JPH0696858A - 有機薄膜el素子 - Google Patents
有機薄膜el素子Info
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- JPH0696858A JPH0696858A JP4242041A JP24204192A JPH0696858A JP H0696858 A JPH0696858 A JP H0696858A JP 4242041 A JP4242041 A JP 4242041A JP 24204192 A JP24204192 A JP 24204192A JP H0696858 A JPH0696858 A JP H0696858A
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- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/80—Constructional details
- H10K50/84—Passivation; Containers; Encapsulations
- H10K50/844—Encapsulations
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】基板、陽極、正孔注入輸送層、有機電子輸送発
光層、陰極の順、あるいは、基板、陽極、正孔注入輸送
層、有機発光層、電子注入輸送層、陰極の順で構成され
る有機薄膜EL素子において、前記陰極上に封止層とし
て金属酸化物あるいは金属沸化物を主成分とするイオン
プレーティング膜が形成される。 【効果】本発明による、密着性が高く、均一で平滑なピ
ンホールフリーな金属酸化物あるいは金属沸化物の封止
膜を用いれば、酸素あるいは水分による劣化に対して安
定な高輝度有機薄膜EL素子を得ることができる。
光層、陰極の順、あるいは、基板、陽極、正孔注入輸送
層、有機発光層、電子注入輸送層、陰極の順で構成され
る有機薄膜EL素子において、前記陰極上に封止層とし
て金属酸化物あるいは金属沸化物を主成分とするイオン
プレーティング膜が形成される。 【効果】本発明による、密着性が高く、均一で平滑なピ
ンホールフリーな金属酸化物あるいは金属沸化物の封止
膜を用いれば、酸素あるいは水分による劣化に対して安
定な高輝度有機薄膜EL素子を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的な発光、すなわ
ちEL(エレクトロルミネセンス)を用いたEL素子に
関するものであり、更に詳しくは、少なくとも陽極、正
孔注入輸送層、有機電子輸送発光層、陰極、もしくは陽
極、正孔注入輸送層、有機発光層、電子注入輸送層、陰
極の順で構成される有機薄膜EL素子に関するものであ
る。
ちEL(エレクトロルミネセンス)を用いたEL素子に
関するものであり、更に詳しくは、少なくとも陽極、正
孔注入輸送層、有機電子輸送発光層、陰極、もしくは陽
極、正孔注入輸送層、有機発光層、電子注入輸送層、陰
極の順で構成される有機薄膜EL素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のEL素子は、電極間に高抵抗な絶
縁層を設けた交流駆動型のものが主流で、それらは分散
型EL素子と薄膜型EL素子に分類される。分散型EL
素子の構造は、樹脂バインダー中に分散させた高誘電率
のチタン酸バリウム等の粉末を背面電極となるアルミ箔
上に数10μmの厚さにコーティングして絶縁層とし、
その上に樹脂バインダー中に分散した硫化亜鉛系の発光
体層を設け、更にその上に透明電極を積層したものであ
る。この型の素子は、安価で大面積、厚さ1mm以下の
面発光体を得られ、液晶表示装置用のバックライト等の
用途があるが、輝度が低下しやすい。
縁層を設けた交流駆動型のものが主流で、それらは分散
型EL素子と薄膜型EL素子に分類される。分散型EL
素子の構造は、樹脂バインダー中に分散させた高誘電率
のチタン酸バリウム等の粉末を背面電極となるアルミ箔
上に数10μmの厚さにコーティングして絶縁層とし、
その上に樹脂バインダー中に分散した硫化亜鉛系の発光
体層を設け、更にその上に透明電極を積層したものであ
る。この型の素子は、安価で大面積、厚さ1mm以下の
面発光体を得られ、液晶表示装置用のバックライト等の
用途があるが、輝度が低下しやすい。
【0003】薄膜EL素子は、ガラス板に酸化インジウ
ム〜酸化錫(以下ITOという)等を被覆した透明電極
基板上に、絶縁層としてスパッタリング法等により酸化
イットリウム等の誘電体薄膜層を数百nm形成し、その
上にZnS系、ZnSe系、SrS系、CaS系等の蛍
光体薄膜を電子ビーム蒸着、スパッタリング法等で数百
nm程度積層し、更に誘電体薄膜層、アルミ等の背面電
極の順に積層された構造になっている。電極間の膜厚は
1〜2μm以下である。薄膜型EL素子は、長寿命で高
精細な表示が可能でポータブル型コンピュータ用ディス
プレー等の用途に適しているが、高価であるという難点
がある。
ム〜酸化錫(以下ITOという)等を被覆した透明電極
基板上に、絶縁層としてスパッタリング法等により酸化
イットリウム等の誘電体薄膜層を数百nm形成し、その
上にZnS系、ZnSe系、SrS系、CaS系等の蛍
光体薄膜を電子ビーム蒸着、スパッタリング法等で数百
nm程度積層し、更に誘電体薄膜層、アルミ等の背面電
極の順に積層された構造になっている。電極間の膜厚は
1〜2μm以下である。薄膜型EL素子は、長寿命で高
精細な表示が可能でポータブル型コンピュータ用ディス
プレー等の用途に適しているが、高価であるという難点
がある。
【0004】どちらの型のEL素子の場合も十分な輝度
を得るためには100V以上の交流高電圧を要する。例
えば、電池でEL素子を発光させる際には昇圧トランス
を要するためEL素子が1mm以下の薄型であっても組
み込まれた機器全体の厚さを薄くするのは困難であっ
た。
を得るためには100V以上の交流高電圧を要する。例
えば、電池でEL素子を発光させる際には昇圧トランス
を要するためEL素子が1mm以下の薄型であっても組
み込まれた機器全体の厚さを薄くするのは困難であっ
た。
【0005】そこで近年、昇圧トランス等の不要な低電
圧直流駆動のEL素子を目指した研究が行われており、
その一つとして有機薄膜EL素子の研究が行われてい
る。特開昭57−51781号公報、特開昭59−19
4393号公報、特開昭63−264692号公報、特
開昭63−295695号公報、ジャパニーズ.ジャー
ナル.オブ.アプライド.フィジックス第25巻第9号
773頁(1986年)、アプライド.フィジックス.
レター第51巻第12号913頁(1987年)、ジャ
ーナル.オブ.アプライド.フィジックス第65巻第9
号3610頁(1989年)等によれば、従来、この種
の有機薄膜EL素子は以下のように作られている。
圧直流駆動のEL素子を目指した研究が行われており、
その一つとして有機薄膜EL素子の研究が行われてい
る。特開昭57−51781号公報、特開昭59−19
4393号公報、特開昭63−264692号公報、特
開昭63−295695号公報、ジャパニーズ.ジャー
ナル.オブ.アプライド.フィジックス第25巻第9号
773頁(1986年)、アプライド.フィジックス.
レター第51巻第12号913頁(1987年)、ジャ
ーナル.オブ.アプライド.フィジックス第65巻第9
号3610頁(1989年)等によれば、従来、この種
の有機薄膜EL素子は以下のように作られている。
【0006】まず、ガラス等の透明絶縁基板上に蒸着ま
たはスパッタリング法等で形成した金やITOの透明導
電性皮膜の陽極上に、まず正孔注入輸送層として銅フタ
ロシアニン、ポリ3−メチルチオフェン、または下記の
(化1)で示される、1,1−ビス(4−ジ−パラ−ト
リルアミノフェニル)シクロヘキサン(融点181.4
℃〜182.4℃)、(化2)で示される、N,N’−
ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−
1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(融点15
9℃〜163℃)等のテトラフェニルジアミン誘導体の
層を蒸着や電解重合法等で1μm程度以下の厚さに単層
または積層して形成する。
たはスパッタリング法等で形成した金やITOの透明導
電性皮膜の陽極上に、まず正孔注入輸送層として銅フタ
ロシアニン、ポリ3−メチルチオフェン、または下記の
(化1)で示される、1,1−ビス(4−ジ−パラ−ト
リルアミノフェニル)シクロヘキサン(融点181.4
℃〜182.4℃)、(化2)で示される、N,N’−
ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−
1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(融点15
9℃〜163℃)等のテトラフェニルジアミン誘導体の
層を蒸着や電解重合法等で1μm程度以下の厚さに単層
または積層して形成する。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】次に正孔注入輸送層上に、テトラフェニル
ブタジエン、アントラセン、ペリレン、コロネン、12
−フタロペリノン誘導体、トリス(8−キノリノール)
アルミニウム等の有機蛍光体を蒸着、または樹脂バイン
ダー中に分散させてコーティングすることにより電子輸
送発光層を1.0μm程度以下の厚さで形成する。最後
に、その上に陰極としてMg,In,Alの単体金属、
またはMgとAgの合金(原子比10:1)等を蒸着す
る。
ブタジエン、アントラセン、ペリレン、コロネン、12
−フタロペリノン誘導体、トリス(8−キノリノール)
アルミニウム等の有機蛍光体を蒸着、または樹脂バイン
ダー中に分散させてコーティングすることにより電子輸
送発光層を1.0μm程度以下の厚さで形成する。最後
に、その上に陰極としてMg,In,Alの単体金属、
またはMgとAgの合金(原子比10:1)等を蒸着す
る。
【0010】以上のように作られた素子は、透明電極側
を陽極として20〜30V以下の直流低電圧を印加する
ことにより発光層に正孔と電子が注入され、その再結合
により発光する。
を陽極として20〜30V以下の直流低電圧を印加する
ことにより発光層に正孔と電子が注入され、その再結合
により発光する。
【0011】また、アプライド.フィジックス.レター
第57巻第6号531頁(1990年)等によると、安
達らは、ITOの陽極上に、正孔注入輸送層としてN,
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニ
ル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、有
機発光層として1−[4−N,N−ビス(P−メトキシ
フェニル)アミノスチリル]ナフタレン、電子注入輸送
層として2−(4−ビフェニル)−5−(4−t−ブチ
ルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(以下B
PBDという)、陰極としてMgAg合金を順に積層し
て得た有機薄膜EL素子を作り、同様に20〜30V以
下の直流低電圧で1000cd/m2 以上のEL発光を
得ている。
第57巻第6号531頁(1990年)等によると、安
達らは、ITOの陽極上に、正孔注入輸送層としてN,
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニ
ル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、有
機発光層として1−[4−N,N−ビス(P−メトキシ
フェニル)アミノスチリル]ナフタレン、電子注入輸送
層として2−(4−ビフェニル)−5−(4−t−ブチ
ルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(以下B
PBDという)、陰極としてMgAg合金を順に積層し
て得た有機薄膜EL素子を作り、同様に20〜30V以
下の直流低電圧で1000cd/m2 以上のEL発光を
得ている。
【0012】しかし、この種の有機薄膜EL素子におい
ては、10V程度以下の低電圧で1000cd/m2 以
上の高輝度を得るためには、陰極から有機電子輸送発光
層へ効率的に電子を注入する必要がある。そのために
は、有機電子輸送発光層に用いている有機蛍光体の最低
空被占軌道(以下LUMOという)のエネルギーレベル
以上の高いフェルミレベルを有する低仕事関数の陰極を
用いる必要がある。
ては、10V程度以下の低電圧で1000cd/m2 以
上の高輝度を得るためには、陰極から有機電子輸送発光
層へ効率的に電子を注入する必要がある。そのために
は、有機電子輸送発光層に用いている有機蛍光体の最低
空被占軌道(以下LUMOという)のエネルギーレベル
以上の高いフェルミレベルを有する低仕事関数の陰極を
用いる必要がある。
【0013】従来最も高輝度が得られる代表的な有機電
子輸送発光材料として知られているトリス(8−キノリ
ノール)アルミニウムのLUMOのエネルギーレベル
は、大気下で光電子放出法で測定した仕事関数の値から
光学的エネルギーギャップ(2.75eV)を引いて求
めると約3.1eVである。また、電子注入輸送材料と
して使われているBPBDの場合は2.7eVである。
仕事関数が3.1eV以下で、高いフェルミレベルを持
つ低仕事関数の金属としては、Li(仕事関数2.4e
V)、Na(同 2.3eV)、K(同 2.3eV)
等のアルカリ金属、Mg(同 3.2eV),Ca(同
2.9eV)、Sr(同 2.7eV)、Ba(同
2.5eV)等のアルカリ土類金属等があるが、Mgを
除いて、空気中ではきわめて酸化し易く不安定であるた
め単体金属としては陰極として用いることができなかっ
た。
子輸送発光材料として知られているトリス(8−キノリ
ノール)アルミニウムのLUMOのエネルギーレベル
は、大気下で光電子放出法で測定した仕事関数の値から
光学的エネルギーギャップ(2.75eV)を引いて求
めると約3.1eVである。また、電子注入輸送材料と
して使われているBPBDの場合は2.7eVである。
仕事関数が3.1eV以下で、高いフェルミレベルを持
つ低仕事関数の金属としては、Li(仕事関数2.4e
V)、Na(同 2.3eV)、K(同 2.3eV)
等のアルカリ金属、Mg(同 3.2eV),Ca(同
2.9eV)、Sr(同 2.7eV)、Ba(同
2.5eV)等のアルカリ土類金属等があるが、Mgを
除いて、空気中ではきわめて酸化し易く不安定であるた
め単体金属としては陰極として用いることができなかっ
た。
【0014】また、C.W.Tangらは、MgAg合
金(原子比10:1、仕事関数 3.8eV)を陰極と
して用い、10V程度の直流印加電圧で1000cd/
m2以上の輝度の有機薄膜EL素子を実現した。しか
し、Ag(仕事関数4.6eV)を混ぜることで、Mg
Ag合金の仕事関数はトリス(8−キノリノール)アル
ミニウムのLUMOのエネルギーレベルより低くなるた
め電子が注入されにくくなる欠点があった。
金(原子比10:1、仕事関数 3.8eV)を陰極と
して用い、10V程度の直流印加電圧で1000cd/
m2以上の輝度の有機薄膜EL素子を実現した。しか
し、Ag(仕事関数4.6eV)を混ぜることで、Mg
Ag合金の仕事関数はトリス(8−キノリノール)アル
ミニウムのLUMOのエネルギーレベルより低くなるた
め電子が注入されにくくなる欠点があった。
【0015】また、伊藤らはMgLiやAlLiなどア
ルカリ金属及びアルカリ土類金属を含む合金を用いるこ
とで低仕事関数でかつ比較的安定な陰極を提供すること
に成功した。
ルカリ金属及びアルカリ土類金属を含む合金を用いるこ
とで低仕事関数でかつ比較的安定な陰極を提供すること
に成功した。
【0016】この種の有機薄膜EL素子では、陰極の酸
化を防ぐために封止層を設ける必要がある。しかしなが
ら、従来行われていた蒸着法による金属酸化物、金属沸
化物の封止層はピンホールが多いため酸素、水蒸気の透
過率がいぜんとして高く、陰極の劣化を完全に食い止め
ることはできなかった。
化を防ぐために封止層を設ける必要がある。しかしなが
ら、従来行われていた蒸着法による金属酸化物、金属沸
化物の封止層はピンホールが多いため酸素、水蒸気の透
過率がいぜんとして高く、陰極の劣化を完全に食い止め
ることはできなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するために、従来使用された蒸着法よりもピンホ
ールフリーの成膜が可能なイオンプレーティング法を用
い、封止層を形成することで、酸素あるいは水分による
劣化に対して安定な高輝度有機薄膜EL素子を提供する
ことを目的としてなされたものである。
を解決するために、従来使用された蒸着法よりもピンホ
ールフリーの成膜が可能なイオンプレーティング法を用
い、封止層を形成することで、酸素あるいは水分による
劣化に対して安定な高輝度有機薄膜EL素子を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、少
なくとも陽極、正孔注入輸送層、有機電子輸送発光層、
陰極、もしくは陽極、正孔注入輸送層、有機発光層、電
子注入輸送層、陰極の順で構成される有機薄膜EL素子
において、前記陰極上に封止層として金属酸化物、金属
沸化物等のイオンプレーティング膜を用いたことを特徴
とするものである。
なくとも陽極、正孔注入輸送層、有機電子輸送発光層、
陰極、もしくは陽極、正孔注入輸送層、有機発光層、電
子注入輸送層、陰極の順で構成される有機薄膜EL素子
において、前記陰極上に封止層として金属酸化物、金属
沸化物等のイオンプレーティング膜を用いたことを特徴
とするものである。
【0019】以下、本発明における有機薄膜EL素子を
基板1上に陽極2、正孔注入輸送層3、有機電子輸送発
光層4、陰極7の順に構成する場合について説明する
が、同様の構成を基板1上に陰極7から順に構成するこ
ともできる。(図1参照)また、有機電子輸送発光層4
を有機発光層5と電子注入輸送層6とに機能分離し、基
板1上に陽極2、正孔注入輸送層3、有機発光層5、電
子注入輸送層6、陰極7の順に構成することもできる。
(図2参照)
基板1上に陽極2、正孔注入輸送層3、有機電子輸送発
光層4、陰極7の順に構成する場合について説明する
が、同様の構成を基板1上に陰極7から順に構成するこ
ともできる。(図1参照)また、有機電子輸送発光層4
を有機発光層5と電子注入輸送層6とに機能分離し、基
板1上に陽極2、正孔注入輸送層3、有機発光層5、電
子注入輸送層6、陰極7の順に構成することもできる。
(図2参照)
【0020】陽極2は、ガラス等の透明絶縁性の基板1
上にITOや酸化亜鉛アルミニウムのような透明導電性
物質を真空蒸着やスパッタリング法等で被覆した表面抵
抗10〜50Ω/平方、可視光線透過率80%以上の透
明電極、または金やプラチナを薄く蒸着した半透明電極
が望ましい。
上にITOや酸化亜鉛アルミニウムのような透明導電性
物質を真空蒸着やスパッタリング法等で被覆した表面抵
抗10〜50Ω/平方、可視光線透過率80%以上の透
明電極、または金やプラチナを薄く蒸着した半透明電極
が望ましい。
【0021】しかし、別の場合には、陽極2は不透明
で、電子輸送発光層へ正孔注入し易い仕事関数の大きい
金、プラチナ、ニッケル等の金属板、シリコン、ガリウ
ムリン、アモルファス炭化シリコン等の仕事関数が4.
8eV以上の半導体基板、またはそれらの金属や半導体
を絶縁体基板1上に被覆した陽極2を用い、陰極を透明
電極または半透明電極とすることもできる。陰極7も不
透明である場合、発光層4の少なくとも一端が透明であ
る必要がある。
で、電子輸送発光層へ正孔注入し易い仕事関数の大きい
金、プラチナ、ニッケル等の金属板、シリコン、ガリウ
ムリン、アモルファス炭化シリコン等の仕事関数が4.
8eV以上の半導体基板、またはそれらの金属や半導体
を絶縁体基板1上に被覆した陽極2を用い、陰極を透明
電極または半透明電極とすることもできる。陰極7も不
透明である場合、発光層4の少なくとも一端が透明であ
る必要がある。
【0022】次に透明な陽極2上に正孔注入輸送層3を
形成するが、正孔注入輸送材料の好ましい条件は、酸化
に対して安定で正孔移動度が大、イオン化エネルギーが
陽極材料と発光層材料の中間にあり、成膜性が良く、少
なくとも発光層材料の蛍光波長領域において実質的に透
明である必要がある。銅フタロシアニン、無金属フタロ
シアニン等のフタロシアニン類またはテトラフェニルジ
アミン誘導体等を単層または積層して使用する。テトラ
フェニルジアミン誘導体の代表的な材料としては、1,
1−ビス(4−ジ−パラ−トリルアミノフェニル)シク
ロヘキサン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス
(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,
4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビ
ス(パラ−トリル)−1,1’−ビフェニル−4,4’
−ジアミン、N,N,N’N’−テトラ(パラ−トリ
ル)−4,4’−ジアミノビフェニル等があげられる
が、上記例に特に限定されるものではない。
形成するが、正孔注入輸送材料の好ましい条件は、酸化
に対して安定で正孔移動度が大、イオン化エネルギーが
陽極材料と発光層材料の中間にあり、成膜性が良く、少
なくとも発光層材料の蛍光波長領域において実質的に透
明である必要がある。銅フタロシアニン、無金属フタロ
シアニン等のフタロシアニン類またはテトラフェニルジ
アミン誘導体等を単層または積層して使用する。テトラ
フェニルジアミン誘導体の代表的な材料としては、1,
1−ビス(4−ジ−パラ−トリルアミノフェニル)シク
ロヘキサン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス
(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,
4’−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビ
ス(パラ−トリル)−1,1’−ビフェニル−4,4’
−ジアミン、N,N,N’N’−テトラ(パラ−トリ
ル)−4,4’−ジアミノビフェニル等があげられる
が、上記例に特に限定されるものではない。
【0023】これらの化合物を用いた正孔注入輸送層3
の成膜は、透明電極の陽極2上に主に蒸着により形成さ
れるが、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチル
フェニルシラン等の樹脂中に、分散させてスピンコート
等の方法でコーティングすることによって形成すること
も可能である。
の成膜は、透明電極の陽極2上に主に蒸着により形成さ
れるが、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチル
フェニルシラン等の樹脂中に、分散させてスピンコート
等の方法でコーティングすることによって形成すること
も可能である。
【0024】正孔注入輸送層3の膜厚は、単層または積
層により形成する場合においても1μm以下であり、好
ましくは0.03〜0.1μmである。テトラフェニル
ジアミン誘導体のように加熱により溶融する正孔注入輸
送材料を用いた場合には、正孔注入輸送材料の蒸着中ま
たは蒸着後に、真空中または不活性ガス雰囲気下で、蒸
着膜の欠陥を除くため、融点程度以下の温度で基板加熱
処理を行なってもよい。また、銅フタロシアニンのよう
に結晶性で蒸着膜表面が凹凸になり易い正孔注入輸送材
料を用いた場合には、蒸着中に基板冷却を行い非晶質な
蒸着膜を得ることもできる。
層により形成する場合においても1μm以下であり、好
ましくは0.03〜0.1μmである。テトラフェニル
ジアミン誘導体のように加熱により溶融する正孔注入輸
送材料を用いた場合には、正孔注入輸送材料の蒸着中ま
たは蒸着後に、真空中または不活性ガス雰囲気下で、蒸
着膜の欠陥を除くため、融点程度以下の温度で基板加熱
処理を行なってもよい。また、銅フタロシアニンのよう
に結晶性で蒸着膜表面が凹凸になり易い正孔注入輸送材
料を用いた場合には、蒸着中に基板冷却を行い非晶質な
蒸着膜を得ることもできる。
【0025】次に正孔注入輸送層3上に、有機電子輸送
発光層4を形成するが、有機電子輸送発光層4に用いる
蛍光体には、可視領域に蛍光を有し適当な方法で成膜で
きる任意の蛍光体が使用可能である。例えば、アントラ
セン、サリチル酸塩、ピレン、コロネン、ペリレン、テ
トラフェニルブタジエン、9,10−ビス(フェニルエ
チニル)アントラセン、トリス(8−キノリノール)ア
ルミニウム、ビス(8−キノリノール)亜鉛、トリス
(5−フルオロ−8−キノリノール)アルミニウム錯
体、ビス[8−(パラ−トシル)アミノキノリン]亜鉛
及びカドミウム錯体等があげられる。
発光層4を形成するが、有機電子輸送発光層4に用いる
蛍光体には、可視領域に蛍光を有し適当な方法で成膜で
きる任意の蛍光体が使用可能である。例えば、アントラ
セン、サリチル酸塩、ピレン、コロネン、ペリレン、テ
トラフェニルブタジエン、9,10−ビス(フェニルエ
チニル)アントラセン、トリス(8−キノリノール)ア
ルミニウム、ビス(8−キノリノール)亜鉛、トリス
(5−フルオロ−8−キノリノール)アルミニウム錯
体、ビス[8−(パラ−トシル)アミノキノリン]亜鉛
及びカドミウム錯体等があげられる。
【0026】有機電子輸送発光層4中の蛍光体は、発光
波長変換、発光効率向上のために2種類以上の蛍光体を
混合するか、多種類の蛍光体の発光層を2層以上積層し
てもよく、そのうちの一方は赤外域または紫外域に蛍光
を示すものであってもよい。有機電子輸送発光層4の成
膜方法は、真空蒸着法、累積膜法、または適当な樹脂バ
インダー中に分散させてスピンコートなどの方法でコー
ティングすることにより行なわれる。
波長変換、発光効率向上のために2種類以上の蛍光体を
混合するか、多種類の蛍光体の発光層を2層以上積層し
てもよく、そのうちの一方は赤外域または紫外域に蛍光
を示すものであってもよい。有機電子輸送発光層4の成
膜方法は、真空蒸着法、累積膜法、または適当な樹脂バ
インダー中に分散させてスピンコートなどの方法でコー
ティングすることにより行なわれる。
【0027】有機電子輸送発光層4の膜厚は、単層また
は積層により形成する場合においても1μm以下であ
り、好ましくは0.03〜0.1μmである。
は積層により形成する場合においても1μm以下であ
り、好ましくは0.03〜0.1μmである。
【0028】次に、図2に示すように有機電子輸送発光
層4を有機発光層5と電子注入輸送層6とに機能分離し
て配する場合、電子注入輸送材料の好ましい条件は、電
子移動度が大きく、LUMOのエネルギーレベルが有機
発光材料のLUMOのエネルギーレベルと陰極材料のフ
ェルミレベルの中間にあり、成膜性が良いことである。
更に陽極2が不透明で、透明もしくは半透明の陰極7か
ら光を取り出す構成の素子においては少なくとも有機発
光層材料の蛍光波長領域において実質的に透明である必
要がある。例としては、BPBD、3,4,9,10−
ペリレンテトラカルボキシル−ビス−ベンズイミダゾー
ルなどがあげられるが、上記例に特に限定されるもので
はない。
層4を有機発光層5と電子注入輸送層6とに機能分離し
て配する場合、電子注入輸送材料の好ましい条件は、電
子移動度が大きく、LUMOのエネルギーレベルが有機
発光材料のLUMOのエネルギーレベルと陰極材料のフ
ェルミレベルの中間にあり、成膜性が良いことである。
更に陽極2が不透明で、透明もしくは半透明の陰極7か
ら光を取り出す構成の素子においては少なくとも有機発
光層材料の蛍光波長領域において実質的に透明である必
要がある。例としては、BPBD、3,4,9,10−
ペリレンテトラカルボキシル−ビス−ベンズイミダゾー
ルなどがあげられるが、上記例に特に限定されるもので
はない。
【0029】電子注入輸送層6の成膜方法は、真空蒸着
法、累積膜法、または適当な樹脂バインダー中に分散さ
せてスピンコートなどの方法でコーティングすることに
より行われる。電子注入輸送層6の膜厚は、1μm以下
であり、好ましくは0.01〜0.1μmである。
法、累積膜法、または適当な樹脂バインダー中に分散さ
せてスピンコートなどの方法でコーティングすることに
より行われる。電子注入輸送層6の膜厚は、1μm以下
であり、好ましくは0.01〜0.1μmである。
【0030】また、有機電子輸送発光層4または有機発
光層5及び電子注入輸送層6を真空蒸着法により形成す
る際、蒸着中または蒸着後直ちに、水素、アンモニア等
の非電子吸引性または電子供与性のガスを真空チェンバ
ーに導入し、有機分子に吸着させ、有機分子が空気中の
酸素を吸着して膜の電気抵抗が増大することを防ぐこと
もできる。
光層5及び電子注入輸送層6を真空蒸着法により形成す
る際、蒸着中または蒸着後直ちに、水素、アンモニア等
の非電子吸引性または電子供与性のガスを真空チェンバ
ーに導入し、有機分子に吸着させ、有機分子が空気中の
酸素を吸着して膜の電気抵抗が増大することを防ぐこと
もできる。
【0031】次に、陰極7を有機電子輸送発光層4また
は電子注入輸送層6上に形成する。陰極材料の好ましい
条件は有機電子輸送発光材料または電子注入輸送材料の
LUMOのレベルと同程度以下の低い仕事関数を持ち、
酸化に対して比較的安定で、成膜時に有機材料の熱劣化
を防ぐためにも1200℃程度以下の低温でも蒸着に十
分な蒸気圧が得られることがあげられる。単体ではM
g,Inが、安定性を増すためにはMgAgがあげられ
る。より低仕事関数の材料としてはMgLi,AlL
i,MgSr,AlSrなどの合金があげられるが、特
に上記例に限定されるものではなく、アルカリ金属(L
i,Na)やアルカリ土類金属(Ca,Sr,Ba)と
他の金属(Ag,Al,In,Snなど)との任意の組
合せの合金が考えられる。
は電子注入輸送層6上に形成する。陰極材料の好ましい
条件は有機電子輸送発光材料または電子注入輸送材料の
LUMOのレベルと同程度以下の低い仕事関数を持ち、
酸化に対して比較的安定で、成膜時に有機材料の熱劣化
を防ぐためにも1200℃程度以下の低温でも蒸着に十
分な蒸気圧が得られることがあげられる。単体ではM
g,Inが、安定性を増すためにはMgAgがあげられ
る。より低仕事関数の材料としてはMgLi,AlL
i,MgSr,AlSrなどの合金があげられるが、特
に上記例に限定されるものではなく、アルカリ金属(L
i,Na)やアルカリ土類金属(Ca,Sr,Ba)と
他の金属(Ag,Al,In,Snなど)との任意の組
合せの合金が考えられる。
【0032】陰極7の形成方法は、抵抗加熱方式あるい
は電子銃方式により10-5Torrオーダー以下の圧力
下で、成分ごとに別々の蒸着源から共蒸着することによ
り行われる。複数の水晶振動子式膜厚計で各成分を独立
にモニターしながら0.1〜0.3μm程度の膜厚に制
御する。更に密着性が高く均一で平滑な陰極を得るため
にイオンプレーティング法を用いることもできる。ター
ゲットが容易に用意,保管できる場合にはスッパタリン
グ法で同様の効果を得ることのできる場合もある。。
は電子銃方式により10-5Torrオーダー以下の圧力
下で、成分ごとに別々の蒸着源から共蒸着することによ
り行われる。複数の水晶振動子式膜厚計で各成分を独立
にモニターしながら0.1〜0.3μm程度の膜厚に制
御する。更に密着性が高く均一で平滑な陰極を得るため
にイオンプレーティング法を用いることもできる。ター
ゲットが容易に用意,保管できる場合にはスッパタリン
グ法で同様の効果を得ることのできる場合もある。。
【0033】最後に素子の有機層、電極の酸化を防ぐた
めに封止層8を形成する。封止層8の成膜は陰極7の形
成後、大気に曝さずに真空中で連続して行なうことが望
ましい。封止材料の好ましい条件は水に対する溶解度が
低く、好ましくは水100g当りおよそ1g以下で、ま
た成膜時に有機材料の熱劣化を防ぐために1500℃程
度以下の低温でも蒸着に実用十分な蒸気圧が得られるこ
とである。GeO,SiO,MoO3 ,B2 O3 ,Pb
O,Sb2 O3 ,SnO,SnO2 等の金属酸化物、あ
るいはそれらの材料の複数からなる混合物、MgF2 ,
LiF,BaF 2 ,AlF3 ,CaF2 ,MnF2 ,等
の金属沸化物、あるいはそれらの材料の複数からなる混
合物があげられるが、上記例に特に限定されるものでは
ない。
めに封止層8を形成する。封止層8の成膜は陰極7の形
成後、大気に曝さずに真空中で連続して行なうことが望
ましい。封止材料の好ましい条件は水に対する溶解度が
低く、好ましくは水100g当りおよそ1g以下で、ま
た成膜時に有機材料の熱劣化を防ぐために1500℃程
度以下の低温でも蒸着に実用十分な蒸気圧が得られるこ
とである。GeO,SiO,MoO3 ,B2 O3 ,Pb
O,Sb2 O3 ,SnO,SnO2 等の金属酸化物、あ
るいはそれらの材料の複数からなる混合物、MgF2 ,
LiF,BaF 2 ,AlF3 ,CaF2 ,MnF2 ,等
の金属沸化物、あるいはそれらの材料の複数からなる混
合物があげられるが、上記例に特に限定されるものでは
ない。
【0034】本発明による封止層8の形成方法を図3の
イオンプレーティング装置の説明図に従い説明する。チ
ェンバー11内を一旦10-6Torrオーダー以下の真
空まで排気した後、ガス導入弁12を通してO2 ガスま
たはAr,Ne等の不活性ガスを導入し、10-4〜10
-3Torrの圧力で安定させる。RF電源13から整合
回路14を介してコイル電極15に高周波電力を投入す
ることにより、プラズマを発生させる。
イオンプレーティング装置の説明図に従い説明する。チ
ェンバー11内を一旦10-6Torrオーダー以下の真
空まで排気した後、ガス導入弁12を通してO2 ガスま
たはAr,Ne等の不活性ガスを導入し、10-4〜10
-3Torrの圧力で安定させる。RF電源13から整合
回路14を介してコイル電極15に高周波電力を投入す
ることにより、プラズマを発生させる。
【0035】水晶振動子式膜厚計でモニターしながら、
抵抗加熱蒸着源16から基板17へ蒸着を行ない、イオ
ンプレーティング膜を形成するが、電子ビーム蒸着源や
マイクロ波電源を用いれば、10-5Torr台でもプラ
ズマの生成は可能である。また、基板バイアス電源18
から基板17へ負の電圧を印加することで、荷電蒸着粒
子の打ち込みを促進することができるが、積極的にバイ
アスを印加しなくても、基板17近傍に生じるシースバ
イアスによる打ち込み効果が期待できる。
抵抗加熱蒸着源16から基板17へ蒸着を行ない、イオ
ンプレーティング膜を形成するが、電子ビーム蒸着源や
マイクロ波電源を用いれば、10-5Torr台でもプラ
ズマの生成は可能である。また、基板バイアス電源18
から基板17へ負の電圧を印加することで、荷電蒸着粒
子の打ち込みを促進することができるが、積極的にバイ
アスを印加しなくても、基板17近傍に生じるシースバ
イアスによる打ち込み効果が期待できる。
【0036】封止層8を形成後、更に水分の浸入を防ぐ
ために低吸湿性の紫外線硬化接着剤、エポキシ系接着剤
等を用いて、ガラス板等を接着密封することもできる。
以上のように構成した有機薄膜EL素子は、陽極2を正
として直流電圧を印加することにより発光するが、交流
電圧を印加した場合にも陽極2が正に電圧印加されてい
る間は発光する。
ために低吸湿性の紫外線硬化接着剤、エポキシ系接着剤
等を用いて、ガラス板等を接着密封することもできる。
以上のように構成した有機薄膜EL素子は、陽極2を正
として直流電圧を印加することにより発光するが、交流
電圧を印加した場合にも陽極2が正に電圧印加されてい
る間は発光する。
【0037】
【作用】従来の真空蒸着において、金属酸化物あるいは
金属沸化物のなかには例えばGeO,SiO,Mo
O3 、MgF2 ,LiF,AlF3 ,のようにはクラス
ターとして蒸着されるものが多い。そのため形成される
封止膜にはピンホールが多く存在し、酸素、水蒸気のバ
リアー性は悪かった。。
金属沸化物のなかには例えばGeO,SiO,Mo
O3 、MgF2 ,LiF,AlF3 ,のようにはクラス
ターとして蒸着されるものが多い。そのため形成される
封止膜にはピンホールが多く存在し、酸素、水蒸気のバ
リアー性は悪かった。。
【0038】イオンプレーティング法を成膜に用いれ
ば、プラズマ中の電子衝撃により蒸着クラスターは分解
され微細な蒸着粒子となる。またバイアス電界により蒸
着粒子が加速されるため、打ち込み効果により密着性が
高く均一で平滑なピンホールフリーで、酸素、水蒸気に
対するバリアー性の高い封止膜が得られる。
ば、プラズマ中の電子衝撃により蒸着クラスターは分解
され微細な蒸着粒子となる。またバイアス電界により蒸
着粒子が加速されるため、打ち込み効果により密着性が
高く均一で平滑なピンホールフリーで、酸素、水蒸気に
対するバリアー性の高い封止膜が得られる。
【0039】
<実施例1>以下、本発明のEL素子の実施例を図1に
従って説明する。まず、透明絶縁性の基板1として厚さ
1.1mmのガラス板を用い、この上に0.12μmの
ITOを被覆して陽極2とした。この透明導電性ガラス
基板をアルコ−ルで洗浄後、約400℃で10分間加熱
し脱脂を行なった。次に正孔注入輸送層3として、N,
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニ
ル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを
0.075μm蒸着した。次に有機電子輸送発光層4と
してトリス(8−キノリノ−ル)アルミニウムを0.0
75μm蒸着し、その上面に陰極7としてMgAg合金
(膜厚比13:1)を共蒸着により0.2μm成膜し
た。最後に封止層8としてGeOのイオンプレーティン
グ膜を0.7μm蒸着した。プラズマ条件は雰囲気圧力
3×10-4Torr、RFパワー50WのO2 プラズマ
であった。
従って説明する。まず、透明絶縁性の基板1として厚さ
1.1mmのガラス板を用い、この上に0.12μmの
ITOを被覆して陽極2とした。この透明導電性ガラス
基板をアルコ−ルで洗浄後、約400℃で10分間加熱
し脱脂を行なった。次に正孔注入輸送層3として、N,
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニ
ル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンを
0.075μm蒸着した。次に有機電子輸送発光層4と
してトリス(8−キノリノ−ル)アルミニウムを0.0
75μm蒸着し、その上面に陰極7としてMgAg合金
(膜厚比13:1)を共蒸着により0.2μm成膜し
た。最後に封止層8としてGeOのイオンプレーティン
グ膜を0.7μm蒸着した。プラズマ条件は雰囲気圧力
3×10-4Torr、RFパワー50WのO2 プラズマ
であった。
【0040】このEL素子を気温40℃、湿度90%の
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ55分
であった。
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ55分
であった。
【0041】<比較例1>実施例1と同様に透明導電性
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてGeOを
0.7μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿度
90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの
定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はおよ
そ35分であった。また陰極7の劣化が原因とみられる
非発光領域が多く観察された。
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてGeOを
0.7μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿度
90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの
定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はおよ
そ35分であった。また陰極7の劣化が原因とみられる
非発光領域が多く観察された。
【0042】<実施例2>実施例1と同様に透明導電性
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7としてMgAg合金(膜厚比10:1)を共
蒸着により0.2μm成膜した。最後に封止層8として
SiOのイオンプレーティング膜を0.2μm蒸着し
た。プラズマ条件は雰囲気圧力3×10-4Torr、R
Fパワー50WのO2 プラズマであった。
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7としてMgAg合金(膜厚比10:1)を共
蒸着により0.2μm成膜した。最後に封止層8として
SiOのイオンプレーティング膜を0.2μm蒸着し
た。プラズマ条件は雰囲気圧力3×10-4Torr、R
Fパワー50WのO2 プラズマであった。
【0043】このEL素子を気温40℃、湿度90%の
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ70分
であった。
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ70分
であった。
【0044】<比較例2>実施例2と同様に透明導電性
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてSiOを
0.2μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿度
90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの
定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はおよ
そ25分であった。また陰極7の劣化が原因とみられる
非発光領域が多く観察された。
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてSiOを
0.2μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿度
90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの
定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はおよ
そ25分であった。また陰極7の劣化が原因とみられる
非発光領域が多く観察された。
【0045】<実施例3>実施例2と同様に透明導電性
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてLiFの
イオンプレーティング膜を0.3μm蒸着した。プラズ
マ条件は雰囲気圧力3×10-4Torr、RFパワー5
0WのArプラズマであった。
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてLiFの
イオンプレーティング膜を0.3μm蒸着した。プラズ
マ条件は雰囲気圧力3×10-4Torr、RFパワー5
0WのArプラズマであった。
【0046】このEL素子を気温40℃、湿度90%の
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ55分
であった。
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ55分
であった。
【0047】<比較例3>実施例2と同様に透明導電性
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてLiFを
0.3μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿度
90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの
定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はおよ
そ40分であった。また陰極7の劣化が原因とみられる
非発光領域が多く観察された。
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてLiFを
0.3μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿度
90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの
定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はおよ
そ40分であった。また陰極7の劣化が原因とみられる
非発光領域が多く観察された。
【0048】<実施例4>実施例2と同様に透明導電性
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてMgF2
のイオンプレーティング膜を0.2μm蒸着した。プラ
ズマ条件は雰囲気圧力3×10-4Torr、RFパワー
50WのArプラズマであった。
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてMgF2
のイオンプレーティング膜を0.2μm蒸着した。プラ
ズマ条件は雰囲気圧力3×10-4Torr、RFパワー
50WのArプラズマであった。
【0049】このEL素子を気温40℃、湿度90%の
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ60分
であった。
環境下で保存し、一定時間ごとに直流10Vの定電圧駆
動での輝度を測定したところ、半減時間はおよそ60分
であった。
【0050】<比較例4>実施例2と同様に透明導電性
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてMgF2
を0.2μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿
度90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10V
の定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はお
よそ35分であった。また陰極7の劣化が原因とみられ
る非発光領域が多く観察された。
ガラス基板上に正孔注入輸送層3、有機電子輸送発光層
4、陰極7を順に蒸着した上に封止層8としてMgF2
を0.2μm蒸着した。このEL素子を気温40℃、湿
度90%の環境下で保存し、一定時間ごとに直流10V
の定電圧駆動での輝度を測定したところ、半減時間はお
よそ35分であった。また陰極7の劣化が原因とみられ
る非発光領域が多く観察された。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、有機薄膜EL素子の
封止層として金属酸化物あるいは金属沸化物のイオンプ
レーティング膜を用いることにより、従来用いられた蒸
着膜よりも、密着性が高く、均一で平滑なピンホールフ
リーの封止膜が得られることから、酸素、水蒸気に対し
てバリアー性の高い封止層が得られるため、酸素あるい
は水分による劣化に対して安定な超寿命の有機薄膜EL
素子を得ることに効果がある。
封止層として金属酸化物あるいは金属沸化物のイオンプ
レーティング膜を用いることにより、従来用いられた蒸
着膜よりも、密着性が高く、均一で平滑なピンホールフ
リーの封止膜が得られることから、酸素、水蒸気に対し
てバリアー性の高い封止層が得られるため、酸素あるい
は水分による劣化に対して安定な超寿命の有機薄膜EL
素子を得ることに効果がある。
【0052】
【図1】本発明の有機薄膜EL素子の一実施例を示す説
明図である。
明図である。
【図2】本発明の有機薄膜EL素子の他の実施例を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】本発明の有機薄膜EL素子におけるイオンプレ
ーティング薄膜封止層を成膜する装置の説明図である。
ーティング薄膜封止層を成膜する装置の説明図である。
1 基板 2 陽極 3 正孔注入輸送層 4 有機電子輸送発光層 5 有機発光層 6 電子注入輸送層 7 陰極 8 封止層 11 チェンバー 12 ガス導入弁 13 RF電源 14 整合回路 15 コイル電極 16 抵抗加熱蒸着源 17 基板 18 基板バイアス電源
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも陽極、正孔注入輸送層、有機電
子輸送発光層、陰極、もしくは陽極、正孔注入輸送層、
有機発光層、電子注入輸送層、陰極の順で構成される有
機薄膜EL素子において、前記陰極上に封止層として金
属酸化物あるいは複数の金属酸化物の混合物を主成分と
するイオンプレーティング膜を用いたことを特徴とする
有機薄膜EL素子。 - 【請求項2】前記封止層が、金属酸化物あるいは複数の
金属酸化物の混合物に代えて、金属沸化物あるいは複数
の金属沸化物の混合物を主成分とするイオンプレーティ
ング膜で形成されてなることを特徴とする請求項1記載
の有機薄膜EL素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242041A JPH0696858A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 有機薄膜el素子 |
US08/099,556 US5652067A (en) | 1992-09-10 | 1993-07-30 | Organic electroluminescent device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242041A JPH0696858A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 有機薄膜el素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0696858A true JPH0696858A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17083398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4242041A Pending JPH0696858A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 有機薄膜el素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696858A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998024273A1 (en) * | 1996-11-27 | 1998-06-04 | Tdk Corporation | Organic el element and method of producing the same |
JP2003092185A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-03-28 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置及びその作製方法 |
US6583557B2 (en) | 2000-04-26 | 2003-06-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Organic luminescent element |
US6660409B1 (en) | 1999-09-16 | 2003-12-09 | Panasonic Communications Co., Ltd | Electronic device and process for producing the same |
JP2004521455A (ja) * | 2001-02-28 | 2004-07-15 | マイクロエミッシブ ディスプレイズ リミティド | カプセル化電極 |
WO2004068910A1 (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-12 | Semiconductor Energy Laboratory Co. Ltd. | 発光装置及びその製造方法、並びに前記発光装置を用いた電気機器 |
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