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JPH0678413B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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Publication number
JPH0678413B2
JPH0678413B2 JP59236727A JP23672784A JPH0678413B2 JP H0678413 B2 JPH0678413 B2 JP H0678413B2 JP 59236727 A JP59236727 A JP 59236727A JP 23672784 A JP23672784 A JP 23672784A JP H0678413 B2 JPH0678413 B2 JP H0678413B2
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JP
Japan
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thermoplastic resin
reaction
resin composition
average molecular
molecular weight
Prior art date
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Application number
JP59236727A
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English (en)
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JPS61115928A (ja
Inventor
宏 小沢
弘二 高野
次郎 疋田
正 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication of JPS61115928A publication Critical patent/JPS61115928A/ja
Publication of JPH0678413B2 publication Critical patent/JPH0678413B2/ja
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明は、耐候性、可撓性および耐磨耗性にすぐれた新
規な熱可塑性樹脂組成物に関する。
従来技術とその問題点: 従来よりポリウレタン樹脂は可撓性および耐磨耗性にす
ぐれた物性を有することから、多くの用途を期待されて
きたが、全般に耐候性が不良なことと樹脂の製造過程に
おいて副反応による分枝構造を作り易いことの為に、射
出成型等による成型が困難で熱可塑性樹脂としての利用
が十分なされていないのが実状であり、主として熱硬化
性樹脂として利用されてきた。
問題点を解決するための手段: 本発明は、従来の熱可塑性ポリウレタン樹脂の欠点を克
服し、かつ耐候性及び可撓性を維持し、押出加工や射出
成型が容易であり、且つ耐候性にすぐれた新規なポリエ
ステルポリウレタン系熱可塑性樹脂組成物を提供するも
のである。
すなわち (A)数平均分子量300〜3,000のヒドロキシル基末端ポ
リアルキレンフタレートと、 (B)鎖延長剤として式(I) で表わされるジイソシアネートとを、 当量比(OH/NCO)0.9〜1.1の割合で反応せしめ、重量平
均分子量が2万〜30万となるまでウレタン化鎖延長反応
を行って得られることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物
である。
上記(A)のポリアルキレンフタレートは、例えばテレ
フタル酸、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸、無水
フタル酸、オルソフタル酸の如きフタル酸、フタル酸無
水物およびフタル酸のアルコールエステル類等のフタル
酸系化合物、例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4ブタンジオール、1,3ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6
ヘキサンジオール、ドデカンジオール等のアルキレング
リコール類とのエステルであつて、従来公知の方法によ
つて脱水縮合またはエステル交換反応によつて作られ
る。
この際、アルキレングリコールのヒドロキシル基の当量
数をフタル酸類のカルボキシル基(無水物及びアルコー
ルエステル基をも含む)当量数より過剰にすることによ
つて、ポリアルキレンフタレートの数平均分子量は調整
され、従つて上記の脱水縮合またはエステル交換反応を
出来る限り完結せしめてポリアルキレンフタレートの両
分子末端をヒドロキシル基とすることが重要であり、反
応終了時のOH価の測定によつて論理値との対比から反応
率は算出され、カルボキシル(又はカルボキシルアルキ
ルエステル)基準の反応率が95%以上、好ましくは98%
以上になるようにする。又、上記の(A)ポリアルキレ
ンフタレートの数平均分子量は、OH価の測定から算出さ
れ、反応率が十分高いことからOH基1個あたりの当量重
量の2倍を数平均分子量として定義する。
而して数平均分子量が300未満では、可撓性が不十分で
あり、又、3,000以上では耐摩耗性が低下し、不適であ
り、特に数平均分子量が500〜2,000の範囲であることが
好ましい。
又、上記したフタル酸系化合物の中では、テレフタル酸
骨格及びイソフタル酸骨格を有するものが好適であり、
又上記したアルキレングリコール類の中では、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオー
ルが特に好ましい。
上記の(B)一般式 の構造を有するジイソシアネートは、α,α,α′,
α′−テトラメチルメタキシリレンジイソシアネート及
びα,α,α′,α′−テトラメチルパラキシリレンジ
イソシアネートである。
上記の(B)ジイソシアネートは、そのイソシアネート
基が上記の(A)のポリアルキレンフタレートのヒドロ
キシル基と当量比が1:0.9〜1:1.1、好ましくは1:0.95〜
1:1.05となるような重量割合で付加縮合させて本発明の
熱可塑性樹脂組成物をうる。この際、(A)のポリアル
キレンフタレートを2種以上、又(B)のジイソシアネ
ートを2種以上同時に使用しても差し支えない。
従来広く用いられているジイソシアネート、例えばトリ
レンジイソシアネート或いはジフエニルメタンジイソシ
アネート等のポリヒドロキシ化合物の反応では、生成す
る樹脂の粘度が混合可能で均一に反応を進行せしめうる
温度においては、アロフアネートの副生に伴う分枝化が
おこり、成型可能な樹脂は得難く、また副反応を制御す
る為の低温においては多量の有機溶剤中で反応を進める
必要があることからその有機溶媒の除去に要するエネル
ギーや容積効率の点で著しく生産性が劣る。これに対し
上記の(B)のジイソシアネートは、ヒドロキシル基に
対する反応が緩まんであり、又アロフアネートの副生が
おこりにくいので、均一な反応が可能な粘度を呈する温
度、例えば100〜200℃の温度において、有機溶媒を用い
ることなく本発明の樹脂組成物を製造することが出来
る。勿論、この反応過程において不活性な有機溶媒を使
用することを妨げるものではない。
通常、上記の(A)アルキレンフタレートを100〜200℃
に加熱溶解した中に、上記の(B)のジイソシアネート
を分割又は連続的に添加して付加縮合を行うが、好まし
い温度条件は120〜180℃、有機溶媒を全く用いない場合
には140〜180℃の範囲が特に好ましい。
但し有機溶媒を用いる場合には、100℃以下の反応温度
でも差し支えなく、又、例えば有機錫、有機鉛、第3級
アミン等の反応促進剤を併用してもよい。有機溶媒を用
いた場合には、真空で有機溶媒を留去するか或いは本発
明の樹脂組成物を溶解しない溶媒、例えば炭化水素類中
に撹拌しながら投入し、凝集沈澱せしめ、乾燥して本発
明の熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、重量平均分子量が2万
以上であることが、得られる成型物シート等の強度等か
ら好ましく、特に3〜30万の範囲であることが成型性と
強度の両面からみて好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐候性、可撓性、接着
性および耐磨耗性にすぐれることから、包装資材、建築
資材、金属被覆材、ホツトメルト型の接着剤、パイプ、
ガスケツト類、電線、光フアイバー等の線材の被覆剤等
の多様な用途に用いることが出来、また押出成型による
フイルム化、射出成型、押出しコーテイング、プレス加
工等の通常の熱可塑性樹脂の加工方法によつて上記用途
への応用がなされる。
又、本発明の熱可塑性樹脂組成物の実用に際しては、着
色顔料、体質顔料、ガラスフアイバー、メタルフアイバ
ーの如き強化フアイバー等の充填剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、離型剤、滑剤、等の助剤類を目的に応じて使
用することが可能である。
又、本発明の熱可塑性樹脂組成物を、他の熱可塑性樹脂
又は熱硬化性樹脂と混合使用することも可能である。
以下実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
実施例 ポリアルキレンフタレートの合成: 撹拌機、凝縮器、温度計を備えた反応器中に、表1に示
す(A)〜(D)の夫々の原料を仕込み、加熱して内温
が150℃に達した時点で反応促進剤として原料仕込重量
に対し0.1重量%のテトラブトキシチタンを加え、生成
する水またはメタノールを溜去しながら、内温を毎時15
℃の速度で昇温し、最後は210℃に保つて、表1に示す
時間(脱水又は脱メタノールの開始から反応終了までの
時間)反応させて、夫々のポリアルキレンフタレート
(A)〜(D)を得た。(A)〜(D)のOH価の測定か
ら求めた反応率及び数平均分子量を併せて表1に記載し
た。
付加縮合によるポリエステルポリウレタン系熱可塑性樹
脂の合成: 表2の実験番号(1)〜(6)に示す重量の前記のポリ
アルキレンフタレート及び溶媒(実験番号(2)の場
合)を、撹拌機、温度計、凝集器及び窒素導入口を備え
た反応器に入れ、加熱溶解し表2の各実験番号に記載す
る温度に達した時点で表2に記載するジイソシアネート
を10分割して10分毎に加えた。この間、気相に窒素を流
し撹拌をつづけ、表2記載の温度にジイソシアネートの
添加開始から合計3時間保つて反応を行つた。
実験番号(2)の場合、160℃に昇温した後、真空で溶
媒を溜去した。得られた実験番号(1)〜(6)の熱可
塑性樹脂は、残溜イソシアネート基の赤外線吸収スペク
トルからはほぼ定量的に反応が進行していることが確か
められた。又、各々の樹脂の重量平均分子量をGPC法
(ポリスチレン換算値)で測定し併せて表2に記載し
た。
熱可塑性樹脂の評価: 実験番号(1)〜(6)の各々の熱可塑性樹脂を、スク
リユー径40mmφの押出機を用い表3記載の各温度でTダ
イを通して押出し、50℃の冷却ロールを通して巻き取り
約50μのフイルムを得た。
得られたフイルムの抗張力、伸度、耐磨耗性及びウエザ
ーオメーターの照射テストを行い、その結果を表3に記
載した。
比較例1 前記のポリアルキレンフタレート(A)1,000重量部
を、前記実施例の熱可塑性樹脂と同様な反応器に仕込み
加熱し、150℃に達したところで176重量部のトリレンジ
イソシアネートを10分割し、10分毎に添加した。150℃
に保ち気相に窒素を流し撹拌をつづけたが、6回目のト
リレンジイソシアネートを添加した直後にゲル化を起
し、撹拌不能となつて反応を中和した。
比較例2 前記のポリアルキレンフタレート(A)を1,000重量部
とジメチルホルムアミド1,176重量部とを、前記と同様
な反応器に仕込み加熱し、80℃に達したところで176重
量部のトリレンジイソシアネートを10分割し、10分毎に
添加した。この間気相に窒素を流し撹拌を続けトリレン
ジイソシアネートの添加開始から合計3時間、80℃に保
つて反応を行つた。次に徐々に昇温しながら真空でジメ
チルホルムアミドを溜去した。得られた樹脂は、残留イ
ソシアネート基の赤外線吸収スペクトルからほぼ定量的
に反応が進行していることが確められた。この樹脂の重
量平均分子量は7.5万であつた。
上記の樹脂を実施例と全く同様な方法で約50μのフイル
ムとなし、実施例と同様にして評価を行つた。この比較
例の評価結果を表3に併せて記載した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)数平均分子量300〜3,000のヒドロキ
    シル基末端ポリアルキレンフタレート と、 (B)鎖延長剤として式(I) で表わされるジイソシアネート とを、 当量比(OH/NCO)0.9〜1.1の割合で反応せしめ、重量平
    均分子量が2万〜30万となるまでウレタン化鎖延長反応
    を行って得られることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
    物。
JP59236727A 1984-11-12 1984-11-12 熱可塑性樹脂組成物 Expired - Fee Related JPH0678413B2 (ja)

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JPS61115928A JPS61115928A (ja) 1986-06-03
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