JPH0639584B2 - 粘着テープ - Google Patents
粘着テープInfo
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- JPH0639584B2 JPH0639584B2 JP1163444A JP16344489A JPH0639584B2 JP H0639584 B2 JPH0639584 B2 JP H0639584B2 JP 1163444 A JP1163444 A JP 1163444A JP 16344489 A JP16344489 A JP 16344489A JP H0639584 B2 JPH0639584 B2 JP H0639584B2
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- group
- adhesive tape
- parts
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Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は粘着テープに関し、特に作業性が良好な粘着テ
ープに関する。
ープに関する。
《従来の技術》 従来、ポリイミド及び有機フッ素重合体等の支持体テー
プにSiO2単位及び(CH3)3SiO0.5単位とから成る共重合体
とジオルガノポリシロキサン生ゴムとを縮合させて得た
シリコーン粘着剤を塗布してなる感圧型シリコーン粘着
テープが知られている。しかしながら上記粘着テープは
粘着剤層の支持体テープに対する投錨力が劣り、経時に
よって或いは高温環境下において、粘着剤層中の成分が
粘着面へ移行するために粘着性が劣化したり、粘着テー
プの切断に際して支持体テープが切断されても粘着剤層
が切断されないというカット不良を起こし作業性が悪い
という欠点があった。
プにSiO2単位及び(CH3)3SiO0.5単位とから成る共重合体
とジオルガノポリシロキサン生ゴムとを縮合させて得た
シリコーン粘着剤を塗布してなる感圧型シリコーン粘着
テープが知られている。しかしながら上記粘着テープは
粘着剤層の支持体テープに対する投錨力が劣り、経時に
よって或いは高温環境下において、粘着剤層中の成分が
粘着面へ移行するために粘着性が劣化したり、粘着テー
プの切断に際して支持体テープが切断されても粘着剤層
が切断されないというカット不良を起こし作業性が悪い
という欠点があった。
そこで、これらの欠点を解消するため、支持体テープの
表面を予め化学的に処理したり電気的に処理する方法が
とられているが、尚満足できるものではなかった。
表面を予め化学的に処理したり電気的に処理する方法が
とられているが、尚満足できるものではなかった。
更に、特公昭54−44017号公報では、水酸基末端
のジオルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン及び有機カルボン酸錫塩からなるプライ
マー組成物の硬化層を設け、この上にシリコーン粘着剤
層を設ける方法が提案されているが、この方法によって
もカット性は満足できるもののではない。
のジオルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン及び有機カルボン酸錫塩からなるプライ
マー組成物の硬化層を設け、この上にシリコーン粘着剤
層を設ける方法が提案されているが、この方法によって
もカット性は満足できるもののではない。
又、特公昭60−11950号公報では、ビニル基含有
ジオルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポ
リシロキサン及び白金触媒からなるプライマー組成物の
硬化層を設けることにより上記欠点を改良しているが、
プライマー組成物のポットライフが短い上硬化温度が高
いので、ポリエステル等を支持体とする粘着テープには
不向きである。
ジオルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポ
リシロキサン及び白金触媒からなるプライマー組成物の
硬化層を設けることにより上記欠点を改良しているが、
プライマー組成物のポットライフが短い上硬化温度が高
いので、ポリエステル等を支持体とする粘着テープには
不向きである。
その他、前述の方法で処理された支持体の表面にカーボ
ンファンクショナルシラン系のプライマーを塗布する方
法も提案されているが、投錨性についての充分な向上が
達成されていないのみならず、低温・短時間硬化という
生産性や経済性向上のための改良は全くなされていな
い。
ンファンクショナルシラン系のプライマーを塗布する方
法も提案されているが、投錨性についての充分な向上が
達成されていないのみならず、低温・短時間硬化という
生産性や経済性向上のための改良は全くなされていな
い。
《発明が解決しようとする課題》 本発明者等は係る欠点を解決すべく鋭意検討した結果、
プライマーとしてα,ω−ジヒドロキシジオルガノポリ
シロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、
加水分解性シリル基含有ビニル系及び/又はアクリル系
共重合体及び有機カルボン酸金属塩から成る組成物を一
定の条件下で使用した場合には、カット性が良好で作業
性の良い粘着テープの生産効率良く製造することができ
ることを見い出し本発明に到達した。
プライマーとしてα,ω−ジヒドロキシジオルガノポリ
シロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、
加水分解性シリル基含有ビニル系及び/又はアクリル系
共重合体及び有機カルボン酸金属塩から成る組成物を一
定の条件下で使用した場合には、カット性が良好で作業
性の良い粘着テープの生産効率良く製造することができ
ることを見い出し本発明に到達した。
従って本発明の目的は、作業性及び生産効率の高い粘着
テープを提供することにある。
テープを提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本発明の上記の目的は (イ)一般式 で表わされるオルガノポリシロキサン、 (ロ)1分子中にケイ原子に結合している水素原子を少
なくとも3個有すると共に、有機基として置換若しくは
非置換の一価炭化水素基を有するオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン (ハ)加水分解性シリル基含有ビニル系及び/又はアク
リル系共重合体 及び (ニ)有機カルボン酸金属塩 からなる硬化層を介して粘着層を設けたことを特徴とす
る粘着テープにより達成された。
なくとも3個有すると共に、有機基として置換若しくは
非置換の一価炭化水素基を有するオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン (ハ)加水分解性シリル基含有ビニル系及び/又はアク
リル系共重合体 及び (ニ)有機カルボン酸金属塩 からなる硬化層を介して粘着層を設けたことを特徴とす
る粘着テープにより達成された。
上記一般式で表わされるジオルガノポリシロキサン(以
下(イ)成分とする)は下塗り剤としての処理層の凝集
力や接着力を高めるものであり、式中のRは置換若しく
は非置換の一価炭化水素基を表し、nは30以上の整数
である。
下(イ)成分とする)は下塗り剤としての処理層の凝集
力や接着力を高めるものであり、式中のRは置換若しく
は非置換の一価炭化水素基を表し、nは30以上の整数
である。
上記Rで表わされる有機基としては、メチル基、エチル
基等のアルキル基、クロロプロピル基、トルフルオロプ
ロピル基等の置換アルキル基、ビニル基、アリル基等の
アルケニル基、フェニル基等のアリール基を例示するこ
とができるが、工業的観点から特にメチル基又はフェニ
ル基が好ましい。
基等のアルキル基、クロロプロピル基、トルフルオロプ
ロピル基等の置換アルキル基、ビニル基、アリル基等の
アルケニル基、フェニル基等のアリール基を例示するこ
とができるが、工業的観点から特にメチル基又はフェニ
ル基が好ましい。
上記ジオルガノポリシロキサンの重合度は30以上であ
るが、特に300以上のものが好ましい。
るが、特に300以上のものが好ましい。
重合度が30以下のジオルガノポリシロキサンは粘度及
び凝集力が低くなる。
び凝集力が低くなる。
本発明で使用するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン(以下(ロ)成分とする)は(イ)成分のジオルガノ
ポリシロキサンを架橋させるものであり、1分子中に、
ケイ素原子に結合している水素原子を少なくとも3個含
有するものの中から適宜選択することができ、綿状、分
岐状、環状等の何れであっても良い。又置換若しくは非
置換の一価炭化水素基の具体例としては、前記ジオルガ
ノポリシロキサンの場合と同様のものを挙げることがで
きる。
ン(以下(ロ)成分とする)は(イ)成分のジオルガノ
ポリシロキサンを架橋させるものであり、1分子中に、
ケイ素原子に結合している水素原子を少なくとも3個含
有するものの中から適宜選択することができ、綿状、分
岐状、環状等の何れであっても良い。又置換若しくは非
置換の一価炭化水素基の具体例としては、前記ジオルガ
ノポリシロキサンの場合と同様のものを挙げることがで
きる。
上記オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては例
えば、 或いは(CH3)3SiO 0.5単位、 (CH3)2HSiO 0.5単位、(CH3)3Si
O単位、 (C6H5)2SiO単位、CH3SiO1.5単位、
C6H5SiO1.5単位、SiO2単位の少なくとも
2種以上の単位を有するハイドロジェン含有共重合体等
が例示される。
えば、 或いは(CH3)3SiO 0.5単位、 (CH3)2HSiO 0.5単位、(CH3)3Si
O単位、 (C6H5)2SiO単位、CH3SiO1.5単位、
C6H5SiO1.5単位、SiO2単位の少なくとも
2種以上の単位を有するハイドロジェン含有共重合体等
が例示される。
但し、a〜dは3以上の整数を表す。
上記(ロ)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの配合量は、前記(イ)成分100重量部に対して1
〜50重量部とすることが好ましいく、特に5〜20重
量部とすることが好ましい。1重量部以下の配合量では
架橋密度が低くテープ製造時の作業性が悪くなる一方、
50重量部以上用いると可撓性が悪く粘着テープとして
の商品価値が失われる。
ンの配合量は、前記(イ)成分100重量部に対して1
〜50重量部とすることが好ましいく、特に5〜20重
量部とすることが好ましい。1重量部以下の配合量では
架橋密度が低くテープ製造時の作業性が悪くなる一方、
50重量部以上用いると可撓性が悪く粘着テープとして
の商品価値が失われる。
本発明においては、上記(イ)及び(ロ)成分以外に種
々のオルガノポリシロキサンを含有させることができ、
透明性を損なわない範囲で、 (CH3)3SiO0.5単位とSiO2単位とからな
る共重合体や、末端基がアルコキシ基や有機基である連
鎖状ジオルガノポリシロキサン等を適宜加えても良い。
々のオルガノポリシロキサンを含有させることができ、
透明性を損なわない範囲で、 (CH3)3SiO0.5単位とSiO2単位とからな
る共重合体や、末端基がアルコキシ基や有機基である連
鎖状ジオルガノポリシロキサン等を適宜加えても良い。
次に本発明で使用する加水分解性シリル基含有ビニル系
及び/又はアクリル系共重合体(以下(ハ)成分とす
る)について説明する。
及び/又はアクリル系共重合体(以下(ハ)成分とす
る)について説明する。
本成分は粘着層の支持体に対する投錨力を向上させるも
のであり、これによって接着性やカット性が向上する。
のであり、これによって接着性やカット性が向上する。
本発明においては、上記(ハ)成分としてアルコキシシ
リル基とラジカル重合性不飽和基の双方を有する単量体
と他のラジカル重合性単量体とを共重合させたものを用
いることが好ましい。
リル基とラジカル重合性不飽和基の双方を有する単量体
と他のラジカル重合性単量体とを共重合させたものを用
いることが好ましい。
上記アルコキシシリル基とラジカル重合性不飽和基の双
方を有する単量体としては、例えば 等が例示され、 特にCH2=CHSi(OCH3)3、 CH2=CHSi(OC2H5)3、 CH2=CHSi(OCH2CH2OCH3)3、 工業的観点から好ましい。
方を有する単量体としては、例えば 等が例示され、 特にCH2=CHSi(OCH3)3、 CH2=CHSi(OC2H5)3、 CH2=CHSi(OCH2CH2OCH3)3、 工業的観点から好ましい。
上記単量体と共重合する他のラジカル重合性単量体とし
ては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸グリシジル、N−メチルロールアクリル
アミド、酢酸ビニル等が例示される。
ては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸グリシジル、N−メチルロールアクリル
アミド、酢酸ビニル等が例示される。
上記ラジカル重合性単量体と前述の加水分解性シリル基
含有単量体との共重合は、例えばアゾイソブチルニトリ
ルやベンゾイルパーイキシド等のラジカル開始剤を用い
て行うことができる。この場合、加水分解性シリル基含
有単量体の含有率は5〜50重量%であることが好まし
く、該範囲外の含有率では接着性やカット性の向上が得
られない。
含有単量体との共重合は、例えばアゾイソブチルニトリ
ルやベンゾイルパーイキシド等のラジカル開始剤を用い
て行うことができる。この場合、加水分解性シリル基含
有単量体の含有率は5〜50重量%であることが好まし
く、該範囲外の含有率では接着性やカット性の向上が得
られない。
(ハ)成分の配合量は固形分で、(イ)成分100重量
部に対し0.1〜10重量部とすることが好ましく、特
に0.5〜5重量部とすることが好ましい。0.1重量
部以下では接着力が弱く、10重量部以上では可撓性が
悪くなる。
部に対し0.1〜10重量部とすることが好ましく、特
に0.5〜5重量部とすることが好ましい。0.1重量
部以下では接着力が弱く、10重量部以上では可撓性が
悪くなる。
本発明で使用する有機カルボン酸金属塩(以下(ニ)成
分とする)は(イ)〜(ハ)成分のための硬化触媒であ
り、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオ
クトエート、ジブチル錫ジラウレート、錫オクトエー
ト、錫ナフテート、錫オレエート、鉛オクトエート、鉄
オクトエート、亜鉛オクトエート等を挙げることができ
るが、これらの中でも特にジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジオクトエート等の錫塩が好ましい。配合量と
しては、硬化性、ポットライフ等の観点から(イ)成分
100重量部に対し0.5〜10重量部とすることが好
ましい。
分とする)は(イ)〜(ハ)成分のための硬化触媒であ
り、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオ
クトエート、ジブチル錫ジラウレート、錫オクトエー
ト、錫ナフテート、錫オレエート、鉛オクトエート、鉄
オクトエート、亜鉛オクトエート等を挙げることができ
るが、これらの中でも特にジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジオクトエート等の錫塩が好ましい。配合量と
しては、硬化性、ポットライフ等の観点から(イ)成分
100重量部に対し0.5〜10重量部とすることが好
ましい。
以上の(イ)〜(ニ)成分からなる組成物をプライマー
として実際に使用するにあたっては、作業性良く均一に
支持体テープ上に塗布するために、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、石油エーテル、ヘキサン、トリクロ
ロエチレン、テトラクロロエチレン等の有機溶剤が用い
られるが、これらの内特にトルエンが好ましい。粘着層
の支持体に対する投錨力を十分なものとするためには、
上記プライマー層の乾燥膜厚を1〜2μに調製すること
が必要であり、この膜厚を得るために、上記プライマー
塗液の不揮発分を5〜20重量%とすることが好まし
い。
として実際に使用するにあたっては、作業性良く均一に
支持体テープ上に塗布するために、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、石油エーテル、ヘキサン、トリクロ
ロエチレン、テトラクロロエチレン等の有機溶剤が用い
られるが、これらの内特にトルエンが好ましい。粘着層
の支持体に対する投錨力を十分なものとするためには、
上記プライマー層の乾燥膜厚を1〜2μに調製すること
が必要であり、この膜厚を得るために、上記プライマー
塗液の不揮発分を5〜20重量%とすることが好まし
い。
支持体に塗工されたプライマー組成物は、60〜100
℃で30〜90秒という低温・短時間で硬化膜に至る。
℃で30〜90秒という低温・短時間で硬化膜に至る。
本発明の粘着テープに使用する支持体としては、ポリイ
ミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、有機フッ素重合体、金属箔等を挙げることができる
が、特に表面がコロナ放電処理されたポリエチレンテレ
フタレートが最適である。本発明の方法に適用される粘
着剤としてはシリコーン系或いはアクリル系等従来公知
のものの中から適宜選択することができるが、耐熱性、
耐久性、耐寒性等において良好なシリコーン系粘着剤が
好適である。
ミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、有機フッ素重合体、金属箔等を挙げることができる
が、特に表面がコロナ放電処理されたポリエチレンテレ
フタレートが最適である。本発明の方法に適用される粘
着剤としてはシリコーン系或いはアクリル系等従来公知
のものの中から適宜選択することができるが、耐熱性、
耐久性、耐寒性等において良好なシリコーン系粘着剤が
好適である。
《発明の硬化》 以上詳述した如く、本発明の粘着テープは支持体と粘着
層の間に、低温・短時間で硬化し、良好な投錨性を有す
るプライマー層を有するので、カット性が良く作業性に
優れると共に、接着性及び生産効率にも優れている。
層の間に、低温・短時間で硬化し、良好な投錨性を有す
るプライマー層を有するので、カット性が良く作業性に
優れると共に、接着性及び生産効率にも優れている。
《実施例》 以下本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明は
これによって限定されるものではない。
これによって限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」はすべて重量部を表す。
実施例1. トルエン50部にメタクリル酸メチル34部、3−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン9部、メタクリ
ル酸グリシジル7部、アクリル酸エチル2部、酢酸ビニ
ル2部、アゾビスイソブチロニトリル1部の混合物を9
0〜100℃、3時間で滴下し滴下終了後100℃で2
時間熟成した後、トルエン996gを更に加えて不揮発
分5.0%のアクリル系共重合体溶液を得た。
クリロキシプロピルトリメトキシシラン9部、メタクリ
ル酸グリシジル7部、アクリル酸エチル2部、酢酸ビニ
ル2部、アゾビスイソブチロニトリル1部の混合物を9
0〜100℃、3時間で滴下し滴下終了後100℃で2
時間熟成した後、トルエン996gを更に加えて不揮発
分5.0%のアクリル系共重合体溶液を得た。
次に、得られたアクリル共重合体溶液2部、30%トル
エン溶液の粘度が350ポアズ且つ両末端がヒドロキシ
ジメチルであるヒドロキシジメチルポリシロキサン生ゴ
ム10部、平均組成式 のメチルハイドロジェンポリシロキサン1部、ジブチル
錫ジアセテート1部及びトルエン86部の混合物を、コ
ロナ放電処理した厚さ0.025mm、巾25mmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が1μmに
なる様に塗布し、80℃で30秒間乾燥した後、市販の
シリコーン粘着剤(信越化学工業(株)製商品名:KR
−120)100部、過酸化ベンゾイル1.2部及びト
ルエン50部の混合物を乾燥膜厚が45μmになる様に
塗布し、80℃で20分間加熱した後、更に150℃で
5分間加熱して硬化せしめ粘着テープを得た。
エン溶液の粘度が350ポアズ且つ両末端がヒドロキシ
ジメチルであるヒドロキシジメチルポリシロキサン生ゴ
ム10部、平均組成式 のメチルハイドロジェンポリシロキサン1部、ジブチル
錫ジアセテート1部及びトルエン86部の混合物を、コ
ロナ放電処理した厚さ0.025mm、巾25mmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚が1μmに
なる様に塗布し、80℃で30秒間乾燥した後、市販の
シリコーン粘着剤(信越化学工業(株)製商品名:KR
−120)100部、過酸化ベンゾイル1.2部及びト
ルエン50部の混合物を乾燥膜厚が45μmになる様に
塗布し、80℃で20分間加熱した後、更に150℃で
5分間加熱して硬化せしめ粘着テープを得た。
得られた粘着テープについて、ボールタック、粘着力、
凝集力及びカット性の各初期物性を測定すると共に、同
様の測定を50℃・相対湿度50%の雰囲気で7日間放
置後及び70℃・相対湿度90%の雰囲気で30日間放
置後の試料について行い劣化性を評価した。尚劣化性評
価の指標としては、更に糊剥がれ現象を加えた。結果は
表−1に示した通りである。
凝集力及びカット性の各初期物性を測定すると共に、同
様の測定を50℃・相対湿度50%の雰囲気で7日間放
置後及び70℃・相対湿度90%の雰囲気で30日間放
置後の試料について行い劣化性を評価した。尚劣化性評
価の指標としては、更に糊剥がれ現象を加えた。結果は
表−1に示した通りである。
但し、各データの測定条件は次の通りである。
傾斜角30°の斜面で、助走距離10cmのところから鋼
球(JIS G4805のSUJ2)を転がして、粘着
剤層10cmの範囲内で止まる鋼球の最大の直径(イン
チ)で示した(傾斜式ボールタック測定法)。測定時の
条件は25±2℃、相対湿度65±5%である。
球(JIS G4805のSUJ2)を転がして、粘着
剤層10cmの範囲内で止まる鋼球の最大の直径(イン
チ)で示した(傾斜式ボールタック測定法)。測定時の
条件は25±2℃、相対湿度65±5%である。
SUS304CPのステンレス板(厚さ1.0mm、巾3
0mm、長さ160mm)の中央に、試験片の粘着剤層側を
下側にして軽く貼り、この上からローラ(厚さ約6mmの
ゴムの層で被覆された重さ2,000±50gの金属製
のもの)を用いて、約300mm/分の圧着速度で1往復
して試験片を圧着した。
0mm、長さ160mm)の中央に、試験片の粘着剤層側を
下側にして軽く貼り、この上からローラ(厚さ約6mmの
ゴムの層で被覆された重さ2,000±50gの金属製
のもの)を用いて、約300mm/分の圧着速度で1往復
して試験片を圧着した。
圧着し終わった試験片を25℃±2℃、相対湿度65±
5%の恒温恒湿室に30分以上放置した後、遊びの部分
を180°に折り返し、300mm/分の速度で連続して
引き剥がした時の剥離力で示した。
5%の恒温恒湿室に30分以上放置した後、遊びの部分
を180°に折り返し、300mm/分の速度で連続して
引き剥がした時の剥離力で示した。
ステンレス板に、長さ20mm、巾10mmの面積で試験片
を貼りつけ、荷重1kgを垂直方向に吊るし、25±2
℃、相対湿度65±5%の雰囲気中に30分間放置した
後のズレ距離をもって示した。
を貼りつけ、荷重1kgを垂直方向に吊るし、25±2
℃、相対湿度65±5%の雰囲気中に30分間放置した
後のズレ距離をもって示した。
粘着テープの背面を、カッターで側端より約3mm切り両
端を引っ張って破断した時、粘着剤層が伸びたり支持体
より剥離することなく、綺麗に支持体と一体切断できる
ものを○、できないものを×で示した。
端を引っ張って破断した時、粘着剤層が伸びたり支持体
より剥離することなく、綺麗に支持体と一体切断できる
ものを○、できないものを×で示した。
粘着テープを熱硬化性シリコーンゴム板に粘着させ、加
圧(20g/cm2)したまま70℃で20時間加熱した
後、粘着剤がシリコーンゴム板に移行しないものを○、
移行するものを×で示した。
圧(20g/cm2)したまま70℃で20時間加熱した
後、粘着剤がシリコーンゴム板に移行しないものを○、
移行するものを×で示した。
実施例2. 実施例1と全く同様にプライマー層を形成した後、この
上に市販のシリコーン粘着剤(信越化学工業(株)製商
品名:X−40−3004)100部、塩化白金酸のイ
ソプロピルアルコール溶液(白金含有量0.05%)2
部及びトルエン50部の混合物を塗布し、130℃で1
分間乾燥を行い粘着剤層を45μ厚さに形成させた。得
られた粘着テープについて実施例1と全く同様の評価を
行った。評価結果は表−1に示した通りである。
上に市販のシリコーン粘着剤(信越化学工業(株)製商
品名:X−40−3004)100部、塩化白金酸のイ
ソプロピルアルコール溶液(白金含有量0.05%)2
部及びトルエン50部の混合物を塗布し、130℃で1
分間乾燥を行い粘着剤層を45μ厚さに形成させた。得
られた粘着テープについて実施例1と全く同様の評価を
行った。評価結果は表−1に示した通りである。
比較例1. 実施例1で使用したアクリル系共重合体を全く添加しな
い他は実施例1と全く同様にして粘着テープを作製し
た。
い他は実施例1と全く同様にして粘着テープを作製し
た。
得られた粘着テープについて実施例1と全く同様の評価
を行った結果は表−1に示した通りである。
を行った結果は表−1に示した通りである。
比較例2. 実施例1で用いたアクリル共重合体の代わりに3−メタ
クリロプロピルトリメトキシシランを1部加えた他は実
施例1と全く同様にして粘着テープを作製した。
クリロプロピルトリメトキシシランを1部加えた他は実
施例1と全く同様にして粘着テープを作製した。
得られた粘着テープについて実施例1と全く同様の評価
を行った結果は表−1に示した通りである。
を行った結果は表−1に示した通りである。
表−1の結果は、本発明の粘着テープがカット性に優れ
ると共に、劣化もなく極めて優れた性能を有することを
実証するものである。
ると共に、劣化もなく極めて優れた性能を有することを
実証するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に、(イ)一般式 (式中Rは置換若しくは非置換の一価炭化水素基を表
し、nは30以上の整数である)で表されるジオルガノ
ポリシロキサン、 (ロ)1分子中にケイ素原子に結合している水素原子を
少なくとも3個有すると共に、有機基として置換若しく
は非置換の一価炭化水素基を有するオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン、 (ハ)加水分解性シリル基含有ビニル系及び/又はアク
リル系共重合体 及び (ニ)有機カルボン酸金属塩 からなる硬化層を介して粘着層を設けたことを特徴とす
る粘着テープ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP1163444A JPH0639584B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1163444A JPH0639584B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0328283A JPH0328283A (ja) | 1991-02-06 |
JPH0639584B2 true JPH0639584B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=15774006
Family Applications (1)
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JP1163444A Expired - Fee Related JPH0639584B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 粘着テープ |
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WO2012091166A1 (ja) | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 朝日医理科株式会社 | 歯ブラシ兼用電動歯間ブラシ |
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-
1989
- 1989-06-26 JP JP1163444A patent/JPH0639584B2/ja not_active Expired - Fee Related
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