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JP4245602B2 - デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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JP4245602B2 JP2005340126A JP2005340126A JP4245602B2 JP 4245602 B2 JP4245602 B2 JP 4245602B2 JP 2005340126 A JP2005340126 A JP 2005340126A JP 2005340126 A JP2005340126 A JP 2005340126A JP 4245602 B2 JP4245602 B2 JP 4245602B2
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Description

本発明は、デジタル送信装置から送信された変調信号を受信して復調するデジタル復調技術に関する。
近年、デジタル送信装置から送信された変調信号を受信して復調するデジタル復調装置として、低消費電力化を実現可能なものが提案されている。例えば、特許文献1に記載されたデジタル復調装置は、チューナや復調器を構成する各部の電源を適当時間ON−OFFすることにより、消費電力を低減することが可能に構成されている。
特開2001−251275号公報
ところで、チューナや復調器を構成する各部の電源が制御されたときには、その制御タイミングや制御時間等の条件にもよるが、受信信号にノイズが発生して信号状態が悪化することがある。その場合に、例えば、受信信号の一部が完全につぶれてデータを取り出せない場合などには、復調器において、信号状態が正常な場合に施されるのと同じ復調処理を、信号状態が悪化した部分に対して施すことは無駄であり、その無駄な処理のために余分な電力を消費することになる。
本発明の目的は、信号状態が悪化すると予測されるときに、その悪化する部分に対する復調処理の性能を下げることにより、復調器の消費電力をより一層低減することが可能なデジタル復調技術を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のデジタル復調装置は、受信信号に選局処理を施すチューナと、このチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器と、前記チューナ及び前記復調器を制御する制御手段とを備えたデジタル復調装置であって、前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測手段と、前記信号状態予測手段により、前記制御手段による前記所定の制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御手段とを有することを特徴とするものである。
この構成によれば、信号状態予測手段により、制御手段による所定の制御が行われることによって受信信号の状態が悪化すると予測されるときには、動作制御手段は、復調器を構成する回路部品の動作をその性能が低下するように制御する。つまり、制御手段による制御によって受信信号の一部の状態がデータを取り出せない程度まで悪化したときには、その悪化した部分に対して正常な部分と同じ復調処理を施すことは無駄であるため、状態が悪化した部分に対する復調処理の性能を低下させることで、復調器の消費電力を低下させることが可能になる。尚、以下の説明において、「回路部品」とは、復調器の各部を構成する回路に限られるものではなく、回路を構成する1個のトランジスタに等価な部品等、あらゆる単位の部品が回路部品に相当し得る。
また、本発明のデジタル復調装置が、前記制御手段により前記所定の制御が行われたと仮定したときの受信信号のCN比を推定するCN比推定手段を有し、前記信号状態予測手段は、前記CN比推定手段により推定されたCN比が所定の閾値以下となる場合に、前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると判定するように構成されていてもよい。この構成によれば、制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときに推定されるCN比が所定の閾値を下回ったときに、受信信号の信号状態が悪化すると判定されて、復調器を構成する回路部品の動作がその性能が低下するように制御される。
本発明のデジタル復調装置は、前記復調器は、アナログ信号である前記受信信号をデジタル信号に変換するAD変換手段を有し、前記動作制御手段は、前記AD変換手段に供給される電力を減少させることによりその動作を制御することを特徴とするものである。この構成によれば、受信信号の状態が悪化したときに、その悪化した部分を処理する際のAD変換手段に供給される電力が減少することから、復調器の消費電力が低下する。
ここで、前記動作制御手段は、前記AD変換手段の分解能が小さくなるように前記電力を低下させてもよい。あるいは、前記動作制御手段は、前記AD変換手段のサンプリング周波数が小さくなるように前記電力を低下させてもよい。
本発明のデジタル復調装置は、前記復調器は、アナログ信号である前記受信信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、このAD変換手段からのデジタル信号を処理する複数のデジタル回路とを有し、前記動作制御手段は、前記信号状態予測手段により信号状態が悪化すると予測されたシンボル単位で、前記複数のデジタル回路のうちの少なくとも1つにおける前記受信信号に対する処理を停止させることを特徴とするものである。この構成によれば、受信信号の状態が悪化したときには、少なくとも1つのデジタル回路の処理が停止して演算量等が減少することから、復調器の消費電力が低下する。
ここで、動作制御手段は、前述の複数のデジタル回路として、シンボル同期部、FFT部、フレーム同期部、検波部、波形等化部、及び、周波数デインターリーブ部のうちの何れか1つにおける前記受信信号に対する処理を停止させてもよい。
本発明のデジタル復調装置は、前記受信信号にはインターリーブ処理が施されており、前記インターリーブ処理が施された前記受信信号にデインターリーブ処理を施すとともに、前記デインターリーブ処理が施された受信信号に含まれる誤りを訂正する誤り訂正手段を有することを特徴とするものである。この構成によれば、制御手段による所定の制御が行われたときに、受信信号の誤りが増加して状態が悪化しても、その受信信号の誤りはデインターリーブ処理により分散されて、誤り訂正手段により誤りが訂正されるため、正確なデータの取得が可能になる。
本発明のデジタル復調装置は、前記誤り訂正手段は、受信信号に時間デインターリーブ処理を施す時間デインターリーブ手段を有し、前記動作制御手段が、前記信号状態予測手段により信号状態が悪化すると予測されたシンボル単位で、前記複数のデジタル回路のうちの少なくとも1つにおける前記受信信号に対する処理が停止したときに、前記受信信号の代わりに前記時間デインターリーブ手段へダミー信号を供給するダミー信号生成手段を有することを特徴とするものである。AD変換手段の後のデジタル回路における処理が停止すると、その間、時間デインターリーブ手段へデータが出力されなくなり、時間デインターリーブ処理が正常に行われなくなる。しかし、本発明では、受信信号の状態が悪化してデジタル回路の処理が停止したときに、時間デインターリーブ手段へ受信信号の代わりにダミー信号が入力されるため、時間デインターリーブ処理が正しく行われる。
本発明のデジタル復調装置は、前記誤り訂正手段は、入力される信号の信頼性に基づいてその誤り訂正性能を変更するように構成されていることを特徴とするものである。この構成によれば、誤り訂正性能を、入力される信号の信頼性に基づいて適切に設定することができる。
ここで、前記ダミー信号生成手段が、前記ダミー信号の信頼性を最も低く設定するように構成されていてもよい。この構成によれば、誤り訂正手段にダミー信号が入力されたときには、入力された信号が誤っていると判定して、その誤り訂正性能を向上させる。
また、前記誤り訂正手段が、畳み込み符号化された前記受信信号を復号する復号手段を有するものであってもよい。この構成では、畳み込み符号化された受信信号を復号手段で復号することにより、受信信号に含まれる誤りを訂正できる。
さらに、前記復号手段は、入力される信号の信頼性に基づいてトレースバック長を変更するように構成されていてもよい。畳み込み符号は、過去のデータの履歴から符号化を行う方法であることから、畳み込み符号化された信号を復号する復号手段においてトレースバック長(過去に遡ってデータを参照する長さ)が長いほど、誤り訂正手段の誤り訂正性能は高くなる。従って、本発明によれば、入力される信号の信頼性が高い場合、即ち、信号状態が良好な場合には、トレースバック長を短くすることにより演算量等を少なくして消費電力を低減できる。一方、入力される信号の信頼性が低い場合、即ち、信号状態が悪い場合には、トレースバック長を長くすることにより、誤りをより確実に訂正することができるようになる。
また、前記復号手段は、入力される信号の信頼性を反映させずに復号処理を行う第1復号モードと、前記信頼性を反映させて復号処理を行う第2復号モードの、2つの復号モードの何れか一方を選択可能であり、さらに、前記復号手段は、前記信頼性に基づいて前記2つの復号モードを切り換えるように構成されていてもよい。この構成によれば、入力される信号の信頼性が高い場合、即ち、信号状態が良好な場合には、第1復号モードを選択して信号の信頼性を反映させずに復号処理を行うことにより、復号処理の演算量等を少なくして消費電力を低減できる。一方、入力される信号の信頼性が低い場合、即ち、信号状態が悪い場合には、第2復号モードを選択して信頼性を反映させて復号処理を行うことにより、誤りをより確実に訂正することができるようになる。
以上のデジタル復調装置は、文字、画像、音声及びデータの少なくともいずれか1つの再現処理を行う携帯電話やデジタルTV等の様々なデジタル受信装置に採用され得る。このようなデジタル受信装置は本発明のデジタル復調装置が復調した受信信号から文字、画像、音声、あるいは、データに係る情報を取得し、これらの再現処理を行う。
あるいは、デジタル受信装置が、受信信号に選局処理を施すチューナとこのチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器を備えたデジタル復調装置と、このデジタル復調装置を含む受信装置全体の制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測手段と、前記信号状態予測手段により、前記制御手段により前記所定の制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御手段とを有するものであってもよい。
受信装置全体を制御する制御手段によりある制御が行われた場合にも、受信信号にノイズが発生して信号状態が悪化することがあり得る。そこで、本発明では、制御手段により所定の制御が行われることによって受信信号の信号状態が悪化すると予測されたときに、動作制御手段は、復調器を構成する回路部品の動作をその性能が低下するように制御することで、復調器の消費電力を低下させる。
本発明のデジタル復調装置の制御方法は、受信信号に選局処理を施すチューナと、このチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器と、前記チューナ及び前記復調器を制御する制御手段とを備えたデジタル復調装置の制御方法であって、前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測ステップと、前記信号状態予測ステップにおいて、前記制御手段による前記所定の制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御ステップとを有することを特徴とするものである。
この制御方法によれば、制御手段による所定の制御が行われることによって受信信号の状態が悪化すると予測されるときには、動作制御手段は、復調器を構成する回路部品の動作をその性能が低下するように制御するため、復調器の消費電力を低下させることが可能になる。
本発明のデジタル復調装置の制御プログラムは、受信信号に選局処理を施すチューナと、このチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器と、前記チューナ及び前記復調器を制御する制御手段とを備えたデジタル復調装置の制御プログラムであって、前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測ステップと、前記信号状態予測ステップにおいて、前記制御手段による前記所定の制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御ステップとを有することを特徴とするものである。
この制御プログラムによれば、制御手段による所定の制御が行われることによって受信信号の状態が悪化すると予測されるときには、動作制御手段は、復調器を構成する回路部品の動作をその性能が低下するように制御するため、復調器の消費電力を低下させることが可能になる。
本発明の記録媒体は、前述のデジタル復調装置の制御プログラムを記録したことを特徴とするものである。この構成によれば、復調器の消費電力を低下させることが可能になる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態のデジタル復調装置1は、例えば、図1に示すような携帯電話201(デジタル受信装置)に設けられている。そして、携帯電話201がアンテナから受信した信号Srはデジタル復調装置1によって復調され、復調された信号からプログラムなどのデータ、文字、画像、あるいは、音声などが再現されて、これらの情報が、携帯電話201に設けられた図示されていないディスプレイやスピーカを通じて電話の使用者に提供される。尚、本実施形態では、携帯電話用のデジタル復調装置1を例に挙げて説明するが、携帯電話以外のデジタル受信装置、例えば、デジタルTV、無線LAN装置、あるいは、無線LANを搭載したPC等に用いられるものであってもよい。
次に、携帯電話201のアンテナで受信されて、デジタル復調装置1により復調される信号Sr(受信信号)について少し説明しておく。ここでは、特に、日本の地上波デジタル放送に係る方式、即ち、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式を採用した場合を例に挙げて説明する。
まず、送信される文字、画像、音声、及び、プログラム等のデータはそれぞれ所定の方式に基づいてデジタル化される。さらに、デジタル化されたデータに対して、伝送経路で発生する雑音や干渉波によって発生する誤りを受信側で訂正できるようにするための符号が付加される。このような符号としては、リードソロモン符号(RS符号)と畳み込み符号とが用いられる。地上波デジタル放送で用いられるRS符号においては、伝送される204バイトのデータのうち、後ろ16バイト分がチェックビットであり、204バイト中最大8バイトの誤りが訂正可能である。また、畳み込み符号においてはビタビ符号が用いられ、符号化後の伝送されるnビットに対して、符号化前のデータがkビットのときの符号化率をk/nとして、1/2から7/8が規格化されている。そして、受信側のデジタル復調装置1において、これらRS符号化及びビタビ符号化されたデータを元に戻すRS復号及びビタビ復号がそれぞれ行われることにより、伝送時等で生じた誤りが訂正される。
ところで、伝送経路の状態によっては、伝送信号に対して時間的又は周波数的に誤りが連続的に集中するバースト誤りが発生する場合がある。そして、上記のようなRS符号化の誤り訂正によってある長さの信号に発生する誤りを訂正する場合、この長さの信号あたりにおける訂正可能な誤り数には限界があることから、上記のようなバースト誤りが発生すると、誤りの訂正が不可能となる場合がある。またビタビ復号化において、復号前のデータに誤りがある場合には、誤った符号化訂正を行ってしまい、かえって連続的な誤りが増えてしまう場合もある。そこで、ISDB−T方式においては、このように伝送信号にバースト誤りが発生した場合にも誤り訂正が可能となるように、送信側において伝送されるデータを時間や周波数的に並べ替える種々のインターリーブ処理が施される。そして、受信側において、データを元に戻すデインターリーブ処理が施されることにより、伝送時に生じたバースト誤りが離散的に、かつ分散されることになる(図6参照)。これらインターリーブ処理及びデインターリーブ処理については、後ほど詳しく説明する。
さらに、データの偏りによる伝送信号のエネルギーの偏りを防ぐため、エネルギー拡散も行われる。このエネルギー拡散は、擬似ランダムデータと伝送信号に係るデータとのビット単位の排他的論理和をとって、データをランダム化することにより行われる。
このように種々の処理がなされた後にデータが伝送されることになるが、ISDB−T方式の伝送方式としては、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式が採用されている。このOFDM方式は、データの搬送に、周波数の異なる複数の搬送波が用いられるマルチキャリア方式の1種である。
まず、送信データに含まれる複数のデータ値の配列順に従って、各データ値が異なる周波数の搬送波に振り分けられる。次に、複数の異なった周波数の搬送波に振り分けたデータ値列に高速フーリエ逆変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)が施されることにより、これら複数の搬送波が重ね合わされてOFDM信号が形成される。ここで、OFDM方式で用いられる搬送波の波形は相互に直交しており、搬送波同士が互いに干渉しないようになっている。尚、「2つの波形が直交する」とは、時間に対する波の振幅を表すそれぞれの関数同士を掛け合わせ、一周期に相当する積分範囲で時間積分したもの(内積)がゼロになることをいう。
さらに、直接波以外の遅延波の影響を削減するため、変調された複数の搬送波が重ね合わされたOFDM信号にはさらにガードインターバルが挿入される。このガードインターバルは、OFDM信号において有効シンボル長あたりの信号ごとに、この信号の一端部が複写されて他端部に挿入されたものである。尚、有効シンボル長とは、1つの搬送波に1つのデータを載せる区間のことを言い、OFDM方式で用いられる搬送波の周波数間隔の逆数に相当する。このようにガードインターバルが挿入された信号が伝送経路へ送信される。
以上、受信信号Srが、ISDB−T方式で伝送された信号である場合について説明したが、このISDB−T方式の他、欧州のDAB(Digital Audio Broadcasting)、DVB−T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)、DVB−H(-Handheld)方式、韓国のDMB(Digital Multimedia Broadcasting)方式、無線LANに用いられるIEEE802.11a/b/g/n方式で伝送された信号であってもよい。
次に、アンテナで受信された前述の信号Srを復調するデジタル復調装置1について詳細に説明する。図2に示すように、このデジタル復調装置1は、チューナ2、復調器3及び制御部4を有する。チューナ2は携帯電話201(図1参照)のアンテナから信号Srを受信し、この信号Srの増幅等を行い、さらに、信号SrをIF(Intermediate Frequency:中間周波数)信号Siに変換して復調器3へと送信する。また、復調器3はチューナ2から送信されるIF信号Siを受信し、IF信号Siから復調信号、例えばTS(Transport Stream)信号を生成する。制御部4はチューナ2及び復調器3の動作をそれぞれ制御する。
まず、チューナ2について説明する。図3に示すように、チューナ2はRFアンプ部21、ミキサ部22、VCO・PLL部23、フィルタ部24及びIFアンプ部25を有する。チューナ2で受信された信号Srは、RFアンプ部21によって増幅されて、ミキサ部22に送られる。VCO・PLL部23は、制御部4から送られたチャンネル制御信号に従って、特定のチャンネルに相当する周波数に基づくミキシング信号を形成する。
このミキシング信号はミキサ部22に送られ、ミキサ部22において信号Srとミキシング信号が混合される。さらに、フィルタ部24において、混合された信号から不要な周波数の信号成分が除去されて、選択されたチャンネルに対応するIF信号が生成される(選局処理)。さらに、このIF信号は、IFアンプ部25において増幅されて、IF信号Siが復調器3へ送られる。
次に、復調器3について説明する。図4に示すように、復調器3は、チューナ2からのIF信号Siに復調処理を施す復調部40と、この復調部40の各部を制御する復調制御部41とを備えている。
まず、復調部40について説明する。図5に示すように、復調部40は、ADC部31、AFC・シンボル同期部32、FFT部33、フレーム同期部34、検波部35、波形等化部37及び誤り訂正部36(誤り訂正手段)を有する。そして、この復調部40は、チューナ2から送られたIF信号Siに復調処理及び誤り訂正処理を施す。
チューナ2から送信されたIF信号SiはADC部31に入力される。ADC部31(AD変換手段)は、アナログ信号であるIF信号Siをデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号をAFC・シンボル同期部32へと送る。AFC・シンボル同期部32は、ADC部31から送られたデジタル信号に対してフィルタ処理などの補正処理等を行う。さらに、AFC・シンボル同期部32は、後述のFFT部33によるフーリエ変換の開始点、つまり、シンボル同期点を決定する。そして、同期が取られたデジタル信号をFFT部33へと送る。さらに、AFC・シンボル同期部32は、有効シンボル長を示すモードに係る情報を導出し、このモードに係る情報を制御部4へ送る。ここで、有効シンボル長を示すモードには、モード1(有効シンボル長252μs)、モード2(有効シンボル長504μs)及びモード3(有効シンボル長1008μs)がある。
尚、シンボル同期点の決定においては、遅延して到達する遅延波等の影響が最も少ない最適な受信が可能な点が同期点として設定される。このような同期点の決定方法として、信号の相関を参照する方法や、パイロット信号を用いて位相のずれを補正する方法等が用いられる。
FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部33は、AFC・シンボル同期部32から送られたデジタル信号をフーリエ(時間−周波数)変換する。FFT部33に入力されるデジタル信号はOFDM信号であることから、逆フーリエ変換された波形、即ち、データ値に応じて変調された複数の搬送波が重ね合わされた波形を有する。そして、FFT部33は、このように重ね合わされた波形から、データ値に従って変調された複数の搬送波のデータ値をフーリエ変換によって取り出す。そして、FFT部33は、各搬送波に振り分けられた各データ値に対応するデジタル信号を、データの元の配列順で時間的に並ぶように並べ替えて、OFDM信号形成前のデータに対応するデジタル信号を再生する。そして、FFT部33はこのデジタル信号をフレーム同期部34へと送る。
フレーム同期部34は、FFT部33から送られたデジタル信号におけるフレーム単位での同期をとる。1フレームは例えば204のシンボルからなり、後述するように、1フレームの信号から1まとまりのTMCC情報が取得される。フレーム同期部34によって同期が取られたデジタル信号は波形等化部37へと送られると同時に、検波部35へも送られる。
波形等化部37は、デジタル信号に含まれるスキャッタードパイロット信号等に基づき、フレーム同期部34によって同期が取られたデジタル信号に対して波形等化を行う。そして、波形等化によって信号補正を施した後、データ値に相当するデジタル信号に復調し、復調したデジタル信号を誤り訂正部36へと送る。また、波形等化部37は、波形等化が施されたデジタル信号に含まれるスキャッタードパイロット信号等に基づき各搬送波のコンスタレーションと規定値との差を導出する。そして、導出したコンスタレーションと規定値との差から、受信信号のMER(Modulation Error Ratio)あるいはCN比に係る情報を取り出す。さらに、波形等化部37は、MERあるいはCN比を制御部4へと送る。
一方、検波部35は、1フレームの信号ごとに含まれるTMCC情報を取り出し、このTMCCに係る情報を制御部4へと送る。TMCC情報には、64QAM、16QAM、QPSK等のキャリア変調方式、畳み込み符号化率(1/2、2/3、3/4、5/6、7/8)、ガードインターバル長等の伝送方式に係る情報が含まれる。また、ガードインターバル長として、有効シンボルの1/4,1/8,1/16及び1/32の長さが採用される。
誤り訂正部36は、波形等化部37からのデジタル信号にデインターリーブ処理を施すデインターリーブ部43,44,45,47と、デジタル信号に復号処理を施す復号部46,49と、エネルギー逆拡散部48とを有する。
デインターリーブ部としては、送信側で行われた種々のインターリーブ処理に対応する、周波数デインターリーブ、時間デインターリーブ、ビットデインターリーブ、及び、バイトデインターリーブをそれぞれ行う、周波数デインターリーブ部43、時間デインターリーブ部44、ビットデインターリーブ部45、バイトデインターリーブ部47がある。そして、種々のインターリーブ処理が施されたデジタル信号が、これらのデインターリーブ処理により、インターリーブ処理前のデジタル信号に戻される。
ここで、送信側のインターリーブ処理と受信側のデインターリーブ部によるデインターリーブ処理について補足しておく。例えば、送信側の時間インターリーブと、この時間インターリーブが施されたデータを元に戻す受信側の時間デインターリーブは、以下のように行われる。図6は、時間インターリーブ及び時間デインターリーブの一例を示す模式図である。この図6においては、インターリーブ及びデインターリーブ処理が施される前後の3つの信号Siが示されている。これらの信号Siは、それぞれ、時間的に連続する複数のシンボルSbからなる。
変調された複数の搬送波からなるOFDM信号Siは、送信側の時間インターリーブにより、シンボルSbの長さに対応するデータごとに、あらかじめ決められた順序に従って、図6のように並べ替えられる。このように並べ替えられたデータに対応する信号が送信されたときに、伝送経路の状態によって、信号の一部に連続的なバースト誤り101が発生したとする。
このバースト誤り101を含む信号Siが携帯電話201で受信されると、時間インターリーブにより一旦並べ替えられたデータが、時間デインターリーブにより再び元の順序に戻される。このとき、伝送経路において複数のシンボルに跨って発生したバースト誤り101は、時間デインターリーブによりシンボルごとの誤り102のように分散される。
即ち、図6に示すように、時間インターリーブによって各シンボルは時間インターリーブ前の時間的な位置よりも後ろの位置に移動するように並べ替えが行われる。また、各シンボルにおける周波数の異なる搬送波に含まれる信号は、並べ替え後の信号におけるそれぞれ別の時間的な位置に含まれることとなる。このように、時間的に誤りが集中するバースト誤りが発生した場合でも、時間デインターリーブ後には誤りが分散されるため、復号部における復号処理により誤り訂正が可能となる。
また、送信側のバイトインターリーブでは、204バイトのRS符号化の単位でデータが分散されるように、バイト単位の信号の並べ替えが行われる。また、ビットインターリーブでは、ビット単位で信号の並べ替えが行われる。さらに、周波数インターリーブでは、OFDM信号Siに含まれる複数の搬送波間でシンボルの並べ替えが行われる。そして、受信側のバイトデインターリーブ、ビットデインターリーブ、及び、周波数デインターリーブにより、それぞれ、インターリーブ前のデータに戻される。
波形等化部37から送られたデジタル信号を復号する復号部としては、ビタビ復号部46とRS復号部49とがある。そして、送信側においてビタビ符号化及びRS符号化が施されたデジタル信号は、前述のデインターリーブ処理でその誤りが分散された後に、ビタビ復号部46及びRS復号部49により符号化前のデジタル信号に戻されることにより、伝送時等で生じた誤りが訂正される。
エネルギー逆拡散部48は、波形等化部37から送られたデジタル信号を、エネルギー拡散される前のデジタル信号に戻す。
ここで、復号部のうち、ビタビ符号化された信号を復号するビタビ復号部46についてさらに詳しく説明する。ビタビ符号化された信号の各データには、このデータに先行する1つ以上のデータの並び方に依存したデータが付加されている。そして、ビタビ復号部46は、ある時点に入力されたデータとこれに先行して入力されたデータからなる所定数のデータが連なったデータ列を抽出する。そして、抽出された入力データ列から矛盾がないと判断される並べ方で並べられた同数のデータからなる、複数通りのデータ列とを比較する。このとき、入力データ列が誤りを含んでいない場合には、候補として挙げられた複数通りのデータ列の1つとデータの並びが一致する。しかし、入力データ列が誤りを含んでいる場合には、このデータ列の何れかのビットが反転しており、候補として挙げられた複数通りのデータ列と一致しない。そこで、複数列のデータ列のうち、入力データ列と比較して反転しているビットの数(ハミング距離)が小さいデータ列が最も確からしいと推定して、入力データ列を推定されたデータ列に訂正する。
以上は、ビタビ符号化の硬判定の場合について説明したが、一般的にはさらに性能を向上させるため、演算量・メモリ量は増加するがデータの信頼性を用いた軟判定が用いられている。通信分野で用いられる軟判定は、各搬送波の復調データの位相と大きさが本来あるべき位置とどの程度ずれているかによって信頼性を設定し、誤りのある無しに関わらず、各データのハミング距離に反映してデータ列の確からしさを推定している。
このように、ビタビ復号部46に入力されるデータ列の各データには、上述のように受信状況などにより予め信頼性が設定されており、ビタビ復号部46は、この信頼性に基づいてハミング距離を算出することにより、誤り訂正性能を向上させる。
また、前述したように、畳み込み符号方式は、先行するデータの履歴から符号化を行う方法であることから、この畳み込み符号化された信号を復号するビタビ復号部46において、トレースバック長(過去に遡って参照するデータの数)が長いほど、誤り訂正性能は高くなる。そこで、ビタビ復号部46は、信頼性に基づいてトレースバック長を変更することによりその誤り訂正性能を変更するように構成されていてもよい。即ち、信頼性が高い場合(信号状態が良好な場合)には、トレースバック長を短くすることにより復号処理の演算量等を少なくして消費電力を低減できる。一方、信頼性が低い場合(信号状態が悪い場合)には、トレースバック長を長くすることにより、誤りをより確実に訂正することができるようになる。
さらには、この畳み込み符号化された信号を復号するビタビ復号部46において、データの信頼性を反映させた軟判定を用いる場合には、信頼性を反映させない硬判定と比較して、誤り訂正性能は高くなる。そこで、ビタビ復号部46は、入力された信号Siの信頼性に基づいて、硬判定(第1復号モード)と軟判定(第2復号モード)を切り換えることによりその誤り訂正性能を変更するように構成されていてもよい。即ち、信号状態が良好で信頼性が高い場合には、この信頼性に基づくハミング距離の算出を行わない硬判定を選択することにより、復号処理の演算量等を少なくして消費電力を低減できる。一方、信号状態が悪く信頼性が低い場合には、信頼性に基づいてハミング距離を算出する軟判定を選択することにより、消費電力は増すが、誤りをより確実に訂正することができるようになる。
以上説明した種々のデインターリーブ、復号及びエネルギー逆拡散は、送信側で行われた種々のインターリーブ、符号化及びエネルギー拡散の順番に対応する逆の順番で行われる。即ち、図5に示すように、周波数デインターリーブ、時間デインターリーブ、ビットデインターリーブ、ビタビ復号、バイトデインターリーブ、エネルギー逆拡散及びRS復号の順に行われる。
次に、復調制御部41について説明する。復調制御部41は、制御部4からの指令を受けて、復調部40を構成する複数の回路部品の動作を制御する。ここで、復調制御部41は、それぞれの機能を果たすように特化された回路からなる部品であってもよいし、あるいは、汎用のCPU、ROM、RAM等を備え、ROMに記録されたプログラムをCPUで実行させることにより、それぞれの機能を果たすように構成されていてもよい。尚、本実施形態において、「回路部品」とは、前述した復調部40のADC部31や誤り訂正部36等の回路に限られるものではなく、このような回路を構成する1個のトランジスタに等価な部品等、あらゆる単位の部品が回路部品に相当し得る。
また、この復調制御部41は、チューナ2から復調部40に入力されるIF信号の強さが一定となるように、チューナ2のRFアンプ部21及びIFアンプ部25(図3参照)のゲインを制御するAGCコントローラへ、IF信号の大きさに係る情報を出力する。
次に、制御部4について説明する。制御部4(制御手段)は、CPU、ROM、RAM等を備え、ROMに記録された種々のプログラムをCPUで実行させることにより、チューナ2及び復調器3の各部の動作に係る種々の制御を行うように構成されている。例えば、制御部4は、チューナ2のRFアンプ部21、ミキサ部22、VCO・PLL部23、フィルタ部24及びIFアンプ部25の各部の消費電力を制御して、デジタル復調装置1の全体の消費電力を低下させる。あるいは、制御部4は、RFアンプ部21やIFアンプ部25のゲインを設定するAGCコントローラを制御して、IF信号の強さを一定にさせる。
ところで、このような制御が制御部4により行われることによって、IF信号Siにノイズが発生する場合がある。図7は、このような制御部4の制御によるIF信号Siへの影響を示すタイミングチャートである。曲線71は、制御部4の制御によって発生するノイズの大きさを示している。曲線71上には、IF信号Siが有するシンボルSbのうちの2つのシンボル73においてノイズ74が発生していることが示されている。
このようなノイズの影響を考慮するために、数式1で示されるCN比が導入される。ここで、Cd及びNdはそれぞれ1シンボルあたりの搬送波及びノイズの電力である。
Figure 0004245602
この数式1におけるノイズの電力Ndには、制御部4による制御によって発生するノイズの電力Niと、Ni以外の、受信信号Srに含まれるノイズの電力とチューナ2が信号Srを受信してIF信号Siに変換するまでに発生するノイズの電力を加えた電力Noとがある。したがって、図7の曲線71によって示されるノイズ74を含めたシンボル73のCN比は、数式2で示される。
Figure 0004245602
また、図7において、曲線72は、数式2から求められる信号SrのCN比を示している。尚、以下の説明に当たっては、特に断りがない限り、チューナ2が信号Srを受信するまでに発生するノイズに時間的な変化がなく、受信状態が安定している場合が想定されている。従って、曲線72が示すCN比は、ノイズ74によってシンボル73の範囲において低下し、その他の範囲では一定の値となる。
ここで、制御部4による制御によってCN比が低下したシンボルに関し、その信号状態の悪化の程度によっては(例えば、シンボルがほとんどつぶれてしまっている場合など)、その部分のデータを取り出すことができない場合もある。このような場合には、復調部40において、信号状態が正常なシンボルと同じ復調処理を施すことは無駄である。そこで、本実施形態のデジタル復調装置1は、制御部4による所定の制御が行われたと仮定したときの信号状態を予測し、信号状態が悪化した部分に対する復調処理の性能を低下させるように復調制御部41により復調部40の各部を制御して、復調器3の消費電力を低下させることが可能に構成されている。
図8に示すように、制御部4は、CN比推定部92(CN比推定手段)と、信号状態予測部93(信号状態予測手段)とを備えている。
CN比推定部92は、まず、制御部4がチューナ2及び復調器3の各部の動作を制御したと仮定した場合に信号Siに発生することとなる仮想的なノイズの量Niを推定する。この仮想的なノイズの量は、制御部4が制御する部品、制御量等から導出される。あるいは、これらのパラメータとノイズ量との関数から、発生するノイズの量Niが求められてもよい。さらに、CN比推定部92は、推定されたノイズの量Niと、波形等化部37から送られたCN比に係る情報から、前述した数式2で示されるCN比を算出する。
信号状態予測部93は、CN比推定部92で推定された仮想的なCN比に基づいて、制御部4による所定の制御が行われたと仮定したときの受信信号の信号状態を予測する。具体的には、信号状態予測部93はCN比に係る所定の閾値(例えばCN比=4.5dB)を保持しており、CN比推定部92で推定されたCN比がこの閾値以下となる場合には、その部分の信号状態が所定の状態(例えば、シンボルがほぼ完全につぶれた状態)まで悪化すると判定する。尚、CN比に係る所定の閾値は、64QAM、16QAM、QPSKなどの受信信号のキャリア変調方式等によって異なる。そのため、信号状態予測部93は、キャリア変調方式等と種々の閾値との対応関係を示すテーブルを保持しており、このようなテーブルとキャリア変調方式等の情報に基づいて適正な閾値を求める。
その後、制御部4によりチューナ2及び復調器3の各部に対する所定の制御が行われるが、その際、前述の信号状態予測部93により、制御部4による制御が行われることにより、受信信号の一部の信号状態が悪化すると判定されたときには、制御時点から制御による影響が少なくなるまでの信号が悪化する区間(シンボル)情報が、制御部4から復調制御部41へ送られる。そして、復調制御部41(動作制御手段)は、復調部40を構成する複数の回路部品が信号状態の悪化する区間を処理する際の、これら複数の回路部品の少なくとも1つの動作をその性能が低下するように制御する。
この復調制御部41による性能低下制御についてより具体的に説明する。まず、復調制御部41は、信号状態が悪化すると予測された部分を処理するタイミングで、ADC部31の分解能(ビット数)、あるいは、サンプリング周波数を小さくするなど、ADC部31の性能を低下させるように供給電力を減少させる。あるいは、ADC部31の電源をOFFにしてもよい。
さらに、復調制御部41は、ADC部31で変換されたデジタル信号を処理するFFT部33等のデジタル回路の少なくとも1つに対して、電源をOFFにするなどして、受信信号に対する処理を信号状態が悪化すると予測されたシンボル単位で停止させる。
まず、AFC・シンボル同期部32においては、ADC部31から正常なデータが入力されなくなるので、シンボル同期処理を停止させる。このとき、前後のデータに悪影響が出るのを防止するために直前の状態を保持させる。例えば、AFC・シンボル同期部32が信号の相関を参照してシンボル同期点を決定する場合には、その自己相関計算を止めて、シンボル同期点に係る情報を前の状態に保持させる。また、FFT部33におけるFFT処理を停止させる。さらに、フレーム同期部34における当該シンボル区間でのフレーム同期処理を停止させる。この際、今までに処理したフレーム同期処理に基づき、当該シンボルがフレーム区切りである、なしの推定を行うとともに、推定結果に基づき次シンボル以降は、フレーム同期処理が停止していないものとして処理を行う。
ところで、FFT処理を停止すると正確なシンボルのデータを抽出できなくなる。また、FFT処理を停止しない場合であっても、FFT以外の処理(例えば、シンボル同期等)の停止によって、正確なシンボルのデータの抽出はできなくなる。この場合、当該シンボルにかかるTMCC情報が誤るため、検波部35における検波処理(TMCC情報の取り出し)を当該シンボルにおいて停止させ、前のフレームの当該シンボルにかかるTMCCのデータに基づき、当該シンボルのTMCC情報を保持あるいは再現させる。また、波形等化部37において波形等化処理を停止させる。ここで、ノイズの影響を少なくするため、時間的にスキャッタードパイロット信号を用いてフィルタ処理、あるいは平均化処理を行って等化処理を行う場合には、前後のシンボルに悪影響が出るのを防ぐため、このようなフィルタ処理や平均化処理に、信号状態が悪化したシンボルの情報を用いない。
さらに、周波数デインターリーブ部43における周波数デインターリーブ処理を止める。
このように、復調制御部41が、信号状態が悪化するシンボル単位で、AFC・シンボル同期部32から周波数デインターリーブ部43までのデジタル回路の処理を停止させるため、各デジタル回路における不必要な演算量等が減り、消費電力が小さくなる。
また、前述したように、復調制御部41は、チューナ2のRFアンプ部21及びIFアンプ部25のゲインを制御するAGCコントローラへ、IF信号の大きさに係る情報を出力するが、上記の制御が行われたときにはそのIF信号に係る情報が誤るため、この制御を行う場合には制御を行う前のシンボルにおける情報を保持してAGCコントローラへ出力する。
尚、以上の性能低下制御が行われた後に、信号状態が正常であると予測されるシンボルが入力されるときには、復調制御部41は、ADC部31の供給電力を元に戻すと共に、各デジタル回路を復帰させて、受信信号に対する処理を正常に行わせる。
ところで、復調制御部41により、ADC部31の電力減少制御やそれ以降のデジタル回路の処理を停止する制御が行われたときには、周波数デインターリーブ部43から時間デインターリーブ部44へデータが出力されなくなり、時間デインターリーブ処理を正常に行うことができなくなる。そこで、本実施形態では、図5に示すように、復調部40内に、デジタル回路の処理がシンボル単位で停止したときに、受信信号の代わりに時間デインターリーブ部44へダミー信号を供給するダミー信号生成部50(ダミー信号生成手段)が構築されている。このダミー信号生成部50は、復調制御部41からの指令を受けて、信号状態が悪化したシンボルの代わりに、時間デインターリーブ部44へダミー信号を出力する。具体的には、ADC部31の電力制御が行われたときに、ADC部31から出力されるクロックに従って、ダミー信号生成部50からダミー信号が時間デインターリーブ部44へ出力される。
ここで、前述したように、ビタビ復号部46に入力されるデータ列の各データには、受信状況などに基づいて予め信頼性が設定され、ビタビ復号部46は、この信頼性に基づいて誤り訂正性能を変更するようになっている。しかし、前述の復調制御部41による制御が行われると、ビタビ復号部46には、設定された信頼性とは関係なく、誤った信号(ダミー信号)が入力されることになるため、ビタビ復号部46における誤り訂正性能が低下する虞がある。
そこで、ダミー信号生成部50は、ダミー信号の信頼性を最も低く設定する。この場合には、ダミー信号が入力されたときには、ビタビ復号部46は、入力された信号の信頼性が最も低いものとしてハミング距離を算出することにより、ダミー信号以外の信号に基づいて誤り訂正を行うため、その誤り訂正性能を向上させることができる。さらに、ダミー信号が入力されたときには、ビタビ復号部46は、トレースバック長を長くすることにより誤り訂正性能を高くする。そのため、ダミー信号を含む入力信号の誤りをより正確に訂正できる。
次に、制御部4による所定の制御が行われるときの、復調制御部41による復調部40の性能低下制御を含む一連の制御について、図9のフローチャートを参照して説明する。尚、図9において、Sn(n=1,2,3・・・)は各ステップを示す。
まず、CN比推定部92により、制御部4がチューナ2及び復調器3の各部の動作を制御したと仮定した場合に信号Siに発生することとなる仮想的なノイズの量Niと、波形等化部37から送られたCN比に係る情報とから、仮想的なCN比を算出する(S1)。次に、信号状態予測部93により、CN比推定部92で推定されたCN比に基づいて、制御部4による所定の制御が行われたと仮定したときの受信信号の信号状態を予測する(S2:信号状態予測ステップ)。
受信信号の信号状態が所定の状態(例えば、CN比=4.5dB)まで悪化しないと予測されたときには(S2:No)、制御部4による制御を行い(S3)、復調制御部41による復調部40の性能低下制御は特に行わない。一方、制御部4による制御により受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときには(S2:Yes)、制御部4による制御を行うとともに(S4)、以下のように、復調制御部41による復調部40の性能低下制御を行う(動作制御ステップ)。
まず、信号状態が悪化すると予測される部分を処理するタイミングで、ADC部31の電力を減少させて、分解能やサンプリング周波数を小さくするなど、ADC部31の性能を低下させる。あるいは、ADC部31の電源をOFFし停止させる(S5)。また、信号状態が悪化するシンボル単位で、以下のデジタル回路における処理をそれぞれ停止させる。即ち、AFC・シンボル同期部32におけるシンボル同期処理、FFT部33におけるFFT処理、フレーム同期部34におけるフレーム同期処理を、それぞれ停止させる(S6,S7,S8)。また、波形等化部37における波形等化処理を停止させるとともに(S9)、検波部35における検波処理(TMCC情報の取り出し)を停止させる(S10)。さらに、周波数デインターリーブ部43における周波数デインターリーブ処理を停止させる(S11)。そして、以上の制御によって送られなくなった受信信号の代わりに、信頼性が最も低く設定されたシンボル分単位のダミー信号を時間デインターリーブ部44へ入力し(S12)、ビタビ復号部46において、入力された信号の信頼性に基づいて誤り訂正を行う(S13)。
以上説明したデジタル復調装置1によれば、次のような効果が得られる。
制御部4による所定の制御が行われることなどによって、受信信号の状態が悪化すると予測されるときには、復調制御部41は、復調器3を構成する回路部品の動作をその性能が低下するように制御する。つまり、制御部4による制御によって受信信号の状態が悪化するときには、その状態が悪化した部分に対する復調処理の性能を低下させるため、復調器3の消費電力を低下させることができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、制御部4による制御により、受信信号の1つのシンボルの信号状態が悪化する例について説明したが(図7参照)、連続する2以上のシンボルの信号状態が悪化する場合には、復調制御部41は、これら2以上のシンボルにおいて、復調部40を構成する回路部品の動作をその性能が低下するように制御する。
2]前記実施形態では、制御部4がチューナ2及び復調器3の外部に構築されているが、制御部4の機能を有する各部がチューナ2や復調器3の内部に構築されていてもよい。あるいは、前述した実施形態のデジタル復調装置1を備えた携帯電話等のデジタル受信装置を制御するホストCPUとこのCPUを機能させるプログラムとによって、制御部4が構築されていてもよい。また、復調制御部41も復調器3の内部に構築されている必要はなく、復調器3の外部に構築されていてもよい。
3]前記実施形態では、デジタル復調装置1の制御部4によりチューナ2及び復調器3の各部が制御されたときに受信信号の信号状態が悪化する場合を例に挙げて、復調器3の性能低下制御を説明したが、携帯電話等のデジタル受信装置の全体を制御するホストCPU(制御手段)により、受信装置の各部に対して制御がなされたときにも、受信信号の信号状態が悪化することがあり得る。例えば、携帯電話が、その位置情報を外部へ知らせるための信号等を発信したときに、このような信号は受信される信号にとっては妨害波となるため、受信信号の信号状態が悪化することがある。このような場合でも、前記実施形態と同じように、復調器を構成する回路部品の動作をその性能が低下するように制御することで、復調器の消費電力を低減することができる。
本発明の実施形態に係るデジタル受信装置の一例である携帯電話を示す図である。 デジタル復調装置の概略構成を示すブロック図である。 チューナのブロック図である。 復調器のブロック図である。 復調部のブロック図である。 時間インターリーブ及び時間デインターリーブの説明図である。 制御部による制御が受信信号に与える影響を示すタイミングチャートである。 制御部のブロック図である。 復調部を構成する回路部品の性能低下制御を含む一連の制御のフローチャートである。
符号の説明
Sr,Si 信号
1 デジタル復調装置
2 チューナ
3 復調器
4 制御部
31 ADC部
32 AFC・シンボル同期部
33 FFT部
34 フレーム同期部
35 検波部
36 誤り訂正部
37 波形等化部
40 復調部
41 復調制御部
44 時間デインターリーブ部
46 ビタビ復号部
50 ダミー信号生成部
92 CN比推定部
93 信号状態予測部
201 携帯電話(デジタル受信装置)

Claims (19)

  1. 受信信号に選局処理を施すチューナと、このチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器と、前記チューナ及び前記復調器を制御する制御手段とを備えたデジタル復調装置であって、
    前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測手段と、
    前記信号状態予測手段により、前記制御手段による制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御手段と、
    を有することを特徴とするデジタル復調装置。
  2. 前記制御手段により前記所定の制御が行われたと仮定したときの受信信号のCN比を推定するCN比推定手段を有し、
    前記信号状態予測手段は、前記CN比推定手段により推定されたCN比が所定の閾値以下となる場合に、前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると判定することを特徴とする請求項1に記載のデジタル復調装置。
  3. 前記復調器は、アナログ信号である前記受信信号をデジタル信号に変換するAD変換手段を有し、
    前記動作制御手段は、前記AD変換手段に供給される電力を減少させることによりその動作を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル復調装置。
  4. 前記動作制御手段は、前記AD変換手段の分解能が小さくなるように前記電力を減少させることを特徴とする請求項3に記載のデジタル復調装置。
  5. 前記動作制御手段は、前記AD変換手段のサンプリング周波数が小さくなるように前記電力を減少させることを特徴とする請求項3に記載のデジタル復調装置。
  6. 前記復調器は、アナログ信号である前記受信信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、このAD変換手段からのデジタル信号を処理する複数のデジタル回路とを有し、
    前記動作制御手段は、前記信号状態予測手段により信号状態が悪化すると予測されたシンボル単位で、前記複数のデジタル回路のうちの少なくとも1つにおける前記受信信号に対する処理を停止させることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のデジタル復調装置。
  7. 前記動作制御手段は、シンボル同期部、FFT部、フレーム同期部、検波部、波形等化部、及び、周波数デインターリーブ部のうちの何れか1つにおける前記受信信号に対する処理を停止させることを特徴とする請求項6に記載のデジタル復調装置。
  8. 前記受信信号にはインターリーブ処理が施されており、
    前記インターリーブ処理が施された前記受信信号にデインターリーブ処理を施すとともに、前記デインターリーブ処理が施された受信信号に含まれる誤りを訂正する誤り訂正手段を有することを特徴とする請求項7に記載のデジタル復調装置。
  9. 前記誤り訂正手段は、受信信号に時間デインターリーブ処理を施す時間デインターリーブ手段を有し、
    前記信号状態予測手段により信号状態が悪化すると予測されたシンボル単位で、前記複数のデジタル回路のうちの少なくとも1つにおける前記受信信号に対する処理が停止したときに、前記受信信号の代わりに前記時間デインターリーブ手段へダミー信号を出力するダミー信号生成手段を有することを特徴とする請求項8に記載のデジタル復調装置。
  10. 前記誤り訂正手段は、入力される信号の信頼性に基づいてその誤り訂正性能を変更するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のデジタル復調装置。
  11. 前記ダミー信号生成手段は、前記ダミー信号の信頼性を最も低く設定することを特徴とする請求項10に記載のデジタル復調装置。
  12. 前記誤り訂正手段は、畳み込み符号化された前記受信信号を復号する復号手段を有することを特徴とする請求項10又は11に記載のデジタル復調装置。
  13. 前記復号手段は、入力される信号の信頼性に基づいてトレースバック長を変更することを特徴とする請求項12に記載のデジタル復調装置。
  14. 前記復号手段は、入力される信号の信頼性を反映させずに復号処理を行う第1復号モードと、前記信頼性を反映させて復号処理を行う第2復号モードの、2つの復号モードの何れか一方を選択可能であり、
    さらに、前記復号手段は、前記信頼性に基づいて前記2つの復号モードを切り換えることを特徴とする請求項12又は13に記載のデジタル復調装置。
  15. 請求項1〜14の何れかに記載のデジタル復調装置を備えており、
    前記デジタル復調装置が復調した受信信号に基づいて、文字、画像、音声及びデータの少なくともいずれか1つの再現処理を行うことを特徴とするデジタル受信装置。
  16. 受信信号に選局処理を施すチューナとこのチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器を備えたデジタル復調装置と、このデジタル復調装置を含む受信装置全体の制御を行う制御手段とを備えたデジタル受信装置であって、
    前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測手段と、
    前記信号状態予測手段により、前記制御手段により前記所定の制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御手段と、
    を有することを特徴とするデジタル受信装置。
  17. 受信信号に選局処理を施すチューナと、このチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器と、前記チューナ及び前記復調器を制御する制御手段とを備えたデジタル復調装置の制御方法であって、
    前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測ステップと、
    前記信号状態予測ステップにおいて、前記制御手段による前記所定の制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御ステップと
    を有することを特徴とするデジタル復調装置の制御方法。
  18. 受信信号に選局処理を施すチューナと、このチューナからの受信信号に復調処理を施す復調器と、前記チューナ及び前記復調器を制御する制御手段とを備えたデジタル復調装置の制御プログラムであって、
    前記制御手段による所定の制御が行われたと仮定したときの前記受信信号の信号状態を予測する信号状態予測ステップと、
    前記信号状態予測ステップにおいて、前記制御手段による前記所定の制御が行われることによって前記受信信号の信号状態が所定の状態まで悪化すると予測されたときに、この信号状態が悪化する部分を処理する際の、前記復調器を構成する複数の回路部品のうちの少なくとも何れか1つの動作をその性能が低下するように制御する動作制御ステップと
    を有することを特徴とするデジタル復調装置の制御プログラム。
  19. 請求項18に記載のデジタル復調装置の制御プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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