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JPH11298335A - 誤り訂正回路 - Google Patents

誤り訂正回路

Info

Publication number
JPH11298335A
JPH11298335A JP11024998A JP11024998A JPH11298335A JP H11298335 A JPH11298335 A JP H11298335A JP 11024998 A JP11024998 A JP 11024998A JP 11024998 A JP11024998 A JP 11024998A JP H11298335 A JPH11298335 A JP H11298335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
bit
code
bits
correcting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11024998A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Nishiwaki
和幸 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP11024998A priority Critical patent/JPH11298335A/ja
Publication of JPH11298335A publication Critical patent/JPH11298335A/ja
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  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤りが多ビットにわたる場合でも、少ない時
間で訂正ビット列を出力する。 【解決手段】 無線通信路を介して受信された(n,
k)符号の誤りを訂正する誤り訂正回路において、前記
(n,k)符号の情報ビットkに対応する受信信号の信
号レベル低下部分を検出する検出手段と、前記信号レベ
ル低下部分の位置を特定する特定手段と、前記特定され
た位置を受信系信号処理部の処理遅れ及び処理内容を考
慮して補正する補正手段と、前記補正手段によって補正
された位置に含まれる前記情報ビットkの特定ビットを
ビット反転して誤りを訂正する訂正手段と、を備える。
(n,k)符号の情報ビットkの一部を対象にビット反
転を行って誤りを訂正できる。したがって、従来技術の
ように情報ビットkのすべてを対象とするものに比して
誤り訂正の処理時間を短くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤り訂正回路に関
し、詳しくは、簡単な回路構成でバースト誤りを訂正す
る誤り訂正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号は、情報を離散的(不連
続な)な数、典型的には0と1で表した信号である。こ
の信号は、アナログ信号と比較してノイズや妨害に強い
という特長をもっているが、それでも、強力なノイズや
妨害を受けた場合は、0を1に、1を0に誤って判別す
ることが避けられず、符号理論を基礎とする符号誤り検
出・訂正技術の利用が欠かせない。
【0003】図5は、符号理論におけるディジタル通信
系のモデル図である。なお、「通信」とは相手に情報を
送ったり情報を記録したりすることをいい、情報を送る
とは離れた場所に情報を運ぶこと、記録するとは後日の
読み出しを想定して離れた(後日)時間へ情報を運ぶこ
とであり、両者とも「情報を運ぶ」点で同一であるか
ら、本明細書中ではこれらを区別しない。
【0004】符号理論で取り扱うのはディジタル化され
た情報である。送りたい情報は、例えばオーディオ信号
やビデオ信号をディジタル化したもの、あるいは計算機
からのディジタルデータなど様々である。これらの情報
の発生源や、それをディジタル化する部分などを含めて
情報源(information source)と呼ぶことにすると、デ
ィジタル化された情報は、0と1の2種類の符号(数
字)を使ってビット列として表されていることが多い。
以下の説明では情報はビット列で表されているものとす
る。すなわち、図示のモデルの情報源からは、送りたい
情報として0、1のビット列(情報ビット列)が発生す
る。符号器は情報ビット列をk〔ビット〕ごとのブロッ
クに区切って取り扱う。このブロックを通報(massag
e)という。以下、通報をi=(i1,i2,・・・,ik
で表すことにする。
【0005】符号器(encoder)は、通報iに対応した
n〔ビット〕(n>k)のビット列w=(x1,x2,・・
・,xn)を出力する。すなわち、符号器でm=n−k
〔ビット〕の余分なビット(冗長ビット)が付加される
ことになる。nを符号ビット(code length)、kを情
報ビットといい、符号ビットn、情報ビットkの符号を
(n,k)符号という。wは符号語(code word)であ
り、iに対応したwをつくる操作を符号化と呼ぶ。特定
の通報iを問題にするとき、通信路(channel)に送り
出された符号語を送信語といい、実際の伝送・記録媒体
では、送信語の各ビットxiに対して、例えば、0の場
合はパルスなし,1の場合はパルスあり、といった信号
波形で送り出すが、具体的な波形はここでは言及しな
い。
【0006】通信路は送信語wが入力されると、n〔ビ
ット〕の受信語y=(y1,y2,・・・,yn)を出力す
る。伝送・記録媒体の雑音などの影響がなければ、w=
yであるが、通常は雑音などのため、ある確率で、送信
語中の各ビットの0、1が異なって受信される。これを
誤りといい、この様子を、通信路において各ビットに誤
りが加わったとして、y=w+eで表す。但し、各ビッ
トの誤りをeiとし、eはビット列e=(e1,e2,・・
・,en)を表す誤りパターンである。
【0007】復号器(decoder)は、yを元に、いずれ
の符号語が送信されたかを推定して、送信語wの推定値
または通報iの推定値を得るものである。通信路で発生
する誤りは、ランダム誤り(random error)、バースト
誤り(burst error)、バイト誤り(byte error)の種
類に分けられる。特に、携帯電話、自動車電話、PHS
(personal handy-phone system)などの移動体通信に
おいては、強力な雑音によるマスク現象や建物の反射に
よるマルチパスなどの影響を受けやすく、バースト誤り
(部分的に集中する誤り)の発生頻度が高いため、何ら
かの対策が必要であるが、移動体通信に用いられる端末
の条件の一つは、小型・軽量であることから、大掛かり
な誤り検出・訂正技術は利用できない。
【0008】線形符号の一種である巡回符号(cyclic c
ode)は、LSFR(線形フィードバック・シフトレジ
スタ)を用いて符号器や復号器をつくることができ、回
路規模が小さくなる利点から、上記用途によく用いられ
る技術である
【0009】巡回符号は、その符号に固有の一つの生成
多項式G(x)をもち、シンドローム(送信語wに影響
されず、誤りパターンeのみで定まるm次元ベクトルの
こと)の計算は、G(x)の結線をもつ一つのLSFR
でできる。すなわち、G(x)による多項式の割り算回
路を構成するだけでよい。受信多項式Y(x)をこの割
り算回路に入れて得られる結果は、Y(x)をG(x)
で割ったときの余りであり、その多項式をS(x)とす
れば、 Y(x)=Q(x)G(x)+S(x) になる。一般に、余りに着目することをmodと書く習
わしなので、改めて書けば、 S(x)=Y(x) modG(x) となる。これをシンドローム多項式(syndrome polynom
ial)と呼ぶ。G(x)の係数をm次とすれば、余りS
(x)はm−1次以下の多項式となる。符号多項式W
(x)は生成多項式G(x)で割り切れるものであるか
ら、結局、 S(x)=(W(x)+E(x)) modG(x) =E(x) modG(x) となる。S(x)は、生成多項式に関係なく、誤り多項
式E(x)のみで定まるものである。
【0010】誤り検出のみを行う場合は、図6に示すよ
うに、シンドローム多項式S(x)を計算(S1)した
後、S(x)の値が0であるか否かを判定(S2)すれ
ばよい。この方式をCRC(cyclic redundancy chec
k)という。ところで、誤りありを検出した場合に情報
の再送(送り直し)を要求すると、データ転送速度の実
質的な低下をきたすから、検出と同時に訂正を行うよう
にすることが望ましい。
【0011】従来の誤り訂正技術として、以下に説明す
るものが知られている。いま、(n,k)符号におい
て、受信多項式Y(x)のシンドローム多項式S(x)
が0でない場合を考える。すなわち、nまたはkのビッ
ト列に少なくとも1ビット以上の誤りが含まれている場
合である。ここで、説明を簡単化するために、k(情報
ビット)を4ビットとし、このkの元々の値を「000
0」とした上、誤りによって「1111」に変化(全ビ
ット誤り)しているものと仮定する。公知の従来技術は
kのビット反転を順次に行いながら、誤り検出を繰り返
すというものであり、そのフローチャートは、図7のよ
うに示される。
【0012】図示のフローにおいて、jとfは反転ビッ
トを指定するための変数である。フローを開始すると、
まず、jとfにそそれぞれ初期値(j=1,f=0)を
セットし(S11)、次に、ijビットからifビットま
でを反転する(S12)。この段階では、j=1,f=
0であるので、i1ビットだけを反転することになる。
次に、その反転ビット列(「0111」)を用いて誤り
検出を行う(S13)が、上記仮定のとおり、元々の値
は「0000」であるから、ステップS13の結果はY
ES(誤りあり)である。次に、j+fの値がk(検査
対象の情報ビットのビット数)に一致するか否かを判定
し(S14)、この段階では、まだ一致しないから、j
を一つアップ(S15)した後、ステップS12以降を
繰り返すという処理、すなわち、kビットの先頭から1
ビットずつ順次に反転させながら誤り検出を行うという
処理を繰り返す。上記仮定のとおり、誤りは全ビットで
あるため、かかる処理を行ってもステップS13の結果
はYES(誤りあり)のままである。ここで、kビット
の最終ビットに対する反転と誤り検出の処理を行った後
のステップS14の結果はYESになるので、次に、f
に1を加えた値がkに一致する(f+1=k)か否かを
判定する(S17)。この判定は、要するに全ビットの
反転完了を調べるものである。
【0013】ステップS17で一致しない場合は、まだ
全ビットの反転を完了していないので、jに初期値
(1)をセットするとともに、fを一つアップ(S1
8)した後、ステップS12以降を繰り返す。すなわ
ち、この段階では、i=1、f=1にして、ステップS
12以降を繰り返すことになるから、i1とi2の2ビッ
トを反転した後、誤り検出を行うことになるが、このよ
うにしても、まだステップS13の結果はYES(誤り
あり)である。ステップS13の結果がNO(誤りな
し)になるのは、i=1、j=3になったとき、すなわ
ち、i1からi4までの全ビットの反転を行ったときであ
り、このビット反転操作を行った後の誤り検出(S1
3)で始めて誤りなしが検出されるから、その反転ビッ
ト列を訂正ビット列として出力(S16)する。
【0014】なお、符号列nに誤りが含まれている場合
は、i=1、j=3になっても、ステップS13の結果
がYES(誤りあり)のままである。この場合、i+j
=kを判定して、他の誤り訂正処理----最も簡単な方法
は(n,k)符号の再送要求----を行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、
(n,k)符号の全体について、最初は先頭から1ビッ
トずつを反転し、次は先頭から2ビットずつを反転し、
・・・・、最後は全ビットを反転しながら、その都度誤り検
出を行って、「誤りなし」になったときのビット列を訂
正(修正又は修整)ビット列として出力するというもの
である。これは、誤りの検出と訂正を同時に行うことが
できる点で有益----再送要求をしないため、実質的なデ
ータ伝送速度の低下を招かない----であるが、例えば、
誤りが多ビットにわたる場合には、訂正ビット列の出力
までに相当長い時間(オーバヘッド)がかかるという問
題点がある。
【0016】すなわち、上記例示で説明すれば、i=
1,j=0の段階で誤りなし(ステップS13のNO判
定)になった場合には、1回の処理で訂正ビット列を出
力でき、最小のオーバヘッドで済むが、全ビット誤りの
場合には、i=1、j=3になるまで誤りなしを判定で
きず、少なくとも、ステップS18を3回実行しなけれ
ばならないからであり、実際の情報ビットkは、4ビッ
トなどといった小さな値でなく、百数十ビット若しくは
それ以上、したがって、ステップS18の実行も百数十
回若しくはそれ以上にも及び、相当なオーバヘッドにな
るからである。
【0017】そこで本発明は、誤りが多ビットにわたる
場合でも、少ない時間で訂正ビット列を出力できる誤り
訂正回路の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
無線通信路を介して受信された(n,k)符号の誤りを
訂正する誤り訂正回路において、前記(n,k)符号の
情報ビットkに対応する受信信号の信号レベル低下部分
を検出する検出手段と、前記信号レベル低下部分の位置
を特定する特定手段と、前記特定された位置を受信系信
号処理部の処理遅れ及び処理内容を考慮して補正する補
正手段と、前記補正手段によって補正された位置に含ま
れる前記情報ビットkの特定ビットをビット反転して誤
りを訂正する訂正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、前記(n,k)符号が移動体通信の通信チ
ャネルであることを特徴とする。請求項3に係る発明
は、無線通信路を介して受信された(n,k)符号の誤
りを訂正する誤り訂正回路において、前記(n,k)符
号の符号ビットnに対応する受信信号の信号レベル低下
部分を検出する検出手段と、前記信号レベル低下部分の
位置を特定する特定手段と、前記特定された位置を受信
系信号処理部の処理遅れ及び処理内容を考慮して補正す
る補正手段と、前記補正手段によって補正された位置に
含まれる前記符号ビットnの特定ビットをビット反転す
るとともに、該反転の都度、前記(n,k)符号の情報
ビットkを順次にビット反転して誤りを訂正する訂正手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】請求項4に係る発明は、請求項1または請
求項3に係る発明において、前記特定手段は、低下度合
いが大きい前記信号レベル低下部分の位置を優先的に特
定することを特徴とする。請求項5に係る発明は、請求
項1または請求項3に係る発明において、前記信号レベ
ル低下部分の位置に対応したすべてのビット反転を行っ
たにもかかわらず、誤りが訂正されない場合に、前記位
置以外の部分のビットを反転対象に含めることを特徴と
する。請求項6に係る発明は、請求項1または請求項3
に係る発明において、前記信号レベル低下部分の位置に
対応したすべてのビット反転を行ったにもかかわらず、
誤りが訂正されない場合に、前記位置の前後の1ビット
または数ビットを反転対象に含めることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、移
動体通信端末の一つであるPHSを例にして、図面を参
照しながら説明する。図1において、10は受信回路、
11は送信回路であり、12はこれら受信回路10と送
信回路11でアンテナ13を共有するためのデュープレ
ックス回路である。なお、本発明は、受信信号の誤り検
出・訂正技術に関するものであり、PHSの動作そのも
のは直接関連しないため、送信回路11の構成と動作に
ついての説明は省略するものとする。
【0022】以下、受信回路10の構成を説明すると、
受信回路10は、概ね、受信部14、復調部15、同期
部16、誤り検出部17、ビット操作部18、フレーム
制御部19、音声出力部20、スピーカ21及びレベル
検出部22を備えており、各部の機能は、以下のとおり
である。
【0023】(1)受信部14 アンテナ13から取り込んだ高周波(1.9GHz)の
受信バースト信号30を内部回路で処理しやすい低い周
波数の信号(便宜的に中間周波数信号31という)に変
換して出力するとともに、中間周波数信号31(受信バ
ースト信号30でもよい)の電力レベルまたは電圧レベ
ル若しくはこれらのレベルに相関する信号(便宜的にレ
ベル信号32)を出力するものである。 (2)復調部15 PHSの変調方式(π/4シフトQPSK:4値位相変
調)に対応した信号復調操作を行うものである。復調後
の信号を便宜的に復調信号33という。 (3)同期部16 フレーム同期やデスクランブル等の信号処理を行うもの
である。処理後の信号を処理後受信信号34という。
【0024】(4)誤り検出部17 CRCによって信号の誤り検出を行うものであり、検出
対象の信号は二種類である。すなわち、処理後受信信号
34とビット反転信号35(後述)の各々の誤り検出を
行うものである。誤り検出部17からは、「誤りあり」
又は「誤りなし」のいずれかの状態を示す検出結果信号
36が出力される。 (5)レベル検出部22(図3参照) 受信部14からのレベル信号32に基づいて、受信バー
スト信号30又は中間周波数信号31におけるレベル低
下部分(一般にはスパイク状の)を検出し、その低下部
分の位置を表す信号(便宜的に位置特定信号37)を出
力するものである。なお、レベル低下部分の検出は、レ
ベル信号32で示された信号レベルと、あるしきい値と
を比較して、しきい値を下回った部分をレベル低下部分
とするものであるが、しきい値は、信号レベルの時間軸
上の平均値----例えば、前回の受信バースト信号30を
含む数回前までの受信バースト信号30信号レベルの平
均値またはこれらのバースト信号に対応する中間周波数
信号31の信号レベルの平均値----に応じて変動する可
変しきい値とするのが望ましく、さらに、平均値からの
低下レベルも可変(平均値が高い場合は大きく、低い場
合は小さくする)とするのが望ましい。通信路の状況に
応じてしきい値の大きさが設定されるため、レベル低下
部分の不適切な検出を回避できるからである。
【0025】(6)ビット操作部18 誤り検出部17に与えるためのビット反転信号35を生
成するものである。冒頭の従来技術においても同様のビ
ット反転信号を生成するが、本実施の形態においては、
一つの受信バースト信号30に対応する処理後受信信号
34の一部だけ(従来技術は全体)をビット反転の対象
とする点で従来技術と相違する。タイミング生成部23
は、レベル検出部22からの位置特定信号37に基づい
て、処理後受信信号34(または直前のビット反転信号
35)のどの部分をビット反転の対象とするかを決定す
るものである。また、ビット反転部24は、決定された
部分について、後述の順序でビット反転(1を0に、0
を1に)を行い、その結果をビット反転信号35として
誤り検出部17に出力するとともに、さらに、誤り検出
部17の検出結果信号36が「誤りなし」のときに、そ
のときのビット反転信号36(但し、ビット反転信号3
6の生成前であれば処理後受信信号34)を訂正受信信
号38として次段回路(フレーム制御部19)に出力す
るものである。
【0026】(7)フレーム制御部19 誤り訂正後の信号(訂正受信信号37)のフレーム並べ
替え等、所要の情報再生処理を行うものである。 (8)音声出力部20及びスピーカ21 再生された音声情報を電圧及び電力増幅して拡声出力す
るものでる。
【0027】図2は、ビットの反転操作を中心とした全
体の処理フローチャートであり、このフローは、一つの
受信バースト信号30に対応した一群の処理後受信信号
34、言い換えれば、同信号34の符号ビットをn、情
報ビットをkとすると、一群の(n,k)符号の入力イ
ベントに応答して起動される。すなわち、入力イベント
が発生(S21)すると、まず、その(n,k)符号を
誤り検出部17に取り込んで誤りの有無を検出し(S2
1、S22)、誤りなしであれば、その(n,k)符号
の情報ビット値kを、ビット操作部18を介して(ビッ
ト反転せずに)次段回路(フレーム制御部19)に出力
する一方、誤りありであれば、以下の処理を実行する。
【0028】まず、レベル検出部22でレベル低下部分
を検出したか否かを判定する(S23)。検出されない
場合(ステップS23のNO)は、バースト誤り以外の
要因(例えばランダム誤りやバイト誤り)のため、その
要因に適合した別途の誤り訂正処理を実行する(S2
8)。今、レベル検出部22で、図3に示すようなレベ
ル低下部分(符号A、B参照)が検出されたと仮定す
る。対象となる(n,k)符号中の位置は、符号C、D
で示されている。但し、同位置C、Dは、受信バースト
信号30または中間周波数信号31における位置であ
り、復調、フレーム同期、デスクランブル等の処理を受
けた後の信号(処理後受信信号34)やビット反転信号
35における位置とは一対一に対応しないため、位置の
整合(位置合わせ)が必要である。これは、上記処理に
要する時間や処理内容を勘案して適切な遅れ時間を計算
し、その遅れ時間を位置C、Dに加算すればよい。図3
の最下段に示す図形は、位置合わせ後の(n,k)符号
を模式的に示すものである。
【0029】位置合わせ後の(n,k)符号において、
位置C、Dと模式的に破線で接続された二つの範囲E、
Fは、ビット反転の対象範囲である。ここで、範囲E
は、ビット(bit)45〜48の四ビット、範囲Fは
ビット121と122の二ビットであると仮定する。も
ちろん、これらのビット数やビット番号は説明のための
便宜である。
【0030】以下の説明でも明らかになるが、本実施の
形態では、これらの指定範囲のビットしか反転操作しな
い。すなわち、図2のフローにおいて、ビット反転処理
(S24)では、まず、第1段階として、指定範囲の全
ビット(bit45〜48及びbit121、122の計
6ビット)について先頭から1ビットずつを反転処理
し、その都度、誤り検出部17に出力して誤りの有無を
検出する(S26)。そして、誤りありが継続する場合
は、第2段階として指定範囲の全ビットについて、先頭
から2ビットずつを反転処理し、上記処理を繰り返す。
そして、それでも誤りありが継続する場合は、第3段階
として指定範囲の全ビットについて、先頭から3ビット
ずつを反転処理し、上記処理を繰り返す。さらに、誤り
ありが継続する場合は、先頭から4ビットずつ、先頭か
ら5ビットずつ、先頭から6ビットずつ(すなわち全ビ
ット)の反転処理を順次に行い、上記処理を繰り返す。
【0031】なお、全ビットの反転処理後は、指定範囲
の全ビット数をNとすると、反転処理回数が2N回に達
する(ステップS25のYES)が、全ビットの反転処
理を行っても、誤りが継続する場合は、バースト誤り以
外の要因(例えばランダム誤りやバイト誤り)のため、
その要因に適合した別途の誤り訂正処理を実行する(S
28)。
【0032】図4は、以上の処理を具体的に示すビット
反転遷移状態図である。この図において、反転前のビッ
ト列(元のビット列)は「101000」であり、誤り
ビットはbit45、47、48であると仮定する。#
1〜#64は反転処理の回数である。最大の回数はこの
例の場合、指定範囲のビット数が6であるから、26
すなわち64である。
【0033】いま、反転操作を行ったビット値にアンダ
ーラインを付せば、#1〜#6は先頭から1ビットずつ
を反転させており、#7〜#21は先頭から2ビットず
つを反転させている。そして、最後の#64では2N
ット、すなわち、全ビットを反転させている。
【0034】上記仮定のとおり、誤りビットはbit4
5、47、48であるから、これらのビットが反転操作
される#26に至るまで(#1〜#25)は、誤り検出
の結果はすべて「誤りあり」である。そして、#26の
実行後に「誤りなし」となり、そのときのビット列
(「000100」)が、訂正受信信号38として、次
段回路(フレーム制御部19)に出力されることにな
る。
【0035】以上の説明からも明らかなように、本実施
の形態においては、(n,k)符号の特定の範囲(例示
ではbit45〜48及びbit121、122の6ビ
ット)しかビット反転操作を行わないため、情報ビット
kのすべてを反転対象とする従来技術に比べて、訂正受
信信号38を出力するまでの待ち時間(オーバヘッド)
を大幅に少なくできるという格別の効果を得ることがで
きる。なお、本発明の実施の形態は、上記例示のものに
限定されない。例えば、以下に列挙するような様々な変
形例が考えられる。
【0036】a.第1の変形例 上記実施の形態におけるビット反転の対象を、PHSに
おける通信チャネル(TCH)の信号とする。こうする
と、通話やデータ転送時のより高速な訂正処理を実現で
き、特にデータ転送速度の実質的な低下をきたさないか
ら好ましい。 b.第2の変形例 (n,k)符号のn、例えば、CRC訂正符号のCRC
部に誤りがあった場合の対策として、CRC部の信号レ
ベル低下部を検出する手段を設け、CRC部の信号レベ
ル低下部を検出した場合に、CRC部の指定範囲のビッ
トを1回訂正する都度、上記実施の形態の処理を一度行
うようにする。こうすると、情報ビットkの誤りに加え
て、符号ビットnの誤りにも対応できるから、(n,
k)符号のあらゆる誤り(バースト誤り)に対処でき
る。
【0037】c.第3の変形例 上記実施の形態(または第2の変形例)において、信号
レベルの低下度合いが大きいほど、誤り発生の確率が高
くなるので、まず、信号レベルの低下度合いが大きい部
分について、ビット反転処理を行い、それでも誤りが訂
正されない場合に、次位に大きい部分について、ビット
反転処理を行うようにする。こうすると、誤り発生の確
率が高い部分を先に処理するので、より一層オーバヘッ
ドを小さくできる。
【0038】d.第4の変形例 上記実施の形態(または第2の変形例)において、対象
範囲のビットを全部反転させても誤りなしにならない場
合は、その対象範囲以外のビットを反転対象に加える。
こうすると、最終的に(n,k)符号の全ビットが反転
対象となるので、大掛かりなバースト誤りにも対処でき
る。 e.第5の変形例 上記実施の形態(または第2の変形例)において、対象
範囲のビットを全部反転させても誤りなしにならない場
合は、その対象範囲の前後の1ビットまたは数ビットを
反転対象に加える。こうすると、レベル検出部22の応
答遅れに伴う誤差を解消して、誤り訂正の精度を向上で
きる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、無線通信
路を介して受信された(n,k)符号の誤りを訂正する
誤り訂正回路において、前記(n,k)符号の情報ビッ
トkに対応する受信信号の信号レベル低下部分を検出す
る検出手段と、前記信号レベル低下部分の位置を特定す
る特定手段と、前記特定された位置を受信系信号処理部
の処理遅れ及び処理内容を考慮して補正する補正手段
と、前記補正手段によって補正された位置に含まれる前
記情報ビットkの特定ビットをビット反転して誤りを訂
正する訂正手段と、を備えたので、(n,k)符号の情
報ビットkの一部を対象にビット反転を行って誤りを訂
正できる。したがって、従来技術のように、情報ビット
kのすべてを対象とするものに比して、誤り訂正の処理
時間を短くすることができ、オーバヘッドを小さくする
ことができる。
【0040】請求項2に係る発明によれば、移動体通信
の通信チャネルに適用するので、特にデータ通信におけ
る実質的な転送速度の低下を防止できる。請求項3に係
る発明によれば、無線通信路を介して受信された(n,
k)符号の誤りを訂正する誤り訂正回路において、前記
(n,k)符号の符号ビットnに対応する受信信号の信
号レベル低下部分を検出する検出手段と、前記信号レベ
ル低下部分の位置を特定する特定手段と、前記特定され
た位置を受信系信号処理部の処理遅れ及び処理内容を考
慮して補正する補正手段と、前記補正手段によって補正
された位置に含まれる前記符号ビットnの特定ビットを
ビット反転するとともに、該反転の都度、前記(n,
k)符号の情報ビットkを順次にビット反転して誤りを
訂正する訂正手段と、を備えたので、(n,k)符号の
符号ビットnの誤りにも対処でき、誤り訂正の性能向上
を図ることができる。
【0041】請求項4に係る発明によれば、低下度合い
が大きい前記信号レベル低下部分の位置を優先的に特定
するので、特に誤りを生じ易い部分を先に処理でき、よ
り一層オーバヘッドを小さくできる。請求項5に係る発
明によれば、前記信号レベル低下部分の位置に対応した
すべてのビット反転を行ったにもかかわらず、誤りが訂
正されない場合に、前記位置以外の部分のビットを反転
対象に含めるので、範囲の広い大掛かりなバースト誤り
にも対処できる。請求項6に係る発明によれば、前記信
号レベル低下部分の位置に対応したすべてのビット反転
を行ったにもかかわらず、誤りが訂正されない場合に、
前記位置の前後の1ビットまたは数ビットを反転対象に
含めるので、レベル検出部の応答遅れに伴う誤差を解消
して、誤り訂正の精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のブロック図である。
【図2】実施の形態のフローチャートである。
【図3】実施の形態のタイミングチャートである。
【図4】実施の形態のビット反転遷移図である。
【図5】通信系のモデル図である。
【図6】誤り検出のフローチャートである。
【図7】従来のビット反転のフローチャートである。
【符号の説明】
22 レベル検出部(検出手段) 23 タイミング生成部(特定手段、補正手段) 24 ビット反転部(補正手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信路を介して受信された(n,
    k)符号の誤りを訂正する誤り訂正回路において、 前記(n,k)符号の情報ビットkに対応する受信信号
    の信号レベル低下部分を検出する検出手段と、 前記信号レベル低下部分の位置を特定する特定手段と、 前記特定された位置を受信系信号処理部の処理遅れ及び
    処理内容を考慮して補正する補正手段と、 前記補正手段によって補正された位置に含まれる前記情
    報ビットkの特定ビットをビット反転して誤りを訂正す
    る訂正手段と、 を備えたことを特徴とする誤り訂正回路。
  2. 【請求項2】 前記(n,k)符号が移動体通信の通信
    チャネルであることを特徴とする請求項1記載の誤り訂
    正回路。
  3. 【請求項3】 無線通信路を介して受信された(n,
    k)符号の誤りを訂正する誤り訂正回路において、 前記(n,k)符号の符号ビットnに対応する受信信号
    の信号レベル低下部分を検出する検出手段と、 前記信号レベル低下部分の位置を特定する特定手段と、 前記特定された位置を受信系信号処理部の処理遅れ及び
    処理内容を考慮して補正する補正手段と、 前記補正手段によって補正された位置に含まれる前記符
    号ビットnの特定ビットをビット反転するとともに、該
    反転の都度、前記(n,k)符号の情報ビットkを順次
    にビット反転して誤りを訂正する訂正手段と、 を備えたことを特徴とする誤り訂正回路。
  4. 【請求項4】 前記特定手段は、低下度合いが大きい前
    記信号レベル低下部分の位置を優先的に特定することを
    特徴とする請求項1または請求項3記載の誤り訂正回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項3記載の誤り訂正
    回路において、 前記信号レベル低下部分の位置に対応したすべてのビッ
    ト反転を行ったにもかかわらず、誤りが訂正されない場
    合に、前記位置以外の部分のビットを反転対象に含める
    ことを特徴とする誤り訂正回路。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項3記載の誤り訂正
    回路において、 前記信号レベル低下部分の位置に対応したすべてのビッ
    ト反転を行ったにもかかわらず、誤りが訂正されない場
    合に、前記位置の前後の1ビットまたは数ビットを反転
    対象に含めることを特徴とする誤り訂正回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010507340A (ja) * 2006-10-20 2010-03-04 シュレイダー エレクトロニクス リミテッド Rfデータリンクにおけるデータエラー検出及び修正方法
JP2012124643A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 受信装置及びデータ転送装置
JP2012124642A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Fuji Xerox Co Ltd 受信装置、データ転送装置、及びプログラム

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