JPH0664435A - 車両用サスペンション装置 - Google Patents
車両用サスペンション装置Info
- Publication number
- JPH0664435A JPH0664435A JP21887792A JP21887792A JPH0664435A JP H0664435 A JPH0664435 A JP H0664435A JP 21887792 A JP21887792 A JP 21887792A JP 21887792 A JP21887792 A JP 21887792A JP H0664435 A JPH0664435 A JP H0664435A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- liquid chamber
- elastic body
- center height
- roll center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G7/00—Pivoted suspension arms; Accessories thereof
- B60G7/006—Attaching arms to sprung or unsprung part of vehicle, characterised by comprising attachment means controlled by an external actuator, e.g. a fluid or electrical motor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両用サスペンション装置において、ロール
センター高の低下に伴う駆動輪の荷重移動量減少作用に
より、旋回加速時のステア特性変化や旋回内輪空転の防
止を図ること。 【構成】 駆動力の後輪入力による容積変化で後輪のロ
ールセンター高を低下させるべく、ラジアスロッド4,
フロントパラレルリンク2及びリヤパラレルリンク3に
設けられた各ブッシュ10,6,8のそれぞれに形成さ
れた第1液室11と第2液室7,9とを連通する連通管
12を設けた。
センター高の低下に伴う駆動輪の荷重移動量減少作用に
より、旋回加速時のステア特性変化や旋回内輪空転の防
止を図ること。 【構成】 駆動力の後輪入力による容積変化で後輪のロ
ールセンター高を低下させるべく、ラジアスロッド4,
フロントパラレルリンク2及びリヤパラレルリンク3に
設けられた各ブッシュ10,6,8のそれぞれに形成さ
れた第1液室11と第2液室7,9とを連通する連通管
12を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪に適用される車
両用サスペンション装置に関する。
両用サスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用サスペンション装置として
は、例えば、図7に記載のものが知られている。
は、例えば、図7に記載のものが知られている。
【0003】この装置はFR車のリヤサスペンション装
置で、図外の後輪を回転自在に支持するアクスル01
は、フロントパラレルリンク02,リヤパラレルリンク
03,ラジアスロッド04及びA型アッパーリンク05
により車体に対し揺動可能に支持されている。そして、
各車体支持部にはブッシュが設けられている。
置で、図外の後輪を回転自在に支持するアクスル01
は、フロントパラレルリンク02,リヤパラレルリンク
03,ラジアスロッド04及びA型アッパーリンク05
により車体に対し揺動可能に支持されている。そして、
各車体支持部にはブッシュが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用サスペンション装置にあっては、ロールセン
ター高さはサスペンションストロークによって一義的に
決まっているため、旋回時に旋回内輪側から旋回外輪側
への荷重移動量が大きく、特に、大出力エンジンを搭載
している車両にあっては、旋回加速時のステア特性変化
や駆動内輪の荷重抜けによる空転が起きやすいという問
題があった。
来の車両用サスペンション装置にあっては、ロールセン
ター高さはサスペンションストロークによって一義的に
決まっているため、旋回時に旋回内輪側から旋回外輪側
への荷重移動量が大きく、特に、大出力エンジンを搭載
している車両にあっては、旋回加速時のステア特性変化
や駆動内輪の荷重抜けによる空転が起きやすいという問
題があった。
【0005】つまり、車体のロール時には前後輪とも左
右輪の一方は荷重が増し、他方は荷重が減少するという
荷重移動が生じる。この荷重移動量は、「車体の運動と
制御」(共立出版,安部正人著)P127によれば、図
8に示すように、前後輪の荷重移動量をΔWf ,ΔWr
とすると、 ΔWf =μWs/df・[{hs/(1+kr/kf )}+(lr/l)・hf ]…(1) ΔWr =μWs/dr・[{hs/(1+kf/kr )}+(lf/l)・hr ]…(2) になる。
右輪の一方は荷重が増し、他方は荷重が減少するという
荷重移動が生じる。この荷重移動量は、「車体の運動と
制御」(共立出版,安部正人著)P127によれば、図
8に示すように、前後輪の荷重移動量をΔWf ,ΔWr
とすると、 ΔWf =μWs/df・[{hs/(1+kr/kf )}+(lr/l)・hf ]…(1) ΔWr =μWs/dr・[{hs/(1+kf/kr )}+(lf/l)・hr ]…(2) になる。
【0006】ここで、 kf ,kr ;前後サスペンション装置のロール剛性 hf ,hr ;前後輪の地面からのロールセンター高 df ,dr ;前後輪のトレッド hs ;車体重心点とロール軸間距離 lf ,lr ;水平面内での前後車軸と車両重心点の距離 Ws ;車両重量 μWs ;車体に働く慣性力 である。
【0007】上記(1),(2)式からわかるように、この荷
重移動量は地面からのロールセンター高hf ,hr が高
いほど大きくなる。
重移動量は地面からのロールセンター高hf ,hr が高
いほど大きくなる。
【0008】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、車両用サスペンション装置において、ロ
ールセンター高の低下に伴う駆動輪の荷重移動量減少作
用により、旋回加速時のステア特性変化や旋回内輪空転
の防止を図ることを課題とする。
されたもので、車両用サスペンション装置において、ロ
ールセンター高の低下に伴う駆動輪の荷重移動量減少作
用により、旋回加速時のステア特性変化や旋回内輪空転
の防止を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の車両用サスペンション装置では、駆動力の駆動
輪入力による容積変化で駆動輪のロールセンター高を低
下させるべく、サスペンション部材に設けられた第1弾
性体と第2弾性体のそれぞれに形成された第1液室と第
2液室とを圧力伝達可能に連通する連通管を設けた。
本発明の車両用サスペンション装置では、駆動力の駆動
輪入力による容積変化で駆動輪のロールセンター高を低
下させるべく、サスペンション部材に設けられた第1弾
性体と第2弾性体のそれぞれに形成された第1液室と第
2液室とを圧力伝達可能に連通する連通管を設けた。
【0010】すなわち、駆動輪を回転自在に支持するア
クスル部材と、前記アクスル部材に連結され、駆動力の
駆動輪入力により弾性変形する第1弾性体を有する第1
サスペンション部材と、前記アクスル部材に連結され、
車体支持部にロールセンタ高を規定する第2弾性体を有
する第2サスペンション部材と、前記第1弾性体及び第
2弾性体のそれぞれに形成された第1液室及び第2液室
と、駆動力の駆動輪入力による容積変化で駆動輪のロー
ルセンター高を低下させるべく前記第1液室と第2液室
とを圧力伝達可能に連通する連通管とを備えている。
クスル部材と、前記アクスル部材に連結され、駆動力の
駆動輪入力により弾性変形する第1弾性体を有する第1
サスペンション部材と、前記アクスル部材に連結され、
車体支持部にロールセンタ高を規定する第2弾性体を有
する第2サスペンション部材と、前記第1弾性体及び第
2弾性体のそれぞれに形成された第1液室及び第2液室
と、駆動力の駆動輪入力による容積変化で駆動輪のロー
ルセンター高を低下させるべく前記第1液室と第2液室
とを圧力伝達可能に連通する連通管とを備えている。
【0011】
【作用】駆動時には、駆動力の駆動輪入力により第1サ
スペンション部材に設けられた第1弾性体が弾性変形す
る。この第1弾性体の弾性変形により第1弾性体に形成
された第1液室の容積が縮小し、作動流体が連通管を介
して第2液室に導かれ、第2液室の容積を膨張させる。
この第2弾性体に形成された第2液室の膨張により第2
弾性体を有する第2サスペンション部材が駆動輪のロー
ルセンター高を下げるように変位する。
スペンション部材に設けられた第1弾性体が弾性変形す
る。この第1弾性体の弾性変形により第1弾性体に形成
された第1液室の容積が縮小し、作動流体が連通管を介
して第2液室に導かれ、第2液室の容積を膨張させる。
この第2弾性体に形成された第2液室の膨張により第2
弾性体を有する第2サスペンション部材が駆動輪のロー
ルセンター高を下げるように変位する。
【0012】このように、駆動時には駆動輪のロールセ
ンター高が低くなることで、加速旋回時において駆動輪
の旋回内輪から旋回外輪への荷重移動量が減少する。
ンター高が低くなることで、加速旋回時において駆動輪
の旋回内輪から旋回外輪への荷重移動量が減少する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0014】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0015】図1は後輪駆動車に適用された第1実施例
のダブルウィッシュボーンタイプの車両用リヤサスペン
ション装置を示す斜視図である。
のダブルウィッシュボーンタイプの車両用リヤサスペン
ション装置を示す斜視図である。
【0016】図1において、駆動輪である図外の後輪を
回転自在に支持するアクスル1(アクスル部材に相当)
は、フロントパラレルリンク2(第2サスペンション部
材に相当),リヤパラレルリンク3(第2サスペンショ
ン部材に相当),ラジアスロッド4(第1サスペンショ
ン部材に相当)及びA型アッパーリンク5により車体に
対し揺動可能に支持されている。
回転自在に支持するアクスル1(アクスル部材に相当)
は、フロントパラレルリンク2(第2サスペンション部
材に相当),リヤパラレルリンク3(第2サスペンショ
ン部材に相当),ラジアスロッド4(第1サスペンショ
ン部材に相当)及びA型アッパーリンク5により車体に
対し揺動可能に支持されている。
【0017】前記フロントパラレルリンク2は、車軸の
下方で車幅方向に配置されていて、その車体支持部には
ロールセンター高を規定するフロントパラレルリンクブ
ッシュ6(第2弾性体に相当)が設けられている。そし
て、このフロントパラレルリンクブッシュ6には内筒の
下部位置の内部に第2液室7が形成されている。
下方で車幅方向に配置されていて、その車体支持部には
ロールセンター高を規定するフロントパラレルリンクブ
ッシュ6(第2弾性体に相当)が設けられている。そし
て、このフロントパラレルリンクブッシュ6には内筒の
下部位置の内部に第2液室7が形成されている。
【0018】前記リヤパラレルリンク3は、車軸の下方
でフロントパラレルリンク2と平行に配置されていて、
その車体支持部にはロールセンター高を規定するリヤパ
ラレルリンクブッシュ8(第2弾性体に相当)が設けら
れている。そして、このリヤパラレルリンクブッシュ8
には内筒の下部位置の内部に第2液室9が形成されてい
る。
でフロントパラレルリンク2と平行に配置されていて、
その車体支持部にはロールセンター高を規定するリヤパ
ラレルリンクブッシュ8(第2弾性体に相当)が設けら
れている。そして、このリヤパラレルリンクブッシュ8
には内筒の下部位置の内部に第2液室9が形成されてい
る。
【0019】前記ラジアスロッド4は、車軸の下方で車
両の斜め前後方向に配置されていて、その車体支持部に
は駆動力の入力時に弾性変形するラジアスロッドブッシ
ュ10(第1弾性体に相当)が設けられていている。そ
して、このラジアスロッドブッシュ10には内筒のロッ
ド側位置の内部に第1液室11が形成されている。
両の斜め前後方向に配置されていて、その車体支持部に
は駆動力の入力時に弾性変形するラジアスロッドブッシ
ュ10(第1弾性体に相当)が設けられていている。そ
して、このラジアスロッドブッシュ10には内筒のロッ
ド側位置の内部に第1液室11が形成されている。
【0020】前記第1液室11と両第2液室7,9と
は、連通管12により連通されていて、その内部には作
動流体が充填されている。
は、連通管12により連通されていて、その内部には作
動流体が充填されている。
【0021】図1において、13はショックアブソーバ
とコイルスプリングとが同軸配置されたストラットで、
上下方向に加わるサスペンション荷重を支持する。
とコイルスプリングとが同軸配置されたストラットで、
上下方向に加わるサスペンション荷重を支持する。
【0022】次に、作用を説明する。
【0023】アクセル踏み込み操作により車両が加速す
る時には、駆動輪である後輪からアクスル1を介してラ
ジアスロッド4を車両前方に押す駆動力が作用する。
る時には、駆動輪である後輪からアクスル1を介してラ
ジアスロッド4を車両前方に押す駆動力が作用する。
【0024】この駆動力によりラジアスロッドブッシュ
10は、図3の破線状態から実線状態に弾性変形し、こ
のラジアスロッドブッシュ10の第1液室11が押し潰
されてその容積が縮小し、第1液室11から作動流体が
連通管12へと流出する。
10は、図3の破線状態から実線状態に弾性変形し、こ
のラジアスロッドブッシュ10の第1液室11が押し潰
されてその容積が縮小し、第1液室11から作動流体が
連通管12へと流出する。
【0025】この流出した作動流体は、連通管12を介
してフロントパラレルリンク2及びリヤパラレルリンク
3の各ブッシュ6,8の第2液室7,9へ流入し、第2
液室7,9が流入作動液により押し拡げられてその容積
が膨張し、各ブッシュ6,8が図3の破線状態から実線
状態に弾性変形し、車体側ピボット点を車両下方に押し
下げる。
してフロントパラレルリンク2及びリヤパラレルリンク
3の各ブッシュ6,8の第2液室7,9へ流入し、第2
液室7,9が流入作動液により押し拡げられてその容積
が膨張し、各ブッシュ6,8が図3の破線状態から実線
状態に弾性変形し、車体側ピボット点を車両下方に押し
下げる。
【0026】つまり、駆動時には、図2の実線状態から
破線状態にサスペンションジオメトリが変化し、ロール
センター高が低くなる。このように、ロールセンター高
が低くなると、上記(2) 式により、後輪の荷重移動量が
減少する。
破線状態にサスペンションジオメトリが変化し、ロール
センター高が低くなる。このように、ロールセンター高
が低くなると、上記(2) 式により、後輪の荷重移動量が
減少する。
【0027】この後輪の荷重移動量の減少により、加速
旋回時において旋回内輪側の輪荷重が保たれ、内輪空転
が防止されて、トラクション能力が向上すると共に、パ
ワーをかけた際、リヤのコーナリングフォースが減少す
るために起こるパワーオーバステアを防止することがで
きる。
旋回時において旋回内輪側の輪荷重が保たれ、内輪空転
が防止されて、トラクション能力が向上すると共に、パ
ワーをかけた際、リヤのコーナリングフォースが減少す
るために起こるパワーオーバステアを防止することがで
きる。
【0028】このように第1実施例の車両用リヤサスペ
ンション装置にあっては、駆動力の後輪入力による容積
変化で後輪のロールセンター高を低下させるべく、ラジ
アスロッド4,フロントパラレルリンク2及びリヤパラ
レルリンク3に設けられた各ブッシュ10,6,8のそ
れぞれに形成された第1液室11と第2液室7,9とを
連通する連通管12を設けたため、ロールセンター高の
低下に伴う後輪の荷重移動量の減少作用により、旋回加
速時のステア特性変化や旋回内輪空転の防止を図ること
ができる。
ンション装置にあっては、駆動力の後輪入力による容積
変化で後輪のロールセンター高を低下させるべく、ラジ
アスロッド4,フロントパラレルリンク2及びリヤパラ
レルリンク3に設けられた各ブッシュ10,6,8のそ
れぞれに形成された第1液室11と第2液室7,9とを
連通する連通管12を設けたため、ロールセンター高の
低下に伴う後輪の荷重移動量の減少作用により、旋回加
速時のステア特性変化や旋回内輪空転の防止を図ること
ができる。
【0029】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0030】図4は前輪駆動車に適用された第2実施例
のダブルウィッシュボーンタイプの車両用フロントサス
ペンション装置を示す斜視図である。
のダブルウィッシュボーンタイプの車両用フロントサス
ペンション装置を示す斜視図である。
【0031】図4において、駆動輪である図外の前輪を
回転自在に支持するアクスル21(アクスル部材に相
当)は、L型ロアリンク22(第1サスペンション部材
及び第2サスペンション部材に相当)及びA型アッパー
リンク23により車体に対し揺動可能に支持されてい
る。なお、アクスル21には前輪操舵機構からのタイロ
ッド24が連結されている。
回転自在に支持するアクスル21(アクスル部材に相
当)は、L型ロアリンク22(第1サスペンション部材
及び第2サスペンション部材に相当)及びA型アッパー
リンク23により車体に対し揺動可能に支持されてい
る。なお、アクスル21には前輪操舵機構からのタイロ
ッド24が連結されている。
【0032】前記L型ロアリンク22は、車軸の下方位
置に配置されていて、その車両前方側車体支持部にはロ
ールセンター高を規定するリンクブッシュ25(第2弾
性体に相当)が設けられ、その車両後方側車体支持部に
は駆動力の入力時に弾性変形するコンプレッションロッ
ドブッシュ26(第1弾性体に相当)が設けられていて
いる。そして、前記リンクブッシュ25には、内筒の下
側位置に第2液室27が形成され、前記コンプレッショ
ンロッドブッシュ26には内筒の車両外側位置の内部に
第1液室28が形成されている。
置に配置されていて、その車両前方側車体支持部にはロ
ールセンター高を規定するリンクブッシュ25(第2弾
性体に相当)が設けられ、その車両後方側車体支持部に
は駆動力の入力時に弾性変形するコンプレッションロッ
ドブッシュ26(第1弾性体に相当)が設けられていて
いる。そして、前記リンクブッシュ25には、内筒の下
側位置に第2液室27が形成され、前記コンプレッショ
ンロッドブッシュ26には内筒の車両外側位置の内部に
第1液室28が形成されている。
【0033】前記第1液室28と第2液室27とは、連
通管29により連通されていて、その内部には作動流体
が充填されている。
通管29により連通されていて、その内部には作動流体
が充填されている。
【0034】次に、作用を説明する。
【0035】アクセル踏み込み操作により車両が加速す
る時には、駆動輪である前輪からアクスル21を介して
車両前方に向けて駆動力が作用すると、L型ロアリンク
22をほぼリンクブッシュ25を中心として車両前方に
回転させる力が作用する。
る時には、駆動輪である前輪からアクスル21を介して
車両前方に向けて駆動力が作用すると、L型ロアリンク
22をほぼリンクブッシュ25を中心として車両前方に
回転させる力が作用する。
【0036】このL型ロアリンク22の回転力によりコ
ンプレッションロッドブッシュ26は、図6に示すよう
に弾性変形し、このコンプレッションロッドブッシュ2
6の第1液室28が押し潰されてその容積が縮小し、第
1液室28から作動流体が連通管29へと流出する。
ンプレッションロッドブッシュ26は、図6に示すよう
に弾性変形し、このコンプレッションロッドブッシュ2
6の第1液室28が押し潰されてその容積が縮小し、第
1液室28から作動流体が連通管29へと流出する。
【0037】この流出した作動流体は、連通管29を介
してリンクブッシュ25の第2液室27へ流入し、第2
液室27が流入作動液により押し拡げられてその容積が
膨張し、リンクブッシュ25が図6の破線状態から実線
状態に弾性変形し、車体側ピボット点を車両下方に押し
下げる。
してリンクブッシュ25の第2液室27へ流入し、第2
液室27が流入作動液により押し拡げられてその容積が
膨張し、リンクブッシュ25が図6の破線状態から実線
状態に弾性変形し、車体側ピボット点を車両下方に押し
下げる。
【0038】つまり、駆動時には、図5の実線状態から
破線状態にサスペンションジオメトリが変化し、ロール
センター高が低くなる。このように、ロールセンター高
が低くなると、上記(1) 式により、前輪の荷重移動量が
減少する。
破線状態にサスペンションジオメトリが変化し、ロール
センター高が低くなる。このように、ロールセンター高
が低くなると、上記(1) 式により、前輪の荷重移動量が
減少する。
【0039】この前輪の荷重移動量の減少により、加速
旋回時において旋回内輪側の輪荷重が保たれ、内輪空転
が防止されて、トラクション能力が向上すると共に、パ
ワーをかけた際、フロントのコーナリングフォースが減
少するために起こるパワードリフトアウトを防止するこ
とができる。
旋回時において旋回内輪側の輪荷重が保たれ、内輪空転
が防止されて、トラクション能力が向上すると共に、パ
ワーをかけた際、フロントのコーナリングフォースが減
少するために起こるパワードリフトアウトを防止するこ
とができる。
【0040】このように第2実施例の車両用フロントサ
スペンション装置にあっては、駆動力の前輪入力による
容積変化で前輪のロールセンター高を低下させるべく、
L型ロアリンク22に設けられた各ブッシュ26,25
のそれぞれに形成された第1液室28と第2液室27と
を連通する連通管29を設けたため、ロールセンター高
の低下に伴う前輪の荷重移動量の減少作用により、旋回
加速時のステア特性変化や旋回内輪空転の防止を図るこ
とができる。
スペンション装置にあっては、駆動力の前輪入力による
容積変化で前輪のロールセンター高を低下させるべく、
L型ロアリンク22に設けられた各ブッシュ26,25
のそれぞれに形成された第1液室28と第2液室27と
を連通する連通管29を設けたため、ロールセンター高
の低下に伴う前輪の荷重移動量の減少作用により、旋回
加速時のステア特性変化や旋回内輪空転の防止を図るこ
とができる。
【0041】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0042】例えば、独立懸架装置への適用に関し、実
施例で示した形式に限られるものではなく、その他の形
式の独立懸架装置に適用しても良い。
施例で示した形式に限られるものではなく、その他の形
式の独立懸架装置に適用しても良い。
【0043】また、連通管は液室間を直接的に連通させ
るものではなく、最大変位量がストッパーにより規制さ
れるフリーピストンを介して間接的に連通させて液圧を
伝達させるようにしてもよい。
るものではなく、最大変位量がストッパーにより規制さ
れるフリーピストンを介して間接的に連通させて液圧を
伝達させるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両用
サスペンション装置にあっては、駆動力の駆動輪入力に
よる容積変化で駆動輪のロールセンター高を低下させる
べく、サスペンション部材に設けられた第1弾性体と第
2弾性体のそれぞれに形成された第1液室と第2液室と
を連通する連通管を設けたため、ロールセンター高の低
下に伴う駆動輪の荷重移動量減少作用により、旋回加速
時のステア特性変化や旋回内輪空転の防止を図ることが
できるという効果が得られる。
サスペンション装置にあっては、駆動力の駆動輪入力に
よる容積変化で駆動輪のロールセンター高を低下させる
べく、サスペンション部材に設けられた第1弾性体と第
2弾性体のそれぞれに形成された第1液室と第2液室と
を連通する連通管を設けたため、ロールセンター高の低
下に伴う駆動輪の荷重移動量減少作用により、旋回加速
時のステア特性変化や旋回内輪空転の防止を図ることが
できるという効果が得られる。
【図1】第1実施例の車両用リヤサスペンション装置を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】第1実施例装置での通常走行時から駆動時に移
行した時のサスペンションジオメトリ変化の状態を示す
概略斜視図である。
行した時のサスペンションジオメトリ変化の状態を示す
概略斜視図である。
【図3】第1実施例装置での通常走行時から駆動時に移
行した時のブッシュ変形状態を示す作用説明図である。
行した時のブッシュ変形状態を示す作用説明図である。
【図4】第1実施例の車両用フロントサスペンション装
置を示す斜視図である。
置を示す斜視図である。
【図5】第2実施例装置での通常走行時から駆動時に移
行した時のサスペンションジオメトリ変化の状態を示す
概略斜視図である。
行した時のサスペンションジオメトリ変化の状態を示す
概略斜視図である。
【図6】第2実施例装置での通常走行時から駆動時に移
行した時のブッシュ変形状態を示す作用説明図である。
行した時のブッシュ変形状態を示す作用説明図である。
【図7】従来の車両用リヤサスペンション装置を示す斜
視図である。
視図である。
【図8】車体ロール時の荷重移動を説明する図である。
1 アクスル(アクスル部材に相当) 2 フロントパラレルリンク(第2サスペンション部
材) 3 リヤパラレルリンク(第2サスペンション部材) 4 ラジアスロッド(第1サスペンション部材) 5 A型アッパーリンク 6 フロントパラレルリンクブッシュ(第2弾性体) 7 第2液室 8 リヤパラレルリンクブッシュ(第2弾性体) 9 第2液室 10 ラジアスロッドブッシュ(第1弾性体) 11 第1液室 12 連通管
材) 3 リヤパラレルリンク(第2サスペンション部材) 4 ラジアスロッド(第1サスペンション部材) 5 A型アッパーリンク 6 フロントパラレルリンクブッシュ(第2弾性体) 7 第2液室 8 リヤパラレルリンクブッシュ(第2弾性体) 9 第2液室 10 ラジアスロッドブッシュ(第1弾性体) 11 第1液室 12 連通管
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動輪を回転自在に支持するアクスル部
材と、 前記アクスル部材に連結され、駆動力の駆動輪入力によ
り弾性変形する第1弾性体を有する第1サスペンション
部材と、 前記アクスル部材に連結され、車体支持部にロールセン
タ高を規定する第2弾性体を有する第2サスペンション
部材と、 前記第1弾性体及び第2弾性体のそれぞれに形成された
第1液室及び第2液室と、 駆動力の駆動輪入力による容積変化で駆動輪のロールセ
ンター高を低下させるべく前記第1液室と第2液室とを
圧力伝達可能に連通する連通管と、 を備えていることを特徴とする車両用サスペンション装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21887792A JPH0664435A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 車両用サスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21887792A JPH0664435A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 車両用サスペンション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0664435A true JPH0664435A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16726711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21887792A Pending JPH0664435A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 車両用サスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0664435A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5692767A (en) * | 1995-01-11 | 1997-12-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle suspension having bushings with direction dependent elastic properties |
US7125028B2 (en) | 2003-10-21 | 2006-10-24 | Kia Motors Corporation | Lower arm assembly of a vehicle |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP21887792A patent/JPH0664435A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5692767A (en) * | 1995-01-11 | 1997-12-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle suspension having bushings with direction dependent elastic properties |
US7125028B2 (en) | 2003-10-21 | 2006-10-24 | Kia Motors Corporation | Lower arm assembly of a vehicle |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4313511A (en) | Land vehicle | |
US4589678A (en) | Anti-roll system for a vehicle | |
CN101511617B (zh) | 三轮或四轮摩托车平稳控制系统 | |
US6556907B1 (en) | Vehicle suspension system | |
JP2001506560A (ja) | ロール制御機構を有する受動的車両用サスペンション装置 | |
US6676160B2 (en) | Rear frame rail that incorporates leaf spring clearance zone | |
CN115610567A (zh) | 一种倒三轮车型及其主动悬架的控制方法 | |
JPH06286447A (ja) | 自動車のサスペンション装置 | |
JPH0664435A (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JPS6231641B2 (ja) | ||
JPH02136319A (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
EP1108569B1 (en) | Suspended rigid axle | |
JPH0664438A (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JPS63188512A (ja) | 車両用姿勢制御装置 | |
JP7265412B2 (ja) | 弾性体ブッシュ、サスペンション装置、及び、動力伝達機構の支持構造 | |
CN113071283A (zh) | 一种越野车互支式自由桥底盘 | |
Azad et al. | The effects of front and rear tires characteristics on the snaking behavior of articulated steer vehicles | |
JP3299625B2 (ja) | クローラベルト式車両の懸架装置 | |
JPH1142919A (ja) | サスペンション装置 | |
JPH06316211A (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JPH06122306A (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JPH0664422A (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JP3078704B2 (ja) | タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション | |
CN118560205A (zh) | 一种双后桥的空气悬架系统及商用车 | |
WO2020095869A1 (ja) | インホイールモータ駆動装置用ストラット式サスペンション装置 |