JP2543545B2 - 粘着剤 - Google Patents
粘着剤Info
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- JP2543545B2 JP2543545B2 JP62306228A JP30622887A JP2543545B2 JP 2543545 B2 JP2543545 B2 JP 2543545B2 JP 62306228 A JP62306228 A JP 62306228A JP 30622887 A JP30622887 A JP 30622887A JP 2543545 B2 JP2543545 B2 JP 2543545B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、表面保護フィルムなどの再剥離性の要求さ
れる粘着フィルムに用いて好適な、粘着剤に関する。
れる粘着フィルムに用いて好適な、粘着剤に関する。
(従来の技術) ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂や紙からなる基材
フィルムの片面に、再剥離性の粘着剤層を形成した粘着
フィルムは、例えば表面保護フィルムとして、金属板、
合成樹脂板、化粧合板、ガラス板などの物品の表面に一
時的に貼付け、塵の付着や傷付きなどがないように、そ
の表面を保護するのに使用されている。
フィルムの片面に、再剥離性の粘着剤層を形成した粘着
フィルムは、例えば表面保護フィルムとして、金属板、
合成樹脂板、化粧合板、ガラス板などの物品の表面に一
時的に貼付け、塵の付着や傷付きなどがないように、そ
の表面を保護するのに使用されている。
この種の再剥離性の粘着フィルムは、各種の物品に貼
付ける際の粘着性や、物品から剥ぎ取る際の剥離性、汚
染性、糊残り性などに関して、特に粘着剤層の改良が望
まれている。
付ける際の粘着性や、物品から剥ぎ取る際の剥離性、汚
染性、糊残り性などに関して、特に粘着剤層の改良が望
まれている。
かかる再剥離性の粘着フィルムとして、例えば特開昭
57−30729号公報には、基材フィルムの片面に、アクリ
ル酸アルキルエステルを主成分とする共重合体の水性エ
マルジョンに水溶性シリコーンオイルを含有させた水性
エマルジョン組成物を塗布し、加熱乾燥して、架橋アク
リル系共重合体からなる粘着剤層を形成した表面保護粘
着フィルムが開示されている。
57−30729号公報には、基材フィルムの片面に、アクリ
ル酸アルキルエステルを主成分とする共重合体の水性エ
マルジョンに水溶性シリコーンオイルを含有させた水性
エマルジョン組成物を塗布し、加熱乾燥して、架橋アク
リル系共重合体からなる粘着剤層を形成した表面保護粘
着フィルムが開示されている。
上記粘着フィルムを使用すると、粘着剤層中に存在す
る水溶性シリコーンオイルにより、粘着剤層の表面が適
度に不活性化され、適度の初期粘着性が保持され、しか
も経時粘着性の昂進が少なくなり、糊残り性や再剥離性
が改善される。
る水溶性シリコーンオイルにより、粘着剤層の表面が適
度に不活性化され、適度の初期粘着性が保持され、しか
も経時粘着性の昂進が少なくなり、糊残り性や再剥離性
が改善される。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、かかる再剥離性の粘着フィルムにあって
は、粘着剤層から水溶性シリコーンオイルが徐々にブリ
ードし、物品から粘着フィルムを剥ぎ取る際に、物品の
表面に水溶性シリコーンオイルが付着し物品の表面が汚
染されるという問題がある。
は、粘着剤層から水溶性シリコーンオイルが徐々にブリ
ードし、物品から粘着フィルムを剥ぎ取る際に、物品の
表面に水溶性シリコーンオイルが付着し物品の表面が汚
染されるという問題がある。
特に、粘着フィルムを貼付けた物品が、例えば60〜80
℃のような比較的高温に晒されたり、長期保存された場
合に、この傾向が大きい。
℃のような比較的高温に晒されたり、長期保存された場
合に、この傾向が大きい。
本発明は、上記の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、適度の初期粘着性を有し、経時粘
着性の昂進が少なく、再剥離が容易で、再剥離後の物品
表面に糊残りが生ぜず、しかも汚染を生じさせない粘着
剤を提供することにある。
目的とするところは、適度の初期粘着性を有し、経時粘
着性の昂進が少なく、再剥離が容易で、再剥離後の物品
表面に糊残りが生ぜず、しかも汚染を生じさせない粘着
剤を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の粘着剤は、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルを主成分としガラス転移温度が−20℃以下の重合体
にポリシロキサンがグラフトされたグラフト共重合体か
らなり、再剥離性を有することを特徴とし、それにより
本発明の目的が達成される。
テルを主成分としガラス転移温度が−20℃以下の重合体
にポリシロキサンがグラフトされたグラフト共重合体か
らなり、再剥離性を有することを特徴とし、それにより
本発明の目的が達成される。
上記のグラフト共重合体において、主鎖の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを主成分とする重合体は、ガ
ラス転移温度が高くなると粘着性が低下するので、粘弾
性スペクトルにおけるtanσのピーク値で示されるガラ
ス転移温度は−20℃以下のものが用いられ、好ましくは
−25℃以下である。かかる重合体の重合主成分である
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、炭素数
が4〜12のアルキル基を有するものがガラス転移温度の
低い上記の重合体を得る点で好ましく、例えば、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニル、メタクリ
ル酸イソノニル、メタクリル酸ドデシルなどが好適に用
いられる。
クリル酸アルキルエステルを主成分とする重合体は、ガ
ラス転移温度が高くなると粘着性が低下するので、粘弾
性スペクトルにおけるtanσのピーク値で示されるガラ
ス転移温度は−20℃以下のものが用いられ、好ましくは
−25℃以下である。かかる重合体の重合主成分である
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、炭素数
が4〜12のアルキル基を有するものがガラス転移温度の
低い上記の重合体を得る点で好ましく、例えば、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニル、メタクリ
ル酸イソノニル、メタクリル酸ドデシルなどが好適に用
いられる。
かかる(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、一種
もしくは二種以上が用いられ、これらの(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルのみを使用し、重合副成分は使用
しないでもよい。しかし、粘着力や凝集力のバランス上
必要ならば重合副成分として、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシエチルなどの重合性の極性モノマーを、一般に30
重量%以下の範囲で用いてもよい。
もしくは二種以上が用いられ、これらの(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルのみを使用し、重合副成分は使用
しないでもよい。しかし、粘着力や凝集力のバランス上
必要ならば重合副成分として、(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシエチルなどの重合性の極性モノマーを、一般に30
重量%以下の範囲で用いてもよい。
また、上記のグラフト共重合体において、側鎖のポリ
シロキサンとしては、一般的にはジメチルポリシロキサ
ンが用いられるが、その他ジフェニルポリシロキサン、
フェニルメチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキ
サンなども用いることができる。また、上記のポリシロ
キサンは、重合度が5〜500で、平均分子量が1,000〜5
0,000のものが好ましく、より好ましくは3,000〜20,000
である。平均分子量が1,000を下まわると再剥離性が悪
くなる。
シロキサンとしては、一般的にはジメチルポリシロキサ
ンが用いられるが、その他ジフェニルポリシロキサン、
フェニルメチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキ
サンなども用いることができる。また、上記のポリシロ
キサンは、重合度が5〜500で、平均分子量が1,000〜5
0,000のものが好ましく、より好ましくは3,000〜20,000
である。平均分子量が1,000を下まわると再剥離性が悪
くなる。
そして、かかるポリシロキサンは、前記のグラフト共
重合体中に1〜25重量%含有されているのが好ましい。
1重量%を下まわると粘着性が増大し再剥離性が悪くな
り、25重量%を上まわると粘着性が低下する。
重合体中に1〜25重量%含有されているのが好ましい。
1重量%を下まわると粘着性が増大し再剥離性が悪くな
り、25重量%を上まわると粘着性が低下する。
かかるグラフト共重合体は、ポリシロキサンの片末端
に(メタ)アクリレート基、ビニル基、スチリル基等の
ラジカル重合性の基を有する所謂マクロモノマー(例え
ば、片末端にメタクリロキシプロピル基を有するジメチ
ルポリシロキサンであるチッソ株式会社製のサイラプレ
ーンFM 0721)と、前記の(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主成分とするモノマーとをグラフト重合する
ことにより得られる。
に(メタ)アクリレート基、ビニル基、スチリル基等の
ラジカル重合性の基を有する所謂マクロモノマー(例え
ば、片末端にメタクリロキシプロピル基を有するジメチ
ルポリシロキサンであるチッソ株式会社製のサイラプレ
ーンFM 0721)と、前記の(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主成分とするモノマーとをグラフト重合する
ことにより得られる。
また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分
とする重合体が分子内にカルボン酸基や水酸基を有する
場合には、片末端に水酸基やカルボン酸基を有するポリ
シロキサンと、ポリイソシアネートなどの反応性の化学
種で結合することによっても得ることができる。そし
て、上記グラフト共重合体の重量平均分子量は10万〜10
0万程度のものが好ましく、さらに好ましくは20万〜80
万である。
とする重合体が分子内にカルボン酸基や水酸基を有する
場合には、片末端に水酸基やカルボン酸基を有するポリ
シロキサンと、ポリイソシアネートなどの反応性の化学
種で結合することによっても得ることができる。そし
て、上記グラフト共重合体の重量平均分子量は10万〜10
0万程度のものが好ましく、さらに好ましくは20万〜80
万である。
このようにして得られたグラフト重合体は、一般に有
機溶剤に溶解して粘着剤とされ、一般にポリオレフィン
などの熱可塑性樹脂や紙からなる基材フィルムの片面に
塗布し、加熱乾燥して、粘着フィルムとなされる。ま
た、ポリオレフィンなどの基材フィルムを形成する熱可
塑性樹脂と溶融共押出しにより積層したり、上記のよう
な基材フィルムや紙の片面にフィルム状に溶融押出した
りして、粘着フィルムとすることも可能である。なお、
基材フィルムとしてポリオレフィンフィルムを用いる場
合は、コロナ放電処理などにより濡れ張力を大きくする
のが好ましい。
機溶剤に溶解して粘着剤とされ、一般にポリオレフィン
などの熱可塑性樹脂や紙からなる基材フィルムの片面に
塗布し、加熱乾燥して、粘着フィルムとなされる。ま
た、ポリオレフィンなどの基材フィルムを形成する熱可
塑性樹脂と溶融共押出しにより積層したり、上記のよう
な基材フィルムや紙の片面にフィルム状に溶融押出した
りして、粘着フィルムとすることも可能である。なお、
基材フィルムとしてポリオレフィンフィルムを用いる場
合は、コロナ放電処理などにより濡れ張力を大きくする
のが好ましい。
また、基材フィルムと粘着剤層の厚みは用途により適
宜決定されればよいが、基材フィルムの厚さは一般に10
〜80μとなされ、粘着剤層の厚さは一般に5〜30μとな
される。なお、粘着剤層には、架橋剤、軟化剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤などが必要に応じて添加されてもよ
い。
宜決定されればよいが、基材フィルムの厚さは一般に10
〜80μとなされ、粘着剤層の厚さは一般に5〜30μとな
される。なお、粘着剤層には、架橋剤、軟化剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤などが必要に応じて添加されてもよ
い。
(作用) 本発明の粘着剤は、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルを主成分としガラス転移温度が−20℃以下の重合体
の主鎖により、良好な粘着性が発現する。また、上記重
合体の主鎖にグラフトされたポリシロキサンの側鎖によ
り、上記の粘着性が適度に不活性化され、しかも経時粘
着性の昂進が少なく抑えられる。
テルを主成分としガラス転移温度が−20℃以下の重合体
の主鎖により、良好な粘着性が発現する。また、上記重
合体の主鎖にグラフトされたポリシロキサンの側鎖によ
り、上記の粘着性が適度に不活性化され、しかも経時粘
着性の昂進が少なく抑えられる。
さらに、上記ポリシロキサンの側鎖は、グラフトによ
り(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする
重合体の主鎖に化学結合しているので、分離してブリー
ドすることがない。
り(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする
重合体の主鎖に化学結合しているので、分離してブリー
ドすることがない。
(実施例) 以下、本発明の実施例及び比較例を示す。
実施例1 セパラブルフラスコに、アクリル酸n−ブチル100重
量部、アクリル酸2重量部、片末端にメタクリロキシプ
ロピル基を有するジメチルポリシロキサン(サイラプレ
ーンFM 0721、平均分子量5,000、チッソ社製)10重量
部、溶剤として酢酸エチル112重量部を入れ、重合開始
剤として1,1′−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボ
ニトリル0.03重量部を投入し、窒素雰囲気下で酢酸エチ
ルの還流温度で10時間重合を行ない、アクリル酸n−ブ
チル−アクリル酸共重合体に、ポリシロキサンがグラフ
トされたグラフト共重合体を得た。このグラフト共重合
体のゲル透過クロマトグラフィーによる重量平均分子量
(Mw)は約75万、粘弾性スペクトルにおけるtanσのピ
ーク値で示されるガラス転移温度(Tg)は約−30℃であ
った。
量部、アクリル酸2重量部、片末端にメタクリロキシプ
ロピル基を有するジメチルポリシロキサン(サイラプレ
ーンFM 0721、平均分子量5,000、チッソ社製)10重量
部、溶剤として酢酸エチル112重量部を入れ、重合開始
剤として1,1′−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボ
ニトリル0.03重量部を投入し、窒素雰囲気下で酢酸エチ
ルの還流温度で10時間重合を行ない、アクリル酸n−ブ
チル−アクリル酸共重合体に、ポリシロキサンがグラフ
トされたグラフト共重合体を得た。このグラフト共重合
体のゲル透過クロマトグラフィーによる重量平均分子量
(Mw)は約75万、粘弾性スペクトルにおけるtanσのピ
ーク値で示されるガラス転移温度(Tg)は約−30℃であ
った。
上記のグラフト共重合体溶液を室温へ戻し、これにポ
リイソシアネート架橋剤(コロネートL、日本ポリウレ
タン社製)を2重量部を添加して粘着剤溶液を調製し
た。この粘着剤溶液を、第1図に示したように、塗布面
にコロナ放電処理をした60μの低密度ポリエチレンフィ
ルム1の片面に塗布し、80℃に加熱乾燥し、15μの粘着
剤層2を形成した粘着フィルムを製造した。
リイソシアネート架橋剤(コロネートL、日本ポリウレ
タン社製)を2重量部を添加して粘着剤溶液を調製し
た。この粘着剤溶液を、第1図に示したように、塗布面
にコロナ放電処理をした60μの低密度ポリエチレンフィ
ルム1の片面に塗布し、80℃に加熱乾燥し、15μの粘着
剤層2を形成した粘着フィルムを製造した。
この粘着フィルムを清浄なステンレス板の表面に20℃
で2kgの圧着ローラーで貼付け、この試料について、180
゜角定速剥離強度試験(引張り速度300mm/分)による初
期粘着力(20℃)及び経時粘着力(20℃×30日、60日、
100日)を測定し、また、測定後のステンレス板の表面
状態(汚染性)を観察し、その結果を第1表に示した。
で2kgの圧着ローラーで貼付け、この試料について、180
゜角定速剥離強度試験(引張り速度300mm/分)による初
期粘着力(20℃)及び経時粘着力(20℃×30日、60日、
100日)を測定し、また、測定後のステンレス板の表面
状態(汚染性)を観察し、その結果を第1表に示した。
実施例2 実施例1で用いたサイラプレーンFM 0721、10重量部
を20重量部に変更し、それ以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果を第1表に示した。
を20重量部に変更し、それ以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果を第1表に示した。
実施例3 実施例1で用いたアクリル酸n−ブチル100重量部の
代りに、アクリル酸2−エチルヘキシル100重量部を用
い、また、サイラプレーンFM 0721、10重量部を5重量
部に変更し、それ以外は実施例1と同様に行った。その
結果を第1表に示した。
代りに、アクリル酸2−エチルヘキシル100重量部を用
い、また、サイラプレーンFM 0721、10重量部を5重量
部に変更し、それ以外は実施例1と同様に行った。その
結果を第1表に示した。
比較例1 サイラプレーンFM 0721を全く用いず、それ以外は、
実施例1と同様に行った。その結果を第1表に示した。
実施例1と同様に行った。その結果を第1表に示した。
比較例2 比較例1で得られた粘着剤溶液にジメチルポリシロキ
サン(SH 200、トーレシリコーン社製)を1重量部(ア
クリル酸n−ブチル100重量部に対する重量部)を添加
し、その後の工程は実施例1と同様に行った。その結果
を第1表に示す。
サン(SH 200、トーレシリコーン社製)を1重量部(ア
クリル酸n−ブチル100重量部に対する重量部)を添加
し、その後の工程は実施例1と同様に行った。その結果
を第1表に示す。
(発明の効果) 本発明の粘着剤は、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルを主成分としガラス転移温度が−20℃以下の重合体
の主鎖にポリシロキサンの側鎖が導入されたグラフト共
重合体からなり、再剥離性を有するものであり、主に上
記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする
低いガラス転移温度の重合体により良好な粘着性が発現
し、また上記ポリシロキサンの側鎖により粘着剤の表面
が適度に不活性化され、適度の初期粘着性が保持され、
しかも経時粘着性の昂進が少ないものとなり、再剥離が
容易となり、再剥離後の物品表面に糊残りが生じない。
テルを主成分としガラス転移温度が−20℃以下の重合体
の主鎖にポリシロキサンの側鎖が導入されたグラフト共
重合体からなり、再剥離性を有するものであり、主に上
記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする
低いガラス転移温度の重合体により良好な粘着性が発現
し、また上記ポリシロキサンの側鎖により粘着剤の表面
が適度に不活性化され、適度の初期粘着性が保持され、
しかも経時粘着性の昂進が少ないものとなり、再剥離が
容易となり、再剥離後の物品表面に糊残りが生じない。
そして、上記のポリシロキサンは、グラフト重合によ
り導入されているので、このポリシロキサンが(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主成分とする重合体から
分離してブリードすることがなく、再剥離後の物品表面
に汚染が生じない。また、耐候性や透明性も良く、基材
フィルムに対する投錨性も良好である。
り導入されているので、このポリシロキサンが(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主成分とする重合体から
分離してブリードすることがなく、再剥離後の物品表面
に汚染が生じない。また、耐候性や透明性も良く、基材
フィルムに対する投錨性も良好である。
第1図は、本発明の粘着剤を用いた粘着フィルムの断面
図である。 1……粘着フィルム、2……粘着剤。
図である。 1……粘着フィルム、2……粘着剤。
Claims (1)
- 【請求項1】(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主
成分としガラス転移温度が−20℃以下の重合体にポリシ
ロキサンがグラフトされたグラフト共重合体からなり、
再剥離性を有することを特徴とする粘着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62306228A JP2543545B2 (ja) | 1987-12-02 | 1987-12-02 | 粘着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62306228A JP2543545B2 (ja) | 1987-12-02 | 1987-12-02 | 粘着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01146977A JPH01146977A (ja) | 1989-06-08 |
JP2543545B2 true JP2543545B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17954538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62306228A Expired - Fee Related JP2543545B2 (ja) | 1987-12-02 | 1987-12-02 | 粘着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543545B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2554615A1 (en) | 2011-08-05 | 2013-02-06 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive adhesive compositions, pressure-sensitive adhesive layers, and pressure-sensitive adhesive sheets |
US9328264B2 (en) | 2009-02-27 | 2016-05-03 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive adhesive composition, pressure-sensitive adhesive layer, and pressure-sensitive adhesive sheet |
KR20200132242A (ko) * | 2019-05-16 | 2020-11-25 | 주식회사 엘지화학 | 점착제 조성물 및 이를 포함하는 점착 필름 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04216886A (ja) * | 1990-12-17 | 1992-08-06 | Lintec Corp | 耐ブリスター性粘着シート |
JP3609321B2 (ja) * | 1995-06-07 | 2005-01-12 | 株式会社日本触媒 | ダンボール封緘用テープ |
JP3465833B2 (ja) * | 1995-06-07 | 2003-11-10 | 株式会社日本触媒 | 溶剤型の粘着剤組成物 |
JPH10312757A (ja) * | 1997-05-12 | 1998-11-24 | Hitachi Ltd | カラー陰極線管 |
JP5231775B2 (ja) * | 2007-09-10 | 2013-07-10 | ニッタ株式会社 | 感温性樹脂および感温性粘着剤、並びに感温性粘着テープ |
JP2009102542A (ja) * | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 樹脂組成物、粘着シート、及びその用途 |
JP5358086B2 (ja) * | 2007-11-15 | 2013-12-04 | ニッタ株式会社 | 感温性粘着剤 |
JP5171674B2 (ja) | 2009-01-30 | 2013-03-27 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ポリ乳酸含有樹脂組成物、ポリ乳酸含有樹脂フィルム及びそれらの製造方法 |
WO2015076612A1 (ko) | 2013-11-21 | 2015-05-28 | 주식회사 엘지화학 | 보호 필름 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58167606A (ja) * | 1982-03-27 | 1983-10-03 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | ラジカル共重合によるグラフト共重合体の製造方法 |
-
1987
- 1987-12-02 JP JP62306228A patent/JP2543545B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9328264B2 (en) | 2009-02-27 | 2016-05-03 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive adhesive composition, pressure-sensitive adhesive layer, and pressure-sensitive adhesive sheet |
EP2554615A1 (en) | 2011-08-05 | 2013-02-06 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive adhesive compositions, pressure-sensitive adhesive layers, and pressure-sensitive adhesive sheets |
KR20200132242A (ko) * | 2019-05-16 | 2020-11-25 | 주식회사 엘지화학 | 점착제 조성물 및 이를 포함하는 점착 필름 |
KR102440765B1 (ko) | 2019-05-16 | 2022-09-05 | 주식회사 엘지화학 | 점착제 조성물 및 이를 포함하는 점착 필름 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01146977A (ja) | 1989-06-08 |
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