昇する。定着器7の下方には、プロセスユニットPUが近接して配置されている。定着器7とプロセスユニットPUと間、より具体的には、定着ハウジング74の下面とプロセスハウジングPHの上面との間の隙間S(図3における網掛け領域)に存在する空気が定着器7の排熱により暖められて熱気となる。しかも、この隙間Sは、装置小型化の要請により上下方向に狭い空間であるとともに、装置外部と連通される部分が僅かな部分に限られるため、熱気が滞留して高温になる。隙間Sに高温の熱気が滞留すると、この熱気の熱が伝達しプロセスハウジングPHの上方部分に収容されているクリーニングユニット6の廃トナー搬送手段62部分の温度が上昇し、不具合が生じる。そこで、本実施形態においては、ステイ113に隙間Sの左端部上方を空気通路Tに連通する通気口113fを設けている。
通気口113fは、図3及び図4に示すように、垂直片113aと水平片113bとがなす角部にステイ113の長手方向に渡るスリットを形成することにより設けられている。図4においては、ステイ113に4つの通気口113fが設けているが、これに限定されることはない。通気口113fは、ステイ113の長手方向に渡って長くなるように設けることが好ましいが、載置片113eの上端面に載置される上部外装ハウジング118やその上面の排紙トレイ103に積載される記録用紙の重量、ステイ113が保持する定着器7の着脱時にかかる外力等を考慮して強度上の観点から適宜定めればよい。また、通気口113fは、垂直片113aと水平片113bとがなす角部に設けられているが、これに限定されることはない。本実施形態においては、隙間Sの端部上方に垂直片113aと水平片113bとがなす角部が位置するため、この角部に通気口113fが設けられている。隙間Sの端部上方に通気口113fを設けることにより、温度勾配による上昇気流を利用することができ、隙間Sに存在する熱気(以下、隙間Sの熱気という。)が通気口113fを介して図3に示す矢印方向に空気通路Tに容易に流れ出すからである。
以上説明したように、このコピー・ファクシミリ複合機100によれば、定着器7とプロセスユニットPUとの隙間Sの左端部上方を空気通路Tに連通する通気口113fをステイ113に設けているので、隙間Sの熱気が通気口113fを介して空気通路Tに流れ出して放出され、隙間Sに熱気が滞留することを防止することができる。よって、廃トナー搬送手段62部分の温度上昇を抑えることが可能となり、廃トナー搬送手段62にて搬送される廃トナーが溶融することによる不具合を解消することができる。なお、通気口113fを設けない場合、隙間Sの熱気はステイ113のオゾン排出スリット113dから空気通路Tに流れ出していたが、熱気は十分に流れ出ず隙間Sに滞留していたため高温になっていた。
また、ファン114によって空気通路T内の空気をオゾンとともに排気口115へ誘導しているので、隙間Sの熱気は、ファン114による強制排気によって通気口113fを介して空気通路Tに流れ込み、ダクト117内を誘導されて排気口115から装置外部に排出される。そのため、廃トナー搬送手段62の温度上昇をより効果的に抑えることが可能となる。
また、既存部材であるステイ113に通気口113fを追加することのみに廃トナー搬送手段62の温度上昇を抑えることができるので、装置が大型化することがない。さらに、ファン114は、帯電デバイス2にて発生されるオゾンを排出するファンであり、新たなファンを追加していないので、装置が大型化することがない。
なお、本実施の形態で示したコピー・ファクシミリ複合機100の構成は、本発明に係る画像形成装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、クリーニングデバイス6が除去した廃トナーを廃トナー搬送手段62によって搬送し廃トナー回収容器に蓄積する場合について説明した。しかし、除去した廃トナーを廃トナー搬送手段によって搬送し現像デバイス4に供給するものであってもよい。また、ステイ113は定着器7を直接保持する場合について説明した。しかし、ステイ113が定着器7を他の部材を介して間接的に保持するものであってもよい。
また、プロセスユニットPUが、感光体ドラム1、帯電デバイス2及びクリーニングデバイスデバイス6を収容する場合について説明した。しかし、プロセスユニットPUが収容する画像形成デバイスはこれらの組合せに限定されることはなく、クリーニングデバイス6が独立したユニットを構成するものであってもよい。また、プロセスハウジングPHと定着ハウジング74の隙間Sに熱気が滞留する場合について説明した。しかし、定着器7と廃トナー搬送手段62とが近接し、その間の略閉じられた隙間に熱気が滞留するものであれば、その具体的な態様は問わない。
さらに、本実施の形態では、画像形成装置をコピー・ファクシミリ複合機100として実施した態様を説明したが、画像読取装置はこれに限定されず、プリンタ、ファクシミリ、複写機及びこれらの任意の複合機等に適用可能である。
1 感光体ドラム(感光体)
2 帯電デバイス
3 LEDヘッド
4 現像デバイス(現像手段)
5 転写ローラ(転写手段)
6 クリーニングデバイス
7 定着器(定着手段)
62 廃トナー搬送手段
74 定着ハウジング
100 コピー・ファクシミリ複合機(画像形成装置)
111 外装シャーシの前側側壁
112 外装シャーシの後側側壁
113 ステイ(保持部材)
113a 垂直片
113b 水平片
113f 通気口
114 ファン
115 排気口
117 ダクト
PH プロセスハウジング(外装ハウジング)
PU プロセスユニット
S 隙間
2 帯電デバイス
3 LEDヘッド
4 現像デバイス(現像手段)
5 転写ローラ(転写手段)
6 クリーニングデバイス
7 定着器(定着手段)
62 廃トナー搬送手段
74 定着ハウジング
100 コピー・ファクシミリ複合機(画像形成装置)
111 外装シャーシの前側側壁
112 外装シャーシの後側側壁
113 ステイ(保持部材)
113a 垂直片
113b 水平片
113f 通気口
114 ファン
115 排気口
117 ダクト
PH プロセスハウジング(外装ハウジング)
PU プロセスユニット
S 隙間
Claims (4)
- 感光体の表面に形成されたトナー画像が転写された記録用紙に前記トナー画像を熱定着する定着手段と、
前記感光体の表面に残留したトナーを除去して搬送する廃トナー搬送手段と、を備えた画像形成装置において、
前記廃トナー搬送手段を内設するケーシングの上方に隙間を介して前記定着手段を収容する定着ハウジングが位置し、前記定着ハウジングを長手方向に渡って保持する保持部材に前記隙間の端部上方を空気通路に連通する通気口を長手方向に渡って設けることを特徴とする画像形成装置。 - 当該装置の外装ハウジングに形成され前記空気通路と連通する排気口と、
前記空気通路内に前記排気口へ向う空気の流れを生じさせるファンと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記ケーシングが、前記廃トナー搬送手段を収容するプロセスカートリッジの外装ハウジングであり、
前記保持部材が、前記定着ハウジングの長手方向に渡って当該装置の外装シャーシの側壁間を連結するステイであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記保持部材が、前記定着ハウジングを保持する垂直片と、前記垂直片の下端から水平に前記定着ハウジングと反対側に延びる水平片とを備え、前記垂直片と前記水平片とがなす角部にスリットを形成することにより、前記通気口を設けることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006353950A JP2008164905A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006353950A JP2008164905A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008164905A true JP2008164905A (ja) | 2008-07-17 |
Family
ID=39694502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006353950A Pending JP2008164905A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008164905A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103324074A (zh) * | 2012-03-21 | 2013-09-25 | 富士施乐株式会社 | 图像形成装置 |
JP2020060743A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2020060744A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006353950A patent/JP2008164905A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103324074A (zh) * | 2012-03-21 | 2013-09-25 | 富士施乐株式会社 | 图像形成装置 |
JP2013195810A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2020060743A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2020060744A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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