JPH0634636B2 - 時分割制御形自動電圧調整装置 - Google Patents
時分割制御形自動電圧調整装置Info
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- JPH0634636B2 JPH0634636B2 JP60164513A JP16451385A JPH0634636B2 JP H0634636 B2 JPH0634636 B2 JP H0634636B2 JP 60164513 A JP60164513 A JP 60164513A JP 16451385 A JP16451385 A JP 16451385A JP H0634636 B2 JPH0634636 B2 JP H0634636B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は同期発電機等に使用される自動電圧調整装置
に関し、特に時分割の制御回路を用い、応答速度が速く
かつ安定領域の広い時分割制御形自動電圧調整装置に関
する。
に関し、特に時分割の制御回路を用い、応答速度が速く
かつ安定領域の広い時分割制御形自動電圧調整装置に関
する。
[従来技術とその問題点] 第3図(A)は従来の自動電圧調整装置(以下AVRという)
を示している。
を示している。
1は同期発電機であり、この同期発電機1の出力電圧は
変圧器2及びリアクトル3を介してダイオード4のアノ
ードに供給され、又同期発電機1の出力電流は変流器5
を介して前記ダイオード4のアノードに供給される。ダ
イオード4のカソード側は同期発電機1の界磁コイル1a
に接続され、同期発電機1の出力の一部がダイオード4
により整流され、励磁用として供給される。更に同期発
電機1の定電圧回路として、出力電圧は変圧器6を介し
て電圧検出器7に入力され、この電圧検出器7による検
出電圧Viは電圧比較器8に入力される。
変圧器2及びリアクトル3を介してダイオード4のアノ
ードに供給され、又同期発電機1の出力電流は変流器5
を介して前記ダイオード4のアノードに供給される。ダ
イオード4のカソード側は同期発電機1の界磁コイル1a
に接続され、同期発電機1の出力の一部がダイオード4
により整流され、励磁用として供給される。更に同期発
電機1の定電圧回路として、出力電圧は変圧器6を介し
て電圧検出器7に入力され、この電圧検出器7による検
出電圧Viは電圧比較器8に入力される。
又、この電圧比較器8には電圧設定器9からの設定電圧
Voも入力される。電圧比較器8の出力信号は駆動回路1
0を介してサイリスタ11のゲートに入力される。この
サイリスタ11のアノード側は抵抗R1を介して前記ダ
イオード4のアノードに接続され、サイリスタ11のカ
ソードは界磁コイル1aのバイパス用の抵抗R2に接続さ
れる。
Voも入力される。電圧比較器8の出力信号は駆動回路1
0を介してサイリスタ11のゲートに入力される。この
サイリスタ11のアノード側は抵抗R1を介して前記ダ
イオード4のアノードに接続され、サイリスタ11のカ
ソードは界磁コイル1aのバイパス用の抵抗R2に接続さ
れる。
この定電圧回路において、同期発電機1の出力電圧に対
応して電圧比較器7からの検出電圧Viは、電圧比較器8
により、電圧設定器9からの設定電圧とVoと比較され、
前記検出電圧Viが設定電圧Voよりも大きいとき、電圧比
較器8から駆動回路10へ所定の信号が送出される。こ
れにより、サイリスタ11は駆動回路10による駆動信
号により導通し、前記励磁コイル1aへの供給電力は抵抗
R2によりバイパスされるようになり、同期発電機1の
出力電圧は抑制され一定に保たれる。
応して電圧比較器7からの検出電圧Viは、電圧比較器8
により、電圧設定器9からの設定電圧とVoと比較され、
前記検出電圧Viが設定電圧Voよりも大きいとき、電圧比
較器8から駆動回路10へ所定の信号が送出される。こ
れにより、サイリスタ11は駆動回路10による駆動信
号により導通し、前記励磁コイル1aへの供給電力は抵抗
R2によりバイパスされるようになり、同期発電機1の
出力電圧は抑制され一定に保たれる。
上述したサイリスタスイッチング方式のAVRではサイ
リスタ11は、このサイリスタ11へのゲート信号がな
くなったとき、しゃ断させる必要があり、そのためサイ
リスタ11は交流回路に挿入されている。
リスタ11は、このサイリスタ11へのゲート信号がな
くなったとき、しゃ断させる必要があり、そのためサイ
リスタ11は交流回路に挿入されている。
それ故、サイリスタ11によるスイッチング周波数も同
期発電機1の出力周波数と一致し、又、上述した電圧制
御のためのループ内に同期発電機1が介在するので、第
3図(B)のタイムチャートで示すようにその制御時定数
も大きくなり、検出遅れを生じる。更には、励磁電流に
発電機の出力周波数のリップルが含まれることから、そ
の制御が不安定となる。
期発電機1の出力周波数と一致し、又、上述した電圧制
御のためのループ内に同期発電機1が介在するので、第
3図(B)のタイムチャートで示すようにその制御時定数
も大きくなり、検出遅れを生じる。更には、励磁電流に
発電機の出力周波数のリップルが含まれることから、そ
の制御が不安定となる。
第4図(A)はトランジスタスイッチング方式のAVR回
路を示していて、スイッチング用トランジスタ20は直
流側、即ち、ダイオード4のカソード側に挿入されてい
て、21及び22は、スイッチングトランジスタ20を
駆動するためのトランジスタ21a,22aを制御するオン制
御器及びオフ制御器であり、界磁電流検出部24で検出
された界磁電流は検出回路25を介して駆動回路10に
入力される。
路を示していて、スイッチング用トランジスタ20は直
流側、即ち、ダイオード4のカソード側に挿入されてい
て、21及び22は、スイッチングトランジスタ20を
駆動するためのトランジスタ21a,22aを制御するオン制
御器及びオフ制御器であり、界磁電流検出部24で検出
された界磁電流は検出回路25を介して駆動回路10に
入力される。
このトランジスタスイッチング方式のAVRでは、直流
側でスイッチングを行っているのでスイッチング周波数
は任意に設定でき、制御ループもマイナーループを構成
しているので、第4図(B)のタイムチヤートで示したよ
うに制御時定数は改善されて小さくなり、又、検出遅れ
も小さくなるが、スイッチングトランジスタ20のオン
動作及びオフ動作共制御するので制御系が複雑になり、
又、スイッチング用トランジスタにバイポーラ形トラン
ジスタを高速動作させるためその駆動回路が複数にな
り、装置のコストが高くなるといった欠点があった。
側でスイッチングを行っているのでスイッチング周波数
は任意に設定でき、制御ループもマイナーループを構成
しているので、第4図(B)のタイムチヤートで示したよ
うに制御時定数は改善されて小さくなり、又、検出遅れ
も小さくなるが、スイッチングトランジスタ20のオン
動作及びオフ動作共制御するので制御系が複雑になり、
又、スイッチング用トランジスタにバイポーラ形トラン
ジスタを高速動作させるためその駆動回路が複数にな
り、装置のコストが高くなるといった欠点があった。
[発明の目的] この発明は上述した問題点をなくすためになされたもの
であり、制御系の安定度を改善するとともにスイッチン
グ用回路を簡略化した時分割制御形自動電圧調整装置を
提供することを目的とする。
であり、制御系の安定度を改善するとともにスイッチン
グ用回路を簡略化した時分割制御形自動電圧調整装置を
提供することを目的とする。
[発明の構成] この発明は、自励形同期発電機(1)の励磁電流を時分割
的に制御することによって出力電圧を一定に保持する時
分割制御形自動電圧調整装置であって、 発電機(1)の出力電圧を検出する電圧検出手段(6)と、電
圧検出手段(6)で検出した電圧を直流に整流する整流器
(12)と、整流器(12)の出力電圧(Vi)と設定電圧(Vo)との
差電圧(Vi-Vo)をとると共に、該差電圧を減じるべく後
記の帰還電圧(Vf)を取り込む手段(13)と、前記手段(13)
よりの出力電圧を積分する積分器(14)と、積分器(14)の
出力電圧が規定値より上回ったか否かによって正の電圧
(VH)、負の電圧(VL)を出力するコンパレータ(15)と、前
記正の電圧(VH)の印加によりオフからオンとなることで
発電機(1)に供給される励磁電流を分流させるパワーMOS
FET(16)と、正の電圧(VH)が出力された時のみ、該電圧
(VH)を前記帰還電圧(Vf)として供給できるよう設けた抵
抗分圧回路(R3,R4)とを備えたことを特徴とする。
的に制御することによって出力電圧を一定に保持する時
分割制御形自動電圧調整装置であって、 発電機(1)の出力電圧を検出する電圧検出手段(6)と、電
圧検出手段(6)で検出した電圧を直流に整流する整流器
(12)と、整流器(12)の出力電圧(Vi)と設定電圧(Vo)との
差電圧(Vi-Vo)をとると共に、該差電圧を減じるべく後
記の帰還電圧(Vf)を取り込む手段(13)と、前記手段(13)
よりの出力電圧を積分する積分器(14)と、積分器(14)の
出力電圧が規定値より上回ったか否かによって正の電圧
(VH)、負の電圧(VL)を出力するコンパレータ(15)と、前
記正の電圧(VH)の印加によりオフからオンとなることで
発電機(1)に供給される励磁電流を分流させるパワーMOS
FET(16)と、正の電圧(VH)が出力された時のみ、該電圧
(VH)を前記帰還電圧(Vf)として供給できるよう設けた抵
抗分圧回路(R3,R4)とを備えたことを特徴とする。
[発明の要点] スイッチング制御におけるオン・オフ動作の内オフ制御
は、制御回路内に制御対象を模擬した回路を構成してそ
の信号により行なわせることにより制御系の応答速度が
速まり、かつ安定度が向上することに着目したものであ
る。即ち、 発電機(1)の検出電圧(Vi)と設定電圧(Vo)との差電圧(Vi
-Vo)を積分器(14)にて積分し、その積分値が規定値に達
した時にコンパレータ(15)から出力される正の電圧(VH)
でもって、パワーMOSFET(16)をスイッチオンにすること
で、発電機に供給される励磁電流を分流させる一方、前
記正の電圧(VH)を帰還電圧として前記差電圧(Vi-Vo)を
低減させ、これにより、積分器(14)の積分値が前記規定
値を下回る結果、コンパレータ(15)より出力される負の
電圧(VL)により、前記パワーMOSFET(16)をスイッチオフ
にして前記励磁電流の分流を停止させる。コンパレータ
(16)が負の電圧(VL)を出力した場合には、手段(13)に対
して帰還電圧が供給されなくなり、従って、この後は、
積分器(14)は再び積分を開始することにより、上述した
動作が繰替えされる。このように、時分割的にパワーMO
SFET(16)をオンオフさせて、発電機(1)への励磁電流を
分流させることで、発電機(1)の出力電圧を一定に保
つ。
は、制御回路内に制御対象を模擬した回路を構成してそ
の信号により行なわせることにより制御系の応答速度が
速まり、かつ安定度が向上することに着目したものであ
る。即ち、 発電機(1)の検出電圧(Vi)と設定電圧(Vo)との差電圧(Vi
-Vo)を積分器(14)にて積分し、その積分値が規定値に達
した時にコンパレータ(15)から出力される正の電圧(VH)
でもって、パワーMOSFET(16)をスイッチオンにすること
で、発電機に供給される励磁電流を分流させる一方、前
記正の電圧(VH)を帰還電圧として前記差電圧(Vi-Vo)を
低減させ、これにより、積分器(14)の積分値が前記規定
値を下回る結果、コンパレータ(15)より出力される負の
電圧(VL)により、前記パワーMOSFET(16)をスイッチオフ
にして前記励磁電流の分流を停止させる。コンパレータ
(16)が負の電圧(VL)を出力した場合には、手段(13)に対
して帰還電圧が供給されなくなり、従って、この後は、
積分器(14)は再び積分を開始することにより、上述した
動作が繰替えされる。このように、時分割的にパワーMO
SFET(16)をオンオフさせて、発電機(1)への励磁電流を
分流させることで、発電機(1)の出力電圧を一定に保
つ。
[実施例] 第1図(A)はこの発明の1実施例を示していて、従来例
と同一の部分については同一の符号を付している。
と同一の部分については同一の符号を付している。
同期発電機1の出力電圧は変圧器6を介して整流器12
に入力され、この整流器12により直流電圧に整流さ
れ、加算器13に同期発電機1の出力電圧を表す検出電
圧Viとして加算入力される。この加算器13には電圧設
定器9からの設定電圧Voが減算入力されるとともに後述
する調節器18よりの帰還電圧Vfが加算入力される。
に入力され、この整流器12により直流電圧に整流さ
れ、加算器13に同期発電機1の出力電圧を表す検出電
圧Viとして加算入力される。この加算器13には電圧設
定器9からの設定電圧Voが減算入力されるとともに後述
する調節器18よりの帰還電圧Vfが加算入力される。
加算器13の出力電圧は積分器14に入力され、この積
分器14による積分電圧はコンパレータ15に入力され
る。コンパレータ15の出力電圧はパワーMOSFET16の
ゲートに入力されるとともにインバータ17にも入力さ
れる。パワーMOSFET16のドレインはダイオード4のカ
ソードに接続され、同期発電機1の励磁電流がこのパワ
ーMOSFET16に分流するように接続される。一方インバ
ータ17の出力部は抵抗R3を介して、調節器18に入
力部に接続されると共に、抵抗R4にも接続され、そし
てこの抵抗R4の他端には出力電圧VLが印加される。
分器14による積分電圧はコンパレータ15に入力され
る。コンパレータ15の出力電圧はパワーMOSFET16の
ゲートに入力されるとともにインバータ17にも入力さ
れる。パワーMOSFET16のドレインはダイオード4のカ
ソードに接続され、同期発電機1の励磁電流がこのパワ
ーMOSFET16に分流するように接続される。一方インバ
ータ17の出力部は抵抗R3を介して、調節器18に入
力部に接続されると共に、抵抗R4にも接続され、そし
てこの抵抗R4の他端には出力電圧VLが印加される。
次に上述した回路構成による動作を第2図(A)〜(E)のタ
イムチャートとともに説明する。
イムチャートとともに説明する。
整流器12からの検出電圧Viは、加算器13において電
圧設定器9からの設定電圧Vo及び調節器18から帰還信
号の電圧Vfと比較され、その差電圧が積分器14で積分
される。
圧設定器9からの設定電圧Vo及び調節器18から帰還信
号の電圧Vfと比較され、その差電圧が積分器14で積分
される。
今、同期発電機1の出力電圧が定格電圧を上回っている
とき、即ち、第2図(A)で示すように検出電圧Viが設定
電圧Voを上回っているとき(時点t1〜t2)、第2図(B)
で示すように、その上回った値の差電圧が加算器13か
ら出力される。尚、このときの帰還電圧Vfは後述するよ
うに0Vである。
とき、即ち、第2図(A)で示すように検出電圧Viが設定
電圧Voを上回っているとき(時点t1〜t2)、第2図(B)
で示すように、その上回った値の差電圧が加算器13か
ら出力される。尚、このときの帰還電圧Vfは後述するよ
うに0Vである。
加算器13の出力電圧は積分器14により積分され、第
2図(C)で示すように時間経過とともに上昇し、Vbに達
したとき(時点t2)、コンパレータ15は動作し、第2
図(D)で示すように、その出力レベルは負の電圧VLから
正の電圧VHに切り替わるようになる。これによりパワー
MOSFET16はオンとなり、ダイオード4を介して供給さ
れる界磁コイル1aへの励磁電流がこのパワーMOSFET16
に分流するようになり、第2図(E)で示すように、同期
発電機1の出力電圧は低下する。この時点t2において、
コンパレータ15から出力された正の電圧VHがインバー
タ17により負の電圧VLに反転され、その電圧VLが抵抗
R3の一端に印加されるが、抵抗R4の一端には電圧VL
が印加されているので、抵抗R3と抵抗R4との接続点
の電位もVLであり、この負の電圧VLは調節器18により
所定の電圧値に調節され、帰還電圧Vfとして前記加算器
13に加算入力される。
2図(C)で示すように時間経過とともに上昇し、Vbに達
したとき(時点t2)、コンパレータ15は動作し、第2
図(D)で示すように、その出力レベルは負の電圧VLから
正の電圧VHに切り替わるようになる。これによりパワー
MOSFET16はオンとなり、ダイオード4を介して供給さ
れる界磁コイル1aへの励磁電流がこのパワーMOSFET16
に分流するようになり、第2図(E)で示すように、同期
発電機1の出力電圧は低下する。この時点t2において、
コンパレータ15から出力された正の電圧VHがインバー
タ17により負の電圧VLに反転され、その電圧VLが抵抗
R3の一端に印加されるが、抵抗R4の一端には電圧VL
が印加されているので、抵抗R3と抵抗R4との接続点
の電位もVLであり、この負の電圧VLは調節器18により
所定の電圧値に調節され、帰還電圧Vfとして前記加算器
13に加算入力される。
このときの帰還電圧Vfは負の値であるので第2図(B)の
時点t2〜t3で示すように加算器13の出力電圧は低下
し、負の電圧を出力する。積分器14が負の電圧を積分
する結果、第2図(C)の時点t2〜t3で示すように積分器
出力は時間の経過とともに低下し、電圧Va以下に低下し
たとき(時点t3)、コンパレータ15は負の電圧VLを出
力する。これにより、パワーMOSFET16はしゃ断される
のでダイオード4を介した供給電流は界磁コイル1aのみ
に流れるようになり、同期発電機1の出力電圧も回復す
る。
時点t2〜t3で示すように加算器13の出力電圧は低下
し、負の電圧を出力する。積分器14が負の電圧を積分
する結果、第2図(C)の時点t2〜t3で示すように積分器
出力は時間の経過とともに低下し、電圧Va以下に低下し
たとき(時点t3)、コンパレータ15は負の電圧VLを出
力する。これにより、パワーMOSFET16はしゃ断される
のでダイオード4を介した供給電流は界磁コイル1aのみ
に流れるようになり、同期発電機1の出力電圧も回復す
る。
この時点t3において、コンパレータ15から出力された
電圧VLは、インバータ17で正の電圧VHに反転され、そ
の電圧VHが抵抗R3に印加される。今、電圧VHとVLとの
絶対値が等しく、かつ抵抗R3とR4との抵抗値が等し
い場合には、抵抗R3と抵抗R4とで分圧された接続点
の電位は丁度0Vとなり、よって、調節器18からの帰
還電圧Vfも0Vになり、加算器13に対しては何ら作用
しない。
電圧VLは、インバータ17で正の電圧VHに反転され、そ
の電圧VHが抵抗R3に印加される。今、電圧VHとVLとの
絶対値が等しく、かつ抵抗R3とR4との抵抗値が等し
い場合には、抵抗R3と抵抗R4とで分圧された接続点
の電位は丁度0Vとなり、よって、調節器18からの帰
還電圧Vfも0Vになり、加算器13に対しては何ら作用
しない。
この時点t3において、整流器12からの検出電圧Viが設
定電位Voよりもまだ上回っているときは、時点t3以降で
示すように再び上述した同様な制御がなされる。
定電位Voよりもまだ上回っているときは、時点t3以降で
示すように再び上述した同様な制御がなされる。
このように時点t1〜t2の期間は、パワーMOSFET16のオ
フ期間で励磁電流を分流していない期間であり、時点t2
〜t3の期間は、パワーMOSFET16のオン期間で、励磁電
流の分流により同期発電機1の出力電圧が低下している
期間である。
フ期間で励磁電流を分流していない期間であり、時点t2
〜t3の期間は、パワーMOSFET16のオン期間で、励磁電
流の分流により同期発電機1の出力電圧が低下している
期間である。
ところで、時点t11〜t13の期間は、第2図(A)で示すよ
うに、前記時点t1〜t3の期間と比較して、その検出電圧
Viが設定電圧Voよりもより大きく上回っているときであ
り、このときには、第2図(C)で示すように積分器出力
がVaからVbへ上昇する時間t12〜t11(非分流期)は短
く、逆に、VbからVaまで低下する時間t13〜t12(分流
期)は長くなっている。これで分かるように、同期発電
機1の定格電圧を上回った電圧値に対応して、同期発電
機1の出力電圧低減期間が設定される。このように積分
器14,コンパレータ15,インバータ17及び調節器
18からなる制御ループにより、制御対象を模擬した回
路を構成していて、これにより、同期発電機1の平均出
力電圧を一定に保つ制御がなされる。
うに、前記時点t1〜t3の期間と比較して、その検出電圧
Viが設定電圧Voよりもより大きく上回っているときであ
り、このときには、第2図(C)で示すように積分器出力
がVaからVbへ上昇する時間t12〜t11(非分流期)は短
く、逆に、VbからVaまで低下する時間t13〜t12(分流
期)は長くなっている。これで分かるように、同期発電
機1の定格電圧を上回った電圧値に対応して、同期発電
機1の出力電圧低減期間が設定される。このように積分
器14,コンパレータ15,インバータ17及び調節器
18からなる制御ループにより、制御対象を模擬した回
路を構成していて、これにより、同期発電機1の平均出
力電圧を一定に保つ制御がなされる。
第1図(B)は上述した制御の動作を示すタイムチャート
であり、検出遅れと制御時定数は共に小さく、応答性が
良く、又、界磁電流を時分割的に高速にスイッチング制
御するため、界磁電流はなめらかに制御されるととも
に、上述したように、制御対象を模擬した制御系で構成
されているので制御系を乱す外部要因は排除され、制御
系の安定度は著しく改善される。又、スイッチング用素
子にパワーMOSFETを用いたのでパワーMOSFETの駆動回路
は簡略化される。
であり、検出遅れと制御時定数は共に小さく、応答性が
良く、又、界磁電流を時分割的に高速にスイッチング制
御するため、界磁電流はなめらかに制御されるととも
に、上述したように、制御対象を模擬した制御系で構成
されているので制御系を乱す外部要因は排除され、制御
系の安定度は著しく改善される。又、スイッチング用素
子にパワーMOSFETを用いたのでパワーMOSFETの駆動回路
は簡略化される。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明は、出力電圧を一定に保
つために、励磁回路に設けたパワーMOSFETを時分割的高
速にオン・オフして、発電機の励磁電流を制御したの
で、界磁電流はなめらかに制御され、制御系の安定度が
改善される。
つために、励磁回路に設けたパワーMOSFETを時分割的高
速にオン・オフして、発電機の励磁電流を制御したの
で、界磁電流はなめらかに制御され、制御系の安定度が
改善される。
第1図(A)はこの発明の1実施例を示す電圧調整装置の
ブロック図、 第1図(B)は第1図(A)における動作を示すタイムチャー
ト、 第2図(A)ないし(E)は第1図(A)における各出力波形を
示す図、 第3図(A)及び第4図(A)は従来の電圧調整装置のブロッ
ク図、 第3図(B)及び第4図(B)は、それぞれ第3図(A)及び第
4図(A)における動作を示すタイムチャートである。 1……同期発電機、9……電圧設定器 12……整流器、13……加算器 14……積分器、15……コンパレータ 16……パワーMOSFET、17……インバータ 18……調節器、R3,R4……抵抗
ブロック図、 第1図(B)は第1図(A)における動作を示すタイムチャー
ト、 第2図(A)ないし(E)は第1図(A)における各出力波形を
示す図、 第3図(A)及び第4図(A)は従来の電圧調整装置のブロッ
ク図、 第3図(B)及び第4図(B)は、それぞれ第3図(A)及び第
4図(A)における動作を示すタイムチャートである。 1……同期発電機、9……電圧設定器 12……整流器、13……加算器 14……積分器、15……コンパレータ 16……パワーMOSFET、17……インバータ 18……調節器、R3,R4……抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】自励形同期発電機(1)の励磁電流を時分割
的に制御することによって出力電圧を一定に保持する時
分割制御形自動電圧調整装置であって、 発電機(1)の出力電圧を検出する電圧検出手段(6)と、電
圧検出手段(6)で検出した電圧を直流に整流する整流器
(12)と、整流器(12)の出力電圧(Vi)と設定電圧(Vo)との
差電圧(Vi-Vo)をとると共に、該差電圧を減じるべく後
記の帰還電圧(Vf)を取り込む手段(13)と、前記手段(13)
よりの出力電圧を積分する積分器(14)と、積分器(14)の
出力電圧が規定値より上回ったか否かによって正の電圧
(VH)、負の電圧(VL)を出力するコンパレータ(15)と、前
記正の電圧(VH)の印加によりオフからオンとなることで
発電機(1)に供給される励磁電流を分流させるパワーMOS
FET(16)と、正の電圧(VH)が出力された時のみ、該電圧
(VH)を前記帰還電圧(Vf)として供給できるよう設けた抵
抗分圧回路(R3,R4)とを備えたことを特徴とする時分割
制御形自動電圧調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60164513A JPH0634636B2 (ja) | 1985-07-24 | 1985-07-24 | 時分割制御形自動電圧調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60164513A JPH0634636B2 (ja) | 1985-07-24 | 1985-07-24 | 時分割制御形自動電圧調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6225900A JPS6225900A (ja) | 1987-02-03 |
JPH0634636B2 true JPH0634636B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=15794588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60164513A Expired - Lifetime JPH0634636B2 (ja) | 1985-07-24 | 1985-07-24 | 時分割制御形自動電圧調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634636B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11564867B2 (en) | 2016-01-22 | 2023-01-31 | Baxter International Inc. | Sterile solutions product bag |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0634637B2 (ja) * | 1985-11-09 | 1994-05-02 | 富士電機株式会社 | 時分割制御形自動電圧調整装置 |
JPS62114499A (ja) * | 1985-11-09 | 1987-05-26 | Fuji Electric Co Ltd | 時分割制御形自動電圧調整装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5925600A (ja) * | 1982-08-03 | 1984-02-09 | Toshiba Corp | 車輌用交流発電機の電圧調整器 |
-
1985
- 1985-07-24 JP JP60164513A patent/JPH0634636B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5925600A (ja) * | 1982-08-03 | 1984-02-09 | Toshiba Corp | 車輌用交流発電機の電圧調整器 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11564867B2 (en) | 2016-01-22 | 2023-01-31 | Baxter International Inc. | Sterile solutions product bag |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6225900A (ja) | 1987-02-03 |
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