JPH06510936A - 離脱可能な閉塞コイルアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 口　な　コイルアセンブリ ！１巳Ｉ これは１９９２年１１月１３日出願の米国特許出願第０７／９７５．３７６号（ 弁護士名簿番号第２９０２５−２００４５．００）名称「軸方向に離脱可能な閉 塞コイルアセンブリ」、および１９９２年９月２２日出願の米国特許出願第０７ ／９４９．０９５号（弁護士名簿番号第２９０２５−２００４７゜００）名称「 摩擦配置に用いる閉塞コイルの配置のためのアセンブリ」の一部継続出願であり 、これら出願の全体が参考のため援用されている。

ｌ豆旦立里 本発明は外科用器具であり、特に、カテーテルを用いてヒトの体の血管系内の選 択された部位に閉塞コイルを送達するための装置である。特に、本装置は、一方 の端部に半径方間に拡張した部材が接着された閉塞コイルを備え、この半径方向 に拡張した部材を軸方向に押して、押出し具アセンブリの遠方端部に設けられた 膨張可能な開口部を通過させること（こより、このコイルが放出される。もしく は、閉塞コイルをガイドワイヤに取り付け、カテーテルの内腔内の押出し具シー スを、コイルを押してカテーテルの内腔の端部を通過させるめに使用し得る。カ テーテルは縮径の遠方先端部を有する力）、または閉塞コイルの放出を摩擦によ り制御する他の手段を有する。これに加えて（または代案として）、閉塞コイル を正確に配置するために、ガイドワイヤをコイルの内部と嵌合させ得る。

ｌ囲旦！１ 体の各部分の様々な血管系疾病に対する血管内治療は増々重要な治療形態となっ ている。ヒトの体内の動脈および静脈内に様々な治療用物質、装置、および薬物 を配置するためにカテーテルが使用されている。これらの装置および上記の治療 にこれらの装置を使用する例は、米国特許出願第０７／８０６．８９８号（「ネ ジ連結した離脱可能な押出し具−血管閉塞コイルアセンブリ」）および第０７／ ８０６．９１２号（「抱合せのボールとキー溝の連結による離脱可能な押出し具 −血管アセンブリ」）に示されている。これらの文献は、ヒトの体内の動脈瘤な どの部位にコイルまたはワイヤを送達してこれらの部位を閉塞する方法および装 置を示している。これら２つの文献（および米国特許第４，９９４，０６９号） に記載されているようなコイルは規則的なまたは螺旋状の形状であり得る。また はその部位で無秩序な回旋形状を形成し得る。通常、コイルは、プラチナ、金、 タングステン、またはこれらおよび他の金属の合金などの放射線不透過性で生物 学的適合性を有する金属により製造される。動脈瘤の治療では、通常、多数のコ イルが動脈瘤内に配置される。コイルは、血流への物理的な障害となることによ り、およびその部位での血栓の形成を促進することにより部位を閉塞する。

コイルは典型的にはカテーテルと押出し具とを用いて血管系内の所望の部位に配 置されている。部位へは先ずカテーテルが接近する。閉塞が必要な末梢または神 経部位の症状を治療する場合には、米国特許第４．７３９．７６８号および第４ ．８１３．９３４号で使用し得ることが示されるような柔軟で径の小さいカテー テルを用いて部位に接近する。カテーテルはガイドワイヤを用いて（米国特許第 ４．８８４．５７９号参照）、またはカテーテルの遠方端部に配備されるバルー ンのような流動方間性手段を用いて部位へと誘導され得る。ガイドワイヤを使用 する場合は、比較的長く、ねじり可能な近位ワイヤ部がカテーテル内に配備され 、この近位ワイヤ部の先に、血管接合部の急な屈曲部分をたどって前進するよう に設計されたさらに柔軟な遠方端ワイヤ部が接続される。ガイドワイヤはＸ線を 使用することにより可視とされ得、血管が脳のような軟組織に包囲されている場 合でも、極端に曲がりくねった経路を通ってカテーテルを血管内に配置すること が可能である。

選択された部位に達すると、（ガイドワイヤを使用したときは）ガイドワイヤを 取り除（ことによりカテーテルの内腔を空にし、コイルをカテーテルの開口した 基端部に配備して、押出し具を用いてカテーテル内を前進させる。押出し具は遠 方端部を有するワイヤであり、この遠方端部はコイルと嵌合し、押出し具がカテ ーテル内を前進するときにコイルを押してカテーテルの内腔を通るように適合さ れている。コイルがカテーテルの遠方端部に達すると、押出し具によってカテー テルから血管内の部位へ放出される。コイルをカテーテルの遠方端部から放出す るこの技法には多くの好ましくない制約がある。第１に、押出し具とコイルとの 突進的な動作により、部位でのコイルの位置を高い精度まで制御することができ ない。第２に、コイルは一旦カテーテルから離れると、コイルの再配置または回 収を望む場合でもこれを行うのは困難である。

血管内へのコイルの配置をより正確に行い得る技法がいくつか開発されている。

１つの技法（１９９２年６月１６日発行の米国特許第５．１２２．１３６号）で は、コイルは金属−金属の接合部を介して押出し具の遠方端部に結合される。押 出し具とコイルとは異なる金属により製造される。このコイルを保持する押出し 具はカテーテルを通って部位まで前進し、押出し具−コイルアセンブリに低電流 が通される。この電流により押出し具とコイルとの間の接合部が電気分解により 切断される。次に押出し具を退却させて、離脱したコイルを血管内の正確な位置 に放置し得る。この方法では、より正確なコイル配置が可能となることに加えて 、電流を印加することによりコイル部位での血栓の形成が促進され得る。この方 法で認められる唯一の欠点は、コイルの電解による放出には時間がかかるため、 コイルは押出し具から迅速に離脱しないことである。

閉塞コイルを離脱させる別の技法が米国特許出願第０７７８０６、９１２号に示 されている。この文献では、拡張部を有するコイルが、このコイルの拡張部を受 容するようにされた牛−溝を有する押出し具と係合して抱合せの関係にある。押 出し具とコイル間との接合部は同軸部材によって覆われている。同軸部材は部材 を軸方向に滑動させることにより移動させ得る。

同軸部材がコイルの部材と押出し具のキー溝とが嵌合する接合部から離れる方向 に移動すると、コイルは解放され、押出し具を取り外し得る。

コイルを配置するための別の装置が米薗特許出願第Ｑ７／８０６．８９８号に示 されている。この装置は一方の端部に螺旋部を宵するコイルと、外部にネジ部を 宵しこのネジ部により螺旋状コイルの内部にネジ込まれる押出し具とを備えてい る。この装置は、押出し具のネジ込みを外す一方でコイルの基端部をスリーブと 嵌合させることによりコイルを放出するように作動する。押出し具が解放される と、スリーブはコイルを治療領域に押し出すために使用され得る。

閉塞コイルを配置する別の方法が米国特許第５．１０８．４０７号に示されてい る。この特許は、熱により剥離され得る接着ボンドを使用することにより閉塞フ ィルをカテーテルの遠方端部から構成される装置の使用を示している。コイルは 取付コネクタを介して治療用装置に接着される。コネクタまで延びる光フアイバ ーケーブルを通してレーザーエネルギーが伝送される。コネクタは熱を帯びコネ クタとコイルとの間の接着ボンドを剥離させる。

Ｃｏｈｎに与えられた米国特許第３．３３４．６２９号には、閉塞用装置を工大 静脈内に押し入れるために、受口を有する押出し具を用いることが示唆されてい る。しかし、この装置の端部は丸み形状であり、閉塞用装置をインサータの端部 内に保持するためには使用されない。

これら開示された装置のいずれも、カテーテルまたは押出し具に設けられた遠方 端部の縮径部を、（必要に応じて端部に拡張部材を有する）閉塞コイルを血管系 内に正確に配置するために使用する、本明細書にて開示する装置については示唆 していない。

１帆立！且 本発明は、離脱可能なコイルをヒトの体の血管系内の部位に配置して、これらコ イルを用いてこの部位を閉塞するための装置である。この装置は、閉塞コイルを 、カテーテルまたは押出し具の縮径された部分を通して射已させることにより、 血管系内の部位に容易に送達し得るという考えが中心となる。

１つの変形例では、この組み合せ装置は、拡張部材（ボールまたは他の曲線形状 物など）を基端部に有するコイルと、直径はコイルの該部材の直径より小さいが ボールが通過し得るように膨張可能な喉部または開口部を有する、例えば受口の ような膨張可能な受容体を遠方端部に備えている押出し具ケースとを備えている 。この変形例の装置はまたプランジャーを備え、このプランジャーは押出し具ケ ース内に配備され、コイルの受容体を押して膨張可能な喉部を通過させ、これに よりコイルを押出し具から分離させる。本発明のこの変形例はまた、押出し具の 遠方端部に別のコイルを再装着するために使用される装置を含む。

本発明の別の変形例は、 （ａ）好ましくは遠方端部に縮径先端部を有するカテーテルシース、 （ｂ）必要に応じて雌端部または遠方端部に操作可能な先端部を宵し、該カテー テルシース内に配備され、さらに必要に応じて閉塞コイルの内部と嵌合し得るガ イドワイヤ、（Ｃ）該ガイドワイヤの遠方端部より基端部側にガイドワイヤに通 して配備される少なくとも１つの閉塞コイル、および（ｄ）該カテーテルシース 内に同軸状に嵌入され、内部をガイドワイヤが貫通し、そして該ガイドワイヤに 通された該コイルより基端部側に配備される押出し具シース、を備えている。

押出し具ンースは１つ以上の閉塞コイルを押してカテーテルシースの端部を通過 させる。この端部は好ましくは縮径にされているか、またはこれらコイルがカテ ーテルシースの遠方端部を通って移動するのを摩擦により制御し得る。押出し具 シースはまた、閉塞コイルをガイドワイヤの先端部を越えて移動させる。使用に おいては、カテーテルの縮径先端部により、押出し具ンースの軸方向の移動に応 じて、カテーテルから出て行くコイルの数が比較的容易に制御される。代案とし ては、１つ以上の閉塞コイルの内部は、ガイドワイヤの先端部に形成される螺旋 状ワイヤが閉塞コイルの内部とボルトとナツトの関係で嵌合するような大きさと され、これにより、該操作可能な先端部が最も遠方の閉塞コイルの内部をネジ込 み状態で貫通することによりコイルが放出され得る。もしくは、操作可能な先端 部の基端部に螺旋状のきり（ａｕｇｅｒ）を配備して、操作可能な先端部と閉塞 コイルとの間の大きさの差が十分に大きい場合に、これが閉塞コイルの内部を曲 がりくねって進み得る。

本発明の別の部分は、血管内の選択された部位を閉塞する方法であって、この方 法は、（ａ）カテーテルの遠方端部により部位に接近する工程、　（ｂ）上述の アセンブリを、押出し具ケースの喉部の基端部に位置するアセンブリと共に、カ テーテルを通って該カテーテルの遠方端部より外側の位置まで前進させる工程、 （Ｃ）該コイルを該カテーテルから軸方向に離脱させる工程、および（ｄ）血管 からカテーテル（および押出し具）を退却させる工程を包含する。工程（ｄ）の 代わりに、カテーテルを所定の位置に残した状態で１つ以上の別のコイルをカテ ーテルに再装着する工程を包含し得る。

［旦１！工鳳旦 図１は、離脱後のコイルを示す、押出し具−コイルアセンブリの１つの変形例の 拡大部分断面図である。

図２および図３は、押出し具ケースに取り付けられた受口の先端部の変形例を示 す。

図４は、押出し具ケースの遠方端部、プランジャー、および嵌合しているコイル のボールを示す拡大図である。

図５は、押出し具ケースの遠方端部、プランジャー、および嵌合していないフィ ルのボールを示す拡大図である。

図６、図７、および図８は、押出し具ケースに別の閉塞コイルを再装着する工程 を示す。

図９は、押出し具の遠方端部に設けられた管開口部を用いる、本発明の１つの変 形例の概略側面図を示す。

図１０〜図１２は、コイルをカテーテルの遠方端部がら放出する様子を示す、本 発明の押出し具−閉塞コイルアセンブリの別の変形例の概略半断面図である。

これら図面においては以下の慣行が用いられる。すなわち、基端部を左側、遠方 端部を右側とする。

λ匪亘韮ｊ 押出し具−コイルアセンブリ（１００）の１つの変形例を図１に示す。コイル（ １０２）は螺旋形状として示すが、無秩序な形状または他の適切ないかなる形状 でもよい。フィルは、目標の血管部位に接近するのに適切な大きさであるカテー テルを通って前進し得る程に十分に小さい大きさであるべきである。

例えば、脳の細血管内の動脈瘤に接近する場合は、カテーテルの大きさは極めて 小さくまた非常に柔軟であるのが適切である。このような状況で使用されるコイ ルは、カテーテルに嵌太し、治療部位でカテーテルの遠方端部から放出され得る ように十分に小さくなければならない。

コイルは望ましくは放射線不透過性の生物学的適合性を有する材料により製造さ れる。この材料は、プラチナ、金、タングステン、またはこれらの合金であり得 る。好適な材料は、プラチナまたはプラチナ／タングステンの合金である。多く のポリマーもまた、単独でまたは放射線不透過性の金属マーカーと共に用いるこ とによりコイル材料として適切である。

これらの材料は、血管内にコイルを配置する工程が放射線撮影によって観察され 得るように選択される。しかしまた、これらのコイルを他の様々な生物学的に不 活性なポリマーまたは炭素繊維により製造し得ることも考えられる。

コイルの大きさおよびこれを構成する巻き方は、コイルを配置する使用法により 決まる。末梢または神経部位を閉塞するためには、コイルは典型的には直径０゜ ０５〜０．１５ｍｍのワイヤよりなり、これを、最少ピッチ、すなわちコイルに 用いるワイヤの直径に等しいピッチで、内径０．１５〜１．５＋＋ｍとなるよう に巻いたものである。コイルの長さは通常は０．５〜６０ｃｍ＋の範囲であり、 好ましくは０５〜４０ｃｍの範囲である。

所望であれば、コイルは、カテーテルを通るときは本質的には直線であるが、カ テーテルの遠方端部から放出された後は無秩序な方向に弛緩した状態となるよう に形成され得る。

この変形例についての論議は、米国特許第４．９９４，０６９号に見い出され得 る。

コイル（１０２）には半径方向に拡張した部材、またはボール（１０４）か接着 されている。ボール（１０４）はコイル（１０２）に固着され、取り付は操作時 におよびその後も分離してはならない。アセンブリ（１００）の残りの部分は、 アセンブリ（１００）の基端部から膨張可能な開口部である受口（１０８）によ って終結する遠方端部まで延びるンースまたは管である押出し具／−ス（、１０ ６）よりなる。受口（１０８）は頚のくびれた部分である喉部（１１０）を含み 、喉部はボール（１０４）の直径より小さい直径を有する膨張可能な開口部を備 えている。ボール（１０４）は、ブランンヤーヘノド（１１２）によって受口（ １０ｇ）の喉部（１１０）を押されて通過する。プランジャーヘッド（１１２） は喉部（１１０）の開口部に容易に嵌入するため、ボール（１０４）をこれに接 着したコイル（１０２）と共に目標部位に押し出す。

受口は、図１に示すような直径の変動する形状ではなく、一定の内径を有し得る 。プランジャーヘッド（１１２）は押出し具ワイヤ（１１４）を介して押される 。押出し具ワイヤ（１１４）の直径は、図１に示すように、プランジャーヘッド （１１２）に近いアセンブリの遠方端部の部分よりアセンブリの基端部の部分の 方を大きくし得る。他の変形例では、押出し具ワイヤ（１１４）の直径は全体に わたって一定であり得る。押出し具ワイヤ（１１４）は望ましくはスクリュー駆 動の装置（１１６）　オよび（１１８）によって作動される。この装置では、ノ ブ（１１８）を回すと、押出し具ワイヤ（１１４）が軸方向に前進してアセンブ リ（１００）の遠方方向に進むことにより、ボール（１０４）を受口（１０８） の開口部（１１０）から押し出す。

アセンブリ（１００）の長さは、カテーテルの全長を通って前進シてコイル（１ ０２）を目標部位に配置し得、しかもアセノブＩＪ　（１００）の基端部の十分 な部分がカテーテルの基端部から延出してプランジャーの操作を可能にし得るよ うな長さであり得る。末梢または神経部位の手術で使用するためには、押出し具 は一般に長さ約１００〜２００ｃｍ、より一般には長さ１３０〜１８０ｃｍであ り得る。押出し具ケースの直径は通常は０．２５〜約０９０ｍｍの範囲である。

受口の２つの変形例を図２および図３に示す。これらの変形例は必要に応じて用 いられるものであって、ボール（１０４）を受口開口部の喉部を通って押し出す のに必要な力を小さくし、さもなくば、ボールを所定の位置に保持するよう意図 されている。図２では、受口（１２０）は、受口の壁を通ってボールの静止位置 の近くまで延びる多くのスロｙ　ト（１２２）を有している。この変形例では、 ボールを受口の喉部（、１２４）の内側に固定保持し、しかも図１に示すプラン ジャー装置を用いて容易に押し出すことが可能である。図３は同様に、受口の遠 方端部から開口領域（１３０）へと切り込まれた溝部（１２８）を有する受口の 側部断面図および端面図を示す。図２および図３の各々において、各喉部（１２ ４）および（１３０）の直径は、それぞれこれを通って配置されるボールの直径 より小さい。

アセンブリ（１００）は、通常は以下に示す手順を用いて１つ以上のコイルを目 標部位に配置するために使用される・図４に示すように、コイル（１０２）をこ れに接着したボール（１０４）と共に、ボールを押して受口の喉部（１１０）を 通過させることにより受口（１０ｇ）内に入れる。カテーテル（１３２）を挿入 して選択された血管部位へと通過させる。次にアセンブリ（１００）をカテーテ ルの内腔に入れて、閉塞する部位まで運ぶ。

前述のように、カテーテルを用いて部位に接近するためには、ガイドワイヤまた は流動方向性装置を含む従来のカテーテル挿入および操作技法を使用し得る。多 くの場合は放射線不透過性の構成材料および放射線撮影を用いて遠方端部の位置 決めを行うことによって、カテーテルの遠方端部が部位に配置されると、カテー テルが空にされる。例えば、ガイドワイヤを使用してカテーテルを配置する場合 は、ガイドワイヤをカテーテルから退却させ、次に、アセンブリ（１００）をカ テーテルを通して前進させる。アセンブリ（１００）はカテーテル（１３２）の 遠方端部を通って前進し、これによりコイルはカテーテルから解放され、所望の 治療部位に正確に配置される。

図５に示すように、プランジャーワイヤ（１１４）は前進し、ボール（１０４） とこれに付随したコイル（１０２）とを目標部位へと押し出す。次にカテーテル 全体を取り外し得るかまたは、他のコイルの設置を行うためにアセンブリ（１０ ０）をカテーテルの内腔から退却させ得る。目標部位に他のコイルを配置する場 合は、上記の手順が繰り返される。部位に所望の数のコイルを配置した後、カテ ーテルを血管から退却させる。

図６、図７、および図８はアセンブリ（１００）を再装着する方法を示す。図６ は、コイル（１０２）およびボール（１０４）を含むコイル導入装置（１５０） を示す。コイル導入装置（１５０）は円筒形状で、アセンブリ（１００）が一方 の端部に入り得、また喉部（１１０）がボール（１０４）に外嵌し得るように、 コイル（１０２）とボール（１０４）とを保持するようにされている。図７に示 すように、ブランツヤ−ヘッド（１１２）は、ボールが押されて喉部（１１０） を通過して図に示す位置へと進むときその通路から外れた位置に配置される。ボ ール（１０４）の導入が完了すると、図８に示すように、アセンブリ（１００） をコイル導入装置（１５０）から退却させ、次にカテーテルの内腔に配置して、 上述のようにこれに沿って軸方向に目標部位まで前進させる。

図９は本発明の１つの変形例を示す。この変形例では、押出し具の遠方端部（１ ６８）の膨張可能な開口部は比較的一定の内径を有する。図９では開口部は単に 管（１７０）の一部の端部である。管（１７０）の遠方端部（１６１１）はコイ ル（１７４）およびコイル端部（１７２）と摩擦により嵌合する。

この変形例では、コイル（１７４）に対するガイドワイヤの先端部の位置を観察 し得るための先端部マーカー（１７０）を有するガイドワイヤ（１７６）が、前 述の変形例における押出し具として使用される。ガイドワイヤ（、１７０）はコ イル（１７４）をコイル端部（１７２）と共に軸方向に押して管の遠方端部（１ ６［１）を通過させるために使用される。このような移動が行われた後、管の遠 方端部（１６Ｂ）は元の内径に戻る。

本発明のアセンブリのさらに別の変形例を図１０〜図１２に示す。一般に参照番 号（２００）で示すアセンブリを図１Ｏに示す。アセンブリは次の４つの主要部 分よりなる：（ａ）遠方端部（２０４）を有するカテーテルシース（２０２）で あって、遠方端部は縮径として示されているが、カテーテルノースの遠方先端部 からのコイルの放出を制御するのに適切な、池の摩擦により嵌合する形状であり 得る、カテーテルシース： （ｂ）望ましくは操作可能な先端部（２０７）を有するガイドワイヤ（２０６） 　； （ｃ）治療目標部位に配置するための１つ以上のコイル（２０８）；および （ｄ）カテーテルシース（２０２）内に軸方向におよび幾分縁（配備される押出 し具シース（２１０）。

コイル（２０８）は図１０では直線形状で直径が均一な螺旋コイルとして示され ている。明らかに、コイル（２０１１）はカテーテルから放出されると、この直 線形状を維持するか、もしくは、例えば無秩序な形状または米国特許第４．９９ ４，０６９号に示すような形状など他の形状となる型のものであり得る。コイル （２０８）はカテーテルシース（２０２）の内径に嵌入され得ると共に、ガイド ワイヤ（２０６）に外嵌するような寸法でなければならない。典型的には、コイ ルの移動は押出し具シース（２０２）のみにより行われるが、後述のように、コ イルの配置はガイドワイヤに接着した先端部により支援され得る。いずれの場合 でも、カテーテルの遠方端部からのコイルの移動は比較的容易に行われなければ ならない。

コイル（２０ｇ）口体は前述の場合と同じ構成、形状、および大きさであり得る 。

フィル（２０３）はガイドワイヤ（２０５）に通される。ガイドワイヤ（２０６ ）はその遠方端部に操作可能部（２０７）を有し得る。操作可能先端部（２０？ ）は典型的には、ガイドワイヤ（２０６）の遠方部の回りにワイヤを密に巻いた ものである。先端部は操作可能な型である必要はない。例えば、代わりに短いフ ィル巻線あるいはポリマーまたは金属の単なる堆積物でもよいが、摩擦によりコ イル（２０８）の内部にちょうど嵌合し得、そして押出し具シース（２１０）に よるコイルの放出を精密に制御し得るような大きさであり得る。押ａし具シース （２１０）はカテーテルシース（２０２）内のガイドワイヤ（２０６）に通され て基端部側に配備される。このシステムでは、工程前にまたは工程中にガイドワ イヤの基端部に数個のコイル（２Ｈ）を装着することが可能である。押出し具シ ース（２１０）によりコイルはカテーテルの先端部に向かって前進し得るが、ガ イドワイヤはカテーテルの内腔内に維持される。ガイドワイヤに別のコイルを再 装着する場合は、押出し具シースとガイドワイヤとをカテーテルの内腔から取り 外し、ガイドワイヤに別のコイルを配備し、このガイドワイヤーコイル−シース サブアセンブリをカテーテルの内腔内を再び前進させることによって行い得る。

アセンブリ（２００）の長さは、カテーテルの全長を前進して、１つ以上のコイ ル（２０Ｂ）を目標の血管部位に配置し得、しかもアセンブリ（２００）の基端 部の十分な部分がカテーテルの基端部から延出して押出し具／−ス（２１０）の 操作を可能にし得るような長さであり得る。末梢および神経部位の治療で使用す るためには、押出し具は一般に長さ約１００〜２００ｃｍ、より一般には長さ１ ３０〜１８０ｃ＋ａであり得る。押出し具シース（２１０）の直径は通常は０２ ５〜約１．５０ａ＋ａ＋、好ましくは０．２５〜１＋＋ｍの範囲である。

図１１は、遠方端部が目標部位に到着した後のアセンブリ（２００）を示す。ガ イドワイヤ（２０６）は退却させても、または操作を行う外科医の選択により、 アセンブリ（２００）の遠方部より外側に維持してもよい。押出し具シースは前 進してコイル（２０ｇ）を押し１つのコイルが縮径先端部（２０４）を通過する 。縮径先端部（２０４）によって別のコイルがカテーテル先端部（２０４）から 容易に出て行くのが妨げられる。

図１２は、ガイドワイヤ（２０６）と操作可能な先端部（２０？）とをカテーテ ル先端部（２０２）内に退却させる様子を示す。閉塞コイル（２０８）はアセン ブリ（２００）から離れている。

この機械的な外科用器具の設計技術およびこれに関連する分野の当業者にとって は自明である、本発明の範囲内での上述の装置およびこれを用いる方法の改変は 、以下の請求の範囲に属するものと見なされる。

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. １．端部を有するコイルと該端部の一方に固着された拡張部材とを備えた離脱可 能な閉塞コイル。
2. ２．前記拡張部材がボールである、請求項１に記載の離脱可能なコイル。
3. ３．前記コイルの材料が、プラチナ、金、タングステン、またはこれらの合金か ら選択される、請求項１に記載の離脱可能な閉塞コイル。
4. ４．前記コイルの材料がポリマーである、請求項１に記載の離脱可能な閉塞コイ ル。
5. ５．前記コイルの材料が炭素繊維である、請求項１に記載の離脱可能な閉塞コイ ル。
6. ６．血管内の選択された部位を閉塞するために使用される押出し具−コイルアセ ンブリであって、（ａ）基端部に固着された拡張部材を有するコイル、（ｂ）遠 方端部に受口を有し、該受口の直径が該コイルに固着された拡張部材の直径より 小さい、押出し具ケース、および （ｃ）該押出し具ケース内に配備され、該押出し具ケースおよび該コイルに対し て第１の位置から第２の位置へ軸方向に移動し得、該コイルと該拡張部材とを押 して該受口の喉部を通過させ、これにより該コイルを該押出し具−コイルアセン ブリから分離させる、プランジャー、 を備えた、アセンブリ。
7. ７．前記拡張部材がボールである、請求項６に記載のアセンブリ。
8. ８．前記コイルが螺旋状、無秩序な形状、または直線の形状である、請求項６に 記載のアセンブリ。
9. ９．前記受口の遠方端部にスロットが形成されている、請求項６に記載のアセン ブリ。
10. １０．前記受口の喉部に溝が形成されている、請求項６に記載のアセンブリ。
11. １１．プランジャーワイヤをさらに備えた、請求項６に記載のアセンブリ。
12. １２．前記プランジャーワイヤおよびフランジャーヘッドを前進させる手段をさ らに備えた、請求項１１に記載のアセンブリ。
13. １３．血管内の選択された部位を閉塞する方法であって、（ａ）カテーテルの遠 方端部により該部位に接近する工程、（ｂ）請求項７に記載のアセンブリを、前 記受口の喉部より基端部側に位置する前記コイルに接着した前記ボールと共に、 該カテーテルを通って該カテーテルの該遠方端部より遠方の位置まで前進させる 工程、 （ｃ）該コイルを該押出し具−コイルアセンブリから離脱させるため、該ボール に対して該押出し具のヘッドを延ばす工程、および （ｄ）該カテーテルと該アセンブリとを血管から退却させる工程、 を包含する、方法。
14. １４．血管内の選択された部位を閉塞するために使用される、離脱可能な押出し 具−コイルアセンブリであって、（ａ）基端部と遠方端部とを有し、該遠方端部 の内部が、閉塞コイルと摩擦により嵌合するがこれを通し得るようにされている カテーテルシース、 （ｂ）該カテーテルシースの基端部から遠方端部まで延び、該カテーテルシース 内に位置し、そして閉塞コイルの内部と摩擦により嵌合するのに適切な先端部を 有する、ガイドワイヤ、 （ｃ）該ガイドワイヤ上に配備され、該カテーテルシースの遠方先端部の内部と 摩擦により嵌合する程に十分に大きい直径を有する１つ以上の閉塞コイル、およ び（ｄ）該カテーテルシースの内径内の該コイルより基端部側に配備され、内部 を該ガイドワイヤが貫通する、押出し具シース、を備え、 該押出し貝シースが、該カテーテルシースの遠方端部に向かって軸方向に移動し 得、これにより１つ以上のコイルを押して該カテーテルシースの遠方端部を通過 させて該ガイドワイヤの遠方端部から分離させ得る、アセンブリ。
15. １５．前記カテーテルケースの遠方端部が縮径にされている、請求項１４に記載 のアセンブリ。
16. １６．前記コイルが螺旋状コイルである、請求項１４に記載のアセンブリ。
17. １７．前記コイルが直線形状である、請求項１６に記載のアセンブリ。
18. １８．前記コイルが無秩序の形状である、請求項１６に記載のアセンブリ。
19. １９．前記コイルの数が１より多い、請求項１４に記載のアセンブリ。
20. ２０．前記ガイドワイヤの先端部が操作可能である、請求項１４に記載のアセン ブリ。
21. ２１．前記操作可能な先端部の外径が、前記１つ以上のコイルの内径とほぼ等し い、請求項２０に記載のアセンブリ。
22. ２２．前記閉塞コイルが放射線不透過性の材料よりなる、請求項１４に記載のア センブリ。
23. ２３．前記放射線不透過性の材料が、プラチナ、タングステン、金、またはこれ らの合金から選択される、請求項２２に記載のアセンブリ。