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JPH06342846A - トレンチ分離構造を有する半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

トレンチ分離構造を有する半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH06342846A
JPH06342846A JP6043916A JP4391694A JPH06342846A JP H06342846 A JPH06342846 A JP H06342846A JP 6043916 A JP6043916 A JP 6043916A JP 4391694 A JP4391694 A JP 4391694A JP H06342846 A JPH06342846 A JP H06342846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trench
insulating layer
dielectric film
conductive layer
semiconductor substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6043916A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Komori
重樹 小森
Takehisa Yamaguchi
偉久 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6043916A priority Critical patent/JPH06342846A/ja
Priority to KR1019940006938A priority patent/KR0135715B1/ko
Priority to US08/223,952 priority patent/US5598019A/en
Priority to DE4411851A priority patent/DE4411851C2/de
Publication of JPH06342846A publication Critical patent/JPH06342846A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • H10B12/038Making the capacitor or connections thereto the capacitor being in a trench in the substrate

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Element Separation (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離能力に優れかつ信頼性の高いトレンチ分
離構造を有する半導体装置を提供する。 【構成】 半導体基板1の主表面には素子分離のための
トレンチ10が形成されている。このトレンチ10内部
には、半導体基板1と電気的に接続された導電層13が
形成されている。この導電層13とトレンチ10の側壁
との間に、酸化膜2,12および誘電体膜15が形成さ
れている。導電層13上にはフィールド酸化膜14が形
成されている。誘電体膜15はこのフィールド酸化膜1
4の側壁部からトレンチ10側壁と導電層13との間に
まで延在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トレンチ分離構造を
有する半導体装置およびその製造方法に関し、特に、信
頼性が高くかつ微細な素子間分離を実現し得るトレンチ
分離構造を有する半導体装置およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置においては、素子の高
集積化に対する要求に伴い、素子間の分離にも微細なも
のが要求されてきている。従来から、素子分離法として
LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法が広く用
いられてきた。しかしながら、LOCOS法による分離
では、バーズビークが形成されるため、微細な分離幅を
得ることが困難となっていた。
【0003】そこで、微細な素子間分離を可能とする素
子分離法の1つとして、深く狭いトレンチを用いるいわ
ゆるトレンチアイソレーション技術が注目されている。
このトレンチアイソレーション技術の一例が、特開昭6
0−105247号公報に開示されている。以下、この
特開昭60−105247号公報に開示されたトレンチ
アイソレーション技術について、図50〜図58を用い
て説明する。図50〜図58は、特開昭60−1052
47号公報に開示されている従来のトレンチアイソレー
ション技術を用いた素子分離構造を示す断面図である。
【0004】まず図50を参照して、p型半導体基板5
3の主表面には、p型高濃度不純物層51が形成されて
おり、このp型高濃度不純物層51上にはp型低濃度不
純物層52が形成されている。そして、p型半導体基板
53の主表面には、素子分離のためのトレンチ56が形
成されている。このトレンチ56内には、p型の不純物
が導入された多結晶シリコン層60が形成されている。
この多結晶シリコン層60とトレンチ56の側壁との間
には、酸化膜58が形成されており、この多結晶シリコ
ン層60上部には、フィールド酸化膜61が形成されて
いる。
【0005】以上のような構造を有することにより、次
に説明するような作用効果がある。まず、トレンチ56
内に形成された多結晶シリコン層60が、p型半導体基
板53と同電位となるため、トレンチ56の側壁部にお
いては、あたかもトランジスタが形成されたような状態
となり反転層が形成されにくくなる。すなわち、分離能
力が高くなる。また、フィールド酸化膜61は熱酸化処
理が施されることによって形成されるため、このフィー
ルド酸化膜61形成の際に、多結晶シリコン層60の上
部角部も酸化され、丸みを帯びた形状となる。それによ
り、この多結晶シリコン層60の上部角部とトレンチ5
6の側壁部との実質的な距離が長くなる。それにより、
この多結晶シリコン層60の上部角部近傍に位置するト
レンチ56の側壁部分における電界集中による反転層の
発生を効果的に阻止することが可能となる。さらに、多
結晶シリコン層60は、電界をシールドする機能をも有
しているため、上層配線からの電界がトレンチ56の側
壁に照射されるのを阻止できる。それにより、トレンチ
56側壁における反転層の形成を効果的に阻止できる。
【0006】次に、上記の構造を有する素子分離構造の
形成方法について図51〜図58を用いて説明する。図
51〜図57は、上記の構造を有する素子分離構造の形
成工程の第1工程〜第7工程を示す断面図である。
【0007】まず図51を参照して、p型高濃度不純物
層51およびp型低濃度不純物層52を形成し、p型半
導体基板53上に熱酸化法を用いてシリコン酸化膜54
を形成する。このシリコン酸化膜54越しにp型不純物
をp型半導体基板53の主表面に注入することによっ
て、不純物層(チャネルドープ領域)75を形成する。
このシリコン酸化膜54上にシリコン窒化膜55を形成
する。
【0008】次に、図52に示されるように、シリコン
酸化膜54およびシリコン窒化膜55を所望形状にパタ
ーニングした後、トレンチ56を形成する。そして、こ
のトレンチ56を通してp型半導体基板53にボロン
(B)を拡散する。それにより、p型高濃度不純物領域
57が形成される。
【0009】次に、図53に示されるように、p型半導
体基板53に熱酸化処理を施すことによって、トレンチ
56内表面にシリコン酸化膜58を形成する。そして、
図54に示されるように、RIE法を用いてエッチング
することによって、トレンチ56底面のシリコン酸化膜
58のみを除去する。
【0010】その後、図55に示されるように、トレン
チ56内表面上およびシリコン窒化膜55上に、ボロン
(B)が導入された多結晶シリコン層59を形成する。
そして、図56に示されるように、エッチバックを行な
うことによって、トレンチ56内部のみに多結晶シリコ
ン層60を残す。
【0011】次に、図57を参照して、熱酸化処理を施
すことによって多結晶シリコン層60上部に所定膜厚の
フィールド酸化膜61を形成する。このとき、フィール
ド酸化膜61の形成によって、トレンチ56の側壁上端
角部も酸化される。すなわち、トレンチ56の側壁上端
角部におけるp型高濃度不純物拡散層57および不純物
層75が酸化されることになる。それに加えて、フィー
ルド酸化膜61の形成の際に、このフィールド酸化膜6
1によって、フィールド酸化膜61に近接するp型高濃
度不純物拡散層57および不純物層75からp型不純物
が吸収される。このため、フィールド酸化膜61に近接
するトレンチ56の側壁上端角部の濃度が低くなる。
【0012】上記のように、フィールド酸化膜61に近
接するトレンチ56の側壁上端角部の不純物濃度が低く
なるのを防止するために、フィールド酸化膜61の形成
後に不純物層75を形成する手法をとることが考えられ
る。図58は、フィールド酸化膜61形成後に不純物層
75を形成している様子を示す断面図である。
【0013】図58を参照して、フィールド酸化膜61
の形成後に不純物層75を形成したとしても、フィール
ド酸化膜61下の領域81には不純物層75形成のため
のp型不純物が届かない。そのため、フィールド酸化膜
61に近接するトレンチ56の側壁上端角部の不純物濃
度は、やはり低くなってしまう。
【0014】その後、シリコン窒化膜55およびシリコ
ン酸化膜54を順次除去することによって、図50に示
される素子分離構造が形成されることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造を有する素
子分離構造は、優れた分離能力を有するものであった
が、次に説明するような問題点があった。その問題点に
ついて、図59〜図63を用いて説明する。図59は、
上記のような従来の素子分離構造を有するMOSトラン
ジスタを模式的に示す斜視図である。図60は、図59
におけるC−C線に沿って見た断面図である。図61
は、図60におけるD領域を拡大した断面図である。
【0016】まず図59を参照して、p型半導体基板7
0の主表面における所定位置には、素子形成領域72が
形成されており、この素子形成領域72を取囲むように
素子分離のためのトレンチ71が形成されている。そし
て、素子形成領域72上およびトレンチ71上に延在す
るようにゲート電極73が形成されている。
【0017】次に、図60を用いて上記のMOSトラン
ジスタの断面構造について説明する。図60を参照し
て、p型半導体基板70には、p型高濃度不純物層70
aおよびp型低濃度不純物層70bが形成されている。
そして、p型半導体基板70の主表面には、p型高濃度
不純物層70aに到達するような、素子分離のためのト
レンチ71が形成されている。このトレンチ71内に
は、多結晶シリコン層60が形成されており、この多結
晶シリコン層60上にはフィールド酸化膜61が形成さ
れている。このフィールド酸化膜61の形成によって、
トレンチ71の側壁上端角部は丸められている。そし
て、トレンチ71上および素子形成領域72上には、ゲ
ート絶縁膜74を介してゲート電極73が形成されてい
る。また、素子形成領域72には、ソース/ドレイン領
域となるn型不純物領域78が形成されている。これら
により、MOSトランジスタ80が構成される。
【0018】次に、図61を用いて、上記のような構造
を有する従来の素子分離構造をMOSトランジスタに適
用した場合の問題点について説明する。図61を参照し
て、従来の素子分離構造においては、多結晶シリコン層
60上部を熱酸化することによってフィールド酸化膜6
1を形成していた。したがって、その際に多結晶シリコ
ン層60およびトレンチ71の側壁71aの上端角部も
酸化され、丸みを帯びた形状となる。また、上述のよう
に、トレンチ71の側壁71aの上端角部は、フィール
ド酸化膜61と近接しているので、フィールド酸化膜6
1の形成の際に、フィールド酸化膜61によって、その
上端角部から不純物が吸収される。そのため、トレンチ
71の側壁71aの上端角部のp型不純物濃度が低くな
る。
【0019】一方、素子形成領域72におけるMOSト
ランジスタのチャネル領域には、予めMOSトランジス
タ80のしきい値電圧を調整するためのチャネルドープ
が行なわれており、不純物層75が形成されている。し
かし、この不純物層75は、素子形成領域72の上部の
浅い領域にのみ形成されている。そのため、上記のよう
なフィールド酸化膜61の形成のための熱酸化処理によ
ってトレンチ71の側壁71aの上端角部が丸みを帯び
たような形状になった場合には、トレンチ71近傍の不
純物層75も酸化される。それにより、図61に示され
るように、トレンチ71近傍において、不純物層75の
上面は下方(トレンチの深さ方向)に傾斜する。その結
果、ゲート電極73と対向する部分に、チャネルドープ
が行なわれていない不純物濃度の低い領域が存在するこ
ととなる。以上のことより、従来例においては、フィー
ルド酸化膜61下において、不純物濃度が低くなった領
域77が、ゲート電極73と対向する位置に形成される
ことになる。
【0020】このように、不純物濃度が低くなった領域
77に、フィールド酸化膜61あるいはゲート絶縁膜7
4を通してゲート電極73からの電界76が照射され
る。このとき、図61に示されるように、多結晶シリコ
ン層60の上面が、p型半導体基板70の主表面よりも
低くなっているので、ゲート電極73からの電界76は
上記の領域77に照射されやすくなる。このように、ゲ
ート電極73から不純物濃度の低くなった領域77に電
界76が照射されることによって、その部分に反転層が
形成されることになる。つまり、この部分に寄生トラン
ジスタが形成されることになる。
【0021】図62は、上記のMOSトランジスタ80
に寄生トランジスタ80aが形成された場合の等価回路
図を示している。図62を参照して、上述のように反転
層が形成されることによって寄生トランジスタ80aが
形成された場合には、MOSトランジスタ80に電流が
流れない場合でも寄生トランジスタ80aに電流が流れ
ることによって結果的にMOSトランジスタ80を含む
回路に電流が流れることとなる。すなわち、誤動作が引
起こされることとなる。この場合に形成される寄生トラ
ンジスタ80aは、チャネルドープされていない部分に
形成されているものであるため、寄生トランジスタ80
aのしきい値電圧は低いものとなっている。
【0022】図63は、寄生トランジスタ80aとMO
Sトランジスタ80のゲート電極73に印加される電圧
(ゲート電圧Vg)と、このゲート電圧Vgによってド
レイン領域を流れる電流(ドレイン電流ID )との関係
を示す図である。図63を参照して、上述のように、寄
生トランジスタ80aのしきい値電圧は低いものである
ため、MOSトランジスタ80のしきい値電圧(Vth
以下の電圧で寄生トランジスタ80aに電流が流れるこ
ととなる。このように、寄生トランジスタ80aに電流
が流れることによって、MOSトランジスタ80の誤動
作を招くといった問題点が生じていた。
【0023】以上のように、従来の素子分離構造を用い
た場合には、素子形成領域72の上部角部にしきい値電
圧の低い寄生トランジスタが形成されやすくなるため、
トランジスタの誤動作を招きやすくなるといった問題点
が生じていた。すなわち、信頼性の高い素子分離構造で
あるとはいえなかった。
【0024】この発明は、上記の内容に鑑みなされたも
のであり、素子分離能力に優れかつ信頼性の高い素子分
離構造を有する半導体装置およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に基づくトレン
チ分離構造を有する半導体装置は、一つの局面では、主
表面を有する半導体基板と、半導体基板の主表面に形成
された素子分離のためのトレンチと、このトンレチの上
方に形成された第1の絶縁層と、第1の絶縁層上に形成
された導電層と、トレンチ上において、導電層から少な
くともトレンチ側壁上端角部にまで延びるように形成さ
れ第1の絶縁層の比誘電率よりも大きい比誘電率を有す
る第2の絶縁層とを備える。
【0026】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置は、他の局面では、主表面を有する半導体
基板と、半導体基板の主表面に形成された素子分離のた
めのトレンチと、トレンチ底部において半導体基板と電
気的に接続され、トレンチ側壁と所定間隔をあけて形成
された、上面の高さが半導体基板の主表面の高さ以上で
ある第1の導電層と、第1の導電層上に形成された絶縁
層と、この絶縁層上に形成された第2の導電層とを備え
る。
【0027】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置は、さらに他の局面では、主表面を有する
第1導電型の半導体基板と、半導体基板の主表面の所定
領域を取囲むように形成された素子分離のためのトレン
チと、トレンチ底部において半導体基板と電気的に接続
され、トレンチ側壁と所定間隔をあけて形成された第1
の導電層と、この第1の導電層上に形成された第1の絶
縁層と、第1の絶縁層上から半導体基板の主表面の所定
領域上に延在するように形成された第2の導電層と、ト
レンチ上において、少なくとも第2の導電層から半導体
基板の主表面の高さの位置にまで延在するように形成さ
れ、第1の絶縁層の比誘電率よりも大きい比誘電率を有
する第2の絶縁層と、第2の導電層下に位置する半導体
基板の主表面に形成されたチャネル領域と、チャネル領
域を挟むように半導体基板の主表面に形成された第2導
電型の1対の不純物領域とを備える。そして、上記のチ
ャネル領域表面にはチャネルドープ領域が形成され、チ
ャネルドープ領域は平坦な上面を有する。
【0028】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置の製造方法によれば、一つの局面では、ま
ず、半導体基板の主表面上に第1誘電体膜を形成する。
この第1誘電体膜を所定形状にパターニングした後、第
1誘電体膜をマスクとして用いてエッチングすることに
よって半導体基板の主表面に素子分離のためのトレンチ
を形成する。そして、トレンチ内表面および第1誘電体
膜を覆うように第2誘電体膜を形成する。この第2誘電
体膜に異方性エッチング処理を施すことによって第1誘
電体膜上面とトレンチ底面の一部を露出させる。そし
て、トレンチ内表面と第1および第2誘電体膜とを覆う
ように第1の導電層を形成する。この第1の導電層をエ
ッチバックすることによって、第1の導電層上面の高さ
と第1および第2誘電体膜上面の高さとを略同一にす
る。第1の導電層上に第1および第2誘電体膜よりも比
誘電率の低い絶縁層を形成し、第1誘電体膜をエッチン
グ除去する。そして、半導体基板主表面上全面に絶縁層
よりも比誘電率の高い第3誘電体膜を形成し、この第3
誘電体膜に異方性エッチング処理を施すことによって、
絶縁層側壁に第3誘電体膜を残す。
【0029】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置の製造方法によれば、他の局面では、まず
半導体基板の主表面上に第1誘電体膜を形成する。この
第1誘電体膜を所定形状にパターニングした後、この第
1誘電体膜をマスクとして用いてエッチングすることに
よって半導体基板の主表面に素子分離のためのトレンチ
を形成する。このトレンチ内表面上および第1誘電体膜
上に、第1誘電体膜よりも比誘電率の低い第1の絶縁層
を形成する。この第1の絶縁層に異方性エッチング処理
を施すことによって、第1誘電体膜上面とトレンチ底面
の一部とを露出させる。トレンチ内表面および第1誘電
体膜を覆うように導電層を形成する。この導電層をエッ
チバックすることによって、導電層上面の高さを第1誘
電体膜上面の高さと略同一にする。第1の絶縁層にエッ
チング処理を施すことによって、第1の絶縁層の上面を
半導体基板の主表面の高さにまで下降させる。第1誘電
体膜,導電層および第1の絶縁層を覆うように、第1の
絶縁層よりも比誘電率の高い第2誘電体膜を形成する。
この第2誘電体膜をエッチバックすることによって第1
誘電体膜表面と導電層表面とを露出させ、第1の絶縁層
上に第2誘電体膜を残余させる。上記の導電層上に、第
1および第2誘電体膜よりも比誘電率の低い第2の絶縁
層を形成する。第1および第2の誘電体膜に異方性エッ
チング処理を施すことによって、第2の絶縁層側壁に第
2誘電体膜を残余させる。
【0030】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置の製造方法によれば、さらに他の局面で
は、まず、半導体基板の主表面上に第1誘電体膜を形成
する。この第1誘電体膜を所定形状にパターニングした
後、第1誘電体膜をマスクとして用いてエッチングする
ことによって半導体基板の主表面に素子分離のためのト
レンチを形成する。このトレンチ内表面上および第1誘
電体膜上に、第1誘電体膜よりも比誘電率の低い第1の
絶縁層を形成する。この第1の絶縁層に異方性エッチン
グ処理を施すことによって、第1誘電体膜上面とトレン
チ底面の一部とを露出させる。トレンチ内表面および第
1誘電体膜を覆うように導電層を形成する。この導電層
をエッチバックすることによって、第1誘電体膜表面を
露出させる。導電層上に第1誘電体膜よりも比誘電率の
低い第2の絶縁層を形成する。第1誘電体膜をエッチン
グ除去する。
【0031】
【作用】この発明に基づくトレンチ分離構造を有する半
導体装置によれば、一つの局面では、比誘電率の高い第
2の絶縁層が、少なくとも導電層からトレンチ側壁上端
角部にまで延びるように形成される。それにより、導電
層から発せられる電界は、第2の絶縁層によって弱めら
れた後に、従来例において反転層が形成されていたトレ
ンチ側壁上端角部に照射されることになる。それによ
り、トレンチ側壁上端角部に導電層から照射される電界
によって反転層が形成されることを効果的に阻止するこ
とが可能となる。つまり、寄生トランジスタの形成を効
果的に阻止することが可能となる。
【0032】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置おいては、他の局面では、第1の導電層上
面の高さが半導体基板の主表面の高さ以上となるように
設定されている。それにより、従来寄生トランジスタが
形成されていた領域と、第2の導電層との距離を従来よ
りも大きくすることが可能となる。それにより第2の導
電層から照射される電界の影響を軽減することが可能と
なる。その結果、従来例よりも寄生トランジスタの発生
の可能性を低減することが可能となる。また、従来例の
ように、第1の導電層の上端角部が半導体基板の主表面
よりも下に位置する場合には、その第1の導電層の上端
角部近傍に位置する素子形成領域に、電界集中による反
転層が形成されることが懸念される。しかし、第1の導
電層の上面の高さが半導体基板の主表面の高さ以上であ
ることによって、上記の理由による反転層の形成を効果
的に阻止することも可能となる。さらに、第1の導電層
の上面の高さが半導体基板の主表面の高さ以上であるこ
とによって、第1の導電層自身によって、トレンチ側壁
上端角部に第2の導電層から照射される電界を遮ること
が可能となる。それにより、従来例よりも、トレンチ側
壁上端角部に反転層が形成されにくくなる。
【0033】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置においては、さらに他の局面では、チャネ
ルドープ領域が平坦な上面を有している。これは、第1
の絶縁層を熱酸化処理によって形成した場合に、トレン
チ側壁上端角部近傍のチャネルドープ領域が、第1の絶
縁層の形成時にほとんど酸化されないことに起因する。
従来例においては、第1の絶縁層を熱酸化処理によって
形成した場合に、トレンチ側壁上端角部近傍のチャネル
ドープ領域が酸化されることによって結果としてチャネ
ルドープ領域上面がトレンチ側壁上端角部近傍で傾斜
し、チャネルドープされていない不純物濃度の低い領域
が第2の導電層と対向する位置に形成されていた。その
ため、その不純物濃度の低い領域に第2の導電層から電
界が照射されることによって反転層が形成されていた。
しかし、上述のように、チャネルドープ領域表面が平坦
であることによって、チャネルドープされていない不純
物濃度の低い領域が、第2の導電層と対向する位置に存
在しないことになる。それにより、従来例よりも、反転
層の発生可能性を低減させることが可能となる。つま
り、寄生トランジスタの発生の可能性を低減させること
が可能となる。また、第2の絶縁層を有することによっ
て、上記の一つの局面における場合と同様に、トレンチ
側壁上端角部に反転層が形成されることを効果的に阻止
することも可能となる。
【0034】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置の製造方法によれば、一つの局面では、第
2の導電層から第1の導電層とトレンチ側壁との間の領
域にまで延びるように、第2および第3誘電体膜によっ
て構成される相対的に比誘電率の高い誘電体膜を形成す
ることが可能となる。それにより、トレンチ側壁上端角
部に反転層の形成され難い、トレンチ分離構造を有する
半導体装置が得られる。また、第1の導電層を多結晶シ
リコン層で構成し、第1の導電層上面を熱酸化すること
によって絶縁層を形成した場合には、第1および第2誘
電体膜が上記の熱酸化の際のマスクとして用いられる。
すなわち、第1の絶縁層と半導体基板の主表面との間に
は、第1および第2誘電体膜が存在することになる。こ
の第1および第2誘電体膜の存在によって、従来例のよ
うに、第1の絶縁層の形成の際に、トレンチ側壁上端角
部から不純物が第1の絶縁層に吸収されることを効果的
に阻止することが可能となる。それにより、トレンチ側
壁上端角部の濃度が低下することを効果的に阻止するこ
とが可能となる。その結果、トレンチ側壁上端角部には
反転層が形成され難くなる。さらに、第1の絶縁層の形
成の際に、トレンチ側壁上端角部は、第1および第2誘
電体膜によって覆われている。それにより、第1の絶縁
層を熱酸化処理によって形成した場合に、トレンチ側壁
上端角部が酸化されるのを効果的に阻止することが可能
となる。それにより、従来例のように、トレンチ側壁上
端角部が酸化されることによって、第2の導電層と対向
する位置に不純物濃度の低い領域が形成されることを効
果的に阻止することが可能となる。このことによって
も、トレンチ側壁上端角部には反転層が形成されにくく
なる。さらに、第1の導電層をエッチバックすることに
よって第1および第2誘電体膜表面を露出させている。
このとき、第1の導電層の上面と第1および第2誘電体
膜の上面の高さは略同一になるように調整されている。
そうすることによって、後の工程で第1の導電層上に第
1の絶縁層を形成する際に第1の導電層の上面の高さを
半導体基板の主表面以上の高さとなるように調整するこ
とが可能となる。すなわち、第1の絶縁層の厚みを第1
誘電体膜の厚みと略同一かそれ以下となるように調整す
ることによって、第1の導電層上面の高さを半導体基板
の主表面の高さ以上のものとすることができる。それに
より、第1の導電層の上面が半導体基板の主表面の下に
位置する場合に起こり得る電界集中による反転層の発生
を効果的に阻止することが可能となる。また、第3誘電
体膜に異方性エッチング処理を施すことによって第1の
絶縁層側壁に第3誘電体膜を残している。それにより、
素子形成領域から第1の絶縁層上にわたって延在するよ
うに第2の導電層が形成された場合に、その第2の導電
層と第1の導電層とがショートすることを防止すること
が可能となる。
【0035】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置の製造方法によれば、他の局面では、第2
の導電層からトレンチ側壁上端角部にまで延びるように
第2誘電体膜を形成することが可能となる。それによ
り、上記の局面の場合と同様に、トレンチ側壁上端角部
に反転層が形成され難いトレンチ分離構造を有する半導
体装置が得られる。また、この局面においても、上記の
一つの局面の場合と同様に、第2の絶縁層を熱酸化によ
って形成した場合に、第1および第2誘電体膜が、第2
の絶縁層と半導体基板の主表面との間に存在するので、
第2の絶縁層の形成によってトレンチ側壁上端角部から
不純物が吸収されるのを効果的に阻止することが可能と
なる。また、トレンチ側壁上端角部も酸化されない。さ
らに、上記の一つの局面の場合と同様に、第1の導電層
の上面の高さを半導体基板の主表面の高さ以上とするこ
とも可能となる。
【0036】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置の製造方法によれば、さらに他の局面で
は、第1誘電体膜の存在によって、第1の導電層をエッ
チバックする際に、第1の導電層の上面の高さを、第1
誘電体膜の上面の高さと同等程度となるように調整する
ことが可能となる。そして、この第1導電層上に第2の
絶縁層が形成される。このとき、第1の導電層を多結晶
シリコン層によって構成し、第1の導電層の上面を熱酸
化することによって第2の絶縁層を形成した場合であっ
ても、第1誘電体膜の厚みと第2の絶縁層の厚みとを適
切に調整することによって、第2の絶縁層の底面の高さ
が半導体基板の主表面の高さ以上となるように調整でき
る。それにより、第1の導電層の上面の高さを半導体基
板の主表面の高さ以上のものとすることが可能となる。
【0037】
【実施例】以下、この発明に基づく実施例について、図
1〜図49を用いて説明する。
【0038】(第1実施例)図1は、この発明に基づく
第1の実施例における素子分離構造(トレンチ分離構
造)を示す断面図である。まず図1を参照して、p型半
導体基板(p型シリコン基板)1の主表面には素子分離
のためのトレンチ10が形成されている。また、p型半
導体基板1の主表面には、チャネルドープ領域(不純物
層)22が形成されている。トレンチ10内には、導電
層13が形成されており、p型半導体基板1と導電層1
3とは電気的に接続されている。そして、この導電層1
3とトレンチ10の側壁部との間には、酸化膜(シリコ
ン酸化膜)12、誘電体膜15、酸化膜(シリコン酸化
膜)2がそれぞれ形成されている。酸化膜12および酸
化膜2は、応力緩衝膜として機能し得る厚みであればよ
く、好ましくは、20Å程度〜100Å程度の厚みであ
る。誘電体膜15の膜厚は、誘電体膜15として窒化膜
(シリコン窒化膜)を用いた場合、300Å程度以下で
あることが好ましい。以下、各実施例においては、誘電
体膜15として窒化膜15を用い、導電層13として多
結晶シリコン層13を用いた場合について説明する。
【0039】導電層13上には、シリコン酸化膜などか
らなるフィールド酸化膜14が形成されている。そし
て、このフィールド酸化膜14の側壁部に一方の端部を
有するように、上記の窒化膜15が形成されている。な
お、上記の導電層13の他の材質としては、金属シリサ
イドを挙げることができる。また、誘電体膜15の他の
材質としては、酸化タンタル(Ta25 ),PZTな
どシリコン酸化膜よりも比誘電率の高い材質が挙げられ
る。
【0040】次に、図23〜図25を用いて、本発明に
基づく素子分離構造がMOSトランジスタに適用された
場合について説明するとともにこの発明の作用を説明す
る。図23は、この発明に基づく素子分離構造が適用さ
れたMOSトランジスタを示す斜視図であり、従来例で
説明した図59に対応する図である。図24は、図23
におけるE−E線に沿って見た断面を示す図であり、従
来例で説明した図60に対応する図である。図25は、
図24におけるF領域を拡大した断面図であり、従来例
で説明した図61に対応する図である。
【0041】まず図23を参照して、p型半導体基板1
の主表面には、素子形成領域23が形成されており、こ
の素子形成領域23を取囲むように素子分離のためのト
レンチ25が形成されている。そして、この素子形成領
域23上およびトレンチ25上に延在するようにゲート
電極20が形成されている。次に、図24を参照して、
p型半導体基板1には、p型高濃度不純物層1aおよび
p型低濃度不純物層1bが形成されている。また、素子
形成領域23には、ソース/ドレイン領域となるn型不
純物領域26が形成されている。
【0042】トレンチ25内には、底面においてp型半
導体基板1と電気的に接続されている多結晶シリコン層
13が形成されている。この多結晶シリコン層13上に
はフィールド酸化膜14が形成されており、この多結晶
シリコン層13の側面には酸化膜12が形成されてい
る。この酸化膜12を取囲みフィールド酸化膜14の側
壁部に端部を有するように窒化膜15が形成されてい
る。そして、この窒化膜15を取囲むようにトレンチ2
5側壁に酸化膜2が形成されている。ゲート電極20
は、トレンチ25上および素子形成領域23上に延在す
るように、シリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜2
1を介して形成されている。
【0043】次に、図25を用いて、上記の構造を有す
るMOSトランジスタに本発明に基づく素子分離構造が
適用された場合の作用について説明する。図25を参照
して、素子形成領域においては、チャネル領域を規定す
るようにソース/ドレイン領域となるn型不純物領域2
6が形成されている。そして、このチャネル領域には、
MOSトランジスタのしきい値電圧を制御するためのチ
ャネルドープが行なわれている。それにより、チャネル
領域には不純物層22が形成される。
【0044】従来の場合は、素子形成領域の端部にフィ
ールド酸化膜14形成の際に生じるバーズビークが存在
していた。そのため、チャネルドープが行なわれていな
い部分における素子形成領域にゲート電極20からの電
界24が照射されることによって寄生トランジスタが形
成されていた。しかし、本発明に基づく素子分離構造で
は、窒化膜15がトレンチ10の側壁からフィールド酸
化膜14側壁部にわたって形成されているため、トレン
チ10の側壁上端角部にはバーズビークがほとんど形成
されない。そのため、ゲート電極20と対向する位置
に、チャネルドープの行なわれていない不純物濃度の低
い領域が存在しない。
【0045】また、この窒化膜15および多結晶シリコ
ン層13の存在によって、トレンチ10の側壁上端角部
に照射される上記の電界24が弱められる。それによ
り、トレンチ10の側壁上端角部に、従来例のように、
反転層が形成されることを効果的に阻止することが可能
となる。以上のことより、本実施例によれば、素子形成
領域に寄生トランジスタが形成されることを効果的に阻
止することが可能となる。その結果、信頼性の高い素子
分離構造を得ることが可能となる。
【0046】次に、図2〜図14を用いて、この発明に
基づく第1の実施例における素子分離構造の形成方法に
ついて説明する。図2〜図14は、この発明に基づく第
1の実施例における素子分離構造の形成工程の第1工程
〜第13工程を示す断面図である。
【0047】まず図2を参照して、p型半導体基板1上
に、500Å程度の膜厚を有する酸化膜2を形成し、こ
の酸化膜2越しにチャネルドープのためのp型不純物を
p型半導体基板1の主表面に注入する。それにより、p
型の不純物層22を形成する。次に、1000〜300
0Åの膜厚を有するシリコン窒化膜などからなる窒化膜
(第1誘電体膜)8を形成する。
【0048】次に、図3を参照して、窒化膜8上全面に
レジスト9を塗布した後、このレジスト9を所望の形状
にパターニングする。そして、このレジスト9をマスク
として用いてエッチングすることによって窒化膜8およ
び酸化膜2を所望の形状にパターニングする。
【0049】次に、図4に示されるように、窒化膜8お
よび酸化膜2をマスクとして用いて異方性エッチングを
行なうことによって、0.5〜1μm程度の深さのトレ
ンチ10を形成する。次に、図5を参照して、熱酸化処
理あるいはCVD法によって、100Å程度以下の膜厚
を有する酸化膜2aをトレンチ10側壁および底部に形
成する。この酸化膜2aが応力緩衝膜として機能するこ
とになる。
【0050】次に、図6を参照して、酸化膜2a上およ
び窒化膜8上に、CVD法を用いて、300Å程度以下
の膜厚を有するシリコン窒化膜などからなる窒化膜(第
2誘電体膜)11を形成する。次に、図7を参照して、
窒化膜11上に、CVD法あるいは熱酸化処理によって
100Å程度以下の膜厚を有する酸化膜12を形成す
る。
【0051】次に、図8を参照して、異方性エッチング
処理を施すことによって、酸化膜12、窒化膜11、酸
化膜2aを順次エッチングする。それにより、トレンチ
10の底部における酸化膜12、窒化膜11および酸化
膜2aがエッチングされ、p型半導体基板1の表面が露
出する。このとき、上記の異方性エッチング処理によっ
て、窒化膜11の一部および酸化膜12の一部は、トレ
ンチ10の側壁部に残存する。
【0052】次に、図9を参照して、CVD法を用い
て、導電層13、この場合であれば多結晶シリコン層1
3を形成する。この場合の多結晶シリコン層13の膜厚
は、トレンチ10の開口幅の1.5倍程度のものとする
ことが好ましい。それにより、トレンチ10を多結晶シ
リコン層13によって充填できる。また、上記の多結晶
シリコン層13には、この工程で所定量のp型不純物を
導入することによって導電性を持たせる。
【0053】次に、図10を参照して、多結晶シリコン
層13をエッチバックする。このとき、窒化膜8および
窒化膜11の上面と多結晶シリコン層13の上面とがほ
ぼ面一となるようにエッチバックすることが好ましい。
このように多結晶シリコン層13の上面と窒化膜8およ
び窒化膜11の上面とをほぼ面一になるように調整する
ことによって、後の工程でこの多結晶シリコン層13上
にフィールド酸化膜を形成する際に、この窒化膜8の厚
みによってフィールド酸化膜形成後の多結晶シリコン層
13の上面の高さを調整することが可能となる。
【0054】すなわち、フィールド酸化膜の膜厚を窒化
膜8の膜厚以下とすることによって、フィールド酸化膜
形成後の多結晶シリコン層13の上面がp型半導体基板
1の主表面の高さ以上の高さとなるように調整すること
が可能となる。それにより、多結晶シリコン層13の上
面の高さがp型半導体基板1の主表面の高さよりも低い
場合に生じ得る電界集中による反転層の発生を効果的に
阻止することが可能となる。
【0055】次に、図11を参照して、上記の窒化膜8
および窒化膜11をマスクとして用いて、熱酸化処理を
施すことによって、多結晶シリコン層13上にフィール
ド酸化膜14を形成する。このときのフィールド酸化膜
14の膜厚は、窒化膜8の膜厚とほぼ等しくなるように
する。すなわち、フィールド酸化膜14の膜厚は、好ま
しくは1000〜3000Å程度である。
【0056】このとき、トレンチ10側壁上端角部を覆
うように窒化膜8,11が形成されているため、トレン
チ10の側壁上端角部にはほとんどバーズビークは形成
されない。また、窒化膜8,11の存在によって、トレ
ンチ10の側壁上端角部からフィールド酸化膜14の形
成によって不純物が吸収されない。それにより、トレン
チ10の側壁上端角部に不純物濃度の低い領域が形成さ
れない。このようにフィールド酸化膜14を形成した
後、フッ酸(HF)などを用いてウエットエッチングす
ることによって、窒化膜11および窒化膜8上に形成さ
れた薄い酸化膜を除去する。
【0057】次に、図12を参照して、窒化膜8および
窒化膜11に異方性エッチング処理を施した後、酸化膜
2に異方性エッチング処理を施す。このときの窒化膜
8,11のエッチング条件としては、窒化膜8,11の
エッチングの際に、フィールド酸化膜14がエッチング
されにくい条件が選定されることが好ましい。それによ
り、フィールド酸化膜14があまりエッチングされるこ
となく素子形成領域におけるp型半導体基板1の主表面
が露出する。
【0058】次に、図13を参照して、CVD法を用い
て、p型半導体基板1上全面に窒化膜15aを堆積す
る。そして、この窒化膜15aに異方性エッチング処理
を施すことによって、図14に示されるように、フィー
ルド酸化膜14の側壁部に窒化膜15aが形成される。
それにより、図1に示されるように、フィールド酸化膜
14の側壁部に端部を有する窒化膜15が形成される。
その後は、ゲート絶縁層、ゲート電極、不純物領域など
の形成工程を経て図23〜図25に示されるMOSトラ
ンジスタが形成される。
【0059】上記のように窒化膜15は、フィールド酸
化膜14の側壁部に端部を有するように形成されている
ため、フィールド酸化膜14上から素子形成領域に延在
するようにたとえばゲート電極などの配線層を形成した
際に、多結晶シリコン層13とその配線層とがショート
するといった状況を回避することが可能となる。
【0060】(第2実施例)次に、図15〜図18を用
いて、この発明に基づく第2の実施例における素子分離
構造について説明する。図15は、この発明に基づく第
2の実施例における素子分離構造を示す断面図である。
図16〜図18は、この発明に基づく第2の実施例にお
ける素子分離構造の形成工程の第4〜第6工程を示す断
面図である。
【0061】図15を参照して、本実施例における素子
分離構造においては、窒化膜16が、多結晶シリコン層
13およびp型半導体基板1に直接接触して形成されて
いる。このような構造とすることによって、工程の簡略
化が図れるとともに、素子形成領域端部に形成され得る
バーズビーク量を上記の第1の実施例よりも低減させる
ことが可能となる。なお、本実施例においても、上記の
第1の実施例と同様に、素子形成領域に上層配線層から
の電界による寄生トランジスタが形成されることを効果
的に阻止することが可能となる。
【0062】上記の構造を有する素子分離構造の形成方
法としては、上記の実施例と同様の工程を経てトレンチ
10までを形成した後、図16に示されるように、CV
D法を用いて、窒化膜16を形成する。そして、図17
に示されるように、窒化膜16に異方性エッチング処理
を施すことによって、窒化膜8表面およびトレンチ10
底面におけるp型半導体基板1を露出させる。
【0063】その後、図18に示されるように、CVD
法を用いて、多結晶シリコン層13を所定の膜厚だけ堆
積する。好ましくは、この多結晶シリコン層13の膜厚
は、トレンチ10の開口幅の1.5倍程度である。その
後は、上記の第1の実施例と同様の工程を経て図15に
示される素子分離構造が形成されることになる。
【0064】(第3実施例)次に、図19〜図22を用
いて、この発明に基づく第3の実施例における素子分離
構造について説明する。図19は、この発明に基づく第
3の実施例における素子分離構造を示す断面図である。
【0065】図19を参照して、本実施例においては、
多結晶シリコン層13と直接接触して窒化膜18が形成
されており、この窒化膜18とp型半導体基板1の間に
は応力緩衝用の膜として機能する酸化膜2が形成されて
いる。このような構造とすることによって、前述の第1
の実施例に比べて、酸化膜形成工程が省略でき、工程の
簡略化が図れる。本実施例においても、上記の第2の実
施例とほぼ同様の効果が得られる。
【0066】なお、上記の酸化膜2は、多結晶シリコン
層13と窒化膜18との間に形成されてもよい。この場
合にも同様の効果が得られる。
【0067】ここで、図45を用いて、上記の第2の実
施例のように窒化膜16をトレンチ10の側壁に直接接
触させた場合と、本実施例のように応力緩衝用の酸化膜
2を介在させた場合とを比較する。図45は、App
l.Phys.Lett.33(10),15 Nov
ember 1978に開示された、シリコンウエハ上
にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを積層させた後に
熱処理を施した場合の、シリコンウエハに生じる欠陥の
有無とシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜の膜厚との
関係を示す図である。
【0068】図45を参照して、シリコン酸化膜の厚み
が小さい場合には、ストレスによるウエハの結晶欠陥が
発生しているのがわかる。これは、シリコン酸化膜とシ
リコン窒化膜との積層構造に熱酸化処理が施された場合
の結果である。しかし、上記の論文には、ウエハ上に直
接シリコン窒化膜を形成した場合であっても、熱処理だ
けではウエハに欠陥を生じさせるだけのストレスは生じ
ないと記載されている。
【0069】本件の場合には、上記の第2の実施例の場
合であっても、トレンチ側壁上端角部は窒化膜8,16
によって取囲まれているため、トレンチ10の側壁はほ
とんど酸化されない。したがって、窒化膜16をトレン
チ10の側壁に直接形成したとしても、トレンチ10の
側壁には結晶欠陥はほとんど発生しない。しかし、熱処
理が施されることによってある程度のストレスは発生す
る。したがって、本実施例のように、応力緩衝用の酸化
膜2を介在させることによって、窒化膜16とトレンチ
10の側壁との間に生じ得るストレスを緩和することが
可能となる。以上のことより、本実施例のように、窒化
膜16とトレンチ10の側壁との間に酸化膜などの応力
緩衝用の膜を形成する方が望ましいと言える。
【0070】次に、上記の構造を有する素子分離構造の
形成方法について、図20〜図22を用いて説明する。
図20〜図22は、この実施例における素子分離構造の
形成工程の第5工程〜第7工程を示す断面図である。
【0071】まず図20を参照して、上記の第1の実施
例と同様の工程を経て半導体基板1主表面にトレンチ1
0を形成した後、トレンチ10の側壁および底面に酸化
膜2aを形成する。そして、p型半導体基板1上全面
に、CVD法を用いて、窒化膜18を形成する。その
後、図21を参照して、窒化膜18に異方性エッチング
処理を施すことによって、窒化膜8表面およびトレンチ
10底面におけるp型半導体基板1を露出させる。その
結果、窒化膜18は、トレンチ10側壁部分に沿って残
存することになる。そして、図22に示されるように、
CVD法を用いて、トレンチ10内表面および窒化膜8
上に多結晶シリコン層13を所定膜厚に形成する。その
後は、上記の第1の実施例と同様の工程を経て素子分離
構造が形成されることになる。
【0072】(第4実施例)次に、図26〜図38を用
いて、この発明に基づく第4の実施例について説明す
る。図26は、この発明に基づく第4の実施例における
素子分離構造を示す断面図である。図26を参照して、
本実施例においては、トレンチ10の側壁と導電層13
との間にはシリコン酸化膜などの絶縁層27が形成され
ている。そして、この絶縁層27上に、窒化膜15が形
成されている。この窒化膜15は、トレンチ10の側壁
上端角部と、フィールド酸化膜14との間の領域にのみ
設けられている。このような構造を有することによって
も、上記の第1〜第3の実施例とほぼ同様の効果を得る
ことができる。なお、窒化膜15は、シリコン酸化膜よ
りも誘電率の高い他の誘電体膜であってもよい。
【0073】次に、図27〜図37を用いて、上記の本
実施例における素子分離構造の形成方法について説明す
る。図27〜図37は、本実施例における素子分離構造
の形成工程の第3工程〜第13工程を示す断面図であ
る。
【0074】まず図27を参照して、上記の第1の実施
例と同様の工程を経てトレンチ10までを形成する。次
に、図28を参照して、CVD法などを用いて、p型半
導体基板1の主表面上全面にシリコン酸化膜などからな
る絶縁層27を形成する。
【0075】次に、図29を参照して、絶縁層27に異
方性エッチング処理を施す。それにより、トレンチ10
の側壁のみに絶縁層27を残余させる。次に、図30を
参照して、上記の第1の実施例と同様の方法で、トレン
チ10内を充填するように多結晶シリコン層13を堆積
する。
【0076】次に、図31を参照して、多結晶シリコン
層13にエッチバック処理を施す。それにより、誘電体
膜8上面と絶縁層27の上面とを露出させる。このと
き、絶縁層27の上面および窒化膜8の上面と、多結晶
シリコン層13の上面とはほぼ面一となっている。
【0077】次に、図32を参照して、絶縁層27にウ
ェットエッチング処理を施す。それにより、絶縁層27
の上面を下降させる。その結果、絶縁層27上には凹部
45が形成されることになる。このとき、絶縁層27の
上面をp型半導体基板1の主表面とをほぼ同等の高さに
まで下降させることが好ましい。
【0078】次に、図33を参照して、上記の凹部45
内を充填するようにp型半導体基板1の主表面上全面
に、CVD法などを用いて、窒化膜15を形成する。次
に、図34を参照して、窒化膜15にエッチバック処理
を施す。それにより、多結晶シリコン層13の上面を露
出させる。それにより、絶縁層27の上面上にのみ上記
の窒化膜15が残余する。
【0079】次に、図35を参照して、多結晶シリコン
層13にエッチング処理を施す。それにより、多結晶シ
リコン層13の上面を下降させる。
【0080】次に、図36を参照して、窒化膜8および
窒化膜15をマスクとして用いて、多結晶シリコン層1
3の上面に熱酸化処理を施す。それにより、多結晶シリ
コン層13上にフィールド酸化膜14を形成する。
【0081】次に、図37を参照して、窒化膜8,15
に異方性エッチング処理を施す。それにより、酸化膜2
の表面を露出させる。その結果、フィールド酸化膜14
の側壁からトレンチ10の上端角部にまで延びるように
窒化膜15が形成されることになる。その後は、フィー
ルド酸化膜14および酸化膜2にウェットエッチング処
理を施すことによって図26に示される素子分離構造が
得られる。
【0082】図38は、上記の本実施例における素子分
離構造をMOSトランジスタに適用した場合のMOSト
ランジスタの部分断面図である。図38を参照して、本
実施例における素子分離構造においては、窒化膜15が
トレンチ10の側壁上端角部とゲート電極20との間に
のみ形成されている。この場合においても、上記の第1
の実施例の場合と同様に、窒化膜15と多結晶シリコン
層13とによって、ゲート電極20からトレンチ10の
側壁上端角部に照射される電界を弱めることが可能とな
る。したがって、窒化膜15あるいは多結晶シリコン層
30によって弱められた電界のみが、トレンチ10の側
壁上端角部に照射されることになる。それにより、従来
例のように、トレンチ10の側壁上端角部に反転層が形
成されることを効果的に阻止することが可能となる。
【0083】また、このとき、図38に示されるよう
に、多結晶シリコン層13の上面の高さをp型半導体基
板1の主表面の高さ以上とすることによって、窒化膜1
5と多結晶シリコン層13とによって、より確実にゲー
ト電極20から発せられる電界24を弱めることが可能
となる。以上のことより、本実施例においても、上記の
第1〜第3の実施例の場合と同様に、信頼性の高い素子
分離構造が得られる。
【0084】(第5実施例)次に、図39〜図44を用
いて、この発明に基づく第5の実施例について説明す
る。図39は、この発明に基づく第5の実施例における
素子分離構造を示す断面図である。図44は、本実施例
における素子分離構造をMOSトランジスタに適用した
場合のMOSトランジスタの部分拡大断面図である。図
39および図44を参照して、本実施例においては、上
記の各実施例のように高誘電体膜が形成されていない。
しかし、本実施例においては、導電層(多結晶シリコン
層)13の上面13aの高さが、p型半導体基板1の主
表面の高さ以上となるように設定されている。
【0085】それにより、導電層13によって、フィー
ルド酸化膜14上に位置するゲート電極20から照射さ
れる電界を遮ることが可能となる。また、フィールド酸
化膜14上に位置するゲート電極20と、トレンチ10
の側壁上端角部との距離を従来よりも長くとることも可
能となる。それにより、ゲート電極20からトレンチ1
0の側壁上端角部に照射される電界をフィールド酸化膜
14によって弱めることが可能となる。その結果、従来
よりも寄生トランジスタの発生可能性を低減させること
が可能となる。
【0086】次に、図40〜図43を用いて、上記の本
実施例における素子分離構造の形成方法について説明す
る。図40〜図43は、本実施例における素子分離構造
の形成工程の第3工程〜第6工程を示す断面図である。
【0087】まず図40を参照して、上記の第1の実施
例と同様の工程を経てトレンチ10までを形成する。次
に、上記の第4の実施例と同様の工程を経て絶縁層27
と多結晶シリコン層13とを形成する。
【0088】次に、図41を参照して、多結晶シリコン
層13にエッチバック処理を施す。それにより、多結晶
シリコン層13の上面13aを下降させる。次に、図4
2を参照して、窒化膜8をマスクとして用いて、多結晶
シリコン層13の上面13aに熱酸化処理を施す。それ
により、多結晶シリコン層13上にフィールド酸化膜1
4を形成する。このとき、熱酸化処理条件を適切に調整
することによって、フィールド酸化膜14の下面(多結
晶シリコン層13の上面13a)の高さがp型半導体基
板1の主表面の高さ以上となるようにする。
【0089】次に、図43を参照して、窒化膜8にウェ
ットエッチング処理を施す。それにより、窒化膜8を除
去する。その後は、酸化膜2,絶縁層27およびフィー
ルド酸化膜14にウェットエッチング処理を施す。それ
により、p型半導体基板1の主表面を露出させる。以上
の工程を経て図39に示される本実施例における素子分
離構造が形成されることになる。その後は、絶縁層2
1,ゲート電極20,不純物領域26などを形成するこ
とによって図44に示されるMOSトランジスタが形成
されることになる。
【0090】次に、図46〜図49を用いて、本発明を
DRAMに適用した場合について説明する。図46は、
本発明に基づく第1の実施例における素子分離構造が適
用されたDRAMを示す平面図である。図47は、図4
6におけるA−A線に沿って見た断面図である。図48
は、本発明に基づく第2の実施例における素子分離構造
が適用されたDRAMを示す断面図である。図49は、
本発明に基づく第3の実施例における素子分離構造が適
用されたDRAMを示す断面図である。
【0091】図46を参照して、行方向に複数本のワー
ド線31a,31b,31c,31dが形成されてい
る。そして、このワード線31a,31b,31c,3
1dと直交するようにビット線33a,33b,33c
が形成されている。各ビット線下における所定領域に
は、素子形成領域36が散在している。この各素子形成
領域36の間に素子分離のためのトレンチが形成される
ことになる。
【0092】このトレンチによって素子分離領域が形成
される。素子形成領域36の所定領域上から素子分離領
域上に延在するようにストレージノード34が形成され
ている。このストレージノード34には、半導体基板の
主表面に形成された所定の不純物領域と接続されるコン
タクト部35が形成されている。
【0093】ストレージノード34上には、絶縁膜を介
してセルプレート32が形成されている。このセルプレ
ート32には、各ビット線33a,33b,33cと所
定の不純物領域とのコンタクト部37において孔部32
aが設けられており、それ以外の部分ではつながって一
体となっている。このセルプレート32上には、層間絶
縁膜を介してビット線33a,33b,33cが形成さ
れる。この各ビット線33a,33b,33cは、それ
ぞれ上記のコンタクト部37を介して半導体基板上に形
成された所定の不純物領域に接続される。
【0094】次に、図47を参照して、p型半導体基板
30には、p型高濃度不純物層30aとp型低濃度不純
物層30bとが形成されている。p型半導体基板30の
主表面には、n型不純物領域41a,41bが形成され
ている。そして、この場合であれば、ワード線31b,
31c下に位置する領域に、この発明に基づく素子分離
構造が形成されることになる。
【0095】そして、ワード線31a,31b,31
c,31d上における所定領域には、不純物領域41a
と電気的に接続されたストレージノード34が形成され
ている。このストレージノード34上には絶縁膜39を
介してセルプレート32が形成されている。このセルプ
レート32上には、層間絶縁膜40を介してビット線3
3bが形成されている。このビット線33bは、コンタ
クト部37を介して不純物領域41bと電気的に接続さ
れている。
【0096】次に、図48および図49を用いて、本発
明に基づく第2および第3の実施例における素子分離構
造がDRAMに適用された場合について説明する。まず
図48を参照して、この図に示されるDRAMにおいて
は、導電層13およびトレンチ10の側壁と直接接触し
て窒化膜16が形成されている。それ以外の構造に関し
ては図47に示される構造と同様である。
【0097】次に、図49を参照して、この図に示され
るDRAMにおいては、導電層13と直接接触して窒化
膜18が形成されており、この窒化膜18は、酸化膜2
を介在してトレンチ10側壁表面に形成されている。そ
れ以外の構造に関しては、図47に示されるDRAMと
同様である。以上のことより、図48および図49に示
される各場合についても、図47に示される場合とほぼ
同様の効果を得ることができる。
【0098】上記のような素子分離構造を有することに
より、トレンチ10側壁部に窒化膜15,16,18が
存在することによって、素子形成領域に寄生トランジス
タが形成されることを効果的に阻止することが可能とな
る。すなわち、分離能力に優れかつ信頼性の高い素子分
離構造を有する半導体装置を得ることが可能となる。な
お、本発明に基づく素子分離構造は、DRAM以外のデ
バイスにも使用できる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に基づく
トレンチ分離構造を有する半導体装置によれば、一つの
局面では、導電層からトレンチ側壁上端角部に照射され
る電界を、第2の絶縁層によって弱めることが可能とな
る。それにより、従来例のようにトレンチ側壁上端角部
に反転層が形成されることを効果的に阻止することが可
能となる。すなわち、寄生トランジスタの形成を効果的
に阻止することが可能となる。その結果、信頼性の高い
素子分離構造が得られる。
【0100】また、この発明に基づくトレンチ分離構造
を有する半導体装置によれば、他の局面では、第1の導
電層の上面の高さが半導体基板の主表面の高さ以上とな
っている。それにより、従来例よりも、トレンチ側壁上
端角部に反転層が形成される可能性を低減することが可
能となる。その結果、この局面においても、従来例より
も信頼性の高い素子分離構造が得られる。
【0101】この発明に基づくトレンチ分離構造を有す
る半導体装置の製造方法によれば、トレンチ側壁上端角
部の濃度が著しく低下すること、トレンチ側壁上端角部
が酸化されることを効果的に阻止できる。また、第1の
導電層の上面の高さを半導体基板の主表面の高さ以上と
することも可能となる。以上のことより、トレンチ側壁
上端角部に反転層の形成されにくい、信頼性の高いトレ
ンチ分離構造を有する半導体装置を形成することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造を示す断面図である。
【図2】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第1工程を示す断面図である。
【図3】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第2工程を示す断面図である。
【図4】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第3工程を示す断面図である。
【図5】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第4工程を示す断面図である。
【図6】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第5工程を示す断面図である。
【図7】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第6工程を示す断面図である。
【図8】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第7工程を示す断面図である。
【図9】この発明に基づく第1の実施例における素子分
離構造の形成工程の第8工程を示す断面図である。
【図10】この発明に基づく第1の実施例における素子
分離構造の形成工程の第9工程を示す断面図である。
【図11】この発明に基づく第1の実施例における素子
分離構造の形成工程の第10工程を示す断面図である。
【図12】この発明に基づく第1の実施例における素子
分離構造の形成工程の第11工程を示す断面図である。
【図13】この発明に基づく第1の実施例における素子
分離構造の形成工程の第12工程を示す断面図である。
【図14】この発明に基づく第1の実施例における素子
分離構造の形成工程の第13工程を示す断面図である。
【図15】この発明に基づく第2の実施例における素子
分離構造を示す断面図である。
【図16】この発明に基づく第2の実施例における素子
分離構造の形成工程の第4工程を示す断面図である。
【図17】この発明に基づく第2の実施例における素子
分離構造の形成工程の第5工程を示す断面図である。
【図18】この発明に基づく第2の実施例における素子
分離構造の形成工程の第6工程を示す断面図である。
【図19】この発明に基づく第3の実施例における素子
分離構造を示す断面図である。
【図20】この発明に基づく第3の実施例における素子
分離構造の形成工程の第5工程を示す断面図である。
【図21】この発明に基づく第3の実施例における素子
分離構造の形成工程の第6工程を示す断面図である。
【図22】この発明に基づく第3の実施例における素子
分離構造の形成工程の第7工程を示す断面図である。
【図23】この発明に基づく第1の実施例における素子
分離構造が適用されたMOSトランジスタを示す斜視図
である。
【図24】図23におけるE−E線に沿って見た断面を
示す図である。
【図25】図24におけるF領域を拡大した断面図であ
る。
【図26】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造を示す断面図である。
【図27】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第3工程を示す断面図である。
【図28】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第4工程を示す断面図である。
【図29】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第5工程を示す断面図である。
【図30】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第6工程を示す断面図である。
【図31】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第7工程を示す断面図である。
【図32】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第8工程を示す断面図である。
【図33】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第9工程を示す断面図である。
【図34】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第10工程を示す断面図である。
【図35】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第11工程を示す断面図である。
【図36】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第12工程を示す断面図である。
【図37】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造の形成工程の第13工程を示す断面図である。
【図38】この発明に基づく第4の実施例における素子
分離構造が適用されたMOSトランジスタを示す部分拡
大断面図である。
【図39】この発明に基づく第5の実施例における素子
分離構造を示す部分拡大断面図である。
【図40】この発明に基づく第5の実施例における素子
分離構造の形成工程の第3工程を示す断面図である。
【図41】この発明に基づく第5の実施例における素子
分離構造の形成工程の第4工程を示す断面図である。
【図42】この発明に基づく第5の実施例における素子
分離構造の形成工程の第5工程を示す断面図である。
【図43】この発明に基づく第5の実施例における素子
分離構造の形成工程の第6工程を示す断面図である。
【図44】この発明に基づく第5の実施例における素子
分離構造が適用されたMOSトランジスタを示す部分拡
大断面図である。
【図45】シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜の厚み
とシリコンウエハ上の結晶欠陥の発生の有無との関係を
示す図である。
【図46】この発明に基づく第1の実施例における素子
分離構造が適用されたDRAMを示す平面図である。
【図47】図46におけるA−A線に沿って見た断面を
示す図である。
【図48】この発明に基づく第2の実施例における素子
分離構造が適用されたDRAMを示す断面図である。
【図49】この発明に基づく第3の実施例における素子
分離構造が適用されたDRAMを示す断面図である。
【図50】従来の素子分離構造の一例を示す断面図であ
る。
【図51】従来の素子分離構造の形成工程の第1工程を
示す断面図である。
【図52】従来の素子分離構造の形成工程の第2工程を
示す断面図である。
【図53】従来の素子分離構造の形成工程の第3工程を
示す断面図である。
【図54】従来の素子分離構造の形成工程の第4工程を
示す断面図である。
【図55】従来の素子分離構造の形成工程の第5工程を
示す断面図である。
【図56】従来の素子分離構造の形成工程の第6工程を
示す断面図である。
【図57】従来の素子分離構造の形成工程の第7工程を
示す断面図である。
【図58】従来の素子分離構造の形成工程において、チ
ャネルドープのための不純物層形成工程の変形例を示す
断面図である。
【図59】従来の素子分離構造が適用されたMOSトラ
ンジスタを示す斜視図である。
【図60】図59におけるC−C線に沿って見た断面を
示す図である。
【図61】図60におけるD領域を拡大した断面図であ
る。
【図62】寄生トランジスタが形成されている様子を示
す等価回路図である。
【図63】寄生トランジスタが形成された場合のドレイ
ン電流ID とゲート電圧Vg との関係を示す図である。
【符号の説明】
1,30,53 p型半導体基板 2,2a,12 酸化膜 8,11,15,15a,16,18 窒化膜 10,25,56,71 トレンチ 13,60 多結晶シリコン層 14,61 フィールド酸化膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面に形成された素子分離のための
    トレンチと、 前記トンレチ上方に形成された第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上に形成された導電層と、 前記トレンチ上において、前記導電層から少なくとも前
    記トレンチ側壁上端角部にまで延びるように形成され、
    前記第1の絶縁層の比誘電率よりも大きい比誘電率を有
    する第2の絶縁層と、を備えた、トレンチ分離構造を有
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁層下には、前記トレンチ
    底部において前記半導体基板と電気的に接続されかつ前
    記トレンチ側壁と所定間隔をあけて第2の導電層が形成
    され、 前記第2の絶縁層は、前記第2の導電層と前記トレンチ
    側壁との間の領域にまで延在する、請求項1に記載のト
    レンチ分離構造を有する半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の導電層の上面の高さは、前記
    半導体基板の主表面の高さ以上である、請求項2に記載
    のトレンチ分離構造を有する半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の絶縁層と前記トレンチ側壁と
    の間と、前記第2の導電層と前記第2の絶縁層との間と
    の少なくとも一方には応力緩衝膜が形成される、請求項
    2に記載のトレンチ分離構造を有する半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の絶縁層下には、前記トレンチ
    底部において前記半導体基板と電気的に接続されかつ前
    記トレンチ側壁と所定間隔をあけて第2の導電層が形成
    され、 前記第2の導電層と前記トレンチ側壁との間には前記第
    2の絶縁層と材質の異なる第3の絶縁層が形成される、
    請求項1に記載のトレンチ分離構造を有する半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2の導電層の上面の高さは、前記
    半導体基板の主表面の高さ以上である、請求項5に記載
    のトレンチ分離構造を有する半導体装置。
  7. 【請求項7】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の主表面に形成された素子分離のための
    トレンチと、 前記トレンチ底部において前記半導体基板と電気的に接
    続され、前記トレンチ側壁と所定間隔をあけて形成され
    た、上面の高さが前記半導体基板の主表面の高さ以上で
    ある第1の導電層と、 前記第1の導電層上に形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に形成された第2の導電層と、を備えた、
    トレンチ分離構造を有する半導体装置。
  8. 【請求項8】 主表面を有する第1導電型の半導体基板
    と、 前記半導体基板の主表面の所定領域を取囲むように形成
    された素子分離のためのトレンチと、 前記トレンチ底部において前記半導体基板と電気的に接
    続され、前記トレンチ側壁と所定間隔をあけて形成され
    た第1の導電層と、 前記第1の導電層上に形成された第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上から前記半導体基板主表面の所定領
    域上に延在するように形成された第2の導電層と、 前記トレンチ上において、少なくとも前記第2の導電層
    から前記半導体基板の主表面の高さの位置にまで延在す
    るように形成され、前記第1の絶縁層の比誘電率よりも
    大きい比誘電率を有する第2の絶縁層と、 前記第2の導電層下に位置する前記半導体基板の主表面
    に形成されたチャネル領域と、 前記チャネル領域を挟むように前記半導体基板の主表面
    に形成された第2導電型の1対の不純物領域と、を備
    え、 前記チャネル領域表面にはチャネルドープ領域が形成さ
    れ、前記チャネルドープ領域は平坦な上面を有する、ト
    レンチ分離構造を有する半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板の主表面上に第1誘電体膜を
    形成する工程と、 前記第1誘電体膜を所定形状にパターニングした後、こ
    の第1誘電体膜をマスクとして用いてエッチングするこ
    とによって前記半導体基板の主表面に素子分離のための
    トレンチを形成する工程と、 前記トレンチ内表面および前記第1誘電体膜を覆うよう
    に第2誘電体膜を形成する工程と、 前記第2誘電体膜に異方性エッチング処理を施すことに
    よって前記第1誘電体膜上面と前記トレンチ底面とを露
    出させる工程と、 前記トレンチ内表面と、前記第1および第2誘電体膜と
    を覆うように第1の導電層を形成する工程と、 前記第1の導電層をエッチバックすることによって、前
    記第1の導電層上面の高さを前記第1および第2誘電体
    膜上面の高さと略同一にする工程と、 前記第1の導電層上に前記第1および第2誘電体膜より
    も比誘電率の低い絶縁層を形成する工程と、 前記第1誘電体膜をエッチング除去した後、前記半導体
    基板主表面上全面に前記絶縁層よりも比誘電率の高い第
    3誘電体膜を形成する工程と、 前記第3誘電体膜に異方性エッチング処理を施すことに
    よって、前記絶縁層側壁に前記第3誘電体膜を残す工程
    と、を備えたトレンチ分離構造を有する半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の主表面上に第1誘電体膜
    を形成する工程と、 前記第1誘電体膜を所定形状にパターニングした後、こ
    の第1誘電体膜をマスクとして用いてエッチングするこ
    とによって前記半導体基板の主表面に素子分離のための
    トレンチを形成する工程と、 前記トレンチ内表面上および前記第1誘電体膜上に、前
    記第1誘電体膜よりも比誘電率の低い第1の絶縁層を形
    成する工程と、 前記第1の絶縁層に異方性エッチング処理を施すことに
    よって、前記第1誘電体膜上面と前記トレンチ底面の一
    部とを露出させる工程と、 前記トレンチ内表面および前記第1誘電体膜を覆うよう
    に導電層を形成する工程と、 前記導電層をエッチバックすることによって、前記導電
    層上面の高さを前記第1誘電体膜上面の高さと略同一に
    する工程と、 前記第1の絶縁層にエッチング処理を施すことによっ
    て、前記第1の絶縁層の上面を前記半導体基板の主表面
    の高さにまで下降させる工程と、 前記第1誘電体膜,前記導電層および前記第1の絶縁層
    を覆うように、前記第1の絶縁層よりも比誘電率の高い
    第2誘電体膜を形成する工程と、 前記第2誘電体膜をエッチバックすることによって前記
    第1誘電体膜表面と前記導電層表面とを露出させ、前記
    第1の絶縁層上に前記第2誘電体膜を残余させる工程
    と、 前記導電層上に、前記第1および第2誘電体膜よりも比
    誘電率の低い第2の絶縁層を形成する工程と、 前記第1および第2誘電体膜に異方性エッチング処理を
    施すことによって、前記第2の絶縁層側壁に前記第2誘
    電体膜を残余させる工程と、を備えたトレンチ分離構造
    を有する半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板の主表面上に第1誘電体膜
    を形成する工程と、 前記第1誘電体膜を所定形状にパターニングした後、こ
    の第1誘電体膜をマスクとして用いてエッチングするこ
    とによって前記半導体基板の主表面に素子分離のための
    トレンチを形成する工程と、 前記トレンチ内表面上および前記第1誘電体膜上に、前
    記第1誘電体膜よりも比誘電率の低い第1の絶縁層を形
    成する工程と、 前記第1の絶縁層に異方性エッチング処理を施すことに
    よって、前記第1誘電体膜上面と前記トレンチ底面の一
    部とを露出させる工程と、 前記トレンチ内表面および前記第1誘電体膜を覆うよう
    に導電層を形成する工程と、 前記導電層をエッチバックすることによって、前記第1
    誘電体膜表面を露出させる工程と、 前記導電層上に、前記第1誘電体膜よりも比誘電率の低
    い第2の絶縁層を形成する工程と、 前記第1誘電体膜をエッチング除去する工程と、を備え
    たトレンチ分離構造を有する半導体装置の製造方法。
JP6043916A 1993-04-07 1994-03-15 トレンチ分離構造を有する半導体装置およびその製造方法 Withdrawn JPH06342846A (ja)

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