[go: up one dir, main page]

JPH0637514U - 消音器 - Google Patents

消音器

Info

Publication number
JPH0637514U
JPH0637514U JP7166592U JP7166592U JPH0637514U JP H0637514 U JPH0637514 U JP H0637514U JP 7166592 U JP7166592 U JP 7166592U JP 7166592 U JP7166592 U JP 7166592U JP H0637514 U JPH0637514 U JP H0637514U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
inner pipe
muffler
exhaust gas
resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7166592U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2515905Y2 (ja
Inventor
豊 野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Futaba Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Industrial Co Ltd filed Critical Futaba Industrial Co Ltd
Priority to JP1992071665U priority Critical patent/JP2515905Y2/ja
Publication of JPH0637514U publication Critical patent/JPH0637514U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2515905Y2 publication Critical patent/JP2515905Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低〜中周波数域の騒音を効果的に消音する消
音器、及び、更に高周波数域の騒音も効果的に消音する
消音器を提供すること。 【構成】 サブ消音器30は、アウタパイプ11、小孔
35a,35b,35cが穿設されたインナパイプ1
3、及び、これら両パイプにより形成される共鳴室17
を分割する二つの隔壁14とから構成されている。隔壁
14はパンチングホール14bが穿設され、共鳴室17
を第一分割室36(吸音室)、第二分割室37(空洞
室)及び第三分割室38(吸音室)に分割している。サ
ブ消音器30は、従来の消音作用に加えて、高周波数域
の音波を消音された排気ガスと、低〜中周波数域の音波
を消音された排気ガスとが干渉することにより消音す
る。また、排気ガスの最上流側及び最下流側にて発生し
やすい高周波数域の音波を吸音室である第一分割室36
及び第三分割室38が効率よく消音する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関用の消音器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関の排気マニホルドに連結された排気ガス通路の一部を構成する インナパイプに、このインナパイプを囲むアウタパイプを固着した消音器として は、図7に示すような消音器50が知られていた(例えば、実開昭57−762 14号公報参照)。この消音器50は、アウタパイプ51とインナパイプ53と により囲まれた共鳴室57、及び、その共鳴室57内で複数のカバーパイプ54 とインナパイプ53とにより囲まれた複数の吸音室59から構成されている。こ のカバーパイプ54には孔は穿設されていない。また、吸音室59には例えばグ ラスウール等の吸音材が詰められている。インナパイプ53には、吸音室59に 面した側壁に小孔55aが、共鳴室57に面した側壁に小孔55bが穿設されて いる。
【0003】 この消音器50は、矢印P方向に排気ガスがインナパイプ53内を通過する。 このとき排気ガスは、インナパイプ53に穿設された小孔55aから吸音室59 に入り、グラスウール等により高周波数域を消音される。また、インナパイプ5 3に穿設された小孔55bから共鳴室57に入り、低〜中周波数域を消音される 。
【0004】 ところが、消音器50では、吸音室59の容積が小さいので詰め込むことので きるグラスウールの量が少なかった。そのため、高周波数域の音波を十分消音す ることができなかった。また、吸音室59を形成するカバーパイプ54に孔が穿 設されていないため、排気ガスの背圧の上昇を招き、更に共鳴室57の容積が吸 音室59の容積分だけ小さくなるため、低〜中周波数域の音波の透過損失を十分 得ることができなかった。
【0005】 そこで、このような欠点を解消するため、例えば図8に示すように、背後空気 層をインナパイプに平行に設けた構造を有する消音器70が開発された。この消 音器70は、アウタパイプ71とインナパイプ73とにより囲まれた共鳴室77 と、カバーパイプ74とインナパイプ73とにより囲まれた吸音室79とを有し ている。このカバーパイプ74には小孔74aが穿設され、また、吸音室79に は例えばグラスウール等の吸音材が詰められている。更に、インナパイプ73に は小孔75が穿設され、この小孔75を介してインナパイプ73の内部は吸音室 79に連通している。
【0006】 この消音器70は、矢印P方向にインナパイプ73内を通過する排気ガスが、 インナパイプ73に穿設された小孔75から吸音室59に入り、グラスウール等 により高周波数域を消音され、その後カバーパイプ74に穿設された小孔74a から共鳴室77に入り、低〜中周波数域を消音される。
【0007】 消音器70では、グラスウールの詰め込み量を、消音器50に比べて増加する ことが可能であり、そのため、高周波数域の音波の消音量の増大を図ることがで きる。一方、小孔74aの存在により、共鳴室77の容積は吸音室79の容積を 含むことになるため、低〜中周波数域の音波の共鳴効果による透過損失を十分得 ることができる。それと同時に、小孔74aの存在により消音器50に比べて低 背圧化が実現された。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の消音器70では、低周波数域から高周波数域の騒音を低 背圧で効率よく吸収することができる構造になってはいるものの、車外騒音の規 制強化、車内音の静粛性と合わせ、エンジンの出力向上、低燃費化に対応させる ため、低〜中周波数域の騒音の消音量を一層増加することが望まれていた。
【0009】 また、エンジン及び排気管が冷えた状態で発生するびびり音や、排気ガスの脈 動による放射音、インナパイプに穿設された孔と排気ガス流量とが所定の関係に なったとき生じる笛吹き音等の高周波数域の騒音についても、上記の消音器70 では十分でなく、消音量を増加することが望まれていた。
【0010】 以上の課題を解消するため、第一考案は、低〜中周波数域の騒音を効果的に消 音する消音器の提供を目的とする。また、第二考案は、第一考案の目的に加え、 高周波数域の騒音も効果的に消音する消音器の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、第一考案の消音器は、 内燃機関の排気マニホルドに連結された排気ガス通路の一部を構成するインナ パイプに、共鳴室を介して前記インナパイプを取り囲むアウタパイプが固着され た消音器において、 前記インナパイプの側壁に穿設され、前記インナパイプの内部と前記共鳴室と を連通する複数の小孔と、 複数の貫通孔が穿設され、前記インナパイプと交差する面にて前記共鳴室を分 割する少なくとも一つの隔壁と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、少なくとも一室に吸音材を詰め 込むことにより形成した吸音室と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、少なくとも一室を空洞にした空 洞室と、 を備えたことを要旨とする。
【0012】 また、第二考案の消音器では、 内燃機関の排気マニホルドに連結された排気ガス通路の一部を構成するインナ パイプに、共鳴室を介して前記インナパイプを取り囲むアウタパイプが固着され た消音器において、 前記インナパイプの側壁に穿設され、前記インナパイプの内部と前記共鳴室と を連通する複数の小孔と、 複数の貫通孔が穿設され、前記インナパイプと交差する面にて前記共鳴室を分 割する少なくとも二つの隔壁と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、少なくとも排気ガスの最上流側 に位置する一室と排気ガスの最下流側に位置する一室に、吸音材を詰め込むこと により形成した吸音室と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、排気ガスの最上流側に位置する 一室及び排気ガスの最下流側に位置する一室を除いた少なくとも一室を空洞にし た空洞室と、 を備えたことを要旨とする。
【0013】
【作用】
最初に、第一考案の消音器の作用について説明する。 排気マニホルドから排出された排気ガスは、上記構成からなる第一考案の消音 器に導入され、インナパイプに穿設された小孔から吸音室又は空洞室へと流入し 、消音された後再びインナパイプ内に戻り、他の排出管へと排出される。このと きの排気ガスの消音は、以下の作用により行われる。
【0014】 吸音室に流入した排気ガスは、吸音材と音波との摩擦により音響エネルギーが 減衰し高周波数域(300Hz〜5kHz)の音波が消音される。一方、空洞室 に流入した排気ガスは、共鳴効果と拡張効果とにより低〜中周波数域(50〜5 00Hz)の音波が消音される。
【0015】 更に、吸音室で高周波数域の音波が消音された排気ガスと、空洞室で低〜中周 波数域の音波が消音された排気ガスとが、隔壁に穿設された貫通孔を介して干渉 し合うため、この干渉効果により低〜中周波数域の音波の消音量が増大する。ま た、吸音材自身の全体積はインナパイプとアウタパイプにより囲まれた容積と比 較して小さく、また、隔壁に穿設された小孔により音波は各室を往来可能である ため、第一考案の共鳴室の容積は、インナパイプの外周面とアウタパイプの内周 面とにより囲まれた容積に近似され、その大きさは十分確保される。そのため、 共鳴による消音効果は、周知の透過損失の式により十分大きくすることができる 。
【0016】 次に、第二考案の作用について説明する。 第二考案では、第一考案の作用に加えて、更に次に述べる作用を有する。即ち 、隔壁により分割された共鳴室のうち、排気ガスの最上流側及び最下流側の各室 が吸音室であるため、排気ガスの最上流側で発生しやすいびびり音や放射音等、 及び排気ガスの最下流側で発生しやすい笛吹き音等の高周波数域の音波を効果的 に消音することができる。
【0017】
【実施例】
以下に、本考案の好適な実施例について図面に基づいて説明する。 第一実施例は、第一考案の好適な一実施例としてのサブ消音器である。図1は 第一実施例の説明図で、図1(A)は第一実施例の縦断面図、図1(B)は図1 (A)のA−A断面図である。
【0018】 第一実施例のサブ消音器10は、インナパイプ13と、このインナパイプ13 を囲むアウタパイプ11と、これら両パイプにより形成される共鳴室17を分割 する隔壁14とから構成されている。 サブ消音器10は、図2に示すように、排気ガス導入口側10aが内燃機関1 の排気マニホルド2と排気管3、フランジ4及び排気管201を介して気密に連 結され、また、排気ガス排出口側10bがメーン消音器7と排気管202、フラ ンジ5及び排気管6を介して気密に連結されている。
【0019】 インナパイプ13を取り囲んでいるアウタパイプ11は筒状であり、アウタパ イプ11の両端部にはフランジ部11aが形成された孔11bが設けられ、その 孔11bをインナパイプ13が挿通している。このフランジ部11aは、溶接等 によりインナパイプ13の外周面に気密に固着されている。
【0020】 隔壁14は、図1(B)に示すように、中央部に中心孔14aを有するドーナ ッツ状であり、複数の貫通孔としてのパンチングホール14bが穿設されている 。隔壁14は、中心孔14aを挿通しているインナパイプ13の外周面、及びア ウタパイプ11の内周面に固着されている。
【0021】 共鳴室17は、インナパイプ13の外周面とアウタパイプ11の内周面とによ り囲まれた空間部分であり、一つの隔壁14によって、インナパイプ13と交差 する面にて、第一分割室16及び第二分割室18に分割されている。第一分割室 16は、吸音材としてのグラスウールが詰められ、吸音室を形成している。一方 、第二分割室18は空洞室である。
【0022】 インナパイプ13には、第一分割室16に面した側壁に複数の小孔15aが穿 設され、また、第二分割室18に面した側壁に複数の小孔15bが穿設されてい る。これらの小孔15a,15bは、種々の直径を有している。 このサブ消音器10は、矢印P方向に排気ガスがインナパイプ13内を通過す るとき、共鳴効果、拡張効果、吸音効果及び干渉効果によって消音を行う。以下 に各効果について説明する。 (1)共鳴効果 サブ消音器10は、インナパイプ13に設けた小孔15a,15bの直径、個 数、配置、又は、共鳴室17の容積を種々設定することにより、低〜中周波数域 (50〜500Hz)の音波を共鳴効果により消音することができる。サブ消音 器10では、グラスウール自身の全体積はインナパイプ13とアウタパイプ11 により囲まれた容積と比較して小さく、また、隔壁14に穿設されたパンチング ホール14bにより音波は各室を往来可能である。このことから、共鳴室17の 容積は、インナパイプ13の外周面とアウタパイプ11の内周面とにより囲まれ た容積に近似され、その大きさは十分確保される。そのため、共鳴による消音効 果は、周知の透過損失の式により十分大きくすることができる。 (2)拡張効果 サブ消音器10は、インナパイプ13の内径に対する、アウタパイプ11の内 径の比を大きく設定することにより、低〜高周波数域(50Hz〜5kHz)の 音波を拡張効果により消音することができる。 (3)吸音効果 サブ消音器10は、排気ガスがインナパイプ13に穿設された小孔15aを介 して吸音室である第一分割室16に流入することにより、グラスウールと音波と の摩擦による音響エネルギーの減衰が起こり、その結果消音することが可能であ る。このとき高周波数域を中心に、幅広い周波数域の音波を消音することができ る。 (4)干渉効果 サブ消音器10は、吸音室である第一分割室16に流入して吸音効果により高 周波数域の音波を消音された排気ガスと、拡張室である第二分割室18に流入し て拡張効果により低〜中周波数域の音波を消音された排気ガスとが、隔壁14に 穿設されたパンチングホール14bを介して干渉し合うことにより、更に消音が 促進されるものである。このため、従来の消音器に比べて低〜中周波数域の音波 が更に消音される。
【0023】 以上詳述したように、サブ消音器10によれば、従来の消音効果(共鳴効果、 拡張効果及び吸音効果)に加えて、高周波数域の音波を消音された排気ガスと、 低〜中周波数域の音波を消音された排気ガスとが干渉し合うため、従来の消音器 に比べ更に低〜中周波数域の音波の消音量が増大する。
【0024】 次に、第二実施例について説明する。 第二実施例は、第一考案の好適な一実施例としてのサブ消音器である。図3は 第二実施例の説明図で、図3(A)は第二実施例の縦断面図、図3(B)は図3 (A)のB−B断面図、図3(C)は図3(A)のC−C断面図である。なお、 第一実施例のサブ消音器10と同じ構成要素に対しては、同じ符号を付してその 説明を省略する。
【0025】 第二実施例のサブ消音器20は、第一実施例のサブ消音器10のインナパイプ 13に代えて、図3(A)に示すように、第二分割室18内にて所定の間隔をも って固定した二本のパイプ23a,23bからなるインナパイプ23を用いたこ と以外は、第一実施例のサブ消音器10と同様の構成である。
【0026】 パイプ23aは、第二分割室18に達した先端部に、穿設孔25を有するキャ ップ24が装着されている(図3(B)参照)。一方、パイプ23bは、排気ガ スの剥離により高背圧となるのを防ぐため、第二分割室18に達した先端部がテ ーパによりラッパ状に形成されている(図3(C)参照)。
【0027】 第二実施例のサブ消音器20の作用及び効果は、第一実施例のサブ消音器10 の作用及び効果に加えて、いわゆる挿入管付空洞型消音器であるため拡張効果に よる消音量が増加し、その結果第一実施例のサブ消音器10よりも更に消音量が 増大する。
【0028】 続いて、第三実施例について説明する。 第三実施例は、第二考案の好適な一実施例としてのサブ消音器である。図4は 第三実施例の説明図で、図4(A)は第三実施例の縦断面図、図4(B)は図4 (A)のD−D断面図である。なお、第一実施例のサブ消音器10と同じ構成要 素に対しては、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0029】 第一実施例のサブ消音器10では、一つの隔壁14により共鳴室17を二分割 していたのに対して、第三実施例のサブ消音器30では、二つの隔壁14により 共鳴室を第一分割室36、第二分割室37及び第三分割室38に分割している。 そして、排気ガスの最上流側の一室としての第一分割室36は、吸音材としての グラスウールが詰められ、吸音室を形成している。また、排気ガスの最下流側の 一室としての第三分割室38も、同様に吸音室を形成している。一方、第二分割 室37は、空洞室である。
【0030】 第一実施例のサブ消音器10では、インナパイプ13は小孔15a,15bを 有していたのに対して、第三実施例のサブ消音器30では、インナパイプ13は 第一分割室36、第二分割室37及び第三分割室38に面した側壁にそれぞれ穿 設された小孔35a,35b,35cを有している。
【0031】 上記の相違点を除いて、第三実施例のサブ消音器30は、第一実施例のサブ消 音器10とほぼ同様の構成からなる。 第三実施例のサブ消音器30の作用及び効果は、第一実施例のサブ消音器10 の作用及び効果に加えて、以下の作用及び効果を有している。
【0032】 即ち、排気ガスの最上流側にて発生しやすい高周波数域の音波(例えば、びび り音や放射音等)を吸音室である第一分割室36が効率よく消音する。また、排 気ガスの最下流側にて発生しやすい高周波数域の音波(例えば、笛吹き音等)を 吸音室である第三分割室38が効率よく消音する。その結果、サブ消音器30の 消音量は、第一実施例のサブ消音器10に比べて、高周波数域の騒音をより効果 的に消音することができる。
【0033】 ここで、低〜中周波数域において、第三実施例のサブ消音器30により得られ た消音特性と、従来の消音器70(図8参照)により得られた消音特性とを比較 したグラフを図6に示す。図6から明らかなように、第三実施例のサブ消音器3 0によると、従来の消音器70に比べて低〜中周波数域において2〜3dB消音 量が増加したことがわかる。従来の消音器70は、上記の共鳴効果、拡張効果及 び吸音効果により消音するものである。一方、第三実施例のサブ消音器30は、 共鳴効果、拡張効果及び吸音効果に加えて、上記の干渉効果により消音するもの である。そのため、増加した消音量は、干渉効果によるものと思われる。
【0034】 また、特に図示しないが、第三実施例のサブ消音器30の高周波数域の音波の 消音特性も、従来の消音器70に比べて消音量が増加した。 次に、第四実施例について説明する。 第四実施例は、第二考案の好適な一実施例としてのサブ消音器である。図5は 第四実施例の説明図で、図5(A)は第四実施例の縦断面図、図5(B)は図5 (A)のE−E断面図、図5(C)は図5(A)のF−F断面図である。なお、 第三実施例のサブ消音器30と同じ構成要素に対しては、同じ符号を付してその 説明を省略する。
【0035】 第四実施例のサブ消音器40は、第三実施例のサブ消音器30のインナパイプ 13に代えて、図5(A)に示すように、第二分割室37内にて所定の間隔をも って固定した二本のパイプ43a,43bからなるインナパイプ43を用いたこ と以外は、第三実施例のサブ消音器30と同様の構成である。
【0036】 パイプ43aは、第二分割室37に達した先端部に、穿設孔45を有するキャ ップ44が装着されている(図5(B)参照)。この穿設孔45は第三実施例の 小孔35bに相当する。一方、パイプ43bは、排気ガスの剥離により高背圧と なることを防ぐため、第二分割室37に達した先端部がテーパによりラッパ状に 形成されている(図5(C)参照)。
【0037】 第四実施例のサブ消音器40の作用及び効果は、第三実施例のサブ消音器30 の作用及び効果に加えて、いわゆる挿入管付空洞型消音器であるため拡張効果に よる消音量が増加し、その結果第三実施例のサブ消音器30よりも更に消音量が 増大する。
【0038】 以上詳述したように、第一及び第二実施例の消音器10、20によれば、低〜 中周波数域の騒音を効果的に消音することが可能であり、また、第三及び第四実 施例の消音器30、40によれば、前記効果に加え、高周波数域の騒音も効果的 に消音することが可能となった。
【0039】 なお、本考案は上記実施例に何等限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸 脱しない範囲において種々の態様で実施できることはいうまでもない。 例えば、第三実施例のサブ消音器30にて、第一分割室36及び第三分割室3 8を空洞室とし、第二分割室37を吸音室とした場合、第一考案の好適な実施例 となり、その作用及び効果は第一実施例のサブ消音器10と同様である。
【0040】 また、第二及び第四実施例では、排気ガスの剥離により高背圧となるのを防ぐ ためパイプ23b及びパイプ43bをラッパ状に形成したが、本考案の作用及び 効果を得るためには特にラッパ状である必要はなくストレートの形状でもよい。 更に、第一考案、第二考案とも隔壁14は三つ以上、即ち、分割される共鳴室 17は四つ以上であっても、同様の作用及び効果が得られる。
【0041】
【考案の効果】
以上詳述したように、第一考案の消音器によれば、低〜中周波数域の騒音を効 果的に消音することが可能であり、また、第二考案の消音器によれば、第一考案 の効果に加え、高周波数域の騒音も効果的に消音することが可能となった。
【0042】 この結果、第一考案又は第二考案の消音器によれば、車外騒音の規制強化、車 内音の静粛性と合わせ、エンジンの出力向上、低燃費化に対応させることが可能 となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例の説明図である。
【図2】 第一実施例を取り付けたエンジンの排気系の
説明図である。
【図3】 第二実施例の説明図である。
【図4】 第三実施例の説明図である。
【図5】 第四実施例の説明図である。
【図6】 従来の消音器と第三実施例の消音器との低〜
中周波数域における消音特性を示すグラフである。
【図7】 従来の消音器の説明図である。
【図8】 従来の消音器の説明図である。
【符号の説明】
10・・・サブ消音器、 11・・・アウタパ
イプ、13・・・インナパイプ、 14・・・隔
壁、14a・・・中心孔、 14b・・・パ
ンチングホール、15a・・・小孔、 1
5b・・・小孔、16・・・第一分割室、 1
7・・・共鳴室、18・・・第二分割室、 2
0・・・サブ消音器、23・・・インナパイプ、
23a・・・パイプ、23b・・・パイプ、
30・・・サブ消音器、36・・・第一分割室、
37・・・第二分割室、38・・・第三分割
室、 40・・・サブ消音器、43・・・イン
ナパイプ、 50・・・消音器、

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気マニホルドに連結された
    排気ガス通路の一部を構成するインナパイプに、共鳴室
    を介して前記インナパイプを取り囲むアウタパイプが固
    着された消音器において、 前記インナパイプの側壁に穿設され、前記インナパイプ
    の内部と前記共鳴室とを連通する複数の小孔と、 複数の貫通孔が穿設され、前記インナパイプと交差する
    面にて前記共鳴室を分割する少なくとも一つの隔壁と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、少なくと
    も一室に吸音材を詰め込むことにより形成した吸音室
    と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、少なくと
    も一室を空洞にした空洞室と、 を備えたことを特徴とする消音器。
  2. 【請求項2】 内燃機関の排気マニホルドに連結された
    排気ガス通路の一部を構成するインナパイプに、共鳴室
    を介して前記インナパイプを取り囲むアウタパイプが固
    着された消音器において、 前記インナパイプの側壁に穿設され、前記インナパイプ
    の内部と前記共鳴室とを連通する複数の小孔と、 複数の貫通孔が穿設され、前記インナパイプと交差する
    面にて前記共鳴室を分割する少なくとも二つの隔壁と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、少なくと
    も排気ガスの最上流側に位置する一室と排気ガスの最下
    流側に位置する一室に、吸音材を詰め込むことにより形
    成した吸音室と、 前記隔壁により分割された前記共鳴室のうち、排気ガス
    の最上流側に位置する一室及び排気ガスの最下流側に位
    置する一室を除いた少なくとも一室を空洞にした空洞室
    と、 を備えたことを特徴とする消音器。
  3. 【請求項3】 上記インナパイプは、所定の間隔をもっ
    て固定した二本のパイプからなることを特徴とする請求
    項1又は2記載の消音器。
JP1992071665U 1992-10-14 1992-10-14 消音器 Expired - Lifetime JP2515905Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992071665U JP2515905Y2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 消音器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992071665U JP2515905Y2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 消音器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0637514U true JPH0637514U (ja) 1994-05-20
JP2515905Y2 JP2515905Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=13467128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992071665U Expired - Lifetime JP2515905Y2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 消音器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2515905Y2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002303117A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Futaba Industrial Co Ltd 内燃機関用マフラ
JP2011513642A (ja) * 2008-03-03 2011-04-28 テネコ オートモティブ オペレーティング カンパニー インコーポレイテッド 排気システム用スナップ作動弁
JP2012082814A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Hyundai Motor Co Ltd 車用消音器
JP2012087797A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Jaguar Cars Ltd エアダクトアッテネータ
CN103270262A (zh) * 2010-11-29 2013-08-28 田纳科汽车营运公司 用于排气系统的突动阀
JP2013181531A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Hyundai Motor Co Ltd デュアル排気ガス排出パイプを備えた車両用消音器
JP2013194700A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の消音器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS432680Y1 (ja) * 1964-10-17 1968-02-03
JPS5812625U (ja) * 1981-07-17 1983-01-26 三井造船株式会社 吸音材を用いた消音器
JPS59117819U (ja) * 1983-01-29 1984-08-09 カルソニックカンセイ株式会社 機関用消音器
JPH02126014U (ja) * 1989-03-27 1990-10-17

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5812625B2 (ja) * 1980-08-11 1983-03-09 シャープ株式会社 磁力によるカ−ド引出し装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS432680Y1 (ja) * 1964-10-17 1968-02-03
JPS5812625U (ja) * 1981-07-17 1983-01-26 三井造船株式会社 吸音材を用いた消音器
JPS59117819U (ja) * 1983-01-29 1984-08-09 カルソニックカンセイ株式会社 機関用消音器
JPH02126014U (ja) * 1989-03-27 1990-10-17

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002303117A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Futaba Industrial Co Ltd 内燃機関用マフラ
JP4573463B2 (ja) * 2001-04-04 2010-11-04 フタバ産業株式会社 内燃機関用マフラ
JP2011513642A (ja) * 2008-03-03 2011-04-28 テネコ オートモティブ オペレーティング カンパニー インコーポレイテッド 排気システム用スナップ作動弁
KR101504894B1 (ko) * 2008-03-03 2015-03-23 테네코 오토모티브 오퍼레이팅 컴파니 인코포레이티드 내연기관 배기 시스템용 머플러
JP2012082814A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Hyundai Motor Co Ltd 車用消音器
JP2012087797A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Jaguar Cars Ltd エアダクトアッテネータ
CN103270262A (zh) * 2010-11-29 2013-08-28 田纳科汽车营运公司 用于排气系统的突动阀
JP2013543953A (ja) * 2010-11-29 2013-12-09 テンネコ・オートモティブ・オペレーティング・カンパニー・インコーポレイテッド 排気システムのためのスナップアクションバルブ
CN103270262B (zh) * 2010-11-29 2016-10-19 田纳科汽车营运公司 用于排气系统的突动阀
JP2013181531A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Hyundai Motor Co Ltd デュアル排気ガス排出パイプを備えた車両用消音器
JP2013194700A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の消音器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2515905Y2 (ja) 1996-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5783782A (en) Multi-chamber muffler with selective sound absorbent material placement
JPH0226043B2 (ja)
US4192403A (en) Muffler for internal combustion engines
JPH0637514U (ja) 消音器
JP2002303117A (ja) 内燃機関用マフラ
JPS5941618A (ja) 自動車用エンジンの排気騒音低減装置
JP2002070524A (ja) 触媒マフラ
CN109630250B (zh) 一种消声器、排气设备及具有动感声的排气系统
JPH0240243Y2 (ja)
JP3449460B2 (ja) 車両用マフラ
JP3078253B2 (ja) 内燃機関用消音器
KR101693887B1 (ko) 다중 공명기 삽입 건설장비용 소음기
JPS6221702Y2 (ja)
JP2583184B2 (ja) 内燃機関用のマフラー
JPS58148215A (ja) 自動車用エンジンのマフラ−
JP3020909B2 (ja) 自動二輪車の排気マフラー
JPS5943446Y2 (ja) 消音器
JPH06257421A (ja) 自動二輪車のマフラ
JP2913804B2 (ja) エンジン用マフラ
CN210003361U (zh) 一种发动机消声器
JPS6040813Y2 (ja) 消音器
JP3331806B2 (ja) 消音器
JPH1181976A (ja) 自動車用排気マフラ
JP3441814B2 (ja) 内燃機関用のマフラー
JPH0216010Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term