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JPH06350572A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

Info

Publication number
JPH06350572A
JPH06350572A JP5160262A JP16026293A JPH06350572A JP H06350572 A JPH06350572 A JP H06350572A JP 5160262 A JP5160262 A JP 5160262A JP 16026293 A JP16026293 A JP 16026293A JP H06350572 A JPH06350572 A JP H06350572A
Authority
JP
Japan
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data
circuit
error
result
processing
Prior art date
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Granted
Application number
JP5160262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3356329B2 (ja
Inventor
Hidekazu Watanabe
秀和 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP16026293A priority Critical patent/JP3356329B2/ja
Publication of JPH06350572A publication Critical patent/JPH06350572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3356329B2 publication Critical patent/JP3356329B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、音声信号を符号化して送受するデイ
ジタルセルラ等の受信装置に関し、受信データの品質劣
化を有効に回避して効率良く誤り訂正する。 【構成】本発明は、イコライザ回路23及び又は復号回
路25の処理結果に基づいて、順次入力される入力デー
タのエラー発生率を推定し、該推定結果に基づいて誤り
検出処理及び誤り訂正処理を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図5) 発明が解決しようとする課題(図5) 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 (1)実施例の構成(図1〜図4) (2)実施例の効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は受信装置に関し、例えば
音声信号を符号化して送受するデイジタルセルラに適用
し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、無線電話の1つでなるデイジタル
セルラにおいては、音声信号を符号化して送受すること
により、時分割多重化の手法を適用して1つのチヤンネ
ルを複数の端末装置で同時に使用し得るようになされて
いる。
【0004】すなわち図5に示すようにデイジタルセル
ラ1は、端末装置の送信側2において、それぞれ音声信
号をアナログデイジタル変換して音声データに変換した
後、この音声データをデータ圧縮してソースデータ3を
生成する。さらに送信側2は、このソースデータをブロ
ツクコーデイング回路4でブロツクコーデイングし、こ
のとき誤り検出訂正用のパリテイ符号を付加する。
【0005】さらに送信側2は、畳込み符号化回路5で
ブロツクコーデイング回路4の出力データを畳込み符号
化処理し、この出力データをインターリーブ回路6でイ
ンターリーブ処理する。これにより送信側2は、このイ
ンターリーブ回路6の出力データをデータ変調回路7で
直交変調した後、所定周波数の送信信号に変換して自局
に割り当てられたタイムスロツトで送信し、これにより
基地局を介して所望の端末装置に音声信号を送信し得る
ようになされている。
【0006】これに対して端末装置の受信側10におい
ては、自局に割り当てられたタイムスロツトを受信する
ことにより、基地局から送出された通話対象の音声信号
を受信する。ここで受信側10は、データ復調回路11
で受信信号を周波数変換して直交検波し、これにより通
話対象で生成されたIデータ及びQデータを復調し、こ
のIデータ及びQデータをデータ等化回路12に出力す
る。ここでデータ等化回路12は、イコライザ回路を形
成し、Iデータ及びQデータを補正することにより、フ
エージング、マルチパスの影響を除去してIデータ及び
Qデータを出力し、デインターリーブ回路13は、この
データ等化回路12の出力データをデインターリーブ処
理して出力する。
【0007】このときデータ等化回路12は、Iデータ
及びQデータの振幅情報、位相情報を基準にして出力デ
ータの確からしさを表す信頼性データ(すなわちコンフ
イデンスビツトでなる)を出力する。畳込み復号回路1
4は、例えばビタビ復号回路で形成され、デインターリ
ーブ回路13の出力データを畳込み復号して出力し、こ
のとき最尤判定すると共にコンフイデンスビツトを基準
にして軟判定してデータ復号することにより、誤り訂正
処理を実行する。
【0008】これに対してブロツクデコーデイング回路
15は、畳込み復号回路14の出力データをブロツクデ
コーデイングして出力し、このときこの出力データに付
加されたパリテイ符号を基準にして出力データを誤り訂
正処理して出力すると共に、この誤り訂正処理結果をエ
ラー情報として出力する。これにより端末装置は、この
出力データを音声データを復調した後、この音声データ
を音声伸長してアナログ信号に変換し、これにより通話
対象から送出された音声信号を復調し得るようになされ
ている。
【0009】このときデイジタルセルラにおいては、誤
り訂正符号を付加した後、畳込み符号化処理して音声デ
ータを伝送することにより、通話環境が劣化した場合で
も、確実に音声信号を伝送し得るようになされ、これに
より安定な通話を確保し得るようになされている。
【0010】また端末装置においては、エラー情報を基
準にして音声伸長処理を切り換え、またこのエラー情報
を基地局に送信して送信電力を切り換えることにより、
伝送路の特性に応じてデイジタルセルラ全体としての動
作を切り換え、これにより確実に音声信号を送受し得る
ようになされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の端末
装置においては、受信環境が大きく変化する特徴があ
り、受信データのエラー発生率が大きく変化する特徴が
ある。これに対してこの種のパリテイ符号を用いた誤り
訂正においては、エラー発生率が小さい場合、確実に誤
り訂正し得るのに対し、エラー発生率がパリテイ符号の
符号長等で決まる一定値以上に増加すると誤訂正が発生
し、却つて受信データの品質が劣化する問題がある。
【0012】この問題を解決する1つの方法として受信
環境が変化した場合でも充分に誤り訂正し得るようにパ
リテイ符号を選定する方法が考えられるが、実際にはデ
ータ帯域の制限等により、充分にパリテイ符号を付加し
得ない特徴がある。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、受信データの品質劣化を有効に回避して効率良く誤
り訂正することができる受信装置を提案しようとするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の伝送路を介して入力される
入力データを復号する受信装置21において、入力デー
タは、誤り検出訂正用符号が付加された後、畳込み符号
化されて伝送され、受信装置21は、伝送路から入力さ
れる入力データを補正するイコライザ回路23と、イコ
ライザ回路23の出力データを畳込み復号する復号回路
25と、誤り検出訂正用符号に基づいて、復号回路25
の出力データを誤り訂正処理又は誤り検出処理する誤り
検出訂正回路26、27、28、29とを備え、誤り検
出訂正回路26、27、28、29は、イコライザ回路
23の処理結果及び又は復号回路25の処理結果に基づ
いて、順次入力される出力データのエラー発生率を推定
し、該推定結果に基づいて誤り検出処理及び誤り訂正処
理を切り換える。
【0015】さらに第2の発明において、イコライザ回
路23は、伝送路の特性に応じて入力データIQからブ
ランチメトリツクBMを生成し、入力データIQの遷移
経路毎にブランチメトリツクBMを累積してステートメ
トリツクPSを生成し、ステートメトリツクPSに基づ
いて入力データIQの遷移経路を選択し、選択結果に基
づいて最尤判定した出力データIQを生成し、入力デー
タの遷移経路選択結果に基づいて、出力データIQの確
からしさを表す信頼性のデータCFを出力し、誤り検出
訂正回路26、27、28、29は、信頼性のデータC
Fに基づいて、イコライザ回路23の処理結果から順次
入力される出力データIQのエラー発生率を推定する。
【0016】さらに第3の発明において、入力データ
は、所定周期で所定パターンの同期信号が介挿され、誤
り検出訂正回路26、27、28、29は、所定の基準
パターンを基準にしてイコライザ回路23の出力データ
IQから同期パターンを検出し、同期パターンの検出結
果に基づいて、イコライザ回路23の処理結果から順次
入力される出力データIQのエラー発生率を推定する。
【0017】さらに第4の発明において、復号回路25
は、畳込み復号の際に、復号したデータの確からしさを
表す確からしさのデータを生成し、誤り検出訂正回路2
6、27、28、29は、確からしさのデータに基づい
て、復号回路の処理結果から順次入力される出力データ
IQのエラー発生率を推定する。
【0018】
【作用】イコライザ回路23の処理結果及び又は復号回
路25の処理結果に基づいて、順次入力される出力デー
タのエラー発生率を推定し、該推定結果に基づいて誤り
検出処理及び誤り訂正処理を切り換えれば、エラー発生
率が高い場合、誤り訂正処理に代えて誤り検出処理を実
行して誤訂正を有効に回避し得、これとは逆にエラー発
生率が低い場合、誤り検出訂正符号を有効に使用して誤
り訂正し得、これにより復号したデータの品質劣化を有
効に回避して効率良く誤り訂正することができる。
【0019】このとき遷移経路選択結果に基づいて出力
データの信頼性のデータCFを検出してエラー発生率を
推定することができる。
【0020】また同期信号の検出結果を基準にして、さ
らに畳込み復号の処理結果を基準にしてエラー発生率を
推定することができる。
【0021】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0022】(1)実施例の構成 図5との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、20は全体としてデイジタルセルラを示し、基地局
から送出された送信信号を端末装置21で受信する。こ
こで端末装置21は、アンテナを介して送信信号を受信
した後、周波数変換して直交検波することにより、デー
タ復調回路11で受信信号の基準位相に同期したI信号
を復調すると共に、このI信号に対して90度位相の異な
るQ信号を復調し、このI信号及びQ信号を内蔵のアナ
ログデイジタル変換回路でデイジタル値に変換する。こ
れにより端末装置21は、受信信号の基準位相に同期し
た復調結果でなるIデータと、このIデータに対して90
度位相の異なる復調結果でなるQデータを復調し得るよ
うになされ、これによりGMSK変調されて伝送された
Iデータ及びQデータを復調し得るようになされてい
る。
【0023】データ等化回路23は、このIデータ及び
Qデータを処理するデイジタルシグナルプロセツサで形
成され、Iデータ及びQデータを波形等化した後、歪み
補正することにより、フエージング、マルチパスの影響
を低減する。さらにこの実施例において、データ等化回
路23は、ビタビイコライザで形成され、ビタビアルゴ
リズムを適用して歪み補正したIQデータを補正する。
さらにデータ等化回路23は、ビタビアルゴリズムを適
用する際に得られる演算結果を利用してIQデータの信
頼性データCFを生成し、この信頼性データCFをIQ
データIQと共に出力する。
【0024】ここで図2に示すようにデータ等化回路2
3は、IQデータIQをブランチメトリツク演算回路3
1に入力し、ここでブランチメトリツクBMを検出す
る。ここでビタビアルゴリズムにおいては、この入力デ
ータでなるIQデータの取り得るビツト組み合わせをブ
ランチと呼び、実際の入力データと各ブランチ間の距離
をブランチメトリツクBMと呼ぶ。
【0025】すなわちブランチメトリツク演算回路31
は、入力されたIQデータIQと各ブランチとの距離を
検出することにより、それぞれ各ブランチに対応するブ
ランチメトリツクBMを検出し、検出したブランチメト
リツクBMをACS(add compare select)演算回路3
2に出力する。
【0026】ACS演算回路32は、このブランチメト
リツクBMを各パス毎に累積してステートメトリツクP
Sを生成し、このステートメトリツクPSの比較結果に
基づいてパスを選択する。ここでビタビアルゴリズムに
おいては、符号化の際に選定され得るビツト列の各値を
それぞれステートと規定し、各ステートと入力データ間
の距離をステートメトリツクPSと規定する。
【0027】ここでデイジタルセルラの場合、このステ
ートは全部で32ステート存在することにより、ACS演
算回路32は、各ステートのステートメトリツクPSに
対応するブランチメトリツクBMを加算することによ
り、各パス毎にブランチメトリツクBMを累積する。さ
らにACS演算回路32は、各パス毎に累積して生成し
たステートメトリツクPSの最小値を検出し、この最も
ステートメトリツクPSの小さなパスを最も確からしい
パスとして選択する。
【0028】すなわち図3にこの32ステートのうちの一
部を取り出して示すように、現在のステート(記号PS
で表す)に対して続くステート(記号NSで表す)が値
(00010)のとき、現在のステートPSとしては値
(00100)及び(00101)の2つのステートが
考えられている。
【0029】このとき値(00100)の現在のステー
トPSに値20のステートメトリツクPS(x)が検出さ
れ、これに対応してブランチメトリツクBMとして値7
のブランチメトリツクBM(k)が検出された場合、A
CS演算回路32は、ステートメトリツクPS(x)と
ブランチメトリツクBM(k)とを加算した値27を、こ
の現在のステートPSから続くステートNSに至るパス
のステートメトリツクPSに設定する。
【0030】同様に値(00101)の現在のステート
PSに値24のステートメトリツクPS(y)が検出さ
れ、これに対応してブランチメトリツクBMとして値1
のブランチメトリツクBM(k+1)が検出された場
合、ACS演算回路32は、ステートメトリツクPS
(y)とブランチメトリツクBM(k+1)とを加算し
た値25を、この現在のステートPSから続くステートN
Sに至るパスのステートメトリツクPSに設定する。
【0031】さらにACS演算回路32は、この値27及
び25のステートメトリツクPSの比較結果を得、これに
よりこの場合値(00101)の現在のステートPSか
ら続くステートNSに至るパスが最も確からしいパスと
判断し、このパスを選択すると共に、この値25のステー
トメトリツクPSを続くステートNSのステートメトリ
ツクPSに設定する。
【0032】すなわちACS演算回路32は、この場
合、次式
【数1】 の演算処理を実行し、これにより続くステートNSのス
テートメトリツクPSを設定する。
【0033】これによりACS演算回路32は、32の現
在のステート毎にステートメトリツクPSを検出し、検
出したステートメトリツクPSをステートメトリツクメ
モリ33に格納する。さらにACS演算回路32は、こ
のステートメトリツクメモリ33に格納したステートメ
トリツクPSを基準にして続く32のステート毎にステー
トメトリツクPSを検出し、これにより最も確からしい
パスを検出して検出結果をパスメモリ34に格納する。
【0034】このときACS演算回路32は、(1)式
に対応する場合を次式
【数2】 で示すように、対応するステートに至るステートメトリ
ツクPS間で差(すなわちステート遷移のステートメト
リツクの差でなる)の絶対値を検出し、この絶対値を信
頼性データとして出力する。かくしてこの信頼性データ
CFにおいては、値が大きい程信頼性が高いと判断し
得、因みに図3に示す場合は、信頼性データCFは値2
になる。
【0035】これによりデータ等化回路23は、各ステ
ート毎にパス選択結果をパスメモリ34に蓄積すると共
に対応する信頼性データCFをこのパスメモリ34に格
納する。さらにデータ等化回路23は、パスメモリ34
に格納したパス選択結果に基づいて最尤回路35でIQ
データを論理「1」又は「0」に設定し、このIQデー
タを対応する信頼性データCFと共に出力する。かくし
てこのステートメトリツクPS間の差の絶対値において
は、ビタビアルゴリズムにおけるパス選択の際の演算処
理結果を利用して簡易に生成し得ることにより、その分
データ等化回路23においては、簡易に信頼性データを
生成することができ、また端末装置全体としてその分消
費電力を低減し得る。
【0036】さらにこのステートメトリツクPSにおい
ては、各ステートに至る確からしさを表すことにより、
このステートメトリツクPS間の差の絶対値を信頼性デ
ータCFとして使用すれば、出力データの確からしさを
正しく表すことができる。なおこの実施例において、デ
ータ等化回路23は、この信頼性データCFの値を判断
してコンフイデンスビツトを生成し、畳込み復号回路2
5に出力するようになされている。
【0037】ところでこのように各出力データの確から
しさを表す信頼性データCFにおいては、値が大きい方
が、確からしいと判断し得、その分ビツト誤りも小さい
と判断することができる。これによりこの実施例におい
て、端末装置21は、この信頼性データを基準にしてエ
ラー発生率の推定し、誤り検出訂正処理を切り換える。
【0038】これに対して同期語検出回路29は、この
データ等化回路23の出力データから同期信号を検出
し、その同期信号検出結果を出力する。すなわちこの種
のデイジタルセルラにおいては、所定のデータ単位でイ
ンターリーブ処理した後、所定の同期信号を介挿してソ
ースデータ3を伝送するようになされ、これによりこの
同期信号を基準にしてソースデータを復調し得るように
なされている。
【0039】同期語検出回路29は、この同期信号と同
じビツト配列でデータが連続する基準パターンを生成
し、この基準パターンと順次データ等化回路23から出
力される出力データとの間で相関値を検出するようにな
され、これによりこの相関値の立ち上がりを検出して同
期信号のタイミングを検出するようになされ、続くデイ
ンターリーブ回路24の処理対象データからこの同期信
号を除去するようになされている。また端末装置21に
おいては、この同期信号検出結果に基づいて受信データ
復号のタイミングを補正するようになされ、これにより
基地局に同期したタイミングでデータ復号するようにな
されている。
【0040】ところでこの相関値検出結果においては、
値が大きい場合、同期信号に限つて言えばビツト誤りが
小さいと判断することができる。さらにこの同期信号に
おいては、所定周期でソースデータ3に介挿されること
により、この相関値の値を基準にして全体のエラー発生
率を推定することができる。これにより端末装置21
は、信頼性データに加えてこの相関値を基準にして全体
のエラー発生率を推定し、その推定結果に基づいて誤り
検出訂正処理を切り換えるようになされている。
【0041】デインターリーブ回路24は、データ等化
回路23の出力データを4バースト単位で取り込んでデ
インターリーブ処理し、畳込み復号回路25は、このデ
インターリーブ回路24の出力データを畳込み復号す
る。このとき復号回路25は、コンフイデンスビツトに
基づいて、論理「1」又は「0」が連続するこのIQデ
ータIQを多値データに変換する。
【0042】すなわちこのIQデータIQの確からしさ
が小さい場合、畳込み復号回路25においては、論理
「1」又は論理「0」のIQデータを例えば論理「0.8
」又は論理「0.2 」に変換し、これとは逆にIQデー
タIQの確からしさが大きい場合、論理「1」又は論理
「0」のIQデータをそのままの論理レベルに保持して
対応する多値データに変換する。さらに復号回路25
は、このように多値データに変換したIQデータを入力
データに設定し、上述のビタビアルゴリズムを適用して
元のソースデータを生成し、これにより軟判定の手法を
適用してソースデータを復号する。
【0043】このとき復号回路25は、上述のデータ等
化回路23と同様にして信頼性データを生成する。すな
わちこの信頼性データにおいては、ビタビアルゴリズム
を適用して復号した各復号データの確からしさを表すこ
とにより、この信頼性データに基づいてエラー発生率を
推定することができる。
【0044】これによりこの実施例において、ブロツク
コーデイング回路26は、データ等化回路23から出力
される信頼性データCF、同期語検出回路29から出力
される相関値検出結果、畳込み復号回路25から出力さ
れる信頼性データを基準にして動作を切り換えるように
なされている。すなわち端末装置21において、エラー
率状態推定回路27は、データ等化回路23から出力さ
れる信頼性データCF、同期語検出回路29から出力さ
れる相関値検出結果、畳込み復号回路25から出力され
る信頼性データについて、所定期間分累積して平均値を
得、その平均値と所定の基準値との比較結果に基づい
て、エラー発生率が所定の基準値を越えたか否か判断す
る。
【0045】エラー検出訂正切り換え回路28は、この
エラー率状態推定回路27の判断結果を基準にしてブロ
ツクコーデイング回路26の動作を切り換え、これによ
り端末装置10は、エラー発生率が高いと判断した場
合、パリテイ符号を用いた誤り訂正処理を中止して誤り
検出処理だけ実行するようになされている。すなわち例
えば50ビツトのデータに3ビツトのパリテイ符号が付加
された短縮型巡回符号においては、ビツト誤りを最大2
ビツト検出し得るのに対し、誤り訂正する場合、その誤
り訂正能力は1ビツトになる。
【0046】これによりこの場合エラー発生率が1/50
(すなわち2〔%〕でなる)以下の場合、誤り訂正処理
して正しく誤り訂正処理し得るのに対し、エラー発生率
が1/50以上の場合、誤り訂正処理すると、誤訂正する
恐れがあり、この場合誤り検出処理して出力データの品
質劣化を有効に回避することができる。これに対してエ
ラー発生率が低い場合、パリテイ符号の誤り訂正能力を
有効に利用してエラー訂正し得、これにより出力データ
の品質劣化を有効に回避することができる。この訂正原
理に基づいてエラー検出訂正切り換え回路28は、ブロ
ツクコーデイング回路26の動作を切り換え、これによ
り復号したデータの品質劣化を有効に回避して効率良く
誤り訂正処理する。
【0047】なお連続するデータ間でビツト誤りが発生
する場合も考えられることにより、エラー率状態推定回
路27は、上述の例の場合に比して少し余裕を設けてエ
ラー発生率が所定の基準値を越えたか否か判断するよう
になされ、これにより端末装置21においては、連続す
るデータ間でビツト誤りが発生した場合でも、誤訂正を
有効に回避して復号したデータの品質劣化を有効に回避
し得るようになされている。
【0048】かくして端末装置21は、図4に示す処理
手順を実行して受信データを順次データ処理するように
なされ、これにより基地局を介して伝送された通話対象
の音声信号を受信し得るようになされている。すなわち
端末装置21においては、ステツプSP1からステツプ
SP2に移り、データ復調回路11でデータ復調した
後、続くステツプSP3においてデータ等化回路23で
データ等化、復調し、さらに続くステツプSP4におい
てデインターリーブ回路24でデインターリーブ処理す
る。
【0049】さらに端末装置21は、このデインターリ
ーブ回路24の出力データを続くステツプSP5におい
て、畳込み復号回路25で畳込み復号し、続くステツプ
SP6において、ブロツクコーデイング回路26でブロ
ツクコーデイングする。このブロツクコーデイングの
際、端末装置21は、データ等化回路で生成された信頼
性データCF、同期語検出回路29で検出された相関値
検出結果、畳込み復号回路25で生成された信頼性デー
タに基づいて、受信データのエラー発生率を推定し、こ
の推定結果に基づいて誤り訂正処理、誤り検出処理を切
り換えて復号データの品質劣化を有効に回避し、ステツ
プSP7において復号したデータを続く音声データ処理
回路に出力する。
【0050】(2)実施例の効果 以上の構成によれば、それぞれデータ等化回路及び畳込
み復号回路で検出した信頼性データ、同期語検出回路2
9で検出した相関値を基準にして入力データのエラー発
生率を推定し、その推定結果に基づいて誤り訂正処理及
び誤り検出処理を切り換えることにより、エラー発生率
が高い場合誤り訂正処理に代えて誤り検出処理を実行
し、これにより復号したデータの誤訂正を有効に回避し
得、さらにエラー発生率が低い場合パリテイ符号を有効
に使用して誤り訂正することができ、これにより復号デ
ータの品質劣化を有効に回避して効率良く誤り訂正する
ことができる。
【0051】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、データ等化回路において
ビタビアルゴリズムを適用して得られるステートメトリ
ツクから差データを検出して信頼性データを生成する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、ブランチ
メトリツクを基準にして信頼性データを生成してもよ
く、さらには位相情報、振幅情報に基づいて信頼性デー
タを生成してもよい。
【0052】さらに上述の実施例においては、畳込み復
号回路においてもデータ等化回路と同様にして信頼性デ
ータを生成する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、ステートメトリツクをそのまま出力する場合
等、種々の信頼性データの生成手法を広く適用すること
ができ、また畳込み復号回路自体、ビタビ復号回路以外
の復号回路を広く適用することができる。
【0053】さらに上述の実施例においては、データ等
化回路、畳込み復号回路、同期語検出回路の処理結果を
基準にしてエラー発生率を推定する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、必要に応じて何れか1つの
処理結果を基準にしてエラー発生率を推定するようにし
てもよい。
【0054】さらに上述の実施例においては、本発明を
デイジタルセルラの端末装置に適用する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、畳込み符号化処理した
データを受信する受信装置に広く適用することができ
る。
【0055】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、イコライ
ザ回路及び又は復号回路の処理結果に基づいて、順次入
力される入力データのエラー発生率を推定し、該推定結
果に基づいて誤り検出処理及び誤り訂正処理を切り換え
ることにより、エラー発生率が高い場合、誤り訂正処理
に代えて誤り検出処理を実行して誤訂正を有効に回避
し、エラー発生率が低い場合、誤り訂正符号を有効に使
用して誤り訂正処理し得、これにより復号したデータの
品質劣化を有効に回避して効率良く誤り訂正することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデイジタルセルラを示
すブロツク図である。
【図2】データ等化回路を示すブロツク図である。
【図3】その動作の説明に供する略線図である。
【図4】全体のデータ処理の説明に供するフローチヤー
トである。
【図5】従来のデイジタルセルラを示すブロツク図であ
る。
【符号の説明】
21……端末装置、10……データ復調回路、12、2
3……データ等化回路、13、24……デインターリー
ブ回路、15、26……ブロツクコーデイング回路、2
5……畳込み復号回路、27……エラー率状態推定回
路、28……エラー検出訂正切り換え回路、29……同
期語検出回路、31……ブランチメトリツク演算回路、
32……ACS演算回路、33……ステートメトリツク
メモリ、34……パスメモリ、35……最尤判定回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の伝送路を介して入力される入力デー
    タを復号する受信装置において、 上記入力データは、誤り検出訂正用符号が付加された
    後、畳込み符号化されて伝送され、 上記受信装置は、 上記伝送路から入力される上記入力データを補正するイ
    コライザ回路と、 上記イコライザ回路の出力データを畳込み復号する復号
    回路と、 上記誤り検出訂正用符号に基づいて、上記復号回路の出
    力データを誤り訂正処理又は誤り検出処理する誤り検出
    訂正回路とを具え、 上記誤り検出訂正回路は、上記イコライザ回路の処理結
    果及び又は上記復号回路の処理結果に基づいて、順次入
    力される上記出力データのエラー発生率を推定し、該推
    定結果に基づいて上記誤り検出処理及び誤り訂正処理を
    切り換えることを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】上記イコライザ回路は、 上記伝送路の特性に応じて上記入力データからブランチ
    メトリツクを生成し、上記入力データの遷移経路毎に上
    記ブランチメトリツクを累積してステートメトリツクを
    生成し、上記ステートメトリツクに基づいて上記入力デ
    ータの遷移経路を選択し、上記選択結果に基づいて最尤
    判定した上記出力データを生成し、 上記入力データの遷移経路選択結果に基づいて、上記出
    力データの確からしさを表す信頼性のデータを出力し、 上記誤り検出訂正回路は、 上記信頼性のデータに基づいて、上記イコライザ回路の
    処理結果から順次入力される上記出力データのエラー発
    生率を推定することを特徴とする請求項1に記載の受信
    装置。
  3. 【請求項3】上記入力データは、 所定周期で所定パターンの同期信号が介挿され、 上記誤り検出訂正回路は、 所定の基準パターンを基準にして上記イコライザ回路の
    出力データから上記同期パターンを検出し、上記同期パ
    ターンの検出結果に基づいて、上記イコライザ回路の処
    理結果から順次入力される上記出力データのエラー発生
    率を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の受信装置。
  4. 【請求項4】上記復号回路は、 畳込み復号の際に、復号したデータの確からしさを表す
    確からしさのデータを生成し、 上記誤り検出訂正回路は、 上記確からしさのデータに基づいて、上記復号回路の処
    理結果から順次入力される上記出力データのエラー発生
    率を推定することを特徴とする請求項1、請求項2又は
    請求項3に記載の受信装置。
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