JP4449108B2 - 音声復号装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばディジタル音声通信、音声パケット化伝送等の無線通信システムに使用される音声復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
では、従来の音声復号装置を適用した、一般的なディジタル音声通信等に使用される無線通信システムについて説明する。図10は一般的な無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【0003】
図10に示すように無線通信システム1Aは、複数の移動局無線機2Aと、これら移動局無線機2A同士を中継接続する基地局無線機3Aとを有し、これら移動局無線機2A及び基地局無線機3A内に、入力音声を音声符号化することで送信信号を出力する音声符号装置及び、到来する受信信号を音声復号化することで音声出力する音声復号装置を夫々内蔵している。
【0004】
図11は従来の音声復号装置に対応した音声符号装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【0005】
図11に示す音声符号装置8は、入力音声をディジタル変換し、このディジタル信号を音声データとして出力する音声入力処理手段81と、この音声入力処理手段81にて出力された音声データを音声符号化することで音声符号を出力する音声符号処理手段82と、この音声符号に伝送路上である程度の誤りが付加されても、再度、音声符号に変換できるような冗長性を付加した符号データを算出する伝送路符号処理手段83と、この符号データを送信信号に変調処理を施す変調処理手段84と、この変調処理手段84にて変調した送信信号を伝送路へ送信する送信処理手段85とを有している。
【0006】
また、このような音声符号装置8内部の送信処理手段85からの送信信号を、前記伝送路を通じて受信し、この受信信号を音声復号化することで音声出力する機能を備えた従来の音声復号装置について説明する。
【0007】
22号に記載されたものが知られている。図12は従来の音声復号装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【0008】
図12に示す音声復号装置100は、伝送路内で誤りが付加された可能性がある信号を受信信号として受信し、この受信信号を符号データに復調する復調処理手段101と、この符号データに誤りが付加されているか否かを判定し、さらに、その誤りが訂正可能であるか否かを判定し、誤りが付加されていなければ、又は誤りが付加されていても訂正可能であれば、この符号データに誤り訂正処理を施し、この誤り訂正処理を施した符号データを音声復号化することで音声符号を生成する誤り訂正処理手段102と、この音声符号を音声復号化することで音声データを生成する音声復号手段103と、この音声復号手段103にて出力された音声データを音声出力する音声出力処理手段104とを有している。
【0009】
前記誤り訂正処理手段102においては、前記符号データに誤りが付加されていない場合には、この符号データを音声復号化することで音声符号を生成すると共に、前記符号データに誤りが付加されていて、この誤りが訂正可能な場合には、この符号データに誤り訂正処理を施し、この符号データを音声復号化することで音声符号を生成し、このように生成された音声符号を、スイッチ105を通じて音声復号手段103に伝送すると共に、フレーム毎に、その生成した音声符号及び符号データをバッファ106に記憶保持するようにしている。
【0010】
また、前記誤り訂正処理手段102においては、前記符号データに誤りが付加されていて、この誤りが訂正不可能な場合、この符号データに基づいて補間処理情報を生成し、この符号データを音声復号化することなく、この符号データの前回フレームに相当する符号データに対応した音声符号を前記バッファ106から読み出し、前記補間処理情報に基づいて、この読み出した音声符号を、スイッチ105を通じて音声復号手段103に伝送する。
【0011】
このように従来の音声復号装置100によれば、符号データに訂正不可能な誤りが付加されていても、この訂正不可能な誤りを含む符号データの前回フレームに対応する符号データに関わる音声符号を記憶保持中のバッファ106から読み出し、この音声符号を音声復号手段103に伝送することで、訂正不可能な誤りを含む符号データの補間処理を実現することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の音声復号装置100によれば、例えば伝送路の環境悪化に起因する訂正不可能な誤りを含む符号データに関わる音声符号を音声復号化して音声データを生成する場合、図13に示すように、この訂正不可能な誤りを含む符号データを音声復号化することなく、補間処理情報に基づいて、バッファ106からフレーム単位で前回のフレームに関わる音声符号を読み出し(ステップS101)、この音声符号を音声復号手段103に伝送することで(ステップS102)、フレーム単位での補間処理を行い(ステップS103)、この音声符号を音声復号化することで(ステップS104)、音声データを生成するようにしたので、このようなフレーム単位での補間処理によって、出力音声の歪みや途切れが生じてしまうといった問題点があった。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、伝送路の環境悪化に起因する訂正不可能な誤りが付加された信号を受信したとしても、出力音声の歪みや途切れの発生を最小限に抑えることができる音声復号装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の音声復号装置は、伝送路からの信号を受信信号として受信する受信処理手段と、この受信処理手段にて受信した受信信号を符号データに復調する復調処理手段と、この復調処理手段にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定、情報を生成する軟判定情報生成手段と、前記復調処理手段にて復調された符号データを音声復号化することで音声符号を出力すると共に、誤りチェックビットを出力する誤り訂正処理手段と、前記誤りチェックビットに訂正不可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データに関わる補間処理情報を出力すると共に、前記音声符号の誤り付加状況を分析する誤り訂正処理状況分析手段と、前記誤り訂正処理状況分析手段にて出力された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する通常処理型音声復号手段、前記補間処理情報及び軟判定情報に基づいて、前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する補間処理型音声復号手段、及び前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号を最適処理型音声復号手段により、音声復号化することで音声データを生成し、前記最適処理型音声復号手段の内、前記誤り訂正処理状況分析手段からの分析結果に基づいて、音声復号手段を選択し、この選択された音声復号手段にて生成された音声データを出力する最適化音声復号処理手段と、この最適化音声復号処理手段にて出力された音声データを音声出力する音声出力処理手段とを有するものである。
【0015】
従って、本発明の音声復号装置によれば、伝送路の環境悪化により訂正不可能な誤りが発生したとしても、その音声復号化を行なう場合には、従来のような補間情報のみを用いて音声符号にフレーム単位で補間処理を施すのではなく、この補間情報の他に、伝送路の現在状況を示す軟判定情報を用いることで、ビット単位で音声符号に補間処理を施すようにしたので、現在の伝送路の状況に対応した最適な補間処理を提供することで、音声復号後の音声データにおける音声波形の連続性を保持しつつ、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明における請求項1記載の音声復号装置は、伝送路からの信号を受信信号として受信する受信処理手段と、この受信処理手段にて受信した受信信号を符号データに復調する復調処理手段と、この復調処理手段にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する軟判定情報生成手段と、前記復調処理手段にて復調された符号データを音声復号化することで音声符号を出力すると共に、この符号データに訂正不可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データに関わる補間処理情報を出力する誤り訂正処理手段と、この誤り訂正処理手段にて出力された音声符号の誤り付加状況を分析する誤り訂正処理状況分析手段と、前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する通常処理型音声復号手段、前記補間処理情報及び軟判定情報に基づいて、前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する補間処理型音声復号手段、及び前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号を最適処理型音声復号手段により、音声復号化することで音声データを生成し、前記最適処理型音声復号手段の内、前記誤り訂正処理状況分析手段からの分析結果に基づいて、音声復号手段を選択し、この選択された音声復号手段にて生成された音声データを出力する最適化音声復号処理手段と、この最適化音声復号処理手段にて出力された音声データを音声出力する音声出力処理手段とを有することを特徴とする。
【0023】
従って、本発明における請求項1記載の音声復号装置によれば、復調処理手段にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する軟判定情報生成手段を有し、誤り訂正処理手段から訂正不可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信すると、補間処理情報及び軟判定情報に基づいて、前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成するようにしたので、現在の伝送路の状況に対応した最適な補間処理を提供することで、音声復号後の音声データにおける音声波形の連続性を保持しながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0024】
また、本発明における請求項1記載の音声復号装置によれば、誤り訂正処理手段にて出力された音声符号の誤り付加状況を分析する誤り訂正処理状況分析手段からの分析結果に基づいて、最適化音声復号処理手段内の通常処理型音声復号手段、補間処理型音声復号手段及び最適処理型音声復号手段の内、最適な音声復号手段を選択するようにしたので、現在の誤り付加状況に対応した最適な音声復号処理を提供することができる。
【0041】
本発明における請求項2記載の音声復号装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、最適化音声復号処理手段が、誤り訂正可能判定手段にて音声符号に付加されている誤りが訂正不可能であると判定されると、補間処理型音声復号手段を選択し、この選択された補間処理型音声復号手段は、誤り訂正処理手段にて出力された訂正不可能な誤りが付加された音声符号を受信すると、この音声符号に関わる補間処理情報に基づいて音声情報蓄積バッファに記憶中の前回フレームに関わる音声データ及び音声符号を補間情報として読み出し、この補間情報及び軟判定情報に基づいて、この訂正不可能な誤りが付加された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成することを特徴とする。
【0042】
従って、本発明における請求項2記載の音声復号装置によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、誤り訂正可能判定手段にて音声符号に付加されている誤りが訂正不可能であると判定されると、補間処理を伴う音声復号処理を実行する補間処理型音声復号手段を選択するようにしたので、現在の誤り付加状況に対応した最適な音声復号処理を提供することができる。
【0047】
本発明における請求項3記載の音声復号装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、最適処理型音声復号手段が、最適用通常処理型音声復号手段にて生成された音声データと、音声情報蓄積バッファに記憶中の前回フレームに関わる音声データとの相関値を算出し、この算出された相関値が閾値以上であるか否かを判定する音声判定処理手段を有し、この音声判定処理手段にて相関値が閾値以上であると判定されると、この最適用通常処理型音声復号手段にて生成された音声データを最適処理型音声復号手段にて生成された音声データとすることを特徴とする。
【0048】
従って、本発明における請求項3記載の音声復号装置によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、音声判定処理手段にて相関値が閾値以上であると判定されると、音声と判断して、この最適用通常処理型音声復号手段にて生成された音声データを最適処理型音声復号手段にて生成された音声データとするようにした。
【0049】
本発明における請求項4記載の音声復号装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、最適処理型音声復号手段が、最適用通常処理型音声復号手段にてフレーム毎に音声復号処理回数を順次カウントしておき、音声判定処理手段にて相関値が閾値以上でないと判定されると、この音声復号処理回数が所定回数以上となったか否かを判定する補間処理判定手段と、この補間処理判定手段にて各フレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になったと判定されると、軟判定情報及び、音声情報蓄積バッファに記憶中の前回フレームに関わる音声符号に基づいて、誤り訂正処理手段にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを最適処理型音声復号手段にて生成された音声データとする最適用補間処理型音声復号手段とを有することを特徴とする。
【0050】
従って、本発明における請求項4記載の音声復号装置によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、最適用通常処理型音声復号手段にてフレーム毎に音声復号処理回数を順次カウントしておき、音声判定処理手段にて相関値が閾値以上でないと判定されると、音声でないと判断し、この音声復号処理回数が所定回数以上となったか否かを判定し、この音声復号処理回数が所定回数以上になったと判定されると、補間処理を伴う音声復号処理を実行するようにしたので、補間処理を伴う音声復号処理に移行する前に、音声符号をできる限り推定すると共に、推定しきれなかった音声符号に対しては補間処理を行うことで、補間処理の頻度を極力少なくし、その音声波形の連続性を保ちながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0051】
本発明における請求項5記載の音声復号装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、最適処理型音声復号手段が、補間処理判定手段にてフレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になっていないと判定されると、軟判定情報に基づいて、誤り訂正処理手段にて出力された音声符号の各要素の尤度を検出し、この音声符号の尤度の低い要素に対してビット反転を施し、このビット反転を施した音声符号を生成する音声符号最適化処理手段を有し、最適用通常処理型音声復号手段は、前記音声符号最適化処理手段にて生成された、ビット反転を施した音声符号を音声復号化することで音声データを生成することを特徴とする。
【0052】
従って、本発明における請求項5記載の音声復号装置によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、フレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になっていないと判定されると、軟判定情報に基づいて、誤り訂正処理手段にて出力された音声符号の各要素の尤度を検出し、この音声符号に対して尤度の低い要素のビット反転を施し、このビット反転を施した音声符号を最適用通常処理型音声復号手段にて音声符号化させるようにしたので、最適用補間処理型音声復号手段の音声復号処理に移行する前に、音声符号をできる限り推定すると共に、推定しきれなかった音声符号に対しては補間処理を行うことで、補間処理の頻度を極力少なくし、その音声波形の連続性を保ちながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0053】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を示す音声復号装置について説明する。
【0054】
(実施の形態1)
では、第1の実施の形態に示す音声復号装置について説明する。図1は第1の実施の形態に示す音声復号装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【0055】
図1に示す音声復号装置1は、前述した無線通信システム内に配置され、当該無線通信システム内に配置された音声符号装置からの送信信号を受信信号として、伝送路を通じて受信し、この受信信号を音声復号化することで音声出力する機能を備えたものである。
【0056】
図1に示す音声復号装置1は、受信処理手段11と、復調処理手段12と、軟判定情報生成手段12aと、誤り訂正処理手段13と、音声復号処理手段14と、音声出力処理手段15とを有している。
【0057】
前記受信処理手段11は、前記伝送路内で誤りが付加された可能性がある信号を、前記音声符号装置8からの受信信号として受信するものである。
【0058】
前記復調処理手段12は、前記受信処理手段11にて受信した受信信号を符号データに復調するものである。
【0059】
前記軟判定情報生成手段12aは、前記復調処理手段12にて復調された符号データから受信電界強度を抽出すると共に、前記符号データからシンボル点の位相情報を抽出し、これら抽出された受信電界強度及び位相情報に基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成するものである。
【0060】
前記誤り訂正処理手段13は、前記復調処理手段12にて復調された符号データに誤りが付加されていないと判定されると、この符号データを音声復号化することで音声符号を出力すると共に、前記復調処理手段12にて復調された符号データに訂正可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データに誤り訂正処理を施し、この誤り訂正処理を施した符号データを音声復号化することで音声符号を出力すると共に、前記復調処理手段12にて復調された符号データに訂正不可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データを音声復号化することで音声符号を出力し、さらに、この符号データに基づいて補間処理情報を出力するものである。
【0061】
また、前記音声復号処理手段14は、前記誤り訂正処理手段13から、誤りが付加されていない符号データに関わる音声符号、又は訂正可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信すると、この音声符号を音声復号化することで音声データを出力すると共に、この誤り訂正処理手段13から訂正不可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信すると、この音声符号に関わる補間処理情報に基づいて前回フレームの補間情報を読み出し、この補間情報及び軟判定情報に基づいて、この音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理を施した音声符号を音声復号化することで音声データを生成するものである。
【0062】
前記音声出力処理手段15は、この音声復号処理手段14にて生成された音声データを音声出力するものである。
【0063】
また、前記誤り訂正処理手段13は、復調処理手段12にて復調された、誤りが付加されていない符号データを音声復号化することで音声符号を出力する際、又は、前記復調処理手段12にて復調された訂正可能な誤りが付加されている符号データに誤り訂正処理を施し、この誤り訂正処理を施した符号データを音声復号化することで音声符号を出力する際、この音声符号及び符号データをフレーム単位で補間情報として記憶保持するようにしている。
【0064】
次に第1の実施の形態に示す音声復号装置1の動作について説明する。
【0065】
前記受信処理手段11は、伝送路内で誤りが付加された可能性がある信号を受信信号として受信すると、この受信信号を復調処理手段12に伝送する。この復調処理手段12は、この受信処理手段11にて受信した受信信号を符号データに復調し、この符号データを誤り訂正処理手段13に伝送する。
【0066】
前記軟判定情報生成手段12aは、前記復調処理手段12にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する。
【0067】
この軟判定情報生成手段12aは、前記復調処理手段12にて復調された符号データから受信電界強度及びシンボル点の位相情報を抽出し、受信電界強度のレベルやシンボル点の位相のズレ幅等をパラメータにして伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成するものであり、例えば受信電界強度のレベルが低い場合、受信電界強度のレベルにバラツキがある場合、前記シンボル点の位相ズレ幅が大きい場合等のときは、伝送路の状況が悪化していることを示す軟判定情報を生成する。
【0068】
前記誤り訂正処理手段13は、前記復調処理手段12にて復調された符号データに誤りが付加されていないと判定されると、この符号データを音声復号化することで音声符号を音声復号処理手段14に伝送する。
【0069】
また、この誤り訂正処理手段13は、前記復調処理手段12にて復調された符号データに訂正可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データに誤り訂正処理を施し、この誤り訂正処理を施した符号データを音声復号化することで音声符号を音声復号処理手段14に伝送する。
【0070】
また、この誤り訂正処理手段13は、前記復調処理手段12にて復調された符号データが訂正不可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データを音声復号化することで音声符号を出力し、さらに、この符号データに基づいて補間処理情報を音声復号処理手段14に伝送する。
【0071】
この音声復号処理手段14は、前記誤り訂正処理手段13にて誤りが付加されていない符号データに関わる音声符号、又は訂正可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信すると、この音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを音声出力処理手段15に伝送する。
【0072】
また、前記音声復号処理手段14は、前記誤り訂正処理手段13から訂正不可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信すると、この音声符号に関わる補間処理情報に基づいて前回フレームの補間情報を読み出し、この補間情報及び軟判定情報に基づいて、この音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理を施した音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを音声出力処理手段15に伝送する。
【0073】
この音声出力処理手段15は、前記音声復号処理手段14にて生成された音声データを音声出力する。
【0074】
つまり、この音声復号装置1によれば、図2に示すように、前記軟判定情報生成手段12aにて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成し(ステップS11)、訂正不可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信したか否かを判定する(ステップS12)。
【0075】
訂正不可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号が受信されたのであれば、この音声符号に関わる補間処理情報に基づいて前回フレームの補間情報を読み出し(ステップS13)、この補間情報及び軟判定情報に基づいて、この音声符号にビット単位で補間処理を施し(ステップS14)、この補間処理を施した音声符号を音声復号化することで音声データを生成し(ステップS15)、この処理動作を終了する。
【0076】
また、ステップS12にて訂正可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号が受信されたのであれば、この音声符号に関わる補間処理情報に基づいて前回フレームの補間情報を読み出し(ステップS16)、この補間情報に基づいて、この音声符号にフレーム単位で補間処理を施し(ステップS17)、ステップS15に移行する。
【0077】
第1の実施の形態に示す音声復号装置1によれば、復調処理手段12にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する軟判定情報生成手段12aを有し、伝送路の環境悪化に起因する訂正不可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信したとしても、この音声符号に関わる補間処理情報に基づいて前回フレームの補間情報を読み出し、この補間情報及び軟判定情報に基づいて、この音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理を施した音声符号を音声復号化することで音声データを生成するようにしたので、現在の伝送路の状況に対応した最適な補間処理を提供することで、音声復号後の音声データにおいては音声波形の連続性を保持しながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0078】
(実施の形態2)
では、次に第2の実施の形態を示す音声復号装置について説明する。図3は第2の実施の形態を示す音声復号装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【0079】
図3に示す音声復号装置2は、受信処理手段21と、復調処理手段22と、後述する軟判定情報生成手段22aと、誤り訂正処理手段23と、誤り訂正処理状況分析手段24と、最適化音声復号処理手段25と、音声出力処理手段26とを有している。
【0080】
前記受信処理手段21は、伝送路内で誤りが付加された可能性がある信号を受信信号として受信するものである。
【0081】
前記復調処理手段22は、前記受信処理手段21にて受信した受信信号を符号データに復調するものである。
【0082】
前記軟判定情報生成手段22aは、前記復調処理手段22にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成するものである。
【0083】
前記誤り訂正処理手段23は、前記復調処理手段22にて復調された符号データを音声復号化することで音声符号を出力すると共に、この符号データに訂正不可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データに関わる補間処理情報を出力するものである。
【0084】
前記誤り訂正処理状況分析手段24は、前記誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号の誤り付加状況を分析するものである。
【0085】
前記最適化音声復号処理手段25は、前記誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する通常処理型音声復号手段63、前記補間処理情報及び軟判定情報に基づいて、前記誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する補間処理型音声復号手段66、及び前記誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号に最適処理を施し、この最適処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する最適処理型音声復号手段65の内、前記誤り訂正処理状況分析手段24からの分析結果に基づいて、最適な音声復号手段63,65,66を選択し、この選択された音声復号手段63,65,66にて生成された音声データを出力するものである。
【0086】
前記音声出力処理手段26は、前記最適化音声復号処理手段25にて出力された音声データを音声出力するものである。
【0087】
では、図3に示す復調処理手段22内部の概略構成について説明する。図4は復調処理手段22内部の概略構成を示すブロック図である。
【0088】
図4に示す復調処理手段22は、前記受信処理手段21からの受信信号を入力する受信信号入力手段31と、この受信信号を復調して符号データを生成する受信信号復調処理手段32と、この復調データを誤り訂正処理手段23に伝送する符号データ出力手段33と、前記軟判定情報生成手段22aとを有している。
【0089】
前記軟判定情報生成手段22aは、前記受信信号復調処理手段32にて復調された符号データから受信電界強度を抽出すると共に、前記符号データからシンボル点の位相情報を抽出する軟判定情報作成用データ抽出手段34と、この軟判定情報作成用データ抽出手段34にて抽出された受信電界強度及び位相情報に基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する軟判定情報算出処理手段35と、この軟判定情報算出処理手段35にて生成された軟判定情報を出力する軟判定情報出力手段36とを有している。
【0090】
次に、図3に示す誤り訂正処理手段23内部の概略構成について説明する。図5は誤り訂正処理手段内部の概略構成を示すブロック図である。
【0091】
図5に示す誤り訂正処理手段23は、前記復調処理手段22の符号データ出力手段33からの符号データを入力する符号データ入力手段41と、前記軟判定情報生成手段22aの軟判定情報出力手段36からの軟判定情報を入力する軟判定情報入力手段42と、この軟判定情報に基づいて、前記符号データ入力手段41にて入力された符号データにビット単位で誤り訂正処理を施し、この誤り訂正処理が施された符号データを音声復号化することで音声符号を出力する誤り訂正復号処理手段43と、この出力された音声符号に誤りが付加されているか否かを検査し、この検査結果を誤りチェックビットとして出力する誤りチェックビット算出手段45と、この誤りチェックビットを出力する誤りチェックビット出力手段46とを有している。
【0092】
次に図3に示す誤り訂正処理状況分析手段24内部の概略構成について説明する。図6は誤り訂正処理状況分析手段24内部の概略構成を示すブロック図である。
【0093】
図6に示す誤り訂正処理状況分析手段24は、前記音声符号を音声データに効率良く音声復号化するにあたり、前記音声符号の誤りの付加状況や前フレームの誤り訂正状況等を分析する部位であり、前記誤り訂正処理手段23の誤りチェックビット出力手段46からの誤りチェックビットを入力する誤りチェックビット入力手段51と、この誤りチェックビットに基づいて、誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号に誤りが付加されているか否かを判定する音声符号誤り判定手段52と、この音声符号誤り判定手段52にて音声符号に誤りが付加されていると判定されると、後述する音声復号処理記憶バッファ53に記憶中の前回フレームで選択された音声復号手段に関わる音声復号処理内容に基づいて、この音声符号に付加されている誤りが訂正可能であるか否かを判定する誤り訂正可能判定手段54とを有している。
【0094】
次に図3に示す最適化音声復号処理手段25内部の概略構成について説明する。図7は最適化音声復号処理手段25内部の概略構成を示すブロック図である。
【0095】
図7に示す最適化音声復号処理手段25は、前記誤り訂正処理状況分析手段24にて分析した分析結果に基づいて、最適な音声復号手段63,65,66を選択し、必要に応じて、伝送路の現在状況を示す軟判定情報を用いて、音声符号を推定することにより、音声符号を更に最適化しながら音声復号化する部位であり、前記誤り訂正処理手段23の音声符号出力手段44からの音声符号を入力する音声符号入力手段61と、前記軟判定情報生成手段22aの軟判定情報出力手段36からの軟判定情報を入力する軟判定情報入力手段62と、通常処理型音声復号手段63と、最適処理型音声復号手段65と、補間処理型音声復号手段66と、音声情報蓄積バッファ64と、音声復号処理記憶手段67と、音声情報蓄積手段68と、音声データ出力手段69とを有している。
【0096】
前記音声符号入力手段61は、前記誤り訂正処理手段23の音声符号出力手段44からの音声符号を入力する部位である。前記軟判定情報入力手段62は、前記軟判定情報生成手段22aの軟判定情報出力手段36からの軟判定情報を入力する部位である。
【0097】
前記通常処理型音声復号手段63は、前記音声符号入力手段61にて入力された音声符号を音声復号化することで音声データを生成するものである。
【0098】
前記補間処理型音声復号手段66は、前記補間処理情報及び軟判定情報に基づいて、前記音声符号入力手段61にて入力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成するものである。
【0099】
前記最適処理型音声復号手段65は、前記音声符号入力手段61にて入力された音声符号に最適処理を施し、この最適処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成するものである。
【0100】
尚、この最適化音声復号処理手段25は、前記通常処理型音声復号手段63、最適処理型音声復号手段65及び補間処理型音声復号手段66の内、前記誤り訂正処理状況分析手段24からの分析結果に基づいて、最適な音声復号手段63(65,66)を選択し、この選択された音声復号手段63(65,66)にて生成された音声データを出力するものである。
【0101】
前記音声復号処理記憶手段67は、選択された音声復号手段63(65,66)にて生成された音声データを出力する際、この音声データのフレーム毎に、前記選択された音声復号手段63(65,66)に関わる音声復号処理内容を音声復号処理記憶バッファ53に順次記憶するものである。
【0102】
前記音声情報蓄積手段68は、選択された音声復号手段63(65,66)に関わる音声復号処理内容にて生成された音声データを出力する際、フレーム毎に、この音声データ及び音声符号を音声情報蓄積バッファ64に順次記憶するものである。
【0103】
前記音声データ出力手段69は、前記選択された音声復号手段63(65,66)にて生成された音声データを出力するものである。
【0104】
次に図7に示す最適処理型音声復号手段65内部の概略構成について説明する。図8は最適処理型音声復号手段65内部の概略構成を示すブロック図である。
【0105】
図8に示す最適処理型音声復号手段65は、最適用通常処理型音声復号手段71、音声判定処理手段72、補間処理判定手段73、最適用補間処理型音声復号手段74と、音声符号最適化処理手段75とを有している。
【0106】
前記最適用通常処理型音声復号手段71は、前記誤り訂正処理状況分析手段24の誤り訂正可能判定手段54にて音声符号に付加されている誤りが訂正可能であると判定されると、前記音声符号を音声復号化することで音声データを生成するものである。
【0107】
前記音声判定処理手段72は、最適用通常処理型音声復号手段71にて生成された音声データと、音声情報蓄積バッファ64に記憶中の前回フレームに関わる音声データとの相関値を算出し、この算出された相関値が閾値以上であるか否かを判定し、この相関値が閾値以上であると判定されると、この最適用通常処理型音声復号手段65にて生成された音声データを最適処理型音声復号手段65にて生成された音声データとするものである。
【0108】
前記補間処理判定手段73は、最適用通常処理型音声復号手段71にてフレーム毎に音声復号処理回数を順次カウントしておき、音声判定処理手段72にて相関値が閾値以上でないと判定されると、この音声復号処理回数が所定回数以上となったか否かを判定するものである。
【0109】
前記最適用補間処理型音声復号手段74は、前記補間処理判定手段73にて各フレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になったと判定されると、前記軟判定情報入力手段63からの軟判定情報及び、音声情報蓄積バッファ64に記憶中の前回フレームに関わる音声符号に基づいて、前記音声符号入力手段61からの音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを最適処理型音声復号手段65にて生成された音声データとするものである。
【0110】
前記音声符号最適化処理手段75は、前記補間処理判定手段73にてフレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になっていないと判定されると、軟判定情報に基づいて、音声符号入力手段61からの音声符号の各要素の尤度を検出し、この音声符号に対して尤度の低い要素のビット反転を施し、このビット反転を施した音声符号を前記最適用通常処理型音声復号手段71に伝送するものである。
【0111】
では、第2の実施の形態に示す音声復号装置2の動作について説明する。
【0112】
先ず、図3に基づいて、この音声復号装置2の全体的な動作について説明する。
【0113】
図3に示す音声復号装置2の受信処理手段21は、伝送路内で誤りが付加された可能性がある信号を受信信号として受信すると、この受信信号を前記復調処理手段22に伝送する。
【0114】
この復調処理手段22は、この受信信号を符号データに復調し、この符号データを誤り訂正処理手段23に伝送する。
【0115】
また、前記軟判定情報生成手段22aは、前記復調処理手段22にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する。
【0116】
前記誤り訂正処理手段23は、前記復調処理手段22にて復調された符号データを音声復号化することで音声符号を出力すると共に、この符号データに訂正不可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データに関わる補間処理情報を出力する。
【0117】
前記誤り訂正処理状況分析手段24は、前記誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号の誤り付加状況を分析する。
【0118】
前記最適化音声復号処理手段25は、前記誤り訂正処理状況分析手段24の分析結果に基づいて、前記通常処理型音声復号手段63、前記補間処理型音声復号手段66及び最適処理型音声復号手段65の内、最適な音声復号手段63,65,66を選択し、この選択された音声復号手段63,65,66にて音声復号化された音声データを出力する。
【0119】
前記音声出力処理手段26は、前記最適化音声復号処理手段25にて出力された音声データを音声出力する。
【0120】
次に、図4に示す音声復号装置2の復調処理手段22内部の動作について説明する。
【0121】
図4に示す復調処理手段22の受信信号復調処理手段32は、前記受信信号入力手段31にて受信処理手段21からの受信信号を入力すると、この受信信号を復調して符号データを生成し、この符号データを符号データ出力手段33に伝送する。
【0122】
また、軟判定情報生成手段22a内の軟判定情報作成用データ抽出手段34は、前記受信信号復調処理手段32にて生成された符号データに基づいて受信電界強度を抽出すると共に、前記符号データからシンボル点の位相情報を抽出し、これら抽出された受信電界強度及び位相情報を軟判定情報算出処理手段35に伝送する。
【0123】
尚、前記軟判定情報算出処理手段35は、前記受信信号復調処理手段32にて復調された符号データから受信電界強度及びシンボル点の位相情報を抽出し、受信電界強度のレベルやシンボル点の位相のズレ幅等をパラメータにして伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成するものであり、例えば受信電界強度のレベルが低い場合、受信電界強度のレベルにバラツキがある場合、前記シンボル点の位相ズレ幅が大きい場合等のときは、伝送路の状況が悪化していることを示す軟判定情報を生成するものである。
【0124】
前記軟判定情報算出処理手段35は、前記受信電界強度及び位相情報に基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成し、この軟判定情報を、前記軟判定情報出力手段36を通じて出力する。
【0125】
このように軟判定情報生成手段22aによれば、符号データの受信電界強度及びシンボル点の位相情報を抽出することで、この受信電界強度及び位相情報に基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成するようにしたので、伝送路の環境悪化によって発生した信号誤りにも十分対処することができる。
【0126】
次に図5に示す音声復号装置2の誤り訂正処理手段23内部の動作について説明する。
【0127】
図5に示す誤り訂正処理手段23の誤り訂正復号処理手段43は、前記符号データ入力手段41にて復調処理手段22の符号データ出力手段33からの符号データを入力すると共に、前記軟判定情報入力手段42にて復調処理手段22の軟判定情報出力手段36からの軟判定情報を入力すると、この軟判定情報に基づいて、前記符号データ入力手段41にて入力された符号データにビット単位で誤り訂正処理を施し、この誤り訂正処理が施された符号データを音声復号化することで音声符号を生成し、この音声符号を、前記音声符号出力手段44を通じて最適音声復号処理手段25に伝送する。
【0128】
また、前記誤りチェックビット算出手段45は、前記誤り訂正復号処理手段43にて入力された音声符号に誤りが付加されているか否かを検査し、この検査結果を誤りチェックビットとして、前記誤りチェックビット出力手段46を通じて誤り訂正処理状況分析手段24に伝送する。
【0129】
このように誤り訂正復号処理手段43によれば、最適化音声復号処理手段25に移行する前に、軟判定情報に基づいて、復調処理手段22にて復調された符号データにビット単位で誤り訂正処理を施すようにしたので、最適化音声復号処理手段25内での補間処理の頻度を減らすことができる。
【0130】
また、誤りチェックビット算出手段45によれば、音声符号に誤りが付加されているか否かの検査結果を示す誤りチェックビットを出力するようにしたので、誤り付加状況を分析する後段の誤り訂正処理状況分析手段24における処理効率を上げることができる。
【0131】
次に図6に示す音声復号装置2の誤り訂正処理状況分析手段24内部の動作について説明する。
【0132】
図6に示す誤り訂正処理状況分析手段24の音声符号誤り判定手段52は、前記誤りチェックビット入力手段51にて誤りチェックビット出力手段46からの誤りチェックビットが入力されると、この誤りチェックビットに基づいて、誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号に誤りが付加されているか否かを判定する。
【0133】
また、この音声符号誤り判定手段52が、音声符号に誤りが付加されていないと判定されると、前記最適化音声復号処理手段25内の通常処理型音声復号手段63を選択する選択指示を最適化音声復号処理手段25に伝送する。
【0134】
この音声符号誤り判定手段52が、音声符号に誤りが付加されているものと判定すると、前記誤り訂正可能判定手段54は、前記音声復号処理記憶バッファ53に記憶中の前回フレームで選択された音声復号手段63,65,66の音声復号処理内容に基づいて、この音声符号に付加されている誤りが訂正可能であるか否かを判定する。
【0135】
この誤り訂正可能判定手段54は、この音声符号に付加された誤りが訂正不可能であると判定されると、前記最適化音声復号処理手段25内の補間処理型音声復号手段66を選択する選択指示を最適化音声復号処理手段25に伝送する。
【0136】
また、前記誤り訂正可能判定手段54は、この音声符号に付加された誤りが訂正可能であると判定されると、前記最適化音声復号処理手段25内の最適処理型音声復号手段65を選択する選択指示を最適化音声復号処理手段25に伝送する。
【0137】
このように音声符号判定手段52によれば、前記誤りチェックビット算出手段45からの誤りチェックビットに基づいて、誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号に誤りが付加されているか否かを判別することができる。
【0138】
さらに、この音声符号判定手段52によれば、音声符号に誤りが付加されていないと判定されると、通常の音声復号処理を実行する通常処理型音声復号手段63を選択するようにしたので、現在の誤り付加状況に対応した最適な音声復号処理を提供することができる。
【0139】
この誤り訂正可能判定手段54によれば、音声復号処理記憶バッファ53に記憶中の前回フレームで選択された最適な音声復号手段63,65,66に関わる音声復号処理内容に基づいて、この音声符号に付加されている誤りが訂正可能であるか否かを判定することができる。
【0140】
さらに、誤り訂正可能判定手段54によれば、音声符号に付加されている誤りが訂正不可能であると判定されると、補間処理を伴う音声復号処理を実行する補間処理型音声復号手段66を選択するようにしたので、現在の誤り付加状況に対応した最適な音声復号処理を提供することができる。
【0141】
また、この誤り訂正可能判定手段54によれば、音声符号に付加されている誤りが訂正可能であると判定されると、最適処理を伴う音声復号処理を実行する最適処理型音声復号手段65を選択するようにしたので、現在の誤り付加状況に対応した最適な音声復号処理を提供することができる。
【0142】
次に図7に示す音声復号装置2の最適化音声復号処理手段25内部の動作について説明する。
【0143】
図7に示す最適化音声復号処理手段25の音声符号入力手段61は、前記誤り訂正処理手段23の音声符号出力手段44からの音声符号を入力する。
【0144】
前記通常処理型音声復号手段63は、前記音声符号誤り判定手段52にて音声符号に誤りが付加されていないと判定されると、その起動を開始し、前記音声符号入力手段61にて入力された音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを、音声データ出力手段69を介して音声出力処理手段26に伝送する。
【0145】
また、前記補間処理型音声復号手段66は、前記誤り訂正可能判定手段54にて音声符号に付加されている誤りが訂正不可能であると判定されると、その起動を開始し、前記音声符号入力手段61にて入力された音声符号に関わる補間処理情報に基づいて音声情報蓄積バッファ64に記憶中の前回フレームに関わる音声データ及び音声符号を補間情報として読み出し、この補間情報及び、前記軟判定情報入力手段62にて入力された軟判定情報に基づいて、この訂正不可能な誤りが付加された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを、音声データ出力手段69を介して音声出力処理手段26に伝送する。
【0146】
また、前記最適処理型音声復号手段65は、前記誤り訂正可能判定手段54にて音声符号に付加されている誤りが訂正可能であると判定されると、その起動を開始し、前記補間情報及び軟判定情報に基づいて、前記音声符号入力手段61にて入力された音声符号に最適処理を施し、この最適処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを、音声データ出力手段69を介して音声出力処理手段26に伝送する。
【0147】
前記音声復号処理記憶手段67は、これら通常処理型音声復号手段63、補間処理型音声復号手段66又は最適処理型音声復号手段65にて音声データが生成されると、この音声データのフレーム毎に、これら選択された音声復号手段63,65,66に関わる音声復号処理内容を音声復号処理記憶バッファ53に順次記憶する。
【0148】
さらに、前記音声情報蓄積手段68は、これら通常処理型音声復号手段63、補間処理型音声復号手段66又は最適処理型音声復号手段65にて音声データが生成されると、この音声データ及び音声符号を音声情報蓄積バッファ64に順次記憶する。
【0149】
このように音声符号処理記憶手段67によれば、最適化音声復号処理手段25内で、選択された音声復号手段63,65,66にて生成された音声データを出力する際、この音声データのフレーム毎に、前記選択された音声復号手段63,65,66に関わる音声復号処理内容を音声復号処理記憶バッファ53に順次記憶するようにしたので、フレーム毎に何れの音声復号手段63,65,66で音声復号処理が施されたかを認識することができると共に、これらフレーム毎の音声復号処理内容を使用することで、その後の補間処理に大いに役立たせることができる。
【0150】
このように音声情報蓄積手段68によれば、選択された音声復号手段63,65,66にて生成された音声データを出力する際、フレーム毎に、この音声データ及び音声符号を音声情報蓄積バッファ64に順次記憶するようにしたので、各フレーム毎の音声データ及び音声符号を認識することができると共に、これらフレーム毎の音声データ及び音声符号を使用することで、その後の補間処理に大いに役立たせることができる。
【0151】
次に図8に示す最適処理型音声復号手段65内部の動作について説明する。
【0152】
図8に示す最適処理型音声復号処理手段65の最適用通常処理型音声復号手段71は、前記誤り訂正処理状況分析手段24の誤り訂正可能判定手段54にて音声符号に付加されている誤りが訂正可能であると判定されると、その起動を開始し、前記音声符号を音声復号化することで音声データを生成する。
【0153】
前記音声判定処理手段72は、最適用通常処理型音声復号手段71にて生成された音声データと、音声情報蓄積バッファ64に記憶中の前回フレームに関わる音声データとの相関値を算出し、この算出された相関値が閾値以上であるか否かを判定し、この相関値が閾値以上であると判定されると、音声であると判断し、この最適用通常処理型音声復号手段65にて生成された音声データを最適処理型音声復号手段65にて生成された音声データとし、この音声データを前記音声データ出力手段69に伝送する。
【0154】
また、前記補間処理判定手段73は、最適用通常処理型音声復号手段71での音声復号処理回数をフレーム毎に順次カウントしておき、音声判定処理手段72にて相関値が閾値以上でないと判定されると、音声でないと判断し、この音声復号処理回数が所定回数以上となったか否かを判定する。
【0155】
この補間処理判定手段73は、最適用通常処理型音声復号手段71の音声復号処理回数が所定回数以上となったと判定されると、補間処理を実行すべく、前記最適用補間処理型音声復号手段74の起動を開始する。
【0156】
この最適用補間処理型音声復号手段74は、前記軟判定情報入力手段63からの軟判定情報及び、音声情報蓄積バッファ64に記憶中の前回フレームに関わる音声符号に基づいて、前記音声符号入力手段61からの音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを最適処理型音声復号手段65にて生成された音声データとし、この音声データを前記音声データ出力手段69に伝送する。
【0157】
前記補間処理判定手段73は、前記最適用通常処理型音声復号手段71の音声復号処理回数が所定回数以上になっていないと判定されると、補間処理を実行せず、さらなる音声符号の推定を図るべく、前記音声符号最適化処理手段75の起動を開始する。
【0158】
この音声符号最適化処理手段75は、この起動開始に応じて、軟判定情報に基づいて、音声符号入力手段61からの音声符号の各要素の尤度を検出し、この音声符号に対して尤度の低い要素のビット反転を施し、このビット反転を施した音声符号を前記最適用通常処理型音声復号手段71に再度伝送する。
【0159】
そして、この最適用通常処理型音声復号手段71は、このビット反転された音声符号を音声符号化することで音声データを生成し、この音声データを音声判定処理手段72に伝送する。
【0160】
このように補間処理判定手段73によれば、前記音声判定処理手段72にて相関値が閾値以上でないと判定されると、音声でないと判断し、この音声復号処理回数が所定回数以上となったか否かを判定し、この音声復号処理回数が所定回数以上になったと判定されると、前記最適用補間処理型音声復号手段74の音声復号処理に移行するようにしたので、最適用補間処理型音声復号手段74の音声復号処理に移行する前に、音声符号をできる限り推定すると共に、推定しきれなかった音声符号に対してのみ、前記最適用補間処理型音声復号手段74による補間処理を行うことで、補間処理の頻度を極力少なくして、音声波形の連続性を保ちながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0161】
このように音声符号最適化処理手段75によれば、前記補間処理判定手段73にてフレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になっていないと判定されると、軟判定情報に基づいて、誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号の各要素の尤度を検出し、この音声符号に対して尤度の低い要素のビット反転を施し、このビット反転を施した音声符号を最適用通常処理型音声復号手段71に音声符号化させるようにしたので、最適用補間処理型音声復号手段74の音声復号処理に移行する前に、音声符号をできる限り推定すると共に、推定しきれなかった音声符号に対しては補間処理を行うことで、補間処理の頻度を極力少なくして、音声波形の連続性を保持しながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0162】
第2の実施の形態によれば、復調処理手段22にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する軟判定情報生成手段22aを有し、誤り訂正処理手段23から訂正不可能な誤りが付加された符号データに関わる音声符号を受信すると、補間処理情報及び軟判定情報に基づいて、前記誤り訂正処理手段23にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成するようにしたので、現在の伝送路の状況に対応した最適な補間処理を提供することで、音声復号後の音声データにおいては音声波形の連続性を保持しながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0163】
また、この第2の実施の形態によれば、誤り訂正処理手段22にて出力された音声符号の誤り付加状況を分析する誤り訂正処理状況分析手段24からの分析結果に基づいて、最適化音声復号処理手段25内の通常処理型音声復号手段63、補間処理型音声復号手段66及び最適処理型音声復号手段65の内、最適な音声復号手段63,65,66を選択するようにしたので、現在の誤り付加状況に対応した最適な音声復号処理を提供することができる。
【0164】
この第2の実施の形態によれば、前記最適処理型音声復号手段65において、前記最適用補間処理型音声復号手段71での補間処理を実行する前に、前記軟判定情報に基づいて音声符号をできる限り推定し、この推定しきれなかった音声符号に対してのみ補間処理を施すようにしたので、更に補間処理を行う頻度が少なくなり、音声波形の連続性を保つことができ、音声歪の発生や途切れを抑えることができる。
【0165】
尚、上記実施の形態においては、図10に示すような無線通信システム1Aの基地局無線機3A及び移動局無線機2Aに音声復号装置1(2)を内蔵させるようにしたが、図9に示すように有線通信システム1Bの送信端末2B、受信端末3B及びホスト端末4Bにおいても同様に適用可能である。
【0166】
【発明の効果】
上記のように構成された本発明の音声復号装置によれば、現在の伝送路の状況に対応した最適な補間処理を提供することで、音声復号後の音声データにおける音声波形の連続性を保持しながら、音声歪の発生や途切れを最小限に抑えることができる。
【0167】
また、本発明の音声復号装置によれば、現在の誤り付加状況に対応した最適な音声復号処理を提供することができる。
【0168】
さらに、本発明の音声復号装置によれば、補間処理を実行する前に、軟判定情報に基づいて音声符号をできる限り推定し、この推定しきれなかった音声符号に対してのみ補間処理を施すようにしたので、更に補間処理を行う頻度が少なくなり、その音声波形の連続性を保持しながら、音声歪の発生や途切れを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態に示す音声復号装置内部の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明における第1の実施の形態に示す音声復号処理装置内部の処理動作を示すフロー図
【図3】本発明における第2の実施の形態に示す音声復号装置内部の概略構成を示すブロック図
【図4】第2の実施の形態に示す音声復号装置の復調処理手段内部の概略構成を示すブロック図
【図5】第2の実施の形態に示す音声復号装置の誤り訂正処理手段内部の概略構成を示すブロック図
【図6】第2の実施の形態に示す音声復号装置の誤り訂正処理状況分析手段内部の概略構成を示すブロック図
【図7】第2の実施の形態に示す音声復号装置の最適化音声復号処理手段内部の概略構成を示すブロック図
【図8】第2の実施の形態に示す音声復号装置の最適化音声復号処理手段における最適処理型音声復号手段内部の概略構成を示すブロック図
【図9】第1又は第2の実施の形態に示す音声復号装置を適用した有線通信システムの概略構成を示すブロック図
【図10】従来技術の音声復号装置を適用した無線通信システムの概略構成を示すブロック図
【図11】従来技術に示す音声復号装置に対応した音声符号装置内部の概略構成を示すブロック図
【図12】従来技術の音声復号装置内部の概略構成を示すブロック図
【図13】従来技術の音声復号装置内部の処理動作を示すフロー図
【符号の説明】
1 音声復号装置
2 音声復号装置
11 受信処理手段
12 復調処理手段
12a 軟判定情報生成手段
13 誤り訂正処理手段
14 音声復号処理手段
15 音声出力処理手段
21 受信処理手段
22 復調処理手段
22a 軟判定情報生成手段
23 誤り訂正処理手段
24 誤り訂正処理状況分析手段
25 最適化音声復号処理手段
26 音声出力処理手段
32 受信信号復調処理手段
34 軟判定情報作成用データ抽出手段(データ抽出手段)
35 軟判定情報算出処理手段
43 誤り訂正復号処理手段
45 誤りチェックビット算出手段
52 音声符号誤り判定手段
53 音声復号処理記憶バッファ
54 誤り訂正可能判定手段
63 通常処理型音声復号手段
64 音声情報蓄積バッファ
65 最適処理型音声復号手段
66 補間処理型音声復号手段
67 音声復号処理記憶手段
68 音声情報蓄積手段
69 音声データ出力手段
71 最適用通常処理型音声復号手段
72 音声判定処理手段
73 補間処理判定手段
74 最適用補間処理型音声復号手段
75 音声符号最適化処理手段
Claims (4)
- 伝送路からの信号を受信信号として受信する受信処理手段と、
この受信処理手段にて受信した受信信号を符号データに復調する復調処理手段と、
この復調処理手段にて復調された符号データに基づいて伝送路の現在状況を示す軟判定情報を生成する軟判定情報生成手段と、
前記復調処理手段にて復調された符号データを音声復号化することで音声符号を出力すると共に、誤りチェックビットを出力する誤り訂正処理手段と、
前記誤りチェックビットに訂正不可能な誤りが付加されていると判定されると、この符号データに関わる補間処理情報を出力すると共に、前記音声符号の誤り付加状況を分析する誤り訂正処理状況分析手段と、
前記誤り訂正処理状況分析手段にて出力された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する通常処理型音声復号手段、前記補間処理情報及び軟判定情報に基づいて、前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成する補間処理型音声復号手段、及び前記誤り訂正処理手段にて出力された音声符号を最適処理型音声復号手段により、音声復号化することで音声データを生成し、前記最適処理型音声復号手段の内、前記誤り訂正処理状況分析手段からの分析結果に基づいて、音声復号手段を選択し、この選択された音声復号手段にて生成された音声データを出力する最適化音声復号処理手段と、
この最適化音声復号処理手段にて出力された音声データを音声出力する音声出力処理手段とを有することを特徴とする音声復号装置。 - 最適処理型音声復号手段は、
最適用通常処理型音声復号手段にて生成された音声データと、音声情報蓄積バッファに記憶中の前回フレームに関わる音声データとの相関値を算出し、この算出された相関値が閾値以上であるか否かを判定する音声判定処理手段を有し、
この音声判定処理手段にて相関値が閾値以上であると判定されると、この最適用通常処理型音声復号手段にて生成された音声データを最適処理型音声復号手段にて生成された音声データとすることを特徴とする請求項1記載の音声復号装置。 - 最適処理型音声復号手段は、
最適用通常処理型音声復号手段にてフレーム毎に音声復号処理回数を順次カウントしておき、音声判定処理手段にて相関値が閾値以上でないと判定されると、この音声復号処理回数が所定回数以上となったか否かを判定する補間処理判定手段と、
この補間処理判定手段にて各フレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になったと判定されると、軟判定情報及び、音声情報蓄積バッファに記憶中の前回フレームに関わる音声符号に基づいて、誤り訂正処理手段にて出力された音声符号にビット単位で補間処理を施し、この補間処理が施された音声符号を音声復号化することで音声データを生成し、この音声データを最適処理型音声復号手段にて生成された音声データとする最適用補間処理型音声復号手段とを有することを特徴とする請求項1記載の音声復号装置。 - 最適処理型音声復号手段は、
補間処理判定手段にてフレーム毎の音声復号処理回数が所定回数以上になっていないと判定されると、軟判定情報に基づいて、誤り訂正処理手段にて出力された音声符号の各要素の尤度を検出し、この音声符号の尤度の低い要素に対してビット反転を施し、このビット反転を施した音声符号を生成する音声符号最適化処理手段を有し、最適用通常処理型音声復号手段は、前記音声符号最適化処理手段にて生成された、ビット反転を施した音声符号を音声復号化することで音声データを生成することを特徴とする請求項1記載の音声復号装置。
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