JPH0628764B2 - タンデム圧延機の圧下装置を用いた板厚制御方法 - Google Patents
タンデム圧延機の圧下装置を用いた板厚制御方法Info
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- JPH0628764B2 JPH0628764B2 JP59252670A JP25267084A JPH0628764B2 JP H0628764 B2 JPH0628764 B2 JP H0628764B2 JP 59252670 A JP59252670 A JP 59252670A JP 25267084 A JP25267084 A JP 25267084A JP H0628764 B2 JPH0628764 B2 JP H0628764B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/16—Control of thickness, width, diameter or other transverse dimensions
- B21B37/165—Control of thickness, width, diameter or other transverse dimensions responsive mainly to the measured thickness of the product
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B1/00—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
- B21B1/22—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
- B21B1/24—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a continuous or semi-continuous process
-
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- B21B2275/00—Mill drive parameters
- B21B2275/02—Speed
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、タンデム冷間圧延機などの様にスタンド間
に機械的にスタンド間張力を操作する装置を備えていな
い金属のタンデム圧延機における圧下装置を用いた板厚
制御方法に関するものである。
に機械的にスタンド間張力を操作する装置を備えていな
い金属のタンデム圧延機における圧下装置を用いた板厚
制御方法に関するものである。
従来冷間タンデム圧延機などのスタンド間に機械的スタ
ンド間張力操作位置のないタンデム圧延機において、1
号スタンドを除くスタンド(以後中間スタンドと呼ぶ)
の圧下装置を操作して圧延用ロールの空隙を開閉しても
当該スタンド出側板厚はほとんど変化しないというのが
常識であった。その理由を第3図,第4図に従って説明
する。第3図で1は1号スタンド圧延ロール、2,3は
2号,3号スタンド圧延ロールでいわゆる中間スタンド
圧延ロールとなる。9,10,11はそれぞれ1〜3号
スタンドST1〜ST3の圧下装置である。また31は
ストリップで、H1e,H2e,H3e,は1,2,3
号スタンド入側板厚、H1d,H2d,H3dは1,
2,3号スタンド出側板厚、V1e,V2e,V3eは
は1,2,3号スタンド入側ストリップ速度、V1d,
V2d,V3dは1,2,3号スタンド出側ストリップ
速度、T01は1号スタンド入側ストリップ張力、T
12及びT23は1,2号スタンド間及び2,3号スタ
ンド間ストリップ張力、Lはスタンド間距離、V1,V
2,V3は1,2,3号圧延ロールの周速を示す。第4
図は3号スタンドST3におけるミル弾性曲線a,bと
ストリップ塑性曲線C1〜C3を示している。今3号ス
タンド入側板厚H3e,ストリップをかんでない状態で
の3号スタンドのロール空隙をS3とすると、ミル弾性
曲線はa、ストリップ塑性曲線はC1となり、その交点
Kでつり合って3号スタンド出側板厚はH3dとなる。
ここで3号スタンド出側板厚をH3dnにするために第
3図の3号スタンド圧下装置11を操作し(締め込み)
ロール空隙をS3からS3nにするとミル弾性曲線はb
となり、曲線C1と曲線bの交点より決まる3号スタン
ド出側板厚はH3dnになるように思える。しかし第3
図において圧下装置を締込む前のマスフロー一定の法則
(下記(1)式)が締め込んだ後も成立しなければならな
い。
ンド間張力操作位置のないタンデム圧延機において、1
号スタンドを除くスタンド(以後中間スタンドと呼ぶ)
の圧下装置を操作して圧延用ロールの空隙を開閉しても
当該スタンド出側板厚はほとんど変化しないというのが
常識であった。その理由を第3図,第4図に従って説明
する。第3図で1は1号スタンド圧延ロール、2,3は
2号,3号スタンド圧延ロールでいわゆる中間スタンド
圧延ロールとなる。9,10,11はそれぞれ1〜3号
スタンドST1〜ST3の圧下装置である。また31は
ストリップで、H1e,H2e,H3e,は1,2,3
号スタンド入側板厚、H1d,H2d,H3dは1,
2,3号スタンド出側板厚、V1e,V2e,V3eは
は1,2,3号スタンド入側ストリップ速度、V1d,
V2d,V3dは1,2,3号スタンド出側ストリップ
速度、T01は1号スタンド入側ストリップ張力、T
12及びT23は1,2号スタンド間及び2,3号スタ
ンド間ストリップ張力、Lはスタンド間距離、V1,V
2,V3は1,2,3号圧延ロールの周速を示す。第4
図は3号スタンドST3におけるミル弾性曲線a,bと
ストリップ塑性曲線C1〜C3を示している。今3号ス
タンド入側板厚H3e,ストリップをかんでない状態で
の3号スタンドのロール空隙をS3とすると、ミル弾性
曲線はa、ストリップ塑性曲線はC1となり、その交点
Kでつり合って3号スタンド出側板厚はH3dとなる。
ここで3号スタンド出側板厚をH3dnにするために第
3図の3号スタンド圧下装置11を操作し(締め込み)
ロール空隙をS3からS3nにするとミル弾性曲線はb
となり、曲線C1と曲線bの交点より決まる3号スタン
ド出側板厚はH3dnになるように思える。しかし第3
図において圧下装置を締込む前のマスフロー一定の法則
(下記(1)式)が締め込んだ後も成立しなければならな
い。
H3d・V3d=H3e・V3e……(1) 締込み後もH3e,V3dは変わらないから締め込み後
の3号スタンド入側速度をV3enとすると H3dn・V3d=H3e・V3en……(2) となりH3d>H3dnだからV3d>V3enとな
る。
の3号スタンド入側速度をV3enとすると H3dn・V3d=H3e・V3en……(2) となりH3d>H3dnだからV3d>V3enとな
る。
3号スタンド入側速度が小さくなったにも拘ず2号スタ
ンド出側速度V2dは変化しないから2,3号スタンド
間張力T23はゆるんでしまう。即ちスタンド間張力は
下記(3)式のT23から下記(4)式のT23nに変化する
訳である。
ンド出側速度V2dは変化しないから2,3号スタンド
間張力T23はゆるんでしまう。即ちスタンド間張力は
下記(3)式のT23から下記(4)式のT23nに変化する
訳である。
2,3号スタンド間張力の変化によって第4図のストリ
ップ塑性曲線は傾きが曲線C1から曲線C2へ変化す
る。その結果3号スタンド出側板厚は曲線bと曲線C2
の交点Aで決まる板厚になる。更に2,3号スタンド間
張力がゆるんだ結果、2号スタンド出側板厚も厚くな
る。この厚くなった部分が3号スタンド入側に到達する
と、第3図のH3eが厚くなる。第4図に示す様にH
3eがH′3eに変化したとするとミル弾性曲線は曲線
C2から曲線C3に移動し、3号スタンド出側板厚は曲
線bと曲線3の交点で決まるH′3dになり、3号スタ
ンド圧下装置の操作にも拘わらず3号スタンド出側板厚
はほとんど変化しない。
ップ塑性曲線は傾きが曲線C1から曲線C2へ変化す
る。その結果3号スタンド出側板厚は曲線bと曲線C2
の交点Aで決まる板厚になる。更に2,3号スタンド間
張力がゆるんだ結果、2号スタンド出側板厚も厚くな
る。この厚くなった部分が3号スタンド入側に到達する
と、第3図のH3eが厚くなる。第4図に示す様にH
3eがH′3eに変化したとするとミル弾性曲線は曲線
C2から曲線C3に移動し、3号スタンド出側板厚は曲
線bと曲線3の交点で決まるH′3dになり、3号スタ
ンド圧下装置の操作にも拘わらず3号スタンド出側板厚
はほとんど変化しない。
以上に述べた如く中間スタンドの圧下を操作しても当該
スタンド出側板厚は変化しないとされていたので、これ
を前提に自動板厚制御(AGC)装置が構成されてい
た。
スタンド出側板厚は変化しないとされていたので、これ
を前提に自動板厚制御(AGC)装置が構成されてい
た。
第5図に従い4スタンドタンデム冷間圧延機における例
えば特開昭52−123360号、同52−11676
1号などで示される従来の代表的なAGC装置の構成に
ついて説明する。1号スタンド入側板厚偏差検出装置3
5により検出された板厚偏差信号△H1e(板厚基準は
前もって該装置35に与えられる)を1号スタンド圧下
フィードフォワードAGC装置27に入力し、同時に板
速計39により1号スタンド入側板速を検出し、これを
AGC装置27に入力する。AGC装置27では板速に
より検出装置35で得られた板厚を持ったストリップが
どの位置に移動しているかを計算し、その位置が1号ス
タンドロールバイトに到達した時に圧下位置変更指令値
△SR1を圧下制御装置23に与える。23〜26は圧
下位置制御装置でも圧延力制御装置でも良いが(圧延力
制御装置の場合は△SR1は圧延力変更指令値△PR1
になる)、本例では圧下位置制御装置の場合について説
明する。先ず指令値△SR1の計算法を述べるに、一般
にミル出側の板厚変動△H1dをミル入側板厚変動△H
1eと圧下位置変動△Sで表現すると次式で表わされ
る。
えば特開昭52−123360号、同52−11676
1号などで示される従来の代表的なAGC装置の構成に
ついて説明する。1号スタンド入側板厚偏差検出装置3
5により検出された板厚偏差信号△H1e(板厚基準は
前もって該装置35に与えられる)を1号スタンド圧下
フィードフォワードAGC装置27に入力し、同時に板
速計39により1号スタンド入側板速を検出し、これを
AGC装置27に入力する。AGC装置27では板速に
より検出装置35で得られた板厚を持ったストリップが
どの位置に移動しているかを計算し、その位置が1号ス
タンドロールバイトに到達した時に圧下位置変更指令値
△SR1を圧下制御装置23に与える。23〜26は圧
下位置制御装置でも圧延力制御装置でも良いが(圧延力
制御装置の場合は△SR1は圧延力変更指令値△PR1
になる)、本例では圧下位置制御装置の場合について説
明する。先ず指令値△SR1の計算法を述べるに、一般
にミル出側の板厚変動△H1dをミル入側板厚変動△H
1eと圧下位置変動△Sで表現すると次式で表わされ
る。
但しMはミル弾性変形係数、Qはストリップ塑性変形係
数。
数。
(5)式で△H1eが変化しても△H1dをゼロにするた
めには△H1dをゼロと置いて△Sを次式に従って動作
させればよい。
めには△H1dをゼロと置いて△Sを次式に従って動作
させればよい。
故に△SR1は△H1eに従い次式に示される。
第5図の圧下制御装置23は△SR1に従って圧下装置
9を動かしロールギャップを調整することにより1号ス
タンド入側板厚変動に基く1号スタンド出側板厚偏差を
ゼロにする。2号スタンド入側板厚偏差△H2eは検出
装置36で検出され2号スタンド速度フィードフォワー
ドAGC装置17に入力される。AGC装置17では2
号スタンド入側板速を板速計40より得て検出装置36
により検出された板厚偏差を持つストリップの部分が2
号スタンドロールバイトに到着するタイミングをはかっ
て△H2eに従い1号スタンドロール速度制御装置13
へロール速度変更指令△V1Rを与える。△V1Rは次
の様に計算される。第3図においてH2eが△H2eだ
け変化したとした時H2dが変化しないためにV2dが
変わらないとするとV2eが変化してV2e−△V2e
になり、マスフローを一定に保つ必要があり、従って
(6)′式が成立する。
9を動かしロールギャップを調整することにより1号ス
タンド入側板厚変動に基く1号スタンド出側板厚偏差を
ゼロにする。2号スタンド入側板厚偏差△H2eは検出
装置36で検出され2号スタンド速度フィードフォワー
ドAGC装置17に入力される。AGC装置17では2
号スタンド入側板速を板速計40より得て検出装置36
により検出された板厚偏差を持つストリップの部分が2
号スタンドロールバイトに到着するタイミングをはかっ
て△H2eに従い1号スタンドロール速度制御装置13
へロール速度変更指令△V1Rを与える。△V1Rは次
の様に計算される。第3図においてH2eが△H2eだ
け変化したとした時H2dが変化しないためにV2dが
変わらないとするとV2eが変化してV2e−△V2e
になり、マスフローを一定に保つ必要があり、従って
(6)′式が成立する。
(H2e+△H2e)(V2e−△V2e)=H2dV
2d……(6)′第3図の状態におけるマスフロー一定則
H2e・V2e=H2dV2dを(6)′式に代入し2次
の微小項△H2e△V2eを省略すると(7)′式にな
る。
2d……(6)′第3図の状態におけるマスフロー一定則
H2e・V2e=H2dV2dを(6)′式に代入し2次
の微小項△H2e△V2eを省略すると(7)′式にな
る。
V2eは1号ロール周速V1にほぼ等しいから(7)′式
は(8)式となる。
は(8)式となる。
故に1号スタンドロール速度変更指令△VIRは次式で
良い。
良い。
この△VIRに従って第5図の速度制御装置13はロー
ル駆動用電動機5の回転速度を変更させ、2号スタンド
入側板厚変動に基く2号スタンド出側板厚変動をゼロに
する。同様に第5図において3号スタンド入側板厚偏差
を検出装置37で検出し、AGC装置18に入力する。
AGC装置18では3号スタンド入側板速(41により
検出)によってタイミングを合わせ、ロール速度制御装
置14に2号スタンドロール速度変更指令△V2Rを与
え、該装置14は△V2Rに従って電動機6の回転速度
を変更し、ロール2の回転速度を変えることにより、3
号スタンド入側板厚変動に基く3号スタンド出側板厚変
動をゼロにする。又AGC装置18はロール速度制御装
置13にも速度変更指令に与え、ロール2の速度を変え
た為に1,2号スタンド間張力が変動しない様に、ロー
ル1,2の速度比が保たれる様にロール1の速度も変更
する。4号スタンドも同様にAGC装置19に板厚偏差
検出装置38、板速計42の信号を入力し、AGC装置
19は4号スタンド入側板厚変動に基く4号スタンド出
側板厚変動をゼロにすべき3号スタンドロール速度変更
指令△V3Rを与えるとともに、ロール速度制御装置1
3,14には1号,2号,3号スタンドロール速度比が
△V3Rによって変わらないようにそれぞれのロール速
度変更指令を与える。
ル駆動用電動機5の回転速度を変更させ、2号スタンド
入側板厚変動に基く2号スタンド出側板厚変動をゼロに
する。同様に第5図において3号スタンド入側板厚偏差
を検出装置37で検出し、AGC装置18に入力する。
AGC装置18では3号スタンド入側板速(41により
検出)によってタイミングを合わせ、ロール速度制御装
置14に2号スタンドロール速度変更指令△V2Rを与
え、該装置14は△V2Rに従って電動機6の回転速度
を変更し、ロール2の回転速度を変えることにより、3
号スタンド入側板厚変動に基く3号スタンド出側板厚変
動をゼロにする。又AGC装置18はロール速度制御装
置13にも速度変更指令に与え、ロール2の速度を変え
た為に1,2号スタンド間張力が変動しない様に、ロー
ル1,2の速度比が保たれる様にロール1の速度も変更
する。4号スタンドも同様にAGC装置19に板厚偏差
検出装置38、板速計42の信号を入力し、AGC装置
19は4号スタンド入側板厚変動に基く4号スタンド出
側板厚変動をゼロにすべき3号スタンドロール速度変更
指令△V3Rを与えるとともに、ロール速度制御装置1
3,14には1号,2号,3号スタンドロール速度比が
△V3Rによって変わらないようにそれぞれのロール速
度変更指令を与える。
以上の様に1号スタンド出側板厚変動は1号スタンド圧
下装置を操作し、2号スタンド出側板厚変動は1号スタ
ンドロール速度を変更し、3号スタンド出側板厚変動は
1,2号スタンドロール速度を変更し、4号スタンド出
側板厚変動は1,2,3号スタンドロール速度を変更し
てそれぞれゼロにするのが従来のAGCであった。
下装置を操作し、2号スタンド出側板厚変動は1号スタ
ンドロール速度を変更し、3号スタンド出側板厚変動は
1,2号スタンドロール速度を変更し、4号スタンド出
側板厚変動は1,2,3号スタンドロール速度を変更し
てそれぞれゼロにするのが従来のAGCであった。
従来のAGCではその制御能力に限界があり十分な板厚
精度が出ない。その理由は第5図のロール速度制御装置
13〜16の応答速度が遅いことにある。通常タンデム
冷間圧延機の圧延ロール駆動装置の様な大型圧延ロール
の速度制御系ではロールや電動機の慣性モーメントが大
きい為その応答速度は2Hz程度がせいぜいであり、これ
以上の周波数に対しては位相のずれおよびゲインの低下
が大きくなる。一方各スタンド入出側板厚変動を周波数
分析すると0〜10Hzの周波数成分があることがわかっ
ている。1Hz〜10Hzの板厚変動は前工程(熱延)での
圧延ロールの偏心によってプリントされた板厚変動であ
ると考えられている。又タンデム冷延におけるロール偏
心も1〜10Hzの板厚変動が原因であると考えられてお
りそれは板厚変動周波数が熱延及び冷延のロール回転の
周波数及びその高調波であることからも裏付けられる。
従来のAGCでは1号スタンド出側板厚の制御を1号ス
タンド圧下制御で行なう以外は、各スタンドロール速度
を操作して2号スタンド以降のスタンド出側板厚を制御
するため、2号スタンド入側まで除去されずに残ってし
まった板厚変動及び当該圧延機の各ロールの偏心により
発生した板厚変動の内ロール速度制御装置の応答速度で
ある2Hz以上のものについては除去出来ない。2Hz以上
の板厚変動はストリップ厚みの±1%程度であり従来は
許容誤差の範囲内であったが、金属ストリップを使用す
る製造工程の自動化高速化が進むに従いストリップの板
厚精度への要求が厳しくなり、従来のAGCではその要
求を満たせなくなった。
精度が出ない。その理由は第5図のロール速度制御装置
13〜16の応答速度が遅いことにある。通常タンデム
冷間圧延機の圧延ロール駆動装置の様な大型圧延ロール
の速度制御系ではロールや電動機の慣性モーメントが大
きい為その応答速度は2Hz程度がせいぜいであり、これ
以上の周波数に対しては位相のずれおよびゲインの低下
が大きくなる。一方各スタンド入出側板厚変動を周波数
分析すると0〜10Hzの周波数成分があることがわかっ
ている。1Hz〜10Hzの板厚変動は前工程(熱延)での
圧延ロールの偏心によってプリントされた板厚変動であ
ると考えられている。又タンデム冷延におけるロール偏
心も1〜10Hzの板厚変動が原因であると考えられてお
りそれは板厚変動周波数が熱延及び冷延のロール回転の
周波数及びその高調波であることからも裏付けられる。
従来のAGCでは1号スタンド出側板厚の制御を1号ス
タンド圧下制御で行なう以外は、各スタンドロール速度
を操作して2号スタンド以降のスタンド出側板厚を制御
するため、2号スタンド入側まで除去されずに残ってし
まった板厚変動及び当該圧延機の各ロールの偏心により
発生した板厚変動の内ロール速度制御装置の応答速度で
ある2Hz以上のものについては除去出来ない。2Hz以上
の板厚変動はストリップ厚みの±1%程度であり従来は
許容誤差の範囲内であったが、金属ストリップを使用す
る製造工程の自動化高速化が進むに従いストリップの板
厚精度への要求が厳しくなり、従来のAGCではその要
求を満たせなくなった。
本発明は、従来の板厚制御装置では除去不可能であった
タンデム圧延機の被圧延材に含まれる全周波数領域の板
厚変動を除去することを目的とする金属のタンデム圧延
機における板厚制御装置を提供しようとするものであ
る。
タンデム圧延機の被圧延材に含まれる全周波数領域の板
厚変動を除去することを目的とする金属のタンデム圧延
機における板厚制御装置を提供しようとするものであ
る。
本発明の適用効果をより高めるための、金属ストリップ
圧延機の備えるべき条件としては、圧下制御装置の応答
速度の方がロール速度制御装置の応答速度より速いこと
が必要である。例えば圧下装置は油圧圧下、ロール駆動
装置は直流電動機によるサイリスタレオナードケ装置の
場合などである。前述のようにロール速度制御装置の応
答周波数はほぼ2Hzに対し油圧圧下制御装置の応答周波
数は20Hz程度で格段に速い。
圧延機の備えるべき条件としては、圧下制御装置の応答
速度の方がロール速度制御装置の応答速度より速いこと
が必要である。例えば圧下装置は油圧圧下、ロール駆動
装置は直流電動機によるサイリスタレオナードケ装置の
場合などである。前述のようにロール速度制御装置の応
答周波数はほぼ2Hzに対し油圧圧下制御装置の応答周波
数は20Hz程度で格段に速い。
本発明の眼目は、従来タンデム冷延においては中間スタ
ンドの圧下装置の操作によって当該スタンド出側板厚の
変化はほとんどないと思われていたが、実際は1Hz〜2
Hzの比較的高周波で操作すれば出側板厚の変化を起こせ
るという事実である。実際に4タンデム冷間圧延で第2
スタンドの圧下装置を種々の周波数で操作した場合の出
側板厚変動を示したのが第6図の実線で示した曲線A1
である。たて軸はゲイン=該スタンド出側板厚変動量/
圧下位置変更指示量を示し、圧下操作によるスタンド出
側板厚変化の程度を示す。横軸は周波数で対数目盛で表
わしてある。圧下操作による板厚変動への影響度は2〜
4Hzで最大で、この領域より高周波では圧下装置の応答
が悪くなり、圧下位置変更指示にも拘わらず圧下装置そ
のものが動かなくなるのでゲインは落ちてくる。
ンドの圧下装置の操作によって当該スタンド出側板厚の
変化はほとんどないと思われていたが、実際は1Hz〜2
Hzの比較的高周波で操作すれば出側板厚の変化を起こせ
るという事実である。実際に4タンデム冷間圧延で第2
スタンドの圧下装置を種々の周波数で操作した場合の出
側板厚変動を示したのが第6図の実線で示した曲線A1
である。たて軸はゲイン=該スタンド出側板厚変動量/
圧下位置変更指示量を示し、圧下操作によるスタンド出
側板厚変化の程度を示す。横軸は周波数で対数目盛で表
わしてある。圧下操作による板厚変動への影響度は2〜
4Hzで最大で、この領域より高周波では圧下装置の応答
が悪くなり、圧下位置変更指示にも拘わらず圧下装置そ
のものが動かなくなるのでゲインは落ちてくる。
低周波領域でゲインが落ちてくる理由は次の通りであ
る。第4図で3号スタンドロール空隙をS3からS
3n1に変更してもミル弾性曲線がC1からC2をへて
C3へ移動するので結果的には3号スタンド出側板厚は
H3dからわずかに変化してH′3dになるのでほとん
ど変化しない。しかしC1からC2へはミル弾性曲線が
aからbへ移った後1,2号スタンド間張力(第3図の
T12)が変化して初めて移る。これには0.2秒程度か
かる。又第4図でC2からC3へ移る現象は張力T12
が変化して2号スタンド出側板厚H2dが変化し、変化
したストリップが移送されて3号スタンドロールに到達
しH3eになって初めて起る。ストリップの移送時間は
例えばスタンド間距離(第3図L)を5mとし第3図に
おけるV2dを600mpm(10mps)とすると0.5秒か
かる。故に第4図C1からC3への移動は0.7秒かか
り、それ以上の周期を持った圧下変動は当該スタンド出
側板厚への変動として現われず、結果として第6図の特
性となる。逆に周期0.7秒以上の圧下位置変動は当該ス
タンド出側の板厚を変化させうる。
る。第4図で3号スタンドロール空隙をS3からS
3n1に変更してもミル弾性曲線がC1からC2をへて
C3へ移動するので結果的には3号スタンド出側板厚は
H3dからわずかに変化してH′3dになるのでほとん
ど変化しない。しかしC1からC2へはミル弾性曲線が
aからbへ移った後1,2号スタンド間張力(第3図の
T12)が変化して初めて移る。これには0.2秒程度か
かる。又第4図でC2からC3へ移る現象は張力T12
が変化して2号スタンド出側板厚H2dが変化し、変化
したストリップが移送されて3号スタンドロールに到達
しH3eになって初めて起る。ストリップの移送時間は
例えばスタンド間距離(第3図L)を5mとし第3図に
おけるV2dを600mpm(10mps)とすると0.5秒か
かる。故に第4図C1からC3への移動は0.7秒かか
り、それ以上の周期を持った圧下変動は当該スタンド出
側板厚への変動として現われず、結果として第6図の特
性となる。逆に周期0.7秒以上の圧下位置変動は当該ス
タンド出側の板厚を変化させうる。
ここで第4図において圧下操作により、曲線aから曲線
bに移ってもストリップ塑性曲線がC1からC2および
C3に移動しなければ第6図点線曲線A2が得られ、低
周波領域でも当該スタンド出側板厚は変化する。本発明
は当該スタンド及び上流スタンドの圧下装置の操作によ
り第4図のC1からC2,C3へ移動することを防ぐか
もしくは移動の効果を除去し、ロール速度制御装置より
高応答の圧下装置の利用により高精度に板厚を制御する
ものである。
bに移ってもストリップ塑性曲線がC1からC2および
C3に移動しなければ第6図点線曲線A2が得られ、低
周波領域でも当該スタンド出側板厚は変化する。本発明
は当該スタンド及び上流スタンドの圧下装置の操作によ
り第4図のC1からC2,C3へ移動することを防ぐか
もしくは移動の効果を除去し、ロール速度制御装置より
高応答の圧下装置の利用により高精度に板厚を制御する
ものである。
第7図に従って本発明の方法の原理を説明する。同図a
とC1の交点Kにより3号スタンド出側板厚H3dが決
まる。ここで3号スタンド出側板厚をH3dnにする為
に3号スタンド圧下装置を操作して3号スタンドロール
空隙をS3からS3n(張力変化がないと考えた場合の
必要ロール空隙)に変更する。ところがまず第3図の張
力T23が変化して第7図C1からC2へ移り、曲線b
との交点Aにより3号出側板厚が決まってしまう。そこ
で張力の変化に従って3号スタンドロール空隙を第7図
S3rまで動かす。S3nからS3rに動かす(塑性曲
線はbからCに移動)ことにより第3図の張力T23は
更に変化し、第7図C2はC3迄移動するが、これも考
慮して曲線C3S曲線Cの交点Bによって決まる3号ス
タンド出側板厚がH3dnになる様に該S3rを決め
る。又第7図のC3からC4に塑性曲線が移動しない様
に2号スタンド圧下装置を操作して2号スタンドロール
空隙を変更する。C3からC4への移動は3号スタンド
入側板厚がH3eからH′3eに変化することにより起
るが、これは第3図の圧下装置11の操作により張力T
23が変化し、そのため板厚H2dに変化が起り(H′
2dになるとする)、これが3号スタンドロールに到達
して起るものである。これを防ぐために、3号スタンド
ロール空隙変更と同時に2号ロール空隙も変更すれば良
い。2号スタンドロール空隙変更によって起る現象は3
号スタンドのロール空隙変更時と同じであって第7図に
おいてH3dをH2d,H3eをH2e,H′3eを
H′2e,S3をS2,S3rをS2rと置き変えると
良い。H2dがH3eの値からH′3eに移るのを防ぐ
ためにS2からS2rまで変更すれば良い。2号スタン
ドロール空隙の変更により第3図の張力T12が変更す
るからその効果を打ち消すために1号スタンドロール空
隙の操作も必要となってくる。
とC1の交点Kにより3号スタンド出側板厚H3dが決
まる。ここで3号スタンド出側板厚をH3dnにする為
に3号スタンド圧下装置を操作して3号スタンドロール
空隙をS3からS3n(張力変化がないと考えた場合の
必要ロール空隙)に変更する。ところがまず第3図の張
力T23が変化して第7図C1からC2へ移り、曲線b
との交点Aにより3号出側板厚が決まってしまう。そこ
で張力の変化に従って3号スタンドロール空隙を第7図
S3rまで動かす。S3nからS3rに動かす(塑性曲
線はbからCに移動)ことにより第3図の張力T23は
更に変化し、第7図C2はC3迄移動するが、これも考
慮して曲線C3S曲線Cの交点Bによって決まる3号ス
タンド出側板厚がH3dnになる様に該S3rを決め
る。又第7図のC3からC4に塑性曲線が移動しない様
に2号スタンド圧下装置を操作して2号スタンドロール
空隙を変更する。C3からC4への移動は3号スタンド
入側板厚がH3eからH′3eに変化することにより起
るが、これは第3図の圧下装置11の操作により張力T
23が変化し、そのため板厚H2dに変化が起り(H′
2dになるとする)、これが3号スタンドロールに到達
して起るものである。これを防ぐために、3号スタンド
ロール空隙変更と同時に2号ロール空隙も変更すれば良
い。2号スタンドロール空隙変更によって起る現象は3
号スタンドのロール空隙変更時と同じであって第7図に
おいてH3dをH2d,H3eをH2e,H′3eを
H′2e,S3をS2,S3rをS2rと置き変えると
良い。H2dがH3eの値からH′3eに移るのを防ぐ
ためにS2からS2rまで変更すれば良い。2号スタン
ドロール空隙の変更により第3図の張力T12が変更す
るからその効果を打ち消すために1号スタンドロール空
隙の操作も必要となってくる。
以上述べた如く3号スタンドロール空隙の変更により3
号スタンド出側板厚を目標値にするためには3号スタン
ドロール空隙操作量を2,3号スタンド間張力が変化し
ないと考えた場合に変更する量より多めに移動し、更に
2号,1号スタンドのロール空隙を変更することにより
達成できる。
号スタンド出側板厚を目標値にするためには3号スタン
ドロール空隙操作量を2,3号スタンド間張力が変化し
ないと考えた場合に変更する量より多めに移動し、更に
2号,1号スタンドのロール空隙を変更することにより
達成できる。
以上の原理に基いた本発明の板厚制御方法の適用例を第
1図に従って説明する。第5図などと同様にこの図でも
1〜4は1〜4号スタンドの圧延用ロール、9〜12は
同圧下装置、23〜26は圧下制御装置、27〜30は
板厚制御装置(圧下フィードフォワードAGC装置)、
35〜38は板厚偏差検出装置、39〜42は板速計を
示す。1号スタンドに関する板厚制御装置(1図の9,
23,27,35,39で構成される)は第5図のそれ
(9,3,27,35,39で構成される)と全く同じ
である。1号スタンドで残った板厚偏差及び1号スタン
ドロール偏心などのために生じた板厚偏差を検出装置3
6で検出し、板厚制御装置28に入力する。該装置28
では(7)式に従って計算するが、2号スタンド板厚変更
指令△SR2は1,2号スタンド間張力のために2号ス
タンドにおけるストリップ塑性変形係数Q2が△Q2だ
け変化する(これはあらかじめ実測しておく)ことを考
慮して、次式で与えられる。但しM2は2号スタンドミ
ル塑性係数。
1図に従って説明する。第5図などと同様にこの図でも
1〜4は1〜4号スタンドの圧延用ロール、9〜12は
同圧下装置、23〜26は圧下制御装置、27〜30は
板厚制御装置(圧下フィードフォワードAGC装置)、
35〜38は板厚偏差検出装置、39〜42は板速計を
示す。1号スタンドに関する板厚制御装置(1図の9,
23,27,35,39で構成される)は第5図のそれ
(9,3,27,35,39で構成される)と全く同じ
である。1号スタンドで残った板厚偏差及び1号スタン
ドロール偏心などのために生じた板厚偏差を検出装置3
6で検出し、板厚制御装置28に入力する。該装置28
では(7)式に従って計算するが、2号スタンド板厚変更
指令△SR2は1,2号スタンド間張力のために2号ス
タンドにおけるストリップ塑性変形係数Q2が△Q2だ
け変化する(これはあらかじめ実測しておく)ことを考
慮して、次式で与えられる。但しM2は2号スタンドミ
ル塑性係数。
(但し△H2は2号スタンドでの圧下量H2e−
H2d) この(10)式の右辺第2項を第2図で説明する。C1とa
の交点で決まる2号スタンド出側板厚H2dnを2号ス
タンドでのストリップ塑性係数Q2がQ2+△Q2に変
化しても同じに保つために変更すべきロール空隙の変化
量を△S2′とすると7図の△P2はM2△S2′と
も、−{(Q2+△Q2)△H2−Q2△H2}=−△
Q2・△H2とも表わされる。故にM2△S2′=−△
Q2△H2、即ち 第1図の板厚制御装置28は圧下制御装置24に対し(1
0)式で示される圧下位置変更指令を与えると同時に圧下
制御装置23へも、2号スタンド圧下を操作したために
1,2スタンド間張力が変化しその結果1号スタンドに
おけるストリップ塑性係数Q1がQ1+△Q1に変化す
ることに起因する1号スタンド出側板厚変動を防ぐべき
1号圧下位置変更指令△SR1′を次式に従って出力す
る。この考え方は(11)式と同様である。
H2d) この(10)式の右辺第2項を第2図で説明する。C1とa
の交点で決まる2号スタンド出側板厚H2dnを2号ス
タンドでのストリップ塑性係数Q2がQ2+△Q2に変
化しても同じに保つために変更すべきロール空隙の変化
量を△S2′とすると7図の△P2はM2△S2′と
も、−{(Q2+△Q2)△H2−Q2△H2}=−△
Q2・△H2とも表わされる。故にM2△S2′=−△
Q2△H2、即ち 第1図の板厚制御装置28は圧下制御装置24に対し(1
0)式で示される圧下位置変更指令を与えると同時に圧下
制御装置23へも、2号スタンド圧下を操作したために
1,2スタンド間張力が変化しその結果1号スタンドに
おけるストリップ塑性係数Q1がQ1+△Q1に変化す
ることに起因する1号スタンド出側板厚変動を防ぐべき
1号圧下位置変更指令△SR1′を次式に従って出力す
る。この考え方は(11)式と同様である。
(但しM1は1号スタンドミル弾性係数、△H1は1号
スタンドでの圧下量) 2号スタンドで残った板厚偏差及び2号スタンドで発生
した板厚偏差は第1図の検出装置37で検出され板厚制
御装置29に入力され、該装置29では、板速計41で
タイミングを計って圧下制御装置25に3号スタンドロ
ール空隙変更指令を出力すると同時に、3号スタンドロ
ール空隙の変更によって2号スタンド出側板厚が変更し
ない様に圧下制御装置24へ2号スタンドロール空隙変
更量指令を、又この2号スタンドロール空隙の変更によ
り1号スタンド出側板厚が変動しない様に圧下制御装置
23に1号スタンドロール空隙変更指令を出力する。同
じく4号スタンドでも、板厚制御装置30は板厚偏差検
出装置38と板速計42の計測値を使って圧下制御装置
26,25,2423へそれぞれロール空隙変更指令を
出力する。ロール空隙変更指令を受けた圧下制御装置2
3〜26はそれぞれ圧下装置9〜12を操作して1〜4
号スタンドロール空隙を指令通りに変更し、各スタンド
出側板厚変動をゼロにする。
スタンドでの圧下量) 2号スタンドで残った板厚偏差及び2号スタンドで発生
した板厚偏差は第1図の検出装置37で検出され板厚制
御装置29に入力され、該装置29では、板速計41で
タイミングを計って圧下制御装置25に3号スタンドロ
ール空隙変更指令を出力すると同時に、3号スタンドロ
ール空隙の変更によって2号スタンド出側板厚が変更し
ない様に圧下制御装置24へ2号スタンドロール空隙変
更量指令を、又この2号スタンドロール空隙の変更によ
り1号スタンド出側板厚が変動しない様に圧下制御装置
23に1号スタンドロール空隙変更指令を出力する。同
じく4号スタンドでも、板厚制御装置30は板厚偏差検
出装置38と板速計42の計測値を使って圧下制御装置
26,25,2423へそれぞれロール空隙変更指令を
出力する。ロール空隙変更指令を受けた圧下制御装置2
3〜26はそれぞれ圧下装置9〜12を操作して1〜4
号スタンドロール空隙を指令通りに変更し、各スタンド
出側板厚変動をゼロにする。
以上述べた如く従来2号スタンド以降は応答速度の低い
ロール速度制御装置を用いて板厚制御を行っていたが、
本発明の板厚制御方法を用いることにより従来方法で除
去不可能であった高周波の板厚偏差を除去出来る。勿論
本方法と従来のロール速度制御装置を用いた板厚制御方
法を組み合わせて使用することもできる。
ロール速度制御装置を用いて板厚制御を行っていたが、
本発明の板厚制御方法を用いることにより従来方法で除
去不可能であった高周波の板厚偏差を除去出来る。勿論
本方法と従来のロール速度制御装置を用いた板厚制御方
法を組み合わせて使用することもできる。
またわずかではあるが圧下操作をしたスタンドの出側張
力も変化することが実験で認められており第1図破線で
示した様に当該スタンドより下流スタンドの圧下装置を
操作することも板厚精度向上に有効である。
力も変化することが実験で認められており第1図破線で
示した様に当該スタンドより下流スタンドの圧下装置を
操作することも板厚精度向上に有効である。
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図、第
4図、第6図、および第7図は動作説明用のグラフ、第
3図はタンデムミルの説明図、第5図は従来装置を説明
するブロック図である。 図面で1〜4は1〜4号圧延スタンドのロール、9〜1
2は圧下装置、23〜26は圧下制御装置、31は金属
帯鋼、35〜38は板厚偏差検出装置である。
4図、第6図、および第7図は動作説明用のグラフ、第
3図はタンデムミルの説明図、第5図は従来装置を説明
するブロック図である。 図面で1〜4は1〜4号圧延スタンドのロール、9〜1
2は圧下装置、23〜26は圧下制御装置、31は金属
帯鋼、35〜38は板厚偏差検出装置である。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の圧延スタンドを備え圧下位置を操作
することにより圧下位置もしくは圧延力を制御する圧下
制御装置を備え、スタンド間にルーパーなどのスタンド
間張力操作用機械装置を具備しない金属帯鋼のタンデム
圧延機において、第1スタンドを除く少なくとも1スタ
ンドの入側板厚もしくは出側板厚を直接もしくは演算に
よって検出し、その板厚信号を圧下制御装置に入力し、
板厚信号とその目標値との偏差に従って当該スタンドの
圧下装置を操作すると同時にこの操作によって生じるス
トリップ張力の変動を上流スタンドおよび/または下流
スタンドの圧下装置を操作することにより、当該スタン
ドより上流および/または下流スタンドの出側板厚変動
をも防ぐようにしたことを特徴とするタンデム圧延機の
板厚制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59252670A JPH0628764B2 (ja) | 1984-11-29 | 1984-11-29 | タンデム圧延機の圧下装置を用いた板厚制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59252670A JPH0628764B2 (ja) | 1984-11-29 | 1984-11-29 | タンデム圧延機の圧下装置を用いた板厚制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61129218A JPS61129218A (ja) | 1986-06-17 |
JPH0628764B2 true JPH0628764B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=17240596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59252670A Expired - Lifetime JPH0628764B2 (ja) | 1984-11-29 | 1984-11-29 | タンデム圧延機の圧下装置を用いた板厚制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628764B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6438753B2 (ja) * | 2014-12-05 | 2018-12-19 | 株式会社日立製作所 | タンデム圧延ミルの制御装置およびタンデム圧延ミルの制御方法 |
-
1984
- 1984-11-29 JP JP59252670A patent/JPH0628764B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61129218A (ja) | 1986-06-17 |
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