JPH0639084Y2 - シリンダヘッドカバー - Google Patents
シリンダヘッドカバーInfo
- Publication number
- JPH0639084Y2 JPH0639084Y2 JP1095588U JP1095588U JPH0639084Y2 JP H0639084 Y2 JPH0639084 Y2 JP H0639084Y2 JP 1095588 U JP1095588 U JP 1095588U JP 1095588 U JP1095588 U JP 1095588U JP H0639084 Y2 JPH0639084 Y2 JP H0639084Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collar
- cylinder head
- flange portion
- head cover
- bolt hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は内燃機関のシリンダヘッドカバーに関する。
(従来の技術) 従来から合成樹脂製のシリンダヘッドカバーが用いられ
ており、その例を第4図に示す。シリンダヘッドカバー
20は下端が開放され、下端周縁にフランジ部21を設けて
ボルト孔22を穿設した合成樹脂製の箱体にボルト孔22に
金属製管状のカラー23を圧入し、フランジ部下面にパッ
キン24を装着したものである。シリンダヘッドカバー20
はボルト25でシリンダヘッド26に締付けられる。カラー
23はフランジ部21の厚さより長くしてあり、ボルト25の
締め過ぎを防ぐストッパである。これによって締め過ぎ
による伝達振動音を減衰させる性能が低下したり、フラ
ンジ部に過度の応力が働いて亀裂を生じたりするのを防
止している。例えば実開昭57-73406号に示されたカラー
もこのような例である。
ており、その例を第4図に示す。シリンダヘッドカバー
20は下端が開放され、下端周縁にフランジ部21を設けて
ボルト孔22を穿設した合成樹脂製の箱体にボルト孔22に
金属製管状のカラー23を圧入し、フランジ部下面にパッ
キン24を装着したものである。シリンダヘッドカバー20
はボルト25でシリンダヘッド26に締付けられる。カラー
23はフランジ部21の厚さより長くしてあり、ボルト25の
締め過ぎを防ぐストッパである。これによって締め過ぎ
による伝達振動音を減衰させる性能が低下したり、フラ
ンジ部に過度の応力が働いて亀裂を生じたりするのを防
止している。例えば実開昭57-73406号に示されたカラー
もこのような例である。
(考案が解決しようとする課題) 上記カラーをボルト孔に強い圧入をするとボルト孔を拡
張するような強い応力が作用し合成樹脂材料では耐えら
れず亀裂の原因となる。またカラーがシリンダへの振動
音の減衰性能が低下する。そのためカラーはボルト孔に
比較的ゆるい圧入をしてあるので、長期間の使用中には
熱による合成樹脂材料の劣化などで緩みが生じる。シリ
ンダヘッドカバーはエンジンの点検整備のためしばしば
取外されるが、カラーが緩んでいて脱落することがあ
る。これはカムシャフト等を傷付けたり、その下方に落
ちこんで取出しが困難であるという問題がある。
張するような強い応力が作用し合成樹脂材料では耐えら
れず亀裂の原因となる。またカラーがシリンダへの振動
音の減衰性能が低下する。そのためカラーはボルト孔に
比較的ゆるい圧入をしてあるので、長期間の使用中には
熱による合成樹脂材料の劣化などで緩みが生じる。シリ
ンダヘッドカバーはエンジンの点検整備のためしばしば
取外されるが、カラーが緩んでいて脱落することがあ
る。これはカムシャフト等を傷付けたり、その下方に落
ちこんで取出しが困難であるという問題がある。
(課題を解決するための手段) この考案のシリンダヘッドカバーはフランジ部のボルト
孔の上部にテーパ部を設けて上方へ開いたものとし、ボ
ルト孔に圧入されるカラーは上部が前記テーパ部よりも
開き角度が小さい傾斜部が設けてある。またカラーの下
端はフランジ部から下方へ突出し、フランジ部下面のパ
ッキンの圧縮前厚さの途中位置にある。
孔の上部にテーパ部を設けて上方へ開いたものとし、ボ
ルト孔に圧入されるカラーは上部が前記テーパ部よりも
開き角度が小さい傾斜部が設けてある。またカラーの下
端はフランジ部から下方へ突出し、フランジ部下面のパ
ッキンの圧縮前厚さの途中位置にある。
(作用) この考案のシリンダヘッドカバーはパッキンの適宜の圧
縮代の位置でストッパとして働きボルトの締過ぎを防
ぐ。このとき傾斜部がテーパ部と同じまたは大きい開き
角度であると締付けけ力の分力が第3図Yのように働き
フランジ部に亀裂を生じしめるような応力が作用する
が、傾斜部の開き角度を小さくしてあるのでこのような
ことはない。カラーとボルト孔との嵌合が緩んでもカラ
ーは傾斜部に係止され下方へ脱落しない。
縮代の位置でストッパとして働きボルトの締過ぎを防
ぐ。このとき傾斜部がテーパ部と同じまたは大きい開き
角度であると締付けけ力の分力が第3図Yのように働き
フランジ部に亀裂を生じしめるような応力が作用する
が、傾斜部の開き角度を小さくしてあるのでこのような
ことはない。カラーとボルト孔との嵌合が緩んでもカラ
ーは傾斜部に係止され下方へ脱落しない。
(実施例) 第1図第2図に実施例を示す。シリンダヘッドカバー1
は合成樹脂製で下端開放の箱形を成し、下端周縁はフラ
ンジ部2を形成している。その下面のパッキン溝にはゴ
ムパッキン3が装着されている。フランジ部2には複数
のボルト孔4が穿設されその上部は上方へ開くテーパ部
5となっている。管状をなし上部に拡開する傾斜部7を
備えたカラー6がボルト孔4に圧入される。傾斜部7は
テーパ部5より拡開角度が小さくされ、図示のように傾
斜部の下端でテーパ部下端に当接し、上方ほどテーパ部
5との隙間が大となる。ボルト孔4は成形時の抜き勾配
があるから上方ほど大径になる傾向がありカラー6は緩
い圧入では主として下部が緊着される。下端8はフラン
ジ部2より下方へ突出し、パッキン3の圧縮代を考慮し
た位置に止められる。ボルト9がカラー6内に挿入され
てシリンダヘッド10に固着される。カラー6の下端8は
シリンダヘッド10に突き当たり、締め過ぎのストッパと
なる。
は合成樹脂製で下端開放の箱形を成し、下端周縁はフラ
ンジ部2を形成している。その下面のパッキン溝にはゴ
ムパッキン3が装着されている。フランジ部2には複数
のボルト孔4が穿設されその上部は上方へ開くテーパ部
5となっている。管状をなし上部に拡開する傾斜部7を
備えたカラー6がボルト孔4に圧入される。傾斜部7は
テーパ部5より拡開角度が小さくされ、図示のように傾
斜部の下端でテーパ部下端に当接し、上方ほどテーパ部
5との隙間が大となる。ボルト孔4は成形時の抜き勾配
があるから上方ほど大径になる傾向がありカラー6は緩
い圧入では主として下部が緊着される。下端8はフラン
ジ部2より下方へ突出し、パッキン3の圧縮代を考慮し
た位置に止められる。ボルト9がカラー6内に挿入され
てシリンダヘッド10に固着される。カラー6の下端8は
シリンダヘッド10に突き当たり、締め過ぎのストッパと
なる。
(考案の効果) この考案のシリンダヘッドはカラーの圧入が緩んでも傾
斜部の係合でカラーを保持するので脱落することがな
く、従ってカムシャフト等に傷を与えたり、脱落したカ
ラーを取り出す困難が生じたりすることがない。そし
て、ボルト長さはパッキンに圧縮代を与えたストッパと
なって緩み過ぎによるパッキンへたりや防振性能の低下
が防止される。また、カラーの傾斜部はフランジのテー
パ部より拡開角度が小さいので、フランジに無理な力が
加わり亀裂を生じさせることもない。
斜部の係合でカラーを保持するので脱落することがな
く、従ってカムシャフト等に傷を与えたり、脱落したカ
ラーを取り出す困難が生じたりすることがない。そし
て、ボルト長さはパッキンに圧縮代を与えたストッパと
なって緩み過ぎによるパッキンへたりや防振性能の低下
が防止される。また、カラーの傾斜部はフランジのテー
パ部より拡開角度が小さいので、フランジに無理な力が
加わり亀裂を生じさせることもない。
第1図はこの考案の実施例、第2図はその要部を示す
図、第3図はボルト締付け力の状態を示す図、第4図は
従来のシリンダヘッドカバーの図、第5図はその要部の
図である。 2……フランジ部、3……パッキン 4……ボルト孔、5……テーパ部 6……カラー、7……傾斜部 9……ボルト
図、第3図はボルト締付け力の状態を示す図、第4図は
従来のシリンダヘッドカバーの図、第5図はその要部の
図である。 2……フランジ部、3……パッキン 4……ボルト孔、5……テーパ部 6……カラー、7……傾斜部 9……ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】開放された下端面の周縁にフランジ部を設
けた合成樹脂製の箱体の前記フランジ部下面に、弾性材
でなるパッキンが装着され、前記フランジ部には上方に
拡開するテーパ部を上部に設けたボルト孔が穿設され、
該ボルト孔には上部に前記テーパ部より拡開角度の小さ
い傾斜部を有する管状のカラーが圧入され、該カラーの
下端が前記フランジ部下面より低く、パッキンの圧縮前
の下面より高い位置にあるようにしたシリンダヘッドカ
バー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1095588U JPH0639084Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | シリンダヘッドカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1095588U JPH0639084Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | シリンダヘッドカバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01115862U JPH01115862U (ja) | 1989-08-04 |
JPH0639084Y2 true JPH0639084Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=31219077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1095588U Expired - Lifetime JPH0639084Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | シリンダヘッドカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639084Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5571991B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2014-08-13 | 川崎重工業株式会社 | 舶用推進軸のリーマボルト結合構造 |
JP2017194330A (ja) * | 2016-04-20 | 2017-10-26 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP1095588U patent/JPH0639084Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01115862U (ja) | 1989-08-04 |
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