JPH0662558B2 - 1α,7,8−トリヒドロキシビタミンD化合物 - Google Patents
1α,7,8−トリヒドロキシビタミンD化合物Info
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- JPH0662558B2 JPH0662558B2 JP4283646A JP28364692A JPH0662558B2 JP H0662558 B2 JPH0662558 B2 JP H0662558B2 JP 4283646 A JP4283646 A JP 4283646A JP 28364692 A JP28364692 A JP 28364692A JP H0662558 B2 JPH0662558 B2 JP H0662558B2
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- C07C45/29—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation of hydroxy groups
- C07C45/296—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation of hydroxy groups with lead derivatives
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- C07C35/22—Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring polycyclic, at least one hydroxy group bound to a condensed ring system
- C07C35/23—Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring polycyclic, at least one hydroxy group bound to a condensed ring system with hydroxy on a condensed ring system having two rings
- C07C35/32—Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring polycyclic, at least one hydroxy group bound to a condensed ring system with hydroxy on a condensed ring system having two rings the condensed ring system being a (4.3.0) system, e.g. indenols
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/27—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
- C07C45/30—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with halogen containing compounds, e.g. hypohalogenation
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- C07C47/00—Compounds having —CHO groups
- C07C47/20—Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C47/26—Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups
- C07C47/267—Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups containing rings other than six-membered aromatic rings
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- C07C47/00—Compounds having —CHO groups
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- C07C47/277—Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms containing ether groups, groups, groups, or groups
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は1α−ヒドロキシビタ
ミンD化合物の合成に関する。より詳しくは、この発明
は1α−ヒドロキシビタミンD化合物調製の鍵となる中
間体に関する。さらに詳しくは、この発明は1α−ヒド
ロキシビタミンD化合物調製の中間体として有用な1
α,7,8−トリヒドロキシビタミンD化合物に関す
る。
ミンD化合物の合成に関する。より詳しくは、この発明
は1α−ヒドロキシビタミンD化合物調製の鍵となる中
間体に関する。さらに詳しくは、この発明は1α−ヒド
ロキシビタミンD化合物調製の中間体として有用な1
α,7,8−トリヒドロキシビタミンD化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】動物及
び人間のカルシウム代謝の調整及び生理学上のカルシウ
ム平衡の維持に対し1α−ヒドロキシ化ビタミンD代謝
体はよく知られた調節剤である。この点に関して特に重
要なのは生体内におけるカルシウムホメオスタシス(恒
常性)維持用の天然ホルモン形体である1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3 (1,25−(OH)2 D3 )
であるが、その他の各種1α−ヒドロキシビタミンD誘
導体(例えば、1α−ヒドロキシビタミンD3 、1α−
ヒドロキシビタミンD2 、1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2 )及びある種のフッ素化類似体もまた強力な
カルセミック(calcemic)活性を示す。これらの化合物の
すべてが各種のカルシウム平衡不調疾病、例えば、くる
病、骨軟化症、骨粗しょう症、腎性骨異栄養症などの治
療に用いられる治療剤として実際上非常に重要である。
その結果、天然の1α−ヒドロキシビタミンD化合物お
よびその構造類似体両方の化学的合成に多大の関心が払
われてきており、文献には有用な合成方法の多くの例が
記載されている。これら既知の方法についての総括は数
種の評論、例えば、デルーカら、トピックス・カレント
・ケミストリー83,1−65(1979);ヤキモビ
ッチ、ラシャン・ケミカル・レビューズ49、371−
83(1983);又はジョーンズ及びラスムソン、プ
ログレス・イン・ケミストリー・オブ・オルガニック・
ナチュラル・プロダクツ第39巻64−121(198
0)に記載されている。一般に、1α−ヒドロキシビタ
ミンDの既知の合成法は三種の形式、すなわち、a)適
当なステロイド前駆物質からの合成、b)ビタミンD前
駆物質からの合成、例えば1の位置の炭素の直接ヒドロ
キシル化による方法、及びc)簡単な前駆物質からの所
望のビタミンD化合物を総括的に合成する方法がある。
一般にc)の方法には所望のビタミンの環−Aを表わす
単位化合物を完全なビタミンD構造と特徴的なトリエン
発色団を形成するように適当なC/D−環部分を表わす
相手化合物と結合させることが含まれる。このc)の方
法の例で、特に本発明に関係のある例は1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3 の合成を記載したバギオリニら
〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イアティ−104,2945−48(1982)〕によ
る報告である。この場合、下記の構造式A(ビタミン分
子の環−Aを表わす)の保護されたアルコールが最初に
調製され、その後、ウィッチヒ試薬Bに転換されてから
別に合成されたケトンC(この場合、Rは25−ヒドロ
キシコレステロールの側鎖を表わす)との縮合により1
α,25−(OH)2 D3 −誘導体が得られる。重要な
(crucial) 環A−1,3−ジオール単位化合物(下記の
構造式A)は12の合成段階からなる方法によりモノテ
ルペンd−カルボンから合成される。
び人間のカルシウム代謝の調整及び生理学上のカルシウ
ム平衡の維持に対し1α−ヒドロキシ化ビタミンD代謝
体はよく知られた調節剤である。この点に関して特に重
要なのは生体内におけるカルシウムホメオスタシス(恒
常性)維持用の天然ホルモン形体である1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3 (1,25−(OH)2 D3 )
であるが、その他の各種1α−ヒドロキシビタミンD誘
導体(例えば、1α−ヒドロキシビタミンD3 、1α−
ヒドロキシビタミンD2 、1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2 )及びある種のフッ素化類似体もまた強力な
カルセミック(calcemic)活性を示す。これらの化合物の
すべてが各種のカルシウム平衡不調疾病、例えば、くる
病、骨軟化症、骨粗しょう症、腎性骨異栄養症などの治
療に用いられる治療剤として実際上非常に重要である。
その結果、天然の1α−ヒドロキシビタミンD化合物お
よびその構造類似体両方の化学的合成に多大の関心が払
われてきており、文献には有用な合成方法の多くの例が
記載されている。これら既知の方法についての総括は数
種の評論、例えば、デルーカら、トピックス・カレント
・ケミストリー83,1−65(1979);ヤキモビ
ッチ、ラシャン・ケミカル・レビューズ49、371−
83(1983);又はジョーンズ及びラスムソン、プ
ログレス・イン・ケミストリー・オブ・オルガニック・
ナチュラル・プロダクツ第39巻64−121(198
0)に記載されている。一般に、1α−ヒドロキシビタ
ミンDの既知の合成法は三種の形式、すなわち、a)適
当なステロイド前駆物質からの合成、b)ビタミンD前
駆物質からの合成、例えば1の位置の炭素の直接ヒドロ
キシル化による方法、及びc)簡単な前駆物質からの所
望のビタミンD化合物を総括的に合成する方法がある。
一般にc)の方法には所望のビタミンの環−Aを表わす
単位化合物を完全なビタミンD構造と特徴的なトリエン
発色団を形成するように適当なC/D−環部分を表わす
相手化合物と結合させることが含まれる。このc)の方
法の例で、特に本発明に関係のある例は1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3 の合成を記載したバギオリニら
〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イアティ−104,2945−48(1982)〕によ
る報告である。この場合、下記の構造式A(ビタミン分
子の環−Aを表わす)の保護されたアルコールが最初に
調製され、その後、ウィッチヒ試薬Bに転換されてから
別に合成されたケトンC(この場合、Rは25−ヒドロ
キシコレステロールの側鎖を表わす)との縮合により1
α,25−(OH)2 D3 −誘導体が得られる。重要な
(crucial) 環A−1,3−ジオール単位化合物(下記の
構造式A)は12の合成段階からなる方法によりモノテ
ルペンd−カルボンから合成される。
【0003】
【化3】
【0004】
【課題を解決するための手段】1α−ヒドロキシビタミ
ンD化合物の合成に適した環A−ジオール単位化合物を
調製する新しい方法が開発された。この方法はその好ま
しい実施態様において特に次の一般構造式
ンD化合物の合成に適した環A−ジオール単位化合物を
調製する新しい方法が開発された。この方法はその好ま
しい実施態様において特に次の一般構造式
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、R1 及びR2 はおのおの水素又は
ヒドロキシ保護基を表わし、Xはヒドロキシメチル(−
CH2 OH)又はカルボキサアルデヒド基(−CHO)
である。〕を有する環A−1,3−ジオール単位化合物
を提供する。Xがヒドロキシエチル基である1α−ヒド
ロキシ−環A単位化合物はバギオリニら(前述)により
示されたように適切なC/D−環フラグメントとの縮合
による所望の各種1α−ヒドロキシビタミンD化合物の
合成に用いることができる。上記(X=CHO)で示さ
れる対応するアルデヒド性1α−ヒドロキシ−環A単位
化合物はアルコール(X=CH2 OH)への中間体とし
て有用であるばかりでなく、1α−ヒドロキシビタミン
D誘導体の合成、すなわち所望の1α−ヒドロキシビタ
ミンD化合物又は1α−ヒドロキシビタミンD類似化合
物が得られるような適当な相手化合物と(例えば、ウィ
ッチヒ、グリニャール又はアルドール型反応により)直
接縮合させる反応にも用いることができる。本発明は、
上記方法による1α−ヒドロキシビタミンD化合物の合
成中間体として好適な化合物を提供するものである。す
なわち本発明は、 1.一般式
ヒドロキシ保護基を表わし、Xはヒドロキシメチル(−
CH2 OH)又はカルボキサアルデヒド基(−CHO)
である。〕を有する環A−1,3−ジオール単位化合物
を提供する。Xがヒドロキシエチル基である1α−ヒド
ロキシ−環A単位化合物はバギオリニら(前述)により
示されたように適切なC/D−環フラグメントとの縮合
による所望の各種1α−ヒドロキシビタミンD化合物の
合成に用いることができる。上記(X=CHO)で示さ
れる対応するアルデヒド性1α−ヒドロキシ−環A単位
化合物はアルコール(X=CH2 OH)への中間体とし
て有用であるばかりでなく、1α−ヒドロキシビタミン
D誘導体の合成、すなわち所望の1α−ヒドロキシビタ
ミンD化合物又は1α−ヒドロキシビタミンD類似化合
物が得られるような適当な相手化合物と(例えば、ウィ
ッチヒ、グリニャール又はアルドール型反応により)直
接縮合させる反応にも用いることができる。本発明は、
上記方法による1α−ヒドロキシビタミンD化合物の合
成中間体として好適な化合物を提供するものである。す
なわち本発明は、 1.一般式
【0007】
【化5】
【0008】[式中、R1 及びR2 はおのおの水素又は
ヒドロキシ−保護基から選ばれ、Rは構造式
ヒドロキシ−保護基から選ばれ、Rは構造式
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R3 及びR4 はおのおの水素、ヒ
ドロキシ基又は保護されたヒドロキシ基からなる群から
選ばれ、R5 は水素、アルキル基、ヒドロキシ基又は保
護されたヒドロキシ基からなる群から選ばれ、R6 及び
R7 は互いに独立に水素、ヒドロキシ基又は保護された
ヒドロキシ基を表わすか又は互いに結合して炭素−炭素
二重結合を形成する。)を有する側鎖である。]で表わ
される化合物、 2.Rがコレステロールの側鎖を表わす前記1項記載の
化合物。 3.Rがエルゴステロールの側鎖を表わす前記1項記載
の化合物。 を提供するものである。
ドロキシ基又は保護されたヒドロキシ基からなる群から
選ばれ、R5 は水素、アルキル基、ヒドロキシ基又は保
護されたヒドロキシ基からなる群から選ばれ、R6 及び
R7 は互いに独立に水素、ヒドロキシ基又は保護された
ヒドロキシ基を表わすか又は互いに結合して炭素−炭素
二重結合を形成する。)を有する側鎖である。]で表わ
される化合物、 2.Rがコレステロールの側鎖を表わす前記1項記載の
化合物。 3.Rがエルゴステロールの側鎖を表わす前記1項記載
の化合物。 を提供するものである。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。この明細
書及び特許請求の範囲の欄において用いる「ヒドロキシ
保護」基は一般にヒドロキシ官能基を一時的に保護する
のに用いられるすべての基を意味する。そのような基
は、例えば、すべての異性体を含む炭素原子数1〜5の
アシル基、又はベンゾイル又はハロ、ニトロ−、アルキ
ル−置換ベンゾイル基などのアロイル基、又はアルキル
シリル基(トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−
ブチルジメチルシリル基など)、又はテトラヒドロピラ
ニル、テトラヒドロフラニル、メトキシメチル、メトキ
シエチル、メトキシエトキシメチル及び関連基などのエ
ーテル保護基である。それ故、「保護されたヒドロキ
シ」基はこれらの保護基のうちの1つの基により誘導さ
れたヒドロキシ官能基である。「アルキル」基はすべて
の異性体を含む炭素原子数1〜5の炭化水素基である。
上記した環A−シントンの調製は工程スキームIに示す
段階からなっている。
書及び特許請求の範囲の欄において用いる「ヒドロキシ
保護」基は一般にヒドロキシ官能基を一時的に保護する
のに用いられるすべての基を意味する。そのような基
は、例えば、すべての異性体を含む炭素原子数1〜5の
アシル基、又はベンゾイル又はハロ、ニトロ−、アルキ
ル−置換ベンゾイル基などのアロイル基、又はアルキル
シリル基(トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−
ブチルジメチルシリル基など)、又はテトラヒドロピラ
ニル、テトラヒドロフラニル、メトキシメチル、メトキ
シエチル、メトキシエトキシメチル及び関連基などのエ
ーテル保護基である。それ故、「保護されたヒドロキ
シ」基はこれらの保護基のうちの1つの基により誘導さ
れたヒドロキシ官能基である。「アルキル」基はすべて
の異性体を含む炭素原子数1〜5の炭化水素基である。
上記した環A−シントンの調製は工程スキームIに示す
段階からなっている。
【0012】
【化7】
【0013】出発物質は工程スキームIにおいて一般構
造式1により表わされた1α−ヒドロキシビタミンD化
合物であり、式中R1 及びR2 はおのおの水素又はヒド
ロキシ保護基を表わし、Rは例えば、一般構造式
造式1により表わされた1α−ヒドロキシビタミンD化
合物であり、式中R1 及びR2 はおのおの水素又はヒド
ロキシ保護基を表わし、Rは例えば、一般構造式
【0014】
【化8】
【0015】(式中、R3 及びR4 は単独に水素、ヒド
ロキシ基又は保護されたヒドロキシ基を表わし、R5 は
水素、ヒドロキシ基、保護されたヒドロキシ基又はアル
キル基を表わし、R6 及びR7 は水素、ヒドロキシ基、
保護されたヒドロキシ基を表わすか又は互に結合して炭
素−炭素結合を形成する)を有するような適合した側鎖
基である。好ましい出発物質は1α−ヒドロキシビタミ
ンD3 又は1α−ヒドロキシビタミンD2 又はそれらの
ヒドロキシ保護された誘導体である。これらの出発物質
は既知の方法により容易に入手できる。
ロキシ基又は保護されたヒドロキシ基を表わし、R5 は
水素、ヒドロキシ基、保護されたヒドロキシ基又はアル
キル基を表わし、R6 及びR7 は水素、ヒドロキシ基、
保護されたヒドロキシ基を表わすか又は互に結合して炭
素−炭素結合を形成する)を有するような適合した側鎖
基である。好ましい出発物質は1α−ヒドロキシビタミ
ンD3 又は1α−ヒドロキシビタミンD2 又はそれらの
ヒドロキシ保護された誘導体である。これらの出発物質
は既知の方法により容易に入手できる。
【0016】調製工程の第1段階において、構造式1の
出発物質は炭素原子7及び8の位置においてジヒドロキ
シル化されて本発明の化合物である7,8−ジオール誘
導体2(工程スキームI参照)(式中R、R1 及びR2
は上記に規定したのと同じ意味を有する)となる。ヒド
ロキシ基に導くのに適した酸化剤は四酸化オスミウムで
ある。この反応は有機溶媒中で約0℃から約50℃の温
度で行われる。このような条件下で7,8−ビシナルジ
オール2が主生成物として形成されるが注目すべきこと
にはこのトリエン化合物内の他の有効な二重結合例えば
5,6−又は10,19−二重結合を酸化剤がほとんど
又は全然攻撃しないことである。一般構造式2の1α−
ヒドロキシビタミンD7,8−ジオールは新規な化合物
である。重要な1α−ヒドロキシ−官能基に欠ける3種
のビタミンD7,8−ジオール、すなわちビタミンD2
及びD3 の7,8−ジオール及び25−ヒドロキシビタ
ミンD3 の7,8−ジオールは既に調製されている(リ
スゴ、ケミカル・ソサイティー・レビューズ9、449
(1980);トウ及びオカムラ、ジャーナル・オブ・
オーガニック・ケミストリー43、1414(198
3);及びデルーカら米国特許第4,448,726
号)。
出発物質は炭素原子7及び8の位置においてジヒドロキ
シル化されて本発明の化合物である7,8−ジオール誘
導体2(工程スキームI参照)(式中R、R1 及びR2
は上記に規定したのと同じ意味を有する)となる。ヒド
ロキシ基に導くのに適した酸化剤は四酸化オスミウムで
ある。この反応は有機溶媒中で約0℃から約50℃の温
度で行われる。このような条件下で7,8−ビシナルジ
オール2が主生成物として形成されるが注目すべきこと
にはこのトリエン化合物内の他の有効な二重結合例えば
5,6−又は10,19−二重結合を酸化剤がほとんど
又は全然攻撃しないことである。一般構造式2の1α−
ヒドロキシビタミンD7,8−ジオールは新規な化合物
である。重要な1α−ヒドロキシ−官能基に欠ける3種
のビタミンD7,8−ジオール、すなわちビタミンD2
及びD3 の7,8−ジオール及び25−ヒドロキシビタ
ミンD3 の7,8−ジオールは既に調製されている(リ
スゴ、ケミカル・ソサイティー・レビューズ9、449
(1980);トウ及びオカムラ、ジャーナル・オブ・
オーガニック・ケミストリー43、1414(198
3);及びデルーカら米国特許第4,448,726
号)。
【0017】工程の次の段階は化合物2の7,8−ジオ
ール官能基を開裂して一般構造式3のアルデヒド(式中
R1 及びR2 は上記に規定したのと同じ意味を有する)
を得ることからなる(工程スキームI参照)。7,8−
ジオールの開裂はジオール開裂剤を用いて行うことがで
きる。有効な開裂剤は、例えば、過ヨウ素酸塩又は四酢
酸鉛である。反応は有機溶媒(例えば、アルコール性溶
媒又は炭化水素又はエーテル溶媒)中で約0℃から約5
0℃の温度で行われる。所望の構造式3のアルデヒドは
反応混合物からクロマトグラフィーによって単離するこ
とができる。合成的に非常に有用であるがまた化学的に
敏感で反応性である共役アルデヒド基を含有する構造式
3の生成物は新規な化合物である。
ール官能基を開裂して一般構造式3のアルデヒド(式中
R1 及びR2 は上記に規定したのと同じ意味を有する)
を得ることからなる(工程スキームI参照)。7,8−
ジオールの開裂はジオール開裂剤を用いて行うことがで
きる。有効な開裂剤は、例えば、過ヨウ素酸塩又は四酢
酸鉛である。反応は有機溶媒(例えば、アルコール性溶
媒又は炭化水素又はエーテル溶媒)中で約0℃から約5
0℃の温度で行われる。所望の構造式3のアルデヒドは
反応混合物からクロマトグラフィーによって単離するこ
とができる。合成的に非常に有用であるがまた化学的に
敏感で反応性である共役アルデヒド基を含有する構造式
3の生成物は新規な化合物である。
【0018】工程スキームIに示すように、7,8−ビ
シナルジオールの開裂から得られる他の生成物は環C及
びDに対応するフラグメントにもとの出発物質ビタミン
Dの側鎖を加えたものである。このCD−ケトンもまた
所望によりクロマトグラフィーによって単離し精製する
ことができるが本発明の目的のためには、この物質は副
生成物として単に除去される。構造式3のアルデヒドの
還元によって対応するアルコール4(工程スキームI)
が得られる。この還元反応はハイドライド還元剤、例え
ば、NaBH4 、LiAlH4 又はこの分野で周知の関
連ハイドライド剤によって非常に簡易に行われる。還元
反応は好ましくは有機溶媒(例えば、アルコール又は炭
化水素又はエーテル溶媒)中で約−30℃からその溶媒
の沸点までの温度で行われる。この方法において、アル
デヒド3は順調にアルコール4(R1 及びR2 は水素又
はヒドロキシ−保護基を表わす)に還元される。
シナルジオールの開裂から得られる他の生成物は環C及
びDに対応するフラグメントにもとの出発物質ビタミン
Dの側鎖を加えたものである。このCD−ケトンもまた
所望によりクロマトグラフィーによって単離し精製する
ことができるが本発明の目的のためには、この物質は副
生成物として単に除去される。構造式3のアルデヒドの
還元によって対応するアルコール4(工程スキームI)
が得られる。この還元反応はハイドライド還元剤、例え
ば、NaBH4 、LiAlH4 又はこの分野で周知の関
連ハイドライド剤によって非常に簡易に行われる。還元
反応は好ましくは有機溶媒(例えば、アルコール又は炭
化水素又はエーテル溶媒)中で約−30℃からその溶媒
の沸点までの温度で行われる。この方法において、アル
デヒド3は順調にアルコール4(R1 及びR2 は水素又
はヒドロキシ−保護基を表わす)に還元される。
【0019】構造式4のアルコール(R1 及びR2 は水
素又はヒドロキシ保護基を表わす)は次にこの単位化合
物と所望のビタミン生成物の環C及び環Dを表わす適当
な相手化合物と結合させる(例えば、ウィッチヒ型反応
を経て)ことによるいずれか所望の1α−ヒドロキシビ
タミンD化合物を合成する(上記のバキオリニらの報告
に示されたように)のに用いることができる。同様に、
上記したように構造式3のアルデヒドはアルコール4の
中間体であることに加えて、1α−ヒドロキシビタミン
D化合物の環A単位化合物として適当なC/D環フラグ
メントとウィッチヒ反応、グリニヤール反応などのよう
な標準的、通例的結合反応を経る縮合又はアルドール縮
合をさせる構成化合物として直接用いることができる。
素又はヒドロキシ保護基を表わす)は次にこの単位化合
物と所望のビタミン生成物の環C及び環Dを表わす適当
な相手化合物と結合させる(例えば、ウィッチヒ型反応
を経て)ことによるいずれか所望の1α−ヒドロキシビ
タミンD化合物を合成する(上記のバキオリニらの報告
に示されたように)のに用いることができる。同様に、
上記したように構造式3のアルデヒドはアルコール4の
中間体であることに加えて、1α−ヒドロキシビタミン
D化合物の環A単位化合物として適当なC/D環フラグ
メントとウィッチヒ反応、グリニヤール反応などのよう
な標準的、通例的結合反応を経る縮合又はアルドール縮
合をさせる構成化合物として直接用いることができる。
【0020】このように、上述した工程はアルデヒド3
又はアルコール4の形の1α−ヒドロキシ環A単位化合
物を形成させるための簡便な方法を提供し、この単位化
合物は次いで広範囲に及ぶ所望の1α−ヒドロキシビタ
ミンD代謝生成物及び類似化合物の既知方法による調製
用合成構造ブロックとして使用され得る。上記方法の顕
著な特徴はアルデヒド3又はアルコール4のどちらも提
供することである。その他の利点は構造式3及び4の1
α−ヒドロキシ−環A単位化合物のすべての置換基の立
体化学は正確に既知であり、使用される出発物質によっ
て決定されること及び上記工程に必要なこれら出発物質
は、例えば、1α−ヒドロキシビタミンD3 又は1α−
ヒドロキシビタミンD2 又はそれらのヒドロキシ保護誘
導体、すなわち、工程スキームに構造式1(式中Rはそ
れぞれコレステロール及びエルゴステロールの側鎖であ
る)として示される化合物の形で容易に入手できること
である。これらの化合物は入手可能であり、多種多様の
方法(上述のジョーンズおよびラスムソン、デルーカ
ら、ヤキモビッチの評論参照)により調製することがで
きるが、それらの方法のうちシクロビタミン中間体を経
る工程(米国特許第4,195,027号及び第4,2
60,549号)は効率良く及び普遍性を有するので特
に簡便な方法である。
又はアルコール4の形の1α−ヒドロキシ環A単位化合
物を形成させるための簡便な方法を提供し、この単位化
合物は次いで広範囲に及ぶ所望の1α−ヒドロキシビタ
ミンD代謝生成物及び類似化合物の既知方法による調製
用合成構造ブロックとして使用され得る。上記方法の顕
著な特徴はアルデヒド3又はアルコール4のどちらも提
供することである。その他の利点は構造式3及び4の1
α−ヒドロキシ−環A単位化合物のすべての置換基の立
体化学は正確に既知であり、使用される出発物質によっ
て決定されること及び上記工程に必要なこれら出発物質
は、例えば、1α−ヒドロキシビタミンD3 又は1α−
ヒドロキシビタミンD2 又はそれらのヒドロキシ保護誘
導体、すなわち、工程スキームに構造式1(式中Rはそ
れぞれコレステロール及びエルゴステロールの側鎖であ
る)として示される化合物の形で容易に入手できること
である。これらの化合物は入手可能であり、多種多様の
方法(上述のジョーンズおよびラスムソン、デルーカ
ら、ヤキモビッチの評論参照)により調製することがで
きるが、それらの方法のうちシクロビタミン中間体を経
る工程(米国特許第4,195,027号及び第4,2
60,549号)は効率良く及び普遍性を有するので特
に簡便な方法である。
【0021】
【実施例】本発明は以下の実施例によりさらに詳しく規
定される。これらの実施例において下線付きのアラビヤ
数字、例えば1、2、3、4によって識別される化合物
は工程スキーム1における同じ数字の構造式に対応す
る。このうち本発明の化合物は2で示される。
定される。これらの実施例において下線付きのアラビヤ
数字、例えば1、2、3、4によって識別される化合物
は工程スキーム1における同じ数字の構造式に対応す
る。このうち本発明の化合物は2で示される。
【0022】実施例1 アルコール4(R1 =R2 =t−ブチルジメチルシリ
ル)の調製 (a)1α−ヒドロキシビタミンD3 (400mg、1
ミリモル)のジメチルホルムアミド10ml溶液中へt
ert−ブチルジメチルシリルクロリド(362mg、
2.4ミリモル)とイミダゾール(340mg、5ミリ
モル)を加え、この混合物を薄層クロマトグラフィー
(シリカゲルプレート、溶媒として30%酢酸エチル−
ヘキサン使用)を用いる判定により反応が完了するまで
(約4時間)窒素雰囲気下、室温で撹拌した。次に混合
物を氷冷水上へ注ぎ、エーテルで3回抽出した。抽出液
は合体して水及び食塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥
し、ろ過し、真空濃縮することによりジ−tert−ブ
チルジメチルシリル−1α−ヒドロキシビタミンD3
(化合物1、R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)530mg(収率89%)を得た。 (b)上記(a)で得られた生成物(530mg、0.
84ミリモル)のピリジン(10ml)溶液に撹拌下で
OsO4 (255mg、1.0ミリモル)を添加した。
混合物を窒素雰囲気下、室温で15分間撹拌した後10
%NaHSO3 溶液(10ml)を添加した。混合物は
さらに1時間撹拌し、10%NaHSO3溶液(20m
l)で希釈し、エーテル(3×50ml)で抽出した。
合体した抽出液を順次H2 O、1N−HCl、10%N
aHCO3 、H2 O、及び飽和NaCl溶液で洗浄し、
MgSO4 上で乾燥し、真空下での蒸発により7,8−
ジオール生成物(化合物2、R1 =R2 =tert−ブ
チルジメチルシリル)を得た。
ル)の調製 (a)1α−ヒドロキシビタミンD3 (400mg、1
ミリモル)のジメチルホルムアミド10ml溶液中へt
ert−ブチルジメチルシリルクロリド(362mg、
2.4ミリモル)とイミダゾール(340mg、5ミリ
モル)を加え、この混合物を薄層クロマトグラフィー
(シリカゲルプレート、溶媒として30%酢酸エチル−
ヘキサン使用)を用いる判定により反応が完了するまで
(約4時間)窒素雰囲気下、室温で撹拌した。次に混合
物を氷冷水上へ注ぎ、エーテルで3回抽出した。抽出液
は合体して水及び食塩水で洗浄し、MgSO4 上で乾燥
し、ろ過し、真空濃縮することによりジ−tert−ブ
チルジメチルシリル−1α−ヒドロキシビタミンD3
(化合物1、R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)530mg(収率89%)を得た。 (b)上記(a)で得られた生成物(530mg、0.
84ミリモル)のピリジン(10ml)溶液に撹拌下で
OsO4 (255mg、1.0ミリモル)を添加した。
混合物を窒素雰囲気下、室温で15分間撹拌した後10
%NaHSO3 溶液(10ml)を添加した。混合物は
さらに1時間撹拌し、10%NaHSO3溶液(20m
l)で希釈し、エーテル(3×50ml)で抽出した。
合体した抽出液を順次H2 O、1N−HCl、10%N
aHCO3 、H2 O、及び飽和NaCl溶液で洗浄し、
MgSO4 上で乾燥し、真空下での蒸発により7,8−
ジオール生成物(化合物2、R1 =R2 =tert−ブ
チルジメチルシリル)を得た。
【0023】(c)上記(b)で得た7,8−ジオール
(558mg、0.84ミリモル)の溶液(ベンゼン1
0ml及びピリジン0.5ml)に撹拌下で四酢酸鉛
(Pb(OCOCH3 )4 、450mg、1.0ミリモ
ル)を添加した。窒素雰囲気下、室温で20分間反応を
進行させた後、沈殿物を除去するためろ過した。ろ過ケ
ーキは新鮮なベンゼン(3×2ml)で洗浄した。アル
デヒド3(R1 =R2 =t−ブチルジメチルシリル)を
含有するろ液を合体し氷浴上で0℃に冷却し、窒素雰囲
気下でレッド−Al(ビス(2−メトキシエトキシ)ア
ルミニウムヒドリドナトリウムの70%トルエン溶液、
1ml)を添加した。混合物を2時間撹拌し、灰色の沈
殿物が形成されるまで水を滴加し、沈殿物をろ過により
除去した。ろ過ケーキは新鮮なエーテル(3×10m
l)で洗浄した。合体したろ液を水(1×10ml)、
飽和NaCl溶液(2×10ml)で洗浄し、無水Mg
SO4 上で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。シリカ
ゲル上のカラムクロマトグラフィー(2cm×25c
m、10%酢酸エチル−ヘキサン500ml、及び20
%酢酸エチル−ヘキサン500mlで溶離)を行い、ア
ルコール4(R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)99mgを得た。さらに、10%酢酸エチル−ヘ
キサンを用いる分取TLC(複数回溶離)による精製を
行った。生成物(R1 =R2 =tert−ブチルジメチ
ルシリルの化合物4)は次の値を示した:UV(C2 H
5 OH)λmax 218nm、質量スペクトルm/z(相対
強度)398 (M+, 0.1), 380 (0.8), 367 (0.7), 341
(4), 323(1), 209 (27), 177 (12), 91 (9), 75 (100);
1H-NMR (CDCl3)δ 0.06 (s, Si(CH3)2), 0.87 及び 0.9
0 (s, Si-C(CH3)3), 1.83 (2H, 三重線像, J〜6 Hz, C
-2-Hz), 2.20 (1H, dd, J=14 及び 6 Hz, C-4-H), 2.41
(1H, dd, J=14 及び 2.5Hz, C-4-H), 4.18 (3H, m, 三
重線として現われる, J〜6 Hz, C-7-H2及び C-3-H),
4.41 (1H, 三重線像, J〜6 Hz, C-1-H), 4.77及び 5.1
6 (1H それぞれブロード、シャープ、C-19-H2), 5.53
(1H, 三重線像, J〜6 Hz, C-6-H).
(558mg、0.84ミリモル)の溶液(ベンゼン1
0ml及びピリジン0.5ml)に撹拌下で四酢酸鉛
(Pb(OCOCH3 )4 、450mg、1.0ミリモ
ル)を添加した。窒素雰囲気下、室温で20分間反応を
進行させた後、沈殿物を除去するためろ過した。ろ過ケ
ーキは新鮮なベンゼン(3×2ml)で洗浄した。アル
デヒド3(R1 =R2 =t−ブチルジメチルシリル)を
含有するろ液を合体し氷浴上で0℃に冷却し、窒素雰囲
気下でレッド−Al(ビス(2−メトキシエトキシ)ア
ルミニウムヒドリドナトリウムの70%トルエン溶液、
1ml)を添加した。混合物を2時間撹拌し、灰色の沈
殿物が形成されるまで水を滴加し、沈殿物をろ過により
除去した。ろ過ケーキは新鮮なエーテル(3×10m
l)で洗浄した。合体したろ液を水(1×10ml)、
飽和NaCl溶液(2×10ml)で洗浄し、無水Mg
SO4 上で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。シリカ
ゲル上のカラムクロマトグラフィー(2cm×25c
m、10%酢酸エチル−ヘキサン500ml、及び20
%酢酸エチル−ヘキサン500mlで溶離)を行い、ア
ルコール4(R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)99mgを得た。さらに、10%酢酸エチル−ヘ
キサンを用いる分取TLC(複数回溶離)による精製を
行った。生成物(R1 =R2 =tert−ブチルジメチ
ルシリルの化合物4)は次の値を示した:UV(C2 H
5 OH)λmax 218nm、質量スペクトルm/z(相対
強度)398 (M+, 0.1), 380 (0.8), 367 (0.7), 341
(4), 323(1), 209 (27), 177 (12), 91 (9), 75 (100);
1H-NMR (CDCl3)δ 0.06 (s, Si(CH3)2), 0.87 及び 0.9
0 (s, Si-C(CH3)3), 1.83 (2H, 三重線像, J〜6 Hz, C
-2-Hz), 2.20 (1H, dd, J=14 及び 6 Hz, C-4-H), 2.41
(1H, dd, J=14 及び 2.5Hz, C-4-H), 4.18 (3H, m, 三
重線として現われる, J〜6 Hz, C-7-H2及び C-3-H),
4.41 (1H, 三重線像, J〜6 Hz, C-1-H), 4.77及び 5.1
6 (1H それぞれブロード、シャープ、C-19-H2), 5.53
(1H, 三重線像, J〜6 Hz, C-6-H).
【0024】実施例2 アルデヒド3及びアルコール4(R1 =R2 =COCH
3 )の調製 (a)1α−ヒドロキシビタミンD3 (170mg、
0.425ミリモル)の無水酢酸(0.2ml)含有ピ
リジン(0.4ml)溶液を窒素雰囲気下で50℃に2
時間加熱した。混合液を氷冷飽和NaHCO3 溶液上に
注意深く注いで中和し、エーテルで抽出した(3×30
ml)。合体した抽出液を水(1×15ml)、飽和N
aCl溶液(2×15ml)で洗浄し、無水MgSO4
上で乾燥し、ろ過し、真空濃縮することによりジアセテ
ート(化合物1、R1 =R2 =COCH3 )210mg
を得た。 (b)四酸化オスミウム(10%ピリジン溶液、125
μl)を撹拌下のジアセテート(23mg、0.044
ミリモル)のピリジン(0.5ml)溶液に添加した。
反応を窒素雰囲気下、室温で15分間進行させた。10
%NaHSO3 溶液(0.5ml)を添加して、混合物
をさらに30分間撹拌した後10%NaHSO3 溶液
(5ml)で希釈し、エーテルで抽出した(3×15m
l)。合体した抽出液を水(2×10ml)、飽和Na
Cl溶液(2×10ml)で洗浄し、無水MgSO4 上
で乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。5%メタノール−ク
ロロホルムを用いるシリカゲル上のクロマトグラフィー
により7,8−ジオール(化合物2、R1 =R2 =CO
CH3 )12mgを得た。質量スペクトル、 m/z(相対
強度)、518 (M+), 500 (0.2), 482 (0.4), 440 (0.8),
422 (2), 380 (43), 249 (19), 247 (26), 134 (100),
105 (43); NMR(CDCl3) δ0.75 (s, C-18-H3), 2.02
(s, 3-OCOCH3), 2.05 (s, C-1-OCOCH3), 4.73 (dd, J=
9.6 Hz, 5.6 Hz, C-7-H), 5.12 (7重線, C-1-H), 5.33
(ブロード, s, 19Z-H), 5.40 (ブロード, s,19E-H),
5.53 (t (シャープ), C-3-H), 5.81 (d, J=9.6 Hz, C-6
-H).
3 )の調製 (a)1α−ヒドロキシビタミンD3 (170mg、
0.425ミリモル)の無水酢酸(0.2ml)含有ピ
リジン(0.4ml)溶液を窒素雰囲気下で50℃に2
時間加熱した。混合液を氷冷飽和NaHCO3 溶液上に
注意深く注いで中和し、エーテルで抽出した(3×30
ml)。合体した抽出液を水(1×15ml)、飽和N
aCl溶液(2×15ml)で洗浄し、無水MgSO4
上で乾燥し、ろ過し、真空濃縮することによりジアセテ
ート(化合物1、R1 =R2 =COCH3 )210mg
を得た。 (b)四酸化オスミウム(10%ピリジン溶液、125
μl)を撹拌下のジアセテート(23mg、0.044
ミリモル)のピリジン(0.5ml)溶液に添加した。
反応を窒素雰囲気下、室温で15分間進行させた。10
%NaHSO3 溶液(0.5ml)を添加して、混合物
をさらに30分間撹拌した後10%NaHSO3 溶液
(5ml)で希釈し、エーテルで抽出した(3×15m
l)。合体した抽出液を水(2×10ml)、飽和Na
Cl溶液(2×10ml)で洗浄し、無水MgSO4 上
で乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。5%メタノール−ク
ロロホルムを用いるシリカゲル上のクロマトグラフィー
により7,8−ジオール(化合物2、R1 =R2 =CO
CH3 )12mgを得た。質量スペクトル、 m/z(相対
強度)、518 (M+), 500 (0.2), 482 (0.4), 440 (0.8),
422 (2), 380 (43), 249 (19), 247 (26), 134 (100),
105 (43); NMR(CDCl3) δ0.75 (s, C-18-H3), 2.02
(s, 3-OCOCH3), 2.05 (s, C-1-OCOCH3), 4.73 (dd, J=
9.6 Hz, 5.6 Hz, C-7-H), 5.12 (7重線, C-1-H), 5.33
(ブロード, s, 19Z-H), 5.40 (ブロード, s,19E-H),
5.53 (t (シャープ), C-3-H), 5.81 (d, J=9.6 Hz, C-6
-H).
【0025】(c)NaIO4 飽和水溶液(0.1m
l)を撹拌下の7,8−ジオール(10mg)のメタノ
ール(0.3ml)溶液に添加し、混合物を窒素雰囲気
下、50℃に2.5時間加熱した。氷冷水(5ml)を
添加し、混合物をエーテルで抽出し(3×10ml)
し、合体した抽出液を水(2×5ml)、飽和Nacl
溶液(1×5ml)で洗浄した後、無水MgSO4 上で
乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物から構造式3
(R1 =R2 =COCH3 )のアルデヒドをHPLC
(シリカゲルカラム、溶離剤5−10%酢酸エチル−ヘ
キサン)により単離することができる。ビシナルジオー
ル開環反応により得られた粗アルデヒド3を上記のよう
に単離せず、NaBH4 (エーテル/メタノール、0.
5ml溶液)を用いて還元し、得られた反応生成物をH
PLC(ゾルバックス−シルセミ分取カラム)により溶
離剤として10%イソプロパノール−ヘキサンを用いて
生成することによりアルコール4(R1 =R2 =COC
H3 )が得られる。
l)を撹拌下の7,8−ジオール(10mg)のメタノ
ール(0.3ml)溶液に添加し、混合物を窒素雰囲気
下、50℃に2.5時間加熱した。氷冷水(5ml)を
添加し、混合物をエーテルで抽出し(3×10ml)
し、合体した抽出液を水(2×5ml)、飽和Nacl
溶液(1×5ml)で洗浄した後、無水MgSO4 上で
乾燥し、ろ過し、真空濃縮した。残留物から構造式3
(R1 =R2 =COCH3 )のアルデヒドをHPLC
(シリカゲルカラム、溶離剤5−10%酢酸エチル−ヘ
キサン)により単離することができる。ビシナルジオー
ル開環反応により得られた粗アルデヒド3を上記のよう
に単離せず、NaBH4 (エーテル/メタノール、0.
5ml溶液)を用いて還元し、得られた反応生成物をH
PLC(ゾルバックス−シルセミ分取カラム)により溶
離剤として10%イソプロパノール−ヘキサンを用いて
生成することによりアルコール4(R1 =R2 =COC
H3 )が得られる。
【0026】実施例3 アルデヒド3及びアルコール4(R1 =R2 =t−ブチ
ルジメチルシリル)の調製 (a)tert−ブチルジメチルシリルクロリド(46
mg、0.30ミリモル)及びイミダゾール(43m
g、0.625ミリモル)を1α−ヒドロキシビタミン
D3 (50mg、0.125ミリモル)のDMF(5m
l)溶液中に添加し、混合物を室温、窒素雰囲気下で3
時間(又は30%酢酸エチル−ヘキサンを用いるTLC
による判定で反応が終了するまで)撹拌した。次に混合
物を氷冷水上に注ぎ、エーテルで3回(3×25ml)
抽出した。合体した抽出液を水(1×15ml)及び飽
和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
上で乾燥し、ろ過し、真空濃縮することにより生成物
(化合物1、R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)を得た。(30%酢酸エチル−ヘキサン中シリカ
ゲル上でRf0.69):UV(C2 H5 OH)λmax
216nm。 (b)四酸化オスミウム(OsO4 、39mg、0.1
5ミリモル)をジ−tert−ブチルジメチルシリル−
1α−ヒドロキシビタミン(78mg、0.125ミリ
モル、理論値)のピリジン(3ml)溶液へ添加した。
混合物を室温、窒素雰囲気下で15分間撹拌した後、1
0%NaHSO3 溶液(5ml)を添加して反応を終結
させた。混合物はさらに1時間撹拌し、10%NaHS
O3 溶液(10ml)で希釈し、エーテル(3×30m
l)で抽出した。合体した抽出液は水(2×15m
l)、1N−HCl溶液(2×15ml)、10%Na
HCO3溶液(2×15ml)、水(1×15ml)及
び飽和NaClで順次洗浄した後、無水MgSO4 上で
乾燥し、ろ過し、真空濃縮することにより7,8−ジオ
ール(2)(R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)を得た。
ルジメチルシリル)の調製 (a)tert−ブチルジメチルシリルクロリド(46
mg、0.30ミリモル)及びイミダゾール(43m
g、0.625ミリモル)を1α−ヒドロキシビタミン
D3 (50mg、0.125ミリモル)のDMF(5m
l)溶液中に添加し、混合物を室温、窒素雰囲気下で3
時間(又は30%酢酸エチル−ヘキサンを用いるTLC
による判定で反応が終了するまで)撹拌した。次に混合
物を氷冷水上に注ぎ、エーテルで3回(3×25ml)
抽出した。合体した抽出液を水(1×15ml)及び飽
和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
上で乾燥し、ろ過し、真空濃縮することにより生成物
(化合物1、R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)を得た。(30%酢酸エチル−ヘキサン中シリカ
ゲル上でRf0.69):UV(C2 H5 OH)λmax
216nm。 (b)四酸化オスミウム(OsO4 、39mg、0.1
5ミリモル)をジ−tert−ブチルジメチルシリル−
1α−ヒドロキシビタミン(78mg、0.125ミリ
モル、理論値)のピリジン(3ml)溶液へ添加した。
混合物を室温、窒素雰囲気下で15分間撹拌した後、1
0%NaHSO3 溶液(5ml)を添加して反応を終結
させた。混合物はさらに1時間撹拌し、10%NaHS
O3 溶液(10ml)で希釈し、エーテル(3×30m
l)で抽出した。合体した抽出液は水(2×15m
l)、1N−HCl溶液(2×15ml)、10%Na
HCO3溶液(2×15ml)、水(1×15ml)及
び飽和NaClで順次洗浄した後、無水MgSO4 上で
乾燥し、ろ過し、真空濃縮することにより7,8−ジオ
ール(2)(R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシ
リル)を得た。
【0027】(c)四酢酸鉛(67mg、0.15ミリ
モル)を撹拌下の7,8−ジオール(2)(82mg、
0.125ミリモル)のピリジン(0.2ml)含有ベ
ンゼン(2ml)溶液へ添加した。反応を室温、窒素雰
囲気下で15分間進行させた後、混合物を氷冷水(15
ml)上へ注ぎ、エーテル(3×30ml)で抽出し、
合体した抽出液を水(1×15ml)及び飽和NaCl
溶液(2×15ml)で洗浄し、無水MgSO4 上で乾
燥し、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲルによる薄層ク
ロマトグラフィーで溶離剤として15%酢酸エチル−ヘ
キサン(3回溶離)を用いてアルデヒド3(R1 =R2
=tert−ブチルジメチルシリル)(6.6mg、3
0%酢酸エチル−ヘキサン中シリカゲル上でRf0.5
8)を13%収率で得た。UV(C2 H5 OH)λmax
248 nm, λmin 218 nm, 質量スペクトル m/z (相対強
度) 396(M+, 2), 381 (1), 339 (18), 264 (37), 207
(23), 181 (35), 133 (15), 101 (14), 75 (100), 57
(21). 1H NMR (CDCl3) δ 0.07及び 0.08 (s, Si-(CH3)
2), 0.88及び 0.9 (s, Si-C(CH3)3), 1.88及び 1.96
(m, C-2-H2), 2.42 (1H, dd, J=14 及び 6 Hz, C-4-H),
2.59 (1H, dd, J=14 及び2 Hz, C-4-H), 4.32 (m, C-3
-H), 4.58 (m, C-1-H), 5.08 及び 5.43 (brs, C-19-
H2), 5.96 (d, J=7.5 Hz, C-6-H2), 9.80 (d, J=7.5 H
z, C-7-H). (d)上記(c)で得たアルデヒド3を前記の実施例1
(c)と同様にビス(2−メトキシエトキシ)アルミニ
ウムヒドリドを用いて還元し、相応するアリル型アルコ
ール4(R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシリ
ル)を得た。
モル)を撹拌下の7,8−ジオール(2)(82mg、
0.125ミリモル)のピリジン(0.2ml)含有ベ
ンゼン(2ml)溶液へ添加した。反応を室温、窒素雰
囲気下で15分間進行させた後、混合物を氷冷水(15
ml)上へ注ぎ、エーテル(3×30ml)で抽出し、
合体した抽出液を水(1×15ml)及び飽和NaCl
溶液(2×15ml)で洗浄し、無水MgSO4 上で乾
燥し、ろ過し、真空濃縮した。シリカゲルによる薄層ク
ロマトグラフィーで溶離剤として15%酢酸エチル−ヘ
キサン(3回溶離)を用いてアルデヒド3(R1 =R2
=tert−ブチルジメチルシリル)(6.6mg、3
0%酢酸エチル−ヘキサン中シリカゲル上でRf0.5
8)を13%収率で得た。UV(C2 H5 OH)λmax
248 nm, λmin 218 nm, 質量スペクトル m/z (相対強
度) 396(M+, 2), 381 (1), 339 (18), 264 (37), 207
(23), 181 (35), 133 (15), 101 (14), 75 (100), 57
(21). 1H NMR (CDCl3) δ 0.07及び 0.08 (s, Si-(CH3)
2), 0.88及び 0.9 (s, Si-C(CH3)3), 1.88及び 1.96
(m, C-2-H2), 2.42 (1H, dd, J=14 及び 6 Hz, C-4-H),
2.59 (1H, dd, J=14 及び2 Hz, C-4-H), 4.32 (m, C-3
-H), 4.58 (m, C-1-H), 5.08 及び 5.43 (brs, C-19-
H2), 5.96 (d, J=7.5 Hz, C-6-H2), 9.80 (d, J=7.5 H
z, C-7-H). (d)上記(c)で得たアルデヒド3を前記の実施例1
(c)と同様にビス(2−メトキシエトキシ)アルミニ
ウムヒドリドを用いて還元し、相応するアリル型アルコ
ール4(R1 =R2 =tert−ブチルジメチルシリ
ル)を得た。
【0028】実施例4 1α,7,8−トリヒドロキシ(ビタミンD3 (化合物
2、R1 =R2 =H)の合成 1α−ヒドロキシビタミンD3 を上記実施例1(b)に
記載の条件下で四酸化オスミウム処理して対応する7,
8−ジオール2(R1 =R2 =H)を得た。この化合物
を10%イソプロパノール−ヘキサンを用いるHPLC
(ゾルバックス−シル、セミ分取カラム)により精製し
た。UV(C2 H5 OH)λmax 216nm: 質量スペクト
ル : m/z (相対強度) 434 (M+), 416 (2), 398 (9), 38
0 (31),362 (3), 265 (15), 247 (44), 221 (6), 152
(52), 135 (56), 125 (22).
2、R1 =R2 =H)の合成 1α−ヒドロキシビタミンD3 を上記実施例1(b)に
記載の条件下で四酸化オスミウム処理して対応する7,
8−ジオール2(R1 =R2 =H)を得た。この化合物
を10%イソプロパノール−ヘキサンを用いるHPLC
(ゾルバックス−シル、セミ分取カラム)により精製し
た。UV(C2 H5 OH)λmax 216nm: 質量スペクト
ル : m/z (相対強度) 434 (M+), 416 (2), 398 (9), 38
0 (31),362 (3), 265 (15), 247 (44), 221 (6), 152
(52), 135 (56), 125 (22).
【0029】
【発明の効果】本発明の化合物、1α,7,8−トリヒ
ドロキシビタミンD化合物は、1α−ヒドロキシビタミ
ンDの環A単位化合物の合成中間体として好適であり、
さらには、1α−ヒドロキシビタミンD化合物の合成中
間体として好適である。
ドロキシビタミンD化合物は、1α−ヒドロキシビタミ
ンDの環A単位化合物の合成中間体として好適であり、
さらには、1α−ヒドロキシビタミンD化合物の合成中
間体として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインリッヒ ケー. シュノーズ アメリカ合衆国 53705 ウイスコンシン マディソン サミット アベニュー 1806 (72)発明者 ソーク ホー リー アメリカ合衆国 02135 マサチューセッ ツブライトン ゴードン ストリートG3 107
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1 及びR2 はおのおの水素又はヒドロキシ−
保護基から選ばれ、Rは構造式 【化2】 (式中、R3 及びR4 はおのおの水素、ヒドロキシ基又
は保護されたヒドロキシ基からなる群から選ばれ、R5
は水素、アルキル基、ヒドロキシ基又は保護されたヒド
ロキシ基からなる群から選ばれ、R6 及びR7 は互いに
独立に水素、ヒドロキシ基又は保護されたヒドロキシ基
を表わすか又は互いに結合して炭素−炭素二重結合を形
成する。)を有する側鎖である。]で表わされる化合
物。 - 【請求項2】 Rがコレステロールの側鎖を表わす請求
項1記載の化合物。 - 【請求項3】 Rがエルゴステロールの側鎖を表わす請
求項1記載の化合物。
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---|---|---|---|
US743,129 | 1985-06-10 | ||
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---|---|---|---|
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---|---|
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JPH0662558B2 true JPH0662558B2 (ja) | 1994-08-17 |
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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US5283345A (en) * | 1988-03-09 | 1994-02-01 | Hoxan Corporation | 1β,7,8-trihydroxy vitamin D2, 1∘,7,8-trihydroxy vitamin D3 and their derivatives and method of manufacturing these chemicals |
JPH0667896B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1994-08-31 | 大同ほくさん株式会社 | 1β,7,8―トリヒドロキシビタミンD2若しくはD3またはそれらの誘導体、およびそれらの製造方法 |
US5789397A (en) * | 1991-01-08 | 1998-08-04 | Bone Care International, Inc. | Methods for preparation and use of 1A,24(S)-dihydroxy vitamin D2 |
US20040009958A1 (en) * | 1991-01-08 | 2004-01-15 | Bone Care International, Inc. | Methods for preparation and use of 1alpha,24(S)-dihydroxyvitamin D2 |
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EP0521550B1 (en) * | 1991-07-05 | 1996-09-18 | Duphar International Research B.V | Vitamin D compound, method of preparing this compound and intermediate therefor |
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CN107019795A (zh) * | 2009-01-27 | 2017-08-08 | 博格有限责任公司 | 用于减轻与化疗有关的副作用的维生素d3化合物 |
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CN112156097A (zh) | 2013-05-29 | 2021-01-01 | 博格有限责任公司 | 使用维生素d预防或减轻化疗诱发的脱发 |
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US4448726A (en) * | 1983-05-11 | 1984-05-15 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Ring A- and triene-modified vitamin D compounds |
US4594340A (en) * | 1984-11-29 | 1986-06-10 | Hoffmann-La Roche Inc. | 25,26-dehydro-1α,24R-dihydroxycholecalciferol and 25,26-dehydro-1α,24S-dihydroxycholecalciferol and the epimeric mixture |
-
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- 1985-06-10 US US06/743,129 patent/US4755329A/en not_active Expired - Lifetime
-
1986
- 1986-05-20 EP EP19860903850 patent/EP0225915A4/en not_active Withdrawn
- 1986-05-20 WO PCT/US1986/001088 patent/WO1986007364A1/en not_active Application Discontinuation
- 1986-05-20 AU AU59511/86A patent/AU598469B2/en not_active Expired
- 1986-05-20 JP JP61503063A patent/JPS63500033A/ja active Granted
- 1986-05-23 CA CA000509865A patent/CA1304389C/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-06-09 IE IE152686A patent/IE58441B1/en not_active IP Right Cessation
- 1986-06-09 GB GB8613945A patent/GB2178424B/en not_active Expired
-
1987
- 1987-02-03 DK DK054787A patent/DK54787A/da not_active Application Discontinuation
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4283646A patent/JPH0662558B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-01-23 JP JP8028614A patent/JP2741497B2/ja not_active Expired - Lifetime
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DK54787A (da) | 1987-02-03 |
EP0225915A4 (en) | 1987-08-12 |
GB8613945D0 (en) | 1986-07-16 |
WO1986007364A1 (en) | 1986-12-18 |
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